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特開2024-47381情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024047381
(43)【公開日】2024-04-05
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/45 20140101AFI20240329BHJP
   A63F 13/847 20140101ALI20240329BHJP
   A63F 13/533 20140101ALI20240329BHJP
   A63F 13/55 20140101ALI20240329BHJP
   A63F 13/53 20140101ALI20240329BHJP
【FI】
A63F13/45
A63F13/847
A63F13/533
A63F13/55
A63F13/53
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022152968
(22)【出願日】2022-09-26
(71)【出願人】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】深谷 心
(57)【要約】
【課題】ゲームを操作する順番になったユーザが当該順番に行うべき操作を代行する操作を、当該ユーザと異なるユーザが操作する端末から受け付け可能な情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置は、指示受付部と操作受付部とを備える。指示受付部は、ゲームを操作する順番になった第1ユーザが操作する第1端末から、第1ユーザが当該順番に行うべき操作の代行を依頼する指示を受け付ける。操作受付部は、第1ユーザと異なる第2ユーザに対して当該順番における操作権限を付与し、操作権限が付与された第2ユーザが操作する第2端末から、代行する操作を受け付ける。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
指示受付部と操作受付部とを備え、
前記指示受付部は、ゲームを操作する順番になった第1ユーザが操作する第1端末から、前記第1ユーザが前記順番に行うべき操作の代行を依頼する指示を受け付け、
前記操作受付部は、前記第1ユーザと異なる第2ユーザに対して前記順番における操作権限を付与し、前記操作権限が付与された前記第2ユーザが操作する第2端末から、代行する操作を受け付ける、
情報処理装置。
【請求項2】
前記指示受付部は、複数のユーザが参加可能なマルチプレイゲームにおいて、前記第1ユーザが行うべき操作の代行が可能な複数の候補ユーザの中から前記第1ユーザにより選択された候補ユーザである前記第2ユーザに、代行する操作を依頼する指示を受け付ける、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記指示受付部は、前記複数の候補ユーザの中の何れかを選択する指示を前記第1ユーザから受け付けた後、前記第1ユーザに選択された候補ユーザに前記依頼が受け入れられなかった場合、選択された候補ユーザを除いた他の候補ユーザの中から前記第1ユーザにより選択された候補ユーザである前記第2ユーザに、代行する操作を依頼する指示を受け付ける、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
表示制御部をさらに備え、
前記表示制御部は、所定条件を満たす候補ユーザと、前記所定条件を満たさない候補ユーザとを識別可能に表示させる、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、代行する操作の権限を有することによって前記所定条件を満たす候補ユーザと、代行する操作の権限を有しないことによって前記所定条件を満たさない候補ユーザとを識別可能に表示させる、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記指示受付部は、現在の前記ゲームのプレイ中に代行する操作の依頼を受け入れたユーザと異なるユーザに対して、代行する操作を依頼する指示を受け付ける、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記指示受付部は、所定条件を満たす場合、現在の前記ゲームのプレイ中に代行する操作の依頼を受け入れたユーザに対して、代行する操作を依頼する指示を受け付ける、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
表示制御部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記操作権限が前記第2ユーザに付与される前と、前記第2ユーザに付与された後との間で、前記順番において操作対象のオブジェクトの表示態様を異ならせる、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記表示制御部は、前記操作権限が前記第2ユーザに付与される前と、前記第2ユーザに付与された後との間で、前記順番において操作対象でないオブジェクトの表示態様を異ならせる、
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記操作受付部は、前記第2ユーザに前記依頼が受け入れられた後、前記第2ユーザによる代行する操作が始まる前に、前記ゲームをプレイするユーザが操作する端末から前記第2ユーザの前記依頼の受け入れをキャンセルさせる操作を受け付ける、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記操作受付部は、前記キャンセル後に前記第2ユーザと異なる第3ユーザに前記第1ユーザを代行する操作の依頼が受け入れられた場合、前記第3ユーザに前記操作権限を付与する、
請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
表示制御部をさらに備え、
前記表示制御部は、代行する操作の依頼先の候補ユーザを選択するのに参考になる参考情報を表示させる、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記表示制御部は、前記第1ユーザが操作する前記第1端末には、代行する操作の依頼先として推奨する前記参考情報を表示させ、前記第1ユーザ以外のユーザが操作する端末には前記参考情報を表示させない、
請求項12に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記表示制御部は、代行する操作が可能な複数の候補ユーザのうち、他の候補ユーザから前記依頼を受け入れることが推奨されている候補ユーザが操作する端末に、前記依頼を受け入れることが推奨されている旨を示す情報を表示させる、
請求項12に記載の情報処理装置。
【請求項15】
プロセッサが、ゲームを操作する順番になった第1ユーザが操作する第1端末から、前記第1ユーザが前記順番に行うべき操作の代行を依頼する指示を受け付け、
プロセッサが、前記第1ユーザと異なる第2ユーザに対して前記順番における操作権限を付与し、前記操作権限が付与された前記第2ユーザが操作する第2端末から、代行する操作を受け付ける、
情報処理方法。
【請求項16】
プロセッサに、
ゲームを操作する順番になった第1ユーザが操作する第1端末から、前記第1ユーザが前記順番に行うべき操作の代行を依頼する指示を受け付け、
前記第1ユーザと異なる第2ユーザに対して前記順番における操作権限を付与し、前記操作権限が付与された前記第2ユーザが操作する第2端末から、代行する操作を受け付ける、
処理を実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、オンラインゲーム等のゲームにおいて、ユーザ(プレイヤ)が、所有している複数のキャラクタの中から選択したキャラクタでデッキを編成し、編成したデッキを用いてクエストをクリアすることで、新たなキャラクタやアイテムを入手することができるゲームが知られている。クエストは、複数のユーザにより共同で実行することができる(以下、マルチプレイという)。
【0003】
マルチプレイでは、各ユーザは、デッキを編成する複数のキャラクタのうち、自身に割り当てられたキャラクタを操作する。例えば、デッキはキャラクタA~Dから編成されており、キャラクタAはユーザU1に割り当てられ、キャラクタB~Dは、それぞれ他のユーザU2~U4に割り当てられていると仮定する。この場合、ユーザU1がキャラクタAを操作し終わった後、ユーザU2がキャラクタBを操作し、次にユーザU3がキャラクタCを操作するといったように、デッキを編成するキャラクタA~Dを、各ユーザが順番に操作していく。
