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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024047928
(43)【公開日】2024-04-08
(54)【発明の名称】情報処理システム、及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/08 20240101AFI20240401BHJP
【FI】
G06Q50/28
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022153705
(22)【出願日】2022-09-27
(71)【出願人】
【識別番号】500578216
【氏名又は名称】株式会社ゼンリンデータコム
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】川口 真奈美
(72)【発明者】
【氏名】大石 尚徳
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA16
5L049CC51
(57)【要約】
【課題】複数の配達先に荷物を配達する際に、より効率的な配達順番を決定できるようにする。
【解決手段】情報処理システムは、配達時間帯ごとの配達先の在宅確率を含む配達先の情報を管理するように構成された情報管理部と、配達の対象となる複数の荷物を前記配達時間帯ごとのグループに分類するように構成された分類部と、前記配達時間帯ごとの配達先の在宅確率に基づいて、前記グループごとに、前記配達時間帯が指定された荷物を配達する第1の配達順番を設定するように構成された設定部と、を有する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配達時間帯ごとの配達先の在宅確率を含む配達先の情報を管理するように構成された情報管理部と、
配達の対象となる複数の荷物を前記配達時間帯ごとのグループに分類するように構成された分類部と、
前記配達時間帯ごとの配達先の在宅確率に基づいて、前記グループごとに、前記配達時間帯が指定された荷物を配達する第1の配達順番を設定するように構成された設定部と、
を有する、情報処理システム。
【請求項2】
前記第1の配達順番、及び前記複数の荷物の配達先の住所に基づいて、前記配達時間帯が指定されていない荷物を含む前記複数の荷物を配達する第2の配達順番を決定するように構成された決定部を有する、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記設定部は、前記在宅確率がより高い配達先を優先して前記第1の配達順番を設定する、請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記設定部は、前記在宅確率が登録されていない第1の配達先がある場合、同じグループ内の前記在宅確率が登録されている配達先のうち、前記第1の配達先と住所が最も近い第2の配達先の次に前記第1の配達先へ配達するように前記第1の配達順番を設定する、請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記設定部は、所定の距離以内にある複数の配達先を合わせて配達するように、前記第1の配達順番を調整する、請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記決定部は、前記配達時間帯が指定されていない第1の荷物がある場合、前記配達時間帯が指定されている荷物のうち、住所が最も近い第2の荷物の次に前記第1の荷物を配達するように前記第2の配達順番を決定する、請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記配達先の情報は、他の配達先より配達時間を要する可能性がある配達先を示す注意フラグを含み、
前記決定部は、前記注意フラグが設定された第3の配達先の住所と同じエリア内に、前記注意フラグが設定されていない1つ以上の第4の配達先がある場合、前記1つ以上の第4の配達先より後に前記第3の配達先に荷物を配達するように前記第2の配達順番を決定する、請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記注意フラグは、
配達先への道路に制約があることを示す第1のフラグ、又は
配達先の建物の位置が特殊であることを示す第2のフラグ、
を含む、請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記情報管理部は、過去の配達先への配達データに基づいて、前記配達時間帯ごとの配達先の在宅確率を算出する、請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記複数の荷物の配達先を前記第2の配達順番で経由する配達経路の情報を提供するように構成された情報提供部を有する、請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項11】
コンピュータが、
配達時間帯ごとの配達先の在宅確率を含む配達先の情報を管理する処理と、
