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特開2024-47695情報表示装置、情報表示方法および情報表示プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024047695
(43)【公開日】2024-04-08
(54)【発明の名称】情報表示装置、情報表示方法および情報表示プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/33 20190101AFI20240401BHJP
   G06F 16/35 20190101ALI20240401BHJP
【FI】
G06F16/33
G06F16/35
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022153332
(22)【出願日】2022-09-27
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高橋 潤
(72)【発明者】
【氏名】鄭 明燮
(72)【発明者】
【氏名】吉武 敏幸
(72)【発明者】
【氏名】二村 和明
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175DA01
5B175FA03
5B175HB03
(57)【要約】
【課題】発信された情報の信憑性を判断するための情報を提示すること。
【解決手段】情報表示装置100は、発信情報を解析することで、発信情報の第1解析情報を抽出する。情報表示装置100は、複数の信頼性のある情報を解析することで得られる複数の第2解析情報と、第1解析情報とを基にして、第1解析情報に類似する第2解析情報を取得する。情報表示装置100は、第1解析情報と、第1解析情報に類似する第2解析情報とを比較し、比較した結果と、発信情報とを表示する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発信情報を解析することで、前記発信情報の第1解析情報を抽出し、
複数の信頼性のある情報を解析することで得られる複数の第2解析情報と、前記第1解析情報とを基にして、前記第1解析情報に類似する第2解析情報を取得し、
前記第1解析情報と、前記第1解析情報に類似する第2解析情報とを比較し、
比較した結果と、前記発信情報とを表示する
処理を実行する制御部を有する情報表示装置。
【請求項2】
事前登録された場所から取得した情報、および、デジタル署名が付与された情報を、前記信頼性のある情報として取得する処理を更に実行することを特徴とする請求項1に記載の情報表示装置。
【請求項3】
前記表示する処理は、前記第1解析情報と、前記第1解析情報に類似する第2解析情報との差分箇所と、前記発信情報とを表示することを特徴とする請求項2に記載の情報表示装置。
【請求項4】
前記抽出する処理は、前記発信情報を解析することで、前記発信情報が発信された時刻、前記発信情報のテキストに含まれる場所、前記発信情報に含まれるテキストに含まれるイベントのうち少なくとも一つを前記第1解析情報として抽出し、
前記取得する処理は、前記信頼性のある情報を解析することで、前記信頼性のある情報が発信された時刻、前記信頼性のある情報のテキストに含まれる場所、前記テキストに含まれるイベントのうち少なくとも一つを前記第2解析情報として抽出する処理を更に実行することを特徴とする請求項1に記載の情報表示装置。
【請求項5】
前記表示する処理は、前記発信情報と、前記第2解析情報の場所およびイベントとを表示させることを特徴とする請求項3に記載の情報表示装置。
【請求項6】
前記抽出する処理は、クライアントから受信する発信情報を解析することで、前記発信情報の第1解析情報を抽出し、前記第1解析情報と、前記第1解析情報に類似する第2解析情報との比較結果を、前記クライアントに送信する処理を更に実行することを特徴とする請求項1に記載の情報表示装置。
【請求項7】
発信情報を解析することで、前記発信情報の第1解析情報を抽出し、
複数の信頼性のある情報を解析することで得られる複数の第2解析情報と、前記第1解析情報とを基にして、前記第1解析情報に類似する第2解析情報を取得し、
前記第1解析情報と、前記第1解析情報に類似する第2解析情報とを比較し、
比較した結果と、前記発信情報とを表示する
処理をコンピュータが実行することを特徴とする情報表示方法。
【請求項8】
発信情報を解析することで、前記発信情報の第1解析情報を抽出し、
複数の信頼性のある情報を解析することで得られる複数の第2解析情報と、前記第1解析情報とを基にして、前記第1解析情報に類似する第2解析情報を取得し、
前記第1解析情報と、前記第1解析情報に類似する第2解析情報とを比較し、
比較した結果と、前記発信情報とを表示する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報表示プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報表示装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォンやSNS(Social Networking Service)の普及により、個人や組織などが、インターネットを介して、いつでもどこでも世界に情報を発信できるようになった。
【0003】
一方で、インターネットを介して取得できる情報は、取得した情報の内容の真偽を閲覧者が容易に確認できないものが多く、誤った情報が拡散する場合がある。また、複数の閲覧者が、情報の内容を誤解してしまうと、社会や経済の混乱を誘発する恐れがある。
【0004】
このため、閲覧者がインターネットを介して取得した情報に対して、情報の信憑性を確認できる情報を提示できる仕組みが求められている。
【0005】
