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特開2024-47935通信システム、及び、携帯端末のためのアプリケーションプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024047935
(43)【公開日】2024-04-08
(54)【発明の名称】通信システム、及び、携帯端末のためのアプリケーションプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04Q 9/00 20060101AFI20240401BHJP
   F24H 15/45 20220101ALI20240401BHJP
   F24H 15/421 20220101ALI20240401BHJP
【FI】
H04Q9/00 331A
H04Q9/00 301D
F24H15/45
F24H15/421
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022153714
(22)【出願日】2022-09-27
(71)【出願人】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】戸塚 優文
(72)【発明者】
【氏名】本多 勝敏
(72)【発明者】
【氏名】中尾 匠
(72)【発明者】
【氏名】最上 優
【テーマコード(参考)】
5K048
【Fターム(参考)】
5K048BA13
5K048BA14
5K048EB12
5K048FB05
5K048FB15
(57)【要約】
【課題】ユーザの利便性を向上させることができる技術を提供する。
【解決手段】通信システムは、第1の熱機器ユニットと、第2の熱機器ユニットと、携帯端末と、を備える。携帯端末は、第1の画面と第2の画面とを選択的に表示可能である。第1の画面は、第1のタブ及び第2のタブを含む設備タブ領域と、第1の操作手段を含む第1の操作領域と、を含む。第2の画面は、設備タブ領域と、第2の操作手段と、を含む。携帯端末は、第1の操作手段を含む画面を表示させるための情報がメモリに記憶されている状態において、起動指示を取得する場合に、第1の画面を表示し、第1の画面が表示されている状態において、ユーザによって、設備タブ領域に含まれる第2のタブが選択される場合に、第1の画面に代えて、第2の画面を表示する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の動作運転を実行可能な第1の熱機器ユニットと、前記第1の熱機器ユニットとは異なる種類の熱機器ユニットであり、第2の動作運転を実行可能な第2の熱機器ユニットと、アプリケーションプログラムがインストールされている携帯端末と、を備える通信システムであって、
前記携帯端末は、
第1の画面と第2の画面とを選択的に表示可能であり、
前記第1の画面は、前記第1の熱機器ユニットに前記第1の動作運転を実行させるための第1の操作手段を含む画面を表示させるための第1のタブ、及び、前記第2の熱機器ユニットに前記第2の動作運転を実行させるための第2の操作手段を含む画面を表示させるための第2のタブを含む設備タブ領域と、前記第1の操作手段を含む第1の操作領域と、を含み、
前記第2の画面は、前記設備タブ領域と、前記第2の操作手段を含む第2の操作領域と、を含み、
前記第1の画面が表示されている状態において、ユーザによって前記第1の操作手段が操作される場合に、前記第1の熱機器ユニットに前記第1の動作運転を実行させるための第1の運転指示を前記第1の熱機器ユニットに送信し、
前記第2の画面が表示されている状態において、ユーザによって前記第2の操作手段が選択される場合に、前記第2の熱機器ユニットに前記第2の動作運転を実行させるための第2の運転指示を前記第2の熱機器ユニットに送信し、
前記第1のタブが選択されていることを示す情報がメモリに記憶されている状態において、前記アプリケーションプログラムを起動させるための起動指示を取得する場合に、前記第1の画面を表示し、
前記第1の画面が表示されている状態において、ユーザによって、前記設備タブ領域に含まれる前記第2のタブが選択される場合に、前記第1の画面に代えて、前記第2の画面を表示し、
前記第1の熱機器ユニットは、
前記携帯端末から前記第1の運転指示が取得される場合に、前記第1の動作運転を実行し、
前記第2の熱機器ユニットは、
前記携帯端末から前記第2の運転指示が取得される場合に、前記第2の動作運転を実行する、通信システム。
【請求項2】
前記携帯端末は、
ユーザの操作によって、前記起動指示を取得する場合に表示させる画面に関連する画面情報が設定される場合に、前記画面情報を前記メモリに記憶させ、
前記第1のタブが選択されていることを示す情報が前記画面情報として前記メモリに記憶されている状態において、前記起動指示を取得する場合に、前記第1の画面を表示し、
前記第2のタブが選択されていることを示す情報が前記画面情報として前記メモリに記憶されている状態において、前記起動指示を取得する場合に、前記第2の画面を表示し、
前記第2の画面が表示されている状態において、ユーザによって、前記設備タブ領域に含まれる前記第1のタブが選択される場合に、前記第2の画面に代えて、前記第1の画面を表示する、請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記第1の熱機器ユニットは、前記第1の動作運転を実行可能な第1の熱機器と、第3の動作運転を実行可能な第2の熱機器と、を備え、
前記携帯端末は、
ユーザの操作に応じて、前記第1のタブに関連付ける熱機器を前記メモリに記憶し、
前記第1の画面は、
前記第1の熱機器及び前記第2の熱機器が前記第1のタブに関連付けられている場合に、前記設備タブ領域と、前記第1の操作手段と、前記第2の熱機器に前記第3の動作運転を実行させるための第3の操作手段と、を含み、
前記第1の熱機器のみが前記第1のタブに関連付けられている場合に、前記設備タブ領域と、前記第1の操作手段と、を含み、前記第3の操作手段を含まない、請求項1に記載の通信システム。
【請求項4】
前記第1の熱機器ユニットは、前記第1の動作運転と、第4の動作運転と、を実行可能であり、
前記携帯端末は、
ユーザの操作に応じて、前記第1のタブに関連付ける運転を前記メモリに記憶し、
前記第1の画面は、
前記第1の動作運転及び前記第4の動作運転が前記第1のタブに関連付けられている場合に、前記設備タブ領域と、前記第1の操作手段と、前記第1の熱機器ユニットに前記第4の動作運転を実行させるための第4の操作手段と、を含み、
前記第1の動作運転のみが前記第1のタブに関連付けられている場合に、前記設備タブ領域と、前記第1の操作手段と、を含み、前記第4の操作手段を含まない、請求項1に記載の通信システム。
【請求項5】
前記第1の熱機器ユニットは、給湯ユニットであり、
前記第1の動作運転は、湯はり運転である、請求項1に記載の通信システム。
【請求項6】
携帯端末のためのアプリケーションプログラムであって、
前記携帯端末は、表示部と、を備え、
前記アプリケーションプログラムは、前記携帯端末のコンピュータを、
第1の画面と第2の画面とを選択的に表示させる表示制御部であって、
前記第1の画面は、第1の熱機器ユニットに第1の動作運転を実行させるための第1の操作手段を含む画面を表示させるための第1のタブ、及び、第2の熱機器ユニットに第2の動作運転を実行させるための第2の操作手段を含む画面を表示させるための第2のタブと含む設備タブ領域と、前記第1の操作手段を含む第1の操作領域と、を含み、
前記第2の画面は、前記設備タブ領域と、前記第2の操作手段を含む第2の操作領域と、を含む、
前記表示制御部と、
前記第1の画面が表示されている状態において、ユーザによって前記第1の操作手段が選択される場合に、前記第1の熱機器ユニットに前記第1の動作運転を実行させるための第1の運転指示を前記第1の熱機器ユニットに送信する第1の送信部と、
前記第2の画面が表示されている状態において、ユーザによって前記第2の操作手段が選択される場合に、前記第2の熱機器ユニットに前記第2の動作運転を実行させるための第2の運転指示を前記第2の熱機器ユニットに送信する第2の送信部と、
として機能させ、
前記表示制御部は、
前記第1の操作手段を含む画面を表示させるための情報がメモリに記憶されている状態において、前記アプリケーションプログラムを起動させるための起動指示が取得される場合に、前記第1の画面を前記表示部に表示させ、
前記第1の画面が表示されている状態において、ユーザによって、前記設備タブ領域に含まれる前記第2のタブが選択される場合に、前記第1の画面に代えて、前記第2の画面を前記表示部に表示させる、
アプリケーションプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書が開示する技術は、通信システム、及び、携帯端末のためのアプリケーションプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、第1の動作運転を実行可能な第1の熱機器ユニットと、第1の熱機器ユニットとは異なる種類の熱機器ユニットであり、第2の動作運転を実行可能な第2の熱機器ユニットと、アプリケーションプログラムがインストールされている携帯端末と、を備える通信システムが開示されている。携帯端末は、アプリケーションプログラムを起動させるための起動指示を取得する場合に、第1の熱機器ユニットに第1の動作運転を実行させるための第1の操作手段を含む画面を表示させるための第1のタブと、第2の熱機器ユニットに第2の動作運転を実行させるための第2の操作手段を含む画面を表示させるための第2のタブと、を含む設備タブ領域を含む第1の画面を表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-36276号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1において、ユーザが第1の熱機器ユニットに第1の動作運転を実行させることを所望する場合、まず、ユーザは、第1の画面が表示されている状態において、第1のタブを選択する。この場合、携帯端末は、第1の熱機器ユニットに第1の動作運転を実行させるための第1の操作手段を含む第2の画面を表示させる。携帯端末は、ユーザによる第2の画面に表示される第1の操作手段の選択を受付ける場合に、第1の熱機器ユニットに第1の動作運転を実行させるための第1の運転指示を第1の熱機器ユニットに送信する。第1の熱機器ユニットは、携帯端末から第1の運転指示が取得される場合に、第1の動作運転を実行する。このように、ユーザは、第1の熱機器ユニットに第1の動作運転を実行させるためには、第1のタブを選択し、その後に、第1の操作手段を選択する必要がある。このような操作は、ユーザにとって煩わしい。
【0005】
本明細書では、ユーザの利便性を向上させることができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本技術の第1の態様では、通信システムは、第1の動作運転を実行可能な第1の熱機器ユニットと、前記第1の熱機器ユニットとは異なる種類の熱機器ユニットであり、第2の動作運転を実行可能な第2の熱機器ユニットと、アプリケーションプログラムがインストールされている携帯端末と、を備える。前記携帯端末は、第1の画面と第2の画面とを選択的に表示可能であり、前記第1の画面は、前記第1の熱機器ユニットに前記第1の動作運転を実行させるための第1の操作手段を含む画面を表示させるための第1のタブ、及び、前記第2の熱機器ユニットに前記第2の動作運転を実行させるための第2の操作手段を含む画面を表示させるための第2のタブを含む設備タブ領域と、前記第1の操作手段を含む第1の操作領域と、を含み、前記第2の画面は、前記設備タブ領域と、前記第2の操作手段を含む第2の操作領域と、を含み、前記第1の画面が表示されている状態において、ユーザによって前記第1の操作手段が選択される場合に、前記第1の熱機器ユニットに前記第1の動作運転を実行させるための第1の運転指示を前記第1の熱機器ユニットに送信し、前記第2の画面が表示されている状態において、ユーザによって前記第2の操作手段が選択される場合に、前記第2の熱機器ユニットに前記第2の動作運転を実行させるための第2の運転指示を前記第2の熱機器ユニットに送信し、前記第1のタブが選択されていることを示す情報がメモリに記憶されている状態において、前記アプリケーションを起動させるための起動指示を取得する場合に、前記第1の画面を表示し、前記第1の画面が表示されている状態において、ユーザによって、前記設備タブ領域に含まれる前記第2のタブが選択される場合に、前記第1の画面に代えて、前記第2の画面を表示する。前記第1の熱機器ユニットは、前記携帯端末から前記第1の運転指示が取得される場合に、前記第1の動作運転を実行する。前記第2の熱機器ユニットは、前記携帯端末から前記第2の運転指示が取得される場合に、前記第2の動作運転を実行する。
【0007】
上記の構成によると、ユーザは、携帯端末にインストールされているアプリケーションプログラムを起動させるための操作を実行した後に表示される第1の画面(即ち、起動画面)において、第1の操作手段を選択することができる。即ち、ユーザは、第1のタブを選択する操作を行わなくても、第1の操作手段を選択することができ、それによって、第1の熱機器ユニットに第1の動作運転を実行させることができる。従って、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0008】
第2の態様では、上記第1の態様において、前記携帯端末は、ユーザによって、前記起動指示を取得する場合に表示させる画面に関連する画面情報が設定される場合に、前記画面情報を前記メモリに記憶させてもよい。前記携帯端末は、前記第1のタブが選択されていることを示す情報が前記画面情報として前記メモリに記憶されている状態において、前記起動指示を取得する場合に、前記第1の画面を表示し、前記第2のタブが選択されていることを示す情報が前記画面情報として前記メモリに記憶されている状態において、前記起動指示を取得する場合に、前記第2の画面を表示し、前記第2の画面が表示されている状態において、ユーザによって、前記設備タブ領域に含まれる前記第1のタブが選択される場合に、前記第2の画面に代えて、前記第1の画面を表示してもよい。
【0009】
上記の構成によると、ユーザは、メモリに記憶される画面情報の設定を変更することによって、アプリケーションプログラムの起動直後に画面に含まれる操作手段を切替えることができる。このため、ユーザは、起動直後に、第1の熱機器ユニット及び第2の熱機器ユニットのうち利用頻度が高い熱機器ユニットに対応する操作手段を含む画面を表示させることができる。従って、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0010】
第3の態様では、上記第1の又は第2の態様において、前記第1の熱機器ユニットは、前記第1の動作運転を実行可能な第1の熱機器と、第3の動作運転を実行可能な第2の熱機器と、を備えてもよい。前記携帯端末は、ユーザの操作に応じて、前記第1のタブに関連付ける熱機器を前記メモリに記憶してもよい。前記第1の画面は、前記第1の熱機器及び前記第2の熱機器が前記第1のタブに関連付けられている場合に、前記設備タブ領域と、前記第1の操作手段と、前記第2の熱機器に前記第3の動作運転を実行させるための第3の操作手段と、を含み、前記第1の熱機器のみが前記第1のタブに関連付けられている場合に、前記設備タブ領域と、前記第1の操作手段と、を含み、前記第3の操作手段を含まなくてもよい。
【0011】
上記の構成によると、ユーザは、第1のタブに関連付けられる熱機器を自由に設定することができる。この場合、ユーザは、第2の熱機器の利用頻度よりも第1の熱機器の利用頻度の方が高い場合に、第1の操作手段のみを含む第1の画面を表示させることができる。従って、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0012】
第4の態様では、上記第1の態様から第3の態様のいずれか一つにおいて、前記第1の熱機器ユニットは、前記第1の動作運転と、第4の動作運転と、を実行可能であってもよい。前記携帯端末は、ユーザの操作に応じて、前記第1のタブに関連付ける運転を前記メモリに記憶してもよい。前記第1の画面は、前記第1の動作運転及び前記第4の動作運転が前記第1のタブに関連付けられている場合に、前記設備タブ領域と、前記第1の操作手段と、前記第1の熱機器ユニットに前記第4の動作運転を実行させるための第4の操作手段と、を含み、前記第1の動作運転のみが前記第1のタブに関連付けられている場合に、前記設備タブ領域と、前記第1の操作手段と、を含み、前記第4の操作手段を含まなくてもよい。
【0013】
上記の構成によると、ユーザは、第1のタブに関連付けられる運転を自由に設定することができる。この場合、ユーザは、第3の動作運転の利用頻度よりも第1の動作運転の利用頻度の方が高い場合に、第1の操作手段のみを含む第1の画面を表示させることができる。従って、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0014】
第5の態様では、上記第1の態様から第4の態様のいずれか一つにおいて、前記第1の熱機器ユニットは、給湯ユニットであってもよい。前記第1の動作運転は、湯はり運転であってもよい。
【0015】
