(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024046754
(43)【公開日】2024-04-04
(54)【発明の名称】ナビゲーション入力を精緻化するためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
G01C 21/36 20060101AFI20240328BHJP
【FI】
G01C21/36
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023157466
(22)【出願日】2023-09-22
(31)【優先権主張番号】63/376,997
(32)【優先日】2022-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/506,583
(32)【優先日】2023-06-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】18/460,449
(32)【優先日】2023-09-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100210239
【弁理士】
【氏名又は名称】富永 真太郎
(72)【発明者】
【氏名】ケヴィン エム リンチ
(72)【発明者】
【氏名】マシュー ジェイ アレン
(72)【発明者】
【氏名】デヴィッド エー クリムズリー
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー ピー フォス
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル デ ロチャ ロサリオ
(72)【発明者】
【氏名】アンドリュー エス キム
(72)【発明者】
【氏名】アリアン ベザディ
(72)【発明者】
【氏名】スティーブン ビー リンチ
【テーマコード(参考)】
2F129
【Fターム(参考)】
2F129AA03
2F129BB02
2F129BB03
2F129CC15
2F129CC16
2F129CC19
2F129CC26
2F129CC27
2F129CC28
2F129DD15
2F129DD21
2F129DD27
2F129DD45
2F129EE52
2F129FF02
2F129FF11
2F129FF14
2F129FF19
2F129GG17
2F129HH02
2F129HH04
2F129HH05
2F129HH12
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ナビゲーション入力及び精緻化のためのシステム及び方法を提供する。
【解決手段】モバイルデバイスへの第1の入力は、第1の特定性レベルにおける第1のナビゲーション目的地を示す。モバイルデバイスは、第1のナビゲーション目的地に対応する第1のロケーションに向かうナビゲーションを開始する。第1のナビゲーション目的地に対応する第1のロケーションに向かうナビゲーションが進行中であり、第1のロケーションに到達する前に、1つ以上の第1の基準が満たされるという決定に従って、第2の特定性レベルを有する第2のナビゲーション目的地に対応する第2のロケーションを決定するための入力を促し、第2の特定性レベルは、第1の特定性レベルよりも特定性が高い。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
1つ以上の入力デバイスと通信するコンピューティングシステムにおいて、
前記1つ以上の入力デバイスを介して、第1の特定性レベルで第1のナビゲーション目的地を示す第1の入力を受信することと、
前記第1のナビゲーション目的地に対応する第1のロケーションに向けてナビゲーションを指示することと、
前記第1のナビゲーション目的地に対応する第1のロケーションに向かうナビゲーションが進行中であり、前記第1のロケーションに到達する前に、1つ以上の第1の基準が満たされるという決定に従って、第2の特定性レベルを有する第2のナビゲーション目的地に対応する第2のロケーションを決定するための、前記第2の特定性レベルが、前記第1の特定性レベルよりも特定性が高い、入力を促すことと、
前記1つ以上の入力デバイスを介して、促しに応じて第2の入力を受信することと、
前記第2の入力が1つ以上の第2の基準を満たすという決定に従って、前記第2のナビゲーション目的地に対応する前記第2のロケーションに向かうナビゲーションを指示すること、とを含む、方法。
【請求項2】
前記第1の特定性レベルにおける第1のナビゲーション目的地が、第1の複数の候補ナビゲーション目的地に対応し、第2の特定性レベルにおける第2のナビゲーション目的地が、第2の複数の候補ナビゲーション目的地に対応し、前記第2の複数の候補ナビゲーション目的地が、前記第1の複数の候補ナビゲーション目的地のサブセットである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2のナビゲーション目的地が、前記第1のナビゲーション目的地によって定義される領域内にある、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2のナビゲーション目的地が、前記第1の入力からのデータ及び前記第2の入力からのデータを使用して決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記1つ以上の第1の基準が、前記第1のナビゲーション目的地が閾値エリアよりも大きいエリアを定義するときに満たされ、前記第1のナビゲーション目的地が前記閾値エリアよりも小さいエリアに対応するときに満たされない基準を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記1つ以上の第1の基準が、第1のナビゲーション目的地が閾値数を上回る潜在的なナビゲーション目的地に対応する場合に満たされ、前記第1のナビゲーション目的地が前記閾値数未満の前記潜在的なナビゲーション目的地に対応する場合に満たされない基準を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記1つ以上の第1の基準が、前記第1のロケーションに関連付けられた信頼度パラメータが閾値信頼度未満であるときに満たされ、前記第1のロケーションに関連付けられた前記信頼度パラメータが前記閾値信頼度よりも大きいときに満たされない基準を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
方法であって、
前記第1のナビゲーション目的地に向かうナビゲーションが進行中である間に、前記1つ以上の第1の基準が満たされないという決定に従って、前記第2の特定性レベルを有する前記個別のナビゲーション目的地を決定するための入力を促すことを見合わせることを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記1つ以上の第1の基準が、現在のナビゲーションポジションが前記第1のロケーションの閾値距離内にあるときに満たされ、前記現在のナビゲーションポジションが前記第1のロケーションの閾値距離外にあるときに満たされない基準を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記1つ以上の第1の基準が、前記ナビゲーションのための開始ロケーションから前記第1のロケーションへの前記ナビゲーションの閾値部分を完了するときに満たされ、前記開始ロケーションから前記第1のロケーションへの前記ナビゲーションの前記閾値部分を完了しないときに満たされない基準を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記1つ以上の第1の基準が、第1のロケーションへの推定到着時間が現在時間の閾値持続時間内であるときに満たされ、前記第1のロケーションへの前記推定到着時間が前記現在時間の閾値持続時間外であるときに満たされない基準を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記1つ以上の第1の基準が、前記ナビゲーションの開始ロケーションから前記第1のロケーションに向かう推定移動時間の閾値部分よりも多くが第1のロケーションへの前記ナビゲーションを開始した後に経過するときに満たされ、前記開始ロケーションから前記第1のロケーションへの前記推定移動時間の前記閾値部分未満が前記第1のロケーションに向けて前記ナビゲーションを開始した後に経過していないときに満たされない基準を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記1つ以上の第1の基準が、現在のナビゲーションポジションが複数のナビゲーション経路間の分岐ポイントから前記第1のロケーションまでの閾値距離内にあるときに満たされる、前記現在のナビゲーションポジションが前記分岐ポイントから前記閾値距離外にあるときに満たされない基準を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記1つ以上の第1の基準が、現在のナビゲーションポジションが前記第1のロケーションへの複数のナビゲーション経路間の分岐ポイントへの推定到着時間の閾値持続時間内にあるときに満たされ、前記現在のナビゲーションポジションが前記分岐ポイントへの前記推定到着時間の前記閾値持続時間外にあるときに満たされない基準を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のロケーションが、前記第1のロケーションに関連付けられたユーザ履歴又はユーザ選好に従って決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
方法であって、
前記第2の入力を受信し、前記第2のロケーションに向けて前記ナビゲーションを開始した後に、
1つ以上の第3の基準が満たされているという決定に従って、第3のナビゲーション目的地に対応する第3のロケーションを決定するための、前記第3のナビゲーション目的地が、前記第2の特定性レベルよりも特定性が高い第3の特定性レベルを有する、入力を促すことと、
前記1つ以上の入力デバイスを介して、促しに応じて第3の入力を受信することと、
前記第3の入力が1つ以上の第4の基準を満たすという決定に従って、前記第3のナビゲーション目的地に対応する第3のロケーションに向けてナビゲーションを指示することと、を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記1つ以上の第1の基準が、
現在のナビゲーションポジションから前記第1のロケーションへの現在の交通状態に基づいて満たされる基準、
前記第1のロケーションにおける現在の気象状態に基づいて満たされる基準、
前記第1のロケーションにおける他者の活動の現在の状態に基づいて満たされる基準、
前記コンピューティングシステムのユーザに関連付けられたカレンダーデータに基づいて満たされる基準、
又は、
前記第1のロケーションに向かう前記ナビゲーションに参加している人の数に基づいて満たされる基準、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
入力を促すことが、前記第1の特定性レベルよりも特定性が高い第3の特定性レベルを有する個別のナビゲーション目的地を提案することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
1つ以上のプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記1つ以上のプログラムが、電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記電子デバイスに請求項1から18のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を含む、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
電子デバイスであって、
メモリと、
請求項1から18のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成された1つ以上のプロセッサと、を備える、電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2022年9月23日に出願された米国仮特許出願第63/376,997号、2023年6月6日に出願された米国仮特許出願第63/506,583号、及び2023年9月1日に出願された米国特許出願第18/460,449号の利益を主張し、その内容は、あらゆる目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示の態様は、ナビゲーション入力及び精緻化のためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
