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特開2024-47126施設における作業依頼システム及び施設における作業依頼方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024047126
(43)【公開日】2024-04-05
(54)【発明の名称】施設における作業依頼システム及び施設における作業依頼方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20240329BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20240329BHJP
【FI】
G06Q30/02 320
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022152570
(22)【出願日】2022-09-26
(71)【出願人】
【識別番号】504303458
【氏名又は名称】イオンディライト株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100154014
【弁理士】
【氏名又は名称】正木 裕士
(74)【代理人】
【識別番号】100154520
【弁理士】
【氏名又は名称】三上 祐子
(72)【発明者】
【氏名】畑山 誠
(72)【発明者】
【氏名】染谷 繁亨
(72)【発明者】
【氏名】三浦 宙雄
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】利用者が作業を容易に依頼できる手段を提供することを目的としている。
【解決手段】 施設利用者端末(20)と、作業者端末(21、21A)と、サーバ(1)と、がネットワーク(N)を介して通信可能に接続されている、施設(2)における作業依頼システムであって、サーバ(1)は施設利用者端末(20)から作業の依頼を受け付け、インセンティブを作業の依頼をした者に付与するとともに、作業者端末(21、21A)に作業の依頼を通知する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設利用者端末と、作業者端末と、サーバと、がネットワークを介して通信可能に接続されている、施設における作業依頼システムであって、
前記サーバが、前記施設利用者端末から、施設利用者情報を含む作業の依頼を受け付け、
前記サーバが、前記施設利用者情報に基づき、前記作業の依頼に対しインセンティブを付与し、さらに、前記作業者端末に対し、前記作業の依頼を通知してなる、施設における作業依頼システム。
【請求項2】
さらに、前記作業者端末に通知された前記作業の依頼に対応する作業が完了したのち、前記サーバが、前記施設利用者端末から前記完了した作業への評価を受け付け、
前記サーバが、前記完了した作業への評価に対しインセンティブを付与してなる、請求項1に記載の施設における作業依頼システム。
【請求項3】
施設利用者端末と、作業者端末と、サーバと、がネットワークを介して通信可能に接続されている、施設における作業依頼方法であって、
前記サーバが、前記施設利用者端末から、施設利用者情報を含む作業の依頼を受け付けるステップと、
前記サーバが、前記施設利用者情報に基づき、前記作業の依頼に対しインセンティブを付与し、さらに、前記作業者端末に対し、前記作業の依頼を通知するステップと、を含んでなる、施設における作業依頼方法。
【請求項4】
さらに、前記作業者端末に通知された前記作業の依頼に対応する作業が完了したのち、前記サーバが、前記施設利用者端末から前記完了した作業への評価を受け付けるステップと、
前記サーバが、前記完了した作業への評価に対しインセンティブを付与するステップと、を含んでなる、請求項3に記載の施設における作業依頼方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施設における作業依頼システム及び施設における作業依頼方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、オフィスビルや商業施設等の、建物やその設備を含む施設の管理は、施設の所有者から施設管理会社に委託される。施設の管理を委託された施設管理会社は、設備の点検・保守、建物や設備の清掃、警備等といった、施設の管理業務を行う。
【0003】
このような、設備の管理業務の委託において、施設の所有者は、業務委託仕様書などにより、施設管理会社に作業を依頼する(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003-316893号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
施設の所有者は、上記のような業務委託仕様書といった手段により、作業を依頼できるから、満足のいく作業依頼をすることができる。
【0006】
