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特開2024-4755タイヤ通信機ID登録システム、タイヤ通信機ID登録方法、及び登録ツール
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024004755
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】タイヤ通信機ID登録システム、タイヤ通信機ID登録方法、及び登録ツール
(51)【国際特許分類】
   B60C 23/04 20060101AFI20240110BHJP
【FI】
B60C23/04 140A
B60C23/04 140E
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022104559
(22)【出願日】2022-06-29
(71)【出願人】
【識別番号】000003551
【氏名又は名称】株式会社東海理化電機製作所
(71)【出願人】
【識別番号】000204033
【氏名又は名称】太平洋工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】武智 和洋
(72)【発明者】
【氏名】柴田 泰宏
(72)【発明者】
【氏名】山田 圭輔
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 義峰
(57)【要約】
【課題】登録精度を向上できるタイヤ通信機ID登録システム、タイヤ通信機ID登録方法、及び登録ツールを提供する。
【解決手段】ダブルタイヤ26の各タイヤ通信機4を内外輪と対応付けて登録する場合、登録ツール30をダブルタイヤのタイヤ中心に配置させる。タイヤ通信機ID登録システム29は、ダブルタイヤ26の内外輪のタイヤ通信機4が両方とも登録ツール30と通信する第1状態と、ダブルタイヤ26の外輪43に取付けられたタイヤ通信機4のみ登録ツール30と通信する第2状態と、を生じさせる。タイヤ通信機ID登録システム29は、第1状態及び第2状態の切り替えに基づきダブルタイヤ26の内外輪と各タイヤ通信機4との紐付けを判定するとともに、その判定結果を登録する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の各々のタイヤに取付けられたタイヤ通信機から前記タイヤの空気圧情報を送信させ、前記空気圧情報を車体の受信機で受信して前記タイヤの空気圧を監視するタイヤ空気圧監視システムに使用されるタイヤ通信機ID登録システムであって、
前記タイヤ通信機の位置登録に用いる登録ツールと前記車両のダブルタイヤに取付けられた前記タイヤ通信機との少なくとも一方に設けられ、前記タイヤ通信機及び前記登録ツールの間で通信される電波の受信信号強度を測定する測定部と、
前記ダブルタイヤのタイヤ中心に前記登録ツールが配置された後、前記ダブルタイヤの内外輪の各々に取付けられた前記タイヤ通信機が両方とも前記登録ツールと通信する第1状態と、前記ダブルタイヤの外輪に取付けられた前記タイヤ通信機のみ前記登録ツールと通信する第2状態と、を生じさせる通信状態切替部と、
前記第1状態及び前記第2状態の切り替えに基づき、前記ダブルタイヤの内外輪と各タイヤ通信機との紐付けを判定する判定部と、
前記判定部の判定結果を前記受信機に登録する登録部と
を備えるタイヤ通信機ID登録システム。
【請求項2】
前記通信状態切替部は、前記登録ツールの電波の強度を変化させることにより、前記第1状態及び前記第2状態を生成する
請求項1に記載のタイヤ通信機ID登録システム。
【請求項3】
前記通信状態切替部は、前記登録ツールを前記ダブルタイヤの車軸方向に沿って遠ざける又は近づける位置変化を作業者に実施させることにより、前記第1状態及び前記第2状態を生成する
請求項1に記載のタイヤ通信機ID登録システム。
【請求項4】
車両の各々のタイヤに取付けられたタイヤ通信機から前記タイヤの空気圧情報を送信させ、前記空気圧情報を車体の受信機で受信して前記タイヤの空気圧を監視するタイヤ空気圧監視システムに使用されるタイヤ通信機ID登録方法であって、
前記タイヤ通信機の位置登録に用いる登録ツールがダブルタイヤのタイヤ中心に配置された後、前記ダブルタイヤの内外輪の各々に取付けられた前記タイヤ通信機が両方とも前記登録ツールと通信する第1状態と、前記ダブルタイヤの外輪に取付けられた前記タイヤ通信機のみ前記登録ツールと通信する第2状態と、を生じさせることと、
前記第1状態及び前記第2状態の切り替えに基づき、前記ダブルタイヤの内外輪と各タイヤ通信機との紐付けを判定することと、
前記紐付けの判定結果を前記受信機に登録することと、
