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特開2024-4748作業用足場装置における付属物の取付固定装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024004748
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】作業用足場装置における付属物の取付固定装置
(51)【国際特許分類】
   E04G 1/34 20060101AFI20240110BHJP
   E04G 1/32 20060101ALI20240110BHJP
   E04G 5/14 20060101ALI20240110BHJP
【FI】
E04G1/34 A
E04G1/32 E
E04G5/14 302A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022104548
(22)【出願日】2022-06-29
(71)【出願人】
【識別番号】000101662
【氏名又は名称】アルインコ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100077791
【弁理士】
【氏名又は名称】中野 収二
(72)【発明者】
【氏名】秋田 晴貴
(57)【要約】
【課題】作業用足場装置の天板に対して延長天板や、手摺枠や、タラップ等の付属物を取付固定する装置を提供する。
【解決手段】付属物(4)を天板縁部(5)に取付固定する構成において、天板縁部(5)は、縁面を形成する縦壁と、該縦壁の上端と下端からほぼ水平方向に延びる上下壁を一体形成し、上壁に前記縁面と平行に延びる溝部(9)を凹設しており、付属物(4)は、前記天板縁部(5)に臨む固定体(15)に前記溝部(9)に摺動自在に挿入される挿入片(16)を延設しており、前記挿入片(16)を前記溝部(9)に挿入して摺動することにより天板縁部の所定取付位置(P)に移動した状態で、前記固定体(15)と天板縁部(5)の相互において、前記挿入片(16)を溝部(9)から脱出不能かつ摺動不能となるように着脱自在に固定する着脱固定手段(17)が設けられている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業者が搭乗する作業床を形成する天板(2)を備えた作業用足場装置において、該足場装置に付属物を(4)取付固定する装置であり、
天板の縁を形成する天板縁部(5)は、縁面を形成する縦壁(6)と、該縦壁の上端と下端からほぼ水平方向に延びる上壁(7)と下壁(8)を一体形成し、前記上壁に前記縁面と平行に延びる溝部(9)を凹設することにより、溝部の内部に溝底壁(10)と溝側壁(11,11)を備えており、
前記付属物(4)は、前記天板縁部(5)に臨む固定体(15)を備え、該固定体に前記天板縁部の外側から前記溝部(9)に摺動自在に挿入される挿入片(16)を延設しており、
前記固定体の挿入片(16)を前記溝部(9)に挿入して摺動することにより天板縁部の所定取付位置(P)に移動した状態で、前記固定体(15)と天板縁部(5)の相互において、前記挿入片(16)を溝部(9)から脱出不能かつ摺動不能となるように着脱自在に固定する着脱固定手段(17)を設けて成ることを特徴とする天板を備えた作業用足場装置における付属物の取付固定装置。
【請求項2】
前記付属物(4)は、一対の作業用足場装置を離間して配置した状態で、両足場装置の天板を相互に連結するほぼ長方形の延長天板(4A)を構成しており、
前記延長天板は、長手方向の両端部を短手方向に被覆して固定された端部カバー(21)により前記固定体(15)を構成すると共に、該端部カバーから突設された下向き爪部(22a)を備えたフック片(22)により前記挿入片(16)を構成しており、
前記着脱固定手段(17)は、前記延長天板の所定取付位置(P)に対応して天板縁部(5)の縦壁(6)に設けられた被係止孔(23)と、前記端部カバー(21)から突出方向に向けて進退自在に設けられた係止手段(24)により構成され、
前記延長天板の端部カバー(21)を前記天板縁部の縦壁(6)に臨ませ、前記フック片(22)の下向き爪部(22a)を溝部(9)に挿入して摺動することにより延長天板を所定取付位置(P)に移動した状態で、前記係止手段(24)を突出方向に前進させ前記被係止孔(23)に挿入することにより、前記フック片(22)を溝部(9)から脱出不能かつ摺動不能に係止固定するように構成されて成ることを特徴とする請求項1に記載の天板を備えた作業用足場装置における付属物の取付固定装置。
【請求項3】
請求項2に記載の取付固定装置において、