たとえば、情報の信憑性を評価する技術として、次の従来技術がある。この従来技術では、ニュースコンテンツに対する関連メディアの発信源、関連ジャーナリスト、関連所定トピックに設定された現行スコアを利用して、ニュースコンテンツの信憑性を算出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2017-162050号公報
【特許文献2】特表2020-508518号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した従来技術では、発信された情報の信憑性を判断するための情報を提示することができないという問題がある。
【0008】
たとえば、上述した従来技術では、メディア出版局等、身元がある程度判明している人や団体等が発信する情報については信憑性スコアを算出可能であるが、SNSで、一般の個人や匿名で発信している情報には適用することが難しい。
【0009】
1つの側面では、本発明は、発信された情報の信憑性を判断するための情報を提示することができる情報表示装置、情報表示方法および情報表示プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1の案では、コンピュータに次の処理を実行させる。コンピュータは、発信情報を解析することで、発信情報の第1解析情報を抽出する。コンピュータは、複数の信頼性のある情報を解析することで得られる複数の第2解析情報と、第1解析情報とを基にして、第1解析情報に類似する第2解析情報を取得する。コンピュータは、第1解析情報と、第1解析情報に類似する第2解析情報とを比較し、比較した結果と、発信情報とを表示する。
【発明の効果】
【0011】
発信された情報の信憑性を判断するための情報を提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、本実施例に係る情報表示装置の構成例を示す図である。
図2図2は、ホワイトリストテーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図3図3は、公開鍵テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図4図4は、信頼情報DBのデータ構造の一例を示す図である。
図5図5は、ドメインテーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図6図6は、検索条件テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図7図7は、表示制御部の処理を説明するための図である。
図8図8は、本実施例に係る情報表示装置の処理手順を示すフローチャート(1)である。
図9図9は、信頼性確認処理の処理手順を示すフローチャートである。
図10図10は、本実施例に係る情報表示装置の処理手順を示すフローチャート(2)である。
図11図11は、表示処理の処理手順を示すフローチャートである。
図12図12は、その他の実施例を説明するための図である。
図13図13は、実施例の情報表示装置と同様の機能を実現するコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本願の開示する情報表示装置、情報表示方法および情報表示プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
【実施例0014】
本実施例に係る情報表示装置について説明する。情報表示装置は、信頼性のある情報を取得し、信頼性のある情報を事前に解析しておく。情報表示装置は、匿名のユーザが発信した発信情報を取得すると、発信情報を解析する。情報表示装置は、発信情報の解析結果に類似する解析結果に対応する信頼性のある情報を取得し、取得した信頼性のある情報と、発信情報との差分箇所を、発信情報と共に表示させる。これによって、発信された情報の信憑性を判断するための情報を提示することができる。
【0015】
続いて、本実施例に係る情報表示装置について、具体的に説明する。図1は、本実施例に係る情報表示装置の構成例を示す図である。図1に示すように、この情報表示装置100は、通信部110と、入力部120と、表示部130と、記憶部140と、制御部150とを有する。
【0016】
通信部110は、ネットワーク上のサーバや、他の外部装置等との間でデータ通信を実行する。後述する制御部150は、通信部110を介して、サーバや、他の外部装置との間でデータをやり取りする。
【0017】
入力部120は、情報表示装置100の制御部150に各種の情報を入力する入力装置である。入力部120は、キーボードやマウス、タッチパネル等である。
【0018】
表示部130は、制御部150から出力される情報を表示する表示装置である。
【0019】
記憶部140は、ホワイトリストテーブル141、公開鍵テーブル142、信頼情報DB(Data Base)143、ドメインテーブル144、検索条件テーブル145を有する。記憶部140は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子や、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置に対応する。
【0020】
ホワイトリストテーブル141は、信頼性のある情報の場所を事前登録したテーブルである。図2は、ホワイトリストテーブルのデータ構造の一例を示す図である。図2に示すように、このホワイトリストテーブル141は、URL(Uniform Resource Locator)と、ドメインとを対応付ける。
【0021】
ホワイトリストテーブル141のURLは、信頼性のある情報の場所を示す。ドメインは、URLに存在する情報のドメイン(ジャンル)を示す。たとえば、図2では、URL「https://www.river.zzzz.go.jp/」の情報(信頼性のある情報)のドメインが「気象情報」であることが示される。
【0022】