を前記タイヤ通信機の位置登録を行うタイヤ通信機ID登録システムに実行させるタイヤ通信機ID登録方法。
【請求項5】
車両の各々のタイヤに取付けられたタイヤ通信機から前記タイヤの空気圧情報を送信させ、前記空気圧情報を車体の受信機で受信して前記タイヤの空気圧を監視するタイヤ空気圧監視システムに使用される登録ツールであって、
前記登録ツールがダブルタイヤのタイヤ中心に配置された後、前記ダブルタイヤの内外輪の各々に取付けられた前記タイヤ通信機が両方とも前記登録ツールと通信する第1状態と、前記ダブルタイヤの外輪に取付けられた前記タイヤ通信機のみ前記登録ツールと通信する第2状態と、を生じさせる通信状態切替部と、
前記第1状態及び前記第2状態の切り替えに基づき、前記ダブルタイヤの内外輪と各タイヤ通信機との紐付けを判定する判定部と、
前記判定部の判定結果を前記受信機に登録する登録部と
を備える登録ツール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤ通信機ID登録システム、タイヤ通信機ID登録方法、及び登録ツールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に開示されるように、タイヤ空気圧監視システムにおいて、タイヤ通信機のIDをタイヤ位置と対応付けて受信機に登録する技術が周知である。特許文献1は、登録ツールを用いて無線によりタイヤ通信機からIDを収集するとともに、これを受信機に中継する処理を、各タイヤ通信機において行うことにより、タイヤ通信機のIDとタイヤ位置との対応付けを登録する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-201332号公報
【特許文献2】特開2014-196103号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献2に開示されるように、車軸の各端部に2つずつタイヤが装着された車両(トラックなど)において、圧力や温度を検出するセンサを各タイヤに取付けることにより、各タイヤの空気圧を監視する場合がある。すなわち、ダブルタイヤの各タイヤにセンサを取付け、ダブルタイヤのタイヤ1つひとつにおいて空気圧を監視する車両も存在する。
【0005】
このような車両の場合、ダブルタイヤのタイヤ対は、極めて近い位置状態をとって配置される。このため、ダブルタイヤの各タイヤのセンサから順に、登録ツールによってIDを無線で収集しようとしても、目的とするセンサのIDを受信できないことも想定される。よって、IDの登録を正しく実行できない懸念があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するタイヤ通信機ID登録システムは、車両の各々のタイヤに取付けられたタイヤ通信機から前記タイヤの空気圧情報を送信させ、前記空気圧情報を車体の受信機で受信して前記タイヤの空気圧を監視するタイヤ空気圧監視システムに使用される構成であって、前記タイヤ通信機の位置登録に用いる登録ツールと前記車両のダブルタイヤに取付けられた前記タイヤ通信機との少なくとも一方に設けられ、前記タイヤ通信機及び前記登録ツールの間で通信される電波の受信信号強度を測定する測定部と、前記ダブルタイヤのタイヤ中心に前記登録ツールが配置された後、前記ダブルタイヤの内外輪の各々に取付けられた前記タイヤ通信機が両方とも前記登録ツールと通信する第1状態と、前記ダブルタイヤの外輪に取付けられた前記タイヤ通信機のみ前記登録ツールと通信する第2状態と、を生じさせる通信状態切替部と、前記第1状態及び前記第2状態の切り替えに基づき、前記ダブルタイヤの内外輪と各タイヤ通信機との紐付けを判定する判定部と、前記判定部の判定結果を前記受信機に登録する登録部と、を備える。
【0007】
前記課題を解決するタイヤ通信機ID登録方法は、車両の各々のタイヤに取付けられたタイヤ通信機から前記タイヤの空気圧情報を送信させ、前記空気圧情報を車体の受信機で受信して前記タイヤの空気圧を監視するタイヤ空気圧監視システムに使用される方法であって、前記タイヤ通信機の位置登録に用いる登録ツールがダブルタイヤのタイヤ中心に配置された後、前記ダブルタイヤの内外輪の各々に取付けられた前記タイヤ通信機が両方とも前記登録ツールと通信する第1状態と、前記ダブルタイヤの外輪に取付けられた前記タイヤ通信機のみ前記登録ツールと通信する第2状態と、を生じさせることと、前記第1状態及び前記第2状態の切り替えに基づき、前記ダブルタイヤの内外輪と各タイヤ通信機との紐付けを判定することと、前記紐付けの判定結果を前記受信機に登録することと、を前記タイヤ通信機の位置登録を行うタイヤ通信機ID登録システムに実行させる。
【0008】
