(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024046968
(43)【公開日】2024-04-05
(54)【発明の名称】物品供給装置及び物品供給装置セット
(51)【国際特許分類】
G07F 11/54 20060101AFI20240329BHJP
G07F 11/44 20060101ALI20240329BHJP
【FI】
G07F11/54
G07F11/44
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022152361
(22)【出願日】2022-09-26
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (1)令和4年7月下旬から関東地方を中心とした日本全国の「ガシャポン」設置場所に設置
(71)【出願人】
【識別番号】000135748
【氏名又は名称】株式会社バンダイ
(72)【発明者】
【氏名】近藤 創
(72)【発明者】
【氏名】五十嵐 達志
(72)【発明者】
【氏名】黒川 信夫
【テーマコード(参考)】
3E046
【Fターム(参考)】
3E046AA02
3E046BA01
3E046BB07
3E046CB02
3E046EB05
3E046HA01
(57)【要約】
【課題】異なる物品の提供に使用できる汎用性の高い物品供給装置及び物品供給装置セットを提供する。
【解決手段】物品供給装置1は、本体部2と、第1種別の物品収容部10、又は第2種別の物品収容部20と、本体部2に設けられ、第1種別の物品収容部10と第2種別の物品収容部20を取り替えて装着可能な装着部3と、第1種別の物品収容部10に収容されている第1物品P1を供給する第1供給部11と、本体部2に形成されている第1供給口9と、第2供給口29を含み、第2種別の物品収容部20に収容されている第2物品P2を供給する第2供給部22と、を備え、第1供給部11は、第1種別の物品収容部10が装着部3に装着されている状態において、第1物品P1を第1供給口9に供給し、第2供給部22は、第2種別の物品収容部20が装着部3に装着されている状態において、第2物品P2を第2供給口29に供給する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品供給装置であって、
本体部と、
第1種別の物品収容部、又は第2種別の物品収容部と、
前記本体部に設けられ、前記第1種別の物品収容部と前記第2種別の物品収容部を取り替えて装着可能な装着部と、
前記第1種別の物品収容部に収容されている第1物品を供給する第1供給部と、
前記本体部に形成されている第1供給口と、
第2供給口を含み、前記第2種別の物品収容部に収容されている第2物品を供給する第2供給部と、
を備え、
前記第1供給部は、前記第1種別の物品収容部が前記装着部に装着されている状態において、前記第1物品を前記第1供給口に供給し、
前記第2供給部は、前記第2種別の物品収容部が前記装着部に装着されている状態において、前記第2物品を前記第2供給口に供給する、
物品供給装置。
【請求項2】
請求項1に記載の物品供給装置であって、
前記本体部には、開口が形成され、前記開口に連通する装着部に、前記第1種別の物品収容部と前記第2種別の物品収容部の何れか一方の装着によって前記開口が閉塞される、
物品供給装置。
【請求項3】
請求項2に記載の物品供給装置であって、
前記第1供給部は、落下移動を伴って前記第1物品を前記第1供給口に供給し、
前記第2供給部は、水平移動を伴って前記第2物品を前記第2供給口に供給する、
物品供給装置。
【請求項4】
請求項3に記載の物品供給装置であって、
前記第2供給部は、スライド移動を伴って前記第2物品を前記第2供給口に供給する、
物品供給装置。
【請求項5】
請求項4に記載の物品供給装置であって、
前記第1種別の物品収容部は、球状型を成している前記第1物品を収容可能に構成され、
前記第2種別の物品収容部は、シート状型を成している前記第2物品を収容可能に構成されている、
物品供給装置。
【請求項6】
請求項5に記載の物品供給装置であって、
前記第1種別の物品収容部は、前記第1物品を非整列状態にて収容可能に構成され、
前記第2種別の物品収容部は、前記第2物品を整列状態にて収容可能に構成されている、
物品供給装置。
【請求項7】
請求項6に記載の物品供給装置であって、
前記第1供給部は、前記第1種別の物品収容部に収容されている前記第1物品を無作為に選択して供給するように構成され、
前記第2供給部は、前記第2種別の物品収容部に収容されている前記第2物品を作為に選択して供給するように構成されている、
物品供給装置。
【請求項8】
請求項6に記載の物品供給装置であって、
前記第2供給部は、前記第2種別の物品収容部の最も下に位置している前記第2物品から順次供給する、
物品供給装置。
【請求項9】
請求項1に記載の物品供給装置であって、
前記第2種別の物品収容部は、前記本体部の前面部を構成する前面において、物品画像部を配置可能に構成され、
前記第2供給口は、前記物品画像部の直下に設けられている、
物品供給装置。
【請求項10】
請求項9に記載の物品供給装置であって、
前記第1種別の物品収容部は、箱型を成し、その側壁の少なくとも一部は、光透過性部材により構成され、
