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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024046963
(43)【公開日】2024-04-05
(54)【発明の名称】ベッド装置
(51)【国際特許分類】
   A47C 19/00 20060101AFI20240329BHJP
【FI】
A47C19/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022152353
(22)【出願日】2022-09-26
(71)【出願人】
【識別番号】000010032
【氏名又は名称】フランスベッド株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】石橋 俊一
(57)【要約】
【課題】ベッドフレームに対するボード部材の取り付け作業および取り外し作業を効率的に行うことができるベッド装置を提供する。
【解決手段】ベッド装置は、ベッドフレームと、ベッドフレームに取り付けられるボード部材と、ベッドフレームに設けられる第1取付部材と、ボード部材に設けられ、第1取付部材に取り付く第2取付部材と、ベッドフレームおよびボード部材の一方に設けられ、貫通孔を有するレバー部材と、ベッドフレームおよびボード部材のレバー部材が設けられていない他方に設けられ、レバー部材に向けて突出する突出部材と、突出部材が前記貫通孔に通され、ベッドフレームに対してボード部材がロックされる第1位置と、貫通孔が前記突出部材から離れ、ベッドフレームに対してボード部材のロックが解除される第2位置と、の間で変位可能にレバー部材を支持する支持機構と、を備える。
【選択図】 図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向に長尺なベッドフレームと、
前記ベッドフレームの前記長手方向の一端に着脱可能に取り付けられるボード部材と、
前記ベッドフレームの前記長手方向の前記一端に設けられる第1取付部材と、
前記ボード部材に設けられ、前記第1取付部材に取り付く第2取付部材と、
前記ベッドフレームおよび前記ボード部材の一方に設けられ、貫通孔を有するレバー部材と、
前記ベッドフレームおよび前記ボード部材の前記レバー部材が設けられていない他方に設けられ、前記レバー部材に向けて突出する突出部材と、
前記第2取付部材が前記第1取付部材に取り付けられた状態において、前記突出部材が前記貫通孔に通され、前記ベッドフレームに対して前記ボード部材がロックされる第1位置と、前記貫通孔が前記突出部材から離れ、前記ベッドフレームに対して前記ボード部材のロックが解除される第2位置と、の間で変位可能に前記レバー部材を支持する支持機構と、を備える、
ベッド装置。
【請求項2】
前記支持機構は、前記レバー部材を前記第1位置に向けて付勢する弾性部材を有する、
請求項1に記載のベッド装置。
【請求項3】
前記第2取付部材は、鉛直方向に沿ってスライドすることによって前記第1取付部材に取り付けられ、
前記レバー部材は、前記第1取付部材に前記第2取付部材が取り付けられていない状態から前記第1取付部材に対して前記第2取付部材をスライドさせると、前記突出部材が前記レバー部材と接触することによって前記第1位置から前記第2位置に向けて変位し、前記第1取付部材に前記第2取付部材が取り付けられると、前記レバー部材が前記第1位置に変位し、前記ベッドフレームに対して前記ボード部材をロックする、
請求項2に記載のベッド装置。
【請求項4】
前記レバー部材は、前記鉛直方向と交差する方向に延びる回転軸線を中心に前記第1位置と前記第2位置との間で回動可能に前記支持機構によって支持される、
請求項3に記載のベッド装置。
【請求項5】
前記レバー部材は、前記貫通孔よりも上方に位置し、前記ベッドフレームおよび前記ボード部材の前記レバー部材が設けられていない前記他方との距離が前記レバー部材の上端に近づくに従い大きくなるように傾斜するテーパ部をさらに有し、
前記レバー部材は、前記第1取付部材に前記第2取付部材が取り付けられていない状態から前記第1取付部材に対して前記第2取付部材をスライドさせると、前記突出部材が前記テーパ部と接触することによって前記第1位置から前記第2位置に向けて変位する、
請求項4に記載のベッド装置。
【請求項6】
前記支持機構は、前記レバー部材に設けられる保持部材をさらに有し、
前記保持部材は、前記レバー部材が前記第2位置にあるとき、前記ベッドフレームおよび前記ボード部材のうち前記突出部材が設けられていない前記他方に前記レバー部材を保持する、
請求項1乃至5のいずれか1項に記載のベッド装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベッド装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ベッド装置の一例として、ベッドフレームと、ベッドフレームに取り付けられるボード部材(例えば、ヘッドボード、およびフットボード)と、を備えたものが知られている。これまで、ベッドフレームとボード部材との取り付けに関して、様々な提案がなされている。
【0003】
