(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024046927
(43)【公開日】2024-04-05
(54)【発明の名称】プログラム、方法、情報処理装置、システム
(51)【国際特許分類】
G01S 7/497 20060101AFI20240329BHJP
G01S 17/86 20200101ALI20240329BHJP
【FI】
G01S7/497
G01S17/86
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022152304
(22)【出願日】2022-09-26
(71)【出願人】
【識別番号】500521522
【氏名又は名称】株式会社オプティム
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】菅谷 俊二
【テーマコード(参考)】
5J084
【Fターム(参考)】
5J084AA05
5J084AD01
5J084BA03
5J084BA50
5J084BB01
5J084BB28
5J084CA03
(57)【要約】
【課題】複数の3次元測定器が端末装置に接続され得る場合において、いずれの3次元測定器が端末装置に接続された場合であっても測定可能とすること。
【解決手段】プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムである。プログラムは、プロセッサに、3次元測定器が接続されると、接続された3次元測定器を判別するステップと、接続が想定される複数の3次元測定器を用いた測定を実現するための設定情報を、3次元測定器毎に記憶している記憶部から、判別した3次元測定器と対応する設定情報を読み出すステップと、読み出した設定情報に基づき、接続された3次元測定器を用いた測定を実施するステップとを実行させる。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記プログラムは、前記プロセッサに、
3次元測定器が接続されると、接続された3次元測定器を判別するステップと、
接続が想定される複数の3次元測定器を用いた測定を実現するための設定情報を、前記3次元測定器毎に記憶している記憶部から、判別した前記3次元測定器と対応する設定情報を読み出すステップと、
読み出した前記設定情報に基づき、接続された前記3次元測定器を用いた測定を実施するステップと
を実行させるプログラム。
【請求項2】
前記読み出すステップにおいて、前記記憶部には複数の前記3次元測定器のスキャンパターンと対応するマッピングアルゴリズムが前記設定情報として記憶されており、前記記憶部から、判別した前記3次元測定器と対応するマッピングアルゴリズムを読み出し、
前記測定を実施するステップにおいて、前記マッピングアルゴリズムを用い、接続された前記3次元測定器により取得されたデータを処理する請求項1記載のプログラム。
【請求項3】
前記読み出すステップにおいて、前記記憶部には複数の前記3次元測定器のキャリブレーションアルゴリズムが前記設定情報として記憶されており、前記記憶部から、判別した前記3次元測定器と対応するキャリブレーションアルゴリズムを読み出し、
前記キャリブレーションアルゴリズムを用い、接続された前記3次元測定器のキャリブレーションを実施するステップを前記プロセッサに実行させる請求項1記載のプログラム。
【請求項4】
前記読み出すステップにおいて、前記記憶部には複数の前記3次元測定器について精度が保証できる範囲が前記設定情報として記憶されており、前記記憶部から、判別した前記3次元測定器と対応する範囲を読み出し、
前記範囲に基づき、接続された前記3次元測定器により取得されたデータを処理するステップを前記プロセッサに実行させる請求項1記載のプログラム。
【請求項5】
前記読み出すステップにおいて、前記記憶部には複数の前記3次元測定器の利用の仕方を説明する説明情報が記憶されており、前記記憶部から、判別した前記3次元測定器と対応する説明情報を読み出し、
前記説明情報を提示するステップを前記プロセッサに実行させる請求項1記載のプログラム。
【請求項6】
前記説明情報は、視野角及び深度を含む、3次元測定器の特性を所定のフォームでディスプレイに表示させるための情報である請求項5記載のプログラム。
【請求項7】
前記説明情報は、3次元測定器による撮影の仕方をユーザに提示するための情報である請求項5記載のプログラム。
【請求項8】
使用した3次元測定器に関する情報を送信するステップと、
送信した前記情報に基づいて算出される、3次元測定器の使用に係る料金に関する情報を受信するステップと
を前記プロセッサに実行させる請求項1記載のプログラム。
【請求項9】
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行される方法であって、前記プロセッサが、
3次元測定器が接続されると、接続された3次元測定器を判別するステップと、
接続が想定される複数の3次元測定器を用いた測定を実現するための設定情報を、前記3次元測定器毎に記憶している記憶部から、判別した前記3次元測定器と対応する設定情報を読み出すステップと、
読み出した前記設定情報に基づき、接続された前記3次元測定器を用いた測定を実施するステップと
を実行する方法。
【請求項10】
制御部と、記憶部とを備える情報処理装置であって、前記制御部が、
3次元測定器が接続されると、接続された3次元測定器を判別するステップと、
接続が想定される複数の3次元測定器を用いた測定を実現するための設定情報を、前記3次元測定器毎に記憶している記憶部から、判別した前記3次元測定器と対応する設定情報を読み出すステップと、
読み出した前記設定情報に基づき、接続された前記3次元測定器を用いた測定を実施するステップと
を実行する情報処理装置。
【請求項11】
貸出可能な3次元測定器を管理する手段と、
3次元測定器と接続し、前記3次元測定器を用いた測定を実施する手段と、
前記3次元測定器の使用を管理する手段と、
前記3次元測定器を使用したことについての料金を算出する手段と、
前記算出した料金を前記3次元測定器を使用したユーザへ通知する手段と
を具備するシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、方法、情報処理装置、システムに関する。
【背景技術】
【0002】
3次元測定機の姿勢を様々に変化させたときに生じる測定データの誤差を簡便に且つより精度よく補正する技術がある(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、3次元測定機の姿勢を変化させたときに生じる測定データの誤差を補正する技術が記載されているが、使用する3次元測定機を変更することについては、記載されていない。
【0005】
本開示の目的は、複数の3次元測定器が端末装置に接続され得る場合において、いずれの3次元測定器が端末装置に接続された場合であっても測定可能とすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムである。プログラムは、プロセッサに、3次元測定器が接続されると、接続された3次元測定器を判別するステップと、接続が想定される複数の3次元測定器を用いた測定を実現するための設定情報を、3次元測定器毎に記憶している記憶部から、判別した3次元測定器と対応する設定情報を読み出すステップと、読み出した設定情報に基づき、接続された3次元測定器を用いた測定を実施するステップとを実行させる。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、複数の3次元測定器が端末装置に接続され得る場合において、いずれの3次元測定器が端末装置に接続された場合であっても測定できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】システム1の全体構成の例を示すブロック図である。
