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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024047436
(43)【公開日】2024-04-05
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/00 20060101AFI20240329BHJP
【FI】
G03G21/00 388
G03G21/00 510
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022153050
(22)【出願日】2022-09-26
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】内山 一信
(72)【発明者】
【氏名】西潟 拓未
(72)【発明者】
【氏名】和井田 瑛一
(72)【発明者】
【氏名】木村 英雄
(72)【発明者】
【氏名】近 雄介
(72)【発明者】
【氏名】藤田 裕三
【テーマコード(参考)】
2H270
【Fターム(参考)】
2H270KA04
2H270KA33
2H270KA49
2H270LA60
2H270LA87
2H270NB02
2H270NB05
2H270NB06
2H270NC07
2H270NC09
2H270NC13
2H270NC17
2H270NC22
2H270RA04
2H270RA10
2H270RC16
(57)【要約】
【課題】消耗品ユニットの入れ換えが行われたときに、画像形成装置側で管理している各消耗品ユニットの管理情報と、複数の像形成部のそれぞれにセットされている消耗品ユニットの状態とを対応させること。
【解決手段】画像形成装置10は、画像形成中の第一画像形成ユニット16におけるいずれかの像形成部の消耗品が不足状態となった際に、消耗品が不足状態となった像形成部と同一色の像形成部が第二画像形成ユニット18に存在し、消耗品が不足状態となった消耗品ユニットにCRUMが設けられていない場合、他の画像形成ユニット18の像形成部に設定されている消耗品ユニットとの入れ換えを行うか否かをユーザに問い合わせ、ユーザから消耗品ユニットの入れ換えを行うことを選択したことを受け付けた場合、入れ換えが行われた2つの消耗品ユニットの管理情報を入れ換える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の像形成部と、前記複数の像形成部において形成されたトナー像が1次転写される中間転写体を有する複数の画像形成ユニットと、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
前記複数の画像形成ユニットのうちのいずれかの画像形成ユニットを用いて画像形成中に、画像形成中の当該画像形成ユニットにおけるいずれかの像形成部の消耗品が不足状態となった際に、消耗品が不足状態となった像形成部と同一色の像形成部が他の画像形成ユニットに存在し、消耗品が不足状態となった像形成部に装着されている消耗品ユニットには、消耗品ユニットを管理するための管理情報を記憶させるための記憶媒体が設けられていない場合、他の画像形成ユニットの像形成部に設定されている消耗品ユニットとの入れ換えを行うか否かをユーザに問い合わせ、
ユーザから消耗品ユニットの入れ換えを行うことを選択したことを受け付けた場合、入れ換えが行われた2つの消耗品ユニットの管理情報を入れ換える、
画像形成装置。
【請求項2】
前記消耗品がトナーであり、前記消耗品ユニットがトナーカートリッジであり、
前記プロセッサは、交換された2つのトナーカートリッジの管理情報におけるトナーカートリッジの識別情報とトナー残量の情報とを入れ換える請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、交換対象となるトナーカートリッジにも管理情報を記憶させるための記憶媒体が設けられていない場合にのみ、トナーが不足状態となったトナーカートリッジと、他の画像形成ユニットの像形成部に設定されているトナーカートリッジとの入れ換えを行うか否かをユーザに問い合わせる請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、印刷実行中でない場合に、ある画像形成ユニットの像形成部の消耗品ユニットと、他の画像形成ユニットの像形成部の消耗品ユニットとの入れ換えを行う選択がユーザにより行われた場合、入れ換えが行われた2つの消耗品ユニットの管理情報を入れ換える請求項1記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、消耗品ユニットの入れ換えが行われた後に、消耗品ユニットの入れ換えを行った旨をユーザから受け付けた場合、消耗品ユニットの入れ換えが行われた過去の時点まで遡って管理情報を修正した上で、入れ換えが行われた2つの消耗品ユニットの管理情報を入れ換える請求項1記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、過去に実行した印刷処理の履歴情報のうち消耗品ユニットを交換した後の履歴情報の選択をユーザから受け付け、受け付けた履歴情報まで遡って管理情報を修正した上で、入れ換えが行われた2つの消耗品ユニットの管理情報を入れ換える請求項5記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、消耗品ユニットを入れ替えた日時情報をユーザから受け付け、受け付けた日時情報と過去に実行した印刷処理の履歴情報とを用いて消耗品ユニットの入れ替えが行われた時点まで遡って管理情報を修正した上で、入れ換えが行われた2つの消耗品ユニットの管理情報を入れ換える請求項5記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1は、消耗品の取外しが行われた際に、記憶部に記憶された当該消耗品の消耗状態を取得し、継続して使用できる場合には警告メッセージを表示することにより、まだ使える消耗品を無駄なく使用できるようにした印刷制御装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-071905号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数の像形成部で形成されたトナー像が1次転写される中間転写体を有する画像形成ユニットが複数設けられた画像形成装置では、複数の画像形成ユニットの各中間転写体のトナー像を印刷用紙等の記録媒体に2次転写することにより画像形成が行われる。このような画像形成装置において、各画像形成ユニット間で少なくとも1つの同一色の像形成部が共通して設けられている場合がある。このような場合、ある画像形成ユニットに設けられているいずれかの像形成部においてトナー等の消耗品が無くなって印刷が停止した場合、他の画像形成ユニットの像形成部にセットされているトナーカートリッジ等の消耗品ユニットと、消耗品が無くなった像形成部にセットされている消耗品ユニットとを入れ換えれば印刷を継続することが可能となる。
【0005】
しかし、この消耗品ユニットに、CRUM(Customer Replaceable Unit Memory)と呼ばれる消耗品の管理情報を記憶させるための記憶媒体が装着されていない場合、画像形成装置側では、消耗品ユニットが交換されたことを検知できない。その結果、画像形成装置側で管理している各消耗品ユニットの残量等の管理情報と、複数の像形成部のそれぞれにセットされている消耗品ユニットの残量等の状態とが対応しなくなり、印刷処理に不具合が発生する可能性がある。