前記課題を解決する登録ツールは、車両の各々のタイヤに取付けられたタイヤ通信機から前記タイヤの空気圧情報を送信させ、前記空気圧情報を車体の受信機で受信して前記タイヤの空気圧を監視するタイヤ空気圧監視システムに使用される構成であって、前記登録ツールがダブルタイヤのタイヤ中心に配置された後、前記ダブルタイヤの内外輪の各々に取付けられた前記タイヤ通信機が両方とも前記登録ツールと通信する第1状態と、前記ダブルタイヤの外輪に取付けられた前記タイヤ通信機のみ前記登録ツールと通信する第2状態と、を生じさせる通信状態切替部と、前記第1状態及び前記第2状態の切り替えに基づき、前記ダブルタイヤの内外輪と各タイヤ通信機との紐付けを判定する判定部と、前記判定部の判定結果を前記受信機に登録する登録部と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、登録精度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第1実施形態のタイヤ通信機ID登録システムの構成図である。
図2】登録作業の流れを示す説明図である。
図3】登録ツールの操作の仕方を示す説明図である。
図4】(a)、(b)は、登録ツールの通信状態の切り替えを示す説明図である。
図5】内外輪の各タイヤ通信機と登録ツールとの距離関係を示す説明図である。
図6】第2実施形態の通信機IDの登録の仕方を示す説明図である。
図7】通信機IDの登録の仕方を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(第1実施形態)
以下、本開示の第1実施形態を説明する。
(タイヤ空気圧監視システム1の概説)
図1に示すように、車両2は、タイヤ3の各々の空気圧を監視するタイヤ空気圧監視システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)1を備える。タイヤ空気圧監視システム1は、タイヤ3において空気圧を計測して空気圧情報Sprを無線によって送信するタイヤ通信機4を備える。本例のタイヤ空気圧監視システム1は、規定のタイミングでタイヤ通信機4が自ら空気圧情報Sprを送信する方式、又は、車体5に設けられたイニシエータ(図示略)の電波に応答して空気圧情報Sprを送信する方式のいずれでもよい。
【0012】
タイヤ通信機4は、各タイヤ3に取付けられている。タイヤ通信機4は、例えば、タイヤ3の内部に埋め込まれたタイヤマウントセンサ、又は、タイヤ栓に取付けられたタイヤバルブである。タイヤ通信機4は、タイヤ3の回転方向に沿って、タイヤ3と同期回転する。
【0013】
タイヤ通信機4は、タイヤ通信機4の作動を制御する通信機制御部9を備える。通信機制御部9には、タイヤ通信機4の各々に付与された固有のIDである通信機IDがメモリ(図示略)に書き込まれている。タイヤ通信機4は、タイヤ3の空気圧を検出する圧力検出部10を備える。圧力検出部10は、例えば、圧力センサである。通信機制御部9は、圧力検出部10から信号を入力する。
【0014】
タイヤ通信機4は、通信を実行するアンテナ12を備える。アンテナ12は、例えば、電波受信を実行する受信アンテナ12aと、電波送信を実行する送信アンテナ12bとを備える。受信アンテナ12aは、例えば、LF(Low Frequency)帯の電波を受信する。送信アンテナ12bは、例えば、UHF(Ultra High Frequency)帯の電波を送信する。通信機制御部9は、受信アンテナ12a及び送信アンテナ12bを介して、無線通信を実行する。
【0015】
タイヤ通信機4は、所定タイミングのとき、空気圧情報Sprを送信アンテナ12bから送信する。空気圧情報Sprは、例えば、圧力検出部10によって検出された圧力情報と、通信機制御部9のメモリに登録された通信機IDとを含む。タイヤ通信機4は、例えば、空気圧を通知すべきと判断したタイミングのとき、又は、イニシエータ(図示略)から電波送信の指示を受信したとき、空気圧情報Sprを送信する。
【0016】
タイヤ空気圧監視システム1は、タイヤ通信機4から送信された空気圧情報Sprを受信して各タイヤ3の空気圧を監視する受信機14を車体5に備える。受信機14は、タイヤ通信機4から送信される空気圧情報Sprを受信するアンテナ15と、受信した空気圧情報Sprに基づきタイヤ3の空気圧を監視する監視制御部16とを備える。監視制御部16のメモリ17には、通信機IDとタイヤ位置とが紐付けて登録されている。すなわち、どの通信機IDがどの取付位置のタイヤ3と対応しているのかがメモリ17に登録されている。アンテナ15は、例えば、UHF帯の電波を受信する。
【0017】