特許文献1に開示されているベッドにおけるボード係止機構は、ベッドのメインフレームの長手側端部に、ボードを取り付けるためのボード受け具を設ける一方、ボード側に、ボード受け具に係止させるための係止金具を設けたベッドにおけるボード係止機構において、前記ボード受け具に一対のボスを突設する一方、係止金具は、前記ボード受け具の一対のボスに上方から係止するようにした一対の鉤状部材を有し、前記係止金具に付勢手段により、一方の鉤状部材に係止した状態のボスを拘束したり、解除したりするストッパを回動可能に設け、前記ストッパは、軸止め箇所を中心に、延在する第1腕部と、第2腕部と、ストッパを前記付勢手段の付勢力に抗して回動させるためのレバー部とを有し、前記第1腕部と第2腕部とは表面において、前記鉤状部材の内側凹部より狭い間隔で離隔し、前記レバー部を付勢手段の付勢下に、ボスの拘束を解除する位置に変位させた状態において、第2腕部の先端部を前記鉤状部材の内側凹部に突出するようにし、前記第1腕部の係止金具との対抗する面側に、鉤状部材の内側係止部にボスを誘導できるように内壁部を形成して、この内壁部と第2腕部の先端部との間隔を、ボスの径に比較して若干大きく設定したことを特徴とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第2868119号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されたベッドにおけるボード係止機構を踏まえても、ベッド装置に関しては、未だに種々の改善の余地がある。ベッド装置の組み立て作業や解体作業には、多くの労力と時間が必要である。例えば、ベッドフレームに対するボード部材の取り付け作業や取り外し作業をより容易に行いたいという要望がある。
【0006】
そこで、本発明は、ベッドフレームに対するボード部材の取り付け作業および取り外し作業を効率的に行うことができるベッド装置を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態に係るベッド装置は、長手方向に長尺なベッドフレームと、前記ベッドフレームの前記長手方向の一端に着脱可能に取り付けられるボード部材と、前記ベッドフレームの前記長手方向の前記一端に設けられる第1取付部材と、前記ボード部材に設けられ、前記第1取付部材に取り付く第2取付部材と、前記ベッドフレームおよび前記ボード部材の一方に設けられ、貫通孔を有するレバー部材と、前記ベッドフレームおよび前記ボード部材の前記レバー部材が設けられていない他方に設けられ、前記レバー部材に向けて突出する突出部材と、前記第2取付部材が前記第1取付部材に取り付けられた状態において、前記突出部材が前記貫通孔に通され、前記ベッドフレームに対して前記ボード部材がロックされる第1位置と、前記貫通孔が前記突出部材から離れ、前記ベッドフレームに対して前記ボード部材のロックが解除される第2位置と、の間で変位可能に前記レバー部材を支持する支持機構と、を備える。
【0008】
前記支持機構は、前記レバー部材を前記第1位置に向けて付勢する弾性部材を有してもよい。
【0009】
前記第2取付部材は、鉛直方向に沿ってスライドすることによって前記第1取付部材に取り付けられ、前記レバー部材は、前記第1取付部材に前記第2取付部材が取り付けられていない状態から前記第1取付部材に対して前記第2取付部材をスライドさせると、前記突出部材が前記レバー部材と接触することによって前記第1位置から前記第2位置に向けて変位し、前記第1取付部材に前記第2取付部材が取り付けられると、前記レバー部材が前記第1位置に変位し、前記ベッドフレームに対して前記ボード部材をロックしてもよい。
【0010】
前記レバー部材は、前記鉛直方向と交差する方向に延びる回転軸線を中心に前記第1位置と前記第2位置との間で回動可能に前記支持機構によって支持されてもよい。
【0011】
前記レバー部材は、前記貫通孔よりも上方に位置し、前記ベッドフレームおよび前記ボード部材の前記レバー部材が設けられていない前記他方との距離が前記レバー部材の上端に近づくに従い大きくなるように傾斜するテーパ部をさらに有してもよい。
【0012】
前記レバー部材は、前記第1取付部材に前記第2取付部材が取り付けられていない状態から前記第1取付部材に対して前記第2取付部材をスライドさせると、前記突出部材が前記テーパ部と接触することによって前記第1位置から前記第2位置に向けて変位してもよい。
【0013】
前記支持機構は、前記レバー部材に設けられる保持部材をさらに有してもよい。前記保持部材は、前記レバー部材が前記第2位置にあるとき、前記ベッドフレームおよび前記ボード部材のうち前記突出部材が設けられていない前記他方に前記レバー部材を保持してもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ベッドフレームに対するボード部材の取り付け作業および取り外し作業を効率的に行うことができるベッド装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、一実施形態に係るベッド装置の概略的な斜視図である。
図2図2は、図1に示されたベッドフレームの一部を示す概略的な斜視図である。
図3図3は、一実施形態に係るベッド装置の一部を示す概略的な斜視図である。
図4図4は、一実施形態に係るベッド装置の一部を示す概略的な斜視図である。
図5図5は、一実施形態に係る取付機構の概略的な斜視図である。
図6図6は、一実施形態に係る取付機構の一部を示す概略的な斜視図である。
図7図7は、一実施形態に係る取付機構の一部を示す概略的な正面図である。
図8図8は、一実施形態に係る取付機構の一部を示す概略的な側面図である。
