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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024046936
(43)【公開日】2024-04-05
(54)【発明の名称】ペン型入力デバイス
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/03 20060101AFI20240329BHJP
   B43K 7/00 20060101ALI20240329BHJP
   B43K 21/00 20060101ALI20240329BHJP
   B43K 24/10 20060101ALI20240329BHJP
   B43K 29/00 20060101ALI20240329BHJP
【FI】
G06F3/03 400F
B43K7/00
B43K21/00 Z
B43K24/10
B43K29/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】21
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022152318
(22)【出願日】2022-09-26
(71)【出願人】
【識別番号】000108328
【氏名又は名称】ゼブラ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】弁理士法人英知国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】田中 義明
【テーマコード(参考)】
2C350
2C353
【Fターム(参考)】
2C350GA03
2C353FA04
2C353FE01
2C353HA02
2C353HE13
(57)【要約】
【課題】複数の異なる通信規格又は複数の異なる機能から1つを選択した際、どの通信規格であるか又はどの機能であるかが容易に把握できるペン型入力デバイスを提供することを課題とする。
【解決手段】複数の異なる通信規格又は複数の異なる機能から1つを選択して使用できるペン型入力デバイスであって、筒状ケースの周面に、前記複数の異なる通信規格又は前記複数の異なる機能から1つを選択する複数のスライドスイッチを備えることを特徴とするペン型入力デバイス。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の異なる通信規格又は複数の異なる機能から1つを選択して使用できるペン型入力デバイスであって、
筒状ケースの周面に、前記複数の異なる通信規格又は前記複数の異なる機能から1つを選択する複数のスライドスイッチを備える
ことを特徴とするペン型入力デバイス。
【請求項2】
前記筒状ケースの後端部にノックボタンを備え、前記ノックボタンによりペン型入力デバイスをON/OFFすることを特徴とする請求項1に記載されたペン型入力デバイス。
【請求項3】
前記筒状ケースの周面にバインダークリップを備え、前記バインダークリップのバインダー操作により、前記ノックボタンをOFF位置に戻すことを特徴とする請求項2に記載されたペン型入力デバイス。
【請求項4】
前記スライドスイッチの少なくとも1つをスライドさせることにより、ペン型入力デバイスをONにすることを特徴とする請求項1に記載されたペン型入力デバイス。
【請求項5】
前記スライドスイッチのすべてが元の位置に戻ることにより、ペン型入力デバイスをOFFにすることを特徴とする請求項4に記載されたペン型入力デバイス。
【請求項6】
前記筒状ケースの一部を周方向に回転させることにより、ペン型入力デバイスをON/OFFする回転スイッチを備えることを特徴とする請求項1に記載されたペン型入力デバイス。
【請求項7】
前記筒状ケースの周面にバインダークリップを備え、前記バインダークリップのバインダー操作により、前記回転スイッチをOFF位置に戻すことを特徴とする請求項6に記載されたペン型入力デバイス。
【請求項8】
前記スライドスイッチの1つをスライドさせることにより、すでにスライドしていた他の前記スライドスイッチが元の位置に戻る、及び/又は、前記筒状ケースの周面にバインダークリップを備え、前記バインダークリップのバインダー操作により、前記スライドスイッチのすべてが元の位置に戻ることを特徴とする請求項1~7の何れか1項に記載されたペン型入力デバイス。
【請求項9】
前記筒状ケースの先端部に芯体を有し、
前記芯体は筆記具であり、前記筆記具の先端に電界を発生させることを特徴とする請求項1~7の何れか1項に記載されたペン型入力デバイス。
【請求項10】
前記筆記具はボールペンであり、前記先端はチップであることを特徴とする請求項9に記載されたペン型入力デバイス。
【請求項11】
前記筆記具はシャープペンシルであり、前記先端はガイドパイプであることを特徴とする請求項9に記載されたペン型入力デバイス。
