(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024047746
(43)【公開日】2024-04-08
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
F21V 21/35 20060101AFI20240401BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20240401BHJP
F21V 15/01 20060101ALI20240401BHJP
F21S 8/04 20060101ALI20240401BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20240401BHJP
【FI】
F21V21/35
F21S2/00 365
F21V15/01 300
F21S8/04 110
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022153408
(22)【出願日】2022-09-27
(71)【出願人】
【識別番号】505455945
【氏名又は名称】コイズミ照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】藤本 佳史
(57)【要約】
【課題】ライン照明との外観上の連続性を確保することができる照明器具を提供する。
【解決手段】照明器具1は、直方体形状のライン照明L1に連接される。照明器具1は、取付ユニット3と、灯具本体2とを備える。取付ユニット3は、レール部Rに対して下方から取り付くとともに、ライン照明L1に連接される。灯具本体2は、取付ユニット3に連結される。取付ユニット3は、筐体3Aを有する。筐体3Aは、ライン照明L1に向き合う側面201、202に、ライン照明L1の端部L4を収容する凹部3B、3Cを有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
直方体形状のライン照明に連接される照明器具であって、
取付体に対して下方から取り付くとともに、前記ライン照明に連接される取付ユニットと、
前記取付ユニットに連結される灯具本体と
を備え、
前記取付ユニットは、筐体を有し、
前記筐体は、前記ライン照明に向き合う側面に、前記ライン照明の端部を収容する凹部を有する、照明器具。
【請求項2】
前記凹部は、前記ライン照明の長手方向に平行、かつ、互いに対向する第1壁と第2壁とを有し、
前記第1壁と前記第2壁のそれぞれは、前記筐体の前記側面から突出している、請求項1に記載の照明器具。
【請求項3】
前記第1壁の内面は、前記ライン照明の第1外面に対向し、
前記第2壁の内面は、前記ライン照明の第2外面に対向し、
前記凹部における前記第1壁の内面から前記第2壁の内面までの寸法は、前記ライン照明における前記第1外面から前記第2外面までの寸法よりも大きい、請求項2に記載の照明器具。
【請求項4】
前記凹部は、前記第1壁と前記第2壁とを接続する第3壁を有し、
前記第3壁は、前記取付体よりも前記灯具本体側に位置する、請求項2又は請求項3に記載の照明器具。
【請求項5】
前記第3壁の内面は、前記ライン照明の第3外面に対向し、
前記第3壁と直交する方向における前記第3壁の内面から前記取付ユニットの上面までの寸法は、前記第3外面と直交する方向における前記ライン照明の寸法よりも大きい、請求項4に記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、配線ダクトに対して下方から取り付けられる、電源ボックス装置が開示されている。電源ボックス装置は、照明器具の電源が収納される電源ボックスと、配線ダクトと電気的に接続するプラグとを備える。電源ボックスは、配線ダクトが延びる方向と同じ方向に長い略直方体形状である。電源ボックス装置には、スポットライトが装着される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
配線ダクトには、複数の照明器具が取り付けられる場合がある。例えば、特許文献1に開示された電源ボックス装置を有するスポットライトと、配線ダクトが延びる方向に長いライン照明とが、同一の配線ダクトに連接した状態に取り付けられる。特許文献1では、スポットライトの電源ボックス装置とライン照明とが連接した状態に取り付けられた場合の、外観上の連続性を確保することについて考慮されていなかった。そのため、スポットライトの電源ボックス装置とライン照明との外観上の一体感が乏しく、設置空間の美観が損なわれてしまう可能性があった。
【0005】
本発明は、ライン照明との外観上の連続性を確保することができる照明器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に開示する照明器具は、直方体形状のライン照明に連接される。前記照明器具は、取付ユニットと、灯具本体とを備える。前記取付ユニットは、取付体に対して下方から取り付くとともに、前記ライン照明に連接される。前記灯具本体は、前記取付ユニットに連結される。前記取付ユニットは、筐体を有する。前記筐体は、前記ライン照明に向き合う側面に、前記ライン照明の端部を収容する凹部を有する。
【0007】
本願に開示する照明器具において、前記凹部は、前記ライン照明の長手方向に平行、かつ、互いに対向する第1壁と第2壁とを有することが好ましい。前記第1壁と前記第2壁のそれぞれは、前記筐体の前記側面から突出していることが好ましい。
【0008】
本願に開示する照明器具において、前記第1壁の内面は、前記ライン照明の第1外面に対向することが好ましい。前記第2壁の内面は、前記ライン照明の第2外面に対向することが好ましい。前記凹部における前記第1壁の内面から前記第2壁の内面までの寸法は、前記ライン照明における前記第1外面から前記第2外面までの寸法よりも大きいことが好ましい。
【0009】
本願に開示する照明器具において、前記凹部は、前記第1壁と前記第2壁とを接続する第3壁を有することが好ましい。前記第3壁は、前記取付体よりも前記灯具本体側に位置することが好ましい。
【0010】
本願に開示する照明器具において、前記第3壁の内面は、前記ライン照明の第3外面に対向することが好ましい。前記第3壁と直交する方向における前記第3壁の内面から前記取付ユニットの上面までの寸法は、前記第3外面と直交する方向における前記ライン照明の寸法よりも大きいことが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ライン照明との外観上の連続性を確保することができる照明器具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】実施形態1に係る照明器具を示す斜視図である。
【
図2】実施形態1に係る照明器具とライン照明とが連接した状態を示す斜視図である。
【
図3】照明器具が第1姿勢となったときの斜視図である。
【
図4】照明器具が第2姿勢となったときの斜視図である。
【
図5】照明器具が第1姿勢となったときの平面図である。
【
図6】照明器具が第2姿勢となったときの平面図である。
【
図10】
図6に示す照明器具のX-X断面を示す図である。
【
図11】
図6に示す照明器具のXI-XI断面を示す図である。
【
図12】実施形態2に係る照明器具が第1姿勢となったときの斜視図である。
【
図13】実施形態2に係る照明器具が第2姿勢となったときの斜視図である。
【
図14】実施形態2に係る照明器具が第1姿勢となったときの平面図である。
【
図15】実施形態2に係る照明器具が第2姿勢となったときの平面図である。
【
図16】
図15に示す照明器具のXVI-XVI断面を示す図である。
【
図17】実施形態3に係る照明器具の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。なお、実施形態において、X軸、Y軸、及びZ軸は互いに直交する。X軸及びY軸は、水平面に平行である。Z軸は、鉛直線に平行である。第1方向PD1は、X軸方向に延びる。第2方向PD2は、Y軸方向に延びる。第3方向PD3は、Z軸方向に延びる。
【0014】
<実施形態1>
図1~
図11を参照して、実施形態1に係る照明器具1について説明する。
図1は、実施形態1に係る照明器具1の斜視図である。
図2は、実施形態1に係る照明器具1とライン照明L1とが連接した状態を示す斜視図である。
【0015】