図9図9は、一実施形態に係る取付機構の一部を示す概略的な斜視図である。
図10図10は、一実施形態に係るレバー部材の動作を示す図である。
図11図11は、一実施形態に係るレバー部材の動作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
一実施形態につき、図面を参照しながら説明する。
本実施形態においては、ベッド装置の一例として、床板体(ベッドプラットフォーム)の昇降と変形が可能な電動ベッドを開示する。ただし、本実施形態において開示する構成、特に各種の部材同士の連結に関する構造は、例えば電気的な制御要素を備えないベッド装置など、他種のベッド装置にも適用し得る。
【0017】
図1は、本実施形態に係るベッド装置1の概略的な斜視図である。図2は、図1に示されたベッドフレーム2の一部を示す概略的な斜視図である。以下の説明においては、図示したように長手方向X、幅方向Yおよび鉛直方向Zを定義する。本実施形態においては、これら方向X,Y,Zが互いに直交する。また、本実施形態において、鉛直方向Zを上または上方と定義し、鉛直方向Zと反対側の方向を下または下方と定義する。
【0018】
ベッド装置1は、図1に示すように、ベッドフレーム2と、ベッドフレーム2の上に配置された床板体10と、ベッドフレーム2に装着された複数の脚部材3と、を備えている。ベッドフレーム2および床板体10は、いずれも長手方向Xに長尺な形状を有している。
【0019】
ベッドフレーム2は、鉛直方向Zに並ぶ下フレーム201および上フレーム202を備えている。下フレーム201および上フレーム202は、いずれも長手方向Xに長尺な形状を有している。
【0020】
床板体10は、背部床板10Aと、腰部床板10Bと、大腿部床板10Cと、足部床板10Dと、を含んでいる。背部床板10A、腰部床板10B、大腿部床板10C、および足部床板10Dは、この順で長手方向Xに並んでいる。これら床板10A,10B,10C,10Dのうちの隣り合う2つは、幅方向Yと平行な軸を中心として回動可能に連結されている。ベッド装置1の使用時には、床板体10の上にマットレスが置かれる。
【0021】
ベッド装置1は、床板体10の下方に配置された駆動機構(図示しない)をさらに備えている。駆動機構は、例えば、複数のモータおよびこれらモータの動力を伝達するための複数のリンクを含み、床板体10を上昇および下降させる。駆動機構は、例えば、下フレーム201に対して上フレーム202を鉛直方向Zに沿って移動させる昇降機構を含んでいる。
【0022】
さらに、駆動機構は、床板体10を図1に示すような平坦な状態から所定の形状に変形させる。所定の形状としては、例えば、背部床板10Aが起き上がった背上げ状態、大腿部床板10Cおよび足部床板10Dの少なくとも一方が起き上がった脚上げ状態などが挙げられる。
【0023】
ベッド装置1は、図1に示すように、ヘッドボード4と、フットボード5と、をさらに備えている。ヘッドボード4およびフットボード5は、ボード部材に相当する。ヘッドボード4は、ベッドフレーム2の長手方向Xにおける頭側の端部に配置される。フットボード5は、ベッドフレーム2の長手方向Xにおける脚側の端部に配置される。
【0024】
ベッドフレーム2は、図2に示すように、例えば、ヘッドフレーム6と、延長フレーム7と、をさらに備えている。ヘッドフレーム6および延長フレーム7は、長手方向Xにおいて、上フレーム202よりも長手方向Xにおける頭側に位置する。
【0025】
ヘッドフレーム6は、床板体10の背部床板10A(図1に示す)を支持する。延長フレーム7は、ヘッドフレーム6に対する長手方向Xの位置に応じて、ベッドフレーム2の長手方向Xの長さを調整する。
【0026】
延長フレーム7は、フレーム材71,72と、横桟73と、を備えている。フレーム材71,72は、長手方向Xに延びるとともに、幅方向Yに並んでいる。横桟73は、フレーム材71,72を連結している。横桟73は、幅方向Yに直線状に延びている。
【0027】
ベッドフレーム2は、フットボード5側においても、延長フレーム8(図4に示す)を有している。延長フレーム8は、例えば、延長フレーム7と同様に構成されている。すわなち、延長フレーム8は、フレーム材71,72と、横桟73と、を備えている。
【0028】
図3および図4は、本実施形態に係るベッド装置1の一部を示す概略的な斜視図である。図3は、ベッド装置1において、ヘッドボード4とその周囲を示している。図4は、ベッド装置1において、フットボード5とその周囲を示している。
【0029】
ヘッドボード4は、図3に示すように、延長フレーム7の長手方向Xの一端に取り付けられている。延長フレーム7の長手方向Xの一端は、ベッドフレーム2の長手方向Xの一端に相当する。
【0030】
ヘッドボード4は、例えば、ベッドフレーム2の延長フレーム7に対して、着脱可能に取り付けられる。フットボード5は、図4に示すように、延長フレーム8の長手方向Xの一端に取り付けられている。フットボード5は、例えば、延長フレーム8に対して、着脱可能に取り付けられる。
【0031】
より具体的には、ヘッドボード4は、幅方向Yに並ぶ2つの取付機構100を介して、延長フレーム7に取り付けられている。同様に、フットボード5は、幅方向Yに並ぶ2つの取付機構100を介して、延長フレーム8に取り付けられている。
【0032】
以下では、主にヘッドボード4側に位置する取付機構100について、説明する。
