(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024047293
(43)【公開日】2024-04-05
(54)【発明の名称】機械式駐車装置
(51)【国際特許分類】
E04H 6/42 20060101AFI20240329BHJP
E04H 6/20 20060101ALI20240329BHJP
E04H 6/18 20060101ALI20240329BHJP
【FI】
E04H6/42 Z
E04H6/20 D
E04H6/18 606B
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022152837
(22)【出願日】2022-09-26
(71)【出願人】
【識別番号】000002358
【氏名又は名称】新明和工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】弁理士法人有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】信藤 経雄
(57)【要約】
【課題】 パレットレス式の駐車装置において、入出庫部に充電ボックスの格納スペースを必要とせず電気車両に充電ができる機械式駐車装置を提供する。
【解決手段】 電気車両に充電する可搬型の充電中継器と、充電中継器を複数格納する中継器格納部と、搬器と中継器格納部との間で充電中継器を移動させる中継器移動装置と、を有し、充電中継器は、電気車両に接続される充電部と、所定の前記駐車部に対応して設けられた電力供給部から受電するための受電部と、を有し、中継器移動装置は、搬器に設けられるとともに充電中継器が載置される搬器側コンベア部と、搬器側コンベア部と協働して搬器と中継器格納部との間で充電中継器を移動させる格納部側コンベア部と、を有し、制御装置は、電気車両を搬器に載置させる前に、搬器を中継器格納部に移動させ、搬器側コンベア部および格納部側コンベア部を駆動して中継器格納部から搬器に充電中継器を移動させるように構成されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気車両の入出庫を行う入出庫部と、前記電気車両を格納する駐車部を複数有する駐車スペース部と、前記入出庫部と前記駐車スペース部との間で車両を移動させる搬器と、前記搬器の制御を行う制御装置と、を備えた機械式駐車装置であって、
前記電気車両に充電する可搬型の充電中継器と、
前記充電中継器を複数格納する中継器格納部と、
前記搬器と前記中継器格納部との間で前記充電中継器を移動させる中継器移動装置と、を有し、
前記充電中継器は、前記電気車両に接続される充電部と、所定の前記駐車部に対応して設けられた電力供給部から受電するための受電部と、を有し、
前記中継器移動装置は、前記搬器に設けられるとともに前記充電中継器が載置される搬器側コンベア部と、前記搬器側コンベア部と協働して前記搬器と前記中継器格納部との間で前記充電中継器を移動させる格納部側コンベア部と、を有し、
前記制御装置は、前記電気車両を前記搬器に載置させる前に、前記搬器を前記中継器格納部に移動させ、前記搬器側コンベア部および前記格納部側コンベア部を駆動して前記中継器格納部から前記搬器に前記充電中継器を移動させるように構成されている、
機械式駐車装置。
【請求項2】
前記搬器側コンベア部および前記格納部側コンベア部は、前記充電中継器が載置面上で位置ずれしないための位置決め部を有している、
請求項1に記載の機械式駐車装置。
【請求項3】
前記搬器側コンベア部と協働して前記搬器と前記駐車部との間で前記充電中継器を移動させる駐車部側コンベア部を備え、
前記制御装置は、前記電気車両の入庫の際、前記搬器の前記駐車部への移動と、前記搬器側コンベア部および前記駐車部側コンベア部の駆動とによって、前記充電中継器を前記駐車部に移動させるとともに、前記充電中継器の前記受電部と前記電力供給部とを接続するように構成されている、
請求項1に記載の機械式駐車装置。
【請求項4】
前記搬器側コンベア部は、前記充電中継器の移動用と、前記搬器上の前記電気車両の横行用とに兼用され、
前記駐車部側コンベア部は、前記充電中継器の前記移動用と、前記駐車部上の前記電気車両の前記横行用とに兼用されている、
請求項3に記載の機械式駐車装置。
【請求項5】
前記制御装置は、入庫する前記電気車両の登録情報を記憶する記憶部を有し、
前記登録情報は、車両識別情報と前記車両識別情報に紐づけられた充電口位置情報とを含み、
前記制御装置は、前記電気車両の入庫の際、前記登録情報に基づいて前記充電中継器の前記搬器上の位置を決定し、前記搬器側コンベア部を駆動させて前記充電中継器を前記搬器上に移動させるように構成されている、
請求項1又は2に記載の機械式駐車装置。
【請求項6】
前記搬器側コンベア部は、前記搬器に載置される前記電気車両の前後方向に離間する第1搬器側コンベア部および第2搬器側コンベア部と、を有し、
