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  • 特開-制御装置、制御方法およびプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024047206
(43)【公開日】2024-04-05
(54)【発明の名称】制御装置、制御方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   B60R 16/02 20060101AFI20240329BHJP
   B60R 25/24 20130101ALI20240329BHJP
   E05B 49/00 20060101ALI20240329BHJP
【FI】
B60R16/02 660N
B60R25/24
E05B49/00 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022152703
(22)【出願日】2022-09-26
(71)【出願人】
【識別番号】000003551
【氏名又は名称】株式会社東海理化電機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100140958
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 学
(74)【代理人】
【識別番号】100137888
【弁理士】
【氏名又は名称】大山 夏子
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 洋祐
(72)【発明者】
【氏名】原田 敦広
【テーマコード(参考)】
2E250
【Fターム(参考)】
2E250AA21
2E250BB08
2E250BB36
2E250DD06
2E250FF25
2E250FF27
2E250FF36
2E250HH01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ユーザの利便性を向上させる。
【解決手段】複数のモードのいずれかを動作モードに設定し、動作モードによる動作を制御する制御部を備え、複数の動作モードは、第1のモードと、第1のモードと異なる第2のモードと、第1のモードおよび第2のモードのいずれよりも車両に搭載された通信装置との通信部による通信が制限される第3のモードと、を含み、制御部は、動作モードに第3のモードを設定した場合には、動作モードに第1のモードおよび第2のモードそれぞれを設定した場合と比較して、通信装置との通信部による通信を制限し、動作モードに第1のモードを設定した場合には、振動検出部によって振動が連続して検出されない時間である非検出時間が第1の時間を上回る場合に、動作モードを第1のモードから第3のモードに切り替え、動作モードに第2のモードを設定した場合には、通信装置との通信部による通信可能時間を無期限とする、制御装置。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のモードのいずれかを動作モードに設定し、前記動作モードによる動作を制御する制御部を備え、
前記複数の動作モードは、
第1のモードと、
前記第1のモードと異なる第2のモードと、
前記第1のモードおよび前記第2のモードのいずれよりも車両に搭載された通信装置との通信部による通信が制限される第3のモードと、を含み、
前記制御部は、
前記動作モードに前記第3のモードを設定した場合には、前記動作モードに前記第1のモードおよび前記第2のモードそれぞれを設定した場合と比較して、前記通信装置との前記通信部による通信を制限し、
前記動作モードに前記第1のモードを設定した場合には、振動検出部によって振動が連続して検出されない時間である非検出時間が第1の時間を上回る場合に、前記動作モードを前記第1のモードから前記第3のモードに切り替え、
前記動作モードに前記第2のモードを設定した場合には、前記通信装置との前記通信部による通信可能時間を無期限とする、
制御装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記車両にユーザが乗車したと判定されたことに基づいて、前記動作モードを前記第1のモードから前記第2のモードに切り替える、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記車両からユーザが降車したと判定されたことに基づいて、前記動作モードを前記第2のモードから前記第1のモードに切り替える、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記動作モードに前記第2のモードを設定した場合には、前記非検出時間に基づく前記第2のモードから前記第3のモードへの前記動作モードの切り替えを行わない、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記動作モードに前記第1のモードまたは前記第3のモードが設定されているときに、前記振動検出部の故障を検出した場合には、前記動作モードを前記第1のモードまたは前記第3のモードから前記第2のモードに切り替える、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記動作モードに前記第1のモードまたは前記第3のモードが設定されているときに、前記振動検出部の故障を検出した場合には、前記動作モードを前記第1のモードまたは前記第3のモードから前記第2のモードに切り替えた後、前記車両からユーザが降車したと判定されたとしても、前記第2のモードから前記第1のモードへの前記動作モードの切り替えを行わない、
請求項5に記載の制御装置。
【請求項7】
複数のモードのいずれかを動作モードに設定し、前記動作モードによる動作を制御する制御部を備え、
前記複数の動作モードは、
第1のモードと、
前記第1のモードと異なる第2のモードと、
前記第1のモードおよび前記第2のモードそれぞれと異なる第3のモードと、
前記第1のモードおよび前記第2のモードのいずれよりも車両に搭載された通信装置との通信部による通信が制限される第4のモードと、を含み、
前記制御部は、
前記動作モードに前記第4のモードを設定した場合には、前記動作モードに前記第1のモード、前記第2のモードおよび前記第3のモードそれぞれを設定した場合と比較して、前記通信装置との前記通信部による通信を制限し、
前記動作モードに前記第1のモードを設定した場合には、振動検出部によって振動が連続して検出されない時間である非検出時間が第1の時間を上回る場合に、前記動作モードを前記第1のモードから前記第4のモードに切り替え、
前記動作モードに前記第1のモードまたは前記第4のモードが設定されているときに、前記振動検出部の故障を検出した場合には、前記動作モードを前記第2のモードまたは前記第3のモードに切り替える、
制御装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記動作モードに前記第1のモードまたは前記第4のモードが設定されているときに、前記振動検出部の故障を検出した場合には、あらかじめ設定されたセキュリティレベルに基づいて、前記動作モードを前記第2のモードまたは前記第3のモードに切り替える、
請求項7に記載の制御装置。
【請求項9】
前記制御部は、
前記動作モードに前記第2のモードを設定した場合には、前記非検出時間が第2の時間を上回る場合に、前記動作モードを前記第2のモードから前記第4のモードに切り替え、
前記動作モードに前記第3のモードを設定した場合には、前記非検出時間が第3の時間を上回る場合に、前記動作モードを前記第3のモードから前記第4のモードに切り替え、
前記第3の時間は、前記第2の時間よりも長く、