監視制御部16は、タイヤ通信機4から送信された空気圧情報Sprをアンテナ15で受信すると、空気圧情報Sprに含まれる通信機IDを確認する。監視制御部16は、通信機IDがメモリ17に登録されていれば、同一電波内に含まれる空気圧情報Sprを確認する。監視制御部16は、タイヤ空気圧が閾値以下であれば、タイヤ空気圧が低圧である旨を、タイヤ位置を対応付けて表示部18に表示する。監視制御部16は、この空気圧確認を、受信する空気圧情報Sprごとに実行することにより、各タイヤ3の空気圧の異常有無を運転者に通知する。
【0018】
(車両2の一例)
図2に示すように、車両2は、例えば、荷の運送車両21である。運送車両21は、例えば、トラックやトレーラーなどである。運送車両21は、運転席及び走行駆動源を有する駆動部22と、駆動部22によって牽引される貨物部23とを有する。運送車両21は、車体前後方向に並ぶ複数の車軸24を備える。本例の車軸24は、駆動部22に設けられた第1車軸24aと、貨物部23に設けられた4つの第2車軸24b~第5車軸24eとを含む。
【0019】
第1車軸24a及び第2車軸24bの両端には、タイヤ3が1つのみのシングルタイヤ25が取付けられている。第1車軸24aのシングルタイヤ25は、ハンドル操作によって転舵される。第3車軸24c~第5車軸24eの両端には、タイヤ3が2つ並ぶダブルタイヤ26が取付けられている。
【0020】
(タイヤ通信機ID登録システム29の概説)
図1に示す通り、タイヤ空気圧監視システム1は、通信機IDとタイヤ位置との紐付けを登録する機能(タイヤ通信機ID登録システム29)を備える。本例のタイヤ通信機ID登録システム29は、登録ツール30を用いることにより、通信機ID及びタイヤ位置の紐付け登録を実行する。本例のタイヤ通信機ID登録システム29は、例えば、ダブルタイヤ26の内外輪を区別した登録を実行する。
【0021】
登録ツール30は、ツール制御部31、送信アンテナ32、受信アンテナ33、操作部34、ディスプレイ35及びデータ出力部36を備える。ツール制御部31は、例えば、通信機ID及びタイヤ位置を紐付けるタイヤ通信機ID登録の処理を実行する。送信アンテナ32は、例えば、LF帯の電波を送信可能であって、タイヤ通信機4に電波送信を実行する。受信アンテナ33は、例えば、UHF帯の電波を受信可能であって、タイヤ通信機4から送信された電波を受信する。操作部34は、例えば、プッシュ操作式のボタンである。ディスプレイ35は、例えば、タッチパネルである。
【0022】
データ出力部36は、ツール制御部31によって実行された紐付け判定の判定結果を、受信機14に出力する。データ出力部36は、判定結果を無線で出力するもの、又は判定結果を有線で出力するもの、のいずれでもよい。無線出力の場合、データ出力部36は、例えば、UHF帯の電波を送信する通信モジュールである。有線出力の場合、データ出力部36は、例えば、受信機14に一端が接続されたケーブルの他端を接続するコネクタである。
【0023】
タイヤ通信機ID登録システム29は、測定部39、通信状態切替部40、判定部41、及び登録部42を備える。測定部39、通信状態切替部40、判定部41、及び登録部42は、ダブルタイヤ26のタイヤ中心(車軸24上)に配置された登録ツール30と各タイヤ通信機4との間の通信状態の切替を通じて、通信機ID及びタイヤ位置の紐付けの登録を実行する。測定部39は、例えば、タイヤ通信機4(通信機制御部9)に設けられる。通信状態切替部40、判定部41、及び登録部42は、例えば、ツール制御部31に設けられる。
【0024】
通信状態切替部40は、ダブルタイヤ26のタイヤ中心(車軸24上)に登録ツール30が配置された後、ダブルタイヤ26の内外輪の各々に取付けられたタイヤ通信機4が両方とも登録ツール30と通信する第1状態と、ダブルタイヤ26の外輪43に取付けられたタイヤ通信機4のみ登録ツール30と通信する第2状態と、を生じさせる。なお、第1状態及び第2状態の生成順は、どちらを先にしてもよい。
【0025】
通信状態切替部40は、登録ツール30の電波(送信電波)の強度を変化させることにより、第1状態及び第2状態を生成する。すなわち、通信状態切替部40は、登録ツール30の送信電波の出力強度を徐々に弱くしていく、或いは、徐々に強くしていくことにより、第1状態及び第2状態を生成する。なお、本例の場合は、登録ツール30の送信電波の出力強度を徐々に弱くしていくことにより、内外輪のタイヤ通信機4がともに応答する第1状態と、外輪43のタイヤ通信機4のみが応答する第2状態と、を選択的に生成する。
【0026】
判定部41は、第1状態及び第2状態の切り替えに基づき、タイヤ3(ダブルタイヤ26)の内外輪と各タイヤ通信機4との紐付けを判定する。本例の場合、判定部41は、第1状態から第2状態への切り替えの際、通信の確立を維持するタイヤ通信機4を、外輪43に取付くタイヤ通信機4と判定する。一方、判定部41は、第1状態から第2状態への切り替えの際、通信の確立が維持されないタイヤ通信機4を、内輪44に取付くタイヤ通信機4と判定する。