ところで、施設の利用者が「トイレが汚れている」「照明が切れている」などといった好ましくない状況に気づくことがある。そのような場合、施設の利用者も施設管理者に清掃等の作業を依頼したい。しかしながら、そのような状況でも、利用者が容易に施設管理者に作業を依頼できる手段は提供されていない。そのため、上記のような状況は、施設管理者に知らされることなく放置されてしまうという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、上記問題に鑑み、施設利用者が作業を容易に依頼できる手段を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記本発明の目的は、以下の手段によって達成される。なお、括弧内は、後述する実施形態の参照符号を付したものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0009】
請求項1に記載の、施設(例えば図1に示す施設2)における作業依頼システムは、
施設利用者端末(例えば図1に示す施設利用者端末20)と、作業者端末(例えば図1に示す作業者端末21、21A)と、サーバ(例えば図1に示すサーバ1)と、がネットワーク(例えば図1に示すネットワークN)を介して通信可能に接続されている施設(例えば図1に示す施設2)における作業依頼システムであって、
前記サーバ(例えば図1に示すサーバ1)が、前記施設利用者端末(例えば図1に示す施設利用者端末20)から、施設利用者情報(例えばステップS3にてサーバ1に送信される施設利用者ID「1212」)を含む作業の依頼(例えば図3に示すステップS3)を受け付け、
前記サーバ(例えば図1に示すサーバ1)が、前記施設利用者情報(例えばステップS3にてサーバ1に送信される施設利用者ID「1212」)に基づき、前記作業の依頼に対しインセンティブ(例えば図2(a)に示すポイントテーブルtbl_Pのポイント数tbl_Pd)を付与し(例えば図3に示すステップS6)、さらに、前記作業者端末(例えば図1に示す作業者端末21、21A)に対し、前記作業の依頼を通知(例えば図3に示すステップS7)してなることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の、施設(例えば図1に示す施設2)における作業依頼システムは、上記請求項1に記載の、施設(例えば図1に示す施設2)における作業依頼システムにおいて、さらに、前記作業者端末(例えば図1に示す作業者端末21、21A)に通知された前記作業の依頼に対応する作業が完了したのち(例えば図3に示すステップS8)、前記サーバ(例えば図1に示すサーバ1)が、前記施設利用者端末(例えば図1に示す施設利用者端末20)から前記完了した作業への評価(例えば図3に示すステップS10)を受け付け、
前記サーバ(例えば図1に示すサーバ1)が、前記完了した作業への評価に対しインセンティブ(例えば図2(a)に示すポイント数tbl_Pd)を付与(例えば図3に示すステップS12)してなることを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の、施設(例えば図1に示す施設2)における作業依頼方法は、
施設利用者端末(例えば図1に示す施設利用者端末20)と、作業者端末(例えば図1に示す作業者端末21、21A)と、サーバ(例えば図1に示すサーバ1)と、がネットワーク(例えば図1に示すネットワークN)を介して通信可能に接続されている施設(例えば図1に示す施設2)における作業依頼方法であって、
前記サーバ(例えば図1に示すサーバ1)が、前記施設利用者端末(例えば図1に示す施設利用者端末20)から、施設利用者情報(例えばステップS3にてサーバ1に送信される施設利用者ID「1212」)を含む作業の依頼(例えば図3に示すステップS3)を受け付けるステップと、
前記サーバ(例えば図1に示すサーバ1)が、前記施設利用者情報(例えばステップS3にてサーバ1に送信される施設利用者ID「1212」)に基づき、前記作業の依頼に対しインセンティブ(例えば図2(a)に示すポイントテーブルtbl_Pのポイント数tbl_Pd)を付与し(例えば図3に示すステップS6)、さらに、前記作業者端末(例えば図1に示す作業者端末21、21A)に対し、前記作業の依頼を通知するステップ(例えば図3に示すステップS7)と、を含んでなることを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載の、施設(例えば図1に示す施設2)における作業依頼方法は、上記請求項3に記載の、施設(例えば図1に示す施設2)における作業依頼方法において、さらに、前記作業者端末(例えば図1に示す作業者端末21、21A)に通知された前記作業の依頼に対応する作業が完了したのち(例えば図3に示すステップS8)、前記サーバ(例えば図1に示すサーバ1)が、前記施設利用者端末(例えば図1に示す施設利用者端末20)から前記完了した作業への評価(例えば図3に示すステップS10)を受け付けるステップと、
