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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024047561
(43)【公開日】2024-04-05
(54)【発明の名称】ケーブル接続部を封止するアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   G02B 6/46 20060101AFI20240329BHJP
   H02G 15/10 20060101ALI20240329BHJP
【FI】
G02B6/46 301
H02G15/10
【審査請求】有
【請求項の数】26
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023148238
(22)【出願日】2023-09-13
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-03-28
(31)【優先権主張番号】17/944,711
(32)【優先日】2022-09-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】514190165
【氏名又は名称】ゴーフォトン・ホールディングス,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100125380
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 綾子
(74)【代理人】
【識別番号】100142996
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 聡二
(74)【代理人】
【識別番号】100166268
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 祐
(74)【代理人】
【氏名又は名称】池本 理絵
(72)【発明者】
【氏名】武内 健一郎
(72)【発明者】
【氏名】デイヴィッド・ヂィー・チェン
【テーマコード(参考)】
2H038
5G375
【Fターム(参考)】
2H038CA38
2H038CA42
2H038CA48
5G375AA18
5G375BA01
5G375BA15
5G375BB02
5G375CA19
5G375DB16
5G375DB22
5G375DB31
(57)【要約】      (修正有)
【課題】外部要素に対してケーブル接続部を封止するシステム
【解決手段】ダクトと、第1の封止部と、第2の封止部とを含む。ダクトは、第1の端部及び第2の端部を有し、少なくとも1つのケーブル接続要素及びケーブルの端部を内部に収容するように構成される。第1の封止部は、第1の封止部がダクトの第1の端部に係合されたときに防水シールが形成されるように、ダクトの第1の端部に係合可能である。第2の封止部は、第2の封止部がダクトの第2の端部に係合され、ケーブルの端部が第2の封止部に係合されたときに、第2の封止部とダクトの第2の端部との間、及び第2の封止部とケーブルの端部との間に防水シールが形成されるように、ダクトの第2の端部に係合可能である。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、
第1の端部と第2の端部とを有し、少なくとも1つのケーブル接続要素及びケーブルの端部を内部に収容するように構成されたダクトと、
前記ハウジング内に配置された第1の封止部であって、該第1の封止部は、該第1の封止部が前記ダクトの前記第1の端部に係合されたときに前記第1の封止部と前記ダクトの前記第1の端部との間に防水シールが形成されるように、前記ダクトの前記第1の端部に係合可能であり、該第1の封止部は、前記ダクトが前記ハウジングに対して回転移動可能であるように弾性を有する、第1の封止部と、
第2の封止部であって、該第2の封止部が前記ダクトの前記第2の端部に係合され、前記ケーブルの前記端部が該第2の封止部に係合されたときに、該第2の封止部と前記ダクトの前記第2の端部との間、及び該第2の封止部と前記ケーブルの前記端部との間に防水シールが形成されるように、前記ダクトの前記第2の端部に係合可能である第2の封止部と
を備えてなる、外部要素に対してケーブル接続部を封止するシステム。
【請求項2】
前記ダクトは円筒形状である、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第1の封止部は、前記ダクトの前記第1の端部と嵌合する少なくとも1つのOリングを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記第2の封止部は、前記ダクトの前記第2の端部に挿入されるように構成され、前記ケーブルを収容する開口部を有するグロメットを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記第2の封止部を前記ダクトの前記第2の端部に係合させる拘束部を更に備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記少なくとも1つのケーブル接続要素は、アダプタを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
ハウジングであって、該ハウジングの外部に設けられた少なくとも1つの輪郭部と、前記少なくとも1つの輪郭部のそれぞれに関連付けられた少なくとも1つの第1の封止部とを有し、各第1の封止部は、前記ハウジングの第1の端部に位置決めされ、前記少なくとも1つの輪郭部の対応する輪郭部と位置合わせされ、少なくとも1つのケーブル接続要素を固定するように構成されるハウジングと、
前記少なくとも1つの輪郭部のそれぞれの上に位置決めされた少なくとも1つのダクトであって、各ダクトは、第1の端部及び第2の端部を有し、前記少なくとも1つのケーブル接続要素及びケーブルの少なくとも1つの端部を内部に収容するように構成され、該ダクトの前記第1の端部は、前記第1の封止部が該ダクトの前記第1の端部に係合されたときに、前記第1の封止部と前記ダクトの前記第1の端部との間に防水シールが形成されるように、前記第1の封止部に係合可能であり、前記ダクトの前記第2の端部は、第2の封止部が前記ダクトの前記第2の端部に固定され、前記ケーブルが該第2の封止部に係合されたときに、前記第2の封止部と前記ダクトの前記第2の端部との間及び前記第2の封止部と前記ケーブルの前記端部との間に防水シールが形成されるように、前記第2の封止部に係合可能であり、前記ダクトの前記第2の端部に近接した前記ダクトの一部は前記少なくとも1つの輪郭部のそれぞれの上に配置される少なくとも1つのダクトと
を備えてなる、外部要素に対してケーブル接続部を封止するシステム。
【請求項8】
前記少なくとも1つのダクトは円筒形状である、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記少なくとも1つの輪郭部のそれぞれの内部に前記少なくとも1つのダクトのそれぞれを固定する少なくとも1つのラッチ機構を更に備える、請求項7に記載のシステム。
【請求項10】
前記少なくとも1つのラッチ機構は、前記少なくとも1つのラッチ機構が閉位置に移動すると、前記第2の封止部を前記ダクトの前記第2の端部に固定するように構成される、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記少なくとも1つの輪郭部の各輪郭部について、前記少なくとも1つのラッチ機構が開位置にあるときに、前記ダクトは、前記輪郭部の長手方向軸に沿って移動可能である、請求項9に記載のシステム。
【請求項12】
各ラッチ機構は、レバー及びラッチを備え、前記ハウジングに回転可能に固定される、請求項9に記載のシステム。
【請求項13】
前記ハウジングは、分配部と、前記少なくとも1つの輪郭部によって前記分配部から分離された基部とを更に備え、各ラッチ機構は、レバー及びラッチを備え、前記分配部に回転可能に固定される、請求項9に記載のシステム。
【請求項14】
前記第2の封止部は、前記ダクトの前記第2の端部に挿入されるように構成され、前記ケーブルを収容する開口部を有するグロメットを備える、請求項7に記載のシステム。
【請求項15】
前記ハウジングは、前記少なくとも1つの輪郭部のそれぞれに対応する少なくとも1つのケーブルアンカを備える、請求項7に記載のシステム。
【請求項16】
前記少なくとも1つの輪郭部は、複数の輪郭部を更に含み、前記複数の輪郭部の各輪郭部は、互いに直線的な配列で配置される、請求項7に記載のシステム。
【請求項17】
前記少なくとも1つの輪郭部は、複数の輪郭部を更に含み、前記複数の輪郭部の各輪郭部は、互いに二次元的な配列で配置される、請求項7に記載のシステム。
【請求項18】
前記複数の輪郭部は、ハニカム形状の配列で配置される、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記複数の輪郭部は、円形の配列で配置される、請求項17に記載のシステム。
【請求項20】
各第1の封止部は、前記対応するダクトの前記第1の端部と嵌合する少なくとも1つのOリングを備える、請求項7に記載のシステム。
【請求項21】
前記ハウジングは、主ケーブルを受ける開口部を更に備える、請求項7に記載のシステム。
【請求項22】
前記ハウジングは、ケーブル封入部の一部であり、前記ケーブル封入部は、主要部分と、封止アセンブリであって、少なくとも1つの主ケーブル部分を収容し、該封止アセンブリと前記少なくとも1つの主ケーブル部分との間及び該封止アセンブリと前記主要部分との間に防水シールを提供する、封止アセンブリとを更に備える、請求項7に記載のシステム。
【請求項23】
前記主要部分は、
前記少なくとも1つのケーブル部分の一部を収納するように構成されたスラックトレイと、
接合トレイ、及び中間ケーブルの少なくとも一部を収納するように構成されたセパレータであって、前記少なくとも1つの主ケーブル部分からの1つ以上のファイバが、前記接合トレイにおいて前記中間ケーブルからの1つ以上のファイバに接合される、接合トレイ及びセパレータと
を備える、請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記ハウジングは、前記ケーブル封入部の前記主要部分に取り付けられる、請求項22に記載のシステム。
【請求項25】
前記ハウジングは、前記ケーブル封入部の前記主要部分の一体部分である、請求項22に記載のシステム。
【請求項26】
前記ハウジングは、分配部と、前記少なくとも1つの輪郭部によって前記分配部から分離された基部とを更に備え、前記少なくとも1つのダクトのうちのダクトを含むダクトスパンが、前記基部から前記分配部まで延在し、前記基部に近接した第1のセグメントを含み、前記第1のセグメントは、前記第1のセグメントと前記分配部との間の第2のセグメントよりも小さい直径を有する、請求項7に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
電子ネットワーク及び光ファイバネットワークの配備が進むにつれ、そのようなネットワークにおける信号の分配を安全かつ効果的に保護する必要性が高まっている。
【0002】
