(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024047917
(43)【公開日】2024-04-08
(54)【発明の名称】表示装置及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0484 20220101AFI20240401BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20240401BHJP
G09G 5/02 20060101ALI20240401BHJP
G09G 5/36 20060101ALI20240401BHJP
【FI】
G06F3/0484
G09G5/00 530T
G09G5/02 B
G09G5/36 520F
G09G5/00 550C
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022153691
(22)【出願日】2022-09-27
(71)【出願人】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】本多 勝敏
(72)【発明者】
【氏名】戸塚 優文
【テーマコード(参考)】
5C182
5E555
【Fターム(参考)】
5C182AB02
5C182AB08
5C182AC02
5C182AC03
5C182BA01
5C182BA03
5C182BA06
5C182BA45
5C182BC01
5C182BC25
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5C182CB42
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5C182FA01
5C182FA03
5C182FA32
5E555AA26
5E555BA03
5E555BA04
5E555BA15
5E555BB03
5E555BB04
5E555BC08
5E555CA41
5E555DB02
5E555DB41
5E555DB56
5E555DC05
5E555DC35
5E555DC43
5E555DC45
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】画面の表示態様を明るい背景の第1の態様と暗い背景の第2の態様との間で切り替え可能な表示装置において、第2の態様の画像の視認性が第1の態様の画像の視認性より低下することを抑制するための技術を提供する。
【解決手段】 表示装置は、画面を表示可能に構成されている表示部と、表示部が表示する画面の表示態様を第1の態様と第2の態様との間で切り替える切替制御部であって、第1の態様は、第1の色を有する第1の画像を第1の色よりも明るい第2の色を有する背景に表示する態様であり、第2の態様は、第3の色を有する第2の画像を第3の色よりも暗い第4の色を有する背景に表示する態様であり、第1の画像は、特定の情報を意味し、第2の画像は、第1の画像と同じ特定の情報を意味し、第2の画像の形態は、第1の画像の形態と同一であり、第2の画像の表示サイズは、第1の画像の表示サイズよりも大きい、切替制御部と、を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面を表示可能に構成されている表示部と、
前記表示部が表示する前記画面の表示態様を第1の態様と第2の態様との間で切り替える切替制御部であって、
前記第1の態様は、第1の色を有する第1の画像を前記第1の色よりも明るい第2の色を有する背景に表示する態様であり、
前記第2の態様は、第3の色を有する第2の画像を前記第3の色よりも暗い第4の色を有する背景に表示する態様であり、
前記第1の画像は、特定の情報を意味し、
前記第2の画像は、前記第1の画像と同じ前記特定の情報を意味し、
前記第2の画像の形態は、前記第1の画像の形態と同一であり、
前記第2の画像の表示サイズは、前記第1の画像の表示サイズよりも大きい、
前記切替制御部と、
を備える、表示装置。
【請求項2】
画面を表示可能に構成されている表示部と、
前記表示部が表示する前記画面の表示態様を第1の態様と第2の態様との間で切り替える切替制御部であって、
前記第1の態様は、第1の色を有する第1の画像を前記第1の色よりも明るい第2の色を有する背景に表示する態様であり、
前記第2の態様は、第3の色を有する第2の画像を前記第3の色よりも暗い第4の色を有する背景に表示する態様であり、
前記第1の画像は、特定の情報を意味し、
前記第2の画像は、前記第1の画像と同じ前記特定の情報を意味し、
前記第1の画像において、前記特定の情報は、第1の外観で表され、
前記第2の画像において、前記特定の情報は、第2の外観で表され、
前記第2の外観における描線の組み合わせ及び色の数のうちの少なくとも一方が、前記第1の外観における描線の組み合わせ及び色の数の少なくとも一方と異なる、
前記切替制御部と、
を備える、表示装置。
【請求項3】
前記第2の外観は、前記第1の外観よりも少ない描線の組み合わせで前記特定の情報を表す、請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記第1の外観では、第1種の言語で利用される文字を利用して前記特定の情報を表し、
前記第2の外観では、前記第1種の言語とは異なる第2種の言語で利用される文字を利用して前記特定の情報を表す、請求項2に記載の表示装置。
【請求項5】
前記第1の外観では、図形を利用して前記特定の情報を表し、
前記第2の外観では、文字を利用して前記特定の情報を表す、請求項2に記載の表示装置。
【請求項6】
前記文字は、アルファベットである、請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記第1の外観では、文字を利用して前記特定の情報を表し、
前記第2の外観では、図形を利用して前記特定の情報を表す、請求項2に記載の表示装置。
【請求項8】
前記第1の外観は、立体的な図形を利用して前記特定の情報を表し、
前記第2の外観は、平面的な図形を利用して前記特定の情報を表す、請求項2に記載の表示装置。
【請求項9】
前記第1の外観は、第1のデザインを利用して前記特定の情報を表し、
