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特開2024-4784マッサージ機構及びそれを備えたマッサージ機
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024004784
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】マッサージ機構及びそれを備えたマッサージ機
(51)【国際特許分類】
   A61H 7/00 20060101AFI20240110BHJP
   A61H 23/02 20060101ALI20240110BHJP
【FI】
A61H7/00 323Q
A61H23/02 352
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022104617
(22)【出願日】2022-06-29
(71)【出願人】
【識別番号】000136491
【氏名又は名称】株式会社フジ医療器
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】弁理士法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】古谷 毅
【テーマコード(参考)】
4C074
4C100
【Fターム(参考)】
4C074AA04
4C074CC17
4C074DD04
4C074GG03
4C100AD11
4C100AF02
4C100AF03
4C100BB03
4C100BB06
4C100CA06
4C100DA05
4C100EA12
(57)【要約】
【課題】人の手では実現できない機械式施療の強みを生かした新たな施療を提供する。
【解決手段】マッサージ機構は、被施療者に接する施療子と、衝撃ユニットと、を備える。衝撃ユニットは、被施療者の施療部位を施療する前記施療子に衝撃を与える。施療子が、施療部位を押圧した状態で、衝撃ユニットにより衝撃を与えられる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被施療者に接する施療子と、
被施療者の施療部位を施療する前記施療子に衝撃を与える衝撃ユニットと、
を備え、
前記施療子が、該施療部位を押圧した状態で、前記衝撃ユニットにより衝撃を与えられる、マッサージ機構。
【請求項2】
前記施療子は、被施療者の施療部位の表面に沿って所定方向に往復移動し、
前記衝撃ユニットは、往復移動する前記施療子に衝撃を与える、請求項1に記載のマッサージ機構。
【請求項3】
前記施療子は、被施療者の施療部位の表面に沿って所定方向に往復移動しながら、該施療部位を押圧する、請求項1に記載のマッサージ機構。
【請求項4】
前記施療子は、被施療者の施療部位上の所定箇所回りに、円状又は円弧状に移動しながら、該施療部位を押圧する、請求項1に記載のマッサージ機構。
【請求項5】
前記施療子が移動する軌道の半径は、前記施療子の外径の1/2よりも小さい、請求項4に記載のマッサージ機構。
【請求項6】
前記施療子が移動する軌道の半径は、前記施療子の外径よりも大きい、請求項4に記載のマッサージ機構。
【請求項7】
前記施療子は、被施療者の施療部位を押圧した状態で、該施療部位の表面に沿って所定方向に移動して該施療部位の筋膜を延ばす、請求項1に記載のマッサージ機構。
【請求項8】
前記施療子は、被施療者の施療部位に向かって往復運動するとともに、少なくとも前進時に該施療部位を押圧する、請求項1に記載のマッサージ機構。
【請求項9】
前記施療子は、被施療者の施療部位を押圧した状態で、該施療部位に向かって移動する、請求項1に記載のマッサージ機構。
【請求項10】
前記施療子は、被施療者に向かって移動することで施療部位を含む被施療者の身体部位を曲げて延ばした後、該施療部位を押圧した状態で該施療部位の表面に沿って所定方向に移動する、請求項1のマッサージ機構。
【請求項11】
前記施療子は、一対であって、被施療者に対して並び、
一対の前記施療子は、被施療者の施療部位をそれぞれ押圧した状態で、一対の前記施療子間の接近及び離間を繰り返す、請求項1に記載のマッサージ機構。
【請求項12】
前記施療子は、一対であって、被施療者の施療部位に対して並び、
各々の前記施療子は、左右方向に延びる所定軸回りに該施療部位に向かって偏心回転しながら、該施療部位を所定の周期で押圧するとともに、
一対の前記施療子間の接近及び離間が繰り返される、請求項1に記載のマッサージ機構。
【請求項13】
偏心回転する一対の前記施療子は、所定方向に往復又は一方に移動する、請求項12に記載のマッサージ機構。
【請求項14】
請求項1から請求項13のいずれか1項に記載のマッサージ機構を備えるマッサージ機。
【請求項15】
被施療者の臀部を支持する座部と、
前記座部の後端部に接続され、被施療者の胴部を支持する背凭れ部と、
前記背凭れ部に配置され、被施療者の胴部を施療可能な施療ユニットと、
前記背凭れ部の左右両側にそれぞれ配置されて、被施療者の肩部を押圧可能な一対の肩支持部と、
をさらに備え、
前記施療ユニットは、前記マッサージ機構を搭載し、
前記衝撃ユニットは、一対の前記肩支持部が前記肩部を押圧した状態で、前記施療子に衝撃を与える、請求項14に記載のマッサージ機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マッサージ機構及びそれを備えたマッサージ機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、施療子(揉み玉)によって揉み(人体を挟む方向に動作)などの押圧施療を行うマッサージ機が知られている。また、施療子にバイブレータ及びヒーターなどを組み込むことで、上述の施療に振動及び温熱の刺激を組み合わせた施療ができるマッサージ機もある。
【0003】
なお、本発明に関連する従来技術の一例として、特許文献1は、前後に出没可能な施療子が施療ユニットに設けられたマッサージ機を開示している。このマッサージ機は、施療子の突出によって揉捏・指圧などを行い、これにより、機械式施療で人の拇指による揉捏・指圧を再現することを試みている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005-270490号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
現在、様々な施療方式が実現されているが、そのバリエーションは上述の施療方式に尽きず、更なるバリエーションが求められている。また、人の手では実現できない機械式施療の強みを生かした施療方式についても検討する余地がある。
【0006】
本発明は、上記の状況を鑑みて、人の手では実現できない機械式施療の強みを生かした新たな施療を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために本発明の一の態様による施療ユニットは、被施療者に接する施療子と、衝撃ユニットと、を備える。前記衝撃ユニットは、被施療者の施療部位を施療する前記施療子に衝撃を与える。前記施療子が、該施療部位を押圧した状態で、前記衝撃ユニットにより衝撃を与えられる。
【0008】
上記目的を達成するために本発明の一の態様によるマッサージ機は、上記の施療ユニットを備える。
【0009】
本発明の更なる特徴や利点は、以下に示す実施形態によって一層明らかにされる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の施療ユニット、マッサージ機によれば、人の手では実現できない機械式施療の強みを生かした新たな施療を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】第1実施形態に係る椅子式マッサージ機の構成例を示す概略的な斜視図
図2】椅子式マッサージ機の動作を制御する制御系を示すブロック図
図3A】第1実施形態に係る椅子式マッサージ機に搭載される施療ユニットの構成例を示す概略的な斜視図
図3B】第1実施形態に係る椅子式マッサージ機に搭載される施療ユニットの他の構成例を示す概略的な斜視図
図4】第1実施形態に係る椅子式マッサージ機に搭載される施療ユニットに設けた衝撃ユニットの構成例を示す概念的な断面図
図5】衝撃ユニットの第1変形例を示す概念的な断面図
図6】衝撃ユニットの第2変形例を示す概念的な断面図
図7A】さすり施療でのマッサージ機構の動作例を示す背面図である。
図7B】さすり施療でのマッサージ機構の動作例を示す側面図である。
図8A】往復運動する揉捏施療でのマッサージ機構の動作例を示す背面図である。
図8B】往復運動する揉捏施療でのマッサージ機構の動作例を示す側面図である。
図9A】回転運動する揉捏施療でのマッサージ機構の動作例を示す背面図である。
図9B】回転運動する揉捏施療でのマッサージ機構の動作例を示す側面図である。
図10A】ループ揉みでのマッサージ機構の動作例を示す背面図である。
図10B】ループ揉みでのマッサージ機構の動作例を示す側面図である。
図11A】筋膜延ばし施療でのマッサージ機構の動作例を示す背面図である。
図11B】筋膜延ばし施療でのマッサージ機構の動作例を示す側面図である。
図12】叩き施療でのマッサージ機構の動作例を示す背面図である。
図13】指圧施療でのマッサージ機構の動作例を示す背面図である。
図14】ストレッチ施療でのマッサージ機構の動作例を示す背面図である。
図15A】左右一対の揉み玉による揉み施療でのマッサージ機構の動作例を示す背面図である。
図15B】左右一対の揉み玉による揉み施療でのマッサージ機構の動作例を示す側面図である。