【
図2】
図1に示す端末装置10の構成例を表すブロック図である。
【
図3】端末装置10が記憶するLiDAR情報テーブル181のデータ構造を示す図である。
【
図4】サーバ30が記憶する管理テーブル31のデータ構造を示す図である。
【
図5】本実施形態に係る端末装置10に3次元測定器20が接続された際の構成の例を表す模式図である。
【
図6】端末装置10に3次元測定器20が接続された際の端末装置10の動作の例を表すフローチャートである。
【
図7】端末装置10のディスプレイ141の表示例を表す模式図である。
【
図8】3次元測定器20のキャリブレーションを実施する際の端末装置10の動作の例を表すフローチャートである。
【
図9】3次元測定器20による測定を実施する際の端末装置10の動作の例を表すフローチャートである。
【
図10】端末装置10のディスプレイ141の表示例を表す模式図である。
【
図11】3次元測定器20の利用料金を算出する際の端末装置10の動作の例を表すフローチャートである。
【
図12】コンピュータ90の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しつつ、本開示の実施形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0010】
<概略>
本実施形態に係る装置は、外付けの3次元測定器が接続されると、接続された3次元測定器を判別する。装置は、接続が想定される複数の3次元測定器を用いた測定を実現するための設定情報を予め記憶しており、3次元測定器が接続されると、接続された3次元測定器と対応する設定情報を読み出す。装置は、読み出した設定情報に基づき、接続された3次元測定器を用いた測定を実施する。
【0011】
<1 システム全体の構成図>
図1は、システム1の全体構成の例を示すブロック図である。
図1に示すシステム1は、例えば、端末装置10、3次元測定器20、及びサーバ30を含む。端末装置10と、3次元測定器20とは、例えば、有線、又は近距離無線通信により接続する。近距離無線通信は、例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)を利用可能である。端末装置10と、サーバ30とは、例えば、ネットワークを介して通信接続する。
【0012】
図1において、サーバ30と接続する端末装置10が1台である場合を説明しているが、サーバ30と接続する端末装置10の数は、1台に限定されない。端末装置10は、例えば、ユーザが所持する端末である。サーバ30と接続する端末装置10は、2台以上であってもよい。
【0013】
図1において、システム1が1台のサーバ30を含む例を示しているが、システム1に含まれるサーバ30の数は、1台に限定されない。システム1に含まれるサーバ30は、2台以上であってもよい。
【0014】
本実施形態において、複数の装置の集合体を1つのサーバ30としてもよい。1つ又は複数のハードウェアに対して本実施形態に係るサーバ30を実現することに要する複数の機能の配分の仕方は、各ハードウェアの処理能力及び/又はサーバ30に求められる仕様等に鑑みて適宜決定することができる。
【0015】
図1に示す端末装置10は、3次元測定器20を利用して撮影しようとするユーザが操作する情報処理装置である。端末装置10は、例えば、スマートフォン、タブレット等の携帯端末により実現される。端末装置10は、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPCであってもよい。端末装置10は、HMD(Head Mount Display)、腕時計型端末等のウェアラブル端末であってもよい。
【0016】
端末装置10は、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、ストレージ16と、プロセッサ19とを備える。入力装置13は、ユーザからの入力操作を受け付けるための装置(例えば、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス、キーボード等)である。出力装置14は、ユーザに対して情報を提示するための装置(ディスプレイ、スピーカー等)である。
【0017】
3次元測定器20は、物体の3次元情報を測定する装置である。3次元測定器20は、例えば、LiDAR(Light Detection and Ranging)である。3次元測定器20は、種類の異なる測定器が複数存在している。種類が異なるとは、例えば、構造が異なること、スキャン方式が異なること、測距方式が異なること等を含む。3次元測定器20の種類は、例えば、製造メーカー、及び製造メーカーにおける型番に基づき識別可能である。
【0018】
3次元測定器20の構造は、例えば、レーザーを搭載したモジュールを回転させる回転型の構造を含む。また、3次元測定器20の構造は、例えば、ビームステアリングによってスキャンを行う非回転型(ソリッドステート型)の構造を含む。
【0019】
スキャン方式は、ソリッドステート型においては、例えば、電磁式のMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラーを用いてレーザー光を走査させるMEMS方式を含む。より具体的には、スキャン方式は、MEMS方式においては、電磁式の小型ミラーとレンズを組み合わせた、遠距離のセンシングが可能なラスタースキャン方式を含む。また、スキャン方式は、MEMS方式においては、近距離・広範囲のセンシングが可能なウォブリングスキャン方式を含む。また、スキャン方式は、例えば、フェーズドアレイ方式を含む。なお、ここに挙げたのは一例であり、スキャン方式はこれらに限定されない。
【0020】
測距方式は、例えば、レーザー光を一定間隔で発射して、その反射波が届くまでの時間を測定することによって距離を計算するパルスTOF(Time of Flight)方式を含む。また、測距方式は、周波数を変調させながら連続的に照射し続け、その反射波が届くまでの時間を測定することによって距離を計算するFMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)方式を含む。FMCW方式によれば、ドップラー効果による反射波の波長変化を計測することにより、対象物との相対速度を計算可能である。
【0021】
複数の3次元測定器20のうちいずれか1台の3次元測定器20は、ユーザにより選択され、所定のプロトコルに則って端末装置10と接続される。ユーザは、任意の3次元測定器20を端末装置10に接続可能である。このとき、例えば、端末装置10と3次元測定器20とは、例えば、互いの相対的な位置が固定されるように接続される。また、ユーザは、3次元測定器20と、端末装置10との接続を任意に解除可能である。
【0022】
3次元測定器20は、例えば、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、3Dスキャナ27と、プロセッサ29とを備える。入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、及び、ユーザに対して情報を出力するための出力装置とのインタフェースとして機能する。
【0023】
ストレージ26は、例えば、3次元測定器20を識別するための識別番号を記憶する。
【0024】
3Dスキャナ27は、ユーザから入力される指示に応じてレーザー光を所定の範囲に照射し、物体で反射された反射光を受信する。
【0025】
プロセッサ29は、端末装置10との接続を制御する。具体的には、プロセッサ29は、3次元測定器20が端末装置10に接続され、端末装置10から識別番号が要求されると、ストレージ26から識別番号を読み出す。プロセッサ29は、読み出した識別番号を通信IF22を介して端末装置10へ送信する。