公開鍵テーブル142は、デジタル署名付きの各情報に関して、公開鍵の取得可否を示すテーブルである。図3は、公開鍵テーブルのデータ構造の一例を示す図である。図3に示すように、公開鍵テーブル142は、URLと、公開鍵の取得可否と、ドメインとを対応付ける。
【0023】
公開鍵テーブル142のURLは、デジタル署名付きの情報の場所を示す。公開鍵の取得有無は、該当するデジタル署名付きの情報の公開鍵が取得可能な状況にあるか否かを示す。公開鍵の取得可否が「可」の場合には、公開鍵が取得可能な状況にある。公開鍵の取得可否が「不可」の場合には、公開鍵が取得可能な状況にない。ドメインは、URLに存在する情報のドメイン(ジャンル)を示す。
【0024】
たとえば、図3では、URL「https://www.data1.com」の情報(デジタル署名付きの情報)の公開鍵の取得可否は「可」であり、ドメインが「気象情報」であることが示される。
【0025】
信頼情報DB143は、信頼性のある情報の解析結果を保持する。図4は、信頼情報DBのデータ構造の一例を示す図である。図4に示すように、信頼情報DB143は、項番と、解析結果とを対応付ける。たとえば、一つの信頼性のある情報について、一つの解析結果が登録される。各解析結果には、KeyとValueが設定される。
【0026】
一例として、解析結果(1)のデータ構造を示す。Keyには、ID、情報取得時刻、情報更新時刻、場所、ドメイン、イベント、ベクトルが設定される。Key「ID」に対するValueには、解析対象となった情報(信頼性のある情報)のURLが設定される。Key「情報取得時刻」に対するValueには、解析対象となった情報を取得した時刻が設定される。Key「情報更新時刻」に対するValueには、解析対象となった情報の更新時刻が設定される。
【0027】
Key「場所」に対するValueには、解析対象となった情報(信頼性のある情報)に含まれるテキストから抽出された場所に関するキーワードが設定される。Key「イベント」に対するValueには、解析対象となった情報(信頼性のある情報)に含まれるテキストから抽出されたイベントに関するキーワードが設定される。Key「ベクトル」に対するValueには、解析対象となった情報(信頼性のある情報)に含まれるテキストに含まれる各単語のベクトルの平均値が設定される。各単語のベクトルは、各単語の出現頻度や順序、類似性等を学習した深層学習のモデルなどを利用して算出される。
【0028】
ドメインテーブル144は、情報の属するドメインを判定する場合に利用される。図5は、ドメインテーブルのデータ構造の一例を示す図である。図5に示すように、このドメインテーブル144は、ドメインと、関連キーワードとを対応付ける。ある情報のテキストに、関連キーワードの何れかが含まれる場合に、関連キーワードに対応するドメインが、割り当てられる。たとえば、ある情報のテキストに「川」が含まれる場合には、かかる情報のドメインは「気象情報」となる。
【0029】
検索条件テーブル145は、発信情報の解析結果に類似する信頼性のある情報を検索する場合の検索条件を設定するテーブルである。図6は、検索条件テーブルのデータ構造の一例を示す図である。図6に示すように、検索条件テーブル145は、ドメインと、検索条件とを対応付ける。検索条件には、時刻検索条件、場所検索条件、その他検索条件が含まれる。ドメインは、検索対象となる情報のドメインを示す。
【0030】
時刻検索条件は、時刻に関する検索条件である。たとえば、時刻検索条件が「誤差1日」の場合には、複数の信頼性のある情報から、発信情報の情報取得時刻と、信頼性のある情報の情報取得情報との誤差が1日以内となる、信頼性のある情報を検索することを示す。
【0031】
場所検索条件は、場所に関する検索条件である。たとえば、場所検索条件が「同一市区町村」の場合には、複数の信頼性のある情報から、発信情報の場所と、信頼性のある情報の場所とが、同一市区町村となる、信頼性のある情報を検索することを示す。
【0032】
その他検索条件は、その他の検索条件である。たとえば、その他検索条件が「テキストが類似」である場合には、複数の信頼性のある情報から、発信情報のテキストと、信頼性のある情報のテキストとが類似する、信頼性のある情報を検索することを示す。たとえば、発信情報のベクトルと、信頼性のある情報のベクトルとのコサイン類似度が閾値以上となる場合に、発信情報のテキストと、信頼性のある情報のテキストとが類似するものとする。
【0033】
たとえば、発信情報のドメインが「気象情報」であり、係る発信情報と類似する信頼性のある情報を検索する場合、検索対象となる信頼性のある情報のドメインは「気象情報」に限定される。また、ドメイン「気象情報」の発信情報と類似するか否かの判定は、時刻検索条件「誤差1日」、場所検索条件「同一市区町村」、その他検索条件「テキストが類似」に基づいて実行される。
【0034】
図1の説明に戻る。制御部150は、取得部151と、信頼性確認部152と、第1解析部153と、信頼情報保存部154を有する。制御部150は、第2解析部155、信頼情報取得部156、比較部157、表示制御部158とを有する。制御部150は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードワイヤードロジック等によって実現される。
【0035】
取得部151は、クローリング等によって、インターネット上から、情報を取得する。以下の説明では、取得部151が取得した情報を「取得情報」と表記する。取得部151は、取得情報に、取得情報の取得元となるURLを設定し、信頼性確認部152に出力する。
【0036】
信頼性確認部152は、取得情報が、信頼性のある情報であるか否かを判定する。たとえば、信頼性確認部152は、取得情報に設定されたURLが、ホワイトリストテーブル141のURLと一致する場合には、取得情報を、信頼性のある情報と判定する。また、信頼性確認部152は、ホワイトリストテーブル141を基にして、URLに対応するドメインを特定し、特定したドメインを、信頼性のある情報に対応付ける。
