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  • 特開-スタンディングパウチ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024004764
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】スタンディングパウチ
(51)【国際特許分類】
   B65D 30/16 20060101AFI20240110BHJP
【FI】
B65D30/16 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022104577
(22)【出願日】2022-06-29
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】TOPPANホールディングス株式会社
(72)【発明者】
【氏名】常門 加奈
【テーマコード(参考)】
3E064
【Fターム(参考)】
3E064AB25
3E064BA07
3E064BA27
3E064BA28
3E064BA29
3E064BA30
3E064BA35
3E064BA36
3E064BA37
3E064BA38
3E064BA46
3E064BA55
3E064BB03
3E064BC18
3E064FA00
3E064GA04
3E064HF10
3E064HG07
3E064HN05
(57)【要約】
【課題】電子レンジで加熱した際のスタンディングパウチにおいて、底テープとサイドシール部の交点における破袋を抑止するスタンディングパウチを提供する。
【解決手段】
表面積層体と裏面積層体の、シーラント層同士を対向させ、これらの間に底テープを、シーラント層が外側になるように2つ折りにして挿入し、それぞれ対向するシーラント層同士をシールしてなるスタンディングパウチであって、表面側ボトムシール部と、裏面側ボトムシール部と、サイドシール部の3つのシール部が1つに交わる交点において、
前記交点から伸びる底テープの山の稜線と底面の円弧と、それらを滑らかに結ぶ直線をボトムシール線としたとき、シール交点から伸びる底テープの山の稜線と前記ボトムシール線とのなす角度が、25度以上、46度以下であることを特徴とするスタンディングパウチである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれ基材層とシーラント層を有する表面側積層体フィルムと、裏面側積層体フィルムと、底面に折り込まれる底テープと、からなり、
前記表面側積層体フィルムと裏面側積層体フィルムのシーラント層同士を対向させ、これらの間に前記底テープを、シーラント層が外側になるように2つ折りにして挿入し、それぞれ対向するシーラント層同士をシールしてなるスタンディングパウチであって、
前記表面側積層体フィルムと前記底テープをシールした表面側ボトムシール部と、前記裏面側の積層体フィルムと前記底テープをシールした裏面側ボトムシール部と、前記表面側積層体フィルムと裏面側積層体フィルムの対向する側面同士をシールしたサイドシール部の3つのシール部が1つに交わる交点において、
前記交点から伸びる底テープの山の稜線と底面の円弧と、それらを滑らかに結ぶ直線をボトムシール線としたとき、シール交点から伸びる底テープの山の稜線と前記ボトムシール線とのなす角度が、25度以上、46度以下であることを特徴とするスタンディングパウチ。
【請求項2】
それぞれ基材層とシーラント層を有する表面側積層体フィルムと、裏面側積層体フィルムと、底面に折り込まれる底テープと、からなり、
前記表面側積層体フィルムと裏面側積層体フィルムのシーラント層同士を対向させ、これらの間に前記底テープを、シーラント層が外側になるように2つ折りにして挿入し、それぞれ対向するシーラント層同士をシールしてなるスタンディングパウチであって、
前記底テープのシーラント層の幅方向に対する引き裂き強度が3N以上であることを特徴とするスタンディングパウチ。
【請求項3】
それぞれ基材層とシーラント層を有する表面側積層体フィルムと、裏面側積層体フィルムと、底面に折り込まれる底テープと、からなり、
前記表面側積層体フィルムと裏面側積層体フィルムのシーラント層同士を対向させ、これらの間に前記底テープを、シーラント層が外側になるように2つ折りにして挿入し、それぞれ対向するシーラント層同士をシールしてなるスタンディングパウチであって、
前記表面側積層体フィルムと前記底テープをシールした表面側ボトムシール部と、前記裏面側の積層体フィルムと前記底テープをシールした裏面側ボトムシール部と、前記表面側積層体フィルムと裏面側積層体フィルムの対向する側面同士をシールしたサイドシール部の3つのシール部が1つに交わる交点において、
前記交点から伸びる底テープの山の稜線と底面の円弧と、それらを滑らかに結ぶ直線をボトムシール線としたとき、シール交点から伸びる底テープの山の稜線と前記ボトムシール線とのなす角度が、25度以上、46度以下であり、