前記サーバ(例えば図1に示すサーバ1)が、前記完了した作業への評価に対しインセンティブ(例えば図2(a)に示すポイント数tbl_Pd)を付与するステップ(例えば図3に示すステップS13)と、を含んでなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
次に、本発明の効果について、図面の参照符号を付して説明する。なお、括弧内は、後述する実施形態の参照符号を付したものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0014】
請求項1、3に係る発明によれば、施設利用者が作業を容易に依頼できるから、「トイレが汚れている」「照明が切れている」等の好ましくない状況が放置される可能性を低減することができる。さらにインセンティブ(例えば図2(a)に示すポイントテーブルtbl_Pのポイント数tbl_Pd)により施設利用者による作業の依頼が促進されるから、上記の好ましくない状況が放置される可能性をさらに低減することができる。
【0015】
さらに、請求項2,4に係る発明によれば、作業者により実施された作業が、施設利用者により評価されることから、今後の作業内容の改善に役立てることができる。また、施設利用者は作業の評価に対し、ポイント等のインセンティブ(例えば図2(a)に示すポイントテーブルtbl_Pのポイント数tbl_Pd)を付与されるから、作業の評価を行わないことを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明に係る施設における作業依頼システムの一実施形態を示すブロック図である。
図2】(a)~(c)は、図1のサーバに格納されているデータテーブルを示す図であって、(a)はポイントカードの情報を記憶するポイントテーブル、(b)は「清掃してほしい」などの施設利用者からの作業依頼を記憶する作業依頼テーブル、(c)は作業依頼に対応する作業者の情報を記憶する作業者テーブル、を示す図である。
図3】同実施形態に係る施設における作業依頼システムの一使用例を示すフローチャート図である。
図4】(a)(b)は、作業の依頼の際に、図1の施設利用者端末の表示部に表示される画面を示す図であって、(a)は作業の依頼を行うための画面、(b)は作業の依頼が受理されたときに表示される画面を示す図である。
図5】(a)(b)は、作業の評価の際に、図1の施設利用者端末の表示部に表示される画面を示す図であって、(a)は作業を評価するための画面、(b)は作業の評価が受理されたときに表示される画面を示す図である。
図6】作業の依頼が受理されなかったときに表示される画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る施設における作業依頼システムの一実施形態を、図面を参照して具体的に説明する。なお、以下の説明において、上下左右の方向を示す場合は、図示正面から見た場合の上下左右をいうものとする。
【0018】
<施設における作業依頼システムの説明>
本実施形態においては、図1に示すように、施設利用者端末20と、作業者端末21、21Aと、サーバ1と、がネットワークNを介して接続されている。以下、各構成について説明することとする。
【0019】
<施設利用者端末の説明>
施設利用者端末20は、iphone(登録商標)等のスマートフォンや携帯電話又はPC(Personal Computer)等で構成されてなるもので、図1に示すように、CPU20aと、マウスやキーボード、タッチパネル、或いは、USBコネクタ、Lightningコネクタ等を用いて外部から所定データを施設利用者端末20に入力することができる入力部20bと、所定のアプリケーションプログラム等を格納した書込み可能なフラッシュROM等からなるROM20cと、作業領域やバッファメモリ等として機能するRAM20dと、種々の情報を表示可能な表示部20eと、無線LAN,有線LAN,ダイヤルアップ等の通信手段でネットワークNに接続が可能な通信部20fと、で構成されている。
【0020】
このように構成される施設利用者端末20は、商業施設である施設2を訪れた施設利用者により使用されるものである。
【0021】
<作業者端末の説明>
作業者端末21、21Aは、施設利用者端末20と同様に、iphone(登録商標)等のスマートフォンや携帯電話又はPC(Personal Computer)等で構成されてなるものである。なお、図1では省略しているが、施設利用者端末20と同様に、CPU、入力部、ROM、RAM、表示部、通信部と、で構成されている。
【0022】
このように構成される作業者端末21、21Aは、作業者(例えば、清掃者や警備員等の施設管理会社の従業員、清掃会社や警備会社等及びそれらの従業員等、を含む、施設管理に関連する作業を行う者)により使用されるものである。なお、図1の作業者端末21は、施設2内に駐在する作業者(例えば、清掃者や警備員等の施設管理会社の従業員)に所持され、あるいは、駐在する作業者が閲覧可能な施設2内に設置される端末を示す。一方、同図の作業者端末21Aは、施設内に駐在しない作業者(例えば、清掃者や警備員等の施設管理会社の従業員で施設2外にて勤務する者、あるいは、清掃会社や警備会社等及びそれらの従業員等のように施設管理に関連する作業を施設管理会社から委託される委託業者あるいはその従業員)に所持され、あるいは、駐在しない作業者が閲覧可能な施設外に設置される端末を示す。