図1及び
図2に示されるように、照明器具1は、レール部Rに取り付けられる。レール部Rは、天井等に固定されている。レール部Rは、取付体の一例である。第1方向PD1は、レール部Rが延びる方向である。また、ライン照明L1もレール部Rに取り付けられる。
図1の例では、1つのライン照明L1がレール部Rに取り付けられている。
図2の例では、2つのライン照明L1がレール部Rに取り付けられ、かつ、2つのライン照明L1と照明器具1とが連接されている。より具体的には、照明器具1のX軸方向における一方側に1つのライン照明L1が連接され、照明器具1のX軸方向における他方側にもう1つのライン照明L1が連接されている。なお、ライン照明L1は2つである必要はなく、いずれか一方のみであってもよい。
【0016】
照明器具1は、灯具本体2と、取付ユニット3とを備える。灯具本体2は、取付ユニット3に連結される。例えば、灯具本体2は、後述する連結アーム部4によって取付ユニット3に連結される。灯具本体2は、光源ユニット2aを内蔵し、光源ユニット2aが発する光を外部へ出射する。本実施形態において、灯具本体2は、スポットライトである。なお、灯具本体2は、スポットライトに限定されず、ペンダントライト等であってもよい。取付ユニット3は、レール部Rに対して下方から取り付くとともに、ライン照明L1に連接される。第3方向PD3は、取付ユニット3がレール部Rに取り付く方向である。
【0017】
ライン照明L1は、光源部L2と取付枠L3とを備える。取付枠L3は、角筒形状であり、レール部Rに対して下方から取り付く。取付枠L3は、例えば金属製である。取付枠L3の内部には、電源部(図示せず)が収容される。レール部Rから電源部へ、外部電源の外部電力が供給される。光源部L2は、角筒形状であり、取付枠L3に固定される。光源部L2の内部には、LED(Light Emitting Diode)等の光源(図示せず)が収容される。光源部L2は、例えば樹脂製であり、光を透過又は拡散させる。取付枠L3の電源部から光源部L2の光源へ、点灯用の電力が供給される。
【0018】
ライン照明L1は、第1外面L1A(
図5を参照)と、第2外面L1Bと、第3外面L1Cと、第4外面L1D(
図11を参照)とを有する。第1外面L1Aと第2外面L1Bとは、第2方向PD2において間隔をあけて配置され、互いに対向する。第2方向PD2は、第1方向PD1に直交する方向である。第3外面L1Cと第4外面L1Dとは、第3方向PD3において間隔をあけて配置され、互いに対向する。なお、第3外面L1Cは下方側に配置され、第4外面L1Dは上方側、すなわちレール部Rに違い側に配置される。
【0019】
角筒形状の取付枠L3の両端開口部は、一対の閉塞部材L3A、L3Aにより閉塞される(
図11を参照)。同様に、角筒形状の光源部L2の両端開口部は、一対の閉塞部材L2A、L2Aにより閉塞される。1組の閉塞部材L2A、L3Aは、端部L4を構成する。
【0020】
次に、
図1~
図6を参照して、取付ユニット3の概要を説明する。
図3は、照明器具1が第1姿勢となったときの斜視図である。
図4は、照明器具1が第2姿勢となったときの斜視図である。
図5は、照明器具1が第1姿勢となったときの平面図である。
図6は、照明器具1が第2姿勢となったときの平面図である。
【0021】
取付ユニット3は、筐体3Aを有する。筐体3Aは、凹部3B、3Cを有する。凹部3Cは、筐体3Aを構成する面のうちの一方のライン照明L1に向き合う側面201に設けられ、一方のライン照明L1の端部L4を収容する。凹部3Bは、筐体3Aを構成する面のうちの他方のライン照明L1に向き合う側面202に設けられ、他方のライン照明L1の端部L4を収容する。
【0022】
この構成により、照明器具1とライン照明L1とが連接した状態に取り付けられた場合に、凹部3B又は凹部3Cにライン照明L1の端部L4が収容される。これにより、照明器具1の取付ユニット3とライン照明L1とが一直線状に配置される。また、第1方向PD1における照明器具1とライン照明L1との隙間が取付ユニット3によって隠される。よって、照明器具1の取付ユニット3とライン照明L1との外観上の連続性を確保することができる。また、照明器具1の取付ユニット3とライン照明L1との外観上の一体感を高めることができる。よって、設置空間の美観が損なわれることを抑制できる。
【0023】
次に、
図1~
図11を参照して、照明器具1の詳細について説明する。
図7は、照明器具1の上半分の分解斜視図である。
図8は、照明器具1の下半分の分解斜視図である。
図9は、プラグ部100の分解斜視図である。
図10は、
図6に示す照明器具1のX-X断面を示す図である。
図11は、
図6に示す照明器具1のXI-XI断面を示す図である。
【0024】
レール部Rは、外部電源の外部電力を照明器具1及びライン照明L1に伝達する。
図1、
図2、及び
図10に示されるように、レール部Rは、長尺状であり、一対の伝達部R1、凹部R2、及び開口部R3を含む。一対の伝達部R1は、凹部R2の側壁から突出した形状である。一対の伝達部R1には、照明器具1及びライン照明L1に電力を供給するための電源電圧が印加される。レール部Rは、例えば、建造物のような構造物における取付部に取り付けられる。取付部は、例えば、建造物における部屋の天井面(天井の表面)である。なお、レール部Rは、天井面に限らず天井に埋設されてもよい。具体的には、天井に形成された凹部にレール部Rを取り付けることで、レール部Rが天井に埋設される。
【0025】
まず、取付ユニット3について説明する。取付ユニット3は、プラグ部100と、取付台200と、本体部210と、プラグカバー220とを含む。
【0026】
取付台200は、U字形状の部材である。取付台200は、例えば金属製である。取付台200は、側面201と、側面202と、上面203とを有する。側面201は、第1方向PD1に直交する面であり、レール部Rに取り付けられた際に一方のライン照明L1の端部L4に対向する。側面202は、側面201と略平行、かつ、側面201と間隔をあけて配置される。側面202は、レール部Rに取り付けられた際に他方のライン照明L1の端部L4に対面する。上面203は、側面201と側面202とを接続する面である。照明器具1がレール部Rに取り付けられた際に、上面203は上方側、すなわちレール部Rの側を向く。上面203は、第2壁212と接する辺側に切欠部204を有する。切欠部204は、取付台200の内部と取付台200の外部とを連通する。
【0027】
本体部210は、U字形状の部材である。本体部210は、例えば金属製である。本体部210は、第1壁211と、第2壁212と、第3壁213とを有する。第1壁211は、第1方向PD1と第3方向PD3とに略平行な面である。第2壁212は、第1壁211と略平行、かつ、第1壁211と間隔をあけて配置される。第2壁212は、上面203と接する辺側に切欠部214を有する。切欠部214は、本体部210の内部と本体部210の外部とを連通する。第3壁213は、第1壁211と第2壁212とを接続する面である。また、取付台200と本体部210とが組み合わされた状態において、第3壁213は上面203に対向する。照明器具1がレール部Rに取り付けられた状態において、第3壁213は下を向く。
【0028】
プラグカバー220は、U字形状の部材であり、切欠部204、214の一部を塞ぐ部材である。なお、切欠部204、214の残りの部分は、プラグ部100により塞がれる。プラグカバー220は、例えば金属製又は樹脂製である。プラグカバー220は、第1面221と、第2面222と、第3面223とを有する。第1面221は、第1方向PD1に直交する面であり、取付台200の側面201に対面する。第2面222は、第1面221と略平行、かつ、第1面221と間隔をあけて配置される。第2面222は、取付台200の側面202に対面する。第3面223は、第1面221と222とを接続する面である。第3面223は、本体部210の第3壁213に対面する。
【0029】
本実施形態1に係る照明器具1が有する取付ユニット3と、後述する実施形態2に係る照明器具1が有する取付ユニット3とでは、大きさが異なる。一方、プラグ部100は、取付ユニット3の大きさによらず、同じ大きさである。そのため、本実施形態において取付ユニット3とプラグ部100とが組み付いた際には切欠部204、214の一部が開口した状態となる。切欠部204、214の一部開口を塞ぐために、プラグカバー220が使用される。
【0030】