【請求項12】
前記筆記具は、2つ以上のボールペン又はシャープペンシルの中から1つを択一的に使用できる多色ペン又は多機能筆記具であり、
前記先端は、前記ボールペンのチップ又は前記シャープペンシルのガイドパイプであり、
前記スライドスイッチのスライドにより、筆記に使用する前記筆記具が前記筒状ケースの先端部から出没することを特徴とする請求項9に記載されたペン型入力デバイス。
【請求項13】
複数の異なる通信規格又は複数の異なる機能から1つを選択して使用できるペン型入力デバイスであって、
筒状ケースの一部を周方向に回転させることにより、前記複数の異なる通信規格又は前記複数の異なる機能から1つを選択する回転スイッチを備える
ことを特徴とするペン型入力デバイス。
【請求項14】
前記筒状ケースの後端部にノックボタンを備え、前記ノックボタンによりペン型入力デバイスをON/OFFすることを特徴とする請求項13に記載されたペン型入力デバイス。
【請求項15】
前記筒状ケースの周面にバインダークリップを備え、前記バインダークリップのバインダー操作により、前記ノックボタンをOFF位置に戻すことを特徴とする請求項14に記載されたペン型入力デバイス。
【請求項16】
前記回転スイッチにOFF位置を設け、前記回転スイッチを前記OFF位置から回転させることにより、ペン型入力デバイスをONにすることを特徴とする請求項13に記載されたペン型入力デバイス。
【請求項17】
前記筒状ケースの周面にバインダークリップを備え、前記バインダークリップのバインダー操作により、前記回転スイッチを前記OFF位置に戻すことを特徴とする請求項16に記載されたペン型入力デバイス。
【請求項18】
前記筒状ケースの先端部に芯体を有し、
前記芯体は筆記具であり、前記筆記具の先端に電界を発生させることを特徴とする請求項13~17の何れか1項に記載されたペン型入力デバイス。
【請求項19】
前記筆記具はボールペンであり、前記先端はチップであることを特徴とする請求項18に記載されたペン型入力デバイス。
【請求項20】
前記筆記具はシャープペンシルであり、前記先端はガイドパイプであることを特徴とする請求項18に記載されたペン型入力デバイス。
【請求項21】
前記筆記具は、2つ以上のボールペン又はシャープペンシルの中から1つを択一的に使用できる多色ペン又は多機能筆記具であり、
前記先端は、前記ボールペンのチップ又は前記シャープペンシルのガイドパイプであり、
前記回転スイッチの回転により、筆記に使用する前記筆記具が前記筒状ケースの先端部から出没することを特徴とする請求項18に記載されたペン型入力デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノートPC、タブレットPC、スマートフォンなどに装備されるタッチパネルやペンタブレットなどの二次元入力デバイスへの入力手段、空間内の位置を入力する三次元入力デバイスなどのようなペン型入力デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ペン型入力デバイスは、ノートPC、タブレットPC、スマートフォンなどの電子デバイスに装備されるタッチパネル、ペンタブレットなどへの入力手段などとして使用されている。
ペン型入力デバイスの一例であるスタイラスペンには、例えば、ペン先の導電性部材に信号を送信して電界を発生し、それをタッチパネルで検知することにより、ペン先がタッチパネル上のどの点に接触しているかを電子デバイスに指示する静電容量方式や、タッチパネルの表面に作られた磁界中をペン先のコイルが移動すると、誘導電流が発生し、ペンがその電力を用いて生成した信号をペン先のコイルに送信して、それをタッチパネルで検知することにより、ペン先がタッチパネル上のどの点に接触しているかを電子デバイスに指示する電磁誘導方式などがある。
【0003】
スタイラスペンの中には、さらに、使用する電子デバイスと通信を行って、ペンで検知したペンの傾き、筆圧を電子デバイスに送信することにより線の太さや濃淡を変えることができたり、パームリジェクション機能でペン先以外の接触の誤認を防いだりすることが可能なものがある。ペン型入力デバイスと電子デバイスとの通信は、有線または無線で行い、無線方式として、例えば、Bluetooth(登録商標)などが使用される。
このようなスタイラスペンには、タッチパネル、ペンタブレットや電子デバイスとの通信に使用する通信規格が異なる複数種類のものが存在する。例えば、静電容量方式では、AES、MPP、USIなどの通信規格が知られている。
そこで、複数の異なる通信規格から1つを選択して使用できるようにしたものも提案されている。(特許文献1参照)このスタイラスペンでは、複数の異なる規格から1つを選択する手段として、スタイラスペンの側面に押釦スイッチを設け、この押釦スイッチが押下されるごとに、規格を順次変更するようになっている。(特に、特許文献1の[0187]を参照)