【0023】
<サーバの説明>
サーバ1は、図1に示すように、各種のデータを処理する制御部10と、無線LAN,有線LAN,ダイヤルアップ等の通信手段でネットワークNに接続が可能な通信部11と、データベース12と、で構成されている。
【0024】
ところで、このデータベース12には、図2(a)に示すポイントテーブルtbl_P、(b)に示す作業依頼テーブルtbl_R、(c)に示す作業者テーブルtbl_Sが格納されている。
【0025】
まず、図2(a)に示すポイントテーブルtbl_Pから説明する。ポイントテーブルtbl_Pには、図1に示す施設2を訪れた施設利用者のポイントカードに関するデータを記憶するものである。ポイントカードは、従来公知のいわゆるポイントカードであり、商品の購入等に対応して付与されるポイントを管理するためのカードである。ポイントは、商品の購入代金の少なくとも一部として利用することができる。
【0026】
ポイントテーブルtbl_Pは、具体的には、図2(a)に示すように、施設利用者を一意的に識別する施設利用者IDtbl_Pa、施設利用者の氏名tbl_Pb、施設利用者の所有するポイントカードを一意的に識別するポイントカードIDtbl_Pc、そのポイントカードに対して付与されているポイント数tbl_Pdを記憶している。
【0027】
次に、図2(b)に示す作業依頼テーブルtbl_Rについて説明する。作業依頼テーブルtbl_Rは、施設利用者からサーバ1に送信される「清掃してほしい」等の作業依頼内容を記憶するものである。具体的には、作業依頼を一意的に識別する作業依頼IDtbl_Ra、作業を依頼した施設利用者を示す施設利用者IDtbl_Rb(例えば「1212」)、作業の依頼をサーバ1が受信した時刻を示す依頼時刻tbl_Rc(例えば「2022年07月15日12時45分」)、作業を依頼したい施設を示す施設名tbl_Rd(例えば「施設2」)、作業を依頼したい場所を示す場所tbl_Re(例えば「3階トイレ」)、依頼したい作業の種類を示す作業種別tbl_Rf(例えば「清掃」)、施設利用者のコメントtbl_Rg(例えば「床が汚れています」)、施設利用者から受信した添付ファイルtbl_Rh(例えば、トイレの床が汚れた状態の写真)を記憶する。
【0028】
次に、図2(c)に示す作業者テーブルtbl_Sについて説明する。作業者テーブルtbl_Sは、作業者(清掃者・警備員等といった、施設管理に関連する作業を行う者)の各種情報を記憶する。具体的には、作業者を一意的に識別する作業者IDtbl_Sa、作業者が対応可能な作業を示す作業種別tbl_Sb(例えば「清掃」)、作業者の氏名tbl_Sc、作業者の通知先tbl_Sd(例えば「090-○○○-○○○○」)、勤務中の施設等を示す勤務施設tbl_Se(例えば「○○ショッピングセンター」)を記憶する。なお、施設内に駐在しない作業者(例えば、清掃者や警備員等の施設管理会社の従業員で施設2外にて勤務する者、あるいは、清掃業者、警備会社等の、施設管理に関連する作業を委託される委託業者)の場合、勤務施設tbl_Seにはその旨(例えば「施設外にて勤務」「委託業者」)を記憶する。
【0029】
このように構成されるサーバ1は、施設2の管理を委託された施設管理会社により運用されるものである。
【0030】
<施設における作業依頼システムの使用例の説明>
ここで、上記のように構成される、施設における作業依頼システムの使用例について、図3を参照して具体的に説明する。なお、以下の内容はあくまで一例であり、これに限定されるものではない。使用例は、最初に「作業の依頼の際の使用例」を説明し、続いて「作業の評価の際の使用例」を説明することとする。
【0031】
<作業の依頼の際の使用例>
まず、作業の依頼の際の使用例について説明する。
【0032】
施設2(図1参照)を訪れ、「トイレが汚れている」「照明が切れている」などといった状況に気づいた施設利用者が、施設利用者端末20(図1参照)を用いて、サーバ1(図1参照)にログインする(ステップS1)。より具体的には、施設利用者は、施設利用者端末20の入力部20bを用いて、あらかじめインストールされた作業依頼アプリ3(図4、5参照)を起動するために、アイコンをタップ等する。アイコンのタップ等の操作を検出した施設利用者端末20のCPU20a(以下、施設利用者端末20と省略することがある)は、ROM20cに格納している作業依頼アプリ3(図4、5参照)をRAM20dに読み出し、ログイン画面(図示せず)を表示部20eに表示させる。施設利用者は、入力部20bを用いて、アカウント名とパスワードを入力する。
【0033】
施設利用者からの入力を受け、施設利用者端末20は、施設利用者のアカウント名とパスワード、および、施設利用者端末20に内蔵されるGPS機能(図示せず)で取得した施設利用者端末20の所在地(すなわち、施設2の経度・緯度情報)を、サーバ1に送信する。
【0034】