【0004】
特許文献1には、プレイヤが対戦相手とバトルを行うゲームにおいて、プレイヤとは異なる他プレイヤがバトルに参加した場合に、他プレイヤの攻撃力をアップさせる効果をバトルに設定し、そのバトルに設定されている効果に関連する情報を、バトルに参加可能な他プレイヤが使用する端末に表示させることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2019-148782号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、デッキを編成するキャラクタを各ユーザが順番に操作していく従来技術においては、ゲームを操作する順番になったユーザが当該順番に行うべき操作を代行する操作を、当該ユーザと異なるユーザが操作する端末から受け付けることができないという問題があった。
【0007】
本発明の目的は、ゲームを操作する順番になったユーザが当該順番に行うべき操作を代行する操作を、当該ユーザと異なるユーザが操作する端末から受け付け可能な情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る情報処理装置は、
指示受付部と操作受付部とを備え、
前記指示受付部は、ゲームを操作する順番になった第1ユーザが操作する第1端末から、前記第1ユーザが前記順番に行うべき操作の代行を依頼する指示を受け付け、
前記操作受付部は、前記第1ユーザと異なる第2ユーザに対して前記順番における操作権限を付与し、前記操作権限が付与された前記第2ユーザが操作する第2端末から、代行する操作を受け付ける。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ゲームを操作する順番になったユーザが当該順番に行うべき操作を代行する操作を、当該ユーザと異なるユーザが操作する端末から受け付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施形態におけるゲームシステムの構成を示す図である。
図2】本実施形態におけるサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
図3】本実施形態におけるユーザ端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
図4】本実施形態におけるサーバの機能構成例を示すブロック図である。
図5】ユーザ端末の表示部に表示されるゲームプレイ画面の一例である。
図6】ユーザ端末の表示部に表示されるゲームプレイ画面の一例である。
図7】ユーザ端末の表示部に表示されるゲームプレイ画面の一例である。
図8】ユーザ端末の表示部に表示されるゲームプレイ画面の一例である。
図9】ユーザ端末の表示部に表示されるゲームプレイ画面の一例である。
図10】ユーザ端末の表示部に表示されるゲームプレイ画面の一例である。
図11】ユーザ端末の表示部に表示されるゲームプレイ画面の一例である。
図12】ユーザ端末の表示部に表示されるゲームプレイ画面の一例である。
図13】サーバが行う処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一または同様の構成を有する。
【0012】
(ゲームシステム1の構成)
図1は、本実施形態におけるゲームシステム1の構成を示す。図1に示すゲームシステム1は、サーバ10(ゲームサーバ)と、複数のユーザ端末20(ユーザ端末20a、ユーザ端末20b、ユーザ端末20c、ユーザ端末20d)とを備える。サーバ10およびユーザ端末20は、インターネット、イントラネット、無線LANまたは移動通信等の通信回線5を介して互いに通信可能に接続されている。なお、サーバ10は、本発明の「情報処理装置」として機能する。
【0013】
本実施形態において、ユーザ端末20a、ユーザ端末20b、ユーザ端末20c、ユーザ端末20dを使用するユーザをそれぞれユーザU1、ユーザU2、ユーザU3、ユーザU4とする。ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3、ユーザU4をそれぞれ区別する必要がない場合は、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3、ユーザU4をそれぞれユーザUと表現する。
【0014】
また、ユーザ端末20a、ユーザ端末20b、ユーザ端末20c、ユーザ端末20dをそれぞれ区別する必要がない場合は、ユーザ端末20a、ユーザ端末20b、ユーザ端末20c、ユーザ端末20dをそれぞれユーザ端末20と表現する。
【0015】
なお、ゲームシステム1が備えるユーザ端末20の数は4つに限られず、少なくとも1つ以上のユーザ端末20を備えていれば良い。
【0016】
ユーザ端末20は、例えばスマートフォンやタブレット端末等の情報処理端末であり、ユーザUにゲームを提供する。ユーザUは、ユーザ端末20を操作することによって、ゲームにログインして当該ゲームを実行することができる。ユーザ端末20は、例えば携帯電話機、パーソナルコンピュータ(PC)、ノートPC、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、家庭用ゲーム機器等、どのような端末が用いられても良い。ユーザ端末20は、GPS(Global Positioning System)等を用いて検出した自身の位置をサーバ10に通知するようにしても良い。
【0017】
サーバ10は、例えば、ユーザUに関する各種情報を管理したり、ゲームの一部の処理を実行したりする等、ユーザ端末20がゲームを提供する上でその一部の機能を担う装置である。サーバ10は、1または複数の情報処理装置から構成されていても良いし、仮想的なサーバ(クラウドサーバ等)を用いて構成されても良い。
【0018】
(ゲーム概要)
次に、ゲームシステム1が提供するゲームの概要を説明する。ゲームシステム1が提供するゲームでは、ユーザUは、所有している複数のキャラクタの中から選択したキャラクタでデッキを編成し、編成したデッキを用いてクエストをクリアすることで、新たなキャラクタやアイテムを入手することができる。
【0019】
ユーザUは、入手した複数のキャラクタを合成することでより強いキャラクタに成長させたり、アイテムを用いてキャラクタの属性を強化したりすることで、より難易度の高いクエストに挑戦することができる。
【0020】
ここで、クエストとは、予め定められた一定の条件を満たすことでクリア可能な課題を意味する用語である。クエストは、一般的には、探索、課題およびミッションと呼ばれることもある。クエストに参加したユーザUは、当該一定の条件を満たすことでクエストをクリアすることができ、クエストをクリアすると、ユーザUにクリア報酬が付与されたり、本ゲームのストーリーが進行したりする。
【0021】
デッキとは、複数のキャラクタを組み合わせたグループを意味する用語である。ユーザUは、クエストを実行する際、当該クエストをクリアするために適した能力を持つキャラクタを選択してデッキを編成してクエストを実行する。本実施形態では、ユーザUがクエスト等を「実行」することを、「クエストプレイ」と称しても良い。敵キャラクタとのバトル(戦闘)時においては、ユーザUのキャラクタが先攻、敵キャラクタが後攻になり、1回ずつ交替で攻撃を行っていく(ターン制)。
【0022】
本実施形態のゲームは、複数のユーザUが各々のユーザ端末20を操作して共同してプレイすることが可能なマルチプレイゲームである。すなわち、ユーザUは、単独プレイ(ソロプレイ)することは勿論、他のユーザUと共に共通のクエストを同時にプレイする所謂マルチプレイ(共同プレイともいう)も可能である。マルチプレイでは、各ユーザUは、デッキを編成する複数のキャラクタのうち、自身に割り当てられたキャラクタを操作する。
【0023】
例えば、デッキはキャラクタA~Dから編成されており、キャラクタAはユーザU1に割り当てられ、キャラクタB~Dは、それぞれ他のユーザU2~U4に割り当てられていると仮定する。この場合、ユーザU1がキャラクタAを操作し終わった後、ユーザU2がキャラクタBを操作し、次にユーザU3がキャラクタCを操作するといったように、デッキを編成するキャラクタA~Dを、各ユーザUが順番に操作していく(ターン性)。
【0024】
このマルチプレイでは、特定のクエストに対してマルチプレイを主催して仲間を募集するユーザU(以下、ホストユーザという)と、その募集に応募してマルチプレイに参加するユーザU(以下、ゲストユーザという)とにより、共同関係が形成され、プレイの進行がマルチプレイを行うユーザU(ホストユーザ、ゲストユーザ)間で同期される。なお、ユーザU(ホストユーザ)は、メッセージアプリを介し、他のユーザU(ゲストユーザ候補)に対して招待メッセージを送ることによって、当該他のユーザUをマルチプレイに直接誘うこともできる。