前記係止手段(24)は、端部カバーの内側で延長天板の下側に固定されたハウジング(25)に進退移動自在に設けられた横向きロッド(26)と、前記横向きロッドの先端の係止爪(27)と、前記係止爪(27)を端部カバーの挿通孔(21a)から突出させるように前記横向きロッドを前進方向に付勢するスプリング(28)により構成され、
前記係止爪(27)の下面にガイドテーパ面(27a)を設けており、
前記フック片の下向き爪部(22a)を前記溝部(9)に向けて上方から挿入するとき、前記係止爪のガイドテーパ面(27a)が天板縁部の縦壁(6)に当接して前記横向きロッド(26)をスプリング(28)に抗して後退方向に移動させ、延長天板を所定取付位置(P)に移動したとき、前記横向きロッドがスプリングにより前進して前記係止爪(27)を被係止孔(23)に挿入係止するように構成されて成ることを特徴とする天板を備えた作業用足場装置における付属物の取付固定装置。
【請求項4】
前記付属物(4)は、前記天板縁部の縦壁から立設される支柱(31)を備えた手摺枠(4B)を構成し、前記支柱に前記固定体(15)を設けており、
前記固定体(15)は、前記天板縁部(5)を上下から保持する上顎部材(32)と下顎部材(33)を備え、
前記上顎部材(32)は、下顎部材に向けて上下動自在に設けられると共にスプリング(35)を介して下動方向に付勢された縦向きロッド(34)を設け、縦向きロッドの下端近傍部(34a)により前記挿入片(16)を構成しており、
前記着脱固定手段(17)は、前記手摺枠の所定取付位置(P)に対応して天板縁部の溝部の溝底壁(10)に設けられた被係止孔(36)に前記縦向きロッド(34)の挿入片(16)を挿入係止することにより構成されており、
前記縦向きロッドをスプリングに抗して上動することにより開放された上下顎部材(32,33)の間の保持空間(S)に前記天板縁部(5)を保持させると共に、前記縦向きロッド(34)をスプリング(35)の付勢力で下動することにより前記挿入片(16)を溝部の溝底壁(10)に弾接させ、該挿入片を溝底壁に沿って摺動させ手摺枠を所定取付位置(P)に移動することにより、下向き付勢された縦向きロッドの挿入片(16)を前記被係止孔(36)に挿入係止するように構成されて成ることを特徴とする請求項1に記載の天板を備えた作業用足場装置における付属物の取付固定装置。
【請求項5】
請求項4に記載の取付固定装置において、
前記天板縁部(5)は、溝部の溝底壁(10)に設けられた被係止孔(36)の下方に位置して、下壁(8)に下側被係止孔(37)を設け、
前記固定体の下顎部材(33)は、縦向きロッドを下動したとき、下端部の挿入片を挿入させる固定孔(39)を設けており、
上下顎部材(32,33)の間の保持空間(S)に前記天板縁部(5)を保持させて手摺枠を所定取付位置(P)に移動した状態において、スプリング(35)の付勢力で下動された縦向きロッドの挿入片(16)を天板縁部の被係止孔(36)と下側係止孔(37)に挿通させ、更に、挿入片の下端部(34c)を固定孔(39)に挿入させるように構成して成ることを特徴とする天板を備えた作業用足場装置における付属物の取付固定装置。
【請求項6】
前記付属物(4)は、作業用足場装置が設置された床面から作業者が天板に昇降するためのタラップ(4C)を構成し、タラップの上部に作業用足場板の天板とほぼ面一に接合される補助天板(41)を設けており、
前記補助天板(41)は、端面にカバー部材(42)を設けることにより前記固定体(15)を構成すると共に、該カバー部材から突設された下向き爪部(43a)を備えたフック片(43)により前記挿入片(16)を構成しており、
前記着脱固定手段(17)は、前記カバー部材(42)にブラケット材(44)を介して設けられたクランプ具(45)と、所定取付位置(P)において前記クランプ具により下方から締結される天板縁部の下壁(8)により構成されており、
前記ブラケット材(44)は、前記フック片の下向き爪部(43a)を天板縁部の溝部(9)に挿入したとき、天板縁部の下壁(8)の下面に離間して臨む横向きブラケット(44a)を備え、
前記クランプ具(45)は、前記横向きブラケット(44a)に固設されたナット(46)に螺挿されて回転することにより上下方向に移動自在とされたボルト(46)と、前記横向きブラケットの下側で前記ボルトを回動させる操作部(48)と、前記横向きブラケットの上側でボルトの上端に設けられた押圧部(49)により構成されており、