前記第2の外観は、前記第1のデザインとは異なる第2のデザインを利用して前記特定の情報を表す、請求項2に記載の表示装置。
【請求項10】
前記第2の外観における色の数は、前記第1の外観における色の数よりも少ない、請求項2に記載の表示装置。
【請求項11】
前記表示装置は、さらに、
前記表示装置の周囲の照度を計測する照度センサを備え、
前記切替制御部は、前記画面の表示態様が前記第1の態様である状態において、前記照度センサによって計測される前記照度が所定値を下回ることをトリガとして、前記画面の表示態様を前記第1の態様から前記第2の態様に切り替える、請求項1から10のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項12】
請求項1から10のいずれか一項に記載の表示装置を備える、携帯端末。
【請求項13】
表示装置のためのコンピュータプログラムであって、
前記表示装置は、
画面を表示可能に構成されている表示部と、
コンピュータと、を備え、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、以下の各部、
前記表示部が表示する前記画面の表示態様を第1の態様と第2の態様との間で切り替える切替制御部であって、
前記第1の態様は、第1の色を有する第1の画像を前記第1の色よりも明るい第2の色を有する背景に表示する態様であり、
前記第2の態様は、第3の色を有する第2の画像を前記第3の色よりも暗い第4の色を有する背景に表示する態様であり、
前記第1の画像は、特定の情報を意味し、
前記第2の画像は、前記第1の画像と同じ前記特定の情報を意味し、
前記第2の画像の形態は、前記第1の画像の形態と同一であり、
前記第2の画像の表示サイズは、前記第1の画像の表示サイズよりも大きい、
前記切替制御部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
【請求項14】
表示装置のためのコンピュータプログラムであって、
前記表示装置は、
画面を表示可能に構成されている表示部と、
コンピュータと、を備え、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、以下の各部、
前記表示部が表示する前記画面の表示態様を第1の態様と第2の態様との間で切り替える切替制御部であって、
前記第1の態様は、第1の色を有する第1の画像を前記第1の色よりも明るい第2の色を有する背景に表示する態様であり、
前記第2の態様は、第3の色を有する第2の画像を前記第3の色よりも暗い第4の色を有する背景に表示する態様であり、
前記第1の画像は、特定の情報を意味し、
前記第2の画像は、前記第1の画像と同じ前記特定の情報を意味し、
前記第1の画像において、前記特定の情報は、第1の外観で表され、
前記第2の画像において、前記特定の情報は、第2の外観で表され、
前記第2の外観における描線の組み合わせ及び色の数のうちの少なくとも一方が、前記第1の外観における描線の組み合わせ及び色の数の少なくとも一方と異なる、
前記切替制御部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する技術は、画面を表示可能な表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、文字の表示モードを正常モードと反転モードとの間で切り替える表示装置が開示されている。反転モードは、文字の色と背景の色を正常モードから反転させるモードである。特許文献1では、視認性向上のため、反転モードにおける文字の太さを正常モードにおける文字の太さよりも太くする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
文字を太くすることは、反転モードにおける文字の視認性の改善に寄与する。しかし、表示モードの切替時に表示サイズが比較的小さい文字を太くすると、描線と描線が重なり、文字がつぶれる可能性がある。また、表示モードの切替時に漢字等といった複雑な形状の文字を太くしても、描線と描線が重なり、文字がつぶれる可能性がある。
【0005】
本明細書は、画面の表示態様を明るい背景の第1の態様と暗い背景の第2の態様との間で切り替え可能な表示装置において、第2の態様の画像の視認性が第1の態様の画像の視認性より低下することを抑制するための技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本技術の第1の例では、表示装置は、画面を表示可能に構成されている表示部と、前記表示部が表示する前記画面の表示態様を第1の態様と第2の態様との間で切り替える切替制御部であって、前記第1の態様は、第1の色を有する第1の画像を前記第1の色よりも明るい第2の色を有する背景に表示する態様であり、前記第2の態様は、第3の色を有する第2の画像を前記第3の色よりも暗い第4の色を有する背景に表示する態様であり、前記第1の画像は、特定の情報を意味し、前記第2の画像は、前記第1の画像と同じ前記特定の情報を意味し、前記第2の画像の形態は、前記第1の画像の形態と同一であり、前記第2の画像の表示サイズは、前記第1の画像の表示サイズよりも大きい、前記切替制御部と、を備えてもよい。
【0007】
上記の構成によれば、第2の画像の形態が第1の画像の形態と同一である状況において、第2の態様における第2の画像の表示サイズが第1の態様における第1の画像の表示サイズより大きくなる。これにより、第2の態様の画像の視認性が第1の態様の画像の視認性より低下することを抑制することができる。
【0008】
本技術の第2の例では、表示装置は、画面を表示可能に構成されている表示部と、前記表示部が表示する前記画面の表示態様を第1の態様と第2の態様との間で切り替える切替制御部であって、前記第1の態様は、第1の色を有する第1の画像を前記第1の色よりも明るい第2の色を有する背景に表示する態様であり、前記第2の態様は、第3の色を有する第2の画像を前記第3の色よりも暗い第4の色を有する背景に表示する態様であり、前記第1の画像は、特定の情報を意味し、前記第2の画像は、前記第1の画像と同じ前記特定の情報を意味し、前記第1の画像において、前記特定の情報は、第1の外観で表され、前記第2の画像において、前記特定の情報は、第2の外観で表され、前記第2の外観における描線の組み合わせ及び色の数のうちの少なくとも一方が、前記第1の外観における描線の組み合わせ及び色の数の少なくとも一方と異なる、前記切替制御部と、を備えてもよい。
