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特開2024-46871情報処理システム、情報処理装置、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024046871
(43)【公開日】2024-04-05
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理装置、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240329BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022152208
(22)【出願日】2022-09-26
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100125346
【弁理士】
【氏名又は名称】尾形 文雄
(72)【発明者】
【氏名】折元 麻絵
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC12
(57)【要約】
【課題】クラウドサービスによる処理にエラーが生じた場合に、ユーザが意図する処理結果が得られるようにする。
【解決手段】情報処理システムを構成する管理サーバ10は、制御部11を備え、制御部11では、第1のクラウドサービスによる予め定められた処理にエラーが生じると、クラウド制御部103が、その処理の代行を指示するための指示情報に基づいて、その処理を第2のクラウドサービスに代行させ、報知制御部104が、その処理が代行される旨を示す情報をユーザに報知する制御を行う。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1または複数のプロセッサを備え、
前記1または複数のプロセッサは、
第1のクラウドサービスによる予め定められた処理にエラーが生じると、当該処理の代行を指示するための指示情報に基づいて、当該処理を第2のクラウドサービスに代行させるための制御を行い、
前記処理が代行される旨を示す情報をユーザに報知する制御を行うことを特徴とする、
情報処理システム。
【請求項2】
前記指示情報には、前記第1のクラウドサービスに関する情報と、前記処理を代行する前記第2のクラウドサービスに関する情報とが含まれることを特徴とする、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記1または複数のプロセッサは、
前記第1のクラウドサービスによる前記処理に生じた障害が一時的なものである場合には、当該処理を当該第1のクラウドサービスに再度行わせる制御を行い、
前記障害が一時的なものでない場合には、前記エラーが生じたとして、前記指示情報に基づいて、前記処理を前記第2のクラウドサービスに代行させる制御を行うことを特徴とする、
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記1または複数のプロセッサは、前記処理を前記第2のクラウドサービスに代行させるための制御として、当該処理の内容と、当該第2のクラウドサービスに関する情報とを前記ユーザに報知する制御を行うことを特徴とする、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記1または複数のプロセッサは、前記報知を受けた前記ユーザの指示に基づいて、前記処理を前記第2のクラウドサービスに代行させる制御を行うことを特徴とする、
請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記1または複数のプロセッサは、前記エラーが前記第1のクラウドサービスに起因するものである場合に、前記指示情報に基づいて、前記処理を前記第2のクラウドサービスに代行させるための制御を行うことを特徴とする、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記1または複数のプロセッサは、前記エラーが前記第1のクラウドサービスに起因するものでない場合には、前記処理を前記第2のクラウドサービスに代行させることなく、当該処理が代行されない旨を示す情報を前記ユーザに報知する制御を行うことを特徴とする、
請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記1または複数のプロセッサは、
前記予め定められた処理に含まれる前後する2つの処理のうち、先の処理を行う前記第1のクラウドサービスの処理に前記エラーが生じると、当該先の処理の代行を指示するための前記指示情報に基づいて、当該先の処理を前記第2のクラウドサービスに代行させる制御を行い、
前記第2のクラウドサービスによる前記先の処理の処理結果を、前記前後する2つの処理のうち後の処理を行う第3のクラウドサービスに提供し、当該処理結果に基づく当該後の処理を当該第3のクラウドサービスに行わせる制御を行うことを特徴とする、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記1または複数のプロセッサは、前記処理結果を前記第3のクラウドサービスに提供する制御として、当該処理結果にアクセスするための情報を当該第3のクラウドサービスに向けて送信する制御を行うことを特徴とする、
請求項8に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記1または複数のプロセッサは、
前記処理の実績を示す実績情報を生成し、
前記処理が代行されると、当該代行の実績を前記実績情報として管理することを特徴とする、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記1または複数のプロセッサは、前記処理を代行した前記第2のクラウドサービスに関する情報を、前記実績情報として管理することを特徴とする、
請求項10に記載の情報処理システム。
【請求項12】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
予め定められた処理を行う第1のクラウドサービスに関する情報と、当該処理にエラーが生じた際に当該処理を代行する第2のクラウドサービスに関する情報とを少なくとも含む、当該処理の代行を指示するための指示情報を生成し、
前記指示情報を、前記処理を行う前記第1のクラウドサービスおよび前記第2のクラウドサービスに提供する制御を行うことを特徴とする、
情報処理装置。
【請求項13】
コンピュータに、
第1のクラウドサービスによる予め定められた処理にエラーが生じると、当該処理の代行を指示するための指示情報に基づいて、当該処理を第2のクラウドサービスに代行させるための制御を行う機能と、
前記処理が代行される旨を示す情報をユーザに報知する制御を行う機能と、
を実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理装置、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
クラウドサービスによる処理にエラーが生じると、これを検知し、エラーの対処法の選択肢をユーザに提示する技術が知られている。(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-048119号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような技術では、エラーの対処法の選択肢を提示されたユーザによっては、意図する処理結果が得られないことがある。