前記制御装置は、前記電気車両の入庫の際、前記登録情報に基づいて、前記格納部側コンベア部から前記第1搬器側コンベア部への前記充電中継器の移動、または前記格納部側コンベア部から前記第2搬器側コンベア部への前記充電中継器の移動を選択するように構成されている、
請求項5に記載の機械式駐車装置。
【請求項7】
前記格納部側コンベア部は、前記第1搬器側コンベア部に対応する第1格納部側コンベア部と、前記第2搬器側コンベア部に対応する第2格納部側コンベア部と、を有し、
前記制御装置は、前記電気車両の入庫の際、前記登録情報に基づいて、前記第1格納部側コンベア部から前記第1搬器側コンベア部への前記充電中継器の移動、または、前記第2格納部側コンベア部から前記第2搬器側コンベア部への前記充電中継器の移動を選択するように構成されている、
請求項6に記載の機械式駐車装置。
【請求項8】
前記格納部側コンベア部は、前記搬器の左方向と右方向の同じ高さ位置に設けられる右格納部側コンベア部および左格納部側コンベア部を有し、
前記制御装置は、前記電気車両の入庫の際、前記登録情報に基づいて、前記右格納部側コンベア部から前記搬器側コンベア部への前記充電中継器の移動、または、前記左格納部側コンベア部から前記搬器側コンベア部への前記充電中継器の移動を選択するように構成されている、
請求項5に記載の機械式駐車装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、電気車両に充電ができるパレットレス式の機械式駐車装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の自動車を駐車させる機械式駐車設備がマンション、ビジネス街などに設置されている。機械式駐車設備は、設置条件等に応じてエレベータ式、多段式などの形式が採用されており、パレットを有しないパレットレス式が採用される場合がある。一方、近年、電気車両(この明細書および特許請求の範囲の書類中における「電気車両」は、「電気車両:EV」、「プラグインハイブリッド電気車両:PHEV」を含む)が普及し、電気車両の充電を駐車している時間を利用して行う機械式駐車設備が提案されている。
【0003】
例えば、この種の先行技術として、コンベア式の機械式駐車装置において、電気車両の駐車中に充電しようとしたものがある(例えば、特許文献1参照)。この駐車装置では、入出庫ブース(入出庫部)において、コンベア上に停車した電気車両のタイヤに集電ブラケットの脚部を差し込み、集電ブラケットの脚部に設けられたプラグソケットに電気車両の給電口ソケットから延びるケーブルのプラグを接続するようにしている。電気車両は、リフト装置によって駐車ますまで搬送され、駐車ますにおいて電気車両と集電ブラケットとを一体的に移動させ、格納位置まで到達すると充電が可能となるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1では、入出庫部において電気車両のタイヤに集電ブラケットの脚部を差し込むことで車輪を挟み込んだ状態としてコンベア上に設置している。このため、入出庫部には、電気車両の収容台数に応じた数の集電ブラケットを常設しておく必要があり、入出庫部に広い格納スペースが必要となる。
【0006】
また、入出庫部において、運転者又は係員が集電ブラケットの脚部を車輪に挟み込む必要があり、利便性が悪い。
【0007】
そこで、本出願は、パレットレス式の駐車装置において、入出庫部に充電中継器の格納スペースを必要とせず電気車両に充電ができる機械式駐車装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本出願の一態様に係る機械式駐車装置は、電気車両の入出庫を行う入出庫部と、前記電気車両を格納する駐車部を複数有する駐車スペース部と、前記入出庫部と前記駐車スペース部との間で車両を移動させる搬器と、前記搬器の制御を行う制御装置と、を備えた機械式駐車装置であって、前記電気車両に充電する可搬型の充電中継器と、前記充電中継器を複数格納する中継器格納部と、前記搬器と前記中継器格納部との間で前記充電中継器を移動させる中継器移動装置と、を有し、前記充電中継器は、前記電気車両に接続される充電部と、所定の前記駐車部に対応して設けられた電力供給部から受電するための受電部と、を有し、前記中継器移動装置は、前記搬器に設けられるとともに前記充電中継器が載置される搬器側コンベア部と、前記搬器側コンベア部と協働して前記搬器と前記中継器格納部との間で前記充電中継器を移動させる格納部側コンベア部と、を有し、前記制御装置は、前記電気車両を前記搬器に載置させる前に、前記搬器を前記中継器格納部に移動させ、前記搬器側コンベア部および前記格納部側コンベア部を駆動して前記中継器格納部から前記搬器に前記充電中継器を移動させるように構成されている。
【0009】