【0009】
特定の情報を意味する様々な外観の画像が存在する。この状況において、明るい背景において視認し易い描線の組み合わせが、暗い背景において視認し易い描線の組み合わせと異なる場合がある。また、この状況において、明るい背景において視認し易い色の数が、暗い背景において視認し易い色の数と異なる場合がある。上記の構成によれば、第2の態様における第2の画像の描線の組み合わせ及び色の数のうちの少なくとも一方を第1の態様における第1の画像の描線の組み合わせ及び色の数のうちの少なくとも一方と異ならせることにより、第2の態様の画像の視認性が第1の態様の画像の視認性より低下することを抑制することができる。
【0010】
第3の例では、上記の第2の例において、前記第2の外観は、前記第1の外観よりも少ない描線の組み合わせで前記特定の情報を表してもよい。
【0011】
一般的には、暗い背景を有する第2の態様は、表示装置の周囲が暗い場合に利用される。表示装置の周囲が暗い場合において、画像を表す描線の数が多いとユーザの目の負担となり、ユーザは画像を視認し難いと感じ得る。上記の構成によれば、描線の数を少なくすることにより、第2の態様の画像の視認性が低下することを抑制することができる。
【0012】
第4の例では、上記の第2又は第3の例において、前記第1の外観では、第1種の言語で利用される文字を利用して前記特定の情報を表し、前記第2の外観では、前記第1種の言語とは異なる第2種の言語で利用される文字を利用して前記特定の情報を表してもよい。
【0013】
上記の構成によれば、第1種の言語で利用される文字から第2種の言語で利用される文字に変更することにより、画像の意味を変えることなく、画像の外観の描線の組み合わせを変更することができる。
【0014】
第5の例では、上記の第2又は第3の例において、前記第1の外観では、図形を利用して前記特定の情報を表し、前記第2の外観では、文字を利用して前記特定の情報を表してもよい。
【0015】
上記の構成によれば、図形から文字に変更することにより、画像の意味を変えることなく、画像の外観の描線の組み合わせを変更することができる。
【0016】
第6の例では、上記の第5の例において、前記文字は、アルファベットであってもよい。
【0017】
第7の例では、上記の第2又は第3の例において、前記第1の外観では、文字を利用して前記特定の情報を表し、前記第2の外観では、図形を利用して前記特定の情報を表してもよい。
【0018】
上記の構成によれば、文字から図形に変更することにより、画像の意味を変えることなく、画像の外観の描線の組み合わせを変更することができる。
【0019】
第8の例では、上記の第2又は第3の例において、前記第1の外観は、立体的な図形を利用して前記特定の情報を表し、前記第2の外観は、平面的な図形を利用して前記特定の情報を表してもよい。
【0020】
上記の構成によれば、立体的な図形から平面的な図形に変更することにより、画像の意味を変えることなく、画像の外観の描線の組み合わせを変更することができる。
【0021】
第9の例では、上記の第2又は第3の例において、前記第1の外観は、第1のデザインを利用して前記特定の情報を表し、前記第2の外観は、前記第1のデザインとは異なる第2のデザインを利用して前記特定の情報を表してもよい。
【0022】
上記の構成によれば、第1のデザインから第2のデザインに変更することにより、画像の意味を変えることなく、画像の外観の描線の組み合わせを変更することができる。
【0023】
第10の例では、上記の第2から第9の例のうちの少なくとも一つにおいて、前記第2の外観における色の数は、前記第1の外観における色の数よりも少なくてもよい。
【0024】
一般的には、暗い背景を有する第2の態様は、表示装置の周囲が暗い場合に利用される。表示装置の周囲が暗い場合において、画像を表す色の数が多いとユーザの目の負担となり、ユーザは画像を視認し難いと感じ得る。上記の構成によれば、色の数を少なくすることにより、第2の態様の画像の視認性が低下することを抑制することができる。
【0025】
第11の例では、上記の第1から第10の例のうちの少なくとも一つにおいて、前記表示装置は、さらに、前記表示装置の周囲の照度を計測する照度センサを備え、前記切替制御部は、前記画面の表示態様が前記第1の態様である状態において、前記照度センサによって計測される前記照度が所定値を下回ることをトリガとして、前記画面の表示態様を前記第1の態様から前記第2の態様に切り替えてもよい。
【0026】
一般的には、明るい背景を有する第1の態様は、表示装置の周囲が明るい場合に利用され、暗い背景を有する第2の態様は、表示装置の周囲が暗い場合に利用される。上記の構成によれば、照度センサを利用して、第1の態様から第2の態様への切り替えを自動的に実行することができる。ユーザの利便性が向上する。
【0027】
第12の例は、上記の第1から第11の例のうちの少なくとも一つの表示装置を備える、携帯端末である。
【0028】
上記の端末装置のためのコンピュータプログラム、上記の端末装置のための制御方法も新規で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図4】周囲が明るい場合における画面の他の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0030】
(遠隔操作システム2の構成;
図1)
図1に示すように、遠隔操作システム2は、ルータ12と、台所リモコン14と、浴室リモコン16と、給湯器18と、パネルヒーター20と、床暖房22と、浴室暖房乾燥機24と、浴槽26と、携帯端末100と、サーバ200と、を備えている。ルータ12、台所リモコン14、浴室リモコン16、給湯器18、パネルヒーター20、床暖房22、浴室暖房乾燥機24、及び、浴槽26は、家屋10に設置されている。
図1では、無線による通信を細い破線で示し、配管による接続を実線で示している。
【0031】