配達の対象となる複数の荷物を前記配達時間帯ごとのグループに分類する処理と、
前記配達時間帯ごとの配達先の在宅確率に基づいて、前記グループごとに、前記配達時間帯が指定された荷物を配達する第1の配達順番を設定する処理と、
前記第1の配達順番、及び前記複数の荷物の配達先の住所に基づいて、前記配達時間帯が指定されていない荷物を含む前記複数の荷物を配達する第2の配達順番を決定する処理と、
を実行する、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
車両等を用いて複数の配達先に荷物を配達する際に、配達経路を探索する情報処理システムがある。例えば、複数の配達先を訪問する複数の経路パターンと所要時間とを算出し、各経路パターンにおける配達先の在宅確率の平均を算出し、所要時間と在宅確率の平均とに基づいて、配達経路を特定する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-167972号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された技術では、在宅確率の平均に基づいて配達経路を特定するため、在宅確率が低い配送先が優先的に配達経路に組み込まれてしまう場合がある。このような場合、在宅確率が低い配達先に不在で荷物を配達することができず、再配達等により、配達の効率が低下してしまう場合ある。
【0005】
本発明の実施の形態は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、複数の配達先に荷物を配達する際に、より効率的な配達順番を決定できるようにする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するため、本実施形態に係る情報処理システムは、配達時間帯ごとの配達先の在宅確率を含む配達先の情報を管理するように構成された情報管理部と、配達の対象となる複数の荷物を前記配達時間帯ごとのグループに分類するように構成された分類部と、前記配達時間帯ごとの配達先の在宅確率に基づいて、前記グループごとに、前記配達時間帯が指定された荷物を配達する第1の配達順番を設定するように構成された設定部と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の実施形態によれば、複数の配達先に荷物を配達する際に、より効率的な配達順番を決定できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態に係る情報処理システムのシステム構成の例を示す図である。
図2】一実施形態に係るコンピュータのハードウェア構成の例を示す図である。
図3】一実施形態に係る情報処理システムの機能構成の例を示す図である。
図4】一実施形態に係る配達先情報の一例のイメージを示す図である。
図5】一実施形態に係る荷物情報の一例のイメージを示す図である。
図6】一実施形態に係る配送先情報の設定処理の例を示す図である。
図7】一実施形態に係る情報処理システムの処理の例を示すフローチャートである。
図8】一施形態に係る第1の配達順番の設定処理の例を示すフローチャートである。
図9】一実施形態に係る第1の配達順番の調整処理の例を示すフローチャートである。
図10】一実施形態に係る第2の配達順番の決定処理の例を示すフローチャートである。
図11】一実施形態に係る第2の配達順番の調整処理の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本実施形態(本発明の実施形態)について説明する。なお、以下で説明する実施形態は一例であり、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られない。
【0010】
<システム構成>
図1は、本実施形態に係る情報処理システムのシステム構成の例を示す図である。情報処理システム1は、例えば、クライアント装置10と、サーバ装置20とが、通信ネットワーク2を介して通信可能に接続されている。情報処理システム1は、複数の配達先に荷物を配達する際に、効率的に荷物を配達するための配達順番、又は配達経路等の情報を提供するシステムである。
【0011】
クライアント装置10は、ユーザが利用する、例えば、カーナビゲーション装置、スマートフォン、タブレット端末、又はPC(Personal Computer)等のコンピュータの構成を備えた情報端末である。ユーザは、クライアント装置10を操作して、配達の対象となる複数の荷物の情報を登録し、サーバ装置20に、複数の荷物のより効率的な配達順番、又は配達経路等の情報を要求することができる。また、ユーザ、又は管理者等は、クライアント装置10を操作して、サーバ装置20に、例えば、配達先の情報等の様々な情報を登録することができる。
【0012】
サーバ装置20は、例えば、コンピュータの構成を備えた情報処理装置、又は複数のコンピュータを含むシステムである。サーバ装置20は、例えば、クライアント装置10等から登録された荷物の情報、及び配達先の情報等を管理する。また、サーバ装置20は、クライアント装置10等からの要求に応じて、配達対象となる複数の荷物を効率的に配達するための配達順番、又は配達経路等の情報をクライアント装置10等に提供する。