図5は、本実施形態に係る取付機構100の概略的な斜視図である。図6は、本実施形態に係る取付機構100の一部を示す概略的な斜視図である。図7は、本実施形態に係る取付機構100の一部を示す概略的な正面図である。図8は、本実施形態に係る取付機構100の一部を示す概略的な側面図である。図9は、本実施形態に係る取付機構100の一部を示す概略的な斜視図である。図5乃至図9は、延長フレーム7におけるフレーム材71のヘッドボード4側の端部近傍を示している。図8においては、一部を断面にて示している。
【0033】
ベッド装置1は、図5に示すように、第1取付部材20と、第2取付部材30と、固定プレート40と、レバー部材50と、支持機構60と、ピン70と、をさらに備えている。ピン70は、突出部材の一例である。
【0034】
取付機構100は、例えば、第1取付部材20、第2取付部材30、固定プレート40、レバー部材50、支持機構60、およびピン70によって構成されているが、他の要素が含まれてもよい。
【0035】
2つの第1取付部材20は、図3に示すように、ベッドフレーム2に対して幅方向Yに並んでいる。第1取付部材20は、図6乃至図8に示すように、フレーム材71の長手方向Xの一端に設けられている。第1取付部材20は、例えば、金属材料によって形成されているが、樹脂材料等の他の材料によって形成されてもよい。
【0036】
第1取付部材20は、板材によって形成されている。第1取付部材20は、長手方向Xと反対の方向に見て、略長方形状を有している。第1取付部材20は、例えば、鉛直方向Zに長尺に延びている。第1取付部材20は、フレーム材71と連結された第1部分21と、第1部分21の下端と連結された第2部分22と、を有している。
【0037】
第1部分21は、ヘッドボード4と向かい合っている。第1部分21は、例えば、幅方向Yおよび鉛直方向Zによって規定されるY-Z平面に対して、実質的に平行である。第2部分22は、例えば、長手方向Xおよび幅方向Yによって規定されるX-Y平面に対して、実質的に平行である。第1部分21の幅方向Yの長さは、例えば、第2部分22の幅方向Yの長さよりも小さいが、この例に限られない。
【0038】
固定プレート40は、図6乃至図8に示すように、フレーム材71に設けられている。第1取付部材20、固定プレート40は、この順で長手方向Xに並んでいる。固定プレート40は、例えば、長手方向Xにおいて、第1取付部材20と横桟73との間に位置している。
【0039】
固定プレート40は、板材によって形成されている。固定プレート40は、例えば、幅方向Yに長尺に延びている。固定プレート40は、フレーム材71から幅方向Yと反対の方向に延びている。
【0040】
固定プレート40は、貫通孔41(図8に示す)と、スリット42と、を有している。貫通孔41、スリット42は、この順で幅方向Yに並んでいる。貫通孔41およびスリット42は、固定プレート40を貫通している。
【0041】
レバー部材50は、図6乃至図8に示すように、固定プレート40を介して、フレーム材71に設けられている。レバー部材50、フレーム材71は、この順で幅方向Yに並んでいる。
【0042】
レバー部材50は、例えば、金属材料によって形成されているが、樹脂材料等の他の材料によって形成されてもよい。レバー部材50は、板材によって形成されている。レバー部材50は、例えば、鉛直方向Zに長尺に延びている。
【0043】
レバー部材50は、面51,52と、貫通孔53,54,55と、テーパ部56と、爪部57と、を有している。面51はヘッドボード4と向かい合う面であり、面52は面51と反対側の面である。面51は、固定プレート40と接触している。
【0044】
貫通孔53,54,55は、図8に示すように、面51と面52とを貫通している。貫通孔53、貫通孔54、および貫通孔55は、この順で鉛直方向Zに並んでいる。貫通孔54は、固定プレート40の貫通孔41と長手方向Xに重なっている。
【0045】
貫通孔55は、図7に示す例において、幅方向Yに長尺な長孔である。貫通孔55は、円形状でもよいし、長方形状でもよいし、他の形状でもよい。貫通孔55には、図5に示すように、ピン70が通される。
【0046】
テーパ部56は、貫通孔55よりも上方に位置している。他の観点からは、テーパ部56は、図6乃至図8に示すように、第1取付部材20よりも上方に位置している。テーパ部56には、レバー部材50の上端561が含まれる。テーパ部56は、鉛直方向Zに対して傾斜している。より具体的には、テーパ部56は、鉛直方向Zに沿って面51がヘッドボード4から離れるように傾斜している。
【0047】
爪部57は、レバー部材50のフレーム材71側の側端に設けられる。爪部57は、図6に示すように、固定プレート40のスリット42に通され、ヘッドボード4に向けて突出している。爪部57が固定プレート40のスリット42に通されることで、レバー部材50の幅方向Yの移動や傾斜が規制される。
【0048】
支持機構60は、固定プレート40に対してレバー部材50を支持している。支持機構60は、固定部材61,62と、弾性部材63と、保持部材64と、を有している。
【0049】
固定部材61は、例えば、ボルト611と、ナット612と、を含んでいる。ボルト611は、図8に示すように、長手方向Xと反対の方向からレバー部材50の貫通孔54および固定プレート40の貫通孔41に通されている。
【0050】