前記セキュリティレベルが第1のレベルである場合には、前記動作モードを前記第2のモードに切り替え、前記セキュリティレベルが前記第1のレベルよりも低い第2のレベルである場合には、前記動作モードを前記第3のモードに切り替える、
請求項8に記載の制御装置。
【請求項10】
前記制御部は、
前記動作モードに前記第2のモードを設定した場合には、前記非検出時間が第2の時間を上回る場合に、前記動作モードを前記第2のモードから前記第4のモードに切り替え、
前記動作モードに前記第3のモードを設定した場合には、前記通信装置との前記通信部による通信可能時間を無期限とし、
前記セキュリティレベルが第1のレベルである場合には、前記動作モードを前記第2のモードに切り替え、前記セキュリティレベルが前記第1のレベルよりも低い第2のレベルである場合には、前記動作モードを前記第3のモードに切り替える、
請求項8に記載の制御装置。
【請求項11】
前記第2の時間は、前記第1の時間よりも長い、
請求項9または10に記載の制御装置。
【請求項12】
複数のモードのいずれかを動作モードに設定し、前記動作モードによる動作を制御することを含む制御方法であって、
前記複数の動作モードは、
第1のモードと、
前記第1のモードと異なる第2のモードと、
前記第1のモードおよび前記第2のモードのいずれよりも車両に搭載された通信装置との通信部による通信が制限される第3のモードと、を含み、
前記制御方法は、
前記動作モードに前記第3のモードを設定した場合には、前記動作モードに前記第1のモードおよび前記第2のモードそれぞれを設定した場合と比較して、前記通信装置との前記通信部による通信を制限することと、
前記動作モードに前記第1のモードを設定した場合には、振動検出部によって振動が連続して検出されない時間である非検出時間が第1の時間を上回る場合に、前記動作モードを前記第1のモードから前記第3のモードに切り替えることと、
前記動作モードに前記第2のモードを設定した場合には、前記通信装置との前記通信部による通信可能時間を無期限とすることと、
を含む、制御方法。
【請求項13】
複数のモードのいずれかを動作モードに設定し、前記動作モードによる動作を制御することを含む制御方法であって、
前記複数の動作モードは、
第1のモードと、
前記第1のモードと異なる第2のモードと、
前記第1のモードおよび前記第2のモードそれぞれと異なる第3のモードと、
前記第1のモードおよび前記第2のモードのいずれよりも車両に搭載された通信装置との通信部による通信が制限される第4のモードと、を含み、
前記制御方法は、
前記動作モードに前記第4のモードを設定した場合には、前記動作モードに前記第1のモード、前記第2のモードおよび前記第3のモードそれぞれを設定した場合と比較して、前記通信装置との前記通信部による通信を制限することと、
前記動作モードに前記第1のモードを設定した場合には、振動検出部によって振動が連続して検出されない時間である非検出時間が第1の時間を上回る場合に、前記動作モードを前記第1のモードから前記第4のモードに切り替えることと、
前記動作モードに前記第1のモードまたは前記第4のモードが設定されているときに、前記振動検出部の故障を検出した場合には、前記動作モードを前記第2のモードまたは前記第3のモードに切り替えることと、
を含む、制御方法。
【請求項14】
コンピュータを、
複数のモードのいずれかを動作モードに設定し、前記動作モードによる動作を制御する制御部を備え、
前記複数の動作モードは、
第1のモードと、
前記第1のモードと異なる第2のモードと、
前記第1のモードおよび前記第2のモードのいずれよりも車両に搭載された通信装置との通信部による通信が制限される第3のモードと、を含み、
前記制御部は、
前記動作モードに前記第3のモードを設定した場合には、前記動作モードに前記第1のモードおよび前記第2のモードそれぞれを設定した場合と比較して、前記通信装置との前記通信部による通信を制限し、
前記動作モードに前記第1のモードを設定した場合には、振動検出部によって振動が連続して検出されない時間である非検出時間が第1の時間を上回る場合に、前記動作モードを前記第1のモードから前記第3のモードに切り替え、
前記動作モードに前記第2のモードを設定した場合には、前記通信装置との前記通信部による通信可能時間を無期限とする、
制御装置として機能させるプログラム。
【請求項15】
コンピュータを、
複数のモードのいずれかを動作モードに設定し、前記動作モードによる動作を制御する制御部を備え、
前記複数の動作モードは、
第1のモードと、
前記第1のモードと異なる第2のモードと、
前記第1のモードおよび前記第2のモードそれぞれと異なる第3のモードと、
前記第1のモードおよび前記第2のモードのいずれよりも車両に搭載された通信装置との通信部による通信が制限される第4のモードと、を含み、
前記制御部は、
前記動作モードに前記第4のモードを設定した場合には、前記動作モードに前記第1のモード、前記第2のモードおよび前記第3のモードそれぞれを設定した場合と比較して、前記通信装置との前記通信部による通信を制限し、
前記動作モードに前記第1のモードを設定した場合には、振動検出部によって振動が連続して検出されない時間である非検出時間が第1の時間を上回る場合に、前記動作モードを前記第1のモードから前記第4のモードに切り替え、
前記動作モードに前記第1のモードまたは前記第4のモードが設定されているときに、前記振動検出部の故障を検出した場合には、前記動作モードを前記第2のモードまたは前記第3のモードに切り替える、
制御装置として機能させるプログラム。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置、制御方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車両に搭載された車載機と通信を行い、車両を制御するために用いられる端末(例えば、電子キーなど)が知られている。そして、端末の省電力を図るために、端末が振動しているか否かに基づいて、端末の動作モードを、通常モードと通常モードよりも車載機との通信が制限されるモードである省電力モードとの間で切り替える技術が知られている。
【0003】
ここで、動作モードの切り替えが頻発してしまうことにより、端末の消費電力が増加してしまうことも想定され得る。そこで、端末のさらなる省電力を図るために、端末の振動が連続して検出されない時間が、所定の時間を上回った場合にのみ、動作モードを通常モードから省電力モードに切り替える技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6812939号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述した技術では端末を利用するユーザの利便性という観点からは十分ではない。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、ユーザの利便性を向上させることを可能とすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、複数のモードのいずれかを動作モードに設定し、前記動作モードによる動作を制御する制御部を備え、前記複数の動作モードは、第1のモードと、前記第1のモードと異なる第2のモードと、前記第1のモードおよび前記第2のモードのいずれよりも車両に搭載された通信装置との通信部による通信が制限される第3のモードと、を含み、前記制御部は、前記動作モードに前記第3のモードを設定した場合には、前記動作モードに前記第1のモードおよび前記第2のモードそれぞれを設定した場合と比較して、前記通信装置との前記通信部による通信を制限し、前記動作モードに前記第1のモードを設定した場合には、振動検出部によって振動が連続して検出されない時間である非検出時間が第1の時間を上回る場合に、前記動作モードを前記第1のモードから前記第3のモードに切り替え、前記動作モードに前記第2のモードを設定した場合には、前記通信装置との前記通信部による通信可能時間を無期限とする、制御装置が提供される。