【0013】
例えば、サーバ装置20は、クライアント装置10等から登録された、配達対象となる複数の荷物を、配達時間帯ごとの複数のグループに分類する。また、サーバ装置20は、配達時間帯ごとの配達先の在宅確率に基づいて、分類したグループごとに、配達時間帯が指定された荷物を配達する配達順番(以下、第1の配達順番と呼ぶ)を設定する。例えば、サーバ装置20は、在宅確率がより高い配達先を優先して第1の配達順番を設定する。
【0014】
ここで、配達時間帯ごとの配達先の在宅確率は、例えば、過去の配達先への配達データ等に基づいて、配達時間帯ごとに、次の(式1)で算出する。
在宅確率=在宅回数(又は配達完了した回数)/配達回数 …(式1)
なお、在宅回数には、手渡し、宅配ボックスへの配達、及び指定された場所に荷物を置く置き配等が含まれる。また、(式1)は一例であり、在宅確率は、例えば、配達方法(手渡し、宅配ボックス、置き配等)に場合分けして、より精度の高い在宅率を算出するもの等であってもよい。
【0015】
また、サーバ装置20は、設定した第1の配達順番、及び複数の荷物の配達先の住所等に基づいて、配達時間帯が指定されていない荷物を含む複数の荷物を配達する配達順番(以下、第2の配達順番と呼ぶ)を決定する。
【0016】
さらに、サーバ装置20は、配達の対象となる複数の荷物の配達先を第2の配達順番で経由する配達経路を、公知のルート探索方法により探索し、探索した配達経路の情報をクライアント装置10等に提供する。ただし、これに限られず、サーバ装置20は、決定した第2の配達順番の情報をクライアント装置10に提供するものであってもよい。この場合、クライアント装置10側で、配達の対象となる複数の荷物の配達先を第2の配達順番で経由する配達経路を、公知のルート探索方法により探索してもよい。
【0017】
なお、上記の情報処理システム1の構成は一例である。例えば、情報処理システム1には、複数のクライアント装置10が含まれていてもよい。また、サーバ装置20の機能は、複数のサーバ装置によって実現されるものであってもよい。さらに、サーバ装置20の機能は、クライアント装置10に含まれていてもよい。
【0018】
<ハードウェア構成>
クライアント装置10、及びサーバ装置20は、例えば、図2に示すようなコンピュータ200のハードウェア構成を有している。なお、サーバ装置20は、複数のコンピュータ200によって実現されるものであっても良いし、クラウド上の仮想マシン等によって実現されるものであっても良い。
【0019】
図2は、コンピュータのハードウェア構成の例を示す図である。コンピュータ200は、例えば、CPU(Central Processing Unit)201、メモリ202、ストレージデバイス203、通信装置204、出力装置205、入力装置206、外部I/F(Interface)207、及びバス209等を有する。また、コンピュータ200がクライアント装置10である場合、コンピュータ200は、例えば、GPS(Global Positioning System)受信装置等の測位装置をさらに有していても良い。
【0020】
CPU201は、例えば、ストレージデバイス203等の記憶媒体に格納された所定のプログラムを実行することにより、例えば、クライアント装置10、又はサーバ装置20が備える様々な機能を実現するプロセッサである。メモリ202には、例えば、CPU201のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリであるRAM(Random Access Memory)、及びCPU201の起動用のプログラム等を記憶した不揮発性のメモリであるROM(Read Only Memory)等が含まれる。ストレージデバイス203は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、又はSSD(Solid State Drive)等の大容量で不揮発性の記憶デバイスである。
【0021】
通信装置204は、コンピュータ200をネットワークに接続するためのインタフェースである。例えば、コンピュータ200がサーバ装置20である場合、通信装置204は、サーバ装置20を通信ネットワーク2に接続するためのNIC(Network Interface Card)等を含む。また、コンピュータ200が、スマートフォン、又はタブレット端末等の汎用の情報端末(クライアント装置10の一例)である場合、通信装置204は、情報端末を、無線通信で通信ネットワーク2に接続する無線通信デバイス等を含む。さらに、コンピュータ200が、カーナビゲーション装置等の車載装置(クライアント装置10の別の一例)である場合、通信装置204は、車載装置を車載ネットワークに接続するための通信インタフェースを含む。
【0022】
出力装置205は、外部への出力を行う、例えば、表示デバイス、スピーカ等の出力デバイスである。入力装置206は、外部からの入力を受け付ける、例えば、タッチパネル、キーボード、マウス、マイク、スイッチ、センサ等の入力デバイスである。なお、出力装置205、及び入力装置206は、例えば、タッチパネルディスプレイ等の入出力装置であっても良い。
【0023】