ナビゲーションシステムは、目的地を特定するユーザ入力を取得する。しかしながら、ユーザは、そのような入力を提供する(例えば、番号、通りの名前、及び都市を含む住所を提供する)ための厳格なパラダイムに従い得る。代替的に、ナビゲーション又は移動を指示することは、入力を提供するための厳格なパラダイムなしに行われるが、結果は、ユーザの意図に反し得る。
【発明の概要】
【0004】
ナビゲーション入力を精緻化するためのシステム及び方法が、以下に説明される。いくつかの実施形態では、ユーザは、第1の特定性レベルにおける第1のナビゲーション目的地を示す第1の入力をモバイルデバイスに提供する。モバイルデバイスは、第1のナビゲーション目的地に対応する第1のロケーションに向けてナビゲーションを指示又は開始する。第1のナビゲーション目的地に対応する第1のロケーションに向かってナビゲートしている間、及び第1のロケーションに到達する前に、1つ以上の第1の基準が満たされるという決定に従って、モバイルデバイスは、第2のナビゲーション目的地に対応する第2のロケーションを(例えば、第2の特定性レベルは第1の特定性レベルよりも特定性が高い)第2の特定性レベルで決定するための入力を促す。例えば、1つ以上の第1の基準は、第1のロケーション内のモバイルデバイスの動きの最終目的地に関して何らかの曖昧さが存在するように、第1のロケーションの特定性レベルが閾値エリアよりも大きいエリアを定義するという指示を任意選択的に含む。任意選択で、1つ以上の第1の基準は、信頼度パラメータが信頼度閾値未満であるときに満たされる基準を含む。第2の特定性レベルを有する第2のナビゲーション目的地に対応する第2のロケーションを決定するための入力のためのプロンプトは、モバイルデバイスのナビゲーションの最終目的地を精緻化する機会を提供することができる。別の例として、1つ以上の第1の基準は、任意選択的に、第1のロケーションが複数のルート(例えば、高速道路)によってアクセス可能な地理的エリアをカバーし、特定のルートが第1のロケーション内の対応する特定のロケーションへのより最適な移動時間を提供するという指示を含む。第2の特定性レベルを有する第2のナビゲーション目的地に対応する第2のロケーションを決定するための入力のためのプロンプトは、任意選択で、第1のロケーションへの複数の可能なルートの中からターゲットルートを選択する際の曖昧さを解決するのにも役立つ。モバイルデバイスは、プロンプトに応じて第2の入力を受信する。第2の入力が1つ以上の第2の基準を満たすという決定に従って、モバイルデバイスは、第2の目的地に対応する第2のロケーションを示す第2の入力に従って(例えば、第1の特定性レベルよりも特定性が高い第2の特定性レベルで)、第2のロケーションに向けてナビゲーションを指示又は開始する。
【0005】
精緻化のための(例えば、より特定性の高い入力のための)プロンプトのタイミング及び/又は数は、モバイルデバイスのロケーション、最終目的地に向かうモバイルデバイスのナビゲーションの進行、及び/又はユーザ入力によって提供される最終目的地の特定性を含む様々な要因に応じて変化し得る。本明細書で説明するナビゲーション入力を精緻化するシステム及び方法は、最終目的地が完全な特定性で入力されることを必要とせずに、最終目的地に向かうモバイルデバイスのナビゲーションの開始(又はナビゲーションの継続)を可能にすることによって、改善されたユーザ体験を提供することができる。ユーザは、任意選択で、追加の特定性を提供するために、後で(例えば、途中で)追加の精緻化入力を提供する。ナビゲーション入力を精緻化する更なる詳細は、以下で説明される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】本開示のいくつかの実施形態によるモバイルデバイスを含む例示的な環境を示す。
【
図2A】本開示のいくつかの実施形態による例示的な電子デバイスのブロック図を示す。
【
図2B】本開示のいくつかの実施形態による例示的な電子デバイスのブロック図を示す。
【
図3】本開示のいくつかの実施形態による、モバイルデバイスのためのナビゲーション入力及び精緻化のための例示的なプロセスのフローチャートを示す。
【
図4】本開示のいくつかの実施形態による、ナビゲーション入力及び精緻化に関連する様々な要因のブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
ナビゲーション入力を精緻化するためのシステム及び方法が、以下に説明される。いくつかの実施形態では、ユーザは、第1の特定性レベルにおける第1のナビゲーション目的地を示す第1の入力をモバイルデバイスに提供する。モバイルデバイスは、第1のナビゲーション目的地に対応する第1のロケーションに向けてナビゲーションを指示又は開始する。第1のナビゲーション目的地に対応する第1のロケーションに向かってナビゲートしている間、及び第1のロケーションに到達する前に、1つ以上の第1の基準が満たされるという決定に従って、モバイルデバイスは、第2のナビゲーション目的地に対応する第2のロケーションを(例えば、第2の特定性レベルは第1の特定性レベルよりも特定性が高い)第2の特定性レベルで決定するための入力を促す。例えば、1つ以上の第1の基準は、第1のロケーション内のモバイルデバイスの動きの最終目的地に関して何らかの曖昧さが存在するように、第1のロケーションの特定性レベルが閾値エリアよりも大きいエリアを定義するという指示を任意選択的に含む。任意選択で、1つ以上の第1の基準は、信頼度パラメータが信頼度閾値未満であるときに満たされる基準を含む。第2の特定性レベルを有する第2のナビゲーション目的地に対応する第2のロケーションを決定するための入力のためのプロンプトは、モバイルデバイスのナビゲーションの最終目的地を精緻化する機会を提供することができる。別の例として、1つ以上の第1の基準は、任意選択的に、第1のロケーションが複数のルート(例えば、高速道路)によってアクセス可能な地理的エリアをカバーし、特定のルートが第1のロケーション内の対応する特定のロケーションへのより最適な移動時間を提供するという指示を含む。第2の特定性レベルを有する第2のナビゲーション目的地に対応する第2のロケーションを決定するための入力のためのプロンプトは、任意選択で、第1のロケーションへの複数の可能なルートの中からターゲットルートを選択する際の曖昧さを解決するのにも役立つ。モバイルデバイスは、プロンプトに応じて第2の入力を受信する。第2の入力が1つ以上の第2の基準を満たすという決定に従って、モバイルデバイスは、第2の目的地に対応する第2のロケーションを示す第2の入力に従って(例えば、第1の特定性レベルよりも特定性が高い第2の特定性レベルで)、第2のロケーションに向けてナビゲーションを指示又は開始する。非限定的な例として、第1の入力は都市を特定することができ、第2の入力は都市内の通りを特定し得る。
【0008】
精緻化のための(例えば、より特定性の高い入力のための)プロンプトのタイミング及び/又は数は、モバイルデバイスのロケーション、最終目的地に向かうモバイルデバイスのナビゲーションの進行、及び/又はユーザ入力によって提供される最終目的地の特定性を含む様々な要因に応じて変化し得る。本明細書で説明するナビゲーション入力を精緻化するシステム及び方法は、最終目的地が完全な特定性を伴って入力されることを必要とせずに、最終目的地に向かうモバイルデバイスの移動の開始(又は移動の継続)を可能にすることによって、改善されたユーザ体験を提供することができる。ユーザは、任意選択で、追加の特定性を提供するために、後で(例えば、途中で)追加の精緻化入力を提供する。ナビゲーション入力を精緻化する更なる詳細は、以下で説明される。
【0009】
ナビゲーション入力を精緻化することは、主に、第1のナビゲーション目的地に対応する第1のロケーションに向かうナビゲーションを開始することに関して本明細書で説明されるが、ナビゲーション入力を精緻化することは、ナビゲーションを開始せずに可能であることを理解されたい。例えば、ナビゲーションに関連付けられたアプリケーション(例えば、携帯電話上で実行される地図アプリケーション)は、第1のナビゲーション目的地に対応する第1のロケーションに向かうナビゲーション命令を、必ずしも第1のロケーションに向かう移動を引き起こすことなく生成することができる。これらのナビゲーション命令は、更なる精緻化入力に従って、より正確であり得る。いくつかの実施形態では、ナビゲーションを精緻化するためのプロンプトは、ナビゲーションを開始した後に発生する。いくつかの実施形態では、モバイルデバイスのナビゲーションの開始、又はナビゲーションを開始する意図を示す入力(例えば、モバイルデバイスの1つ以上のモーションアクチュエータサブシステムへの命令)は、精緻化のためのプロンプトをトリガする。例えば、アプリケーションは、全地球測位システム(GPS)情報に基づいて、移動が発生したことを決定し、精緻化を促すことができる。
【0010】
図1は、本開示のいくつかの実施形態によるモバイルデバイス102を含む例示的な環境を示す。モバイルデバイス102は、環境内の初期ロケーションに位置し、ナビゲーション入力を受信してナビゲーションを精緻化するプロセス中に、第1のロケーション104、第2のロケーション110、及び/又は第3のロケーション116などの様々なロケーションにナビゲートし得る。個別のロケーションに向かうモバイルデバイスの移動は、第1の移動経路106、第2の移動経路112、及び/又は第3の移動経路118などの移動経路(「ナビゲーション経路」とも呼ばれる)によって示される。本明細書で説明されるように、いくつかの実施形態では、モバイルデバイス102は、任意選択的に、移動経路に沿って(例えば、個別の移動経路に沿って移動を開始した後に)精緻化入力をユーザに促す。精緻化入力のためのプロンプトは、移動経路106に沿ったプロンプトポイント108及び/又は移動経路112に沿ったプロンプトポイント114など、移動経路に沿った円によって示される。移動経路に沿ったポイントとして示されているが、1つ以上のプロンプトは、任意選択で連続体上で発生し、空間内の特定のロケーション又は特定の時間に限定されないことを理解されたい。
【0011】
いくつかの実施形態では、ナビゲーション入力を受信し、ナビゲーションを精緻化するために関与する処理は、モバイルデバイス102に含まれる1つ以上のプロセッサによって実行される。いくつかの実施形態では、ナビゲーションを精緻化するために関与する処理のうちのいくつかは、モバイルデバイス102と通信している別の電子デバイス100の1つ以上のプロセッサによって実行される。いくつかの実施形態では、モバイルデバイス102と通信する電子デバイス100は、コンピューティングシステムを形成することができる。電子デバイス100は、限定はしないが、サーバ、メインフレームコンピュータ、パーソナルコンピュータ、端末、ワークステーション、通信ハブ、車両、携帯電話、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ウェアラブルデバイスなどを含む、ポータブル及び非ポータブル電子デバイスを含むことができる。本明細書で説明されるように、モバイルデバイス102は、一般に、典型的にはユーザの輸送が可能である電子デバイスのサブセットを指すことができる。
【0012】
いくつかの実施形態では、電子デバイス100及び/又はモバイルデバイス102は、互いからデータを受信するように構成される。
図1に示すように、電子デバイス100及びモバイルデバイス102は、単方向及び/又は双方向通信のために通信可能に結合される。いくつかの実施形態では、通信は、WiFi、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、セルラー、衛星などの1つ以上の無線通信プロトコル及び回路によって可能にされる。無線通信が主に説明されるが、有線通信が、いくつかの実施形態(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)など)で使用されることが理解される。
【0013】
図2A~
図2Bは、本開示のいくつかの実施形態による電子デバイス200及び250のブロック図を示す。電子デバイス200は、
図1のモバイルデバイス102を表す。電子デバイス250は、
図1の電子デバイス100を表す。いくつかの実施形態では、電子デバイス200又は電子デバイス250は、本明細書に記載の技術を個別に実行する。いくつかの実施形態では、(例えば、有線又は無線で)通信している電子デバイス200及び250は、電子デバイス100及びモバイルデバイス102に対応するコンピューティングシステムを形成する。