【0026】
プロセッサ29は、受信した反射光から得られるスキャンデータに基づき、3次元点群データを取得する。具体的には、例えば、プロセッサ29は、反射光が到来した方向、及びレーザー光を照射してから反射光を受信するまでの時間に基づき、対象についての3次元点群データを取得する。プロセッサ29は、取得した3次元点群データを通信IF22を介して端末装置10へ送信する。
【0027】
サーバ30は、例えば、ユーザが利用可能な3次元測定器20を管理する情報処理装置である。また、サーバ30は、例えば、ユーザによる3次元測定器20の利用を管理する。具体的には、例えば、サーバ30は、管理テーブル31によりユーザによる3次元測定器20の利用を管理する。サーバ30は、例えば、利用した3次元測定器20の種類、3次元測定器20を利用した日付、3次元測定器20を利用した時間等に基づき、3次元測定器20の利用料金を算出する。サーバ30は、利用した種類、利用した日付、又は利用した時間に基づき、利用料金を割り引いてもよい。サーバ30は、算出した利用料金を端末装置10へ送信する。
【0028】
3次元測定器20が所定のサービス提供主体(貸出元)から貸し出されている場合、サーバ30は、サービス提供主体に対し、利用料金に基づく料金を、利用の機会を与えたことに対する対価として請求してもよい。具体的には、複数の3次元測定器20が1つのサービス提供主体から貸し出されている場合、サーバ30は、当該サービス提供主体に対し、利用料金に基づく料金を、利用の機会を与えたことに対する対価として請求する。また、3次元測定器20それぞれが異なるサービス提供主体から貸し出されている場合、サーバ30は、各サービス提供主体に対し、それぞれの3次元測定器20の利用料金に基づく料金を、利用の機会を与えたことに対する対価として請求してもよい。
【0029】
サーバ30は、例えば、ネットワークに接続されたコンピュータにより実現される。サーバ30は、例えば、通信IFと、入出力IFと、メモリと、ストレージと、プロセッサとを備える。入出力IFは、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、及び、ユーザに対して情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。
【0030】
各情報処理装置は演算装置と記憶装置とを備えたコンピュータにより構成されている。コンピュータの基本ハードウェア構成および、当該ハードウェア構成により実現されるコンピュータの基本機能構成は後述する。端末装置10、サーバ30のそれぞれについて、後述するコンピュータの基本ハードウェア構成およびコンピュータの基本機能構成と重複する説明は省略する。
【0031】
<1.1 端末装置の構成>
図2は、
図1に示す端末装置10の構成例を表すブロック図である。
図2に示すように、端末装置10は、通信部120と、入力装置13と、出力装置14と、音声処理部17と、マイク171と、スピーカー172と、カメラ160と、位置情報センサ150と、記憶部180と、制御部190とを備える。端末装置10に含まれる各ブロックは、例えば、バス等により電気的に接続される。
【0032】
通信部120は、端末装置10が他の装置と通信するための変復調処理等の処理を行う。通信部120は、制御部190で生成された信号に送信処理を施し、外部(例えば、3次元測定器20、又はサーバ30)へ送信する。通信部120は、外部から受信した信号に受信処理を施し、制御部190へ出力する。
【0033】
入力装置13は、端末装置10を操作するユーザが指示、又は情報を入力するための装置である。入力装置13は、例えば、操作面へ触れることで指示が入力されるタッチ・センシティブ・デバイス131等により実現される。端末装置10がPC等である場合には、入力装置13は、リーダー、キーボード、マウス等により実現されてもよい。入力装置13は、ユーザから入力される指示を電気信号へ変換し、電気信号を制御部190へ出力する。なお、入力装置13には、例えば、外部の入力機器から入力される電気信号を受け付ける受信ポートが含まれてもよい。
【0034】
出力装置14は、端末装置10を操作するユーザへ情報を提示するための装置である。出力装置14は、例えば、ディスプレイ141等により実現される。ディスプレイ141は、制御部190の制御に応じたデータを表示する。ディスプレイ141は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、又は有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現される。
【0035】
音声処理部17は、例えば、音声信号のデジタル-アナログ変換処理を行う。音声処理部17は、マイク171から与えられる信号をデジタル信号に変換して、変換後の信号を制御部190へ与える。また、音声処理部17は、音声信号をスピーカー172へ与える。音声処理部17は、例えば音声処理用のプロセッサによって実現される。マイク171は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部17へ与える。スピーカー172は、音声処理部17から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声を端末装置10の外部へ出力する。
【0036】
カメラ160は、受光素子により光を受光し、撮影信号として出力するためのデバイスである。
【0037】
位置情報センサ150は、端末装置10の位置を検出するセンサであり、例えばGPS(Global Positioning System)モジュールである。GPSモジュールは、衛星測位システムで用いられる受信装置である。衛星測位システムでは、少なくとも3個または4個の衛星からの信号を受信し、受信した信号に基づいて、GPSモジュールが搭載される端末装置10の現在位置を検出する。位置情報センサ150は、端末装置10が接続する無線基地局の位置から、端末装置10の現在の位置を検出してもよい。
【0038】
記憶部180は、例えば、メモリ15、及びストレージ16等により実現され、端末装置10が使用するデータ、及びプログラムを記憶する。記憶部180は、例えば、LiDAR情報テーブル181を記憶する。
【0039】
LiDAR情報テーブル181は、例えば、接続可能な3次元測定器20に関する情報を記憶するテーブルである。接続可能な3次元測定器20に関する情報は、例えば、接続が想定される複数の3次元測定器20を用いた測定を実現するための設定情報と換言可能である。LiDAR情報テーブル181は、複数の外付けの3次元測定器20を接続可能なサービスの提供を受ける際に、所定のサーバ、例えばサーバ30からダウンロードされて記憶される。LiDAR情報テーブル181は、所定の周期で更新されてもよい。詳細は後述する。
【0040】
制御部190は、プロセッサ19が記憶部180に記憶されるプログラムを読み込み、プログラムに含まれる命令を実行することにより実現される。制御部190は、端末装置10の動作を制御する。制御部190は、プログラムに従って動作することにより、操作受付部191と、送受信部192と、判別部193と、撮影制御部194と、校正制御部195と、提示制御部196ととしての機能を発揮する。
【0041】
操作受付部191は、入力装置13から入力される指示、又は情報を受け付けるための処理を行う。具体的には、例えば、操作受付部191は、タッチ・センシティブ・デバイス131等から入力される指示、又は情報を受け付ける。
【0042】
また、操作受付部191は、マイク171から入力される音声指示を受け付ける。具体的には、例えば、操作受付部191は、マイク171から入力され、音声処理部17でデジタル信号に変換された音声信号を受信する。操作受付部191は、例えば、受信した音声信号を分析して所定の名詞を抽出することで、ユーザからの指示を取得する。