図16A】偏心回転する左右一対の揉み玉による揉み施療でのマッサージ機構の動作例を示す背面図である。
図16B】偏心回転する左右一対の揉み玉による揉み施療でのマッサージ機構の動作例を示す側面図である。
図17】第2実施形態に係る施療ユニットの構成例を示す概略的な斜視図
図18A】上下に挟んだ状態での揉み施療でのマッサージ機構の動作例を示す背面図である。
図18B】上下に挟んだ状態での揉み施療でのマッサージ機構の動作例を示す側面図である。
図19】第3実施形態に係る椅子式マッサージ機の構成例を示す概略的な斜視図
図20】第3実施形態に係る椅子式マッサージ機に搭載される施療ユニットの構成例を示す図
図21】第4実施形態に係るハンディタイプのマッサージ機の構成例を示す概略図
図22】第4実施形態に係るマッサージ機の制御系を示すブロック図
【発明を実施するための形態】
【0012】
<1.第1実施形態>
以下に、図1を参照して、本発明の第1実施形態を説明する。図1は、椅子式マッサージ機100の構成例を示す概略的な斜視図である。また、以下では、椅子式マッサージ機100を「マッサージ機100」と称することがある。
【0013】
なお、以下の説明において、後述する背凭れ部102が倒れていない状態のマッサージ機100に着座した被施療者Uから見て前側(正面側)を「前側」といい、背凭れ部102が倒れていない状態のマッサージ機100に着座した被施療者Uから見て後側(背面側)を「後側」という。また、背凭れ部102が倒れていない状態のマッサージ機100に着座した被施療者Uから見て上側(頭側)を「上側」といい、背凭れ部102が倒れていない状態のマッサージ機100に着座した被施療者Uから見て下側(脚側)を「下側」という。また、背凭れ部102が倒れていない状態のマッサージ機100に着座した被施療者Uから見て右側を「右側」といい、背凭れ部102が倒れていない状態のマッサージ機100に着座した被施療者Uから見て左側を「左側」という。
【0014】
<1-1.マッサージ機100>
マッサージ機100は、座部101と、背凭れ部102と、左右一対のベース部104と、左右一対の肘掛け部105と、オットマン106と、施療ユニット200と、を備える。
【0015】
座部101は、被施療者Uの臀部及び太腿部を支持する。
【0016】
背凭れ部102は、座部101の後端部に接続され、被施療者Uの頭、胴部(たとえば肩部、腰部、及び背中)及び首部などを支持する。背凭れ部102は、左右方向に沿って延びるリクライニング回転軸(図示省略)を中心にして回転可能である。背凭れ部102は、リクライニング回転軸を中心とする回転により、後側に倒したり前側に起き上がったりすることが可能である。
【0017】
背凭れ部102には、施療ユニット200が配置される。本実施形態では、施療ユニット200は、被施療者Uの胴部及び首部を施療可能である。施療ユニット200は、後述する揉み玉201の押圧による押圧施療のほか、後述する衝撃ユニット202によって揉み玉201が押圧する被施療者Uの施療部位に強い衝撃を伝える打撃施療を実施できる。後述するように、施療ユニット200の移動により、着座する被施療者Uの背中及び首部など施療部位に押圧及び強い衝撃からなる二重の施療を行うことができる。
【0018】
また、背凭れ部102は、左右一対のガイド部1021を有する。ガイド部1021は、背凭れ部102の長手方向に沿って延びて、施療ユニット200を長手方向に移動可能に支持する。つまり、施療ユニット200は、ガイド部1021によって案内されて、背凭れ部102の長手方向に昇降可能である。
【0019】
ガイド部1021は、施療ユニット200とともに、背凭れ部102のクッション部分の内部に配置される。本実施形態では、背凭れ部102の長手方向は、左右方向と垂直である。たとえば、左右一対のガイド部1021は、ガイドレール及びラック(符号省略)を有する。ラックは、施療ユニット200のピニオンギヤ(図示省略)と噛み合う複数の歯を有する。これらの歯は、ラックが延びる方向に並ぶ。ピニオンギヤの回転駆動により、施療ユニット200は、ガイドレールに案内されながら、ガイド部1021に沿って移動できる。
【0020】
また、マッサージ機100の背凭れ部102は、左右一対の肩支持部1022をさらに有する。一対の肩支持部1022は、背凭れ部102の左右両側にそれぞれ配置されて、被施療者Uの肩部を押圧可能である。ここで押圧による施療は、被施療者Uの施療部位を強く圧迫する施療や、さすりの様に施療部位に当接した状態での施療を含む。また、衝撃と押圧との違いについて、「衝撃」は、瞬間的に大きな力を物体に加えることを指す。対して、「押圧」は、瞬間的ではなく「衝撃」と比べて比較的長い期間、所定の力を物体(たとえば施療部位)に加えることを指す。なお、「押圧」は、さすりのように弱い力で物体に接触することを含む。
【0021】
たとえば、背凭れ部102が起立した状態において、左側の肩支持部1022は、背凭れ部102の左端部に配置され、前側に突出して上下方向に延びる。左側の肩支持部1022は、被施療者Uの左肩部と左右方向に対向する。また、左側の肩支持部1022は、膨縮可能なエアバッグ(図示省略)を有し、被施療者Uの左肩部を押圧可能である。
【0022】
右側の肩支持部1022は、背凭れ部102の右端部に配置され、前側に突出して上下方向に延びる。右側の肩支持部1022は、被施療者Uの右肩部と左右方向に対向する。また、右側の肩支持部1022は、膨縮可能なエアバッグ(図示省略)を有し、被施療者Uの右肩部を押圧可能である。たとえば、左右両側の肩支持部1022が膨張して肩部を押圧することで、被施療者Uの胴部を挟むことができる。
【0023】
ベース部104は、座部101の左右方向の両側に立設して設けられ、肘掛け部105を支持する。
【0024】
肘掛け部105は被施療者Uの前腕部及び手を支持する。左右一対の肘掛け部105は、互いに左右対称の形状である。
【0025】
オットマン106は、座部101の前端部に回転可能に支持され、被施療者Uの下腿部及び足部を収容する。オットマン106は、座部101の前端部の下側において左右方向に沿って延びる回転軸(図示省略)を中心にして回転可能である。オットマン106には、たとえば、膨縮により被施療者Uの下腿部を施療するエアバッグ(図示省略)が配置される。
【0026】
<1-2,マッサージ機100の制御系>
次に、図2を参照して、マッサージ機100の制御系の構成例を説明する。図2は、マッサージ機100の動作を制御する制御系を示すブロック図である。
【0027】
図2に示すように、マッサージ機100は、操作部1071と、記憶部1072と、制御部108と、アクチュエータ群1091と、ポンプ1092と、電磁弁群1093と、をさらに備える。
【0028】
操作部1071は、被施療者Uが施療パターンの選択、施療の強弱調節、後述する着座位置の調整指示などを行うための入力装置である。操作部1071はコード線を介して制御部108に接続される。操作部1071は、被施療者Uなどの操作入力を受け付け、該操作入力に基づく信号を制御部108に出力する。操作部1071は、スタンド(符号省略)に対して装着及び取り外しが可能である。スタンドは、座部101の左側に配置された肘掛け部105に固定される。
【0029】
記憶部1072は、電力供給が停止しても記憶した情報を保持する非一過性の記憶媒体である。記憶部1072は、たとえば、制御部108がマッサージ機100の動作を制御するために必要なプログラム及びデータを記憶している。
【0030】
制御部108は、たとえば座部101の下側に配置され、操作部1071から出力される信号などに基づいて、マッサージ機100の各部を制御する。たとえば、制御部108は、アクチュエータ群1091、ポンプ1092、及び電磁弁群1093を制御する。さらに、制御部108は、施療ユニット200(たとえば後述するマッサージ機構210)を制御する。
【0031】
アクチュエータ群1091は、複数のアクチュエータを含む。たとえば、アクチュエータ群1091は、背凭れ部102を回転させる背凭れ部用アクチュエータと、オットマン106を回転させるオットマン用アクチュエータとを含む。このほか、アクチュエータ群1091は、衝撃ユニット202のアクチュエータ部3(後述する図4参照)などを含む。
【0032】
電磁弁群1093は、複数の電磁弁を含む。複数の電磁弁のうちの一部は、ポンプ1092と、マッサージ機100に設けられるエアバッグ群との間に設けられ、両者間の連通/遮断を切り替える。また、複数の電磁弁のうちの他の一部は、エアバッグ群と、外部との間に設けられ、両者間の連通/遮断を切り替える。
【0033】
たとえば、一部の電磁弁によりポンプ1092とエアバッグとが連通すると、ポンプ1092から電磁弁を介してエアバッグに空気などの流体が供給される。これにより、エアバッグが膨張する。一方、他の一部の電磁弁の動作により外部とエアバッグとが連通すると、エアバッグ内の流体が電磁弁を介して外部に開放される。これにより、エアバッグ内の流体が開放され、エアバッグが収縮する。また、各々の電磁弁の動作により、エアバッグがポンプ1092とも外部とも連通しなくなると、エアバッグ内の流体量が保持される。
【0034】
このほか、電磁弁群1093は、衝撃ユニット202の後述する排出口316,318に取り付けられる電磁弁などを含む(後述する図5及び図6参照)。
【0035】
<1-3.施療ユニット200の構成>
次に、図1及び図3A図3Bを参照して、施療ユニット200の構成を説明する。図3Aは、施療ユニット200の構成例を示す概略的な斜視図である。図3Bは、施療ユニット200の他の構成例を示す概略的な斜視図である。