前記底テープのシーラント層の幅方向に対する引き裂き強度が3N以上であることを特徴とするスタンディングパウチ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開封後に喫食用の容器としても使用できる蒸気抜きスタンディングパウチに関する。特に、底テープのシール形状や引き裂き強度を特定することによって破袋しにくいスタンディングパウチに関する。
【背景技術】
【0002】
例えばレトルト食品や冷凍食品などの、加熱される内容物を収容する電子レンジ用スタンディングパウチが広く利用されている。さらにパウチに即食機能を付与させた蒸気抜きパウチも知られている(特許文献1参照)。このようなパウチは、開封時にお皿として食べやすいよう、底シールの形状が船底形状になっており、このパウチを電子レンジ内で加熱すると、加熱に伴って内容物に含まれる水分が気化してパウチ内の圧力が高まっていき、特定の部位で破袋しやすいという問題があった。
【0003】
破袋しやすい部位とは、2つ折りにした底テープの山の稜線が、サイドシール部と交差する部位である。この部分は、表面側の積層体フィルムと底テープをシールした表面側ボトムシール部と、裏面側の積層体フィルムと底テープをシールした裏面側ボトムシール部とサイドシール部の3つのシール部が1つに交わる部分でもある。
【0004】
現状の底形状では、電子レンジ加熱時、内容物から生じる水蒸気の膨張による応力が上記の交点に集中することによって、シール力がこれに耐え切れず、底テープのシーラントが裂ける現象が発生する虞がある。
【0005】
特許文献2は、底テープの折り返し線を、ボトムシール部内に位置させることで、シール交点への応力集中を緩和し、強度向上を狙ったものである。しかしながら、このスタンディングパウチは、底テープの上端で表裏2枚の本体フィルムが融着しているので、底テープの起点が閉じた状態に固定され、底部が開きにくい問題があった。底部が開きにくいと、自立性も低下し、非常に使いにくいパウチになっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2020-200047号公報
【特許文献2】特開2015-214352号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
これに対して本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、電子レンジで加熱した際のスタンディングパウチにおいて、底テープの稜線とサイドシール部との交点における破袋を抑止するスタンディングパウチを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するための手段として、本発明の第1の態様は、
それぞれ基材層とシーラント層を有する表面側積層体フィルムと、裏面側積層体フィルムと、底面に折り込まれる底テープと、からなり、
前記表面側積層体フィルムと裏面側積層体フィルムのシーラント層同士を対向させ、これらの間に前記底テープを、シーラント層が外側になるように2つ折りにして挿入し、それぞれ対向するシーラント層同士をシールしてなるスタンディングパウチであって、
前記表面側積層体フィルムと前記底テープをシールした表面側ボトムシール部と、前記
裏面側の積層体フィルムと前記底テープをシールした裏面側ボトムシール部と、前記表面側積層体フィルムと裏面側積層体フィルムの対向する側面同士をシールしたサイドシール部の3つのシール部が1つに交わる交点において、
前記交点から伸びる底テープの山の稜線と底面の円弧と、それらを滑らかに結ぶ直線をボトムシール線としたとき、シール交点から伸びる底テープの山の稜線と前記ボトムシール線のなす角度(以下入射角θとする)が、25度以上、46度以下であることを特徴とするスタンディングパウチである。
【0009】
また、本発明の第2の態様は、
それぞれ基材層とシーラント層を有する表面側積層体フィルムと、裏面側積層体フィルムと、底面に折り込まれる底テープと、からなり、
前記表面側積層体フィルムと裏面側積層体フィルムのシーラント層同士を対向させ、これらの間に前記底テープを、シーラント層が外側になるように2つ折りにして挿入し、それぞれ対向するシーラント層同士をシールしてなるスタンディングパウチにおいて、
前記底テープのシーラント層の幅方向に対する引き裂き強度が3N以上であることを特徴とするスタンディングパウチである。
【0010】
本発明において、第1の態様は、シール交点から伸びる底テープの山の稜線と底面の円弧と、それらを滑らかに結ぶ直線からなるボトムシール線において、シール交点から伸びる底テープの山の稜線とボトムシール線のなす入射角度θによって交点におけるシール強度が変わることが判明し、その角度を25度以上、46度以下に特定したものである。
【0011】
また、第2の態様は、交点のシール力を強化し、底テープのシーラント層を切れにくくするため、底テープのシーラント層を引き裂き強度を3N以上の仕様に特定したものである。
【0012】