湯はり運転は、略毎日行われる運転であり、利用頻度が高い運転である。上記の構成によると、ユーザは、第1の画面において、第1の操作手段を選択することができる。即ち、ユーザは、第1のタブを選択する操作を行わなくても、第1の操作手段を選択することができ、それによって、給湯ユニットに湯はり運転を実行させることができる。従って、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0016】
本技術の第6の態様では、携帯端末のためのアプリケーションプログラムが開示される。前記携帯端末は、メモリと、表示部と、を備える。前記アプリケーションプログラムは、前記携帯端末のコンピュータを、第1の画面と第2の画面とを選択的に表示させる表示制御部であって、前記第1の画面は、第1の熱機器ユニットに第1の動作運転を実行させるための第1の操作手段を含む画面を表示させるための第1のタブ、及び、第2の熱機器ユニットに第2の動作運転を実行させるための第2の操作手段を含む画面を表示させるための第2のタブと含む設備タブ領域と、前記第1の操作手段を含む操作領域と、を含み、前記第2の画面は、前記設備タブ領域と、前記第2の操作手段を含む第2の操作領域と、を含む前記表示制御部と、前記第1の画面が表示されている状態において、ユーザによって前記第1の操作手段が選択される場合に、前記第1の熱機器ユニットに前記第1の動作運転を実行させるための第1の運転指示を前記第1の熱機器ユニットに送信する第1の送信部と、前記第2の画面が表示されている状態において、ユーザによって前記第2の操作手段が選択される場合に、前記第2の熱機器ユニットに前記第2の動作運転を実行させるための第2の運転指示を前記第2の熱機器ユニットに送信する第2の送信部として機能させる。前記表示制御部は、前記第1の操作手段を含む画面を表示させるための情報が前記メモリに記憶されている状態において、前記アプリケーションを起動させるための起動指示が取得される場合に、前記第1の画面を前記表示部に表示させ、前記第1の画面が表示されている状態において、ユーザによって、前記設備タブ領域に含まれる前記第2のタブが選択される場合に、前記第1の画面に代えて、前記第2の画面を前記表示部に表示させる。
【0017】
上記の構成によると、ユーザは、携帯端末にインストールされているアプリケーションプログラムを起動させるための操作を実行した後に表示される第1の画面において、第1の操作手段を選択することができる。即ち、ユーザは、第1のタブを選択する操作を行わなくても、第1の操作手段を選択することができ、それによって、第1の熱機器ユニットに第1の動作運転を実行させることができる。従って、ユーザの利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】実施例の遠隔操作システム2のブロック図を示す。
図2】実施例において、携帯端末100を利用して給湯器18に湯はり運転を実行させるケースAにおいて携帯端末100に表示される画面を示す。
図3】実施例において、携帯端末100に表示される予約画面400A、及び、アカウント画面500を示す。
図4】実施例において、携帯端末100を利用して床暖房22aに床暖房運転を実行させるケースBにおいて携帯端末100に表示される画面を示す。
図5】実施例において、携帯端末100を利用してパネルヒーター20aに暖房運転を実行させるケースCにおいて携帯端末100に表示される画面を示す。
図6】実施例において、携帯端末100の画面情報テーブル120内の情報が更新されるケースDにおいて携帯端末100に表示される画面を示す。
図7図6の続きであって、ケースDにおいて携帯端末100に表示される画面を示す。
図8図7の続きであって、ケースDにおいて携帯端末100に表示される画面を示す。
図9】実施例において、ケースDの後に携帯端末100に表示される起動画面300Bを示す。
図10】実施例において、携帯端末100に表示される起動画面300Cを示す。
図11】実施例において、携帯端末100に第1の予約情報が登録されるケースEにおいて携帯端末100に表示される画面を示す。
図12図11の続きであって、ケースEにおいて携帯端末100に表示される画面を示す。
図13図12の続きであって、ケースEにおいて携帯端末100に表示される画面を示す。
図14】ケースEの後に携帯端末100に表示される通知画面700及び問合画面710を示す。
図15】ケースEの後に、台所リモコン14に第2の予約情報が登録されるケースFのシーケンス図を示す。
図16】携帯端末100に表示される起動画面300Bの変形例を示す。
図17】携帯端末100に表示される起動画面300Aの変形例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(実施例)
(遠隔操作システム2の構成;図1
図1に示すように、遠隔操作システム2は、ルータ12と、台所リモコン14と、浴室リモコン16と、給湯器18と、2個のパネルヒーター20a、20bと、2個の床暖房22a、22bと、浴室暖房乾燥機24と、浴槽26と、携帯端末100と、サーバ200と、を備えている。ルータ12、台所リモコン14、浴室リモコン16、給湯器18、2個のパネルヒーター20a、20b、2個の床暖房22a、22b、浴室暖房乾燥機24、及び、浴槽26は、家屋10に設置されている。図1では、無線又は有線による通信を細い破線で示し、配管による接続を実線で示している。なお、以下では、2個のパネルヒーター20a、20bを総称して、「パネルヒーター20」と記載することがある。また、2個の床暖房22a、22bを総称して、「床暖房22」と記載することがある。また、給湯器18、パネルヒーター20、床暖房22、浴室暖房乾燥機24のことを、「設備装置」と記載することがある。
【0020】
ルータ12は、Wi-Fi(登録商標)方式に従った無線通信を実行することができる。ルータ12は、台所リモコン14と無線通信を実行することができる。台所リモコン14は、家屋10の台所に配置される。台所リモコン14は、ルータ12及び給湯器18と通信可能である。浴室リモコン16は、家屋10の浴室内に配置される。ユーザは、台所リモコン14及び浴室リモコン16を操作することで、後述する湯はり運転において、給湯器18から浴槽26に供給される湯の温度(以下では、「湯はり設定温度」と記載する)、給湯器18から浴槽26に供給される湯量(以下では、「設定湯量」と記載する)等を設定することができる。また、ユーザは、台所リモコン14を操作することによって、後述する湯はり運転を予約するための情報を台所リモコン14に記憶させることができる。
【0021】
給湯器18は、水を加熱して湯を生成する熱機器である。給湯器18は、ガス熱源器のみを備えていてもよいし、ヒートポンプ熱源器のみを備えていてもよいし、ガス熱源器及びヒートポンプ熱源器の両方を備えていてもよい。給湯器18は、パネルヒーター20、床暖房22、浴室暖房乾燥機24、及び、浴槽26と配管で接続されている。給湯器18は、配管を介して、パネルヒーター20、床暖房22、及び、浴室暖房乾燥機24との間で、不凍液(暖房熱媒)を循環させている。給湯器18は、配管を介して、浴槽26に湯を供給する。また、給湯器18は、パネルヒーター20、床暖房22、及び、浴室暖房乾燥機24と通信可能に構成されている。給湯器18は、浴槽26に湯を供給する湯はり運転、浴槽26内の湯を再加熱するおいだき運転、浴槽26に湯を供給して浴槽26を洗浄する洗浄運転、及び、洗浄湯はり運転、を実行可能である。洗浄湯はり運転は、洗浄運転が実行された後に、湯はり運転が実行される運転である。
【0022】
パネルヒーター20は、家屋10の室内に配置される。パネルヒーター20は、パネルヒーター20が設置されている室内を暖める暖房運転を実行可能である。
【0023】
床暖房22は、家屋10の室内に設置される。床暖房22は、床暖房22が設置されている室内の床を加熱する床暖房運転を実行可能である。
【0024】
浴室暖房乾燥機24は、浴室の天井に設置される。浴室暖房乾燥機24は、浴室内を暖める浴室暖房運転、浴室内を乾燥させる浴室乾燥運転、浴室内に涼風が送風される浴室涼風運転、浴室内の空気を換気する浴室換気運転、及び、浴室内にミスト状の水を噴霧する浴室ミスト運転を実行可能である。
【0025】
(携帯端末100の構成)
携帯端末100は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ノートPC等の可搬型の端末である。携帯端末100は、表示部102と、操作部104と、通信I/F106と、制御部110と、を備える。表示部102は、様々な情報を表示するためのディスプレイであり、いわゆるタッチパネル(即ち操作部)としても機能する。操作部104は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部104を操作することによって、様々な指示を携帯端末100に入力することができる。通信I/F106は、例えば、Wi-Fi(登録商標)方式に従った無線通信、セルラー方式(例えば3G、4G、5G等)に従った無線通信等を実行するための通信I/Fである。