ルータ12は、Wi-Fi(登録商標)方式に従った無線通信を実行することができる。ルータ12は、台所リモコン14と通信可能である。台所リモコン14は、家屋10の台所に配置される。台所リモコン14は、ルータ12及び給湯器18と通信可能である。浴室リモコン16は、家屋10の浴室内に配置される。ユーザは、台所リモコン14及び浴室リモコン16を操作することで、家屋10内の装置(例えば給湯器18、パネルヒーター20)の運転の指示、湯の温度等の設定の指示を入力することができる。なお、図示は省略するが、浴室暖房乾燥機24を制御するためのリモコンが脱衣所に配置され、床暖房22を制御するためのリモコンが、当該床暖房22が設置されている部屋に配置され、パネルヒーター20を制御するためのリモコンが、当該パネルヒーター20が設置されている部屋に配置されていてもよい。
【0032】
給湯器18は、水を加熱して湯を生成する熱機器である。給湯器18は、ガス熱源器のみを備えていてもよいし、ヒートポンプ熱源器のみを備えていてもよいし、ガス熱源器及びヒートポンプ熱源器の両方を備えていてもよい。
【0033】
給湯器18は、浴槽26に湯を供給する湯はり運転、浴槽26内の湯を加熱するおいだき運転、浴槽26に湯を供給して浴槽26を洗浄する洗浄運転、洗浄運転に続けて湯はり運転を実行する洗浄湯はり運転を実行可能である。
【0034】
また、給湯器18は、パネルヒーター20、床暖房22、及び、浴室暖房乾燥機24に湯を供給可能である。各装置20、22、24は、給湯器18から供給された湯を利用して、暖房運転を実行する。
【0035】
また、給湯器18は、パネルヒーター20、床暖房22、及び、浴室暖房乾燥機24と通信可能に構成されている。給湯器18は、各装置20、22、24との通信結果に基づいて、各装置20、22、24に供給する湯量及び温度を調整する。
【0036】
パネルヒーター20は、家屋10の室内に配置される。パネルヒーター20は、パネルヒーター20が設定されている室内を暖めるヒーター暖房運転を実行可能である。
【0037】
床暖房22は、家屋10の室内に設置される。床暖房22は、床暖房22が設定されている室内の床を加熱する床暖房運転を実行可能である。
【0038】
浴室暖房乾燥機24は、浴室の天井に設置される。浴室暖房乾燥機24は、浴室内を暖める浴室暖房運転、浴室内を乾燥させる浴室乾燥運転、浴室内に涼風が送風される浴室涼風運転、及び、浴室内の空気を換気する浴室換気運転を実行可能である。
【0039】
(携帯端末100の構成)
携帯端末100は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ノートPC等の可搬型の端末である。携帯端末100は、表示部102と、操作部104と、通信I/F106と、照度センサ108と、制御部110と、を備える。表示部102は、様々な情報を表示するためのディスプレイであり、いわゆるタッチパネル(即ち操作部)としても機能する。操作部104は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部104を操作することによって、様々な指示を携帯端末100に入力することができる。通信I/F106は、例えば、Wi-Fi(登録商標)方式に従った無線通信、セルラー方式(例えば3G、4G、5G等)に従った無線通信を介して、インターネット4上のサーバ(例えば200)との通信を実行するためのI/Fである。照度センサ108は、携帯端末100の周囲の照度を計測する。
【0040】
制御部110は、CPU112と、メモリ114と、を備える。CPU112は、メモリ114に記憶されているOSプログラム116及びアプリケーションプログラム118に従って、携帯端末100の動作を制御する。OSプログラム116は、携帯端末100の基本的な処理を実行するためのプログラムである。アプリケーションプログラム118は、台所リモコン14に制御信号を送信して、家屋10内の複数個の装置(例えば18、20、22、24)を遠隔で制御するためのアプリケーションプログラムである。以下では、アプリケーションのことを単に「アプリ」と記載する。アプリ118は、給湯器18のベンダによって提供される。
【0041】
(サーバ200の構成)
サーバ200は、ルータ12と携帯端末100との通信を仲介するための装置である。サーバ200は、給湯器18のベンダによってインターネット4上に設置される。サーバ200は、家屋10内の複数個の装置の遠隔制御を実行するための様々な情報、例えば、複数個の装置を利用するユーザのアカウント情報、各装置を識別する識別情報、各装置のモデルを示すモデル名等を記憶する。また、サーバ200は、各装置の遠隔制御の履歴を示す履歴情報も記憶する。
【0042】
(アプリ118によって表示される画面;
図2~
図4)
図2~
図6を参照して、CPU112がアプリ118に従って表示部102に表示させる画面300について説明する。なお、以下では、理解の容易化のために、CPU112がアプリ118に従って実行する動作を、CPU112を主体として記載せずに、アプリ118を主体として記載する。また、携帯端末100によって実行される全ての通信は、通信I/F106を介して実行される。このため、以下では、「通信I/F106を介して」という記載を省略する。
【0043】
操作部104においてアプリ118を起動する指示が入力されると、アプリ118が起動する。アプリ118は、台所リモコン14から、家屋10内の複数個の装置のそれぞれについての現在の運転状態を示す状態情報を受信する。アプリ118は、台所リモコン14から複数個の状態情報を受信すると、画面300を表示部102に表示させる。なお、画面300の内容は、台所リモコン14から新しい状態情報が受信される毎に更新される。状態情報の更新は、例えば、画面300を下方にスワイプするプルリフレッシュによって実行される。
【0044】
図2は、携帯端末100の周囲が明るい場合における画面300の一例である。
図2に示す画面300の表示態様は、第1の色を有する画像(例えば316a)を第1の色よりも明るい第2の色を有する背景に表示する態様である。ここで、第1の色は、例えば、黒色であり、第2の色は、例えば、白色である。
図4に示す画面300は、
図2と同じ表示態様で、
図2とは別の情報を表示する一例である。なお、
図2及び
図4に示す表示態様を、以下では、「明所態様」と記載する。
【0045】