なお、施設利用者は、上記操作に先立ち、予め、作業依頼アプリ3の初回起動時に、自ら決定したアカウント名、パスワード、および所有するポイントカードの施設利用者IDをサーバ1に送信する。サーバ1はこれらアカウント名、パスワード、およびポイントカードの施設利用者IDを対応付けて記憶しておく。
【0035】
次に、サーバ1の制御部10(以下、サーバ1と省略することがある)は、受信したアカウント名とパスワードが、予めサーバ1に記憶されているものに一致した場合、ログインが正当なものであると判断する。そして、サーバ1は、アカウント名とパスワードに対応付けて記憶していたポイントカードの施設利用者IDを取得する。ここでは、ポイントカードの施設利用者IDとして「1212」を取得したものとする。
【0036】
次に、作業依頼画面30(図4(a)参照)を施設利用者端末20に送信する(ステップS2)。この作業依頼画面30は、図4(a)に示すように、施設利用者端末20の表示部20eに表示された作業依頼アプリ3に表示される。
【0037】
ここで、図4(a)に示す作業依頼アプリ3および作業依頼画面30について説明する。作業依頼アプリ3は、施設利用者が訪れている施設2の名前である施設名3a「〇〇ショッピングセンター」、ログイン時にサーバ1が取得したポイントカードの施設利用者ID3b「1212」を表示する。そして、作業依頼アプリ3内に、作業依頼画面30を表示する。作業依頼画面30は、施設利用者が依頼したい作業を入力するための画面である。具体的には、大項目のドロップダウンリスト30a1(例えば「1階/2階/3階/その他」が選択できるようになっており、施設2の何階の作業依頼かを入力するためのものである)、小項目のドロップダウンリスト30a2(例えば「エスカレーター/廊下/トイレ/A洋服店/B書店/Cレストラン/・・・/その他」が選択できるようになっており、大項目のドロップダウンリスト30a1で選択した階の、どの場所の作業依頼かを入力するためのものである)、作業種別のドロップダウンリスト30b(例えば「清掃/不審者確認/警備/・・・/その他」が選択できるようになっており、どのような作業を依頼するものかを入力するためのものである)、コメント欄30c、添付ファイルボタン30d(作業を依頼したい場所の写真を添付するためのものである)、を備える。さらに、入力内容をサーバ1に送信するための送信ボタン30eを備える。
【0038】
なお、ポイントカードの施設利用者ID3bの表示内容は、サーバ1が、ログイン時に施設利用者端末20から受信したアカウント名とパスワードに対応させ、施設利用者端末20に送信する作業依頼画面30に予め設定している。
【0039】
また、施設名3a、大項目のドロップダウンリスト30a1、小項目のドロップダウンリスト30a2の表示内容は、サーバ1が、ログイン時に施設利用者端末20から受信した施設利用者端末20の所在地(すなわち、施設2の経度・緯度情報)に対応させ、施設利用者端末20に送信する作業依頼画面30に予め設定している。
【0040】
すなわち、サーバ1は、経度・緯度情報と施設とを対応させるテーブル(図示せず)、及び、各施設が何階建てであるか、及び各階の施設・設備を記憶するテーブル(図示せず)を保持している。そして、受信した施設利用者端末20の所在地(すなわち、施設2の経度・緯度情報)から、対応する施設として施設2を特定し、施設名3aの表示内容とする。さらに、施設2が何階建てであるか、及び各階の施設・設備を特定し、大項目のドロップダウンリスト30a1、小項目のドロップダウンリスト30a2の表示内容とする。
【0041】
次に、施設利用者は、施設利用者端末20を用いて、作業を依頼する(ステップS3)。具体的には、例えば、施設2の3階トイレにて床が汚れているので清掃の作業を依頼したい場合、次のように行う。すなわち、図4(a)に示す作業依頼画面30のように、大項目のドロップダウンリスト30a1で「3階」を、小項目のドロップダウンリスト30a2で「トイレ」を、作業種別のドロップダウンリスト30bで「清掃」を選択する。そして、コメント欄30cに「床が汚れています。」と入力し、添付ファイルボタン30dをタップし、施設利用者端末20に内蔵されるカメラ(図示せず)で撮影した、図4(c)に示すような、汚れ30gが写った写真30fを、添付する。
【0042】
上記のようにして入力が完了したら、施設使用者は、図4(a)に示す送信ボタン30eをタップ等する。施設利用者端末20は、送信ボタン30eのタップ等を検知すると、施設名3aに表示されている「○○ショッピングセンター」、ポイントカードの施設利用者ID3bに表示されている「1212」、施設利用者が入力した内容を、サーバ1に送信する。
【0043】
次に、サーバ1は、施設利用者端末20から上記のようにして送信された作業の依頼を図2(b)に示す作業依頼テーブルtbl_Rに記憶する(ステップS4)。具体的には、作業依頼IDtbl_Raに自動的に番号「3」を付与し、受信したポイントカードの施設利用者ID「1212」を施設利用者IDtbl_Rbに、作業の依頼をサーバ1が受信した時刻「2022年07月15日12時45分」を依頼時刻tbl_Rcに、受信した「○○ショッピングセンター」を施設名tbl_Rdに、施設利用者が選択した作業を依頼したい場所である「3階」「トイレ」を場所tbl_Reに、施設利用者が選択した作業の種別である「清掃」を作業種別tbl_Rfに、施設利用者が入力したコメント「床が汚れています。」をコメントtbl_Rgに、施設利用者が添付した写真を添付ファイルtbl_Rhに、各々記憶する。