【0036】
マッサージ機100の施療ユニット200は、左右一対のマッサージ機構210と、筐体220と、を備える。つまり、施療ユニット200は、マッサージ機構210を搭載する。マッサージ機構210の搭載により、マッサージ機100は、後述するように、人の手では実現できない機械式施療の強みを生かした新たな施療を被施療者Uに提供することができる。各々のマッサージ機構210は、左右一対の揉み玉201と、左右一対の衝撃ユニット202と、左右一対のアーム部203と、駆動機構204と、を備える。筐体220は、図3A及び図3Bに示すように、駆動機構204を収容する。
【0037】
揉み玉201は、本発明の「施療子」の一例であり、被施療者Uに接する。揉み玉201は、一対であって、被施療者Uに対して並ぶ。揉み玉201は、被施療者Uを押圧可能であり、衝撃ユニット202に固定される。本実施形態では、固定された揉み玉201は、軸方向Dの振動は可能であるが、衝撃ユニット202に対して軸方向Dに移動不能である。つまり、揉み玉201の振動は、揉み玉201の移動には含まれない。但し、この例示は、揉み玉201が衝撃ユニット202に対して軸方向Dに移動可能である構成を排除しない。
【0038】
また、本実施形態では、揉み玉201は、左右に1個ずつ配置される。たとえば、左側の揉み玉201は1つであり、右側の揉み玉201は1つである。但し、この例示は、左側の揉み玉201が複数である構成を排除しないし、右側の揉み玉201が複数である構成を排除しない。なお、この場でも、衝撃ユニット202は、全ての揉み玉201に取り付けられてもよい。或いは、左側における複数の揉み玉201に対し、衝撃ユニット202は、その一部の揉み玉201のみに取り付けられてもよい。また、右側における複数の揉み玉201に対し、衝撃ユニット202は、その一部の揉み玉201のみに取り付けられてもよい。
【0039】
衝撃ユニット202は、被施療者Uの施療部位を施療する揉み玉201に衝撃を与える。揉み玉201が、該施療部位を押圧した状態で、衝撃ユニット202により衝撃を与えられる。マッサージ機構210は、揉み玉201(つまり施療子)を介して被施療者Uの施療部位に衝撃を与えることができる。従って、揉み玉201の駆動によるマッサージと、揉み玉201を介して伝達される衝撃から成る二重の施療を同時に行うことができる。よって、マッサージ機構210は、人の手では実現できない機械式施療の強みを生かした新たな施療を被施療者Uに提供することができる。
【0040】
また、揉み玉201に与えた衝撃は、揉み玉201が可動か否かに関わらず、施療部位に伝達できる。言い換えると、揉み玉201自体が直接に衝撃を生み出すように駆動されているわけではない。そのため、マッサージ機構210は、揉み玉201が振動駆動などにより直接に衝撃を発生させる機構とは異なる。たとえば、通常の振動駆動する振動子の場合、振動子自身も往復移動することにより、振動子は施療部位に衝撃を与える。そのため、施療子を施療部位に強く押し付け過ぎると、施療子の振動が止まることがある。本実施形態では、マッサージ機構210では、揉み玉201自身の振動及び移動などの駆動が不能になっても、衝撃ユニット202の動作停止は生じない。従って、この際に、衝撃ユニット202に対して負荷を与える虞を防止できる。従って、マッサージ機構210の耐久性を向上できる。
【0041】
なお、本実施形態で図3Aのように、衝撃ユニット202は、揉み玉201の左右方向外側に取り付けられる。但し、図3Aの例示に限定されず、衝撃ユニット202は、揉み玉201の駆動機構204側(言い換えると施療部位とは反対側)に取り付けられてもよい。図3Bのようにすれば、衝撃ユニット202から伝達される衝撃が伝わる向きを揉み玉201の押圧方向に近付けることができる。たとえば、両方向を平行にし易い。従って、図3Bでは、たとえば図3Aと比べて、施療部位のより深い部分にまで衝撃を伝達させることができる。
【0042】
左右一対のアーム部203は、筐体220の内部から外部に突出する。各々のアーム部203は、揉み玉201と、揉み玉201に取り付けられた衝撃ユニット202と、を支持する。左側のアーム部203の前端部には、左側の揉み玉201及び左側の衝撃ユニット202の少なくともどちらかが取り付けられる。右側のアーム部203の前端部には、右側の揉み玉201及び右側の衝撃ユニット202の少なくともどちらかが取り付けられる。本実施形態では、アーム部203は、揉み玉201が取り付けられる。アーム部203の後端部は、駆動機構204に接続される。
【0043】
駆動機構204は、アーム部203とともに、揉み玉201を駆動する。たとえば、駆動機構204は、衝撃ユニット202とともに、揉み玉201を上下方向、前後方向、及び左右方向に移動させる。これにより、揉み玉201を被施療者Uの所定の施療部位を施療可能な位置に移動させることができる。また、駆動機構204は、揉み玉201を上下方向、前後方向、左右方向において進退可能に移動させる。これにより、駆動機構204は、揉み玉201を一次元的、又は二次元的或いは三次元的な動きで駆動させることができる。従って、揉み玉201は、様々な動作で施療部位を施療できる。
【0044】
本実施形態では前述の如く、施療ユニット200は、背凭れ部102に配置される(図1参照)。揉み玉201は、被施療者Uの胴部及び首部のどちらかを押圧可能である。こうすれば、マッサージ機100は、着座する被施療者Uの胴部(背中、腰など)又は首部に押圧及び強い衝撃からなる二重の施療を行うことができる。
【0045】
<1-3-1.衝撃ユニット202>
次に、図4を参照して、衝撃ユニット202の構成を説明する。図4は、衝撃ユニット202の構成例を示す概念的な断面図である。図4は、中心軸CAを含む平面で切断した衝撃ユニット202の仮想的な断面構造を示す。
【0046】
衝撃ユニット202は、ハウジング1と、ロッド部2と、アクチュエータ部3と、を有する。
【0047】
ハウジング1は、ロッド部2及びアクチュエータ部3を内部に収容する。
【0048】
ロッド部2は、揉み玉201に対して進退可能である。揉み玉201に対してロッド部2が進退する方向を「軸方向D」と称する。また、軸方向Dのうち、ロッド部2が揉み玉201から遠ざかる向きを「軸方向一方D1」と称し、ロッド部2が揉み玉201に近付く向きを「軸方向他方D2」と称する。
【0049】
ロッド部2は、揉み玉201よりも軸方向一方D1に配置され、軸方向Dに移動可能である。アクチュエータ部3は、揉み玉201の軸方向一方D1の端部に配置される。アクチュエータ部3は、ロッド部2を軸方向Dに駆動して揉み玉を打撃する。
【0050】
こうすれば、たとえば、施療ユニット200は、揉み玉201が被施療者Uを押圧した状態で、揉み玉201をロッド部2で打撃できる。これにより、施療ユニット200は、打撃による衝撃を揉み玉201に与え、衝撃ユニット202から揉み玉201に与えられる衝撃を揉み玉201が押圧する被施療者Uの施療部位に伝達できる。このとき、揉み玉201には、錘部22の慣性力に応じた強い衝撃が加わる。そのため、施療ユニット200は、強い衝撃を上述の施療部位に伝達できる。従って、施療ユニット200は、上述の施療部位に対して、押圧及び強い衝撃からなる二重の施療を同時に行うことができる。よって、施療ユニット200は、人の手では実現できない機械式施療の強みを生かした新たな施療を被施療者Uに提供することができる。なお、柱部21と錘部22とが一体の場合にロッド部2の重量を大きくすることで同様に揉み玉201に強い衝撃を加えることができる。
【0051】
ロッド部2は、柱部21と、錘部22と、を有する。柱部21は、軸方向Dに延び、詳細には、軸方向Dと平行な中心軸CAに沿って延びる柱状である。後述するように、アクチュエータ部3の駆動により、柱部21の一端は、揉み玉201、又は揉み玉201に取り付けられた部材(後述する固定コア部32など)に衝突する。本実施形態では、柱部21の一端は、固定コア部32に衝突する。錘部22は、柱部21に取り付けられる。たとえば、錘部22は、金属製である。錘部22の重量は、柱部21よりも大きい。本実施形態では、錘部22は、柱部21とは別体である。但し、この例示に限定されず、錘部22は、柱部21と一体であってもよい。
【0052】
アクチュエータ部3は、柱部21を軸方向Dにおいて進退可能に駆動する。そして、アクチュエータ部3は、揉み玉201、又は、揉み玉201に取り付けられた部材に柱部21を衝突させる。これにより、施療ユニット200は、揉み玉201に対して打撃による衝撃を直接又は間接に与えることができる。
【0053】
好ましくは、アクチュエータ部3は、揉み玉201が押圧する被施療者Uの施療部位に向けて、揉み玉201をロッド部2で打撃する。本実施形態では、軸方向他方D2が施療部位に向かう方向である。アクチュエータ部3は、軸方向他方D2に向かってロッド部2を移動させる。打撃方向(衝撃の伝わる方向)は、揉み玉201が施療部位を押圧する方向と一致する。こうすれば、施療ユニット200は、上述の施療部位に向かって衝撃を与えることができる。従って、施療ユニット200は、衝撃による施療効果を向上できる。
【0054】
アクチュエータ部3は、前述の如く、制御部108により制御される。好ましくは、制御部108は、ロッド部2を周期的に進退させる。さらに好ましくは、制御部108は、ロッド部2が進退する振幅及び周期のうちの少なくとも一方を調節する。
【0055】
こうすれば、施療ユニット200は、衝撃による多彩な施療効果を被施療者Uに提供できる。
【0056】