外部I/F207は、コンピュータ200に外部装置を接続するためのインタフェースである。外部装置には、例えば、記録媒体208等が含まれる。コンピュータ200は、外部I/F207を介して、記録媒体208の読み取りや書き込み等を行うことができる。記録媒体208には、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、Blu-ray(登録商標) Disc、メモリカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ等が含まれる。バス209は、上記の各構成要素に共通に接続され、例えば、アドレス信号、データ信号、及び各種の制御信号等を伝送する。
【0024】
<機能構成>
図3は、一実施形態に係る情報処理システムの機能構成の例を示す図である。
【0025】
(サーバ装置の機能構成)
サーバ装置20は、例えば、ストレージデバイス203、メモリ202、及び記録媒体208等に記憶したプログラムを、CPU201が実行することにより、図3に示すような機能構成を実現している。図3の例では、サーバ装置20は、通信部301、情報管理部302、分類部303、設定部304、決定部305、経路探索部306、及び情報提供部307等を有する。なお、上記の各機能構成のうち、少なくとも一部は、ハードウェアによって実現されるものであってもよい。また、サーバ装置20は、例えば、CPU201によって実行されるプログラム、及びストレージデバイス203等によって実現される記憶部308を有している。
【0026】
通信部301は、例えば、通信装置204を用いて、サーバ装置20を通信ネットワーク2に接続し、クライアント装置10等の他の装置と通信する通信処理を実行する。
【0027】
情報管理部302は、配達先に関する様々な情報を記憶した配達先情報311、及び配達の対象となる複数の荷物の情報である荷物情報312等を、記憶部308に記憶して管理する情報管理処理を実行する。
【0028】
図4は、一実施形態に係る配達先情報の一例のイメージを示す図である。図4の例では、配達先情報311には、項目として、「配達先ID」、「住所」、「表札(居住者名)」、「宅配ボックス」、「在宅確率」、及び「注意フラグ」等の情報が含まれる。
【0029】
「配達先ID」は、配達先を識別する識別情報である。「住所」は、配達先の住所等を示す情報である。「住所」には、例えば、建物名、又は部屋番号等の情報が含まれていてもよい。或いは、情報管理部302は、建物名、又は部屋番号等の情報を、「住所」とは別に管理してもよい。「表札(居住者名)」は、例えば、配達先の表札等に記載された、配達先の居住者名を示す情報である。
【0030】
「宅配ボックス」は、配達先に宅配ボックスがあるか、ないかを示す情報である。「在宅確率」は、配達時間帯ごとの在宅確率を示す情報である。図4の例では、「在宅確率」には、複数の時間帯である「午前中」、「12時~14時」、「14時~16時」、「16時~18時」の在宅確率が記憶されている。情報管理部302は、例えば、過去の配達先への配達データ(例えば、配達完了時刻、配達回数、配達時刻等)に基づいて、前述した(式1)を用いて、配達時間帯ごとの在宅確率を算出し、配達先情報311に記憶する。
【0031】
「注意フラグ」は、他の配達先より配達時間を要する可能性がある配達先を示す情報である。注意フラグには、配達先への道路に制約があることを示すフラグA(第1のフラグ)、又は配達先の建物の位置が特殊であることを示すフラグB(第2のフラグ)等が含まれる。例えば、配達先が、ゾーン30に隣接しており、時間帯により歩行者が多い可能性がある場合、「注意フラグ」にフラグAを設定する。また、配達先から離れた場所に駐車しなければならない場合、又は駐車後にバックしなければならない場合等に、「注意フラグ」にフラグBを設定する。ただし、上記のフラグA、フラグBは、注意フラグの一例であり、注意フラグは、フラグA、フラグBに限られない。
【0032】
なお、「注意フラグ」は、過去の配達先への配達データ等に登録された注意フラグに基づいて、情報管理部302が設定してもよいし、情報管理部302が提供するUI(User Interface)画面を用いて、ユーザ、又は管理者等が設定してもよい。
【0033】
図5は、一実施形態に係る荷物情報の一例のイメージを示している。図5の例では、荷物情報312には、項目として、「問合番号」、「住所」、「宛名」、「荷物詳細」、「配達時間帯」、「宅配ボックス」、「配達状況」、及び「備考」等の情報が含まれる。
【0034】
「問合番号」は、荷物を識別する識別情報の一例である。「住所」、及び「宛名」は、荷物に設定された住所、及び宛名等を示す情報である。「荷物詳細」は、例えば、梱包仕様(段ボール、封筒等)、代引き、着払い、サイズ、荷物数、又は荷物種類等の情報である。なお、「荷物詳細」は、複数の項目に分かれていてもよい。
【0035】
「配達時間帯」は、指定されて配達時間帯、及び配達時間帯の指定があるか否か等を示す情報である。「宅配ボックス」は、宅配ボックスの使用が許可されているか否かを示す情報である。「宅配ボックス」は、置き配が許可されているか否かを示す情報をさらに含む「宅配ボックス/置き配」等であってもよい。「配達状況」は、配達が完了したことを示す「完了」、配達中(又は配達前)であることを示す「配達」、配達先不在であったことを示す「不在」等の配達状況を示す情報である。「備考」には、例えば、注意フラグ等の付加的な情報が記憶される。