【0044】
次に、サーバ1は、受信した作業依頼に対し、ポイントの付与を通知する(ステップS5)。具体的には、サーバ1は、図4(b)に示すように、施設利用者端末20の表示部20eに、依頼受理画面31を表示させる。依頼受理画面31には、数ポイント(例えば5ポイント)が付与されたことを通知するメッセージ31a「作業依頼に対し、5ポイントが付与されました!」が表示される。これを確認した施設利用者は、閉じるボタン31bをタップするなどして、作業依頼アプリ3を終了させる。
【0045】
次に、サーバ1は、ポイントを加算する(ステップS6)。具体的には、ポイントテーブルtbl_Pの施設利用者IDtbl_Paが「1212」であるレコードを特定する。そして、ポイント数tbl_Pdの「300」に5ポイントを加算し、「305」に更新する。
【0046】
次に、サーバ1は、作業者端末21、21Aに、作業の依頼を通知する(ステップS7)。具体的には、図2(c)に示す作業者テーブルtbl_Sを参照し、作業の依頼に適合する作業者を特定する。すなわち、受信した作業の依頼が「○○ショッピングセンター」の「清掃」であることから、作業者テーブルtbl_Sに記憶されている作業者のうち、作業者が対応可能な作業を示す作業種別tbl_Sbが「清掃」で、勤務中の施設等を示す勤務施設tbl_Seが「○○ショッピングセンター」である作業者を検索する。その結果、作業者IDtbl_Saが「1」である作業者を特定する。そこで、その者の連絡先tbl_Sd(図1に示す、施設2内の作業者端末21)に、作業の依頼を通知するショートメール等を送信する。
【0047】
このようにして、予め「作業種別」「勤務施設」「通知先」等の作業者情報を記憶しておき、作業の依頼に適合する作業者を特定することにより、適切な作業者への通知が容易となる。
【0048】
なお、適合する作業者が存在しない場合、サーバ1は、作業種別tbl_Sbが「清掃」で、勤務施設tbl_Seが「施設外にて勤務」「委託業者」(施設管理会社の従業員で施設2外にて勤務する者、あるいは、施設管理会社との契約により、作業を委託される業者)である作業者を検索する。その結果、作業者IDtbl_Saが「4」あるいは「5」を特定する。そこで、その連絡先tbl_Sd(図1に示す、施設2の外の、作業者端末21A)に、作業の依頼を通知するショートメール等を送信する。
【0049】
このようにして、施設外に勤務する者や委託業者についても、予め「作業種別」「通知先」等の作業者情報を記憶しておけば、作業の依頼に適合する作業者が存在しない場合でも、施設外に勤務する者や委託業者に作業の依頼を通知することができるから、より確実に、作業の実施が可能となる。
【0050】
なお、サーバ1が適合する作業者、施設外に勤務する者や委託業者を特定できない場合、サーバ1は、このサーバ1の運用者(例えば施設管理会社)、あるいは運用者の配下にある、施設2の管理を担当するカスタマーサポートセンター等(図示せず)に通知を送信しても良い。これにより、運営者等が作業者や委託業者の選定について対応することができるから、より確実に、作業の実施が可能となる。
【0051】
かくして、上記のようにして、サーバ1は、施設利用者端末20から作業の依頼を受け付け、作業を依頼した者にポイントを加算し、さらに、作業者を選定して、作業者端末21、21Aに作業の依頼を通知することができる。
【0052】
<作業の評価の際の使用例>
次に、作業の評価の際の使用例について説明する。
【0053】
上記の通り作業の依頼が作業者端末21、21Aに通知され、これを受信した作業者は、通知された作業の依頼に対応する作業を実施する。
【0054】
そして、作業が完了したら、作業者は、作業者端末21、21Aを用いて、サーバ1に対し、作業が完了したこと通知する(ステップS8)。
【0055】
なお、このとき、作業者は、図5(c)に示すような、汚れがなくなった床33gが写った写真33fを送信する。
【0056】
サーバ1は、作業の完了を受信したら、作業依頼の送信元である施設利用者端末20に、作業に対する評価を要求する(ステップS9)。具体的には、サーバ1は、施設利用者端末20に対しプッシュ通知を送信し、あるいはEメールを送信し、作業依頼アプリ3を起動するよう促す。施設利用者端末20にて作業依頼アプリ3が起動されたら、サーバ1は評価画面33(図5(a)参照)を施設利用者端末20に表示させる。この評価画面33は、図5(a)に示すように、施設利用者端末20の表示部20eに表示された作業依頼アプリ3に表示される。
【0057】