この構成により、電気車両を搬器に乗入れる前に搬器を中継器格納部に移動させ、搬器の搬器側コンベア部と中継器格納部の格納部側コンベア部とによって充電中継器を搬器上に載置することができる。これにより、入出庫部に充電中継器の格納スペースを必要とすることなく、電気車両の入庫前に搬器上へ充電中継器を載置することができる。よって、パレットレス式の駐車装置であっても、入出庫部に充電中継器の格納スペースを必要とせず電気車両に対して適切に充電することができる。
【0010】
また、前記搬器側コンベア部および前記格納部側コンベア部は、前記充電中継器が載置面上で位置ずれしないための位置決め部を有していてもよい。
【0011】
このように構成すれば、充電中継器は位置決め部で位置が決められ、格納部側コンベア部と搬器側コンベア部との上面で位置ずれせずに安定して移動させることができる。
【0012】
また、前記搬器側コンベア部と協働して前記搬器と前記駐車部との間で前記充電中継器を移動させる駐車部側コンベア部を備え、前記制御装置は、前記電気車両の入庫の際、前記搬器の前記駐車部への移動と、前記搬器側コンベア部および前記駐車部側コンベア部の駆動とによって、前記充電中継器を前記駐車部に移動させるとともに、前記充電中継器の前記受電部と前記電力供給部とを接続するように構成されていてもよい。
【0013】
このように構成すれば、駐車部に備えられた駐車部側コンベア部と搬器の搬器側コンベア部とを駆動することで、搬器上の充電中継器を駐車部へ移動させ、駐車部側コンベア部によって、充電中継器の受電部を電力供給部に接続することができる。
【0014】
また、前記搬器側コンベア部は、前記充電中継器の移動用と、前記搬器上の前記電気車両の横行用とに兼用され、前記駐車部側コンベア部は、前記充電中継器の前記移動用と、前記駐車部上の前記電気車両の前記横行用とに兼用されていてもよい。
【0015】
このように構成すれば、搬器側コンベア部によって充電中継器と電気車両とを移動させ、駐車部側コンベア部によって充電中継器と電気車両とを移動させるので、少ない数のコンベア部で充電中継器と電気車両とを適切に移動させることができる。
【0016】
また、前記制御装置は、入庫する前記電気車両の登録情報を記憶する記憶部を有し、前記登録情報は、車両識別情報と前記車両識別情報に紐づけられた充電口位置情報とを含み、前記制御装置は、前記電気車両の入庫の際、前記登録情報に基づいて前記充電中継器の前記搬器上の位置を決定し、前記搬器側コンベア部を駆動させて前記充電中継器を前記搬器上に移動させるように構成されていてもよい。
【0017】
このように構成すれば、制御装置は、記憶部に記憶された電気車両の充電口位置情報に基づいて、電気車両の入庫の際に充電中継器を充電口の位置情報に応じた適切な位置に配置することができる。
【0018】
また、前記搬器側コンベア部は、前記搬器に載置される前記電気車両の前後方向に離間する第1搬器側コンベア部および第2搬器側コンベア部と、を有し、前記制御装置は、前記電気車両の入庫の際、前記登録情報に基づいて、前記駐車部側コンベア部から前記第1搬器側コンベア部への前記充電中継器の移動、または前記駐車部側コンベア部から前記第2搬器側コンベア部への前記充電中継器の移動を選択するように構成されていてもよい。
【0019】
このように構成すれば、制御装置は、記憶部に記憶された充電口位置情報に基づいて、駐車部側コンベア部と搬器側の第1搬器側コンベア部または第2搬器側コンベア部との駆動により、充電中継器を充電口の適切な位置に配置することができる。
【0020】
また、前記格納部側コンベア部は、前記第1搬器側コンベア部に対応する第1格納部側コンベア部と、前記第2搬器側コンベア部に対応する第2格納部側コンベア部と、を有し、前記制御装置は、前記電気車両の入庫の際、前記登録情報に基づいて、前記第1格納部側コンベア部から前記第1搬器側コンベア部への前記充電中継器の移動、または、前記第2格納部側コンベア部から前記第2搬器側コンベア部への前記充電中継器の移動を選択するように構成されていてもよい。
【0021】
このように構成すれば、制御装置は、記憶部に記憶された充電口位置情報に基づいて、第1駐車部側コンベア部と第1搬器側コンベア部または第2駐車部側コンベア部と第2搬器側コンベア部との駆動を選択し、充電中継器を充電口の位置に応じた適切な位置に配置することができる。
【0022】
また、前記格納部側コンベア部は、前記搬器の左方向と右方向の同じ高さ位置に設けられる右格納部側コンベア部および左格納部側コンベア部を有し、前記制御装置は、前記電気車両の入庫の際、前記登録情報に基づいて、前記右格納部側コンベア部から前記搬器側コンベア部への前記充電中継器の移動、または、前記左格納部側コンベア部から前記搬器側コンベア部への前記充電中継器の移動を選択するように構成されていてもよい。
【0023】