また、プラグカバー220において、第1面221と第2面222と第3面223とで囲まれた空間は、プラグ部100のレバー部132に使用者がアクセスするための空間である。
【0031】
取付台200と、プラグ部100と、プラグカバー220とは、ネジ206C、206Dによって共締めされ、一体物となる。また、取付台200と本体部210とは、ネジ215A~215Dによって締結され、一体物、すなわち筐体3Aとなる。これにより、取付台200、プラグ部100、プラグカバー220、及び本体部210が一体物、すなわち取付ユニット3となる。
【0032】
上述のとおり、筐体3Aは、ライン照明L1に向き合う側面201、202に、ライン照明L1の端部L4を収容する凹部3B、3Cを有する。凹部3Bは、ライン照明L1の長手方向(すなわち第1方向PD1)に平行、かつ、互いに対向する第1壁211と第2壁212とを有する。第1壁211と第2壁212のそれぞれは、筐体3Aの側面202から突出している。また、凹部3Cも、ライン照明L1の長手方向に平行、かつ、互いに対向する第1壁211と第2壁212とを有する。第1壁211と第2壁212のそれぞれは、筐体3Aの側面201から突出している。換言すれば、第1方向PD1の本体部210の長さは、第1方向PD1の取付台200の長さよりも長い。その結果、第1壁211と第2壁212の凹部3B側の端部が、凹部3B側の側面202から突出する。また、第1壁211と第2壁212の凹部3C側の端部が、凹部3C側の側面201から突出する。
【0033】
側面201から突出した第1壁211と第2壁212とによって、第1方向PD1における取付ユニット3とライン照明L1との隙間が隠される。同様に、側面202から突出した第1壁211と第2壁212とによって、第1方向PD1における取付ユニット3とライン照明L1との隙間が隠される。また、ライン照明L1における光源部L2と閉塞部材L2Aとの境目(継ぎ目)、及び取付枠L3と閉塞部材L3Aとの境目(継ぎ目)を、凹部3B、3C内に位置させることで、境目(継ぎ目)が第1壁211と第2壁212とによって隠される。よって、照明器具1の取付ユニット3とライン照明L1との外観上の連続性を確保することができるとともに、外観上の一体感を高めることができる。さらに、
図2に示すように取付ユニット3に2つのライン照明L1を連接した際に、2つのライン照明L1の外観上の連続性(一直線性)を確保できる。換言すると、取付ユニット3に対してあたかも1つのライン照明L1が貫通するような外観にすることができる。このような外観を実現するためには、
図5に示すように取付ユニット3の寸法D12がライン照明L1の寸法D11よりも大きいことが好ましい。寸法D12は、第1壁211の外面から第2壁212の外面までの寸法である。
【0034】
また、凹部3Bは、第1壁211と第2壁212とを接続する第3壁213を有する。第3壁213は、取付体であるレール部Rよりも灯具本体2側に位置する。凹部3Bにおいて、第3壁213は側面202から突出している。また、凹部3Cも、第1壁211と第2壁212とを接続する第3壁213を有する。凹部3Cにおいて、第3壁213は、側面201から突出している。換言すれば、第1方向PD1の本体部210の長さは、第1方向PD1の取付台200の長さよりも長い。その結果、第3壁213の凹部3B側の端部が、凹部3B側の側面202から突出する。また、第3壁213の凹部3C側の端部が、凹部3C側の側面201から突出する。
【0035】
側面201から突出した第3壁213によって、第1方向PD1の下方側における取付ユニット3とライン照明L1との隙間が隠される。同様に、側面202から突出した第3壁213によって、第1方向PD1における取付ユニット3とライン照明L1との隙間が隠される。また、ライン照明L1における光源部L2と閉塞部材L2Aとの境目(継ぎ目)を凹部3B、3C内に位置させることで、境目が第3壁213によって隠される。よって、照明器具1の取付ユニット3とライン照明L1との外観上の連続性を確保することができるとともに、外観上の一体感を高めることができる。また、側面201から突出した第3壁213により、ライン照明L1の端部L4が保持されるため、ライン照明L1の脱落を抑制できる。
【0036】
図2及び
図5に示されるように、第1壁211の内面は、ライン照明L1の第1外面L1Aに対向する。第2壁212の内面は、ライン照明L1の第2外面L1Bに対向する。凹部3B、3Cにおける第1壁211の内面から第2壁212の内面までの寸法D10は、ライン照明L1における第1外面L1Aから第2外面L1Bまでの寸法D11よりも大きいことが好ましい。これにより、ライン照明L1の端部L4を凹部3B、3C内に収容できる。
【0037】
寸法D10と寸法D11との差が小さいほど、第1壁211と第1外面L1Aとの隙間、及び第2壁212と第2外面L1Bとの隙間が小さくなる。隙間が小さいほど、取付ユニット3とライン照明L1とのY軸方向における位置ずれを抑制することができる。よって、照明器具1の取付ユニット3とライン照明L1との外観上の連続性を確保することができるとともに、外観上の一体感を高めることができる。また、隙間が小さいほど、隙間に埃等が堆積することを抑制できる。さらに、
図2に示すように取付ユニット3に2つのライン照明L1を連接した際に、2つのライン照明L1のY軸方向における位置ずれを抑制することもできる。これにより、取付ユニット3に2つのライン照明L1を連接した際に、2つのライン照明L1の外観上の連続性(一直線性)を確保できる。
【0038】
図2及び
図11に示されるように、第3壁213の内面は、ライン照明L1の第3外面L1Cに対向する。第3壁213と直交する方向(すなわち第3方向PD3)における第3壁213の内面から取付ユニット3の上面203までの寸法D20は、第3外面L1Cと直交する方向(すなわち第3方向PD3)におけるライン照明L1の寸法D21よりも大きいことが好ましい。これにより、ライン照明L1の端部L4を凹部3B、3C内に収容できる。
【0039】
寸法D20と寸法D21との差が小さいほど、第3方向PD3における取付ユニット3の高さ寸法とライン照明L1の高さ寸法とが同じになる。高さ寸法が同じになるほど、取付ユニット3とライン照明L1との外観上の連続性を確保することができるとともに、外観上の一体感を高めることができる。
【0040】
図2に示されるように、ライン照明L1の第1外面L1A、第1外面L1Aに対向する第2外面L1B、及び第3外面L1Cは、平坦面である。そのため、第1壁211、第2壁212、及び第3壁213の外面も、平坦面であることが好ましい。取付ユニット3の外面とライン照明L1の外面とが平坦面であることにより、取付ユニット3とライン照明L1との外観上の連続性を確保することができるとともに、外観上の一体感を高めることができる。
【0041】
図示例では、取付台200と本体部210とを締結するネジ215A~215Dは、各頭部が側面201、202上に露出するように配置されている。ネジ215A~215Dの各頭部は、ライン照明L1の端部L4によって隠され、使用者から見えにくい。また、取付台200とプラグ部100等とを締結するネジ206A~206Dは、各頭部が上面203上に露出するように配置されている。ネジ206A~206Dの各頭部は、天井側に露出しており使用者から見えにくい。この構成により、使用者の目につく第1壁211、第2壁212、及び第3壁213の各外面を、凹凸のない平坦面になる。よって、取付ユニット3とライン照明L1との外観上の連続性を確保することができるとともに、外観上の一体感を高めることができる。
【0042】
ネジ215A~215Dの位置を変更することにより、側面201、202に各頭部が露出しないように構成してもよい。この構成の場合、側面201、202が平坦面となるため、側面201、202に対してライン照明L1の端部L4を隙間なく当接させることができる。これにより、照明器具1の側面201、202を基準にして、ライン照明L1の第1方向PD1における位置決めが可能となる。
【0043】
なお、別部材である取付台200と本体部210とをネジ215A~215Dによって締結して一体物としたが、これに限定されない。例えば、取付台200と本体部210とが一部材で構成されてもよい。この場合、ネジ215A~215Dが不要となり、側面201、202が平坦面となる。
【0044】
図3及び