【0025】
マルチプレイは、各ユーザUのユーザ端末20の通信機能を通じて行われる。一例としては、あるゲストユーザが、マルチプレイを主催して仲間を募集するホストユーザとのマッチング要求を行い、その要求に応じて表示された1以上のホストユーザを確認する。そして、ゲストユーザは、所望のホストユーザが募集するマルチプレイに対して参加の申込を行い、ホストユーザがその申込を許可すると、ゲストユーザとホストユーザとの間にマルチプレイ用の通信経路が確立される。なお、マルチプレイの申込資格は、特に限定されず、任意に設定することができる。例えば、申込みを行うゲストユーザから所定距離の範囲内に居るホストユーザの募集に対して申込を行うことができるとしても良いし、あるユーザUと交友関係がある他のユーザUであって、ユーザU同士で互いに承認したフレンド(ゲストユーザ)が申込を行うことができるとしても良い。
【0026】
その後、マルチプレイに要する各種データの送受信が、公知の通信方式にしたがって実施される。このときのデータは、サーバ10を介したクライアント・サーバ方式であっても良く、サーバ10を介さないP2P(ピア・ツー・ピア)方式であっても良い。また、マルチプレイの様式は、完全同期型および非同期型に分類されるが、何れの様式を採用しても良い。
【0027】
なお、マルチプレイゲームには、複数のユーザUが協力する協力プレイゲーム、および、ユーザU同士が対戦する対戦ゲームが含まれるが、何れのタイプであっても良い。また、一回のマルチプレイにおけるユーザU数の上限(最大プレイ人数)については、特に限定されず任意の数に設定しても良いが、例えば最大で4人程度に設定するのが良い。
【0028】
本実施形態では、マルチプレイにおけるクエストの実行時(一例としては、敵キャラクタとのバトル時)、例えばゲーム仕様に詳しくなかったり、キャラクタの操作に不慣れであったりするために攻撃の仕方に困ったユーザUは、自身の順番(所定の期間、ターン)に行うべき操作の代行を、マルチプレイに参加している他のユーザUに依頼することができる。その依頼後の所定時間(例えば、10秒間)内に、操作の代行依頼が他のユーザUに受け入れられた場合、最も早く受け入れた他のユーザUに対して上記順番における操作権限が付与される。その結果、他のユーザUは、操作権限が付与された上記順番において、代行する操作を行うことができる。なお、所定時間内に操作の代行依頼が他のユーザUに受け入れられなかった場合には、操作の代行を依頼したユーザU自身で上記順番における操作を行うこととなる。
【0029】
代行する操作を行った他のユーザに対しては、代行に関連付けられた報酬が付与される。報酬は、ゲーム内でユーザUが利用可能なオブジェクトであり、例えばキャラクタおよびアイテム等が該当する。なお、報酬として付与されるアイテムには、ゲーム内通貨が含まれ、ゲーム内通貨には、ゲーム内で所定のイベントを実施するために必要なゲーム内通貨が含まれ、ゲーム内通貨を用いて実施できるイベントには、キャラクタ等を入手することができる抽選イベントが含まれる。
【0030】
(サーバ10のハードウェア構成)
図2は、本実施形態におけるサーバ10のハードウェア構成を示すブロック図である。図2に示すように、サーバ10は、制御部11、記憶部12、通信部13、操作入力部14およびモニタ15を備えて構成される。
【0031】
制御部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)等であり、サーバ10の全体の動作を制御する。
【0032】
記憶部12の一部は、例えば、RAM(Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成されており、制御部11による各種プログラムに基づく処理の実行時のワークエリア等として用いられる。
【0033】
また、記憶部12の一部は、例えば、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリまたはHDD(Hard Disk Drive)であり、各種データおよび制御部11の処理に利用されるプログラム等を保存する。記憶部12は、各種情報および処理結果等を記録しておくための1以上のテーブル等を含むデータベースを保持することが可能である。
【0034】
記憶部12に記憶されるプログラムは、例えば、サーバ10の基本的な機能を実現するためのOS(Operating System)、各種ハードウェアを制御するためのドライバ、各種機能を実現するためのプログラム等であって、本発明の「情報処理プログラム」として機能するプログラムを含む。
【0035】
通信部13は、例えばNIC(Network Interface Controller)であり、通信回線5に接続する機能を有する。なお、通信部13は、NICに代えて、またはNICと共に、無線LAN(Local Area Network)に接続する機能、無線WAN(Wide Area Network)に接続する機能、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離の無線通信、および赤外線通信等を可能とする機能を有しても良い。サーバ10は、通信回線5を介してユーザ端末20等と接続され、ユーザ端末20等との間で各種データの送受信を行うことができる。
【0036】
操作入力部14は、キーボードおよびマウス等で構成され、サーバ10を使用するユーザによる各種操作の入力を受け付ける。モニタ15は、例えば液晶ディスプレイ装置等であり、各種画像を表示する。
【0037】
制御部11、記憶部12、通信部13、操作入力部14およびモニタ15は、システムバス16を介して相互に電気的に接続されている。したがって、制御部11は、記憶部12へのアクセス、モニタ15に対する画像の表示、ユーザによる操作入力部14に対する操作状態の把握、および通信部13を介した各種通信網やユーザ端末20へのアクセス等を行うことができる。
【0038】
(ユーザ端末20のハードウェア構成)
図3は、本実施形態におけるユーザ端末20のハードウェア構成を示すブロック図である。図3に示すように、ユーザ端末20は、制御部21、記憶部22、通信部23、表示部24、スピーカ25、マイク26、カメラ27および操作ボタン28等を備えて構成される。なお、ユーザ端末20は、振動部やその他のセンサを有する端末であっても良い。
【0039】
制御部21は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)等であり、ユーザ端末20の全体の動作を制御する。
【0040】
記憶部22の一部は、例えば、RAM(Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成されており、制御部21による各種プログラムに基づく処理の実行時のワークエリア等として用いられる。
【0041】
また、記憶部22の一部は、例えば、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリまたはHDD(Hard Disk Drive)であり、各種データおよび制御部21の処理に利用されるプログラム等を保存する。記憶部22は、各種情報および処理結果等を記録しておくための1以上のテーブル等を含むデータベースを保持することが可能である。
【0042】
記憶部22に記憶されるプログラムは、例えば、ユーザ端末20の基本的な機能を実現するためのOS(Operating System)、各種ハードウェアを制御するためのドライバ、各種機能を実現するためのプログラム等を含む。
【0043】
通信部23は、例えばNIC(Network Interface Controller)であり、通信回線5に接続する機能を有する。なお、通信部23は、NICに代えて、またはNICと共に、無線LAN(Local Area Network)に接続する機能、無線WAN(Wide Area Network)に接続する機能、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離の無線通信、および赤外線通信等を可能とする機能を有しても良い。ユーザ端末20は、通信回線5を介してサーバ10や他のユーザ端末20等と接続され、サーバ10や他のユーザ端末20等との間で各種データの送受信を行うことができる。
【0044】
表示部24は、タッチパネルディスプレイ等であり、画像等を表示し、ユーザUによる操作を受け付けることが可能である。
【0045】
スピーカ25は、制御部21の制御を受けて各種の音を出力する。マイク26は、制御部21の制御を受けて各種の音を入力する。カメラ27は、制御部21の制御を受けて被写体を撮像する。
【0046】