前記第2種別の物品収容部は、箱型を成し、その側壁の少なくとも一部は、光非透過性部材により構成されている、
物品供給装置。
【請求項11】
請求項1に記載の物品供給装置であって、
前記第1種別の物品収容部、及び前記第2種別の物品収容部は、その外観が同一、又は類似の形状を成している、
物品供給装置。
【請求項12】
請求項1に記載の物品供給装置であって、
前記本体部は、代価の支払いを条件として操作可能な操作部を備え、
前記操作部は、前記第1種別の物品収容部が前記装着部に装着されている状態、及び前記第2種別の物品収容部が前記装着部に装着されている状態の何れの場合にも共通の操作が可能である、
物品供給装置。
【請求項13】
請求項12に記載の物品供給装置であって、
前記第1種別の物品収容部は、第1回転部を含み、
前記第2種別の物品収容部は、第2回転部を含み、
前記第1回転部は、垂直方向の軸を中心として回転可能に構成され、前記第2回転部は、水平方向の軸を中心として回転可能に構成されている、
物品供給装置。
【請求項14】
請求項13に記載の物品供給装置であって、
前記第1回転部、及び前記第2回転部は、前記操作部の操作に連動して回転する、
物品供給装置。
【請求項15】
請求項1に記載の物品供給装置であって、
前記第1種別の物品収容部、及び前記第2種別の物品収容部は、前記本体部に対して前記装着部から当該本体部の手前側に引き出すことにより、前記第1物品、及び前記第2物品を補充可能に構成されている、
物品供給装置。
【請求項16】
複数の物品供給装置から構成される物品供給装置セットであって、
球状型を成している第1物品を収容する第1種別の物品収容部が装着されて当該第1物品を供給可能とする第1の物品供給装置と、
シート状型を成している第2物品を収容する第2種別の物品収容部が装着されて当該第2物品を供給可能とする第2の物品供給装置と、
を含み、
前記第1の物品供給装置、及び前記第2の物品供給装置は、それぞれ、その本体部が前記第1種別の物品収容部と前記第2種別の物品収容部の何れも装着可能な同じ構成である、
物品供給装置セット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品供給装置及び物品供給装置セットに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、例えば、一方向の回転によって、初期位置からコイン検出位置までの第1ハンドル操作と、その後の第2ハンドル操作とが可能に構成されたハンドルと、物品を供給させる物品供給機構と、ハンドル操作を許容するハンドル作動機構と、コイン投入の有無を検出するコイン検出機構と、コイン投入が検出されないときに係止部によって第2ハンドル操作を阻止するハンドルロック機構と、人手によってハンドルと係止部とを連係可能及び連係解除可能に構成され、連係状態では第2ハンドル操作に伴って動作して1回のコイン投入によって複数回の第2ハンドル操作を許容するハンドルロック解除機構と、を備える物品供給装置、が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された物品供給装置は、球形のカプセル型の同じ形態の商品を提供する装置であり、カプセル型の商品以外には使用することができない。すなわち、この種の物品供給の形態においては、一つの形態(外観形状)の商品について専用の物品供給装置が必要となり、他の形状の商品を販売する場合には、他の物品供給装置が必要になる。この結果、商品ごとに別の機構を備えた装置を用意する必要があり、多種の商品を販売する場合には、多くの種類の装置が必要となっていた。
【0005】
本発明は、異なる物品の提供に使用できる汎用性の高い物品供給装置及び物品供給装置セットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の物品供給装置は、物品供給装置であって、本体部と、第1種別の物品収容部、又は第2種別の物品収容部と、本体部に設けられ、第1種別の物品収容部と第2種別の物品収容部を取り替えて装着可能な装着部と、第1種別の物品収容部に収容されている第1物品を供給する第1供給部と、本体部に形成されている第1供給口と、第2供給口を含み、第2種別の物品収容部に収容されている第2物品を供給する第2供給部と、を備え、第1供給部は、第1種別の物品収容部が装着部に装着されている状態において、第1物品を前記第1供給口に供給し、第2供給部は、第2種別の物品収容部が装着部に装着されている状態において、第2物品を第2供給口に供給する、ものである。
【0007】
本発明の一態様の物品供給装置セットは、複数の物品供給装置から構成される物品供給装置セットであって、球状型を成している第1物品を収容する第1種別の物品収容部が装着されて第1物品を供給可能とする第1の物品供給装置と、シート状型を成している第2物品を収容する第2種別の物品収容部が装着されて第2物品を供給可能とする第2の物品供給装置と、を含み、第1の物品供給装置、及び第2の物品供給装置は、それぞれ、その本体部が第1種別の物品収容部と第2種別の物品収容部の何れも装着可能な同じ構成である、ものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、異なる物品の提供に使用できる汎用性の高い物品供給装置及び物品供給装置セットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一態様であって、第1物品を提供可能な物品供給装置の外観斜視図である。