ナット612は、固定プレート40およびレバー部材50を挟んで、長手方向Xからボルト611に連結されている。これにより、レバー部材50は、固定プレート40に対して支持される。
【0051】
弾性部材63は、貫通孔55よりも下方に位置している。弾性部材63は、レバー部材50とボルト611のヘッド部6111(図8に示す)との間に位置している。弾性部材63は、例えば、ばねであるが、この例に限られない。
【0052】
ばねは、一例では、コイルばねである。ばねは、例えば、金属材料によって形成されているが、他の材料によって形成されてもよい。弾性部材63とレバー部材50との間には、平座金65が設けられてもよい。これにより、弾性部材63は、安定してレバー部材50を付勢することができる。
【0053】
ボルト611は、図8に示す例において、段差部6112を有している。ボルト611は、段差部6112によって、固定プレート40に対して位置決めされている。これにより、例えば、レバー部材50に対するボルト611の位置を調整したり、弾性部材63の付勢力を調整したりすることができる。
【0054】
保持部材64は、図8に示す例において、レバー部材50の面51に設けられている。保持部材64は、貫通孔54および固定部材61よりも下方に位置している。保持部材64は、例えば、吸着部材である。吸着部材は、一例では、マグネットである。保持部材64は、例えば、円板形状を有しているが、この例に限られない。保持部材64のヘッドボード4側の端面641は、例えば、Y-Z平面と実質的に平行である。
【0055】
固定部材62は、例えば、ボルト621と、ナット622と、を含んでいる。ボルト621は、図8に示すように、長手方向Xから保持部材64に形成された貫通孔642およびレバー部材50の貫通孔53に通されている。ナット622は、レバー部材50を挟んで、長手方向Xと反対の方向からボルト621に連結されている。
【0056】
これにより、保持部材64は、レバー部材50に固定されている。ボルト621のヘッド部は、図8に示す例において、保持部材64よりも長手方向Xと反対の方向に突出していない。
【0057】
第2取付部材30は、第1取付部材20に取り付けられる。第2取付部材30が第1取付部材20に取り付くことによって、ヘッドボード4がベッドフレーム2に取り付けられる。2つの第2取付部材30は、図3に示すように、幅方向Yに並んでいる。
【0058】
第2取付部材30は、図5および図9に示すように、ヘッドボード4に設けられている。第2取付部材30は、例えば、金属材料によって形成されているが、樹脂材料等の他の材料によって形成されてもよい。
【0059】
第2取付部材30は、板材によって形成されている。第2取付部材30は、長手方向Xと反対の方向に見て、略長方形状を有している。第2取付部材30は、ベース部31と、凸部32と、切欠き部33と、を有している。
【0060】
第2取付部材30は、例えば、ベース部31を介して、4つのねじ80によってヘッドボード4に固定されている。ベース部31には、ねじ80が通るための貫通孔が形成されている。ベース部31は、面311を有している。面311は、レバー部材50に向かい合う面である。
【0061】
凸部32は、ベース部31よりも長手方向Xに向けて突出している。凸部32は、図9に示す例において、長手方向Xと反対の方向に見て、略長方形状を有している。凸部32は、幅方向Yにおいて、第2取付部材30の中央部に位置している。
【0062】
ヘッドボード4と凸部32との間には、図9に示すように、隙間Gが形成される。隙間Gは、下方に向けて開口している。隙間Gは、例えば、第1取付部材20の第1部分21が位置することができる大きさを有している。隙間Gは、例えば、長手方向Xに長尺な略直方体形状である。隙間Gの形状は、第1取付部材20の形状等に応じて、適宜変更される。
【0063】
切欠き部33は、幅方向Yにおいて、凸部32の中央部に位置している。切欠き部33は、長手方向Xに長尺な形状である。切欠き部33は、下方に向けて開口している。隙間Gと切欠き部33とは、繋がっている。
【0064】
図5に示すように、第2取付部材30が第1取付部材20に取り付けられると、隙間Gに第1取付部材20の第1部分21が位置し、切欠き部33にフレーム材71の端部が位置する。図5に示す例においては、第2取付部材30の下端321が第1取付部材20の第2部分22の上面221と接触している。
【0065】
ピン70は、図5および図9に示す例において、第2取付部材30を介して、ヘッドボード4に設けられている。本実施形態においては、ヘッドボード4がベッドフレーム2およびヘッドボード4のレバー部材50が設けられていない他方に相当する。
【0066】
ピン70は、ベース部31の面311に設けられている。ピン70、凸部32は、この順で幅方向Yに並んでいる。ピン70の幅方向Yおよび鉛直方向Zの位置は、レバー部材50の位置に応じて、適宜変更される。
【0067】
ピン70は、例えば、金属材料によって形成されているが、樹脂材料等の他の材料によって形成されてもよい。ピン70は、例えば、第2取付部材30と同様の材料によって形成される。ピン70は、例えば、円柱形状を有しているが、角柱形状を有してもよいし、他の形状を有してもよい。
【0068】
ピン70は、レバー部材50に向けて突出している。ピン70は、図9に示す例において、長手方向Xに突出している。ピン70は、第2取付部材30の凸部32よりも突出している。
【0069】