【0005】
本発明の目的は、クラウドサービスによる処理にエラーが生じた場合に、ユーザが意図する処理結果が得られるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載された発明は、1または複数のプロセッサを備え、前記1または複数のプロセッサは、第1のクラウドサービスによる予め定められた処理にエラーが生じると、当該処理の代行を指示するための指示情報に基づいて、当該処理を第2のクラウドサービスに代行させるための制御を行い、前記処理が代行される旨を示す情報をユーザに報知する制御を行うことを特徴とする、情報処理システムである。
請求項2に記載された発明は、前記指示情報には、前記第1のクラウドサービスに関する情報と、前記処理を代行する前記第2のクラウドサービスに関する情報とが含まれることを特徴とする、請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項3に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記第1のクラウドサービスによる前記処理に生じた障害が一時的なものである場合には、当該処理を当該第1のクラウドサービスに再度行わせる制御を行い、前記障害が一時的なものでない場合には、前記エラーが生じたとして、前記指示情報に基づいて、前記処理を前記第2のクラウドサービスに代行させる制御を行うことを特徴とする、請求項2に記載の情報処理システムである。
請求項4に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記処理を前記第2のクラウドサービスに代行させるための制御として、当該処理の内容と、当該第2のクラウドサービスに関する情報とを前記ユーザに報知する制御を行うことを特徴とする、請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項5に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記報知を受けた前記ユーザの指示に基づいて、前記処理を前記第2のクラウドサービスに代行させる制御を行うことを特徴とする、請求項4に記載の情報処理システムである。
請求項6に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記エラーが前記第1のクラウドサービスに起因するものである場合に、前記指示情報に基づいて、前記処理を前記第2のクラウドサービスに代行させるための制御を行うことを特徴とする、請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項7に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記エラーが前記第1のクラウドサービスに起因するものでない場合には、前記処理を前記第2のクラウドサービスに代行させることなく、当該処理が代行されない旨を示す情報を前記ユーザに報知する制御を行うことを特徴とする、請求項6に記載の情報処理システムである。
請求項8に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記予め定められた処理に含まれる前後する2つの処理のうち、先の処理を行う前記第1のクラウドサービスの処理に前記エラーが生じると、当該先の処理の代行を指示するための前記指示情報に基づいて、当該先の処理を前記第2のクラウドサービスに代行させる制御を行い、前記第2のクラウドサービスによる前記先の処理の処理結果を、前記前後する2つの処理のうち後の処理を行う第3のクラウドサービスに提供し、当該処理結果に基づく当該後の処理を当該第3のクラウドサービスに行わせる制御を行うことを特徴とする、請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項9に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記処理結果を前記第3のクラウドサービスに提供する制御として、当該処理結果にアクセスするための情報を当該第3のクラウドサービスに向けて送信する制御を行うことを特徴とする、請求項8に記載の情報処理システムである。
請求項10に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記処理の実績を示す実績情報を生成し、前記処理が代行されると、当該代行の実績を前記実績情報として管理することを特徴とする、請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項11に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記処理を代行した前記第2のクラウドサービスに関する情報を、前記実績情報として管理することを特徴とする、請求項10に記載の情報処理システムである。
請求項12に記載された発明は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、予め定められた処理を行う第1のクラウドサービスに関する情報と、当該処理にエラーが生じた際に当該処理を代行する第2のクラウドサービスに関する情報とを少なくとも含む、当該処理の代行を指示するための指示情報を生成し、前記指示情報を、前記処理を行う前記第1のクラウドサービスおよび前記第2のクラウドサービスに提供する制御を行うことを特徴とする、情報処理装置である。
請求項13に記載された発明は、コンピュータに、第1のクラウドサービスによる予め定められた処理にエラーが生じると、当該処理の代行を指示するための指示情報に基づいて、当該処理を第2のクラウドサービスに代行させるための制御を行う機能と、前記処理が代行される旨を示す情報をユーザに報知する制御を行う機能と、を実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の本発明によれば、クラウドサービスによる処理にエラーが生じた場合に、ユーザが意図する処理結果が得られるようにする情報処理システムを提供できる。
請求項2の本発明によれば、エラーが生じたときに処理を代行するクラウドサービスに関する情報が指示情報に予め含まれているので、エラー発生から代行までの処理の流れが効率化される。
請求項3の本発明によれば、一時的に生じた障害については処理が代行されないので、ユーザが意図せぬ代行が行われることが抑制される。
請求項4の本発明によれば、エラー発生に伴う処理の代行が行われる際、対象となる処理の内容と、処理を代行するクラウドサービスに関する情報がユーザに報知されるので、ユーザは、処理の状況を把握することができる。
請求項5の本発明によれば、処理の代行がユーザの指示に基づいて行われるので、ユーザが意図せぬ代行が行われることを防ぐことができる。
請求項6の本発明によれば、エラーがクラウドサービスに起因するものでない場合には、処理が代行されないので、ユーザが意図せぬ代行が行われることを防ぐことができる。
請求項7の本発明によれば、エラーがクラウドサービスに起因するものでない場合には、処理が代行されずにその旨がユーザに報知されるので、ユーザはエラーの状況を把握することができる。
請求項8の本発明によれば、複数のクラウドサービスによる前後する処理のうち先の処理を行うクラウドサービスにエラーが生じると、その処理が代行され、その処理結果が後の処理を行うクラウドサービスに提供されるので、ユーザが意図する処理結果が得られる。