【0037】
信頼性確認部152は、取得情報に設定されたURLが、ホワイトリストテーブル141のURLに一致しない場合には、取得情報にデジタル署名が付与されているか否かを判定する。信頼性確認部152は、取得情報にデジタル署名が付与されている際、公開鍵テーブル142を参照し、取得情報のURLに対応する公開鍵の取得可否が「可」である場合に、取得情報を、信頼性のある情報と判定する。また、信頼性確認部152は、公開鍵テーブル142を基にして、URLに対応するドメインを特定し、特定したドメインを、信頼性のある情報に対応付ける。
【0038】
信頼性確認部152は、信頼性のある情報を、第1解析部153に出力する。以下の説明では、取得情報のうち、信頼性のある情報を、単に、「信頼性のある情報」と表記する。
【0039】
第1解析部153は、信頼性のある情報を解析することで、解析結果を生成する。解析結果には、図4で説明したKey毎のValueが含まれる。第1解析部153は、信頼性のある情報の解析結果を、信頼情報保存部154に出力する。
【0040】
たとえば、第1解析部153は、信頼性のある情報に対してパースを実行し、信頼性のある情報(HTML/XML/JSON)の各要素のうち「Key、Value」に対応する要素を取得する。第1解析部153は、「Key、Value」となっている要素のテキストについて、構文解析を実行し、情報取得時刻、情報更新時刻、場所、ドメイン、イベントを抽出し、解析結果に設定する。なお、第1解析部153は、Key「ドメイン」に対応するValueは、信頼性のある情報に対応付けられたドメイン(信頼性確認部152に設定されたドメイン)を利用してもよい。
【0041】
第1解析部153は、「Key、Value」となっている要素のテキストに含まれる複数の単語のベクトルを特定し、各単語のベクトルの平均値を算出する。たとえば、第1解析部153は、単語と単語のベクトルとを対応付けた辞書情報を基にして、テキストに含まれる各単語のベクトルを特定してもよい。また、第1解析部153は、信頼性のある情報に設定されたURLを、解析結果のKey「ID」に対応するValueに設定する。
【0042】
第1解析部153は、信頼性確認部152から取得する各信頼性のある情報について、上記処理を繰り返し実行し、各解析結果を生成し、信頼情報保存部154に出力する。
【0043】
信頼情報保存部154は、第1解析部153から取得した各解析結果を、信頼情報DB143に保存する。
【0044】
第2解析部155は、SNS等で発信された発信情報であって、信憑性を判断するための発信情報を取得する。ユーザが、入力部120を操作して、取得対象となる発信情報を指定してもよい。第1解析部153は、発信情報を解析することで、解析結果を生成する。解析結果には、図4で説明したKey毎のValueが含まれる。第2解析部155は、発信情報の解析結果を、信頼情報取得部156に出力する。
【0045】
たとえば、第2解析部155は、発信情報に対してパースを実行し、発信情報(HTML/XML/JSON)の各要素のうち「Key、Value」に対応する要素を取得する。第2解析部155は、発信情報に画像が含まれる場合には、画像を基にして、人物検出を行ってもよい。
【0046】
第2解析部155は、「Key、Value」となっている要素のテキストについて、構文解析を実行し、情報取得時刻、情報更新時刻、場所、イベントを抽出し、解析結果に設定する。
【0047】
第2解析部155は、「Key、Value」となっている要素のテキストに含まれる複数の単語のベクトルを特定し、各単語のベクトルの平均値を算出する。たとえば、第2解析部155は、単語と単語のベクトルとを対応付けた辞書情報を基にして、テキストに含まれる各単語のベクトルを特定してもよい。また、第2解析部155は、発信情報の取得元となるURLを、解析結果のKey「ID」に対応するValueに設定する。
【0048】
第2解析部155は、発信情報の「Key、Value」となっている要素のテキストの単語と、ドメインテーブル144の関連キーワードとを比較して、発信情報のドメインを特定し、解析結果に設定する。
【0049】
信頼情報取得部156は、発信情報の解析結果と類似する解析結果(信頼性のある情報の解析結果)を、信頼情報DB143から検索し、発信情報の解析結果と、検索した解析結果とを、比較部157に出力する。以下において、信頼情報取得部156の処理について具体的に説明する。以下では説明の便宜上、発信情報の解析結果を「第1解析結果」、信頼性のある情報の解析結果を「第2解析結果」と表記する。
【0050】
信頼情報取得部156は、第1解析結果に設定されたドメインと、検索条件テーブル145とを基にして、ドメインに対応する検索条件を特定する。たとえば、第1解析結果のドメインを「気象情報」とすると、時刻検索条件「誤差1日」、場所検索条件「同一市区町村」、その他検索条件「テキストが類似」となる。
【0051】
信頼情報取得部156は、第1解析結果のドメインと同一のドメインとなる第2解析結果であって、時刻検索条件、場所検索条件、その他検索条件を全て満たす第2解析結果を、第1解析結果に類似する第2解析結果として検索する。なお、信頼情報取得部156に対して、一部の検索条件を満たせば類似すると判定するように、設定を行ってもよい。
【0052】
信頼情報取得部156が「時刻検索条件」を満たすか否かを判定する処理について説明する。ここでは、時刻検索条件を「誤差1日」として説明する。信頼情報取得部156は、第1解析結果のKey「情報更新時刻」のValueと、第2解析結果のKey「情報更新時刻」のValueとの差分が、1日(24時間)未満の場合に、第2解析結果が、時刻検索条件を満たすと判定する。
【0053】