【0036】
ここで、図3に戻り、サーバ装置20の機能構成の説明を続ける。分類部303は、配達の対象となる複数の荷物を、配達時間帯ごとのグループに分類する分類処理を実行する。例えば、分類部303は、荷物情報312の「配達時間帯」の項目を参照して、配達時間帯が指定された荷物を、「午前中」、「12時~14時」、「14時~16時」、「16時~18時」等の複数のグループにグループ化(グループ分け)する。
【0037】
設定部304は、配達時間帯ごとの配達先の在宅確率に基づいて、分類部303が分類したグループごとに、配達時間帯が指定された荷物を配達する第1の配達順番を設定する設定処理を実行する。なお、設定部304が実行する設定処理(第1の配達順番の設定処理)については、フローチャート例示して後述する。
【0038】
決定部305は、設定部304が設定した第1の配達順番、及び複数の荷物の配達先の住所に基づいて、配達時間帯が指定されていない荷物を含む複数の荷物を配達する第2の配達順番を決定する決定処理を実行する。なお、決定部305が実行する決定処理(第2の配達順番の決定処理)については、フローチャートを例示して後述する。
【0039】
経路探索部306は、配達の対象となる複数の荷物を、決定部305が決定した第2の配達順番で経由する配達経路を、道路地図DB(Database)313等に基づいて、公知のルート探索方法で探索する経路探索処理を実行する。
【0040】
情報提供部307は、例えば、クライアント装置10等からの要求に応じて、経路探索部306が探索した配達経路の情報を提供する情報提供処理を実行する。或いは、情報提供部307は、クライアント装置10等からの要求に応じて、決定部305が決定した第2の配達順番の情報を提供するものであってもよい。
【0041】
記憶部308は、例えば、配達先情報311、荷物情報312、及び道路地図DB313等の情報を記憶する。
【0042】
(クライアント装置の機能構成)
クライアント装置10は、例えば、ストレージデバイス203、メモリ202、及び記録媒体208等に記憶したプログラムを、CPU201が実行することにより、図3に示すような機能構成を実現している。図3の例では、クライアント装置10は、通信部321、UI部322、及び位置情報取得部323等を有する。なお、上記の各機能構成のうち、少なくとも一部は、ハードウェアによって実現されるものであってもよい。また、クライアント装置10は、例えば、CPU201によって実行されるプログラム、及びストレージデバイス203等によって実現される記憶部324を有している。
【0043】
通信部321は、例えば、通信装置204を用いて、クライアント装置10を通信ネットワーク2に接続して、サーバ装置20等の他の装置と通信する通信処理を実行する。
【0044】
UI部322は、例えば、配達先情報311の設定画面、荷物情報312の登録画面、又はサーバ装置20が提供する配達経路の案内画面等の様々なUI画面を、出力装置205等の表示部に表示する。また、UI部322は、UI画面に対するユーザの操作を受け付け、受け付けた情報を、通信部321を介してサーバ装置20に送信する。
【0045】
位置情報取得部323は、例えば、GPS受信装置等の測位装置を用いて、クライアント装置10の位置を示す位置情報を取得する。なお、位置情報取得部323は、例えば、IMU(Inertial Measurement Unit)等のセンサをさらに用いて、クライアント装置10の位置情報を取得してもよい。例えば、UI部322は、複数の荷物を配達する配達経路の提供を要求するときに、位置情報取得部323が取得した位置情報を含む要求情報をサーバ装置20に送信する。
【0046】
記憶部324は、サーバ装置20から提供される配達経路の情報、又は第2の配達順番の情報等を記憶する。
【0047】
なお、図3に示した情報処理システム1の機能構成は一例である。例えば、サーバ装置20が備える機能のうち少なくとも一部は、クライアント装置10が有していてもよい。また、サーバ装置20が備える各機能構成は、複数のサーバ装置に分散して設けられていてもよい。このように、図3に示した情報処理システム1の各機能構成は、情報処理システム1に含まれるいずれの装置が有していてもよい。
【0048】
<処理の流れ>
続いて、本実施形態に係る情報処理方法の処理の流れについて説明する。
【0049】
(配達先情報の設定処理)
図6は、一実施形態に係る配送先情報の設定処理の例を示すフローチャートである。この処理は、図4に示すような配達先情報311の「在宅確率」、及び「注意フラグ」等の情報を更新、又は設定するときに、情報管理部302が実行する配達先情報の設定処理の一例を示している。例えば、情報管理部302は、図4に示すような配達先情報311の配達先(配達先ID)ごとに、図6の処理を実行する。
【0050】