このように構成すれば、制御装置は、記憶部に記憶された充電口位置情報に基づいて、充電中継器を右駐車部側コンベア部または左駐車部コンベア部から搬器の右位置または左位置に載置することができる。よって、充電中継器を、電気車両の右方向または左方向の充電口の位置に応じた適切な位置に配置することができる。
【発明の効果】
【0024】
本出願によれば、パレットレス式の駐車装置であっても、入出庫部に充電中継器の格納スペースを必要とせず電気車両に充電ができる機械式駐車装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】
図1は、本出願の一実施形態に係るエレベータ式駐車装置を示す正面視の断面図である。
【
図3】
図3は、
図2に示すコンベア駆動装置を含む部分の図面であり、(A)は電気車両が搬器側コンベア部に位置する状態の正面図、(B)は電気車両が駐車部側コンベア部に移動した状態の正面図である。
【
図4】
図4(A)、(B)は、
図1に示すエレベータ式駐車装置における入庫時の動作を示す模式図である。
【
図5】
図5(A)、(B)は、
図4(B)に続くエレベータ式駐車装置における入庫時の動作を示す模式図である。
【
図6】
図6は、搬器側コンベア部における充電中継器の位置決め部の例を示す斜視図である。
【
図7】
図7は、駐車部側コンベア部における充電中継器の位置決め部の例を示す斜視図である。
【
図8】
図8(A)~(D)は、電気車両の入庫時に充電中継器を搬器上に配置する位置を示す平面図である。
【
図9】
図9は、駐車棚における充電中継器の受電部と駐車棚の電力供給部との接続例を示す図面であり、(A)は接触接続の正面図、(B)は非接触接続の正面図である。
【
図10】
図10(A)、(B)は、充電中継器の大きさの例を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本出願の一実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、機械式駐車装置の一例としてエレベータ式駐車装置1を例に説明するが、機械式駐車装置の形式は限定されるものではなく、タワー式、地下式、コンベア式等であってもよい。なお、この明細書及び特許請求の範囲の書類中における前後左右方向の概念は、
図2に示す前後左右方向の概念と一致するものとする。
【0027】
<エレベータ式駐車装置の構成>
図1は、一実施形態に係るエレベータ式駐車装置1を示す正面視の断面図である。
図1の地上階が入出庫部11であり、前方には入出庫扉がある。
図1は断面図であるため入出庫扉は図示していない。
図2は、
図1に示すII-II断面図である。
図3は、
図2に示すコンベア駆動装置35を含む部分の図面であり、(A)は電気車両EVが搬器側コンベア部30に位置する状態の正面図、(B)は電気車両EVが駐車部側コンベア部12に移動した状態の正面図である。
【0028】
図1、2に示すように、エレベータ式駐車装置1は鉄骨構造体で形成された駐車塔2を有している。駐車塔2は、外形を形成する鉛直方向に設けられた主柱5と、主柱5の間を連結するように水平方向に設けられた上部梁3および水平梁4によって枠状に形成されている。地上部分には、制御装置9が設けられている。
【0029】
この実施形態の制御装置9は、エレベータ式駐車装置1の各部の制御に加え、電気車両EVへの充電も制御する。制御装置9は、プロセッサ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ及びI/Oインターフェース等を有する。制御装置9は、不揮発性メモリに保存されたプログラムに基づいてプロセッサが揮発性メモリを用いて演算処理することで実現される。制御装置9は、入庫する電気車両EVに充電する場合、後述するようにして電気車両EVに充電する。
【0030】
また、制御装置9は、入庫する電気車両EVの登録情報を記憶する記憶部を有している。登録情報は、車両識別情報と、車両識別情報に紐づけられた充電口位置情報とを含んでいる。記憶部に記憶される情報は、これら以外の情報を含んでもよい。充電口位置情報としては、充電口70の位置が、電気車両EVの右前部、右後部、左前部、左後部、前部、後部のいずれにあるかを含む。また、登録情報は、運転席の位置情報を含んでもよい。運転席の位置情報を含むことで、例えば、充電口70が前部の中央にある場合に配線等が運転者の移動の邪魔にならないようにできる。
【0031】
駐車塔2の左右方向中央部には、搬器20を昇降させる昇降路10が設けられている。搬器20は、駐車塔2の上部に設けられた昇降駆動装置23によって昇降路10で昇降させられる。搬器20の前部と後部の下部には、動滑車21がそれぞれ設けられている。搬器20は、これらの動滑車21に掛けられた索状体22(「索状体」は、「ワイヤロープ」等をいう)によって昇降させられる。この実施形態の昇降駆動装置23は、トラクションシーブ24を有し、トラクションシーブ24に掛けられた索状体22は、一端側が搬器20の動滑車21に掛けられた後、上方へ延びて駐車塔2の固定部8に固定されている。また、索状体22は、他端側がカウンタウェイト25,26の方向へ延びて動滑車27、28に掛けられた後、駐車塔2の固定部8に固定されている。カウンタウェイト25、26は、駐車塔2の後部に並設されている。