信頼情報取得部156が「場所検索条件」を満たすか否かを判定する処理について説明する。ここでは、場所検索条件を「同一市区町村」として説明する。信頼情報取得部156は、第1解析結果のKey「場所」のValueと、第2解析結果のKey「場所」のValueとが、同一市区町村に含まれる場合に、第2解析結果が、場所検索条件を満たすと判定する。信頼情報取得部156は、市区町村の領域や場所の名称が設定された地図情報等を用いて、第1解析結果のKey「場所」のValueと、第2解析結果のKey「場所」のValueとが、同一市区町村に含まれか否かを判定してもよい。
【0054】
信頼情報取得部156が「その他検索条件」を満たすか否かを判定する処理について説明する。ここでは、その他検索条件を「テキストが類似」として説明する。信頼情報取得部156は、第1解析結果のKey「ベクトル」のValueと、第2解析結果のKey「ベクトル」のValueとのコサイン類似度を算出し、コサイン類似度が閾値以上の場合に、第2解析結果が、その他検索条件を満たすと判定する。
【0055】
信頼情報取得部156は、発信情報と、第1解析結果と、検索結果とを、比較部157に出力する。検索結果には、第1解析結果と類似すると判定された第2解析結果が含まれる。
【0056】
一方、信頼情報取得部156は、第1解析結果と類似する第2解析結果が存在しない場合には、第1解析結果と類似する第2解析結果が存在しない旨と、発信情報とを、表示制御部158に出力する。
【0057】
比較部157は、第1解析結果と、検索結果に含まれる第2解析結果とを比較して、第1解析結果と、第2解析結果とで差分箇所が存在するか否かを判定する。たとえば、比較部157は、上記の信頼情報取得部156が「時刻検索条件」、「場所検索条件」、「その他検索条件」を満たすか否かを判定する場合に用いたKey以外のKey(たとえば、イベント)のValueを比較する。
【0058】
第1解析結果のKey「イベント」のValueを「氾濫しそう」とし、検索結果に含まれる第2解析結果のKey「イベント」のValueを「水位1.5m 避難情報なし」として、比較部の説明を行う。たとえば、第1解析結果のKey「イベント」のValueを「氾濫しそう」を第1イベントテキストと表記し、検索結果に含まれる第2解析結果のKey「イベント」のValueを「水位1.5m 避難情報なし」を第2イベントテキストと表記する。
【0059】
比較部157は、第1イベントテキスト、第2イベントテキストに対して形態素解析を実行し、形態素に分割する。比較部157は、第1イベントテキストの各形態素と、第2イベントテキストの各形態素とを比較する。比較部157は、第1イベントテキストの各形態素のうち、第2イベントテキストの各形態素と一致しない各形態素を差分箇所として特定する。たとえば、第1解析結果のKey「イベント」のValueを「氾濫しそう」とし、検索結果に含まれる第2解析結果のKey「イベント」のValueを「水位1.5m 避難情報なし」との比較結果による差分箇所は「氾濫しそう」となる。
【0060】
比較部157は、上記の処理を実行し、差分箇所が存在しない場合には、発信情報と、第1比較結果情報とを、表示制御部158に出力する。たとえば、第1比較結果情報には、第2解析結果のURLが設定される。
【0061】
一方、比較部157は、差分箇所が存在する場合には、発信情報と、第2比較結果情報を、表示制御部158に出力する。たとえば、第2比較結果情報には、差分箇所と、第2解析結果のURLが設定される。
【0062】
表示制御部158は、発信情報と、差分箇所とを対応付けて、表示部130に表示させる。図7は、表示制御部の処理を説明するための図である。図7では、もとの発信情報(発信情報のテキスト)を、表示情報50とする。
【0063】
表示制御部158は、比較部157から、第1比較結果情報を取得した場合、表示情報51を、表示部130に表示させる。表示情報51では、発信情報の場所、イベントのテキストと共に、「関連情報あり」のアイコン51aを表示させる。表示制御部158は、アイコン51aが選択されると、第1比較結果情報に設定された第2解析結果のURLや、第2解析結果のテキストを表示させる。
【0064】
表示制御部158は、比較部157から、第2比較結果情報を取得した場合、表示情報52を、表示部130に表示させる。表示情報52では、発信情報の場所、イベントのテキストのうち、差分箇所が強調表示される。表示制御部158は、強調表示された差分箇所が、ユーザによって選択された場合に、第2解析結果のURLや、第2解析結果のテキストを合わせて表示させてもよい。
【0065】
表示制御部158は、信頼情報取得部156から、第1解析結果と類似する第2解析結果が存在しない旨と、発信情報とを取得した場合、表示情報53を、表示部130に表示させる。表示制御部158は、表示情報53に、関連情報がない旨を合わせて表示させてもよい。
【0066】
次に、本実施例に係る情報表示装置100の処理手順の一例について説明する。図8は、本実施例に係る情報表示装置の処理手順を示すフローチャート(1)である。図8に示すように、情報表示装置100の取得部151は、クローリングを実行し、情報を取得する(ステップS101)。情報表示装置100の信頼性確認部152は、信頼性確認処理を実行する(ステップS102)。
【0067】
情報表示装置100の第1解析部153は、信頼性のある情報について、パースを実行する(ステップS103)。第1解析部153は、テキストの構文解析を実行する(ステップS104)。第1解析部153は、テキストに含まれる各単語のベクトルの平均値を算出する(ステップS105)。
【0068】
情報表示装置100の信頼情報保存部154は、信頼性のある情報の解析結果を信頼情報DB143に保存する(ステップS106)。
【0069】
ここで、図8のステップ102で説明した信頼性確認処理の処理手順の一例について説明する。図9は、信頼性確認処理の処理手順を示すフローチャートである。図9に示すように、情報表示装置100の信頼性確認部152は、取得情報のURLがホワイトリストテーブル141のURLと一致するか否かを判定する(ステップS201)。