ステップS601において、情報管理部302は、設定対象となる配達先の過去の配達データ(過去の配達先への配達データ)を取得する。この過去の配達データには、例えば、設定対象となる配達先への配達回数(訪問回数)、配達時刻(訪問時刻)、及び配達完了時刻等の情報が含まれる。また、設定対象となる配達先が、他の配達先より配達時間を要する可能性がある配達先である場合、過去の配達データには、ユーザ等によって登録された注意フラグの情報が含まれる。なお、情報管理部302は、過去の配達データを、配達データを管理する外部サーバ等から取得するものであってもよいし、記憶部308等に記憶して管理しているもの等であってもよい。
【0051】
ステップS602において、情報管理部302は、取得した過去の配達先への配達データと、前述した(式1)とを用いて、配達時間帯ごとに在宅確率を算出する。なお、ステップS601で、情報管理部302が取得した過去の配達データには、配達時間ごとの在宅確率の情報が含まれている場合がある。この場合、情報管理部302は、取得した過去の配達データから、配達時間帯ごとの在宅確率を取得してもよい。
【0052】
ステップS603において、情報管理部302は、設定対象となる配達先に注意フラグは登録されているか否かを判断する。注意フラグが登録されている場合、情報管理部302は、処理をステップS604に移行させる。一方、注意フラグが登録されていない場合、情報管理部302は、処理をステップS605に移行させる。
【0053】
ステップS604に移行すると、情報管理部302は、配達時間帯ごと在宅確率、及び注意フラグを、図4に示すような配達先情報311に記憶する。一方、ステップS605に移行すると、情報管理部302は、配達時間帯ごと在宅確率を、図4に示すような配達先情報311に記憶する。
【0054】
図6の処理を、全ての配達先に対して実行することにより、情報管理部302は、図4に示すような配達先情報311を、記憶部308等に記憶して管理することができる。なお、図6に示した処理は一例である。例えば、情報管理部302は、クライアント装置10に、配達先に注意フラグを登録するための登録画面を表示させて、管理者、又はユーザ等によって登録された注意フラグ情報を、配達先情報311に記憶するものであってもよい。
【0055】
(情報処理システムの処理)
図7は、一実施形態に係る情報処理システムの処理の例を示すフローチャートである。この処理は、情報処理システム1が、配達の対象となる複数の荷物を配達する第2の配達順番を決定する際に実行する処理の一例を示している。
【0056】
ステップS701において、情報管理部302は、配達の対象となる複数の荷物の情報である荷物情報312を登録する。例えば、情報管理部302は、荷物情報312を登録する登録画面をクライアント装置10に表示させて、荷物情報312の登録を受け付ける。或いは、情報管理部302は、クライアント装置10で登録済の荷物情報312を、クライアント装置10から取得して、記憶部308等に記憶してもよい。
【0057】
ステップS702において、分類部303は、荷物情報312に登録された、配達の対象となる複数の荷物を、配達時間帯ごとにグループ化する。例えば、分類部303は、荷物情報312の「配達時間帯」の項目を参照して、配達時間帯が指定された荷物を、「午前中」、「12時~14時」、「14時~16時」、「16時~18時」等の複数のグループに分類する。
【0058】
ステップS703において、設定部304は、配達時間帯ごとの在宅確率に基づいて、グループごとに、配達時間帯が指定された荷物を配達する第1の配達順番を設定する。例えば、設定部304は、図4に示すような配達先情報311の「在宅確率」を参照して、配達時間帯が設定された荷物を配達する第1の配達順番を設定する。なお、第1の配達順番の設定方法の具体的な一例については後述する。
【0059】
ステップS704において、決定部305は、第1の配達順番、及び配達先の住所に基づいて、配達対象となる複数の荷物を配達する第2の配達順番を決定する。例えば、決定部305は、設定部304が設定した第1の配達順番、及び図5に示すような荷物情報312の「住所」に基づいて、配達時間帯が指定されていない荷物の配達順番を決定する。なお、第2の配達順番の決定方法の具体的な一例については後述する。
【0060】
ステップS705において、情報提供部307は、配達の対象となる複数の荷物の配達先を、第2の配達順番で経由する配達経路の情報を、クライアント装置10等に提供する。例えば、情報提供部307は、経路探索部306を用いて、配達の対象となる複数の荷物の配達先を、第2の配達順番で経由する配達経路を探索し、探索した配達経路を案内する案内画面等をクライアント装置10に表示させる。
【0061】
別の一例として、情報提供部307は、決定部305が決定した第2の配達順番の情報を、クライアント装置10に提供するもの等であってもよい。
【0062】
(第1の配達順番の設定処理)
図8は、一実施形態に係る第1の配達順番の設定処理の例を示すフローチャートである。この処理は、図7のステップS703において、設定部304が実行する第1の配達順番の設定処理の具体的な一例を示している。例えば、設定部304は、分類部303がグループ化したグループの各々に対して、図8の処理を実行する。
【0063】