図4に示されるように、取付台200の上面203には、回転防止具205が取り付けられてもよい。回転防止具205は、レール部Rが延びる方向である第1方向PD1に、プラグ部100の連結部120と隣り合う。回転防止具205は、ネジ206A、206Cによって上面203に締結されている。本実施形態では、回転防止具205は、第1方向PD1においてプラグ部100よりも側面201に近いが、反対に側面202に近くてもよい。その場合、回転防止具205は、ネジ206B、206Dによって上面203に締結されればよい。
【0045】
照明器具1をレール部Rに取り付けた状態で、回転防止具205は、レール部Rの凹部R2に位置する。したがって、プラグ部100の連結部120がレール部Rに精度よく係合していない状態で、照明器具1に振動が加わる場合であっても、回転防止具205がストッパとして機能し、連結部120を中心として取付ユニット3が回転することを抑制できる。その結果、取付ユニット3の回転に伴う連結部120の回転を抑制できるため、連結部120がレール部Rから外れることを抑制できる。ひいては、照明器具1を安定してレール部Rに取り付けることができる。また、取付ユニット3がレール部Rに対して回転することを抑制できるため、取付ユニット3の回転に伴って灯具本体2が回転したり傾いたりすることを抑制できる。その結果、灯具本体2による光の出射方向が使用者の意図しない方向に変わることを抑制できる。
【0046】
次に、灯具本体2について説明する。灯具本体2は、リアカバー300と、セード320と、ソケット台330と、ソケット340と、光源ユニット2aとを含む。
【0047】
図8に示されるように、リアカバー300は、略円盤形状の本体部301を有する。本体部301は、例えば金属製である。本体部301の下面には、アーム保持部303が形成されている。アーム保持部303は、連結アーム部4の回動部412を、回動軸CXを中心に相対回動可能に保持する。回動軸CXは、X軸方向に延びる。
【0048】
本体部301において、アーム保持部303と対向する位置には、回動部412を挿通するための切欠部302が設けられている。回動部412は、本体部301の切欠部302を通ってアーム保持部303に装着される。
【0049】
アーム保持部303と回動部412とは、軸部材304とナット420とにより、回動軸CXを中心に相対回動可能に締結されている。アーム保持部303と回動部412の間にはワッシャ421が挟まれている。軸部材304は、回動軸CXとして機能する。この構成により、リアカバー300は、回動軸CXを中心として回動可能である。また、リアカバー300と一体である灯具本体2も、回動軸CXを中心として回動可能である。
【0050】
セード320は、円筒形状の円筒部321を有する。円筒部321は、例えば金属製である。
図8に示されるように、円筒部321の一端において、ネジ305A、305Bによってリアカバー300が円筒部321に締結される。円筒部321の他端は、光源ユニット2aが出射する光を灯具本体2の外部へ照射するための開口部となっている。円筒部321の内部において、ネジ331A、331Bによってソケット台330が円筒部321に締結される。ソケット台330には、ネジ332A、332Bによってソケット340が締結される。
【0051】
円筒部321のリアカバー300が締結される側の端部には、切欠部322が形成されている。セード320の切欠部322は、リアカバー300の切欠部302と接続されている。灯具本体2が回動軸CXを中心に上方へ回動した際に、連結アーム部4が切欠部302、322内に退避する。これにより、灯具本体2は、回動軸CXを中心に約90度回動可能である。より具体的には、灯具本体2は、
図10に実線で示されるように下方を向いた姿勢から、二点鎖線で示されるように水平方向を向いた姿勢まで、任意の姿勢になることができる。
【0052】
ソケット340は、一対の導電端子341を有する。一対の導電端子341のそれぞれは、電源線240(
図10を参照)の一端側に接続される。つまり、外部電力が、レール部R、プラグ部100、電源線240を経由して、ソケット340に伝達される。
【0053】
光源ユニット2aは、例えばLEDランプである。光源ユニット2aの電源プラグがソケット340にはめ込まれる。ソケット340から、光源ユニット2aの電源プラグを介して、光源ユニット2aに内蔵された電源回路へ、外部電力が供給される。なお、光源ユニット2aは、電源回路を内蔵したタイプの光源である必要はなく、セード320の内部又は取付ユニット3の内部に電源回路が設置されてもよい。
【0054】
次に、連結アーム部4について説明する。連結アーム部4は、取付ユニット3と灯具本体2とを、回動軸BXを中心に相対回動可能に連結する。回動軸BXは、Z軸方向に延びる。なお、回動軸AXと回動軸BXとは同一軸上に配置されてもよいし、ずれて配置されてもよい。
【0055】
本実施形態では、回動軸AXと回動軸BXとはずれて配置されている。回動軸BXは、灯具本体2の中心軸を通る位置に配置されている。回動軸BXと灯具本体2の中心軸とが同一軸上に配置されることにより、使用者が灯具本体2を回動軸BXを中心に回動させた際に、使用者の意図通りの方向に灯具本体2を向けやすい。よって、使用者の意図通りの方向に光を照射させることができる。特に、使用者が灯具本体2を、回動軸CXを中心に回動させるとともに回動軸BXを中心に回動させる場合に、使用者の意図通りの方向に灯具本体2を向けやすい。仮に、回動軸BXと灯具本体2の中心軸とが同一軸上に配置されていない場合、灯具本体2が回動軸BXを中心に偏心回転するため、使用者の意図通りの方向に灯具本体2を向けることが難しい。
【0056】
連結アーム部4は、一対のアーム400、410を有する。一対のアーム400、410が組み合わさることにより、連結アーム部4となる。連結アーム部4は、円筒部411と、回動部412と、連通部413、フランジ414とを含む。
【0057】
図10に示されるように、連結アーム部4のうち、取付ユニット3側に円筒部411が配置され、灯具本体2側に回動部412が配置される。円筒部411は、円筒形状であり、内部が空洞である。回動部412は、略円盤形状であり、内部が空洞である。なお、円筒部411の中心軸はZ軸方向に延びる一方、回動部412の中心軸はX軸方向に延びる。円筒部411の内部の空洞と、回動部412の内部の空洞とは連通しており、連通部413を構成する。連通部413には、電源線240が配置される。また、回動部412には、電源線240を連通部413から灯具本体2の内部へ出すための開口部が設けられている。
【0058】
円筒部411は、取付ユニット3の第3壁213に形成された貫通孔から取付ユニット3の内部に挿入される。円筒部411の途中には、外側へ突出するフランジ414が形成されている。第3壁213とフランジ414との間にはワッシャ435が挟まれる。第3壁213の貫通孔から取付ユニット3の内部に挿入された円筒部411には、ワッシャ431、432、433と、回転止金具434とが装着される。円筒部411の先端部にはネジ切り加工が施されており、ナット430が締結される。以上の構成により、連結アーム部4は、回動軸BXを中心として360度回動可能である。また、連結アーム部4に連結した灯具本体2も、回動軸BXを中心として約360度回動可能である。
【0059】
連結アーム部4の連通部413には、電源線240が配置される。電源線240の一端は、取付ユニット3の内部において、プラグ部100の導電部160に接続される。電源線240は、連結アーム部4の連通部413を通り、回動部412の開口部から出て、灯具本体2の内部へ導かれる。灯具本体2の内部において、電源線240は、ソケット台330の貫通孔330A(
図8を参照)を通り、ソケット340の導電端子341に接続される。
【0060】
回転止金具434は、プレート434Aと、貫通孔434Bと、電線固定部434Cとを含む。プレート434Aは、本体部210の第3壁213上に設置され、本体部210の内側に嵌まり込んだ状態で固定される。プレート434Aの貫通孔434Bには、連結アーム部4の円筒部411が貫通する。電線固定部434Cは、プレート434Aの一辺からZ軸方向に延びる。
図10に示されるように、電線固定部434Cには、電源線240が結束バンド241によって固定される。なお、電源線240を電線固定部434Cに固定する方法は、結束バンド241による方法に限定されない。
【0061】
次に、プラグ部100について説明する。プラグ部100は、レール部Rに連結されることで、外部電力を光源ユニット2aへ供給する。
