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特開2024-47880情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024047880
(43)【公開日】2024-04-08
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/45 20140101AFI20240401BHJP
【FI】
A63F13/45
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022153630
(22)【出願日】2022-09-27
(71)【出願人】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(74)【代理人】
【識別番号】100152984
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 秀明
(74)【代理人】
【識別番号】100149401
【弁理士】
【氏名又は名称】上西 浩史
(72)【発明者】
【氏名】得地 賢吾
(72)【発明者】
【氏名】栗山 幸介
(72)【発明者】
【氏名】松本 雅矩
(72)【発明者】
【氏名】小牧 信貴
(72)【発明者】
【氏名】惠良 栞
(57)【要約】
【課題】ゲームをプレイしなくてもゲームを進行させることができる情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置は、ユーザから受け付けた操作に基づいてゲームを第1状態から第2状態に進行可能に制御するゲーム制御部を有し、ゲーム制御部は、ゲームに対応しゲームとは異なるコンテンツの再生に関する条件を満たした場合、ゲームを第1状態から第2状態に進行可能に制御する。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザから受け付けた操作に基づいてゲームを第1状態から第2状態に進行可能に制御するゲーム制御部を有し、
前記ゲーム制御部は、前記ゲームに対応し前記ゲームとは異なるコンテンツの再生に関する条件を満たした場合、前記ゲームを第1状態から第2状態に進行可能に制御する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記ゲーム制御部は、前記コンテンツの再生状況にかかわらず、前記ゲームをプレイ可能に制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
ユーザによって選択された第2状態に基づいて、前記条件を設定する条件設定部を有する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記条件設定部は、前記ゲームのプレイ状況が所定の基準を満たさない場合、所定の第2状態を選択不可とし、前記ゲームのプレイ状況が前記所定の基準を満たす場合、前記所定の第2状態を選択可能とする、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記条件設定部は、第1期間に選択された第2状態と、前記第1期間とは異なる第2期間に選択された第2状態とで異なる条件を提示する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記条件設定部は、設定された前記条件を満たすことが不可能になった場合、不可能になるまでに前記条件を進行させた状況を引き継ぎ、別の条件を設定する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記条件設定部は、選択された第2状態に基づいて設定された第1の条件が満たされた後にユーザによって前記第2状態が再度選択された場合、前記第1の条件とは異なる第2の条件を設定可能にする、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記条件設定部は、前記条件に関連付けられたユーザ数に応じてユーザが選択可能な第2状態を変更する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記条件が満たされる前に第1状態が変化した場合、第2状態を選択したときの第1状態から第1状態の変化に応じて前記条件を変更する条件変更部を有する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記条件が満たされる前に前記コンテンツの再生状況が所定の進捗に到達した場合、前記コンテンツの再生中にユーザに対して通知する通知部を有する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記ゲーム制御部は、ユーザの選択によらず設定された前記条件を満たした場合、ユーザに第2状態を選択可能にする、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記ゲーム制御部は、複数ユーザにおける前記コンテンツの再生状況が前記条件を満たした場合、前記ゲームを第1状態から第2状態に進行可能に制御し、
前記複数ユーザのうちの一以上のユーザの前記コンテンツの再生状況に関する情報を、前記複数ユーザのうちの他ユーザに対して通知する通知部を有する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項13】
プロセッサが、ユーザから受け付けた操作に基づいてゲームを第1状態から第2状態に進行可能に制御し、
プロセッサが、前記ゲームに対応し前記ゲームとは異なるコンテンツの再生に関する条件を満たした場合、前記ゲームを第1状態から第2状態に進行可能に制御する、
情報処理方法。
【請求項14】
プロセッサに、ユーザから受け付けた操作に基づいてゲームを第1状態から第2状態に進行可能に制御させ、
プロセッサに、前記ゲームに対応し前記ゲームとは異なるコンテンツの再生に関する条件を満たした場合、前記ゲームを第1状態から第2状態に進行可能に制御させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ゲーム、動画又は電子書籍等の複数の異なる種類のコンテンツを端末装置に配信するサービスが知られている。また、それらのサービスの中には、それぞれのコンテンツ間において関連性を有するものもある。例えば、特許文献1では、第1コンテンツに関して予め設定された条件が満たされたときに、第1コンテンツに予め関連付けられた第2コンテンツをプレイ可能に制御する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-062217号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、一方のコンテンツ(第1コンテンツ)を動画等を再生して視聴することができるコンテンツとし、他方のコンテンツ(第2コンテンツ)をゲームとした場合、特許文献1では、第1コンテンツで条件を満たしたとしても第2コンテンツのゲームがプレイ可能な状態になるだけであり、ゲームを進行させるためには、ユーザは実際にゲームをプレイする必要がある。
【0005】
そこで、本発明の目的の一つは、ゲームをプレイしなくてもゲームを進行させることができるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、ユーザから受け付けた操作に基づいてゲームを第1状態から第2状態に進行可能に制御するゲーム制御部を有し、ゲーム制御部は、ゲームに対応しゲームとは異なるコンテンツの再生に関する条件を満たした場合、ゲームを第1状態から第2状態に進行可能に制御する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、ゲームをプレイしなくてもゲームを進行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一つの実施形態に係る情報処理装置及びユーザ端末を含む情報処理システムを示す図である。
図2】本発明の一つの実施形態においてユーザが利用可能なサービスについての説明図である。
図3】コンテンツ選択画面の一例を示す図である。
図4】コンテンツ視聴画面の一例を示す図である。
図5】ゲーム効果選択画面の一例を示す図である。
図6】条件表示画面の一例を示す図である。
図7】ゲーム効果選択画面の一例を示す図である。
図8】本発明の一実施形態に係る情報処理装置の機能の説明図である。
図9】ユーザ情報の一例を示す図である。
図10】ゲーム情報の一例を示す図である。
図11】コンテンツ情報の一例を示す図である。
図12】条件情報の一例を示す図である。
図13】ゲーム効果情報の一例を示す図である。
図14】本発明の一つの実施形態に係る情報処理フローを示す図である。
図15】本発明の一つの実施形態に係る他の情報処理フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムについて、具体的な実施形態を挙げて、添付の図面を参照しながら説明する。なお、以下では、説明上の便宜から、GUI(Graphic User Interface)の観点で説明する場合がある。ただし、その内容を実現するための基礎的なデータ処理技術(通信/伝送技術、データ取得技術、データ記録技術、データ加工/解析技術、画像処理技術、及び可視化技術等)は、公知の技術であるため、それに関する説明については省略することとする。
【0010】
また、本明細書において、ユーザとは、本発明の情報処理装置の機能を通じてサービスを利用する者であり、詳しくは、所定の機器を操作することにより、本発明の情報処理装置の機能がもたらす恩恵(サービス)を享受することができる。所定の機器は、ユーザが所有する機器(例えば、後述のユーザ端末12)でもよいし、店舗等に設置された機器であって、ユーザが所有していないものの店舗等に来店した際に暗証番号やパスワード等を入力したり、あるいは入金等したりすることで利用可能な端末やコンピュータであってもよい。
【0011】
<本発明の概要>
本発明は、複数の異なる種類のコンテンツの利用を促す情報処理技術に関し、具体的には、ゲームコンテンツ(以下、単にゲーム)と、ゲームに対応しゲームとは異なる他のコンテンツ(以下、単にコンテンツ)の双方のサービスの利用促進を図る技術に関する。本発明の一つの実施形態(以下、本実施形態)に係る情報処理システム(以下、情報処理システムS)は、ゲームとコンテンツとをユーザに対して提供可能なコンピュータシステムであり、図1に示すように、サーバコンピュータ(以下、サーバ10)により構成される情報処理装置、及び、ユーザ端末12を含む通信システムである。