【0026】
制御部110は、CPU112と、メモリ114と、を備えている。CPU112は、メモリ114に記憶されているOSプログラム116及びアプリケーションプログラム118に従って、携帯端末100の動作を制御する。以下では、アプリケーションプログラムのことを単に「アプリ」と記載する。OSプログラム116は、携帯端末100の基本的な処理を実行するためのプログラムである。アプリ118は、給湯器18のベンダによって提供されるアプリケーションプログラムである。ユーザは、アプリ118を利用して、給湯器18、パネルヒーター20、床暖房22、及び、浴室暖房乾燥機24に各種の運転を実行させることができる。また、ユーザは、アプリ118を利用して、湯はり運転などの予約を設定することができる。
【0027】
メモリ114は、さらに、画面情報テーブル120を記憶している。画面情報テーブル120には、アプリ118が起動された直後に表示される起動画面300A(図2参照)等に表示させる情報を管理するテーブルである。画面情報テーブル120では、タブ名(例えば、「風呂」、「床暖房」、「パネルヒーター」)と、対象設備装置と、が関連付けられている。タブ名は、起動画面300Aの設備タブ領域302(図2参照)に表示されるタブの名称である。対象設備装置の「給湯器」、「浴室暖房乾燥機」、「第1のパネルヒーター」、「第2のパネルヒーター」、「第1の床暖房」、「第2の床暖房」は、それぞれ、給湯器18、浴室暖房乾燥機24、パネルヒーター20a、パネルヒーター20b、床暖房22a、床暖房22bに対応する情報である。対象設備装置は、タブ名に関連付けられている設備装置(給湯器18、浴室暖房乾燥機24、パネルヒーター20、床暖房22)を示す情報である。
【0028】
メモリ114は、さらに、後述する第1の動作指示を設備装置に送信すべきタイミングを示す情報を含む第1の予約情報を記憶し得る。第1の予約情報は、ユーザによって設定される情報である。第1の予約情報は、湯はり運転、浴室暖房運転、浴室乾燥運転等の予約時間を含む。
【0029】
(サーバ200の構成)
サーバ200は、ルータ12と携帯端末100との通信を仲介するための装置である。サーバ200は、給湯器18のベンダによってインターネット4上に設置される。
【0030】
(ケースA;図2
図2を参照して、ユーザが、アプリ118を利用して、給湯器18に湯はり運転を実行させるケースAについて説明する。ケースAの初期状態は、アプリ118が携帯端末100にインストールされた後に、携帯端末100と給湯器18との間で通信が実行された後の状態である。この場合、図1に示すように、携帯端末100の画面情報テーブル120では、タブ名「風呂」、「パネルヒーター」、「床暖房」が上から順に並んでいる。また、タブ名「風呂」には、対象設備装置「給湯器」及び「浴室暖房乾燥機」が関連付けられており、タブ名「パネルヒーター」には、「第1のパネルヒーター」及び「第2のパネルヒーター」が関連付けられており、タブ名「床暖房」には、「第1の床暖房」及び「第2の床暖房」が関連付けられている。
【0031】
ユーザは、携帯端末100を操作して、アプリ118を起動させる。この場合、アプリ118は、起動指示を取得する。アプリ118は、サーバ200、ルータ12、及び、台所リモコン14を介して、設備情報要求を給湯器18に送信する。設備情報要求は、家屋10に設置されている設備装置を確認するための信号であると共に、家屋10に設置されている設備装置の動作情報に関する情報を要求する信号である。給湯器18は、携帯端末100から設備情報要求を受信すると、サーバ200、ルータ12、及び、台所リモコン14を介して、設備情報を携帯端末100に送信する。本ケースの設備情報は、給湯器18、パネルヒーター20、床暖房22、浴室暖房乾燥機24が家屋10に設置されていることを示す情報を含む。また、設備情報は、湯はり運転、床暖房運転が実行されていないことを示す情報と、浴室暖房運転が実行されていることを示す情報と、を含む。次いで、アプリ118は、画面情報テーブル120、及び、受信済みの設備情報を利用して、起動画面300Aを表示部102に表示させる。なお、アプリ118は、アプリ118によって表示される画面を変更する毎に、設備情報要求を給湯器18に送信する。以下では、アプリ118が、設備情報要求を給湯器18に送信する処理については省略する。
【0032】
起動画面300Aは、設備タブ領域302と、操作領域304Aと、アイコン領域306と、を含む。設備タブ領域302は、画面情報テーブル120のタブ名「風呂」、「パネルヒーター」、「床暖房」のそれぞれに対応する風呂タブ310と、パネルヒータータブ312と、床暖房タブ314と、を含む。設備タブ領域302に表示される各タブ310、312、314の左右方向の並び順は、画面情報テーブル120に基づいて決定される。画面情報テーブル120内のタブ名の上から下に並んでいる順番が、各タブ310、312、314の左から右に並ぶ順番に対応する。設備タブ領域302では、選択中のタブの背景が白色で示されており、選択中でないタブの背景が灰色で示されている。設備タブ領域302において、選択中のタブは1個だけである。即ち、2個以上のタブが選択中になることはない。アプリ118が起動された直後に表示される画面(即ち起動画面)では、一番左側に配置されるタブ(即ち、画面情報テーブル120内の一番上のタブ名に対応するタブ)が選択されるように構成されている。起動画面300Aでは、風呂タブ310が選択されている。なお、変形例では、画面情報テーブル120内のタブ名に対応するタブの全てが、設備タブ領域302に表示されていなくてもよい。例えば、風呂タブ310及びパネルヒータータブ312のみが、設備タブ領域302に表示されていてもよい。この場合は、設備タブ領域302を右から左にスクロールすることによって、床暖房タブ314が設備タブ領域302に表示されるように構成されていればよい。従って、設備タブ領域302に含まれるタブは、アプリ118の起動直後に設備タブ領域302に表示されるタブだけでなく、設備タブ領域302を右から左にスクロールすることによって表示されるタブも含む。
【0033】
操作領域304Aは、設備タブ領域302で選択中のタブに関連する情報が表示される領域である。具体的には、操作領域304Aには、画面情報テーブル120において、選択中のタブに対応するタブ名に関連付けられている対象設備装置に関連する情報が表示される。図2のように、設備タブ領域302で風呂タブ310が選択中のタブである場合、操作領域304Aは、画面情報テーブル120において、風呂タブ310に対応するタブ名「風呂」に関連付けられている対象設備装置「給湯器」及び「浴室暖房乾燥機」に対応する給湯器18及び浴室暖房乾燥機24の動作情報を示す動作情報領域320と、湯はり設定領域322と、給湯器操作領域324と、を含む。湯はり設定領域322は、湯はり設定温度を設定するための温度設定ボタン322aと、設定湯量を設定するための湯量設定ボタン322bと、を含む。給湯器操作領域324は、湯はり運転に対応する自動ボタン324aと、おいだき運転に対応するおいだきボタン324bと、洗浄運転に対応する洗浄ボタン324cと、洗浄湯はり運転に対応する洗浄湯はりボタン324dと、を含む。なお、ユーザは、操作領域304Aを下から上にスクロールすることによって、浴室暖房乾燥機24に対応する操作領域を表示させることができる。当該操作領域は、浴室暖房運転、浴室乾燥運転、浴室涼風運転、浴室換気運転、及び、浴室ミスト運転を実行させるためのボタンを含む。ユーザは、設備タブ領域302における選択中のタブを切替えることによって、操作領域304Aに表示される情報を切替えることができる。
【0034】
アイコン領域306は、操作アイコン330と、タイマーアイコン332と、履歴アイコン334と、アカウントアイコン336と、を含む。操作アイコン330は、設備タブ領域302及び操作領域304Aを含む画面を表示させるためのアイコンである。タイマーアイコン332は、湯はり運転、浴室暖房運転、浴室乾燥運転等を予約するための予約画面400A(図3(a)参照)を表示させるためのアイコンである。履歴アイコン334は、履歴情報を表示する履歴画面(図示省略)を表示させるためのアイコンである。アカウントアイコン336は、アカウント画面500(図3(b))を表示させるためのアイコンである。アイコン領域306では、選択中のアイコンが四角で囲まれる。予約画面400A(図3(a)参照)及びアカウント画面500(図3(b))については、後で詳しく説明する。
【0035】
