(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024047228
(43)【公開日】2024-04-05
(54)【発明の名称】ポンプユニット
(51)【国際特許分類】
B65D 83/00 20060101AFI20240329BHJP
B65D 81/32 20060101ALI20240329BHJP
B05B 11/00 20230101ALI20240329BHJP
【FI】
B65D83/00 K
B65D81/32 B
B05B11/00 101F
B05B11/00 101G
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022152742
(22)【出願日】2022-09-26
(71)【出願人】
【識別番号】000000918
【氏名又は名称】花王株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100140958
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 学
(74)【代理人】
【識別番号】100137888
【弁理士】
【氏名又は名称】大山 夏子
(72)【発明者】
【氏名】山田 孝
(72)【発明者】
【氏名】西村 啓汰
【テーマコード(参考)】
3E013
3E014
【Fターム(参考)】
3E013AB08
3E013AC01
3E013AD03
3E013AD07
3E013AE12
3E013AF04
3E013AF32
3E014PA01
3E014PB05
3E014PC04
3E014PD11
3E014PE14
3E014PF05
(57)【要約】
【課題】容器の付け替え後も繰り返し使用することが可能なポンプユニットを提供する。
【解決手段】液状物を吸引し、吸引した液状物を圧送する複数のポンプ60と、前記複数のポンプ60から圧送された液状物を吐出する吐出部47と、前記複数のポンプ60の各々に対して液状物を収容する容器20を着脱可能に装着するための装着機構413と、を備える、ポンプユニット40。
【選択図】
図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液状物を吸引し、吸引した液状物を圧送する複数のポンプと、
前記複数のポンプから圧送された液状物を吐出する吐出部と、
前記複数のポンプの各々に対して液状物を収容する容器を着脱可能に装着するための装着機構と、
を備える、ポンプユニット。
【請求項2】
複数の前記容器には連結部が連結されており、
前記装着機構は、前記連結部に形成されている係合部に着脱可能に係合することにより、前記複数のポンプの各々に対して前記容器を装着する、請求項1に記載のポンプユニット。
【請求項3】
前記ポンプユニットに対して前記連結部が所定の向きを有する状態で前記装着機構が前記係合部に係合する、請求項2に記載のポンプユニット。
【請求項4】
前記連結部に形成されている係合部は、前記容器の着脱方向に沿って延出しており、先端部側が肉厚となる段差面を有する頭部を有し、
前記装着機構は、前記係合部の前記頭部が嵌合する穴または凹部である、請求項2または3に記載のポンプユニット。
【請求項5】
使用者により押圧される操作部をさらに備え、
前記操作部は、前記使用者による押圧に応じて、前記複数のポンプを同時に押圧する、請求項1~4のいずれか一項に記載のポンプユニット。
【請求項6】
前記操作部は、前記使用者による押圧に応じて回転軸周りに回転することにより、前記複数のポンプを同時に押圧する、請求項5に記載のポンプユニット。
【請求項7】
前記使用者により把持される把持部をさらに備える、請求項5または6に記載のポンプユニット。
【請求項8】
前記複数のポンプは、同一サイズであり、同一構成を有する、請求項1~7のいずれか一項に記載のポンプユニット。
【請求項9】
前記容器は、
前記液状物の収容空間を形成する容器本体と、
前記収容空間に繋がる開口を有するスパウトと、
前記開口から前記容器本体への流体の流入を止める弁機構と、
を有し、
前記ポンプユニットは、前記ポンプに対して装着された前記容器の弁機構を押し下げることにより前記弁機構を開く押下げ部を有する、請求項1~8のいずれか一項に記載のポンプユニット。
【請求項10】
前記連結部は、前記複数の容器の位置関係を固定する固定部材である、請求項2~4のいずれか一項に記載のポンプユニット。
【請求項11】
請求項1~9のいずれか一項に記載のポンプユニットと、
複数の前記容器に連結されている連結部と、
を備え、
前記連結部は、前記複数の容器を立位状態で支持する容器支持体である、装置。
【請求項12】
前記容器支持体は、前記複数の容器および前記複数の容器の位置関係を固定する固定部材を有する容器ユニットを支持する支持部を備える、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記支持部は、前記容器支持体に対して前記容器ユニットが所定の向きを有する状態で前記容器ユニットを支持する、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記容器は袋容器である、請求項11~13のいずれか一項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポンプユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複数の容器を有し、複数の容器に収容された液状物を吐出する装置が知られている。例えば、複数の容器の各々は組成の異なる液状物を収容し、上記装置は、使用者による操作に応じて、複数の容器から吸引した液状物を同時に吐出する。このような装置は、使用される直前に複数種類の液状物が混ぜられるタイプの髪染め剤およびトリートメントなどに適用され得る。