【0012】
なお、本実施形態では、ゲームを提供するゲーム提供者とコンテンツを提供するコンテンツ提供者とは同一の事業者と仮定し、共通のサーバ10を利用してユーザに各サービスをそれぞれ提供するものとして説明する。ただし、ゲーム提供者とコンテンツ提供者とが別の事業者であってもよいし、それぞれのサービスにおいて異なるサーバ10を利用することしてもよい。
【0013】
ゲームとは、ユーザがゲームプレイ用のユーザ端末12にて画面を見ながらユーザ端末12を操作してプレイするコンテンツ(広義のコンテンツ)であり、本実施形態では、情報処理システムSを利用して提供されるオンラインゲーム(電子ゲーム)である。オンラインゲームには、ウェブブラウザを利用したブラウザゲーム、SNS(Social Networking Service)上で提供されるソーシャルゲーム等、モバイルゲーム等のように専用のアプリケーションソフトをダウンロードしてプレイ可能なゲーム、及びプレイバイウェブ(PBW)等の定期更新型オンラインゲーム等が含まれる。なお、ゲームのジャンル(分類)は、特に限定されるものではない。
【0014】
本実施形態では、ユーザがユーザ端末12にてゲームプレイ操作を行うと、ユーザ端末12は、ゲーム提供者のサーバコンピュータ、すなわち、サーバ10から配信されるゲーム進行用のデータを受信する。ユーザ端末12では、受信したデータに応じた映像及び音声が出力され、ユーザは、出力される映像及び音声を確認しながら、ゲームを進行させる。また、ユーザ端末12は、ユーザの操作内容を示すデータをサーバ10に向けて送信し、サーバ10は、ユーザの操作内容に応じたゲーム進行用のデータを送信する。このようなサーバ10とユーザ端末12との間のデータ送受信は、ユーザがゲームのプレイを終えるまで、繰り返し実施される。
【0015】
ユーザは、ゲームにおいて、ゲーム媒体を入手(取得)して所有(所持)し、所有するゲーム媒体を使用又は消費することができる。ゲーム媒体とは、ゲームプレイを含め、ゲームを進行させるためにユーザが使用することができるゲームオブジェクトであり、例えば、ゲーム内で使用するキャラクタ、アイテム、カード及びアバター等が該当する。また、ゲーム媒体には、コイン、メダル、チケット、ゴールド又は石等、ゲーム内で他のアイテム又はキャラクタ等のゲーム媒体と交換したり、ゲームの構成単位であるクエスト、ガチャと呼ばれるランダム型アイテム提供方式である抽選、又は、その他のイベント等をプレイしたりするために消費される対価としての価値を有するゲーム内通貨等も含まれる。さらに、ゲーム内通貨には、課金により入手できる有償のゲーム内通貨と、課金をせずに入手できる無償のゲーム内通貨とが含まれる。課金とは、ユーザが、ゲーム提供者等に対してゲームの利用料金を支払うことをいい、具体的には、課金要求に応じて現金、電子マネー、クレジットカード又はプリペイドカード等を使用してゲームの利用料金を支払う。なお、ユーザは、ショップで購入したり、クエスト等のイベントをプレイ又はクリアしたり、抽選をプレイしたりすること等によって、ゲーム媒体を入手することができる。
【0016】
ゲーム媒体(ゲーム内通貨を除く)は、それぞれ個性を有しており、ゲーム媒体ごとに、名前、レアリティ、属性、外観及び能力を示す各種パラメータ(レベル、体力、攻撃力又は特殊能力等に関する値)等が設定されている。これらのパラメータは、ゲームの進行に影響を与える指標であり、数値により表現されるもの、「A、B、C・・・」のようなアルファベット等によって表記されランクとして表現されるもの、及びゲージのような指示器等の標識によって表現されるもの等を含む。また、パラメータの中には、ゲームの進行に伴って変動するものと、ゲームの進行に関係なく一定であり変化しないものとを含む。以下では、特に断る場合を除き、ゲームの進行に伴って変動するパラメータを、単にパラメータと呼ぶこととする。
【0017】
また、ユーザは、ゲームの中でキャラクタを育成することができる。育成とは、ユーザの指示等に基づいて、キャラクタの能力等を変化させることである。育成には、例えば、キャラクタを強化又は進化等させることが含まれる。強化は、育成の一種であって、キャラクタのパラメータを増加させたり、キャラクタに特殊な能力を追加したりするゲーム内の演出である。進化は、育成の一種であって、キャラクタを別種類の特別なキャラクタ、例えばより能力の高いキャラクタに変化させるゲーム内の演出である。なお、育成は、後述する条件を満たした場合にも行うことができる。
【0018】
育成(強化又は進化等)の結果、キャラクタの能力等は変化することになるが、以下にその具体例を挙げる。なお、基本的には、ユーザに有利になるような変化であるが、ユーザに不利になるような変化、及び有利不利に影響を与えないような変化を除外するものではない。
(a)キャラクタが備える能力等の各種パラメータが向上する。
(b)キャラクタが備える能力等の各種パラメータについて、予め規定された上限値(最大値)が向上する。
(c)キャラクタに特殊能力(スキル等)が追加される。
(d)キャラクタが有する特殊能力が変化する。
(e)キャラクタの名前、外見又は属性等が変化する。
(f)キャラクタがそのキャラクタよりも上位の特別なキャラクタに変化する。
【0019】
クエストは、クリアする(換言すると、クリア条件を満たす)ことを目的としてプレイされ、本実施形態のゲームでは複数のクエストが設定されており、クエストごとに内容(例えば、属性、難易度、出現する敵キャラクタ、クリア条件又はクリア報酬等)が異なる。また、クエストは、常時開催されているクエスト、プレイ可能期間が設定されているクエスト、又は、プレイするための特別なプレイ条件が設定されているクエスト等、複数のカテゴリに分類されており、各クエストには、難易度に応じた一又は複数のステージが用意されている。したがって、プレイヤは、プレイするクエストを選択する際には、プレイ可能な複数のクエストの中から任意のクエストを選択し、さらに、その選択したクエストの中に複数のステージが用意されている場合は、希望する難易度に応じたステージを選択することになる。そして、プレイヤは、クエストをクリアすると、クリア報酬としてそのクリアしたクエストに関連付けられたゲーム媒体等を取得することができる。なお、特別なプレイ条件が設定されているクエストとしては、例えば、ユーザのレベルが所定値以上でプレイ可能となるクエスト、又は、後述する条件を満たした場合にプレイ可能となるクエスト等が含まれる。
【0020】
本実施形態のゲームは、ユーザが単独でプレイすることは勿論、複数のユーザが各々のユーザ端末12を操作して共通のクエストを同時にプレイする所謂マルチプレイ(以下、共同プレイ)も可能である。共同プレイは、各ユーザのユーザ端末12の通信機能を通じて行われ、共同関係が形成されると、プレイの進行が共同プレイを行うユーザ間で同期される。なお、共同プレイは、複数のユーザが協力する協力プレイゲーム、及びプレイヤ同士が対戦する対戦ゲーム、いずれのタイプであってもよい。また、共同プレイを行うメンバーは特に限定されないが、ユーザと交友関係がある他のユーザであって、ユーザ同士で互いに承認した関係にあるユーザ(以下、フレンド)と一緒に共同プレイを行うこととしてもよい。なお、ユーザは、フレンドと協力してゲームを進行させることができる他、フレンドが所有するゲーム媒体を借用してゲームをプレイすることもできる。
【0021】
一方、コンテンツとは、サービスにおいてユーザが利用可能な情報又はデータであって、ユーザがコンテンツ再生用のユーザ端末12にて視聴(閲覧を含む、以下同じ)等することができる動画及び静止画を含む映像及び音声等が含まれる。コンテンツには、例えば、映画、ドラマ又はアニメーション等の映像作品、漫画(絵と文字)、小説、スポーツ等の試合動画、音楽、セミナー、ニュース、ブログ、SNS及び広告等が含まれる。また、コンテンツは、ゲームに対応している場合もある。例えば、ゲームのキャラクタが登場するアニメーションや漫画(例えば、ゲームから派生した二次創作物又はゲームの原作を含む)、及び、ゲームと同じジャンルのスポーツ動画(例えば、プロ野球のゲームであればプロ野球の試合動画)等が、ゲームに対応するコンテンツに含まれる。
【0022】
本実施形態では、ユーザがユーザ端末12にてコンテンツの視聴操作、例えば、待機画面としてのコンテンツ選択画面において任意のコンテンツを選択して再生する操作等を行うと、ユーザ端末12は、コンテンツ提供者のサーバコンピュータ、すなわち、サーバ10から配信されるコンテンツ再生用のデータを受信する。ユーザ端末12では、受信したデータに応じた映像及び音声が出力され、ユーザは、コンテンツ視聴画面において出力される映像及び音声を視聴等する。また、ユーザ端末12は、ユーザの操作内容を示すデータをサーバ10に向けて送信し、サーバ10は、ユーザの操作内容に応じたコンテンツ再生用のデータを送信する。このようなサーバ10とユーザ端末12との間のデータ送受信は、ユーザがコンテンツを再生して視聴等をしている間、繰り返し実施される。
【0023】
ゲーム及びコンテンツは、それぞれ、図1に示すサーバ10とユーザが利用するユーザ端末12との通信を通じて利用できるが、本実施形態では、ゲームをプレイ又はコンテンツを視聴等するためにそれぞれ専用のソフトウェアをインストールし、それぞれのサービスを利用するためのアカウントを取得してユーザ登録(会員登録)することとする。具体的には、図2に示すように、ゲームは、例えば、ユーザ端末12にインストールされたゲームアプリ等の第1ソフトウェアを起動することにより、ユーザ端末12にてプレイ可能となる。一方、コンテンツは、例えば、ユーザ端末12にインストールされたコンテンツ視聴アプリ等の第2ソフトウェア(第1ソフトウェアとは異なるソフトウェア)を起動することにより、ユーザ端末12にて視聴等が可能となる。
【0024】
第1ソフトウェア及び第2ソフトウェアは、互いに異なるアプリケーションソフトウェアであり、個々に起動して固有の機能を発揮する。そして、各ソフトウェアの機能により、サーバ10から提供されたゲーム又はコンテンツをユーザ端末12においてプレイ又は視聴等できるようになる。具体的には、サーバ10から受信した情報又はデータに基づいて、それらの情報又はデータを表示、再生、又はその他の態様でユーザ端末12に出力することにより、ユーザは、第1ソフトウェアの起動中はゲームプレイ画面上でゲームをプレイし、第2ソフトウェアの起動中はコンテンツ視聴画面上でコンテンツを視聴等する。
【0025】