ステップS801において、設定部304は、設定の対象となるグループの荷物の配達先のうち、在宅確率がある(在宅確率が登録されている)配達先の荷物を抽出する。例えば、設定部304は、図4に示すような配達先情報311の時間帯ごとの在宅確率を参照して、設定の対象となる配達時間帯に在宅確率が登録されている配達先に配達する荷物を抽出する。
【0064】
ステップS802において、設定部304は、ステップS801で抽出した荷物の配達先を、在宅確率が高い順に並べて、第1の配達順番を設定する。例えば、設定部304は、在宅確率が最も高い配達先の配達順番を1番目、在宅確率が2番目に高い配達先を2番目、在宅確率が3番目に高い配達先を3番目、・・・として、在宅確率が登録されている配達先の配達順番を設定する。
【0065】
ステップS803において、設定部304は、在宅確率がない配達先があるか否かを判断する。例えば、設定部304は、図4に示すような配達先情報311の時間帯ごとの在宅確率を参照して、グループ内の荷物の配達先のうち、設定の対象となる配達時間帯に在宅確率が登録されていない配達先があるか否かを判断する。在宅確率がない配達先がある場合、設定部304は、処理をステップS804に移行させる。一方、在宅確率がない配達先がない場合、設定部304は、処理をステップS805に移行させる。
【0066】
ステップS804に移行すると、設定部304は、在宅確率がない(在宅確率が登録されていない)配達先を、在宅確率がある(在宅確率が登録されている)配達先のうち、住所が最も近い配達先の次に組み込む。この処理により、グループ内の全ての荷物の配達先が第1の配達順番に組み込まれる。
【0067】
ステップS805に移行すると、設定部304は、所定の距離以内にある複数の配達先の荷物を合わせて配達するように、第1の配達順番を調整する。例えば、設定部304は、図9に示すような、第1の配達順番の調整処理を実行する。
【0068】
(第1の配達順番の調整処理)
図9は、一実施形態に係る第1の配達順番の調整処理の例を示すフローチャートである。この処理は、例えば、図8のステップS804において、設定部304が実行する第1の配達順番の調整処理の一例を示している。
【0069】
ステップS901において、設定部304は、変数nを1に初期化して、ステップS902以降の処理を実行する。
【0070】
ステップS902において、設定部304は、n番目の配達先から所定の距離以内にあるn+1番目以降の配達先を抽出する。ここで、所定の距離は、0m以上の距離であり、例えば、合わせて配達することが望ましい配達先間の距離が予め設定されているものとする。好ましくは、所定の距離は、荷物を配達するユーザ、又は情報処理システム1を管理する管理者等が設定可能である。
【0071】
ステップS903において、設定部304は、n番目の配達先から所定の距離以内にあるn+1番目以降の配達先が抽出されたか否かを判断する。配達先が抽出された場合、設定部304は、処理をステップS904に移行させる。一方、配達先が抽出されていない場合、設定部304は、処理をステップS905に移行させる。
【0072】
ステップS904に移行すると、設定部304は、抽出された配達先を、n番目の配達先と合わせて配達するように第1配達順番を設定(更新)する。例えば、1番目の配達先から所定の距離以内に5番目の配達先がある場合、設定部304は、1番目の配達先と5番目の配達先とを統合して、1番目の配達先とする。
【0073】
ステップS905に移行すると、設定部304は、n+1番目移行の配達先があるか否かを判断する。n+1番目移行の配達先がある場合、設定部304は、処理をステップS906に移行させる。一方、n+1番目移行の配達先がない場合、設定部304は、図9の処理を終了させる。
【0074】
ステップS906に移行すると、設定部304は、nに1を加算して、ステップS902移行の処理を再び実行する。
【0075】
図8、9の処理により、設定部304は、配達時間帯ごとの在宅確率に基づいて、分類部303が分類したグループごとに、配達時間帯が設定された荷物を配達する第1の配達順番を設定することができる。
【0076】
なお、図8、9に示した処理は一例であり、様々な変形が可能である。例えば、図8のステップS804において、設定部304は、在宅確率がない配達先と、在宅確率がある配達先のうち、住所が最も近い配達先と、の間の距離が所定値以上である場合、在宅確率がない配達先を、グループ内の末尾に組み込むもの等であってもよい。
【0077】
また、図8のステップS805の処理(図9の処理)はオプションであり、必須ではない。例えば、荷物を配達するユーザは、配達時間帯ごとの在宅確率が極めて低いエリア、又は配達時間帯等において、ステップS805の処理を実行することにより配達効率が低下する恐れがある場合、ステップS805の処理を行わないことを選択可能であってよい。
【0078】
(第2の配達順番の決定処理)
図10は、一実施形態に係る第2の配達順番の設定処理の例を示すフローチャートである。この処理は、図7のステップS704において、決定部305が実行する第2の配達順番の決定処理の具体的な一例を示している。
【0079】
ステップS1001において、決定部305は、設定部304が設定した、配達時間帯ごとの第1の配達順番を組み合わせて、配達時間帯が指定された全ての荷物の配達順番である第2の配達順番を作成する。