【0004】
また、スタイラスペンの機能、例えば、ペン入力、消しゴム、細線、太線、破線、波線、直線、筆圧機能の有無、色替え、筆記具の種類の変更、ホワイトボード機能、範囲選択、ドラッグ機能、ショートカット機能などのような複数の機能から1つを選択する手段についても、スタイラスペンの側面に押釦スイッチを設け、この押釦スイッチが押下されるごとに、機能を順次変更するようになっている。(特に、特許文献2の[0021]を参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2016-95833号公報
【特許文献2】登録実用新案第3181323号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のように、複数の異なる通信規格から1つを選択して使用できるようにしたペン型入力デバイスには、1つの規格を選択する手段がペン型入力デバイスの側面に設けられた押釦スイッチで構成されたものがある。この構造では、スイッチを1回押す毎に規格が順次変わっていくものであるが、現在、どの規格が選択されているかを表示する手段がなく、実際にタッチパネルやペンタブレットなどに使用してみて、規格が適合しているかを確認する必要があり、規格の選択が不便であった。
また、複数の異なる機能から1つを選択して使用できるようにペン型入力デバイスについても、同様に機能の選択が不便であった。
【0007】
そこで、本発明は、複数の異なる通信規格又は複数の異なる機能から1つを選択した際、どの通信規格であるか又はどの機能であるかが容易に把握できるペン型入力デバイスを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、本発明は、以下の構成を具備するものである。
複数の異なる通信規格又は複数の異なる機能から1つを選択して使用できるペン型入力デバイスであって、
筒状ケースの周面に、前記複数の異なる通信規格又は前記複数の異なる機能から1つを選択する複数のスライドスイッチを備える
ことを特徴とするペン型入力デバイス。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、ペン型入力デバイスの筒状ケースの周面に、複数の異なる通信規格又は複数の異なる機能から1つを選択する複数のスライドスイッチを備えることにより、複数の異なる通信規格又は複数の異なる機能から1つを選択した際、どの通信規格が選択されているのか又はどの機能が選択されているのかを容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明に係る実施形態1のペン型入力デバイス1の要部側面図である。
図2】本発明に係る実施形態2のペン型入力デバイス1の要部側面図である。
図3】本発明に係る実施形態3のペン型入力デバイス1の要部側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[実施形態1]
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態1のペン型入力デバイス1を説明する。
以下の説明で、異なる図における同一符号は同一機能の部位を示しており、各図における重複説明は適宜省略する。
本明細書で、筆記具という用語は、紙などの被筆記体にインクなどで文字、記号、図、絵などを書くことができる用具を意味する。
【0012】
[全体構造]
図1は、本発明の実施形態1のペン型入力デバイス1の要部側面図である。
実施形態1のペン型入力デバイス1は、静電容量方式のスタイラスペンであり、筒状ケース2と、筒状ケース2に収納される電気回路部、導電性材料で形成された芯体(いずれも図示しない)を有し、電気回路部から芯体に送られた電気信号により芯体の先端部付近に電界が発生する。なお、スタイラスペンには、静電容量方式のもののほか、電磁誘導方式のものなどであってもよいことは言うまでもない。
この電界をタッチパネルが検出することにより、タッチパネルを備えるノートPC、タブレットPC、スマートフォンなどの電子デバイスに入力することができる。
芯体やその周辺、電気回路部には、芯体にかかる筆圧を検知する手段、芯体及びペン型入力デバイス1の傾きを検知する手段、電子デバイスと通信する手段、電池などが設けられており、入力する線の太さや濃度などを細かく調整可能にしたり、パームリジェクション機能を可能にしたりしている。
このようなペン型入力デバイス1とタッチパネルとの通信、また、ペン型入力デバイス1と電子デバイスとの通信には、タッチパネルやデバイス毎に異なる通信規格が使用されており、使用するタッチパネルや電子デバイスに対応した通信規格を選択する必要がある。
【0013】
[操作手段]
実施形態1のペン型入力デバイス1の電気回路部は、3つの通信規格に対応することができる。
