(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024004738
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】ブラウザアプリケーションソフトウェア、ブラウザアプリケーションソフトウェア追加用アドオンプログラム
(51)【国際特許分類】
H04L 51/00 20220101AFI20240110BHJP
G06F 40/186 20200101ALI20240110BHJP
G06F 40/174 20200101ALI20240110BHJP
【FI】
H04L51/00
G06F40/186
G06F40/174
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022104522
(22)【出願日】2022-06-29
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年2月26日に「サテライトオフィス・便利ショートカット機能for Gmail」ページに記載 https://www.sateraito.jp/G_Suite_Shortcut.html 令和4年2月26日に「便利ショートカット機能」のマニュアルページに記載 https://sites.sateraito.jp/sateraitooffice/site/manual/home/benri?hl=ja 令和4年3月6日に「サテライトオフィス・便利ショートカット機能for Gmail」ページに記載 https://www.sateraito.jp/G_Suite_Shortcut.html 令和4年3月6日にYouTubeページに動画アップロード https://www.youtube.com/watch?v=OVsYrYtu0fk 令和4年4月22日にYouTubeページに動画アップロード https://www.youtube.com/watch?v=am8-hib_mDc 令和4年4月22日に「サテライトオフィス・便利ショートカット機能for Gmail」ページに動画リンク付加 https://www.sateraito.jp/G_Suite_Shortcut.html
(71)【出願人】
【識別番号】516346218
【氏名又は名称】株式会社サテライトオフィス
(74)【代理人】
【識別番号】100168538
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 来
(72)【発明者】
【氏名】原口 豊
(72)【発明者】
【氏名】原口 優
【テーマコード(参考)】
5B109
【Fターム(参考)】
5B109ND01
5B109ND04
(57)【要約】
【課題】オペレータであるユーザーが選択した電子メールに含まれた所定の要素を利用した送信用メールを簡単に作成することができるブラウザアプリケーションソフトウェアを提供する。
【解決手段】ブラウザアプリケーションソフトウェアは、ユーザー端末のブラウザにおいて、電子メールが選択された状態で、コンピュータに入力信号を送るキーボードを介して入力されたキー操作が所定動作を実行するための所定コマンドか否かを判定するコマンド判定ステップS1と、所定コマンドが入力されたと判定したとき、所定コマンドに基づいて所定動作として選択された電子メールのデータの中からプログラム設定により予め指定された所定の要素を抽出するとともに送信用メールを作成自在にする作成自在ステップS2~S4とをコンピュータに実行させる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータにおいて実行するブラウザアプリケーションソフトウェアであって、
ユーザー端末のブラウザにおいて、電子メールが選択された状態で、コンピュータに入力信号を送るキーボードを介して入力されたキー操作が所定動作を実行するための所定コマンドか否かを判定するコマンド判定ステップと、
前記所定コマンドが入力されたと判定したとき、所定コマンドに基づいて所定動作として選択された電子メールのデータの中からプログラム設定により予め指定された所定の要素を抽出するとともに送信用メールを作成自在にする作成自在ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするブラウザアプリケーションソフトウェア。
【請求項2】
前記作成自在ステップは、前記所定の要素についての定義式の設定および所定の要素を送信用メールに組み込んだ設定を有したテンプレートを選択自在なテンプレート選択ウィンドウをブラウザにおいて開き、
ユーザーによるテンプレート選択操作があったとき、選択されたテンプレートの設定に基づいて、選択された電子メールから送信用メールを作成する構成であることを特徴とする請求項1に記載のブラウザアプリケーションソフトウェア。
【請求項3】
前記所定の要素についての定義式の設定が、等号を基準とした一方側に識別子、他方側に電子メールに含まれる所定キーワードおよびその所定キーワードから改行までの間の箇所の指定によるものであり、
前記所定の要素を送信用メールに組み込んだ設定が、送信用メールのテンプレートのパラメータ箇所に定義式の一方側の識別子を組み込んだものであることを特徴とする請求項2に記載のブラウザアプリケーションソフトウェア。
【請求項4】
前記所定コマンドとしての第1の所定コマンドに基づいて、作成自在ステップにおいて、送信用メールを作成自在にし、
前記ブラウザの受信トレイにおける受信メールが選択された状態において、所定コマンドとしての第1の所定コマンドと異なる第2の所定コマンドに基づいて、スヌーズ設定ウィンドウが開き、操作入力により時間が指定された場合、選択された受信メールを受信トレイから削除し、削除した受信メールを指定された時間だけサーバにおいて保留する保留ステップと、