【0006】
本発明の目的は、複数の像形成部を有する画像形成ユニットが複数設けられた画像形成装置において、各像形成部にセットされている消耗品ユニットに、消耗品の管理情報を記憶させるための記憶媒体が装着されていない場合でも、消耗品ユニットの入れ換えが行われたときに、画像形成装置側で管理している各消耗品ユニットの管理情報と、複数の像形成部のそれぞれにセットされている消耗品ユニットの状態とを対応させることが可能な画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の第1態様の画像形成装置は、複数の像形成部と、前記複数の像形成部において形成されたトナー像が1次転写される中間転写体を有する複数の画像形成ユニットと、プロセッサを備え、前記プロセッサは、前記複数の画像形成ユニットのうちのいずれかの画像形成ユニットを用いて画像形成中に、画像形成中の当該画像形成ユニットにおけるいずれかの像形成部の消耗品が不足状態となった際に、消耗品が不足状態となった像形成部と同一色の像形成部が他の画像形成ユニットに存在し、消耗品が不足状態となった像形成部に装着されている消耗品ユニットには、消耗品ユニットを管理するための管理情報を記憶させるための記憶媒体が設けられていない場合、他の画像形成ユニットの像形成部に設定されている消耗品ユニットとの入れ換えを行うか否かをユーザに問い合わせ、ユーザから消耗品ユニットの入れ換えを行うことを選択したことを受け付けた場合、入れ換えが行われた2つの消耗品ユニットの管理情報を入れ換える。
【0008】
本開示の第2態様の画像形成装置は、前記消耗品がトナーであり、前記消耗品ユニットがトナーカートリッジであり、前記プロセッサは、交換された2つのトナーカートリッジの管理情報におけるトナーカートリッジの識別情報とトナー残量の情報とを入れ換える。
【0009】
本開示の第3態様の画像形成装置は、前記プロセッサは、交換対象となるトナーカートリッジにも管理情報を記憶させるための記憶媒体が設けられていない場合にのみ、トナーが不足状態となったトナーカートリッジと、他の画像形成ユニットの像形成部に設定されているトナーカートリッジとの入れ換えを行うか否かをユーザに問い合わせる。
【0010】
本開示の第4態様の画像形成装置は、前記プロセッサは、印刷実行中でない場合に、ある画像形成ユニットの像形成部の消耗品ユニットと、他の画像形成ユニットの像形成部の消耗品ユニットとの入れ換えを行う選択がユーザにより行われた場合、入れ換えが行われた2つの消耗品ユニットの管理情報を入れ換える。
【0011】
本開示の第5態様の画像形成装置は、前記プロセッサは、消耗品ユニットの入れ換えが行われた後に、消耗品ユニットの入れ換えを行った旨をユーザから受け付けた場合、消耗品ユニットの入れ換えが行われた過去の時点まで遡って管理情報を修正した上で、入れ換えが行われた2つの消耗品ユニットの管理情報を入れ換える。
【0012】
本開示の第6態様の画像形成装置は、前記プロセッサは、過去に実行した印刷処理の履歴情報のうち消耗品ユニットを交換した後の履歴情報の選択をユーザから受け付け、受け付けた履歴情報まで遡って管理情報を修正した上で、入れ換えが行われた2つの消耗品ユニットの管理情報を入れ換える。
【0013】
本開示の第7態様の画像形成装置は、前記プロセッサは、消耗品ユニットを入れ替えた日時情報をユーザから受け付け、受け付けた日時情報と過去に実行した印刷処理の履歴情報とを用いて消耗品ユニットの入れ替えが行われた時点まで遡って管理情報を修正した上で、入れ換えが行われた2つの消耗品ユニットの管理情報を入れ換える。
【発明の効果】
【0014】
本開示の第1態様の画像形成装置によれば、複数の像形成部を有する画像形成ユニットが複数設けられた画像形成装置において、各像形成部にセットされている消耗品ユニットに、消耗品の管理情報を記憶させるための記憶媒体が装着されていない場合でも、消耗品ユニットの入れ換えが行われたときに、画像形成装置側で管理している各消耗品ユニットの管理情報と、複数の像形成部のそれぞれにセットされている消耗品ユニットの状態とを対応させることが可能となる。
【0015】
本開示の第2態様の画像形成装置によれば、複数の像形成部を有する画像形成ユニットが複数設けられた画像形成装置において、各像形成部にセットされているトナーカートリッジに、消耗品の管理情報を記憶させるための記憶媒体が装着されていない場合でも、画像形成装置側で管理している各トナーカートリッジの管理情報と、複数の像形成部のそれぞれにセットされているトナーカートリッジの状態とを対応させることが可能となる。
【0016】
本開示の第3態様の画像形成装置によれば、ユーザに対する不要な問い合わせを行わないようにすることができる。
【0017】
本開示の第4態様の画像形成装置によれば、印刷実行でない場合に消耗品ユニットの入れ換えが行われた場合でも、画像形成装置側で管理している各消耗品ユニットの管理情報と、複数の像形成部のそれぞれにセットされている消耗品ユニットの状態とを対応させることが可能となる。
【0018】
本開示の第5態様の画像形成装置によれば、消耗品ユニットの入れ換えが行われた後に事後的にユーザが消耗品ユニットの入れ換えを行った旨を入力した場合でも、画像形成装置側で管理している各消耗品ユニットの管理情報と、複数の像形成部のそれぞれにセットされている消耗品ユニットの状態とを対応させることが可能となる。
【0019】
本開示の第6態様の画像形成装置によれば、ユーザが消耗品ユニットを交換した後の履歴情報の選択をするだけで、画像形成装置側で管理している各消耗品ユニットの管理情報と、複数の像形成部のそれぞれにセットされている消耗品ユニットの状態とを対応させることが可能となる。
【0020】
本開示の第7態様の画像形成装置によれば、ユーザが消耗品ユニットを交換した日時情報を入力するだけで、画像形成装置側で管理している各消耗品ユニットの管理情報と、複数の像形成部のそれぞれにセットされている消耗品ユニットの状態とを対応させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】実施形態の画像形成装置の全体構成を示す図である。
図2】実施形態の画像形成装置のハードウェア構成の例を示すブロック図である。
図3】実施形態の画像形成装置の機能構成を示すブロック図である。
図4】トナーカートリッジの入れ替えが印刷時に行われた場合の処理を示すフローチャートである。
図5図5(A)は、同一色のトナーカートリッジの入れ替えを行うかを尋ねる問い合わせ画面の一例を示す図であり、図5(B)同一色のトナーカートリッジの入れ替えを行うように促す通知画面の一例を示す図である。
図6】トナーカートリッジ入れ替え前と入れ替え後における消耗品残量記録部に記録されたトナーの残量情報の状態の一例を示す図である。
図7】トナー交換指示画面の一例を示す図である。
図8】印刷指示を実行するとき以外の場合に同一色のトナーカートリッジを入れ替えた場合の処理を示すフローチャートである。
図9図9(A)は、同一色のトナーカートリッジを交換できない場合の消耗品管理画面の一例を示す図であり、図9(B)は、同一色のトナーカートリッジを交換できる場合の消耗品管理画面の一例を示す図であり、図9(C)同一色のトナーカートリッジの入れ替えを行うよう促すメッセージ画面の一例を示す図である。