筒状ケース2の後端部には、ペン型入力デバイス1の電源のON/OFFを切り替えるメインスイッチ3が設けられている。
メインスイッチ3として、ノック式のボールペンなどに使用されるノックボタンを採用すればよく、メインスイッチ3を押下して没入させると、ペン型入力デバイス1がONになり、再度押下して突出させると、ペン型入力デバイス1がOFFになる。
また、筒状ケース2の後端部側のクリップ4近傍の周面に3つのスライドスイッチ5a~c(図1には、スライドスイッチ5a、bの2つのみが図示されている。)からなるスライドスイッチ5が設けられている。
3つのスライドスイッチ5a~cは、それぞれ、異なる着色が施されていて、各色に1つの通信規格が対応していて、どの通信規格が選択されているのかが容易にわかる。また、それぞれのスライドスイッチ5a~cの近傍には、どの通信規格かがわかるような記号や文字などを記載すると、どの通信規格が選択されているのかが、さらにわかりやすくなる。
スライドスイッチ5は、公知の多色ペンや多機能筆記具に使用されている機構を採用すればよい。
【0014】
選択されてスライドされているスライドスイッチ5のうちの1つを元の位置に戻す手段として、メインスイッチ3を使用してもよい。すなわち、押下して没入していたメインスイッチ3を再度押下して突出させることにより、それまで選択されていたスライドスイッチ5のうちの1つがペン型入力デバイス1の先端側の位置に固定されていた状態から元の後端側の位置に戻るとともに、ペン型入力デバイス1がOFFになる構成としてもよい。
さらに、クリップ4をバインダークリップとして、バインダークリップを開いたり、バインダークリップを押下したり、バインダークリップのバインダー操作を行うことにより、押下して没入していたメインスイッチ3を突出させるように構成してもよい。この構成により、ペン型入力デバイス1を使用後にポケットなどに収納しようとして、バインダークリップを開いたり、ポケットに差した後にバインダークリップを閉じたりすると、メインスイッチ3が突出状態に戻るので、ペン型入力デバイス1の電源をOFFにすることを忘れてしまうことを抑止することができる。
また、芯体を筒状ケース2の先端の開口部から出没自在としたペン型入力デバイス1においては、メインスイッチ3を押下して没入させると、芯体が開口部から繰り出され、メインスイッチ3を再度押下して突出させると、芯体が開口部内に収納されるように構成してもよい。
なお、選択される通信規格としては、ペン型入力デバイス1とタッチパネル、ペン型入力デバイス1と電子デバイスとの通信規格はもちろん、これらのほかに、ペン型入力デバイス1のペン先にタッチパネルで検出される電界を発生するだけで、ペン型入力デバイス1とタッチパネル、ペン型入力デバイス1と電子デバイスとで通信は行わないという機能のもの(以下、「無通信規格」という。)も、厳密には通信規格とはいえないものの、選択される通信規格の1つとして含み得ることを明示する。
【0015】
[使用方法]
使用開始時には、メインスイッチ3を押下して没入させて、ペン型入力デバイス1をONにする。
そこで、使用する電子デバイスの通信規格に対応したスライドスイッチ5、例えば、スライドスイッチ5aを、ペン型入力デバイス1の先端方向にスライドさせると、対応した通信規格が選択される。スライドされたスライドスイッチ5aはペン型入力デバイス1の先端側の位置で固定される。
使用終了時には、それまで選択されていたスライドスイッチ5a以外のスライドスイッチ、例えば、スライドスイッチ5bを、ペン型入力デバイス1の先端方向に途中までスライドさせると、スライドスイッチ5aは、先端側の位置に固定されていた状態から元の後端側の位置に戻り、その後、スライドスイッチ5bを解放すると、スライドスイッチ5bも元の後端側の位置に戻る。そして、没入していたメインスイッチ3を再度押下して突出させて、ペン型入力デバイス1をOFFにする。
なお、使用開始時と使用終了時のメインスイッチ3とスライドスイッチ5の操作の順序は逆でもよい。
【0016】
使用中に(電源ONの状態で)通信規格を変える場合は、その通信規格に対応するスライドスイッチ5、例えば、スライドスイッチ5bを、ペン型入力デバイス1の先端方向にスライドさせると、対応した通信規格が選択される。スライドされたスライドスイッチ5bは先端側の位置で固定されるとともに、それまで選択されていたスライドスイッチ5aは、先端側の位置に固定されていた状態から元の後端側の位置に戻る。
なお、スライドスイッチ5a~cのうちの1つを先端側の位置で固定したままで、メインスイッチ3のON/OFFを切り換えても問題はない。
また、通信規格は3つに限られず、2つ以上の任意の数を設定することができる。原則、スライドスイッチ5の数は、選択できる通信規格の数と同じだけ必要となる。
【0017】
[変形例1]