図2A~
図2Bのブロック図は例示的なアーキテクチャを表すが、いくつかの電子デバイスは、
図2A~
図2Bに示されるものよりも多い又は少ない構成要素、及び/又は
図2A~
図2Bに示されるものとは異なる構成の構成要素を有することが理解される。
図2A~
図2Bの構成要素のうちのいくつかは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの任意の組み合わせで任意選択的に実装される。
【0014】
図示されるように、電子デバイス200及び250は、入力/出力回路202、処理回路204、通信回路206、電源及び電力管理回路208、メモリ回路210、及び1つ以上のサブシステム212を含む。
図2A~
図2Bには示されていないが、電子デバイス200又は電子デバイス250の様々な構成要素は、1つ以上のバスによって、及び/又は1つ以上のインターフェース及び電気接続を使用して、任意選択的に電気的に結合される。
【0015】
入力/出力回路202は、電子デバイス200、250に入力を提供するための、及び/又は電子デバイスから出力を提供するためのデバイスを含む。いくつかの実施形態では、入力/出力回路202は、他の可能なセンサの中でも特に、1つ以上のモーションセンサ及び/又は向きセンサ222、1つ以上の位置特定センサ224、1つ以上の画像センサ226、1つ以上の深度センサ228、1つ以上の健康センサ230、1つ以上の音声センサ232、1つ以上のタッチスクリーン(図示せず)などのセンサを任意選択的に含む。1つ以上のモーションセンサ及び/又は向きセンサ222は、電子デバイス200又は電子デバイス250の動き及び/又は向きを測定するために、1つ以上の加速度計、ジャイロスコープ、及び/又は慣性測定ユニット(IMU)を任意選択的に含む。1つ以上の位置特定センサ224は、電子デバイス200又は電子デバイス250のロケーション、方位、及び/又は向きを決定するために使用される。1つ以上の位置特定センサ224又は位置特定システムは、衛星測位システム(GNSS)又はセンサ、慣性航法システム(INS)又はセンサ、全地球測位システム(GPS)又はセンサ、高度方位参照システム(AHRS)又はセンサ、コンパスなどを任意選択的に含む。1つ以上の画像センサ226及び1つ以上の深度センサ228は、二次元又は三次元画像を生成するセンサ、電波検出及び測距センサ又はシステム、光検出及び測距センサ又はシステム、視覚又はビデオ検出及び測距センサ又はシステム、赤外線センサ、光学センサ、カメラセンサ(例えば、カラー又はグレースケール)などを任意選択的に含む。1つ以上の健康センサ230は、数ある可能性の中でも、心拍数センサ、血圧センサ、血液酸素化センサ、グルコースセンサ、呼吸センサ、及び温度センサを任意選択的に含む。1つ以上の音声センサ232は、任意選択的にアレイ状に配置された1つ以上のマイクロフォンを任意選択的に含む。
【0016】
図2A~
図2Bには示されていないが、いくつかの実施形態では、入力/出力回路202は、1つ以上のスピーカ、1つ以上のディスプレイ(タッチスクリーンの一部であるか、タッチスクリーンから独立している)、及び/又は音声、視覚、及び/又は触覚フィードバックをユーザに提供することができる1つ以上の触知出力デバイスなどの出力デバイスを含む。いくつかの実施形態では、キーボード、マウス、ボタン、ノブ、スライダ、タッチセンサ又はタッチセンサパネル、タッチパッド、トラックパッド、タッチスクリーン、ジョイスティック、近接センサなどの追加の入力/出力デバイスが、本明細書に記載の電子デバイスに含まれることが理解される。
【0017】
処理回路204は、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、中央処理装置(CPU)、グラフィック処理装置(GPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、又は任意の好適な処理回路を含む1つ以上のプロセッサを任意選択的に含む。処理回路204は、任意選択的に、本明細書に記載のプロセス、方法、又は機能のいずれかを実行するために(例えば、任意選択的に、非一時的コンピュータ可読記憶媒体に記憶された命令又はプログラムを実行することによって)使用される。いくつかの例示的な機能は、電話又はビデオ会議、電子メッセージング又はメール、ウェブブラウジング、画像又はビデオキャプチャ、エンターテイメントなどを含む。加えて、機能は、(例えば、モバイルデバイスの環境内のオブジェクトを識別及び/又は分類する)環境知覚及び/又はモバイルデバイスを自律的に移動させるための(例えば、ナビゲーション入力及び精緻化ナビゲーションを含む)ルート計画などのモバイルデバイス機能を任意選択的に含む。
【0018】
通信回路206は、他の電子デバイスとの有線又は無線通信を提供する回路を含む。例えば、電子デバイス200及び電子デバイス250を含むコンピューティングシステムは、有線又は無線通信を使用して通信することができる。通信回路は、任意選択的に、WiFi、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、セルラー、衛星などの異なる通信プロトコルを使用した通信を可能にする。通信回路は、任意選択的に、本明細書で説明されるような予測アクションで使用するために1つ以上のデータソースからデータを送信及び/又は受信するための1つ以上の送信機及び/又は受信機アンテナを含む。
【0019】
電源及び電力管理回路208は、電子デバイス200又は電子デバイス250の電力供給される構成要素に電源を提供するために、1つ以上のエネルギー貯蔵デバイス(例えば、1つのバッテリ又は複数のバッテリ)を含む。電源及び電力管理回路208は、任意選択的に、1つ以上のエネルギー貯蔵デバイスの有線又は無線充電のための回路を含む。電源及び電力管理回路208は、任意選択的に、電子デバイス200又は電子デバイス250の構成要素による電力供給及び使用を管理し、1つ以上のエネルギー貯蔵デバイスの充電を管理し、及び/又は1つ以上のエネルギー貯蔵デバイスのエネルギーレベルを監視する回路を含む。
【0020】
メモリ回路210は、揮発性又は(例えば、全ての電力が電子デバイス200又は電子デバイス250から除去された後にデータが維持される)不揮発性メモリを含むがこれらに限定されない任意の好適なタイプのメモリを含む。メモリ回路210は、任意選択的に、任意の好適な電子、磁気、光学、電磁気、赤外線、又は半導体システム、装置、又はデバイスを含む。メモリ回路は、フラッシュメモリデバイス、ランダムアクセスメモリ(RAM)デバイス(例えば、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダブルデータレートランダムアクセスメモリ(DDR RAM)、又は他の高速RAM若しくはソリッドステートRAMなど)、読み出し専用メモリ(ROM)デバイス、又は消去可能若しくは電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリデバイス(EPROM若しくはEEPROM)を任意選択で含むが、これらに限定されない。メモリ回路210の一部は、電子デバイス200又は電子デバイス250の他の構成要素内に任意選択的に統合される。メモリ回路210は、任意選択的に、電子デバイス200又は電子デバイス250の1つ以上の他の構成要素から分離され、読み出し及び/又は書き込み動作のために電気的に結合される。
【0021】
メモリ回路210又はメモリ回路210のサブセットは、コンピュータ可読記憶媒体と呼ぶことができる。メモリ回路210及び/又はメモリ回路210の非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、プログラム、命令、データモジュール、データ構造、又はそれらのサブセット若しくは組み合わせを記憶することができる。いくつかの実施形態では、メモリ回路210及び/又は非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、オペレーティングシステム214を記憶する。オペレーティングシステム214は、(例えば、1つ以上の処理コアを使用してアプリケーション216を実行するように電子デバイス200又は電子デバイス250の処理回路をスケジューリングすることによって)1つ以上の実行中のアプリケーション216を管理する。本明細書で説明されるように、地図アプリケーション218などのいくつかのアプリケーションからのデータは、任意選択で、本明細書で説明されるようなナビゲーション入力及びナビゲーション精緻化を処理するために取得及び/又は使用される。いくつかの実施形態では、ユーザ選好及び/又はユーザ設定234は、本明細書に説明される精緻化ナビゲーション入力(例えば、移動を開始/維持するために必要である特定性のレベルに対するユーザ選好、精緻化プロンプトのタイミングなど)と使用するために、ユーザ許可と共に、メモリ回路210内に記憶される。いくつかの実施形態では、地図アプリケーション及び/又はユーザ選好及び/又はユーザ設定234は、ユーザによって許可されたときのモバイルデバイスの履歴目的地、又はユーザによって許可されたときの他の方法でユーザに関連付けられた目的地(例えば、将来のイベントのチケットに関連付けられた目的地、友人又は家族のロケーションに関連付けられた目的地、ブラウザ検索履歴に関連付けられた目的地など)に関する情報を記憶する。加えて、メモリ回路210及び/又は非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、処理回路によって実行されると、電子デバイス200又は電子デバイス250(又はより一般的にはコンピューティングシステム)に、本開示の1つ以上の実施形態の1つ以上の機能及び方法(例えば、ナビゲーション入力及び精緻化)を実行させるプログラム/命令を記憶することができる。本明細書で使用される場合、「非一時的コンピュータ可読記憶媒体」は、電子デバイスによって(例えば、処理回路によって)使用するためのプログラム/命令を収容又は記憶することができる任意の媒体(信号を除く)を含む。
【0022】
電子デバイス200は、1つ以上のサブシステム212を含み、その一部又は全部は、電子デバイス250に含まれない。例えば、サブシステム212は、1つ以上のモーションアクチュエータ213を含む。モーションアクチュエータ213は、電子デバイス200のホイールの移動を制御するために、モータコントローラ及びシステム、ステアリングシステム、ブレーキシステムを任意選択的に含む。サブシステム212は、任意選択的に、モーションプランナ215を含み、これは任意選択的に、ナビゲーションシステム並びに/又は自律型若しくは半自律型のプロセッサ及びコントローラを使用する。サブシステム212は、任意選択的に、光システム、環境制御、及びエンターテイメントシステムを含む。追加のサブシステムは、任意選択的に、本明細書でより詳細に説明されるように、ナビゲーション入力を処理し、ナビゲーションを精緻化するための(例えば、モバイルデバイスによるナビゲーション入力及び精緻化を使用するルート計画のための)サブシステムを含む。電子デバイス250は、ナビゲーション入力を処理し、ナビゲーションを精緻化するためのサブシステムを任意選択的に含む。
【0023】
図3は、本開示のいくつかの実施形態による、ナビゲーション入力を受信し、モバイルデバイスのためのナビゲーションを精緻化するための例示的なプロセス300のフローチャートを示す。モバイルデバイスのためのナビゲーションを精緻化することは、最終目的地が完全な特定性を伴って入力されることを必要とせずに、最終目的地に向かうモバイルデバイスのナビゲーションの開始(又はナビゲーションの継続)を可能にすることによって、ユーザ体験を改善することができる。ユーザは、追加の特定性を提供するために、後で追加の精緻化入力を提供することができる。いくつかの実施形態では、プロセス300は、モバイルデバイス102によって(又は電子デバイス100及びモバイルデバイス102を含むコンピューティングシステムによって)実行される。いくつかの実施形態では、プロセス300の一部(例えば、モバイルデバイス102の移動を実行せずにナビゲーションを指示すること)は、電子デバイス100によって実行される。いくつかの実施形態では、非一時的コンピュータ可読記憶媒体(又は2つ以上の非一時的コンピュータ可読記憶媒体)は、モバイルデバイス102又は電子デバイス100の1つ以上のプロセッサによって(又は電子デバイス100及びモバイルデバイス102を含むコンピューティングシステムによって)実行されると、モバイルデバイス(又はコンピューティングシステム)にプロセス300の1つ以上の動作を実行させる命令を記憶する。いくつかの実施形態では、プロセス300の1つ以上の動作は、本開示の範囲から逸脱することなく修正され得る。
【0024】