【0043】
送受信部192は、端末装置10が、3次元測定器20、又はサーバ30等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。具体的には、例えば、送受信部192は、ユーザから入力された情報、又はユーザから指示を3次元測定器20へ送信する。また、送受信部192は、例えば、3次元測定器20から提供される情報を受信する。また、送受信部192は、例えば、ユーザが3次元測定器20を利用したことに関する情報をサーバ30へ送信する。また、送受信部192は、例えば、3次元測定器20から提供される情報を受信する。
【0044】
判別部193は、端末装置10と接続された3次元測定器20の種類を判別する。具体的には、例えば、判別部193は、端末装置10に3次元測定器20が接続されると、接続された3次元測定器20に対し、識別番号を要求する。判別部193は、要求に応じて端末装置10から返信された識別番号を受信する。判別部193は、LiDAR情報テーブル181を参照し、受信した識別番号に基づき、接続された3次元測定器20を判別する。
【0045】
撮影制御部194は、カメラ160による撮影を制御する。具体的には、例えば、撮影制御部194は、動画又は静止画を撮影する旨の指示がユーザから入力されると、カメラ160による撮影を実施する。また、撮影制御部194は、3次元測定器20による測定を制御する。具体的には、例えば、撮影制御部194は、接続された3次元測定器20を用いて3次元情報を測定する旨の指示がユーザから入力されると、3次元測定器20による測定を実施する。3次元情報を測定する旨の指示は、入力装置13又はマイク171から入力されてもよい。このとき、端末装置10のディスプレイ141には、接続されている3次元測定器20を識別可能な情報が表示されていてもよい。また、3次元情報を測定する旨の指示は、3次元測定器20の入出力IF23から入力されてもよい。
【0046】
また、撮影制御部194は、カメラ160による撮影と、3次元測定器20による測定との実施を制御する。具体的には、例えば、撮影制御部194は、カメラ160により撮影した画像と、3次元測定器20により取得した3次元点群データとを関連付けて(同期させて)取得する旨の指示がユーザから入力されると、カメラ160による撮影と、3次元測定器20による測定とを実施する。
【0047】
3次元測定器20は、撮影制御部194から又は入出力IF23から、測定開始の指示が入力されると、所定のスキャン方式で、所定の周波数のレーザー光を照射する。3次元測定器20は、例えば、受信した反射光から得られるスキャンデータを、スキャン方式に対応したマッピングアルゴリズムで処理することで、3次元点群データを取得する。3次元測定器20は、取得した3次元点群データを、端末装置10へ送信する。
【0048】
校正制御部195は、3次元測定器20の校正を制御する。具体的には、例えば、校正制御部195は、カメラ160で撮影された画像と、3次元測定器20により取得された3次元点群データとの位置合わせを行う。言い換えると、校正制御部195は、カメラ160による撮影方向と、3次元測定器20による測定方向とを対応付ける。
【0049】
より具体的には、例えば、3次元点群データにおける点群を、画像と対応させて配色する場合、校正制御部195は、端末装置10と、3次元測定器20とを固定させて、画像データと、3次元点群データとを取得する。校正制御部195は、接続されている3次元測定器20の識別番号に基づき、キャリブレーションに関する情報をLiDAR情報テーブル181から読み出す。キャリブレーションに関する情報は、例えば、キャリブレーションアルゴリズムと換言可能である。キャリブレーションに関する情報は、例えば、位置合わせ(キャリブレーション)の際にターゲットとする領域を含む。ターゲットとする領域は、例えば、平面の領域、エッジの領域、又はこれらの両方の領域等を含む。校正制御部195は、3次元点群データにおける点群に配色し、配色した点群中に現れるターゲット領域を、画像中のターゲット領域と比較する。校正制御部195は、配色した点群中に現れるターゲット領域と、画像中のターゲット領域との差が小さくなるように配色を調整すると共に、撮影方向と測定方向とを対応付ける。
【0050】
提示制御部196は、端末装置10を所有するユーザに対する情報の提示を制御する。具体的には、例えば、提示制御部196は、カメラ160による撮影、及び3次元測定器20による測定についての指示をユーザから受け付けるためのオブジェクトをディスプレイ141に表示させる。
【0051】
また、提示制御部196は、カメラ160により撮影された動画又は静止画をディスプレイ141に表示させる。
【0052】
また、提示制御部196は、接続されている3次元測定器20により測定された3次元点群データに基づく画像をディスプレイ141に表示させる。具体的には、例えば、提示制御部196は、接続されている3次元測定器20の識別番号に基づき、精度が保証される範囲に関する情報をLiDAR情報テーブル181から読み出す。精度が保証される範囲に関する情報は、例えば、精度が保証される視野角の範囲、精度が保証される距離、又はこれらの組み合わせ等を含む。提示制御部196は、精度が保証される範囲に関する情報に基づき、精度が保証されない範囲の3次元点群データを切り捨てる。提示制御部196は、精度が保証される3次元点群データに基づいて画像を作成し、ディスプレイ141に表示させる。
【0053】
また、提示制御部196は、接続されている3次元測定器20による測定を実施する際のUI(User Interface)をディスプレイ141に表示させる。具体的には、例えば、提示制御部196は、接続されている3次元測定器20の識別番号に基づき、UIに関する情報をLiDAR情報テーブル181から読み出す。UIに関する情報は、例えば、3次元測定器20の視野角、深度、又はこれらの組み合わせ等を含む。提示制御部196は、UIに関する情報に基づき、接続されている3次元測定器20を用いて測定を実施するためのUIを表示する。具体的には、提示制御部196は、UIに関する情報に基づき、測定中に表示されるミニマップ上で、接続されている3次元測定器20の視野角、又は深度を表示する。
【0054】
また、提示制御部196は、接続されている3次元測定器20による測定の仕方を説明するための情報、いわゆるガイダンス情報をディスプレイ141に表示させる。具体的には、例えば、提示制御部196は、ユーザが3次元測定器20による測定の仕方の説明を要求した場合、接続されている3次元測定器20の識別番号に基づき、ガイダンス情報をLiDAR情報テーブル181から読み出す。提示制御部196は、読み出したガイダンス情報をディスプレイ141に表示させる。
【0055】
<2 データ構造>
図3は、端末装置10が記憶するLiDAR情報テーブル181のデータ構造を示す図である。なお、
図3は一例であり、記載されていないデータを除外するものではない。また、同一のテーブルに記載されるデータであっても、記憶部180において離れた記憶領域に記憶されていることもあり得る。
【0056】
図3に示すLiDAR情報テーブル181は、識別IDをキーとして、型番、品名、製造メーカー、キャリブレーション、UI、保証範囲、ガイダンス、単価、サービス情報のカラムを有するテーブルである。
【0057】
識別IDは、3次元測定器20の種類を一意に識別するための識別子を記憶する項目である。型番は、3次元測定器20の製造メーカーが製品の型毎につける記号、又は番号を記憶する項目である。品名は、3次元測定器20の商品名を記憶する項目である。製造メーカーは、3次元測定器20を製造したメーカーを記憶する項目である。キャリブレーションは、キャリブレーションに関する情報を記憶する項目である。キャリブレーションに関する情報は、例えば、位置合わせ(キャリブレーション)の仕方、具体的には、位置合わせの際にターゲットとする領域等を含む。