図9に示されるように、プラグ部100は、ボルト保持部110と、連結部120と、切替部130と、プラグベース部140と、端子支持部150と、導電部160と、ナット保持部170とを有する。
【0062】
図10に示されるように、プラグ部100のうちのボルト保持部110及び連結部120と、切替部130の一部とは、取付ユニット3から上方へ突出する。切替部130の一部と、プラグベース部140と、端子支持部150と、導電部160と、ナット保持部170とは、取付ユニット3内に収容される。
【0063】
連結部120は、レール部Rに連結される。具体的には、連結部120がレール部Rに連結されることで、レール部Rに取付ユニット3が取り付けられる。更に具体的には、連結部120がレール部Rに連結されることで、照明器具1がレール部Rに取り付けられる。また、外部電力を光源ユニット2aに供給するプラグ部100の連結部120は、レール部Rに連結されることで、導電部160へ外部電力を中継し得る。
【0064】
導電部160は、電源部15に外部電力を伝達する。具体的には、導電部160は、連結部120が中継した外部電力を光源ユニット2aに伝達する。
【0065】
取付ユニット3は、連結部120と導電部160とのうち、導電部160を収容する。したがって、連結部120を取付ユニット3の外部に露出させることができる。この結果、レール部Rに照明器具1を連結した際に、連結部120のほぼ全体がレール部Rの内部に収容され、照明器具1をレール部Rの近い位置に配置できる。
【0066】
また、プラグ部100の導電部160が取付ユニット3に収容されるため、取付ユニット3からプラグ部100の全体が突出しない。したがって、照明器具1をレール部Rに取り付けた際に照明器具1とレール部Rとの間にできる間隙を低減できる。この結果、照明器具1とレール部Rとの間の隙間が小さくなり、隙間ができることによる美観の低減を抑制できる。
【0067】
更に、
図1に示すように、照明器具1とレール部Rとの間の隙間が小さくなることで、照明器具1とレール部Rの外観上の一体感を高めることができる。具体的には、照明器具1とレール部Rとの間の隙間が小さくなることで、取付ユニット3の第1壁211及び第2壁212とレール部Rの側面R4とが連続的な面で構成されるように見えるため、照明器具1とレール部Rとの外観上の一体感を高めることができる。
【0068】
更に、照明器具1とレール部Rとの間の隙間が小さくなることで、照明器具1の取付ユニット3上に埃が堆積することを抑制できる。この結果、照明器具1を清掃する際の手間を低減できる。
【0069】
更に、照明器具1とレール部Rとの間の隙間が小さくなることで、レール部Rに対して照明器具1が大きく揺動しない。したがって、レール部Rに対して照明器具1が揺動することで、プラグ部100にかかる負荷を軽減できる。この結果、プラグ部100が損傷することを抑制できる。例えば、地震などで建物が揺れる場合、天井面も共に揺れる。そして、天井面に取り付けたレール部Rが揺れる。つまり、振動が照明器具に伝わる。しかし、本実施形態のプラグ部100は、レール部Rに対して照明器具1が大きく揺動しないため、プラグ部100に係る負荷が少ない。よって、プラグ部100の損傷を抑制できる。
【0070】
図3~
図6及び
図9を参照して、プラグ部100を更に詳しく説明する。プラグ部100は、切替部130を有する。切替部130は、レール部Rに対する連結部120の連結状態を切り替える。連結状態は、レール部Rと連結部120とが連結した状態と、レール部Rと連結部120とが連結しない状態とである。ここで、レール部Rと連結部120とが連結した状態の照明器具1の姿勢を「第1姿勢」とする。第1姿勢の照明器具1は、
図3及び
図5に示される。また、レール部Rと連結部120とが連結しない状態の照明器具1の姿勢を「第2姿勢」とする。第2姿勢の照明器具1は、
図4及び
図6に示される。
【0071】
また、プラグ部100は、切欠部204、214に配置される。切欠部204、214は、取付台200の上面203の一部から本体部210の第2壁212の一部にかけて、取付ユニット3の内部と取付ユニット3の外部とを連通する。第2壁212に切欠部214が設けられ、切欠部214の側にレバー部132が配置される。したがって、レール部Rに照明器具1を取り付けた状態でも切替部130を操作できる。この結果、切替部130を操作する際の利便性が向上する。
【0072】
切替部130は、回動軸AXを中心に回動可能である。回動軸AXは、Z軸方向に延びる。照明器具1を第2姿勢から第1姿勢に切り替える場合、切替部130は、回動軸AXを中心に、第2回動方向AX2へ回動する。回動した結果、
図3に示されるように、切替部130のレバー部132は、切欠部204に収容される。したがって、レバー部132が切欠部204に収容されている場合、レール部Rと照明器具1とが連結されていることを使用者は知ることができる。
【0073】
照明器具1を第1姿勢から第2姿勢に切り替える場合、切替部130は、回動軸AXを中心に、第1回動方向AX1へ回動する。回動した結果、
図4に示されるように、切替部130のレバー部132は、切欠部204から突出し、切欠部214へと延びた状態となる。したがって、レバー部132が切欠部204に収容されていない場合、レール部Rと照明器具1とが連結されていないことを使用者は知ることができる。
【0074】
つまり、照明器具1がレール部Rに取り付けた状態となっているか否かを切替部130の状態を目視することで使用者は判断できる。この結果、照明器具1とレール部Rとの取り付け状態を使用者が容易に判断できる。また、例えば、切替部130が第1状態となることを示す標識を照明器具1に取り付ける必要がなくなる。また、切替部130が第2状態となることを示す標識を照明器具1に取り付ける必要がなくなる。
【0075】
引き続き、プラグ部100を詳しく説明する。プラグ部100は、プラグベース部140を有する。プラグベース部140は、連結部120と切替部130と導電部160とが取り付けられる。プラグベース部140は、本体部141を有する。本体部141は、第1支持板142と、第2支持板144と、第1立上り壁145と、第2立上り壁147とを有する。
【0076】
第1支持板142は、レール部Rに対向する。第1支持板142は、第2支持板144よりも近い位置でレール部Rに対向する。第1支持板142は、切替部130を支持する。第1支持板142は、上面203と略平行である。切欠部204に配置された第1支持板142は、切欠部204のうちの一部を塞ぐ。
【0077】
第2支持板144は、レール部Rに対向する。第2支持板144は、第1支持板142よりも遠い位置でレール部Rに対向する。第2支持板144は、上面203と略平行である。切欠部204のうち、第1支持板142が塞ぐ部分と異なる部分を第2支持板144は塞ぐ。
【0078】
第1立上り壁145は、第2支持板144から第1支持板142に向かって延びる。第1立上り壁145は、第2壁212と略平行である。第1立上り壁145は、切欠部204のうち、第1支持板142が塞ぐ部分、及び、第2支持板144が塞ぐ部分と異なる部分を塞ぐ。第1立上り壁145のうちの一部は、第2立上り壁147と対向する。
【0079】
第2立上り壁147は、第2支持板144から第1支持板142に向かって延びる。第2立上り壁147は、第2壁212と交差する方向であって側面201と略水平な方向に延びる。具体的には、第2立上り壁147は、第2壁212と略直交する方向に延びる。第2立上り壁147は、切欠部204のうち、第1支持板142が塞ぐ部分と、第2支持板144が塞ぐ部分と、第1立上り壁145が塞ぐ部分と異なる部分とを塞ぐ。第2立上り壁147は、第1立上り壁145のうちの一部と対向する。
【0080】
第2立上り壁147は、第1規制部148を有する。第1規制部148は、切替部130の回動を規制する。具体的には、第1規制部148は、連結部120が第2姿勢となる位置で第1回動方向AX1に回動する切替部130の回動を規制する。したがって、切替部130が第1規制部148を超えて回動しない。つまり、連結部120が第2姿勢となる位置で切替部130の回動を規制できる。
【0081】
図9に示されるように、プラグ部100は、更に、ボルト保持部110と、切替部130と、端子支持部150と、ナット保持部170とを有する。
【0082】
ボルト保持部110は、ボルト101A(
図5及び