【0003】
また、特許文献1には、2つの容器および2つの容器を支持するホルダーを備える2連式吐出器が開示されている。当該2連式吐出器では、容器の口部にポンプが接着または溶着などにより一体連結されており、ポンプを含む容器をホルダーに対して着脱することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に開示された2連式吐出器では、使用により容器内に液状物が無くなった場合、ポンプを含む容器が新たな容器に取り替えられる。このため、2連式吐出器には、コストおよび環境保護の観点などからの改善が望まれた。
【0006】
本発明は、容器の付け替え後も繰り返し使用することが可能なポンプユニットに関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある観点は、液状物を吸引し、吸引した液状物を圧送する複数のポンプと、前記複数のポンプから圧送された液状物を吐出する吐出部と、前記複数のポンプの各々に対して液状物を収容する容器を着脱可能に装着するための装着機構と、を備える、ポンプユニットに関する。
【発明の効果】
【0008】
以上説明したように本発明によれば、容器の付け替え後もポンプユニットを繰り返し使用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態による装置1の外観構成を示す説明図である。
【
図2】本発明の一実施形態による袋容器20の外観構成を示す説明図である。
【
図3】本発明の一実施形態による袋容器20の
図2に示したI-I線断面である。
【
図4】袋容器20に液状物が充填される様子を示す説明図である。
【
図5】本発明の一実施形態によるジョイント11の斜視図である。
【
図6】本発明の一実施形態によるジョイント11の平面図である。
【
図8】本発明の一実施形態による容器ホルダー30の正面側を視点とする斜視図である。
【
図9】本発明の一実施形態による容器ホルダー30の背面側を視点とする斜視図である。
【
図10】容器ホルダー30への容器ユニット10の装着を示す説明図である。
【
図11】容器ホルダー30へ容器ユニット10が装着された状態を示す説明図である。
【
図12】本発明の一実施形態によるポンプユニット40の側面図である。
【
図15】ポンプ60の
図14に示したII-II線断面である。
【
図16】ポンプユニット40への容器ホルダー30および容器ユニット10の装着を示す説明図である。
【
図17】ポンプユニット40へ容器ホルダー30および容器ユニット10が装着された状態を示す説明図である。
【
図18】
図17に示した装置1のIII-III線断面を示す説明図である。
【
図19】使用者により操作レバー43が押圧されたことにより、各ポンプ60において、ピストン62、中空ステム63および筒体65がシリンダ61に対して押下げられている状態を示している。
【
図20】変形例による装置2の構成を示す斜視図である。
【
図21】変形例によるポンプユニット40-2の側面図である。
【
図22】変形例による容器ユニット10-2の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0011】
<装置の全体構成>
本発明の一実施形態は、液状物を吸引および圧送するポンプユニットを有する装置に関する。以下、
図1を参照し、本発明の一実施形態による装置の全体構成を説明する。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態による装置1の外観構成を示す説明図である。
図1に示したように、本発明の一実施形態による装置1は、容器ユニット10と、容器ホルダー30と、ポンプユニット40と、を備える。
【0013】
(容器ユニット10)
容器ユニット10は、ジョイント11および複数の袋容器20を有する。ジョイント11は複数の袋容器20を連結し、複数の袋容器20の位置関係を固定する固定部材の一例である。
【0014】
袋容器20は、液状物の収容空間を形成する容器の一例である。袋容器20は、軟包装体であり、例えば、互いに張り合わされた複数のフィルムを有してもよい。フィルムとしては、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド等の合成樹脂又はこれらの組み合わせからなる単層又は多層のフィルムや積層シート、又はこれらにアルミニウム等の金属蒸着層を付加した積層シート等が挙げられるが、これらに制限されない。
【0015】
このような袋容器20が収容する液状物には、例えば、液体、ゲルおよびペーストが該当する。液体、ゲルおよびペーストは、いずれも流動性を有する点で共通するが、液体は一定の形を有さず、ゲルおよびペーストは半固形であり一時的には一定の形を有し得る。具体的には、袋容器20に収容される液状物は、液体洗剤、柔軟剤、漂白剤、シャンプー、リンス、コンディショナー、ボディーソープ、化粧液、歯磨き粉、髪染め剤、薬剤、液体調味料等であってよい。