【0032】
搬器20は、このような昇降駆動装置23により、前部と後部の動滑車21に掛けられた索状体22によって動滑車方式で昇降させられる。搬器20の昇降時には、搬器20の昇降方向と逆方向にカウンタウェイト25、26が昇降する。なお、昇降駆動装置23は、この実施形態に限定されるものではない。
【0033】
この実施形態の搬器20は、載置された電気車両EVを左右方向に移動させる搬器側コンベア部30を備えている。この実施形態の搬器側コンベア部30は、搬器20の前後方向に離間する第1搬器側コンベア部31と第2搬器側コンベア部32とを有する。第1搬器側コンベア部31および第2搬器側コンベア部32は、それぞれコンベア33を有している。第1搬器側コンベア部31および第2搬器側コンベア部32は、電気車両EVのタイヤの位置に設けられている。制御装置9は、第1搬器側コンベア部31および第2搬器側コンベア部32の駆動または停止を制御する。
【0034】
昇降路10の左方と右方には、複数段の駐車部6、7が備えられている。複数段の駐車部6、7は、この実施形態では、上方の2段の駐車部6が普通の車両Vの駐車スペース部であり、下方の6段の駐車部7が電気車両EVの駐車スペース部である。以下、駐車部の説明は、電気車両EVの駐車部7について説明する。
【0035】
駐車部7には、駐車部側コンベア部12が設けられている。駐車部側コンベア部12には、載置された電気車両EVを左右方向に移動させるコンベア13が設けられている。この実施形態の駐車部側コンベア部12には、2つのコンベア13が設けられている。2つのコンベア13は、搬器側コンベア部30の2つのコンベア33のそれぞれに対応して前後方向に離間している。この実施形態では、駐車部側コンベア部12のコンベア13として、両端部をチェーンで駆動するローラコンベアが採用されている。コンベア13は、ローラコンベアとすることで、駐車部側コンベア部12の高さ寸法を低くしている。コンベア13は、スラットコンベヤなどでもよい。搬器側コンベア部30及び駐車部側コンベア部12は、公知のコンベア装置を利用できる。なお、
図1の駐車部側コンベア部12は、簡略化して図示している。
【0036】
そして、この実施形態のエレベータ式駐車装置1では、最下段の駐車部7の下方に、充電中継器50を格納する中継器格納部60が備えられている。中継器格納部60は、充電中継器50を格納できる高さとなっている。中継器格納部60は、水平方向に複数の充電中継器50を並列した状態で格納している。充電中継器50は、可搬型であり、構造は
図6で説明する。この実施形態の中継器格納部60は、搬器20を昇降路10に停止させたときに左右に備えられている。また、エレベータ式駐車装置1は、搬器20と中継器格納部60との間で充電中継器50を移動させる中継器移動装置61を備えている。中継器移動装置61は、搬器側コンベア部30と格納部側コンベア部62とを有している。格納部側コンベア部62は、中継器格納部60に設けられている。格納部側コンベア部62は、搬器側コンベア部30と協働して搬器20と中継器格納部60との間で充電中継器50を水平方向に移動させる。中継器格納部60は、右方向に右格納部側コンベア部63を有し、左方向に左格納部側コンベア部64を有している。右格納部側コンベア部63および左格納部側コンベア部64は、それぞれコンベア65を有する。この実施形態の格納部側コンベア部62は、搬器20の右方向に設けられた右格納部側コンベア部63と左方向に設けられた左格納部側コンベア部64とが、同じ高さ位置に設けられている。なお、中継器格納部60は、上記駐車部6または駐車部7に兼ねさせることもできる。
【0037】
また、格納部側コンベア部62は、第1搬器側コンベア部31に対応する第1格納部側コンベア部(後方)と、第2搬器側コンベア部32に対応する第2格納部側コンベア部(前方)とを有している。よって、格納部側コンベア部62は、右格納部側コンベア部63が第1格納部側コンベア部と第2格納部側コンベア部とを有し、左格納部側コンベア部64が第1格納部側コンベア部と第2格納部側コンベア部とを有している。
【0038】
駐車部7には、各駐車部側コンベア部12に格納された電気車両EVに対して充電する電力供給部15が設けられている。電力供給部15は、駐車部側コンベア部12に格納される電気車両EVの移動方向の最奥部にある。電力供給部15は、制御装置9と電気的に接続されている。
【0039】