前記指定された時間が経過したか否かを判定し、経過したと判定したとき、受信トレイから一度削除して保留した電子メールを新たな受信メールとして受信トレイに表示する再表示ステップとをさらに有してコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載のブラウザアプリケーションソフトウェア。
【請求項5】
コンピュータにおいて実行するブラウザアプリケーションソフトウェアの機能を拡張するブラウザアプリケーションソフトウェア追加用アドオンプログラムであって、
前記コンピュータに入力信号を送るキーボードを介して入力されたキー操作がアドオンプログラムを開始するための第1ステップ所定コマンドか否かを判定するアドオン開始コマンド判定ステップと、
前記第1ステップ所定コマンドに続けて入力されたキー操作がアドオンプログラムの所定動作を実行するための第2ステップ所定コマンドか否かを判定するアドオン機能実行コマンド判定ステップと、
前記第1ステップ所定コマンドに続けて第2ステップ所定コマンドが入力されたと判定したとき、第2ステップ所定コマンドに基づいて所定動作として選択された電子メールのデータの中からプログラムにより予め指定された所定の要素を抽出するとともに送信用メールを作成自在にするアドオン機能実行ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするブラウザアプリケーションソフトウェア追加用アドオンプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータにおいて実行するブラウザアプリケーションソフトウェア、および、その機能を拡張するブラウザアプリケーションソフトウェア追加用アドオンプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、メール送受信部、メール種別選択部、メール目的選択部、キー要素抽出部、返信メール作成部、修正画面表示制御部、および回答事例格納部といった機能部を有する返信メール作成装置が知られている(例えば、特許文献1)。
そして、返信メール作成部は、メール送受信部が受信した問合せメールに対する返信メールを自動的に作成する機能を有していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-66209号公報(特に、段落0012、0017参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の返信メール作成装置の返信メール作成部は、ルールマスタに記載された編集ルールに沿って返信メールを作成する旨の記載がある限りであって、具体的な構成が明らかでなく、開示が不十分なため、どのように返信メールを作成するのかが不明であり、実施することが困難であるという問題があった。
さらに、オペレータが、インプットメール、および、自動作成されたアウトプットメールを横並びで表示した修正画面において、両メールを見比べながら、入力部を操作してアウトプットメールを修正する必要があり、オペレータの負担が大きいという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、オペレータであるユーザーが選択した電子メールに含まれた所定の要素を利用した送信用メールを簡単に作成することができるブラウザアプリケーションソフトウェア、および、ブラウザアプリケーションソフトウェア追加用アドオンプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本請求項1に係る発明は、コンピュータにおいて実行するブラウザアプリケーションソフトウェアであって、ユーザー端末のブラウザにおいて、電子メールが選択された状態で、コンピュータに入力信号を送るキーボードを介して入力されたキー操作が所定動作を実行するための所定コマンドか否かを判定するコマンド判定ステップと、前記所定コマンドが入力されたと判定したとき、所定コマンドに基づいて所定動作として選択された電子メールのデータの中からプログラム設定により予め指定された所定の要素を抽出するとともに送信用メールを作成自在にする作成自在ステップとをコンピュータに実行させることにより、前述した課題を解決するものである。
【0007】
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載されたブラウザアプリケーションソフトウェアの構成に加えて、前記作成自在ステップは、前記所定の要素についての定義式の設定および所定の要素を送信用メールに組み込んだ設定を有したテンプレートを選択自在なテンプレート選択ウィンドウをブラウザにおいて開き、ユーザーによるテンプレート選択操作があったとき、選択されたテンプレートの設定に基づいて、選択された電子メールから送信用メールを作成する構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0008】
本請求項3に係る発明は、請求項2に記載されたブラウザアプリケーションソフトウェアの構成に加えて、前記所定の要素についての定義式の設定が、等号を基準とした一方側に識別子、他方側に電子メールに含まれる所定キーワードおよびそのキーワードから改行までの間の箇所の指定によるものであり、前記所定の要素を送信用メールに組み込んだ設定が、送信用メールのテンプレートのパラメータ箇所に定義式の一方側の識別子を組み込んだものであることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0009】