【0016】
また、複数の袋容器20の各々に収容される液状物の組成は異なってもよい。
図1には、複数の袋容器20として、袋容器20Aおよび袋容器20Bを示している。袋容器20Aおよび袋容器20Bには、髪染め剤を構成し、組成が異なる液状物が収容されてもよい。例えば、袋容器20Aには酸化染料を含む第1剤が収容され、袋容器20Bには過酸化水素を含む第2剤が収容されてもよい。
【0017】
(容器ホルダー30)
容器ホルダー30は、複数の袋容器20を立位状態で支持する容器支持体の一例である。容器ホルダー30には、複数の袋容器20を含む容器ユニット10が一体的に装着される。容器ホルダー30は、複数の袋容器20に連結される連結部にも該当する。
【0018】
(ポンプユニット40)
ポンプユニット40は、容器ユニット10を支持する容器ホルダー30を着脱可能に装着し、複数の袋容器20から液状物を吸引して吐出する。
図1に示したように、ポンプユニット40は、ポンプユニット本体41、操作レバー43、およびノズル47を有する。
【0019】
ポンプユニット本体41は、
図1には示されない複数のポンプを収容する空間、および、使用者に把持される把持部412を有する。また、ポンプユニット本体41には、操作レバー43がポンプユニット本体41に対して回転可能に連結される。操作レバー43は、ポンプユニット本体41と操作レバー43により形成される回転軸周りに回転する。操作レバー43は、使用者により押圧される操作部の一例である。操作レバー43は、使用者による押圧に応じて回転軸周りに回転することにより、ノズル47を介して複数のポンプを同時に押圧する。
【0020】
各ポンプには1の袋容器20が装着される。各ポンプは、操作レバー43からの押圧に応じて液状物をノズル47に圧送し、操作レバー43からの押圧の解放に応じて、装着されている袋容器20から液状物を吸引する。ノズル47は、複数のポンプから圧送された液状物が通る複数の管を有し、各管の開口である吐出口47aから液状物を吐出する吐出部の一例である。
【0021】
なお、本明細書においては、吐出口47aから液状物が吐出される方向を前方向(
図1に示すX軸における一方向)と称し、その反対方向を後ろ方向(
図1に示すX軸における反対方向)と称する場合がある。また、装置1の状態が立位状態である時の装置1の高さ方向を上下方向(
図1におけるZ軸方向)と称し、前後方向および上下方向に直交する方向を幅方向(
図1におけるY軸方向)と称する場合がある。
【0022】
また、装置1は一体的に販売されてもよいし、装置1を構成する要素が別個に販売されてもよい。例えば、容器ホルダー30およびポンプユニット40からなるセットと、容器ユニット10が別個に販売されてもよい。この場合、使用者は、容器ユニット10を取り換えることにより、容器ホルダー30およびポンプユニット40を繰り返し使用することが可能である。
【0023】
(背景)
本発明の比較例による2連式吐出器では、容器の口部にポンプが接着または溶着などにより一体連結されている。このため、容器内の液状物が無くなると、ポンプを含む容器が新たな容器に取り替えられる。このため、比較例による2連式吐出器には、コストおよび環境保護などの観点などからの改善が望まれた。
【0024】
また、液状物の種類によっては、新たな容器に取り替えた後の最初の使用時から、各容器から吸引された液状物の吐出が同時に開始されることが望まれる。特に、第1剤および第2剤を用いる髪染め剤では、第1剤および第2剤の吐出が同時に開始されることが望まれる。
【0025】
本件発明者は、上記事情を一着眼点にして本発明を創作するに至った。本発明によれば、容器ユニット10の付け替え後もポンプユニット40を繰り返し使用することが可能である。また、本発明による装置1は、容器ユニット10を新たな容器ユニット10に取り替えた後の最初の使用時から、各袋容器20から吸引された液状物の吐出を同時に開始することが可能である。以下、このような本発明による装置1が有する袋容器20、ジョイント11、容器ホルダー30およびポンプユニット40の構成を順次詳細に説明する。
【0026】
<袋容器の構成>
図2は、本発明の一実施形態による袋容器20の外観構成を示す説明図である。
図3は、本発明の一実施形態による袋容器20の
図2に示したI-I線断面である。
図2および
図3に示したように、本発明の一実施形態による袋容器20は、袋本体21と、スパウト25と、バルブキャップ50と、を備える。
【0027】
袋本体21は、複数のフィルムの張り合わせにより構成されている。複数のフィルムに囲まれる空間が液状物の収容空間となる。袋本体21の内周面にスパウト25が接合されることで、袋本体21にスパウト25が固着される。
【0028】
スパウト25は、筒部22、上段環部23Uおよび下段環部23Lを有する。筒部22の上端および下端は開口している。上段環部23Uおよび下段環部23Lは、筒部22の外周から突出している。上段環部23Uは下段環部23Lよりも上側に位置しており、上段環部23Uおよび下段環部23Lの間には溝24が形成されている。
【0029】
バルブキャップ50は、バルブキャップ50内で液状物などの流体の流路を開閉する。バルブキャップ50は、