図2のように、設備タブ領域302で風呂タブ310が選択中のタブである場合、アプリ118は、ユーザによる自動ボタン324aを選択する操作を受付けると、サーバ200、ルータ12、及び、台所リモコン14を介して、湯はり運転の実行を指示する第1の動作指示を給湯器18に送信する。給湯器18は、携帯端末100から第1の動作指示を受信すると、湯はり運転を実行する。具体的には、給湯器18は、湯はり設定温度の湯を生成し、給湯器18から浴槽26に供給される湯量(以下では、「第1の供給湯量」と記載する)が設定湯量になるまでの間、湯はり運転を実行する。これにより、設定湯量の湯が浴槽26に供給される。
【0036】
なお、ユーザによって、おいだき運転、洗浄運転、洗浄湯はり運転、浴室暖房運転、浴室乾燥運転、浴室涼風運転、浴室換気運転、又は、浴室ミスト運転が選択される場合、アプリ118は、おいだき運転、洗浄運転、湯はり洗浄運転、浴室暖房運転、浴室乾燥運転、浴室涼風運転、浴室換気運転、又は、浴室ミスト運転の実行を指示する第1の動作指示を送信する。
【0037】
(ケースB;図4
図4を参照して、ユーザが、アプリ118を利用して、床暖房22aに床暖房運転を実行させるケースBについて説明する。
【0038】
図4に示すように、ユーザによってアプリ118が起動されると、アプリ118は、起動画面300Aを表示部102に表示させる。次いで、アプリ118は、ユーザによる床暖房タブ314の選択を受付けると、第1の操作画面340を表示部102に表示させる。第1の操作画面340は、設備タブ領域302と、操作領域304Bと、アイコン領域306と、を含む。第1の操作画面340の設備タブ領域302では、床暖房タブ314の背景が白色で示されている。第1の操作画面340の操作領域304Bは、床暖房22の動作情報を示す動作情報領域350と、2個の床暖房22a、22bの運転状態を同時に切替えるための全体操作領域352と、床暖房22aの運転状態を切替えるための第1の暖房操作領域354と、床暖房22bの運転状態を切替えるための第2の暖房操作領域356と、を含む。全体操作領域352は、2個の床暖房22a、22bのオンオフを切替えるためのオンオフボタン352aを含む。第1の暖房操作領域354は、床暖房22aのオンオフを切替えるためのオンオフボタン354aと、床暖房22aによって実行される床暖房運転の温度レベルを切替えるための切替ボタン354bと、を含む。第2の暖房操作領域356は、床暖房22bのオンオフを切替えるためのオンオフボタン356aと、床暖房22bによって実行される床暖房運転の温度レベルを切替えるための切替ボタン356bと、を含む。
【0039】
例えば、アプリ118は、ユーザによるオンオフボタン354aを選択する操作を受付けると、サーバ200、ルータ12、及び、台所リモコン14を介して、床暖房運転の実行を指示する第1の動作指示を給湯器18及び床暖房22aに送信する。給湯器18及び床暖房22aは、携帯端末100から第1の動作指示を受信すると、床暖房運転を実行する。
【0040】
(ケースC;図5
図5を参照して、ユーザが、アプリ118を利用して、パネルヒーター20aに暖房運転を実行させるケースCについて説明する。
【0041】
図5に示すように、ユーザによってアプリ118が起動されると、アプリ118は、起動画面300Aを表示部102に表示させる。次いで、アプリ118は、ユーザによるパネルヒータータブ312選択を受付けると、第2の操作画面360を表示部102に表示させる。第2の操作画面360は、設備タブ領域302と、操作領域304Cと、アイコン領域306と、を含む。第2の操作画面360の設備タブ領域302では、パネルヒータータブ312の背景が白色で示されている。第2の操作画面360の操作領域304Cは、パネルヒーター20の動作情報を示す動作情報領域370と、2個のパネルヒーター20a、20bの運転状態を同時に切替えるための全体操作領域372と、パネルヒーター20aの運転状態を切替えるための第1のヒーター操作領域374と、パネルヒーター20bの運転状態を切替えるための第2のヒーター操作領域376と、を含む。全体操作領域372は、2個のパネルヒーター20a、20bのオンオフを切替えるためのオンオフボタン372aを含む。第1のヒーター操作領域374は、パネルヒーター20aのオンオフを切替えるためのオンオフボタン374aと、パネルヒーター20aによって実行される暖房運転の温度レベルを切替えるための切替ボタン374bと、を含む。第2のヒーター操作領域376は、パネルヒーター20bのオンオフを切替えるためのオンオフボタン376aと、パネルヒーター20bによって実行される暖房運転の温度レベルを切替えるための切替ボタン376bと、を含む。
【0042】
例えば、アプリ118は、ユーザによるオンオフボタン374aを選択する操作を受付けると、サーバ200、ルータ12、及び、台所リモコン14を介して、暖房運転の実行を指示する第1の動作指示を給湯器18及びパネルヒーター20aに送信する。給湯器18及びパネルヒーター20aは、携帯端末100から第1の動作指示を受信すると、暖房運転を実行する。
【0043】
(ケースD;図6図8
図6図8を参照して、ユーザが、携帯端末100の画面情報テーブル120を更新するケースDについて説明する。
【0044】
図6に示すように、ユーザによってアプリ118が起動されると、アプリ118は、起動画面300Aを表示部102に表示させる。次いで、アプリ118は、ユーザによるアカウントアイコン336の選択を受付けると、アカウント画面500を表示部102に表示させる。アカウント画面500は、ユーザのユーザID「AAA」を示すユーザID欄502と、設定領域504と、アイコン領域306と、を含む。アカウント画面500のアイコン領域306では、アカウントアイコン336が四角で囲まれている。設定領域504は、画面情報テーブル120内の情報を設定するための設定ボタン510を含む。
【0045】
アプリ118は、ユーザによる設定ボタン510の選択を受付けると、図7の設定画面530を表示部102に表示させる。設定画面530は、戻るボタン540と、設定領域542と、を含む。戻るボタン540は、設定画面530からアカウント画面500(図6参照)に戻るためのボタンである。設定領域542は、タブ名「風呂」に対応する風呂選択部550と、タブ名「パネルヒーター」に対応するパネルヒーター選択部552と、タブ名「床暖房」に対応する床暖房選択部554と、を含む。風呂選択部550、パネルヒーター選択部552、及び、床暖房選択部554が上から並んでいる順番は、画面情報テーブル120において、タブ名「風呂」、「パネルヒーター」、「床暖房」が上から並んでいる順番と同じである。ユーザは、風呂選択部550、パネルヒーター選択部552、及び、床暖房選択部554の上下方向の位置を入れ替えることができる。本ケースでは、ユーザは、床暖房選択部554を最も上の位置に配置させ、風呂選択部550を上から2番目の位置に配置させ、パネルヒーター選択部552を最も下の位置に配置させ、戻るボタン540を選択する。この場合、アプリ118は、画面情報テーブル120(図1参照)を更新する。具体的には、アプリ118は、画面情報テーブル120内のタブ名の配置を、「床暖房」、「風呂」、「パネルヒーター」が上から順番に並ぶように変更する。
【0046】
また、アプリ118は、図8の第3の操作画面380を表示部102に表示させる。第3の操作画面380は、設備タブ領域302内に表示される情報を除いて、図4の第1の操作画面340と同様である。具体的には、第3の操作画面380の設備タブ領域302では、床暖房タブ314、風呂タブ310、パネルヒータータブ312が左から順番に並んでいる。このようにして、ユーザは、携帯端末100の画面情報テーブル120を更新する。
【0047】
その後、アプリ118が終了された後に、ユーザによって、再度、アプリ118が起動されると、アプリ118は、図9の起動画面300Bを表示部102に表示させる。起動画面300Bに表示される情報は、図4の第1の操作画面340に表示される情報と同様である。即ち、起動画面300Bの設備タブ領域302では、床暖房タブ314、風呂タブ310、パネルヒータータブ312の順に左から並んでいる。また、起動画面300Bの操作領域304Bには、床暖房22a、22bに関する情報が表示されている。このため、ユーザは、アプリ118を起動させた後に、床暖房タブ314を選択するための操作を行わなくても、床暖房22a、22bに対するボタンを選択することができ、それによって、床暖房22a、22bに床暖房運転を実行させることができる。従って、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0048】