【
図2】本発明の一態様であって、第2物品を提供可能な物品供給装置の外観斜視図である。
【
図3】
図1及び
図2に示す物品供給装置において、本体部から第1種別の物品収容部及び第2種別の物品収容部を外した状態を示す概略斜視図である。
【
図4】
図3に示す第1種別の物品収容部の内部構造を示す説明図であって、(a)は、上面側から見た平面図であり、(b)は、容器本体を垂直断面とした側面図である。
【
図5】
図3に示す第2種別の物品収容部の内部構造を示す説明図であって、容器本体の概略垂直断面図、及び要部拡断面大図である。
【
図6】本発明の一態様の物品供給装置セットの外観斜視図であって、(a)物品供給装置セットの一例を示す斜視図であり、(b)は、(a)とは異なる組み合わせの物品供給装置セットを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一態様である物品供給装置及び物品供給装置セットについて、図を参照して説明する。
なお、以下の説明における向き(方向)の記載については、物品供給装置を正面側から見た場合(
図1に示す矢印の向き)の記載を基準とし、物品供給装置を正面方向から見たときにおいて、上下方向(上方側あるいは下方側)、左右方向(右側あるいは左側)、前後方向(前方側あるいは後方側)として記載し、また、図中に向きを記載する。
【0011】
<物品供給装置の構成>
図1は、第1物品P1を提供可能とする物品供給装置1の一態様を示す外観斜視図である。
物品供給装置1は、代価の投入によって例えば球形のカプセル状の第1物品P1を供給(供給)することができる装置である。物品供給装置1は、
図1に示すように、前後、左右、及び上下の6面が囲まれた箱型形状を成した本体部2を有し、その前面2fに種々の操作部部分が設けられている。前面2fには、例えば、第1物品P1の代価を投入可能な投入口5、第1物品P1が供給される第1供給口9、回転操作によって第1供給口9へ第1物品Pを供給可能とする操作部4、必要に応じて現金返却をする返却口6、現金返却ボタン7、及び表示部8等が設けられている。また、前面2fの上部側の領域には、前面側から見て大きな矩形状の開口3a(
図3参照)が設けられており、この開口3aの内部の装着部3に、第1物品P1を供給可能な第1種別の物品収容部10が着脱可能に設けられている。
【0012】
以下、各部について説明する。
操作部4は、代価の支払いを条件として、例えば時計回りの方向(図示の矢印方向)に回転可能に構成された操作部材である。ユーザが代価投入後に操作部4を回転させることにより、第1供給口9に第1物品P1が供給される。
【0013】
現金の投入口5は、円形の窪みの中に硬貨を投入可能なスリット状の開口が設けられた構成である。この投入口5は、内部の機構を制御することにより現金の投入を受け付ける状態と、受け付けない状態とを切り替えることができる。例えば、収容された第1物品P1の存在を検知する検知機構10k(
図4参照)が設けられており、この検知機構10kが第1物品P1の存在を検知しない場合には投入口5を閉じて硬貨の投入を受け付けないようにしてもよい。これにより、第1物品P1が無い場合に誤って硬貨を投入されることが回避される。また、返却口6は、現金返却ボタン7の操作に応じて投入した硬貨が返却され、装置から返却された硬貨を取り出し可能に構成されている。
【0014】
表示部8は、必要に応じて設けることができ、例えば、第1物品P1の有無を表示することができる。例えば、前掲の検知機構10kが第1物品P1の有無を検出することで、検出結果に応じた表示を行うように構成されている。
【0015】
図2は、第2物品P2を提供可能とする物品供給装置1の一態様を示す外観斜視図である。
図2に示す物品供給装置1は、その基本構成において
図1に示したものと同じ構成となっているが、1つ異なる構成となっている。この異なる構成は、
図1において第1物品P1を収容した第1種別の物品収容部10に替えて、別の商品である第2物品P2を収容した第2種別の物品収容部20が設けられている。ここで言う第2物品P2とは、例えば、シート状印刷物、カード、ファイル、色紙、薄型ケース、等の比較的薄い平板、シート状のものであって、後述するローラの回転力により送り出すことができると共に積層した状態で収容することができるものを対象としている。
【0016】
操作部4の操作によって、後述する機構を介して第2物品P2が供給されるが、この第2物品P2は、第2種別の物品収容部20の前壁部20fの下部に設けられた第2供給口29から供給される。操作部4は、第1種別の物品収容部10が装着部3に装着されている状態、及び第2種別の物品収容部20が装着部3に装着されている状態の何れの場合にも共通の操作である。このように、
図2に示した物品供給装置1においては、供給される物品が異なり且つ物品供給位置が替わるだけで、物品供給装置1の本体部2は、
図1のものと全く同じ構成である。
【0017】
図3は、
図1及び