図6乃至図9においては、延長フレーム7のフレーム材71側の取付機構100について説明したが、延長フレーム7のフレーム材72側の取付機構100も同様の構成を有している。
【0070】
すなわち、延長フレーム7のフレーム材72側の取付機構100は、第1取付部材20、第2取付部材30、固定プレート40、レバー部材50、支持機構60、およびピン70を含んでいる。フレーム材72側の取付機構100は、フレーム材71側の取付機構100に対して、長手方向Xおよび鉛直方向Zで規定されるX-Z平面に関して面対称の構造である。
【0071】
フレーム材72側の取付機構100において、第1取付部材20はフレーム材72の一端に設けられ、固定プレート40はフレーム材72に設けられ、フレーム材72から幅方向Yに延びている。
【0072】
フレーム材72側の取付機構100において、レバー部材50は、固定プレート40を介して、フレーム材72に設けられている。フレーム材72側の取付機構100において、レバー部材50の爪部57は、レバー部材50のフレーム材72側の側端に設けられる。
【0073】
フレーム材72側の取付機構100において、第2取付部材30が第1取付部材20に取り付けられると、隙間Gに第1取付部材20の第1部分21が位置し、切欠き部33にフレーム材72の端部が位置する。
【0074】
続いて、ベッドフレーム2に対するヘッドボード4の取り付け作業および取り外し作業について、説明する。図10および図11は、本実施形態に係るレバー部材50の動作を示す図である。
【0075】
まず、レバー部材50の位置について、説明する。
支持機構60は、図10に示すように、第1位置P1と、第2位置P2と、の間で変位可能にレバー部材50を支持する。レバー部材50は、支持機構60の固定部材61および弾性部材63によって、幅方向Yに延びる回転軸線を中心に回動可能である。幅方向Yは、長手方向Xと交差する方向の一例である。
【0076】
これにより、レバー部材50は、第1位置P1と第2位置P2との間で変位する。図10においては、第1位置P1のレバー部材50を実線で示し、第2位置P2のレバー部材50を破線で示している。
【0077】
図5に示す例においては、レバー部材50の位置は、第1位置P1である。レバー部材50は、例えば、第1位置P1において、鉛直方向Zに沿って延びている。第2取付部材30が第1取付部材20に取り付けられた状態では、第1位置P1において、貫通孔55には、ピン70が通されている。ピン70は、図10に示すように、レバー部材50の貫通孔55よりも長手方向Xに突出する長さを有している。
【0078】
第1位置P1では、ピン70が貫通孔55に通されているため、ベッドフレーム2に対してヘッドボード4がロックされる。ここで、ロックされるとは、例えば、ベッドフレーム2対するヘッドボード4の鉛直方向Zと平行な方向のスライドが規制されることをいう。
【0079】
鉛直方向Zと平行な方向のスライドとは、例えば、上方に移動させたり、下方に移動させたりすることをいう。第2取付部材30は、鉛直方向Zと平行な方向にスライドすることによって第1取付部材20に取り付けられる。
【0080】
レバー部材50は、例えば、第2位置P2において、鉛直方向Zに対して傾斜している。レバー部材50が傾斜することで、貫通孔55が長手方向Xにピン70から離れる。第2位置P2において、貫通孔55には、ピン70が通されていない。
【0081】
第2位置P2では、ピン70が貫通孔55に通されていないため、ベッドフレーム2に対してヘッドボード4のロックが解除される。ここでロックが解除されるとは、例えば、ベッドフレーム2に対するヘッドボード4の鉛直方向Zと平行な方向のスライドが規制されていないことをいう。例えば、レバー部材50が第2位置P2にある場合には、ヘッドボード4をベッドフレーム2に対して上方に移動することができる。
【0082】
弾性部材63は、レバー部材50を第1位置P1に向けて付勢する。より具体的には、弾性部材63は、長手方向Xと反対の方向から平座金65を介して、レバー部材50を固定プレート40に向けて付勢する。レバー部材50は、例えば、第1取付部材20に第2取付部材30が取り付けられていない状態において、弾性部材63によって、第1位置P1で保持されている。
【0083】
保持部材64は、レバー部材50が第2位置P2にあるとき、ヘッドボード4にレバー部材50を保持する。このとき、レバー部材50の位置は、第2位置P2である。保持部材64は、図10に示す例において、ねじ80を介して、ヘッドボード4にレバー部材50を保持している。
【0084】
保持部材64がマグネットである場合、保持部材64は、例えば、ねじ80に吸着する。言い換えると、保持部材64は、ねじ80と接触する。保持部材64が吸着する部材は、ねじ80に限られず、第2取付部材30や、他の部材であってもよい。保持部材64が吸着する部材は、例えば、マグネットが吸着可能な材料によって形成される。
【0085】
続いて、図11を用いて、ベッドフレーム2に対するヘッドボード4の取り付け作業について、説明する。
【0086】
ベッドフレーム2に対してヘッドボード4を取り付ける際には、ベッドフレーム2に対してヘッドボード4を下方に向けてスライドする。言い換えると、第1取付部材20に対して第2取付部材30を下方に向けてスライドする。このとき、第2取付部材30に設けられたピン70は、下方に向けてスライドする。
【0087】