信号の分配を保護する必要性は、光ファイバ通信に関して特に深刻である。例えば、個々の家庭とファイバネットワークとの間の光ファイバ通信信号は、通信信号を個々の家庭に伝送するために、そのような信号を上流の場所からもたらす大容量の主ケーブルではなく、低容量のケーブルを使用することができるように、ドロップボックス等の屋外設備(OSP:Outside Plant)端末を通して実装され得る。しかしながら、OSP端末の配置場所を取り巻くユーザの特定の要件に対応するために、低容量のケーブルの簡単な接続及び接続解除を可能にするようにOSP端末を構成することが望ましいことから、接続点が周囲環境に露出する可能性があるという懸念が生じる。また、OSP端末は、多くの場合、自然に対して露出する屋外の場所に配置されることから、そのような露出は、接続場所の寿命及びケーブルの全体的な性能に対して著しく有害であり得る。さらに、これらの懸念は、任意の2つのケーブル端部が互いに接続又は接合される他の例にも存在する。したがって、屋外環境で見られるような露出による摩耗に対してより良好な耐性を提供するために、ケーブル接続技術を改善する必要がある。
【0003】
さらに、OSP端末は、特に多くの低容量ケーブル接続部が含まれる配置では、相当な量の空間を占有する可能性がある。したがって、そのような端末をより空間的に効率的な方法で配置する必要もある。
【発明の概要】
【0004】
本開示は、屋外環境への露出の影響に耐えるようにケーブルネットワークにおける接続部の能力を改善するアセンブリ及びより大きなシステムを提供する。例えば、ケーブル端部の接続及び接続解除に伴う組立ての際の使用の容易さを提供し、その一方で防水の封入空間(watertight enclosed space)も提供する、接続部封入アセンブリが企図される。他の例において、マルチケーブル端子構造体は、特定の体積の空間内のサービスケーブルの数を最大化するために空間的に効率的な方法で配置された複数のケーブル封入アセンブリを含む。これは、端末内の各個々のアセンブリにおける接続に使用されるケーブル端部のアクセス可能性を確保しながら達成される。
【0005】
第1の態様において、本開示は、外部要素に対してケーブル接続部を封止するシステムに関する。第1の実施の形態において、システムは、ダクトと、第1の封止部と、第2の封止部とを含む。ダクトは、第1の端部と第2の端部とを含み、少なくとも1つのケーブル接続要素及びケーブルの端部を内部に収容するように構成することができる。第1の封止部は、第1の封止部がダクトの第1の端部に係合されたときに、第1の封止部とダクトの第1の端部との間に防水シール(watertight seal)が形成されるように、ダクトの第1の端部に係合可能とすることができる。第2の封止部は、第2の封止部がダクトの第2の端部に係合され、ケーブルの端部が第2の封止部に係合されたときに、第2の封止部とダクトの第2の端部との間及び第2の封止部とケーブルの端部との間に防水シールが形成されるように、ダクトの第2の端部に係合可能とすることができる。さらに、ケーブルの端部は、第1の封止部及び第2の封止部がダクトの第1の端部及び第2の端部にそれぞれ固定されたときに、防水体積部(watertight volume)内に封入される。
【0006】
第1の実施の形態のいくつかの例において、ダクトは円筒形状とすることができる。他の例において、第1の封止部は、ダクトの第1の端部と嵌合するOリングを含むことができる。更なる例において、第2の封止部は、ダクトの第2の端部に挿入されるように構成され、ケーブルを収容する開口部を有するグロメット(grommet)を含むことができる。また、更に別の例において、本システムは、第2の封止部をダクトの第2の端部に係合させる拘束部を含むことができる。他の例において、少なくとも1つのケーブル接続要素は、アダプタを含むことができる。また、更に別の例において、本システムは、第1の封止部がハウジング内に配置されるように、ハウジングを含むことができる。そのような例において、第1の封止部は、ダクトがハウジングに対して回転移動可能となるように弾性を有することができる。例えば、ダクトは、第1の封止部に位置するダクトの基部の周りで360度回転可能とすることができる。
【0007】
第2の実施の形態において、外部要素に対してケーブル接続部を封止するシステムは、ハウジングと、少なくとも1つのダクトとを含む。ハウジングは、ハウジングの外部に設けられた少なくとも1つの輪郭部と、少なくとも1つの輪郭部のそれぞれに関連付けられた少なくとも1つの第1の封止部とを含むことができ、各第1の封止部は、ハウジングの第1の端部に位置決めされ、少なくとも1つの輪郭部の対応する輪郭部と位置合わせされる。第1の封止部は、少なくとも1つのケーブル接続要素を固定するように構成することができる。少なくとも1つのダクトは、少なくとも1つの輪郭部のそれぞれの内部又はその上に位置決めすることができる。各ダクトは、第1の端部と第2の端部とを有し、少なくとも1つのケーブル接続要素及びケーブルの少なくとも1つの端部を内部に収容するように構成することができる。ダクトの第1の端部は、第1の封止部がダクトの第1の端部に係合されたときに、第1の封止部とダクトの第1の端部との間に防水シールが形成されるように、第1の封止部に係合可能とすることができる。ダクトの第2の端部は、第2の封止部がダクトの第2の端部に係合され、ケーブルが第2の封止部に固定されたときに、第2の封止部とダクトの第2の端部との間及び第2の封止部とケーブルの端部との間に防水シールが形成されるように、第2の封止部に係合可能とすることができる。また、ダクトの第2の端部が第2の封止部に固定されたとき、ダクトの第2の端部に近接したダクトの一部は、少なくとも1つの輪郭部のそれぞれの上に配置される。
【0008】
第2の実施の形態のいくつかの例において、少なくとも1つのダクトは円筒形状とすることができる。また、いくつかの例において、本システムは、少なくとも1つの輪郭部のそれぞれの内部に少なくとも1つのダクトのそれぞれを固定する少なくとも1つのラッチ機構を含むことができる。これらの例のサブセットにおいて、各ラッチ機構は、ラッチ機構が閉位置に移動すると、第2の封止部をダクトの第2の端部に固定するように構成することができる。他の例において、少なくとも1つの輪郭部の各輪郭部について、ラッチ機構が開位置にあるときに、ダクトは、輪郭部の長手方向軸に沿って移動可能である。更に別の例において、各ラッチ機構は、レバー及びラッチを含むことができ、ハウジングに回転可能に固定される。更なる例において、レバーはハウジングに回転可能に固定することができ、ラッチはレバーに回転可能に固定される。他の例において、本システムは、ハウジングに固定された弾性部材を含むことができ、各ラッチ機構は、弾性部材に回転可能に固定するためのレバー及びラッチを含むことができる。これらの例のうちのいくつかにおいて、弾性部材は、分配部であり、少なくとも1つの輪郭部は、ハウジングの基部から分配部を分離する。これらの例のサブセットにおいて、各ラッチ機構は、レバー及びラッチを含み、分配部に回転可能に固定される。更なる例において、レバーは分配部に回転可能に固定することができ、ラッチはレバーに回転可能に固定することができる。更に別の例において、分配部は、少なくとも1つの輪郭部のそれぞれに対応する少なくとも1つのケーブルアンカ(cable anchor)を含むことができる。
【0009】
第2の実施の形態の他の例において、第2の封止部は、ダクトの第2の端部に挿入されるように構成され、ケーブルを収容する開口部を有するグロメットを含むことができる。いくつかの例において、ハウジングは、少なくとも1つの輪郭部のそれぞれに対応する少なくとも1つのケーブルアンカを含むことができる。いくつかの例において、本システムは、複数の輪郭部を含むことができ、輪郭部は、互いに直線的な配列で配置することができる。いくつかの例において、本システムは、複数の輪郭部を含むことができ、輪郭部は、互いに二次元的な配列で配置することができる。いくつかの例において、輪郭部は、ハニカム形状の配列で配置することができる。いくつかの例において、輪郭部は、円形の配列で配置することができる。更なる例において、少なくとも1つのケーブル接続要素は、アダプタを含むことができる。いくつかの例において、各第1の封止部は、対応するダクトの第1の端部と嵌合するOリングを含むことができる。いくつかの例において、ハウジングは、主ケーブルを受ける開口部を含むことができる。
【0010】
第2の実施の形態の更に別の例において、ハウジングは、ケーブル封入部の一部とすることができる。ケーブル封入部は、主要部分と、封止アセンブリとを含むことができる。封止アセンブリは、少なくとも1つの主ケーブル部分を収容し、封止アセンブリと少なくとも1つの主ケーブル部分との間に防水シールを提供するように構成することができる。ケーブル封入部は、封止アセンブリと主要部分との間に防水シールを提供するように更に構成することができる。ケーブル封入部を含む他の例において、主要部分は、スラックトレイ(slack tray)と、接合トレイ(a splice tray)と、セパレータとを含むことができる。スラックトレイは、少なくとも1つのケーブル部分の一部を収納するように構成することができ、セパレータは、中間ケーブルの少なくとも一部を収納するように構成することができる。これらの例において、少なくとも1つの主ケーブル部分からの1つ以上のファイバは、接合トレイにおいて中間ケーブルからの1つ以上のファイバに接合することができる。他の例において、ハウジングは、ケーブル封入部の主要部分に取り付けることができる。更に別の例において、ハウジングは、ケーブル封入部の主要部分の一体部分とすることができる。更なる例において、ハウジングは、ケーブル封入部の別の部分に取り付けることができる。また、更に別の例において、ハウジングは、分配部と、少なくとも1つの輪郭部によって分配部から分離された基部とを含むことができる。さらに、本システムは、基部から分配部まで延在する少なくとも1つのダクトのうちのダクトを含むダクトスパン(duct span)を含むことができる。ダクトスパンは、第2のセグメントよりも小さい直径を有する基部に近接した第1のセグメントを含むことができ、第2のセグメントは、第1のセグメントと分配部との間に延在する。
【0011】
第3の実施の形態において、システムは、ハウジングと少なくとも1つのダクトとを含む。ハウジングは、ハウジングの外部に設けられた少なくとも1つの輪郭部を有することができる。また、ハウジングは、少なくとも1つの輪郭部のそれぞれと関連付けられた少なくとも1つの第1の封止部を有することができ、各第1の封止部は、対応する輪郭部とは反対側のハウジングの第1の端部に位置決めされ、少なくとも1つのケーブル接続要素を固定するように構成される。少なくとも1つのダクトは、少なくとも1つの輪郭部のそれぞれの内部に位置決めすることができ、各ダクトは、第1の端部と第2の端部とを有し、少なくとも1つのケーブル接続要素及びケーブルの少なくとも1つの端部を内部に収容するように構成される。ダクトの第1の端部は、第1の封止部がダクトの第1の端部に係合されたときに、第1の封止部とダクトの第1の端部との間に防水シールが形成されるように、第1の封止部に係合可能とすることができる。ダクトの第2の端部は、第2の封止部がダクトの第2の端部に係合されたときに、第2の封止部とダクトの第2の端部との間及び第2の封止部とケーブルの端部との間に防水シールが形成されるように、輪郭部内に配置され、第2の封止部に係合することができる。この実施の形態において、ケーブルの端部は、第1の封止部及び第2の封止部がダクトの第1の端部及び第2の端部にそれぞれ係合されるときに、防水体積部内に封入される。
【0012】
添付図面は、縮尺どおりに描かれることを意図されていない。また、明確であるために、全ての図面において全ての構成部材が符号を付けられていない場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本開示の1つの実施形態に係る、ケーブル端部が接続解除された接続部封入アセンブリを示す斜視図である。Aは、図1の接続部封入アセンブリの拡大部分図である。
図2】ケーブル端部が封止された図1の接続部封入アセンブリを示す斜視図である。
図3】本開示の1つの実施形態に係る接続部封入アセンブリを示す斜視図である。
図4】本開示の1つの実施形態に係る、ケーブル端部が封止されていない接続部封入アセンブリを示す斜視図である。