【0008】
また、上記課題を解決するために本発明の別の観点によれば、複数のモードのいずれかを動作モードに設定し、前記動作モードによる動作を制御する制御部を備え、前記複数の動作モードは、第1のモードと、前記第1のモードと異なる第2のモードと、前記第1のモードおよび前記第2のモードそれぞれと異なる第3のモードと、前記第1のモードおよび前記第2のモードのいずれよりも車両に搭載された通信装置との通信部による通信が制限される第4のモードと、を含み、前記制御部は、前記動作モードに前記第4のモードを設定した場合には、前記動作モードに前記第1のモード、前記第2のモードおよび前記第3のモードそれぞれを設定した場合と比較して、前記通信装置との前記通信部による通信を制限し、前記動作モードに前記第1のモードを設定した場合には、振動検出部によって振動が連続して検出されない時間である非検出時間が第1の時間を上回る場合に、前記動作モードを前記第1のモードから前記第4のモードに切り替え、前記動作モードに前記第1のモードまたは前記第4のモードが設定されているときに、前記振動検出部の故障を検出した場合には、前記動作モードを前記第2のモードまたは前記第3のモードに切り替える、制御装置が提供される。
【0009】
また、上記課題を解決するために本発明の別の観点によれば、複数のモードのいずれかを動作モードに設定し、前記動作モードによる動作を制御することを含む制御方法であって、前記複数の動作モードは、第1のモードと、前記第1のモードと異なる第2のモードと、前記第1のモードおよび前記第2のモードのいずれよりも車両に搭載された通信装置との通信部による通信が制限される第3のモードと、を含み、前記制御方法は、前記動作モードに前記第3のモードを設定した場合には、前記動作モードに前記第1のモードおよび前記第2のモードそれぞれを設定した場合と比較して、前記通信装置との前記通信部による通信を制限することと、前記動作モードに前記第1のモードを設定した場合には、振動検出部によって振動が連続して検出されない時間である非検出時間が第1の時間を上回る場合に、前記動作モードを前記第1のモードから前記第3のモードに切り替えることと、前記動作モードに前記第2のモードを設定した場合には、前記通信装置との前記通信部による通信可能時間を無期限とすることと、を含む、制御方法が提供される。
【0010】
また、上記課題を解決するために本発明の別の観点によれば、複数のモードのいずれかを動作モードに設定し、前記動作モードによる動作を制御することを含む制御方法であって、前記複数の動作モードは、第1のモードと、前記第1のモードと異なる第2のモードと、前記第1のモードおよび前記第2のモードそれぞれと異なる第3のモードと、前記第1のモードおよび前記第2のモードのいずれよりも車両に搭載された通信装置との通信部による通信が制限される第4のモードと、を含み、前記制御方法は、前記動作モードに前記第4のモードを設定した場合には、前記動作モードに前記第1のモード、前記第2のモードおよび前記第3のモードそれぞれを設定した場合と比較して、前記通信装置との前記通信部による通信を制限することと、前記動作モードに前記第1のモードを設定した場合には、振動検出部によって振動が連続して検出されない時間である非検出時間が第1の時間を上回る場合に、前記動作モードを前記第1のモードから前記第4のモードに切り替えることと、前記動作モードに前記第1のモードまたは前記第4のモードが設定されているときに、前記振動検出部の故障を検出した場合には、前記動作モードを前記第2のモードまたは前記第3のモードに切り替えることと、を含む、制御方法が提供される。
【0011】
また、上記課題を解決するために本発明の別の観点によれば、コンピュータを、複数のモードのいずれかを動作モードに設定し、前記動作モードによる動作を制御する制御部を備え、前記複数の動作モードは、第1のモードと、前記第1のモードと異なる第2のモードと、前記第1のモードおよび前記第2のモードのいずれよりも車両に搭載された通信装置との通信部による通信が制限される第3のモードと、を含み、前記制御部は、前記動作モードに前記第3のモードを設定した場合には、前記動作モードに前記第1のモードおよび前記第2のモードそれぞれを設定した場合と比較して、前記通信装置との前記通信部による通信を制限し、前記動作モードに前記第1のモードを設定した場合には、振動検出部によって振動が連続して検出されない時間である非検出時間が第1の時間を上回る場合に、前記動作モードを前記第1のモードから前記第3のモードに切り替え、前記動作モードに前記第2のモードを設定した場合には、前記通信装置との前記通信部による通信可能時間を無期限とする、制御装置として機能させるプログラムが提供される。
【0012】
また、上記課題を解決するために本発明の別の観点によれば、コンピュータを、複数のモードのいずれかを動作モードに設定し、前記動作モードによる動作を制御する制御部を備え、前記複数の動作モードは、第1のモードと、前記第1のモードと異なる第2のモードと、前記第1のモードおよび前記第2のモードそれぞれと異なる第3のモードと、前記第1のモードおよび前記第2のモードのいずれよりも車両に搭載された通信装置との通信部による通信が制限される第4のモードと、を含み、前記制御部は、前記動作モードに前記第4のモードを設定した場合には、前記動作モードに前記第1のモード、前記第2のモードおよび前記第3のモードそれぞれを設定した場合と比較して、前記通信装置との前記通信部による通信を制限し、前記動作モードに前記第1のモードを設定した場合には、振動検出部によって振動が連続して検出されない時間である非検出時間が第1の時間を上回る場合に、前記動作モードを前記第1のモードから前記第4のモードに切り替え、前記動作モードに前記第1のモードまたは前記第4のモードが設定されているときに、前記振動検出部の故障を検出した場合には、前記動作モードを前記第2のモードまたは前記第3のモードに切り替える、制御装置として機能させるプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように本発明によれば、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の第1の実施形態に係る車両制御システム1の構成例を示す図である。
図2】同実施形態に係る車両制御システム1における端末20の動作モードの状態遷移図である。
図3】本発明の第2の実施形態に係る車両制御システム1における端末20の動作モードの状態遷移図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0016】
<0.背景>
まず、本発明の実施形態の背景について説明する。
【0017】
(既存技術の説明)
上記したように、端末の省電力を図るため、端末の振動が連続して検出されない時間が、第1の時間を上回った場合にのみ、端末の動作モードを通常モードから省電力モードに切り替える既存技術が知られている。しかし、端末の振動が連続して検出されない時間が、所定の時間を上回った場合に、一律的に端末の動作モードを通常モードから省電力モードに切り替えてしまうと、ユーザの利便性が向上しないことが想定される。
【0018】