レバー部材50は、テーパ部56を有している。テーパ部56は、図11に示すように、長手方向Xにおけるヘッドボード4との距離がレバー部材50の上端561に近づくに従い大きくなるように傾斜している。
【0088】
ピン70が下方に向けてスライドすると、ピン70は、レバー部材50と接触する。より具体的には、ピン70の先端部は、テーパ部56と接触する。ピン70の先端部は、例えばピン70の周方向に沿って面取りされている。
【0089】
この状態からピン70が下方に向けてスライドすると、ピン70がテーパ部56を押し、レバー部材50が幅方向Yに延びる回転軸線を中心に回動する。より具体的には、レバー部材50が第1位置P1から第2位置P2に向かう方向に回動することで、レバー部材50の位置が変位する。図11においては、第1位置P1から第2位置P2に向けて回動する途中のレバー部材50を二点鎖線で示している。
【0090】
この状態からピン70が下方に向けてさらにスライドすると、レバー部材50が幅方向Yに延びる回転軸線を中心にさらに回動する。これにより、ピン70がレバー部材50の面51に接触しながら、さらに下方にスライドする。その結果、第2取付部材30が第1取付部材20に取り付けられ、長手方向Xにピン70が貫通孔55と重なると、ヘッドボード4がベッドフレーム2に取り付けられる。
【0091】
このとき、レバー部材50がピン70との接触から解放され、弾性部材63によってレバー部材50の位置が第1位置P1に変位する。これにより、レバー部材50は、ベッドフレーム2に対してヘッドボード4をロックする。なお、ベッドフレーム2に対するヘッドボード4の取り付け作業時において、保持部材64は、ねじ80と接触しない。
【0092】
続いて、ベッドフレーム2に対するヘッドボード4の取り外し作業について、説明する。
【0093】
まず、レバー部材50の位置を第1位置P1から第2位置P2(図10に示す)に変位する。このとき、フレーム材71側に位置するレバー部材50およびフレーム材72側に位置するレバー部材50の位置をそれぞれ変位する。ユーザは、例えば、テーパ部56を第2位置P2に変位する方向に押すことによって、レバー部材50を回動させることができる。
【0094】
レバー部材50の位置は、保持部材64によって第2位置P2にそれぞれ保持される。これにより、ベッドフレーム2に対してヘッドボード4のロックが解除される。その結果、ベッドフレーム2に対してヘッドボード4を上方に向けてスライドすることで、ベッドフレーム2からヘッドボード4を取り外すことができる。
【0095】
図2乃至図11を用いてヘッドボード4とその周囲の構造について説明したが、フットボード5とその周囲の構造も同様である。すわなち、フットボード5側の取付機構100は、第1取付部材20と、第2取付部材30と、固定プレート40と、レバー部材50と、支持機構60と、ピン70と、を含んでいる。
【0096】
そのため、ベッドフレーム2に対するフットボード5の取り付け作業および取り外し作業は、図10および図11を用いて説明した、ベッドフレーム2に対するヘッドボード4の取り付け作業および取り外し作業と同様である。
【0097】
以上のように構成されたベッド装置1であれば、ベッドフレーム2に対するボード部材の取り付け作業および取り外し作業を効率的に行うことができる。より詳細には、ベッド装置1は、支持機構60によって、第1位置P1と、第2位置P2と、の間で変位可能に支持されるレバー部材50を備えている。
【0098】
第1位置P1において、ピン70がレバー部材50の貫通孔55には通されるため、ベッドフレーム2に対してヘッドボード4がロックされる。第2位置P2において、レバー部材50の貫通孔55がピン70から離れるため、ベッドフレーム2に対してヘッドボード4のロックが解除される。
【0099】
すわなち、レバー部材50を第1位置P1と第2位置P2との間で変位させることで、ベッドフレーム2に対するヘッドボード4のロックおよびロックの解除を切り替えることができる。
【0100】
これにより、ユーザは、ベッドフレーム2に対するヘッドボード4の取り付け作業や取り外し作業に伴うヘッドボード4のロックおよびロックの解除が行いやすくなる。また、ユーザによるヘッドボード4のロックおよびロックの解除に伴う作業時間は、軽減する。その結果、本実施形態に係るベッド装置1であれば、ベッドフレーム2に対するヘッドボード4の取り付け作業および取り外し作業を効率的に行うことができる。
【0101】
フットボード5とその周囲の構造は、図2乃至図11を用いて説明したヘッドボード4とその周囲の構造と同様である。すわなち、本実施形態に係るベッド装置1であれば。ベッドフレーム2に対するボード部材の取り付け作業および取り外し作業を効率的に行うことができる。これにより、ベッド装置1の組み立て作業や解体作業にかかる労力および時間等を軽減することができる。
【0102】
本実施形態において、支持機構60は、弾性部材63を有している。弾性部材63は、レバー部材50を第1位置P1に向けて付勢しているため、レバー部材50を第1位置P1で保持することができる。
【0103】
本実施形態において、第2取付部材30は、鉛直方向Zに沿ってスライドすることによって第1取付部材20に取り付けられる。このとき、第1取付部材20に第2取付部材30が取り付けられていない状態から第1取付部材20に対して第2取付部材30をスライドさせると、ピン70がレバー部材50と接触することによって、レバー部材50は第1位置P1から第2位置P2に向けて変位する。
【0104】