【0058】
UIは、UIに関する情報を記憶する項目である。UIに関する情報は、例えば、3次元測定器20が変わったとしても同様のUIで3次元測定器20を使用可能とするための情報を含む。具体的には、3次元測定器20が変わったとしても同様のミニマップで3次元測定器20の適性範囲を把握可能なように、UIに関する情報は、3次元測定器20の視野角、深度、又はこれらの組み合わせ等を含む。
【0059】
保証範囲は、精度が保証される範囲に関する情報を記憶する項目である。精度が保証される範囲に関する情報は、例えば、3次元測定器20が変わったとしても同様の精度が期待できる範囲に関する情報であり、具体的には、精度が保証される視野角の範囲、精度が保証される距離、又はこれらの組み合わせ等を含む。ガイダンスは、3次元測定器20による測定の仕方を説明するための情報を記憶する項目である。例えば、ガイダンスは、所定の3次元測定器20において、2拠点を推奨する等の説明を記憶している。単価は、3次元測定器20を使用した際に請求される利用料金の単価を記憶する項目である。例えば、単価は、X円/分、Y円/時間、又はZ円/1日のように、利用料金の単価を記憶している。サービス情報は、3次元測定器20の貸出に関して設定されている情報を記憶する項目である。3次元測定器20の貸出に関して設定されている情報は、例えば、割引に関する情報、特典に関する情報等を含む。
【0060】
3次元測定器20の種類によっては、スキャン方式を切り替えられるものが存在する。そのため、LiDAR情報テーブル181は、スキャン方式の切り替えの可否を記憶するカラムを有してもよい。切り替えが「可」の3次元測定器20が端末装置10に接続されている場合において、提示制御部196は、例えば、ディスプレイ141にUIとして、スキャン方式を切り替えるためのオブジェクトを表示する。
【0061】
図4は、サーバ30が記憶する管理テーブル31のデータ構造を示す図である。なお、
図4は一例であり、記載されていないデータを除外するものではない。また、同一のテーブルに記載されるデータであっても、サーバ30において離れた記憶領域に記憶されていることもあり得る。
【0062】
図4に示す管理テーブル31は、使用日時をキーとして、使用時間、識別ID、ユーザID、単価、貸出元、サービス情報等のカラムを有するテーブルである。
【0063】
使用日時は、ユーザが3次元測定器20の使用を開始した日時を記憶する項目である。使用時間は、ユーザが3次元測定器20を使用した時間を記憶する項目である。識別IDは、ユーザが使用した3次元測定器20を識別するための識別子を記憶する項目である。ユーザIDは、3次元測定器20を使用するユーザを識別するための識別子を記憶する項目である。ユーザの固有情報とユーザIDとは、例えば、不図示のユーザ情報テーブルによって関連付けられている。単価は、3次元測定器20をユーザに貸し出した際にユーザに対して請求する利用料金の単価を記憶する項目である。例えば、単価は、X円/分、Y円/時間、又はZ円/1日のように、利用料金の単価を記憶している。貸出元は、3次元測定器20を貸し出している主体を記憶する項目である。サーバ30の運用主体が3次元測定器20を貸し出している場合は、サーバ30の運用主体が記憶される。サービス情報は、3次元測定器20の貸出に関して設定されている情報を記憶する項目である。3次元測定器20の貸出に関して設定されている情報は、例えば、割引に関する情報、特典に関する情報等を含む。
【0064】
<3 動作>
ユーザが、3次元測定器20を端末装置10に接続し、接続した3次元測定器20を用いて3次元測定を実施する際の端末装置10の動作について説明する。
【0065】
図5は、本実施形態に係る端末装置10に3次元測定器20が接続された際の構成の例を表す模式図である。
図5において、例えば、3台の3次元測定器20が接続可能となっている。ユーザは、3台の3次元測定器20のうち、3次元測定器20-1を端末装置10に接続する。このとき、例えば、LiDAR情報テーブル181には、3次元測定器20-1~20-3についての情報が記憶されている。
【0066】
(3次元測定器20の使用開始)
図6は、端末装置10に3次元測定器20が接続された際の端末装置10の動作の例を表すフローチャートである。
【0067】
ユーザは、3次元測定器20-1~20-3のうち、例えば、3次元測定器20-1を選択する。ユーザは、例えば、選択した3次元測定器20-1と端末装置10とを所定のコネクタで接続する。3次元測定器20-1と端末装置10との接続は無線接続であってもよい。
【0068】
ステップS11において、端末装置10は、接続した3次元測定器20-1と通信する。具体的には、例えば、端末装置10の制御部190は、判別部193により、接続された3次元測定器20に対し、識別番号(識別ID)を要求する。3次元測定器20は、識別番号が要求されると、3次元測定器20の記憶部に記憶されている自装置の識別番号を読み出す。3次元測定器20は、読み出した識別番号を端末装置10へ送信する。判別部193は、要求に応じて端末装置10から返信された識別番号を受信する。
【0069】
ステップS12において、端末装置10は、接続した3次元測定器20-1を判別する。具体的には、判別部193は、LiDAR情報テーブル181を参照し、受信した識別番号に基づき、接続された3次元測定器20を判別する。
【0070】
ステップS13において、端末装置10は、接続した3次元測定器20-1の使用許諾をユーザから受け付ける。具体的には、例えば、制御部190は、提示制御部196により、LiDAR情報テーブル181から読み出した型番、品名、製造メーカー、単価をディスプレイ141に表示させる。提示制御部196は、使用許諾を入力させるためのオブジェクトをディスプレイ141に表示させる。
【0071】
図7は、端末装置10のディスプレイ141の表示例を表す模式図である。
図7において、提示制御部196は、読み出した情報を表示させるためのウィンドウ1411を表示する。提示制御部196は、例えば、ウィンドウ1411に、型番、品名、製造メーカー、単価を表示する。提示制御部196は、ウィンドウ1411に、使用許諾を入力させるためのオブジェクト14111と、使用を許諾しない旨を入力させるためのオブジェクト14112とを表示する。3次元測定器20-1について、LiDAR情報テーブル181に、例えば、利用料金の割引等のサービス情報が記憶されている場合、提示制御部196は、ウィンドウ1411に、LiDAR情報テーブル181から読み出したサービス情報を表示してもよい。
【0072】
オブジェクト14112がユーザにより選択されると、制御部190は、3次元測定器20-1との通信を終了させ、3次元測定器20-1を取り外すことをユーザに指示する。
【0073】
ステップS14において、端末装置10は、ユーザが3次元測定器20-1の使用を開始したことをサーバ30へ通知する。具体的には、オブジェクト14111がユーザにより選択されると、制御部190は、送受信部192により、使用を開始した旨の信号と、端末装置10を操作するユーザのユーザIDと、3次元測定器20-1の識別IDと、使用を開始した日時とをサーバ30へ通知する。
【0074】
サーバ30は、3次元測定器20-1の使用が開始された旨の通知を受信すると、管理テーブル31に新たなレコードを発行し、発行したレコードの項目「使用日時」、項目「識別ID」、項目「ユーザID」に、受信した情報を記憶する。サーバ30は、管理テーブル31において発行したレコードの項目「単価」、項目「貸出元」、項目「サービス情報」に係る情報を、これらの情報と識別IDとを関連付けている不図示のテーブルから読み出す。サーバ30は、読み出した情報を管理テーブル31の項目「単価」、項目「貸出元」、項目「サービス情報」に記憶する。