図3は、携帯端末100の周囲が暗い場合における画面300の一例である。
図3に示す画面300の表示態様は、第3の色を有する画像(例えば316a)を第3の色よりも暗い第4の色を有する背景に表示する態様である。ここで、第3の色は、例えば、白色であり、第4の色は、例えば、黒色である。
図3に示す画面300の表示態様は、いわゆる、ダークモードとして利用される態様である。
図3に示す表示態様は、
図2に示す表示態様の色の組み合わせを反転させた態様である。なお、
図3に示す表示態様を、以下では、「暗所態様」と記載する。
【0046】
例えば、アプリ118は、画面300の表示態様が明所態様である状態において、照度センサ108によって計測される照度が所定値を下回ることをトリガとして、画面300の表示態様を明所態様から暗所態様に切り替える。また、アプリ118は、画面300の表示態様が暗所態様である状態において、照度センサ108によって計測される照度が所定値を上回ることをトリガとして、画面300の表示態様を暗所態様から明所態様に切り替える。このような構成によれば、照度センサ108を利用して、明所態様と暗所態様との間の切り替えを自動的に実行することができる。ユーザの利便性が向上する。
【0047】
(画面300の構成;
図2~
図4)
図2~
図4に示すように、画面300は、上部表示領域302と、上部表示領域302の下方に位置する中央表示領域310と、中央表示領域310の下方に位置する下部表示領域330と、を備える。
【0048】
(上部表示領域302;
図2~
図4)
上部表示領域302には、3個のタブ画像304a、304b、及び、304cが表示される。タブ画像304a~304cのそれぞれは、アプリ118によって分類されたグループを示す。
【0049】
タブ画像304aは、第1のグループを示し、給湯器18と浴室暖房乾燥機24である2個の風呂関連装置が第1のグループとして分類される。タブ画像304bは、第2のグループを示し、家屋10内に設置されている1個以上の床暖房22が第2のグループとして分類される。タブ画像304cは、第3のグループを示し、家屋10内に設置されている1個以上のパネルヒーター20が第3のグループとして分類される。
【0050】
タブ画像304aは、グループ状態画像306aを含む。グループ状態画像306aは、円形の画像である。第1のグループとして分類された2個の風呂関連装置のうちのいずれも現在運転していない場合に、グループ状態画像306aに基本色が付与される。一方、第1のグループとして分類された2個の風呂関連装置のうちの少なくとも1個の装置が現在運転している場合に、グループ状態画像306aに特定色が付与される。
【0051】
明所態様を示す
図2及び
図4では、タブ画像304a~304cのそれぞれは、白い背景に黒い描線で描かれる。明所態様では、グループ状態画像306aの基本色は、例えば、背景と同じ白色であり、グループ状態画像306aの特定色は、例えば、赤色である。一方、暗所態様を示す
図3では、タブ画像304a~304cのそれぞれは、黒い背景に白い描線で描かれる。暗所態様では、基本色は、例えば、背景と同じ黒色であり、特定色は、例えば、赤色である。なお、変形例では、暗所態様における特定色が、明所態様における特定色と異なる色であってもよいし、明所態様における特定色と同系の色(例えばピンク色)であってもよい。
【0052】
タブ画像304bも、タブ画像304aと同様に、グループ状態画像306bを含み、タブ画像304cも、タブ画像304aと同様に、グループ状態画像306cを含む。
【0053】
ユーザは、上部表示領域302内の3個のタブ画像304a~304cのうちのいずれかを選択可能である。中央表示領域310には、3個のタブ画像304a~304cのうち、ユーザによって選択されたタブ画像に対応する状態画像が表示される。状態画像は、ユーザによって選択されたタブ画像によって示されるグループとして分類された1個以上の装置の全ての運転状態を示す。
【0054】
(中央表示領域310;
図2~
図4)
図2及び
図3は、第1のグループを示すタブ画像304aが選択された場合における中央表示領域310に表示される状態画像を示す。
図4は、第2のグループを示すタブ画像304aが選択された場合における中央表示領域310に表示される状態画像を示す。
【0055】
図2で示すように、タブ画像304aに対応する状態画像は、模式画像312と、ボタン画像314a~314bと、ボタン画像316a~316dを含む。なお、
図2及び
図3では、タブ画像304aに対応する状態画像のうちの一部が示される。タブ画像304aに対応する状態画像の残りの部分は、中央表示領域310を上下にスワイプすることにより、中央表示領域310内に表示される。タブ画像304aに対応する状態画像は、上記の模式画像312、ボタン画像314a~314b、及び、ボタン画像316a~316d以外の画像も含む。
【0056】
模式画像312は、浴槽26を模式的に表した画像である。模式画像312を見ることで、ユーザは、現在表示されている状態画像が、風呂関連装置の状態を表す画像であることを認識することができる。
【0057】
明所態様を示す
図2では、模式画像312は、白い背景に黒い描線で描かれ、模式画像312の内部の色は、背景と同じ白色である。即ち、明所態様では、黒い描線を有する模式画像312が、黒色より明るい白色を有する背景に表示される。
【0058】
一方、暗所態様を示す
図3では、模式画像312は、黒い背景に黒い描線で描かれ、模式画像312の内部の色は、背景と異なる白色である。即ち、模式画像312の描線の色及びその内部の色は、明所態様と暗所態様との間で変わっていないものの、暗所態様では、白い内部を有する模式画像312が、白色よりも暗い黒色を有する背景に表示されている。
【0059】
さらに、
図3における模式画像312は、
図2における模式画像312を所定の拡大率で拡大した図である。所定の拡大率は、例えば、1.2である。
【0060】
本実施例の構成によれば、模式画像312の形態が変わることなく、暗所態様における模式画像312の表示サイズが、明所態様における模式画像312の表示サイズより大きくなる。これにより、暗所態様の模式画像312の視認性が明所態様の模式画像312の視認性より低下することを抑制することができる。