操作ボタン28は、ユーザ端末20の例えば側面等に設けられ、ユーザ端末20を起動または停止させるための電源ボタンや、スピーカ25から出力される音のボリューム(音量)を調整するためのボタン等である。
【0047】
制御部21、記憶部22、通信部23、表示部24、スピーカ25、マイク26、カメラ27および操作ボタン28は、システムバス29を介して相互に電気的に接続されている。したがって、制御部21は、記憶部22へのアクセス、表示部24に対する画像の表示、ユーザUによるタッチパネルディスプレイ(表示部24)や操作ボタン28に対する操作状態の把握、マイク26への音の入力、スピーカ25からの音の出力、カメラ27に対する制御、および通信部23を介した各種通信網、サーバ10や他のユーザ端末20等へのアクセス等を行うことができる。
【0048】
図4は、本実施形態におけるサーバ10が備える制御部11の機能構成例を示すブロック図である。図4に示すように、制御部11は、機能構成として、受付部11a、ゲームプレイ制御部11b、指示受付部11c、操作受付部11dおよび表示制御部11eを備える。なお、一般的にサーバ10の制御部11は、上記以外にも種々の機能を有しているが、ここでは、本実施形態におけるゲームシステム1において特徴的な機能のみを説明することとし、その他の既知の機能等については図示および説明を省略する。
【0049】
受付部11aは、ユーザ端末20の表示部24に対する第1ユーザ(例えば、ユーザU1)の操作を介して、第1ユーザから、ゲーム内価値(例えば、スタミナ、オーブ)を消費することによってプレイ可能なゲーム(クエスト)のプレイ要求(一例としては、複数のユーザ(例えば、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)によるゲームのマルチプレイ要求)を受け付ける。
【0050】
ゲームプレイ制御部11bは、受付部11aによりゲームのプレイ要求が受け付けられた場合、第1ユーザ(例えば、ユーザU1)を含む複数のユーザ(例えば、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)が参加可能なマルチプレイゲームのプレイ(一例としては、マルチプレイ)を制御する。
【0051】
指示受付部11cは、ゲームを操作する順番(ターン、順番がランダムに変化する場合も含む)になった第1ユーザ(例えば、ユーザU1)が操作する第1端末(例えば、ユーザ端末20a)から、第1ユーザが上記順番に行うべき操作の代行を依頼する指示を受け付ける。なお、指示受付部11cは、ゲームを操作する順番になる前に、第1ユーザ(例えば、ユーザU1)が操作する第1端末(例えば、ユーザ端末20a)から、第1ユーザが上記順番に行うべき操作の代行を依頼する指示を受け付けても良い。
【0052】
指示受付部11cは、第1ユーザ(例えば、ユーザU1)が行うべき操作の代行が可能な(つまり、現在、自身がゲームを操作する順番でない)複数の候補ユーザ(例えば、ユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)の中から第1ユーザにより選択された候補ユーザである第2ユーザ(例えば、ユーザU2)に代行する操作を依頼する指示を受け付ける。
【0053】
指示受付部11cは、複数の候補ユーザ(例えば、ユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)の中の何れかを選択する指示を第1ユーザ(例えば、ユーザU1)から受け付けた後、第1ユーザに選択された候補ユーザ(例えば、ユーザU3)に代行の依頼が受け入れられなかった場合、選択された候補ユーザを除いた他の候補ユーザ(例えば、ユーザU2、ユーザU4)の中から第1ユーザにより選択された候補ユーザである第2ユーザ(例えば、ユーザU2)に、代行する操作を依頼する指示を受け付ける。
【0054】
操作受付部11dは、第1ユーザ(例えば、ユーザU1)に選択された第2ユーザ(例えば、ユーザU2)によって代行の依頼が受け入れられた場合、第2ユーザ(例えば、ユーザU2)に対して上記順番における操作権限を付与する。また、操作受付部11dは、指示受付部11cにより代行を依頼する指示が受け付けられた後、代行の依頼を自発的に受け入れた候補ユーザが存在する場合、代行の依頼を受け入れた候補ユーザである第2ユーザ(例えば、ユーザU2)に対して上記順番における操作権限を付与する。そして、操作受付部11dは、操作権限が付与された第2ユーザが操作する第2端末(例えば、ユーザ端末20b)から、代行する操作を受け付ける。
【0055】
表示制御部11eは、操作の代行を依頼する指示が指示受付部11cにより受け付けられた場合、第1ユーザ(例えば、ユーザU1)が操作する第1端末(例えば、ユーザ端末20a)に対して、所定条件を満たす候補ユーザと、所定条件を満たさない候補ユーザとを識別可能に表示させる。ここで、所定条件とは、代行する操作の成功率が高い、現在プレイ中のクエストをクリアした経験がある、ユーザランクが高い(現在プレイ中のクエストをクリアした経験があるユーザが存在しない場合)、代行する操作の権限を付与されることが可能である等である。なお、代行する操作の権限を有する各候補ユーザ(例えば、ユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)には、代行する操作を行うことが可能な回数に上限が設けられていても良い。その理由は、例えば連続して、上手い候補ユーザに代行する操作を行わせると、現在プレイ中のクエストの難易度が必要以上に低下してしまうためである。
【0056】
表示制御部11eは、操作権限が第2ユーザ(例えば、ユーザU2)に付与される前と、第2ユーザに付与された後との間で、上記順番において操作対象のキャラクタ(本発明の「オブジェクト」に対応)の表示態様を異ならせる。例えば、表示制御部11eは、第1ユーザ(例えば、ユーザU1)がゲームを操作する順番において第1ユーザに第1キャラクタの操作権限がある場合に第1キャラクタを第1表示態様で表示させ、第1ユーザが代行の依頼を行って操作権限が第2ユーザに付与された場合、第1キャラクタを第2表示態様(例えば、第1表示態様より目立つ表示態様)で表示させる。なお、第2表示態様は、操作権限が付与された第2ユーザ(例えば、ユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)毎に異ならせても良い。この場合、操作権限が付与された第2ユーザがユーザU2である場合、ユーザU2に対応する色(例えば、青色)で第1キャラクタを表示させ、操作権限が付与された第2ユーザがユーザU3である場合、ユーザU3に対応する色(例えば、黄色)で第1キャラクタを表示させても良い。
【0057】
表示制御部11eは、操作権限が第2ユーザに付与される前と、第2ユーザに付与された後との間で、上記順番において操作対象でないキャラクタ(オブジェクト)の表示態様を異ならせる。
【0058】
表示制御部11eは、代行する操作の依頼先の候補ユーザ(例えば、ユーザU2、ユーザU3またはユーザU4)を選択するのに参考になる参考情報を表示させる。参考情報は、ゲームのプレイが上手く代行する操作の成功率が高いユーザUや、現在プレイ中のクエストを過去にクリアした経験を有するユーザUや、マルチプレイゲームに参加している複数のユーザUの中で最もユーザランクが高いユーザU等に関連する情報である。なお、参考情報は、各候補ユーザ(例えば、ユーザU2、ユーザU3ユーザU4)による過去の代行履歴に関する情報(例えば、代行する操作の成功率、代行する操作に対していいねボタン(図示せず)を選択したユーザの数を示すいいね数)であっても良い。また、表示制御部11eは、ユーザ端末20毎に、表示させる参考情報の内容を異ならせても良い。また、参考情報としては、例えば代行の依頼を候補ユーザが自発的に受け入れやすくする観点から、どのユーザUがゲームのプレイが下手なのか、どのユーザUがお勧めできないのかといったネガティブな内容より、どのユーザUがゲームのプレイが上手いのか、どのユーザUが現在プレイ中のクエストを過去にクリアした経験を有するのか、どのユーザUが他のユーザUからお勧めされているのかといったポジティブな内容とした方が望ましい。
【0059】
表示制御部11eは、第1ユーザ(例えば、ユーザU1)が操作する第1端末(例えば、ユーザ端末20a)には、代行する操作の依頼先として推奨する上記参考情報を表示させ、第1ユーザ以外のユーザ(例えば、ユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)が操作する端末(例えば、ユーザ端末20b、ユーザ端末20c、ユーザ端末20d)には上記参考情報を表示させない。
【0060】