搬器20には、搬器側コンベア部30のコンベア33と、駐車部側コンベア部12のコンベア13とを駆動するコンベア駆動装置35が設けられている。コンベア駆動装置35は、所定の駐車部7の位置において、搬器側コンベア部30のコンベア33と駐車部側コンベア部12のコンベア13とを同期して回転させる。コンベア駆動装置35は、搬器20に備えられた駆動歯車36で、駐車部側コンベア部12に備えられた従動歯車14を回転駆動する。
【0040】
図3(A)、(B)は、搬器20と右方向の駐車部側コンベア部12とを示している。この実施形態の搬器20は、搬器側コンベア部30が可搬式の充電中継器50の移動と電気車両EVの移動を兼ねているが、この図に基づいて電気車両EVを搬器20と駐車部7との間で移動させる動作を説明する。
図3(A)に示すように、搬器20は、昇降するときには駐車部側コンベア部12と所定の隙間を有する状態で昇降する。そして、
図3(B)に示すように、搬器20が所定階の駐車部7に停止させられた後、駐車部側コンベア部12が搬器20の搬器側コンベア部30の方向に移動する。駐車部側コンベア部12は、移動することで搬器20に備えられたコンベア駆動装置35の駆動歯車36に駐車部側コンベア部12の従動歯車14を噛合させる。
【0041】
そして、コンベア駆動装置35は、駆動歯車36を回転させることで噛合した従動歯車14を回転させ、搬器側コンベア部30のコンベア33と駐車部側コンベア部12のコンベア13とを同期させて駆動する。このように、コンベア駆動装置35は、搬器側コンベア部30と駐車部側コンベア部12とを協働させて、搬器側コンベア部30と駐車部側コンベア部12との間で搬器20と充電中継器50とを移動させる。
【0042】
また、この実施形態のコンベア駆動装置35は、搬器20の搬器側コンベア部30と格納部側コンベア部62との間で充電中継器50を移動させる。すなわち、格納部側コンベア部62にも従動歯車が設けられており、搬器20のコンベア駆動装置35により、搬器側コンベア部30のコンベア33と格納部側コンベア部62のコンベア65とを同期させて駆動する。このようにコンベア駆動装置35は、格納部側コンベア部62と搬器側コンベア部30とを協働させて、充電中継器50を搬器20と中継器格納部60との間で移動させる。
【0043】
<エレベータ式駐車装置における電気車両の入庫例>
図4(A)、(B)は、
図1に示すエレベータ式駐車装置1における入庫時の動作を示す模式図である。
図5(A)、(B)は、
図4(B)に続くエレベータ式駐車装置1における入庫時の動作を示す模式図である。上記したエレベータ式駐車装置1によれば、パレットレス式の駐車装置において、以下のようにして電気車両EVの駐車中に充電することができる。以下の説明は、エレベータ式駐車装置1において電気車両EVの入庫が受付けられた後の動作を説明する。また、説明は、昇降路10と右方向の駐車部7および右格納部側コンベア部63で説明する。
【0044】
図4(A)に示すように、制御装置9は、電気車両EVの入庫が受付けられると、入出庫部11に待機している搬器20を中継器格納部60に移動させる。そして、
図4(B)に示すように、制御装置9は、搬器側コンベア部30のコンベア33と格納部側コンベア部62のコンベア65とを駆動して充電中継器50を搬器20に移動させる。このように、制御装置9は、利用者が電気車両EVを搬器20に乗入れる前に、搬器20に充電中継器50を配置する。充電中継器50が配置された搬器20は、入出庫部11に戻されて所定位置に配置される。制御装置9は、その後の入出庫扉を開放する。
【0045】
次に、
図5(A)に示すように、利用者は電気車両EVを運転し、入出庫部11の所定位置に配置された搬器20に乗り入れる。そして、利用者は、搬器20に配置されている充電中継器50の充電部51と電気車両EVの充電口70とを配線53で接続する。この実施形態の接続例は、充電中継器50の充電部51に接続されている配線53に設けられている充電コネクタ71を充電口70に接続する例である。配線53は、電気車両EVに備えられた物を利用するようにしてもよい。電気車両EVの充電口70と充電中継器50の充電部51とを配線53で接続した利用者は、入出庫部11から退出する。
【0046】
その後、
図5(B)に示すように、制御装置9は、利用者が入出庫部11から退出すると入出庫扉を閉鎖し、搬器20を所定階の駐車部7まで上昇させる。そして、駐車部7の位置に停止した搬器20は、コンベア駆動装置35(
図3)によって搬器側コンベア部30のコンベア33と駐車部側コンベア部12のコンベア13とを駆動する。これにより、搬器20に載置されている充電中継器50と電気車両EVとが駐車部7へ移動させられる。制御装置9は、充電中継器50の受電部52が駐車部7の電力供給部15と接続される位置まで駐車部側コンベア部12のコンベア13を駆動する。制御装置9は、充電中継器50の受電部52が電力供給部15に接続されることで駐車部側コンベア部12のコンベア13を停止させ、充電中継器50と電気車両EVの格納が完了する。