本実施形態では、第1ソフトウェアと第2ソフトウェアとは、互いに連携可能であり、換言すると、ゲームとコンテンツとを互いに関連付けることができる。詳しく説明すると、ユーザは、ゲームをプレイするうえで、第1ソフトウェアをダウンロードするとともに、ゲームをプレイするためのアカウント(以下、ゲーム用アカウント)を取得する。また、ユーザは、コンテンツを視聴等するうえで、第2ソフトウェアをダウンロードするとともに、コンテンツを視聴等するためのアカウント(以下、コンテンツ用アカウント)を取得する。そして、ユーザは、これらのアカウントを紐付けるためにユーザ端末を操作して所定の設定(以下、連携設定)を実施する。これにより、第1ソフトウェアと第2ソフトウェアとが連携し、ゲーム用アカウントとコンテンツ用アカウントとを対応付けることができる。なお、連携設定可能なアカウントは、対応関係があるゲームとコンテンツとに限定してもよいし、対応関係がないゲームとコンテンツとの間で連携設定可能としてもよい。また、連携設定可能なアカウントは、1対1の関係である必要はなく、1対複数、又は、複数対複数の関係であってもよい。また、これらのアカウントについて、ユーザは、ゲーム用アカウントとコンテンツ用アカウントとを個別に取得してもよいし、両者の間で共通のアカウントを取得してもよいが、以降では、ゲーム用アカウントとコンテンツ用アカウントとを個別に取得するケースを例に挙げて説明することとする。
【0026】
第1ソフトウェアと第2ソフトウェアとの連携設定は、任意のタイミングで実施できてもよく、また、連携設定の具体的な手順についても特に限定されない。例えば、第1ソフトウェアの起動中であれば、ゲーム(厳密にはクエスト)のプレイ前、プレイ中又はプレイ後のいずれのタイミングであっても第2ソフトウェアと連携設定することができてもよい。また、第2ソフトウェアの起動中であれば、コンテンツの視聴前、視聴中又は視聴後のいずれのタイミングであっても第1ソフトウェアと連携設定することができてもよい。さらに、第1ソフトウェア又は第2ソフトウェアを起動している間に表示される設定画面において、他方のソフトウェアと連携設定することができてもよいし、一方のアカウントを登録した後でもう一方のアカウントを登録する際に、既に登録されたアカウントを紐付けることによってソフトウェア間の連携が設定されてもよい。
【0027】
ここで、一例として、図3及び図4を参照しながら、第2ソフトウェアの起動中に第1ソフトウェアと連携設定する場合、すなわち、コンテンツ用アカウントにゲーム用アカウントを関連付ける場合について説明する。なお、ここでは、コンテンツをアニメーション等の映像作品とし、第1話から第○話までのように複数の話数(例えば、1話は約10分のアニメーション動画)から成るコンテンツを例に挙げて説明する。
【0028】
図3に示すコンテンツ選択画面、すなわち、実際にコンテンツを視聴等する前の待機画面には、コンテンツの画像、コンテンツのタイトル(例えば、ファンキー○○)、及び、そのコンテンツのチャンネル登録者数等の情報が表示されており、さらに、各話のタイトル(例えば、第1話「誕生」)とそのサムネイルとが表示されている。コンテンツ選択画面において、ユーザが視聴等したい任意のコンテンツ(例えば、第1話)を選択すると、選択したコンテンツが再生されるコンテンツ視聴画面(図4)に遷移する。また、コンテンツ選択画面の所定の位置には、そのコンテンツをお気に入りに登録できる登録ボタン41の他、連携設定ボタン42が配置されている。ユーザは、その連携設定ボタン42を押すと、第2ソフトウェアと第1ソフトウェアとの連携設定を行い、コンテンツ用アカウントとゲーム用アカウントとを関連付けて登録することができる。なお、連携設定ボタン42が押されることにより、自動的に連携させてもよいし、連携設定ボタン42が押された後に、連携させる他のアカウントを選択することとしてもよい。
【0029】
図4に示すコンテンツ視聴画面には、再生中のコンテンツを表示するコンテンツ再生領域A1、再生中のコンテンツの説明を表示するコンテンツ説明領域A2、及び、ユーザ等により投稿されたコメント等を表示するコメント表示領域A3等を有する。なお、コンテンツ再生領域A1の所定の位置には、不図示の再生ボタン、停止/一時停止ボタン、及び、早送り/巻き戻しボタン等が表示されている。また、コンテンツ視聴画面の所定の位置には、コンテンツに対して良い悪い等の評価ができる評価ボタン43、コンテンツを他のユーザに拡散(シェア)できる拡散ボタン44、コンテンツの配信者に対して寄付等の送金(所謂投げ銭)ができる投げ銭ボタン45、及び、コンテンツに対してコメントを投稿できるコメントボタン46等の各種操作ボタンが配置されている。さらに、未だ連携設定をしていない場合には、コンテンツ再生領域A1中の所定位置に連携設定ボタン47が表示され(連携設定済の場合は非表示)、ユーザに対して連携設定を行うことを促す。なお、連携設定ボタン47は、コンテンツ再生中に常時表示されていてもよいが、コンテンツ視聴時に邪魔にならないように、コンテンツの再生開始前、コンテンツ終了直前(例えば60秒前)から終了時まで、又は、コンテンツ終了後に表示されることとしてもよい。また、連携設定済の場合は、後述する条件に対応する進捗状況を示す進捗メーター48が、コンテンツ再生領域A1中の所定位置に表示される。例えば、進捗メーター48は、アニメーション動画の進行状況バーに条件が目盛として付与されることにより表示される。
【0030】
なお、上記では、第2ソフトウェアの起動中に第1ソフトウェアと連携設定する場合について説明したが、同様に、第1ソフトウェアの起動中に第2ソフトウェアと連携設定することができてもよい。例えば、クエストをプレイする前のゲーム待機画面に、連携設定ボタン(不図示)を配置しておいたり、対応するコンテンツの宣伝動画等を表示した後に連携設定ボタン(不図示)を表示させるようにしたりして、未だ連携設定をしていないユーザに対して連携設定の案内を行う。
【0031】
なお、第1ソフトウェアと第2ソフトウェアとは、同じユーザ端末12にインストールされてもよいし、それぞれのソフトウェアが互いに異なる複数のユーザ端末12に分かれてインストールされてもよい。また、同じ第1ソフトウェアを複数のユーザ端末12にインストールしてもよく、同じ第2ソフトウェアを複数のユーザ端末12にインストールしてもよい。また、第1ソフトウェアと連携することが可能な第2ソフトウェアは、複数存在してもよい。例えば、一台のユーザ端末12に、一つの第1ソフトウェアと、二つ以上の第2ソフトウェアがインストールされており、それぞれの第2ソフトウェアを一つの第1ソフトウェアと連携してもよい。また、第1ソフトウェア自体も一台のユーザ端末12に複数インストールされてもよい。
【0032】
本実施形態では、コンテンツにおいて、コンテンツの再生に関する条件を満たすとゲームが進行する場合がある。具体的には、ユーザが、ゲーム用アカウントとコンテンツ用アカウントとを連携設定したうえで、ゲームに対応しゲームとは異なるコンテンツを視聴等し、その視聴履歴がコンテンツの再生に関する条件を達成した場合、その視聴履歴に応じて設定されたゲーム効果に基づいて、ゲームの状態が第1状態から第2状態に進行する。
【0033】
条件は、コンテンツに対応するゲームにおいてゲーム効果を発生させるために、コンテンツの再生に関して規定された条件である。条件には、例えば、何回以上視聴する等の視聴回数(再生回数)に関する条件、何時間(分)以上視聴する等の視聴時間(再生時間)に関する条件、どのシーンまで視聴する等の視聴場面(再生場面)に関する条件、及び、いつまでに/いつから視聴する等の視聴日時(再生日時)に関する条件等が含まれる。また、条件には、ユーザがコンテンツに対して評価、拡散、投げ銭又はコメントを行う等のユーザ操作に関する条件も含まれる。なお、複数のコンテンツ用IDが連携設定されている場合には、それらの複数のコンテンツの中から1以上のコンテンツに対して条件が設定される。
【0034】
視聴履歴は、コンテンツの視聴回数、視聴時間、視聴日時、及び、視聴したコンテンツの詳細(第〇話をいつ視聴したか等)が含まれる。視聴履歴は、ユーザのコンテンツに対する視聴行動に起因する内容であって、条件に対応する内容を含む。すなわち、コンテンツの視聴履歴はユーザごとにカウントされ、そのカウント結果をもとに条件を達成したか否かが判定される。
【0035】
ゲーム効果は、ゲームにおいて発生する効果、すなわち、コンテンツに対するユーザの視聴履歴が上記の条件を満たした場合に、その条件に対応してゲームの状態(ゲームのプレイ状況等)を変化させる効果であり、例えば、以下のように、ゲームの状態を第1状態から第2状態に進行することを含む。
(a)ゲーム媒体を所有していない第1状態のユーザに、ゲーム媒体を付与して所有させる(第2状態)。
(b)ゲーム媒体のパラメータを第1状態から第2状態に変更する(育成を含む)。この場合、ゲーム媒体を選択し、育成後のパラメータ等を指定することにより、条件を決定することもできる。
(c)クエストプレイ中にゲーム媒体のパラメータを一時的に第1状態から第2状態に変更する(バフ)。
(d)クエストに出現している敵キャラクタの数又はパラメータを第1状態から第2状態に変更する(デバフ)。
(e)クエストに出現しているギミックの数又はパラメータを第1状態から第2状態に変更する。
(f)プレイ中又は未プレイの第1状態のクエストをクリアさせる(第2状態)。この場合、クリアしたクエストの数、すなわち、クエストを進めたい数(スキップ数)を指定することにより、条件を決定することもできる。
(g)クエストのプレイ条件を緩和又は無効し、プレイ不可の第1状態のクエストをプレイ可能にする(第2状態)。
【0036】
条件とゲーム効果とは互いに関連付けられており、条件及びゲーム効果のいずれか一方が決定すると、他方もそれに対応した内容の条件及びゲーム効果が決定する。このとき、1つの条件に対応して複数のゲーム効果が関連付けられていてもよく、1つのゲーム効果に対して複数の条件が関連付けられていてもよい。また、ゲーム効果が大きい程、すなわち、第1状態から第2状態への進行の度合いが大きい程、対応する条件の難易度は相対的に上がり、ゲーム効果が小さい程、すなわち、第1状態から第2状態への進行の度合いが小さい程、対応する条件の難易度は相対的に下がる。例えば、前者の場合は、視聴回数が多くなったり、視聴時間が長くなったりする。一方、後者の場合は視聴回数が少なくなったり、視聴時間が短くなったりする。
【0037】