図10】印刷実行中でない場合であって、トナーカートリッジの入れ替えが行われた後に、トナーカートリッジの入れ替えを行った旨をユーザから受け付けた場合の処理を示すフローチャートである。
図11図11(A)は、消耗品管理画面の一例を示す図であり、図11(B)は、印刷指示選択画面の一例を示す図であり、図11(C)は、入れ替えを行うトナーカートリッジの色の選択画面の一例を示す図である。
図12】トナーカートリッジ入れ替え前と入れ替え後における消耗品残量記録部に記録されたトナーの残量情報の状態の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の一実施形態に係る画像形成装置について図面を参照して説明する。まず、図1及び図2を参照して画像形成装置10の全体構成及びハードウェア構成について説明する。
【0023】
図1に示すように、画像形成装置10は、給紙装置12、搬送装置14、第一画像形成ユニット16、第二画像形成ユニット18、定着装置20、排出装置22を備えている。
【0024】
給紙装置12は、記録媒体の一例としての記録用紙Pが収容される収容部24と、この収容部24に収容された記録用紙Pが搬送経路26に沿って搬送されるように送り出す送出ロール28を備える。
【0025】
搬送装置14は、搬送方向上流側から順に、搬送ロール30、レジストロール対32、搬送ベルト34を備えている。
【0026】
第一画像形成ユニット16は、4つの像形成部36と、中間転写体の一例としての無端状の第一中間転写ベルト38と、を備えている。第一中間転写ベルト38は、4つの像形成部36により形成されたトナー像が転写されると共に図2を正面視して反時計回りに回転可能に装着されている。各像形成部36は、感光体40と、感光体40の表面を帯電する帯電部材42と、帯電した感光体40に露光を照射する露光装置44と、露光の照射により形成された静電潜像を現像してトナー像として可視化する現像装置46と、を備えている。なお、トナー像とは、現像剤等の色材の一例としてのトナーを用いた像のことである。
【0027】
また、第一中間転写ベルト38を挟んで各感光体40と対向する位置には一次転写ロール48が配置されており、像形成部36の各現像装置46により形成されたトナー像を第一中間転写ベルト38に1次転写する。
【0028】
第一中間転写ベルト38と搬送ベルト34とが近接する部位には、二次転写ロール50が、バックアップロール52との間に第一中間転写ベルト38及び搬送ベルト34を間に挟むようにして配置される。二次転写ロール50は、第一中間転写ベルト38に形成されたトナー像を上流側の二次転写位置TJ1において第一中間転写ベルト38と搬送ベルト34の間に搬送される記録用紙Pに転写する。
【0029】
第二画像形成ユニット18は、第一画像形成ユニット16と同様に、4つの像形成部54と、無端状の第二中間転写ベルト56と、を備えている。第二中間転写ベルト56は、4つの像形成部54により形成されたトナー像が転写され回転可能に装着されている。各像形成部54は、感光体58と、感光体58の表面を帯電する帯電部材60と、帯電した感光体58に露光を照射する露光装置62と、露光の照射により形成された静電潜像を現像してトナー像として可視化する現像装置64と、を備えている。
【0030】
また、第二中間転写ベルト56を挟んで各感光体58と対向する位置には一次転写ロール66が配置されており、像形成部54により形成されたトナー像を第二中間転写ベルト56に転写する。
【0031】
第二中間転写ベルト56と搬送ベルト34とが近接する部位には、二次転写ロール68が、バックアップロール70との間に第二中間転写ベルト56及び搬送ベルト34を間に挟むようにして配置される。二次転写ロール68は、第二中間転写ベルト56に形成されたトナー像を、下流側の二次転写位置TJ2において第二中間転写ベルト56と搬送ベルト34の間に搬送される記録用紙Pに転写する。
【0032】
定着装置20は、定着ロール対72を有し、記録用紙Pに転写されたトナー像を加熱圧着することにより定着させる。
【0033】
排出装置22は、排出ロール74と排出トレイ76を有し、排出ロール74は、定着装置20から出力された記録用紙Pを排出トレイ76へ排出する。
【0034】
なお、第一画像形成ユニット16及び第二画像形成ユニット18は、上下方向に並んで配置されている。なお、本実施形態では、第二画像形成ユニット18は、第一画像形成ユニット16の上方に配置されている。別の観点から説明すると、第二画像形成ユニット18は、第一画像形成ユニット16の搬送方向下流側に配置されている。
【0035】
なお、本実施形態の画像形成装置10は、所謂シングルパス方式であり、記録用紙Pが第一画像形成ユニット16及び第二画像形成ユニット18の前を、それぞれ1回だけ通過することにより印刷が行われる。
【0036】
さらに、本実施形態の画像形成装置10は、操作パネル78を備えている。この操作パネル78は、タッチパネルが重畳されたディスプレイであるが、これに限定されるものではない。操作パネル78には、ユーザが所望する機能を実行するために操作対象となる項目を表す画像の一例としてアイコン画像等が表示される。ユーザの操作対象となるものであればアイコン画像の種類に制約はなく、アイコン画像には、例えば、ボタン、スクロールバー、チェックボックス及びラジオボタン等が含まれる。アイコン画像に対してユーザの操作が行われると、操作内容に対して予め対応付けた処理が後述するコントローラ部92(図3参照)で実行され、操作に対する応答が操作パネル78に表示される。
【0037】
さらに、第一画像形成ユニット16は、図示しない制御ボードを備えており、この制御ボードには、図2に示すように第一CPU80、第一メモリ82が配置されている。
【0038】
第一CPU80は制御用マイクロプロセッサであり、後述する記憶装置84に記憶された制御プログラムに基づいて、第一画像形成ユニット16、給紙装置12、搬送装置14、定着装置20、排出装置22、操作パネル78の各部の動作を制御する。第一メモリ82は、後述する通信インタフェース86を介して受信した印刷データを一時的に記憶する。
【0039】
同様に、第二画像形成ユニット18は、図示しない制御ボードを備えており、この制御ボードには第二CPU88、第二メモリ90が配置されている。
【0040】
第二CPU88は制御用マイクロプロセッサであり、記憶装置84に記憶された制御プログラムに基づいて、第二画像形成ユニット18の各部の動作を制御する。第二メモリ90は、第一画像形成ユニット16から受信した印刷データを一時的に記憶する。
【0041】
画像形成装置10は、さらに、記憶装置84、通信インタフェース86を備える。記憶装置84は、ハードディスクドライブ(略してHDDという)やソリッド・ステート・ドライブ(略してSSDという)によって構成され、本画像形成装置10の各部の動作を制御するための制御プログラムが記憶されている。また、通信インタフェース86は、有線又は無線によって直接接続若しくはネットワーク接続されたコンピュータから印刷データを受信したり、印刷に必要とされる情報の送受信を行ったりする。
【0042】