【0047】
このように、制御装置9は、電気車両EVの入庫時には、搬器20の駐車部7への移動と、搬器側コンベア部30および駐車部側コンベア部12の駆動とによって、充電中継器50を駐車部7に移動させる。制御装置9は、充電中継器50の受電部52が電力供給部15に接続させる位置まで移動させる。これにより、入庫した電気車両EVは、駐車部7において充電中継器50の受電部52と駐車部7の電力供給部15とが接続され、充電可能な状態となる。電気車両EVへの充電は、制御装置9によって制御される。
【0048】
また、この実施形態の搬器側コンベア部30は、充電中継器50の移動用と、搬器20上の電気車両EVの横行用とに兼用されている。また、この実施形態の駐車部側コンベア部12は、充電中継器50の移動用と、駐車部7上の電気車両EVの横行用とに兼用されている。このように、電気車両EVの横行と充電中継器50の移動とをさせるコンベア13を1つで兼用させることで、設備費用を抑えることができる。
【0049】
このように、上記エレベータ式駐車装置1によれば、電気車両EVの入庫の際に、充電中継器50が中継器格納部60から搬器20に自動で移動させられる。よって、入出庫部11には、充電中継器50を格納しておくスペースが不要となる。また、利用者が、充電中継器50を搬器20まで運ぶ必要もない。
【0050】
<位置決め部の例>
図6は、搬器側コンベア部30における充電中継器50の位置決め部40の例を示す斜視図である。
図7は、駐車部側コンベア部12における充電中継器50の位置決め部45の例を示す斜視図である。これらの図に示す位置決め部40,45は、一例であって他の構成でもよい。また、充電中継器50は、ケース54と、ケース54の側方の外部に設けられた受電部52と、ケース54の内部に設けられた充電部51とを有する例である。この実施形態の充電中継器50は、充電部51に配線53が接続されている例である。充電中継器50は、配線53を含まない場合もある。
【0051】
図6に示すように、搬器側コンベア部30のコンベア33は、所定位置に位置決め部40を有している。図示する位置決め部40は、コンベア33から上方に突出する円錐状の突起41の例である。充電中継器50は、ケース54の下面に突起41が入り込む孔部55が設けられている。充電中継器50は、孔部55に突起41が入り込むことで、搬器側コンベア部30のコンベア33が駆動されても載置面上で位置ずれすることなく位置が保たれる。
【0052】
図7に示すように、駐車部側コンベア部12のコンベア13は、所定位置に位置決め部45を有している。図示する位置決め部45は、板状部材46が充電中継器50のケース54の移動方向前後に設けられた例である。充電中継器50は、板状部材46に係合することで、駐車部側コンベア部12のコンベア13が駆動されても載置面上で位置ずれすることなく位置が保たれる。
【0053】
なお、充電中継器50は、駐車部側コンベア部12のコンベア13によって、駐車部7に設けられた電力供給部15まで移動させられ、受電部52が電力供給部15に接続される。この実施形態の受電部52および電力供給部15は、三線接続の例である。
【0054】
<充電中継器の配置例>
図8(A)~(D)は、電気車両EVの入庫時に充電中継器50を搬器20上に配置する位置を示す平面図である。充電中継器50を搬器20に載置するに際し、制御装置9は、予め記憶部に記憶されている充電口位置情報に基づいて、最適な位置の中継器格納部60から充電中継器50を搬器20に載置することができる。
【0055】
制御装置9は、電気車両EVの入庫の際、登録情報の充電口位置情報に基づいて、充電中継器50を、格納部側コンベア部62から第1搬器側コンベア部31へ移動させるか、格納部側コンベア部62から第2搬器側コンベア部32へ移動させるかを選択する。
【0056】
また、制御装置9は、充電中継器50の移動を、右格納部側コンベア部63の第1格納部側コンベア部(後方)から第1搬器側コンベア部31へ移動させるか、第2格納部側コンベア部(前方)から第2搬器側コンベア部32へ移動させるかを選択する。また、制御装置9は、充電中継器50の移動を、左格納部側コンベア部64の第1格納部側コンベア部(後方)から第1搬器側コンベア部31へ移動させるか、第2格納部側コンベア部(前方)から第2搬器側コンベア部32へ移動させるかを選択する。これにより、充電中継器50は、記憶部に登録された充電口位置情報に基づいて、右格納部側コンベア部63の前方または後方、左格納部側コンベア部64の前方または後方から搬器20の適切な位置に載置される。
【0057】
このように、制御装置9は、電気車両EVの充電口70が車両のどの位置にあり、且つ前部と後部のどちら側にあるかを登録情報に基づいて判定する。そして、制御装置9は、右格納部側コンベア部63または左格納部側コンベア部64の前部または後部のうち、充電口70の位置に適した位置に充電中継器50を載置する。