本請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載されたブラウザアプリケーションソフトウェアの構成に加えて、前記所定コマンドとしての第1の所定コマンドに基づいて、作成自在ステップにおいて、送信用メールを作成自在にし、前記ブラウザの受信トレイにおける受信メールが選択された状態において、所定コマンドとしての第1の所定コマンドと異なる第2の所定コマンドに基づいて、スヌーズ設定ウィンドウが開き、操作入力により時間が指定された場合、選択された受信メールを受信トレイから削除し、削除した受信メールを指定された時間だけサーバにおいて保留する保留ステップと、前記指定された時間が経過したか否かを判定し、経過したと判定したとき、受信トレイから一度削除して保留した電子メールを新たな受信メールとして受信トレイに表示する再表示ステップとをさらに有してコンピュータに実行させることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0010】
本請求項5に係る発明は、コンピュータにおいて実行するブラウザアプリケーションソフトウェアの機能を拡張するブラウザアプリケーションソフトウェア追加用アドオンプログラムであって、前記コンピュータに入力信号を送るキーボードを介して入力されたキー操作がアドオンプログラムを開始するための第1ステップ所定コマンドか否かを判定するアドオン開始コマンド判定ステップと、前記第1ステップ所定コマンドに続けて入力されたキー操作がアドオンプログラムの所定動作を実行するための第2ステップ所定コマンドか否かを判定するアドオン機能実行コマンド判定ステップと、前記第1ステップ所定コマンドに続けて第2ステップ所定コマンドが入力されたと判定したとき、第2ステップ所定コマンドに基づいて所定動作として選択された電子メールのデータの中からプログラムにより予め指定された所定の要素を抽出するとともに送信用メールを作成自在にするアドオン機能実行ステップとをコンピュータに実行させることにより、前述した課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明のブラウザアプリケーションソフトウェアは、コンピュータにインストールされることにより、ブラウザを表示することができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる。
【0012】
本請求項1に係る発明のブラウザアプリケーションソフトウェアによれば、電子メールを選択して所定コマンドを入力するだけで選択された電子メールの所定の要素が抽出されて送信用メールが作成自在となるため、ユーザーは選択した電子メールに含まれた所定の要素を利用した送信用メールを簡単に作成することができる。
【0013】
本請求項2に係る発明のブラウザアプリケーションソフトウェアによれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、テンプレートにおいて所定の要素を送信用メールに組み込んだ設定があり、このテンプレートの設定に基づいて、選択された電子メールから所定の要素が抽出されて並び替えられたり、予め設定された定型文の空欄箇所に挿入される、所謂、動的メールテンプレートとなるため、ユーザーは所望のテンプレートを選択して用途に応じた送信用メールを簡単に作成することができる。
【0014】
本請求項3に係る発明のブラウザアプリケーションソフトウェアによれば、請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、識別子を用いた所定の要素について定義式と、識別子を組み込んだ送信用メールのテンプレートとによって、インプットの電子メールからアウトプットの送信用メールが決まるため、テンプレートを簡単に作成することができる。
さらに、テンプレートを編集して他のテンプレートを簡単に作成することができる。
【0015】
本請求項4に係る発明のブラウザアプリケーションソフトウェアによれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、一度受信した受信メールを受信トレイから削除して指定した時間経過後に受信トレイに新たな受信メールとして再表示する、所謂、スヌーズの設定ウィンドウがマウスを使用しないショートカットキー操作によって表示され、キー入力操作によって設定自在となるため、ユーザーは適宜スヌーズ設定してから再表示された受信メールをまとめて、動的メールテンプレート処理を行って受信メールに含まれた所定の要素を利用した送信用メールを作成することができる。
つまり、動的メールテンプレート処理の対象となる受信メールを選択してスヌーズ設定により、指定したタイミングで再受信して、再受信した受信メールをまとめて動的メールテンプレート処理して適切なタイミングで返信することができる。
【0016】
本請求項5に係る発明のブラウザアプリケーションソフトウェア追加用アドオンプログラムによれば、キーボードにおけるキー操作で所定コマンドの所謂、ショートカットキーの操作が行われると所定の機能実行が求められたと判定されて所定動作が実行されるため、ユーザーはマウスを使用せずにショートカットキーの操作だけで、ブラウザ上で所定動作を素早く、かつ、簡単に実行させることができる。
つまり、第1ステップ所定コマンドの入力があったと判定したとき、コンピュータは、ユーザーからアドオン機能が求められたと判定する。
そして、アドオン機能実行ステップとして、コンピュータが、第2ステップ所定コマンドに基づいて所定動作を実行する。
このように、請求項1に係る発明が奏する効果と同様、電子メールを選択して第1ステップ所定コマンドおよび第2ステップ所定コマンドを入力するだけで選択された電子メールの所定の要素が抽出されて送信用メールが作成自在となるため、ユーザーは選択した電子メールに含まれた所定の要素を利用した送信用メールを簡単に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の実施例であるブラウザアプリケーションソフトウェアを有したシステムの概念を示す図。
【
図2】本発明の実施例であるブラウザアプリケーションソフトウェアの動作例を示すチャート図。
【
図3】本発明の実施例であるブラウザアプリケーションソフトウェアを有したシステムのユーザー端末のブラウザにおいて第1所定コマンドのショートカットキー操作によってテンプレート選択ウィンドウが開かれた様子を示す図。