たとえば、制御部108は、周期的に進退するロッド部2の軸方向Dにおける振幅を調節することにより、施療部位に伝達される衝撃の強さを変化させることができる。たとえば、制御部108は、ロッド部2が進退する振幅(軸方向幅)をより小さくすることにより、衝撃を弱めることができる。また、制御部108は、上述の振幅(軸方向幅)をより大きくすることにより、衝撃を強めることができる。
【0057】
また、制御部108は、ロッド部2が軸方向Dに進退する周期を調節することにより、衝撃による施療パターンを変化させることができる。
【0058】
なお、上述の例示は、アクチュエータ部3が手動操作される構成を排除しない。たとえば、アクチュエータ部3は、操作部1071が受け付ける操作入力などに基づいて動作してもよい。また、上述の例示は、ロッド部2が周期的に進退しない構成を排除しないし、ロッド部2の振幅及び周期の両方が調節できない構成も排除しない。
【0059】
図4では、ロッド部2及びアクチュエータ部3がソレノイドを構成する。
【0060】
たとえば、ロッド部2の少なくとも一部は、磁性体から成る。本実施形態では、柱部21の少なくとも一部が磁性体で構成される。また、錘部22は、柱部21の軸方向一方D1の端部に配置される。但し、この例示は、錘部22の配置が柱部21の軸方向一方D1の端部ではない構成を排除しない。たとえば、錘部22は、柱部21の軸方向他方D2の端部に配置される。この際、好ましくは、錘部22は、磁性体から成る。
【0061】
アクチュエータ部3は、ケース部31と、固定コア部32と、コイル部33と、通電部34と、付勢部材35と、を有する。
【0062】
ケース部31は、揉み玉201の軸方向一方D1の端部に配置される。ケース部31は、柱部21の少なくとも軸方向他方D2側の部分と、固定コア部32と、コイル部33と、を収容する。
【0063】
ケース部31は、筒部311と、蓋部312,313と、を有する。筒部311は、揉み玉201の軸方向一方D1の端部から軸方向一方D1に延びる筒状である。筒部311の軸方向一方D1側には、柱部21が挿通される。蓋部312は、筒部311の軸方向一方D1の端部から径方向内方に広がる。軸方向Dから見て、蓋部312の中央には、ロッド部2が挿通される開口(符号省略)が配置される。蓋部313は、筒部311の軸方向他方D2の端部から径方向内方に広がる。なお、蓋部313は、省略されてもよい。
【0064】
固定コア部32は、磁性体から成る。固定コア部32は、ロッド部2よりも軸方向他方D2に配置されて、揉み玉201に取り付けられる。詳細には、固定コア部32は、揉み玉201の軸方向一方D1の端部に固定される。
【0065】
本実施形態では、ハウジング1、筒部311、蓋部312,313、及び固定コア部32は一体である。但し、この例示に限定されず、これらのうちの少なくとも一部は、他の一部と別体であってもよい。
【0066】
コイル部33は、筒部311の径方向内側面に配置される。コイル部33は、ロッド部2及び固定コア部32を囲む。詳細には、コイル部33は、中心軸CAを中心にしてロッド部2の少なくとも一部(たとえば、ロッド部2の磁性体から成る部分)及び固定コア部32を囲む。ロッド部2の磁性体から成る部分、及び固定コア部32は、コイル部33の通電により発生する磁界に応じて磁化し、互いに引き付け合う。これにより、ロッド部2は、軸方向他方D2に移動する。なお、磁界が消えると、両者の磁化は解除される。
【0067】
通電部34は、コイル部33に通電可能である。通電部34は、制御部108により制御される。通電部34は、電源を内蔵してもよいし、衝撃ユニット202の外部から電力供給を受けてもよい。
【0068】
付勢部材35は、軸方向Dにおいて高い弾性を有し、軸方向一方D1に向けてロッド部2を付勢する。なお、軸方向一方D1は、軸方向Dの揉み玉201とは反対側の向きである。詳細には、付勢部材35の軸方向一方D1の端部は、ロッド部2に接続され、本実施形態では錘部22に接続される。付勢部材35の軸方向他方D2の端部は、ケース部31の軸方向一方D1の端部に接続される。
【0069】
付勢部材35は、図4では、柱部21を囲むスプリングコイルである。但し、付勢部材35は、図4の例示に限定されない。たとえば、付勢部材35は、板バネであってもよいし、ゴムなどの弾性部材であってもよい。
【0070】
図4の構成によれば、アクチュエータ部3にソレノイドアクチュエータを採用できる。たとえば、アクチュエータ部3は、コイル部33の通電をONにすることによって、ロッド部2の磁性体から成る部分と固定コア部32とを磁化する。これにより、アクチュエータ部3は、固定コア部32に向かってロッド部2を軸方向他方D2(つまり揉み玉201側)に移動させる。これにより、アクチュエータ部3は、たとえば、揉み玉201に取り付けられた固定コア部32をロッド部2で打撃できる。また、ロッド部2(たとえば錘部22)でケース部31を打撃できるようにしてもよい。
【0071】
一方、アクチュエータ部3は、コイル部33の通電をOFFにすることによって、ロッド部2及び固定コア部32の磁化を解除できる。この際、付勢部材35は、磁化されていないロッド部2を軸方向一方D1(つまり揉み玉201とは反対側)に移動させる。
【0072】
従って、アクチュエータ部3は、コイル部33の通電のON/OFFを切り替えることにより、ロッド部2を軸方向Dにおいて進退可能に駆動できる。
【0073】
なお、ロッド部2を軸方向一方D1に移動させる手段は、付勢部材35に限定されない。たとえば、付勢部材35に代えて、ロッド部2を軸方向一方D1に移動させるためのソレノイド機構が配置されてもよい。該ソレノイド機構は、ロッド部2を軸方向他方D2に移動させるためのソレノイド機構(図4参照)と同様に構成できる。
【0074】
<1-3-2.衝撃ユニット202の変形例>
次に、図5及び図6を参照して、衝撃ユニット202の変形例を説明する。図5は、衝撃ユニット202の第1変形例を示す概念的な断面図である。図6は、衝撃ユニット202の第2変形例を示す概念的な断面図である。なお、図5及び図6は、中心軸CAを含む平面で切断した衝撃ユニット202の仮想的な断面構造を示す。
【0075】
<1-3-2-1.第1変形例>
まず、図5を参照して、衝撃ユニット202の第1変形例を説明する。ここでは、図4と異なる衝撃ユニット202の構成を説明する。また、図4と同様の構成部には同じ符号を付し、その説明を省略することがある。
【0076】
図5では、ロッド部2及びアクチュエータ部3は流体シリンダ(たとえばエアシリンダ)を構成する。
【0077】
たとえば、ロッド部2は、鍔部23をさらに有する。鍔部23は、柱部21の径方向外側面から径方向外方に広がる。
【0078】
アクチュエータ部3は、ケース部31を有する。ケース部31は、揉み玉201に取り付けられる。ケース部31は、筒部311と、蓋部312,313と、内フランジ部314と、供給口315と、排出口316と、を有する。
【0079】
筒部311は、軸方向Dに延びる筒状であって、柱部21の一部(たとえば軸方向他方D2側の部分)と鍔部23とを収容する。
【0080】
蓋部312は、筒部311の軸方向一方D1の端部から、柱部21に向かって径方向内方に広がる。蓋部312は、径方向において柱部21と筒部311の軸方向一方D1の端部との間を覆う。なお、蓋部312に対して、柱部21は、軸方向Dに進退可能である。蓋部312の径方向内端部と柱部21との間には、好ましくは、空間S1を封止する封止部材(図示省略)が配置される。空間S1は、ケース部31の内部空間の一部であり、鍔部23、筒部311、及び蓋部312とで囲まれている。
【0081】
揉み玉201に近い方の蓋部313は、揉み玉201の軸方向一方D1の端部に配置され、筒部311の軸方向他方D2の端部を覆う。なお、蓋部313は、省略されてもよい。
【0082】
内フランジ部314は、筒部311の内周面から径方向内方に突出し、周方向に延びる。内フランジ部314は、鍔部23よりも軸方向一方D1に配置され、鍔部23と軸方向Dに対向する。内フランジ部314は、ケース部31に対する柱部21の抜けを防止する。
【0083】
また、ケース部31は、供給口315と、排出口316と、をさらに有する。供給口315及び排出口316は、鍔部23及び内フランジ部314よりも軸方向一方D1に配置される。
【0084】
供給口315は、鍔部23と筒部311と蓋部312とで囲まれた空間S1に流体Fを供給可能である。たとえば、流体Fは、空気である。供給口315は、ポンプ1092に接続され、ポンプ1092から流体Fの供給を受けることができる。なお、流体Fは、空気以外の気体であってもよいし、液体であってもよい。また、供給口315は、ポンプ1092以外の流体供給部から、制御部108の制御により流体Fの供給を受けてもよい。
【0085】
排出口316は、空間S1内の流体Fを排出可能である。たとえば、アクチュエータ部3は、制御部108の制御に応じて、排出口316に取り付けられた電磁弁(符号省略)のON/OFFを切り替える。排出口316は、その電磁弁のON/OFFに応じて開閉される。
【0086】
また、アクチュエータ部3は、付勢部材35をさらに有する。付勢部材35は、軸方向Dに高い弾性を有し、軸方向一方D1に向けてロッド部2を付勢する。なお、軸方向一方D1は、軸方向Dの揉み玉201とは反対側の向きである。詳細には、付勢部材35の軸方向一方D1の端部は、ロッド部2に接続され、本実施形態では錘部22に接続される。付勢部材35の軸方向他方D2の端部は、ケース部31の軸方向一方D1の端部に接続される。
【0087】
