(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024047379
(43)【公開日】2024-04-05
(54)【発明の名称】間仕切
(51)【国際特許分類】
E04B 2/74 20060101AFI20240329BHJP
A47G 5/00 20060101ALI20240329BHJP
【FI】
E04B2/74 541Z
A47G5/00 H
E04B2/74 561Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022152966
(22)【出願日】2022-09-26
(71)【出願人】
【識別番号】000000561
【氏名又は名称】株式会社オカムラ
(74)【代理人】
【識別番号】100098729
【弁理士】
【氏名又は名称】重信 和男
(74)【代理人】
【識別番号】100204467
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 好文
(74)【代理人】
【識別番号】100148161
【弁理士】
【氏名又は名称】秋庭 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100195833
【弁理士】
【氏名又は名称】林 道広
(72)【発明者】
【氏名】廣瀬 りほ
(72)【発明者】
【氏名】土山 和功
(72)【発明者】
【氏名】下村 恒夫
(72)【発明者】
【氏名】高野 和希
(57)【要約】
【課題】物品を載置可能な棚板を有する間仕切を提供すること。
【解決手段】間仕切20は、左右に立設される縦フレーム部20a、20a間に横設され、縦フレーム部20a、20aの前後方向に張り出して固定される棚板としての下横架部材34を備え、下横架部材34の長手方向の左右両端部は、張り出し方向に傾斜する形状になっていることで、隣接する間仕切20、20同士が角度をつけて連接された際に、下横架部材34の干渉を防いで縦フレーム部20a、20a同士を近接させることができ、間仕切20、20同士の連続性を演出できる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右に立設される縦フレーム間に横設され、前記縦フレームの前後方向の少なくとも一方に張り出して固定される棚板を備え、
前記棚板の長手方向端部は、張り出し方向に傾斜する形状になっていることを特徴とする間仕切。
【請求項2】
前記棚板は、長手方向両端部の幅方向中央部が前記縦フレームに固定されており、前記両端部は前後の張り出し方向にそれぞれ先細り形状になっていることを特徴とする請求項1に記載の間仕切。
【請求項3】
前記棚板は、左右の前記縦フレームの互いに対向する対向面間に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の間仕切。
【請求項4】
前記棚板は、前記先細り形状が45度の角度で先細りになっていることを特徴とする請求項1に記載の間仕切。
【請求項5】
前記棚板は、載置面と、該載置面の周縁を取り囲む立上片と、を備え、
前記立上片は、左右の前記縦フレームに対し上下方向の複数箇所で固定されていることを特徴とする請求項1に記載の間仕切。
【請求項6】
前記棚板には、凹溝が形成されており、該凹溝の長手方向端部に上下に貫通する孔が形成されていることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の間仕切。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空間を仕切る間仕切に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の間仕切として、矩形状の中板の表裏面にスペーサを介して化粧板を貼設することにより構成された所定厚みのパネル板と、パネル板の上下辺各々に沿って装着される上下フレーム及びパネル板の左右側辺各々に沿って装着される縦フレームからなる矩形枠状の枠フレームと、からなる移動式の間仕切がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4570816号公報(第1図、第3頁)
【特許文献2】特開2017-186762号公報(第3図、第4頁)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、この種の間仕切は、パネル板により空間を仕切るものが多いが、近年においては、棚板を支持させ、この棚板上に各種物品を載置させるという使い方も提案されている。例えば、特許文献2では、空間を仕切る間仕切には表裏のうち一方から棚板が張り出して取付けられており、この間仕切は車輪により移動可能であるため、棚板を所望の位置に設置することができる。
【0005】
特許文献2に記載されているような棚板を有する間仕切にあっては、室内で設置位置を移動させることで、空間設計の自由度が高めることができる。しかしながら、例えば、角部のように隣接する間仕切の左右端部同士が直交する箇所において、棚板同士の干渉を防ぐためには、隣接する間仕切の端部同士を離間させる必要があり、隣接する間仕切同士の意匠的な連続性が損なわれてしまうという問題があった。