例えば、既存技術においては、端末の振動が検出された場合に、端末の動作モードが省電力モードから通常モードに切り替えられる。ここで、既存技術において、省電力モードは、端末と車載機との通信が禁止される通信禁止モードである。また、既存技術において、通常モードには、通信可能時間が第1の時間であるモード(以下、「通信可能時間制限モード(短時間)」とも言う。)と、通信可能時間が第1の時間よりも長時間であるモード(以下、「通信可能時間制限モード(長時間)」とも言う。)と、が含まれる。
【0019】
通信可能時間制限モード(短時間)は、端末を利用するユーザが車両から降車したと判定された場合に設定されるモードである。端末の動作モードが通信可能時間制限モード(短時間)に設定されているときに、端末の振動が連続して検出されない時間が、第1の時間を上回った場合に、端末の動作モードが通信可能時間制限モード(短時間)から通信禁止モードに切り替わる。
【0020】
一方、通信可能時間制限モード(長時間)は、端末を利用するユーザが車両に乗車したと判定された場合に設定されるモードである。端末の動作モードが通信可能時間制限モード(長時間)に設定されているときに、端末の振動が連続して検出されない時間が、第1の時間よりも長い第2の時間を上回った場合に、端末の動作モードが通信可能時間制限モード(長時間)から通信禁止モードに切り替わる。
【0021】
このとき、ユーザが車両に乗車し、端末の動作モードが通信可能時間制限モード(長時間)に設定されたものの、ユーザが端末を用いた車両の制御を行わずに車両内で静止し続け、端末の振動が連続して検出されない時間が第2の時間を上回ってしまう場合も想定される。かかる場合には、端末の動作モードが通信可能時間制限モード(長時間)から通信禁止モードに切り替わってしまうため、ユーザは、車両に乗車したまま端末を用いた車両の制御を行うことができなくなってしまう。
【0022】
一例として、ユーザが車両に乗車し、端末の動作モードが通信可能時間制限モード(長時間)に設定されたものの、ユーザが端末を用いて車両のエンジンを始動させずに車両内で睡眠をとってしまい、端末の振動が連続して検出されない時間が第2の時間を上回ってしまう場合も想定される。かかる場合には、端末の動作モードが通信可能時間制限モード(長時間)から通信禁止モードに切り替わってしまうため、ユーザは、車両に乗車したまま端末を用いて車両のエンジンを始動させることができなくなってしまう。
【0023】
(本発明の実施形態の概要)
そこで、本発明の実施形態においては、ユーザの利便性を向上させることを可能とする技術を提案する。より詳細に、本発明の実施形態においては、ユーザが車両に乗車したとしても、端末の動作モードは、車載機と端末との通信可能時間が制限されない通信可能時間無制限モードに設定される。
【0024】
これによって、ユーザが端末を用いた車両の制御を行わずに車両内で静止し続け、端末の振動が連続して検出されない時間が第2の時間を上回ってしまった場合であっても、端末の動作モードが通信可能時間無制限モードから通信禁止モードに切り替わらない。これによって、ユーザは、引き続いて車両に乗車したまま端末を用いた車両の制御を行うことができるようになる。
【0025】
以上、本発明の実施形態の背景について説明した。
【0026】
<1.第1の実施形態>
続いて、本発明の第1の実施形態について説明する。
【0027】
(1.1.システムの構成)
まず、本発明の第1の実施形態に係る車両制御システムの構成例について説明する。
【0028】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る車両制御システム1の構成例を示す図である。図1に示されるように、本発明の第1の実施形態に係る車両制御システム1は、車載機10と、端末20とを備える。車載機10は、車両に搭載される通信装置の例に該当し得る。端末20は、ユーザによって携帯されて持ち運ばれ得る。
【0029】
車両制御システム1においては、車載機10と端末20との間において、所定の通信シーケンスによる暗号照合処理が実施される。かかる暗号照合処理によって、車載機10が端末20を認証し、車両の制御(例えば、車両のドアの開錠および施錠、エンジンの始動など)が行われる。
【0030】
ここで、端末20は、車両を制御するための操作が入力される専用の電子キーであってもよい。あるいは、端末20は、所定のサーバからダウンロードされたキー情報が設定されたスマートフォンなどの電子機器であってもよい。以下の説明においては、端末20が電子キーである場合を主に想定する。
【0031】
(車載機10)
図1に示されるように、車載機10は、制御部110と、通信部120と、送信アンテナ122と、受信アンテナ124と、記憶部130とを備える。また、通信部120は、端末20との間で通信を行い、送信部121と、受信部123とを備える。さらに、制御部110は、乗降車判定部112と、モード切り替え制御部114とを備える。
【0032】
(送信部121)
送信部121は、端末20の受信部223に対して送信アンテナ122を介して各種情報を送信する。具体的には、送信部121は、モード切り替え制御部114によって生成された、端末20の動作モードを切り替えるためのコマンド(以下、「モード切り替えコマンド」とも言う。)を、送信アンテナ122を介して端末20に送信する。
【0033】
(送信アンテナ122)
送信アンテナ122は、所定の周波数帯の無線信号を送信する。ここで、送信アンテナ122によって送信される無線信号の周波数帯は限定されない。一例として、送信アンテナ122によって送信される無線信号の周波数帯は、いわゆるLF(Low Frequency)帯であってもよい。例えば、LF帯は、125kHz前後の周波数帯であってもよい。
【0034】
(受信部123)
受信部123は、端末20の送信部221から受信アンテナ124を介して各種情報を受信する。具体的には、受信部123は、端末20に入力されたスイッチに対する操作(以下、「SW操作」とも表記する。)を、受信アンテナ124を介して端末20から受信する。
【0035】
(受信アンテナ124)
受信アンテナ124は、所定の周波数帯の無線信号を受信する。ここで、受信アンテナ124によって受信される無線信号の周波数帯は限定されない。一例として、受信アンテナ124によって送信される無線信号の周波数帯は、いわゆるRF(Radio Frequency)帯であってもよい。例えば、RF帯は、UHF(Ultra High Frequency)帯と同様の周波数帯であってもよく、312.125MHzなどであってもよい。
【0036】
(制御部110)
制御部110は、車載機10の動作を制御する。例えば、制御部110は、プロセッサおよびメモリなどを含んだ制御装置(ECU:Electronic Control Unit)として構成され得る。制御装置の機能は、メモリに格納されたプログラムがプロセッサによって読み出され、プロセッサによってプログラムが実行されることによって実現される。
【0037】
(乗降車判定部112)
乗降車判定部112は、ユーザが車両に乗車したか否かを判定する。例えば、乗降車判定部112は、車両のいずれかのドアが開いている状態から車両の全てのドアが閉じられた状態に変化したことを検出することによりユーザが車両に乗車したと判定してもよい。
【0038】
あるいは、乗降車判定部112は、車室内に設置された所定のセンサ(例えば、着座センサまたはカメラセンサなど)によって得られたデータの変化を検出することによりユーザが車両に乗車したと判定してもよい。あるいは、乗降車判定部112は、車両のサスペンションの変化を検出することによりユーザが車両に乗車したと判定してもよい。あるいは、乗降車判定部112は、車載機10から車室外または車室内に発せられる電波信号に基づいて、ユーザが車両に乗車したか否かを判定してもよい。
【0039】