表示制御部11eは、代行する操作が可能な複数の候補ユーザ(例えば、ユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)のうち、他の候補ユーザ(例えば、ユーザU4)から依頼を受け入れることが推奨されている候補ユーザ(例えば、ユーザU2)が操作する端末(ユーザ端末20b)に、代行の依頼を受け入れることが推奨されている旨を示す情報を表示させる。
【0061】
図5図12は、マルチプレイにおけるクエストの実行時(一例としては、敵キャラクタとのバトル時)、ユーザ端末20の表示部24に表示されるゲームプレイ画面の一例を示す図である。以下で説明する各画面は、サーバ10からユーザ端末20に送信されたゲーム画面表示データに基づいて表示される。
【0062】
図5に示すように、ゲームプレイ画面には、敵キャラクタに対応する敵キャラクタ画像30、ユーザU1~U4にそれぞれ割り当てられているキャラクタA~Dに対応するキャラクタ画像31~34、ユーザU1~U4にそれぞれ対応するユーザ画像40~43、代行依頼ボタン50および依頼受け入れボタン52等が表示されている。代行依頼ボタン50は、ユーザUが、自身の順番に行うべき操作の代行を、マルチプレイに参加している他のユーザUに依頼するために押下可能なボタン(操作キー)である。依頼受け入れボタン52は、ユーザUが、マルチプレイに参加している他のユーザUにより行われた代行の依頼を受け入れるために押下可能なボタンである。なお、代行依頼ボタン50は、ゲームプレイを通常通りプレイしている最中や自分が操作の順番ではなく他のユーザUが操作している順番の表示画面においては表示されないようにして良い。代行依頼ボタン50の押下等の代行依頼のトリガーは、ユーザUが他のユーザUのアイコンやプレイ中の画面の所定の位置を一定時間タップするなどの所定の操作に応じて起動するようにしても良い。そうすることで、ゲームプレイの画面を代行依頼の画面によって小さく表示されるのを防止することができる。
【0063】
図6は、ユーザU1が、自身の順番に行うべき操作の代行を他のユーザU2~U4に依頼するために代行依頼ボタン50を押下した場合、ユーザ端末20の表示部24に表示されるゲームプレイ画面の一例を示す図である。図6に示すように、ユーザU1に対応するユーザ画像40の上方位置には、ユーザU1が代行依頼ボタン50を押下した旨を示す情報(一例として、「代行依頼」の文字列情報)が表示され、ユーザU1に割り当てられているキャラクタAに対応するキャラクタ画像31の下方位置には、現在キャラクタAの操作権限がユーザU1に付与されている旨を示す情報(一例としては、「ユーザU1」の文字列情報)が表示される。マルチプレイに参加している他のユーザU2~U4は、図6に示すゲームプレイ画面を参照することによって、ユーザU1が、自身の順番に行うべき操作の代行を他のユーザU2~U4に依頼した旨を把握することができる。
【0064】
図7は、ユーザU1が、ユーザU1が行うべき操作の代行が可能な(つまり、現在、自身がゲームを操作する順番でない)複数の候補ユーザ(ユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)の中からユーザU2を選択した場合、ユーザU1(選択者)およびユーザU2(被選択者)が操作するユーザ端末20a、ユーザ端末20bの表示部24に表示されるゲームプレイ画面の一例を示す図である。なお、ユーザU1は、例えばユーザU2に対応するユーザ画像41を押下することによって、複数の候補ユーザ(ユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)の中からユーザU2を代行依頼先として選択することができる。
【0065】
図7に示すように、ユーザU2に対応するユーザ画像41の上方位置には、複数の候補ユーザ(ユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)の中からユーザU2が選択(指名)された旨を示す情報(一例としては、「指名」の文字列情報)が表示される。ユーザU2は、図7に示すゲームプレイ画面を参照することによって、複数の候補ユーザ(ユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)の中から自身がユーザU1により代行依頼先として選択された旨を把握することができる。
【0066】
図8は、ユーザU1が、ユーザU1が行うべき操作の代行が可能な(つまり、現在、自身がゲームを操作する順番でない)複数の候補ユーザ(ユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)の何れかを選択する前において、ユーザU1が操作するユーザ端末20aの表示部24に表示されるゲームプレイ画面の一例を示す図である。図8に示すように、所定条件を満たす候補ユーザ(ユーザU2、ユーザU4)と、所定条件を満たさない候補ユーザ(ユーザU2、ユーザU4)とが識別可能に表示される。
【0067】
一例としては、ユーザU2、ユーザU4に対応するユーザ画像41、43の上方位置には、所定条件を満たす旨を示す情報(一例としては、「条件充足」の文字列情報)が表示される。その一方、所定条件を満たさないユーザU3に対応するユーザ画像42の上方位置には、所定条件を満たす旨を示す情報が表示されない。なお、所定条件とは、上記したように、代行する操作の成功率が高い、現在プレイ中のクエストをクリアした経験がある、ユーザランクが高い(現在プレイ中のクエストをクリアした経験があるユーザが存在しない場合)、代行する操作の権限を付与されることが可能である等である。ユーザU1は、図8に示すゲームプレイ画面を参照することによって、ユーザU1が自身の順番に行うべき操作の代行依頼先として、複数の候補ユーザ(ユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)の何れを選択するかについて好適な判断を行うことができる。
【0068】
図9は、ユーザU2が、ユーザU1により行われた代行の依頼を受け入れるために依頼受け入れボタン52を押下した場合、ユーザ端末20の表示部24に表示されるゲームプレイ画面の一例を示す図である。図9に示すように、ユーザU2に対応するユーザ画像41の上方位置には、ユーザU2が代行の依頼を受け入れた旨を示す情報(一例としては、「代行受け入れ」の文字列情報)が表示され、ユーザU1に割り当てられているキャラクタAに対応するキャラクタ画像31の下方位置には、キャラクタAについて操作権限が付与されたユーザU2が代行する操作を行う旨を示す情報(一例としては、「ユーザU2」の文字列情報)が表示される。また、ユーザU2に割り当てられているキャラクタBに対応するキャラクタ画像32の表示色がグレーに変更され、キャラクタ画像32の下方位置には、キャラクタBが現在の順番の操作対象外である旨を示す情報(一例としては、「操作対象外」の文字列情報)が表示される。つまり、表示制御部11eは、操作権限がユーザU2に付与される前と、ユーザUに付与された後との間で、本来ユーザU1が操作を行うべき順番において操作対象のキャラクタAの表示態様を異ならせる。また、表示制御部11eは、操作権限がユーザU2に付与される前と、ユーザU2に付与された後との間で、上記順番において操作対象でないキャラクタBの表示態様を異ならせる。
【0069】
ユーザU2は、図9に示すゲームプレイ画面を参照することによって、現在の順番において代行する操作の対象であるキャラクタAと、ユーザU2に割り当てられているものの現在の順番において操作対象外であるキャラクタBとを識別して把握することができる。なお、キャラクタBは、表示されなくても良い。また、ユーザU2が、ユーザU1により行われた代行の依頼を受け入れるため、依頼受け入れボタン52の代わりに、ユーザU1に割り当てられているキャラクタAに対応するキャラクタ画像31、または、ユーザU1に対応するユーザ画像40を押下しても良い。
【0070】
図10は、ユーザU1が、自身の順番に行うべき操作の代行を他のユーザU2~U4に依頼するために代行依頼ボタン50を押下した場合、ユーザU1が操作するユーザ端末20aの表示部24に表示されるゲームプレイ画面の一例を示す図である。図10に示すように、ユーザU2に対応するユーザ画像41の上方位置には、代行する操作の依頼先の候補ユーザ(ユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)を選択するのに参考になる参考情報として、代行する操作の依頼先としてゲームシステム1が例えば過去の代行履歴に基づいてユーザU2を推奨している旨を示す情報(一例としては、「システム推奨」の文字列情報)と、代行する操作の依頼先としてユーザU4がユーザU2を推奨している旨を示す情報(一例としては、「ユーザU4推奨」の文字列情報)とが表示される。
【0071】