【0027】
登録部42は、判定部41の判定結果を受信機14に登録する。登録部42は、登録ツール30に設けられたデータ出力部36を通じて、判定結果を受信機14に登録する。判定結果の登録は、無線通信又は有線通信のいずれでもよい。無線通信の場合、登録部42は、データ出力部36から判定結果を受信機14に送信することにより、受信機14に判定結果を登録する。また、有線通信の場合、登録部42は、データ出力部36に接続されたケーブルを通じて判定結果を受信機14に出力することにより、受信機14に判定結果を登録する。
【0028】
次に、本実施形態のタイヤ通信機ID登録システム29(タイヤ通信機ID登録方法、登録ツール30)の作用について説明する。
(通信機IDの登録作業の流れ)
図2に示す通り、本例の場合、通信機IDの登録順序は、例えば、第5車軸右側ダブルタイヤ26e、第4車軸右側ダブルタイヤ26c、第3車軸右側ダブルタイヤ26a、第2車軸右側シングルタイヤ25c、第1車軸右側シングルタイヤ25a、第1車軸左側シングルタイヤ25b、第2車軸左側シングルタイヤ25d、第3車軸左側ダブルタイヤ26b、第4車軸左側ダブルタイヤ26d、第5車軸左側ダブルタイヤ26fの順に予め指定されているものとする。この登録順は、例えば、登録ツール30から作業者に通知されてもよい。また、登録順もこの限りではない。
【0029】
(登録の具体的処理)
図3に示すように、登録ツール30は、まず、第5車軸右側ダブルタイヤ26eについて、通信機ID及びタイヤ位置の紐付けを判定するモードに入る。すなわち、登録ツール30は、いま通信機IDを登録する対象が第5車軸右側ダブルタイヤ26eであることを認識した上で、この第5車軸右側ダブルタイヤ26eに取付くタイヤ通信機4に対し、判定を実行する。
【0030】
このとき、通信状態切替部40は、例えば、第5車軸右側ダブルタイヤ26eの車軸24上に登録ツール30を位置させる旨のアナウンスを、作業者に対して実行する。このアナウンスは、例えば、登録ツール30の画面に文字表示することにより実行してもよいし、登録ツール30のスピーカから音声によって実行してもよい。
【0031】
作業者は、登録ツール30のアナウンスに従い、1番目の登録対象である第5車軸右側ダブルタイヤ26eに対し、車軸24上に登録ツール30を位置させる。なお、登録ツール30は、車軸24上であればどの位置に配置してもよいが、タイヤ近傍に位置させることが好ましい。そして、登録ツール30に設けられた操作開始ボタン(図示略)を操作する。操作開始ボタンは、例えば、メカスイッチ、又は画面上のタッチボタンのいずれでもよい。
【0032】
図4(a)、(b)に、登録ツール30の通信状態の切り替わりの具体例を図示する。なお、同図においては、ダブルタイヤ26の外輪43に取付けられたタイヤ通信機4を「第1タイヤ通信機4a」とし、ダブルタイヤ26の内輪44に取付けられたタイヤ通信機4を「第2タイヤ通信機4b」とする。
【0033】
図4(a)に示す通り、通信状態切替部40は、登録ツール30の操作開始ボタンが操作されると、位置判定のためのトリガ電波Strの送信を開始する。トリガ電波Strは、例えば、LF帯の電波であって、送信アンテナ32から送信される。トリガ電波Strは、例えば、タイヤ通信機4に応答を要求できる電波であればよく、どのような信号内容を有していてもよい。トリガ電波Strは、例えば、通信機IDの登録が完了するまで、送信アンテナ32から送信が継続される。
【0034】
本例の場合、通信状態切替部40は、まず、登録ツール30の送信アンテナ32の送信強度を強めに設定することにより、第1タイヤ通信機4a及び第2タイヤ通信機4bの両方にトリガ電波Strが届く第1状態を作り出す。登録ツール30は、送信アンテナ32の通信エリアEとして、第1タイヤ通信機4a及び第2タイヤ通信機4bの両方が入る第1通信エリアEaを形成する。このように、第1状態は、登録ツール30からの問い合わせに対し、第1タイヤ通信機4a及び第2タイヤ通信機4bの両方が応答する状態である。
【0035】
第1タイヤ通信機4a及び第2タイヤ通信機4bは、トリガ電波Strを受信すると、応答電波Sresを登録ツール30に送信する。応答電波Sresは、例えば、各タイヤ通信機4に登録された通信機IDを含む。応答電波Sresは、例えば、UHF帯の電波であって、ランダムディレイ後に送信アンテナ12bから送信される。なお、ランダムディレイの時間は、第1タイヤ通信機4a及び第2タイヤ通信機4bの各々で異なる値をとることが好ましい。
【0036】