図3に示したように、天面部511、外筒部512、内筒部514、嵌合部515、スプリング支持部516、スプリング517、およびボール弁518を有する。
【0030】
天面部511は、バルブキャップ50の上端に位置する環状の領域である。天面部511に囲まれる部分には開口513が形成されている。外筒部512は、天面部511の外縁から下側に延出している。内筒部514は、外筒部512の内周側に位置しており、スパウト25を外筒部512と挟みこむ。嵌合部515は、内筒部514から延出しており、開口513に向かうにつれて内径が小さくなる領域を有する。
【0031】
スプリング支持部516は、内筒部514の下端部に連結されており、スプリング517の下端を支持する面を有する。スプリング517は、スプリング支持部516とボール弁518の間に位置し、ボール弁518を嵌合部515に押し込む方向に付勢する。ボール弁518は、スプリング517からの付勢により嵌合部515に押し込まれ、嵌合部515と嵌合する。ボール弁518は、弁機構の一例である。ボール弁518が嵌合部515と嵌合している状態は、バルブキャップ50内を通過する流体の流路が閉鎖されている状態である。
【0032】
ここで、
図4を参照し、上述した袋容器20に液状物を充填する方法を説明する。
【0033】
図4は、袋容器20に液状物が充填される様子を示す説明図である。
図4の左図に示す酸素除去処理が行われた後に、
図4の右図に示すように液状物の充填が行われる。具体的には、酸素除去処理においては、ノズルTが嵌合部515に挿入されて、ノズルTによりボール弁518が押し下げられることで、バルブキャップ50内を通過する流体の流路が開く。この流路を介してバキュームが行われることにより、袋本体21内の酸素が除去される。なお、酸素除去処理においては、窒素の充填とバキュームが交互に繰り返し行われてもよい。
【0034】
そして、
図4の右図に示すように、ノズルTが嵌合部515に挿入されてバルブキャップ50内を通過する流体の流路が開いている状態において、袋本体21内への液状物が充填される。液状物の充填後は、ノズルTが抜かれ、ボール弁518がスプリング517からの付勢により嵌合部515に押し込まれ、バルブキャップ50内を通過する流体の流路が閉鎖される。このような液状物の充填の方法により、袋本体21は液状物のみで満たされている状態となる。
【0035】
<ジョイントの構成>
続いて、複数の袋容器20を連結し、複数の袋容器20の位置関係を固定するジョイント11の構成を説明する。
【0036】
図5は、本発明の一実施形態によるジョイント11の斜視図である。
図6は、本発明の一実施形態によるジョイント11の平面図である。
図5および
図6に示したように、ジョイント11は、容器支持部12と、背面カバー13と、指押し部14と、ガイド部15と、を備える。
【0037】
容器支持部12は、基部121と、第1支持部122Aおよび122Bと、第2支持部125を有する。
【0038】
基部121は、装置1の幅方向(Y軸方向)に沿って形成されている。第1支持部122Aおよび122Bと、第2支持部125は、基部121から装置1の前方向(X軸における一方向)に延出している。第1支持部122Aおよび122Bは基部121の両端に位置し、第2支持部125は、第1支持部122Aおよび122Bの間に位置する。これにより、容器支持部12には、2つの中空領域128Aおよび128Bが区画される。中空領域128Aは、基部121、第1支持部122Aおよび第2支持部125により区画された中空領域であり、中空領域128Bは、基部121、第1支持部122Bおよび第2支持部125により区画された中空領域である。
【0039】
第1支持部122Aは、
図6に示したように、中空領域128Aに面さない側の側面から突出するホルダー係止部123A、および中空領域128A側に突出している容器係止部124Aを有する。同様に、第1支持部122Bは、中空領域128Bに面さない側の側面から突出するホルダー係止部123B、および中空領域128B側に突出している容器係止部124Bを有する。
【0040】
第2支持部125は、中空領域128A側に突出している容器係止部126A、および中空領域128B側に突出している容器係止部126Bを有する。
【0041】
背面カバー13は、基部121の背面側に位置するカバーである。指押し部14は、背面カバー13の幅方向における両端に設けられている。指押し部14は、装置1の幅方向(Y軸方向)に概ね直交する面に沿って形成されている。ガイド部15は背面カバー13の上端から上方向に延出している。ガイド部15は、平面視において、各袋容器20のバルブキャップ50の外形に沿うように、装置1の前後方向を振幅方向とする波形状を有する。
【0042】
このようなジョイント11は、
図7に示すように、複数の袋容器20を連結し、複数の袋容器20と共に容器ユニット10を構成する。
【0043】
図7は、容器ユニット10の斜視図である。
図7においては、袋容器20Aの筒部22が中空領域128Aに嵌合し、基部121、第1支持部122Aおよび第2支持部125が袋容器20Aの溝24に嵌合している。また、第1支持部122Aの容器係止部124Aおよび第2支持部125の容器係止部126Aが、袋容器20Aの筒部22を係止することにより、袋容器20Aがジョイント11に固定されている。
【0044】