また、乗降車判定部112は、ユーザが車両から降車したか否かを判定する。例えば、乗降車判定部112は、車両の全てのドアが閉じられた状態から車両のいずれかのドアが開けられた状態に変化したことを検出することによりユーザが車両から降車したと判定してもよい。
【0040】
あるいは、乗降車判定部112は、車室内に設置された所定のセンサ(例えば、着座センサまたはカメラセンサなど)によって得られたデータの変化を検出することによりユーザが車両から降車したと判定してもよい。あるいは、乗降車判定部112は、車両のサスペンションの変化を検出することによりユーザが車両から降車したと判定してもよい。あるいは、乗降車判定部112は、車載機10から車室外または車室内に発せられる電波信号に基づいて、ユーザが車両から降車したか否かを判定してもよい。
【0041】
(モード切り替え制御部114)
モード切り替え制御部114は、乗降車判定部112によってユーザが車両に乗車したと判定されたこと、または、乗降車判定部112によってユーザが車両から降車したと判定されたことに基づいて、モード切り替えコマンドを生成する。そして、モード切り替え制御部114は、生成したモード切り替えコマンドが送信部121によって端末20に送信されるように送信部121を制御する。
【0042】
(記憶部130)
記憶部130は、制御部110を動作させるためのプログラムおよびデータを記憶する記憶装置である。また、記憶部130は、制御部110の動作の過程で必要となる各種データを一時的に記憶することもできる。例えば、記憶装置は、不揮発性の記憶装置であってよい。
【0043】
(端末20)
図1に示されるように、端末20は、制御部210と、通信部220と、送信アンテナ222と、受信アンテナ224と、記憶部230と、振動検出部240とを備える。また、通信部220は、車載機10との間で通信を行い、送信部221と、受信部223とを備える。
【0044】
(送信部221)
送信部221は、車載機10の受信部123に対して送信アンテナ222を介して各種情報を送信する。具体的には、送信部221は、端末20に入力されたスイッチに対する操作(SW操作)を、送信アンテナ222を介して車載機10に送信する。
【0045】
(送信アンテナ222)
送信アンテナ222は、所定の周波数帯の無線信号を送信する。ここで、送信アンテナ222によって送信される無線信号の周波数帯は限定されない。一例として、送信アンテナ222によって送信される無線信号の周波数帯は、車載機10の受信アンテナ124によって受信される無線信号の周波数帯と同じであってよい。すなわち、送信アンテナ222によって送信される無線信号の周波数帯は、RF帯であってもよい。
【0046】
(受信部223)
受信部223は、車載機10の送信部121から受信アンテナ224を介して各種情報を受信する。具体的には、受信部223は、端末20の動作モードを切り替えるためのモード切り替えコマンドを、受信アンテナ224を介して車載機10から受信する。
【0047】
(受信アンテナ224)
受信アンテナ224は、所定の周波数帯の無線信号を受信する。ここで、受信アンテナ224によって受信される無線信号の周波数帯は限定されない。一例として、受信アンテナ224によって送信される無線信号の周波数帯は、車載機10の送信アンテナ122によって送信される無線信号の周波数帯と同じであってよい。すなわち、受信アンテナ224によって送信される無線信号の周波数帯は、LF帯であってもよい。
【0048】
(振動検出部240)
振動検出部240は、端末20が振動しているか否かを検出する。振動検出部240としては、どのようなセンサが用いられてもよい。一例として、振動検出部240は、加速度センサなどであってもよい。振動検出部240によって得られた、端末20が振動しているか否かを示す検出結果は、制御部210に出力される。
【0049】
(制御部210)
制御部210は、端末20の動作を制御する。例えば、制御部210は、プロセッサおよびメモリなどを含んだ制御装置(ECU:Electronic Control Unit)として構成され得る。制御装置の機能は、メモリに格納されたプログラムがプロセッサによって読み出され、プロセッサによってプログラムが実行されることによって実現される。
【0050】
制御部210は、振動検出部240によって得られた車両が振動しているか否かを示す検出結果、または、受信部223によって受信されたモード切り替えコマンドに従って、端末20の動作モード(以下、単に「動作モード」とも言う。)を切り替える。端末20は、動作モードに複数のモードのいずれかを設定し、動作モードに設定したモードに従って動作する。かかる複数のモードそれぞれについては、後に詳細に説明する。
【0051】
(記憶部230)
記憶部230は、制御部210を動作させるためのプログラムおよびデータを記憶する記憶装置である。また、記憶部230は、制御部210の動作の過程で必要となる各種データを一時的に記憶することもできる。例えば、記憶装置は、不揮発性の記憶装置であってよい。
【0052】
以上、本発明の第1の実施形態に係る車両制御システム1の構成例について説明した。
【0053】
(1.2.複数のモードの説明)
続いて、図2を参照しながら、端末20の動作モードに設定され得る複数のモードそれぞれについて説明する。
【0054】
図2は、本発明の第1の実施形態に係る車両制御システム1における端末20の動作モードの状態遷移図である。図2に示されるように、車両制御システム1においては、端末20が動作モードに設定可能なモードとして、通信可能時間制限モードS1、通信可能時間無制限モードS2、および、通信禁止モードS3が挙げられる。
【0055】
(通信可能時間制限モードS1)
通信可能時間制限モードS1は、第1のモードの例に該当し得る。例えば、通信可能時間制限モードS1は、ユーザが車室外に存在するときに動作モードに設定されるモードであるため、「車室外モード」とも換言され得る。
【0056】
制御部210は、動作モードに通信可能時間制限モードS1を設定した場合には、動作モードに通信禁止モードS3を設定した場合と比較して、端末20と車載機10との間の通信に課される制限を小さくする。ここでは、制御部210が、動作モードに通信可能時間制限モードS1を設定した場合に、端末20と車載機10との間の通信を制限しない場合を想定する。
【0057】
ただし、後にも説明するように、通信可能時間制限モードS1において、制御部210は、振動検出部240によって端末20の振動が連続して検出されない時間が第1の時間を上回った場合には、動作モードを通信可能時間制限モードS1から通信禁止モードS3に切り替える。このように、通信可能時間制限モードS1においては、端末20と車載機10との間の通信可能時間が制限される。
【0058】
(通信可能時間無制限モードS2)
通信可能時間無制限モードS2は、第2のモードの例に該当し得る。例えば、通信可能時間無制限モードS2は、ユーザが車室内に存在するときに動作モードに設定されるモードであるため、「車室内モード」とも換言され得る。
【0059】
制御部210は、動作モードに通信可能時間無制限モードS2を設定した場合には、動作モードに通信禁止モードS3を設定した場合と比較して、端末20と車載機10との間の通信に課される制限を小さくする。ここでは、制御部210が、動作モードに通信可能時間制限モードS1を設定した場合と同様に、動作モードに通信可能時間無制限モードS2を設定した場合に、端末20と車載機10との間の通信を制限しない場合を想定する。
【0060】
ただし、後にも説明するように、通信可能時間無制限モードS2において、制御部210は、端末20と車載機10との間の通信可能時間を無制限とする。これによって、ユーザの利便性が向上することが期待される。このように、通信可能時間無制限モードS2においては、端末20と車載機10との間の通信可能時間が制限されない。