【0061】
また、ボタン画像314aは、浴槽26へ供給する湯の温度を遠隔で設定する指示を受付可能に構成されている。ボタン画像314bは、浴槽26へ供給する湯の量を遠隔で設定する指示を受付可能に構成されている。
【0062】
また、ボタン画像316aは、湯はり運転の実行の指示を遠隔で受付可能に構成されている。ボタン画像316b、316c、316dは、それぞれ、おいだき運転、洗浄運転、洗浄湯はり運転に対応し、対応する運転の開始の指示を受付可能に構成されている。なお、
図2~
図6における文言「自動」が、湯はり運転を意味し、画面300ではボタン画像314aの近傍に文言「自動」が表記されている。
【0063】
アプリ118は、ボタン画像314a~314b及びボタン画像316a~316dのいずれかが選択される場合に、選択されたボタン画像に対応する制御信号を台所リモコン14に送信する。これにより、台所リモコン14は、アプリ118から受信した制御信号に従って、風呂関連装置を制御する。当該制御信号は、例えば、湯の温度の変更、湯量の変更、湯はり運転等の開始等を示す。
【0064】
また、ボタン画像316aは、湯はり運転を示すアイコン318aを含む。ボタン画像316b、316c、316dも、それぞれ、ボタン画像316aと同様に、対応する運転を示すアイコン(符号省略)を含む。
【0065】
明所態様を示す
図2では、湯はり運転が現在実行されていない場合に、アイコン318aは、白い背景に黒い描線で描かれる。一方、湯はり運転が現在実行されている場合におけるアイコン318aは、グレーの背景に、黒色とは異なる所定色、例えば、赤色の描線で描かれる。所定色は、湯はり運転が現在実行していることを示す。なお、上記の白及びグレーは、一例に過ぎない。また、ボタン画像316aの背景の色が白からグレーに変わることにより、湯はり運転が現在実行されていることを強調して知らせることができる。なお、変形例では、ボタン画像316aの背景の色は、不変であってもよい。
【0066】
一方、暗所態様を示す
図3では、湯はり運転が現在実行されていない場合におけるアイコン318aは、黒い背景に白い描線で描かれる。一方、湯はり運転が現在実行されている場合におけるアイコン318aは、グレーの背景に、白色とは異なる所定色、例えば、赤色で描かれる。なお、変形例では、暗所態様における所定色が、明所態様における所定色と異なる色であってもよいし、明所態様における所定色と同系の色(例えばピンク色)であってもよい。また、他の変形例では、暗所態様におけるボタン画像316aの背景の色は、明所態様における背景の色から変わってもよい。例えば、湯はり運転が現在実行されている場合において、明所態様での背景が薄いグレーであり、暗所態様での背景が濃いグレーであってもよい。
【0067】
ボタン画像316b~316dのそれぞれも、ボタン画像316aと同様に、明所態様と暗所態様とで色が変わる。ボタン画像316a~316dの各アイコンの描線の色は、台所リモコン14から受信した状態情報を利用してアプリ118によって決定される。
【0068】
また、明所態様を示す
図2では、アイコン318aは、平面的な図形とアルファベットの文字「AUTO」を組み合わせた外観で表される。一方、暗所態様を示す
図3では、アイコン318aは、平面的な図形を有さず、文字「AUTO」を有する外観で表される。
図3におけるアイコン318aの外観は、
図2によりも少ない描線の組み合わせで、湯はり運転を表す。
【0069】
携帯端末100の周囲が暗い場合において、画像を表す描線の数が多いとユーザの目の負担となり、ユーザは画像を視認し難いと感じ得る。本実施例の構成によれば、携帯端末100の周囲が暗く、暗所態様で画面300が表示されている場合に、アイコン318aの描線の数を少なくして、暗所態様の画像の視認性が低下することを抑制することができる。
【0070】
また、
図4に示すように、タブ画像304bに対応する状態画像は、
図2と異なり、6個のボタン画像402a~402fを含む。
図4の画面300の表示態様は、明所態様である。本実施例では、家屋10内には、6個の床暖房22が設置されている。ボタン画像402cは、6個の床暖房22のうちの1個の床暖房22(以下では、「床暖房22c」と記載)の現在の運転状態を示すアイコン404cを含む。ボタン画像402cの背景の色及びアイコン404cに付与される色は、床暖房22cの現在の運転状態によって決定される点を除いて、アイコン318aと同様である。また、ボタン画像402cは、床暖房22cを遠隔制御するためのボタンの機能を有し、床暖房22cの運転の開始の指示と、床暖房22cの運転の停止の指示と、の双方を受付可能に構成されている。また、ボタン画像402cに隣接して、床暖房22cの温度を設定するための設定ボタンも配置されている。6個のボタン画像402a~402fのうち、ボタン画像402c以外の残りの5個のボタン画像のそれぞれにも、ボタン画像402cと同様に、対応する1個の床暖房22の現在の運転状態を示すアイコンが含まれる。
図4では、残りの5個のボタン画像のアイコンの符号は省略されている。また、残りの5個のボタン画像のそれぞれにも、ボタン画像402cと同様に、対応する1個の床暖房22の温度を設定するための設定ボタンが隣接して配置されている。図示は省略するが、タブ画像304bに対応する状態画像を含む画面300の表示態様も、
図2及び
図3と同様に、明所態様と暗所態様との間で切り替え可能である。
【0071】
(下部表示領域330;
図2~
図4)
下部表示領域330は、4個のアイコン332a~332dを含む。アイコン332aは、家屋10内の複数個の装置の遠隔制御と複数個の装置の運転状態の確認とを行うためのアイコンであり、図中の文言「操作」が、遠隔制御と運転状態の確認を意味する。アイコン332bは、家屋10内の複数個の装置の運転のタイマー設定をするためのアイコンであり、図中の文言「タイマー」が、タイマー設定を意味する。アイコン332cは、サーバ200にアクセスして、家屋10内の複数個の装置の遠隔制御の履歴を表示するためのアイコンであり、図中の文言「履歴」が、遠隔制御の履歴の表示を意味する。アイコン332dは、アプリ118の各種設定を行うためのアイコンであり、図中の文言「アカウント」が、アプリ118の各種設定を意味する。