図2に示す物品供給装置1において、本体部2から第1種別の物品収容部10及び第2種別の物品収容部20を外した状態を示す概略斜視図である。
図3に示すように、第1種別の物品収容部10及び第2種別の物品収容部20は、物品供給装置1の上部側に大きな領域を占める箱型形状を成している。また、第1種別の物品収容部10、及び第2種別の物品収容部20は、図示の如く、上方側が開放された開放部10u,20uを有する構成であり、その形状及び大きさは同一、又は類似の形状を成している。すなわち、同じ装着部3に装着することができる構造となっているものであり、機能や装着に支障がない部分については異なっていても問題はなく外観的には略同じ形状となっている。
【0018】
装着部3は、左右側壁2sと、後壁2rと、上壁2uと、適宜開口した底壁2dとによって囲まれ、前方側が開口3aとして開放された箱型の空間を構成している。したがって、第1種別の物品収容部10、及び第2種別の物品収容部20は、装着部3に装着するときには、開口3aから本体部2の後方に向かってスライド移動させて装着し、また、引き出すときには、その反対に、前方側(手前側)に引き出すようにスライド移動させて取外すことができる。開口3aは、第1種別の物品収容部10、第2種別の物品収容部20の何れか一方の装着されていることで、完全に閉塞される(
図1及び
図2参照)構成となっている。また、第1種別の物品収容部10、及び第2種別の物品収容部20は、図示のように装着部3から本体部2の手前側に引き出した状態で、開放部10u,20uから第1物品P1、及び第2物品P2を容易に補充することができる。
【0019】
装着部3の底壁2d側には、第1種別の物品収容部10から供給される第1物品P1を第1供給口9に供給するための連通部9aが設けられている。また、底壁2d側には、当該底壁2dから上方へ若干露出する最上部の歯車4cを備えた歯車機構4bが設けられている。この歯車機構4bは、操作部4に連結された駆動軸4aにより回転可能に構成されている。そして、最上部の歯車4cは、第1種別の物品収容部10の後述する第1供給部11、及び第2種別の物品収容部20における後述する第2供給部22を駆動する回転機構と接続される。なお、図示においては、歯車機構4bについては、2個としたが、特に2個に制限されるものではない。
【0020】
ここで、前掲したように、第1種別の物品収容部10は、球状型を成している第1物品P1を多数収容可能に構成されている。第1物品P1は、図示の如く非整列状態にて収容されている。一方、第2種別の物品収容部20は、シート状型を成している第2物品P2を、図示の如く上下方向に積層した整列状態にて収容している。
【0021】
第2種別の物品収容部20は、容器本体20aが例えば、前方側の前面の前壁部20fが光非透過性部材により構成されている。この前壁部20fについては、構成素材そのものが光非透過性の部材にて構成されている場合と、素材自体については光透過性であっても表面側に光非透過性の部材、例えば、物品画像部20gなどが設けられていることによって実質的に光非透過性となる場合でもよい。これにより、第2物品P2を外部から目視することは出来ない構成となる。このように提供する第2物品P2が見えない構成であっても、物品画像部20gによって、第2物品P2の画像或いはそれに関連する画像が描かれているので、提供される第2物品P2を明示することができ、物品画像部20gの直下に設けられた第2供給口29から第2物品P2を供給する演出ができる。
【0022】
第1種別の物品収容部10の容器本体10aは、その素材については特に限定するものではないが、例えば、プラスチックにて構成されている。容器本体10aは、その側壁の少なくとも一部、例えば、前方側の前面の前壁部10fは、光透過性部材により構成されており、内部に収容された第1物品P1を目視可能になっている。
【0023】
<第1種別の物品収容部10の構成>
図4は、
図3に示す第1種別の物品収容部10の内部構造を示す説明図であって、(a)は、上面側から見た平面図であり、(b)は、容器本体を垂直断面とした側面図である。
図4に示すように、第1種別の物品収容部10は、前壁部10f、後壁部10r、及び左右側壁部10s、及び底壁部10dにより覆われて上部が開放された前後方向に若干長く構成された長方形の外観の容器本体10aを有している。そして、第1物品P1を供給する機能を有する第1供給部11は、底壁部10dに設けられた略円形の収容凹部10bに回転可能に設けられている。この第1供給部11は、
図4(a)に示すように平面視で円形状に構成された第1回転部である円筒形の本体11aが、例えば、垂直軸部10cに支持されて回転可能に設けられている。
【0024】
第1供給部11の本体11aには、その円周方向に沿って等間隔に複数の物品保持孔11h(
図4(a)参照)が、例えば5個設けられている。また、本体11aの下端面の外周縁にはフェースギア状の環状のギア部10gが設けられている。また、本体11aの上面側の回転中心には、例えば、上方に突出した隆起部11bが設けられ、この隆起部11bの上端にスプリングにて構成された撹拌部11cが設けられている。なお、収容凹部10bには、第1物品P1が本体部2の連通部9aに落下可能な物品通過口10bhが設けられている。すなわち、第1種別の物品収容部10が本体部2に装着された状態において、第1物品P1は、物品通過口10bhを介して本体部2の連通部9aに落下する。ギア部10gは、