また、条件又はゲーム効果は、システム(コンピュータ、以下同じ)において自動的に選択されることとしてもよいが、ユーザが任意の条件又はゲーム効果を選択できることとしてもよい。また、ゲームの進捗等のプレイ状況によっては、選択できる条件又はゲーム効果が制限されていてもよい。例えば、ユーザが実際にゲームをプレイしてユーザランクが所定値に到達した場合、選択可能となる条件又はゲーム効果が追加される。すなわち、コンテンツを視聴等するだけでは、一定以上はゲームを進行できないようにし、ゲームバランスを維持する。なお、選択可能となる条件又はゲーム効果が追加された場合は、ユーザにその旨案内が通知され、例えば、上記(b)のゲーム効果であれば、自動的に育成対象となっているゲーム媒体の育成可能な上限値が増加し、条件が設定されてもよい。
【0038】
条件は、コンテンツの再生前等に、ユーザによってゲーム効果が選択されると、その選択された効果に対応した1以上の条件が設定される。例えば、図5に示すゲーム効果選択画面には、ユーザごとの現在のゲームの状態(第1状態)と選択可能なゲーム効果とが表示されており、ユーザはこのゲーム効果選択画面に表示されているゲーム効果の中から任意のゲーム効果を選択することができる。このとき、システムによって予めゲーム効果に対応する条件が設定されており、各ゲーム効果を発生させるために達成する必要がある条件がそれぞれ表示されている。例えば、ユーザが、「ゲーム媒体Aをレベル20、・・・まで育成する」というゲーム効果を選択して決定ボタン49を押した場合、そのゲーム効果に対応して規定されている「第1話~第20話まで視聴する」等の条件が、ゲーム効果を発生させるためのコンテンツの再生に関する条件として設定される。すなわち、ゲーム効果を選択すると条件が決定する。なお、条件が決定した後は、図4の進捗メーター48に示すように、視聴履歴に基づく途中経過を表示することができ、また、達成途中でゲーム効果を変更、すなわち、条件を変更することもできる。また、達成途中で中間効果(例えば、条件を60%達成するとゲーム媒体をレベル10まで育成等)を発生させてもよい。
【0039】
また、条件は、予めシステムによって設定されており、ユーザの視聴状況に応じて達成した条件に対応するゲーム効果をユーザが選択できることとしてもよい。この場合は、例えば、図6に示す条件表示画面のように、設定された条件が一覧で表示されており、各条件に対応する効果確認ボタン50を押すと、その条件を達成した場合に選択可能となる1以上のゲーム効果を確認することができる。そして、コンテンツを視聴等し、設定されているいずれかの条件を達成した場合、例えば、図7に示すゲーム効果選択画面のように、達成した条件に対応する選択可能なゲーム効果が一覧で表示され、ユーザはこのゲーム効果選択画面に表示されているゲーム効果の中から任意のゲーム効果を選択することができる。例えば、ユーザが、「クエストXをクリアする」というゲーム効果を選択して決定ボタン51を押すと、選択したゲーム効果によってユーザがクエストXをクリアしたことになる。すなわち、条件を満たすとその達成した条件に応じたゲーム効果を選択することができる。
【0040】
なお、条件の難易度は、ゲーム効果が選択されたタイミング(期間)により異なる。また、ゲーム効果が選択された後に、ユーザのゲームプレイ等の条件達成以外の要因で、第1状態が更新された場合、ゲーム効果を発生させるための条件の難易度、すなわち、必要な視聴回数や視聴時間が変化してもよい。例えば、条件の達成途中(未達の状態)において、ユーザ自身がゲームプレイすることによりレベルアップする等してパラメータの上昇割合が少なくなった場合は、条件の難易度を下げる。一方、レベルダウンやクエストクリアのリセット等により第1状態が当初よりも後退した場合は、条件の難易度を上げる。なお、特に条件の難易度は、再調整をしなくてもよい。そのような難易度の再調整をしない場合、所定の特典を追加で与えることで、代替するようにしてもよい。特典の一例として、ゲーム中で利用可能なアイテムや抽選の権利等がある。追加される所定の特典は複数の特典の中からユーザに選択可能にしてもよい。
【0041】
なお、一度条件を達成して発生させたゲーム効果と同じゲーム効果を再度選択した場合には、異なる条件が追加される。例えば、一回目がアニメーションの視聴であれば、二回目は漫画の視聴のように、対象となるコンテンツの内容を変更する。もちろん、コンテンツのジャンル自体は同じであっても、アニメーションの異なる話数や、漫画の異なる巻数を新たに条件に追加するようにしてもよい。なお、新たに選択可能な条件をユーザから希望を受け付けて、その希望に沿うような条件を追加するようにしてもよい。その他にも、ユーザのこれまで選択してきた条件の履歴から、ユーザが好みそうな条件や、最近、選択されていない条件の傾向から、条件の候補を追加するようにしてもよい。
【0042】
また、条件は、条件に関連付けられた複数のユーザで互いに協力して達成することとしてもよい。この場合、複数のユーザのコンテンツの視聴履歴を合算してカウントし、その合計又は平均等が条件を達成した場合にゲーム効果を発生させる。このとき、複数のユーザは、ユーザがフレンド等の中から選抜したり参加者を募集したりしてもよいし、システムによって自動的に組み合わせが決まってもよい。また、条件を達成した場合に発生するゲーム効果は、全ユーザに対して同じゲーム効果を発生させてもよいし、条件に対する貢献度等に応じてユーザごとに異なるゲーム効果を発生させてもよい。例えば、貢献度の大きいユーザAはクエストをステージ10まで進め、貢献度の小さいユーザBはクエストをステージ5まで進める。
【0043】
また、条件に関連付けられた複数のユーザで互いに協力して達成する場合は、条件に関連付けられた他のユーザの進捗(視聴状況)を通知することにより、ユーザが条件達成に向けてコンテンツを視聴等するにあたり、協力状態にある1以上の他のユーザの視聴履歴を参照できるようにしてもよい。これにより、ユーザは、一律で割り振られている条件の達成も見逃さすことなく、また、あとどれくらい視聴等すれば条件を達成できるかの目安も定期的に確認することができ、チベーションを維持することができる。また、他のユーザの進捗も確認して自分の行動を決めることもできる。
【0044】
また、条件に関連付けられた複数のユーザで互いに協力して達成する場合は、1人の場合よりも有利なゲーム効果が選択できることとし、特に、条件に関連付けられたユーザの数に応じて、ユーザが選択可能となるゲーム効果を変更してもよい。例えば、ユーザ数が多い場合は、ゲーム効果の選択肢が増えたり、ユーザにとってより有利なゲーム効果を選択できたりすることし、より多くのユーザで一緒に条件を達成する場合は、ユーザにとって有利な状況となる。
【0045】
このように本実施形態では、ユーザによるコンテンツの視聴状況に応じて、ゲームの状態が変化しゲームが進行する。そして、このようにゲームが進行することにより、ゲームに対するユーザ満足度が向上し、結果的にユーザがゲームをプレイする機会が増えることにもつながり、ゲームが広く普及することになる。また、ユーザは、ゲームを進行させることを目的とし、コンテンツをより積極的に視聴等するようになる。つまり、本実施形態では、ユーザによるゲームプレイとコンテンツの視聴等の双方の利用を効果的に促すことができる。
【0046】
<本実施形態に係る情報処理装置及びユーザ端末の構成>
次に、本発明の一実施形態に係る情報処理装置を構成するサーバ10及びユーザ端末12の構成について説明する。サーバ10は、ゲームデータ及びコンテンツデータを配信可能なコンピュータの一例であり、図1に示されるように、複数のユーザ端末12とネットワーク14を介して通信可能に接続されており、ユーザ端末12とともに情報処理システムSを構築している。ネットワーク14は、例えばインターネット又はモバイル通信ネットワークからなる通信回線網であり、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、及びイントラネット等を含むものであってもよい。
【0047】
本実施形態の情報処理システムSでは、上記構成により、サーバ10とユーザ端末12とが協働することにより、ゲームが進行し、コンテンツが再生される。具体的には、ゲーム進行処理又はコンテンツ配信処理の一部をサーバ10側で行い、グラフィック処理等の一部をユーザ端末12側で実行する。例えば、サーバ10側で、一定のルール、ロジック及びアルゴリズムを含むプログラムを実行する。一方、ユーザ端末12側では、サーバ10と同期しつつ、サーバ10で実行されているプログラムと同様のルール、ロジック及びアルゴリズムにより、ゲームを進行し、また、コンテンツを再生する。すなわち、ユーザ端末12は、ゲームのプレイ中、ゲームの表示画面であるゲームプレイ画面等をディスプレイ等に表示するとともに、サーバ10から随時送られてくる表示データを展開し、その表示データが示す映像及び文字情報等をゲームプレイ画面中に表示させる。また、ユーザ端末12は、コンテンツの視聴中、コンテンツの表示画面であるコンテンツ視聴画面等をディスプレイ等に表示するとともに、サーバ10から随時送られてくる表示データを展開し、その表示データが示す映像及び文字情報等をコンテンツ視聴画面中に表示させる。
【0048】
サーバ10は、本発明の情報処理装置の一例であり、ゲームの進行及びコンテンツの再生に必要なデータの生成や送受信等、ゲーム進行に関する各種の情報処理を実行するコンピュータ、より詳しくは本実施形態ではSNSサーバである。サーバ10は、1台のコンピュータで構成されてもよく、並列分散された複数台のコンピュータによって構成されてもよい。また、サーバ10は、ASP(Application Service Provider)、SaaS(Software as a Service)、PaaS(Platform as a Service)又はIaaS(Infrastructure as a Service)用のサーバコンピュータであってもよい。この場合、ゲーム進行に関する一連の情報処理の工程(ただし、情報の入力及び表示を除く。)がサーバ10によって実行されるので、ユーザ端末12側では、サーバ10に引き渡す情報の入力、及びサーバ10から配信される情報の表示等を行えばよい。このように、サーバ10は、ゲームの進行及びコンテンツの再生に必要な情報又はデータを各ユーザへ配信し、また、各ユーザから情報又はデータを収集して記憶する。また、サーバ10は、その他、ゲームの進行及びコンテンツの再生に関する様々な情報処理を実行する。
【0049】