【0006】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、物品を載置可能な棚板を有する間仕切を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明の間仕切は、
左右に立設される縦フレーム間に横設され、前記縦フレームの前後方向の少なくとも一方に張り出して固定される棚板を備え、
前記棚板の長手方向端部は、張り出し方向に傾斜する形状になっていることを特徴としている。
この特徴によれば、隣接する間仕切同士が角度をつけて連接された際に、棚板の干渉を防いで縦フレーム同士を近接させることができ、間仕切同士の連続性を演出できる。
【0008】
前記棚板は、長手方向両端部の幅方向中央部が前記縦フレームに固定されており、前記両端部は前後の張り出し方向にそれぞれ先細り形状になっていることを特徴としている。
この特徴によれば、間仕切の前後のいずれにあっても、隣接する間仕切同士が角度をつけて連接された際に、棚板の干渉を防いで縦フレーム同士を近接させることができる。
【0009】
前記棚板は、左右の前記縦フレームの互いに対向する対向面間に固定されていることを特徴としている。
この特徴によれば、隣接する縦フレーム同士をより近接させることができる。
【0010】
前記棚板は、前記先細り形状が45度の角度で先細りになっていることを特徴としている。
この特徴によれば、隣接する間仕切同士を直交させた際に、棚板の傾斜部分同士が並行に近接し、連続性を演出できる。
【0011】
前記棚板は、載置面と、該載置面の周縁を取り囲む立上片と、を備え、
前記立上片は、左右の前記縦フレームに対し上下方向の複数箇所で固定されていることを特徴としている。
この特徴によれば、前後寸法が大きい棚板の縦フレームへの取付け強度が高く、枠フレームの捩じり剛性が高められる。
【0012】
前記棚板には、凹溝が形成されており、該凹溝の長手方向端部に上下に貫通する孔が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、凹溝の長手方向端部に案内されたゴミは孔を通して棚板の下方に効率よく落とすことができ、棚板上にゴミが溜まることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の実施例に係る間仕切りが設けられた空間構造体を示す斜視図である。
【
図7】(a)は
図5のY1部の拡大断面図、(b)は
図5のY2部の拡大断面図である。
【
図8】上横架部材とフック部材を示す要部拡大斜視図である。
【
図10】下横架部材の長手方向の一端部を示す拡大平面図である。
【
図11】隣り合う間仕切同士が角度をつけて連接した状態を示す概略平面図である。
【
図12】本発明の変形例1としての間仕切同士が角度をつけて連接した状態を示す概略平面図である。
【
図13】本発明の変形例2としての間仕切同士が角度をつけて連接した状態を示す概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の間仕切を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
【実施例0015】
以下、本実施例に係る間仕切について、
図1~
図11に基づいて説明する。尚、以下において、
図1の紙面斜め右下方を前方、斜め左上方を後方、斜め右上方を右方、斜め左下方を左方として説明する。
【0016】
図1に示されるように、本実施例の空間構造体1は、オフィスや展示場等の広い室内空間を方形に区画するために床面に自立させて設置されるものであり、ミーティングや業務スペースなどに使用される。
【0017】
空間構造体1は、床面に自立させて設置されるフレーム体2を備えている。フレーム体2は、天井面よりも低い上下寸法の前後左右に所定間隔おきに並ぶ6本の支柱3と、各支柱3の上端部同士を平面視「日」形状をなすように直角に連結している前後左右7本のビーム4と、を備えている。支柱3及びビーム4は、例えば、アルミニウム材等の押出し成形によって製作されている。
【0018】
図2に示されるように、各ビーム4の下端部に形成された下向き凹状の下面には、下端が内向き対向状に折曲された下向きコ字状断面のガイドレール5が複数のネジ6により固定されている。ガイドレール5は、例えば、アルミニウム材等の押出し成形によって製作され、前方の左右方向に延びる2本のガイドレール5と前後方向に延びる3本のガイドレール5の長さは、後述するブリッジレール13を接続するためにビーム4の全長よりも所要寸法短く形成されている(
図3、
図4参照)。尚、各ビーム4の長さ方向の両側面は、ガイドレール5の両側面とともにカバー部材7、7により覆われているが、このようなカバー部材7は省略することもできる。
【0019】
図1に示されるように、支柱3を挟んで対向する前方の左右方向に延びる2本のガイドレール5、5には、間仕切20が移動可能に支持されている。すなわち、