前記補助天板のカバー部材(42)を前記天板縁部(5)の縦壁(6)に臨ませ、前記フック片の下向き爪部(43a)を溝部(9)に挿入して摺動することによりタラップを所定取付位置(P)に移動した状態で、前記操作部(48)を介してクランプ具のボルト(47)を上動させ、押圧部(49)を天板縁部の下壁(8)に圧接することにより、前記フック片(43)を溝部(9)から脱出不能かつ摺動不能に係止固定するように構成されて成ることを特徴とする請求項1に記載の天板を備えた作業用足場装置における付属物の取付固定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、折畳み式作業台や、その他の作業用足場装置において、該足場装置の天板に対して延長天板や、手摺枠や、タラップその他の付属物を所定取付位置に取付固定するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、可搬式作業台において、一対の作業台を離間して配置した状態で、両作業台の天板を延長天板により連結することにより、作業床を拡張できるようにすることが公知である(特許文献1)。
【0003】
また、高所作業台において、天板により形成された作業床の周囲に作業者の安全を確保する手摺枠を設けたり、作業台を設置した床面から作業者が天板に昇降するためのタラップを設けたりすることも公知である(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011-241657号公報
【特許文献2】特開2015-105544号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
延長天板や、手摺枠や、タラップその他の付属物を作業台等の作業用足場装置に取付固定する場合、例えば、ボルト・ナットを設けた金具や、C型クランプ金具を使用することができるが、作業が煩雑である。特に、折畳み式作業台の場合、折畳みと展開のための作業を行う都度、付属物の取外しと取付けを繰り返す必要があるので、簡単容易に着脱可能な構成とすることが望ましい。
【0006】
更に、付属物は、作業台等の作業用足場装置における所定取付位置に取付固定されるように設計されているところ、作業者は、現場で目視により所定取付位置を確認することが必ずしも容易でなく、間違って所定取付位置とは異なる位置に取付けるおそれがあり(以下「取付けミス」という。)、この場合、後から取付け直さなければならなくなるという問題がある。
【0007】
本発明は、上記に鑑み、延長天板や、手摺枠や、タラップ等の付属物を作業台等の作業用足場装置に取付固定する場合、その所定取付位置に関して、正確な位置で簡単容易に取付固定することができる装置を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで、上記課題を解決するため、本発明が手段として構成したところは、作業者が搭乗する作業床を形成する天板を備えた作業用足場装置において、該足場装置に付属物を取付固定する装置であり、天板の縁を形成する天板縁部は、縁面を形成する縦壁と、該縦壁の上端と下端からほぼ水平方向に延びる上壁と下壁を一体形成し、前記上壁に前記縁面と平行に延びる溝部を凹設することにより、溝部の内部に溝底壁と溝側壁を備えており、前記付属物は、前記天板縁部に臨む固定体を備え、該固定体に前記天板縁部の外側から前記溝部に摺動自在に挿入される挿入片を延設しており、前記固定体の挿入片を前記溝部に挿入して摺動することにより天板縁部の所定取付位置に移動した状態で、前記固定体と天板縁部の相互において、前記挿入片を溝部から脱出不能かつ摺動不能となるように着脱自在に固定する着脱固定手段を設けて成る点にある。
【0009】
本発明の第1実施形態において、前記付属物は、一対の作業用足場装置を離間して配置した状態で、両足場装置の天板を相互に連結するほぼ長方形の延長天板を構成しており、前記延長天板は、長手方向の両端部を短手方向に被覆して固定された端部カバーにより前記固定体を構成すると共に、該端部カバーから突設された下向き爪部を備えたフック片により前記挿入片を構成しており、前記着脱固定手段は、前記延長天板の所定取付位置に対応して天板縁部の縦壁に設けられた被係止孔と、前記端部カバーから突出方向に向けて進退自在に設けられた係止手段により構成され、前記延長天板の端部カバーを前記天板縁部の縦壁に臨ませ、前記フック片の下向き爪部を溝部に挿入して摺動することにより延長天板を所定取付位置に移動した状態で、前記係止手段を突出方向に前進させ前記被係止孔に挿入することにより、前記フック片を溝部から脱出不能かつ摺動不能に係止固定するように構成されている。
【0010】
第1実施形態において、前記係止手段は、端部カバーの内側で延長天板の下側に固定されたハウジングに進退移動自在に設けられた横向きロッドと、前記横向きロッドの先端の係止爪と、前記係止爪を端部カバーの挿通孔から突出させるように前記横向きロッドを前進方向に付勢するスプリングにより構成され、前記係止爪の下面にガイドテーパ面を設けており、前記フック片の下向き爪部を前記溝部に向けて上方から挿入するとき、前記係止爪のガイドテーパ面が天板縁部の縦壁に当接して前記横向きロッドをスプリングに抗して後退方向に移動させ、延長天板を所定取付位置に移動したとき、前記横向きロッドがスプリングにより前進して前記係止爪を被係止孔に挿入係止するように構成されている。
【0011】