ユーザU1は、図10に示すゲームプレイ画面を参照することによって、代行する操作の依頼先としてゲームシステム1およびユーザU4がユーザU2を推奨している旨を把握し、ユーザU1が行うべき操作の代行依頼先として、複数の候補ユーザ(ユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)の何れを選択するかについて好適な判断を行うことができる。なお、ユーザU4は、ユーザU2に対応するユーザ画像41を押下することによって、代行する操作の依頼先としてユーザU2を推奨することができる。そのため、代行依頼をしているユーザU以外でマルチプレイをしているユーザUの画面には、代行依頼先として推奨するユーザUを募集する旨の表示を出しても良い。その画面を見ることで、ユーザUは、推奨を出すきっかけを作ることができる。また、ゲームプレイの速やかな進行を進めるために、推奨を受け付けているユーザUの画面に推奨を受け付け可能な時間や、その時間のカウントダウンを表示しても良い。なお、所定のゲームプレイヤとしてのランクや現在、プレイ中のクエストに対するクリア履歴の有無等に応じて、代行依頼先として推奨を可能なユーザUと推奨ができないユーザUと切り分けるようにしても良い。そうすることで、質の低い推奨情報を受け付けないようにすることができる。
【0072】
図11は、ユーザU1が、自身の順番に行うべき操作の代行を他のユーザU2~U4に依頼するために代行依頼ボタン50を押下した場合、ユーザU2が操作するユーザ端末20bの表示部24に表示されるゲームプレイ画面の一例を示す図である。図11に示すように、ユーザU2に対応するユーザ画像41の上方位置には、代行する操作の依頼先の候補ユーザ(ユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)を選択するのに参考になる参考情報として、代行する操作の依頼先としてユーザU4がユーザU2を推奨している旨を示す情報(一例としては、「ユーザU4推奨」の文字列情報)とが表示される。ユーザU2は、図11に示すゲームプレイ画面を参照することによって、代行の依頼を自発的に受け入れる動機を得ることができる。
【0073】
図12は、ユーザU1が、自身の順番に行うべき操作の代行を他のユーザU2~U4に依頼するために代行依頼ボタン50を押下した場合、ユーザU3が操作するユーザ端末20cの表示部24に表示されるゲームプレイ画面の一例を示す図である。図12に示すように、ユーザU2に対応するユーザ画像41の上方位置には、図10、11と異なり、代行する操作の依頼先の候補ユーザ(ユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)を選択するのに参考になる参考情報は表示されない。これにより、代行する操作の依頼先としてどのユーザUが推奨されているかについてユーザU3は把握することができず、ユーザU4がユーザU2を推奨している、つまり操作が下手だと思われていること等により自身は推奨されていないことを知って、不快な感情をユーザU3に不必要に抱かせることを防止することができる。
【0074】
図13は、本実施形態において、サーバ10が行う処理(本発明の「情報処理方法」に対応)の一例を示すフローチャートである。
【0075】
まず、受付部11aは、ユーザ端末20の表示部24に対する第1ユーザ(例えば、ユーザU1)の操作を介して、第1ユーザから、ゲーム内価値を消費することによってプレイ可能なゲーム(クエスト)のプレイ要求、一例としては、複数のユーザ(例えば、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)によるゲームのマルチプレイ要求を受け付ける(ステップS100)。
【0076】
次に、ゲームプレイ制御部11bは、第1ユーザ(例えば、ユーザU1)を含む複数のユーザ(例えば、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)が参加可能なマルチプレイゲームのプレイ(一例としては、マルチプレイ)の制御を開始する(ステップS110)。
【0077】
次に、指示受付部11cは、ゲームを操作する順番になった第1ユーザ(例えば、ユーザU1)が操作する第1端末(例えば、ユーザ端末20a)から、第1ユーザが上記順番に行うべき操作の代行を依頼する指示を受け付けたか否かについて判定する(ステップS120)。判定の結果、代行を依頼する指示が受け付けられていない場合(ステップS120、NO)、処理はステップS120の前に戻る。
【0078】
一方、代行を依頼する指示が受け付けられた場合(ステップS120、YES)、操作受付部11dは、第1ユーザが行うべき操作の代行が可能な(つまり、現在、自身がゲームを操作する順番でない)複数の候補ユーザ(例えば、ユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)のうち、所定時間(例えば、10秒間)以内に代行の依頼を自発的に受け入れた候補ユーザが存在するか否かについて判定する(ステップS130)。なお、表示制御部11eは、代行の依頼が候補ユーザに自発的に受け入れられていない間、所定時間(例えば、10秒間)の残り時間をカウントダウン形式で表示させても良い。
【0079】
判定の結果、代行の依頼を受け入れた候補ユーザが存在する場合(ステップS130、YES)、操作受付部11dは、代行の依頼を受け入れた候補ユーザである第2ユーザ(例えば、ユーザU2)に対して上記順番における操作権限を付与する(ステップS170)。
【0080】
一方、代行の依頼を受け入れた候補ユーザが存在しない場合(ステップS130、NO
)、指示受付部11cは、複数の候補ユーザ(例えば、ユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)の中の何れかを選択する指示を第1ユーザ(例えば、ユーザU1)から受け付ける(ステップS140)。なお、所定時間以内に代行の依頼を自発的に受け入れた候補ユーザが存在しない場合、操作受付部11dは、ゲームプレイ制御部11b(非ユーザ)に対して上記順番における操作権限を付与し、ゲームプレイ制御部11bから代行する操作を自動的に受け付けても良い。
【0081】
次に、指示受付部11cは、第1ユーザ(例えば、ユーザU1)に選択された候補ユーザである第2ユーザ(例えば、ユーザU2)に代行する操作を依頼する指示を受け付ける(ステップS150)。
【0082】
次に、指示受付部11cは、第1ユー(例えば、ユーザU1)ザに選択された第2ユーザ(例えば、ユーザU2)によって、所定時間(例えば、10秒間)以内に代行の依頼が受け入れられたか否かについて判定する(ステップS160)。判定の結果、代行の依頼が受け入れられなかった場合(ステップS160、NO)、サーバ10は図12に示す処理を終了する。この場合、操作受付部11dは、第1ユーザ(例えば、ユーザU1)と異なるユーザに対して上記順番における操作権限を付与せず、操作可能時間(例えば、30秒間)以内に第1ユーザが操作する第1端末(例えば、ユーザ端末20a)から、上記順番に行うべき操作を受け付ける。操作可能時間以内に操作が受け付けられなかった場合、上記順番における操作はスキップされる。なお、操作可能時間は、操作の代行を依頼しなかった場合より例えば所定時間(10秒間)だけ短くしても良い。
【0083】
一方、代行の依頼が受け入れられた場合(ステップS160、YES)、操作受付部11dは、代行の依頼が受け入れられた第2ユーザ(例えば、ユーザU2)に対して上記順番における操作権限を付与する(ステップS170)。最後に、操作受付部11dは、操作権限が付与された第2ユーザ(例えば、ユーザU2)が操作する第2端末(例えば、ユーザ端末20b)から操作可能時間(例えば、30秒間)以内に、代行する操作を受け付ける(ステップS180)。操作可能時間以内に操作が受け付けられなかった場合、上記順番における操作はスキップされる。ステップS180の処理が完了することによって、サーバ10は図13に示す処理を終了する。
【0084】
なお、図13に示すフローチャートにおいて、代行の依頼を受け入れた候補ユーザが存在しない場合(ステップS130、NO)、サーバ10は図12に示す処理を終了しても良い。この場合、操作受付部11dは、第1ユーザ(例えば、ユーザU1)と異なるユーザに対して上記順番における操作権限を付与せず、操作可能時間(例えば、30秒間)以内に第1ユーザが操作する第1端末(例えば、ユーザ端末20a)から、上記順番に行うべき操作を受け付ける。
【0085】