【0080】
ステップS1002において、決定部305は、配達の対象となる複数の荷物の中に、配達時間帯が指定されていない荷物があるか否かを判断する。配達時間帯が指定されていない荷物がある場合、決定部305は、処理をステップS1003に移行させる。一方、配達時間帯が指定されていない荷物がない場合、決定部305は、処理をステップS1004に移行させる。
【0081】
ステップS1003に移行すると、決定部305は、配達時間帯が設定されていない荷物の配達先を、配達時間帯が指定された荷物の配達先のうち、距離が最も近い配達先の次に配達するように、第2の配達順番を設定(更新)する。
【0082】
ステップS1004に移行すると、決定部305は、注意フラグが設定された配達先があるか否かを判断する。例えば、決定部305は、図4に示すような配達先情報311を参照して、配達の対象となる複数の荷物の中に、注意フラグが設定された配達先があるか否かを判断する。注意フラグが設定された配達先がある場合、決定部305は、処理をステップS1005に移行させる。一方、注意フラグが設定された配達先がない場合、決定部305は、図10の処理を終了させる。
【0083】
ステップS1005において、決定部305は、注意フラグが設定された配達先の配達順番を下げるように、第2の配達順番を調整する。例えば、決定部305は、図11に示すような、第2の配達順番の調整処理を実行する。
【0084】
(第2の配達順番の調整処理)
図11は、一実施形態に係る第2の配達順番の調整処理の例を示すフローチャートである。この処理は、例えば、図10のステップS1005において、決定部305が実行する第2の配達順番の調整処理の一例を示している。
【0085】
ステップS1101において、決定部305は、注意フラグが設定された配達先の配達順番を、同一エリア内の配達順番の中で最後尾に設定する。これは、注意フラグが設定された配達先は、配達に時間を要するためである。
【0086】
ここで、同一エリアは、例えば、配達先の住所が同一の「町・大字」、又は「丁目・字」等のエリアである。なお、同一の「町・大字」は、住所コードの町・大字コードで判断でき、同一の「丁目・字」は、住所コードの丁目・字コードで判断することができる。ただし、これに限られず、同一エリアは、「町・大字」、「丁目・字」以外のエリアであってもよい。
【0087】
ステップS1102において、決定部305は、優先度が異なる複数の注意フラグがあるか否かを判断する。例えば、決定部305は、注意フラグが設定され、同一エリア内の配達順番の中で最後尾に設定された配達先に、優先度が異なる注意フラグが設定されている場合、優先度が異なる注意フラグがあると判断する。優先度が異なる注意フラグがある場合、決定部305は、処理をステップS1103に移行させる。一方、優先度が異なる注意フラグがない場合、決定部305は、図11の処理を終了させる。
【0088】
ステップS1103に移行すると、決定部305は、注意フラグの優先度がより高い配達先(配達により時間を要する配達先)の配達順番が、より後になるように同一エリアの配達順番を調整する。
【0089】
図10、11の処理により、決定部305は、第1の配達順番、及び配達の対象となる複数の荷物の配達先の住所等に基づいて、配達時間帯が指定されていない荷物を含む複数を配達する第2の配達順番を決定することができる。
【0090】
なお、図10、11に示した処理は一例であり、様々な変形が可能である。例えば、図10のステップS1003において、所定の距離以内に、配達時間帯が指定された荷物の配達先がない場合、決定部305は、配達時間帯が指定されていない荷物の配達先の配達順番を、第2の配達順番の末尾等に設定してもよい。また、ステップS1003の処理を実行することにより、指定された配達時間帯に配達できない荷物が発生する場合、決定部305は、配達時間帯が指定されていない荷物の配達先の配達順番を、第2の配達順番の末尾等に設定してもよい。
【0091】
<まとめ>
以上のように、本実施形態に係る情報処理システム1は、配達時間帯が指定された荷物を、在宅確率が高い荷物を優先して配達するように、配達の対象となる複数の荷物を配達する配達順番を決定する。したがって、本実施形態によれば、複数の配達先に荷物を配達する際に、より効率的な配達順番を決定できるようになる。
【0092】
また、情報処理システム1は、在宅確率が高いが、他の配達先より配達に時間を要する配達先の優先度を下げて、配達の対象となる複数の荷物を配達する配達順番を決定する。これにより、配達効率をさらに改善することができる。
【0093】
さらに、情報処理システム1は、配達状況に応じて、「在宅確率」、及び「注意フラグ」を最新状況に更新できるので、より高い精度で複数の荷物を配達する配達順番を決定することができる。
【符号の説明】
【0094】
1 情報処理システム
10 クライアント装置
20 サーバ装置
200 コンピュータ
302 情報管理部
303 分類部
304 設定部
305 決定部
307 情報提供部
311 配達先情報(配達先の情報)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
図11