本発明の第2実施形態において、前記付属物は、前記天板縁部の縦壁から立設される支柱を備えた手摺枠を構成し、前記支柱に前記固定体を設けており、前記固定体は、前記天板縁部を上下から保持する上顎部材と下顎部材を備え、前記上顎部材は、下顎部材に向けて上下動自在に設けられると共にスプリングを介して下動方向に付勢された縦向きロッドを設け、縦向きロッドの下端近傍部により前記挿入片を構成しており、前記着脱固定手段は、前記手摺枠の所定取付位置に対応して天板縁部の溝部の溝底壁に設けられた被係止孔に前記縦向きロッドの挿入片を挿入係止することにより構成されており、前記縦向きロッドをスプリングに抗して上動することにより開放された上下顎部材の間の保持空間に前記天板縁部を保持させると共に、前記縦向きロッドをスプリングの付勢力で下動することにより前記挿入片を溝部の溝底壁に弾接させ、該挿入片を溝底壁に沿って摺動させ手摺枠を所定取付位置に移動することにより、下向き付勢された縦向きロッドの挿入片を前記被係止孔に挿入係止するように構成されている。
【0012】
第2実施形態において、前記天板縁部は、溝部の溝底壁に設けられた被係止孔の下方に位置して、下壁に下側被係止孔を設け、前記固定体の下顎部材は、縦向きロッドを下動したとき、下端部の挿入片を挿入させる固定孔を設けており、上下顎部材の間の保持空間に前記天板縁部を保持させて手摺枠を所定取付位置に移動した状態において、スプリングの付勢力で下動された縦向きロッドの挿入片を天板縁部の被係止孔と下側係止孔に挿通させ、更に、挿入片の下端部を固定孔に挿入させるように構成している。
【0013】
本発明の第3実施形態において、前記付属物は、作業用足場装置が設置された床面から作業者が天板に昇降するためのタラップを構成し、タラップの上部に作業用足場板の天板とほぼ面一に接合される補助天板を設けており、前記補助天板は、端面にカバー部材を設けることにより前記固定体を構成すると共に、該カバー部材から突設された下向き爪部を備えたフック片により前記挿入片を構成しており、前記着脱固定手段は、前記カバー部材にブラケット材を介して設けられたクランプ具と、所定取付位置Pにおいて前記クランプ具により下方から締結される天板縁部の下壁により構成されており、前記ブラケット材は、前記フック片の下向き爪部を天板縁部の溝部に挿入したとき、天板縁部の下壁の下面に離間して臨む横向きブラケットを備え、前記クランプ具は、前記横向きブラケットに固設されたナットに螺挿されて回転することにより上下方向に移動自在とされたボルトと、前記横向きブラケットの下側で前記ボルトを回動させる操作部と、前記横向きブラケットの上側でボルトの上端に設けられた押圧部により構成されており、前記補助天板のカバー部材を前記天板縁部の縦壁に臨ませ、前記フック片の下向き爪部を溝部に挿入して摺動することによりタラップを所定取付位置に移動した状態で、前記操作部を介してクランプ具のボルトを上動させ、押圧部を天板縁部の下壁に圧接することにより、前記フック片を溝部から脱出不能かつ摺動不能に係止固定するように構成されている。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、付属物4を天板2の所定取付位置Pに取付固定する装置は、天板2の溝部9を形成した天板縁部5における手段と、前記溝部9に対して着脱自在に固定される付属物4における手段により構成されている。従って、付属物4は、前記溝部9の任意の位置に固定体15の挿入片16を挿入した後、溝部9をガイドとして摺動することにより固定体15を天板縁部5の所定取付位置Pに移動させることができるので、作業が容易である。
【0015】
そして、固定体15と天板縁部5の相互において、固定体15を所定取付位置Pに移動した状態で、前記挿入片16を溝部9から脱出不能かつ摺動不能となるように着脱自在に固定する着脱固定手段17を設けているので、取付けミスを発生するおそれがなく、簡単容易に取付固定することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明に係る作業用足場装置の1例としての折畳み式作業台を示しており、(A)は作業台の斜視図、(B)はA-A線断面拡大図、(C)はB-B線断面拡大図である。
図2】離間して設置された一対の折畳み式作業台の所定取付位置に対して、付属物としての延長天板と、手摺枠と、タラップが取付固定された状態を示す斜視図である。
図3】本発明の第1実施形態に関して、延長天板の上面を示す斜視図である。
図4】延長天板の下面を示す斜視図である。
図5】延長天板における端部の下面を示しており、該端部から端部カバーと着脱固定ユニットを分離した状態で示す斜視図である。
図6】着脱固定ユニットに関して、(A)は着脱固定ユニットの上面を示す斜視図、(B)は着脱固定ユニットを分解した状態で示す斜視図である。