以上詳しく説明したように、本実施形態では、サーバ10(情報処理装置)は、指示受付部11cと操作受付部11dとを備える。指示受付部11cは、ゲームを操作する順番になった第1ユーザ(例えば、ユーザU1)が操作する第1端末(例えば、ユーザ端末20a)から、第1ユーザが上記順番に行うべき操作の代行を依頼する指示を受け付ける。操作受付部11dは、第1ユーザと異なる第2ユーザ(例えば、ユーザU2)に対して上記順番における操作権限を付与し、操作権限が付与された第2ユーザが操作する第2端末(例えば、ユーザ端末20b)から代行する操作を受け付ける。
【0086】
このように構成した本実施形態によれば、ゲームを操作する順番になった第1ユーザ(例えば、ユーザU1)が当該順番に行うべき操作を代行する操作を、第1ユーザと異なる第2ユーザ(例えば、ユーザU2)が操作する第2端末(例えば、ユーザ端末20b)から受け付けることができる。
【0087】
なお、上記実施形態において、指示受付部11cは、現在のゲームのプレイ中に代行する操作の依頼を受け入れたユーザ(例えば、前回の代行ユーザ)と異なるユーザに対して代行する操作を依頼する指示を受け付けても良い。この場合、指示受付部11cは、代行の依頼後に自身(操作の代行を依頼したユーザ)で1回は操作する、他の代行ユーザを間に挟む等の所定条件を満たした場合、現在のゲームのプレイ中に代行する操作の依頼を受け入れたユーザに対して代行する操作を再び依頼する指示を受け付けても良い。
【0088】
また、上記実施形態において、操作受付部11dは、第2ユーザ(例えば、ユーザU2)に代行の依頼が受け入れられた後、第2ユーザによる代行する操作が始まる前に、ゲームをプレイするユーザ(例えば、ユーザU1、ユーザU2)が操作する端末(例えば、ユーザ端末20a、ユーザ端末20b)から第2ユーザの依頼の受け入れをキャンセルさせる操作(例えば、キャンセルボタンの押下操作、他のユーザに依頼し直すためのボタンの押下操作)を受け付けても良い。これにより、例えば、第2ユーザは、代行の依頼を誤って受け取った場合、所定の操作を行うことによって、依頼の受け入れをキャンセル(解除)させることができる。また、代行の依頼を行った第1ユーザ(例えば、ユーザU2)は、代行の依頼が例えばゲームのプレイが下手な第2ユーザに受け入れられた場合、所定の操作を行うことによって、第2ユーザによる依頼の受け入れをキャンセル(解除)させることができる。操作受付部11dは、代行の依頼のキャンセル後に第2ユーザと異なる第3ユーザ(例えば、ユーザU3)に第1ユーザを代行する操作の依頼が受け入れられた場合、第3ユーザに操作権限を付与しても良い。
【0089】
また、上記実施形態では、マルチプレイにおけるクエストの実行時(一例としては、敵キャラクタとのバトル時)、ユーザUが、自身の順番に行うべき操作の代行を、マルチプレイに参加している他のユーザUに依頼する例について説明したが、本発明はこれに限らない。例えば、ソロプレイにおけるクエストの実行時(一例としては、敵キャラクタとのバトル時)、ユーザUが、敵キャラクタの順番でなく自身の順番に行うべき操作の代行を、クエストプレイを行っていない他のユーザUに依頼しても良い。また、マルチプレイにおけるクエストの実行時(一例としては、敵キャラクタとのバトル時)、ユーザUが、自身の順番に行うべき操作の代行を、マルチプレイに参加していない他のユーザ(例えば、マルチプレイゲームが実況されている場合にその実況を視聴しているユーザや、現在、ゲームにログインしておらず、ユーザUとフレンド関係にあるユーザ等)に依頼しても良い。なお、ゲームを起動しているユーザUには、代行依頼を受け付けたらゲームのアプリケーション上に通知を出し、ゲームを起動していないユーザUにはメールやチャット等の代行依頼をしたいユーザに対応付いている別のコミュニケーションアプリから依頼を受け付けるようにしても良い。ゲームを起動していないユーザUには、その依頼の通知にはゲームを起動したり、ゲーム空間や直接的に移動できるURL等のリンクが張られるようにしても良い。
【0090】
また、上記実施形態では、ゲームを操作する順番になった第1ユーザ(例えば、ユーザU1)が、当該順番に行うべき操作の代行を依頼し、その依頼が第2ユーザ(例えば、ユーザU2)に受け入れられた(つまり、代行の同意が得られた)場合、第2ユーザに対して上記順番における操作権限を付与する例について説明したが、本発明はこれに限らない。例えば、ゲームを操作する順番になった第1ユーザ(例えば、ユーザU1)が、当該順番に行うべき操作の代行を依頼し、その依頼が第2ユーザ(例えば、ユーザU2)に受け入れられるか否か(つまり、代行の同意が得られたか否か)に関係なく、第2ユーザに対して上記順番における操作権限を強制的に付与しても良い。このような構成は、所有している複数のキャラクタの中から選択したキャラクタでデッキを編成し、編成したデッキを用いてクエストをクリアするゲームに限らず、例えば各ユーザに対して順番にクイズの問題が出題され、順番になった各ユーザがそれに解答していくことで進行するクイズゲームにも適用することができる。
【0091】
また、上記実施形態では、代行依頼、システム推奨、ユーザUによる推奨、操作対象のオブジェクトの表示等を文字情報で示したが、各種その他の演出で通知するようにしても良い。例えば、振動、光る演出、音が出力される、画像が付加される、色が濃くなる、または薄くなる等の演出で通知するようにしても良い。
【0092】
なお、上記実施形態では、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【0093】
<まとめ>
[汎用課題]
本発明の目的の1つは、ゲームを操作する順番になったユーザの操作の代行を、当該ユーザと異なるユーザが行えるようにすることである。
【0094】
[付記1]に対応する課題
本発明の目的の1つは、ゲームを操作する順番になった第1ユーザが当該順番に行うべき操作を代行する操作を、第1ユーザと異なる第2ユーザが操作する端末から受け付けられるようにすることである。
[付記1]本実施形態に係る情報処理装置は、ゲームを操作する順番になった第1ユーザが操作する第1端末から、第1ユーザが上記順番に行うべき操作の代行を依頼する指示を受け付ける指示受付部と、第1ユーザと異なる第2ユーザに対して上記順番における操作権限を付与し、操作権限が付与された第2ユーザが操作する第2端末から、代行する操作を受け付ける操作受付部とを備える。
上記の情報処理装置によれば、ゲームを操作する順番になった第1ユーザが当該順番に行うべき操作を代行する操作を、第1ユーザと異なる第2ユーザが操作する端末から受け付けることができる。
【0095】
[付記2]に対応する課題
本発明の目的の1つは、第1ユーザが、当該第1ユーザが行うべき操作の代行が可能な複数の候補ユーザの中から選択した候補ユーザである第2ユーザに、代行する操作を依頼できるようにすることである。
[付記2]指示受付部は、複数のユーザが参加可能なマルチプレイゲームにおいて、第1ユーザが行うべき操作の代行が可能な複数の候補ユーザの中から第1ユーザにより選択された候補ユーザである第2ユーザに、代行する操作を依頼する指示を受け付ける、付記1に記載の情報処理装置。
これにより、第1ユーザは、第1ユーザが行うべき操作の代行が可能な複数の候補ユーザの中から選択した候補ユーザである第2ユーザに、代行する操作を依頼することができる。
【0096】
[付記3]に対応する課題
本発明の目的の1つは、選択した候補ユーザに代行の依頼が受け入れられなかった場合でも、第1ユーザが、選択された候補ユーザを除いた他の候補ユーザの中から選択した候補ユーザである第2ユーザに、代行する操作を依頼できるようにすることである。
[付記3]指示受付部は、複数の候補ユーザの中の何れかを選択する指示を第1ユーザから受け付けた後、第1ユーザに選択された候補ユーザに依頼が受け入れられなかった場合、選択された候補ユーザを除いた他の候補ユーザの中から第1ユーザにより選択された候補ユーザである第2ユーザに、代行する操作を依頼する指示を受け付ける、付記2に記載の情報処理装置。
これにより、第1ユーザは、選択した候補ユーザに代行の依頼が受け入れられなかった場合でも、選択された候補ユーザを除いた他の候補ユーザの中から選択した候補ユーザである第2ユーザに、代行する操作を依頼することができる。
【0097】
[付記4]に対応する課題
本発明の目的の1つは、第1ユーザが、所定条件を満たす候補ユーザと、所定条件を満たさない候補ユーザとを理解した上で、代行する操作を依頼する候補ユーザを選択できるようにすることである。
[付記4]所定条件を満たす候補ユーザと、所定条件を満たさない候補ユーザとを識別可能に表示させる表示制御部をさらに備える、付記2に記載の情報処理装置。
これにより、第1ユーザは、所定条件を満たす候補ユーザと、所定条件を満たさない候補ユーザとを把握した上で、代行する操作を依頼する候補ユーザを選択することができる。
【0098】
[付記5]に対応する課題