【0075】
(3次元測定器20のキャリブレーション)
図8は、3次元測定器20のキャリブレーションを実施する際の端末装置10の動作の例を表すフローチャートである。
【0076】
ユーザは、接続した3次元測定器20のキャリブレーションを実施する。具体的には、ユーザは、接続した3次元測定器20を端末装置10に対して固定し、キャリブレーションを実施する旨の指示を端末装置10へ入力する。
【0077】
ステップS21において、端末装置10は、キャリブレーションを実施する旨の指示をユーザから受け付ける。具体的には、制御部190は、提示制御部196により、キャリブレーションを実施する旨の指示を受け付けるためのオブジェクトをディスプレイ141に表示させる。提示制御部196は、当該オブジェクトを、例えば、端末装置10に3次元測定器20が接続されたことを検知して表示してもよいし、ユーザからの要求に応じて表示してもよい。
【0078】
ステップS22において、制御部190は、キャリブレーションに必要な情報をLiDAR情報テーブル181から読み出す。具体的には、例えば、制御部190は、校正制御部195により、接続されている3次元測定器20の識別IDに基づき、LiDAR情報テーブル181からキャリブレーションに関する情報を読み出す。このとき、キャリブレーションに関する情報は、例えば、位置合わせの際にターゲットとする領域を含む。
【0079】
ステップS23において、制御部190は、3次元測定器20のキャリブレーションを実施する。具体的には、例えば、校正制御部195は、カメラ160に撮影を実施させ、3次元測定器20に測定を実施させる。校正制御部195は、測定により取得された3次元点群データにおける点群に所定の規則で配色する。校正制御部195は、撮影により取得された画像と、3次元点群データの点群に配色することで作成した画像とを比較する。校正制御部195は、両画像のターゲット領域における差分を評価し、差分が小さくなるように配色を調整すると共に、撮影方向と測定方向とを対応付ける。
【0080】
(3次元測定器20による測定)
図9は、3次元測定器20による測定を実施する際の端末装置10の動作の例を表すフローチャートである。
【0081】
ユーザは、カメラ160と連動させた、3次元測定器20の測定を実施する。具体的には、ユーザは、カメラ160と3次元測定器20とを利用した測定を開始する旨の指示を端末装置10へ入力する。
【0082】
ステップS31において、端末装置10は、測定を開始する旨の指示をユーザから受け付ける。具体的には、制御部190は、提示制御部196により、測定を開始する旨の指示を受け付けるためのオブジェクトをディスプレイ141に表示させる。提示制御部196は、当該オブジェクトを、例えば、ユーザからの要求に応じて表示する。
【0083】
ステップS32において、制御部190は、3次元測定器20による測定に必要な情報をLiDAR情報テーブル181から読み出す。具体的には、例えば、制御部190は、校正制御部195により、接続されている3次元測定器20の識別IDに基づき、LiDAR情報テーブル181から、UIに関する情報、及び精度が保証される範囲に関する情報を読み出す。UIに関する情報は、例えば、視野角及び深度を含む、3次元測定器の特性を所定のフォームでディスプレイに表示させるための情報を含む。より具体的には、UIに関する情報は、3次元測定器20の撮影方向をUIで表示する際に必要となる視野角、及び深度等の情報を含む。精度が保証される範囲に関する情報は、例えば、精度が保証される視野角の範囲、及び精度が保証される距離等の情報を含む。
【0084】
ステップS33において、制御部190は、ディスプレイ141にUIを表示させる。具体的には、提示制御部196は、LiDAR情報テーブル181から読み出したUIに関する情報に基づき、測定中に表示されるミニマップ上で、接続されている3次元測定器20の視野角、及び深度を表示する。ユーザは、ミニマップを確認することで、撮影されている範囲のうちどの領域について3次元測定できているかを直感的に把握することが可能となる。
【0085】
ステップS34において、制御部190は、カメラ160と3次元測定器20とを利用した測定を実施する。具体的には、例えば、制御部190は、撮影制御部194により、カメラ160による撮影を実施し、3次元測定器20による測定を実施する。3次元測定器20は、レーザー光を、所定のスキャン方式に則って照射する。3次元測定器20は、レーザー光が物体で反射された反射光を受信する。3次元測定器20は、受信した反射光から得られるスキャンデータを、スキャン方式と対応したマッピングアルゴリズムを用いて処理することで、3次元点群データを取得する。サーバ30は、取得した3次元点群データを端末装置10へ送信する。
【0086】
ステップS35において、制御部190は、測定結果をディスプレイ141に表示させる。具体的には、例えば、提示制御部196は、精度が保証される範囲に関する情報に基づき、精度が保証されない範囲の3次元点群データを切り捨てる。提示制御部196は、精度が保証される3次元点群データに基づいて画像を作成し、ディスプレイ141に表示させる。
【0087】
図10は、端末装置10のディスプレイ141の表示例を表す模式図である。
図10において、提示制御部196は、ミニマップ1412を表示することで、3次元測定器20による測定で取得される3次元点群データの範囲を表示している。ユーザは、ミニマップ1412を確認し、3次元測定器20による測定範囲を把握する。提示制御部196は、例えば、測定が完了した領域に、測定により取得された3次元点群データに基づく画像を表示する。このとき、提示制御部196は、例えば、作成した画像を、カメラ160により撮影された画像に重畳する。
【0088】
ユーザは、選択した3次元測定器20を使用した測定が完了すると、3次元測定器20の使用を終了させる。具体的に、例えば、提示制御部196は、3次元測定器20の使用を終了させる旨の指示を受け付けるためのオブジェクトをディスプレイ141に表示させる。当該オブジェクトがユーザにより選択されると、送受信部192は、3次元測定器20の使用を終了させる旨の信号と、終了日時とをサーバ30へ送信する。
【0089】
次に、サーバ30が3次元測定器20の利用料金を算出する際のサーバ30の動作について説明する。
【0090】
(利用料金の算出)
図11は、3次元測定器20の利用料金を算出する際の端末装置10の動作の例を表すフローチャートである。
【0091】
ステップS41において、サーバ30は、管理テーブル31を更新する。具体的には、例えば、サーバ30は、3次元測定器20の使用を終了させる旨の信号を受けると、終了日時に基づき、ユーザが3次元測定器20を使用した時間を算出する。サーバ30は、算出した時間を管理テーブル31の項目「使用時間」に記憶する。
【0092】
ステップS42において、サーバ30は、3次元測定器20の利用料金を算出する。具体的には、例えば、サーバ30は、管理テーブル31に記憶される使用時間と単価とに基づき、ユーザによる3次元測定器20の利用料金を算出する。サーバ30は、不図示のテーブルから利用料金の単価を読み出し、利用料金を算出してもよい。
【0093】
ステップS43において、サーバ30は、算出した利用料金をユーザへ通知する。
【0094】
3次元測定器20の貸出元がサーバ30の運用主体と異なる場合、3次元測定器20の利用料金は、3次元測定器20の貸出元へ支払われる。このとき、サーバ30は、3次元測定器20の貸出元へ請求する料金を、ユーザの利用料金に基づき算出してもよい。当該料金は、例えば、3次元測定器20をユーザに利用させる機会を設けたことに対する対価である。具体的には、サーバ30は、3次元測定器20の利用料金に所定の規則を適用することで、3次元測定器20の貸出元へ請求する料金を算出する。サーバ30は、算出した料金を、3次元測定器20の貸出元に対して請求する。これにより、サーバ30は、3次元測定器20をユーザに利用させる機会を設けたことに対する対価を、3次元測定器20の貸出元に対して請求することが可能となる。つまり、サーバ30は、3次元測定器20を貸し出す際のハブとして機能することが可能となる。