図4(b)に示すように、その一部が収容凹部10bに形成された底開口10tから露出している。
【0025】
また、第1種別の物品収容部10においては、収容凹部10bよりも前方側には、第1物品P1の収容空間SPの底面を構成する第1傾斜部10eが設けられており、第1物品P1を第1供給部11側に誘導する構成となっている。また、収容凹部10bの後方側の角部の一方側(
図4(a)の右下側)には、第1供給部11に向って傾斜した第2傾斜部10mが設けられている。また、物品通過口10bhの上方側及びその近傍には、物品通過口10bhの上側にある第1物品P1が当該物品通過口10bhの方向(下方)に移動しないように位置規制するスプリングの第1規制部材10i及び傾斜板の第2規制部材10jが設けられている。
【0026】
さらに、第1傾斜部10eの下側には、物品保持孔11hに保持された第1物品P1に接触して揺動するレバー状の検知機構10kが設けられている。この検知機構10kによる第1物品P1の検出によって、前掲のごとく硬貨の投入口5を閉じたり、表示部8において、第1物品P1の有無を表示したりすることが可能である。
【0027】
第1供給部11は、第1種別の物品収容部10が本体部2に装着された状態においては、ギア部10gが、本体部2側に設けられた歯車4cに噛み合う。したがって、第1供給部11は、硬貨投入によって操作可能になった操作部4によって回転駆動される。この回転によって、物品保持孔11hに保持された第1物品P1が、物品通過口10bhに来たときに落下移動を伴って連通部9a内に落下して第1供給口9に供給される。なお、第1供給部11による第1物品P1の供給は、物品保持孔11h内へ偶然に入ったものを送り出すのであり、第1物品P1を無作為に選択して供給することになる。
【0028】
<第2種別の物品収容部20の構成>
図5は、
図3に示す第2種別の物品収容部20の内部構造を示す説明図であって、その前後方向に沿った部分の概略垂直断面図、及び要部拡断面大図である。
図5に示すように、第2種別の物品収容部20は、容器本体20aが第1種別の物品収容部10と同様に前後方向に若干長く構成された長方形に構成されている。容器本体20aは、前側の前面の前壁部20f、後側の後面の後壁部20r、及び左右側面の側壁部20s、及び底側の底壁部20dにより上側が開放された箱形状であって、その内部の収容空間SPの箱型の矩形空間として構成されている。なお、収容空間SPの底部を構成する物品載置部20bは、第2物品P2を積層状態にて収容可能に平坦に構成されており、また、容器本体20aの底壁部20dとの間に、第2供給部22を設置可能な下部スペースを形成するように少し高い位置となる構造となっている。
【0029】
容器本体20aは、その素材については特に限定するものではないが、例えば、プラスチックにて構成されており、その前面側に第2物品P2を供給可能な第2供給口29を備え、この第2供給口29の上側には、前掲の如く、物品画像部20gが設けられている。
【0030】
ここで、収容空間SPには、空間前方寄りの位置に左右一対の左右ガイド20eが設けられ、空間後方寄りの位置に後方ガイド20hが物品載置部20bから立上がるように設けられている。また、左右ガイド20eの前方側には、第2物品P2が収容・積層された状態において、この第2物品P2をその上側から下方に押圧可能な押圧部20iが設けられている。この押圧部20iは、左右方向に長い直方体形状のおもりであって、左右ガイド20eの前方側に立設された溝を有するレール状の保持部20jによって上下移動可能に保持されている。
【0031】
なお、左右ガイド20eは、物品載置部20b上を左右方向に移動可能に設けられ、また、後方ガイド20hは、物品載置部20b上を前後方向に移動可能に設けられている。したがって、左右ガイド20e及び後方ガイド20hの移動により、異なったサイズの第2物品P2を積層状態に収容できる。
【0032】
押圧部20iの前方側には、物品送り出しに関与する前端ガイド部20kが押圧部20iに沿って設けられている。この前端ガイド部20kは、第2供給口29を開閉するように揺動可能なシャッタ20mの直ぐ後方に配置されている。前端ガイド部20kは、第2物品P2が供給される際に第2物品P2を1つずつ供給するようにガイドするもので、物品載置部20bからの高さ調整が可能であり、第2物品P2の厚みに合せて調整されている。
【0033】
物品載置部20bの下側で且つ押圧部20iに対面する位置には、水平方向に沿った第2回転部である供給ローラ21が設けられている。この供給ローラ21は、
図5に示すように、側面視において、円孔状の円弧外面21aとこの円弧外面21aよりも小径の非円弧外面21bを備えている。したがって、回転軸21cを中心にして回転された場合、円弧外面21aが押圧部20iにて下方に押圧された第2物品P2(
図5の拡大部分を参照)の下面に当接する。この当接状態での回転により、第2物品P2が前方に送り出される。すなわち、円弧外面21aは、載置部開口20bhから上方に若干突出して最も下側に位置している第2物品P2の下面に当接し、当該第2物品P2を前方へスライドさせて第2供給口29から供給する。このように第2供給部22による第2物品P2の供給は、第2種別の物品収容部20に収容されている最も下に位置している第2物品P2から順次決められた順に供給する。