請求項9の本発明によれば、複数のクラウドサービスによる前後する処理のうち先の処理を行うクラウドサービスにエラーが生じると、その処理が代行され、その処理結果にアクセスするための情報が後の処理を行うクラウドサービスに提供されるので、ユーザが意図する処理結果が得られる。
請求項10の本発明によれば、実績情報を用いることで、処理の代行を含む処理の実績の管理が可能となる。
請求項11の本発明によれば、処理を代行したクラウドサービスに関する情報を含む処理の実績の管理が可能となる。
請求項12の本発明によれば、クラウドサービスによる処理にエラーが生じた場合に、ユーザが意図する処理結果が得られるようにする情報処理装置を提供できる。
請求項13の本発明によれば、クラウドサービスによる処理にエラーが生じた場合に、ユーザが意図する処理結果が得られるようにするプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施の形態が適用される情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。
図2】本実施の形態が適用される情報処理装置としての管理サーバのハードウェア構成を示す図である。
図3】画像形成装置のハードウェア構成を示す図である。
図4】管理サーバの制御部の機能構成を示す図である。
図5】画像形成装置の制御部の機能構成を示す図である。
図6】管理サーバの処理の流れを示すフローチャートである。
図7】管理サーバの処理の流れを示すフローチャートである。
図8】画像形成装置の処理の流れを示すフローチャートである。
図9】本発明が適用されるサービスの具体例が示されている。
図10】本発明が適用されるサービスの具体例が示されている。
図11】本発明が適用されるサービスの具体例が示されている。
図12】本発明が適用されるサービスの具体例が示されている。
図13】画像形成装置の表示部に表示される情報の具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(情報処理システムの構成)
図1は、本実施の形態が適用される情報処理システム1の全体構成の一例を示す図である。
情報処理システム1は、管理サーバ10と、画像形成装置30と、クラウドサーバ50-1乃至50-nの各々とがネットワーク90を介して接続されることにより構成されている。ネットワーク90は、例えば、LAN(Local Area Network)、インターネット等である。なお、クラウドサーバ50-1乃至50-nの各々を個別に説明する必要がない場合、これらをまとめてクラウドサーバ50と呼ぶ。
【0010】
管理サーバ10は、情報処理システム1の全体の管理をするサーバとしての情報処理装置である。管理サーバ10は、複数の処理の組み合わせからなる一連の処理(以下、「ジョブフロー」と呼ぶ。)の登録情報に基づいて、登録されたジョブフローを構成する複数の処理の各々を、複数のクラウドサービスCの各々に実行させる制御を行う。また、管理サーバ10は、クラウドサービスCにより実行される処理にエラーが生じると、その処理の代行を指示するための情報(以下、「指示情報」と呼ぶ。)に基づいて、その処理を他のクラウドサービスCに代行させるための制御を行う。また、管理サーバ10は、エラーが生じたことで処理が代行される旨を示す情報をユーザに報知する制御を行う。なお、管理サーバ10によるこれらの処理の詳細については後述する。
【0011】
画像形成装置30は、入力文書の画像のデータに基づいて記録媒体に画像を形成して出力する情報処理装置である。また、画像形成装置30は、記録媒体に形成された画像を読み取り、その画像データに基づいて電子文書を生成する。画像形成装置30としては、例えば、トナー像を用紙の印刷面に形成するいわゆる電子写真方式の複合機や、インクを用紙の印刷面に吐出するいわゆるインクジェット方式のプリンタ等が挙げられる。
【0012】
クラウドサーバ50-1乃至50-nの各々は、ネットワーク90を介してクラウドサービスC1乃至Cnの各々を提供する情報処理装置である。クラウドサーバ50-1乃至50-nの各々により提供されるクラウドサービスC1乃至Cnの各々は、予め定められた処理P1乃至Pnの各々を行う。以下、クラウドサービスC1乃至Cnの各々を個別に説明する必要がない場合、これらをまとめてクラウドサービスCと呼ぶ。
【0013】
図1に示す情報処理システム1では、クラウドサーバ50とクラウドサービスCとが1対1の関係にあるが、これに限定されない。クラウドサーバ50とクラウドサービスCとが1対m(mは2以上の整数値)の関係にあってもよい。すなわち、クラウドサーバ50が複数のクラウドサービスCを提供してもよい。
【0014】
上述の情報処理システム1の構成は一例であり、情報処理システム1全体として上述の処理を実現させる機能を備えていればよい。このため、上述の処理を実現させる機能のうち、一部または全部を情報処理システム1内で分担してもよいし協働してもよい。すなわち、管理サーバ10の機能の一部または全部を画像形成装置30の機能としてもよいし、また、画像形成装置30の機能の一部または全部を管理サーバ10の機能としてもよい。さらに、情報処理システム1を構成する管理サーバ10、および画像形成装置30の各々の機能の一部または全部を、図示せぬ他のサーバ等に移譲してもよい。これにより、情報処理システム1全体としての処理が促進され、また、処理を補完し合うことも可能となる。
【0015】
なお、以下の説明において、管理サーバ10が、クラウドサービスCの提供を行うクラウドサーバ50に向けて情報を送信することを、「管理サーバ10がクラウドサービスCに向けて情報を送信する」と表現する。また、クラウドサービスCの提供を行うクラウドサーバ50が、管理サーバ10に向けて情報を送信することを、「クラウドサービスCが管理サーバ10に向けて情報を送信する」と表現する。
【0016】
(管理サーバのハードウェア構成)
図2は、本実施の形態が適用される情報処理装置としての管理サーバ10のハードウェア構成を示す図である。
管理サーバ10は、制御部11と、メモリ12と、記憶部13と、通信部14と、操作部15と、表示部16とを有している。これらの各部は、データバス、アドレスバス、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス等で接続されている。
【0017】
制御部11は、OS(基本ソフトウェア)やアプリケーションソフトウェア(応用ソフトウェア)等の各種ソフトウェアの実行を通じて管理サーバ10の機能の制御を行うプロセッサである。制御部11は、例えばCPU(Central Processing Unit)で構成される。メモリ12は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、演算に際して作業エリアとして用いられる。メモリ12は、例えばRAM(Random Access Memory)等で構成される。
【0018】
記憶部13は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。記憶部13は、例えばプログラムや各種設定データなどの記憶に用いられるHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、半導体メモリ等で構成される。記憶部13には、各種情報を記憶するデータベースとして、例えば、ジョブフローの実績を示す実績情報が記憶された実績DB131等が格納されている。
【0019】