次に、図3を参照して本実施形態の画像形成装置10の機能構成について説明する。画像形成装置10は、記憶装置84に記憶された制御プログラムを第一CPU80及び第二CPU88において実行する。それにより、コントローラ部92、第一画像形成ユニット16用の第一ユニット制御部94、第二画像形成ユニット18用の第二ユニット制御部96として機能する。なお、第一ユニット制御部94は、第一画像形成ユニット16の制御だけでなく、給紙装置12、搬送装置14、定着装置20、排出装置22、操作パネル78の各部の動作を制御する制御部としても機能する。
【0043】
コントローラ部92は、入力受付部98、印刷指示判定部100、使用消耗品判定部102、印刷可否判定部104、消耗品交換判定部106、消耗品使用量記憶部108を含んでいる。
【0044】
入力受付部98は、通信インタフェース86を介して接続されたコンピュータのアプリケーションソフトウェアから送信された印刷指示を受け付け、第一メモリ82に一時的に記憶する。なお、印刷指示とは、1つ又は複数の印刷データ及び一連の処理命令を含む印刷命令のことであり、印刷データには少なくともテキストデータと画像データのいずれかが含まれている。また、入力受付部98は、第一メモリ82に記憶された印刷指示を、当該印刷指示に含まれる印刷データと処理命令に基づいてラスタ画像といった印刷可能な画像データに変換して第一メモリ82に記憶する。
【0045】
印刷指示判定部100は、入力受付部98が印刷指示を受信した際に、当該印刷指示が第一画像形成ユニット16と第二画像形成ユニット18の両方を使用する指示か、第一画像形成ユニット16と第二画像形成ユニット18の一方を使用する指示かを判定する。
【0046】
使用消耗品判定部102は、入力受付部98が受信した印刷指示を実行する際に必要となるトナーの色を判定し、一方の画像形成ユニットのみを使用する印刷指示である場合には、どちらの画像形成ユニットを使用して印刷指示を実行するかを決定する。なお、以下の説明では、消耗品としてトナーを使用し、消耗品ユニットとしてトナーカートリッジを使用する場合を例として説明する。
【0047】
例えば、ある印刷指示を実行するために、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色が必要であると判定し、第一画像形成ユニット16にCMYKの4色のトナーカートリッジがセットされている場合、第一画像形成ユニット16を使用する。また、別の印刷指示を実行するために白、金、銀、K(ブラック)の4色が必要であると判定し、第二画像形成ユニット18に白、金、銀、Kの4色のトナーカートリッジがセットされている場合、第二画像形成ユニット18を使用すると判定する。
【0048】
印刷可否判定部104は、使用消耗品判定部102において印刷に必要であると特定されたトナーカートリッジが使用可能であるか否かを判定する。例えば、使用消耗品判定部102においてCMYKの4色が印刷指示を実行するために必要であり、第一画像形成ユニット16を使用すると判断された場合は、第一画像形成ユニット16のCMYK4色のトナーカートリッジがそれぞれ使用可能か否かを判定する。
【0049】
さらに、印刷可否判定部104は、印刷に必要な色のトナーカートリッジが使用可能である場合に、画像形成のために使用すると判定された画像形成ユニットに対して画像形成を行うための指示を送出する。
【0050】
具体的には、第一画像形成ユニット16と第二画像形成ユニット18の両方を使用する場合には、印刷指示判定部100は、第一ユニット制御部94と第二ユニット制御部96の両方に第一メモリ82に記憶されたラスタ画像を送信し、画像形成を行うよう指示する。
【0051】
一方、第一画像形成ユニット16のみを用いて画像形成を行うと判断した場合には、印刷可否判定部104は、第一ユニット制御部94に対して第一メモリ82に記憶されたラスタ画像を送信し、画像形成を行うよう指示する。第二画像形成ユニット18を用いて画像形成を行うと判断した場合には、印刷可否判定部104は、第二ユニット制御部96に対して第一メモリ82に記憶されたラスタ画像を送信し、画像形成を行うよう指示する。
【0052】
なお、以下の説明では、第一画像形成ユニット16にCMYKの4色のトナーカートリッジがセットされ、第二画像形成ユニット18に白、金、銀、K(ブラック)の4色のトナーカートリッジがセットされている場合を説明する。つまり、第一画像形成ユニット16と第二画像形成ユニット18に同一色K(ブラック)のトナーカートリッジがセットされているとする。
【0053】
さらに、印刷可否判定部104は、第一画像形成ユニット16のCMYKの4色のトナーのうち、ある色の残量がなく印刷不可である場合、残量がないトナーと同一色のトナーカートリッジが第二画像形成ユニット18に存在するか否かを判定する。例えば、第一画像形成ユニット16で不足しているK(ブラック)のトナーの残量がない場合、第二画像形成ユニット18のK(ブラック)のトナーカートリッジがセットされているか否か、残量があるか否かを判定する。そして、印刷可否判定部104は、第二画像形成ユニット18のK(ブラック)のトナーの残量がある場合、この2つのトナーカートリッジを入れ替えれば印刷が可能であることを判断する。
【0054】
なお、以下の説明において、「トナーカートリッジ」を「入れ替え」るとは、第一画像形成ユニット16と第二画像形成ユニット18にセットされている同一色のトナーカートリッジを互いに入れ替えることを示すこととする。また、「交換」するとは、トナーカートリッジを、CRUMと呼ばれるトナーカートリッジの管理情報を記憶する記憶媒体が装着された新しいトナーカートリッジに交換することを示すこととする。
【0055】
消耗品交換判定部106は、トナーカートリッジの交換を検知、管理する。消耗品交換判定部106は、CRUMを検知することにより、トナーカートリッジが新しいものに交換されたこと、および現在セットされているトナーカートリッジの色情報を検知する。
【0056】
消耗品使用量記憶部108は、それぞれの印刷指示を実行したときに消費したトナーの使用量を、画像形成ユニット毎、及びトナーカートリッジの色毎に記憶している。印刷指示毎のトナーの使用量は、各色毎のラスタ画像から算出される。
【0057】
第一ユニット制御部94は、消耗品情報管理部110、消耗品残量記録部112、印刷制御部114を含んでいる。
【0058】
消耗品情報管理部110はトナーカートリッジ及びトナーの情報を管理する。具体的には、消耗品情報管理部110は、第一画像形成ユニット16の4つの像形成部36で使用されるトナーの色粒子といったトナーの色の情報を保持している。例えば、第一画像形成ユニット16で使用されるトナーの色がC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色であることを示す情報を保持している。なお、第一画像形成ユニット16で使用されるトナーの色は、他の色の組み合わせであってもよい。
【0059】
また、消耗品情報管理部110は、第一画像形成ユニット16にセットされているトナーカートリッジの色の情報、及び後述の消耗品残量記録部112が管理するトナーの残量情報に基づきトナーカートリッジの交換が必要か否かをコントローラ部92に通知する。
【0060】
消耗品残量記録部112は、第一画像形成ユニット16にセットされている各色のトナーカートリッジにおけるトナーの日時毎の残量情報を記録し、保持している。なお、消耗品残量記録部112は、第一画像形成ユニット16にセットされている各色のトナーカートリッジにおけるトナーの日時毎の使用量を記録、保持してもよい。
【0061】