図7】着脱固定ユニットに関して、(A)は着脱固定ユニットの下面を示す斜視図、(B)は着脱固定ユニットを分解した状態で示す斜視図である。
図8】第1実施形態の作用に関して、(A)は作業台の天板縁部の溝部に延長天板の下向き爪部を挿入した状態を示す斜視図、(B)は下向き爪部を溝部に挿入するときの係止爪の状態を示す断面図、(C)は下向き爪部が溝部に挿入された後の係止爪の状態を示す断面図である。
図9】第1実施形態の作用に関して、(A)は下向き爪部を溝部に沿って摺動することにより延長天板を所定取付位置に位置させた状態を示す斜視図、(B)は係止爪が被係止孔に挿入係止された状態を示す断面図、(C)は延長天板を作業台から取外すときの作用を示す断面図である。
図10】本発明の第2実施形態に関して、手摺枠を示す斜視図である。
図11】手摺枠の支柱に設けられた固定体と着脱固定手段を構成する上下顎部材と縦向きロッドを示す側面図である。
図12】上下顎部材と縦向きロッドに関して、縦向きロッドを上動させた状態を示しており、(A)は斜視図、(B)は断面図、(C)はC-C断面図である。
図13】上下顎部材と縦向きロッドに関して、縦向きロッドを下動させた状態を示しており、(A)は斜視図、(B)は断面図、(C)はD-D断面図である。
図14】第2実施形態の作用に関して、(A)は作業台の天板縁部に上下顎部材を臨ませた状態を示す斜視図、(B)は天板縁部を上下顎部材の間の保持空間に保持させると共に縦向きロッドを溝部に挿入した状態を示す斜視図、(C)は溝部に沿って摺動することにより手摺枠を作業台の所定取付位置に位置させた状態を示す斜視図である。
図15】本発明の第3実施形態に関して、タラップを示しており、(A)はタラップの斜視図、(B)は補助天板を拡大して示す斜視図である。
図16】第3実施形態の作用を断面図で示しており、(A)は作業台における天板縁部の溝部に下向き爪部を挿入した状態を示す断面図、(B)はクランプ具の押圧部を天板縁部の下壁に圧接した状態を示す断面図である。
図17】第3実施形態の作用を斜視図で示しており、(A)は作業台の天板縁部に補助天板のカバー部材を臨ませた状態を示す斜視図、(B1)は天板縁部の溝部に下向き爪部を挿入して所定取付位置に取付固定した状態を上から示す斜視図、(B2)は(B1)の状態を下から示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
【0018】
図1及び図2は、作業用足場装置の1例としての折畳み式作業台1を示している。作業台1は、天板2が左右の分割天板2a、2aにより構成され、分割天板2a、2aを山形状態に向けて折畳まれた折畳姿勢と、水平状態とされた展開姿勢の間で姿勢変更可能となるように枢結しており、分割天板2a、2aをそれぞれキャスター付きの脚枠体3、3により支持している。従って、作業台1は、図示のように、分割天板2a、2aを水平に展開し、相互に離間した脚枠体3、3により支持することにより、展開姿勢とした状態で高所作業のために提供される。その一方において、図示省略しているが、不使用時には、分割天板2a、2aを半折させながら左右の脚枠体3、3を近接状態で重ね合わせ、その外側に天板2a、2aをほぼ鉛直姿勢として平行に重ねた折畳姿勢とすることができる。
【0019】
しかしながら、本発明は、作業台の折畳み構造を目的とするものではなく、しかも、図示のような作業台に限らず、作業者が搭乗して作業を行う作業床を形成ための天板を備えた作業用足場装置に対して、広範囲に実施可能であることを理解されたい。
【0020】
ところで、作業台等の作業用足場装置は、種々の付属物4を取付固定した状態で使用される。例えば、図例の作業台1の場合、図2に示すように、付属物4は、ほぼ長方形の延長天板4Aを構成し、一対の作業台1、1を離間して配置した状態で、両作業台の天板2、2を相互に複数の延長天板4Aで連結することにより、広い面積の作業床を提供する。また、付属物4として、手摺枠4Bが構成されており、作業床を囲むことにより、作業者の安全を確保している。更に、付属物4は、タラップ4Cを構成し、作業台1が設置された床面から作業者が天板2に昇降するための便宜に供する。
【0021】
これらの付属物4は、作業台1の所定取付位置に対して正確な位置に取付固定した状態で使用することが予定されており、従って、その取付固定装置は、取付作業の際に、付属物4が間違って所定取付位置から外れた位置に取付けられない、つまり、取付けミスを生じないように構成することが望ましい。
【0022】
また、折畳み式作業台の場合、付属物4の取付けと取外しを繰り返し行うことが必要であるから、付属物4の着脱作業を簡単容易に行うことができるように構成することが望ましい。
【0023】
(天板における天板縁部)