【
図4】(A)(B)はテンプレート選択ウィンドウがテンプレートの内容の一例を表示した様子を示す図および選択されたテンプレートに基づいて作成された送信用メールの一例を示す図。
【
図5】(A)(B)は本発明の実施例であるブラウザアプリケーションソフトウェアを有したシステムのユーザー端末のブラウザにおいて第2所定コマンドのショートカットキー操作によってスヌーズ設定ウィンドウが開かれた様子を示す図およびスヌーズ設定ウィンドウに追加設定欄が表示された様子を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明のブラウザアプリケーションソフトウェアは、ユーザー端末のブラウザにおいて、電子メールが選択された状態で、コンピュータに入力信号を送るキーボードを介して入力されたキー操作が所定動作を実行するための所定コマンドか否かを判定するコマンド判定ステップと、所定コマンドが入力されたと判定したとき、所定コマンドに基づいて所定動作として選択された電子メールのデータの中からプログラム設定により予め指定された所定の要素を抽出するとともに送信用メールを作成自在にする作成自在ステップとをコンピュータに実行させることにより、ユーザーは選択した電子メールに含まれた所定の要素を利用した送信用メールを簡単に作成することができるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
また、本発明のブラウザアプリケーションソフトウェア追加用アドオンプログラムは、コンピュータに入力信号を送るキーボードを介して入力されたキー操作がアドオンプログラムを開始するための第1ステップ所定コマンドか否かを判定するアドオン開始コマンド判定ステップと、第1ステップ所定コマンドに続けて入力されたキー操作がアドオンプログラムの所定動作を実行するための第2ステップ所定コマンドか否かを判定するアドオン機能実行コマンド判定ステップと、第1ステップ所定コマンドに続けて第2ステップ所定コマンドが入力されたと判定したとき、第2ステップ所定コマンドに基づいて所定動作として選択された電子メールのデータの中からプログラムにより予め指定された所定の要素を抽出するとともに送信用メールを作成自在にするアドオン機能実行ステップとをコンピュータに実行させることにより、ユーザーは選択した電子メールに含まれた所定の要素を利用した送信用メールを簡単に作成することができるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
【0019】
例えば、キーボードは、コンピュータと有線接続されたものや、無線通信自在に無線接続されたものでもよいし、コンピュータのディスプレイである表示部に表示されたものでもよい。
また、コンピュータは、デスクトップ型パーソナルコンピュータ、ノート型パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレットなど、ブラウザアプリケーションソフトウェアを実行するものであれば如何なるものであっても構わない。
さらに、ブラウザアプリケーションソフトウェアの概念には、ブラウザアプリケーションソフトウェア自体だけでなく、ブラウザアプリケーションソフトウェアの機能を拡張するブラウザアプリケーションソフトウェア追加用アドオンプログラム(以下、追加用アドオンプログラム)が含まれるものとする。
【実施例0020】
以下に、本発明の実施例であるブラウザアプリケーションソフトウェアについて、
図1乃至
図5(B)に基づいて説明する。
ここで、
図1は、本発明の実施例であるブラウザアプリケーションソフトウェアを有したシステムの概念を示す図であり、
図2は、本発明の実施例であるブラウザアプリケーションソフトウェアの動作例を示すチャート図であり、
図3は、本発明の実施例であるブラウザアプリケーションソフトウェアを有したシステムのユーザー端末USのブラウザ100において第1所定コマンドのショートカットキー操作によってテンプレート選択ウィンドウ120が開かれた様子を示す図であり、
図4(A)は、テンプレート選択ウィンドウ120がテンプレートの内容の一例を表示した様子を示す図であり、
図4(B)は、選択されたテンプレートに基づいて作成された送信用メールの一例を示す図であり、
図5(A)は、本発明の実施例であるブラウザアプリケーションソフトウェアを有したシステムのユーザー端末USのブラウザ100において第2所定コマンドのショートカットキー操作によってスヌーズ設定ウィンドウ130が開かれた様子を示す図であり、
図5(B)は、スヌーズ設定ウィンドウ130に追加設定欄134が表示された様子を示す図である。
【0021】
本発明の実施例であるブラウザアプリケーションソフトウェアは、
図1に示すように、コンピュータの一例としてのユーザー端末USにインストールされている。
ユーザー端末USは、サーバSVと通信自在であり、サーバSVにブラウザアプリケーションソフトウェアがインストールされていてもよい。
本実施例では、ブラウザアプリケーションソフトウェアとして説明するが、追加用アドオンプログラムであってもよい。
追加用アドオンプログラムは、コンピュータにおいて実行するブラウザアプリケーションソフトウェアの機能を拡張するものである。
前提として、コンピュータには、ブラウザアプリケーションソフトウェアがインストールされている。
さらに、追加用アドオンプログラムが、コンピュータにインストールされている。
そして、ユーザー端末USは、サーバSVと通信して電子メール101を送受信し、送受信の電子メール101をブラウザアプリケーションソフトウェアによるブラウザ100の一例であるメールブラウザ100Aに表示するように設けられている。
【0022】