図2に示されるように、間仕切20の枠フレーム21の上面に上下方向を向く左右一対の支持軸21aの下端を固着し、両支持軸21aの上端部に水平回転自在に取付けられたガイドローラ10を、ガイドレール5内に転動可能に嵌挿することにより、間仕切20はガイドレール5に沿って移動可能に支持されている。
【0020】
また、間仕切20の枠フレーム21の下面の幅方向の中央部には、移動時に床面に接して回転する車輪12が取付けられている。尚、車輪12の代わりに水平回転自在なキャスタを取付けてもよい。このように間仕切20は、床面から上方のガイドレール5にかけて延設され、上部に設けられた両支持軸21aのガイドローラ10がガイドレール5により移動案内されるとともに、下部に設けられた車輪12が床面上を転動可能に設けられている。尚、
図1において、間仕切20は2個のみ図示されているが、3個以上の複数の間仕切20が設けられていてもよい。
【0021】
図3に示されるように、フレーム体2の前側の左方のコーナー部(
図1のA部)のガイドレール5、5、すなわち支柱3に2方向からL字状に直角に接続された2本のビーム4、4に取付けた隣り合うガイドレール5、5の交差方向の終端には、ガイドレール5と同じ断面形状の直線形状のブリッジレール13の両端が、平面視及び底面視において45度をなすように、かつガイドレール5、5と連続するように架設されている。ブリッジレール13の両端部の上面は、ビーム4の下面にネジ14により固定されている。隣り合うカバー部材7、7の下端部は、ブリッジレール13が挿通されるように切り欠かれている。尚、右方のL字交差部のガイドレール5にも同様のブリッジレール13が架設されている。
【0022】
また、
図4に示されるように、フレーム体2の前側中央部のT字交差部(
図1のB部)の3本のガイドレール5、すなわち、支柱3に3方向から直角に接続された各ビーム4に取付けられた隣り合う3本のガイドレール5の交差方向の終端にも、上記と同様のブリッジレール13、13の両端が、平面視及び底面視において45度をなすように、かつ3本のガイドレール5と連続するように架設されている。このように、ビーム4のL字交差部とT字交差部のガイドレール5にブリッジレール13を架設すると、間仕切20を
図3及び
図4の矢印方向に移動させることができる。
【0023】
次に、間仕切20について、
図5~
図11に基づいて説明する。
【0024】
図5及び
図6に示されるように、間仕切20は、正面視ロ字状に形成された枠フレーム21と、枠フレーム21内に設けられた正面視略矩形状のフェルトスクリーン11A、11Bと、から主に構成され、ガイドレール5に沿って移動可能に設けられることで、空間構造体1の内部空間とその外側の外部空間とを仕切るように配置される。
【0025】
フェルトスクリーン11A、11Bは、所定板厚を有するフェルト材にて同形状に形成され、表面にプッシュピン等を差し込むことが可能な機能を有する板状機能部品として用いられる。フェルトスクリーン11A、11Bの上下左右の角部には、正面視円形状の係止孔11cが形成されており、後述するフック部材28a、28bに対し係止孔11c、11cを係脱可能とされている。尚、本実施例では係止孔11cが上下左右の角部に形成されていることで、フェルトスクリーン11A、11Bを上下反転しても使用できるようになっているが、少なくとも上左右の角部に形成されていればよい。
【0026】
また、本実施例では、枠フレーム21内に設けられる板状機能部品の一例としてフェルトスクリーン11A、11Bを適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、様々なものを係止可能な後述するフェンスボードや、文字が書けるホワイトボード、書類を貼付できるピンナップボード、格子状のメッシュボード、パネル板、間仕切20の裏側を視認可能な透明または半透明の樹脂ガラスパネルなど、様々な機能を有する他の板状機能部品に変更可能としてもよい。
【0027】
枠フレーム21は、左右に立設される上下方向を向く縦フレーム部22a、22a及び縦フレーム部22a、22aの下部間を連結する横フレーム部22bにより正面視略上向きコ字形に形成されたベースフレーム22と、ベースフレーム22の縦フレーム部22a、22aの上部間を連結する上フレーム23と、から構成され、断面視四角筒状をなす金属製の管状部材にて、正面視矩形枠状に形成されている。
【0028】
尚、枠フレーム21は断面視四角筒状をなす金属製の管状部材にて形成されているが、断面視円筒形状をなす管状部材にて形成されていてもよいし、柱状部材にて形成されていてもよい。また、材質も金属材に限定されるものではなく、合成樹脂材であってもよい。
【0029】
また、左右の縦フレーム部22a、22aの上部間には、上横架部材24が架渡されているとともに、左右の縦フレーム部22a、22aにおける上横架部材24の下方位置には、棚板としての下横架部材34が架渡されている。このように、縦フレーム部22a、22a間に複数の上横架部材24及び下横架部材34が設けられていることで、枠フレーム21の強度が確保される。さらに、詳しくは後述するように、下横架部材34は前後長さ寸法(前後幅)が幅広であることから、枠フレーム21は高い強度、特に捩じり強度が確保される。尚、上横架部材24及び下横架部材34は金属材にて形成されているが、合成樹樹脂材にて形成されていてもよい。