通信部14は、ネットワーク90を介して画像形成装置30および外部との間でデータの送受信を行う。操作部15は、例えばキーボード、マウス、機械式のボタン、スイッチで構成され、入力操作を受け付ける。操作部15には、表示部16と一体的にタッチパネルを構成するタッチセンサも含まれる。表示部16は、例えば情報の表示に用いられる液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイで構成され、画像やテキストのデータなどを表示する。
【0020】
(画像形成装置のハードウェア構成)
図3は、画像形成装置30のハードウェア構成を示す図である。
画像形成装置30は、図2の管理サーバ10のハードウェア構成のうち、制御部11、メモリ12、記憶部13、通信部14、操作部15、および表示部16の各々に対応するハードウェア構成を有している。
【0021】
すなわち、画像形成装置30は、CPU等のプロセッサで構成される制御部31と、RAM等の記憶領域で構成されるメモリ32と、HDDやSDD、半導体メモリ等の記憶領域で構成される記憶部33とを有している。また、画像形成装置30は、ネットワーク90を介して、管理サーバ10、および外部との間でデータの送受信を行う通信部34を有している。また、画像形成装置30は、キーボード、マウス、タッチパネル等で構成される操作部35と、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等で構成される表示部36を有している。
【0022】
さらに、画像形成装置30は、これらの構成に加えて、読取部37と、画像形成部38とを有している。読取部37は、記録媒体としての用紙等の媒体(例えば、紙媒体の文書等)に記録された画像を読み取る。読取部37は、例えば光源から原稿に照射した光に対する反射光をレンズで縮小してCCD(Charge Coupled Devices)で受光するCCD方式のスキャナや、LED光源から原稿に順に照射した光に対する反射光をCIS(Contact Image Sensor)で受光するCIS方式のスキャナ等で構成される。画像形成部38は、例えば、電子写真方式やインクジェット方式等により、記録媒体としての用紙の印刷面に、画像データに基づいた画像を形成する。そして、これらの各部は、データバス、アドレスバス、PCIバス等で接続されている。
【0023】
(管理サーバの制御部の機能構成)
図4は、管理サーバ10の制御部11の機能構成を示す図である。
管理サーバ10の制御部11では、エラー情報生成部101と、指示情報生成部102と、クラウド制御部103と、報知制御部104と、情報取得部105と、実績管理部106と、処理結果提供部107とが機能する。
【0024】
エラー情報生成部101は、クラウドサービスC1乃至Cnの各々の処理に生じたエラーの内容を示す情報(以下、「エラー情報」と呼ぶ。)を生成する。具体的には、エラー情報生成部101は、クラウドサービスCの処理に生じた障害を検知し、その障害が一時的なものである場合には、障害が生じた処理をクラウドサービスCに再度行わせる制御を行う。これに対して、検知した障害が一時的なものでない場合、エラー情報生成部101は、クラウドサービスCの処理にエラーが生じたとして、エラー情報を生成する。以下、クラウドサービスC1乃至Cnのうちエラーが生じたものをクラウドサービスCeと呼ぶ。
【0025】
指示情報生成部102は、エラー情報生成部101により生成されたエラー情報に基づいて、指示情報を生成する。具体的には、指示情報生成部102は、エラー情報生成部101により生成されたエラー情報により特定されるエラーがクラウドサービスCeに起因するものである場合に指示情報を生成する。これに対して、エラー情報により特定されるエラーがクラウドサービスCeに起因するものでない場合、指示情報生成部102は、指示情報を生成することなく、エラーがクラウドサービスCeに起因するものでない旨を示す情報を生成する。ここで、「クラウドサービスCeに起因するものでない場合」には、例えば、エラーがユーザの権限に起因する場合や、画像形成装置30に起因する場合等が含まれる。
【0026】
指示情報生成部102により生成される指示情報には、エラーが生じた処理の内容と、エラーが生じたクラウドサービスCeに関する情報と、エラーが生じた処理を代行するクラウドサービスCに関する情報とが含まれる。また、指示情報生成部102により生成される指示情報には、処理の代行にユーザの指示を要する旨を示す情報が含まれていてもよい。以下、エラーが生じた処理を代行するクラウドサービスCのことを「クラウドサービスCs」と呼ぶ。
【0027】
クラウド制御部103は、クラウドサービスC1乃至Cnの各々の処理の制御を行う。具体的には、クラウド制御部103は、ジョブフローの登録情報に基づいて、ジョブフローを構成する複数の処理の各々を、複数のクラウドサービスCの各々に実行させる制御を行う。例えば、クラウドサービスC1乃至C5の各々が処理P1乃至P5の各々を行うこととされており、登録されたジョブフローが処理P1乃至P3で構成されていたとする。この場合、クラウド制御部103は、登録されたジョブフローを構成する処理P1乃至P3の各々の処理をクラウドサービスC1乃至C3の各々に実行させる制御を行う。
【0028】
また、クラウド制御部103は、指示情報生成部102により生成された指示情報に基づいて、エラーが生じた処理を代行するクラウドサービスCsを特定し、エラーが生じた処理をクラウドサービスCsに代行させる制御を行う。また、クラウド制御部103は、指示情報生成部102により生成された指示情報に、処理の代行にユーザの指示を要する旨を示す情報が含まれる場合には、ユーザからの指示に関する情報(以下、「ユーザ指示情報」と呼ぶ。)に基づいて、エラーが生じた処理をクラウドサービスCsに代行させる制御を行う。具体的には、クラウド制御部103は、ユーザ指示情報の内容が、処理の代行を指示するものである場合には、エラーが生じた処理をクラウドサービスCsに代行させる制御を行う。これに対して、ユーザ指示情報の内容が、処理の代行を指示しないものである場合には、エラーが生じた処理をクラウドサービスCsに代行させない制御を行う。
【0029】
これに対して、指示情報生成部102により生成された指示情報に、処理の代行にユーザの指示を要する旨を示す情報が含まれていない場合、クラウド制御部103は、エラーが生じた処理をクラウドサービスCsに代行させない制御を行う。ここで、「処理を代行させない制御」とは、例えば、エラーが生じた処理を代行させることなく終了させることや、エラーが生じた処理をユーザが別途指定した他のクラウドサービスに代行させることをいう。
【0030】
報知制御部104は、指示情報生成部102により生成された指示情報に基づいて、エラーが生じた処理が代行される旨を示す情報をユーザに報知する制御を行う。具体的には、報知制御部104は、エラーが生じた処理が代行される旨を示す情報を画像形成装置30に向けて送信する制御を行う。エラーが生じた処理が代行される旨を示す情報には、エラーが生じた処理の内容と、エラーが生じたクラウドサービスCeを特定可能な情報と、エラーが生じた処理を代行するクラウドサービスCsを特定可能な情報とが含まれる。
【0031】
また、報知制御部104は、指示情報生成部102により生成された、エラーがクラウドサービスに起因するものでない旨を示す情報をユーザに報知する制御を行う。具体的には、報知制御部104は、画像形成装置30の表示部36に、生じたエラーがクラウドサービスに起因するものでない旨を示すメッセージを表示させる制御を行う。
【0032】
また、報知制御部104は、生成された指示情報に、処理の代行にユーザの指示を要する旨を示す情報が含まれる場合には、処理の代行にユーザの指示を要する旨を示す情報をユーザに報知する制御として、画像形成装置30の表示部36に、処理の代行にユーザの指示を要する旨を示すメッセージを表示させる制御を行う。