実施形態1のペン型入力デバイス1では、メインスイッチ3により、単にON/OFFを切り換える構成であったが、メインスイッチ3を押下して没入させると、ONになるとともに、無通信規格が選択され、その後、スライドスイッチ5のうちの1つをスライドさせることにより、他の通信規格が選択できるように構成してもよい。
なお、メインスイッチ3を押下して没入させた際に、選択される規格としては、無通信規格に限らず、その他の通信規格であってもよい。
【0018】
[変形例2]
実施形態1のペン型入力デバイス1では、メインスイッチ3によりON/OFFを切り換える構成であったが、メインスイッチ3を省略して、スライドスイッチ5a~cを使用することもできる。すなわち、スライドスイッチ5a~cの後端側の位置でOFFに、先端側の位置でONになるように構成する。スライドスイッチ5a~cのうちの1つが先端側に位置にあれば、ペン型入力デバイス1はONになる。
使用開始時には、使用する電子デバイスの通信規格に対応したスライドスイッチ5をペン型入力デバイス1の先端方向にスライドさせて先端側の位置で固定すると、対応した通信規格が選択されるとともに、ペン型入力デバイス1がONになる。
使用終了時には、それまで選択されていたスライドスイッチ5以外のスライドスイッチ5を、ペン型入力デバイス1の先端方向に途中までスライドさせ、それまで選択されていたスライドスイッチ5を元の後端側の位置に戻し、途中までスライドさせたスライドスイッチ5を解放して、元の後端側の位置に戻すと、ペン型入力デバイス1がOFFになる。
また、使用中に通信規格の異なる電子デバイスに変える場合は、その通信規格に対応するスライドスイッチ5、例えば、スライドスイッチ5bを、ペン型入力デバイス1の先端方向にスライドさせると、対応した通信規格が選択される。スライドされたスライドスイッチ5bは先端側の位置で固定されて、ON状態を保ったまま、それまで選択されていたスライドスイッチ5aは、先端側の位置に固定されていた状態から元の後端側の位置に戻る。
【0019】
[変形例3]
上記実施形態1並びにその変形例1及び2では、スライドスイッチ5は、ペン型入力デバイス1の通信規格を選択するものであったが、ペン型入力デバイス1の機能を選択するものであってもよい。
選択される機能としては、例えば、ペン入力、消しゴム、細線、太線、破線、波線、直線、筆圧機能の有無、色替え、筆記具の種類の変更、ホワイトボード機能、範囲選択、ドラッグ機能、ショートカット機能などが挙げられる。また、使用者が、複数の機能のうちの任意の1つを、1つのスライドスイッチ5に割り当てられるようにして、個々の使用者によるカスタマイズができるように構成してもよい。
【0020】
[実施形態2]
図2は、本発明の実施形態2のペン型入力デバイス1の要部側面図である。
実施形態1のペン型入力デバイス1と同様、筒状ケース2と、筒状ケース2に収納される電気回路部、導電性材料で形成された芯体(いずれも図示しない)を有し、電気回路部から芯体に送られた電気信号により芯体の先端部付近に電界が発生する構成となっている。
【0021】
[操作手段]
実施形態2のペン型入力デバイス1の電気回路部は、2つの通信規格に対応することができる。
筒状ケース2の後端部には、ペン型入力デバイス1の電源のON/OFFを切り替えるメインスイッチ3が設けられている。メインスイッチ3は、実施形態1と同様、ノックボタンを採用すればよく、さらに、クリップ4をバインダークリップとして、バインダークリップを開いたり、バインダークリップを押下したり、バインダークリップのバインダー操作を行うことにより、押下して没入していたメインスイッチ3を突出させるように構成してもよい。
また、芯体を筒状ケース2の先端の開口部から出没自在としたペン型入力デバイス1においては、メインスイッチ3を押下して没入させると、芯体が開口部から繰り出され、メインスイッチ3を再度押下して突出させると、芯体が開口部内に収納されるように構成してもよい。
【0022】
筒状ケース2の中央部付近の周面に沿って、周方向に回転する回転スイッチ6が設けられている。
回転スイッチ6は、回転方向両端の2つの位置A、Bの間で回転することができる。回転スイッチ6には、窓部61が設けられていて、2つの位置で、窓部から異なる色が見えるように筒状ケース2に着色が施されている。これにより、どの通信規格が選択されているのかが容易にわかる。図2は、窓部61が、AとBで示された2つの位置に停止できることを示しており、AとBの位置ではそれぞれ窓部61から異なる色や文字、記号などが見えるようになっている。窓部61は、AとBの2つの位置に同時に位置するものではない。
また、この他に、回転スイッチの周方向の1か所に、印刷や突起などで形成された指示部を形成して、回転方向の両端の2つの位置において、指示部が指し示す箇所に、どの通信規格かがわかるような記号や文字などを記載すると、どの通信規格が選択されているのかが、さらにわかりやすくなる。
なお、回転スイッチ6は、筒状ケース2を前側ケースと後側ケースに分けて、前側ケースと後側ケースを相対的に回転させることによるものでもよい。