同様に、袋容器20Bの筒部22が中空領域128Bに嵌合し、基部121、第1支持部122Bおよび第2支持部125が袋容器20Bの溝24に嵌合している。また、第1支持部122Bの容器係止部124Bおよび第2支持部125の容器係止部126Bが、袋容器20Bの筒部22を係止することにより、袋容器20Bがジョイント11に固定されている。
【0045】
<容器ホルダーの構成>
続いて、容器ユニット10を立位状態で支持する容器ホルダー30の構成を説明する。
【0046】
図8は、本発明の一実施形態による容器ホルダー30の正面側を視点とする斜視図である。
図9は、本発明の一実施形態による容器ホルダー30の背面側を視点とする斜視図である。
図8および
図9に示したように、容器ホルダー30は、底部31と、2つの脚部32と、正面カバー33と、ガイド部35と、2つの爪部36と、を備える。
【0047】
底部31は、上下方向(Z軸方向)に直交する面に沿って形成されている。底部31は、装置1が載置面に載置される際に、当該載置面に接する部分である。2つの脚部32は、底部31の幅方向(Y軸方向)における両端から上方向に延出している。
【0048】
正面カバー33は、装置1の正面側(前側)に位置しているカバーである。正面カバー33の背面側には、
図9に示したように、上段支持部38Uおよび下段支持部38Lからなる支持部38が形成されている。上段支持部38Uおよび下段支持部38Lは、上下方向において互いに離隔しており、正面カバー33の内側に張り出している領域である。
【0049】
ガイド部35は、正面カバー33から上方向に延出している。ガイド部35は、平面視において、ジョイント11のガイド部15とは異なる形状を有する。
図8に示した例では、ガイド部35は扁平形状を有する。2つの爪部36は、後述するポンプユニット40の穴413に着脱可能に係合する係合部の一例である。2つの爪部36は、正面カバー33の幅方向(Y軸方向)における両端から上方向に延出している。各爪部36には、爪部36の先端側が肉厚となる段差面37aを有する頭部37が形成されている。
【0050】
このような容器ホルダー30に、
図10に示すように背面側から容器ユニット10が押し込まれる。より詳細に説明すると、容器ホルダー30の上段支持部38Uおよび下段支持部38Lの間に、各袋容器20の上段環部23Uおよび下段環部23Lが入り込む。また、
図10に示したように、上段支持部38Uおよび下段支持部38Lの間には凹部39が形成されており、当該凹部39に、ジョイント11のホルダー係止部123Aおよびホルダー係止部123Bが嵌合する。これにより、
図11に示すように容器ユニット10と容器ホルダー30が一体化する。
【0051】
容器ユニット10と容器ホルダー30が一体化した状態において、使用者は、2つの指で2つの指押し部14を挟持し、容器ユニット10を容器ホルダー30から引き出すことにより、容器ユニット10を容器ホルダー30から取り外すことが可能である。
【0052】
なお、容器ホルダー30には正面カバー33が設けられているので、容器ユニット10を正面側から容器ホルダー30に装着することはできない。また、ジョイント11には背面カバー13が設けられているので、容器ユニット10の背面側から容器ユニット10を容器ホルダー30に装着することはできない。すなわち、容器ユニット10の正面側から容器ホルダー30の背面側へのみ、容器ユニット10を容器ホルダー30に装着可能である。従って、容器ホルダー30は、容器ユニット10が所定の向きを有する状態でのみ容器ユニット10を支持し得る。例えば、容器ホルダー30は、
図11に示したように、正面から見て袋容器20Aが袋容器20Bの左側に位置するような向きを容器ユニット10が有する状態でのみ容器ユニット10を支持する。
【0053】
<ポンプユニットの構成>
続いて、容器ユニット10を支持する容器ホルダー30を容器ユニット10と共に一体的に着脱可能に装着し、複数の袋容器20から液状物を吸引して吐出するポンプユニット40の構成を説明する。
【0054】
図12は、本発明の一実施形態によるポンプユニット40の側面図である。
図13は、ポンプユニット本体41の斜視図である。
図14は、ポンプ60の側面図である。
図15は、ポンプ60の
図14に示したII-II線断面である。
図12および
図13に示したように、ポンプユニット40は、ポンプユニット本体41、操作レバー43、およびノズル47を有する。また、ポンプユニット40は、複数のポンプ60を収容する。当該ポンプユニット40の構成の一部については
図1を参照して説明済みであるので、以下では未説明の内容を主に説明する。
【0055】
ポンプユニット本体41は、
図12および
図13に示したように、本体外筒部42と、挿入部415と、押圧部416と、ポンプ収容部417Aおよび417Bと、レバー係合部419と、を有する。
【0056】
本体外筒部42は、ポンプユニット本体41の外周部分を構成する筒部である。本体外筒部42の正面側は扁平形状を有し、本体外筒部42の背面側は前後方向を振幅方向とする波形状を有する。本体外筒部42には、
図12に示したように、幅方向において離隔して互いに対向する位置に、穴413および指押し部414が形成されている。穴413には、容器ホルダー30の頭部37が内側から嵌合する。詳細については後述する通り、容器ホルダー30の頭部37が穴413に嵌合することにより、容器ホルダー30および容器ユニット10が一体的にポンプユニット40に装着される。指押し部414は、穴413の内側に位置しており、薄肉部414aを介して穴413の縁に繋がっている。なお、