図6を参照)を保持する。ボルト保持部110は、連結部120と、切替部130と、端子支持部150とナット保持部170とを組み合わせることが可能である。具体的には、ボルト保持部110は、連結部120と組み合わせられる。また、連結部120と連結したボルト保持部110は、切替部130と組み合わせられる。また、連結部120と切替部130と連結したボルト保持部110は、端子支持部150と組み合わせられる。また、連結部120と切替部130と端子支持部150と連結したボルト保持部110は、ナット保持部170と組み合わせられる。ナット保持部170に組み合わせられた連結部120と切替部130と端子支持部150とナット保持部170とは、回動軸AXを中心に回動する。
【0083】
ボルト保持部110は、頭部101と、軸部102と、貫通孔103とを有する。
【0084】
貫通孔103は、頭部101から軸部102までを貫通する。貫通孔103には、ボルト101Aが挿通される。
【0085】
頭部101は、取付ユニット3の外部に露出する。頭部101は、レール部Rの開口部R3に挿通される。
【0086】
頭部101は、一対の第1溝部104を有する。一対の第1溝部104のそれぞれは、中継端子部181を保持する。一対の第1溝部104は、連結部120の側に位置する。第1溝部104の幅は、第1接触片181Aの幅と比較して大きい。したがって、一対の第1溝部104のそれぞれには、第1接触片181Aが配置できる。第1溝部104は、第1接触片181Aが第1溝部104から脱落することを抑制する。
【0087】
軸部102は、Z軸方向に延びる。具体的には、軸部102は、頭部101からナット保持部170に向けて延びる。軸部102の外径は、頭部101の外径よりも小さい。軸部102は、角筒部105及び円筒部106を有する。
【0088】
角筒部105は、軸部102の中心から外側に向けて、突出する。角筒部105の外形は、略矩形状である。角筒部105の外形は、十文字形状であってもよい。角筒部105の外径は、円筒部106の外形よりも大きい。角筒部105は、連結部120と当接する。
【0089】
角筒部105は、一対の支持台105Aを有する。一対の支持台105Aのそれぞれは、後述する中継端子部181を支持する。また、一対の支持台105Aのそれぞれは、軸部102の中心から外側に向けて中継端子部181を押圧する。
【0090】
円筒部106は、角筒部105と当接する。
【0091】
連結部120は、ボルト保持部110と切替部130との間に位置する。連結部120は、一対の中継端子部181と、第1円筒部121と、第2円筒部122と、一対の連結片126と、第1孔部123とを有する。
【0092】
一対の中継端子部181のそれぞれは、一対の伝達部R1(
図10を参照)と接触し、導電部160へ外部電力を中継する。中継端子部181は、第2姿勢のときに外部電力を導電部160に中継しない。中継端子部181は、第1姿勢のときに外部電力を導電部160に中継する。つまり、導電部160へ外部電力を中継する場合、光源ユニット2aに外部電力を供給する。また、導電部160へ外部電力を中継しない場合、光源ユニット2aに外部電力を供給しない。したがって、切替部130の一回の操作で、光源ユニット2aに電力を供給し、かつ、レール部Rに照明器具1を取り付けることができる。更に、切替部130の一回の操作で、光源ユニット2aに供給する電力を遮断し、かつ、レール部Rから照明器具1を取り外すことができる。この結果、照明器具1をレール部Rに取り付ける際、及び、照明器具1をレール部Rから取り外す際の手間を軽減できる。
【0093】
一対の中継端子部181は、連結部120に保持される。一対の中継端子部181のそれぞれは、L字形状である。一対の中継端子部181のそれぞれは、第1接触片181Aと中間片181Bと第2接触片181Cとを有する。
【0094】
第1接触片181Aは、レール部Rの伝達部R1(
図10を参照)と接触可能である。第1接触片181Aは、取付ユニット3から露出する。中間片181Bは、第1接触片181Aと第2接触片181Cとの間に位置する。第2接触片181Cは、後述する導電端子182と接触可能である。第2接触片181Cは、取付ユニット3に収容される。
【0095】
第1円筒部121は、ボルト保持部110の頭部101と当接する。第1円筒部121は、連結片126から頭部101に向けて延設される。第1円筒部121と頭部101との間には、中継端子部181の第1接触片181Aが配置される。つまり、第1円筒部121は、第1接触片181Aと連結片126とを離間した状態とする。この結果、第1接触片181Aと連結片126との間に障害物があっても、第1接触片181Aと連結片126とを回動させることができる。第1接触片181Aと連結片126との間の距離は、例えば、レール部Rの凹部R2(
図10を参照)から伝達部R1(
図10を参照)までの距離に対応する。
【0096】
第1円筒部121は、一対の第2溝部125を有する。一対の第2溝部125のそれぞれは、中継端子部181の第1接触片181Aを保持する。第1円筒部121と頭部101と当接する場合、一対の第1溝部104と一対の第2溝部125とは対向する。したがって、一対の第1溝部104と一対の第2溝部125との間に第1接触片181Aが保持される。この結果、第1接触片181Aが一対の第1溝部104と一対の第2溝部125との間から脱落することを抑制できる。
【0097】
一対の連結片126は、レール部Rの凹部R2(
図10を参照)と連結可能である。一対の連結片126のそれぞれは、第1孔部123の中心から外側に向けて突出する。具体的には、連結片126は、第1接触片181Aが延びる方向に沿って突出する。連結片126は、例えば、矩形状である。
【0098】
第2円筒部122は、切替部130と当接する。第2円筒部122は、連結片126から切替部130に向けて延設される。つまり、第2円筒部122は、切替部130と連結片126とを離間した状態とする。この結果、切替部130と連結片126との間に障害物があっても、連結片126を回動させることができる。
【0099】
第2円筒部122は、係止凸部124を有する。係止凸部124は、切替部130に向けて延びる。
【0100】
第1孔部123は、第1円筒部121から第2円筒部122までを貫通する。具体的には、第1孔部123は、第1円筒部121と、連結片126と、第2円筒部122とを貫通する。第1孔部123の形状は、例えば、略矩形状である。具体的には、例えば、第1孔部123の形状は、十文字形状である。第1孔部123には、ボルト保持部110が挿通される。具体的には、第1孔部123には、角筒部105が挿通される。略矩形状の第1孔部123に略矩形状の角筒部105が挿通されるため、第1孔部123の内部でボルト保持部110が回転しない。そして、連結部120とボルト保持部110とが組み合わされた状態となる。
【0101】
第1孔部123は、一対の第3溝部127を有する。一対の第3溝部127は、第1円筒部121から第2円筒部122にかけて配置される。第3溝部127は、第2溝部125と連続する。第1孔部123に角筒部105が挿通される場合、支持台105Aと一対の第3溝部127とは対向する。したがって、支持台105Aと第3溝部127との間に中間片181Bが保持される。この結果、中継端子部181が連結部120から脱落することを抑制できる。
【0102】
切替部130は、第3円筒部131と、レバー部132と、第2孔部133とを有する。第3円筒部131は、第2円筒部122と当接する。第3円筒部131の外形は、第1円筒部121の外形よりも大きく、第2円筒部122の外形よりも大きい。第3円筒部131は、レバー部132から第2円筒部122に向けて延設される。
【0103】
切替部130は、第3円筒部131と、レバー部132と、第2孔部133とを有する。第3円筒部131は、第2円筒部122と当接する。第3円筒部131の外形は、第1円筒部121の外形よりも大きく、第2円筒部122の外形よりも大きい。第3円筒部131は、レバー部132から第2円筒部122に向けて延設される。
【0104】