ここで、図5(a)に示す作業依頼アプリ3および評価画面33について説明する。作業依頼アプリ3は、施設利用者が訪れている施設2の名前である施設名3a「〇〇ショッピングセンター」、ポイントカードの施設利用者ID3b「1212」を表示する。そして、作業依頼アプリ3内に、評価画面33を表示する。評価画面33は、施設利用者の依頼に応じ行われた作業を評価するための画面である。具体的には、評価を促すメッセージ33a(「作業が完了いたしました。作業を評価してください。」)、依頼された作業の内容を示す作業内容33b1(「場所:3階トイレ 作業:清掃」)及びその作業依頼を一意的に識別する作業依頼IDの表示33b2(「3」)、図5(c)に示す写真33fを閲覧するための閲覧ボタン33e、評価のドロップダウンリスト33c(例えば「A/B/C/・・・」が選択できるようになっており、評価を選択するためのものである)、を備える。さらに、入力内容をサーバ1に送信するための送信ボタン33dを備える。
【0058】
なお、施設名3a、ポイントカードの施設利用者ID3b、作業内容33b1、作業依頼IDの表示33b2の表示内容は、サーバ1が、作業依頼テーブルtbl_Rの作業依頼IDtbl_Raが「3」のレコード(図2(b)参照)を参照して、施設利用者端末20に送信する評価画面33に予め設定している。
【0059】
上記のような評価画面33を確認した施設利用者が、閲覧ボタン33eをタップ等すると、図5(c)に示すような、汚れがなくなった床33gが写った写真33fが施設利用者端末20に表示される。このようにすれば、施設利用者は、作業場所に行けない場合でも作業評価を行うことができる。
【0060】
次に、施設利用者は、施設利用者端末20を用いて、作業を評価する(ステップS10)。具体的には、図5(a)に示す評価画面33のように、評価のドロップダウンリスト33cから「A」を選択する。
【0061】
上記のようにして入力が完了したら、図5(a)に示す送信ボタン33dをタップ等し、作業依頼IDの表示33b2に表示されている作業依頼ID「3」、入力した評価「A」を、サーバ1に送信する。
【0062】
次に、サーバ1は、受信した作業評価に対し、ポイントの付与を通知する(ステップS11)。具体的には、サーバ1は、図5(b)に示すように、施設利用者端末20の表示部20eに、評価受理画面34が表示させる。評価受理画面34には、数十ポイント(例えば30ポイント)が付与されたことを通知するメッセージ34a「作業評価に対し、30ポイントが付与されました!」が表示される。これを確認した施設利用者は、閉じるボタン34bをタップするなどして、作業依頼アプリ3を終了させる。
【0063】
次に、サーバ1は、ポイントを加算する(ステップS12)。具体的には、作業の評価とともに受信した作業依頼ID「3」から、図2に示す(b)の、作業依頼IDtbl_Raが「3」であるレコードを参照し、その施設利用者IDtbl_Pa「1212」を特定する。そして、ポイントテーブルtbl_Pの施設利用者IDtbl_Paが「1212」であるレコードを特定し、そのレコードのポイント数tbl_Pdの「305」(図2(a)に示す「300」に、作業依頼時の「5」ポイントを加算したポイント数)に30ポイントを加算し、「335」に更新する。
【0064】
かくして、上記のようにして、サーバ1は、作業者端末21、21Aが作業を完了したのち、作業を依頼した施設利用者端末20から、実施した作業に対する評価を受け付け、作業を評価した者に対しポイントを加算することができる。
【0065】
最後に、サーバ1は、施設利用者より受信した評価「A」を、作業を行った作業者の作業者端末21、21Aに送信する(ステップS13)。作業者端末21、21Aはこれを受信し、図示しない表示部に表示させる。このようにして、サーバ1が受信した作業の評価を作業者端末21、21Aに送信することにより、作業者は、自分が行った作業に対する評価を確認できるから、作業者のモチベーションの向上に寄与する。
【0066】
かくして、このようにして、上記のように構成される、施設における作業依頼システムが使用されることとなる。
【0067】
したがって、以上説明してきた本実施形態によれば、まず、サーバ1が、施設利用者端末20からの作業の依頼を受け付けることができる。これにより、従来であれば、施設利用者が「トイレが汚れている」「照明が切れている」などといった好ましくない状況に気づいたとしても、容易に施設管理者に作業を依頼できる手段がなかったため、そのような状況は放置されていたが、施設利用者は施設利用者端末20を用いて簡単容易にサーバ1に作業を依頼できるため、上記のような好ましくない状況が放置される可能性を低減することができる。
【0068】
さらに、本実施形態によれば、サーバ1は、作業の依頼をした施設利用者に対し、ポイント等のインセンティブを付与する。これにより、施設利用者による作業の依頼が促進されるから、上記のような好ましくない状況が放置される可能性をさらに低減することができる。
【0069】
さらに、作業者により実施された作業が、施設利用者により評価されることから、今後の作業内容の改善に役立てることができる。また、施設利用者は作業の評価に対し、ポイント等のインセンティブを付与されるから、作業の評価を行わないことを防ぐことができる。