付勢部材35は、図5では、柱部21を囲むスプリングコイルである。但し、付勢部材35は、図5の例示に限定されない。たとえば、付勢部材35は、板バネであってもよいし、ゴムなどの弾性部材であってもよい。
【0088】
図5によれば、アクチュエータ部3に流体シリンダを採用できる。たとえば、アクチュエータ部3は、ケース部31内の上記の空間S1に流体Fを供給し、空間S1内の流体Fの圧力を上昇させる。これにより、アクチュエータ部3は、ロッド部2を軸方向他方D2(つまり揉み玉201側)に移動させる。従って、アクチュエータ部3は、たとえば、揉み玉201に取り付けられたケース部31の一部をロッド部2で打撃できる。
【0089】
一方、アクチュエータ部3は、排出口316の電磁弁を開けて、ケース部31内の上記の空間S1内の流体Fを排出口316から排出する。これにより、空間S1内の流体Fの圧力が降下する。そして、付勢部材35は、ロッド部2を軸方向一方D1(つまり揉み玉201とは反対側)に移動させる。
【0090】
従って、アクチュエータ部3は、上記の空間S1に対する流体Fの供給/排出をそれぞれ切り替えることにより、ロッド部2を軸方向Dにおいて進退可能に駆動できる。
【0091】
なお、ロッド部2を軸方向一方D1に移動させる手段は、付勢部材35に限定されない。たとえば、図5の構成において、ロッド部2を軸方向一方D1に移動させるための流体シリンダ機構が配置されてもよい(図6参照)。
【0092】
<1-3-2-2.第2変形例>
図6を参照して、衝撃ユニット202の第2変形例を説明する。ここでは、図4及び図5と異なる衝撃ユニット202の構成を説明する。また、図4及び図5と同様の構成部には同じ符号を付し、その説明を省略することがある。
【0093】
図6では、ケース部31は、供給口317及び排出口318をさらに有する。供給口317及び排出口318は、鍔部23よりも軸方向他方D2に配置される。
【0094】
供給口317は、空間S2に流体Fを供給可能である 。なお、空間S2は、ケース部31の内部空間の他の一部であり、鍔部23、筒部311、及び蓋部313(或いは揉み玉201の軸方向一方D1の端部)で囲まれている。たとえば、供給口317は、ポンプ1092に接続され、ポンプ1092から流体Fの供給を受けることができる。
【0095】
排出口318は、空間S2内の流体Fを排出可能である。たとえば、アクチュエータ部3は、制御部108の制御に応じて、排出口318に取り付けられた電磁弁(符号省略)のON/OFFを切り替える。排出口318は、その電磁弁のON/OFFに応じて開閉される。
【0096】
図6において、アクチュエータ部3は、ケース部31内の空間S1内での流体Fの圧力を空間S2内よりも大きくする。たとえば、アクチュエータ部3は、空間S1に流体Fを供給し、空間S2内の流体Fを排出口318から排出する。これにより、アクチュエータ部3は、ロッド部2を軸方向他方D2(つまり揉み玉201側)に移動させ、揉み玉201に取り付けられたケース部31の一部(たとえば蓋部313)をロッド部2で打撃できる。或いは、蓋部313が省略される場合、アクチュエータ部3は、揉み玉201の軸方向一方D1の端部をロッド部2で打撃できる。
【0097】
一方、ロッド部2を軸方向一方D1(つまり揉み玉201と反対側)に移動させる場合、アクチュエータ部3は、空間S2内での流体Fの圧力を空間S1内よりも大きくする。たとえば、アクチュエータ部3は、空間S1内の流体Fを排出口316から排出し、空間S2に流体Fを供給する。
【0098】
<1-4.マッサージ機構210の施療動作>
次に、マッサージ機構210の第1~第10施療モードでの施療動作を説明する。マッサージ機構210は、第1~第10施療モードの一部を備えていてもよく、全てを備えていてもよい。
【0099】
<1-4-1.第1施療モード>
図7A及び図7Bは、マッサージ機構210の第1施療モードの施療動作を示す概略図である。図7Aは、さすり施療でのマッサージ機構210の動作例を示す背面図である。図7Bは、さすり施療でのマッサージ機構210の動作例を示す側面図である。なお、図7A及び図7Bはいずれも、背凭れ部102が起立した状態での施療動作を示す。また、図7A図7Bにおいて、衝撃ユニット202から与えられる衝撃を符号Sで表す。また、揉み玉201による被施療者Uへの押圧を符号Pで表す。これらは、後述の図8A図14Bでも同様である。
【0100】
第1施療モードでは、図7A及び図7Bに示すように、揉み玉201のさすり動作中に強い衝撃Sを加えた二重の施療を行うことができる。詳細には、各々の揉み玉201は、被施療者Uの施療部位に接し、或いは、たとえば通常の施療よりも弱い圧力で押圧する。そして、各々の揉み玉201は、被施療者Uの施療部位の表面に沿って所定方向に往復移動することで、さすり施療で施療部位を施療できる。
【0101】
なお、さすり動作の方向は、施療部位の表面と平行な方向であればよい。たとえば、さすり動作の方向は、背凭れ部102が起立している状態において、上下方向、左右方向、及び、これらと交差する方向のいずれかであってもよい。
【0102】
この際、衝撃ユニット202は、往復移動する揉み玉201に衝撃Sを与える。こうすれば、さすり動作中に強い衝撃Sを被施療者Uの施療部位に与えることができる。従って、さすりのマッサージと、揉み玉201を介して伝達される衝撃Sとから成る二重の施療を同時に行うことができる。
【0103】
<1-4-2.第2施療モード>
図8A及び図8Bは、マッサージ機構210の第2施療モードの施療動作を示す概略図である。図8Aは、往復運動する揉捏施療でのマッサージ機構210の動作例を示す背面図である。図8Bは、往復運動する揉捏施療でのマッサージ機構210の動作例を示す側面図である。
【0104】
第2施療モードでは図8A及び図8Bに示すように、往復移動しながら揉捏マッサージする揉み玉201に強い衝撃Sを加えた二重の施療を行うことができる。詳細には、各々の揉み玉201は、被施療者Uの施療部位の表面に沿って所定方向に往復移動しながら、該施療部位を押圧する。なお、往復方向は、施療部位Umの表面と平行な方向であればよい。たとえば、往復方向は、背凭れ部102が起立している状態において、上下方向、左右方向、及び、これらと交差する方向のいずれかであってもよい。好ましくは、往復運動の幅は狭い。たとえば、その幅は、前側から見た揉み玉201の最小の外径よりも狭い。より好ましくは、往復運動の幅は、前側から見た揉み玉201の最小の外径の1/4よりも小さい。言い換えると、施療部位Umの所定箇所を押圧する揉み玉201は、所定方向に揺動する。往復運動の幅を狭くして、施療部位Umの所定箇所をこねるように揺動することにより、施療部位Umを揉捏法により施療できる。さらに好ましくは、揉捏施療の際、上述の往復運動の幅は、人の親指程度の幅であり、たとえば1.5~3[cm]である。こうすれば、人の手による揉捏揉みと同様の施療を実現できる。
【0105】
この際、衝撃ユニット202は、往復移動する揉み玉201に衝撃Sを与える。こうすれば、往復運動による揉捏マッサージ中に強い衝撃Sを被施療者Uの施療部位に与えることができる。なお、従って、往復運動による揉捏マッサージと、揉み玉201を介して伝達される衝撃Sとから成る二重の施療を同時に行うことができる。
【0106】
<1-4-3.第3施療モード>
図9A及び図9Bは、マッサージ機構210の第3施療モードの施療動作を示す概略図である。図9Aは、回転運動する揉捏施療でのマッサージ機構210の動作例を示す背面図である。図9Bは、回転運動する揉捏施療でのマッサージ機構210の動作例を示す側面図である。
【0107】
第3施療モードでは図9A及び図9Bに示すように、回転移動しながら揉捏マッサージする揉み玉201に強い衝撃Sを加えた二重の施療を行うことができる。詳細には、揉み玉201は、被施療者Uの施療部位上の所定箇所回りに、円状又は円弧状に移動しながら、該施療部位を押圧する。なお、各々のマッサージ機構210の回転方向は、後側から前側を見て、時計回りであってもよいし、反時計回りであってもよい。好ましくは、揉み玉201が移動する軌道の半径は小さい。たとえば、揉み玉201が移動する軌道の半径は、前側から見た揉み玉201の最小の外径の1/2よりも小さい。より好ましくは、この半径は、前側から見た揉み玉201の最小の外径の1/4よりも小さい。さらに好ましくは、この半径は、人体の親指程度の幅の半分であり、たとえば0.75~1.5[cm]である。言い換えると、施療部位Umの所定箇所を押圧する揉み玉201は、非常に小さな半径で回転移動し、該所定箇所を回るような動作でこねるように施療する。半径の幅を狭くして、施療部位Umの所定箇所をこねるように移動させることで、施療部位Umを揉捏法により施療できる。さらに、上述のように、人の親指程度の幅の半分の半径で揉捏施療することで、人の手による揉捏揉みと同様の施療を実現できる。
【0108】
この際、衝撃ユニット202は、円状又は円弧状に移動する揉み玉201に衝撃Sを与える。こうすれば、円状又は円弧状に揉み玉201を移動させる揉捏マッサージ中に被施療者Uの施療部位に強い衝撃Sを与えることができる。なお、従って、揉捏マッサージと、揉み玉201を介して伝達される衝撃Sとから成る二重の施療を同時に行うことができる。
【0109】
尚、図9A及び図9Bの例示に限定されず、第3施療モードでは、施療部位を押圧する揉み玉201の前端の位置を上述の所定箇所に固定した状態で、後端を回動させてもよい。つまり、揉み玉201の後端を該所定箇所回りに円状又は円弧状に移動させてもよい。この動作により、揉み玉201の押圧方向を可変にできる。
【0110】
<1-4-4.第4施療モード>