また、2つの位置で回転にクリック感を与えるように構成すると、回転スイッチ6の停止位置がわかりやすくなる。
また、回転スイッチ6は、2つの位置の間で回転することができるもののほかに、360°回転できる、すなわち、回転方向も回転量も制限なく回転でき、その中の2つの位置で通信規格を選択するものでもよい。
【0023】
[使用方法]
ペン型入力デバイス1の使用開始時は、メインスイッチ3を押下して没入させて、ペン型入力デバイス1をONにする。
そこで、回転スイッチ6を、必要に応じて、使用する電子デバイスの通信規格に対応した位置に回転させると、対応した通信規格が選択される。最初の回転スイッチ6の位置が使用する電子デバイスの通信規格に対応した位置にある場合は、回転させる必要がないことは言うまでもない。
使用終了時は、没入していたメインスイッチ3を再度押下して突出させて、ペン型入力デバイス1をOFFにする。
なお、使用開始時のメインスイッチ3と回転スイッチ6の操作の順序は逆でもよい。
【0024】
また、使用中に(電源ONの状態で)通信規格を変える場合は、回転スイッチ6を、その通信規格に対応する位置に回転させる。
なお、回転スイッチ6をどの位置で固定したまま、メインスイッチ3をON/OFFを切り換えても問題はない。
また、通信規格は2つに限られず、3つ以上の任意の数を設定することができる。原則、回転スイッチ6の固定位置の数は、通信規格の数と同じだけ必要となる。
【0025】
[変形例4]
実施形態2のペン型入力デバイス1では、メインスイッチ3によりON/OFFを切り換える構成であったが、メインスイッチ3を省略することもできる。すなわち、回転スイッチ6を、2つの通信規格に対応する位置に加えて、OFFとなる位置を設けた3つの位置の間で回転できるようにして、通信規格を選択する位置でONになるように構成する。回転スイッチ6がいずれかの通信規格を選択する位置にあれば、ペン型入力デバイス1はONになる。
回転スイッチ6を、OFFの位置から2つの通信規格に対応する位置に回転するとON状態となり、逆に、2つの通信規格に対応する位置からOFFの位置に回転させるとOFFとなる。
回転スイッチ6の3つの位置は、OFF-通信規格A-通信規格Bの順に並べたり、通信規格A-OFF-通信規格Bの順に並べたりすることができる。
なお、本変形例4においても、回転スイッチ6は、3つの位置の間で回転することができるもののほかに、360°回転できる、すなわち、回転方向も回転量も制限なく回転でき、その中の3つの位置でOFFや通信規格を選択するものでもよい。
また、通信規格は2つに限られず、3つ以上の任意の数を設定することができる。
使用開始時には、回転スイッチ6を、OFFから使用する電子デバイスの通信規格に対応した位置に回転させると、対応した通信規格が選択されるとともに、ペン型入力デバイス1がONになる。
使用終了時には、回転スイッチ6を、使用していた電子デバイスの通信規格に対応した位置からOFF位置に回転させると、ペン型入力デバイス1がOFFになる。
【0026】
[変形例5]
上記実施形態2及びその変形例4では、回転スイッチ6は、ペン型入力デバイス1の通信規格を選択するものであったが、ペン型入力デバイス1の機能を選択するものであってもよい。
選択される機能としては、例えば、ペン入力、消しゴム、細線、太線、破線、波線、直線、筆圧機能の有無、色替え、筆記具の種類の変更、ホワイトボード機能、範囲選択、ドラッグ機能、ショートカット機能などが挙げられる。また、使用者が、複数の機能のうちの任意の1つを、回転スイッチ6の1つ位置に割り当てられるようにして、個々の使用者によるカスタマイズができるように構成してもよい。
【0027】
[実施形態3]
図3は、本発明の実施形態3のペン型入力デバイス1の要部側面図である。
実施形態1のペン型入力デバイス1と同様、筒状ケース2と、筒状ケース2に収納される電気回路部、導電性材料で形成された芯体(いずれも図示しない)を有し、電気回路部から芯体に送られた電気信号により芯体の先端部付近に電界が発生する構成となっている。
【0028】
[操作手段]
実施形態1のペン型入力デバイス1と同様、筒状ケース2の後端部側のクリップ近傍の周面に3つのスライドスイッチ5a~c(図3には、スライドスイッチ5a、bの2つのみが図示されている。)が設けられている。
また、実施形態2と同様の回転スイッチ6が設けられている。
実施形態3では、スライドスイッチ5は3つの通信規格のうちの1つを選択するスイッチ、回転スイッチ6はON/OFFを切り替えるスイッチとして使用する。
さらに、クリップ4をバインダークリップとして、バインダークリップを開いたり、バインダークリップを押下したり、バインダークリップのバインダー操作を行うことにより、回転スイッチ6をONの位置からOFFの位置に戻すように構成してもよい。