【0033】
情報取得部105は、各種の情報を取得する。例えば、情報取得部105は、画像形成装置30から送信されてきたユーザ指示情報を取得する。また、情報取得部105は、クラウドサービスC1乃至Cnの各々から送信されてくる、クラウドサービスC1乃至Cnの各々により行われた処理の処理結果を取得する。
【0034】
実績管理部106は、情報取得部105により取得された処理結果に基づいて、ジョブフローの実績を示す実績情報を生成し、データベース(例えば、図2の実績DB131)に記憶して管理する。実績情報には、ジョブフローを構成する複数の処理のうち代行された処理の実績が含まれる。「代行された処理の実績」には、エラーが生じた処理の内容と、エラーが生じたクラウドサービスCeを特定可能な情報と、エラーが生じた処理を代行するクラウドサービスCsを特定可能な情報とが含まれる。
【0035】
処理結果提供部107は、クラウドサービスC1の処理P1を代行したクラウドサービスCsの処理結果を、処理P1の後に続く処理P2を行うクラウドサービスC2に提供する制御を行う。具体的には、処理結果提供部107は、ジョブフローの登録情報と、データベースに記憶されている実績情報とに基づいて、処理P1の後に続く処理P2を特定し、処理P1の処理結果をクラウドサービスC2に提供する制御を行う。例えば、処理結果提供部107は、処理P1の処理結果にアクセスするための情報をクラウドサービスC2に向けて送信する制御を行う。「処理結果にアクセスするための情報」としては、例えば、URL(Uniform Resource Locator)形式の情報等が挙げられる。
【0036】
(画像形成装置の制御部の機能構成)
図5は、画像形成装置30の制御部31の機能構成を示す図である。
画像形成装置30の制御部では、情報取得部301と、送信制御部302と、表示制御部303とが機能する。
【0037】
情報取得部301は、各種の情報を取得する。例えば、情報取得部301は、管理サーバ10から送信されてきた情報を、通信部34(図3参照)を介して取得する。管理サーバ10から送信されてくる情報としては、例えば、エラーが生じた旨を示す情報等が挙げられる。エラーが生じた旨を示す情報には、エラーが生じた処理の代行にユーザの指示を要する旨を示す情報、エラーが生じた処理が代行される旨を示す情報のうちいずれか1の情報が含まれる。
【0038】
また、情報取得部301は、操作部35(図3参照)により入力が受け付けられた情報を取得する。操作部35により入力が受け付けられた情報としては、例えば、ユーザインターフェースに入力された、ジョブフローを登録するために入力された情報、ジョブフローの開始を指示するために入力された情報、ユーザ指示情報等が挙げられる。
【0039】
送信制御部302は、通信部34(図3参照)を介して各種の情報を管理サーバ10に向けて送信する制御を行う。例えば、送信制御部302は、情報取得部301により取得された、ジョブフローを登録するために入力された情報、ジョブフローの開始を指示するために入力された情報、ユーザ指示情報等を管理サーバ10に向けて送信する制御を行う。
【0040】
表示制御部303は、各種の情報を表示部36(図3参照)に表示する制御を行う。例えば、表示制御部303は、エラーが生じた旨を示す情報、エラーが生じた処理が代行される旨を示す情報等を表示部36に表示する制御を行う。また、表示制御部303は、ユーザインターフェースを表示部36に表示する制御を行う。表示部36に表示されるユーザインターフェースとしては、例えば、エラーが生じた処理の代行の有無をユーザに選択させる際、表示部36に表示されるユーザインターフェース等が挙げられる。なお、表示部36に表示されるユーザインターフェースの具体例については、図10を参照して後述する。
【0041】
(管理サーバの処理の流れ)
図6および図7は、管理サーバ10の処理の流れを示すフローチャートである。
図6には、エラーが生じた処理の代行が行われるまでの管理サーバ10の処理の流れが示されている。
【0042】
クラウドサービスの処理に障害が生じると(ステップ601でYES)、管理サーバ10は、クラウドサービスの処理に生じた障害を検知する(ステップ602)。これに対して、クラウドサービスの処理に障害が生じていない場合(ステップ601でNO)、管理サーバ10は、クラウドサービスの処理に障害が生じるまでステップ601を繰り返す。
【0043】
管理サーバ10は、ステップ602で検知した障害が一時的なものである場合には(ステップ603でYES)、障害が生じたクラウドサービスに、障害が生じた処理を再度行わせる制御を行い(ステップ604)、ステップ601に戻る。これに対して、ステップ602で検知した障害が一時的なものでない場合(ステップ603でNO)、管理サーバ10は、クラウドサービスの処理にエラーが生じたとして、エラー情報を生成する(ステップ605)。
【0044】
管理サーバ10は、ステップ605で生成したエラー情報により特定されるエラーがクラウドサービスに起因するものである場合には(ステップ606でYES)、エラー情報に基づいて指示情報を生成して(ステップ607)、ステップ610に進む。これに対して、ステップ605で生成したエラー情報により特定されるエラーが、エラーが生じたクラウドサービスに起因するものでない場合(ステップ606でNO)、管理サーバ10は、エラーがクラウドサービスに起因するものでない旨を示す情報を生成する(ステップ608)。そして、管理サーバ10は、ステップ608で生成した情報を画像形成装置30に向けて送信して(ステップ609)、処理を終了させる。
【0045】
管理サーバ10は、ステップ607で生成した指示情報に、処理の代行にユーザの指示を要する旨を示す情報が含まれる場合には(ステップ610でYES)、その情報を画像形成装置30に向けて送信して(ステップ611)、ステップ612に進む。これに対して、ステップ607で生成した指示情報に、処理の代行にユーザの指示を要する旨を示す情報が含まれていない場合(ステップ610でNO)、管理サーバ10は、ステップ607で生成した指示情報に基づいて、エラーが生じた処理を代行する他のクラウドサービスを特定する(ステップ615)。そして、管理サーバ10は、エラーが生じた処理を代行させる旨を示す情報を画像形成装置30に向けて送信し(ステップ616)、ステップ615で特定した他のクラウドサービスに、エラーが生じた処理を代行させる制御を行う(ステップ617)。
【0046】
管理サーバ10は、画像形成装置30からユーザ指示情報が送信されてくると(ステップ612でYES)、送信されてきたユーザ指示情報を取得して(ステップ613)、ステップ614に進む。これに対して、画像形成装置30からユーザ指示情報が送信されてきていない場合(ステップ612でNO)、管理サーバ10は、画像形成装置30からユーザ指示情報が送信されてくるまでステップ612を繰り返す。
【0047】
管理サーバ10は、ステップ613で取得したユーザ指示情報の内容が、処理の代行を指示するものである場合には(ステップ614でYES)、ステップ607で生成した指示情報に基づいて、エラーが生じた処理を代行するクラウドサービスを特定する(ステップ615)。そして、管理サーバ10は、エラーが生じた処理を代行させる旨を示す情報を画像形成装置30に向けて送信し(ステップ616)、ステップ615で特定した他のクラウドサービスに、エラーが生じた処理を代行させる制御を行う(ステップ617)。これに対して、ステップ613で取得したユーザ指示情報の内容が、処理の代行を指示しないものである場合には(ステップ614でNO)、エラーが生じた処理を他のクラウドサービスに代行させない制御を行う(ステップ618)。