図10A及び図10Bは、マッサージ機構210の第4施療モードの施療動作を示す概略図である。図10Aは、ループ揉みでのマッサージ機構210の動作例を示す背面図である。図10Bは、ループ揉みでのマッサージ機構210の動作例を示す側面図である。
【0111】
第4施療モードでは図10A及び図10Bに示すように、押圧しながら大きく回転移動する揉み玉201に強い衝撃Sを加えた二重の施療を行うことができる。詳細には、揉み玉201は、被施療者Uの所定箇所と揉み玉201とを通る第1軸J1回りに、円状又は円弧状の軌道で移動する。さらに、揉み玉201は、間欠的に施療部位を押圧する。なお、各々のマッサージ機構210の回転方向は、後側から前側を見て、時計回りであってもよいし、反時計回りであってもよい。好ましくは、揉み玉201が移動する軌道の半径は、たとえば、前側から見た揉み玉201の最大の外径よりも大きい。さらに好ましくは、この半径は、前側から見た揉み玉201の最大の外径の2倍よりも小さい。半径を大きくすることで、施療部位Umをループ状に移動させて押圧施療できる。たとえば、肩部全体を第4施療モードで施療する場合、揉み玉201が描くループは、人の掌程度の大きさとされる。但し、この例示は、上述の軌道の半径を厳密に定義するものではない。揉み玉201が描くループの大きさは、所望の施療部位によりさまざまに設定することができる。
【0112】
この際、衝撃ユニット202は、少なくとも揉み玉201が施療部位を押圧する際に、揉み玉201に衝撃Sを与える。こうすれば、所謂ループ揉み中に被施療者Uの施療部位に強い衝撃Sを与えることができる。なお、ループ揉み動作では、揉み玉201は、ループ又は円弧状に移動しながら、常時又は間欠的に施療部位をマッサージする。従って、ループ揉みと、揉み玉201を介して伝達される衝撃Sとから成る二重の施療を同時に行うことができる。
【0113】
<1-4-5.第5施療モード>
図11A及び図11Bは、マッサージ機構210の第5施療モードの施療動作を示す概略図である。図11Aは、筋膜延ばし施療でのマッサージ機構210の動作例を示す背面図である。図11Bは、筋膜延ばし施療でのマッサージ機構210の動作例を示す側面図である。
【0114】
第5施療モードでは図11A及び図11Bに示すように、揉み玉201の押圧移動により施療部位Umの筋膜を伸ばした状態で衝撃Sを加える二重の施療を行うことができる。詳細には、揉み玉201は、被施療者Uの施療部位を押圧した状態で、施療部位の表面に沿って所定方向に移動して施療部位の筋膜を延ばす。なお、所定方向は、施療部位Umの表面と平行な方向であればよい。たとえば、往復方向は、背凭れ部102が起立している状態において、上下方向、左右方向、及び、これらと交差する方向のいずれかであってもよい。
【0115】
この際、衝撃ユニット202は、揉み玉201が筋膜を延ばした状態で、揉み玉201に衝撃Sを与える。こうすれば、施療部位の筋膜を延ばした状態で強い衝撃Sを与えることができるので、施療部位に対する施療効果を向上できる。
【0116】
<1-4-6.第6施療モード>
図12は、マッサージ機構210の第6施療モードの施療動作を示す概略図であり、叩き施療でのマッサージ機構210の動作例を示す背面図である。
【0117】
第6施療モードでは図12に示すように、揉み玉201の叩き施療中に強い衝撃Sを加えた二重の施療を行うことができる。詳細には、揉み玉201は、被施療者Uの施療部位に向かって往復運動するとともに、少なくとも前進時に施療部位を押圧する。つまり、揉み玉201は、被施療者Uの施療部位Umを連続的に叩く。
【0118】
この際、衝撃ユニット202は、往復運動する揉み玉201に衝撃Sを与え、好ましくは、揉み玉201が施療部位Umに接する際に衝撃Sを与える。こうすれば、たたき施療中に被施療者Uの施療部位Umに強い衝撃Sを与えることができる。たとえば、揉み玉201が押し込まれた状態で施療部位に強い衝撃Sを与えることができるので、施療部位の内部の深い部分まで衝撃を伝達できる。従って、施療部位に対するたたき動作の施療効果を向上できる。
【0119】
<1-4-7.第7施療モード>
図13は、マッサージ機構210の第7施療モードの施療動作を示す概略図であり、指圧施療でのマッサージ機構210の動作例を示す背面図である。
【0120】
第7施療モードでは図13に示すように、揉み玉201で所定箇所を集中的に押圧する指圧施療中に強い衝撃Sを加えた二重の施療を行うことができる。詳細には、揉み玉201は、被施療者Uの施療部位を押圧した状態で、施療部位に向かって移動する。なお、揉み玉201は、施療部位Umに常時接してもよいし、施療部位Umに対して間欠的に接してもよい。
【0121】
この際、衝撃ユニット202は、施療部位と接する揉み玉201に衝撃Sを与える。こうすれば、被施療者Uの狭い範囲の施療部位に対して集中的に強い衝撃Sを与えることができる。また、施療部位を押圧した状態で衝撃Sを与えることにより、揉み玉201が押し込まれた状態で施療部位に強い衝撃Sを与えることができる。従って、施療部位の内部の深い部分まで衝撃Sを伝達できる。よって、指圧マッサージの施療効果を向上できる。
【0122】
<1-4-8.第8施療モード>
図13は、マッサージ機構210の第8施療モードの施療動作を示す概略図であり、ストレッチ施療でのマッサージ機構210の動作例を示す背面図である。
【0123】
第8施療モードでは図14に示すように、被施療者Uをストレッチさせた状態で強い衝撃Sを加えた二重の施療を行うことができる。詳細には、揉み玉201は、被施療者Uに向かって移動することで施療部位を含む被施療者Uの身体部位を曲げて延ばす。その後、揉み玉201は、被施療者Uの施療部位を押圧した状態で、施療部位の表面に沿って所定方向に移動する。なお、所定方向は、施療部位の表面と平行な方向であればよい。たとえば、往復方向は、背凭れ部102が起立している状態において、上下方向、左右方向、及び、これらと交差する方向のいずれかであってもよい。
【0124】
この際、衝撃ユニット202は、所定方向に移動する揉み玉201に衝撃Sを与える。こうすれば、揉み玉201の押圧により被施療者Uをストレッチした状態で強い衝撃Sを与えることができる。
【0125】
<1-4-9.第9施療モード>
図15A及び図15Bは、マッサージ機構210の第9施療モードの施療動作を示す概略図である。図15Aは、左右一対の揉み玉201による揉み施療でのマッサージ機構210の動作例を示す背面図である。図15Bは、左右一対の揉み玉201による揉み施療でのマッサージ機構210の動作例を示す側面図である。
【0126】
第9施療モードでは図15A及び図15Bに示すように、左右方向における揉み玉201の揉み施療中に強い衝撃Sを加えた二重の施療を行うことができる。詳細には、各々の揉み玉201は、被施療者Uの施療部位をそれぞれ押圧した状態で、一対の揉み玉201間の接近及び離間を繰り返す。
【0127】
この際、衝撃ユニット202は、接近及び離間を繰り返す揉み玉201に衝撃Sを与える。こうすれば、一対の揉み玉201の押圧と、一対の揉み玉201間の接近及び離間とにより、たとえば肩部などの施療部位を挟んで揉むことができる。従って、施療部位の挟んで揉む動作と、揉み玉201を介して伝達される衝撃Sとから成る二重の施療を同時に行うことができる。
【0128】
<1-4-10.第10施療モード>
図16A及び図16Bは、マッサージ機構210の第10施療モードの施療動作を示す概略図である。図16Aは、偏心回転する左右一対の揉み玉201による揉み施療でのマッサージ機構210の動作例を示す背面図である。図16Bは、偏心回転する左右一対の揉み玉201による揉み施療でのマッサージ機構210の動作例を示す側面図である。
【0129】
第10施療モードでは図16A及び図16Bに示すように、間欠的に施療部位を押圧する揉み玉201の揉み施療中に強い衝撃Sを加えた二重の施療を行うことができる。詳細には、各々の揉み玉201は、左右方向に延びる第2軸J2回りに被施療者Uの施療部位に向かって偏心回転しながら、施療部位を所定の周期で押圧する。これとともに、一対の揉み玉201間の接近及び離間が繰り返される。なお、偏心回転の軌道は、図16Bのように楕円軌道であってもよいし、円軌道であってもよい。をまた、各々のマッサージ機構210の回転方向は、右側から左側を見て、時計回りであってもよいし、反時計回りであってもよい。
【0130】
この際、衝撃ユニット202は、偏心回転する揉み玉201に衝撃Sを与える。こうすれば、揉み施療中に被施療者Uの施療部位に強い衝撃Sを与えることができる。従って、揉み施療と、揉み玉201を介して伝達される衝撃Sとから成る二重の施療を同時に行うことができる。なお、揉み動作の偏心回転では、一対のマッサージ機構210は、背凭れ部102が起立した状態において、たとえば前後方向に長手方向を有する楕円軌道で第2軸J2回りに回転する。これにより、一対の揉み玉201の前後方向における移動量は、その偏心回転によってさらに大きくなるので、揉み玉201の押圧強度を向上できる。
【0131】
さらに、第10施療モードにおいて、偏心回転する一対の揉み玉201は、所定方向に往復又は一方に移動する。たとえば、背凭れ部102が起立した状態において、好ましくは、偏心回転する一対の揉み玉201は、上下方向に往復移動、又は、上方及び下方のどちらかに移動する。こうすれば、揉み玉201の揉み上げ又は揉み下げにより、上述の二重の施療を上下方向に広範囲で行うことができる。
【0132】
<1-4-11.第1~第10施療モードの変形例>