図12においては装着機構の一例として穴413を示しているが、装着機構は、頭部37が嵌る凹部のような他の機構であってもよい。また、ポンプユニット40と容器ホルダー30との上述した嵌合の態様は一例であり、ポンプユニット40と容器ホルダー30は他の態様により嵌合してもよい。
【0057】
挿入部415および押圧部416は、押下げ部の一例であり、各ポンプ収容部417に対して設けられている。挿入部415は筒形状を有し、押圧部416は平面視において十字形状を有する。挿入部415および押圧部416は、ポンプ収容部417の下端から下側に延出しており、
図3を参照して説明したバルブキャップ50の開口513に挿入される。そして、押圧部416がバルブキャップ50内のボール弁518を押し下げる。
【0058】
ポンプ収容部417Aおよび417Bは、
図13に示したように、本体外筒部42の内側において、幅方向に沿って離隔して配置される。ポンプ収容部417Aおよび417Bは、ポンプ60が収容される円柱形状の空間を形成する。
【0059】
レバー係合部419は、ポンプユニット本体41の天面で互いに対向する位置に設けられている。レバー係合部419は、孔419aを有する。孔419aには、操作レバー43が有する軸部が挿入される。これにより、レバー係合部419の孔419aを通過する回転軸Lが形成され、操作レバー43が当該回転軸L周りに回転することが可能となる。
【0060】
ポンプ60は、
図14および
図15に示したように、シリンダ61と、ピストン62と、中空ステム63と、ステム押さえ64と、筒体65と、を有する。
【0061】
シリンダ61は、開口h1が形成されている底壁を有する筒状の構成である。開口h1に面して逆止弁V1が設けられている。ピストン62は、シリンダ61の内側にて上下方向に沿ってスライド可能に保持されている。ピストン62の下端には開口h2が形成されている。開口h2に面して逆止弁V2が設けられている。シリンダ61とピストン62の間に、液状物が一時的に貯蔵される第1ポンプ室P1が形成される。
【0062】
中空ステム63は、ピストン62をスライド可能に保持する。中空ステム63の内側には、液状物の供給経路となる第2ポンプ室P2が形成される。ステム押さえ64は、シリンダ61の上端面に配置され、中空ステム63の胴体部に設けられたフランジfに当接して中空ステム63の位置決めを行う。筒体65は、中空ステム63の上端に嵌合し、下向きに開放した環状溝を有する。当該中空ステム63は、ノズル47にも嵌合し、第2ポンプ室P2はノズル47内の流路に繋がる。なお、
図15には示していないが、筒体65とステム押さえ64の間には、ピストン62を中空ステム63と共に弾性支持するスプリングが配置され得る。
【0063】
なお、ポンプユニット40に設けられる2つのポンプ60は、同一のサイズおよび構成を有してもよい。すなわち、2つのポンプ60では、第1ポンプ室P1の体積が等しく、また、一回の吸引でポンプ60に流入する液状物の体積も同一であってよい。ただし、2つのポンプ60が異なるサイズおよび構成を有してもよい。例えば、ストロークおよび高さは同じである2つのポンプ60において、第1ポンプ室P1の断面積を変化させることで、2つのポンプ60からの液状物の吐出量を変化させることが可能である。
【0064】
以上説明したポンプユニット40には、
図16に示すように、下側から容器ホルダー30および容器ユニット10が一体的に押し込まれる。これにより、本体外筒部42の内周面に沿うように容器ホルダー30のガイド部35および容器ユニット10のガイド部15が挿入され、
図17に示すように、ポンプユニット40に容器ホルダー30および容器ユニット10が装着される。なお、ガイド部35とガイド部15は平面視において異なる形状を有し、本体外筒部42の正面側はガイド部35に対応する形状を有し、本体外筒部42の背面側はガイド部15に対応する形状を有する。従って、容器ホルダー30および容器ユニット10の正面とポンプユニット40の正面が合っている状態でのみ、ポンプユニット40に容器ホルダー30および容器ユニット10を装着可能である。以下、
図18を参照し、ポンプユニット40に容器ホルダー30および容器ユニット10が装着されている装置1の状態を説明する。
【0065】
<装置1の断面構成>
図18は、
図17に示した装置1のIII-III線断面を示す説明図である。
図18に示したように、ポンプユニット40に容器ホルダー30および容器ユニット10が装着された状態においては、ポンプユニット本体41の押圧部416がバルブキャップ50の開口513に挿入されて、ボール弁518を押し下げている。これにより、バルブキャップ50は、バルブキャップ50内を通過する流体の流路が開いている状態となっている。なお、袋容器20Aにはポンプ60Aが繋がっており、袋容器20Bにはポンプ60Bが繋がっている。
【0066】
また、容器ホルダー30の頭部37がポンプユニット本体41の穴413に嵌合している。この状態において、使用者が指押し部414を押圧すると、頭部37がポンプユニット本体41の内側方向へ押されて、頭部37と穴413との嵌合が外れる。使用者は、頭部37と穴413との嵌合が外れた状態においてポンプユニット40から容器ホルダー30および容器ユニット10を引き下げることにより、容器ホルダー30および容器ユニット10をポンプユニット40から取り外すことが可能である。