印刷制御部114は、印刷可否判定部104からの指示に応じて、第一画像形成ユニット16の感光体40、帯電部材42、露光装置44、現像装置46、第一中間転写ベルト38の動作を制御し、第一画像形成ユニット16による画像形成を行う。また、印刷制御部114は、第一画像形成ユニット16による画像形成及び第二画像形成ユニット18による画像形成の少なくともいずれかのときに、給紙装置12、搬送装置14、定着装置20、排出装置22の各部の動作も制御する。
【0062】
第二ユニット制御部96は、消耗品情報管理部116、消耗品残量記録部118、印刷制御部120を含んでいる。
【0063】
消耗品情報管理部116はトナーカートリッジ及びトナーの情報を管理する。具体的には、消耗品情報管理部116は、第二画像形成ユニット18の4つの像形成部54で使用されるトナーの色粒子といったトナーの色の情報を保持している。例えば、第二画像形成ユニット18で使用されるトナーの色が白、金、銀、K(ブラック)の4色であることを示す情報を保持している。なお、第二画像形成ユニット18で使用されるトナーの色は、全て第一画像形成ユニット16と同一色のCMYKの4色であってもよいし、他の色の組み合わせであってもよい。
【0064】
また、消耗品情報管理部116は、第二画像形成ユニット18にセットされているトナーカートリッジの色の情報、及び後述の消耗品残量記録部118が管理するトナーの残量情報に基づきトナーカートリッジの交換が必要か否かをコントローラ部92に通知する。
【0065】
消耗品残量記録部118は、第二画像形成ユニット18にセットされている各色のトナーカートリッジにおけるトナーの日時毎の残量情報を記録し、保持している。なお、消耗品残量記録部118は、第二画像形成ユニット18にセットされている各色のトナーカートリッジにおけるトナーの日時毎の使用量を記録、保持してもよい。
【0066】
印刷制御部120は、印刷可否判定部104からの指示に応じて、第二画像形成ユニット18の感光体58、帯電部材60、露光装置62、現像装置64、第二中間転写ベルト56の動作を制御し、第二画像形成ユニット18による画像形成を行う。
【0067】
次に、図4図6を参照して、本実施形態の画像形成装置10においてトナーカートリッジの入れ替えが印刷実行中に行われた場合の処理について説明する。
【0068】
図4のステップS401において、コントローラ部92の入力受付部98は通信インタフェース86を介して接続されたコンピュータのアプリケーションソフトウェアから送信された印刷指示を受信する。印刷指示を受信すると、印刷指示判定部100は、受信した印刷指示が第一画像形成ユニット16と第二画像形成ユニット18の両方を使用する指示か、第一画像形成ユニット16と第二画像形成ユニット18の一方を使用する指示かを判定する。なお、本実施形態では、受信した印刷指示が一方の画像形成ユニットのみを使用する場合を説明するため、印刷指示が第一画像形成ユニット16と第二画像形成ユニット18の両方を使用する指示である場合についての説明は省略する。
【0069】
ステップS402において、使用消耗品判定部102は、受信した印刷指示を実行する際に必要となるトナーの色を判定し、どちらの画像形成ユニットを使用して印刷指示を実行するかを決定する。
【0070】
ステップS403において、印刷可否判定部104は、使用消耗品判定部102において印刷に必要であると特定されたトナーカートリッジが使用可能であるか否かを判定する。なお、これは、印刷可否判定部104が消耗品情報管理部110からの、トナーの残量があるかないか、あるいはトナーカートリッジの交換が必要か否かの通知に基づいて判定される。したがって、使用可能であるとは、トナーが不足状態となっていない状態のことであり、例えば、トナー残量が予め設定された残量値よりも多い場合には不足状態ではないと判定する。あるいは、トナー残量から、印刷指示を実行するのに必要であると見積もられたトナー使用量を減算した場合にマイナスとなる場合にはトナーの不足状態であると判定する。
【0071】
トナーカートリッジがすべて使用可能であると判定された場合、ステップS411の印刷処理に進む。ステップS411の印刷処理については後述する。
【0072】
ステップS403において、使用可能ではないトナーカートリッジがあると判定された場合、ステップS404に進む。なお、以下の説明では、使用可能ではないと判定されたトナーカートリッジには、消耗品ユニットを管理するための管理情報を記憶させるための記憶媒体であるCRUMが設けられていないものとする。あるいは、使用可能ではないと判定されたトナーカートリッジにCRUMが設けられているか否かを判定し、CRUMが設けられていない場合にのみ下記ステップを実行するようにしてもよい。
【0073】
ステップS404において、印刷可否判定部104は、画像形成を行わない画像形成ユニットに、使用不可能なトナーカートリッジと同一色のトナーカートリッジがセットされているか否かを判定する。例えば、第一画像形成ユニット16を使用する画像形成であり、第一画像形成ユニット16においてK(ブラック)のトナーカートリッジが使用不可能な場合、第二画像形成ユニット18にK(ブラック)のトナーカートリッジがセットされているか判定する。
【0074】
第二画像形成ユニット18に同一色、例えばKの色の消耗品がセットされていないと判定された場合、ステップS409に進む。第二画像形成ユニット18に同一色、例えばK(ブラック)のトナーカートリッジがセットされていると判定された場合、ステップS405に進む。ステップS405において、消耗品交換判定部106は操作パネル78に図5(A)に示すような、画像形成ユニット間で同一色のトナーカートリッジの入れ替えを行うか否かをユーザに尋ねる問い合わせ画面510を表示させる。
【0075】
ユーザが操作パネル78を操作して、問い合わせ画面510の同一色のトナーカートリッジの入れ替えを行わないことを選択した場合、例えば、「いいえ(キャンセル)」ボタンを選択した場合、ステップS409に進む。一方、問い合わせ画面510に対して、ユーザが同一色のトナーカートリッジの入れ替えを行うことを選択した場合、例えば、「はい」ボタンを選択した場合、ステップS406に進む。ステップS406において、消耗品交換判定部106は、図5(B)に示すような同一色のトナーカートリッジの入れ替えを行うように促す通知画面520を表示する。
【0076】
ユーザは、この通知画面520を確認した後、第一画像形成ユニット16の入れ替え対象の色のトナーカートリッジと、第二画像形成ユニット18の対応する色のトナーの入れ替えを実施する。例えば、第一画像形成ユニット16のK(ブラック)のトナーカートリッジと第二画像形成ユニット18のK(ブラック)のトナーカートリッジを入れ替える。
【0077】
入れ替えを終了すると、ユーザは通知画面520の「完了」ボタンを選択する。すると、ステップS407において、消耗品交換判定部106は、入れ替え対象の色のトナーカートリッジの入れ替えが完了したと見なして、続くステップS408の処理へ進む。
【0078】
ステップS408において、消耗品交換判定部106は、入れ替えが行われた2つのトナーカートリッジの管理情報を入れ替える。つまり、消耗品交換判定部106は、第一画像形成ユニット16の入れ替え対象の色のトナーカートリッジの管理情報と、第二画像形成ユニット18の入れ替え対象の色のトナーカートリッジの管理情報とを入れ替える。
【0079】