図2に示すように、ステップS1では、コマンド判定ステップとして、ユーザー端末USのメールブラウザ100Aにおいて、電子メール101が選択された状態で、ユーザー端末USに入力信号を送るキーボードUS1を介して入力されたキー操作が所定動作を実行するための所定コマンドとしての第1ステップ所定コマンドか否かを、コンピュータが判定する。
【0023】
ここで、アドオンプログラムの場合は、アドオン開始コマンド判定ステップとして、コンピュータに入力信号を送るキーボードUS1を介してユーザーによって入力されたキー操作がアドオンプログラムを開始するための所定コマンドである第1ステップ所定コマンドか否かを、コンピュータが判定する。
具体的には、第1ステップ所定コマンドの一例として「Alt」+「S」キー(「Alt」キーを押しながら「S」キーを押す操作)か否かを判定し、「Alt」+「S」キーの入力があったと判定した場合は、ステップS2へ進み、否と判定した場合は、ステップS1を繰り返す。
【0024】
「Alt」+「S」キーの入力があったと判定したとき、コンピュータは、ユーザーからアドオン機能が求められたと判定する。
ここで、ブラウザアプリケーションソフトウェアにおいて、キーの設定に空きがあれば、第1ステップ所定コマンドの設定を省略し、最初から所定コマンドとして後述する第2所定コマンドに基づいて動作するように設定してもよいのは勿論である。
【0025】
続いて、アドオン機能実行コマンド判定ステップとして、第1ステップ所定コマンドに続けてユーザーによって入力されたキー操作がアドオンプログラムの所定動作を実行するための所定コマンドである第2ステップ所定コマンドか否かを、コンピュータが判定する。
具体的には、「Alt」+「S」キーに続けて、第2ステップ所定コマンドの一例として「Alt」+「M」+「O」キー(「Alt」キーを押しながら「M」キーと押してから「O」キーを押す操作)などか否かを判定し、「Alt」+「M」+「O」キーなどの入力があったと判定した場合は、ステップS2へ進み、否と判定した場合は、ステップS1へ戻る。
なお、第1ステップ所定コマンドの入力から第2ステップ所定コマンドの入力まで「Alt」キーは押したままである。
【0026】
ステップS2では、作成自在ステップとして、所定コマンドに基づいて所定動作として選択された電子メール101のデータの中からプログラム設定により予め指定された所定の要素を抽出するとともに送信用メールを作成自在にする。
ここで、アドオンプログラムの場合は、アドオン機能実行ステップとして、コンピュータが、第2ステップ所定コマンドに基づいて所定動作を実行する。
【0027】
具体的には、「Alt」+「M」+「O」キーの場合、
図3に示すように、ブラウザ100のタブで表示されたWebメール画面であるメールブラウザ100Aで、電子メール101の一例である受信メールが選択・表示されている。
そして、第1ステップ所定コマンドが入力される前に、一例として、メールブラウザ100Aにおける受信メールが選択・表示された画面の返信ボタン102が操作されると、返信用でもある送信用メールウィンドウ110が開かれる。
なお、新たに送信用メールウィンドウ110が開かれず、メールブラウザ100Aにおける受信メールと同じ画面上で返信欄が表示されてもよい。
【0028】
送信用メールウィンドウ110には、選択された元の電子メール101である受信メールのテキストTX1が自動的またはユーザーによって選択されている。
この状態で、第1ステップ所定コマンドが入力され、続けて第2ステップ所定コマンドとして「Alt」+「M」+「O」キーが入力されると、所定動作として選択された電子メール101のテキストTX1のデータの中からプログラムにより予め指定された所定の要素を抽出するとともに送信用メールを作成自在にする。
これにより、電子メール101を選択して所定コマンドを入力するだけで選択された電子メール101の所定の要素が抽出されて送信用メールが作成自在となる。
その結果、ユーザーは選択した電子メール101に含まれた所定の要素を利用した送信用メールを簡単に作成することができる。
【0029】
より具体的には、「Alt」+「M」+「O」キーが入力されると、一例として、テンプレート選択ウィンドウ120が開かれる。
テンプレート選択ウィンドウ120には、テンプレート項目121、「編集」ボタン122、および「OK」ボタン123が設けられている。
そして、テンプレート選択ウィンドウ120は、所定の要素についての定義式の設定および所定の要素を送信用メールに組み込んだ設定を有したテンプレートを選択自在に構成されている。
ここで、テンプレート項目121から1つを選択して「編集」ボタン122を操作すると、
図4(A)に示すように、選択したテンプレートの内容が、テンプレート選択ウィンドウ120に表示される。
【0030】
より具体的には、所定の要素についての定義式の設定欄124、所定の要素を送信用メールに組み込んだ設定欄125、および「保存」ボタン126が、テンプレート選択ウィンドウ120に表示される。
例えば、定義式の設定欄124には、「##[$$ company $$]="『会社名』","EOR"」(会社名を囲むかっこは墨かっこ:以下同様)が記載されている。
これは、「[$$ company $$]」についての定義であり、内容は等号の右側である「"『会社名』","EOR"」である。
等号の右側は、「『会社名』」以降~その行の終わりまでを表す。
同様に、定義式の設定欄124には、「##[$$ name1 $$]="『お名前』"," "」(お名前を囲むかっこは墨かっこ:以下同様)が記載されている。
これは、「[$$ name1 $$]」についての定義であり、内容は等号の右側である「"『お名前』"," "」である。
等号の右側は、「『お名前』」以降~次の半角スペース記号までを表す。
【0031】
例えば、ウェブサイトのお問い合わせフォームには、「会社名」、「所属・役職」、「お名前」、「フリガナ」、「電話番号」、「E-mail」についての入力欄が設けられて、お問い合わせフォームから入力されて相手から送られてきた所謂、お問い合わせメールには、それらの項目の情報が含まれている。