第3円筒部131を有することで、レール部Rから取付ユニット3側に向かって突出する障害物を超えた位置に連結部120を配置できる。障害物は、例えば、極性リブである。極性リブは、照明器具1をレール部Rに取り付ける際に誤った極性で取り付けることを抑制するための目印である。第3円筒部131が無い場合、極性リブによって連結部が極性リブと衝突して、回動しないことがある。つまり、極性リブによって、連結部とレール部Rとの連結が阻まれることがある。また、極性リブによって、照明器具1がレール部Rに対して傾斜した状態となることがある。しかし、第3円筒部131を有することで、極性リブを超える位置に連結部120を配置できる。この結果、極性リブによって、連結部120の回動が邪魔されることを低減できる。更に、照明器具1がレール部Rに対して傾斜した姿勢で配置されることを抑制できる。なお、延設された第3円筒部131の高さは、極性リブの高さよりも高いことが好ましい。
【0105】
また、照明器具1をレール部Rの端部に配置する場合、レール部Rの端部を塞ぐ閉塞部材(いわゆる、フィニッシャーと呼ばれる終端パーツ、又はジョイナーと呼ばれる連結パーツ)が連結部と干渉することがある。つまり、レール部Rの閉塞部材と連結部とが衝突して、連結部が回動しないことがある。しかし、第3円筒部131を有することで、レール部Rの閉塞部材のうち干渉する部分を超える位置に連結部120を配置できる。この結果、レール部Rの閉塞部材によって、連結部120の回動が邪魔されることを低減できる。また、照明器具1をレール部Rの端部に装着できる。
【0106】
第3円筒部131は、係止凹部137を有する。係止凹部137は、所定角度毎に第3円筒部131に形成される。所定角度は、例えば、「90度」である。係止凹部137は、第2円筒部122の係止凸部124に係止される。したがって、係止凹部137は、連結部120を切替部130に取り付ける位置を規定する。この結果、連結部120を切替部130に取り付ける際に、誤った位置に連結部120と取り付けることを抑制できる。
【0107】
レバー部132は、第4円筒部136と操作部138とを有する。第4円筒部136は、第3円筒部131からプラグベース部140に向けて延びる。
【0108】
操作部138は、第4円筒部136から延設される。操作部138は、矩形状の板状である。操作部138は、第1面138Aと、第2面138Bと、第3面138Cと、第4面138Dと、第5面138Eとを有する。
【0109】
第1面138Aは、レール部Rに対向する。
【0110】
第2面138Bは、第1面138Aの反対側の面である。第2面138Bは、プラグベース部140に対向する。第2面138Bは、第2係合部138Fを有する。第2係合部138Fは、係合凹部である。第2係合部138Fについては、後述する。
【0111】
第3面138Cは、第1面138Aと第2面138Bとの間に位置する面である。第3面138Cは、第4面138Dよりも回動軸AXの側に位置する。
【0112】
第4面138Dは、第3面138Cの反対側の面であり、第1面138Aと第2面138Bとの間に位置する面である。
【0113】
第5面138Eは、第1面138Aと第2面138Bとの間に位置し、第3面138Cと第4面138Dとの間に位置する。第5面138Eは、第4面138Dから回動軸AXに向かう方向に傾斜する。したがって、傾斜する第5面138Eに指をかけることができる。この結果、操作部138を回動させる際に第5面138Eにかけた指が第5面138Eから滑ることを抑制できる。
【0114】
また、第5面138Eは、第1面138Aから第2面138Bへ向かう方向の溝部139を有する。したがって、傾斜する第5面138Eの溝部139に爪をかけることができる。この結果、操作部138にかけた指が滑りにくくなり、操作部138を容易に回動させることができる。
【0115】
第2孔部133は、第3円筒部131から第4円筒部136までを貫通する。第2孔部133の形状は、例えば、略矩形状である。具体的には、例えば、第2孔部133の形状は、十文字形状である。第2孔部133には、角筒部105が挿通される。略矩形状の第2孔部133に略矩形状の角筒部105が挿通されるため、第2孔部133の内部でボルト保持部110が回転しない。そして、連結部120とボルト保持部110と切替部130とが組み合わされた状態となる。
【0116】
第2孔部133は、一対の第4溝部135を有する。一対の第4溝部135は、第3円筒部131から第4円筒部136にかけて配置される。第4溝部135は、第3溝部127と連続する。つまり、第4溝部135は、第2溝部125と第3溝部127と連続する。第2孔部133に角筒部105が挿通される場合、支持台105Aと一対の第4溝部135とは対向する。したがって、支持台105Aと一対の第4溝部135との間に中間片181Bが保持される。この結果、中継端子部181が切替部130から脱落することを抑制できる。
【0117】
プラグベース部140の本体部141は、第3支持板143と、第3立上り壁147と一対の取り付け部149とを更に有する。
【0118】
第3支持板143は、レール部Rに対向する。第3支持板143は、第1支持板142よりも遠い位置でレール部Rに対向する。第3支持板143は、第2支持板144よりも近い位置でレール部Rに対向する。また、第3支持板143は、第3円筒部131と対向する。第3支持板143は、第4円筒部136と当接する。
【0119】
第3支持板143は、貫通孔143Aを有する。貫通孔143Aは、プラグベース部140の外部とプラグベース部140の内部とを連通させる。換言すると、貫通孔143Aは、取付ユニット3の外部と取付ユニット3の内部とを連通している。貫通孔143Aには、中継端子部181が挿通される。具体的には、貫通孔143Aには、中継端子部181の第2接触片181Cが挿通される。つまり、貫通孔143Aに挿通された第2接触片181Cは、取付ユニット3の内部に位置する。
【0120】
第3立上り壁147は、第3支持板143から第1支持板142に向かって延びる。
【0121】
一対の取り付け部149は、取付ユニット3にプラグ部100を取り付ける。具体的には、一対の取り付け部149は、取付台200の上面203にプラグ部100を固定する。一対の取り付け部149は、第1支持板142に連結される。
【0122】
また、第1立上り壁145は、操作部138の第3面138Cと対向可能である。つまり、第1立上り壁145は、切替部130の回動を規制する。具体的には、第1立上り壁145は、連結部120が第1姿勢となる位置で第2回動方向AX2に回動する切替部130の回動を規制する。第2回動方向AX2は、切替部130が回動軸AXを中心に回動し、連結部120が第2姿勢から第1姿勢になるときの方向を示す。したがって、切替部130が第1立上り壁145を超えて回動しない。つまり、連結部120が第1姿勢となる位置で切替部130の回動を規制できる。
【0123】
また、第2支持板144は、第1係合部144Aを有する。第1係合部144Aは、連結部120が第1状態となる位置、又は、連結部120が第2状態となる位置に配置される。第1係合部144Aは、第2係合部138Fと係合する。この結果、第1係合部144Aと第2係合部138Fとが係合する位置で連結状態が変更されることを使用者に伝えることができる。
【0124】
第1係合部144Aは、係合凸部である。第1係合部144Aの係合凸部の大きさは、第2係合部138Fの係合凹部の大きさよりも小さい。つまり、第2係合部138Fの係合凹部の大きさは、第1係合部144Aの係合凸部の大きさよりも大きい。したがって、第2係合部138Fの係合凹部と第1係合部144Aの係合凸部との間に間隙ができる。換言すると、第2係合部138Fの係合凹部と第1係合部144Aの係合凸部との間には、遊びがある。つまり、切替部130を操作する際に、第2係合部138Fの係合凹部が第1係合部144Aの係合凸部に当接するまで切替部130が容易に移動する。よって、間隙の範囲で切替部130を移動させて、切替部130に使用者の指をかけることができる。したがって、切替部130を回動させやすい姿勢に変更できる。この結果、切替部130の操作が容易となる。また、切替部130を移動させないで切替部130に使用者の指をかける場合と比較して、切替部130に使用者の指をかける範囲が増加するため、軽い力で切替部130を回動させることができる。
【0125】