ブロック305において、第1の入力が受信される。第1の入力は、第1の特定性レベルで第1のナビゲーション目的地を示す。いくつかの実施形態では、第1の入力は、入力/出力回路202を使用して(例えば、タッチスクリーンを使用して、音声センサを使用してなど)提供されるユーザ入力である。いくつかの実施形態では、第1のナビゲーション目的地は、ユーザに関連付けられたデフォルトの第1のナビゲーション目的地などのユーザ入力(例えば、ユーザ選好及び/若しくはユーザ設定234からのユーザ履歴、又はカレンダーアプリケーション及び/若しくはパスブック/発券アプリケーションからのユーザカレンダー/スケジュール/旅程)なしで取得される。いくつかの実施形態では、デフォルトナビゲーション目的地は、(例えば、衛星測位システムからの地理的ロケーションなど、位置特定センサ224からの)初期ロケーション情報に部分的に基づく。例えば、モバイルデバイスが第1の初期ロケーション(例えば、「自宅」)にあるときには、モバイルデバイスが第2の初期ロケーション(例えば、「職場」)にあるときとは異なるデフォルトの第1のナビゲーション目的地が任意選択で使用される。
【0025】
ブロック310において、モバイルデバイスは、(例えば、第1の入力に応じて)第1のナビゲーション目的地に対応する第1のロケーションに向かうナビゲーションを開始する(例えば、移動を開始する)。
図1に戻って参照すると、第1のロケーションに向かうモバイルデバイスのナビゲーションは、移動経路106に沿った第1のロケーション104に向かうモバイルデバイス102の移動によって表される。移動経路106は、第1のロケーションへのルート計画を表すことができる。第1のナビゲーション目的地は、正確なものから不正確なものまで特定性が異なり得る。いくつかの実施形態では、第1のナビゲーション目的地は、地球上の正確な地理的ロケーション(例えば、度、分、及び/又は秒単位のGPS座標)によって定義される。いくつかの実施形態では、第1のナビゲーション目的地は、住所(例えば、通りの名前及び番号)である。いくつかの実施形態では、第1のナビゲーション目的地は、通り(例えば、マーケットストリートなどの通りの名前、又は北ロデオドライブ若しくは南ロデオドライブなどの通りの名前を有する特定のブロック若しくはブロック群、又はカストロ通りの500ブロック)である。いくつかの実施形態では、第1のナビゲーション目的地は、ユーザ定義のロケーション(例えば、自宅、職場、学校など)などのロケーションに関連付けられた名前、ビジネス名、又はビジネスカテゴリ(例えば、ガソリンスタンド、レストラン、小売店など)である。いくつかの実施形態では、第1のナビゲーション目的地は、地区又は区域(例えば、テンダーロイン、ダウンタウン、アートディストリクトなど)、都市(例えば、サンフランシスコ)、地域(例えば、ワインカントリー、「ベイエリア」)、郡(例えば、キング郡)、州(例えば、オレゴン)、国(例えば、カナダ)、又は任意の好適なエリアである。いくつかの実施形態では、第1のナビゲーション目的地は、上記のロケーションタイプの組み合わせ(例えば、都市の通りのレストラン)である。
【0026】
上記の例示的なロケーションは、特定性が異なる。例えば、地球上の正確な地理的ロケーション、ユーザ定義のロケーション、又は完全かつ一意の住所が、正確なロケーションを示すことができる。住所は、閾値エリアよりも小さいエリアを指すとき、十分に正確であると見なすことができ、したがって、特定性は、ユーザが降車しようとする最終目的地に関する曖昧さを導入しない。例えば、居住地を特定する完全かつ一意の住所は、ユーザの意図する目的地を示すものとして(十分に)正確である。そのような例では、精緻化は必要でない場合がある。
【0027】
対照的に、部分的な住所、一意でない住所、都市、国、又は地域は、不正確なロケーション(例えば、閾値エリアよりも大きい)を示し得、その結果、粗い特定性は、第1のナビゲーション目的地によって定義されるより大きいエリア内の最終目的地に関する曖昧さを導入する。一例として、番号のない通りの名前(例えば、First Street)を特定する部分的な住所は、通りに沿った意図された目的地に関する曖昧さを導入し得る。別の例として、通りの方向を伴わずに通りの名前及び番号を特定する一意でない住所(例えば、100 First Street)は、通りの異なる方向区分間(例えば、100 North First Street又は100 South First Streetの間)の意図された目的地に関して曖昧さを導入し得る。別の例として、モバイルデバイスがサンノゼにある間にサンフランシスコを第1のナビゲーション目的地として選択することは、サンフランシスコ都市限度内の最終目的地、及びルート計画のためにどのルートを選択すべきか(例えば、ゴールデンゲートブリッジ、ベイブリッジ、国道101号線)に関する曖昧さを導入し得る。別の例として、ビジネス名又はタイプを含む入力が正確な又は不正確なロケーション情報(例えば、どの特定のビジネスに関する曖昧さ)を提供し得るように、ビジネス名又はタイプ(通り又は都市が特定されている場合であっても)は、意図されたロケーションに関する曖昧さを導入する場合も導入しない場合もある(例えば、同じ一般的な方向又は反対方向に複数の同じビジネス又はタイプが存在し得る)。
【0028】
いくつかの実施形態では、モバイルデバイスは、入力において与えられた正確な第1のナビゲーション目的地から、方向を提供するか、又はモバイルデバイスを移動させる目的地に対する信頼度を有するが、モバイルデバイスは、入力において与えられた不正確な第1のナビゲーション目的地から、ナビゲーション目的地によって定義された領域内で、方向を提供するか、又はモバイルデバイスを移動させる目的地(及び、どのルートによって)に対する信頼度を欠く。したがって、モバイルデバイスが、正確にどこに方向を提供するか、又はモバイルデバイスを移動させるかについて十分な信頼度を有していないとき、更なる入力を用いてナビゲーションを精緻化することが望ましい。
【0029】
いくつかの実施形態では、信頼度パラメータは、モバイルデバイスの信頼度のレベル(例えば、ユーザの意図された最終目的地に対応する正確なロケーションにおける信頼度)を表すために使用される。例えば、信頼度は、0と1との間の値として任意選択的に表され、0は最小信頼度レベルを表し、1は最大信頼度レベルを表す(例えば、最大信頼度は、一意のGPS座標又は一意の住所などの正確なロケーションに対応する)。いくつかの実施形態では、信頼度パラメータは、閾値信頼度値と比較される。閾値信頼度未満の(例えば、ユーザの意図された目的地に一致する目的地における比較的低いレベルの信頼度に対応する)信頼度パラメータは、任意選択的に、本明細書で説明されるような精緻化のためのプロンプトをトリガする。閾値信頼度よりも大きい(例えば、ユーザの意図された目的地に一致する目的地における比較的高いレベルの信頼度に対応する)信頼度パラメータは、任意選択的に、精緻化のためのプロンプトをトリガしない。実装者は、そのような閾値信頼度を、(例えば、モバイルデバイス102のユーザの期待に適合するプロンプトの頻度及び/又はタイミングでユーザが意図した目的地へのナビゲーションを可能にするために)許容可能なユーザ体験をもたらす値に設定し得る。
【0030】
信頼度を0と1との間の値として表すこと、上記のこれらの信頼度値に関連付けられた最小/最大規約、及び閾値信頼度値は、単に一例を構成することが理解される。他の信頼度範囲、規約、及び/又は閾値信頼度値が使用されてもよい。加えて又は代替的に、信頼度は、任意選択的に、信頼度状態(例えば、低信頼度、中信頼度、高信頼度)を使用して表され、信頼度状態は、任意選択的に、信頼度閾値に関して本明細書で説明したのと同様の方法で区別されてもよい。
【0031】
複数の信頼度閾値(又は信頼度状態)が任意選択的に使用されることも理解される。例えば、信頼度が第1の信頼度閾値及び第2の信頼度閾値の両方を上回る場合(例えば、「高信頼度」状態)、プロンプトはトリガされず、信頼度が第1の信頼度閾値を上回り、かつ第2の信頼度閾値を下回る場合(例えば、「中信頼度」状態)、プロンプトは第1の頻度又はタイミングでトリガされ、信頼度が第1の信頼度閾値及び第2の信頼度閾値を下回る場合(例えば、「低信頼度」状態)、プロンプトは第2の頻度又はタイミングで(例えば、上記よりも頻繁及び/又は早く)トリガされる。
【0032】
一例として、第1のナビゲーション目的地としてチェーン小売業者の名前を示す入力を考える。モバイルデバイスの5マイル内にある1つの店、及びモバイルデバイスから15マイルにある別の店など、モバイルデバイスにより隣接するチェーン小売業者の1つのロケーションがある場合、信頼度は、第1の信頼度閾値及び第2の信頼度閾値(例えば、「高信頼度」状態)を上回る場合があり、ユーザに精緻化入力を促すことなく、1つのロケーションへのナビゲーションを指示するか又は移動を開始することを可能にする。モバイルデバイスのポジションから北5マイル以内にチェーン小売業者の2つのロケーションがある(例えば、1つはわずかに北東に、1つはわずかに北西にある)場合、信頼度は、第1の信頼度閾値と第2の信頼度閾値との間(例えば、「中信頼度」状態)であり得、北へのナビゲーションを指示するか又は移動を開始し、その後、ユーザに精緻化入力を促すことを可能にする。しかしながら、5マイル以内のチェーン小売業者の2つのロケーションのうちの1つがモバイルデバイスの東であり、2つのロケーションのうちの第2のロケーションがモバイルデバイスの西である場合、信頼度は、第1の信頼度閾値及び第2の信頼度閾値を下回ることがあり(例えば、「低信頼度」状態)、これは、ナビゲーションを指示すること、又は2つのロケーションのうちの1つに向かう移動を開始することを可能にするために、精緻化入力のための即時プロンプトを必要とし得る。代替的に、比較的低い信頼度は、2つのロケーションのうちの1つ(例えば、最も近いロケーション)に向けてナビゲーションを指示すること、又は移動を開始することを可能にし得るが、移動の早期に信頼度を改善するためのプロンプトを必要とし得る。
【0033】
いくつかの実施形態では、ナビゲーション目的地に対応する第1のロケーションは、入力から及び/又は1つ以上の追加の要因から決定される。
図4は、本開示のいくつかの実施形態による、ナビゲーション入力及び精緻化に関連する様々な入力及び/又は要因のブロック図を示す。
図4に示すように、(例えば、ブロック402によって表される)ナビゲーション目的地に対応する第1のロケーションを決定するために、様々な入力及び/又は要因が任意選択的に使用される。いくつかの実施形態では、ナビゲーション目的地に対応する第1のロケーションは、第1の入力が受信されたときの最大信頼度パラメータに対応する第1のナビゲーション目的地によって定義される領域内のロケーションとして決定される。信頼度パラメータは、任意選択的に、
図4に関して図示及び説明される入力及び/又は要因のうちの1つ以上に基づく。1つ以上の入力及び/又は要因のその後の変化は、任意選択的に、第1のロケーションに対応する信頼度パラメータを変化させる。
【0034】
いくつかの実施形態では、モバイルデバイスが、特定性のレベルに起因して、第1のナビゲーション入力からモバイルデバイスをどこに(及びどのルートによって)向けるべきかについての信頼度を欠いているとき(例えば、信頼度パラメータが、第1のナビゲーション入力に基づいてユーザの意図された目的地について比較的低い信頼度を示すとき)であっても、モバイルデバイスは、第1のナビゲーション目的地の境界内又は境界におけるポイントに向かう移動経路を使用して、ナビゲーション目的地406に対応する第1のロケーションに向かう方向を開始することができ、又は場合によっては移動を開始する。例えば、移動経路は、任意選択的に、第1のナビゲーション入力に対応する正確なロケーション(例えば、閾値エリア未満)を定義する第1のロケーションに向けて指示される。いくつかの実施形態では、正確なロケーションは、モバイルデバイスの初期ポジションに最も近い(例えば、モバイルデバイスの現在のロケーションと第1のナビゲーション目的地との間の距離を最小化する)第1のナビゲーション目的地によって定義される領域のポイントである。いくつかの実施形態では、正確なロケーションは、第1のナビゲーション目的地によって定義される領域の中心点のポイントである。正確なロケーションを決定することは、最も近いポイント又は中心点に限定されないことが理解される。
【0035】