【0030】
上横架部材24は、
図6、
図7(a)及び
図8に示されるように、左右方向に水平に延設されるベース板24aと、ベース板24aの前後辺に溶接等により垂直に固着され鉛直に延設される前後板24b、24bと、から縦断面略H字状に形成されている。
【0031】
上横架部材24の左右端は、連結金具25により縦フレーム部22a、22aに固定されている。詳しくは、
図7(a)を参照して、正面視L字形の連結金具25の水平片25aが複数のネジ26によりベース板24aの上面左右端部に固定され、連結金具25の起立片25bが複数のネジ27により縦フレーム部22aの内面に固定されることで、上横架部材24の左右端が連結金具25により縦フレーム部22a、22aに固定される。
【0032】
尚、縦フレーム部22aの外面における下方のネジ27に対応する箇所には、ネジ27の頭部にドライバー(図示略)を差し込むための挿通孔30が形成されていることで、下方のネジ27をネジ26に干渉しないように縦フレーム部22aの外面側から取付けできるようになっている。また、挿通孔30は、使用後は保護キャップ30aにより閉塞される。
【0033】
図8に示されるように、前後板24b、24bは、ベース板24aを挟んで前後に離間して配置されており、前後板24b、24bの上端には、フェルトスクリーン11A、11Bを係止可能なフック部材28a、28bが左右方向にスライド移動可能に係止されている。
【0034】
フック部材28a、28bは、上下方向に延びるベース板29aと、ベース板29aの上部に下向きに折返し形成される上フック部29bと、ベース板29aの下部に上向きに折返し形成される下フック部29cと、から構成されている。上フック部29bを前後板24bの上端に上方から係止することで、フック部材28a、28bが左右方向にスライド移動可能に係止される。また、下フック部29cには、フェルトスクリーン11A、11Bの上左右角部の係止孔11c、11cを係止できるようになっている。
【0035】
尚、下フック部29cの底部には左右方向に延びる規制片29dが立設されており、下フック部29cに係止された前後のフェルトスクリーン11A、11Bの前後方向への移動が規制される。よって、下フック部29cの前後幅寸法(間口)を幅広にして係止しやすくする一方で、係止されたフェルトスクリーン11A、11Bの前後方向への移動を規制してがたつきを防止している(
図6参照)。
【0036】
下横架部材34は、
図6、
図7(b)、
図9及び
図10に示されるように、左右方向に水平に延設されるベース板35aと、ベース板35aの周縁から下方に垂下される垂下片35bと、ベース板35aの周縁を囲むように垂下片35bの外面に溶接等により固着され、ベース板35aの上方から下方にかけて延びる立上片35cと、ベース板35aの上面に敷設される上面板35dと、から縦断面略H字状(
図6参照)に形成されている。
【0037】
下横架部材34の長手方向の左右両端部は、縦フレーム部22a、22aの対向面(内面)間に固定されている。詳しくは、
図7(b)を参照して、垂下片35b及び立上片35cの左右側におけるベース板35aよりも下方位置が上下のネジ36a、36bにより縦フレーム部22a、22aに固定されている。上方のネジ36aは、縦フレーム部22aの外面に形成された挿通孔38から、縦フレーム部22a、垂下片35b及び立上片35c各々に形成された取付孔に取付けられ、垂下片35bの内面に固着されたナット37aに螺入されている。尚、挿通孔38は、使用後は保護キャップ38aにより閉塞される。一方、下方のネジ36bは、垂下片35b、立上片35c及び縦フレーム部22aに形成された取付孔に内側から取付けられ、縦フレーム部22aの内面に固着されたナット37bに螺入されている。
【0038】
つまり、下横架部材34の左右両端部は、それぞれ上下2箇所がネジ36a、36bにより縦フレーム部22a、22aに固定されているため、下横架部材34の縦フレーム部22a、22aへの取付け強度が高く、枠フレーム21の捩じり剛性が高められる。
【0039】
また、
図6に示されるように、上方の上横架部材24の前後寸法L21は、縦フレーム部22aの前後寸法L20と略同寸とされ、下横架部材34の前後寸法L22は、縦フレーム部22aの前後寸法L20及び上方の上横架部材24の前後寸法L21よりも長寸とされている(L20≒L21<L22)。このように、上方の上横架部材24の前後寸法L21よりも下方の下横架部材34の前後寸法L22の方が長寸であり、枠フレーム21の前後寸法L20よりも十分に長寸であることで、枠フレーム21の変形が防止される。
【0040】
下横架部材34は、
図9に示されるように、左右に立設される縦フレーム部22a、22aの対向面間に横設され、縦フレーム部22a、22aの前後方向に張り出して固定されている。そして、長手方向の左右両端部は、縦フレーム部22a、22aから張り出し方向、つまり、前方及び後方に向けてそれぞれ左右方向の中央に向けて傾斜する形状になっている。