【0070】
信頼性確認部152は、URLに一致する場合には(ステップS202,Yes)、取得情報を、信頼性のある情報と判定する(ステップS203)。
【0071】
一方、信頼性確認部152は、URLに一致しない場合には(ステップS202,No)、取得情報にデジタル署名がなされているか否かを判定する(ステップS204)。
【0072】
信頼性確認部152は、デジタル署名がなされてない場合には(ステップS205,No)、取得情報を、信頼性のある情報ではないと判定する(ステップS206)。
【0073】
一方、信頼性確認部152は、デジタル署名がなされている場合には(ステップS205,Yes)、公開鍵テーブル142に基づき、取得情報のURLに対応する公開鍵の取得可否が「可」であるか否かを判定する(ステップS207)。
【0074】
信頼性確認部152は、取得可否が「可」ではない場合には(ステップS208,No)、ステップS206に移行する。一方、信頼性確認部152は、取得可否が「可」となる場合には(ステップS208,Yes)、ステップS203に移行する。
【0075】
図10は、本実施例に係る情報表示装置の処理手順を示すフローチャート(2)である。情報表示装置100の第2解析部155は、発信情報を取得する(ステップS301)。第2解析部155は、発信情報について、パースを実行する(ステップS302)。
【0076】
第2解析部155は、発信情報に画像が含まれる場合には、人物検出を実行する(ステップS303)。第2解析部155は、テキストの構文解析を実行する(ステップS304)。第2解析部155は、テキストに含まれる各単語のベクトルの平均値を算出する(ステップS305)。第2解析部155は、ドメインテーブル144を基にして、発信情報のドメインを推定する(ステップS306)。
【0077】
信頼情報取得部156は、検索条件テーブル145を基にして、発信情報のドメインに対応する検索条件を特定する(ステップS307)。信頼情報取得部156は、検索条件を基にして、発信情報の解析結果と類似する解析結果を、信頼情報DB143から検索する(ステップS308)。
【0078】
情報表示装置100の比較部157は、発信情報の解析結果と、信頼情報DB143から検索した解析結果とを比較する(ステップS309)。情報表示装置100の表示制御部158は、表示処理を実行する(ステップS310)。
【0079】
ここで、図10のステップS310で説明した表示処理の処理手順の一例について説明する(ステップS310)。図11は、表示処理の処理手順を示すフローチャートである。図11に示すように、情報表示装置100の表示制御部158は、発信情報の解析結果と類似する解析結果が検索されたか否かを判定する(ステップS401)。
【0080】
表示制御部158は、類似する解析結果が検索されていない場合には(ステップS402,No)、信頼性のある情報がない旨の情報を表示部130に表示させる(ステップS403)。たとえば、表示制御部158は、ステップS403において、図7の表示情報53を表示部130に表示させる。
【0081】
一方、表示制御部158は、類似する解析結果が検索された場合には(ステップS402,Yes)、発信情報の解析結果と、検索された解析結果との差分箇所が存在するか否かを判定する(ステップS404)。
【0082】
表示制御部158は、発信情報の解析結果と、検索された解析結果との差分箇所が存在する場合には(ステップS405,Yes)、発信情報と、差分箇所とを表示部130に表示させる(ステップS406)。たとえば、表示制御部158は、ステップS406において、図7の表示情報52を表示部130に表示させる。
【0083】
表示制御部158は、発信情報の解析結果と、検索された解析結果との差分箇所が存在しない場合には(ステップS405,No)、発信情報と、信頼性のある情報とを表示部130に表示させる(ステップS407)。たとえば、表示制御部158は、ステップS407において、図7の表示情報51を表示部130に表示させる。
【0084】
次に、本実施例に係る情報表示装置100の効果について説明する。情報表示装置100は、信頼性のある情報を取得し、信頼性のある情報を事前に解析しておく。情報表示装置100は、匿名のユーザが発信した発信情報を取得すると、発信情報を解析する。情報表示装置100は、発信情報の解析結果に類似する解析結果に対応する信頼性のある情報を取得し、取得した信頼性のある情報と、発信情報との差分箇所を、発信情報と共に表示させる。これによって、発信情報の信憑性を判断するための情報を提示することができる。
【0085】
情報表示装置100は、ホワイトリストテーブル141に、取得情報のURLが設定されている場合に、取得情報を、信頼性のある情報と判定する。また、情報表示装置100は、取得情報にデジタル署名が付与されており、公開鍵が取得可能である場合に、取得情報を信頼性のある情報と判定する。これによって、信頼性のある情報を適切に取得することができる。
【0086】
情報表示装置100は、発信情報と、発信情報の解析結果と類似する、信頼性のある情報の解析結果のテキストを表示させる。これによって、発信情報が信憑性のある情報であるという根拠を確認することができる。
【0087】
情報表示装置100は、信頼性のある情報を解析し、解析結果として、情報取得時刻、情報更新時刻、場所、ドメイン、イベントを抽出する。情報表示装置100は、発信情報を解析し、解析結果として、情報取得時刻、情報更新時刻、場所、ドメイン、イベントを抽出する。これによって、発信情報の解析結果と、信頼性のある情報の解析結果とが類似するか否かを判定することができる。
【0088】