いくつかの実施形態では、第1のナビゲーション目的地内の第1のロケーションを決定する際に、1つ以上の追加の要因が考慮される。1つ以上の追加の要因は、任意選択的に、ユーザ履歴420(例えば、ユーザ選好を含む)を含む。ユーザ履歴に対応するロケーション(例えば、頻繁に訪れる又は検索されるロケーション)は、ユーザ履歴に対応しない他のロケーションに対して増加した信頼度パラメータを有することができる(又は、同様に、ユーザ選好に一致するロケーションは、ユーザ選好に一致しない他のロケーションに対して増加した信頼度パラメータを有することができる)。例えば、モバイルデバイス102及び/又は地図アプリケーション218のユーザ履歴は、1つ以上の電子デバイスの1人以上のユーザ及び/又は1人以上の所有者によって許可されたときに、ユーザが頻繁に訪れた(又は頻繁に訪れなかった)第1のナビゲーション目的地内のサブ領域の指示を提供することができる。例えば、第1のロケーションは、任意選択的に、ユーザ履歴に基づいてユーザが訪れる頻度が最も高い第1のナビゲーション目的地によって定義される領域内のロケーションとして決定される。別の例として、第1のロケーションは、任意選択的に、(例えば、地図アプリケーションにおける個別のロケーションの検索又は個別のロケーションへの方向の要求に基づいて)地図アプリケーションにおいて最も高い使用頻度を有する第1のナビゲーション目的地によって定義される領域内のロケーションとして決定される。いくつかの実施形態では、ユーザ履歴420は、頻繁に使用されるロケーション及び/又は最近使用されたロケーションを決定するサブルーチン(例えば、命令又はプログラム)から、そのようなサブルーチンがユーザによって許可されるときに取得される。任意選択的に、そのようなサブルーチン又は別のサブルーチンは、一見曖昧なナビゲーション入力と正確なロケーションとの間のセマンティックリンクを提供する。例えば、自宅又は職場をナビゲートするためのナビゲーション入力は、(例えば、自宅又は職場に対応する特定の住所と比較して)一見曖昧であり得るが、そのようなナビゲーション入力は、そのようなサブルーチンを使用して、比較的高い信頼度で特定の住所に関連付けられる(例えば、自宅を最も頻繁に訪れた居住地と、職場を最も頻繁に訪れた会社の所在地と相関させる)、比較的高い信頼度で特定の住所に関連付けられる。
【0036】
いくつかの実施形態では、第1のロケーションは、第1のナビゲーション目的地によって定義される領域の最も近い縁又は中心点にあるが、ユーザによって頻繁に訪れる部分を含むように、及び/又はユーザによって頻繁に訪れない部分を除外するように修正される。例えば、ユーザが頻繁に立ち入らない(例えば、決して頻繁に立ち入らないか、又は下位四分位数若しくは十分位数などの閾値未満である)ロケーションに対応する第1のナビゲーション目的地によって定義される領域の最も近い縁は、ユーザがより頻繁に立ち入るロケーションに対応する第1のナビゲーション目的地によって定義される領域の最も近い縁を優先して拒絶され得る。別の例として、第1のナビゲーション目的地によって定義される領域の中心点を決定する前に、ユーザによって頻繁にアクセスされない(例えば、決して頻繁にアクセスされない、又は下位四分位数若しくは十分位数などの閾値未満である)サブ領域を除外することができ、中心点は、第1のナビゲーション目的地によって定義される領域の残りのサブ領域について決定することができる。言い換えれば、いくつかの実施形態では、モバイルデバイスが第1の入力に従って第1のロケーションに向かって移動を開始するとは、モバイルデバイスに、第1のロケーションに関連付けられたユーザ履歴又は選好に従って第1のロケーション内のサブロケーション/サブ領域に向かって移動を開始することを行わせることを含む。いくつかの実施形態では、第1のロケーションは、第1のナビゲーション目的地内の最も頻繁に訪れるサブロケーション/サブ領域として決定されるか、又はそれに向かってバイアスがかけられる。
【0037】
いくつかの実施形態では、1つ以上の追加の要因は、交通状況410を含む。例えば、(第1のナビゲーション目的地内の他のサブ領域と比較して)比較的多くの交通量を経験する第1のナビゲーション目的地内のサブ領域は、第1のロケーションから(又は第1のナビゲーション目的地に対応する第1のロケーションを決定するときの考慮から)除外され得る。いくつかの実施形態では、交通によるサブ領域の除外は、1つ以上の外れ値サブ領域(例えば、上位四分位数又は上位十分位数などの分布曲線上の閾値を上回る)に適用されるか、又は過剰交通量(例えば、交通量の閾値量を上回る)を経験する1つ以上のサブ領域に適用される。
【0038】
いくつかの実施形態では、1つ以上の追加の要因は、気象状況412又は時刻408を含む。例えば、気象状況又は時刻は、第1のナビゲーション目的地に対するユーザの期待と一致しないと決定された第1のナビゲーション目的地内のサブ領域の除外(例えば、雨の日のゴールデンゲートパーク、夜のオフィスパークなどの除外)につながり得る。
【0039】
いくつかの実施形態では、1つ以上の追加の要因は、第1のロケーション414に関するコンテキスト情報(例えば、第1のロケーションにおける他者の活動、第1のロケーションの近傍におけるイベント)を含む。第1のナビゲーション目的地に関するコンテキスト情報は、例えば、混雑、イベント、又は第1のナビゲーション目的地に対するユーザの期待と一致しないと決定される第1のナビゲーション目的地内のサブ領域の除外(例えば、混雑したエリア又は特別なイベントを有するエリアなどの除外)につながり得る他の情報を含むことができる。
【0040】
別の例として、第1のナビゲーション目的地に関するコンテキスト情報は、第1のロケーションを近くのイベントにバイアスをかけることができる。例えば、スタジアムを含むか又はその近くの地区の第1のナビゲーション目的地は、予想されるイベントのために第1のロケーションをスタジアムとして決定させ得る(又は第1のロケーションをスタジアムにバイアスをかけ得る)(例えば、サンフランシスコにおける「ミッション・ベイ」地区は、第1のロケーションをバスケットボールの試合又はコンサートのためのチェイス・センターとして決定させ得る)。いくつかの実施形態では、1つ以上の追加の要因は、カレンダー情報416又はイベントチケットを含む。加えて又は代替的に、カレンダー情報416又はイベントへの計画された出席を示すイベントチケットは、第1のロケーションを、予想されるイベントの会場として決定させ得る(又は第1のロケーションを会場にバイアスをかけ得る)。
【0041】
いくつかの実施形態では、1つ以上の追加の要因は、モバイルデバイスを介して第1のロケーションに向かって移動する人又は人のグループ418(及び/又は個別のカレンダー情報、ユーザ履歴など)を含む。モバイルデバイスを介して第1のロケーションに向かって移動する1人以上の人は、1人以上のユーザ及び/又は1つ以上の電子デバイスの1人以上の所有者によって許可されたときに、人のグループによって頻繁にアクセスされる(又は頻繁にアクセスされない)第1のロケーション内のサブ領域の指示を提供する複数のユーザ履歴を提供することができ、これらは、人のグループの数及び構成に応じて同じであるか又は異なる。加えて、1人以上の人に関連付けられたスケジュールは、1人以上の人が1つ以上のスケジュールに従うことを可能にするのに十分に近くなるように、第1のナビゲーション目的地内の目的地にバイアスをかけることができる。
【0042】
上記の入力及び/又は要因の全て又はサブセットを使用して、第1のナビゲーション目的地に対応する第1のロケーションを決定することができることを理解されたい。
【0043】
いくつかの実施形態では、モバイルデバイスは、モバイルデバイス(又はモバイルデバイスと通信している電子デバイス)のディスプレイ上に、モバイルデバイスが移動を開始する第1のロケーション(又は第1のナビゲーション目的地内のサブロケーション/サブ領域)、及び/又は第1のロケーション(又は第1のナビゲーション目的地内のサブロケーション/サブ領域)へのルート計画を表示することができる。
【0044】
いくつかの実施形態では、モバイルデバイスは、モバイルデバイスの(又はモバイルデバイスと通信しているデバイスの)ディスプレイ上に、第1のナビゲーション目的地の特定性レベルが精緻化を必要とするという指示(例えば、又は信頼度パラメータ若しくは状態の指示)を表示することができる。例えば、いくつかの実施形態では、第1の入力を受信したことに応じて、第1の特定性レベルが特定性閾値よりも大きい(又は任意選択で、信頼度パラメータが信頼度閾値よりも小さい)という決定に従って、モバイルデバイスは、第1のナビゲーション目的地の第1の特定性レベルが特定性閾値よりも大きいという指示(例えば、より低い信頼度に対応する、より粗い特定性)を提供する。1つ以上の第1の基準は、第1の特定性レベルが特定性閾値より大きい(又は信頼度が信頼度閾値未満である)場合に満たされる基準を任意選択的に含む。加えて又は代替的に、いくつかの実施形態では、指示は、音声及び/又は触知出力を使用してユーザに提示される。いくつかの実施形態では、以下に説明される精緻化のためのプロンプトは、指示としての役割を果たす。いくつかの実施形態では、インジケーションは、精緻化のためのプロンプトとは独立して提示される。
【0045】
(ブロック315において)第1のナビゲーション目的地に対応する第1のロケーションに向かうナビゲーションを開始した後、ブロック320において、モバイルデバイスは、1つ以上の第1の基準が満たされるという決定に従って、第2の特定性レベル(例えば、第1の特定性レベルよりも特定性の高い第2の特定性レベル)を有する第2のナビゲーション目的地に対応する第2のロケーションを決定するための入力を促す。いくつかの実施形態では、1つ以上の第1の基準は、ユーザによって意図された最終目的地に到達するために追加の精緻化が必要であるか、又は有用であるという指示を提供する。いくつかの実施形態では、1つ以上の第1の基準は、信頼度パラメータが閾値未満であるときに満たされる基準を含む。加えて又は代替的に、いくつかの実施形態では、1つ以上の第1の基準は、本明細書でより詳細に説明されるように、より多くの情報(例えば、ロケーション若しくは空間内のロケーション及び/又は特定の時間若しくは複数の時間)をユーザに促すための適切な条件の指示を提供する。
図1に戻って参照すると、プロンプトが発生するとき、プロンプトは、モバイルデバイスのための移動経路106に沿った空間内のロケーション及び/又は特定の時間におけるプロンプトポイント108によって表される。いくつかの実施形態では、1つ以上の第1の基準が満たされない(例えば、精緻化が必要とされない、及び/又は条件がユーザを促すのに成熟していない)という決定に従って、モバイルデバイスは、第2のナビゲーション目的地に対応する第2のロケーションを第2の特定性レベルで決定するための入力を促すことを見合わせる。いくつかの実施形態では、モバイルデバイスは、第1の入力に従って第1のロケーションに向かってナビゲートを継続する(例えば、移動経路106に従って進み続ける)。
【0046】
いくつかの実施形態では、モバイルデバイスが入力のためのプロンプトに応じて入力を受信することなく第1のロケーションに到着すると、モバイルデバイスは、第1のロケーションで移動を停止する。いくつかの実施形態では、入力のためのプロンプトに応じて入力を受信することなくモバイルデバイスが第1のロケーションに到着すると、モバイルデバイスは移動を継続する。例えば、モバイルデバイスは、第1のナビゲーション目的地に対応する第1のロケーションの周りをループする(例えば、第1のナビゲーション目的地に対応する領域のブロック又は周囲を回る)。別の例として、モバイルデバイスは、(例えば、第1のナビゲーション目的地に対応する領域の境界に到達するまで曲がることなく)第1のロケーションを過ぎてナビゲーションを継続し、第1のナビゲーション目的地に対応する領域の中心点(例えば、サンフランシスコの地理的中心)に進み、又は第1のナビゲーション目的地に対応する領域内のデフォルトロケーション(例えば、サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジ)に進む。
【0047】
いくつかの実施形態では、プロンプトは、入力/出力回路202を使用してユーザに提供される。いくつかの実施形態では、第2のナビゲーション目的地についてのプロンプトは、ディスプレイ(例えば、入力/出力回路202のディスプレイ又はタッチスクリーン)上の視覚プロンプトを含む。いくつかの実施形態では、ディスプレイは、モバイルデバイスのディスプレイ(例えば、モバイルデバイス102及び電子デバイス200に対応するインフォテインメントシステムのディスプレイ、ヘッドアップ投影ディスプレイなど)である。いくつかの実施形態では、ディスプレイは、モバイルデバイスと通信する電子デバイス(例えば、電子デバイス100、250に対応するスマートフォン)の一部である。プロンプトは、モバイルデバイス又はモバイルデバイスと通信しているデバイスのディスプレイ上に提示される第1のナビゲーション目的地内のナビゲーション目的地の選択可能なリストを含むか、又は任意選択で、第1のナビゲーション目的地に関する更なる特定性を求めるテキスト質問を含む。加えて又は代替的に、いくつかの実施形態では、第2のナビゲーション目的地に対するプロンプトは、1つ以上のスピーカ(例えば、モバイルデバイス102及び電子デバイス200に対応する入力/出力回路202のスピーカ)を使用する音声プロンプトを含む。いくつかの実施形態では、1つ以上のスピーカは、モバイルデバイスの1つ以上のスピーカである。いくつかの実施形態では、1つ以上のスピーカは、モバイルデバイスと通信する電子デバイス(例えば、電子デバイス100、250に対応するスマートフォン)の一部である。加えて又は代替的に、いくつかの実施形態では、第2のナビゲーション目的地に対するプロンプトは、(例えば、モバイルデバイス102及び電子デバイス200に対応する又は電子デバイス100、250に対応する入力/出力回路202の触知出力デバイスからの)触知出力を使用する触覚プロンプトを含む。