【0041】
言い換えると、
図9及び
図10に示されるように、下横架部材34の左右端部は、左右側方に向けて先細りテーパ状に形成されており、下横架部材34は平面視略横長八角形状に形成されている。詳しくは、下横架部材34の左右端部は、平面視略ハの字状に配置された傾斜辺部34a、34aと、前後の傾斜辺部34a、34a間に配置された左右辺部34bと、から構成されており、傾斜辺部34a、34aは、前後方向を向く仮想線Tに対し所定角度θ(例えば、45度)で傾斜していることで、下横架部材34の左右端部は、前方及び後方に張り出す先細り形状、言い換えると、下横架部材34の左右端部は、左右端に向かって先細り形状になっている。尚、左右辺部34bは縦フレーム部22a、22aの内面に面当接している。
【0042】
よって、
図11に示されるように、隣接する2つの間仕切20、20同士が所定角度をつけて連接、
図11では90度の角度で平面視略L字状に連接された際や、あるいは、特に図示しないが、隣接する3つ以上の間仕切20、20・・同士が所定角度をつけて平面視略T字状や十字状に連接された際において、各間仕切20、20・・の下横架部材34の左右端部同士が接触することがないので、縦フレーム部22a、22a同士を近接または当接させることができ、間仕切20、20同士の連続性を演出できる。
【0043】
また、上面板35dの上面35f(
図6参照)には、左右方向に直線状に延びる長孔35e、35eが前後に離間して配置されている。詳しくは、これら長孔35e、35eは、上横架部材24に沿うように上面板35dの左右端部近傍まで形成され、前後寸法は、フェルトスクリーン11A、11Bの下端部を挿入して前後方向への移動を規制しつつ、左右方向に移動可能に案内可能な長さ寸法とされている(
図6の拡大図参照)。
【0044】
また、長孔35e、35eに挿入されたフェルトスクリーン11A、11Bの下端部は、上面板35dの下方のベース板35aの上面に近接または当接する。このように、上面板35dの長孔35e、35eとその下方のベース板35aとにより、有底の凹溝が構成されている。
【0045】
また、
図10に示されるように、ベース板35aの左右端部には切欠部45a、45aが前後に形成されており、立上片35cとの間には開口45、45(
図10において網点で示す領域)が形成されている。尚、ベース板35aの前後辺及び左右端辺には垂下片35bが形成されているが、切欠部45a、45aに対応する傾斜辺には形成されていない。
【0046】
一方、上面板35dの左右端部における前後の傾斜辺には、切欠部46a、46aが傾斜辺に沿うように形成されており、立上片35cとの間に、上面板35d上に落下した粉や塵埃等を排出するためのスリット孔46、46が形成されている。このスリット孔46、46は、下方の開口45、45に対応する位置に形成されているため、スリット孔46、46から落下した粉や塵埃は開口45、45を通して下方に落下されるようになっている。
【0047】
下横架部材34は、上面板35dの上面35f周縁に立上片35cが立設され、この立上片35cにより囲まれていることで、上面板35dに載置されるペンやプッシュピンなど、板状機能部品に関連する物品の落下が防止される一方で、上面板35dの上面35fに落下した粉や塵埃等を、左右端側に誘導してスリット孔46、46から排出することができる。
【0048】
また、スリット孔46、46が前後の傾斜辺に沿って形成されていることで、粉や塵埃等を立上片35c、35cに沿って誘導した後、前後方向の中央側に誘導しながらスリット孔46、46から容易に排出することができる。
【0049】
また、ベース板35aにおいて、ベース板35aよりも上方の上面板35dの長孔35e、35eの左右端部に対応する箇所には、長孔35e、35eに落下した粉や塵埃等を排出するためのスリット孔47、47が形成されている。長孔35e、35eの左右端縁は半円形状に形成されており、スリット孔47、47は、長孔35e、35eの左右端縁に沿うように半円弧状に形成されている。より詳しくは、スリット孔47、47は、平面視において半分は長孔35e、35eを通して視認でき、残りの半分は長孔35e、35eを通して視認が困難となるように形成されている。
【0050】
上面板35dの上面35fから長孔35e、35eに落下した粉や塵埃等は、ベース板35a上に堆積するが、フェルトスクリーン11A、11Bを左右方向に移動させることで、ベース板35a上の粉や塵埃等がフェルトスクリーン11A、11Bの下端部により長孔35e、35eの左右端部まで押し出され、左右端部に形成されたスリット孔47、47から排出されるようになる。よって、スリット孔47、47によりフェルトスクリーン11A、11Bのスライド移動に影響を及ぼすことなく、ベース板35a上の粉や塵埃等をフェルトスクリーン11A、11Bのスライド移動を利用して左右端部側に集めて排出することができる。
【0051】
また、下横架部材34は、縦フレーム部22a、22aから前後に張り出すように略水平に設けられ、上面35fに物品を載置可能な上面板35dからなる棚板として機能しており、縦フレーム部22a、22aを挟んで前後対称に形成されていることで、間仕切20の前面側及び後面側のいずれからでもアクセスして下横架部材34を利用することができるようになっている。