通信状態切替部40は、第1タイヤ通信機4a及び第2タイヤ通信機4bから送信された応答電波Sresを受信アンテナ33で受信すると、これら応答電波Sresに含まれる通信機IDをメモリ17に記憶する。すなわち、登録ツール30は、第1タイヤ通信機4a及び第2タイヤ通信機4bの両方の通信機IDを取得する。
【0037】
通信状態切替部40は、第1状態を作り出したとき、トリガ電波Strに対して複数の応答電波Sres(通信機ID)を受信すると、いま登録対象としているタイヤ3がダブルタイヤ26であると認識する。よって、通信状態切替部40は、トリガ電波Strに応答した第1タイヤ通信機4a及び第2タイヤ通信機4bが第5車軸右側ダブルタイヤ26eの内外輪のどちらのタイヤ3に取付くものかを判定する処理を、引き続き実行する。
【0038】
続いて、図4(b)に示す通り、通信状態切替部40は、第1状態で複数の通信機IDを取得した場合、登録ツール30の送信アンテナ32の送信強度を、徐々に弱くしていくことにより、第1タイヤ通信機4aのみにトリガ電波Strが届く第2状態を作り出す。登録ツール30は、送信アンテナ32の通信エリアEとして、第1タイヤ通信機4aのみが入る第2通信エリアEbを形成する。このように、第2状態は、登録ツール30からの問い合わせに対し、第1タイヤ通信機4aのみが応答する状態である。
【0039】
このとき、第1タイヤ通信機4a及び第2タイヤ通信機4bのうち、第1タイヤ通信機4aのみトリガ電波Strを受信し、応答電波Sresを登録ツール30に送信する。応答電波Sresは、例えば、第1タイヤ通信機4aに登録された通信機IDを含む。応答電波Sresは、例えば、ランダムディレイ後に、UHF帯の電波によって送信アンテナ12bから送信される。
【0040】
通信状態切替部40は、第1タイヤ通信機4aから送信された応答電波Sresを受信アンテナ33で受信すると、この応答電波Sresに含まれる通信機IDをメモリ17に記憶する。すなわち、登録ツール30は、第1タイヤ通信機4aの通信機IDを取得する。なお、通信状態切替部40は、第1タイヤ通信機4a及び第2タイヤ通信機4bのうち片方のみから応答を受け取る状態となると、トリガ電波Strの送信を終了する。
【0041】
判定部41は、第1状態から第2状態への切り替わり後、タイヤ3の内外輪と各タイヤ通信機4との紐付けを判定する。具体的には、判定部41は、第1状態から第2状態への切り替わり過程で、通信機IDが取得できたタイヤ通信機4を、登録ツール30に近い側のタイヤ3、すなわち、外輪43に取付くタイヤ通信機4と判定する。一方、判定部41は、第1状態から第2状態への切り替わり過程で、通信機IDを取得できなくなったタイヤ通信機4を、登録ツール30から遠い側のタイヤ3、すなわち、内輪44に取付く第2タイヤ通信機4bと判定する。
【0042】
登録部42は、通信機ID及びタイヤ位置の紐付けの判定をし終えると、その判定結果を受信機14に登録する。本例の場合、第5車軸右側ダブルタイヤ26eの登録モード下でタイヤ通信機4の位置登録を実行しているため、内外輪の判定が完了したときには、外輪43に取付く第1タイヤ通信機4aが「第5車軸右側ダブルタイヤ26eの外輪43のタイヤ通信機4」として判定され、内輪44に取付く第2タイヤ通信機4bが「第5車軸右側ダブルタイヤ26eの内輪44のタイヤ通信機4」として判定される。
【0043】
そして、登録部42は、この判定結果を、データ出力部36を通じて受信機14に登録する。すなわち、登録部42は、タイヤ通信機4の通信機IDとタイヤ位置とを紐付けて受信機14のメモリ17に書き込む。
【0044】
第5車軸右側ダブルタイヤ26eのタイヤ通信機4の通信機IDの登録が済むと、登録の順番に従って、今度は第4車軸右側ダブルタイヤ26cについてタイヤ通信機ID登録の作業を実行する。なお、第4車軸右側ダブルタイヤ26cでの登録作業は、第5車軸右側ダブルタイヤ26eでの作業と同様であるので、詳細を省略する。そして、登録順に沿って、シングルタイヤ25及びダブルタイヤ26の各々において登録作業を実行していく。なお、シングルタイヤ25の場合は、通信が確立するタイヤ通信機4が1つのみであるため、通信で得た通信機IDを、そのままタイヤ位置と紐付けて登録する。
【0045】
そして、タイヤ通信機ID登録システム29は、シングルタイヤ25及びダブルタイヤ26の全てで前述の紐付けの作業が済むと、タイヤ通信機ID登録の処理を完了する。なお、タイヤ通信機ID登録の完了は、例えば、表示部18にその旨を表示するなどして作業者に通知されるとよい。
【0046】