【0061】
(通信禁止モードS3)
通信禁止モードS3は、第3のモードの例に該当し得る。例えば、通信禁止モードS3は、ユーザが車両から降車して暫く静止状態を維持した場合に動作モードに設定されるモードである。通信禁止モードS3においては、車載機10と端末20との通信により消費される端末20の電力が削減されるため、「節電モード」または「省電力モード」とも換言され得る。
【0062】
制御部210は、動作モードに通信禁止モードS3を設定した場合には、動作モードに通信可能時間制限モードS1および通信可能時間無制限モードS2のいずれを設定した場合よりも、端末20と車載機10との間の通信に課される制限を大きくする。ここでは、制御部210が、動作モードに通信禁止モードS3を設定した場合に、端末20と車載機10との間の通信を禁止する場合を想定する。
【0063】
具体的に、制御部210は、車載機10から送信される無線信号が受信部223によって受信されなくすることにより、端末20と車載機10との間の通信を禁止してもよい。あるいは、制御部210は、車載機10から受信された無線信号に対応する応答が送信部221によって送信されなくすることにより、端末20と車載機10との間の通信を禁止してもよい。
【0064】
以上、本発明の第1の実施形態に係る複数のモードについて説明した。
【0065】
(1.3.動作モードの切り替えの説明)
続いて、図2を参照しながら、端末20の動作モードの切り替えの例について説明する。
【0066】
(通信禁止モードS3から通信可能時間制限モードS1へ)
制御部210は、動作モードに通信禁止モードS3が設定されているときに、振動検出部240によって振動が検出された場合、または、端末20にあらかじめ定められたSW操作が入力された場合に(図2における「振動検出」or「SW操作」)、動作モードを通信禁止モードS3から通信可能時間制限モードS1に切り替える。なお、あらかじめ定められたSW操作は、端末20に設けられたドアアンロックボタンの押し下げなどであってもよい。
【0067】
(通信可能時間制限モードS1から通信可能時間無制限モードS2へ)
制御部210は、動作モードに通信可能時間制限モードS1が設定されているときに、車載機10によってユーザが車両に乗車したと判定された場合に(図2における「乗車」)、車載機10から送信されたモード切り替えコマンドが受信部223によって受信されたことに基づいて、動作モードを通信可能時間制限モードS1から通信可能時間無制限モードS2に切り替える。
【0068】
一例として、モード切り替えコマンドは、車載機10によってユーザが車両に乗車したと判定された後、車載機10と端末20との間で実行される所定の認証シーケンスが成功した場合に、車載機10から端末20に送信されてもよい。例えば、認証シーケンスは、チャレンジレスポンス認証、証明書を用いた認証、または、ID(Identification)を用いた認証などであってもよい。
【0069】
その他、制御部210は、振動検出部240が正常に機能しているか否かを監視してもよい。そして、制御部210は、動作モードに通信可能時間制限モードS1が設定されているときに、振動検出部240が正常に機能しなくなったこと(すなわち、振動検出部240の故障)を検出した場合には(図2における「振動検出部の故障」)、動作モードを通信可能時間制限モードS1から通信可能時間無制限モードS2に切り替える。
【0070】
そして、制御部210は、振動検出部240の故障を検出したことに基づいて、動作モードを通信可能時間制限モードS1から通信可能時間無制限モードS2に切り替えた後には、車両からユーザが降車したと判定されたとしても、通信可能時間無制限モードS2から通信可能時間制限モードS1への動作モードの切り替えを行わない。
【0071】
これによって、振動検出部240による振動の検出結果を用いない通信可能時間無制限モードS2に動作モードが固定されるため、振動検出部240が故障してしまった後における端末20の動作の安定化が図られる。
【0072】
(通信可能時間無制限モードS2から通信可能時間制限モードS1へ)
制御部210は、動作モードに通信可能時間無制限モードS2が設定されているときに、車載機10によってユーザが車両から降車したと判定された場合に(図2における「降車」)、車載機10から送信されたモード切り替えコマンドが受信部223によって受信されたことに基づいて、動作モードを通信可能時間無制限モードS2から通信可能時間制限モードS1に切り替える。
【0073】
なお、上記したように、通信可能時間無制限モードS2において、制御部210は、端末20と車載機10との間の通信可能時間を無制限とする。換言すると、制御部210は、動作モードに通信可能時間無制限モードS2が設定されているときには、振動検出部240によって振動が連続して検出されない時間に基づく、通信可能時間無制限モードS2から通信禁止モードS3への動作モードの切り替えを行わない。これによって、ユーザの利便性が向上することが期待される。
【0074】
(通信可能時間制限モードS1から通信禁止モードS3へ)
制御部210は、動作モードに通信可能時間制限モードS1が設定されているときに、振動検出部240によって端末20の振動が連続して検出されない時間が第1の時間を上回った場合には(図2における「振動が検出されない時間>第1の時間」)、動作モードを通信可能時間制限モードS1から通信禁止モードS3に切り替える。
【0075】
これにより、端末20の省電力化が図られるとともに、通信禁止モードS3においては、車載機10と端末20との間の通信が制限されるため、端末20が外来ノイズにより誤発信することが軽減され、車両のセキュリティ性が向上することも期待される。
【0076】
(通信禁止モードS3から通信可能時間無制限モードS2へ)
制御部210は、動作モードに通信禁止モードS3が設定されているときに、振動検出部240の故障を検出した場合には(図2における「振動検出部の故障」)、動作モードを通信禁止モードS3から通信可能時間無制限モードS2に切り替える。
【0077】
そして、制御部210は、振動検出部240の故障を検出したことに基づいて、動作モードを通信禁止モードS3から通信可能時間無制限モードS2に切り替えた後には、車両からユーザが降車したと判定されたとしても、通信可能時間無制限モードS2から通信可能時間制限モードS1への動作モードの切り替えを行わない。
【0078】
これによって、振動検出部240による振動の検出結果を用いない通信可能時間無制限モードS2に動作モードが固定されるため、振動検出部240が故障してしまった後における端末20の動作の安定化が図られる。
【0079】
以上、本発明の第1の実施形態に係る端末20の動作モードの切り替えの例について説明した。
【0080】
(1.4.本発明の第1の実施形態に係る効果)
以上のように、本発明の第1の実施形態に係る車両制御システム1によれば、端末20の振動を検出する振動検出部240を用いて、第1の時間続けて端末20の振動が検出されない場合には、通信可能時間制限モードS1から通信禁止モードS3に、端末20の動作モードが切り替えられる。これによって、端末20の動作モードが頻繁に切り替えられてしまうことが抑制され得る。
【0081】
また、本発明の第1の実施形態に係る車両制御システム1によれば、通信可能時間無制限モードS2において、端末20と車載機10との間の通信可能時間が無制限とされる。これによって、ユーザが車両に乗車し、ユーザが端末20を用いた車両の制御を行わずに車両内で静止し続けたとしても、端末20の動作モードが通信禁止モードS3に切り替わってしまうことがなくなる。
【0082】