上記底シール部の形状と底テープの引き裂き強度を特定した効果を複合させることで、電子レンジ加熱時の内容物から生じる水蒸気の膨張に対して交点のシール力がさらに補強強化され、交点における破袋の発生を低減することができる。また、耐落袋衝撃性も付与される。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、電子レンジで加熱した際のスタンディングパウチにおいて、底シール部の形状を工夫し、あるいは底テープの引き裂き強度を適切な値にすることによって、底テープの稜線とサイドシール部との交点における破袋を抑止するスタンディングパウチを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本発明に係るスタンディングパウチの一実施形態を示す平面模式図である。
図2図2は、図1の交点近傍の部分拡大説明図である。
図3図3は、積層体フィルムの概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら、本発明に係るスタンディングパウチの実施形態の一例について説明する。
【0016】
図1で示すように、本発明に係るスタンディングパウチ1は、それぞれ基材層とシーラント層を有する表面側積層体フィルム2と裏面側積層体フィルム3の、シーラント層同士
を対向させ、これらの間に基材層とシーラント層を有する底テープ4をシーラント層が外側になるように2つ折りにして挿入し、両端縁を接合したサイドシール部11、12(サイドシール部左側を11、右側を12とする)、下端縁を接合したボトムシール部13を形成する。
【0017】
表面側積層体フィルム2と、裏面側積層体フィルム3と、底テープ4にて形成された空間内に、内容物を充填した後、表面側積層体フィルム2と裏面側積層体フィルム3の上端縁を接合したトップシール部14を形成して封緘される。底テープ4は、内容液充填時に拡開されることで、容器としての立体形状をもたらす。
【0018】
フィルム同士の接合には、熱融着や圧着、超音波溶着等の公知の方法を用いてよい。
【0019】
図2は、底テープの稜線5とサイドシール部11の交点6近傍の部分拡大図である。図2で示すように、本発明に係るスタンディングパウチ1は、底テープの稜線5とサイドシール部11が交差する交点6における底テープの稜線5とボトムシール線7のなす角度が、25度以上、46度以下であることを特徴とするスタンディングパウチ1である。
【0020】
電子レンジで加熱した際のスタンディングパウチ1は、電子レンジ加熱時の内容物から生じる水蒸気が膨張し、この底テープの稜線5とサイドシール部11の交点6の部分において破袋が生じることが多い。これは、この部分が、表面側積層体フィルム2と裏面側積層体フィルム3、表面側積層体フィルム2と底テープ4、裏面側積層体フィルム3と底テープ4、のそれぞれのシール部が当接する部分であり、圧力が集中しやすいためであると考えられている。
【0021】
そこで、この交点6部分のシール構造について、種々検討を行った結果、現状の底形状においては、底テープの稜線5とサイドシール部11が交差する交点6における底テープの稜線5とボトムシール線8とのなす角度が47°と急になっており、これを25度以上、46度以下の値に特定することで、底テープの稜線5とサイドシール部11の交点6の部分において破袋の確率が低下することが判明したのである(本発明のボトムシール線は図2中に符号7を付した線で示し、現状のボトムシール線は図2中に符号8を付した線で示している)。
【0022】
また、本発明に係るスタンディングパウチ1は、交点6のシール力を強化し、底テープのシーラント層を切れにくくするため、底テープのシーラント層(CPP)の引き裂き強度を3N以上のものにすると、交点裂けが防止できる。
【0023】
また、上記のように、底シール形状の変更と底テープの引き裂き強度の特定を組み合わせることによって、さらに交点における底テープのシーラント層の裂け発生を抑えることができる。
【0024】
図3に、本発明に係るスタンディングパウチ1に使用する積層体フィルムの概略断面図を示す。表裏積層体フィルムおよび底テープ用積層体フィルムとしては、通常軟包装袋に使用される積層体フィルムを用いることができる。基材層としては、1層ないしは数層からなる紙や合成樹脂フィルムを使用する。一例を挙げれば、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)、ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリオレフィン系エラストマー等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、ポリエチレンナフタレート樹脂(PEN)等のポリエステル系樹脂、セロハン、三酢酸セルロース(TAC)等のセルロース系樹脂、ポリメチルメタアクリレート(PMMA)樹脂、エチレン-酢酸ビニル系共重合樹脂(EVA)、アイオノマー樹脂、ポリブテン系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂(PS)、ポリ塩化ビニル系樹脂(PVC)、ポリ塩化ビニリデン系樹脂(PVDC)、ポリカーボネート樹脂(PC)、フッ素系樹脂、ウレタン系樹脂等の合成樹脂フィルムおよび紙等が単体または、複合して使用される。基材層には、必要に応じて印刷層や接着剤層など(中間層)が含まれる。