サーバ10は、ハードウェア機器として、図1に示されるように、プロセッサ21、メモリ22、通信用インターフェース23、及びストレージ24を有し、これらの機器がバス25を介して電気的に接続されている。また、サーバ10には、ソフトウェアとして、オペレーティングシステム(OS)、ゲームに関する情報処理用の専用プログラム、及び、コンテンツに関する情報処理専用のプログラムがインストールされている。これらのプログラムは、本発明のプログラムに相当する。プロセッサ21が上記のプログラムにしたがって動作することで、サーバ10は、本発明の情報処理装置として機能し、ゲームの進行及びコンテンツ配信に関する一連の処理を実行する。なお、本発明のプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(メディア)から読み込むことで取得してもよく、あるいは、インターネット又はイントラネット等のネットワーク14を介して取得(ダウンロード)してもよい。
【0050】
プロセッサ21は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、TPU(Tensor Processing Unit)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等によって構成されるとよい。
【0051】
メモリ22は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等の半導体メモリによって構成されるとよい。
【0052】
通信用インターフェース23は、例えばネットワークインターフェースカード、又は通信インターフェースボード等によって構成されるとよい。通信用インターフェース23によるデータ通信の規格については、特に限定されるものではなく、無線LANによる通信、3G~5G若しくはそれ以降の世代の移動通信システムによる通信、又はLTE(Long Term Evolution)に基づく通信等が挙げられる。
【0053】
ストレージ24は、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、FD(Flexible Disc)、MOディスク(Magneto-Optical disc)、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、SDカード(Secure Digital card)、又はUSBメモリ(Universal Serial Bus memory)等によって構成されるとよい。また、ストレージ24は、サーバ10内に内蔵されてもよく、外付け形式でサーバ本体に取り付けてもよい。さらに、ストレージ24は、サーバ本体と通信可能に接続された外部コンピュータ(例えば、データベースサーバ)等によって構成されてもよい。なお、各種データを記録する技術としては、不正なデータ改竄等を回避する目的からブロックチェーンのような分散型台帳技術を用いてもよい。
【0054】
ユーザ端末12は、ユーザがゲームをプレイするため、及び、コンテンツを視聴等するために操作するクライアント端末である。ユーザ端末12は、例えば、パソコン、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、ゲーム機、情報入力が可能なテレビ受像機、及びウェアラブル端末等によって構成される。なお、図1には、図示の都合上、2台のユーザ端末12を図示しているが、当然ながら、実際には、ユーザの人数に応じた台数分のユーザ端末12が存在する。
【0055】
ユーザ端末12は、サーバ10からデータを受信し、そのデータが示す画像(映像)をユーザ端末12のディスプレイ又はユーザ端末12に接続されたTV等の表示器に表示したり、音声をスピーカ等から出力したりする。すなわち、本実施形態において、ユーザ端末12は、表示部及び音声出力部として機能する。例えば、ユーザ端末12には、ゲームプレイ画面及びコンテンツ視聴画面等が表示される。
【0056】
また、ユーザ端末12は、ユーザの操作を受け付け、その操作内容に応じた情報又はデータをサーバ10に向けて送信する。例えば、ユーザは、ゲーム用アカウントとコンテンツ用アカウントとの連携設定を行うための操作、ゲームをプレイするための操作(条件選択操作、ゲーム効果選択操作、キャラクタ選択操作、クエスト選択操作、抽選申込操作、及び、共同プレイ募集操作等を含む)、コンテンツを視聴等するための操作(コンテンツ選択操作、コンテンツ再生操作、評価操作、拡散操作、投げ銭操作、及び、コメント入力操作等を含む)等をユーザ端末12にて行い、それらの操作に基づく情報又はデータをサーバ10に送信する。なお、上記操作以外にも、ユーザは、本実施形態の情報処理システムSにより提供されるサービスを享受するうえで必要な操作をユーザ端末12にて適宜行う。
【0057】
<本発明の一実施形態の情報処理装置の機能>
本実施形態に係る情報処理装置であるサーバ10の構成について、機能面から改めて説明する。
サーバ10は、図8に示すように、記憶部30、情報取得部31、表示制御部32、連携設定部33、コンテンツ管理部34、ゲーム制御部35、条件設定部36、条件変更部37、及び、通知部38を有する。これらのうち、記憶部30は、メモリ22又はストレージ24によって実現され、それ以外の機能部は、サーバ10を構成するハードウェア機器と、サーバ10にインストールされたプログラムとが協働することで実現される。なお、サーバ10が複数台のコンピュータによって構成される場合には、上記の機能を分散させて、複数台のコンピュータの各々が互いに異なる機能を発揮してもよい。
以下、各機能部について、それぞれ詳しく説明する。
【0058】
記憶部30は、ゲームのプレイ及びコンテンツの視聴等に必要な各種の情報を記憶する。具体的には、記憶部30は、ユーザに関する情報、ゲームに関する情報、コンテンツに関する情報、条件に関する情報、ゲーム効果に関する情報、及び、その他種々の情報(例えば、ゲーム媒体情報及びクエスト情報等)を記憶する。
【0059】
ユーザに関する情報(ユーザ情報)は、図9に示すように、各ユーザを特定する識別情報(ユーザID等)に各種情報が紐付けられ、ユーザごとに記憶されている。例えば、ユーザ情報の項目には、ユーザの名前、属性、各サービスにおけるユーザのアカウント、各アカウント間での連携設定の有無、連携設定済サービス等を示す情報が含まれる。
名前を示す情報には、ユーザの本名又はニックネーム等が含まれる。属性を示す情報には、ユーザの性別及び年齢等が含まれる。各サービスにおけるユーザのアカウントを示す情報には、ゲームをプレイすることができる第1ソフトウェアを使用するためにユーザが取得しているゲーム用アカウント、コンテンツを視聴等することができる第2ソフトウェアを使用するためにユーザが取得しているコンテンツ用アカウント、及びその他のソフトウェアを使用するためにユーザが取得しているアカウント等の各アカウント名が含まれる。連携設定の有無を示す情報には、例えば、ゲーム用アカウントとコンテンツ用アカウントとが連携設定済か否かを識別するための情報が含まれる。連携設定済サービスを示す情報には、連携設定されている場合に連携関係にあるサービス(例えば、ゲームとコンテンツ)を識別するため情報が含まれる。
なお、上記以外の情報、例えば、各アカウントの有効期限を示す情報、フレンド関係にある他のユーザを識別するための情報(フレンドのユーザID等)、並びに、連絡先、プロフィール及び趣味嗜好等のユーザの個人情報等がユーザ情報に含まれていてもよい。
【0060】
ゲームに関する情報(ゲーム情報)は、図10に示すように、各ユーザのゲーム用アカウントに各種情報が紐付けられ、ユーザごとに生成されて記憶されている。例えば、ゲーム情報の項目には、対象となるゲームを識別するためのゲームID、ユーザランク、所有するゲーム媒体、ゲームの進捗状況、及び、条件等を示す情報が含まれる。
ゲーム媒体を示す情報には、ユーザが所有するキャラクタ、アイテム及びコイン等のゲーム媒体の種類と所有数等を示す情報が含まれる。ゲームの進捗状況を示す情報には、現時点でのゲームの状態(プレイ状況)、すなわち、クエストの進行状況(クエストで使用中のキャラクタのパラメータ等を含む)、並びに、クエストごとのプレイ回数及びクリア回数等を示す情報が含まれる。条件を示す情報には、対応するコンテンツの再生に関する条件が設定されている場合にその設定された条件の内容を示す情報が含まれる。
なお、上記以外の情報、例えば、ログイン履歴、プレイ日時、プレイ回数及びプレイ時間等を示す情報、共同プレイを行った回数及び共同プレイを行ったユーザ等を示す情報、並びに、ゲームに課金した回数及び金額等を示す課金履歴等がゲーム情報に含まれていてもよい。
【0061】
コンテンツに関する情報(コンテンツ情報)は、図11に示すように、各ユーザのコンテンツ用アカウントに各種情報が紐付けられ、ユーザごとに生成されて記憶されている。例えば、コンテンツ情報の項目には、対象となるコンテンツを識別するためのコンテンツID、コンテンツの視聴履歴、及び、条件達成状況等を示す情報が含まれる。
コンテンツの視聴履歴を示す情報には、コンテンツの視聴日時、視聴回数及び視聴時間等を示す情報が含まれる。条件達成状況を示す情報には、設定された各条件を達成したか否か、及び、未達成の場合にはあとどれだけ視聴すれば達成できるか等の進捗等を示す情報が含まれる。
なお、上記以外の情報、例えば、コンテンツに課金した回数及び金額等を示す課金履歴等がコンテンツ情報に含まれていてもよい。
【0062】
条件に関する情報(条件情報)は、図12に示すように、コンテンツの再生に関する条件、すなわち、ゲームにおいてゲーム効果を発生させるためにそのゲーム効果に対応してコンテンツに対して規定された情報である。
条件の内容としては、例えば、視聴回数(再生回数)に関する内容、視聴時間(再生時間)に関する内容、視聴場面(再生場面)に関する内容、視聴日時(再生日時)に関する内容、及び、ユーザの操作に関する内容が含まれる。視聴場面に関する内容には、例えば、〇〇が泣くシーンまで視聴する等の条件が含まれる。視聴日時に関する内容には、例えば、コンテンツ公開日から○日以内(又は○日以降)に視聴する、又は、ゲームにおいて新しいクエストが追加されてから○日以内(又は○日以降)に視聴する等の条件が含まれる。ユーザ操作に関する内容には、例えば、評価、拡散、投げ銭又はコメント等を行った場合等の条件が含まれる。
なお、条件情報に規定された条件の内容は、システム側で予め決められており、また、必要に応じて適宜変更(更新)されてもよい。
【0063】
ゲーム効果に関する情報(ゲーム効果情報)は、図13に示すように、ゲームにおいて発生する効果、すなわち、コンテンツにおいて再生に関する条件を満たした場合にその条件に対応してゲームに関して発生可能となる効果(ユーザが選択可能となる効果)を規定した情報である。