なお、上述の第1~第10施療モードの施療は、好ましくは、被施療者Uの胴部の移動を制限した状態で実施される。特に、これらの施療は、背凭れ部102を起立させた状態で、被施療者Uの胴部の前後方向への移動を制限した状態で実施される。たとえば、左右一対の肩支持部1022が被施療者Uの肩部を押圧することにより、被施療者Uの胴部の移動を制限する。この状態で、上述の第1~第10施療モードの施療が実施される。
【0133】
つまり、衝撃ユニット202は、一対の肩支持部1022が肩部を押圧した状態で、揉み玉201に衝撃Sを与える。こうすれば、左右両側において被施療者Uの肩部を挟んでその胴部を固定した状態で、揉み玉201に強い衝撃Sを与えることができる。よって、マッサージ機構210は、揉み玉201で施療しつつ、施療部位に与える衝撃Sの深さ及び強度を向上できる。但し、この例示は、被施療者Uの胴部の移動が制限されない状態で第1~第10施療モードの施療が実施される構成を排除しない。
【0134】
また、以上の説明では、背凭れ部102を起立させた状態で第1~第10施療モードの施療を実施している。但し、この例示に限定されず、第1~第10施療モードの施療は、背凭れ部102を後側に傾倒させた状態でも実施可能であ。特に、第1~第10施療モードの施療は、被施療者Uを仰向けに寝かせた状態でも実施可能である。
【0135】
<2.第2実施形態>
なお、上述の第1実施形態では、図3A及び図3Bに示すように、左側及び右側のマッサージ機構210はそれぞれ単数である。但し、この例示に限定されず、左側のマッサージ機構210及び右側のマッサージ機構210のうちの少なくとも一方は、複数であってもよい。
【0136】
図17は、第2実施形態に係る施療ユニット200の構成例を示す概略的な斜視図である。なお、第2実施形態では、第1実施形態とは異なる構成を説明する。また、第1実施形態と同様の構成部には同じ符号を付し、その説明を省略することがある。
【0137】
図17では、左側及び右側のマッサージ機構210は、それぞれ2個であり、上下方向に並ぶ。以下では、左側及び右側のマッサージ機構210のそれぞれにおいて、上側のマッサージ機構210を「上側マッサージ機構210a」と呼ぶことがある。下側のマッサージ機構210を「下側マッサージ機構210b」と呼ぶことがある。左側及び右側の上側マッサージ機構210aと左側及び右側の下側マッサージ機構210bの構成はそれぞれ同じである。また、図17に示す第2実施形態のマッサージ機構210では、衝撃Sの伝達方向は、揉み玉201が施療部位を押圧する方向とは交差している。但し、この例示に限定されず、衝撃Sの伝達方向は、揉み玉201が施療部位を押圧する方向に近付いていてもよく、好ましくは同じ方向であってもよい。但し、「同じ方向」は、本実施形態の主旨を逸脱しない範囲での角度ずれを有する。たとえば、第2実施形態に係る施療ユニット200の各マッサージ機構210において、衝撃ユニット202は、揉み玉201の駆動機構204側(言い換えると施療部位とは反対側)に取り付けられてもよい。
【0138】
第2実施形態の施療ユニット200においても、上述の第1~第10施療モードの施療は可能である。このほか、第2実施形態の施療ユニット200は、被施療者Uの施療部位を上下方向に挟んで揉み施療することができる。
【0139】
<2-1.第11施療モード>
図18A及び図18Bは、第2実施形態に係るマッサージ機構210の第11施療モードの施療動作を示す概略図である。図18Aは、上下に挟んだ状態での揉み施療でのマッサージ機構210の動作例を示す背面図である。図18Bは、上下に挟んだ状態での揉み施療でのマッサージ機構210の動作例を示す側面図である。なお、図18A及び図18Bでは、被施療者Uの左肩部を施療している。右肩部の施療も同様であるため、その図示は省略する。
【0140】
なお、第2実施形態に係るマッサージ機構210の施療部位は、この例示に限定されない。施療部位は、臀部であってもよいし、腰部であってもよい。或いは、施療部位は、凸部の無い部分であってもよく、たとえば凹凸の小さい背中であってもよい。
【0141】
第11施療モードでは、図18A及び図18Bに示すように、左肩及び右肩において、上側マッサージ機構210a及び下側マッサージ機構210bにより上下方向における揉み施療中に強い衝撃Sを加えた二重の施療を行うことができる。詳細には、上下一対の上側マッサージ機構210a及び下側マッサージ機構210bは、被施療者Uの施療部位をそれぞれ押圧した状態で、接近及び離間を繰り返す。
【0142】
この際、衝撃ユニット202は、接近及び離間を繰り返す揉み玉201に衝撃Sを与える。こうすれば、上下一対の上側マッサージ機構210a及び下側マッサージ機構210bの揉み玉201の押圧Pと、これらの揉み玉201間の接近及び離間とにより、たとえば施療部位を上下方向に挟んで揉むことができる。従って、施療部位を挟んで揉む動作と、揉み玉201を介して伝達される衝撃Sとから成る二重の施療を同時に行うことができる。
【0143】
また、この際、上下一対の上側マッサージ機構210a及び下側マッサージ機構210bの揉み玉201は、上下方向の揉み施療中に施療部位の表面と平行な方向(たとえば上下、左右方向)に往復又は一方の向きに移動してもよい。また、上下方向の揉み施療中に、左右一対の上側マッサージ機構210aと左右一対の下側マッサージ機構210bとのすくなくともどちらかにおいて、揉み玉201がさらに接近離間を繰り返してもよい。
【0144】
こうすれば、各マッサージ機構210により、上下方向の揉み施療と左右方向の揉み施療とを同時に実施できる。さらに、この施療と、施療部位に対する揉み玉201を介した衝撃Sの伝達とから成る二重の施療を同時に行うことができる。
【0145】
また、以上の説明では、背凭れ部102を起立させた状態での施療を実施している。但し、この例示に限定されず、上述の施療は、背凭れ部102を後側に傾倒させた状態でも実施可能であ。特に、第1~第11施療モードは、被施療者Uを仰向けに寝かせた状態でも実施可能である。
【0146】
<3.第3実施形態>
次に、図19及び図20を参照して、本発明の第3実施形態を説明する。図19は、施療ユニット200の他の配置例を示す図である。図20は、座部101に配置される施療ユニット200の構成例を示す概略的な斜視図である。第3実施形態では、第1実施形態及び第2実施形態とは異なる構成を説明する。また、第1実施形態及び第2実施形態と同様の構成部には同じ符号を付し、その説明を省略することがある。
【0147】
第3実施形態では、施療ユニット200は、座部101に配置される。揉み玉201は、被施療者Uの臀部及び大腿部の少なくとも一方を押圧可能である。揉み玉201及び衝撃ユニット202を支持するアーム部203は、左右方向に延びる回転軸RAを中心とする周方向に回転可能である。駆動機構204は、回転軸RAを中心としてアーム部203を回転させることにより、揉み玉201を上下方向に進退可能に駆動する。たとえば、駆動機構204は、左側から右側を見て反時計周りにアーム部203を回転させることにより、揉み玉201を上側に移動させる。また、駆動機構204は、左側から右側を見て時計周りにアーム部203を回転させることにより、揉み玉201を下側に移動させる。これらにより、施療ユニット200は、臀部,大腿部などの施療部位を揉み玉201で上下方向に押圧施療できる。
【0148】
図19及び図20では、マッサージ機100は、着座する被施療者Uの臀部及び大腿部の少なくとも一方の施療部位に押圧及び強い衝撃からなる二重の施療を行うことができる。また、揉み玉201には、着座する被施療者Uの自重により、施療部位(つまり、臀部、大腿部)が強く押し付けられる。従って、マッサージ機100は、より強い衝撃を施療部位に伝達できる。よって、衝撃による施療効果が向上する。
【0149】
なお、第3実施形態のマッサージ機100には、第1実施形態の背凭れ部102に配置される施療ユニット200(図3A及び図3B参照)がさらに配置されてもよい。
【0150】
<4.第4実施形態>
次に、図21及び図22を参照して、本発明の第4実施形態を説明する。図21は、第4実施形態に係るハンディタイプのマッサージ機500の構成例を示す概略図である。図22は、第4実施形態に係るマッサージ機500の制御系を示すブロック図である。第4実施形態では、第1実施形態~第3実施形態とは異なる構成を説明する。また、第1実施形態~第3実施形態と同様の構成部には同じ符号を付し、その説明を省略することがある。
【0151】
第4実施形態では、マッサージ機500は、マッサージ機構510と、把持部520と、操作部530と、記憶部540と、制御部550と、を備える。
【0152】
マッサージ機構510は、施療子501と、衝撃ユニット502と、を有する。
【0153】
施療子501は、被施療者Uの施療部位に接し、衝撃ユニット502に固定される。本実施形態では、固定された施療子501は、軸方向Dの振動は可能であるが、衝撃ユニット502に対して軸方向Dに移動不能である。つまり、施療子501の振動は、施療子501の移動には含まれない。但し、この例示は、施療子501が衝撃ユニット502に対して軸方向Dに移動可能である構成を排除しない。
【0154】
また、施療子501は、衝撃ユニット502に対して装脱着可能である。衝撃ユニット502には、様々な形状の施療子501を好感して装着できる。たとえば、図21の施療子501は、軸方向Dに扁平した楕円形状の部材である。但し、施療子501は、図21の例示に限定されない。複数種類の形状を有する施療子501が用意され、これらのいずれかが衝撃ユニット502に装着されてもよい。たとえば、施療子501は、球形の部材であってもよいし、軸方向Dから斜めに分岐した刺股のような先端形状を有する部材であってもよい。また、施療子501は、刺さらない程度に丸く尖った先端形状を有する部材であってもよいし、ヘラのような先端形状を有する部材であってもよい。