本発明の目的の1つは、第1ユーザが、代行する操作の権限を有する候補ユーザと、代行する操作の権限を有しない候補ユーザとを理解した上で、代行する操作を依頼する候補ユーザを選択できるようにすることである。
[付記5]表示制御部は、代行する操作の権限を有することによって所定条件を満たす候補ユーザと、代行する操作の権限を有しないことによって所定条件を満たさない候補ユーザとを識別可能に表示させる、付記4に記載の情報処理装置。
これにより、第1ユーザは、代行する操作の権限を有する候補ユーザと、代行する操作の権限を有しない候補ユーザとを把握した上で、代行する操作を依頼する候補ユーザを選択することができる。
【0099】
[付記6]に対応する課題
本発明の目的の1つは、第1ユーザが、現在のゲームのプレイ中に代行する操作の依頼を受け入れたユーザと異なるユーザに対して、代行する操作を依頼できるようにすることである。
[付記6]指示受付部は、現在のゲームのプレイ中に代行する操作の依頼を受け入れたユーザと異なるユーザに対して、代行する操作を依頼する指示を受け付ける、付記1~5の何れか1項に記載の情報処理装置。
これにより、第1ユーザは、現在のゲームのプレイ中に代行する操作の依頼を受け入れたユーザと異なるユーザに対して、代行する操作を依頼することができる。
【0100】
[付記7]に対応する課題
本発明の目的の1つは、第1ユーザが、所定条件を満たす場合、現在のゲームのプレイ中に代行する操作の依頼を受け入れたユーザに対して、代行する操作を依頼できるようにすることである。
[付記7]指示受付部は、所定条件を満たす場合、現在のゲームのプレイ中に代行する操作の依頼を受け入れたユーザに対して、代行する操作を依頼する指示を受け付ける、付記6に記載の情報処理装置。
これにより、第1ユーザは、所定条件を満たす場合、現在のゲームのプレイ中に代行する操作の依頼を受け入れたユーザに対して、代行する操作を依頼することができる。
【0101】
[付記8]に対応する課題
本発明の目的の1つは、第1ユーザがゲームを操作する順番において操作対象であるオブジェクトを容易に把握できるようにすることである。
[付記8]表示制御部は、操作権限が第2ユーザに付与される前と、第2ユーザに付与された後との間で、上記順番において操作対象のオブジェクトの表示態様を異ならせる表示制御部をさらに備える、付記2に記載の情報処理装置。
これにより、第1ユーザがゲームを操作する順番において操作対象であるオブジェクトを容易に把握することができる。
【0102】
[付記9]に対応する課題
本発明の目的の1つは、第1ユーザがゲームを操作する順番において操作対象でないオブジェクトを容易に把握できるようにすることである。
[付記9]表示制御部は、操作権限が第2ユーザに付与される前と、第2ユーザに付与された後との間で、上記順番において操作対象でないオブジェクトの表示態様を異ならせる、付記8に記載の情報処理装置。
これにより、第1ユーザがゲームを操作する順番において操作対象でないオブジェクトを容易に把握することができる。
【0103】
[付記10]に対応する課題
本発明の目的の1つは、第2ユーザに代行の依頼が受け入れられた後、第2ユーザによる代行する操作が始まる前に、ゲームをプレイするユーザが操作する端末から第2ユーザによる代行の依頼の受け入れをキャンセルできるようにすることである。
[付記10]操作受付部は、第2ユーザに依頼が受け入れられた後、第2ユーザによる代行する操作が始まる前に、ゲームをプレイするユーザが操作する端末から第2ユーザの依頼の受け入れをキャンセルさせる操作を受け付ける、付記1~9の何れかに記載の情報処理装置。
これにより、第2ユーザに代行の依頼が受け入れられた後、第2ユーザによる代行する操作が始まる前に、ゲームをプレイするユーザが操作する端末から第2ユーザによる代行の依頼の受け入れをキャンセルさせることができる。
【0104】
[付記11]に対応する課題
本発明の目的の1つは、代行の依頼の受け入れがキャンセルされた後に第2ユーザと異なる第3ユーザに第1ユーザを代行する操作の依頼が受け入れられた場合、第3ユーザに操作権限を付与できるようにすることである。
[付記11]操作受付部は、キャンセル後に第2ユーザと異なる第3ユーザに第1ユーザを代行する操作の依頼が受け入れられた場合、第3ユーザに操作権限を付与する、付記10に記載の情報処理装置。
これにより、代行の依頼の受け入れがキャンセルされた後に第2ユーザと異なる第3ユーザに第1ユーザを代行する操作の依頼が受け入れられた場合、第3ユーザに操作権限を付与することができる。
【0105】
[付記12]に対応する課題
本発明の目的の1つは、第1ユーザが、参考情報を参照した上で、代行する操作を依頼する候補ユーザを選択できるようにすることである。
[付記12]代行する操作の依頼先の候補ユーザを選択するのに参考になる参考情報を表示させる表示制御部をさらに備える、付記2に記載の情報処理装置。
これにより、第1ユーザは、参考情報を参照した上で、代行する操作を依頼する候補ユーザを選択することができる。
【0106】
[付記13]に対応する課題
本発明の目的の1つは、代行する操作の依頼先として推奨する参考情報を真に必要とする第1ユーザに絞って、当該参考情報を把握できるようにすることである。
[付記13]表示制御部は、第1ユーザが操作する第1端末には、代行する操作の依頼先として推奨する参考情報を表示させ、第1ユーザ以外のユーザが操作する端末には参考情報を表示させない、付記12に記載の情報処理装置。
これにより、代行する操作の依頼先として推奨する参考情報を真に必要とする第1ユーザに絞って、当該参考情報を把握させることができる。
【0107】
[付記14]に対応する課題
本発明の目的の1つは、他の候補ユーザから代行の依頼を受け入れることが推奨されている候補ユーザに対して、代行の依頼を受け入れることを促すことができるようにすることである。
[付記14]表示制御部は、代行する操作が可能な複数の候補ユーザのうち、他の候補ユーザから依頼を受け入れることが推奨されている候補ユーザが操作する端末に、依頼を受け入れることが推奨されている旨を示す情報を表示させる、付記12に記載の情報処理装置。
これにより、他の候補ユーザから代行の依頼を受け入れることが推奨されている候補ユーザに対して、代行の依頼を受け入れることを促すことができる。
【0108】
[付記15]に対応する課題
本発明の目的の1つは、ゲームを操作する順番になった第1ユーザが当該順番に行うべき操作を代行する操作を、第1ユーザと異なる第2ユーザが操作する端末から受け付けられるようにすることである。
[付記15]本実施形態に係る情報処理方法は、プロセッサが、ゲームを操作する順番になった第1ユーザが操作する第1端末から、第1ユーザが上記順番に行うべき操作の代行を依頼する指示を受け付け、プロセッサが、第1ユーザと異なる第2ユーザに対して上記順番における操作権限を付与し、操作権限が付与された第2ユーザが操作する第2端末から、代行する操作を受け付ける。
上記の情報処理方法によれば、ゲームを操作する順番になった第1ユーザが当該順番に行うべき操作を代行する操作を、第1ユーザと異なる第2ユーザが操作する端末から受け付けることができる。
【0109】
[付記16]に対応する課題
本発明の目的の1つは、ゲームを操作する順番になった第1ユーザが当該順番に行うべき操作を代行する操作を、第1ユーザと異なる第2ユーザが操作する端末から受け付けられるようにすることである。
[付記16]本実施形態に係る情報処理プログラムは、プロセッサに、ゲームを操作する順番になった第1ユーザが操作する第1端末から、第1ユーザが上記順番に行うべき操作の代行を依頼する指示を受け付け、第1ユーザと異なる第2ユーザに対して上記順番における操作権限を付与し、操作権限が付与された第2ユーザが操作する第2端末から、代行する操作を受け付ける、処理を実行させる。
上記の情報処理プログラムによれば、ゲームを操作する順番になった第1ユーザが当該順番に行うべき操作を代行する操作を、第1ユーザと異なる第2ユーザが操作する端末から受け付けることができる。
【符号の説明】
【0110】
1:ゲームシステム、10:サーバ、11:制御部、11a:受付部、11b:ゲームプレイ制御部、11c:指示受付部、11d:操作受付部、11e:表示制御部、12:記憶部、13:通信部、14:操作入力部、15:モニタ、16:システムバス、20,20a,20b,20c:ユーザ端末、21:制御部、22:記憶部、23:通信部、24:表示部、25:スピーカ、26:マイク、27:カメラ、28:操作ボタン、29:システムバス、30:敵キャラクタ画像、31,32,33,34:キャラクタ画像、40,41,42,43:ユーザ画像、50:代行依頼ボタン、52:依頼受け入れボタン、U,U1,U2,U3,U4:ユーザ
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