【0048】
図7には、管理サーバ10の処理の流れのうち、エラーが生じた処理の代行が行われた後の処理の流れが示されている。
【0049】
管理サーバ10は、エラーが生じた処理を代行した他のクラウドサービスから処理結果が送信されてくると(ステップ701でYES)、送信されてきた処理結果を取得して(ステップ702)、ステップ703に進む。これに対して、エラーが生じた処理を代行した他のクラウドサービスから処理結果が送信されてきていない場合(ステップ701でNO)、管理サーバ10は、エラーが生じた処理を代行した他のクラウドサービスから処理結果が送信されてくるまでステップ701を繰り返す。
【0050】
エラーが生じた処理に連続する次の処理が存在する場合(ステップ703でYES)、管理サーバ10は、ステップ702で取得した処理結果を、エラーが生じた処理に連続する次の処理を行う他のクラウドサービスに提供する(ステップ704)。そして、管理サーバ10は、エラーが生じた処理に連続する次の処理を他のクラウドサービスに行わせる制御を行う(ステップ705)。これに対して、「次の処理」が存在しない場合(ステップ703でNO)、管理サーバ10は、処理を終了させる。
【0051】
(画像形成装置の処理の流れ)
図8は、画像形成装置30の処理の流れを示すフローチャートである。
画像形成装置30は、ジョブフローを登録するための情報が入力されると(ステップ801でYES)、入力された情報を取得する(ステップ802)。これにより、ジョブフローが生成されて登録される。これに対して、ジョブフローを登録するための情報が入力されていない場合(ステップ801でNO)、画像形成装置30は、ジョブフローを登録するための情報が入力されるまでステップ801を繰り返す。
【0052】
画像形成装置30は、ジョブフローの開始を指示するための情報が入力されると(ステップ803でYES)、入力された情報を取得し(ステップ804)、取得した情報と、ジョブフローの登録情報とを管理サーバ10に向けて送信する(ステップ805)。これにより、管理サーバ10によるクラウドサービスC1乃至Cnの各々の処理の制御が行われる。これに対して、ジョブフローの開始を指示するための情報が入力されていない場合(ステップ803でNO)、画像形成装置30は、ジョブフローの開始を指示するための情報が入力されるまでステップ803を繰り返す。
【0053】
画像形成装置30は、管理サーバ10からエラーが生じた旨を示す情報が送信されてくると(ステップ806でYES)、送信されてきた情報を取得して(ステップ807)、ステップ808に進む。これに対して、エラーが生じた旨を示す情報が送信されてきていない場合(ステップ806でNO)、画像形成装置30は、エラーが生じた旨を示す情報が送信されてくるまでステップ806を繰り返す。
【0054】
画像形成装置30は、ステップ807で取得した情報に、エラーが生じた処理の代行にユーザの指示を要する旨を示す情報が含まれる場合には(ステップ808でYES)、エラーが生じた旨を示す情報と、エラーが生じた処理の代行の有無をユーザに選択させるためのユーザインターフェースとを表示部に表示して(ステップ809)、ステップ811に進む。これに対して、ステップ807で取得した情報にエラーが生じた処理の代行にユーザの指示を要する旨を示す情報が含まれていない場合(ステップ808でNO)、画像形成装置30は、エラーが生じた旨を示す情報と、エラーが生じた処理が代行される旨を示す情報とを表示部に表示する(ステップ810)。これにより、処理が終了する。
【0055】
画像形成装置30は、ステップ808で表示部に表示したユーザインターフェースにユーザ指示情報が入力されると(ステップ811でYES)、入力されたユーザ指示情報を取得し(ステップ812)、取得したユーザ指示情報を管理サーバ10に向けて送信する(ステップ813)。これにより、処理が終了する。これに対して、ステップ808で表示部に表示したユーザインターフェースにユーザ指示情報が入力されない場合(ステップ811でNO)、ユーザインターフェースにユーザ指示情報が入力されるまでステップ811を繰り返す。
【0056】
(具体例)
図9乃至図12には、本発明が適用されるサービスの具体例が示されている。
図9には、登録されたジョブフローの具体例が示されている。図9に示すジョブフローは、処理P1乃至P5の一連の処理で構成されている。処理P1乃至P5の各々は、生成された電子文書のバックアップデータを保存する処理(処理P1)、生成された電子文書を画像領域とテキスト領域とに分離する処理(処理P2)、分離されたテキスト領域に含まれるテキストを翻訳する処理(処理P3)、翻訳したテキストを抽出してCSV(Comma Separated Value)形式のデータを生成する処理(処理P4)、分離された画像領域の画像のデータと、生成されたCSV形式のデータとの各々をデータベースに格納する処理(処理P5)とされている。
【0057】
また、処理P1乃至P5の各々は、クラウドサービスC1乃至C5の各々が担当することが定められている。また、クラウドサービスC1乃至C5の各々の処理にエラーが生じた場合には、クラウドサービスCs1乃至Cs5の各々が処理P1乃至P5の各々を代行可能であることが定められている。
【0058】
図10および図11には、図9のジョブフローの処理の流れの具体例が示されている。なお、図10および図11の例において、エラーが生じた処理の代行を他のクラウドサービスに行わせるためには、ユーザUの指示を要すると予め定められているものとする。
図10において、ジョブフローを登録したユーザUは、紙媒体の文書を画像形成装置30に読み取らせるための操作(スキャン操作)を行う(ステップ901)。すると、画像形成装置30は、読み取った文書に基づいて、電子文書を生成する(ステップ902)。そして、画像形成装置30は、生成した電子文書と、ジョブフローの登録情報とを管理サーバ10に向けて送信する(ステップ903)。
【0059】
管理サーバ10は、ステップ903で送信されてきた情報のうち、電子文書のバックアップデータをクラウドサービスC1に向けて送信し(ステップ904)、電子文書をクラウドサービスC2に向けて送信する(ステップ905)。クラウドサービスC1は、送信されてきたバックアップデータに対して処理P1を行う(ステップ906)。すなわち、クラウドサービスC1は、送信されてきた電子文書のバックアップデータを保存する処理を行う。クラウドサービスC1は、処理P1を完了させると、処理P1の処理結果を管理サーバ10に向けて送信する(ステップ907)。
【0060】
クラウドサービスC2は、送信されてきた電子文書を取得して処理P2を行う(ステップ908)。すなわち、クラウドサービスC2は、電子文書を画像領域とテキスト領域とに分離する処理を行う。クラウドサービスC2は、処理P2を完了させると、処理P2の処理結果を管理サーバ10に向けて送信する(ステップ909)。管理サーバ10は、送信されてきた処理P1およびP2の各々の処理結果を実績情報として保存するとともに(ステップ910)、取得した処理P2の処理結果をクラウドサービスC3に向けて送信する(ステップ911)。
【0061】
図11において、クラウドサービスC3は、送信されてきた処理P2の処理結果に基づいて、処理P3を行う(ステップ912)。すなわち、クラウドサービスC3は、分離されたテキスト領域に含まれるテキストを翻訳する処理を行う。
【0062】