【0058】
図8(A)に示す例は、電気車両EVの前部に充電口70があり、電気車両EVが右ハンドルの例である。この場合は、搬器20の左前部に充電中継器50を配置することで、電気車両EVから運転者が降りやすく、充電中継器50の充電部51と電気車両EVの充電口70とを配線53で接続することが容易にできる。
【0059】
図8(B)に示す例は、電気車両EVの後部に充電口70があり、電気車両EVが右ハンドルの例である。この場合は、搬器20の左後部に充電中継器50を配置することで、電気車両EVから運転者が降りやすく、充電中継器50の充電部51と電気車両EVの充電口70とを配線53で接続することが容易にできる。
【0060】
図8(C)に示す例は、電気車両EVの前部に充電口70があり、電気車両EVが左ハンドルの例である。この場合は、搬器20の右前部に充電中継器50を配置することで、電気車両EVから運転者が降りやすく、充電中継器50の充電部51と電気車両EVの充電口70とを配線53で接続することが容易にできる。
【0061】
図8(D)に示す例は、電気車両EVの後部に充電口70があり、電気車両EVが左ハンドルの例である。この場合は、搬器20の右後部に充電中継器50を配置することで、電気車両EVから運転者が降りやすく、充電中継器50の充電部51と電気車両EVの充電口70とを配線53で接続することが容易にできる。
【0062】
このように、電気車両EVについて、予め充電口70の位置と運転席の位置などを制御装置9に登録しておくことで、電気車両EVの入庫時に充電中継器50を搬器20の適切な位置に配置することができる。
【0063】
<充電形式の例>
図9は、駐車部7における充電中継器50の受電部52と駐車部7の電力供給部15との接続例を示す図面であり、(A)は接触接続の正面図、(B)は非接触接続の正面図である。
図9(A)に示す接続例は、上記した実施形態と同様に、充電中継器50の受電部52が電力供給部15と接触することで接続される例である。
図9(B)は、充電中継器50の受電部52と電力供給部15とが非接触充電の例である。この場合、充電中継器50は、駐車部側コンベア部12で充電が可能な位置まで移動させられて停止される。充電中継器50と電力供給部15との接続方法は、限定されない。
【0064】
<充電中継器の例>
図10(A)、(B)は、充電中継器50の大きさの例を示す側面図である。
図10(A)に示す充電中継器50は、上記した実施形態における充電中継器50と同様に、搬器20の前部および後部に設けられた搬器側コンベア部30のコンベア33のいずれかで移動させる大きさのケース54を備えた例である。
図10(B)に示す充電中継器50は、搬器20に設けられた第1搬器側コンベア部31から第2搬器側コンベア部32まで延びる大きさのケース56を備えた例である。充電中継器50の大きさは、
図10(A)、(B)に示すような大きさであっても、他の大きさであってもよい。
【0065】
<変形例>
上記した実施形態では、搬器側コンベア部30は、電気車両EVの移動と充電中継器50の移動とを兼ねる構成であるが、それぞれを独立して移動させる構成としてもよく、上記した実施形態に限定されるものではない。
【0066】
また、機械式駐車装置は、上記したエレベータ式駐車装置1に限定されない。例えば、地下式のように平面的に広い駐車装置であってもよく、機械式駐車装置の形式は上記した実施形態に限定されるものではない。
【0067】
さらに、上記した実施形態は一例を示しており、本出願の要旨を損なわない範囲で種々の変更は可能であり、本出願は上記した実施形態に限定されるものではない。
【0068】
<まとめ>
以上のように、上記したエレベータ式駐車装置1は、パレットレス式の駐車装置において、入出庫部11に充電中継器50の格納スペースを必要としない。そして、電気車両EVの入庫時には、電気車両EVの入庫前に搬器20の所定位置に充電中継器50を配置することができる。よって、パレットレス式の駐車装置であっても、入出庫部11に大きな格納スペースを必要とせず電気車両EVに適切な充電ができる。
【符号の説明】
【0069】
1 エレベータ式駐車装置
2 駐車塔
6 駐車部
7 駐車部
9 制御装置
10 昇降路
11 入出庫部
12 駐車部側コンベア部
13 コンベア
14 従動歯車
15 電力供給部
20 搬器
30 搬器側コンベア部
31 第1搬器側コンベア部
32 第2搬器側コンベア部
33 コンベア
35 コンベア駆動装置
36 駆動歯車
40 位置決め部
41 突起
45 位置決め部
46 板状部材
50 充電中継器
51 充電部
52 受電部
53 配線
55 孔部
60 中継器格納部
61 中継器移動装置
62 格納部側コンベア部
63 右格納部側コンベア部
64 左格納部側コンベア部
65 コンベア
70 充電口
EV 電気車両