したがって、ユーザが、車両に乗車したまま端末20を用いた車両の制御を行うことができなくなってしまうことがなくなるため、ユーザの利便性が向上することが期待される。
【0083】
以上、本発明の第1の実施形態に係る効果について説明した。
【0084】
<2.第2の実施形態>
続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0085】
(2.1.システムの構成)
本発明の第2の実施形態に係る車両制御システム1の構成例について説明する。本発明の第2の実施形態に係る車両制御システム1の構成は、本発明の第1の実施形態に係る車両制御システムの構成とほぼ同様である。したがって、以下の説明においても、本発明の第1の実施形態に係る車両制御システム1の構成例を示した図1を使用する。
【0086】
本発明の第1の実施形態においては、制御部210が、動作モードに通信可能時間制限モードS1が設定されているときに、車載機10によってユーザが車両に乗車したと判定された場合に(図2における「乗車」)、動作モードを通信可能時間制限モードS1から通信可能時間無制限モードS2に切り替える例について説明した。
【0087】
しかし、制御部210は、動作モードに通信可能時間制限モードS1が設定されているときに、車載機10によってユーザが車両に乗車したと判定された場合に、あらかじめ用意された二つ以上の候補モードのいずれか一つを選択し、選択したモードに動作モードを切り替えてもよい。
【0088】
また、本発明の第1の実施形態においては、制御部210が、動作モードに通信可能時間制限モードS1が設定されているときに、振動検出部240の故障を検出した場合に、動作モードを通信可能時間制限モードS1から通信可能時間無制限モードS2に切り替える例について説明した。
【0089】
しかし、制御部210は、動作モードに通信可能時間制限モードS1が設定されているときに、振動検出部240の故障を検出した場合に、あらかじめ用意された二つ以上の候補モードのいずれか一つを選択し、選択したモードに動作モードを切り替えてもよい。
【0090】
このように、二つ以上の候補モードのいずれか一つが選択され、選択されたモードに動作モードが切り替えられることによって、動作モードの切り替えが頻発してしまうことを抑制することと、ユーザの利便性を向上させることとのどちらを優先するかが選択され得る。
【0091】
ここで、あらかじめ用意された二つ以上の候補モードのいずれが選択されるかは、あらかじめ設定されたセキュリティレベルに依存してもよい。一例として、セキュリティレベルは、端末20に設けられたスイッチに対するユーザによる操作によって入力可能であってもよい。セキュリティレベルは、第1のレベル(以下、「高レベル」とも言う。)と第1のレベルよりも低い第2のレベル(以下、「低レベル」とも言う。)と、を含んでもよい。以下では、かかる例について説明する。
【0092】
図3は、本発明の第2の実施形態に係る車両制御システム1における端末20の動作モードの状態遷移図である。図3に示されるように、車両制御システム1においては、端末20が動作モードに設定可能なモードとして、通信可能時間制限モード(短時間)S1、通信可能時間無制限モードS2、通信可能時間制限モード(長時間)S22、および、通信禁止モードS3が挙げられる。
【0093】
(通信可能時間制限モード(短時間)S1)
通信可能時間制限モード(短時間)S1は、第1のモードの例に該当し得る。通信可能時間制限モード(短時間)S1は、本発明の第1の実施形態における通信可能時間制限モードS1と同様のモードである。
【0094】
なお、通信可能時間制限モード(短時間)S1における(短時間)という表記は、通信可能時間制限モード(短時間)S1と通信可能時間制限モード(長時間)S22との区別が容易になるように付された表記であり、通信可能時間制限モードが継続する時間の絶対的な長さを規定するための表記ではない。
【0095】
(通信可能時間無制限モードS2)
通信可能時間無制限モードS2は、第2のモードの例に該当し得る。通信可能時間無制限モードS2は、本発明の第1の実施形態における通信可能時間無制限モードS2と同様のモードである。
【0096】
(通信可能時間制限モード(長時間)S22)
本発明の第2の実施形態において、通信可能時間制限モード(長時間)S22は、第3のモードの例に該当し得る。例えば、通信可能時間制限モード(長時間)S22は、通信可能時間無制限モードS2と同様に、ユーザが車室内に存在するときに動作モードに設定されるモードであるため、「車室内モード」とも換言され得る。
【0097】
制御部210は、動作モードに通信可能時間制限モード(長時間)S22を設定した場合には、動作モードに通信禁止モードS3を設定した場合と比較して、端末20と車載機10との間の通信に課される制限を小さくする。ここでは、制御部210が、動作モードに通信可能時間制限モード(長時間)S22を設定した場合に、端末20と車載機10との間の通信を制限しない場合を想定する。
【0098】
ただし、後にも説明するように、通信可能時間制限モード(長時間)S22において、制御部210は、振動検出部240によって端末20の振動が連続して検出されない時間が第2の時間を上回った場合には、動作モードを通信可能時間制限モード(長時間)S22から通信禁止モードS3に切り替える。第2の時間は、上記した第1の時間よりも長い。このように、通信可能時間制限モード(長時間)S22においては、端末20と車載機10との間の通信可能時間が制限される。
【0099】
なお、通信可能時間制限モード(長時間)S22における(長時間)という表記は、通信可能時間制限モード(長時間)S22と通信可能時間制限モード(短時間)S1との区別が容易になるように付された表記であり、通信可能時間制限モードが継続する時間の絶対的な長さを規定するための表記ではない。
【0100】
(通信禁止モードS3)
本発明の第2の実施形態において、通信禁止モードS3は、第4のモードの例に該当し得る。通信禁止モードS3は、本発明の第1の実施形態における通信禁止モードS3と同様のモードである。
【0101】
以上、本発明の第2の実施形態に係る複数のモードについて説明した。
【0102】
(2.2.動作モードの切り替えの説明)
続いて、図3を参照しながら、本発明の第2の実施形態に係る端末20の動作モードの切り替えの例について説明する。
【0103】
なお、以下においては、本発明の第2の実施形態に係る端末20の動作モードの切り替えのうち、本発明の第1の実施形態に係る端末20の動作モードの切り替えと異なる箇所についてのみ説明する。したがって、以下においては、本発明の第2の実施形態に係る端末20の動作モードの切り替えのうち、本発明の第1の実施形態に係る端末20の動作モードの切り替えと同じ箇所についての説明を省略する。
【0104】
(通信可能時間制限モード(短時間)S1から通信可能時間無制限モードS2または通信可能時間制限モード(長時間)S22へ)
制御部210は、動作モードに通信可能時間制限モード(短時間)S1が設定されているときに、車載機10によってユーザが車両に乗車したと判定された場合、または、振動検出部240の故障を検出した場合に(図3における「乗車」or「振動検出部の故障」)、車載機10から送信されたモード切り替えコマンドが受信部223によって受信されたことに基づいて、動作モードを通信可能時間制限モード(短時間)S1から通信可能時間無制限モードS2または通信可能時間制限モード(長時間)S22に切り替える。
【0105】
具体的に、制御部210は、動作モードに通信可能時間制限モード(短時間)S1が設定されているときに、車載機10によってユーザが車両に乗車したと判定された場合、または、振動検出部240の故障を検出した場合には、あらかじめ設定されたセキュリティレベルに基づいて、動作モードを通信可能時間制限モード(短時間)S1から通信可能時間無制限モードS2または通信可能時間制限モード(長時間)S22に切り替える。