【0072】
図2及び
図3は、アイコン332aが選択された場合の一例である。
図2及び
図3に示すように、アイコン332aが選択された場合には、上部表示領域302、中央表示領域310、及び、下部表示領域330を含む画面300が表示される。図示は省略するが、アイコン332bが選択された場合にも、3個の表示領域302、310、330を含む画面300が表示される。なお、アイコン332bが選択された場合には、中央表示領域310に家屋10内の複数個の装置の運転のタイマー設定を入力するための入力欄等が表示される。
【0073】
また、図示は省略するが、アイコン332c又は332dが選択された場合には、下部表示領域330を含み、上部表示領域302と中央表示領域310に代えて他の表示領域を含む画面300が表示される。アイコン332cが選択された場合には、当該他の表示領域は、遠隔制御の履歴を含み、アイコン332dが選択された場合には、当該他の表示領域は、アプリ118の各種設定(例えばアカウント情報)の閲覧又は変更を行うための複数個のボタンを含む。
【0074】
(画像の他の具体例;
図5~
図8)
明所態様と暗所態様で画像の外観を変更して、暗所態様による視認性の低下を抑制する他の具体例を説明する。
図5のボタン画像600は、洗浄運転に対応するボタン画像の他の具体例C1である。ボタン画像600は、アイコン600aを含む。明所態様では、アイコン600aは、漢字の文字「洗浄」を有する外観で表される。一方、暗所態様では、アイコン600aは、漢字の文字「洗浄」を有さず、平面的な図形を有する外観で表される。
図5に示す平面的な図形は、ユーザに洗浄運転を想起させるようにデザインされている。アイコン600aの描線の組み合わせは、明所態様よりも暗所態様の方が少ない。
【0075】
具体例C1によれば、図形から文字に変更することにより、画像の意味「洗浄運転」を変えることなく、アイコン600aの外観の描線の組み合わせを変更することができる。
【0076】
図6のボタン画像602は、湯はり運転に対応するボタン画像の他の具体例C2である。ボタン画像602は、アイコン602aを含む。明所態様では、アイコン602aは、漢字の文字「自動」を有する外観で表される。一方、暗所態様では、アイコン602aは、漢字の文字「自動」に代えて、アルファベットの文字「AUTO」を有する外観で表される。文字「AUTO」は、文字「自動」の英訳である。漢字は、日本語、中国語等で利用される文字であり、アルファベットは、英語、フランス語等で利用される文字である。アイコン600aの描線の組み合わせは、明所態様よりも暗所態様の方が少ない。
【0077】
具体例C2によれば、漢字からアルファベットに変更することにより、画像の意味「湯はり運転」を変えることなく、アイコン600aの外観の描線の組み合わせを変更することができる。
【0078】
図7の模式画像604は、浴槽26を模式的に表した画像の他の具体例C3である。明所態様では、模式画像604は、立体的な図形を有する外観で表される。一方、暗所態様では、模式画像604は、平面的な図形を有する外観で表される。模式画像604の描線の組み合わせは、明所態様よりも暗所態様の方が少ない。立体的な図形も平面的な図形も、ユーザが浴槽26を想起可能にデザインされている。
【0079】
具体例C3によれば、模式画像604の意味を変えることなく、模式画像604の外観の描線の組み合わせを変更し、暗所態様による視認性の低下を抑制することができる。
【0080】
図8の模式画像606は、浴槽26を模式的に表した画像の他の具体例C4である。
図8の模式画像606は、浴槽26内に給湯された湯を表す湯画像606aを有する点を除いて、
図7の明所態様における模式画像604と同様である。明所態様では、模式画像606は、黒い描線で描かれ、湯画像606aの内側は、第1の特定色で表され、模式画像606のうち、湯画像606a以外の部分の内側は、第2の特定色で表される。第1の特定色は、例えば、水色であり、第2の特定色は、例えば、白色である。なお、上記の黒、水色、及び、白色は、一例に過ぎない。明所態様では、黒、第1の特定色、及び、第2の特定色である3色で模式画像604が表される。
【0081】
一方、暗所態様における模式画像606は、湯画像606aの内側が、第1の特定色に代えて、第2の特定色で表されている点を除いて、明所態様における模式画像606と同様である。暗所態様では、黒と第2の特定色である2色で模式画像604が表される。
【0082】
携帯端末100の周囲が暗い場合において、画像を表す色の数が多いとユーザの目の負担となり、ユーザは画像を視認し難いと感じ得る。具体例C4によれば、模式画像606の色の数を少なくして、暗所態様による視認性が低下することを抑制することができる。
【0083】
図2及び
図3の模式画像312における暗所態様での表示サイズの変化は、模式画像以外の他の画像、例えば、上部表示領域302のグループ画像、中央表示領域310のボタン画像、下部表示領域330のアイコン等に採用されてもよい。また、
図2~
図6のボタン画像における暗所態様での外観の変化は、ボタン画像以外の他の画像、例えば、中央表示領域310の模式画像、上部表示領域302のグループ画像、下部表示領域330のアイコン等に採用されてもよい。また、
図7及び
図8の模式画像における暗所態様での外観の変化は、模式画像以外の他の画像、例えば、中央表示領域310のボタン画像、上部表示領域302のグループ画像、下部表示領域330のアイコン等に採用されてもよい。また、
図2~
図7の描線の組み合わせの変化による外観の変化と、
図8の色の数の変化による外観の変化と、を組み合わせてもよい。
【0084】
(本実施例の効果)
特定の情報(例えば「湯はり運転」)を意味する様々な外観の画像、例えば、文字、図形が存在する。この状況において、明るい背景において視認し易い描線の組み合わせが、暗い背景において視認し易い描線の組み合わせと異なる場合がある。また、この状況において、明るい背景において視認し易い色の数が、暗い背景において視認し易い色の数と異なる場合がある。
図2~
図7の具体例によれば、暗所態様における画像の描線の組み合わせを明所態様における描線の組み合わせと異ならせることができる。また、