ここで、仮に、ユーザが、図7の設定画面530において、パネルヒーター選択部552を最も上の位置に配置させ、風呂選択部550を上から2番目の位置に配置させ、床暖房選択部554を最も下の位置に配置させる状況を想定する。この場合、アプリ118は、画面情報テーブル120内のタブ名の配置を、「パネルヒーター」、「風呂」、「床暖房」が上から順番に並ぶように変更する。その後、アプリ118が終了された後に、ユーザによって、再度、アプリ118が起動されると、アプリ118は、図10の起動画面300Cを表示部102に表示させる。起動画面300Cに表示される情報は、図5の第2の操作画面360に表示される情報と同様である。即ち、起動画面300Cの設備タブ領域302では、パネルヒータータブ312、風呂タブ310、床暖房タブ314の順に左から並んでいる。また、起動画面300Cの操作領域304Cには、パネルヒーター20a、20bに関する情報が表示されている。このため、ユーザは、アプリ118を起動させた後に、パネルヒータータブ312を選択する操作を行わなくても、パネルヒーター20a、20bに対応するボタンを選択することができ、それによって、パネルヒーター20a、20bに暖房運転を実行させることができる。従って、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0049】
(ケースE;図11図14
図11図14を参照して、ユーザが、アプリ118を利用して、湯はり運転を予約するケースEについて説明する。
【0050】
まず、ユーザによってアプリ118が起動されると、アプリ118は、図11の起動画面300Aを表示部102に表示させる。次いで、アプリ118は、ユーザによるタイマーアイコン332の選択を受付けると、予約画面400Aを表示部102に表示させる。予約画面400Aは、設備タブ領域302と、予約情報領域404と、アイコン領域306と、追加ボタン408と、を含む。予約画面400Aのアイコン領域306では、タイマーアイコン332が四角で囲まれている。予約情報領域404は、携帯端末100のメモリ114に記憶されている第1の予約情報が示される領域である。予約情報領域404には、運転の種類と、予約時間と、が表示される。予約情報領域404は、さらに、曜日情報(図13参照)を含み得る。予約情報領域404内の白丸は、予約運転の実行が許可されていないことを示し、予約情報領域404内の黒丸(図13参照)は、予約運転の実行が許可されていることを示す。
【0051】
次いで、アプリ118は、ユーザによる追加ボタン408の選択を受付けると、図12の予約設定画面420Aを表示部102に表示させる。予約設定画面420Aは、戻るボタン422と、完了ボタン424と、予約切替領域425と、運転設定領域426と、時間設定領域428と、を含む。予約切替領域425は、予約運転の実行を切替えるための領域である。予約切替領域425は、予約運転の実行が許可されていることを示す「ON」と、予約運転の実行が許可されていないことを示す「OFF」と、のうちのいずれかを示す。予約切替領域425内の情報がONに設定されると予約画面内の予約情報領域404に黒丸が表示され、予約切替領域425内の情報がONに設定されると予約画面内の予約情報領域404に白丸が表示される。ユーザは、予約切替領域425をタップすることによって、予約切替領域425内の「ON」、「OFF」を切替えることができる。運転設定領域426は、洗浄運転又は洗浄湯はり運転を選択するための浴槽タブ430と、湯はり運転又はおいだき運転を選択するための自動タブ432と、を含む。時間設定領域428は、予約時間を設定するための予約時間設定領域434と、予約運転を繰り返し実行させることを設定するための繰り返し設定領域436と、を含む。ユーザは、繰り返し設定領域436を操作することによって、予約運転を実行させる曜日を指定することができる。運転設定領域426では、運転が指定されていないタブの文字が灰色で示されており、運転が指定されているタブの文字が黒色(図13参照)で示されている。本ケースでは、ユーザは、「19:00」を予約時間として設定し、「月曜日、火曜日」を繰り返し情報として設定する。
【0052】
アプリ118は、ユーザによる自動タブ432の選択を受付けると、運転選択画面450を表示部102に表示させる。運転選択画面450は、湯はり運転及びおいだき運転のいずれをも選択しない非選択欄452(運転選択画面450において「なし」を含む欄)と、湯はり運転を選択するための第1の運転選択欄454(運転選択画面450において「自動」を含む欄)と、おいだき運転を選択するための第2の運転選択欄456(運転選択画面450において「おいだき」を含む欄)と、設定完了ボタン458と、を含む。ユーザによって非選択欄452、第1の運転選択欄454、及び、第2の運転選択欄456のうちのいずれかの欄が選択される場合に、選択された欄の右端部にチェックが付与される。本ケースでは、ユーザは第1の運転選択欄454を選択する。このため、第1の運転選択欄454の右端部にチェックが付与される。
【0053】
アプリ118は、ユーザによる設定完了ボタン458の選択を受付けると、図13の予約設定画面420Bを表示部102に表示させる。予約設定画面420Bは、運転設定領域426の自動タブ432の文字が黒色になっている点を除いて、図12の予約設定画面420Aと同様である。
【0054】
アプリ118は、ユーザによる完了ボタン424の選択を受付けると、予約画面400Bを表示部102に表示させる。アプリ118は、第1の予約時間「19:00」、繰り返し情報「月曜日、火曜日」、運転情報「湯はり運転」を第1の予約情報としてメモリ114に記憶する。予約画面400Bは、ユーザによって設定された第1の予約情報が予約情報領域404に追加されている点を除いて、図11の予約画面400Aと同様である。このようにして、ユーザは、アプリ118を利用して、湯はり運転を予約する。なお、ユーザは、予約画面400A、400Bにおいて、パネルヒータータブ312を選択することによって、暖房運転を含む第1の予約情報を登録することができる。また、ユーザは、予約画面400A、400Bにおいて、床暖房タブ314を選択することによって、床暖房運転を含む第1の予約情報を登録することができる。また、変形例では、図12の予約設定画面420Aの運転設定領域426が、浴室暖房運転、浴室乾燥運転、又は、浴室ミスト運転を選択するための選択部を含んでいてもよい。
【0055】
その後、アプリ118は、ユーザによって登録された第1の予約情報によって示される第1の予約時間「19:00」が到来すると、図14の通知画面700を表示部102に表示させる。通知画面700は、第1の予約時間「19:00」が到来したことを示すメッセージを含む。アプリ118は、ユーザによる通知画面700の選択を受付けると、問合画面710を表示部102に表示させる。問合画面710は、湯はり運転を実行するのか否かをユーザに問い合わせるためのメッセージ712と、実行ボタン714と、を含む。アプリ118は、ユーザによる実行ボタン714の選択を受付けると、サーバ200、ルータ12、及び、台所リモコン14を介して、第1の動作指示を給湯器18に送信する。一方、アプリ118は、ユーザによる実行ボタン714の選択を受付けない場合、第1の動作指示を送信しない。アプリ118は、問合画面710を表示させてから判定時間(例えば、2分)が経過しても、ユーザによる実行ボタン714の選択を受付けない場合に、問合画面710を表示部102から消去する。この場合、第1の動作指示を送信しない。また、アプリ118は、第1の予約情報が繰り返し情報「月曜日、火曜日」を含むと判断し、第1の予約情報を消去しない。なお、アプリ118は、第1の予約情報が繰り返し情報を含まない場合は、第1の予約情報を消去する。なお、アプリ118は、アプリ118によって表示される画面(例えば、図2の起動画面300A)が表示部102に表示されている状態において、第1の予約時間「19:00」が到来する場合、通知画面700を表示することなく、問合画面710を表示部102に表示させる。なお、第1の予約情報が、おいだき運転、洗浄運転、洗浄湯はり運転、浴室暖房運転、浴室乾燥運転、浴室ミスト運転、暖房運転、及び、床暖房運転のうちのいずれかの情報を含む場合、問合画面は、おいだき運転、洗浄運転、洗浄湯はり運転、浴室暖房運転、浴室乾燥運転、浴室ミスト運転、暖房運転、及び、床暖房運転のうちのいずれかの運転を実行するのか否かをユーザに問い合わせるためのメッセージと、実行ボタン714と、を含む。
【0056】
浴槽26の排水栓(図示省略)が開状態である場合、湯はり運転が実行されても浴槽26に湯を溜めることができない。即ち、湯が無駄に消費されてしまう。上記の構成によると、ユーザは、浴槽26の排水栓が確実に閉状態である場合に、実行ボタン714を選択し、浴槽26の排水栓が閉状態であること確実でない場合は、実行ボタン714を選択しない。従って、浴槽26の排水栓が閉状態である状態において、給湯器18に湯はり運転を実行させることができる。