具体的には、第一ユニット制御部94の消耗品情報管理部116と第二ユニット制御部96の消耗品情報管理部116に、入れ替え対象の色の第一画像形成ユニット16のトナー残量情報と、第二画像形成ユニット18のトナー残量情報とを入れ替えるよう指示する。この指示を受けて、第一ユニット制御部94の消耗品残量記録部112は、入れ替え対象の色のトナー残量情報を、第二ユニット制御部96の消耗品残量記録部118の入れ替え対象の色のトナー残量情報に書き換える。反対に、第二ユニット制御部96の消耗品残量記録部118は、入れ替え対象の色のトナー残量情報を、第一ユニット制御部94の消耗品残量記録部112の入れ替え対象の色のトナー残量情報に書き換える。また、このとき、トナーカートリッジの識別情報の入れ替えも行う。
【0080】
例えば、各消耗品残量記録部112、118にトナーの日時毎の残量情報が記録されている場合、トナーカートリッジ入れ替えまでのすべての日時及び残量情報を入れ替える。図6は、K(ブラック)のトナーカートリッジ入れ替え前と入れ替え後における消耗品残量記録部112、118に記録されたトナーの残量情報の状態を示している。図6では、画像形成ユニット毎、トナーの色毎、及び日時毎のトナーの残量が示されている。そして、K(ブラック)のトナーカートリッジの入れ替えに伴い、K(ブラック)のトナー残量の情報を、第一画像形成ユニット16と第二画像形成ユニット18とで入れ替える。
【0081】
なお、各消耗品残量記録部112、118にトナーの日時毎の使用量の情報が記録されていてもよく、その場合には、トナー入れ替えまでのすべての日時毎の使用量の情報を入れ替える。また、これに加えて、消耗品交換判定部106は、消耗品使用量記憶部108に記憶されている印刷指示毎の画像形成ユニット毎の入れ替え対象の色の使用量の情報を入れ替えてもよい。
【0082】
消耗品交換判定部106が第一画像形成ユニット16の入れ替え対象のトナーカートリッジの管理情報と、第二画像形成ユニット18の入れ替え対象のトナーカートリッジの管理情報とを入れ替えると、後述するステップS411の印刷処理に進む。
【0083】
ステップS404において、画像形成を行わない画像形成ユニットに、使用不可能なトナーカートリッジと同一色のトナーカートリッジが存在しない場合は、以下のステップS409の処理を行う。また、ステップS405において、ユーザがトナーカートリッジの入れ替えを行わないことを選択した場合も、以下のステップS409の処理を行う。ステップS409において、消耗品交換判定部106は操作パネル78に図7に示すような、トナー交換指示画面700を表示させる。
【0084】
ユーザが入れ替え対象のトナーカートリッジを交換して「完了」ボタン701を押す。すると、ステップS410において、トナーカートリッジが交換された画像形成ユニットの消耗品情報管理部110、116は、新しいトナーカートリッジのCRUMを検出することにより新しいトナーに交換されたことを検知する。そして、トナーが交換された消耗品情報管理部110、116は、消耗品残量記録部112、118の情報を書き換え、ステップS411の印刷処理に進む。
【0085】
ステップS411において、印刷可否判定部104は、画像形成を行うと指定された画像形成ユニットのユニット制御部に対して第一メモリ82に記憶されたラスタ画像を送信し、画像形成を行うよう指示する。第一ユニット制御部94の印刷制御部114又は第二ユニット制御部96の印刷制御部120は、印刷可否判定部104からの指示に応じて、画像形成を行う。また、印刷制御部114は、第一画像形成ユニット16による画像形成及び第二画像形成ユニット18による画像形成の少なくともいずれかのときに、給紙装置12、搬送装置14、定着装置20、排出装置22の各部の動作も制御し、処理を終了する。
【0086】
次に図8図9を参照して、印刷実行中でない場合に同一色のトナーカートリッジを入れ替えた場合の処理について説明する。まず、ユーザは、操作パネル78を操作して、図9(B)に示すような消耗品管理画面910を表示させようとする。このとき、図8のステップS801において、消耗品交換判定部106は、第一画像形成ユニット16と第二画像形成ユニット18において同一色のトナーが存在するか否かを判定する。同一色のトナーカートリッジが存在しない場合、消耗品交換判定部106は、同一色のトナーカートリッジの画像形成ユニット間での入れ替えは不可能であると判断する。そして、ステップS802において、図9(A)に示すように、同一色トナー入れ替えをユーザが選択できないよう、グレーアウト表示し、処理を終了する。あるいは同一色のトナーカートリッジの入れ替えはできない旨をポップアウト表示してもよい。
【0087】
同一色のトナーカートリッジが存在する場合、ステップS801において、消耗品交換判定部106は、同一色のトナーカートリッジの画像形成ユニット間での入れ替えが可能であると判断し、ステップS803に進む。
【0088】
ステップS803において、消耗品交換判定部106は、操作パネル78に図9(B)に示すような消耗品管理画面920を表示する。
【0089】
ステップS804において、消耗品交換判定部106は、消耗品管理画面920においてユーザが「同一色のトナーカートリッジの入れ替え」を選択したか否かを判定する。ユーザが「キャンセル」ボタンを選択した場合は、処理を終了する。ユーザが「同一色のトナーカートリッジの入れ替え」を選択した場合、ステップS805に進む。
【0090】
ステップS805において、消耗品交換判定部106は、図9(C)のような、同一色のトナーカートリッジの入れ替えを行うよう促すメッセージ画面930を操作パネル78に表示する。なお、このとき、入れ替え可能な色のトナーカートリッジの組み合わせが複数ある場合には、入れ替え可能なトナーカートリッジの色をユーザに選択させるようにしてもよい。ユーザは、操作パネル78に表示されたメッセージに従って、同一色のトナーカートリッジの入れ替えを行う。
【0091】
入れ替えを終了すると、ユーザはメッセージ画面930の「完了」ボタンを選択する。すると、ステップS806において、消耗品交換判定部106は、入れ替え対象の色のトナーカートリッジの入れ替えが完了したと見なして、続くステップS807の処理へ進む。
【0092】
ステップS807において、消耗品交換判定部106は、入れ替えを行った色の、第一画像形成ユニット16のトナーカートリッジの管理情報と、第二画像形成ユニット18のトナーカートリッジの管理情報とを入れ替え、処理を終了する。
【0093】
具体的には、第一ユニット制御部94の消耗品情報管理部110と第二ユニット制御部96の消耗品情報管理部116に、入れ替え対象の色の第一画像形成ユニット16のトナー残量情報と、第二画像形成ユニット18のトナー残量情報とを入れ替えるよう指示する。この指示を受けて、第一ユニット制御部94の消耗品残量記録部112は、入れ替え対象の色のトナー残量情報を、第二ユニット制御部96の消耗品残量記録部118の入れ替え対象の色のトナー残量情報に書き換える。反対に、第二ユニット制御部96の消耗品残量記録部118は、入れ替え対象の色のトナー残量情報を、第一ユニット制御部94の消耗品残量記録部112の入れ替え対象の色のトナー残量情報に書き換える。
【0094】
例えば、図6で説明したのと同様に、各消耗品残量記録部112、118にトナーの日時毎の残量情報が記録されている場合、トナーカートリッジ入れ替えまでのすべての日時及び残量情報を入れ替える。この場合の残量情報入れ替えについては図6で説明したので説明を省略する。あるいは、各消耗品残量記録部112、118にトナーの日時毎の使用量の情報が記録されている場合には、トナー交換までのすべての日時毎の使用量の情報を入れ替える。