【0048】
ブロック325において、(例えば、プロンプトに応じて)第2の入力が受信される。いくつかの実施形態では、第2の入力は、入力/出力回路202の入力デバイスを使用して(例えば、タッチスクリーンを使用して、音声センサを使用してなど)受信される。
【0049】
いくつかの実施形態では、第2の入力は、第2の特定性レベルにおける第2のナビゲーション目的地を示す。特に、第2の特定性レベルは、第1の特定性レベルよりも特定性が高い(例えば、より細かい)であり得る。したがって、いくつかの実施形態では、第1の特定性レベルにおける第1のナビゲーション目的地は、第1の複数の候補ナビゲーション目的地に対応し、第2の特定性レベルにおける第2のナビゲーション目的地は、第2の複数の候補ナビゲーション目的地に対応し、第2の複数の候補ナビゲーション目的地は、第1の複数の候補ナビゲーション目的地のサブセットである。第2の特定性レベルは第1の特定性レベルよりも特定性が高いので、第2の入力は、モバイルデバイスの最終目的地のロケーションを精緻化する。いくつかの実施形態では、第2のナビゲーション目的地は、(例えば、第1のロケーション104のエリア内に位置する第2のロケーション110によって
図1に示されるように)第1のナビゲーション目的地によって定義される領域内にある。例えば、第1の入力は、都市を第1のナビゲーション目的地として特定することができ、第2の入力は、都市内の通り/住所を特定することができる(例えば、それによって、特定された通り/住所を含まない都市のエリアを除外する)。別の例として、第1の入力は、通りを第1のナビゲーション目的地として特定することができ、第2の入力は、住所番号を特定することができる(例えば、それによって、通り上の他の住所番号を除外する)。いくつかの実施形態では、第2の入力及び第1の入力は共に、精緻化を提供するものと見なされる。例えば、第2のナビゲーション目的地が第1のナビゲーション目的地の特定性よりも特定性が高く、かつ第1のナビゲーション目的地内にある場合、第1の入力及び第2の入力は共に、第1のナビゲーション目的地のサブセットである第2のロケーションを最終目的地のための精緻化されたロケーションとして提供するものと見なされる。
【0050】
ブロック330において、モバイルデバイスは、第2の入力が1つ以上の第2の基準を満たすという決定に従って、第2のナビゲーション目的地に対応する第2のロケーションに向かうナビゲーションを開始する。1つ以上の第2の基準は、第2の入力が精緻化を提供するためのプロンプトに応答するという指示を提供する(例えば、それに応じて、第2の入力は、それによって、第2の入力の前の第1のロケーションにおける信頼度パラメータと比較して、第2のロケーションにおける信頼度パラメータを増加させる)。再び
図1を参照すると、モバイルデバイスが移動経路106に沿って第1のロケーション104に向かってナビゲートしている間に、プロンプトポイント108において表されるプロンプトに応じて第2の入力を受信した後、モバイルデバイスの移動は、第2のロケーションに向かって更新される。
図1に示されるように、第2のロケーションに向かうモバイルデバイスの移動は、移動経路112に沿った第2のロケーション110(又は、モバイルデバイスが第2のナビゲーション目的地から十分な精度で最終目的地への信頼度を欠く場合など、第2のナビゲーション目的地によって示される領域内又はその上のポイント)に向かうモバイルデバイス102の移動によって表される。移動経路112は、プロンプトポイント108における移動経路106に沿ったモバイルデバイス102のロケーションから(例えば、プロンプトポイント108において示されたプロンプトに応じて受信された入力から)第2のロケーションへのルート計画を表すことができる。いくつかの実施形態では、モバイルデバイスのためのルート計画は、第2の入力に従って更新される。例えば、第2のロケーションに向かって移動することにより、第1の入力に対応する元のルート計画が修正される(例えば、ルートが変更される)。
【0051】
いくつかの実施形態では、モバイルデバイスは、モバイルデバイス(又はモバイルデバイスと通信しているデバイス)のディスプレイ上に、モバイルデバイスが移動を開始する第2のロケーション(又は第2のナビゲーション目的地内のサブロケーション/サブ領域)、及び/又は第2のロケーション(又は第2のナビゲーション目的地内のサブロケーション/サブ領域)へのルート計画を表示する。第1のロケーションについて上述したのと同様に、いくつかの実施形態では、第2のナビゲーション目的地に対応する第2のロケーションを第2のナビゲーション目的地内のサブ領域として決定する際に(又は、ナビゲーション目的地の後続のユーザ入力によって示される任意の後続のロケーションについてのサブ領域としてロケーションを決定する際に)、1つ以上の追加の要因が任意選択的に考慮される。
【0052】
本明細書で説明されるように(例えば、ブロック320におけるプロセス300)、1つ以上の第1の基準が満たされると、精緻化のためのプロンプトがユーザに提示される。1つ以上の第1の基準が満たされない場合、精緻化のためのプロンプトはユーザに提示されない。したがって、第1のナビゲーション目的地に向かうナビゲーションが進行中である間、1つ以上の第1の基準が満たされないという決定に従って(例えば、任意選択で、信頼度パラメータが閾値信頼度を上回るとき)、モバイルデバイスは、第1の目的地へのナビゲートを継続する。任意選択的に、そのような条件下で、モバイルデバイスは、第2の特定性レベルを有する個別のナビゲーション目的地を決定するための入力を促すことなく、開始ロケーションから第1のナビゲーション目的地までナビゲートする。
【0053】
プロセス300は、第1の入力及び第2の精緻化入力を説明するが、いくつかの実施形態では、第2の入力は、精緻化入力ではなく、完全に新しいナビゲーション目的地であることを理解されたい。いくつかのそのような実施形態では、1つ以上の第2の基準は、精緻化目的地の代わりに代替ナビゲーション目的地を提供するユーザの意図の指示を提供することができる。
【0054】
プロセス300は、第1の入力及び第2の入力のためのプロンプトを説明するが、追加のロケーション精度がルート計画に必要又は有用である場合、追加のプロンプトが可能であることを理解されたい。例えば、モバイルデバイスが第2のロケーションに向かって移動を開始した後、モバイルデバイスは、任意選択的に、1つ以上の第3の基準(例えば、第1の基準と同じ又は同様)が満たされているという決定に従って、第3のナビゲーション目的地に対応する第3のロケーションを第3の特定性レベル(例えば、第1の特定性レベル及び/又は第2の特定性レベルよりも特定性が高い第3の特定性レベル)で決定するための入力を促し、第3の入力に従って第3のナビゲーション目的地に対応する第3のロケーションに向かうナビゲーションをモバイルデバイスに開始させることが、1つ以上の第4の基準(例えば、1つ以上の第2の基準と同じ又は同様)を満たす。
図1に戻って参照すると、精緻化のための別のプロンプトが発生するとき、プロンプトは、モバイルデバイスのための移動経路112に沿った空間及び/又は特定の時間におけるロケーションにおけるプロンプトポイント114によって表される。第3のロケーションに向かうモバイルデバイス102の移動は、(例えば、第3のロケーションへのルート計画を表す)移動経路118に沿った第3のロケーション116に向かうモバイルデバイス102の移動によって表される。モバイルデバイスの移動に対する3つより多いプロンプト及び調整が可能であることが理解される。いくつかの実施形態では、プロンプトの数は制限され(例えば、1つのプロンプト、2つのプロンプトに)、任意選択で、ユーザは、プロンプトに対する以前の応答に含まれるよりも特定性の高い情報を提供するように通知される。いくつかの実施形態では、ユーザからの入力が、閾値エリア未満の領域を定義する(又は信頼度閾値を上回る高信頼度に対応する)ロケーションをモバイルデバイスに提供するまで、任意の数のプロンプトが提供される。一般的に言えば、そのような閾値エリアは、モバイルデバイス102のユーザの期待に適合するように調整されることになる。例えば、50×50フィートのエリアの閾値エリアは、理論的な問題として、モバイルデバイス102が意図された最終目的地の約70フィート手前まで停止するという結果になり得る。言い換えれば、ユーザは、降車後に目的地まで70フィート歩く必要があり得る。実装者は、そのような閾値が許容可能なユーザ体験の範囲内であるかどうかを考慮し、それに応じて追加の精緻化を促すかどうかを最適化し得る。
【0055】
いくつかの実施形態では、第2の入力及び第1の入力は共に、精緻化を提供する。例えば、第2の入力及び第1の入力が各々、正確な最終目的地に関する曖昧さを提供する場合、第1の入力及び第2の入力の組み合わせは、いずれかの入力単独と比較して、精緻化を提供し得る。一例として、第2のナビゲーション目的地を示す第2の入力が、第1のナビゲーション目的地によって定義される領域内の第1の個別のロケーションと、第1のナビゲーション目的地によって定義される領域外の第2の個別のロケーションとの両方を表す場合、モバイルデバイスは、第2のナビゲーション目的地に対応する第2のロケーション目的地を、第1のナビゲーション目的地によって定義される領域内の第1の個別のロケーションであると明確にし、第2のロケーションに向かって(例えば、第1のナビゲーション目的地によって定義される領域内の第1の個別のロケーションに向かって)ナビゲーションを開始する。
図1に戻って参照すると、モバイルデバイス102は、第1の入力及び第2の入力に基づいて、第1のロケーション104内の第2のロケーション110と第1のロケーション104の外側の第2のロケーション110Bとの間を明確にする。具体例として、第1の入力が第1のナビゲーション目的地としての都市であり、第2の入力が第2のナビゲーション目的地(例えば、First Street)として複数の都市に位置する通りの名前である場合、モバイルデバイスは、第1の入力に関連付けられた都市内の第2の入力に関連付けられた通りがモバイルデバイスの最終目的地である(又は最終目的地を含む)ことを明確にすることができる。
【0056】
より一般的には、精緻化は、第1の入力によって定義される第1の領域(又は複数の第1の領域)と第2の入力によって定義される第2の領域(又は複数の第2の領域)との間の交差(例えば、数学的交差、ベン図における重複)と見なすことができる。先の例を参照すると、第1の領域は、第1の入力において示される都市によって定義され、複数の第2の領域は、第2の入力によって示される名前を有する複数の通りによって定義される。(例えば、第1の領域内の)第2の領域のうちの個別の1つと第1の領域との間の交差は、モバイルデバイスがそれに向かって移動を開始する精緻化されたロケーションである。例えば、第1の入力は、複数の通りを有するニューヨーク市などの都市を特定することができ、第2の入力は、複数の都市に存在する5番街(Fifth Avenue)などの通りを特定し得る。総合すると、第1の入力及び第2の入力は、それらが個々の入力として提供するよりも特定性の高い目的地を提供する。
【0057】
いくつかの実施形態では、第2の特定性レベル自体は、いくつかの点で第1の特定性レベルよりも粗いと見なされ得るが、それでもモバイルデバイスのための最終目的地の精緻化を可能にする。例えば、第1の入力は、各々が比較的正確なロケーションを提供する複数のロケーションを有するレストラン又は小売チェーンを特定することができ(しかし、複数のロケーションを含むエリアを集合的に定義すると見ることもできる)、第2の入力は、複数のロケーションの各々よりもエリアが大きいが、複数のロケーションによって定義されるエリアよりもエリアが大きくても大きくなくてもよい比較的不正確なロケーション(例えば、通り又は都市)を特定することができる。しかしながら、レストラン又は小売チェーンと都市又は通りとの組み合わせは、正確なロケーションの精緻化を可能にすることができる(例えば、第1の入力及び第2の入力の組み合わせは、レストラン又は小売チェーンの一意の支店、又は支店のサブセットを示し得る)。