【0052】
このように、左右の縦フレーム部22a、22a間の上下に横架された上横架部材24と下横架部材34の前後側には、板状機能部品の一例であるフェルトスクリーン11A、11Bを取付けできるようになっている。
【0053】
具体的には、
図6に示されるように、上横架部材24の前後に設けられた左右のフック部材28a、28bの下フック部29cに、フェルトスクリーン11A、11Bの上左右角部の係止孔11c、11cを挿入した状態で、フェルトスクリーン11A、11Bの下部を長孔35e、35eに挿入する。これにより、フェルトスクリーン11A、11Bの上部が左右のフック部材28a、28bに係止されるとともに、下部が長孔35e、35eに挿入されて前後方向への移動が規制されるとともに左右方向へ移動案内され、フェルトスクリーン11A、11Bが上横架部材24と下横架部材34の前後側に着脱可能に取付けられる。
【0054】
尚、係止孔11cは下フック部29cに挿入した状態でもフェルトスクリーン11A、11Bを上下移動できる大きさに形成されているので、係止孔11cを下フック部29cに挿入した後でフェルトスクリーン11A、11Bの下端部を長孔35e、35eに挿入したり、フェルトスクリーン11A、11Bの下端部を長孔35e、35eから抜き出したりすることができる。よって、下フック部29cへの係止状態を解除することで、フェルトスクリーン11A、11Bを上横架部材24と下横架部材34から取外すことができるようになっている。
【0055】
また、
図5に示されるように、フェルトスクリーン11A、11Bの左右寸法L11は、枠フレーム21の縦フレーム部22a、22a間の左右寸法L10よりも短寸とされている(L11<L10)。より詳しくは、フェルトスクリーン11A、11Bの左右寸法L11は、枠フレーム21の縦フレーム部22a、22a間の左右寸法L10の1/2以上の長さ寸法である(L11≧L10×1/2)。
【0056】
このように、フェルトスクリーン11A、11Bの左右寸法L11は、枠フレーム21の縦フレーム部22a、22a間の左右寸法L10よりも短寸であることで、フック部材28a、28bとともにフェルトスクリーン11A、11Bを左右の縦フレーム部22a、22a間にて左右方向にスライド移動させることで、フェルトスクリーン11A、11Bの左右方向の位置を変更可能に取付けることができる。
【0057】
また、フック部材28a、28bが上横架部材24に左右方向にスライド移動可能に設けられていることで、フェルトスクリーン11A、11Bを左右のフック部材28a、28bに係止した状態で、フェルトスクリーン11A、11Bを左右方向にスライド移動することができるため、フェルトスクリーン11A、11Bに係止部等を設けなくても、上横架部材24に対しスライド移動可能に係止することができる。
【0058】
また、フック部材28a、28bの左右位置を変更した後に、フェルトスクリーン11A、11Bを係止することで、フェルトスクリーン11A、11Bの左右方向の位置を変更可能に取付けることができる。尚、フェルトスクリーン11A、11Bの左右寸法L11は、フェルトスクリーン11A、11Bの上下寸法L12よりも短寸とされている(L11<L12)。また、フェルトスクリーン11A、11Bの上下寸法L12は、上横架部材24と下横架部材34との離間寸法と略同寸とされている。
【0059】
また、特に図示しないが、前側のフェルトスクリーン11Aを左側に寄せるとともに、後側のフェルトスクリーン11Bを右側に寄せることで、間仕切20を正面から見た場合、前側のフェルトスクリーン11Aの右側辺と右側の縦フレーム部22aと上横架部材24と下横架部材34とにより囲まれた開口(隙間)が、後側のフェルトスクリーン11Bにより閉塞される。逆に間仕切20を背面から見た場合、後側のフェルトスクリーン11Bの左側辺と左側の縦フレーム部22aと上横架部材24と下横架部材34とにより囲まれた開口(隙間)が、前側のフェルトスクリーン11Aにより閉塞される。
【0060】
このように、フェルトスクリーン11A、11Bを、左右方向の位置を変更可能に枠フレーム21内に取付けることで、フェルトスクリーン11A、11Bの色と、間仕切20の裏側に見える背景色との位置関係による組合せによって空間演出のバリエーションを増大させることができる。
【0061】
また、枠フレーム21により囲まれた領域のうち、フェルトスクリーン11A、11Bよりも上方の領域や下方の領域にも開口(隙間)が形成されており、これら開口(隙間)が、フェルトスクリーン11A、11Bと縦フレーム部22aと上横架部材24と下横架部材34とにより囲まれた開口(隙間)を介して繋がることで、開放感がより向上する。
【0062】
以上説明したように、本発明の実施例としての間仕切20においては、左右に立設される縦フレーム部22a、22a間に横設され、縦フレーム部22a、22aの前後方向に張り出して固定される棚板としての下横架部材34を備え、下横架部材34の長手方向の左右両端部は、張り出し方向に傾斜する形状になっていることで、隣接する間仕切20、20同士が角度をつけて連接された際に、下横架部材34の干渉を防いで縦フレーム部22a、22a同士を近接させることができ、間仕切20、20同士の連続性を演出できる。