【0034】
なお、供給ローラ21は、例えば、後壁部20rに沿って設けられた複数の歯車部20t、当該歯車部20tの一つの軸部から供給ローラ21側に延びる連結シャフト20n、及び連結シャフト20nの前端側に設けられた歯車(不図示)に連結されている。また、歯車部20tは、その最下端の歯車が本体部2側に設けられた歯車4cに対応するように設けられている。したがって、第2種別の物品収容部20が本体部2に装着された状態においては、歯車部20tの最下端の歯車と歯車機構4b側の歯車4cが噛み合い連結される。この結果、供給ローラ21は、硬貨投入によって操作可能になった操作部4によって回転駆動される。なお、収容された第2物品P2の存在の有無を検知する構成としては、例えば、物品載置部20bの下側から第2物品P2に接触可能な検知機構20qとすることができる。
【0035】
図6は、本発明の一態様であって、物品供給装置セットの外観斜視図である。
図6に示す物品供給装置セット100は、
図6(a)に示す構成では、例えば、4個の第1の物品供給装置1と2個の第2の物品供給装置1とから構成されている。第1の物品供給装置1は、例えば、球状型を成している第1物品P1を供給可能とした装置とし構成され、第2の物品供給装置1は、例えば、シート状型を成している第2物品P2を提供する。この場合、第1の物品供給装置1は、第1物品P1を収容した第1種別の物品収容部10が装着された構成であり、第2の物品供給装置1は、第2物品P2を収容した第2種別の物品収容部20が装着された構成である。すなわち、第1の物品供給装置1と第2の物品供給装置1は、前面側から見た構成は一見異なっているが、双方の本体部2については同じ構成のものが使用されており、装着された第1種別の物品収容部10、第2種別の物品収容部20が相違する構成である。
【0036】
この
図6(a)に示した物品供給装置セット100の構成は、図示の如く、第1物品P1を供給する4個の装置と、第2物品P2を供給する2個の装置の組合せセットとされている。この物品供給装置セット100の設置後において、第1物品P1と第2物品P2の装置数の組合せを変更する場合がある。例えば、その売り上げ状況が、当初のセット構成においては、第1物品P1対第2物品P2の提供可能装置の数を、2対1の比率としたが、当初の想定とは異なって第2物品P2の売り上げが多く実情に合わない場合がある。このようなときに、
図6(b)に示すように、第1種別の物品収容部10に替えて2種別の物品収容部20を装着し直すだけで極めて簡単に対応することが可能である。すなわち、物品供給装置セット100は、その販売状況等の変動に対して臨機応変な変更が可能である。
【0037】
以上述べたように、本態様の物品供給装置1は、本体部2に、第1物品P1を供給可能な第1種別の物品収容部10、又は第2物品P2を供給可能な第2種別の物品収容部20を装着可能な構成となっていると共に、物品ごとの第1供給部11、及び第2供給部22を備えるので、同じ本体部2を異なる物品の提供する装置として利用することができる。
【0038】
本態様の物品供給装置1は、本体部2に設けられた開口3aに連通する装着部3は、第1種別の物品収容部10と第2種別の物品収容部20の何れか一方の装着によって当該開口3aが閉塞されるので、第1種別の物品収容部10、第2種別の物品収容部20の何れの収容部を装着しても、外観的にも違和感なく使用することができる。
【0039】
本態様の物品供給装置1は、第1供給部11は、落下移動を伴って第1物品P1を第1供給口9に供給する一方、第2供給部22は、水平移動を伴って第2物品P2を第2供給口29に供給する構成となっていることで、その供給経路の移動方向の相違(落下と水平)によって2つの経路を確保することが容易になり、同一の本体部2の使用を可能にする。また、第2物品P2はシート状のものであり、落下移動を伴って供給すると破損の恐れがあるため、水平移動を伴って供給することで破損の恐れをなくすことができる。
【0040】
また、本態様の物品供給装置1では、第2種別の物品収容部20は、本体部2の前側を構成する前壁部20fにおいて、例えば、第2物品P2若しくはそれに関連した画像が描かれた物品画像部20gを配置可能に構成されているので、当該物品画像部20gの直下に設けられ第2供給口29から第2物品P2を供給する演出ができる。
【0041】
本態様の物品供給装置1によれば、操作部4は、第1種別の物品収容部10又は第2種別の物品収容部20が装着部3に装着されている状態において、両物品収容部10,20における動作機構(本体11a、供給ローラ21)と連動できるように構成されているので、何れの場合にも共通の操作が可能である。
【0042】
本態様の物品供給装置1では、第1種別の物品収容部10、及び第2種別の物品収容部20は、何れも収容空間SPの上方側が開放された構成となっているので、本体部2に対して装着部3から手前側に引き出すことにより、第1物品P1、及び第2物品P2を容易に補充することができる。
【0043】