第1係合部144Aは、第1係合凸部144Bと第2係合凸部144Cとを含む。第1係合凸部144Bは、第2係合部138Fの係合凹部に係合する。具体的には、切替部130の回動が第1規制部148に規制されたときに、第1係合凸部144Bは第2係合部138Fの係合凹部に係合する。第2係合凸部144Cは、第2支持板144において、第1係合凸部144Bの配置される位置と異なる位置に配置される。第2係合凸部144Cは、第2係合部138Fの係合凹部に係合する。具体的には、切替部130の回動が第1立上り壁145に規制されたときに、第2係合凸部144Cは第2係合部138Fの係合凹部に係合する。したがって、第1係合凸部144Bが第2係合部138Fの係合凹部に係合する場合、使用者に連結部120が第1状態となったことを認識させる。また、第2係合凸部144Cが第2係合部138Fの係合凹部に係合する場合、使用者に連結部120が第2状態となったことを認識させる。この結果、切替部130をどの位置まで動かせば、連結状態が変更されるかを容易に使用者に認識させることができる。
【0126】
図9に示されるように、第1係合凸部144Bは、第1立上り壁145と第2立上り壁147との間に配置される。また、第2係合凸部144Cは、第1立上り壁145と第2立上り壁147とが対向しない位置に配置される。
【0127】
端子支持部150は、本体部151と貫通孔152とを有する。本体部151は、突出部151Aと、一対の第5溝部153とを有する。突出部151Aは、切替部130に向かって突出する。突出部151Aの形状は、例えば、略矩形状である。具体的には、例えば、突出部151Aの形状は、十文字形状である。突出部151Aは、第2孔部133に挿通される。略矩形状の第2孔部133に略矩形状の突出部151Aが挿通されるため、切替部130と端子支持部150とが組み合わされた状態となる。つまり、連結部120とボルト保持部110と切替部130と端子支持部150とが組み合わされた状態となる。
【0128】
一対の第5溝部153は、貫通孔152が延びる方向に配置される。第5溝部153は、中継端子部181の第2接触片181Cを保持する。この結果、端子支持部150から中継端子部181が脱落することを抑制できる。
【0129】
貫通孔152は、本体部151を貫通する。貫通孔152は、ボルト保持部110の円筒部106が挿通される。
【0130】
導電部160は、本体部161と、貫通孔163と、一対の導電端子182とを有する。
【0131】
一対の導電端子182は、本体部161に保持される。一対の導電端子182のそれぞれは、第1接触部182Aと第2接触部182Bとを有する。第1接触部182Aは、本体部161の内部に位置する。第1接触部182Aは、第2接触片181Cと接触可能である。具体的には、
図3に示すように、レール部Rと連結部120とが連結した第1姿勢となる場合、第1接触部182Aは、第2接触片181Cと接触する。つまり、中継端子部181が中継した外部電力が導電端子182に伝達される。したがって、外部電源の外部電力を光源ユニット2aへ供給できる。
【0132】
第2接触部182Bは、電源線240(
図10を参照)の一端側に接続される。第2接触部182Bは、本体部161の外部に位置する。
【0133】
本体部161は、一対の導電端子182を保持する。本体部161は、箱形状である。本体部161の底壁には、貫通孔163が配置される。
【0134】
側壁161Bは、一対の端子保持部162を有する。一対の端子保持部162のそれぞれは、導電端子182を保持する。一対の端子保持部162のそれぞれは、第1スリット162Aと、第2スリット162Bとを有する。第1スリット162Aは、導電端子182のうちの第2接触部182Bが挿通される。第2スリット162Bは、導電端子182のうちの第1接触部182Aが挿通される。
【0135】
ナット保持部170は、本体部171と、貫通孔174とを有する。本体部171はナット(図示せず)を保持する。ナットは、ボルト保持部110の貫通孔103から挿通されたボルト101Aと締結される。貫通孔174は、本体部171を貫通する。
【0136】
<実施形態2>
図12は、実施形態2に係る照明器具1が第1姿勢となったときの斜視図である。
図13は、実施形態2に係る照明器具1が第2姿勢となったときの斜視図である。
図14は、実施形態2に係る照明器具1が第1姿勢となったときの平面図である。
図15は、実施形態2に係る照明器具1が第2姿勢になったときの平面図である。
図16は、
図15に示す照明器具1のXVI-XVI断面を示す図である。
図12~
図16において
図1~
図11と同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0137】
実施形態1に係る照明器具1と、実施形態2に係る照明器具1との違いは、取付ユニット3の大きさである。取付ユニット3の大きさの違いは、照明器具1に連接するライン照明L1の大きさの違いに起因する。例えば、実施形態1のライン照明L1は、寸法D11(
図5)が約40mm、寸法D21(
図11)が約80mmとする。これに対し、実施形態2のライン照明L1は、寸法D11(
図14)が約25mm、寸法D21(
図16)が約50mmである。
【0138】
実施形態1で述べたように、照明器具1の取付ユニット3とライン照明L1との外観上の連続性を確保するとともに外観上の一体感を高めるために、取付ユニット3の大きさ、特に寸法D10(
図5)及び寸法D20(
図11)と、ライン照明L1の大きさ、特に寸法D11(
図5)及び寸法D21(
図11)とを略同じにすることが好ましい。そのため、実施形態2においても、
図14に示されるように、取付ユニット3の寸法D10とライン照明L1の寸法D11とが略同じである。また、
図16に示されるように、取付ユニット3の寸法D20とライン照明L1の寸法D21とが略同じである。
【0139】
灯具本体2及び連結アーム部4の大きさは、実施形態1に係る照明器具1と実施形態2に係る照明器具1とで同じである。また、プラグ部100の大きさも、実施形態1に係る照明器具1と実施形態2に係る照明器具1とで同じである。したがって、レール部Rに対して実施形態1に係る照明器具1も実施形態2に係る照明器具1も取り付けることができる。また、照明器具1を構成する部材の大部分を、実施形態1、2で共通化することができる。
【0140】
<実施形態3>
図17は、実施形態3に係る照明器具1の斜視図である。
図17において
図1~
図16と同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0141】
実施形態1、2では、照明器具1をレール部Rに取り付ける構成であった、実施形態3では、照明器具1を、例えば、建造物における部屋の天井面(天井の表面)に取り付ける構成を例示する。天井面は、取付体の一例である。また、実施形態3においては、ライン照明L1も天井面に取り付けられ、かつ、照明器具1と連接する。
【0142】
図17に示されるように、取付ユニット3の上面203には、電線挿通孔203Aと、ネジ孔203B、203Cとが形成されている。
【0143】
電線挿通孔203Aは、外部電源に接続された電源線(図示せず)を、取付ユニット3の内部に引き込むための孔である。取付ユニット3の内部に引き込まれた電源線は、連結アーム部4の連通部413を通って灯具本体2へ導かれる。
【0144】
ネジ孔203B、203Cには、取付ユニット3を天井面に締結するためのネジ(図示せず)が挿通される。ネジ(図示せず)によって、取付ユニット3が天井面に取り付けられる。
【0145】
なお、取付体は、レール部R及び天井面に限定されない。また、照明器具1を取付体に取り付ける取付構造は、プラグ部100及びネジ孔203B、203Cに限定されない。取付体の構造に応じた取付構造を取付ユニット3に設けることが可能である。
【0146】
以上、各実施形態について、図面(
図1~
図17)を参照しながら説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。
【0147】
なお、図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示している。したがって、図示された各構成要素の厚み、長さ等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。
【産業上の利用可能性】
【0148】
本発明は、照明器具を提供するものであり、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0149】
1 照明器具
2 灯具本体
3 取付ユニット
3A 筐体
3B、3C 凹部
211 第1壁
212 第2壁
213 第3壁
D10、D11、D20、D21 寸法
L1 ライン照明
L1A 第1外面
L1B 第2外面
L1C 第3外面
R レール部(取付体)