【0070】
<変形例の説明>
なお、本実施形態において示した施設における作業依頼システムはあくまで一例であり、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において種々の変形・変更が可能である。
【0071】
例えば、データベース12にはポイントテーブルtbl_Pが記憶されていることとしたが、サーバ1とは別のサーバにて記憶されていても良い。また、施設2は、商業施設以外に、オフィスビル等であっても良い。また、本実施形態においては、作業を依頼した施設利用者を示す施設利用者IDtbl_Rbとして、ポイントカードの施設利用者IDtbl_Paを使用したが、ポイントカードの施設利用者IDtbl_Paとは別のIDを使用することとしても良い(その場合、ポイントカードの施設利用者IDtbl_Paと、別のIDを対応付けて記憶しておくこととなる)。また、インセンティブは、ポイントではなく金銭、紙媒体や電子ファイルによる割引券、景品引換券等、作業の依頼を施設利用者に促進する効果のあるものなら何でもよい。
【0072】
また、サーバ1は、施設利用者より受信した評価「A」を、作業を行った作業者の作業者端末21、21Aに送信するが、さらに、作業者に対し、施設利用者に付与したようなインセンティブを付与してもよい。こうすることにより、更に作業者のモチベーションの向上に寄与することができる。
【0073】
その場合、作業者は、図2(a)に示すポイントテーブルtbl_Pに、作業者の氏名やポイントカードID等を予め記録しておく。そして、施設利用者より受信した評価「A」を、作業を行った作業者の作業者端末21、21Aに送信後、サーバ1が、図2(a)に示すポイントテーブルtbl_Pの、その作業者に対応するレコードにポイントを付加すればよい。
【0074】
さらに、サーバ1は、ポイントの付与を通知(ステップS5、11)する前に、施設の所有者端末(図示せず)に対し、ポイントの付与を許可する要求を送信してもよい。ポイントは商品の購入代金の少なくとも一部として利用することができるところ、施設所有者の許可を得ず、施設管理会社が付与することができない場合がある。そのため、ポイントの付与を通知(ステップS5、11)する前に、施設の所有者端末(図示せず)に対し、ポイントの付与を許可する要求を送信し、許可する旨の応答があった場合にのみ、ポイントの付与を通知(ステップS5、11)し、ポイントを加算(ステップS6、12)してもよい。
【0075】
さらに、サーバ1は、ポイントの付与を通知(ステップS5)する前に、受信した作業依頼が同位置・同時間帯最大件数を越えないかどうかにより、有効な作業依頼かどうかを判断してもよい。具体的には、(1)同位置(例えば「3階」「トイレ」)についての作業依頼であって、同時間帯(例えば受信した作業依頼の受信時刻以前の所定の時間内(例えば1時間以内))にすでに受信していたものと、(2)今回受信した作業依頼と、を合わせて、最大件数(例えば3件)を越えない場合には、今回受信した作業依頼を有効と判断する。
【0076】
例えば、図2(b)に示す作業依頼テーブルtbl_Rの、作業依頼IDtbl_Raが「3」の作業依頼を受信した場合は、同位置(「3階」「トイレ」)・同時間帯(2022年07月15日12時45分以前の1時間以内)にすでに受信していた作業依頼(作業依頼IDtbl_Raが「1」「2」の2つ)と、今回受信した作業依頼と、を合わせると3件であるから、最大件数(3件)を越えない。そのため、作業依頼IDtbl_Raが「3」の作業依頼は、有効と判断する。
【0077】
一方、図2(b)に示す作業依頼テーブルtbl_Rの、作業依頼IDtbl_Raが「4」の作業依頼を受信した場合は、同位置(「3階」「トイレ」)・同時間帯(2022年07月15日12時50分以前の1時間以内)にすでに受信していた作業依頼(作業依頼IDtbl_Raが「1」「2」「3」の3つ)と、今回受信した作業依頼と、を合わせると4件となり、最大件数(3件)を越える。そのため、作業依頼IDtbl_Raが「4」の作業依頼は、無効と判断する。
【0078】
上記のように、有効と判断した場合、ポイントの付与を通知し(図3に示すステップS5)、処理を続ける。
【0079】
一方、無効と判断した場合、サーバ1は、施設利用者端末20に例えば図6のような依頼不受理画面32を表示させるとともに、ポイントは付与せず、処理を終える。
【0080】
このようにして、有効な作業の依頼かどうかを判断し、有効な作業の依頼に対してのみポイントを付与することとすれば、不正な作業の依頼を受ける可能性を低減することができる。
【0081】
なお、有効な作業の依頼かどうかの判断は、上記の方法には限られない。例えば、所定期間(例えば1日)中に、同一人物から受けられる作業の依頼の件数に上限(例えば1件)を設けても良い。
【符号の説明】
【0082】
1 サーバ
2 施設
20 施設利用者端末
21、21A 作業者端末
N ネットワーク
tbl_Pd ポイント数(インセンティブ)
図1
図2
図3
図4
図5
図6