本態様の物品供給装置セット100によれば、第1物品P1を供給する第1の物品供給装置1、及び第2物品P2を供給する第2の物品供給装置1が多数個設置され、全ての本体部2が第1種別の物品収容部10と第2種別の物品収容部20の何れも装着可能な同じ構成であるので、第1種別の物品収容部10、第2種別の物品収容部20の装着数を簡単に変えることができ、セット構成を、その必要に応じて極めて容易に変更することができる。
【0044】
以上、本発明の一態様について説明したが、本発明はその技術思想の範囲で適宜変更することができる。例えば、前掲の態様におけるいては、第1種別の物品収容部10、及び第2種別の物品収容部20の形状については、図示のものに何ら制限されるものではない。
【0045】
以上説明したように、本明細書には以下の事項が開示されている。
【0046】
(1)
物品供給装置であって、
本体部と、
第1種別の物品収容部、又は第2種別の物品収容部と、
上記本体部に設けられ、上記第1種別の物品収容部と上記第2種別の物品収容部を取り替えて装着可能な装着部と、
上記第1種別の物品収容部に収容されている第1物品を供給する第1供給部と、
上記本体部に形成されている第1供給口と、
第2供給口を含み、上記第2種別の物品収容部に収容されている第2物品を供給する第2供給部と、
を備え、
上記第1供給部は、上記第1種別の物品収容部が上記装着部に装着されている状態において、上記第1物品を上記第1供給口に供給し、
上記第2供給部は、上記第2種別の物品収容部が上記装着部に装着されている状態において、上記第2物品を上記第2供給口に供給する、
物品供給装置。
【0047】
(2)
(1)に記載の物品供給装置であって、
上記本体部には、開口が形成され、上記開口に連通する装着部に、上記第1種別の物品収容部と上記第2種別の物品収容部の何れか一方の装着によって上記開口が閉塞される、
物品供給装置。
【0048】
(3)
(1)または(2)に記載の物品供給装置であって、
上記第1供給部は、落下移動を伴って上記第1物品を上記第1供給口に供給し、
上記第2供給部は、水平移動を伴って上記第2物品を上記第2供給口に供給する、
物品供給装置。
【0049】
(4)
(3)に記載の物品供給装置であって、
上記第2供給部は、スライド移動を伴って上記第2物品を上記第2供給口に供給する、
物品供給装置。
【0050】
(5)
(1)から(4)の何れかに記載の物品供給装置であって、
上記第1種別の物品収容部は、球状型を成している上記第1物品を収容可能に構成され、
上記第2種別の物品収容部は、シート状型を成している上記第2物品を収容可能に構成されている、
物品供給装置。
【0051】
(6)
(1)から(5)の何れかに記載の物品供給装置であって、
上記第1種別の物品収容部は、上記第1物品を非整列状態にて収容可能に構成され、
上記第2種別の物品収容部は、上記第2物品を整列状態にて収容可能に構成されている、
物品供給装置。
【0052】
(7)
(1)から(6)の何れかに記載の物品供給装置であって、
上記第1供給部は、上記第1種別の物品収容部に収容されている上記第1物品を無作為に選択して供給するように構成され、
上記第2供給部は、上記第2種別の物品収容部に収容されている上記第2物品を作為に選択して供給するように構成されている、
物品供給装置。
【0053】
(8)
(6)に記載の物品供給装置であって、
上記第2供給部は、上記第2種別の物品収容部の最も下に位置している上記第2物品から順次供給する、
物品供給装置。
【0054】
(9)
(1)から(8)の何れかに記載の物品供給装置であって、
上記第2種別の物品収容部は、上記本体部の前面部を構成する前面において、物品画像部を配置可能に構成され、
上記第2供給口は、上記物品画像部の直下に設けられている、
物品供給装置。
【0055】
(10)
(1)から(9)の何れかに記載の物品供給装置であって、
上記第1種別の物品収容部は、箱型を成し、その側壁の少なくとも一部は、光透過性部材により構成され、
上記第2種別の物品収容部は、箱型を成し、その側壁の少なくとも一部は、光非透過性部材により構成されている、
物品供給装置。
【0056】
(11)
(1)から(10)の何れかに記載の物品供給装置であって、
上記第1種別の物品収容部、及び上記第2種別の物品収容部は、その外観が同一、又は類似の形状を成している、
物品供給装置。
【0057】
(12)
(1)から(11)の何れかに記載の物品供給装置であって、
上記本体部は、代価の支払いを条件として操作可能な操作部を備え、
上記操作部は、上記第1種別の物品収容部が上記装着部に装着されている状態、及び上記第2種別の物品収容部が上記装着部に装着されている状態の何れの場合にも共通の操作が可能である、
物品供給装置。
【0058】
(13)
(1)から(12)の何れかに記載の物品供給装置であって、
上記第1種別の物品収容部は、第1回転部を含み、
上記第2種別の物品収容部は、第2回転部を含み、
上記第1回転部は、垂直方向の軸を中心として回転可能に構成され、上記第2回転部は、水平方向の軸を中心として回転可能に構成されている、
物品供給装置。
【0059】
(14)
(13)に記載の物品供給装置であって、
上記本体部は、代価の支払いを条件として操作可能な操作部を備え、
上記第1回転部、及び上記第2回転部は、上記操作部の操作に連動して回転する、
物品供給装置。
【0060】
(15)
(1)から(14)の何れかに記載の物品供給装置であって、