【0025】
シーラント層としては、ポリオレフィン系樹脂が一般的に使用され、具体的には、低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・αオレフィン共重合体などのエチレン系樹脂や、ホモポリプロピレン樹脂、プロピレン・エチレンランダム共重合体、プロピレン・エチレンブロック共重合体、プロピレン・αオレフィン共重合体などのポリプロピレン系樹脂などが使用される。またこれらの樹脂を複合した多層フィルムが使用されることもある。
【0026】
積層体の具体的な構成例としては、無機酸化物蒸着PET/印刷層/接着剤層/延伸ポリアミド樹脂フィルム(以下ONYと略す)/接着剤層/LLDPEからなる構成のフィルムや、ONY/接着剤層/LLDPE、ONY/接着剤層/ONY/接着剤層/LLDPE、紙/LDPEなどが挙げられる。
【0027】
以下実施例に基づき、本発明に係るスタンディングパウチ1について具体的に説明するが、本発明の主旨は、これに限定されるものではない。
【実施例0028】
<実施例1>
表面側積層体フィルム2、裏面側積層体フィルム3、底テープ4用として、以下の構成からなる積層体を使用した。
<積層体の構成>
表裏積層体フィルム:
無機酸化物蒸着PET(12μm)/PET(12μm)/CPP(銘柄 ZK500RまたはDC061 60μm)引き裂き強度3N未満
底テープ:
無機酸化物蒸着PET(12μm)/ONY(15μm)/CPP(銘柄 ZK500RまたはDC061 60μm)引き裂き強度3N未満
上記の積層体フィルムを用いて、図1に示した形状のスタンディングパウチを作製した。
外形寸法:幅152mm、高さ158mm
入射角度を41度、底テープの引き裂き強度を3N未満とした。
【0029】
<実施例2>
表裏積層体フィルム:
無機酸化物蒸着PET(12μm)/PET(12μm)/CPP(銘柄 ZK500RまたはDC061 60μm)引き裂き強度3N未満
底テープ:
無機酸化物蒸着PET(12μm)/ONY(15μm)/CPP(銘柄 ZK207
60μm)引き裂き強度3N以上
入射角度を47°、底テープの引き裂き強度を3N以上とした。
外形寸法はすべて実施例1と同様。
【0030】
<実施例3>
表裏積層体フィルム:
無機酸化物蒸着PET(12μm)/PET(12μm)/CPP(銘柄 ZK500
RまたはDC061 60μm)引き裂き強度3N未満
底テープ:
無機酸化物蒸着PET(12μm)/ONY(15μm)/CPP(銘柄 ZK207
60μm)引き裂き強度3N以上
入射角度を41°、底テープの引き裂き強度を3N以上とした。
外形寸法はすべて実施例1と同様。
【0031】
<比較例1>
表裏積層体フィルム:
無機酸化物蒸着PET(12μm)/PET(12μm)/CPP(銘柄 ZK500RまたはDC061 60μm)引き裂き強度3N未満
底テープ:
無機酸化物蒸着PET(12μm)/ONY(15μm)/CPP(銘柄 ZK500RまたはDC061 60μm)引き裂き強度3N未満
入射角度を47°、底テープの引き裂き強度を3N未満とした。
外形寸法はすべて実施例1と同様。
【0032】
実施例1~3、比較例1の製袋サンプルをそれぞれレトルト処理(121℃、30分、スプレー式)し、電子レンジ評価(Panasonic製 NE-1901S 600W、2分)をおこなった。交点におけるシーラント裂けの発生率が50%以下で合格(〇)とし、50%超を不合格(×)とした。
交点のシーラント裂け発生頻度の結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
以上の結果より、本発明に係るスタンディングパウチについてその優位性が確認された。
すなわち、本発明に係るスタンディングパウチは、実施例1から、底シール形状の変更をおこなうことで、交点における底テープのシーラント裂け発生を抑えることができることが確認でき、実施例2から、底テープのシーラント層の引き裂き強度を3N以上とすることで、交点における底テープのシーラント裂け発生を抑えることができることが確認できた。
また、実施例3から、底シール形状の変更と底テープのシーラント層の引き裂き強度を3N以上とする変更とを組み合わせることによって、交点における底テープのシーラント裂け発生をより多く抑えることができることが確認できた。
【符号の説明】
【0035】
1・・・スタンディングパウチ
2・・・表面側積層体フィルム
3・・・裏面側積層体フィルム
4・・・底テープ
5・・・底テープの稜線
6・・・底テープの稜線とボトムシール部との交点
7・・・本発明のボトムシール線
8・・・現状のボトムシール線
11・・・サイドシール部(左側)
12・・・サイドシール部(右側)
13・・・ボトムシール部
14・・・トップシール部
20・・・積層体フィルム
21・・・基材層
22・・・シーラント層(CPP)
23・・・中間層(印刷層や接着剤層など)
θ・・・入射角度
図1
図2
図3