【0057】
なお、図2のケースAに示されるように、アプリ118は、起動画面300Aにおいて自動ボタン324aが選択される場合、問合画面710(図14参照)を表示することなく、第1の動作指示を給湯器18に送信する。このため、起動画面300Aにおいて自動ボタン324aが選択される場合にも問合画面710(図14参照)が表示される構成と比較して、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0058】
(ケースF;図15
図15を参照して、図10図12のケースEの後の月曜日の朝に、ユーザが台所リモコン14を操作して、湯はり運転を予約するケースFについて説明する。なお、図15では、サーバ200、及び、ルータ12を省略している。
【0059】
ユーザは、T10において、台所リモコン14を操作して、湯はり運転の第2の予約時間「19:30」を入力する。なお、ユーザは、台所リモコン14を操作して、曜日情報を入力することはできない。この場合、台所リモコン14は、T12において、第2の予約時間「19:30」を第2の予約情報として台所リモコン14のメモリ(図示省略)に記憶する。
【0060】
時刻が「19:00」になると、アプリ118は、ユーザによって登録された第1の予約情報によって示される第1の予約時間「19:00」が到来したと判断し、T20において、通知画面700(図14参照)を表示部102に表示させる。そして、アプリ118は、T22において、ユーザによる通知画面700の選択を受付けると、T24において、問合画面710(図14参照)を表示部102に表示させる。アプリ118は、T26において、ユーザによる問合画面710上の実行ボタン714(図14参照)の選択を受付けると、T28において、サーバ200、ルータ12、及び、台所リモコン14を介して、第1の動作指示を給湯器18に送信する。
【0061】
給湯器18は、T28において、携帯端末100から第1の動作指示を受信すると、T30において、湯はり運転を実行する。
【0062】
時刻が「19:30」になると、台所リモコン14は、ユーザによって登録された第2の予約情報によって示される第2の予約時間「19:30」が到来したと判断し、T40において、湯はり運転の実行を指示する第2の動作指示を給湯器18に送信する。
【0063】
給湯器18は、T40において、台所リモコン14から第2の動作指示を受信すると、湯はり運転を実行中であると判断し、台所リモコン14から受信される第2の動作指示を無視する。具体的には、給湯器18は、台所リモコン14から第2の動作指示を受信した後に浴槽26に供給される湯量(以下では、「第2の供給湯量」と記載する)ではなく、第1の供給湯量が設定湯量になるまでの間、湯はり運転を実行する。なお、給湯器18は、最初に、台所リモコン14から第2の動作指示を受信し、その後に、携帯端末100から第1の動作指示を受信する場合に、携帯端末100から受信される第1の動作指示を無視する。この場合、給湯器18は、第1の供給湯量ではなく、第2の供給湯量が設定湯量になるまでの間、湯はり運転を実行する。
【0064】
給湯器18が、最初に受信される第1の動作指示をしてから第1の供給湯量が設定湯量になるまでの間、及び、後に受信される第2の動作指示を受信してから第2の供給湯量が設定湯量になるまでの間、湯はり運転を実行する構成の場合、浴槽26に供給される湯量が、ユーザが意図した湯量よりも多くなってしまう。上記の構成によると、携帯端末100に第1の予約情報が記憶されており、かつ、台所リモコン14に第2の予約情報が記憶されている場合に、給湯器18は、最初に受信される第1の動作指示又は第2の動作指示に基づいて、湯はり運転を実行する。従って、ユーザの意図通りに湯はり運転を実行させることができる。
【0065】
(本実施例の効果)
上述のように、遠隔操作システム2(「通信システム」の一例)は、湯はり運転(「第1の動作運転」の一例)を実行可能な給湯器18及び浴槽26(「第1の熱機器ユニット」の一例)と、床暖房運転(「第2の動作運転」の一例)を実行可能な床暖房22(「第2の熱機器ユニット」の一例)と、アプリ118がインストールされている携帯端末100と、を備える。以下では、給湯器18及び浴槽26を総称して、「給湯ユニット」と記載する。携帯端末100は、起動画面300A(「第1の画面」の一例)と第1の操作画面340(「第2の画面」の一例)とを選択的に表示可能である。起動画面300Aは、給湯ユニットに湯はり運転を実行させるための自動ボタン324a(「第1の操作手段」の一例)を含む画面を表示させるための風呂タブ310(「第1のタブ」の一例)、及び、床暖房22に床暖房運転を実行させるためのオンオフボタン352a(「第2の操作手段」の一例)を含む画面を表示させるための床暖房タブ314(「第2のタブ」の一例)を含む設備タブ領域302と、自動ボタン324aを含む操作領域304A(「第1の操作領域」の一例)と、を含む。第1の操作画面340は、設備タブ領域302と、オンオフボタン352aを含む操作領域304B(「第2の操作領域」の一例)と、含む。携帯端末100は、起動画面300Aが表示されている状態において、ユーザによって自動ボタン324aが選択される場合に、給湯ユニットに湯はり運転を実行させるための第1の動作指示(「第1の運転指示」の一例)を給湯ユニットに送信する。携帯端末100は、第1の操作画面340が表示されている状態において、ユーザによってオンオフボタン352aが選択される場合に、床暖房22を実行させるための第1の動作指示(「第2の運転指示」の一例)を床暖房22に送信する。携帯端末100は、風呂タブ310が選択されていることを示す情報がメモリ114に記憶されている状態において、起動指示を取得する場合に、起動画面300Aを表示し、起動画面300Aが表示されている状態において、ユーザによって、設備タブ領域302に含まれる床暖房タブ314が選択される場合に、起動画面300Aに代えて、第1の操作画面340を表示する。給湯ユニットは、携帯端末100から第1の動作指示が取得される場合に、湯はり運転を実行する。床暖房22は、携帯端末100から第1の動作指示が取得される場合に、床暖房運転を実行する。上記の構成によると、ユーザは、携帯端末100にインストールされているアプリ118を起動させるための操作を実行した後に表示される起動画面300Aにおいて、自動ボタン324aを選択することができる。即ち、ユーザは、風呂タブ310を選択する操作を行わなくても、自動ボタン324aを選択することができ、それによって、給湯ユニットに湯はり運転を実行させることができる。従って、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0066】
また、携帯端末100は、ユーザによって、起動指示を取得する場合に表示させる画面に関連する画面情報テーブル120が設定される場合に、画面情報テーブル120をメモリ114に記憶させる。携帯端末100は、風呂タブ310が選択されていることを示す情報がメモリ114の画面情報テーブル120に記憶されている状態において、起動指示を取得する場合に、起動画面300Aを表示し、床暖房タブ314が選択されていることを示す情報がメモリ114の画面情報テーブル120に記憶されている状態において、起動指示を取得する場合に、設備タブ領域302と、オンオフボタン352aを含む操作領域304Bと、を含む起動画面300B(「第2の画面」の一例)を表示し、起動画面300Bが表示されている状態において、ユーザによって、設備タブ領域302に含まれる風呂タブ310が選択される場合に、起動画面300Bに代えて、設備タブ領域302と、自動ボタン324aを含む操作領域304Aと、を含む画面(「第1の画面」の一例)を表示する。上記の構成によると、ユーザは、携帯端末100に記憶される画面情報テーブル120の設定を変更することによって、起動画面に表示されるボタンなどを切替えることができる。このため、ユーザは、起動直後に、給湯ユニット及び床暖房22のうち利用頻度が高いユニットに対応するボタンを含む起動画面を表示させることができる。従って、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0067】
以上、実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上述した実施例の変形例を以下に列挙する。
【0068】
(第1変形例)「第1の熱機器ユニット」、「第2の熱機器ユニット」は、給湯ユニット、床暖房22に限定されない。「第1の熱機器ユニット」、「第2の熱機器ユニット」は、給湯ユニット、床暖房22、パネルヒーター20、及び、衣類乾燥機28(図1参照)のうちの2個であればよい。
【0069】