ここで、クラウドサービスC3による処理P3に、クラウドサービスC3に起因しないエラー(一時的ではない障害)が検知されたとする(ステップ916)。この場合、管理サーバ10は、エラー情報と指示情報とを生成し、クラウドサービスC3による処理P3にエラーが生じた旨を示す情報を画像形成装置30に向けて送信する(ステップ917)。画像形成装置30は、管理サーバ10から送信されてきた情報を取得して、エラーが生じた旨を示す情報と、エラーが生じた処理の代行の有無をユーザに選択させるためのユーザインターフェースとを表示部に表示する(ステップ918)。
【0063】
ユーザインターフェースにユーザ指示情報が入力されると、画像形成装置30は、ユーザインターフェースに入力されたユーザ指示情報を管理サーバ10に向けて送信する(ステップ919)。ここで、ユーザ指示情報の内容は、処理の代行を指示するものであったとする。この場合、管理サーバ10は、ステップ917で生成した指示情報に基づいて、エラーが生じた処理P3を代行するクラウドサービスCs3を特定して、クラウドサービスCs3に処理P3を代行させる旨を示す情報を画像形成装置30に向けて送信する(ステップ920)。
【0064】
また、管理サーバ10は、処理P2の処理結果をクラウドサービスCs3に向けて送信する(ステップ921)。クラウドサービスCs3は、送信されてきた処理P2の処理結果を取得して処理P3を代行する(ステップ922)。すなわち、クラウドサービスCs3は、分離されたテキスト領域に含まれるテキストを翻訳する処理を行う。
【0065】
クラウドサービスCs3は、処理P3の代行を完了させると、処理P3の処理結果を管理サーバ10に向けて送信する(ステップ923)。管理サーバ10は、送信されてきた処理P3の処理結果を実績情報として保存する(ステップ924)。また、管理サーバ10は、処理P3の処理結果をクラウドサービスC4に向けて送信する(ステップ925)。ここで、管理サーバ10により保存される実績情報には、ジョブフローの履歴としての、クラウドサービスC3の処理P3にエラーが生じたことを示す情報、処理P3をクラウドサービスCs3が代行したことを示す情報、およびクラウドサービスCs3による処理P3の代行が成功したことを示す情報が含まれる。
【0066】
図12において、クラウドサービスC4は、送信されてきた処理P3の処理結果に基づいて、処理P4を行う(ステップ926)。すなわち、クラウドサービスC4は、翻訳したテキストを抽出してCSV形式のデータを生成する処理を行う。そして、クラウドサービスC4は、処理P4を完了させると、処理P4の処理結果を管理サーバ10に向けて送信する(ステップ927)。管理サーバ10は、送信されてきた処理P4の処理結果を実績情報として保存する(ステップ928)。また、管理サーバ10は、処理P4の処理結果をクラウドサービスC5に向けて送信する(ステップ929)。
【0067】
クラウドサービスC5は、送信されてきた処理P4の処理結果を取得して処理P5を行う(ステップ930)。すなわち、クラウドサービスC5は、分離された画像領域の画像のデータと、生成されたCSV形式のデータとの各々をデータベースに格納する処理を行う。これにより、登録されたジョブフローが完了する。そして、クラウドサービスC5は、処理P5を完了させると、処理P5の処理結果を管理サーバ10に向けて送信する(ステップ931)。管理サーバ10は、送信されてきた処理P5の処理結果を実績情報として保存する(ステップ932)。
【0068】
図13には、画像形成装置30の表示部36に表示される情報の具体例が示されている。
図13(A)には、画像形成装置30の表示部36に表示される情報のうち、エラーが生じた処理の代行の有無をユーザに選択させるためのユーザインターフェースの具体例が示されている。図13(A)の例では、「ジョブフローの処理のうちクラウドサービス○○による△△の処理にエラーが生じました。△△の処理をクラウドサービス□□に代行させますか?」というメッセージと、「はい」または「いいえ」を選択するためのボタンB1およびB2が表示されている。
【0069】
図13(B)には、画像形成装置30の表示部36に表示される情報のうち、エラーが生じた処理が代行される旨を示すメッセージの具体例が示されている。図13(B)の例では、「ジョブフローの処理のうちクラウドサービス○○による△△の処理にエラーが生じました。△△の処理をクラウドサービス□□に代行させます。」というメッセージ表示されている。すなわち、図13(B)の例は、上述の図13(A)の例と異なり、エラーが生じた処理の代行についてユーザの指示を求めない。
【0070】
(他の実施の形態)
以上、本実施の形態について説明したが、本発明は上述した本実施の形態に限るものではない。また、本発明による効果も、上述した本実施の形態に記載されたものに限定されない。例えば、図1に示す情報処理システム1の構成、図2に示す管理サーバ10のハードウェア構成、図3に示す画像形成装置30のハードウェア構成は、いずれも本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。また、図4に示す管理サーバ10の機能構成、図5に示す画像形成装置30の機能構成も例示に過ぎず、特に限定されない。上述した処理を全体として実行できる機能が図1の情報処理システム1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能構成を用いるかは図4および図5の例に限定されない。
【0071】
また、図6および図7に示す管理サーバ10の処理のステップ、および図8に示す画像形成装置30の処理のステップの各々の順序も例示に過ぎず、特に限定されない。図示されたステップの順序に沿って時系列的に行われる処理だけではなく、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別的に行われてもよい。また、図9乃至図13に示す具体例も一例に過ぎず、特に限定されない。
【0072】
例えば、上述の実施の形態では、クラウドサーバ50とクラウドサービスCとが1対1の関係になっている。すなわち、上述の図1に示すように、クラウドサーバ50-1乃至50-nの各々がクラウドサービスC1乃至Cnの各々を提供する構成になっている。しかしながら、これは例示に過ぎず、1台のクラウドサーバ50が複数のクラウドサービスCを提供してもよい。例えば、上述の処理P1乃至P5を1つのクラウドサーバが提供する構成であってもよい。
【0073】
また、上述の実施の形態では、画像形成装置30に入力された情報に基づいてジョブフローが登録される構成となっているが、これに限定されない。パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン端末など、ユーザ端末としての情報処理装置に入力された情報に基づいてジョブフローが登録される構成であってもよい。この場合、ジョブフローを構成する複数の処理も画像形成装置30を介するものでなくてもよい。
【0074】
また、上述の実施の形態において、クラウドサーバ50は、情報処理システム1を構成する情報処理装置であるが、これに限定されない。情報処理システム1の外部に存在してもよい。すなわち、クラウドサーバ50は、管理サーバ10を管理する者が管理する情報処理システム1内のサーバであってもよいし、他者が管理する外部のサーバであってもよい。
【0075】
(付記)
(((1)))
1または複数のプロセッサを備え、
前記1または複数のプロセッサは、
第1のクラウドサービスによる予め定められた処理にエラーが生じると、当該処理の代行を指示するための指示情報に基づいて、当該処理を第2のクラウドサービスに代行させるための制御を行い、