より具体的には、レバー部材50は、幅方向Yに延びる回転軸線を中心に第1位置P1と第2位置P2との間で回動可能に支持機構60によって支持され、レバー部材50は、テーパ部56を有している。テーパ部56は、長手方向Xにおけるヘッドボード4との距離がレバー部材50の上端561に近づくに従い大きくなるように傾斜している。
【0105】
そのため、ピン70が下方に向けてスライドすると、ピン70は、レバー部材50と接触する。この状態からピン70が下方に向けてスライドすると、ピン70がレバー部材50のテーパ部56を押すことでレバー部材50が回動する。これにより、ピン70がさらに下方にスライドすることができ、第2取付部材30が第1取付部材20に取り付けられる。
【0106】
このように、ユーザは特段の操作を要さずに、ベッドフレーム2に対してヘッドボード4を下方に向けてスライドさせることで、ベッドフレーム2に対してヘッドボード4を取り付けることができる。
【0107】
さらに、レバー部材50は、弾性部材63によって第1位置P1に変位する。これにより、ユーザは、特段の操作を要さずに、ベッドフレーム2に対してヘッドボード4をロックすることができる。その結果、ベッドフレーム2に対するヘッドボード4の取り付け作業をより効率的に行うことができる。
【0108】
本実施形態において、支持機構60は、保持部材64を有している。保持部材64は、レバー部材50が第2位置P2にあるとき、ヘッドボード4にレバー部材50を保持する。
【0109】
これにより、ユーザは、予めレバー部材50を第2位置P2に変位させておくことができるため、ベッドフレーム2に対するヘッドボード4の取り付し作業が行いやすくなる。言い換えると、ベッドフレーム2に対してヘッドボード4のロックが解除された状態を維持することができる。
【0110】
本実施形態において、レバー部材50は幅方向Yに2つ設けられているが、保持部材64によって2つのレバー部材50を第2位置P2に変位させておくことができるため、ユーザが一人であっても、ヘッドボード4の取り外し作業を容易に行うことができる。
【0111】
本実施形態であれば、ユーザは、工具等を使用することなく、ベッドフレーム2に対するボード部材の取り付け作業および取り外し作業を行うことができる。
【0112】
以上の実施形態は、本発明の範囲を当該実施形態にて開示した構成に限定するものではない。本発明は、当該実施形態にて開示した構成を種々の態様に変形して実施することができる。
【0113】
本実施形態において、ベッド装置1がヘッドボード4とフットボード5とを備える場合を例示した。他の例として、ベッド装置1は、ヘッドボード4およびフットボード5の少なくとも一方を備えなくてもよい。
【0114】
本実施形態において、ピン70はボード部材に設けられ、レバー部材50はベッドフレーム2に設けられているが、ピン70がベッドフレーム2に設けられ、レバー部材50がボード部材に設けられてもよい。
【0115】
本実施形態において、ピン70は第2取付部材30のベース部31に設けられているが、ピン70は第2取付部材30の凸部32に設けられてもよいし、ヘッドボード4の他の部分に設けられてもよい。レバー部材50が設けられる位置は、ピン70が設けられる位置に応じて、適宜変更される。本実施形態において、弾性部材63はばねであるが、弾性部材63はゴム等であってもよい。
【0116】
本実施形態において、保持部材64は、ねじ80を介して、ヘッドボード4にレバー部材50を保持しているが、保持部材64は、第2取付部材30を介して、ヘッドボード4にレバー部材50を保持してもよいし、直接ヘッドボード4にレバー部材50を保持してもよい。
【0117】
本実施形態において、保持部材64はマグネットであるが、保持部材64は、例えば一対の部材によって構成されてよい。一対の部材は、例えば、一方が雄部材であり、他方が雌部材である。レバー部材50がベッドフレーム2に設けられる場合、雌部材がボード部材に設けられ、雄部材がレバー部材50に設けられてもよい。保持部材64は、さらに他の例として、面ファスナであってもよい。
【0118】
本実施形態において、レバー部材50のうち保持部材64が設けられる部分は鉛直方向Zに沿って延びているが、第2位置P2において、保持部材64がレバー部材50を保持しやすいように適宜形状を変更してもよい。例えば、第2位置P2において、保持部材64の端面641と面311とが平行になるように、レバー部材50の下端側を傾斜させてもよい。
【0119】
本実施形態におけるレバー部材50の第1位置P1および第2位置P2は、一例である。第1位置P1は、例えば、ベッドフレーム2に対してボード部材をロックする位置であり、レバー部材50は、第1位置P1において、鉛直方向Zに対して傾斜してもよい。第2位置P2は、例えば、ベッドフレーム2に対してボード部材のロックを解除する位置であり、レバー部材50は、第2位置P2において、鉛直方向Zに対して、上述の例とは異なる角度で傾斜してもよい。
【符号の説明】
【0120】
1…ベッド装置、2…ベッドフレーム、4…ヘッドボード、5…フットボード、10…床板体、20…第1取付部材、30…第2取付部材、40…固定プレート、50…レバー部材、53,54,55…貫通孔、56…テーパ部、60…支持機構、63…弾性部材、64…保持部材、70…ピン。
図1
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図11