【0063】
詳しくは、下横架部材34の上面板35dは、左右の縦フレーム部22a、22a間に前後方向に張り出すように形成されていることで、上面35fに様々な物品を載置することができる一方で、隣接する間仕切20、20同士を角度をつけて連接するときに、各間仕切20、20の同じ高さ位置にて前後に張り出した上面板35d、35d同士が干渉することを回避できるので、間仕切20、20同士を近接させることができる。特に、隣り合う間仕切20、20の縦フレーム部22a、22a同士を近接させることができるため、隣り合う間仕切20、20のフェルトスクリーン11A、11Bの間に大きな開口(隙間)が形成されてしまうことを防止できる。
【0064】
また、下横架部材34は、左右両端部の前後幅方向の中央部が縦フレーム部22a、22aに固定されており、前後の張り出し方向にそれぞれ先細り形状になっていることで、間仕切20、20の前後のいずれにあっても、隣接する間仕切20、20同士が角度をつけて連接された際に、下横架部材34の干渉を防いで縦フレーム部22a、22a同士を近接させることができる。
【0065】
また、下横架部材34は、左右の縦フレーム部22a、22aの互いに対向する対向面間に固定されていることで、隣接する縦フレーム部22a、22a同士をより近接させることができるため、間仕切20、20同士が離れている印象を与えることがない。
【0066】
また、下横架部材34は、45度の角度で張り出し方向に先細り形状になっている、言い換えると、先細り形状が45度の角度で先細りになっていることで、隣接する間仕切20、20同士を直交させた際に、下横架部材34の傾斜部分同士が並行に近接し、連続性を演出できる。
【0067】
また、下横架部材34は、載置面と、該載置面の周縁を取り囲む立上片35cと、を備え、立上片35cは、左右の縦フレーム部22a、22aに対し上下方向の複数箇所がネジ36a、36bで固定されていることで、前後寸法が大きい下横架部材34の縦フレーム部22a、22aへの取付け強度が高く、枠フレームの捩じり剛性が高められる。
【0068】
尚、下横架部材34の左右端は、上下方向に列設される3個以上のネジにより連結されてもよいし、左右方向に列設される3個以上のネジにより連結されてもよい。また、1個のネジにより連結されてもよいし、溶接などネジ以外の方法にて連結固定されていてもよい。
【0069】
下横架部材34には、長孔35eとベース板35aとからなる凹溝が形成されており、該凹溝の長手方向の両端部に、上下に貫通するスリット孔47、47が形成されていることで、凹溝の長手方向の両端部に案内されたゴミはスリット孔47、47を通して下横架部材34の下方に効率よく落とすことができ、下横架部材34上にゴミが溜まることを防止できる。
【0070】
また、左右に立設される縦フレーム部22a、22aを有する矩形枠状の枠フレーム21を備え、左右の縦フレーム部22a、22a間に横設される複数の横架部材(例えば、上横架部材24と下横架部材34)をさらに備え、上横架部材24と下横架部材34とのうち少なくとも1つの横架部材(例えば、下横架部材34)の前後寸法L22は、他の横架部材(例えば、上横架部材24)の前後寸法L21よりも大きい(L22>L21)。
【0071】
これによれば、横架部材が複数設けられていることで、枠フレーム21の強度が確保されるばかりでなく、幅広の下横架部材34が枠フレーム21の変形を防止する機能を有することで枠フレーム21の形状が維持されるため、上横架部材24と下横架部材34にフェルトスクリーン11A、11Bなどの様々な板状機能部品を取付けることが可能となる。
【0072】
また、前後寸法が大きい下横架部材34は、縦フレーム部22aを挟んで前後対称に形成されていることで、間仕切20の前面側及び後面側のいずれからでも前後寸法が大きい下横架部材34を利用することができる。
【0073】
また、上面板35dにおけるフェルトスクリーン11A、11Bから立上片35cまでの間に、ペンやプッシュピンなど、板状機能部品に関連する物品を載置できる平面部が設けられていることで、使い勝手がより向上する。
【0074】
また、前後寸法が大きい下横架部材34よりも上方の上横架部材24は、フェルトスクリーン11A、11Bを係止可能な下フック部29c(係止部)を有するフック部材28a、28bが設けられ、下横架部材34には、フェルトスクリーン11A、11Bを載置可能な長孔35e、35e(載置部)が設けられていることで、フェルトスクリーン11A、11Bの上部を下フック部29cに係止させて、下部を長孔35e、35eに載置することで安定して取付けることができるため、様々な板状機能部品への変更が容易になる。
【0075】
以上、本発明の実施例を図面に基づいて説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内における追加や変更があっても、本発明に含まれる。