ところで、上述した情報表示装置100の実施例は一例である。たとえば、情報表示装置100は、クライアントと通信を行い、クライアントから発信情報を受信してもよい。情報表示装置100は、クライアントから発信情報を受信すると、発信情報を解析する。情報表示装置100は、発信情報の解析結果に類似する解析結果に対応する信頼性のある情報を取得し、取得した信頼性のある情報と、発信情報との差分箇所を、発信情報と共に、クライアントに表示させる。これによって、クライアントの機能を最小限にして、発信された情報の信憑性を判断するための情報を提示することができる。
【0089】
図12は、その他の実施例を説明するための図である。図12に示すように、情報表示装置100は、クライアント60に接続される。クライアント60は、受信部61、リクエスト送信部62、比較結果受信部63、表示制御部64を有する。
【0090】
受信部61は、SNS等で発信された発信情報であって、信憑性を判断するための発信情報を受信する。受信部61は、発信情報をリクエスト送信部62に出力する。
【0091】
リクエスト送信部62は、発信情報のリクエストを、情報表示装置100に送信する。
【0092】
情報表示装置100は、通信部110を介して、クライアント60とデータの送受信を実行する。情報表示装置100は、クライアント60から発信情報のリクエストを受信すると、第2解析部155、信頼情報取得部156、比較部157が上記処理を実行し、比較結果を、クライアント60に送信する。
【0093】
比較結果受信部63は、比較結果を情報表示装置100から受信すると、比較結果を、表示制御部64に出力する。
【0094】
表示制御部64は、情報表示装置100の表示制御部158に対応する処理を実行する。たとえば、表示制御部64は、発信情報と、差分箇所とを対応付けて、クライアントの表示部に表示させる。
【0095】
次に、上述した情報表示装置100と同様の機能を実現するコンピュータのハードウェア構成の一例について説明する。図13は、実施例の情報表示装置と同様の機能を実現するコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
【0096】
図13に示すように、コンピュータ200は、各種演算処理を実行するCPU201と、ユーザからのデータの入力を受け付ける入力装置202と、ディスプレイ203とを有する。また、コンピュータ200は、有線または無線ネットワークを介して、外部装置等との間でデータの授受を行う通信装置204と、インタフェース装置205とを有する。また、コンピュータ200は、各種情報を一時記憶するRAM206と、ハードディスク装置207とを有する。そして、各装置201~207は、バス208に接続される。
【0097】
ハードディスク装置207は、取得プログラム207a、信頼性確認プログラム207b、第1解析プログラム207c、信頼情報保存プログラム207dを有する。ハードディスク装置207は、第2解析プログラム207e、信頼情報取得プログラム207f、比較プログラム207g、表示制御プログラム207hを有する。また、CPU201は、各プログラム207a~207hを読み出してRAM206に展開する。
【0098】
取得プログラム207aは、取得プロセス206aとして機能する。信頼性確認プログラム207bは、信頼性確認プロセス206bとして機能する。第1解析プログラム207cは、第1解析プロセス206cとして機能する。信頼情報保存プログラム207dは、信頼情報保存プロセス206dとして機能する。第2解析プログラム207eは、第2解析プロセス206eとして機能する。信頼情報取得プログラム207fは、信頼情報取得プロセス206fとして機能する。比較プログラム207gは、比較プロセス206gとして機能する。表示制御プログラム207hは、表示制御プロセス206hとして機能する。
【0099】
取得プロセス206aの処理は、取得部151の処理に対応する。信頼性確認プロセス206bの処理は、信頼性確認部152の処理に対応する。第1解析プロセス206cの処理は、第1解析部153の処理に対応する。信頼情報保存プロセス206dの処理は、信頼情報保存部154の処理に対応する。第2解析プロセス206eの処理は、第2解析部155の処理に対応する。信頼情報取得プロセス206fの処理は、信頼情報取得部156の処理に対応する。比較プロセス206gの処理は、比較部157の処理に対応する。表示制御プロセス206hの処理は、表示制御部158の処理に対応する。
【0100】
なお、各プログラム207a~207hについては、必ずしも最初からハードディスク装置207に記憶させておかなくても良い。例えば、コンピュータ200に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD-ROM、DVD、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に各プログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ200が各プログラム207a~207hを読み出して実行するようにしてもよい。
【0101】
以上の各実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0102】
(付記1)発信情報を解析することで、前記発信情報の第1解析情報を抽出し、
複数の信頼性のある情報を解析することで得られる複数の第2解析情報と、前記第1解析情報とを基にして、前記第1解析情報に類似する第2解析情報を取得し、
前記第1解析情報と、前記第1解析情報に類似する第2解析情報とを比較し、
比較した結果と、前記発信情報とを表示する
処理を実行する制御部を有する情報表示装置。
【0103】
(付記2)事前登録された場所から取得した情報、および、デジタル署名が付与された情報を、前記信頼性のある情報として取得する処理を更に実行することを特徴とする付記1に記載の情報表示装置。
【0104】
(付記3)前記表示する処理は、前記第1解析情報と、前記第1解析情報に類似する第2解析情報との差分箇所と、前記発信情報とを表示することを特徴とする付記2に記載の情報表示装置。