図5】ケーブル端部が封止された図4の接続部封入アセンブリを示す斜視図である。
図6】本開示の1つの実施形態に係る、ケーブル端部が封止されていない接続部封入アセンブリを示す斜視図である。
図7】ケーブル端部が封止された図6の接続部封入アセンブリを示す斜視図である。
図8】本開示の1つの実施形態に係るケーブル封入部を示す斜視図である。
図9図8のケーブル封入部を示す正面図である。
図10図8のケーブル封入部のラッチを示す拡大側面図である。
図11図8のケーブル封入部のラッチを示す拡大側面図である。
図12】全てのケーブル端部が封止された図8のケーブル封入部を示す部分分解斜視図である。
図13】本開示の1つの実施形態に係るケーブル封入部を示す斜視図である。
図14】本開示の1つの実施形態に係るケーブル封入部を示す斜視図である。
図15】Aは、本開示の1つの実施形態に係るケーブル封入部の斜視図である。Bは、本開示の1つの実施形態に係るケーブル封入部を上方から見た図である。
図16】本開示の1つの実施形態に係るケーブル封入部を示す斜視図である。
図17】本開示の1つの実施形態に係るケーブル封入部を示す前面図である。
図18】本開示の1つの実施形態に係るケーブル封入部を示す斜視図である。
図19】本開示の1つの実施形態に係るケーブル封入部を示す斜視図である。
図20】本開示の1つの実施形態に係るケーブル封入部を示す斜視図である。
図21図20のケーブル封入部を示す分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
「例(example)」及び「例示的(exemplary)」という単語は、本明細書においては、「例、事例、又は例証としての役割を持つこと」を意味するために使用されることを理解されたい。「例」又は「例示的」であるものとして本明細書において説明される任意の実施形態又は特徴は、他の実施形態又は特徴よりも好ましい又は有利であると明示的に述べられていない限り、そのように解釈されるべきではない。以下の説明においては、本開示の一部を構成する添付の図面を参照する。本明細書において提示される主題の趣旨又は範囲から逸脱することなく、他の実施形態を利用することができ、他の変更を行うことができる。
【0015】
本明細書に記載の例示の実施形態は限定する意図はない。本開示の態様は、本明細書に全般的に記載され、図示されるように、多種多様な構成に配置、置換、併合、分離、及び設計することができ、これら全てが本明細書において明示的に想定されることが容易に理解されるであろう。
【0016】
1つの態様において、本開示は、接続されたケーブル端部の周囲に防水シールを形成するように適合された接続部封入アセンブリに関する。そのようなアセンブリに使用されるケーブルは、任意の数のファイバを含む光ファイバケーブルとすることができる。本明細書において具体的に参照されない他の例においては、ケーブルは、電子ケーブル又は他のタイプのケーブルとすることができる。これらの接続部封入アセンブリを単一ダクト端子(single duct terminal)と称する場合もある。図1図2は、1つの実施形態に係る接続部封入アセンブリ10を示している。アセンブリ10は、少なくとも2つのケーブル部分の接続された端部の周囲に封止された封入部を提供するように構成される。
【0017】
図1及び図2に示されている特定の例において、第1のケーブル部分12と第2のケーブル部分14との間の接続部は、アセンブリ10によって封入される。具体的には、第1のケーブル部分12の端部にある第1のケーブルコネクタ13と第2のケーブル部分14の第2のケーブルコネクタ15とを受けるアダプタ50が、アセンブリ10内に封止される。アセンブリ10は、一端から他端まで、第1の封止部32、グロメット40、ダクト20、及び第2の封止部34を含む。いくつかの例において、ダクト20は、図1図2に示されているように、管状及び円筒形状の構造体とすることができる。ダクト20は、アセンブリ10が組立状態にあるときに封止部の軸方向移動を抑制するように位置決め及びサイズ設定された第1のストッパリング24及び第2のストッパリング26を含む。いくつかの例において、ストッパリングは、ダクトの残りの部分と一体に製造することができる。更なる例において、ストッパリングは、取付け可能なCリングとすることができる。更に別の例において、ストッパリングを形成するために、閉ループストッパリングをダクト上に取付け可能とすることができる。いくつかの事例において、リングは、最初にリングを加熱することによって、ダクト上に挿入することができる。溶接又は締結具を使用して、ストッパリングを適所に固定することができる。上記の例のいずれにおいても、ストッパリングは、ストッパリングを受けるようにサイズ設定されたダクト内の環状凹部によって補完することができる。
【0018】
グロメット40は、第1の端部21においてダクト20の管腔内に受けられるようにサイズ設定されており、第1の封止部32は、グロメット40及びダクト20の第1の端部21上に摺動可能に挿入されるように構成されている。図2に示されているように、第1の封止部32は、ダクトの外面に嵌合するように成形された第1のグリップ部74を含み、第1のグリップ部は、第1のストッパリング24と係合する突出部76を含む。このようにして、グリップ部は、ストッパリングを捕捉することによって捕捉部として機能し、ストッパリングは、ダクトの他の外面よりも大きい直径を有する。第1の封止部32とグロメット40との組合せは、ダクトの第1の端部21において防水シールを形成する手段を提供する。
【0019】
ダクト20の第2の端部22において、第2の封止部34は、ダクトの第2の端部22内に摺動可能に挿入されるように構成された受け面51を含む。受け面51は、ゴム等の弾性材料とすることができる。いくつかの例において、受け面は、図1Aに示されているように、第2の封止部34内の中央支持構造体52上に配置される一対の閉ループリングの表面である。中央支持構造体に使用することが企図される閉ループリングは、Oリングとすることができる。いくつかの例において、無負荷状態における一対のリングの直径は、ダクトの内径より僅かに大きく、ダクトが受け面上で受けられたときに防水シールの作成を補助する。また、第2の封止部34は、ダクト20のストッパリング26上に摺動可能に挿入されるように構成された第2のグリップ部75を含み、第2のグリップ部75上の突出部77がストッパリングを捕捉する。閉じた状態において、図2に示されているように、アダプタ50及び第1のケーブルコネクタ13は、防水シールを介してアセンブリ10によって完全に封入される。
【0020】
アダプタ50は、光ファイバケーブル端部を含む2つの異なるケーブル端部を動作可能に接続するように構成された装置とすることができる。そのようなアダプタは、特に、シングルファイバコネクタ(「SCアダプタ」)、ルーセントコネクタ(「LCアダプタ」)、小型二重コネクタ(「MDCアダプタ」)、又はMPOコネクタ(「MPOアダプタ」)とすることができる。図示されているように、アダプタ50は、図1に示されているように、第1のケーブルコネクタ13及び第2のケーブルコネクタ15を受けるポートを含む。
【0021】
接続部封入アセンブリ10は、外部露出から保護された防水封入部内にケーブル端部が位置することを確実にする構造を提供するという点で有利である。さらに、アセンブリは、開閉することが困難でないように配置され、ケーブル端部を接続及び接続解除するプロセスを簡単にする。また、アセンブリは、第1の封止端部及び第2の封止端部内へのダクトの摺動を手であっても容易にする管形状又は別の同様の形状をダクト20が有し得るという点で有利である。また、同様に、マルチケーブル端子の一部として使用される場合、アセンブリは、そのようなマルチケーブル端子のポータルの内外に摺動可能である。加えて、ダクトが管である場合、その回転位置に関わらず、断面は常に普遍的に対称である。このようにして、ダクトがその端部の封止部内に配置されると、又はダクトが端末内に配置されたときに、ダクトの回転方向を確認又は調整する必要がない。更に別の利点は、ダクトが使用される現場条件に適合するようにダクトの長さを調整又は修正できることである。
【0022】
アセンブリ10の部品は、様々なポリマ材料及び金属材料を使用して製造することができる。例えば、グロメット40及び受け面51を画定する一対のリングは、いずれもゴム材料とすることができ、一方、ダクト20と、第1の封止部32及び第2の封止部34の外側構造体とは、他のポリマ材料とすることができる。ストッパリングは、金属又は硬質プラスチック材料とすることができる。アダプタは、いくつかの例において、ポリマ材料とすることができる。ダクト上の表面を捕捉するように構成されたグリップ部は、弾性材料から作製することができる。ケーブルコネクタの材料は、使用されるケーブルのタイプ及び/又はアダプタの特性に応じたものとすることができる。更なる例においては、複合材料又は材料の他の組合せを、アセンブリの1つ以上の部品に使用することができる。
【0023】
図3は、本開示の1つの実施形態に係る接続部封入アセンブリ110を示している。接続部封入アセンブリ110の参照番号のうちの100番台の参照番号は、別段の記載がない限り、図1図2に示されている10番台の参照番号の同様の要素を指す。アセンブリ110は、第1の封止部132、グロメット140、ダクト120、アダプタ150、及び第2の封止部134を含む。封止部132、134及びダクト120は、図1図2に示されているアセンブリ10内のそれぞれの封止部及びダクトの構造と同じ構造を共有する。しかしながら、この実施形態においては、ダクトを通るケーブル部分は、2つの別個のケーブル部分、すなわち、第1のケーブル部分116及び第2のケーブル部分117から得ることができる。これらのケーブル部分は、接合し、接合保護管111によって覆うことができ、これによりケーブル部分の端部における保護を提供する。アダプタ150から離れた接合位置を含むことによって、ケーブル部分がアダプタ150の両端で既に係合されている開始点から封入部を実現することができる。特に、そのような開始点は、第2のケーブル部分117の端部にある第1のケーブルコネクタ113がアダプタ150に接続され、第3のケーブル部分118の端部にある第2のケーブルコネクタ(図示せず)がアダプタ150に接続される点とすることができ、両方のケーブル端部は、アダプタに接続されるように事前に組み立てられる。図1図2の実施形態と図3の実施形態との間でケーブル接続部が異なる程度まで、そのような配置のいずれかが、本開示によって企図される実施形態のいずれかにおいて採用され得ることを理解されたい。
【0024】
図4及び図5は、本開示の1つの実施形態に係る接続部封入アセンブリ210を示している。接続部封入アセンブリ210の参照番号のうちの200番台の参照番号は、別段の記載がない限り、図1図2に示されている10番台の参照番号の同様の要素を指す。接続部封入アセンブリ210は、アダプタ250が取り付けられた外側封入部228と、グロメット240と、ダクト220とを含む。
【0025】
外側封入部228は、管状の形状とすることができ、環状隆起部291を有する開放端から、支持体保持アダプタ250を有する閉鎖端まで延在する。外側封入部228は、外側封入部がダクトを受ける前はアセンブリを通るケーブルにアクセス可能となるように、窓229を含む。外側封入部228の開放端において、環状隆起部291は、ストッパリングとすることができる。また、開放端においても、ラッチ260の形態の拘束部が、任意選択的にケーブルアンカ236と共に取り付けられる。ケーブルアンカ236は、弾性材料特性を有することができ、タイ又はストラップを受け、アセンブリ210から延在するケーブルを適所に結束するように構成することができる。図4に示されているように、外側封入部の閉鎖端において、中央に配置された支持体が外側封入部の管腔内に内向きに延在し、アダプタ250がその端部に取り付けられている。支持体自体の上には、受け面251を画定する一対のリングがある。