【0095】
なお、各消耗品残量記録部112、118にトナーの日時毎の使用量の情報が記録されていてもよく、その場合には、トナー入れ替えまでのすべての日時毎の使用量の情報を入れ替える。また、これに加えて、消耗品交換判定部106は、消耗品使用量記憶部108に記憶されている印刷指示毎の画像形成ユニット毎の入れ替え対象の色の使用量の情報を入れ替えてもよい。
【0096】
なお、上記の例では、ユーザがトナーカートリッジの入れ替えを、操作パネル78に表示される消耗品管理画面のメッセージに従って行った場合を説明したが、入れ替えのタイミングは上記の例に限定されない。例えば、ユーザが操作パネル78を操作する前にトナーカートリッジの入れ替えを行い、その後にユーザが操作パネル78を操作し、トナーカートリッジの入れ替えを行ったことを画像形成装置10に把握させ、管理情報の入れ替えを行ってもよい。
【0097】
次に図10図12を参照して、印刷実行中でない場合であって、トナーカートリッジの入れ替えが行われた後に、トナーカートリッジの入れ替えを行った旨をユーザから受け付けた場合の処理について説明する。なお、図10図12に示す下記の例は、ユーザがトナーカートリッジの入れ替えを行った後にさらに印刷指示を実行し、その後にユーザが操作パネル78を操作してトナーカートリッジの入れ替えを行ったことを画像形成装置10に把握させるものである。
【0098】
ステップS1001において、ユーザが同一色のトナーカートリッジの入れ替えを行う。なお、この入れ替えは、トナーカートリッジにCRUMが取り付けられていない場合、画像形成装置10側でその入れ替えを検知することはしない。
【0099】
ステップS1002において、画像形成装置10は、印刷指示を実行する。なお、印刷についての詳細な説明は省略するが、消耗品使用量記憶部108は、印刷指示毎に消費したトナーの量を、画像形成ユニット毎、及びトナーカートリッジの色毎に記憶する。
【0100】
ステップS1003において、ユーザは、操作パネル78を操作して、図11(A)に示すような消耗品管理画面1100を表示させる。
【0101】
ステップS1004において、消耗品交換判定部106は、消耗品管理画面1110においてユーザが同一色のトナーカートリッジの入れ替えを選択したか否かを判定する。ユーザがキャンセルボタンを選択した場合は、処理を終了する。ユーザが同一色のトナーカートリッジの入れ替えを選択した場合、ステップS1005に進む。
【0102】
ステップS1005において、消耗品交換判定部106は、消耗品使用量記憶部108に記憶されている印刷指示の履歴情報を取得し、図11(B)に示すような印刷指示選択画面1120を表示させ、トナーカートリッジの入れ替えを行った直後の印刷指示の履歴情報から選択させる。印刷指示選択画面1120には印刷指示一覧が表示され、その一覧からユーザにトナーカートリッジの入れ替えを行った直後の印刷指示を選択するように求める。ユーザがキャンセルボタンを選択した場合は、処理を終了する。ユーザがトナーカートリッジの入れ替えを行った直後の印刷指示を選択すると、ステップS1006に進む。
【0103】
さらに、ステップS1006において、入れ替え可能な色のトナーカートリッジの組み合わせが複数ある場合には、図11(C)に示すような選択画面1130を表示し、入れ替えたトナーカートリッジの色をユーザに選択させる。なお、選択画面1130では、図11(C)に示すように、入れ替えが不可能な色はグレーアウトして選択できないようにし、入れ替え可能な色のみが選択可能に表示されるようにしてもよい。例えば、図11(C)では、入れ替えが可能なK(ブラック)の色のトナーカートリッジが3つセットされている場合を示している。具体的には、「4:K(ブラック)」のトナーカートリッジが不足しており、「6:K(ブラック)」、「7:K(ブラック)」の2つのカートリッジが、「4:K(ブラック)」のトナーカートリッジと入れ替え可能であることを示している。ユーザがキャンセルボタンを選択した場合は、処理を終了する。
【0104】
ステップS1007において、消耗品交換判定部106は、消耗品使用量記憶部108に記憶されている印刷指示毎の入れ替え対象色のトナー使用量を参照し、現時点から受け付けた履歴情報まで遡って管理情報を修正する。そして、入れ替えが行われた2つのトナーカートリッジの管理情報を修正して入れ替える。
【0105】
具体的には、消耗品交換判定部106からの指示を受けて、消耗品交換判定部106は、消耗品使用量記憶部108に記憶されている、現時点から選択された印刷指示までの間に使用された入れ替え対象色のトナーの使用量を算出する。そして、図12に示すように、第一ユニット制御部94の消耗品残量記録部112と第二ユニット制御部96の消耗品残量記録部118の、選択された印刷指示に対応する日時より前の入れ替え対象色のトナー残量情報を入れ替える。さらに、選択された印刷指示に対応する日時以降の入れ替え対象色のトナー残量情報を、算出されたトナーの使用量から算出される情報で書き換え、処理を終了する。
【0106】
例えば、図11(B)において、「No.006」が、トナーカートリッジ入れ替え後の印刷指示であると指定されたとし、K(ブラック)のトナーカートリッジを入れ替えたとする。すると、図12に示すように、第一画像形成ユニット16と第二画像形成ユニット18の、「No.006」の印刷指示に対応する日時「××/10/16 12:00」より前のトナー残量情報を入れ替える。さらに、当該日時以降のトナー残量を、印刷指示毎のトナー使用量の情報から算出し、書き換える。
【0107】
例えば、K(ブラック)のトナーカートリッジを入れ替え後に、第一画像形成ユニット16ではK(ブラック)のトナーは「7」だけ使用されている。したがって、現時点での第一画像形成ユニット16のK(ブラック)のトナー残量は、入れ替え後における「93」から「7」を減算した「86」となる。また、K(ブラック)のトナーカートリッジを入れ替え後に、第二画像形成ユニット18ではK(ブラック)のトナーは使用されていない。したがって、現時点での第二画像形成ユニット18のK(ブラック)のトナー残量は、入れ替え後における「10」のままとなる。
【0108】
なお、上記の例では、ユーザが印刷指示の履歴情報のうち、トナーカートリッジを入れ替えた直後の印刷指示を選択した場合を説明したが、入れ替える直前の印刷指示を選択してもよい。あるいは、トナーカートリッジを入れ替えた日時情報をユーザが入力又は選択し、受け付けた日時情報と過去に実行した印刷処理の履歴情報とを用いトナーカートリッジの入れ替えを行った時点まで遡って管理情報を修正、及び管理情報を入れ替えてもよい。
【0109】
なお、上記実施形態においては、画像形成装置10が画像形成ユニットを2台有している場合を説明したが、3台又はそれ以上有していてもよい。画像形成装置10が、同一色のトナーカートリッジがセットされた3台以上の画像形成ユニットを有していて、それらの間で同一色のトナーカートリッジを入れ替えてもよい。その場合、ユーザはどの画像形成ユニットトナーカートリッジを入れ替えたかを、操作パネル78を操作して指示する必要がある。
【0110】
また、上記実施形態においては、消耗品がトナーであり、消耗品ユニットがトナーカートリッジである場合を例として説明したが、消耗品がトナー以外、消耗品ユニットがトナーカートリッジ以外であってもよい。例えば、消耗品がドラムユニットの場合であっても、本開示の原理を適用することができる。