選択された電子メール101がお問い合わせメールの場合、選択された電子メール101に「『会社名』」があり、テンプレート項目121のうち「1.お問い合わせ返信1(セールスチーム)」のテンプレートを用いると、「[$$ company $$]」についての定義に基づいて、選択された電子メール101のテキストTX1中の「『会社名』 株式会社ABC」から「株式会社ABC」が抽出される。
【0032】
同様に、[$$ name1 $$]についての定義に基づいて、選択された電子メール101のテキストTX1中の「『お名前』 田中 次郎」から「田中」が抽出される。
また、所定の要素を送信用メールに組み込んだ設定欄125には、一例として「[$$ name1 $$]@[$$ company $$]さんへ 株式会社XXXの鈴木です。いつもお世話になっています。お問い合わせ頂きまして、有り難うございます。[$$ name1 $$]様のお問い合わせ内容について…(後略)…」が記載されている。
この設定欄125の設定により、定義に基づいて抽出したものを送信用メールのテンプレート中の該当するパラメータ箇所に挿入して、送信用メールのテキストTX2が作成されるように構成されている。
【0033】
より具体的には、送信用メールウィンドウ110の内容が、
図4(B)に示すように、「田中@株式会社ABCさんへ 株式会社XXXの鈴木です。いつもお世話になっています。お問い合わせ頂きまして、有り難うございます。田中様のお問い合わせ内容について…(後略)…」のように作成される、または、書き換えられるように構成されている。
なお、
図4(A)に示すテンプレート選択ウィンドウ120の所定の要素についての定義式の設定欄124、所定の要素を送信用メールに組み込んだ設定欄125の少なくとも一方を変更して「保存」ボタン126を操作すると、そのテンプレートについて変更が反映されるとともに、
図3に示すテンプレート項目121を表示したテンプレート選択ウィンドウ120に戻る。
また、テンプレートの設定内容に基づいて、送信用メールの本文を作成することについて説明したが、送信用メールの宛先やカーボンコピーやブラインドカーボンコピーを含む送信先、送信用メールのタイトルについても作成・変更自在である。
例えば、ウェブサイトのお問い合わせフォームから送信されたお問い合わせメールを単に返信しようとしても送信先が、ウェブサーバ、自社の問い合わせ用のメールアドレスなどになってしまい、お問い合わせフォームの入力者の電子メールアドレスにならない。
そこで、ウェブサイトのお問い合わせフォームに「E-mail」の入力欄があって、ユーザーが選択したお問い合わせメールに「E-mail」の情報がある場合は、テンプレートの設定内容を示す定義式の設定欄124および所定の要素を送信用メールに組み込んだ設定欄125において、送信用メールの送信先に設定する。
具体的には、定義式の設定欄124に「##SET_TO = [$$ email $$]」の旨を入力すると、[$$ email $$] に代入された値が送信用メールの宛先TO欄にセットされる。
これと同様に、定義式の設定欄124に「SET_CC = [$$ email $$]」の旨を入力すると、[$$ email $$] に代入された値が送信用メールの宛先CC欄にセットされる。
さらに、定義式の設定欄124に「##SET_BCC = [$$ email $$]」の旨を入力すると、[$$ email $$] に代入された値が送信用メールの宛先BCC欄にセットされる。
さらに、
図3に示すように、ウェブサイトのお問い合わせフォームから送信されたお問い合わせメールを単に返信しようとしてもタイトルにお問い合わせフォームの入力者の会社名や氏名が表示されない。
そこで、ウェブサイトのお問い合わせフォームに「会社名」または「お名前」の入力欄があって、ユーザーが選択したお問い合わせメールに「会社名」または「お名前」の情報がある場合は、テンプレートの設定内容において、送信用メールのタイトルに「会社名」または「お名前」の情報が表示されるように設定する。
具体的には、
図4(B)に示すように、送信用メールのタイトルとして「[お問い合わせ]株式会社ABC様」の旨が表示されるように、定義式の設定欄124および所定の要素を送信用メールに組み込んだ設定欄125において設定する。
定義式の設定欄124に「##SET_SUBJECT = [$$ company $$]」の旨を入力すると、[$$ company $$] に代入された値がメールの件名欄にセットされる。
【0034】
ステップS3では、作成自在ステップとして、ユーザーによるテンプレート選択操作の有無を、コンピュータが判定する。
テンプレートの選択操作については、選択項目を示す網掛けをカーソルで移動・選択して「OK」ボタン123を操作するだけでなく、エンターキーの操作や、マウスを用いたダブルクリック操作でもよい。
操作ありと判定した場合はステップS4へ進み、他方、まだないと判定した場合はステップS3を繰り返す。
【0035】
ステップS4では、作成自在ステップ(実行ステップ)として、選択されたテンプレートの設定に基づいて、選択された電子メール101から送信用メールを作成する。
具体的には、前述したテンプレートの設定に基づいて、
図3に示す送信用メールのテキストTX1の内容を、
図4(B)に示す送信用メールのテキストTX2の内容に書き換える。
なお、元の電子メール101のテキストTX1の選択については、電子メール101が1つまたは複数選択されていればよく、例えば、
図3に示すように、メールブラウザ100Aにおいて1つの受信メールを表示した状態でもよい。
【0036】
つまり、返信ボタン102を押して送信用メールウィンドウ110を開いた状態でもよいし、送信用メールウィンドウ110を開く前の状態でもよい。
また、