また、芯体を筒状ケース2の先端の開口部から出没自在としたペン型入力デバイス1においては、回転スイッチ6をOFF位置からON位置に回転させると、芯体が開口部から繰り出され、ON位置からOFF位置に回転させると、芯体が開口部内に収納されるように構成してもよい。
【0029】
[使用方法]
使用開始時には、回転スイッチ6をOFF位置からON位置に回転させて、ペン型入力デバイス1をONにする。
そこで、使用する電子デバイスの通信規格に対応したスライドスイッチ5、例えば、スライドスイッチ5aを、ペン型入力デバイス1の先端方向にスライドさせると、対応した通信規格が選択される。スライドされたスライドスイッチ5aは先端側の位置で固定される。
使用終了時には、それまで選択されていたスライドスイッチ5a以外のスライドスイッチ、例えば、スライドスイッチ5bを、ペン型入力デバイス1の先端方向に途中までスライドさせると、スライドスイッチ5aは、先端側の位置に固定されていた状態から元の後端側の位置に戻り、その後、スライドスイッチ5bを解放すると、スライドスイッチ5bも元の後端側の位置に戻る。そして、回転スイッチ6をON位置からOFF位置に回転させて、ペン型入力デバイス1をOFFにする。
なお、使用開始時と使用終了時の回転スイッチ6とスライドスイッチ5の操作の順序は逆でもよい。
【0030】
また、使用中に(電源ONの状態で)通信規格を変える場合は、その通信規格に対応するスライドスイッチ5、例えば、スライドスイッチ5bを、ペン型入力デバイス1の先端方向にスライドさせると、対応した通信規格が選択される。スライドされたスライドスイッチ5bは先端側の位置で固定されるとともに、それまで選択されていたスライドスイッチ5aは、先端側の位置に固定されていた状態から元の後端側の位置に戻る。
なお、スライドスイッチ5a~cのうちの1つを先端側の位置で固定したままで、回転スイッチ6をON/OFFを切り換えても問題はない。
また、通信規格は3つに限られず、2つ以上の任意の数を設定することができる。原則、スライドスイッチ5の数は、選択できる通信規格の数と同じだけ必要となる。
【0031】
[変形例6]
上記実施形態3では、スライドスイッチ5は、ペン型入力デバイス1の通信規格を選択するものであったが、ペン型入力デバイス1の機能を選択するものであってもよい。
選択される機能としては、例えば、ペン入力、消しゴム、細線、太線、破線、波線、直線、筆圧機能の有無、色替え、筆記具の種類の変更、ホワイトボード機能、範囲選択、ドラッグ機能、ショートカット機能などが挙げられる。また、使用者が、複数の機能のうちの任意の1つを、1つのスライドスイッチ5に割り当てられるようにして、個々の使用者によるカスタマイズができるように構成してもよい。
【0032】
[実施形態4]
実施形態1並びにその変形例1~3、実施形態2及びその変形例4及び5、実施形態3及びその変形例6では、通信規格、機能の一方のみを選択する構成であったが、通信規格、機能の両方を選択する構成としてもよい。
スライドスイッチ5により通信規格を選択し、回転スイッチ6により機能を選択するよう構成する、又は、スライドスイッチ5により機能を選択し、回転スイッチ6により通信規格を選択するよう構成することもできる。
ペン型入力デバイス1のON/OFFは、メインスイッチ3、スライドスイッチ5、回転スイッチ6のうちのいずれかを使用すればよい。
【0033】
[実施形態5]
実施形態1及びその変形例1~3、実施形態2及びその変形例4及び5、実施形態3及びその変形例6、実施形態4では、導電性材料で形成された芯体を使用したペン型入力デバイス1であったが、この導電性材料で形成された芯体に換えて、ボールペン、シャープペンシルなどの筆記具を使用することもできる。
ボールペンのリフィールを使用する場合、金属などの導電性材料で形成されたチップに電気信号を伝えることにより、チップの先端付近に電界を発生させることができる。
また、シャープペンシルを使用する場合、先端に設けられる、金属などの導電性材料で形成されたガイドパイプに電気信号を伝えることにより、チップの先端付近に電界を発生させることができる。
このように、筆記具を使用したペン型入力デバイス1では、電子デバイスの入力手段として使用できるだけでなく、紙などの被筆記体に筆記することができるから、ペン型入力デバイスと筆記具を持ち替えずに、タッチパネルと紙などの被筆記体の両方に使用することができ、利便性が格段に向上する。
なお、実施形態1、変形例1及び実施形態2では、メインスイッチ3により、ペン型入力デバイス1のON/OFFを切り替えるとともに、ボールペンのリフィールを筒状ケース2の先端の開口部から出没させるように構成してもよい。
また、変形例2、変形例4、実施形態3では、筒状ケース2の後端部に、さらにノックボタンを配置して、このノックボタンは、ボールペンのリフィールの出没やシャープペンシルの芯の繰り出しのみを操作するように構成することもできる。この構成により、ペン型入力デバイス1の電源をONにすることなく、ボールペンやシャープペンシルなどの筆記具を使用することができる。