上記の観点から、付属物4は、作業台1の天板2の縁部に取付固定するように構成することが好ましい。これにより、作業台1の外側方から付属物3を臨ませ、天板2の縁部を視認しながら容易に取付けることができる。このため、本発明は、図1に示すように、天板2の妻側縁部に妻縁フレーム5aを設け、桁側縁部に桁縁フレーム5bを設けている。何れのフレーム5a、5bもアルミニウム等の金属を押出成形した長尺材が用いられ、図1(B)(C)に示すような中空の型材とすることにより、それ自体が高い剛性を有することが好ましく、天板2の周囲に一体結合されている。以下、妻縁フレーム5aと桁縁フレーム5bを含んで天板縁部5と総称するが、本発明において、天板縁部5は、別体のフレーム材により形成する他、天板2に一体形成したものとしても良い。
【0024】
図1(B)(C)に示すように、天板縁部5は、縁面を形成する縦壁6と、該縦壁6の上端と下端からほぼ水平方向に延びる上壁7と下壁8を一体形成し、前記上壁7に前記縁面と平行に延びる溝部9を凹設することにより、溝部9の内部に溝底壁10と溝側壁11,11を備えている。
【0025】
図示実施形態の場合、桁縁フレーム5bは、上下一対の挟持片12、13により天板2の桁側縁部を挟持した状態で、リベット等により固着されている。これに対して、妻縁フレーム5aは、天板2の妻側縁部に沿って添設され、適宜の手段で固着されている。そこで、図1(D)に示すように、天板2のコーナ部分で交差方向に突き合せられた妻縁フレーム5aと桁縁フレーム5bの端部は、それぞれコーナ具14に固着することにより連結されている。この際、コーナ具14は、十文字状の溝を形成することにより、妻縁フレーム5aと桁縁フレーム5bの溝部9を閉鎖することなく外側方に開放するように構成することが好ましい。
【0026】
(付属物の取付固定装置)
付属物4を天板2の所定取付位置に取付固定するための装置は、前記溝部9を含む天板縁部5における手段と、前記溝部9に対して着脱自在に固定される付属物4における手段により構成されている。
【0027】
第1ないし第3実施形態として後述する延長天板4Aと手摺枠4Bとタラップ4Cの全てにおいて、付属物4は、前記天板縁部5に臨む固定体15を備え、該固定体15に前記天板縁部5の外側から前記溝部9に摺動自在に挿入される挿入片16を延設している。
【0028】
従って、付属物4は、前記溝部9の任意の位置に固定体15の挿入片16を挿入した後、溝部9をガイドとして摺動することにより固定体15を天板縁部5の所定取付位置Pに移動させることができるので、作業が容易である。
【0029】
そして、所定取付位置Pに移動した状態で、前記挿入片16を溝部9から脱出不能かつ摺動不能となるように着脱自在に固定する着脱固定手段17を設けている。着脱固定手段17は、固定体15と天板縁部5の相互に設けられており、付属物4の固定体15が所定取付位置Pに臨まされたときにだけ作動するように構成することが好ましく、これにより、取付けミスの発生を防止することができる。更に、着脱固定手段17は、の固定体15が所定取付位置Pに臨まされたとき、自動的に作動するように構成することが好ましく、これにより、作業が頗る容易となる。
【0030】
(第1実施形態)
図3ないし図9は、本発明の第1実施形態を示しており、付属物4は、延長天板4Aにより構成されている。
【0031】
ほぼ長方形の延長天板4Aは、長手方向の両端部を短手方向に被覆して固定された端部カバーにより前記固定体15を構成すると共に、該端部カバー15から突設された下向き爪部22aを備えたフック片22により前記挿入片16を構成している。
【0032】
前記着脱固定手段17は、前記延長天板4Aの所定取付位置Pに対応して天板縁部5の縦壁6に設けられた被係止孔23と、前記端部カバー21から突出方向に向けて進退自在に設けられた係止手段24により構成されている(図9参照)。
【0033】
前記係止手段24は、端部カバー21の内側で延長天板4Aの下側に固定されたハウジング25に進退移動自在に設けられた横向きロッド26と、前記横向きロッド26の先端の係止爪27と、前記係止爪27を端部カバー21の挿通孔21aから突出させるように前記横向きロッド26を前進方向に付勢するスプリング28を備えた着脱固定ユニット25Uを構成している(図5ないし図7参照)。この際、係止爪27は、先端から下向きに傾斜するガイドテーパ面27aを形成している。
【0034】
図示実施形態の場合、平行に配置した一対の横向きロッド26、26をバー部材29により連結した状態で、スプリング28と共にハウジング25のガイド通路25aに内装し、係止爪27、27をガイド通路25aから一対の挿通孔21a、21aを挿通して突出させており、前記バー部材29を延長天板4Aの下側から手指で操作可能とするように、ハウジング25の下側に開口部25bを設けている。
【0035】