ところで、図5に示すように、タイヤ通信機ID登録の際に登録ツール30をタイヤ中心以外の位置に配置してしまうと、位置によっては、外輪43の第1タイヤ通信機4aよりも内輪44の第2タイヤ通信機4bの方が、距離が近くなってしまい、一律な判定結果を得るのに支障が生じる可能性がある。一方、本例の場合は、登録ツール30をタイヤ中心に配置するので、内輪44の第2タイヤ通信機4bよりも外輪43の第1タイヤ通信機4aの方が登録ツール30に近い状態が一律に保たれる。よって、タイヤ通信機ID登録の登録精度の向上に寄与する。
【0047】
(実施形態の効果)
上記実施形態のタイヤ通信機ID登録システム29(タイヤID登録方法、登録ツール30)によれば、以下のような効果を得ることができる。
【0048】
(1-1)タイヤ空気圧監視システム1は、車両2の各々のタイヤ3に取付けられたタイヤ通信機4からタイヤ3の空気圧情報Sprを送信させ、空気圧情報Sprを車体5の受信機14で受信してタイヤ3の空気圧を監視する。タイヤ通信機ID登録システム29は、このタイヤ空気圧監視システム1に使用される。タイヤ通信機ID登録システム29は、測定部39、通信状態切替部40、判定部41、及び登録部42を備える。測定部39は、タイヤ通信機4の位置登録に用いる登録ツール30と車両2のダブルタイヤ26に取付けられたタイヤ通信機4との少なくとも一方に設けられ、タイヤ通信機4及び登録ツール30の間で通信される電波の受信信号強度を測定する。通信状態切替部40は、ダブルタイヤ26のタイヤ中心(車軸24)に登録ツール30が配置された後、ダブルタイヤ26の内外輪の各々に取付けられたタイヤ通信機4が両方とも登録ツール30と通信する第1状態と、ダブルタイヤ26の外輪43に取付けられたタイヤ通信機4のみ登録ツール30と通信する第2状態と、を生じさせる。判定部41は、第1状態及び第2状態の切り替えに基づき、ダブルタイヤ26の内外輪と各タイヤ通信機4との紐付けを判定する。登録部42は、判定部41の判定結果を受信機14に登録する。
【0049】
本構成によれば、登録ツール30に対して内外輪の各タイヤ通信機4が両方とも応答する第1状態と、登録ツール30に対して外輪43のタイヤ通信機4のみが応答する第2状態とを作り出すことにより、各タイヤ通信機4が内外輪のどちらに取付いているのかを判定する。これにより、内外輪の各タイヤ通信機4の明確な識別が可能となる。よって、タイヤ通信機4とタイヤ位置との紐付けの登録を精度よく行うことができる。
【0050】
(1-2)通信状態切替部40は、登録ツール30の電波の強度を変化させることにより、第1状態及び第2状態を生成する。この構成によれば、ダブルタイヤ26のタイヤ中心に登録ツール30を配置した後、登録ツール30を動かさなくても処理が完了する。よって、登録作業を簡易化できる。
【0051】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を説明する。なお、第2実施形態は、第1実施形態の通信状態(第1状態、第2状態)の切り替えの仕方を変更した実施例である。よって、第1実施形態と同一部分には同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ詳述する。
【0052】
(タイヤ通信機ID登録システム29の概説)
図6及び図7に示すように、本例のタイヤ通信機ID登録システム29は、ダブルタイヤ26のタイヤ中心に位置させた登録ツール30を車軸24の車軸方向L1に沿って動かす作業を、作業者に実行させる。すなわち、通信状態切替部40は、登録ツール30をダブルタイヤ26の車軸方向L1に沿って遠ざける又は近づける位置変化を作業者に実施させることにより、第1状態及び第2状態を生成する。本例の場合、登録ツール30の電波の出力強度は、一定である。また、本例の作業は、例えば、登録ツール30をダブルタイヤ26から遠ざける作業とする。
【0053】
(実施形態の作用)
図6に示す通り、通信状態切替部40は、ダブルタイヤ26の外輪43の近傍において、登録ツール30をタイヤ中心に位置させるように、作業者に指示する。このとき、登録ツール30は、外輪43の第1タイヤ通信機4aと内輪44の第2タイヤ通信機4bとの両方に電波が届くような通信エリアEを形成する。すなわち、登録ツール30の問い合わせに対して、第1タイヤ通信機4a及び第2タイヤ通信機4bの両方が応答できる第1状態を作り出す。
【0054】
通信状態切替部40は、登録ツール30がトリガ電波Strを送信したときに複数のタイヤ通信機4から応答を取得すると、登録ツール30を車軸方向L1に沿って遠ざける旨のアナウンスを、作業者に対して実行する。このアナウンスは、例えば、登録ツール30の画面に文字表示することにより実行してもよいし、登録ツール30のスピーカから音声によって実行してもよい。
【0055】