【0026】
特にラッチの詳細を参照すると、ラッチ機構は、ラッチ構造体と、ラッチ構造体を係止するレバーアームとを含むことができる。アセンブリ210の例において、ラッチ260は、レバーアーム262及び閉鎖アーム264を含む。閉鎖アーム264は、環状隆起部291との係合等によって外側封入部228と係合する、突起266等の係合特徴部を有するグリップ部265を更に含む。レバーアーム262及び閉鎖アーム264は、閉鎖アーム264がアームピンのピン軸の周りで回転するように、アームピン269を介して互いに動作可能に接続される。さらに、レバーアーム262は、アームピン269とは別個のハウジングピン268を介して外側封入部228に動作可能に接続される。ラッチ260は、レバーアーム262が外側封入部228及び閉鎖アーム264に対して回転可能となるように配置され、レバーアーム262が回転するとアームピン269がハウジングピン268の周りで移動し、ハウジングピン268は静止したままである。レバーアーム262は、細長い形状を有することができ、一方、閉鎖アーム264は、外側封入部228の周囲にわたって嵌合する形状及びサイズを有することができ、レバーアーム262とは反対側の閉鎖アーム264の縁部から内向きに延在するスロット281を更に含むことができる。スロット281は、ラッチ260が閉じられたときにケーブルが通過することができるようにサイズ設定することができる。さらに、外側封入部228がケーブルアンカ236を含むいくつかの例において、そのようなケーブルアンカもスロット281を通過することができる。ラッチ260は、図4に示されているような開位置から図5に示されている閉位置まで調整可能となるように構成される。開位置において、閉鎖アーム264は、ダクト220等の物体を外側封入部228内に通すことができるように緩くなっている。図4において、ダクト220は、外側封入部228内に部分的に配置されており、そのような配置は、閉鎖アーム264の位置によって可能になる。図5において、ダクト220は、外側封入部228内に完全に配置され、ラッチ260の閉鎖によって、すなわち、防水封入部内のダクト220の内側の内容物によって封止される。
【0027】
アセンブリの両端に防水シールを形成することができる。外側封入部の閉鎖端において、ダクト220の内面よりも大きいものであり得る直径を有する受け面251は、ダクト220の第2の端部222を受けるように構成される。ダクト220の第1の端部221は、図5に示されているように、ラッチ260がグロメット240を適所に固定した状態でグロメット240を受けるように構成される。グリップ部265の係合特徴部は、外側封入部228上の相補的な係合特徴部と係合可能である。特に図4及び図5において、突起266は、環状隆起部291を捕捉して、ラッチを外側封入部と係合させる。これらの特徴部を使用したダクトの閉鎖は、防水シールを提供する。他の例において、グリップ部265及び外側封入部228上の係合特徴部は、図4及び図5に示されているものとは異なるものとすることができる。例えば、環状隆起部291は、外側封入部の開放端からオフセットした外側封入部上に配置されたストッパリングとすることができる。ラッチ260を使用してグロメット240を適所に保持し、シールを生成する機構については、接続部封入アセンブリ210を使用する方法の説明において、本開示の他の箇所で更に詳細に説明する。
【0028】
図6及び図7は、本開示の1つの実施形態に係る接続部封入アセンブリ310を示している。接続部封入アセンブリ310の参照番号のうちの300番台の参照番号は、別段の記載がない限り、図1図2に示されている10番台の参照番号の同様の要素を指す。アセンブリ310は、グロメット340、ダクト320、及び封止部334を含む。
【0029】
ダクト320は、第1の端部321から第2の端部322まで延在し、管腔がダクト320を通る。第1の端部321に隣接して環状の第1のストッパリング324があり、第2の端部322に隣接して第2のストッパリング326がある。そのようなストッパリングは、ダクト320上に摺動可能に配置される別個の要素とすることができ、又はダクト320と一体的に形成することができ、本開示の他の箇所において説明されるようなストッパリングの変形例とすることができる。また、ダクト320は、図6に示されているように、第1のストッパリング324においてダクト320に取り付けられたラッチ360を含む。ラッチ360は、第1のストッパリング324と位置合わせして取り付けられているが、第1のラッチ360とダクト320との間の取付け位置は、図示の実施形態に示されているものとは異ならせることができることを理解されたい。第1のラッチ360は、レバーアーム362と第1の閉鎖アーム364とを含む。第1のレバーアーム362は、第1のレバーアームの細長い部分から延在する第2のグリップ部384を含む。第2のグリップ部384は、ダクト320の外面に適合するように成形された内面を有する。図示されているように、第2のグリップ部384は、C字形であり、ダクトの外面の周りにほぼ半円形の、又は180度よりも僅かに大きい湾曲を有する。いくつかの例において、第2のグリップ部384の内面は、第2のグリップ部384がダクト320上で適所にスナップ嵌めし、引張力の印加を伴わずにダクトから外れることを防止し得るように、内向きに付勢することができる。第2のグリップ部384とダクト320との係合は、ダクト捕捉としても知られている。図示されている例において、ダクト320は管状であり、したがって、第2のグリップ部は、ダクトの円周の一部にわたって延在する断面寸法を有する環状の内面を有する。第1の閉鎖アーム364は、ダクト320の第1の端部321の断面形状を補完する形状を有し、そのような第1の端部321上に嵌合するように僅かに大きいサイズを有する。第1の閉鎖アーム364の端面385上には、第1の閉鎖アームの一方側からその断面中心まで延在するスロット381が設けられている。また、任意選択的な特徴部として、第1の閉鎖アームの端面上には、スロット381に隣接して位置決めされた第1のケーブルアンカ336がある。変形例において、第1のケーブルアンカは、端面385の表面上の他の箇所に配置することができる。また、第1の閉鎖アーム364は、端面とは反対の方向に延在する第1のグリップ部382を含む。また、第1のグリップ部382は、第1の閉鎖アーム364の端面の外形に適合する外形を有する。第1のグリップ部382は、ダクト320の外面を補完する内面(図示せず)と、第1のグリップ部382から内向きに延在する単数又は複数の突出部383とを有する。そのような構造は、本開示の方法においてより詳細に説明されるように、第1の閉鎖アーム364とダクト320との間の係合を容易にする。概して言えば、グリップ部384は任意選択的であり、ダクトを保持するための追加の支持を提供し、一方、閉鎖アーム364の固定は、ダクト内へのグロメット340に対する圧縮を提供して、防水シールを形成する。
【0030】
封止部334は、受け面351を有する支持体と、アダプタ350と、第2のラッチ370と、第4のグリップ部376とを含む。受け面351は、ダクト320と係合するように構成された一対のリングの表面とすることができる。第2のラッチ370は、第2のハウジング軸373に取り付けられた第1のレバーアーム372を含む。第1のレバーアーム372は、第3のグリップ部375を含む。第3のグリップ部は、図6及び図7に示されているように、第3のグリップ部375がダクト320と係合するように適合され、係合されたときに第2のストッパリング326によって後退が防止されるように、第2のグリップ部384と同じ構造を有することができる。第4のグリップ部376は、第2の端部322においてダクト320の外面を補完するように成形された内面を有する自由端を含み、内面は突出部377を含む。第4のグリップ部376は、図7に示されているように、ダクトが封止部334内に完全に前進させられたときに、突出部377が第2のストッパリング326を捕捉し、それにわたってスナップ留めし、第2のストッパリングと係合するように、細長い寸法を有する。
【0031】
接続部封入アセンブリは、多様に異ならせることができる。図示されている実施形態は円筒管形状のダクトを示しているが、ダクトは、卵形、いくつかの平坦な表面を有する部分的に丸い断面、又は多角形の断面等の他の形状を有することができる。さらに、図示されている実施形態のいずれか1つにおける任意の単一の端部の特徴部は、接続部封入アセンブリの任意の他のダクト端部において利用することができる。
【0032】
別の態様において、本開示は、1つ以上の接続部封入アセンブリ、すなわち、単一ダクト端子を受けるように構成されたケーブル封入部に関する。多くの事例において、ケーブル封入部は、1つ以上のマルチケーブル端子を含むことができる。そのような端子は、ケーブル接続点を保護するだけでなく、入力フィーダケーブル、すなわち、主ケーブルを、別個の出力、例えば、別個の分配又はサービスケーブルに分類する役割も果たす。そのようなケーブル封入部は、屋外の気象条件への露出からケーブル接続部を保護するシステムとしての役割を果たし得る。
【0033】
ケーブル封入部の1つの実施形態が図8図12に示されている。ケーブル封入部1000は、入力ケーブルハウジング1004と、その上に配置されたマルチケーブル端子ハウジング1002とを含む。入力ケーブルハウジング1004は、本明細書において主ケーブル1005A、1005Bとして説明されるフィーダケーブルをケーブル封入部1000内に受ける役割を果たし、一方、ハウジング1002は、主ケーブルからそれぞれの接続部封入アセンブリ内に供給されるサービスケーブルを分配する1つ以上の接続部封入アセンブリ1010A~1010Fを含む。特にケーブル封入部1000については、図8及び図9に示されているように、6つの異なる接続部封入アセンブリ1010A~1010Fが、マルチケーブル端子ハウジング1002内に配置される。そして、これらのそれぞれは、平行に単一の平面を通って直線的な配列で配置される。言い換えれば、接続部封入アセンブリの配置は、入力ケーブルハウジングの上で平坦である。変形例において、複数の接続部封入アセンブリは、単一平面内に配列することができるが、アセンブリのうちの2つ以上は、互いに非平行である。そのような配置は、図8に示されている直線的な配列も包含する二次元的な配列として特徴付けられ得る。
【0034】
入力ケーブルハウジング1004は、図12に示されているような、主ケーブル部分を受けるために封入部の単数又は複数の壁に開口部を有する、封入フレームとすることができる。そのような主ケーブル部分は、1つ以上のダクト構造体とすることができる。図12において、主ケーブル部分は、2つの主ケーブル1005A、1005Bである。各主ケーブル1005A、1005Bは、図12にも示されているように、それを通して1つ以上の内側ケーブル1006を保持するように構成される。主ケーブル1005A、1005Bは、ケーブルジャケット内に収容された複数のファイバ、又はケーブルジャケット内に収容された複数のより小さいケーブルの形態を取ることができる。さらに、ケーブルジャケット内に収容されたより小さいケーブルの形態を取るケーブル部分の場合、より小さいケーブルのそれぞれは、ケーブルジャケット内の単一のファイバケーブル、ケーブルジャケット内の複数のファイバ、又はケーブルジャケット内の複数のより小さいケーブルの形態を取ることができる。また、主ケーブル1005A、1005Bは、2つの別個のケーブルのそれぞれの一部とすることができ、又は単一のケーブルの一部とすることができる。
【0035】