【0105】
(付記4)前記抽出する処理は、前記発信情報を解析することで、前記発信情報が発信された時刻、前記発信情報のテキストに含まれる場所、前記発信情報に含まれるテキストに含まれるイベントのうち少なくとも一つを前記第1解析情報として抽出し、
前記取得する処理は、前記信頼性のある情報を解析することで、前記信頼性のある情報が発信された時刻、前記信頼性のある情報のテキストに含まれる場所、前記テキストに含まれるイベントのうち少なくとも一つを前記第2解析情報として抽出する処理を更に実行することを特徴とする付記1に記載の情報表示装置。
【0106】
(付記5)前記表示する処理は、前記発信情報と、前記第2解析情報の場所およびイベントとを表示させることを特徴とする付記3に記載の情報表示装置。
【0107】
(付記6)前記抽出する処理は、クライアントから受信する発信情報を解析することで、前記発信情報の第1解析情報を抽出し、前記第1解析情報と、前記第1解析情報に類似する第2解析情報との比較結果を、前記クライアントに送信する処理を更に実行することを特徴とする付記1に記載の情報表示装置。
【0108】
(付記7)発信情報を解析することで、前記発信情報の第1解析情報を抽出し、
複数の信頼性のある情報を解析することで得られる複数の第2解析情報と、前記第1解析情報とを基にして、前記第1解析情報に類似する第2解析情報を取得し、
前記第1解析情報と、前記第1解析情報に類似する第2解析情報とを比較し、
比較した結果と、前記発信情報とを表示する
処理をコンピュータが実行することを特徴とする情報表示方法。
【0109】
(付記8)事前登録された場所から取得した情報、および、デジタル署名が付与された情報を、前記信頼性のある情報として取得する処理を更に実行することを特徴とする付記7に記載の情報表示方法。
【0110】
(付記9)前記表示する処理は、前記第1解析情報と、前記第1解析情報に類似する第2解析情報との差分箇所と、前記発信情報とを表示することを特徴とする付記8に記載の情報表示方法。
【0111】
(付記10)前記抽出する処理は、前記発信情報を解析することで、前記発信情報が発信された時刻、前記発信情報のテキストに含まれる場所、前記発信情報に含まれるテキストに含まれるイベントのうち少なくとも一つを前記第1解析情報として抽出し、
前記取得する処理は、前記信頼性のある情報を解析することで、前記信頼性のある情報が発信された時刻、前記信頼性のある情報のテキストに含まれる場所、前記テキストに含まれるイベントのうち少なくとも一つを前記第2解析情報として抽出する処理を更に実行することを特徴とする付記7に記載の情報表示方法。
【0112】
(付記11)前記表示する処理は、前記発信情報と、前記第2解析情報の場所およびイベントとを表示させることを特徴とする付記9に記載の情報表示方法。
【0113】
(付記12)前記抽出する処理は、クライアントから受信する発信情報を解析することで、前記発信情報の第1解析情報を抽出し、前記第1解析情報と、前記第1解析情報に類似する第2解析情報との比較結果を、前記クライアントに送信する処理を更に実行することを特徴とする付記7に記載の情報表示方法。
【0114】
(付記13)発信情報を解析することで、前記発信情報の第1解析情報を抽出し、
複数の信頼性のある情報を解析することで得られる複数の第2解析情報と、前記第1解析情報とを基にして、前記第1解析情報に類似する第2解析情報を取得し、
前記第1解析情報と、前記第1解析情報に類似する第2解析情報とを比較し、
比較した結果と、前記発信情報とを表示する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報表示プログラム。
【0115】
(付記14)事前登録された場所から取得した情報、および、デジタル署名が付与された情報を、前記信頼性のある情報として取得する処理を更に実行することを特徴とする付記13に記載の情報表示プログラム。
【0116】
(付記15)前記表示する処理は、前記第1解析情報と、前記第1解析情報に類似する第2解析情報との差分箇所と、前記発信情報とを表示することを特徴とする付記14に記載の情報表示プログラム。
【0117】
(付記16)前記抽出する処理は、前記発信情報を解析することで、前記発信情報が発信された時刻、前記発信情報のテキストに含まれる場所、前記発信情報に含まれるテキストに含まれるイベントのうち少なくとも一つを前記第1解析情報として抽出し、
前記取得する処理は、前記信頼性のある情報を解析することで、前記信頼性のある情報が発信された時刻、前記信頼性のある情報のテキストに含まれる場所、前記テキストに含まれるイベントのうち少なくとも一つを前記第2解析情報として抽出する処理を更に実行することを特徴とする付記13に記載の情報表示プログラム。
【0118】
(付記17)前記表示する処理は、前記発信情報と、前記第2解析情報の場所およびイベントとを表示させることを特徴とする付記15に記載の情報表示プログラム。
【0119】
(付記18)前記抽出する処理は、クライアントから受信する発信情報を解析することで、前記発信情報の第1解析情報を抽出し、前記第1解析情報と、前記第1解析情報に類似する第2解析情報との比較結果を、前記クライアントに送信する処理を更に実行することを特徴とする付記13に記載の情報表示プログラム。
【符号の説明】
【0120】
100 情報表示装置
110 通信部
120 入力部
130 表示部
140 記憶部
141 ホワイトリストテーブル
142 公開鍵テーブル
143 信頼情報DB
144 ドメインテーブル
145 検索条件テーブル
150 制御部
151 取得部
152 信頼性確認部
153 第1解析部
154 信頼情報保存部
155 第2解析部
156 信頼情報取得部
157 比較部
158 表示制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13