【0095】
以上のように、上記実施形態では、判別部193は、3次元測定器20が接続されると、接続された3次元測定器20を判別する。制御部190は、接続が想定される複数の3次元測定器20を用いた測定を実現するための設定情報を、3次元測定器20毎に記憶している記憶部180から、判別した3次元測定器20と対応する設定情報を読み出す。撮影制御部194は、読み出した設定情報に基づき、接続された3次元測定器20を用いた測定を実施する。これにより、複数の3次元測定器20が接続可能な環境下において、どの3次元測定器20が接続された場合であっても、端末装置10は、測定に必要な設定情報を取得することが可能となる。
【0096】
したがって、本実施形態によれば、複数の3次元測定器が端末装置に接続され得る場合において、いずれの3次元測定器20が端末装置10に接続された場合であっても測定を実施できる。
【0097】
また、上記実施形態では、記憶部180には複数の3次元測定器20のキャリブレーションアルゴリズムが設定情報として記憶されており、校正制御部195は、記憶部180から、判別した3次元測定器20と対応するキャリブレーションアルゴリズムを読み出す。校正制御部195は、キャリブレーションアルゴリズムを用い、接続された3次元測定器20のキャリブレーションを実施する。これにより、複数の3次元測定器20が接続可能な環境下において、どの3次元測定器20が接続された場合であっても、接続された3次元測定器20のキャリブレーションを実施することが可能となる。
【0098】
また、上記実施形態では、記憶部180には複数の3次元測定器20について精度が保証できる範囲が設定情報として記憶されており、提示制御部196は、記憶部180から、判別した3次元測定器20と対応する範囲を読み出す。提示制御部196は、範囲に基づき、接続された3次元測定器により取得されたデータを処理する。これにより、精度が保証されたデータに基づく画像のみがディスプレイ141に表示されるようになる。
【0099】
また、上記実施形態では、記憶部180には複数の3次元測定器20の利用の仕方を説明する説明情報が記憶されており、提示制御部196は、記憶部180から、判別した3次元測定器20と対応する説明情報を読み出す。提示制御部196は、説明情報をユーザに提示する。これにより、ユーザは、複数の3次元測定器20が接続可能な環境下において、接続した3次元測定器20に対応した説明情報を確認することが可能となる。
【0100】
また、上記実施形態では、説明情報は、視野角及び深度を含む、3次元測定器の特性を所定のフォームでディスプレイ141に表示させるための情報である。これにより、3次元測定器20が変わった場合であっても、ユーザは、同様のUIで3次元測定器20を操作することが可能となる。
【0101】
また、上記実施形態では、説明情報は、3次元測定器による撮影の仕方をユーザに提示するための情報である。これにより、ユーザは、複数の3次元測定器20が接続可能な環境下において、接続した3次元測定器20による撮影の仕方を確認することが可能となる。
【0102】
また、上記実施形態では、送受信部192は、使用した3次元測定器20に関する情報を送信する。送受信部192は、送信した情報に基づいて算出される、3次元測定器20の使用に係る料金に関する情報を受信する。これにより、サーバ30は、ユーザに対し、3次元測定器20の使用に応じた料金を請求することが可能となる。
【0103】
また、上記実施形態では、サーバ30は、貸出可能な3次元測定器を管理する。端末装置10は、3次元測定器20と接続し、3次元測定器20を用いた測定を実施する。サーバ30は、3次元測定器20の使用を管理する。サーバ30は、3次元測定器20を使用したことについての料金を算出する。サーバ30は、算出した料金を3次元測定器20を使用したユーザへ通知する。これにより、システム1は、ユーザが複数の3次元測定器20から使用したい3次元測定器20を選択できる環境を提供でき、また、使用した3次元測定器20に応じた料金をユーザへ請求することが可能となる。
【0104】
<変形例>
上記実施形態では、3次元測定器20がスキャンデータに基づいて3次元点群データを作成する場合を説明した。しかしながら、3次元点群データを作成するのは、3次元測定器20に限定されない。端末装置10が3次元点群データを作成してもよい。
【0105】
例えば、LiDAR情報テーブル181において、識別ID毎に、3次元測定器20に対応するマッピングアルゴリズムが記憶されている。制御部190は、例えば、画像処理部の機能を有する。3次元測定器20により測定が行われると、3次元測定器20から受信した反射光から得られるスキャンデータが出力される。制御部190の画像処理部は、LiDAR情報テーブル181から、接続されている3次元測定器20と対応したマッピングアルゴリズムを読み出す。画像処理部は、スキャンデータを、読み出したマッピングアルゴリズムで処理することで、3次元点群データを作成する。これにより、複数の3次元測定器20が接続可能な環境下において、どの3次元測定器20が接続された場合であっても、端末装置10は、3次元点群データを取得することが可能となる
【0106】
<4 コンピュータの基本ハードウェア構成>
図12は、コンピュータ90の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。コンピュータ90は、プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、通信IF99(インタフェース、Interface)を少なくとも備える。これらはバスにより相互に電気的に接続される。
【0107】
プロセッサ91とは、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアである。プロセッサ91は、演算装置、レジスタ、周辺回路等から構成される。
【0108】
主記憶装置92とは、プログラム、及びプログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものである。例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0109】
補助記憶装置93とは、データ及びプログラムを保存するための記憶装置である。例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等である。
【0110】
通信IF99とは、有線又は無線の通信規格を用いて、他のコンピュータとネットワークを介して通信するための信号を入出力するためのインタフェースである。
ネットワークは、インターネット、LAN、無線基地局等によって構築される各種移動通信システム等で構成される。例えば、ネットワークには、3G、4G、5G移動通信システム、LTE(Long Term Evolution)、所定のアクセスポイントによってインターネットに接続可能な無線ネットワーク(例えばWi-Fi(登録商標))等が含まれる。無線で接続する場合、通信プロトコルとして例えば、Z-Wave(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等が含まれる。有線で接続する場合は、ネットワークには、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等により直接接続するものも含む。