上記第1種別の物品収容部、及び上記第2種別の物品収容部は、上記本体部に対して上記装着部からその本体部の手前側に引き出すことにより、上記第1物品、及び上記第2物品を補充可能に構成されている、
物品供給装置。
【0061】
(16)
複数の物品供給装置から構成される物品供給装置セットであって、
球状型を成している第1物品を収容する第1種別の物品収容部が装着されてその第1物品を供給可能とする第1の物品供給装置と、
シート状型を成している第2物品を収容する第2種別の物品収容部が装着されてその第2物品を供給可能とする第2の物品供給装置と、
を含み、
上記第1の物品供給装置、及び上記第2の物品供給装置は、それぞれ、その本体部が上記第1種別の物品収容部と上記第2種別の物品収容部の何れも装着可能な同じ構成である、
物品供給装置セット。
【符号の説明】
【0062】
1 物品供給装置
2 本体部
3 装着部
3a 開口
4 操作部
5 投入口
9 第1供給口
11 第1供給部
11a 本体(第1回転部)
10 第1種別の物品収容部
20 第2種別の物品収容部
20f 側面(前壁部)
20g 物品画像部
21 供給ローラ(第2回転部)
22 第2供給部
29 第2供給口
P1 第1物品
P2 第2物品
100 物品供給装置セット
【手続補正書】
【提出日】2023-11-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の物品供給装置から構成される物品供給装置セットであって、
球状型を成している第1物品を収容する第1種別の物品収容部が装着されて当該第1物品を供給可能とする第1の物品供給装置と、
シート状型を成している第2物品を収容する第2種別の物品収容部が装着されて当該第2物品を供給可能とする第2の物品供給装置と、を備え、
前記第1の物品供給装置、及び前記第2の物品供給装置は、前記第1種別の物品収容部、及び前記第2種別の物品収容部を除き、同一に構成され、
前記第1種別の物品収容部は、箱型を成し、その前壁部が光透過性部材により構成され、物品を供給可能な第1供給部を含み、
前記第1供給部は、垂直軸部に支持されて回転可能な第1回転部を含み、
前記第2種別の物品収容部は、箱型を成し、その前壁部が光非透過性部材により構成され、物品を供給可能な第2供給部を含み、
前記第2供給部は、水平軸部に支持されて回転可能な第2回転部を含んでいる、
物品供給装置セット。
【請求項2】
請求項1に記載の物品供給装置セットであって、
前記第1の物品供給装置、及び前記第2の物品供給装置には、開口が形成され、前記開口に連通する装着部に、前記第1種別の物品収容部と前記第2種別の物品収容部の何れか一方の装着によって前記開口が閉塞される、
物品供給装置セット。
【請求項3】
請求項2に記載の物品供給装置セットであって、
前記第1供給部は、落下移動を伴って前記第1物品を前記第1供給口に供給し、
前記第2供給部は、水平移動を伴って前記第2物品を前記第2供給口に供給する、
物品供給装置セット。
【請求項4】
請求項3に記載の物品供給装置セットであって、
前記第2供給部は、スライド移動を伴って前記第2物品を前記第2供給口に供給する、
物品供給装置セット。
【請求項5】
請求項1に記載の物品供給装置セットであって、
前記第1種別の物品収容部は、前記第1物品を非整列状態にて収容可能に構成され、
前記第2種別の物品収容部は、前記第2物品を整列状態にて収容可能に構成されている、
物品供給装置セット。
【請求項6】
請求項5に記載の物品供給装置セットであって、
前記第1供給部は、前記第1種別の物品収容部に収容されている前記第1物品を無作為に選択して供給するように構成され、
前記第2供給部は、前記第2種別の物品収容部に収容されている前記第2物品を作為に選択して供給するように構成されている、
物品供給装置セット。
【請求項7】
請求項5に記載の物品供給装置セットであって、
前記第2供給部は、前記第2種別の物品収容部の最も下に位置している前記第2物品から順次供給する、
物品供給装置セット。
【請求項8】
請求項1に記載の物品供給装置セットであって、
前記第2種別の物品収容部は、前記本体部の前面部を構成する前面において、物品画像部を配置可能に構成され、
前記第2供給口は、前記物品画像部の直下に設けられている、
物品供給装置セット。
【請求項9】
請求項1に記載の物品供給装置セットであって、
前記第1種別の物品収容部、及び前記第2種別の物品収容部は、その外観が同一、又は類似の形状を成している、
物品供給装置セット。
【請求項10】
請求項1に記載の物品供給装置セットであって、
前記本体部は、代価の支払いを条件として操作可能な操作部を備え、
前記操作部は、前記第1種別の物品収容部が前記装着部に装着されている状態、及び前記第2種別の物品収容部が前記装着部に装着されている状態の何れの場合にも共通の操作が可能である、
物品供給装置セット。
【請求項11】
請求項1に記載の物品供給装置セットであって、
前記第1回転部、及び前記第2回転部は、前記操作部の操作に連動して回転する、
物品供給装置セット。
【請求項12】
請求項1に記載の物品供給装置セットであって、
前記第1種別の物品収容部、及び前記第2種別の物品収容部は、前記装着部から手前側に引き出すことにより、前記第1物品、及び前記第2物品を補充可能に構成されている、
物品供給装置セット。