【0067】
<装置1の動作>
続いて、
図19を参照して、装置1の動作を説明する。
【0068】
図19は、使用者により操作レバー43が押圧されたことにより、各ポンプ60において、ピストン62、中空ステム63および筒体65がシリンダ61に対して押下げられている状態を示している。ピストン62がシリンダ61に対して押し下げられると、第1ポンプ室P1の内圧が高まる。そして、第1ポンプ室P1の内圧と第2ポンプ室P2との圧力差による推力が逆止弁V2の弾性力を上回ると、逆止弁V2の弁体が移動することで逆止弁V2が開き、第1ポンプ室P1と第2ポンプ室P2が連通する。これにより、
図19において矢印で示したように、第1ポンプ室P1から第2ポンプ室P2へ液状物が移動し、さらに、第2ポンプ室P2からノズル47に液状物が圧送され、ノズル47の吐出口47aから液状物が吐出される。
【0069】
その後、使用者による操作レバー43の押圧が解放されると、図示しないスプリングにより、ピストン62、中空ステム63および筒体65がシリンダ61に対して上昇する。ピストン62がシリンダ61に対して上昇すると、第1ポンプ室P1の内圧が低まる。そして、第1ポンプ室P1の内圧と袋容器20の内圧との圧力差による推力が逆止弁V1の弾性力を上回ると、逆止弁V1の弁体が移動することで逆止弁V1が開き、袋容器20と第1ポンプ室P1とが連通する。これにより、袋容器20からバルブキャップ50を介して第1ポンプ室P1に液状物が吸引される。
【0070】
使用者は、このように、操作レバー43の押圧と当該押圧の解放を繰り返すことにより、吐出口47aに繰り返し液状物を、等量定量性を確保して吐出させることが可能である。
【0071】
<作用効果>
以上説明した本発明の一実施形態によれば、多様な作用効果が得られる。例えば、本発明の一実施形態によれば、容器ホルダー30の頭部37がポンプユニット本体41の穴413に嵌合することにより、容器ホルダー30および容器ユニット10がポンプユニット40に着脱可能に装着される。また、凹部39にジョイント11のホルダー係止部123Aおよびホルダー係止部123Bが嵌合することにより、容器ホルダー30に容器ユニット10が着脱可能に装着される。
【0072】
したがって、装置1の使用により袋容器20内に液状物が無くなった際に、容器ユニット10の付け替えにより、容器ホルダー30およびポンプユニット40を繰り返し使用することが可能である。具体的には、使用者は、ポンプユニット40から容器ホルダー30および容器ユニット10を取り外し、さらに、容器ホルダー30から容器ユニット10を取り外す。その後に、容器ホルダー30に新たな容器ユニット10を装着し、容器ホルダー30および容器ユニット10を一体的にポンプユニット40に装着することにより、容器ホルダー30およびポンプユニット40を繰り返し使用可能である。このため、本発明の一実施形態による装置1は環境にやさしい。さらに、本発明の一実施形態では、容器としてフィルム製の袋容器20が用いられる点でも、環境保護に資する。
【0073】
また、本発明の一実施形態によれば、容器ホルダー30は、
図11に示したように、正面から見て袋容器20Aが袋容器20Bの左側に位置するような向きを容器ユニット10が有する状態でのみ容器ユニット10を支持する。さらに、容器ホルダー30および容器ユニット10の正面とポンプユニット40の正面が合っている状態でのみ、ポンプユニット40に容器ホルダー30および容器ユニット10を装着可能である。ここで、袋容器20Aおよび袋容器20Bの位置関係は固定部材の一例であるジョイント11により固定されているので、容器ユニット10において使用者による袋容器20Aと袋容器20Bの位置の入れ替えは行われないと考えられる。従って、袋容器20Aにはポンプ60Aが繋がり、袋容器20Bにはポンプ60Bが繋がる。かかる構成によれば、容器ユニット10の付け替え前後でポンプ60に異なる液状物が収容された容器が繋がり異なる種類の液状物が混ざってしまうことを防止可能である。
【0074】
また、本発明の一実施形態によれば、袋容器20のスパウト25にバルブキャップ50が装着されている。従って、袋本体21内の気密性が得られるので、袋本体21に収容されている液状物の劣化を抑制することが可能である。さらに、袋容器20Aおよび袋容器20Bの双方の袋本体21は、上述した液状物の充填方法により液状物のみで満たされている状態となる。従って、新たな容器ユニット10が付けられた後の装置1の初めて使用時において、袋容器20Aおよび袋容器20Bの双方の袋本体21から同時に液状物の吸引を開始することで、液状物の吐出開始タイミングのズレを抑制することが可能である。なお、上記効果は、2つのポンプ60でストローク(ピストン62および中空ステム63の昇降幅)が等しい場合により確実に得られる。
【0075】
本発明の一実施形態によれば、使用者が操作レバー43を押圧することにより、同時に2つのポンプ60のピストン62、中空ステム63および筒体65が押し下げられ、2つのポンプ60から圧送された液状物をノズル47が同時に吐出する。また、操作レバー43は、ポンプユニット本体41との間の回転軸L周りに回転し、使用者が操作レバー43を押圧する位置は、操作レバー43がノズル47を介して2つのポンプ60を押し下げる位置よりも回転軸Lから遠い。従って、テコの原理により、使用者はより少ない力で操作レバー43を押圧するだけで、2つのポンプ60からの液状物の圧送および同時吐出を実現することが可能である。