図5(A)に示すように、メールブラウザ100Aにおいて受信メールをリスト表示した状態で、選択チェックボックス103にチェックを入れて1つまたは複数の電子メール101を選択した状態で、第2ステップ所定コマンドとして「Alt」+「M」+「O」キーが入力されたことをトリガーとして送信用メールを作成自在にするように構成してもよい。
【0037】
これにより、テンプレートにおいて所定の要素を送信用メールに組み込んだ設定があり、このテンプレートの設定に基づいて、選択された電子メール101から所定の要素が抽出されて並び替えられたり、予め設定された定型文の空欄箇所に挿入される、所謂、動的メールテンプレートとなる。
その結果、ユーザーは所望のテンプレートを選択して用途に応じた送信用メールを簡単に作成することができる。
つまり、ユーザーは数タッチの操作をして、先ず電子メール101を選択して、次にテンプレートを選択するだけで、選択した電子メール101から所定の要素を抽出されて、抽出された所定の要素がテンプレートに挿入されて送信用メールが作成される。
その結果、ユーザーは数タッチの操作をするだけで、簡単に送信用メール(返信用メール)を作成することができる。
【0038】
なお、ステップS2において、テンプレート選択ウィンドウ120を表示し、ステップS3において、テンプレートの選択操作の有無を判定したが、「送信用メールを作成自在」の意図として、テンプレートが1つのみ設定されている場合は、テンプレート選択ウィンドウ120の表示および選択操作の有無の判定を省略して、ステップS1の次にステップS4を実行してもよい。
つまり、ステップS2では、送信用メールを作成した状態にしてもよいし、送信用メールを作成可能な状態にしてもよい。
【0039】
さらに本実施例では、所定の要素についての定義式の設定が、等号を基準とした一方側に識別子ID、他方側に電子メール101に含まれる所定キーワードKWの指定およびその所定キーワードKWから所定の特殊記号の一例として改行までの間の箇所の指定によるものである。
具体例として、「##[$$ company $$]="(会社名)","EOR"」である。
識別子IDの一例が、「[$$ company $$]」であり、他方側である等号の右側は、「(会社名)」以降~その行の終わりまでの指定である。
なお、他方側の指定の仕方として、所定キーワードKWから所定の特殊記号の一例としてスペース記号までの間の箇所を指定してもよい。
【0040】
また、所定の要素を送信用メールに組み込んだ設定が、送信用メールのテンプレートのパラメータ箇所に定義式の一方側の識別子IDを組み込んだものである。
具体例として、「[$$ name1 $$]@[$$ company $$]さんへ 株式会社XXXの鈴木です。いつもお世話になっています。お問い合わせ頂きまして、有り難うございます。[$$ name1 $$]様のお問い合わせ内容について…(後略)…」である。
【0041】
これにより、識別子IDを用いた所定の要素について定義式と、識別子IDを組み込んだ送信用メールのテンプレートとによって、インプットの電子メール101からアウトプットの送信用メールが決まる。
その結果、テンプレートを簡単に作成することができる。
さらに、テンプレートを編集して他のテンプレートを簡単に作成することができる。
そして、「送信」ボタン111を操作すると、送信用メールが送信される。
【0042】
なお、テンプレートを用いて送信用メールを作成するための第1ステップ所定コマンド、第2ステップ所定コマンドの場合、メールブラウザ100Aの受信メールの選択に限らず、ブラウザ100(他のタブを含む)においてテキストが選択されているなど、ブラウザ100において要素を抽出する対象が特定されていればよい。
【0043】
続いて、スヌーズ設定について説明する。
図5(A)に示すように、メールブラウザ100Aに受信メールがリスト状に表示されている。
そして、例えば、ユーザーが、メールブラウザ100Aにおける選択チェックボックス103にチェックを入れて1つまたは複数の受信メールを選択する。
なお、受信メールの選択の仕方は、
図3に示すように、受信メールのリスト状の表示から1つの受信メールを選択して内容を表示させることにより選択してもよい。
【0044】
前述したように、第2ステップ所定コマンドとしての第1の所定コマンドの一例である「Alt」+「M」+「O」キーに基づいて、作成自在ステップS2~S4において、送信用メールを作成自在にするように設けられている。
さらに本実施例では、メールブラウザ100Aの受信トレイにおける受信メールが選択された状態において、コマンド判定ステップとして、第2ステップ所定コマンドとしての第1の所定コマンドと異なる第2の所定コマンドの一例である「Alt」+「S」+「B」キーの入力の有無をコンピュータが判定する。
【0045】
入力ありと判定した場合、
図5(A)に示すように、メールブラウザ100Aにおいて、スヌーズ設定ウィンドウ130が開かれる。
スヌーズ設定ウィンドウ130には、スヌーズ設定項目131、「スヌーズタイミングを追加する」ボタン132、および「OK」ボタン133が設けられている。
スヌーズ設定項目131の中に所望の設定がある場合、ユーザーは、その設定を選択して「OK」ボタン133を操作する。
【0046】
他方、スヌーズ設定項目131の中に所望の設定がない場合、ユーザーは、「スヌーズタイミングを追加する」ボタン132を操作する。
すると、
図5(B)に示すように、スヌーズ設定ウィンドウ130には、追加設定欄134、および「追加」ボタン135が表示される。
そして、所望の項目を選択して空欄に所望の数値を入力して「追加」ボタン135を操作すると、入力情報がコンピュータに登録されて、スヌーズの時間や時刻が設定され、スヌーズ設定ウィンドウ130は、追加された設定を含む
図5(A)に示すようなスヌーズ設定項目131を表示した状態となる。
さらに、ユーザーは、追加したばかりのスヌーズ設定項目131の中の所望の設定を選択して「OK」ボタン133を操作する。
【0047】