入力ケーブルハウジングは、正方形、長方形、又は任意の他の形状とすることができる。いくつかの例において、入力ケーブルハウジングの形状は、ケーブル封入部1000によって占有される体積を最小限に抑えるために、マルチケーブル端子ハウジング1002の形状と一致する。また、入力ケーブルハウジング1004は、ラッチ、開口部、又は他の係合特徴部を含むことができ、そのような特徴部は、入力ケーブルハウジング1004をマルチケーブル端子ハウジング1002に固定するように、マルチケーブル端子ハウジング1002上の同様の特徴部を補完することができる。これは図12に示されており、例えば、それぞれのハウジング1002、1004の壁上に外部係合特徴部を固定するためにねじを使用することができる。
【0036】
マルチケーブル端子ハウジング1002は、図8に示されているように、基部1007と分配部1008との間に開放領域を有する封入フレームとすることができる。接続部封入アセンブリは、各ダクトの長さが基部1007と分配部1008との間の距離に及ぶことができるように、マルチケーブル端子ハウジング1002内に受けることができる。各接続部封入アセンブリ1010A~1010Fの固定は、ハウジング1002内の輪郭形成された表面内でそれぞれのアセンブリを受けること、例えば、分配部1008内のそれぞれの封入チャネル1011A~1011F(図8及び図9においては、チャネル1011Aが示されている)内で受けることによるものとすることができる。チャネル1011A~1011Fは、それぞれ、アセンブリ1010A~1010Fの挿入経路に対応する。このようにして、ダクトの一方の端部は、基部において、受け面、例えば、一対のリングの表面上に受けられ、他方、反対側の端部は、分配部内の封入チャネル内に受けられる。より具体的には、一例として第1の接続部封入アセンブリ1010Aを参照すると、アダプタ1050Aに隣接する受け面1051A支持構造体は、基部1007内の開口部内の適所において支持され、ダクト1020Aは、受け面1051A上で受けることができる。また、ダクト1020Aの反対側の端部は、分配部1008の封入チャネル1011A内で受けることができる。
【0037】
任意選択的に、ハウジング1002は、基部1007と分配部1008との間の距離に及ぶ開放面チャネル(例えば、図8に示されている開放面チャネル1003A)の形態の追加の輪郭形成された表面を更に含むことができる。そのような開放面チャネルは、接続部封入アセンブリのダクトを受けるようにサイズ設定される、部分的にC字形状の断面を有することができ、それぞれの封入チャネルと受け面との間の各接続部封入アセンブリ1010A~1010Fのそれぞれの挿入経路と位置合わせして位置決めすることができる。図8図12に示されているハウジング1002等の開放面チャネルを含むマルチケーブル端子ハウジングの変形例においては、第1の接続部封入アセンブリ1010Aのダクト1020Aは、ダクトの先端部が受け面、すなわち、受け面1051Aと係合するように前進されるときに、そのような開放面チャネルのそれぞれの1つ、すなわち、チャネル1003Aに沿って摺動させることができる。これらの開放面チャネルは、端子ハウジング内へのダクトの通過のための付加的な支持を提供し、ダクトが基部における適切な受け面で受けられるように正確な配列で前進させることを確実にする。
【0038】
また、マルチケーブル端子ハウジング1002は、図8に示されているように、分配部1008上に一列に取り付けられたラッチ1060A~1060Fを含む。各ラッチは、それぞれのラッチ1060A~1060Fの下方の相補的な封入チャネル1011A~1011Fを通して受けられる接続部封入アセンブリを固定するように構成される。任意選択的に、1つ以上のケーブルアンカ1036A~1036Fは、ハウジング構造体から離れる方向に面する分配部1008に取り付けることができる。各ケーブルアンカは、図9に示されているように、それぞれの封入チャネル、例えば、チャネル1011Aと位置合わせして位置決めすることができる。更に別のオプションとして、図12に示されているように、ケーブルアンカのうちの1つ以上に単数又は複数のストラップ1038A~1038Fを取り付けることができる。そのようなストラップは、分配のためにハウジングから出るサービスケーブルを保持するように構成される。いくつかの例において、ストラップは、ケーブルタイと置き換えることができる。ケーブル封入部1000を使用する方法の更なる詳細は、方法の説明において本開示の他の箇所で提供される。
【0039】
図8図12に示されている構成において、接続部封入アセンブリ1010A~1010Fは、代表として第1の接続部封入アセンブリ1010Aを参照して、以下のような構成要素を含む。第1の接続部封入アセンブリ1010Aは、グロメット1040Aと、ダクト1020Aと、アダプタ1050A付き受け基部とを含む。接続部封入アセンブリ1010Aは、アダプタ1050Aの第1の側で内部ケーブル接続部1015Aを介して内部ケーブル1014Aを受け、アダプタの他方の側でサービスケーブル1012Aのサービスケーブルコネクタ1013Aを封入するように適合される。ケーブル封入部1000は、接続部封入アセンブリ1010A~1010Fと共に示されているが、本開示によって企図される接続部封入アセンブリの他の変形例もケーブル封入部に組み込まれ得ることが企図される。さらに、使用される接続部封入アセンブリの特性に応じて、マルチケーブル端子ハウジング上の受け面は、そのような接続部封入アセンブリを保持するために変更することができる。例えば、マルチケーブル端子が接続部封入アセンブリ310を受けるように構成される場合、基部1007内の各開口部は、それぞれの封止部334を受ける内部の輪郭形成された表面を有するように変更することができる。
【0040】
ケーブル封入部1000に含まれるマルチケーブル端子アセンブリの構成要素の材料は、本開示の他の箇所で接続部封入アセンブリについて説明されるようなものとすることができる。追加のハウジング及びケーブル保護の材料は、必要に応じて、屋外の露出に好適であり、光ファイバ又はケーブルの他の内容物への予想される露出に基づいて適切であると考えられる材料とすることができる。
【0041】
別の実施形態において、ケーブル封入部1100は、図13に示されているように配置することができる。ケーブル封入部1100の参照番号のうちの1100番台の参照番号は、別段の記載がない限り、1000番台の参照番号の同様の要素を指す。ケーブル封入部1100は、マルチケーブル端子ハウジング1102及び入力ケーブルハウジング1104を含み、マルチケーブル端子ハウジングは、入力ケーブルハウジング上に位置決めされる。図示されている構成において、入力ケーブルハウジング1104は、図13に示されているように、円筒形の基部構造を有し、一方の端部に主ケーブル1105A~1105Cの端部を受ける。マルチケーブル端子ハウジング1102は、入力ケーブルハウジングの円筒形状に適合するように成形され、それにより、マルチケーブル端子ハウジングの底面は、入力ケーブルハウジングと面一となるように部分的に環状の凹形状を有する。図13に示されているように、マルチケーブル端子ハウジング1102が6つの接続部封入部アセンブリ1110A~1110Fを受けると、そのようなアセンブリは、互いに平行であるが、断面が湾曲した部分的に円形のプロファイルを形成する。変形例において、曲線は、アセンブリの位置合わせが正確に円形ではないように、変化する曲率半径を有することができる。
【0042】
別の実施形態において、ケーブル封入部1200は、図14に示されているように配置することができる。ケーブル封入部1200の参照番号のうちの1200番台の参照番号は、別段の記載がない限り、1000番台の参照番号の同様の要素を指す。ケーブル封入部1200は、図14に示されているように、入力ケーブルハウジング1204を間に封入する一対のマルチケーブル端子ハウジング構造体1202A、1202Bを含む。ハウジング構造体1202A、1202Bは、相補的な接続機構を介して入力ケーブルハウジング1204に固定することができる。図14において、そのような接続特徴部1292A、1292B、1294は、マルチケーブル端子ハウジング及び入力ケーブルハウジングの外部にある。これらの接続特徴部は、例えば、ねじを介して互いに固定することができる。主ケーブル1205A、1205Bは、図示のように入力ケーブルハウジング内に延在する。図14の構成において、ケーブル封入部の深さの増加は、同じフットプリントであっても、単一のマルチケーブル端子ハウジング構造を有するケーブル封入部の例に含まれる6つの接続部封入アセンブリの代わりに12個の接続部封入アセンブリを含めることを可能にする。
【0043】
別の実施形態において、ケーブル封入部1300は、図15A及び図15Bに示されているように配置することができる。ケーブル封入部1300の参照番号のうちの1300番台の参照番号は、別段の記載がない限り、1000番台の参照番号の同様の要素を指す。図15A及び図15Bにおいては、マルチケーブル端子ハウジング1302を含めてケーブル封入部1300が示されている。しかしながら、そのようなケーブル封入部は、1つの例において、図12に示されている入力ケーブルハウジング1004等の入力ケーブルハウジングによって補完することができることを理解されたい。マルチケーブル端子ハウジング1302は、基部1307及び分配部1308の形態の端部構造を有するフレームを含む。基部1307は、主ケーブル、すなわちフィーダケーブル(図示せず)から供給される内部ケーブルを受ける内部通路を含む。図示の特定の構成においては、基部1307内に、マルチケーブル端子ハウジング1302の中央開口領域に入る11個の封入チャネルがある。基部1307で受けられる接続部封入アセンブリ1310A~1310Kの端部に対応して、6つが最下列にあり、5つが最上列にある。分配部1308は、分配部を完全に通過する11個の封入チャネルを含み、各封入チャネルの長手方向軸が基部1307に向かって一方向に延在し、分配部の端面1309においてハウジングから他の方向に通過するように方向付けされる。各封入チャネルは、接続部封入アセンブリ1310A~1310Kを受けるようにサイズ設定される。断面で見たときにジグザグタイプのパターンを有する、封入チャネルの配置は、ハニカム形状の配列として説明することもできる。
【0044】
また、ケーブル封入部1300は、分配部の上面に配置されたラッチ1360A~1360Dを含み、各ラッチは、端面1309上の封入チャネル1310A~1310Kを覆うように構成されたヒンジ付きアタッチメントを有する。各ラッチは、2つ以上の封入チャネルを覆うようにサイズ設定される。ラッチ1360Aは、ケーブル封入部1300上のラッチを代表するものであり、ラッチの或る特定の特徴を伝える目的で詳細に説明される。しかしながら、各ラッチの主な動作は同様であるが、各ラッチの特定の形状は、ラッチ1360Aに関して示されているものとは幾分異ならせることができることを理解されたい。例えば、ラッチ1360Cは、図15Bに示されているように、その閉位置において、3つの封入チャネルではなく、2つの封入チャネルを覆う。ラッチ1360Aは、レバーアーム1362A及び閉鎖アーム1364Aを含む。レバーアーム1362Aは、レバーアーム1362Aがハウジングピンを通る軸の周りで回転可能であるように、ハウジングピン1368を介して分配部1308にヒンジ式に取り付けられる。さらに、閉鎖アーム1364Aは、閉鎖アーム1364Aがアームピンを通る軸の周りでレバーアームに対して回転可能であるように、アームピン1369を介してレバーアーム1362Aにヒンジ式に取り付けられる。閉鎖アーム1364Aは、アームピンからフック形状のグリップ1366Aを有する自由端まで外側に広がっている。閉鎖アーム1364Aの本体は、3つの別個のスロット1381A、1382A、1383Aを含み、各スロットは、閉鎖アーム1364に沿って長手方向に方向付けされ、自由端から延在し、閉鎖アームの内部で終端する。各スロットは、図15A及び図15Bに示されているように、封入端部領域に球根状の開口形状を含むことができる。閉鎖アーム1364Aは、分配部1308の端面1309上に閉じられたときに、3つの別個の接続部封入アセンブリが後退することを閉鎖アームが防止するようにサイズ設定される。ラッチ1360Aの場合、これらは、接続部封入アセンブリ1310A、1310F、1310Gを含む。また、閉鎖アーム1364Aは、グリップ1366Aが分配部1308の底面上のノッチに固定可能であるように構成される。