【0106】
一例として、セキュリティレベルとして低レベルがあらかじめ設定されている場合を想定する(図3における「セキュリティ:低」)。かかる場合に、制御部210は、動作モードに通信可能時間制限モード(短時間)S1が設定されているときに、車載機10によってユーザが車両に乗車したと判定された場合、または、振動検出部240の故障を検出した場合には、動作モードを通信可能時間制限モード(短時間)S1から通信可能時間無制限モードS2に切り替える。
【0107】
一方、セキュリティレベルとして高レベルがあらかじめ設定されている場合を想定する(図3における「セキュリティ:高」)。かかる場合には、制御部210は、動作モードに通信可能時間制限モード(短時間)S1が設定されているときに、車載機10によってユーザが車両に乗車したと判定された場合、または、振動検出部240の故障を検出した場合には、動作モードを通信可能時間制限モード(短時間)S1から通信可能時間制限モード(長時間)S22に切り替える。
【0108】
そして、制御部210は、振動検出部240の故障を検出したことに基づいて、動作モードを通信可能時間制限モード(短時間)S1から通信可能時間無制限モードS2に切り替えた後には、車両からユーザが降車したと判定されたとしても、通信可能時間無制限モードS2から通信可能時間制限モード(短時間)S1への動作モードの切り替えを行わない。
【0109】
このような制御によって、セキュリティレベルが低レベルである場合、かつ、振動検出部240が故障した場合に、振動検出部240による振動の検出結果を用いない通信可能時間無制限モードS2に動作モードが固定される。これによって、振動検出部240が故障してしまった後における端末20の動作の安定化が図られる。
【0110】
(通信禁止モードS3から通信可能時間無制限モードS2または通信可能時間制限モード(長時間)S22へ)
制御部210は、動作モードに通信禁止モードS3が設定されているときに、振動検出部240の故障を検出した場合には(図3における「振動検出部の故障」)、動作モードを通信禁止モードS3から通信可能時間無制限モードS2または通信可能時間制限モード(長時間)S22に切り替える。
【0111】
具体的に、制御部210は、動作モードに通信禁止モードS3が設定されているときに、振動検出部240の故障を検出した場合には、あらかじめ設定されたセキュリティレベルに基づいて、動作モードを通信禁止モードS3から通信可能時間無制限モードS2または通信可能時間制限モード(長時間)S22に切り替える。
【0112】
一例として、セキュリティレベルとして低レベルがあらかじめ設定されている場合を想定する(図3における「セキュリティ:低」)。かかる場合に、制御部210は、動作モードに通信禁止モードS3が設定されているときに、振動検出部240の故障を検出した場合には、動作モードを通信禁止モードS3から通信可能時間無制限モードS2に切り替える。
【0113】
一方、セキュリティレベルとして高レベルがあらかじめ設定されている場合を想定する(図3における「セキュリティ:高」)。かかる場合には、制御部210は、動作モードに通信禁止モードS3が設定されているときに、振動検出部240の故障を検出した場合には、動作モードを通信禁止モードS3から通信可能時間制限モード(長時間)S22に切り替える。
【0114】
そして、制御部210は、振動検出部240の故障を検出したことに基づいて、動作モードを通信禁止モードS3から通信可能時間無制限モードS2に切り替えた後には、車両からユーザが降車したと判定されたとしても、通信可能時間無制限モードS2から通信可能時間制限モード(短時間)S1への動作モードの切り替えを行わない。
【0115】
このような制御によって、セキュリティレベルが低レベルである場合、かつ、振動検出部240が故障した場合に、振動検出部240による振動の検出結果を用いない通信可能時間無制限モードS2に動作モードが固定される。これによって、振動検出部240が故障してしまった後における端末20の動作の安定化が図られる。
【0116】
以上、本発明の第2の実施形態に係る端末20の動作モードの切り替えの例について説明した。
【0117】
(2.4.本発明の第2の実施形態に係る効果)
以上のように、本発明の第2の実施形態に係る車両制御システム1によれば、動作モードに通信可能時間制限モードS1が設定されているときに、車載機10によってユーザが車両に乗車したと判定された場合、または、振動検出部240の故障が検出された場合に、あらかじめ用意された二つ以上の候補モードのいずれか一つが選択され、選択されたモードに動作モードが切り替えられる。
【0118】
これによって、動作モードの切り替えが頻発してしまうことを抑制することと、ユーザの利便性を向上させることとのどちらを優先するかが選択され得る。
【0119】
以上、本発明の第2の実施形態に係る効果について説明した。
【0120】
<3.変形例>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0121】
例えば、本発明の第2の実施形態においては、あらかじめ用意される二つ以上の候補モードに、通信可能時間無制限モードS2および通信可能時間制限モード(長時間)S22(図3)が含まれる場合を想定した。しかし、あらかじめ用意される二つ以上の候補モードは、かかる例に限定されない。
【0122】
例えば、あらかじめ用意される二つ以上の候補モードに、通信可能時間無制限モードS2が含まれなくてもよい。このとき、あらかじめ用意される二つ以上の候補モードには、通信可能時間無制限モードS2が含まれない代わりに、通信可能時間制限モード(長時間)S22とは異なる通信可能時間制限モード(以下、「新たな通信可能時間制限モード」とも言う。)が含まれてもよい。
【0123】
このとき、制御部210は、動作モードに新たな通信可能時間制限モードを設定した場合、振動検出部240によって端末20の振動が連続して検出されない時間が第3の時間を上回る場合に、動作モードを新たな通信可能時間制限モードから通信禁止モードS3に切り替えてもよい。
【0124】
また、本発明の第2の実施形態と同様に、制御部210は、動作モードに通信可能時間制限モード(長時間)S22を設定した場合、振動検出部240によって端末20の振動が連続して検出されない時間が第2の時間を上回る場合に、動作モードを通信可能時間制限モード(長時間)S22から通信禁止モードS3に切り替えてもよい。
【0125】
また、通信可能時間制限モード(長時間)S22に対応する第2の時間が、新たな通信可能時間制限モードに対応する第3の時間よりも長い場合、かつ、動作モードに通信禁止モードS3が設定されている場合を想定する。このとき、振動検出部240の故障を検出した場合を想定する。
【0126】
かかる場合には、制御部210は、セキュリティレベルが高レベルである場合には、動作モードを通信禁止モードS3から通信可能時間制限モード(長時間)S22に切り替え、セキュリティレベルが低レベルである場合には、動作モードを通信禁止モードS3から新たな通信可能時間制限モードに切り替えてもよい。
【符号の説明】
【0127】
1:車両制御システム、10:車載機、110:制御部、112:乗降車判定部、114:モード切り替え制御部、120:通信部、121:送信部、122:送信アンテナ、123:受信部、124:受信アンテナ、130:記憶部、20: 端末、210:制御部、220:通信部、221:送信部、222:送信アンテナ、223:受信部、224:受信アンテナ、230:記憶部、240:振動検出部

図1
図2
図3