すると、保留ステップ(実行ステップ)として、コンピュータが、選択された受信メールを受信トレイから削除し、削除した受信メールを指定された時間だけ、または、指定された日時まで、サーバSVにおいて保留する。
そして、経過時間判定ステップとして、指定された時間が経過したか否か、または、指定された日時になったか否かを、コンピュータが判定する。
経過した、または、指定された日時になったと判定したとき、再表示ステップとして、コンピュータが、受信トレイから一度削除して保留した電子メール101を新たな受信メールとして受信トレイに表示する。
【0048】
これにより、一度受信した受信メールを受信トレイから削除して指定した時間経過後に受信トレイに新たな受信メールとして再表示する、所謂、スヌーズの設定についてのスヌーズ設定ウィンドウ130がマウスを使用しないショートカットキー操作によって表示され、キー入力操作によって設定自在となる。
その結果、ユーザーは適宜スヌーズ設定してから再表示された受信メールをまとめて、動的メールテンプレート処理を行って受信メールに含まれた所定の要素を利用した送信用メールを作成することができる。
つまり、動的メールテンプレート処理の対象となる受信メールを選択してスヌーズ設定により、指定したタイミングで再受信して、再受信した受信メールをまとめて動的メールテンプレート処理して適切なタイミングで返信することができる。
【0049】
このようにして得られた本発明の実施例であるブラウザアプリケーションソフトウェアは、ユーザー端末USのブラウザ100において、電子メール101が選択された状態で、コンピュータに入力信号を送るキーボードUS1を介して入力されたキー操作が所定動作を実行するための所定コマンドとしての第1の所定コマンドの一例である「Alt」+「M」+「O」キーか否かを判定するコマンド判定ステップS1と、第1の所定コマンドの一例である「Alt」+「M」+「O」キーが入力されたと判定したとき、第1の所定コマンドの一例である「Alt」+「M」+「O」キーに基づいて所定動作として選択された電子メール101のデータの中からプログラム設定により予め指定された所定の要素を抽出するとともに送信用メールを作成自在にする作成自在ステップS2~S4とをコンピュータに実行させることにより、ユーザーは選択した電子メール101に含まれた所定の要素を利用した送信用メールを簡単に作成することができる。
【0050】
さらに、作成自在ステップS2~S4は、所定の要素についての定義式の設定および所定の要素を送信用メールに組み込んだ設定を有したテンプレートを選択自在なテンプレート選択ウィンドウ120をブラウザ100において開き、ユーザーによるテンプレート選択操作があったとき、選択されたテンプレートの設定に基づいて、選択された電子メール101から送信用メールを作成する構成であることにより、ユーザーは所望のテンプレートを選択して用途に応じた送信用メールを簡単に作成することができる。
【0051】
また、所定の要素についての定義式の設定が、等号を基準とした一方側に識別子ID、他方側に電子メール101に含まれる所定キーワードKWおよびその所定キーワードKWから改行までの間の箇所の指定によるものであり、所定の要素を送信用メールに組み込んだ設定が、送信用メールのテンプレートのパラメータ箇所に定義式の一方側の識別子IDを組み込んだものであることにより、テンプレートを簡単に作成することができ、さらに、テンプレートを編集して他のテンプレートを簡単に作成することができる。
【0052】
さらに、所定コマンドとしての第1の所定コマンドの一例である「Alt」+「M」+「O」キーに基づいて、作成自在ステップS2~S4において、送信用メールを作成自在にし、ブラウザ100の受信トレイにおける受信メールが選択された状態において、所定コマンドとしての第1の所定コマンドと異なる第2の所定コマンドの一例である「Alt」+「S」+「B」キーに基づいて、スヌーズ設定ウィンドウ130が開き、操作入力により時間が指定された場合、選択された受信メールを受信トレイから削除し、削除した受信メールを指定された時間だけサーバSVにおいて保留する保留ステップと、指定された時間が経過したか否かを判定し、経過したと判定したとき、受信トレイから一度削除して保留した電子メール101を新たな受信メールとして受信トレイに表示する再表示ステップとをさらに有してコンピュータに実行させることにより、ユーザーは適宜スヌーズ設定してから再表示された受信メールをまとめて、動的メールテンプレート処理を行って受信メールに含まれた所定の要素を利用した送信用メールを作成することができる。
【0053】
また、本発明の実施例であるブラウザアプリケーションソフトウェア追加用アドオンプログラムは、コンピュータに入力信号を送るキーボードUS1を介して入力されたキー操作がアドオンプログラムを開始するための第1ステップ所定コマンドの一例である「Alt」+「S」キーか否かを判定するアドオン開始コマンド判定ステップS1と、第1ステップ所定コマンドの一例である「Alt」+「S」キーに続けて入力されたキー操作がアドオンプログラムの所定動作を実行するための第2ステップ所定コマンドとしての第1の所定コマンドの一例である「Alt」+「M」+「O」キーか否かを判定するアドオン機能実行コマンド判定ステップS1と、第1ステップ所定コマンドの一例である「Alt」+「S」キーに続けて第2ステップ所定コマンドとしての第1の所定コマンドの一例である「Alt」+「M」+「O」キーが入力されたと判定したとき、第2ステップ所定コマンドとしての第1の所定コマンドの一例である「Alt」+「M」+「O」キーに基づいて所定動作として選択された電子メール101のデータの中からプログラムにより予め指定された所定の要素を抽出するとともに送信用メールを作成自在にするアドオン機能実行ステップS2~S4とをコンピュータに実行させることにより、ユーザーは選択した電子メール101に含まれた所定の要素を利用した送信用メールを簡単に作成することができるなど、その効果は甚大である。