【0058】
いくつかの実施形態では、本明細書で説明するように、モバイルデバイスは、より一般的には、第2のナビゲーション目的地に対応する独立して曖昧な第2のロケーションに向かって移動するのではなく、(例えば、1つ以上のプロンプトに応答する第1の入力及び第2の入力(又は他の追加の入力)に従って)第1の入力と第2の入力との交差に対応する精緻化された目的地に向かってナビゲーションを開始する。
【0059】
上述したように、いくつかの実施形態では、1つ以上の第1の基準は、最終目的地に関する更なる情報をユーザに促すかどうかの指示を提供し、及び/又は適切な条件下でプロンプトが行われるように提供する。いくつかの実施形態では、1つ以上の第1の基準は、第1のナビゲーション目的地が閾値エリアよりも大きいエリアを定義するときに満たされる(第1のナビゲーション目的地が閾値エリアよりも小さいエリアを定義するときに満たされない)基準を含む。加えて又は代替的に、いくつかの実施形態では、1つ以上の第1の基準は、第1のナビゲーション目的地が閾値数(例えば、1、10など)を上回る潜在的なナビゲーション目的地に対応する場合に満たされる(第1のナビゲーション目的地が閾値数未満の潜在的なナビゲーション目的地に対応する場合に満たされない)基準を含む。加えて又は代替的に、いくつかの実施形態では、1つ以上の第1の基準は、第1の入力が地理的エリア内のロケーションを示すことなく地理的エリア(例えば、都市、州、郡、地区)にナビゲートする要求に対応するときに満たされる基準を含む。加えて又は代替的に、いくつかの実施形態では、1つ以上の第1の基準は、信頼度パラメータが閾値信頼度未満である(例えば、より低い信頼度状態に対応する)ときに満たされ、信頼度パラメータが閾値信頼度より高い(例えば、より高い信頼度状態に対応する)ときに満たされない基準を含む。したがって、プロンプトは、更なる精緻化が必要とされるときにのみユーザに提示され、更なる精緻化が必要とされないときにはユーザに提示されない。
【0060】
図4に戻って参照すると、(例えば、ブロック404によって表される)追加入力のためのプロンプトのタイミングを決定するために、様々な入力及び/又は要因が任意選択的に使用される。プロンプトのタイミングは、任意選択的に、信頼度パラメータが1つ以上の信頼度閾値を下回ること、又はより低い信頼度状態への状態遷移(例えば、ユーザの意図された目的地における信頼度の欠如を示す)に基づく。(例えば、ブロック402によって表される)ナビゲーション目的地に対応する第1のロケーションを決定することに関して言及される要因及び入力に加えて、プロンプトの提示は、追加の情報に基づくことができる。
【0061】
いくつかの実施形態では、プロンプトの提示は、距離432に基づくか、時間430に基づくか、ルート計画における分岐ポイント434に基づくか、又はそれらの組み合わせに基づく。例えば、プロンプトは、任意選択的に、第1のロケーションに到達する前のある距離において、第1のロケーションに到達する前のある時間において、又はルート計画における分岐ポイントに到達する前のある距離において提示される。一般的に言えば、プロンプトのタイミングは、モバイルデバイス102のユーザの期待に適合するように(例えば、あまりに早くプロンプトを提供しないように、プロンプトに対する応答を入力するのに十分な時間をユーザに提供するように、など)調整される。実装者は、許容可能なユーザ体験のための仕様内にあるようにプロンプトのタイミングを特定及び/又は最適化し得る。加えて、いくつかの実施形態では、追加の要因がプロンプトの提示に影響を与える。加えて、プロンプトのためのいくつかのトリガに関する詳細を以下で説明する。
【0062】
いくつかの実施形態では、追加情報を求めるプロンプトは、モバイルデバイスが空間内のあるロケーションにあるとき(例えば、信頼度パラメータが空間内のそのロケーションにおいて閾値を下回るか又はそれを下回ったままであるとき)、ユーザに提示される。いくつかの実施形態では、空間内のロケーションは、絶対的に、又は移動経路106に沿った進行に対して定義される。いくつかの実施形態では、1つ以上の第1の基準は、モバイルデバイスが第1のロケーションの閾値距離内にあるときに満たされる(モバイルデバイスが第1のロケーションの閾値距離外にあるときに満たされない)基準を含む。いくつかの実施形態では、閾値距離は、1000メートル、5000メートルなどである。実装者は、モバイルデバイス102のユーザの期待に適合するように、許容可能なユーザ体験内にある閾値距離を特定及び/又は最適化し得る。加えて又は代替的に、いくつかの実施形態では、1つ以上の第1の基準は、モバイルデバイスがナビゲーションのための開始ロケーションから第1のロケーションへのナビゲーションの閾値部分を完了するときに満たされる(及びモバイルデバイスが開始ロケーションから第1のロケーションへのナビゲーションの閾値部分を完了しないときに満たされない)基準を含む。いくつかの実施形態では、閾値部分は75%、50%などである。実装者は、モバイルデバイス102のユーザの期待に適合するように、許容可能なユーザ体験内にある移動距離の閾値部分を特定及び/又は最適化し得る。
【0063】
いくつかの実施形態では、追加情報のプロンプトは、特定の時間に(例えば、信頼度パラメータが特定の時間に閾値未満に低下するか又は閾値未満のままであるときに)ユーザに提示される。いくつかの実施形態では、特定の時間は、絶対的に、又は移動経路106に沿った進行に対して定義される。加えて又は代替的に、いくつかの実施形態では、1つ以上の第1の基準は、第1のロケーションへのモバイルデバイスの推定到着時間が現在時間の閾値持続時間内であるときに満たされる(及び第1のロケーションへのモバイルデバイスの推定到着時間が現在時間の閾値持続時間外であるときに満たされない)基準を含む。いくつかの実施形態では、閾値持続時間は、5分、10分、30分などである。実装者は、モバイルデバイス102のユーザの期待に適合するように、許容可能なユーザ体験内にある閾値持続時間を特定及び/又は最適化し得る。加えて又は代替的に、いくつかの実施形態では、1つ以上の第1の基準は、ナビゲーションの開始ロケーションから第1のロケーションへの推定移動時間の閾値部分が第1のロケーションへのナビゲーションを開始した後に経過するときに満たされる(かつ、開始ロケーションから第1のロケーションへの推定移動時間の閾値部分未満が第1のロケーションへのナビゲーションを開始した後に経過していないときに満たされない)基準を含む。いくつかの実施形態では、閾値部分は、75%、50%などである。実装者は、モバイルデバイス102のユーザの期待に適合するように、許容可能なユーザ体験内にある移動時間の閾値部分を特定及び/又は最適化し得る。
【0064】
加えて又は代替的に、空間及び/又は特定の時間におけるロケーションは、任意選択的に、絶対的に、又はルート計画における決定ポイントまでの距離/進行に対して(例えば、分岐ポイントに基づいて)定義される。例えば、ルート計画は、任意選択的に、第1のロケーションまでの同じ距離(又は推定移動時間)(又は1%、5%、10%などの閾値内)を有する第1のロケーションに向かう複数のルート(例えば、電子デバイス100及び/又はモバイルデバイス102によって受信された交通情報に依存し得る)を識別することを含む。しかしながら、複数のルートは、第1のナビゲーション入力によって定義される領域内のサブ領域に応じて、総距離(又は総推定移動時間)に関して異なり得る。したがって、分岐ポイントの前の最終目的地の更なる精緻化は、全体的な移動時間/距離を低減することによって、ルート選択を改善することができる。結果として、プロンプトの空間ロケーション及び/又は特定の時間(例えば、信頼度パラメータが空間ロケーション及び/又は特定の時間において閾値を下回るか又は閾値を下回ったままであるとき)は、複数のルートの中から選択するための決定ポイントに対して任意選択的に定義される。したがって、いくつかの実施形態では、ルート計画の一部として、モバイルデバイスは、第1のロケーションへのモバイルデバイスの複数の移動経路間の分岐ポイントを識別する。いくつかのそのような実施形態では、1つ以上の第1の基準は、モバイルデバイスの現在のナビゲーションポジションが複数のナビゲーション経路間の分岐ポイントに到達したときに満たされる(モバイルデバイスの現在のナビゲーションポジションが分岐ポイントにまだ到達していないときに満たされない)基準を含む。
【0065】
いくつかの実施形態では、分岐ポイントに到達する前にプロンプトに応答する時間をユーザに提供するために、分岐ポイントに到達する前に追加のバッファが提供される。いくつかのそのような例では、1つ以上の第1の基準は、モバイルデバイスの現在のナビゲーションポジションが複数のナビゲーション経路間の分岐ポイントに到達してから第1のロケーションまでの閾値持続時間内にあるときに満たされる(及びモバイルデバイスの現在のナビゲーションポジションが複数のナビゲーション経路間の分岐ポイントから第1のロケーションまでの閾値持続時間外にあるときに満たされない)基準を含む。いくつかの実施形態では、閾値持続時間は、5分、10分などである(又は、初期ポジションと分岐ポイントとの間の推定移動時間の閾値部分は、90%、75%などである)。実装者は、モバイルデバイス102のユーザの期待に適合するように、許容可能なユーザ体験内にある閾値及び/又はバッファを特定及び/又は最適化し得る。
【0066】
加えて又は代替的に、いくつかの実施形態では、ルート計画の一部として、モバイルデバイスは、第1のロケーションへのモバイルデバイスの複数の移動経路間の分岐ポイントを識別する。いくつかのそのような実施形態では、1つ以上の第1の基準は、モバイルデバイスの現在のナビゲーションポジションが、モバイルデバイスの分岐ポイントへの推定到着時間から閾値距離内にあるときに満たされる(かつ、モバイルデバイスの現在のナビゲーションポジションが、モバイルデバイスの分岐ポイントへの推定到着時間から閾値距離外にあるときに満たされない)基準を含む。いくつかの実施形態では、閾値距離は、1000メートル、5000メートルなどである(又は、初期ポジションと分岐ポイントとの間の距離の閾値部分は、90%、75%などである)。実装者は、モバイルデバイス102のユーザの期待に適合するように、許容可能なユーザ体験内にある閾値及び/又はバッファを特定及び/又は最適化し得る。
【0067】
分岐ポイントに到達する前に受信された第2のナビゲーション目的地を提供する第2の入力は、第2のユーザ入力が複数の移動経路の間の直接選択を提供することなく、複数の移動経路の間の選択を引き起こし得ることが理解される(例えば、第2の入力はナビゲーション目的地入力であり、ユーザに提示された複数の移動経路選択肢の間の特定の移動経路選択肢の選択ではない)。
【0068】
いくつかの実施形態では、距離に基づく、時間に基づく、及び/又はルート計画における分岐ポイントに基づくプロンプトの提示のタイミングは、1つ以上の追加の要因に基づいて動的に調整される。追加の要因は、交通状況410、気象状況412、時刻408、ロケーション414に関するコンテキスト情報(例えば、第1のロケーションにおける他者の活動)、カレンダー情報416、ユーザ履歴420、及び/又はモバイルデバイスを介して第1のロケーションに向かって移動している人若しくは人のグループ418(例えば、ユーザの個々のカレンダー及び/若しくは履歴、又はユーザのグループの組み合わされたユーザ履歴及び/若しくはカレンダー)を、適切なユーザ承認と共に含むことができる。追加の要因は、任意選択的に、信頼度パラメータに影響を与え、それによって、プロンプトを時間的により早く、又はルートに沿ってより早く進める(例えば、信頼度パラメータが低減するとき)か、プロンプトを時間的により遅く、又はルートに沿ってより遅く遅延させるか、又はプロンプトの必要性を完全に回避する(例えば、信頼度パラメータが増加するとき)。
【0069】
例えば、交通状況の変化は、分岐ポイントの変化を引き起こし得、又は推定移動時間を変化させる可能性があり、これは、プロンプトのタイミングをより早く又はより遅く発生させ得る。いくつかの実施形態では、1つ以上の要因に関連する変化は、ナビゲーション目的地(例えば、ブロック402における第1のロケーション)内のサブ領域の初期決定に関する信頼度の低下(例えば、信頼度パラメータの低下)につながる可能性があり、結果として、ナビゲーション目的地内又はナビゲーション目的地の境界におけるサブ領域の修正された決定に対する距離、時間、及び/又は1つ以上の分岐ポイントは、より早く又はより遅くプロンプトをトリガすることにつながり得る。例えば、1つ以上の要因の変化は、目的地としての第1のナビゲーション目的地の中心点の初期決定における信頼度の低下を引き起こし得、第1のナビゲーション目的地の外側境界の修正された決定は、第1のロケーションの外側境界の修正された決定に到達するための総距離、総時間、及び/又は分岐ポイントの変化を引き起こし得る。