第1実施形態において、延長天板4Aを取付固定するためには、先ず、図8に示すように、所定取付位置Pを規定する被係止孔23から離れた任意の個所で、端部カバー21を天板縁部5の縦壁6に臨ませ、フック片33の下向き爪部22aを溝部9に向けて上方から挿入する。この際、係止爪22のガイドテーパ面22aが天板縁部5の縦壁6に当接することにより、横向きロッド26をスプリング28に抗して後退方向に移動させることにより、下向き爪部22aが溝部9に挿入された状態で、フック片22が天板縁部5の上壁7に載置される。
【0036】
この状態で、延長天板4Aは、下向き爪部22aを溝部9に挿入すると共に、係止爪27を縦壁6に弾接した状態で、該溝部9に沿って摺動自在とされている。
【0037】
そこで、図9(A)(B)に示すように、溝部9に沿って延長天板4Aを所定取付位置Pに向けて移動すると、係止爪27が被係止孔23に臨むや否や、横向きロッド26がスプリング28により前進させられ、係止爪27を被係止孔23に自動的に挿入係止する。
【0038】
これにより、フック片22を溝部9から脱出不能かつ摺動不能に係止固定した状態として、延長天板4Aは、天板縁部5に対して、所定取付位置Pに取付固定される。
【0039】
ところで、延長天板4Aを取外すためには、図9(C)に示すように、ハウジング25の下側から手指でバー部材29を操作することにより、横向きロッド26をスプリング28に抗して後退移動させれば、係止爪27が被係止孔23から離脱するので、その状態で延長天板4Aを持ち上げ、フック片22の下向き爪部22aを溝部9から上方に脱出させれば良い。
【0040】
(第2実施形態)
図10ないし図14は、本発明の第2実施形態を示しており、付属物4は、手摺枠4Bにより構成されており、所定取付位置Pに取付固定されることにより、天板縁部5の縦壁6から立設される支柱31を備え、並設された支柱31、31にそれぞれ前記固定体15を設けている。
【0041】
前記固定体15は、天板縁部5を上下から保持する上顎部材32と下顎部材33を備えている。前記上顎部材32は、下顎部材33に向けて上下動自在な縦向きロッド34を設けている。縦向きロッド34は、下端近傍部34aにより前記挿入片16を構成し、上端部を折曲することにより摘み部34bを形成し、常時、スプリング35により下動方向に弾発付勢されている。
【0042】
前記着脱固定手段17は、手摺枠4Bが取付固定される所定取付位置Pに対応して天板縁部5における溝部9溝底壁10に設けた被係止孔36及び該被係止孔36の下方に位置して下壁8に設けた下側被係止孔37と、前記縦向きロッド34の下端近傍部34a(挿入片16)により構成されている。従って、第2実施形態の場合、下端近傍部34aは、挿入片16としての機能と、着脱固定手段17としての機能を兼備している。
【0043】
前記縦向きロッド34は、上顎部材32に上下動自在かつ回動自在に支持されており、図12に示すように、スプリング35に抗して上動させることにより上下顎部材32、33の間の保持空間Sを開放させた状態で、摘み部34bを介してほぼ90度回動させることにより待機姿勢Wとしたとき、その姿勢で係脱自在に係止することにより下動しないように停止する停止手段38が設けられている。図例の場合、縦向きロッド34の径方向に挿通されたスプリング受けを兼用するピン38aを上顎部材32の内部に設けたリブ38bに係止することにより停止手段38を構成している。
【0044】
待機姿勢Wで停止させられた縦向きロッド34は、前記摘み部34bを介して待機姿勢Wから再度ほぼ90度回動させると、図13に示すように、前記停止手段38の係止が解除され、スプリング35により前記保持空間Sを通過して下動させられる。この際、前記下顎部材33は、固定孔39を設けており、該固定孔39に下動した縦向きロッド34の下端近傍部34aの下端部34cを挿入させるように構成されている。
【0045】
第2実施形態において、手摺枠4Bを取付固定するためには、先ず、図12及び図14(A)に示すように、縦向きロッド34を待機姿勢Wとした状態で、所定取付位置Pを規定する被係止孔36、37から離れた任意の個所で、上下顎部材32、33を天板縁部5の縦壁6に臨ませ、上下顎部材32、33の間の保持空間Sにより天板縁部5を保持する。この際、天板縁部5の縦壁6を支柱31に当接させたとき、溝部9が縦向きロッド34の直下に位置するように形成されている。
【0046】
そこで、図14(B)に示すように、摘み部34bを回動すると、縦向きロッド34は、スプリング35により下動され、下端部34cが溝部9に挿入されると共に、溝底壁10に弾接させられる。従って、下端部34cを溝底壁10に摺擦させながら、溝部9に沿って摺動することにより、手摺枠4Bを所定取付位置Pに向けて移動することができる。
【0047】
従って、図14(C)に示すように、溝部9に沿って手摺枠4Bが所定取付位置Pに移動されると、縦向きロッド34は、下端部34cが被係止孔36に臨むや否や、スプリング28により更に下動させられ、下端部34cを含む下端近傍部34aを被係止孔36、37に自動的に挿入係止する。尚、下端部34cは更に下顎部材33の固定孔39に挿入される。