(第2変形例)アプリ118は、第1予約情報によって示される第1の予約時間「19:00」よりも第1の所定時間(例えば5分)前になる場合に、図14の通知画面700を表示部102に表示させてもよい。本変形例では、アプリ118は、ユーザによる実行ボタン714の選択を受付けた後に、第1の予約時間「19:00」になる場合に、第1の動作指示を給湯器18に送信する。
【0070】
(第3変形例)ユーザは、アプリ118を操作して、現在から所定時間(例えば、6時間)後に湯はり運転を実行させるためのタイミング情報を含む第1の予約情報を携帯端末100に記憶させてもよい。この場合は、ユーザは、アプリ118を操作して所定時間を設定する。
【0071】
(第4変形例)台所リモコン14は、第2の予約情報を記憶できなくてもよい。別の変形例では、台所リモコン14は、第2の予約時間よりも第2の所定時間(例えば、5分)前になる場合に、第2の動作指示を給湯器18に送信してもよい。本変形例では、給湯器18は、台所リモコン14から第2の動作指示を受信した後に、第2の予約時間に、第1の動作指示に対応する運転を実行する。
【0072】
(第5変形例)ユーザが、メモリ114の画面情報テーブル120において、タブ名に関連付けられている対象設備装置を設定可能であってもよい。例えば、ユーザが、タブ名「床暖房」に関連付けられている対象設備装置を「第1床暖房」及び「第2床暖房」から「第1床暖房」のみに変更可能であってもよい。この場合、図16に示すように、起動画面300Bは、床暖房22bに対応する情報(即ち、オンオフボタン356a、及び、切替ボタン356b)を含まない。なお、この場合、ユーザは、新たなタブ名「第2種の床暖房」を画面情報テーブル120に登録すると共に、対象設備装置「第2床暖房」をタブ名「第2種の床暖房」に関連付けるとよい。この場合の設備タブ領域302は、風呂タブ310と、パネルヒータータブ312と、床暖房タブ314と、タブ名「第2種の床暖房」に対応する第2種床暖房タブと、を含むようになる。本変形例では、床暖房タブ314が、「第1のタブ」の一例である。上記の構成によると、ユーザは、床暖房タブ314に関連付けられる床暖房を自由に設定することができる。この場合、ユーザは、床暖房22bの利用頻度よりも床暖房22aの利用頻度の方が高い場合に、オンオフボタン354a(「第1の操作手段」の一例)のみを含む起動画面300B(「第1の画面」の一例)を表示させることができる。従って、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0073】
(第6変形例)画面情報テーブル120が、湯はり運転、おいだき運転等の対象運転を含んでいてもよい。そして、ユーザが、メモリ114の画面情報テーブル120において、タブ名に関連付けられている対象運転情報を設定可能であってもよい。例えば、ユーザが、タブ名「風呂」に関連付けられている対象運転情報を「湯はり運転」、「おいだき運転」、「洗浄運転」、「洗浄湯はり運転」、「浴室暖房運転」、「浴室乾燥運転」、「涼風運転」、「換気運転」、及び、「浴室ミスト運転」から、「洗浄湯はり運転」を消去可能であってもよい。この場合、図17に示すように、起動画面300Aは、洗浄湯はり運転に対応する洗浄湯はりボタン324dを含まない。なお、この場合、ユーザは、新たなタブ名「第2風呂」を画面情報テーブル120に登録すると共に、対象運転「洗浄湯はり運転」をタブ名「第2風呂」に関連付けるとよい。この場合の設備タブ領域302は、風呂タブ310と、パネルヒータータブ312と、床暖房タブ314と、タブ名「第2風呂」に対応する第2風呂タブと、を含むようになる。上記の構成によると、ユーザは、風呂タブ310に関連付けられる運転を自由に設定することができる。この場合、ユーザは、湯はり洗浄運転(「第3の動作運転」の一例)の利用頻度よりも湯はり運転の利用頻度の方が高い場合に、自動ボタン324aのみを含む起動画面300Aを表示させることができる。従って、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0074】
(第7変形例)設備タブ領域302に含まれるタブの数は3個に限定されず、2個であってもよいし、4個以上であってもよい。
【0075】
(第8変形例)図7の設定画面530において、起動画面に対応するタブを選択可能な構成であってもよい。例えば、ユーザによって、設定画面530上の風呂選択部550、パネルヒーター選択部552、及び、床暖房選択部554のうちのいずれかの選択部が選択されることによって、選択済みの選択部にチェックが付与される構成であってもよい。この場合、画面情報テーブル120は、タブ名及び対象設備装置に関連付けて、起動画面情報を記憶していればよい。起動画面情報は、例えば、当該情報に対応付けられている対象設備装置に対応する操作領域を含む起動画面を表示させるための情報を示す「ON」と、当該情報に対応付けられている対象設備装置に対応する操作領域を含む起動画面を表示させないための情報を示す「OFF」と、のうちのいずれかを示す。また、別の変形例では、図7の設定画面530において、風呂選択部550、パネルヒーター選択部552、及び、床暖房選択部554に、設備タブ領域302の各タブ310、312、314が左から並ぶ順番を示す情報を入力可能であってもよい。
【0076】
(第9変形例)アプリ118は、アプリ118が終了する直前に表示されていた画面で選択されていたタブを、次の起動時の起動画面において選択されるタブとして記憶してもよい。
【0077】
(第10変形例)画面情報テーブル120が、携帯端末100とは異なる装置のメモリ(例えば、サーバ200のメモリ)に記憶されていてもよい。本変形例では、異なる装置のメモリが、「メモリ」の一例である。
【0078】
(第11変形例)携帯端末100は、サーバ200、及び、台所リモコン14のうちの少なくとも1個の装置を介さずに、第1の動作指示を給湯器18に送信してもよい。
【0079】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0080】
2 :遠隔操作システム
4 :インターネット
10 :家屋
12 :ルータ
14 :台所リモコン
16 :浴室リモコン
18 :給湯器
20a、20b:パネルヒーター
22a、22b:床暖房
24 :浴室暖房乾燥機
26 :浴槽
28 :衣類乾燥機
100 :携帯端末
102 :表示部
104 :操作部
106 :通信I/F
110 :制御部
112 :CPU
114 :メモリ
116 :OSプログラム
118 :アプリケーションプログラム
120 :画面情報テーブル
200 :サーバ
300A、300B、300C:起動画面
302 :設備タブ領域
304A、304B、304C:操作領域
306 :アイコン領域
310 :風呂タブ
312 :パネルヒータータブ
314 :床暖房タブ
320 :動作情報領域
322 :湯はり設定領域
322a :温度設定ボタン
322b :湯量設定ボタン
324 :給湯器操作領域
324a :自動ボタン
324b :ボタン
324c :洗浄ボタン
324d :洗浄湯はりボタン
330 :操作アイコン
332 :タイマーアイコン
334 :履歴アイコン
336 :アカウントアイコン
340 :第1の操作画面
350 :動作情報領域
352 :全体操作領域
352a :オンオフボタン
354 :第1の暖房操作領域
354a :オンオフボタン
354b :切替ボタン
356 :第2の暖房操作領域
356a :オンオフボタン
356b :切替ボタン
360 :第2の操作画面
370 :動作情報領域
372 :全体操作領域
372a :オンオフボタン
374 :第1のヒーター操作領域
374a :オンオフボタン
374b :切替ボタン
376 :第2のヒーター操作領域
376a :オンオフボタン
376b :切替ボタン
380 :第3の操作画面
400A、400B:予約画面
404 :予約情報領域
408 :追加ボタン
420A、420B:予約設定画面
422 :戻るボタン
424 :完了ボタン
425 :予約切替領域
426 :運転設定領域
428 :時間設定領域
430 :浴槽タブ
432 :自動タブ
434 :予約時間設定領域
436 :繰り返し設定領域
450 :運転選択画面
452 :非選択欄
454 :第1の運転選択欄
456 :第2の運転選択欄
458 :設定完了ボタン
500 :アカウント画面
502 :ユーザID欄
504 :設定領域
510 :設定ボタン
530 :設定画面
540 :戻るボタン
542 :設定領域
550 :風呂選択部
552 :パネルヒーター選択部
554 :床暖房選択部
700 :通知画面
710 :問合画面
712 :メッセージ
714 :実行ボタン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15
図16
図17