【0070】
いくつかの実施形態では、プロンプトに応じて入力が受信されない場合、プロンプトが繰り返される。繰り返されるプロンプトの提示のタイミングは、任意選択的に、距離に基づくか、時間に基づくか、ルート計画における分岐ポイントに基づくか、本明細書に記載される追加の要因のいずれかに基づくか、又はそれらの組み合わせに基づく(例えば、上述したのと同様の方法で、任意選択的に信頼度パラメータに基づく)。例えば、プロンプトは、そのロケーションに到達する前のある距離で、そのロケーションに到達する前のある時間で、又はルート計画における分岐ポイントに到達する前のある距離で繰り返される。一般的に言えば、繰り返されるプロンプトのタイミングは、モバイルデバイス102のユーザの期待に適合するように調整されることになる(例えば、繰り返されるプロンプトを前のプロンプトにあまり近く提供しないように、プロンプトに対する応答を入力するのに十分な時間をユーザに提供するなど)。実装者は、繰り返されるプロンプトのタイミングを、許容可能なユーザ体験のための仕様内になるように特定及び/又は最適化し得る。
【0071】
加えて又は代替的に、いくつかの実施形態では、1つ以上の第1の基準はまた、ユーザが安全に及び/又は便宜的に精緻化入力を提供することができることを示す基準(又は複数の基準)を含む。例えば、プロンプトは、モバイルデバイスが、プロンプトを提供する前に、閾値速度未満(例えば、25mph、10mph、5mph)、掲示された制限速度の閾値未満(例えば、25%、10%未満など)で移動しているとき、又は静止している(例えば、赤信号又は交通渋滞で停止している)ときに発生し得る。したがって、いくつかの実施形態では、1つ以上の第1の基準は、モバイルデバイス(例えば、現在のナビゲーションポジション)が閾値時間期間にわたって閾値速度を下回って移動しているときに満たされる(及びモバイルデバイス(例えば、現在のナビゲーションポジション)が閾値時間期間未満にわたって閾値速度を上回って移動しているか、又は閾値速度を下回って移動しているときに満たされない)基準を含む。いくつかの実施形態では、プロンプトは、メディア再生との干渉を回避するために、音声又はメディア再生が一時停止/非アクティブである間、又はメディアの再生の間(例えば、歌/ポッドキャストの間、局を変更するときなど)に発生するように任意選択的に時間設定される。いくつかの実施形態では、プロンプトは、ユーザが地図アプリケーション218に関して他の入力(例えば、ユーザがナビゲーションに注意を向けていることを示す)を提供するときに発生する。いくつかの実施形態では、これらの速度又は注意基準は、単に時間、距離、及び/又はルーティング基準に依存するよりも早くプロンプトを発生させる。
【0072】
プロセス300に戻って参照すると、モバイルデバイスは、1つ以上の第1の基準が満たされるという決定に従って、入力を促す。いくつかの実施形態では、プロンプトは、より特定性の高い第2のナビゲーション目的地の形態などで、第1のナビゲーション目的地に関する精緻化を提供するようにユーザに要求する。いくつかの実施形態では、入力を促すことは、第1の特定性レベルよりも特定性が高い第3の特定性レベルを有する個別のナビゲーション目的地を提案することを含む。そのような実施形態では、第2の入力は、プロンプト中にモバイルデバイス又はコンピューティングシステムによって提供された、提案されたナビゲーション目的地の選択に対応する。例えば、プロンプトは、モバイルデバイス又はモバイルデバイスと通信しているデバイスのディスプレイ上に提示される第1のナビゲーション目的地内のナビゲーション目的地のリストを任意選択で含み、第2の入力は、ナビゲーション目的地のリストのうちの1つの(例えば、タッチスクリーンを使用した)選択である。加えて又は代替的に、いくつかの実施形態では、プロンプトは、第1のナビゲーション目的地内のナビゲーション目的地のリストを含む音声メッセージを任意選択的に含み、第2の入力は、ナビゲーション目的地のリストのうちの1つの選択である(例えば、音声入力を使用する)。
【0073】
いくつかの実施形態では、プロンプトのタイプ及び/又は内容は、任意選択的に、入力及び/又は様々な要因に依存する。
図4に戻って参照すると、プロンプトのタイプ及び/又は内容は、任意選択で、ナビゲーション目的地406、時刻408、交通状況410、気象状況412、ロケーション414に関するコンテキスト情報(例えば、第1のロケーションにおける他者の活動)、カレンダー情報416、ユーザ履歴420、モバイルデバイスを介して第1のロケーションに向かって移動している人又は人のグループ418(例えば、適切なユーザ承認を伴う、ユーザの個々のカレンダー及び/若しくは履歴、又はユーザのグループの組み合わされたユーザ履歴及び/若しくはカレンダー)、時間430、距離432、並びに/又は分岐ポイント434に依存する。
【0074】
例えば、1つ以上の要因の個別のセットが、精緻化のためのプロンプトの提示のための主要なドライバーである場合、プロンプトは、プロンプトを駆動する1つ以上の要因の個別のセットの指示を提供することができる。例えば、次の分岐ポイントがプロンプトの主要因である場合、プロンプトは、次の分岐ポイントに基づいて精緻化の必要性を示すことができる。更に別の例として、プロンプトが第1のロケーションまでのナビゲーションルートに沿った進行度(例えば、距離又は時間)によって主に駆動される場合、プロンプトは、進行度に基づいて精緻化の必要性を示すことができる。
【0075】
いくつかの実施形態では、プロンプトは、プロンプトを駆動する1つ以上の要因の個別のセットの指示を提供することができ、任意選択で、1つ以上の要因の個別のセットに対応する精緻化のためのナビゲーション目的地を提示することができる。例えば、第1のナビゲーション目的地に対応する第1のロケーションへのナビゲーションルートに沿って交通状況が悪化しているが、(同じルート又は異なるルートを使用して)第1のナビゲーション目的地に対応する異なるロケーションへのナビゲーションである場合、プロンプトは、交通状況に基づく精緻化の必要性を示すことができる。加えて又は代替的に、プロンプトは、第1のナビゲーション入力に対応する1つ以上の異なるロケーションについての、プロンプトを引き起こす不利な交通状況を回避又は緩和するであろう提案を含むことができる。
【0076】
いくつかの実施形態では、プロンプトは、様々な要因に基づいて(例えば、これらの1つ以上の要因がプロンプトの提示に寄与したかどうか、及びどのように寄与したかとは独立して)、第1のナビゲーション入力に対応する1つ以上の異なるロケーションについての提案を含むことができる。例えば、時刻、気象状況、又はユーザ選好が、提案される目的地のタイプを考慮してもよい。例えば、提案されたナビゲーション目的地は、悪天候のときの屋内ロケーションを含んでもよく、夕方の夕食又はエンターテイメントのためのロケーションを含んでもよく、又はナビゲーション目的地内の以前に訪れた目的地を含んでもよい。別の例として、提案されるナビゲーション目的地は、異なるグループ(例えば、異なる人、異なるサイズなど)のための提案されるロケーションとは異なる、共有されるユーザ選好に基づく人のグループのための提案されるロケーションを含み得る。
【0077】
本明細書で説明されるように、第1の特定性レベルにおける第1のナビゲーション目的地を示す第1の入力は、主に物理的ロケーションを指す。いくつかの実施形態では、第1の入力は、物理的ロケーションではなく、活動を含む。例えば、第1の入力は、活動を実行するロケーションを示すことなく、活動を実行する場所にナビゲートする要求に対応する。いくつかのそのような実施形態では、モバイルデバイスは、活動を実行すべきロケーションに向かうナビゲーションを開始する。いくつかの実施形態では、モバイルデバイスがそれに向かってナビゲーションを開始するロケーションは、(例えば、ブロック402に対応する)本明細書で説明する様々な要因に基づく。例えば、活動がテニスである場合、第1のロケーションは、テニスコートへのナビゲーションを開始することができる。ナビゲーションが開始される特定のテニスコートは、適切なユーザ承認を得て、ユーザ履歴(例えば、ユーザが以前にテニスのために行った場所)、ローカル情報(例えば、テニス場がどのくらい混雑しているか)、カレンダー情報(例えば、その後のカレンダーイベントを行う機能に干渉することなくユーザがテニスをすることを可能にする範囲内のテニスコートを選択するため)、天候(例えば、悪天候を経験していないエリア内のテニスコートを選択するため)、時刻(例えば、夕方に照明を有するテニスコートを選択するため)、交通(例えば、交通渋滞で動けず多くの時間を必要としないテニスコートを選択するため)などに基づくことができる。様々な要因の変化は、物理的ロケーションであって活動ではないナビゲーション目的地について上述したのと同様の精緻化のためのプロンプトを生じさせることができることが理解される。いくつかの実施形態では、精緻化のためのプロンプト及び/又は提案される目的地は、活動に対する適合性によって、及び/又は本明細書に説明される1つ以上の要因に基づいて、影響を受ける。
【0078】
ナビゲーション入力を精緻化することは、主に、第1のナビゲーション目的地に対応する第1のロケーションに向かうナビゲーションを開始することに関して本明細書で説明されるが、ナビゲーション入力を精緻化することは、ナビゲーションを開始せずに可能であることを理解されたい。例えば、電子デバイス(例えば、電子デバイス100、250に対応するスマートフォン又はタブレット)上のナビゲーションに関連付けられたアプリケーション(例えば、地図アプリケーション)は、ナビゲーションを開始することなく、第1のナビゲーション目的地に対応する第1のロケーションに向かうナビゲーション命令を生成することができる。これらのナビゲーション命令は、(例えば、電子デバイス100、250に対応する電子デバイスへの、又はモバイルデバイス102及び電子デバイス200に対応するモバイルデバイスへの)更なる精緻化入力に従って、及び電子デバイスの移動に従って(歩行するユーザによって携行される電子デバイスの移動など、モバイルデバイス102の移動を伴う又は伴わない)より正確にされる。例えば、アプリケーションは、GPS情報に基づいて、移動が発生したことを決定し、精緻化を促すことができる。いくつかの実施形態では、電子デバイス(例えば、電子デバイス100、250に対応するスマートフォン又はタブレット)からのナビゲーション命令は、モバイルデバイス(例えば、モバイルデバイス102)の移動を指示するか、又は別様に開始する。加えて、本明細書で説明するモバイルデバイスのナビゲーションを開始することは、モバイルデバイスによって完全に制御されるか、モバイルデバイスのオペレータによって制御されるか、又はモバイルデバイスとオペレータとの組み合わせによって制御されるナビゲーションを開始することに任意選択で対応することが理解される。
【0079】
本明細書で説明される精緻化は、目的地がモバイルデバイスから出る複数のサブロケーションを含む精緻化を企図することが理解される。例えば、1つ以上の精緻化を伴う入力は、空港に向かうナビゲーション又は移動を指示するために使用されることができ、1つ以上の後続のプロンプト及び入力は、端末、又は到着若しくは出発レベルに進むかどうかを特定するために使用されてもよい。別の例として、1つ以上の精緻化を伴う入力は、レストランに向かうナビゲーション又は移動を指示するために使用されることができるが、後続のプロンプト及び入力は、ユーザが食事をすることを意図するか、又はテイクアウトすることを意図するかに応じて、ドライブスルーレーンを使用するか、又は駐車場を使用するかを特定するために使用されることができる。
【0080】
上記の実施形態は、意図された目的地へのユーザのナビゲートを有益に支援するために、移動履歴、カレンダーエントリ、ロケーション情報などの情報の使用を企図する。実装者は、そのような情報を取り扱う際に、十分に確立されたプライバシー規則及び慣行に従うことを思い出させられる。特に、そのようなエンティティは、個人情報データを秘密として厳重に保守するための、業界又は政府の要件を満たしているか又は上回るものとして一般に認識されている、プライバシーのポリシー及び慣行を実施し、一貫して使用するべきである。例えば、適切なプライバシー慣行は、使用されるべき情報をユーザに通知することと、そのような使用の前に使用許可(例えば、オプトイン)を取得することとを含み得る。更に、データの収集を制限し、データの記憶方法を制御し、データがもはや必要とされなくなると削除することにより、リスクを最小化することができる。
【外国語明細書】