ゲーム効果は条件ごとに規定されており、例えば、ゲーム媒体を付与すること、ゲーム媒体のパラメータを変更すること、クエストプレイ中にゲーム媒体のパラメータを一時的に変更すること(バフ)、クエストに出現している敵キャラクタの数又はパラメータを変更すること(デバフ)、クエストに出現しているギミックの数又はパラメータを変更すること、プレイ中又は未プレイのクエストをクリアさせること、及び、クエストのプレイ条件を緩和又は無効にすること(プレイ不可のクエストをプレイ可能にすること)等がゲーム効果に含まれる。
なお、ゲーム効果情報に規定されたゲーム効果の内容は、システム側で予め決められており、また、必要に応じて適宜変更(更新)されてもよい。
【0064】
情報取得部31は、ユーザがユーザ端末12において行った操作に基づく情報(データ)を、ユーザ端末12と通信することによって取得する。
情報取得部31によって取得される情報には、例えば、ゲーム用アカウントとコンテンツ用アカウントとの連携設定を行うための操作に基づく情報、ゲームをプレイするための操作(条件選択操作、ゲーム効果選択操作、キャラクタ選択操作、クエスト選択操作、抽選申込操作、及び、共同プレイ募集操作等を含む)に基づく情報、コンテンツを視聴等するための操作(コンテンツ選択操作、コンテンツ再生操作、評価操作、拡散操作、投げ銭操作、及び、コメント入力操作等を含む)に基づく情報等が含まれる。なお、情報取得部31によって取得される情報には、上記情報の他、各場面でユーザが行う各種の選択、指定、指示、要求、命令、許可又は拒否、登録及びその他の入力操作等に基づく情報が含まれる。
【0065】
表示制御部32は、ユーザ端末12を制御し、ゲームをプレイするための情報及びコンテンツを視聴等するための情報をユーザ端末12の画面に表示させる。
具体的には、表示制御部32は、後述する連携設定部33、コンテンツ管理部34、ゲーム制御部35、条件設定部36、条件変更部37及び通知部38等による情報処理の結果等を表示するための表示データを生成し、生成されたその表示データをネットワーク14によりユーザ端末12に向けて送信する。例えば、表示制御部32は、ゲームプレイ画面、ゲーム効果選択画面、条件表示画面、コンテンツ選択画面及びコンテンツ視聴画面等をユーザ端末12に表示させる。
【0066】
連携設定部33は、ゲーム用アカウントとコンテンツ用アカウントとの連携設定を行う。
具体的には、連携設定部33は、第1ソフトウェアと第2ソフトウェアとの連携設定を行うための操作をユーザから受け付けたことをトリガーとして、ユーザが第1ソフトウェアで使用しているゲーム用アカウントと、ユーザが第2ソフトウェアで使用しているコンテンツ用アカウントとを互いに紐付ける。このとき、連携設定部33は、ユーザ情報のうち、連携設定の有無及び連携関係にあるサービスに関する項目の情報を書き換えてユーザ情報を更新することにより、ゲーム用アカウントとコンテンツ用アカウントとの連携設定を行う。
【0067】
コンテンツ管理部34は、ユーザに対してコンテンツを配信し、ユーザごとにコンテンツの視聴履歴を管理する。
具体的には、コンテンツ管理部34は、コンテンツを視聴等するための操作(厳密には、コンテンツ選択操作又はコンテンツ再生操作)をユーザから受け付けたことをトリガーとして、コンテンツの視聴を要求するユーザを特定し、特定されたユーザのユーザ端末12と通信することによって、その特定されたユーザに向けて選択されたコンテンツを配信する。また、コンテンツ管理部34は、ユーザごとにコンテンツの視聴履歴をカウントし、ユーザに関連付けられたコンテンツ情報のうち、コンテンツの視聴履歴に関する項目の情報を書き換えてコンテンツ情報を更新することにより、コンテンツの視聴履歴を管理する。なお、複数のユーザで協力して条件を達成することが可能な場合は、複数のユーザのコンテンツの視聴履歴を合算してカウントすることになる。
【0068】
ゲーム制御部35は、ゲームの進行に必要な情報処理を実行するものであり、情報取得部31が取得した各種情報に基づいてゲームを進行、すなわち、ゲームの状態を第1状態から第2状態に進行可能に制御する。
具体的には、ゲーム制御部35は、ユーザが行ったゲームをプレイするための操作に応じてキャラクタ等のゲーム媒体を動かす等、その操作に応じた演出等を実施する。また、ゲームの進行状況等に応じて、ゲーム媒体のパラメータの設定を変更する。例えば、情報取得部31が取得した情報に基づいて、ユーザの操作するキャラクタを移動させたり、他のキャラクタを攻撃させたりするように制御する。キャラクタによる攻撃が他のキャラクタ等に命中する等した場合は、キャラクタの攻撃力及び他のキャラクタの防御力等のパラメータに基づいて、他のキャラクタに関連付けられた体力等のパラメータを減少させる。なお、ゲームはコンテンツとは異なるソフトウェア上で動作していることから、ゲーム制御部35は、コンテンツが再生中であるか否かにかかわらず、すなわち、コンテンツが再生されていない場合であっても、ゲームをプレイ可能に制御することになる。
【0069】
また、ゲーム制御部35は、ゲームに対応しゲームとは異なるコンテンツの再生に関する条件を満たした場合、その条件に対応するゲーム効果に応じて、ゲームの状態を第1状態から第2状態に進行可能に制御する。例えば、達成された条件に対応するゲーム効果がゲーム媒体を付与することであれば、ユーザに関連付けられたゲーム情報のうち、所有するゲーム媒体に関する項目の情報を書き換えてゲーム情報を更新することにより、ユーザに対してゲーム媒体を付与する。また、達成された条件に対応するゲーム効果がプレイ中のクエストをクリアさせることであれば、ユーザに関連付けられたゲーム情報のうち、ゲーム進捗状況に関する項目の情報を書き換えてゲーム情報を更新することにより、ユーザに対してクエストをクリアさせる。なお、複数のユーザで協力して条件を達成することが可能な場合は、複数のユーザにおけるコンテンツの視聴履歴の合計(例えば、合計視聴時間等)又は平均(例えば、平均視聴回数等)が条件を満たした場合に、ゲームを第1状態から第2状態に進行可能に制御する。
【0070】
また、ゲーム制御部35は、ユーザの選択によらずシステム側で設定された条件が達成された場合、ユーザに対して新たなゲーム効果を選択可能に制御する。例えば、システム側の条件がユーザに対して提示されており、その条件が、コンテンツの再生により達成されると、ユーザが操作するユーザ端末12に達成に関する通知が届く。達成に関する通知の内容にはゲーム効果を選択する案内が含まれ、ユーザは、その案内からゲーム効果を選択することで、ゲーム効果を得ることができる。なお、設定された条件は、ユーザに提示されておらず、条件の達成により隠された設定が開示されるようになっていてもよい。
【0071】
条件設定部36は、ゲーム中において発生可能となるゲーム効果に対応して、ゲームに対応するコンテンツの再生に関する条件を設定する。
具体的には、条件設定部36は、ユーザによって選択されたゲーム効果、又はシステム側が選択したゲーム効果に基づいて、そのゲーム効果に対応する条件情報の中から1以上の条件を選択し、その選択した条件をゲーム情報の条件に関する項目の情報に記憶してゲーム情報を更新することにより、条件を設定する。
【0072】
このとき、条件設定部36は、ゲームの状態が所定の基準を満たさない場合、例えば、ユーザランクが所定のランクにまで到達していなかったり、クエストのプレイ回数やクリア回数が所定数にまで到達していなかったりする場合には、ユーザにとって著しく有利な効果等の所定のゲーム効果については、ユーザ又はシステムによって選択不可とする。逆に、ゲームの状態が所定の基準を満たしている場合には、所定のゲーム効果を選択可能とする。なお、複数のユーザで協力して条件を達成することが可能な場合は、条件に関連付けられたユーザ数に応じてユーザが選択可能となるゲーム効果を変更する。例えば、ユーザ数が多い場合は、選択肢が増えたり、ユーザにとってより有利なゲーム効果を選択できたりする。
【0073】
また、条件設定部36は、第1期間に選択されたゲーム効果と、第1期間とは異なる第2期間に選択されたゲーム効果とで異なる条件を提示する。すなわち、同じゲーム効果がユーザによって選択された場合であっても、コンテンツの再生可能期間中に選択された場合とコンテンツの再生可能期間が終了した後で選択された場合との違いにより、ユーザが選択可能となる条件が異なる。また、ゲーム効果を選択したタイミング(期間)によって、条件の難易度が異なる。さらに、ゲーム効果を選択するタイミング(期間)によっては、よりユーザにとって有利なゲーム効果が選択できるようになる等、選択可能となるゲーム効果の種類が異なる。
【0074】
また、条件設定部36は、コンテンツの再生期間が終了する等、一度設定された条件を満たすことが確実に不可能になった場合、それまでの視聴回数等、条件を進行させた状況(視聴履歴)を引き継いだうえで、他のコンテンツを視聴する等の新たに別の条件をユーザに選択可能又は自動的に設定する。このとき、新たに設定される別の条件は、達成不可能となった以前の条件のうち未達成に終わった残りの内容と、達成するための手間や難易度が近似するもの、すなわち、ユーザに対する負荷が同等なものの中から選択可能又は自動的に設定することとする。
【0075】
また、条件設定部36は、ユーザによって選択された効果に基づいて設定された第1の条件(例えば、コンテンツを第1話から第10話まで視聴する)が満たされた後にユーザによって同じ又は異なるゲーム効果が再度選択された場合、既に達成されている第1の条件とは異なる第2条件(例えば、コンテンツを第11話から第20話まで視聴する、又は、異なるコンテンツの第1話から第10話までを視聴する)をユーザに選択可能、又は自動的に設定する。
【0076】
条件変更部37は、条件が達成される前にユーザが自らクエストをクリアしてしまった場合等、条件達成以外の要因によって条件が設定された時点におけるゲームの状態が変化した場合、その変化に応じて自動的に条件を変更する。
具体的には、条件変更部37は、ゲームの状態が変化したことに基づいて、条件情報の中から変化後においても達成可能な1以上の条件を選択し、ゲーム情報の条件に関する項目の情報をその選択した条件に書き換えてゲーム情報を更新することにより、条件を設定する。
【0077】
通知部38は、ユーザ端末12と通信することによって、ユーザに各種情報を適正なタイミングで通知する。
具体的には、通知部38は、条件が満たされる前に視聴履歴に基づいてコンテンツの再生状況が所定の進捗に到達したと判断した場合、コンテンツの再生状況が所定の進捗に到達したことを示す情報を含む通知データを生成し、コンテンツの再生中に生成されたその通知データを通信ネットワーク16により、コンテンツを視聴等しているユーザのユーザ端末12に送信する。また、通知部38は、複数ユーザで協力して条件を達成可能な場合、複数ユーザのうちの一以上のユーザについてのコンテンツの再生状況に関する情報、すなわち、当該ユーザが条件を満たすために行った視聴行動に関する情報を含む通知データを生成し、その通知データを通信ネットワーク16により、複数ユーザのうちの当該ユーザ以外の他のユーザのユーザ端末12に送信する。