【0048】
これにより、縦向きロッド34の下端近傍部34a(挿入片16)を溝部9から脱出不能かつ摺動不能に係止固定した状態として、手摺枠4Bは、天板縁部5に対して、所定取付位置Pに取付固定される。
【0049】
ところで、手摺枠4Bを取外すためには、上述のように、縦向きロッド34をスプリング35に抗して上動し、摘み部34bを回動することにより待機姿勢Wとして停止させれば、上下顎部材32、33の間の保持空間Sが開放されるので、上下顎部材32、33を天板縁部5から離脱させることができる。
【0050】
(第3実施形態)
図15ないし図17は、本発明の第3実施形態を示しており、付属物4は、作業台1の天板2に昇降するためのタラップ4Cを構成し、タラップの上部に作業台の天板2とほぼ面一に接合される補助天板41を設けており、所定取付位置Pに取付固定される。
【0051】
前記補助天板41は、端面にカバー部材42を設けることにより前記固定体15を構成すると共に、該カバー部材42から突設された下向き爪部43aを備えたフック片43により前記挿入片16を構成している。
【0052】
前記着脱固定手段17は、前記カバー部材42にブラケット材44を介して設けられたクランプ具45と、天板縁部5の下壁8のうち、所定取付位置Pにおいて前記クランプ具45により下方から締結される所定壁部8aにより構成されている。
【0053】
前記ブラケット材44は、前記フック片43の下向き爪部43aを天板縁部5の溝部9に挿入したとき、天板縁部5の下壁8の下面に離間して臨む横向きブラケット44aを備えている。
【0054】
前記クランプ具45は、前記横向きブラケット44に固設されたナット46に螺挿されて回転することにより上下方向に移動自在とされたボルト47により構成され、前記横向きブラケット44aの下側で前記ボルトを回動させる操作部48と、前記横向きブラケット44aの上側でボルト47の上端に回転自在に設けられた押圧部49を備えている。
【0055】
第3実施形態において、タラップ4Cを取付固定するためには、図17(A)に示すように、所定取付位置Pから離れた任意の個所で、補助天板41のカバー部材42を天板縁部5の縦壁6に臨ませ、フック片43の下向き爪部43aを溝部9に向けて上方から挿入する。この際、クランプ具45は、操作部48を介して回動することによりボルト47を下動させており、押圧部49を天板縁部5の下壁8から離間させている。
【0056】
この状態で、下向き爪部43aが溝部9に挿入され、フック片43が天板縁部5の上壁7に載置されているので、該溝部9に沿って摺動可能とされており、これにより、タラップ4Cは、図17(B1)に示すように、所定取付位置Pに移動させられる。
【0057】
そこで、図16(B)及び図17(B2)に示すように、操作部48を介してクランプ具47のボルトを上動させると、押圧部49が天板縁部5の所定取付位置Pとされる下壁8の所定壁部8aに圧接され、前記フック片43を溝部9から脱出不能かつ摺動不能に係止固定する。
【0058】
ところで、タラップ4Cを取外すためには、操作部48を介してクランプ具47のボルトを下動させ、押圧部49を下壁8から離間させた状態で、補助天板41を持ち上げることにより、フック片43の下向き爪部43aを溝部9から脱出させれば良い。
【符号の説明】
【0059】
1 作業台
2 天板
2a 分割天板
3 脚枠体
4 付属物
4A 延長天板
4B 手摺枠
4C タラップ
5 天板縁部
5a 妻縁フレーム
5b 桁縁フレーム
6 縦壁
7 上壁
8 下壁
8a 所定壁部
9 溝部
10 溝底壁
11 溝側壁
12、13 挟持片
14 コーナ具
15 固定体
16 挿入片
17 着脱固定手段
21 端部カバー(固定体)
21a 挿通孔
22 フック片(挿入片)
22a 下向き爪部
23 被係止孔(着脱固定手段)
24 係止手段(着脱固定手段)
25 ハウジング
25U 着脱固定ユニット
25a ガイド通路
25b 開口部
26 横向きロッド
27 係止爪
27a ガイドテーパ面
28 スプリング
29 バー部材
31 支柱
32 上顎部材(固定体)
33 下顎部材(固定体)
34 縦向きロッド
34a 下端近傍部(挿入片)
34b 摘み部
34c 下端部
35 スプリング
36 被係止孔(着脱固定手段)
37 下側被係止孔(着脱固定手段)
38 停止手段
38a ピン
38b リブ
39 固定孔
41 補助天板
42 カバー部材(固定体)
43 フック片(挿入片)
43a 下向き爪部
44 ブラケット材
44a 横向きブラケット
45 クランプ具
46 ナット
47 ボルト
48 操作部
49 押圧部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17