【0045】
また、接続部封入アセンブリの2つの層を有するケーブル封入部1300は、最上列の接続部封入アセンブリを受ける変形構造体を含むことができることも理解されたい。図15A及び図15Bにおいて、これは、接続部封入アセンブリ1310A~1310Eを包含する。具体的には、最上列の封入部のそれぞれは、基部1307に隣接するより狭いセグメントを含み、これらのより狭いセグメントをベースダクトと称する。最上列にベースダクトを有することにより、接続部封入アセンブリ、すなわち、図15A及び図15Bのアセンブリ1310F~1310Kの下列の接続位置への改善されたアクセスが提供され、下列のケーブル端部の接続及び封止が補助される。例えば、図15Bに示されているように、より狭いベースダクトが上列にある状態で、接続部封入アセンブリ1310Gのサービスケーブル端部1313Gは、上からアクセス可能である。
【0046】
いくつかの例において、ベースダクト1328A~1328Eは、接続部封入アセンブリ1310A~1310Eとは別個とすることができ、図15A及び図15Bに示されているように、そのような接続部封入アセンブリを受ける前に、基部1307に取り付けられるように製造することができる。接続部封入アセンブリを受ける前にベースダクトがどのように見えるかの1つの例は、図15Aのベースダクト1328Aを介して示される。さらに、代表としてベースダクト1328Aを引き続き参照すると、受け面1351Aを有する中央支持体及びアダプタ1350Aは、マルチケーブル端子ハウジング1302の一部としてベースダクト1328Aに事前に取り付けられ、及び/又はそれと一体化される。このようにして、ケーブル封入部1300は、ダクト1320A~1320E、すなわち、上列に受けることが可能なダクトが、下列のダクトよりも短くなるように構成され、下列のダクトの先端は、ベースダクトから著しく突出する受け面で受けられる。したがって、ダクト1320Aの先端は、本開示の他の箇所で更に詳細に説明されるように、受け面1351A上を前進可能であって、封止接続部を作る。引き続きベースダクト1328Aを参照すると、主ケーブルから供給される内部ケーブルは、ベースダクト1328Aを通って、サービスケーブル端部1313Aを受けるように配置された端部とは反対側のアダプタ1350Aの端部に入ることができる。
【0047】
他の例において、ベースダクトは、図16のケーブル封入部1300’に示されているように、接続部封入アセンブリ自体の一部とすることができる。ケーブル封入部1300’の参照番号のうちの1300’番台の参照番号は、別段の記載がない限り、1300番台の参照番号の同様の要素を指す。ケーブル封入部1300’は、ケーブル封入部1300と実質的に同じであるが、2つの違いがある。上列のベースダクトは、それぞれ、それぞれの接続部封入アセンブリの一部を形成する。具体的には、ベースダクト1328A’~1328E’は、それぞれ接続部封入アセンブリ1310A’~1310E’の一部である。そして、最上列の各接続部封入アセンブリの受け面及びアダプタは、例えば、図16の受け面1351A’及びアダプタ1350A’によって示されるように、基部1307’に直接取り付けられる。図示の実施形態において、ベースダクトの先端は、ベースダクトがそれぞれの受け面の上で閉じられるときにアダプタの上のベースダクトの通路を収容するのに必要な長さに相応する、限られた長さに対して僅かに大きい相対直径を有することができる。
【0048】
ケーブル封入部1200、1300、及び1300’の1つの利点は、そのような封入部が、提供される保護されたケーブル端部接続部の数に対して、封入部によって占有される体積を最小限にすることである。例えば、ケーブル封入部1200は、入力ケーブルハウジング1204の上面及び底面の両方を利用して、接続部封入アセンブリを2列に分配し、一方、ケーブル封入部1300、1300’は、ハニカム配置を利用して、マルチケーブル端子内の接続部封入アセンブリの数を最大限にする。
【0049】
別の実施形態において、マルチケーブル端子1400は、図17及び図18に示されるように配置することができる。マルチケーブル端子1400の参照番号のうちの1400番台の参照番号は、別段の記載がない限り、1000番台の参照番号の同様の要素を指す。マルチケーブル端子1400は、マルチケーブル端子ハウジング1402、主ケーブル1405を含み、複数の接続部封入アセンブリを受けるように構成される。図17及び図18に示されている例において、主ケーブル1405は、マルチケーブル端子ハウジング1402の受け面上にあり、ハウジングは、接続部封入アセンブリ1410A~1410G等の最大7つの接続部封入アセンブリを受けるために、受け面とは反対側の分配面1492上に7つの通路又はアクセス開口部を含む。他の例においては、主ケーブル1405は、ハウジング上に2つ以上の別個の入力位置を含むことができ、分配面1492上でハウジングに入ることもできることを理解されたい。
【0050】
各接続部封入アセンブリ1410A~1410Gは、図4及び図5に示されている接続部封入アセンブリ210と同様であり、接続部封入アセンブリ1410の番号のうちの1400番台の同様の参照番号は、以下に別段の記載がない限り、200番台の番号の同様の要素を指す。アセンブリ1410A~1410Gを代表する接続部封入アセンブリ1410Aは、ダクト1420Aを受けるように構成された外側封入部1428Aを含む。マルチケーブル端子ハウジング1402内に受けられるように構成された、ラッチ1460Aとは反対側の外側封入部1428Aの端部は、外側封入部1428Aの本体からハウジングまで延在する弾性延在部1493Aを含む。弾性延在部1493Aは、マルチケーブル端子ハウジング1402と確実に係合するように構成され、テーパ部分と、外側封入部の残りの部分よりも狭い直径とを有することができる。弾性延在部は、図18の接続部封入アセンブリ1410A、1410B、1410C、及び1410Eについて示されているように、接続部封入アセンブリ1410Aの回転位置がハウジングに対して操作され得るように、弾性材料特性を有することができる。延在部の例示的な材料は、例えば、PVC、ナイロン、屋外環境に適合された耐久性のあるプラスチック、屈曲可能な封止された金属導管、又は屋外設備光ファイバケーブルであり得る。PVC、ナイロン、又は耐久性プラスチックが使用される場合、そのような材料は、任意選択的に、補強を提供し、及び/又は接続部封入アセンブリの所望の角形成を保存し得る、内部に配置された金属層によって補完することができる。変形例においては、マルチケーブル端子ハウジング内に受けることができる接続部封入アセンブリの数量は、示されているものとは異なり得ることを理解されたい。さらに、オプションとして、アセンブリ1410A~1410Gの任意の数のダクトをストラップで一緒に束ねることができる。
【0051】
別の実施形態において、マルチケーブル端子1500は、図19に示されているように配置することができる。マルチケーブル端子1500の参照番号のうちの1500番台の参照番号は、別段の記載がない限り、1400番台の参照番号の同様の要素を指す。マルチケーブル端子1500は、マルチケーブル端子ハウジング1502、主ケーブル1505を含み、複数の接続部封入アセンブリを受けるように構成される。図19に示されている例において、マルチケーブル端子ハウジング1502は、接続部封入アセンブリ1510A~1510G等の最大7つの接続部封入アセンブリを受けるために、分配面1592上に7つの通路又はアクセス開口部を含む。各接続部封入アセンブリ1510A~1510Gは、図6及び図7に示されている接続部封入アセンブリ310と同様であり、以下で別段記載しない限り、1500番台の番号の同様の参照番号は、300番台の番号の同様の要素を指す。さらに、接続部封入アセンブリ1410A~1410Gと同様に、各接続部封入アセンブリ1510A~1510Gは、アセンブリ1510Aの延在部1593A等の弾性延在部を含む。変形例においては、マルチケーブル端子ハウジング内に受けることができる接続部封入アセンブリの数量は、示されているものとは異なり得ることを理解されたい。さらに、オプションとして、アセンブリ1510A~1510Gの任意の数のダクトをストラップで一緒に束ねることができる。
【0052】
本出願に記載されるケーブル封入部は、多くの方法で変更することができる。例えば、任意の企図されるケーブル封入部は、代わりに、入力ケーブルハウジングのない独立型マルチケーブル端子とすることができる。他の例においては、接続部封入アセンブリの数量は、企図されるマルチケーブル端子に含まれる数に対して変化させることができ、記載される数量よりも多くても少なくてもよい。更なる例において、疑いを避けるために、企図されるマルチケーブル端子ハウジングは、いずれも、マルチケーブル端子ハウジング内に受けられるダクトを支持し、位置合わせするために、基部と分配部との間に追加の構造を含むことができる。例えば、凹状トラフ、例えば、開放面チャネルの形態の一連の輪郭表面は、各トラフの細長い寸法が基部と分配部との間に延在するように、マルチケーブル端子ハウジング内に配置することができる。マルチケーブル端子ハウジングは、接続部封入アセンブリを受けるようにサイズ設定された各封入チャネルのトラフを含むことができ、それぞれの封入チャネルと長手方向に位置合わせすることができる。いくつかの例において、主ケーブル入力の量及びマルチケーブル端子ハウジング上のそれらの入口位置は、図示された実施形態に示されたものと異ならせることができる。企図される実施形態は、1つ、2つ、3つ、又はそれ以上の主ケーブル入力位置を有することができる。
【0053】
ケーブル封入部の別の実施形態を図20及び図21に示す。図20は、1つの実施形態に係るケーブル封入部1600の斜視図である。ケーブル封入部1600は、主要部分1610を有するハウジング1604と、封止アセンブリ1615と、1つ又は2つのマルチケーブル端子ハウジング1002、1002Aとを含む。図20において、マルチケーブル端子ハウジング1002が、マルチケーブル端子の1つの例として概略的に示されているが、本開示によって企図される他のマルチケーブル端子も含まれ得ることを理解されたい。2つのマルチケーブル端子ハウジングが含まれる場合、そのような端子は、図21に示されているように、対向する表面上に配置することができる。端子は、主要部分1610上に搭載することができ、又は主要部分と一体とすることができる。封止アセンブリ1615は、2つの主ケーブル1605A及び1605Bを収容するように構成することができる。2つの主ケーブル1605A及び1605Bからの1つ以上のファイバは、複数の接続部封入アセンブリを含むマルチケーブル端子ハウジング1002に結合される。
【0054】
図21は、ケーブル封入部1600の分解斜視図であり、封入部内に配置されたその部品及び内部ケーブル配線を示している。図から分かるように、封止アセンブリ1615は、2つの半体、すなわち、第1の半体1615A及び第2の半体1615Bで構成することができ、ケーブル封入部1600は、スラックトレイ1645、接合トレイ1650、オプションモジュール1655、及びセパレータ1620を含むことができる。スラックトレイ1645、接合トレイ1650、オプションモジュール1655、及びセパレータ1620は、封入部が完全に組み立てられたとき、ケーブル封入部1600の内部にある。トレイ及びセパレータは、主要部分1610内で互いの上に配置される特定の順序で示されているが、ハウジング内で任意の順序で重ねることができる。