【0034】
[変形例7]
上記実施形態5では、スライドスイッチ5又は回転スイッチ6は、ペン型入力デバイス1の通信規格を選択するものであったが、ペン型入力デバイス1の機能を選択するものであってもよい。
選択される機能としては、例えば、ペン入力、消しゴム、細線、太線、破線、波線、直線、筆圧機能の有無、色替え、筆記具の種類の変更、ホワイトボード機能、範囲選択、ドラッグ機能、ショートカット機能などが挙げられる。また、使用者が、複数の機能のうちの任意の1つを、1つのスライドスイッチ5又は回転スイッチ6の1つ位置に割り当てられるようにして、個々の使用者によるカスタマイズができるように構成してもよい。
【0035】
[実施形態6]
実施形態5では、1つの筆記具をペン型入力デバイス1として使用するものであるが、2つ以上のボールペン又はシャープペンシルの中から1つを択一的に使用できる多色ペン又は多機能筆記具をペン型入力デバイス1として使用することもできる。
このようなペン型入力デバイス1は、2つ以上の筆記具のすべてをペン型入力デバイス1として共用する。
このペン型入力デバイス1を、スライドスイッチにより、ボールペン又はシャープペンシルの中から1つを択一的に使用できる多色ペン又は多機能筆記具とする場合、例えば、実施形態1のように、スライドスイッチ5により3つの通信規格のうちの1つを選択する構成とすれば、スライドスイッチ5は筆記具の選択と通信規格の選択の両方の機能を有する手段となる。
なお、実施形態1のように、選択されてスライドされているスライドスイッチ5のうちの1つを元の位置に戻す手段として、メインスイッチ3を使用してもよい。すなわち、押下して没入していたメインスイッチ3を再度押下して突出させることにより、それまで選択されていたスライドスイッチ5のうちの1つがペン型入力デバイス1の先端側の位置に固定されていた状態から元の後端側の位置に戻るとともに、ペン型入力デバイス1がOFFになる構成としてもよい。
さらに、クリップ4をバインダークリップとして、バインダークリップを開いたり、バインダークリップを押下したり、バインダークリップのバインダー操作を行うことにより、押下して没入していたメインスイッチ3を突出させるように構成してもよい。
【0036】
また、このペン型入力デバイス1を、筒状ケースの前側ケースと後側ケースを相対的な回転により、ボールペン又はシャープペンシルの中から1つを択一的に使用できる多色ペン又は多機能筆記具とする場合、例えば、実施形態2のように、回転スイッチ6により2つの通信規格のうちの1つを選択する構成とすれば、回転スイッチ6は筆記具の選択と通信規格の選択の両方の機能を有する手段となる。
ペン型入力デバイス1をON/OFFするスイッチとしては、実施形態1及び2のようにメインスイッチ3を使用してもよいし、変形例2のようにスライドスイッチ5を使用してもよいし、変形例3及び実施形態3のように回転スイッチ6を使用してもよい。
【0037】
[変形例8]
上記実施形態6では、スライドスイッチ5又は回転スイッチ6は、ペン型入力デバイス1の通信規格を選択するものであったが、ペン型入力デバイス1の機能を選択するものであってもよい。
選択される機能としては、例えば、ペン入力、消しゴム、細線、太線、破線、波線、直線、筆圧機能の有無、色替え、筆記具の種類の変更、ホワイトボード機能、範囲選択、ドラッグ機能、ショートカット機能などが挙げられる。また、使用者が、複数の機能のうちの任意の1つを、1つのスライドスイッチ5又は回転スイッチ6の1つ位置に割り当てられるようにして、個々の使用者によるカスタマイズができるように構成してもよい。
【0038】
[実施形態7]
実施形態1及びその変形例1~3、実施形態2及びその変形例4及び5、実施形態3及びその変形例6、実施形態4、実施形態5及びその変形例7、実施形態6及びその変形例8では、ペン型入力デバイス1は、静電容量方式のスタイラスペンであったが、電磁誘導方式のスタイラスペンでもよいし、他に、加速度センサを内蔵して空間内の位置を入力する三次元入力デバイスや光学センサを利用して空間内の位置を入力する三次元入力デバイスなどであってもよい。
【0039】
以上、本発明に係る実施形態のペン型入力デバイス1を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は、これらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
また、前述の各実施形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用して組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0040】
1 ペン型入力デバイス
2 筒状ケース
3 メインスイッチ
4 クリップ
5 スライドスイッチ
6 回転スイッチ
61 窓部
図1
図2
図3