【0076】
例えば、前記実施例では、棚板としての下横架部材34は、左右の縦フレーム部22a、22aの互いに対向する対向面間に固定されている形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
図12に示される本発明の変形例1の間仕切120のように、下横架部材134の長手方向の両端部よりも長手方向内側に、左右の縦フレーム部22a、22aが上面板35dを貫通するように立設されていてもよい。
【0077】
また、前記実施例では、棚板としての下横架部材34は、左右の縦フレーム部22a、22aから前方及び後方に張り出すように形成された形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
図13に示される本発明の変形例2の間仕切220のように、下横架部材234が、左右の縦フレーム部22a、22aから後方のみに張り出すように形成されていてもよいし、特に図示しないが、左右の縦フレーム部22a、22aから前方のみに張り出すように形成されていてもよい。さらに、図示は省略するが、棚板の前後に張り出す長さは異なっていてもよい。
【0078】
また、前記実施例では、棚板としての下横架部材34の左右両端部は、前後方向を向く仮想線Tに対し角度θ(例えば、45度)で前方及び後方に張り出す先細り形状になっている形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、角度θは種々に変更可能であり、例えば、角度θは10度~80度の範囲のうちの任意の角度としてもよい。
【0079】
また、棚板としての下横架部材34の左右両端部は前方及び後方に張り出す先細り形状とは、前記実施例では、下横架部材34の左右端部が、平面視略山型をなすように左右側に向けて直線状に先細る先細り形状であったが、例えば、棚板としての下横架部材34の左右両端部が、平面視略半楕円形状または半円形状をなすように左右側に向けて曲線状に先細る先細り形状であってもよい。
【0080】
また、前記実施例では、棚板としての下横架部材34の左右両端部の傾斜辺部34a、34aは、前後方向を向く仮想線Tに対し角度θ(例えば、45度)で前方及び後方に張り出す先細り形状になっている形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、下横架部材34の左右両端部のうち左側または右側のみが前後方向を向く仮想線Tに対し角度θで傾斜するものでもよい。さらに下横架部材34は、平面視略横長楕円形状に形成されていてもよい。
【0081】
また、前記実施例では、棚板としての下横架部材34は、ベース板35a、垂下片35b、立上片35c及び上面板35dから縦断面略H字状(
図6参照)に形成されている形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも上面に物品を載置可能な載置板を有し、該載置板が、左右の縦フレーム部22a、22aの前後方向の少なくとも一部に張り出して固定されていれば、必ずしもベース板35a、垂下片35b、立上片35c及び上面板35dから構成されていなくてもよく、上面板35dまたはベース板35aのみから構成されていてもよい。
【0082】
また、前記実施例では、左右の縦フレーム部22a、22a間に、上横架部材24と下横架部材34が横設されている形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、3本以上の横架部材が横設されていてもよい。より詳しくは、複数の横架部材のうち少なくとも1つの横架部材の前後寸法が他の横架部材の前後寸法よりも長寸であれば、上横架部材24や下横架部材34がそれぞれ2本以上横設されていてもよいし、前後寸法が異なる3本の横架部材が横設されていてもよい。
【0083】
また、前記実施例では、間仕切20は、枠フレーム21内に板状機能部品であるフェルトスクリーン11A、11Bが設けられている形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、間仕切20は必ずしも板状機能部品を備えていなくてもよく、枠フレーム21のみから構成されていてもよい。さらに、フェルトスクリーン11A、11B以外の他の板状機能部品に変更可能としてもよい。
【0084】
また、間仕切20はガイドレール5に沿って移動可能に設けられていたが、上部がガイドレール5に支持され、下部が床面に載置されているものであれば、必ずしもガイドレール5に沿って移動可能なものでなくてもよい。
【0085】
具体的には、特に図示はしないが、枠フレーム21の上面に、上端にガイドローラ10を有しない上支持軸を上方に向けて突設するとともに、枠フレーム21の下面に、下端にガイドローラ10を有しない下支持軸を下方に向けて突設し、上支持軸をガイドレール5や孔部などのガイド部に挿入して間仕切が倒伏しないように支持するとともに下支持軸を床面に載置してもよい。つまり、本発明の間仕切は、下部が床面上に載置されるとともに、上部が倒伏しないように上方のガイド部に支持されたものであれば、床面上を移動可能でも移動不能であってもよい。