図7に示す通り、電波の出力強度が一定のまま登録ツール30がダブルタイヤ26から所定距離、離れたとき、登録ツール30の通信エリアEに外輪43の第1タイヤ通信機4aのみ入る第2状態が作り出される。なお、通信状態切替部40は、第1タイヤ通信機4a及び第2タイヤ通信機4bのうち片方のみから応答を受け取る状態となると、トリガ電波Strの送信を終了する。
【0056】
そして、判定部41は、通信状態が第1状態から第2状態に切り替えられても、通信機IDが取得できた第1タイヤ通信機4aを、外輪43に取付くタイヤ通信機4と判定する。一方、判定部41は、通信状態が第1状態から第2状態に切り替えられたとき、通信機IDを取得できなくなった第2タイヤ通信機4bを、内輪44に取付くタイヤ通信機4と判定する。そして、登録部42は、この判定結果を受信機14に登録する。
【0057】
(実施形態の効果)
上記実施形態のタイヤ通信機ID登録システム29(タイヤID登録方法、登録ツール30)によれば、第1実施形態に記載の効果に加え、以下の効果を得ることができる。
【0058】
(2-1)通信状態切替部40は、登録ツール30をダブルタイヤ26の車軸方向L1に沿って遠ざける又は近づける位置変化を作業者に実施させることにより、第1状態及び第2状態を生成する。この構成によれば、作業時、登録ツール30の電波の出力強度が一定のままで済むので、例えば出力強度を変化させるなどの負荷のかかる処理を、登録ツール30に実行させずに済む。
【0059】
(他の実施形態)
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0060】
・各実施形態において、通信エリアEは、登録ツール30を中心にして全方位に広がるエリアに限定されない。例えば、通信エリアEは、登録ツール30を起点にした指向性を持つエリアでもよい。
【0061】
・各実施形態において、登録開始時、いま登録対象としているタイヤ3がシングルタイヤ25又はダブルタイヤ26のいずれであるのかを登録ツール30に入力する方式としてもよい。
【0062】
・各実施形態において、ダブルタイヤ26は、駆動部22に設けられてもよい。
・各実施形態において、ディレイ時間は、ランダム設定、又は、個別設定のいずれでもよい。
【0063】
・各実施形態において、登録ツール30は、専用のツールに限定されず、例えば、タイヤ通信機ID登録システム29用のアプリケーションがダウンロードされたモバイル端末やパーソナルコンピュータでもよい。
【0064】
・各実施形態において、ダブルタイヤ26は、2輪に限定されず、定義として3輪以上も含む。
・各実施形態において、測定部39、通信状態切替部40、判定部41、及び登録部42は、[1]コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って動作する1つ以上のプロセッサによって構成されてもよいし、[2]そのようなプロセッサと、各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する特定用途向け集積回路(ASIC)等の1つ以上の専用のハードウェア回路との組み合わせによって構成されてもよい。プロセッサは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリを含み、メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコード、又は指令を格納している。メモリ(コンピュータ可読媒体)は、汎用、又は専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。或いは、上記プロセッサを含むコンピュータに代えて、各種処理の全てを実行する1つ以上の専用のハードウェア回路によって構成された処理回路が用いられてもよい。
【0065】
・各実施形態において、測定部39、通信状態切替部40、判定部41、及び登録部42は、独立したプロセッサから構成されてもよいし、機能の一部分が共用のプロセッサから構築されてもよい。このように、測定部39、通信状態切替部40、判定部41、及び登録部42は、独立した機能ブロックに限らず、1つの機能ブロックから構成されてもよいし、一部分が共用された機能ブロックから構成されてもよい。
【0066】
・各実施形態において、本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
【符号の説明】
【0067】
1…タイヤ空気圧監視システム、2…車両、3…タイヤ、4…タイヤ通信機、5…車体、14…受信機、26…ダブルタイヤ、29…タイヤ通信機ID登録システム、30…登録ツール、39…測定部、40…通信状態切替部、41…判定部、42…登録部、43…外輪、Spr…空気圧情報。
図1
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図7