図8の具体例によれば、暗所態様における画像の色の数を明所態様における色の数と異ならせることができる。暗所態様における画像の描線の組み合わせ及び色の数のうちの少なくとも一方を明所態様における画像の描線の組み合わせ及び色の数のうちの少なくとも一方と異ならせることにより、暗所態様の画像の視認性が明所態様の画像の視認性より低下することを抑制することができる。
【0085】
(対応関係)
表示部102及び制御部110の組み合わせが、「表示装置」の一例である。表示部102、照度センサ108、制御部110が、それぞれ、「表示部」、「照度センサ」、「切替制御部」の一例である。アプリ118、携帯端末100が、それぞれ、「コンピュータプログラム」、「携帯端末」の一例である。画面300、明所態様、暗所態様が、それぞれ、「画面」、「第1の態様」、「第2の態様」の一例である。
【0086】
図2及び
図3の具体例において、
図2のボタン画像316a、
図3のボタン画像316a、「湯はり運転」が、それぞれ、「第1の画像」、「第2の画像」、「特定の情報」の一例である。
図2の図形と文字の組み合わせで表される外観、
図3の文字で表される外観が、それぞれ、「第1の外観(及び第1のデザイン)」、「第2の外観(及び第2のデザイン)」の一例である。
【0087】
図5の具体例C1において、明所態様のボタン画像600、暗所態様のボタン画像600、「洗浄運転」が、それぞれ、「第1の画像」、「第2の画像」、「特定の情報」の一例である。明所態様の文字で表される外観、暗所態様の図形で表される外観が、それぞれ、「第1の外観(及び第1のデザイン)」、「第2の外観(及び第2のデザイン)」の一例である。
【0088】
図6の具体例C2において、明所態様のボタン画像602、暗所態様のボタン画像602、「湯はり運転」が、それぞれ、「第1の画像」、「第2の画像」、「特定の情報」の一例である。明所態様の漢字で表される外観、暗所態様のアルファベットで表される外観が、それぞれ、「第1の外観(及び第1のデザイン)」、「第2の外観(及び第2のデザイン)」の一例である。日本語、英語が、それぞれ、「第1種の言語」、「第2種の言語」の一例である。
【0089】
図7の具体例C3において、明所態様の模式画像604、暗所態様の模式画像604、「浴槽」が、それぞれ、「第1の画像」、「第2の画像」、「特定の情報」の一例である。明所態様の立体的な図形で表される外観、暗所態様の平面的な図形で表される外観が、それぞれ、「第1の外観(及び第1のデザイン)」、「第2の外観(及び第2のデザイン)」の一例である。
【0090】
図8の具体例C4において、明所態様の模式画像606、暗所態様の模式画像606、「浴槽」が、それぞれ、「第1の画像」、「第2の画像」、「特定の情報」の一例である。3色の図形で表される外観、2色の図形で表される外観が、それぞれ、「第1の外観(及び第1のデザイン)」、「第2の外観(及び第2のデザイン)」の一例である。
【0091】
以上、各実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の各実施例の変形例を以下に列挙する。
【0092】
(変形例1) 「表示装置」は、携帯端末100に限らず、例えば、デスクトップPC、台所リモコン14等の壁掛けのリモコン、手持ちのリモコン、スマートスピーカ等に備えられる装置であってもよい。
【0093】
(変形例2) 携帯端末100は、照度センサ108を備えなくてもよい。本変形例では、携帯端末100は、操作部104にユーザによって入力される指示に従って、明所態様と暗所態様との間で画面300の表示態様を変更してもよい。
【0094】
(変形例3) 「画面」は、家屋10内の装置を制御するための画面300に限らず、例えば、装置の制御とは無関係なWebサイト等の画面であってもよい。
【0095】
(変形例4)
図2~
図8に示す具体例とは異なる具体例として、明所態様における画像は、例えば、平仮名、カタカナ、英語等の文字を有する外観で表されてもよい。一方、暗所態様における画像は、明所態様で利用される文字とは異なる文字、例えば、平仮名、カタカナ、漢字等の文字を有する外観で表されてもよい。暗所態様における画像を表す外観における描線の組み合わせが、明所態様における画像を表す外観における描線の組み合わせと異なっていればよい。「描線の組み合わせが異なる」ことは、描線の組み合わせが減ることに加え、描線の組み合わせが増えることも含む。
【0096】
(変形例5)
図2~
図8に示す具体例とは異なる具体例として、暗所態様における画像の外観を表す色の数が、明所態様における画像の外観を表す色の数よりも少なくてもよい。「色の数が異なる」ことは、色の数が減ることに加え、色の数が増えることも含む。
【0097】
(変形例6)
図2~
図8に示す具体例とは異なる具体例として、暗所態様における画像の外形が、明所態様における画像に外形、例えば、ボタン画像316aにおける円形と異なる形状、例えば、矩形等であってもよい。本変形例では、明所態様における外形、暗所態様における外形が、そろぞれ、「第1のデザイン」、「第2のデザイン」の一例である。
【0098】
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0099】
2 :遠隔操作システム
4 :インターネット
10 :家屋
12 :ルータ
14 :台所リモコン
16 :浴室リモコン
18 :給湯器
20 :パネルヒーター
22 :床暖房
24 :浴室暖房乾燥機
26 :浴槽
100 :携帯端末
102 :表示部
104 :操作部
106 :通信I/F
108 :照度センサ
110 :制御部
112 :CPU
114 :メモリ
116 :OSプログラム
118 :アプリ
134 :メモリ
200 :サーバ
300 :画面
302 :上部表示領域
304a~304c :タブ画像
306a~306c :グループ状態画像
310 :中央表示領域
312 :模式画像
314a、314b :ボタン画像
316a~316d :ボタン画像
318a :アイコン
330 :下部表示領域
332a~332d :アイコン
402a~402f :ボタン画像
404c :アイコン
600 :ボタン画像
600a :アイコン
602 :ボタン画像
602a :アイコン
604 :模式画像
606 :模式画像
606a :湯画像