【0111】
なお、上記各実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit、等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス等)を含むものである。
【0112】
また上記各実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、必要に応じて変更してもよい。
【0113】
(付記)
(((1)))
複数の像形成部と、前記複数の像形成部において形成されたトナー像が1次転写される中間転写体を有する複数の画像形成ユニットと、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
前記複数の画像形成ユニットのうちのいずれかの画像形成ユニットを用いて画像形成中に、画像形成中の当該画像形成ユニットにおけるいずれかの像形成部の消耗品が不足状態となった際に、消耗品が不足状態となった像形成部と同一色の像形成部が他の画像形成ユニットに存在し、消耗品が不足状態となった像形成部に装着されている消耗品ユニットには、消耗品ユニットを管理するための管理情報を記憶させるための記憶媒体が設けられていない場合、他の画像形成ユニットの像形成部に設定されている消耗品ユニットとの入れ換えを行うか否かをユーザに問い合わせ、
ユーザから消耗品ユニットの入れ換えを行うことを選択したことを受け付けた場合、入れ換えが行われた2つの消耗品ユニットの管理情報を入れ換える、
画像形成装置。
(((2)))
前記消耗品がトナーであり、前記消耗品ユニットがトナーカートリッジであり、
前記プロセッサは、交換された2つのトナーカートリッジの管理情報におけるトナーカートリッジの識別情報とトナー残量の情報とを入れ換える(((1)))記載の画像形成装置。
(((3)))
前記プロセッサは、交換対象となるトナーカートリッジにも管理情報を記憶させるための記憶媒体が設けられていない場合にのみ、トナーが不足状態となったトナーカートリッジと、他の画像形成ユニットの像形成部に設定されているトナーカートリッジとの入れ換えを行うか否かをユーザに問い合わせる(((2)))記載の画像形成装置。
(((4)))
前記プロセッサは、印刷実行中でない場合に、ある画像形成ユニットの像形成部の消耗品ユニットと、他の画像形成ユニットの像形成部の消耗品ユニットとの入れ換えを行う選択がユーザにより行われた場合、入れ換えが行われた2つの消耗品ユニットの管理情報を入れ換える(((1)))記載の画像形成装置。
(((5)))
前記プロセッサは、消耗品ユニットの入れ換えが行われた後に、消耗品ユニットの入れ換えを行った旨をユーザから受け付けた場合、消耗品ユニットの入れ換えが行われた過去の時点まで遡って管理情報を修正した上で、入れ換えが行われた2つの消耗品ユニットの管理情報を入れ換える(((1)))記載の画像形成装置。
(((6)))
前記プロセッサは、過去に実行した印刷処理の履歴情報のうち消耗品ユニットを交換した後の履歴情報の選択をユーザから受け付け、受け付けた履歴情報まで遡って管理情報を修正した上で、入れ換えが行われた2つの消耗品ユニットの管理情報を入れ換える(((5)))記載の画像形成装置。
(((7)))
前記プロセッサは、消耗品ユニットを入れ替えた日時情報をユーザから受け付け、受け付けた日時情報と過去に実行した印刷処理の履歴情報とを用いて消耗品ユニットの入れ替えが行われた時点まで遡って管理情報を修正した上で、入れ換えが行われた2つの消耗品ユニットの管理情報を入れ換える(((5)))記載の画像形成装置。
【0114】
(((1)))に係る画像形成装置によれば、複数の像形成部を有する画像形成ユニットが複数設けられた画像形成装置において、各像形成部にセットされている消耗品ユニットに、消耗品の管理情報を記憶させるための記憶媒体が装着されていない場合でも、消耗品ユニットの入れ換えが行われたときに、画像形成装置側で管理している各消耗品ユニットの管理情報と、複数の像形成部のそれぞれにセットされている消耗品ユニットの状態とを対応させることが可能となる。
(((2)))に係る画像形成装置によれば、複数の像形成部を有する画像形成ユニットが複数設けられた画像形成装置において、各像形成部にセットされているトナーカートリッジに、消耗品の管理情報を記憶させるための記憶媒体が装着されていない場合でも、画像形成装置側で管理している各トナーカートリッジの管理情報と、複数の像形成部のそれぞれにセットされているトナーカートリッジの状態とを対応させることが可能となる。
(((3)))に係る画像形成装置によれば、ユーザに対する不要な問い合わせを行わないようにすることができる。
(((4)))に係る画像形成装置によれば、印刷実行でない場合に消耗品ユニットの入れ換えが行われた場合でも、画像形成装置側で管理している各消耗品ユニットの管理情報と、複数の像形成部のそれぞれにセットされている消耗品ユニットの状態とを対応させることが可能となる。
(((5)))に係る画像形成装置によれば、消耗品ユニットの入れ換えが行われた後に事後的にユーザが消耗品ユニットの入れ換えを行った旨を入力した場合でも、画像形成装置側で管理している各消耗品ユニットの管理情報と、複数の像形成部のそれぞれにセットされている消耗品ユニットの状態とを対応させることが可能となる。
(((6)))に係る画像形成装置によれば、ユーザが消耗品ユニットを交換した後の履歴情報の選択をするだけで、画像形成装置側で管理している各消耗品ユニットの管理情報と、複数の像形成部のそれぞれにセットされている消耗品ユニットの状態とを対応させることが可能となる。
(((7)))に係る画像形成装置によれば、ユーザが消耗品ユニットを交換した日時情報を入力するだけで、画像形成装置側で管理している各消耗品ユニットの管理情報と、複数の像形成部のそれぞれにセットされている消耗品ユニットの状態とを対応させることが可能となる。
【符号の説明】
【0115】
10 画像形成装置
12 給紙装置
14 搬送装置
16 第一画像形成ユニット
18 第二画像形成ユニット
20 定着装置
22 排出装置
24 収容部
26 搬送経路
28 送出ロール
30 搬送ロール
32 レジストロール対
34 搬送ベルト
36 像形成部
38 第一中間転写ベルト
40 感光体
42 帯電部材
44 露光装置
46 現像装置
48 一次転写ロール
50 二次転写ロール
52 バックアップロール
54 像形成部
56 第二中間転写ベルト
58 感光体
60 帯電部材
62 露光装置
64 現像装置
66 一次転写ロール
68 二次転写ロール
70 バックアップロール
72 定着ロール対
74 排出ロール
76 排出トレイ
78 操作パネル
80 第一CPU
82 第一メモリ
84 記憶装置
86 通信インタフェース
88 第二CPU
90 第二メモリ
92 コントローラ部
94 第一ユニット制御部
96 第二ユニット制御部
98 入力受付部
100 印刷指示判定部
102 使用消耗品判定部
104 印刷可否判定部
106 消耗品交換判定部
108 消耗品使用量記憶部
110 消耗品情報管理部
112 消耗品残量記録部
114 印刷制御部
116 消耗品情報管理部
118 消耗品残量記録部
120 印刷制御部
TJ1 二次転写位置
TJ2 二次転写位置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12