【0111】
なお、各ハードウェア構成の全部または一部を複数のコンピュータ90に分散して設け、ネットワークを介して相互に接続することによりコンピュータ90を仮想的に実現することができる。このように、コンピュータ90は、単一の筐体、ケースに収納されたコンピュータ90だけでなく、仮想化されたコンピュータシステムも含む概念である。
【0112】
<コンピュータ90の基本機能構成>
図12に示すコンピュータ90の基本ハードウェア構成により実現されるコンピュータの機能構成を説明する。コンピュータは、制御部、記憶部、通信部の機能ユニットを少なくとも備える。
【0113】
なお、コンピュータ90が備える機能ユニットは、それぞれの機能ユニットの全部または一部を、ネットワークで相互に接続された複数のコンピュータ90に分散して設けても実現することができる。コンピュータ90は、単一のコンピュータ90だけでなく、仮想化されたコンピュータシステムも含む概念である。
【0114】
制御部は、プロセッサ91が補助記憶装置93に記憶された各種プログラムを読み出して主記憶装置92に展開し、当該プログラムに従って処理を実行することにより実現される。制御部は、プログラムの種類に応じて様々な情報処理を行う機能ユニットを実現することができる。これにより、コンピュータは情報処理を行う情報処理装置として実現される。
【0115】
記憶部は、主記憶装置92、補助記憶装置93により実現される。記憶部は、データ、各種プログラム、各種データベースを記憶する。また、プロセッサ91は、プログラムに従って記憶部に対応する記憶領域を主記憶装置92または補助記憶装置93に確保することができる。また、制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ91に、記憶部に記憶されたデータの追加、更新、削除処理を実行させることができる。
【0116】
データベースは、リレーショナルデータベースを指し、行と列によって構造的に規定された表形式のテーブルと呼ばれるデータ集合を、互いに関連づけて管理するためのものである。データベースでは、表をテーブル、表の列をカラム、表の行をレコードと呼ぶ。リレーショナルデータベースでは、テーブル同士の関係を設定し、関連づけることができる。
通常、各テーブルにはレコードを一意に特定するためのキーとなるカラムが設定されるが、カラムへのキーの設定は必須ではない。制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ91に、記憶部に記憶された特定のテーブルにレコードを追加、削除、更新を実行させることができる。
【0117】
通信部は、通信IF99により実現される。通信部は、ネットワークを介して他のコンピュータ90と通信を行う機能を実現する。通信部は、他のコンピュータ90から送信された情報を受信し、制御部へ入力することができる。制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ91に、受信した情報に対する情報処理を実行させることができる。また、通信部は、制御部から出力された情報を他のコンピュータ90へ送信することができる。
【0118】
以上、本開示のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
【0119】
<付記>
以上の各実施形態で説明した事項を以下に付記する。
(付記1)
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、プログラムは、前記プロセッサに、3次元測定器が接続されると、接続された3次元測定器を判別するステップと、接続が想定される複数の3次元測定器を用いた測定を実現するための設定情報を、3次元測定器毎に記憶している記憶部から、判別した3次元測定器と対応する設定情報を読み出すステップと、読み出した設定情報に基づき、接続された3次元測定器を用いた測定を実施するステップとを実行させるプログラム。
(付記2)
読み出すステップにおいて、記憶部には複数の3次元測定器のスキャンパターンと対応するマッピングアルゴリズムが設定情報として記憶されており、記憶部から、判別した3次元測定器と対応するマッピングアルゴリズムを読み出し、測定を実施するステップにおいて、マッピングアルゴリズムを用い、接続された3次元測定器により取得されたデータを処理する(付記1)に記載のプログラム。
(付記3)
読み出すステップにおいて、記憶部には複数の3次元測定器のキャリブレーションアルゴリズムが設定情報として記憶されており、記憶部から、判別した3次元測定器と対応するキャリブレーションアルゴリズムを読み出し、キャリブレーションアルゴリズムを用い、接続された3次元測定器のキャリブレーションを実施するステップをプロセッサに実行させる(付記1)又は(付記2)に記載のプログラム。
(付記4)
読み出すステップにおいて、記憶部には複数の3次元測定器について精度が保証できる範囲が設定情報として記憶されており、記憶部から、判別した3次元測定器と対応する範囲を読み出し、範囲に基づき、接続された3次元測定器により取得されたデータを処理するステップをプロセッサに実行させる(付記1)乃至(付記3)のいずれかに記載のプログラム。
(付記5)
読み出すステップにおいて、記憶部には複数の3次元測定器の利用の仕方を説明する説明情報が記憶されており、記憶部から、判別した3次元測定器と対応する説明情報を読み出し、説明情報を提示するステップをプロセッサに実行させる(付記1)乃至(付記4)のいずれかに記載のプログラム。
(付記6)
説明情報は、視野角及び深度を含む、3次元測定器の特性を所定のフォームでディスプレイに表示させるための情報である(付記5)に記載のプログラム。
(付記7)
説明情報は、3次元測定器による撮影の仕方をユーザに提示するための情報である(付記5)に記載のプログラム。
(付記8)
使用した3次元測定器に関する情報を送信するステップと、送信した前記情報に基づいて算出される、3次元測定器の使用に係る料金に関する情報を受信するステップとをプロセッサに実行させる(付記1)乃至(付記7)のいずれかに記載のプログラム。
(付記9)
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行される方法であって、プロセッサが、3次元測定器が接続されると、接続された3次元測定器を判別するステップと、接続が想定される複数の3次元測定器を用いた測定を実現するための設定情報を、3次元測定器毎に記憶している記憶部から、判別した3次元測定器と対応する設定情報を読み出すステップと、読み出した設定情報に基づき、接続された3次元測定器を用いた測定を実施するステップとを実行する方法。
(付記10)
制御部と、記憶部とを備える情報処理装置であって、制御部が、3次元測定器が接続されると、接続された3次元測定器を判別するステップと、接続が想定される複数の3次元測定器を用いた測定を実現するための設定情報を、3次元測定器毎に記憶している記憶部から、判別した3次元測定器と対応する設定情報を読み出すステップと、読み出した設定情報に基づき、接続された3次元測定器を用いた測定を実施するステップとを実行する情報処理装置。
(付記11)
貸出可能な3次元測定器を管理する手段と、3次元測定器と接続し、3次元測定器を用いた測定を実施する手段と、3次元測定器の使用を管理する手段と、3次元測定器を使用したことについての料金を算出する手段と、算出した料金を3次元測定器を使用したユーザへ通知する手段とを具備するシステム。
【符号の説明】
【0120】
1…システム
10…端末装置
120…通信部
13…入力装置
131…タッチ・センシティブ・デバイス
14…出力装置
15…メモリ
16…ストレージ
19…プロセッサ
20…3次元測定器
22…通信IF
23…入出力IF
25…メモリ
26…ストレージ
27…3Dスキャナ
29…プロセッサ