前記処理が代行される旨を示す情報をユーザに報知する制御を行うことを特徴とする、
情報処理システム。
(((2)))
前記指示情報には、前記第1のクラウドサービスに関する情報と、前記処理を代行する前記第2のクラウドサービスに関する情報とが含まれることを特徴とする、
(((1)))に記載の情報処理システム。
(((3)))
前記1または複数のプロセッサは、
前記第1のクラウドサービスによる前記処理に生じた障害が一時的なものである場合には、当該処理を当該第1のクラウドサービスに再度行わせる制御を行い、
前記障害が一時的なものでない場合には、前記エラーが生じたとして、前記指示情報に基づいて、前記処理を前記第2のクラウドサービスに代行させる制御を行うことを特徴とする、
(((1)))または(((2)))に記載の情報処理システム。
(((4)))
前記1または複数のプロセッサは、前記処理を前記第2のクラウドサービスに代行させるための制御として、当該処理の内容と、当該第2のクラウドサービスに関する情報とを前記ユーザに報知する制御を行うことを特徴とする、
(((1)))乃至(((3)))のうちいずれかに記載の情報処理システム。
(((5)))
前記1または複数のプロセッサは、前記報知を受けた前記ユーザの指示に基づいて、前記処理を前記第2のクラウドサービスに代行させる制御を行うことを特徴とする、
(((1)))乃至(((4)))のうちいずれかに記載の情報処理システム。
(((6)))
前記1または複数のプロセッサは、前記エラーが前記第1のクラウドサービスに起因するものである場合に、前記指示情報に基づいて、前記処理を前記第2のクラウドサービスに代行させるための制御を行うことを特徴とする、
(((1)))乃至(((5)))のうちいずれかに記載の情報処理システム。
(((7)))
前記1または複数のプロセッサは、前記エラーが前記第1のクラウドサービスに起因するものでない場合には、前記処理を前記第2のクラウドサービスに代行させることなく、当該処理が代行されない旨を示す情報を前記ユーザに報知する制御を行うことを特徴とする、
(((6)))に記載の情報処理システム。
(((8)))
前記1または複数のプロセッサは、
前記予め定められた処理に含まれる前後する2つの処理のうち、先の処理を行う前記第1のクラウドサービスの処理に前記エラーが生じると、当該先の処理の代行を指示するための前記指示情報に基づいて、当該先の処理を前記第2のクラウドサービスに代行させる制御を行い、
前記第2のクラウドサービスによる前記先の処理の処理結果を、前記前後する2つの処理のうち後の処理を行う第3のクラウドサービスに提供し、当該処理結果に基づく当該後の処理を当該第3のクラウドサービスに行わせる制御を行うことを特徴とする、
(((1)))乃至(((7)))のうちいずれかに記載の情報処理システム。
(((9)))
前記1または複数のプロセッサは、前記処理結果を前記第3のクラウドサービスに提供する制御として、当該処理結果にアクセスするための情報を当該第3のクラウドサービスに向けて送信する制御を行うことを特徴とする、
(((8)))に記載の情報処理システム。
(((10)))
前記1または複数のプロセッサは、
前記処理の実績を示す実績情報を生成し、
前記処理が代行されると、当該代行の実績を前記実績情報として管理することを特徴とする、
(((1)))乃至(((9)))のうちいずれかに記載の情報処理システム。
(((11)))
前記1または複数のプロセッサは、前記処理を代行した前記第2のクラウドサービスに関する情報を、前記実績情報として管理することを特徴とする、
(((10)))に記載の情報処理システム。
(((12)))
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
予め定められた処理を行う第1のクラウドサービスに関する情報と、当該処理にエラーが生じた際に当該処理を代行する第2のクラウドサービスに関する情報とを少なくとも含む、当該処理の代行を指示するための指示情報を生成し、
前記指示情報を、前記処理を行う前記第1のクラウドサービスおよび前記第2のクラウドサービスに提供する制御を行うことを特徴とする、
情報処理装置。
(((13)))
コンピュータに、
第1のクラウドサービスによる予め定められた処理にエラーが生じると、当該処理の代行を指示するための指示情報に基づいて、当該処理を第2のクラウドサービスに代行させるための制御を行う機能と、
前記処理が代行される旨を示す情報をユーザに報知する制御を行う機能と、
を実現させるためのプログラム。
【0076】
(((1)))の本発明によれば、クラウドサービスによる処理にエラーが生じた場合に、ユーザが意図する処理結果が得られるようにする情報処理システムを提供できる。
(((2)))の本発明によれば、エラーが生じたときに処理を代行するクラウドサービスに関する情報が指示情報に予め含まれているので、エラー発生から代行までの処理の流れが効率化される。
(((3)))の本発明によれば、一時的に生じた障害については処理が代行されないので、ユーザが意図せぬ代行が行われることが抑制される。
(((4)))の本発明によれば、エラー発生に伴う処理の代行が行われる際、対象となる処理の内容と、処理を代行するクラウドサービスに関する情報がユーザに報知されるので、ユーザは、処理の状況を把握することができる。
(((5)))の本発明によれば、処理の代行がユーザの指示に基づいて行われるので、ユーザが意図せぬ代行が行われることを防ぐことができる。
(((6)))の本発明によれば、エラーがクラウドサービスに起因するものでない場合には、処理が代行されないので、ユーザが意図せぬ代行が行われることを防ぐことができる。
(((7)))の本発明によれば、エラーがクラウドサービスに起因するものでない場合には、処理が代行されずにその旨がユーザに報知されるので、ユーザはエラーの状況を把握することができる。
(((8)))の本発明によれば、複数のクラウドサービスによる前後する処理のうち先の処理を行うクラウドサービスにエラーが生じると、その処理が代行され、その処理結果が後の処理を行うクラウドサービスに提供されるので、ユーザが意図する処理結果が得られる。
(((9)))の本発明によれば、複数のクラウドサービスによる前後する処理のうち先の処理を行うクラウドサービスにエラーが生じると、その処理が代行され、その処理結果にアクセスするための情報が後の処理を行うクラウドサービスに提供されるので、ユーザが意図する処理結果が得られる。
(((10)))の本発明によれば、実績情報を用いることで、処理の代行を含む処理の実績の管理が可能となる。
(((11)))の本発明によれば、処理を代行したクラウドサービスに関する情報を含む処理の実績の管理が可能となる。
(((12)))の本発明によれば、クラウドサービスによる処理にエラーが生じた場合に、ユーザが意図する処理結果が得られるようにする情報処理装置を提供できる。
(((13)))の本発明によれば、クラウドサービスによる処理にエラーが生じた場合に、ユーザが意図する処理結果が得られるようにするプログラムを提供できる。
【符号の説明】
【0077】
1…情報処理システム、10…管理サーバ、11…制御部、30…画像形成装置、31…制御部、90…ネットワーク、101…エラー情報生成部、102…指示情報生成部、103…クラウド制御部、104…報知制御部、105…情報取得部、106…実績管理部、107…処理結果提供部、301…情報取得部、302…送信制御部、303…表示制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13