【0078】
また、通知部38は、ユーザが仮にゲーム用アカウントとコンテンツ用アカウントとの連携設定を行っていない状態でゲームをプレイしている場合、又は、同状態でコンテンツを視聴等していると判断した場合には、連携設定が行われていないことを対象ユーザに気付かせて連携設定に誘導するために、連携設定を促す案内通知をユーザに対して行う。なお、連携設定を促す案内通知を行う具体的な方法については、特に限定されない。例えば、ユーザがゲームをプレイ又はコンテンツを視聴等しているときに、ユーザ端末12に、連携設定を促すメッセージ又は画像等を表示させてもよいし、連携設定を促す音若しくは音声を再生させてもよい。また、連携設定を促す目的でユーザのユーザ端末12の発光部を発光させたり、あるいは振動発生部を振動させたりしてもよい。
【0079】
以上、サーバ10及びユーザ端末12のそれぞれの構成について説明した。なお、一般的に、サーバ10及びユーザ端末12は、上記以外にも種々の機能を有しているが、ここでは、本発明における情報処理システムSにおいて作用効果を奏する特徴的な機能のみを説明することとし、その他の既知の機能等については図示及び説明を省略する。
【0080】
<本発明の一つの実施形態に係る情報処理方法>
次に、図14及び図15を参照しながら、上記構成からなる情報処理システムSにおいて実行される情報処理の流れ(以下、情報処理フロー)について説明する。本実施形態に係る情報処理フローは、本発明の情報処理方法を採用しており、コンピュータシステムとして機能する情報処理システムSを用いることで実現される。換言すると、情報処理フロー中の各ステップ(具体的には、図15に示す各ステップ)は、本発明の情報処理方法の構成要素に該当する。なお、以下に説明する情報処理フローは、あくまでも一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、ステップの実施順序を入れ替えてもよい。
【0081】
(情報処理フロー)
この情報処理フローは、ゲームに対応しゲームとは異なるコンテンツの再生に関する条件を満たした場合、ゲームの状態を第1状態から第2状態に進行可能に制御するものであり、例えば、図14に示す流れにしたがって進行する。なお、本実施形態では、システムがゲーム効果及び条件の双方又はいずれかを選択してもよいが、以下では、ユーザがゲーム効果及び条件を選択できる場合を例に挙げて説明する。
【0082】
図14に示すように、先ず、サーバ10は、ユーザが操作するユーザ端末12との通信を通じ、ユーザからゲーム用アカウントとコンテンツ用アカウントとの連携設定を行うための操作に基づく情報を取得すると、ユーザが第1ソフトウェアで使用しているゲーム用アカウントと、ユーザが第2ソフトウェアで使用しているコンテンツ用アカウントとを互いに紐付けることにより、アカウントの連携設定を行う(S101)。具体的には、記憶部30に記憶されているユーザ情報のうち、連携設定の有無及び連携関係にあるサービスに関する項目の情報を書き換え、ユーザ情報を更新する。
【0083】
次に、サーバ10は、ユーザ端末12との通信を通じ、ユーザからゲーム効果選択操作に基づく情報を取得すると、その取得した情報にしたがってゲーム効果を選択し(S102)、選択したゲーム効果に対応するコンテンツの再生に関する1以上の条件を、ユーザ端末12との通信を通じ、ユーザ端末12に表示させる等してユーザに提示する(S103)。なお、このとき、ゲームの状態が所定の基準を満たさない場合には、ユーザにとって著しく有利な効果等の所定のゲーム効果については、ユーザが選択できないように制御する。また、同じゲーム効果がユーザによって選択されていた場合であっても、そのゲーム効果を選択したタイミングによってユーザに選択可能に提示する条件を変更する。
【0084】
そして、サーバ10は、ユーザ端末12との通信を通じ、ユーザから条件選択操作に基づく情報を取得すると、その取得した情報にしたがって提示した条件の中からユーザが選択した条件を、ゲームに関連付けられたコンテンツの再生に関する条件として設定する(S104)。具体的には、ユーザに選択された条件を、記憶部30に記憶されているユーザに関連付けられたゲーム情報の条件に関する項目の情報に記憶し、ゲーム情報を更新する。
【0085】
続いて、サーバ10は、ユーザが連携設定を行ったコンテンツの視聴回数又は視聴時間等の視聴履歴をカウントする(S105)。具体的には、記憶部30に記憶されているユーザに関連付けられたコンテンツ情報のうち、コンテンツの視聴履歴に関する項目の情報を書き換え、コンテンツ情報を更新する。
【0086】
そして、サーバ10は、カウントしたコンテンツの視聴履歴が、設定されているコンテンツの再生に関する条件を未だ達成していないと判断した場合は(S106:NO)、コンテンツの視聴履歴を引き続きカウントし(S105)、一方、カウントしたコンテンツの視聴履歴が、設定されているコンテンツの再生に関する条件を達成したと判断した場合は(S106:YES)、選択されているゲーム効果に基づいて、ゲームを第1状態から第2状態に進行させ(S107)、処理を終了する。
以上が、本発明の情報処理フローの一例である。
【0087】
(他の情報処理フロー)
上記の情報処理フローでは、ユーザによってゲーム効果が選択された後にそのゲーム効果に対応する条件を設定することとしたが、これに限定されない。例えば、予め設定された条件を達成した場合に、その達成状況に応じたゲーム効果をユーザが選択できることとしてもよい。この場合の情報処理は、例えば、図15に示す流れにしたがって進行する。
【0088】
図15に示すように、先ず、サーバ10は、ユーザが操作するユーザ端末12との通信を通じ、ユーザからゲーム用アカウントとコンテンツ用アカウントとの連携設定を行うための操作に基づく情報を取得すると、ユーザが第1ソフトウェアで使用しているゲーム用アカウントと、ユーザが第2ソフトウェアで使用しているコンテンツ用アカウントとを互いに紐付けることにより、アカウントの連携設定を行う(S201)。
【0089】
次に、サーバ10は、ユーザ端末12との通信を通じ、ユーザから条件選択操作に基づく情報を取得すると、その取得した情報にしたがってユーザが選択した条件を、ゲームに関連付けられたコンテンツの再生に関する条件として設定する(S202)。
【0090】
続いて、サーバ10は、ユーザが連携設定を行ったコンテンツの視聴回数又は視聴時間等の視聴履歴をカウントし(S203)、カウントしたコンテンツの視聴履歴が、設定されているコンテンツの再生に関する条件を達成したと判断した場合(S204:YES)、達成した条件に対応するゲーム効果を、ユーザ端末12との通信を通じ、ユーザ端末12に表示させる等してユーザに提示する(S205)。なお、サーバ10は、カウントしたコンテンツの視聴履歴が、設定されているコンテンツの再生に関する条件を達成していないと判断した場合は(S204:NO)、コンテンツの視聴履歴を引き続きカウントする(S203)。
【0091】
そして、サーバ10は、ユーザ端末12との通信を通じ、ユーザからゲーム効果選択操作に基づく情報を取得すると、その取得した情報にしたがってゲーム効果を選択し(S206)、その選択したゲーム効果に基づいて、ゲームを第1状態から第2状態に進行させ(S207)、処理を終了する。
以上が、本発明の他の情報処理フローの一例である。
【0092】
<その他の実施形態>
以上までに本発明の具体的な実施形態を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするために挙げた一例にすぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、上記の実施形態から変更又は改良され得る。また、本発明には、その等価物が含まれる。
【0093】
例えば、コンテンツの視聴時間が条件の場合、ユーザが実際に視聴していることを確認するため、すなわち、視聴せずに再生だけすることを防止するため、所定のタイミング(例えば、動画終了後一定時間以内)に操作を受け付けることを要件としたり、途中で音声を調整していない場合に視聴していないと認定してカウントしないこととしたりしてもよい。また、ユーザの視線等の生体反応を検知しても視聴確認を行ってもよい。また、コンテンツの視聴回数が条件の場合、再生ボタンを押しただけで実際に視聴しないユーザを排除するため、ページ送り等の操作を検知したり、ユーザの視線等の生体反応を検知したりしてもよい。また、コンテンツを所定のタイミング(間隔)で再生操作することを条件としてもよいし、継続(連続)的に再生操作することを条件としてもよい。さらに、複数種類(例えば、アニメーションと漫画、又は、映画とドラマ等)のコンテンツを組み合わせて視聴等することを条件としてもよい。
【0094】
例えば、ゲーム効果を選択すると、次回以降は、ユーザにとってさらに有利なゲーム効果が選択できるように、新たな選択肢が追加される等、選択肢を変化させてもよい。また、抽選でゲーム効果又は条件を決定してもよい。その場合は、例えば、ユーザが任意にゲーム効果を選択できる場合よりも有利な効果や難易度の低い条件が当選の候補に含まれるとよい。
【0095】
また、ゲーム効果を発生する前提、例えば、ゲーム効果の対象となるゲーム媒体を取得した場合等、を満たした場合に、連携設定の案内を行ってもよい。
【0096】
上記の実施形態では、サーバ10が本発明の情報処理装置として機能しているが、これに限定されるものではなく、サーバ10が有する機能のうちの一部がユーザ端末12に備わっていてもよい。例えば、連携設定部33、コンテンツ管理部34、ゲーム制御部35、条件設定部36、条件変更部37、又は、通知部38の一部又は全部の機能が、ユーザ端末12に備わっていてもよい。
【0097】
上記の実施形態では、ユーザ情報、ゲーム情報、コンテンツ情報、条件情報及び効果情報等は、サーバ10に記憶することとしたが、不図示のデータベースサーバを別途設けて、そのデータベースサーバに一括して記憶することとしてもよいし、ユーザ端末12側に記憶することとしてもよい。
【0098】