【0055】
オプションモジュール1655は、任意選択的な要素であり、本開示において説明されるケーブル封入部に含まれても含まれなくてもよい。オプションモジュール1655は、スプリッタ、タップフィルタ、波長分割マルチプレクサ(WDM:wavelength division multiplexer)フィルタ、光電子モジュール等のうちのいずれか1つ以上を含むことができる。
【0056】
図21において、主ケーブル1605Aは、複数のサブケーブル1665を含み、主ケーブル1605Bは、複数のサブケーブル1660を含む。サブケーブル1660、1665のうちの1つ以上、すなわち、サブケーブル1660若しくはサブケーブル1665のいずれかから、又はサブケーブル1660及びサブケーブル1665の両方から取られたケーブルのうちの1つ以上は、図21のケーブル1675によって図示されているように、スラックトレイ1645から接合トレイ1650に配線される。接合トレイ1650において、ファイバ1680によって示されているケーブル1675からの1つ以上のファイバは、ファイバ1690によって示されている中間ケーブル1685からの1つ以上のファイバに接合される。また、中間ケーブル1685は、スラックトレイ1645に格納されたスラックを有し、スラックトレイ1645とオプションモジュール1655との間で配線される。中間ケーブル1685は、オプションモジュール1655に結合される。さらに、オプションモジュール1655に結合された内部ケーブル1635は、セパレータ1620を通過し、マルチケーブル端子ハウジング1002の接続部封入アセンブリ1010A~1010Fのうちの1つに配線される。
【0057】
オプションモジュール1655に関して、オプションモジュール1655がケーブル封入部1600に含まれていない場合、ケーブル1685は、スラックトレイ1645からセパレータ1620に直接配線され、内部ケーブル1635が単にケーブル1685の延長であるように、セパレータ1620を通過することができる。
【0058】
ケーブル1635及び1685に関して、ケーブルは、単に例証として使用される。接合トレイ1650からスラックトレイ1645を経てオプションモジュール1655に至るケーブルの数は、1つのケーブルに限定されず、複数のケーブルとすることができる。同様に、オプションモジュール1655からマルチケーブル端子ハウジング1002へ通過するケーブルの数は、1つのケーブルに限定されず、複数のケーブルとすることができる。
【0059】
図20及び図21の両方から分かるように、ハウジング1604の封止アセンブリ1615は、複数のねじ1611によってハウジング1604の主要部分1610に結合することができるが、本開示を見ると、当業者は、封止アセンブリ1615を主要部分1610に結合するための多数の代替技法を容易に理解するであろう。例えば、ドローラッチを結合のために含むことができる。別の例においては、封止アセンブリと主要部分との境界面の周囲に配置されるようにサイズ設定された封止クランプリングを、結合のために含むことができる。
【0060】
ケーブル封入部1600は、多くの方法で変更することができる。例えば、ケーブル封入部1600は、同出願人が所有する米国特許出願第17/876,942号で検討される任意の様式で修正することができ、その開示全体は、引用することによって本明細書の一部をなすものとする。さらに、ケーブル封入部1600は、全ての他の企図されるケーブル封入部と共に、ケーブル封入部への入力として任意の数の主ケーブルを含むことができ、本開示を見ると、当業者は、本開示の実施形態を1つ、2つ、3つ、又はそれ以上の主ケーブルでどのように実施することができるかを容易に理解するであろう。さらに、ケーブル封入部1600、及び本開示に記載される他のケーブル封入部は、保持構造に固定するように構成することができる。例えば、ケーブル封入部1600は、ケーブル封入部1600を壁又はポールマウントから吊り下げるために使用されるハンガーにケーブル封入部1600を固定するねじを受ける開口部(図示せず)を含むことができる。
【0061】
別の態様において、本開示は、キットに関する。いくつかの実施形態において、キットは、1つ以上のケーブル封入部を含むことができる。他の実施形態において、キットは、1つ以上の接続部封入アセンブリを含むことができる。いくつかの実施形態において、キットは、少なくとも1つのケーブル封入部と、少なくとも1つの接続部封入アセンブリとを含むことができる。いくつかの実施形態は、単一のキット内に様々なタイプのケーブル封入部及び/又は接続部封入アセンブリを含むことができる。更なる実施形態において、キットは、接続部封入アセンブリの代わりに、又はそれに加えて、マルチケーブル端子を含むことができる、又は複数の接続部封入アセンブリ自体がマルチケーブル端子とすることができる。
【0062】
更に別の態様において、本開示は、接続部封入アセンブリ及び/又はケーブル封入部を作製する方法に関する。接続部封入アセンブリの構成要素は、作業現場への配送に先立って、例えば、工場において組み立てることができる。任意選択的に、単一の接続部封入アセンブリは、配送前に接続部封入アセンブリと共に使用するために準備されたケーブル部分と共に製造することができる。ケーブル封入部の構成要素は、作業現場への配送前に組み立てることができる。例えば、マルチケーブル端子は、工場等の製造現場で入力ケーブルハウジングと共に予め組み立てることができる。
【0063】
更に別の態様において、本開示は、企図されるケーブル端部封止構造体の1つ以上の構成要素を使用する方法に関する。1つの実施形態において、ケーブル部分12、14は、図1図2に示されているような接続部封入アセンブリ10を使用して、互いに固定され、防水封止体積部内に封入される。まず、ケーブルコネクタ13がアダプタ50に接続され、両方のケーブル部分が互いに作動的に連通する。第2のケーブル部分14は、この時点で既に、第2の封止部34内に配置された第2のケーブルコネクタ15を介してアダプタ50に接続されていてもよいことを認識されたい。ケーブル端部が接続されると、本方法は、ダクト20を第2の封止部34に固定することに進む。第2の封止部34に関して、ダクト20は、第2のグリップ部75の上側部分と下側部分との間に受けられ、ダクト20が完全に受けられると、突出部77が第2のストッパリング26にスナップ嵌めされ又は引っ掛かってダクト20を第2の封止部34に対して適所に保持するようになっている。このようにして、ストッパリング26、及び実際に本開示によって企図される他のストッパリングは、封止部の突出部の機械的グリップとして機能する。加えて、受け面51は、ダクト20の内面と係合して第2の端部22を封止する。第2の封止部34を固定した後、第1の封止部32を固定する。第1の封止部を閉鎖する前に、グロメット40は、第1の端部21からダクト20の管腔に向かって前進させられ、その中に配置される。ケーブル部分12に弛みがある場合、グロメットの前進前及び/又は前進中にケーブル部分12をピンと張ってもよい。そして、第1の封止部32をダクト20の第1の端部21上に前進させ、突出部76を第1のストッパリング24上にスナップ嵌めする。この作用により、グロメットが圧縮されてダクトとの防水シールを形成すると共に、ストッパリング24上の突出部76の捕捉により、第1の封止部32をダクト20の第1の端部21に対して保持する。
【0064】
1つの実施形態において、ケーブル部分116、117、及び118は、図3に示されているように、接続部封入アセンブリ110を使用して、相互に固着され、防水封止体積部内に封入される。この構成において、ケーブル部分を封止するためにアセンブリを使用する方法は、追加の初期ステップを更に含むが、アセンブリ10について説明したものと同じである。この構成において、第3のケーブル部分118は、第2の封止部134内でアダプタ150に事前に取り付けられ、第2のケーブル部分117は、アダプタ150に事前に取り付けることができる。このようにして、第1のケーブル部分116と第3のケーブル部分118との動作可能な接続は、第1のケーブル部分116と第2のケーブル部分117との間の接合接続によって達成することができる。1つの例において、接合は、接合保護管111を用いて達成される。ケーブルが動作可能に接続されると、ケーブル端部の封止は、接続部封入アセンブリ10について説明したようなものとすることができる。一変形例において、まず接合接続を完了し、その後、第2のケーブル部分117をアダプタ150に固定することができる。任意の実施形態において、第1のケーブル部分は、接合保護管を含むことができる接合によって接続された2つの部分を有することができ、そのような接合接続は、接続部封入アセンブリの使用前又は使用中に完了することができることが企図されることを理解されたい。
【0065】
1つの実施形態において、ケーブル部分216及び218は、図4及び図5に示されているように、接続部封入アセンブリ210を使用して、相互に固着され、防水封止体積部内に封入される。本方法は、第2のケーブル部分217が既にアダプタ250に係合されている状況で第1のケーブル部分216と第2のケーブル部分217とを接合することによって、又は全てのケーブル部分を動作可能に接続するプロセスの一部として第2のケーブル部分217をアダプタ250に固定することによって開始する。ケーブル部分216、217、218が互いに動作可能に接続されると、ダクト220は、図4に示されているように、外側封入部228の管腔内に摺動される。ダクト220がアダプタ250に隣接する受け面251上を前進すると、図5に示されているように、窓229はダクト220によって完全に塞がれる。ダクト220の内面と受け面251との間の相互作用は、それらの間にシールを形成する。この位置において、ダクトの第1の端部221は、完全に外側封入部228内にある。そして、グロメット240をダクトの第1の端部221の管腔内に摺動させ、その後にラッチ260を作動させることができる。まず、図5に示されているように、閉鎖アーム264を外側封入部228の端部のグロメット240上で回転させ、閉鎖アーム264上の突起266を環状隆起部291上にスナップ嵌めする。ラッチ260を係止するために、レバーアーム262をその自由端から下方に押して、外側封入部228の上に位置させる。レバーアーム262は、操作の容易さを維持しながら、機構を通して緊密な機械的係止を提供するのに十分な長さを有することができる。この動作は、接続部封入アセンブリ210のラッチ端部に防水シールを形成し、それによって、ダクト220の管腔内の全ての内容物を封止する。
【0066】