【0076】
また、本発明の一実施形態によれば、ポンプユニット40に把持部412が形成されている。使用者は、装置1を使用する際に把持部412を把持できるので、装置1を使用し易い。
【0077】
<変形例>
上記では、容器ユニット10、容器ホルダー30およびポンプユニット40の3パーツからなる装置1を説明した。ただし、パーツ数は3つに限定されない。例えば、容器ホルダー30を有さず、2パーツで構成される装置も提供され得る。以下、このような装置を変形例による装置2として説明する。
【0078】
図20は、変形例による装置2の構成を示す斜視図である。
図20に示したように、変形例による装置2は、容器ユニット10-2およびポンプユニット40-2を有する。変形例による装置2では、容器ユニット10-2が容器ホルダー30を介さずにポンプユニット40-2に装着されている。各袋容器20が自立性を有する場合には、容器ホルダー30が無くても装置2が立位状態を維持することができる。また、装置2の非使用時には装置2を寝かせておく場合には、各袋容器20が自立性を有さなくてもよい。以下では、
図21および
図22を参照し、容器ユニット10-2およびポンプユニット40-2において上述した実施形態と異なる構成を主に説明する。
【0079】
図21は、変形例によるポンプユニット40-2の側面図である。
図21に示したように、変形例によるポンプユニット40-2は、上述したポンプユニット本体41、操作レバー43、およびノズル47に加え、正面カバー48を有する。正面カバー48は、本体外筒部42の正面側の下端から下方向に延出している。
【0080】
図22は、変形例による容器ユニット10-2の斜視図である。
図22に示したように、変形例による容器ユニット10-2は、袋容器20A、袋容器20B、バルブキャップ50およびジョイント11-2を備える。ジョイント11-2は、上述した容器支持部12と、背面カバー13と、ガイド部15とを備える。また、ジョイント11-2は、爪部16および正面ガイド部19を備える。
【0081】
爪部16は、ポンプユニット40-2の穴413に着脱可能に係合する係合部の一例である。2つの爪部16は、背面カバー13の幅方向における両端から上方向に延出している。各爪部16には、爪部16の先端側が肉厚となる段差面を有する頭部17が形成されている。正面ガイド部19は、ガイド部15と共に環状の領域を構成するように、ガイド部15に対向して設けられている。
【0082】
このような容器ユニット10-2は、ポンプユニット40-2の下側から装着される。具体的には、本体外筒部42の内周面に沿うようにガイド部15および正面ガイド部19が挿入され、爪部16の頭部17がポンプユニット本体41の穴413に嵌合することにより、容器ユニット10-2がポンプユニット40-2に装着される。使用者が指押し部414を押圧すると、頭部17がポンプユニット本体41の内側方向へ押されて、頭部17と穴413との嵌合が外れる。使用者は、頭部17と穴413との嵌合が外れた状態においてポンプユニット40-2から容器ユニット10-2を引き下げることにより、容器ユニット10-2をポンプユニット40-2から取り外すことが可能である。
【0083】
このように、容器ホルダー30を有さない変形例による装置2においても、ポンプユニット40-2に対して容器ユニット10-2を着脱可能に装着することが可能である。その他、上述した実施形態と実質的に同一な作用効果を得ることが可能である。
【0084】
<補足>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明の技術的範囲はかかる例に限定されない。本発明の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0085】
1、2 装置
10 容器ユニット
11 ジョイント
12 容器支持部
121 基部
122A 第1支持部
122B 第1支持部
123 ホルダー係止部
124 容器係止部
125 第2支持部
126 容器係止部
128 中空領域
13 背面カバー
14 指押し部
15 ガイド部
16 爪部
17 頭部
19 正面ガイド部
20 袋容器
21 袋本体
22 筒部
23U 上段環部
23L 下段環部
24 溝
25 スパウト
30 容器ホルダー
31 底部
32 脚部
33 正面カバー
35 ガイド部
36 爪部
37 頭部
38U 上段支持部
38L 下段支持部
39 凹部
40 ポンプユニット
41 ポンプユニット本体
412 把持部
413 穴
414 指押し部
414a 薄肉部
415 挿入部
416 押圧部
417 ポンプ収容部
419 レバー係合部
42 本体外筒部
43 操作レバー
47 ノズル
47a 吐出口
48 正面カバー
50 バルブキャップ
511 天面部
512 外筒部
513 開口
514 内筒部
515 嵌合部
516 スプリング支持部
517 スプリング
518 ボール弁
60 ポンプ
61 シリンダ
62 ピストン
63 中空ステム
64 ステム押さえ
65 筒体