【0155】
衝撃ユニット502は、施療子501に衝撃を与える。なお、衝撃ユニット502の構成は、たとえば第1実施形態と同様である(図4図6参照)。従って、その説明は省略する。
【0156】
次に、把持部520は、マッサージ機500の使用者(たとえば被施療者U)が把持可能なグリップである。把持部520は、衝撃ユニット502のハウジング1aから軸方向Dと垂直な方向に延びる。なお、把持部520は、図21では上述の垂直な方向の両側に延びるが、この例示に限定されず、上述の垂直な方向の片側に延びてもよい。
【0157】
操作部530は、衝撃ユニット502のハウジング1a及び把持部520のどちらかに配置される。操作部530は、マッサージ機500のON/OFF、マッサージ機構510の振動パターンの選択、振動の強弱調節などを行うための入力装置である。
【0158】
記憶部540及び制御部550は、衝撃ユニット502のハウジング1a及び把持部520のどちらかの内部に配置される。
【0159】
記憶部540は、電力供給が停止しても記憶した情報を保持する非一過性の記憶媒体である。記憶部540は、たとえば、制御部550がマッサージ機500の動作を制御するために必要なプログラム及びデータを記憶している。
【0160】
制御部550は、操作部530から出力される信号などに基づいて、マッサージ機500の各構成要素を制御する。たとえば、制御部550は、マッサージ機構210を制御する。
【0161】
マッサージ機500では、マッサージ機構510にて高速振動により生じた衝撃を、様々な形状の施療子501を介して被施療者Uの施療部位に伝達する。従って、施療子501の形状と高周波数の衝撃との組み合わせにより、施療部位に多様な施療を実施できる。よって、人の手では実現できない機械式施療の強みを生かした新たな施療を提供することができる。
【0162】
たとえば、通常の振動駆動手段を有する振動子の場合、振動子自身も往復移動することにより、振動子は施療部位に衝撃を与える。そのため、施療子を施療部位に強く押し付け過ぎると、施療子の振動が止まることがある。一方、本実施形態では、施療子501に与えた衝撃は、施療子501自体が可動か否かに関わらず、施療部位に伝達される。従って、マッサージ機構510では、施療子501が移動不能であっても、衝撃ユニット502の動作停止は生じない。従って、この際に、衝撃ユニット502に対して負荷を与える虞を防止できる。よって、マッサージ機構510の耐久性を向上できる。
【0163】
<5.備考>
以上、本発明の実施形態について説明した。なお、上述の実施形態は例示であり、その各構成要素及び各処理の組み合わせに色々な変形が可能であり、本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0164】
たとえば、第1実施形態のマッサージ機構210は、背凭れ部102に配置された施療ユニット200に搭載され、被施療者Uの胴部の背面を施療する。また、第3実施形態のマッサージ機構210は、座部101に配置された施療ユニット200に搭載され、被施療者Uの大腿部の下部及び臀部を施療する。但し、これらの例示に限定されず、マッサージ機構210は、オットマン106に配置されてもよい。たとえば、第1実施形態及び第3実施形態と同様の施療ユニット200は、オットマン106の凹部1061(図1及び図19参照)の内側面の奥部に配置されてもよい。凹部1061は、被施療者Uの下腿部を収容する。この場合、マッサージ機構210は、この施療ユニット200に搭載され、被施療者Uの下腿部を施療可能であり、特にふくらはぎ、脛部などを施療可能であってもよい。また、第1実施形態及び第3実施形態と同様の施療ユニット200は、オットマン106の底板部1062(図1及び図19参照)に配置されてもよい。底板部1062には、被施療者Uの足裏部が載置される。この場合、マッサージ機構210は、この施療ユニット200に搭載され、被施療者Uの足裏部を施療可能であってもよい。
【0165】
<6.まとめ>
以下では、これまでに説明した実施形態について総括的に述べる。
【0166】
たとえば、本明細書に開示されているマッサージ機構は、
被施療者に接する施療子と、
被施療者の施療部位を施療する前記施療子に衝撃を与える衝撃ユニットと、
を備え、
前記施療子が、該施療部位を押圧した状態で、前記衝撃ユニットにより衝撃を与えられる構成(第1の構成)とされる。
【0167】
第1の構成のマッサージ機構は、
前記施療子は、被施療者の施療部位の表面に沿って所定方向に往復移動し、
前記衝撃ユニットは、往復移動する前記施療子に衝撃を与える構成(第2の構成)であってもよい。
【0168】
第1又は2の構成のマッサージ機構は、
前記施療子は、被施療者の施療部位の表面に沿って所定方向に往復移動しながら、該施療部位を押圧する構成(第3の構成)であってもよい。
【0169】
第1~第3のいずれかの構成のマッサージ機構は、
前記施療子は、被施療者の施療部位上の所定箇所回りに、円状又は円弧状に移動しながら、該施療部位を押圧する構成(第4の構成)であってもよい。
【0170】
第4の構成のマッサージ機構は、
前記施療子が移動する軌道の半径は、前記施療子の外径の1/2よりも小さい構成(第5の構成)であってもよい。
【0171】
或いは、第4の構成のマッサージ機構は、
前記施療子が移動する軌道の半径は、前記施療子の外径よりも大きい構成(第6の構成)であってもよい。
【0172】
第1~第6のいずれかの構成のマッサージ機構は、
前記施療子は、被施療者の施療部位を押圧した状態で、該施療部位の表面に沿って所定方向に移動して該施療部位の筋膜を延ばす構成(第7の構成)であってもよい。
【0173】
第1~第7のいずれかの構成のマッサージ機構は、
前前記施療子は、被施療者の施療部位に向かって往復運動するとともに、少なくとも前進時に該施療部位を押圧する構成(第8の構成)であってもよい。
【0174】
第1~第8のいずれかの構成のマッサージ機構は、
前記施療子は、被施療者の施療部位を押圧した状態で、該施療部位に向かって移動する構成(第9の構成)であってもよい。
【0175】
第1~第9のいずれかの構成のマッサージ機構は、
前記施療子は、被施療者に向かって移動することで施療部位を含む被施療者の身体部位を曲げて延ばした後、該施療部位を押圧した状態で該施療部位の表面に沿って所定方向に移動する構成(第10の構成)であってもよい。
【0176】
第1~第10のいずれかの構成のマッサージ機構は、
前記施療子は、一対であって、被施療者に対して並び、
一対の前記施療子は、被施療者の施療部位をそれぞれ押圧した状態で、一対の前記施療子間の接近及び離間を繰り返す構成(第11の構成)であってもよい。
【0177】
第1~第11のいずれかの構成のマッサージ機構は、
前記施療子は、一対であって、被施療者の施療部位に対して並び、
各々の前記施療子は、左右方向に延びる所定軸回りに該施療部位に向かって偏心回転しながら、該施療部位を所定の周期で押圧するとともに、
一対の前記施療子間の接近及び離間が繰り返される構成(第12の構成)であってもよい。
【0178】
第12の構成のマッサージ機構は、
偏心回転する一対の前記施療子は、所定方向に往復又は一方に移動する構成(第13の構成)であってもよい。
【0179】
また、本明細書に開示されているマッサージ機は、
第1から第13のいずれかの構成のマッサージ機構を備える構成(第14の構成)とされる。
【0180】
第14の構成のマッサージ機は、
被施療者の臀部を支持する座部と、
前記座部の後端部に接続され、被施療者の胴部を支持する背凭れ部と、
前記背凭れ部に配置され、被施療者の胴部を施療可能な施療ユニットと、
前記背凭れ部の左右両側にそれぞれ配置されて、被施療者の肩部を押圧可能な一対の肩支持部と、
をさらに備え、
前記施療ユニットは、前記マッサージ機構を搭載し、
前記衝撃ユニットは、一対の前記肩支持部が前記肩部を押圧した状態で、前記施療子に衝撃を与える構成(第15の構成)であってもよい。
【符号の説明】
【0181】
100 (椅子式)マッサージ機
101 座部
102 背凭れ部
1021 ガイド部
1022 肩支持部
104 ベース部
105 肘掛け部
106 オットマン
1061 凹部
1062 底板部
1071 操作部
1072 記憶部
108 制御部
1091 アクチュエータ群
1092 エアポンプ
1093 電磁弁群
200 施療ユニット
210 マッサージ機構
201 揉み玉
202 衝撃ユニット
203 アーム部
204 駆動機構
220 筐体
500 マッサージ機
510 マッサージ機構
501 施療子
502 衝撃ユニット
520 把持部
530 操作部
540 記憶部
550 制御部
1,1a ハウジング
11a 把持部
2 ロッド部
21 柱部
22 錘部
23 鍔部
3 アクチュエータ部
31 ケース部
311 筒部
312,313 蓋部
314 内フランジ部
315,317 供給孔
316,318 排出孔
32 固定コア部
33 コイル部
34 通電部
35 付勢部材
F 流体
S1,S2 空間
CA 中心軸
RA 回転軸
S 衝撃
P 圧力
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8A
図8B
図9A
図9B
図10A
図10B
図11A
図11B
図12
図13
図14
図15A
図15B
図16A
図16B
図17
図18A
図18B
図19
図20
図21
図22