1つの実施形態において、ケーブル部分316及び318は、図6及び図7に示されているように、接続部封入アセンブリ310を使用して、相互に固着され、防水封止体積部内に封入される。本方法は、第1のケーブルコネクタ313をアダプタ350に接続すること、第1のケーブル部分316と第2のケーブル部分317とを接合接続すること、又はその両方から始まる。本方法は、封止部334の上にダクト320を固定することによって継続する。具体的には、ダクト320の第2の端部322は、受け面351、例えば、封止部334の中央支持要素上の一対のリングにわたって摺動され、防水シールを形成する。ダクト320の第2の端部322が受け面351上を十分に前進すると、第4のグリップ部376の突出部377が第2のストッパリング326上にスナップ嵌めされる。この位置から、第2のラッチ370の第1のレバーアーム372を第2のハウジング軸373の周りに回転させて、第3のグリップ部375が第2のハウジング軸373に対して第2のストッパリング326を越えて遠位に位置するように、第3のグリップ部をダクト320の外面上に移動させる。そして、このようにして、封止部334は、第2のストッパリング326上の突出部377と、第2のストッパリング326上の第3のグリップ部375との2箇所で、ダクト320に対して外側から固定されている。これらの接続のそれぞれは、封止部334に対するダクト320の軸方向並進を防止する。これにより、封止部334における閉鎖が完了する。ラッチ360を固定するために、グロメット340がダクトの第1の端部321の上に配置され、そして、第1の閉鎖アーム364がグロメット340の上で回転され、その結果、突出部383が第1のストッパリング324の上にスナップ嵌めされる。そして、第1のレバーアーム362をダクト320上で回転させて、第2のグリップ部384をダクト320の外面上の適所にスナップ嵌めする。これらの動作により、ダクトの内容物のための防水シールの形成が完了する。さらに、第1の閉鎖アーム364がグロメット340の上を通過してダクトの第1の端部321を閉鎖する場合であっても、第1の閉鎖アーム364は、第1のケーブル部分316がそのような係止作用によって中断されないようにスロット381を含む。任意選択的に、ストラップ又はタイを使用して、第1のケーブル部分316をケーブルアンカ336に固定することができる。
【0067】
1つの実施形態において、図8図12に示されているようなケーブル封入部1000は、サービスケーブルを最終使用場所に分配するためにケーブル封入部の配置に適していると判断された現場で使用される。使用中、フィーダケーブルは、入力ケーブルハウジング1004を通って延び、内部ケーブルとして接続部封入アセンブリのうちの1つ以上の中に延在するように、接合又は別様に分離することができる。他の実施形態において、ケーブルは、ソースフィーダケーブルがケーブル封入部1000の外部から入力ケーブルハウジング1004に入るケーブルに接合され得るように、製造段階で入力ケーブルハウジング1004に予め供給することができる。全てのサービスケーブル封入部を準備する準備ができると、1つ以上の接続部封入アセンブリをマルチケーブル端子ハウジング1002に挿入することができる。ケーブル封入部1000の場合、6つの接続部封入アセンブリ1010A~1010Fが含まれ得る。ハウジング1002内の各接続部封入アセンブリを準備する方法は、同じとすることができ、本明細書においては、代表として、接続部封入アセンブリ1010Aについて説明する。
【0068】
図8に示されているように、サービスケーブル1012Aはハウジング1002を通って延び、サービスケーブルコネクタ1013Aはアダプタ1050Aに取り付けられる。そして、ダクト1020Aは、ハウジング1002の分配部1008内の封入チャネル1011Aを通過させられ、さらに、受け面1051A、例えば、アダプタに隣接する中央支持体の上に配置される一対のリングと係合する。そして、グロメット1040Aをダクト1020Aに押し付け、閉鎖アーム1064Aを回転させて、図10に示されているように、閉鎖アーム1064Aのフック端部がノッチ1008Aの上にスナップ嵌めされるまでグロメット1040Aに被せる。この位置から、レバーアーム1062をダクト1020A上で回転させて、図11に示されているように、グロメット1040Aに押し付けられた閉鎖アーム1064Aの封入部を締め付ける。閉鎖アーム1064Aは、図10図11との間に示される運動を容易にし、ラッチ1060Aが完全に係止される位置に移動されるときに閉鎖アーム1064Aに張力を生成するために、弾性材料特性を有することができる。図示の例において、レバーアーム1062が係止位置に引き込まれると、アームピン1069Aとノッチ1008Aとの間の距離が減少することが分かる。いくつかの変形例において、グロメットは、グロメット1040よりもハウジングから更に突出し、ひいては、開放位置と閉鎖位置との間のラッチの移動の間、ピン1069Aとノッチ1008Aとの間の距離の任意の変化を最小限にするようにサイズ設定することができる。このような変形例において、グロメットは、より重要な付勢機能を有する。他の変形例においては、ノッチ内の表面は、閉鎖アームとノッチとの間の係合を強化するために、ゴム充填物等の弾性材料充填物で補完することができる。他の変形例において、ピン1069Aは、細長いスロットによって支持されるばね荷重可動特徴部を含むことができる。1つの例において、ばね荷重可動特徴部は、図10の開放位置において圧縮状態で付勢され、ラッチが図11に示される閉鎖又は係止位置に作動されると、引張することができる。ラッチを係止する方法は、アセンブリ1010B~1010F等の任意の数の追加の接続部封入アセンブリに対して繰り返することができる。任意選択的に、図12に示されるように、ケーブル封入部1000から延在する1つ以上のサービスケーブルは、ケーブル分配を更に制御するために、それぞれのケーブルアンカ1036Aに固定され得る。
【0069】
1つの実施形態において、図13に示されているようなケーブル封入部1100は、サービスケーブルを最終使用場所に分配するためにケーブル封入部の配置に適していると判断された現場で使用される。ケーブル封入部1100の使用は、上記のケーブル封入部1000について説明したものと同じとすることができる。
【0070】
1つの実施形態において、図14に示されているようなケーブル封入部1200は、サービスケーブルを最終使用場所に分配するためにケーブル封入部の配置に適していると判断された現場で使用される。主ケーブル1205A、1205Bを介したケーブル封入部1200へのケーブルの供給は、ケーブル封入部1000について説明したものと同じとすることができるが、更なる分離及び/又は分割を利用して、フィーダケーブル、すなわち主ケーブル(図示せず)を、入力ケーブルハウジング1204の上のそれぞれの接続部封入アセンブリ1210A~1210F、及び入力ケーブルハウジング1204の下の接続部封入アセンブリ(部分的に示す)に方向付けすることができる。
【0071】
1つの実施形態において、図15A及び図15Bに示されているようなケーブル封入部1300は、サービスケーブルを最終使用場所に分配するためにケーブル封入部の配置に適していると判断された現場で使用される。ケーブル封入部1300の使用中、下列の接続部封入アセンブリ1310F~1310Kは、ケーブル封入部1000に関して説明した方法と同じ方法で、マルチケーブル端子ハウジング1302内に配置することができる。アセンブリの上列に関して、アダプタ及び周囲領域は、基部1307と分配部1308との間のハウジングの中間領域においてアクセス可能である。上側の列のハウジング内のアダプタアクセス位置は、下側の列のそれに対してオフセットされているが、ケーブル端部を接続して封止するステップは同じである。例えば、ケーブル端部1313Aは、アダプタ1350Aに接続することができ、そして、ダクト1320Aは、受け面1351Aを覆うダクト1320Aの前進及びラッチ1360Aの閉鎖を介して封止することができる。ベースダクト1328A~1328Eの間に空間があることから、上列の接続部封入アセンブリを閉じる前に、下列の全ての関連する接続部封入アセンブリを閉じる必要はない。これは図15Bから明らかであり、全ての上列の接続部封入アセンブリ1310A~1310Eは閉じられているが、接続部封入アセンブリ1310Gのダクト1320Gは、ハウジング内に完全には受けられていないことが分かる。上方のベースダクト間にケーブル端部1313Gにアクセスするための空間があることから、本方法は、ダクト挿入のこの順序によって妨げられない。当然ながら、他の企図されるケーブル封入部と同様に、ケーブル端部1312A等のサービスケーブル端部がアダプタに接続されたときに、主ケーブルからの信号がサービスケーブルを介して送信され得るように、主ケーブルを内部ケーブルとしてそれぞれのアダプタに供給することができる。また、各ラッチ1360A~1360Dは、2つ以上の接続部封入アセンブリを保持するようにサイズ設定されることから、本方法は、それぞれのラッチを係止する前に、2つ又は3つの接続部封入アセンブリをハウジングに挿入することによって進行することができることを理解されたい。例えば、接続部封入アセンブリ1310A、1310F、及び1310Gがハウジング内に配置される場合、ラッチ1360Aが閉じられて係止される前に、それぞれがハウジング内に完全に挿入され得る。
【0072】
ケーブル封入部1300と同様に、ケーブル封入部1300’を使用する方法は、上述した理由と同じ理由で、全ての関連するダクトを上側の列に配置する前に下側の列に配置することを必要としない。ケーブル封入部1300’では、下列は、図16のアセンブリ1310A’の下の接続部封入アセンブリ1320F’の場合のように、その上の接続部封入アセンブリが適所にない場合、完全にアクセス可能であるか、又は下列の上の唯一の構造は、ベースダクトであるかのいずれかである。上述した理由により、封入部1300’の下列のケーブル端部及びアダプタは、真上の接続部封入アセンブリのベースダクトが基部1307’に当接している場合であってもアクセス可能なままである。
【0073】
1つの実施形態において、図17及び図18に示されているようなマルチケーブル端子1400は、サービスケーブルを最終使用場所に分配するためにマルチケーブル端子の配置に適していると判断された現場で使用される。マルチケーブル端子を使用する方法は、接続部封入アセンブリ210を使用するために説明されるステップを繰り返すことに基づくものとすることができる。各接続部封入アセンブリ1410A~1410Gは、製造段階でマルチケーブル端子ハウジング1402に固定することができる。それぞれの接続部封入アセンブリの封止中、弾性延在部(例えば、延在部1493A)の特性は、接続部封入アセンブリのうちの1つ以上の回転運動が、他の接続部封入アセンブリにアクセスするための空間を増加させることを可能にする。この特徴を積極的に使用することが図18に示されており、ここでは、接続部封入アセンブリのうちのいくつかが移動されて、下列の接続部封入アセンブリにアクセスすることをより容易にする。追加の任意のステップにおいて、アセンブリ1410A~1410Gの任意の数のダクトは、それ自体、ストラップと共に束ねることができる。マルチケーブル端子1500を使用する方法は、マルチケーブル端子1400について説明したものと同じとすることができる。
【0074】
1つの実施形態において、図20及び図21に示されているようなケーブル封入部1600は、サービスケーブルを最終使用場所に分配するためにケーブル封入部の配置に適していると判断された現場で使用される。マルチケーブル端子ハウジングを使用する方法は、本出願の他の実施形態に関して説明したようなものとすることができる。ハウジング1604を通して供給されるケーブルを使用する方法は、本開示の他の箇所において説明されるようなもの、又は米国特許出願第17/876,942号に説明されるようなものとすることができる。
【0075】
本開示は、本明細書において特定の実施形態を参照して記載してきたが、これらの実施形態は単に本開示の原理及び応用を例示するものであることを理解されたい。したがって、例示の実施形態に対して数多くの変更を行うことができることと、添付の特許請求の範囲によって規定される本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の構成を考案することができることとを理解されたい。
図1
図2
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図6
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図10
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【外国語明細書】