上記の実施形態では、ユーザは、原則として無料で全ての機能を享受することができるが、一部の機能を限定し、所定の利用料金を支払うことによって、その限定された機能が利用できる。また、所定の利用料金を支払った課金ユーザに対しては、ゲームをプレイするうえで有利になるようにその他にも各種条件等を設定してもよい。例えば、課金ユーザに対しては、課金額に応じて入手困難なゲーム媒体を入手可能としてもよい。なお、この利用料金については、従量課金制としてもよいし、サブスクリプションのように、一度支払えば一定期間(例えば、1か月間又は1年間等)、そのユーザに対して効果を有することとしてもよい。
【0099】
また、上記の実施形態についての説明において参照された図面が示す画面例も一例に過ぎず、画面の構成例、表示される情報の内容、及びGUI等は、システム設計の仕様及びユーザの好み等に応じて自由に設計することができ、また適宜変更し得るものである。
【0100】
また、上記の実施形態における各種情報の通知・連絡・提示の手段は、特に限定されず、例えば、メールによる通知・連絡・提示であってもよく、ユーザ端末12にメッセージを表示したり、音/音声を再生したりしてもよい。また、SNS(Social Networking Service)用のアカウントを有するユーザに対して情報を通知・連絡・提示する場合には、SNSでの投稿やメッセージ交換等を活用してもよい。また、メッセージ等を表示させる画面は、ユーザ端末12の初期画面(具体的には、待ち受け画面)でもよい。
【0101】
また、上記の実施形態では、第1ソフトウェアと第2ソフトウェアの組み合わせとして、ゲームを実行するソフトウェアとコンテンツを再生するソフトウェアで例示したが、この組み合わせに限らない。例えば、第1ソフトウェアとして、教育(学習)のソフトウェアを設定し、それに対しコンテンツの再生を学習の進行を達成した条件として代替するようにしてもよい。第1ソフトウェアである教育のソフトウェアが提供するテストや学習課題の代わりに、教育に関する動画や本等が再生可能なソフトウェアを実行することで、教育が達成できたとして達成状況を更新するように適用してもよい。
【0102】
また、上記の実施形態において、ユーザ端末12に表示させる態様には、端末自体に備わった表示器(ディスプレイ)に表示させる態様、及び、端末に有線又は無線形式で接続された表示器に表示する態様が含まれる。なお、ユーザ端末12に接続された表示器には、一般的な据え置き型のディスプレイの他に、VRゴーグル等のHMD(Head Mounted Display)が含まれ得る。
【0103】
<まとめ>
[汎用課題]
本発明の目的の一つは、進行させたいソフトウェアの実行によるソフトウェアの進行以外に、進行させたいソフトウェアを進行させることである。
【0104】
[付記1]に対する課題
本発明の目的の一つは、ゲームをプレイしなくてもゲームを進行させることである。
[付記1]
本発明に係る情報処理装置は、ユーザから受け付けた操作に基づいてゲームを第1状態から第2状態に進行可能に制御するゲーム制御部を有し、ゲーム制御部は、ゲームに対応しゲームとは異なるコンテンツの再生に関する条件を満たした場合、ゲームを第1状態から第2状態に進行可能に制御する。
上記情報処理装置によれば、ゲームに対応しゲームとは異なるコンテンツの再生に関する条件をユーザが満たせば、ゲームが第1状態から第2状態に進行する。そのため、ユーザは、ゲームをプレイしなくてもゲームを進行させることができる。
【0105】
[付記2]に対する課題
本発明の目的の一つは、コンテンツを再生していなくてもゲームをプレイできるようにすることである。
[付記2]
ゲーム制御部は、コンテンツの再生状況にかかわらず、ゲームをプレイ可能に制御する、[付記1]に記載の情報処理装置。
これにより、ユーザは、コンテンツを再生していなくてもゲームをプレイすることができる。
【0106】
[付記3]に対する課題
本発明の目的の一つは、ユーザが選択した状態に基づいて条件を決定することである。
[付記3]
ユーザによって選択された第2状態に基づいて、条件を設定する条件設定部を有する、[付記1]に記載の情報処理装置。
これにより、ユーザが選択した状態に基づいて条件を決定することができる。
【0107】
[付記4]に対する課題
本発明の目的の一つは、ユーザが選択できる状態を制限し、ゲームのプレイ状況に応じてユーザが選択できる状態を変化させることである。
[付記4]
条件設定部は、ゲームのプレイ状況が所定の基準を満たさない場合、所定の第2状態を選択不可とし、ゲームのプレイ状況が所定の基準を満たす場合、所定の第2状態を選択可能とする、[付記3]に記載の情報処理装置。
これにより、ユーザが選択できる状態を制限し、ゲームのプレイ状況に応じてユーザが選択できる状態を変化させることができる。
【0108】
[付記5]に対する課題
本発明の目的の一つは、ユーザが状態を選択するタイミングに応じて設定される条件を変化させることである。
[付記5]
条件設定部は、第1期間に選択された第2状態と、第1期間とは異なる第2期間に選択された第2状態とで異なる条件を提示する、[付記3]に記載の情報処理装置。
これにより、ユーザが状態を選択するタイミングに応じて設定される条件を変化させることができる。
【0109】
[付記6]に対する課題
本発明の目的の一つは、ゲームを進行させるために設定された条件を満たすことが不可能になった場合でも、別の条件を達成することでゲームを進行させることである。
[付記6]
条件設定部は、設定された条件を満たすことが不可能になった場合、不可能になるまでに条件を進行させた状況を引き継ぎ、別の条件を設定する、[付記3]に記載の情報処理装置。
これにより、ゲームを進行させるために設定された条件を満たすことが不可能になった場合でも、別の条件を達成することでゲームを進行させることである。
【0110】
[付記7]に対する課題
本発明の目的の一つは、ユーザが過去に選択したことがある状態を再度選択した場合、新たな条件を設定可能にすることである。
[付記7]
条件設定部は、選択された第2状態に基づいて設定された第1の条件が満たされた後にユーザによって第2状態が再度選択された場合、第1の条件とは異なる第2の条件を設定可能にする、[付記3]に記載の情報処理装置。
これにより、ユーザが過去に選択したことがある状態を再度選択した場合、新たな条件を設定可能にすることができる。
【0111】
[付記8]に対する課題
本発明の目的の一つは、条件に関連付けられたユーザ数に応じてユーザが選択できる状態を変化させることである。
[付記8]
条件設定部は、条件に関連付けられたユーザ数に応じてユーザが選択可能な第2状態を変更する、[付記3]に記載の情報処理装置。
これにより、複数のユーザで協力して条件を達成可能とした場合、条件に関連付けられたユーザ数に応じてユーザが選択できる状態を変化させることができる。
【0112】
[付記9]に対する課題
本発明の目的の一つは、ゲームの進捗状況に応じて条件の難易度を変化させることである。
[付記9]
条件が満たされる前に第1状態が変化した場合、第2状態を選択したときの第1状態から第1状態の変化に応じて条件を変更する条件変更部を有する、[付記3]に記載の情報処理装置。
これにより、同じ第2状態を選択していた場合であっても、ゲームの進捗状況に応じて条件の難易度を変化させることができる。
【0113】
[付記10]に対する課題
本発明の目的の一つは、条件達成に対するユーザのモチベーションを維持することである。
[付記10]
条件が満たされる前にコンテンツの再生状況が所定の進捗に到達した場合、コンテンツの再生中にユーザに対して通知する通知部を有する、[付記1]に記載の情報処理装置。
これにより、条件に対する進捗状況をコンテンツの再生中にユーザに通知するので、条件達成に対するユーザのモチベーションを維持することができる。
【0114】
[付記11]に対する課題
本発明の目的の一つは、条件を満たすことによって、ユーザが選択できる状態を変化させることである。
[付記11]
ゲーム制御部は、ユーザの選択によらず設定された条件を満たした場合、ユーザに第2状態を選択可能にする、[付記1]に記載の情報処理装置。
これにより、条件を満たすことによって、ユーザが選択できる状態を変化させることができる。
【0115】
[付記12]に対する課題
本発明の目的の一つは、条件達成に対するユーザのモチベーションを維持することである。
[付記12]
ゲーム制御部は、複数ユーザにおけるコンテンツの再生状況が条件を満たした場合、ゲームを第1状態から第2状態に進行可能に制御し、複数ユーザのうちの一以上のユーザのコンテンツの再生状況に関する情報を、複数ユーザのうちの他ユーザに対して通知する通知部を有する、[付記1]に記載の情報処理装置。
これにより、複数のユーザで協力して条件を達成可能とした場合に他のユーザの条件に対する進捗状況をユーザに通知するので、条件達成に対するユーザのモチベーションを維持することができる。
【0116】
[付記13]に対する課題
本発明の目的の一つは、ゲームをプレイしなくてもゲームを進行させることである。
[付記13]
本発明に係る情報処理方法は、プロセッサが、ユーザから受け付けた操作に基づいてゲームを第1状態から第2状態に進行可能に制御し、プロセッサが、ゲームに対応しゲームとは異なるコンテンツの再生に関する条件を満たした場合、ゲームを第1状態から第2状態に進行可能に制御する。
上記の情報処理方法によれば、ゲームをプレイしなくてもゲームを進行させることができる。
【0117】
[付記14]に対する課題
本発明の目的の一つは、ゲームをプレイしなくてもゲームを進行させることである。
[付記14]
本発明に係るプログラムは、プロセッサに、ユーザから受け付けた操作に基づいてゲームを第1状態から第2状態に進行可能に制御させ、プロセッサに、ゲームに対応しゲームとは異なるコンテンツの再生に関する条件を満たした場合、ゲームを第1状態から第2状態に進行可能に制御させる。
上記のプログラムによれば、ゲームをプレイしなくてもゲームを進行させることができる。
【符号の説明】
【0118】
10 サーバ
12 ユーザ端末
14 ネットワーク
21 プロセッサ
22 メモリ
23 通信用インターフェース
24 ストレージ
25 バス
30 記憶部
31 情報取得部
32 表示制御部
33 連携設定部
34 コンテンツ管理部
35 ゲーム制御部
36 条件設定部
37 条件変更部
38 通知部
41 登録ボタン
42 連携設定ボタン
43 評価ボタン
44 拡散ボタン
45 投げ銭ボタン
46 コメントボタン
47 連携設定ボタン
48 進捗メーター
49 決定ボタン
50 効果確認ボタン
51 決定ボタン
A1 コンテンツ再生領域
A2 コンテンツ説明領域
A3 コメント表示領域
S 情報処理システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15