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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024047938
(43)【公開日】2024-04-08
(54)【発明の名称】机安定器具
(51)【国際特許分類】
   A47B 91/12 20060101AFI20240401BHJP
【FI】
A47B91/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022153717
(22)【出願日】2022-09-27
(71)【出願人】
【識別番号】522381111
【氏名又は名称】平栗 花
(74)【代理人】
【識別番号】100205523
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 浩也
(72)【発明者】
【氏名】平栗 花
【テーマコード(参考)】
3B069
【Fターム(参考)】
3B069HA05
(57)【要約】
【課題】机のガタツキを防ぐために、従来の耐震マットは、一度貼ったら取り外しができず使いまわしができないという欠点があり、ゴム製のドアストッパーは、重いドアの動作を止める目的であるため、学校の机の下に挟み込むにはおおきく、重量的にも持ち運びには不便であった。
【解決手段】
前記課題を解決するために、机のがたつきを防止し、安定させる器具であって、斜度が付いた円形の底部と、前記底部の縁を囲む枠部と、前記枠部には机の脚部を差し込むための開口部と、前記底部の表面には、二カ所以上の溝部と、を備えることを特徴とする机安定器具を用いることによって、使いまわしができるだけでなく、重量的にも軽量で持ち運びし易くなる。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
机のがたつきを防止し、安定させる器具であって、
斜度が付いた円形の底部と、
前記底部の縁を囲む枠部と、
前記枠部には机の脚部を差し込むための開口部と、
を備えることを特徴とする机安定器具。
【請求項2】
前記底部の表面には、二カ所以上の溝部と、
を備えることを特徴とする請求項1の机安定器具。
【請求項3】
前記枠部に紐を通すことを目的とする孔部と、
を備えることを特徴とする請求項1の机安定器具。
【請求項4】
器具全体が、高分子材料で構成されている、
ことを特徴とする、請求項1の机安定器具。
【請求項5】
前記高分子材料は、ゴム、ポリプロピレン、ポリエチレン、ウレタン、又はアクリルの発泡体である、
事を特徴とする請求項3に記載の机安定器具。



【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、学校又は塾の机のがたつきを防止し、安定させる器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、学校又は塾で使用する学習机は、ガタツキが発生する不安定なものが多く、授業や試験中に机がガタガタと動き、集中しづらい状況であった。
このがたつきを防止し安定させるには、手作りの段ボールの端切れ、又はガムテープを巻いた物を机の脚に挟んでいたが、これを代用する器具物品としては、地震の際に家具転倒防止用のゲル状の耐震マット、又はゴム製ドアストッパーがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【非特許文献1】プロセブン株式会社製製造耐震マット(https://www.pro-7.co.jp/product/)
【非特許文献2】株式会社エスコ製ドアストッパー(https://www.esco-net.com/wcs/escort/items/ItemDetail/EA951FA-23)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記耐震マットは、一度貼ったら取り外しができず使いまわしができないという欠点があり、前記ゴム製のドアストッパーは、重いドアの動作を止める目的であるため、学校の机の下に挟み込むにはおおきく、重量的にも持ち運びには不便であった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、机のがたつきを防止し、安定させる器具であって、斜度が付いた円形の底部と、前記底部の縁を囲む枠部と、前記枠部には机の脚部を差し込むための開口部と、を備えることを特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、使いまわしができるだけでなく、重量的にも軽量で持ち運びし易い、机安定器具を提供することが可能となる。また形状的に丸型の枠部を設けているため、机の脚部がより安定する。さらに差し込みやすい形状であり、授業や試験の前に素早く、机の脚の下に差し込むことが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の実施形態に係る机安定器具の正面からの斜視図である。
図2】本発明の実施形態に係る机安定器具の側面からの斜視図である。
図3】本発明の実施形態に係る机安定器具の平面図である。
図4】本発明の実施形態に係る机安定器具の平面図である。
図5】本発明の実施形態に係る机安定器具のA-A断面図である。
図6】本発明の実施形態に係る机安定器具の使用方法を示す詳細図である。
図7】本発明の実施形態に係る机安定器具の使用方法を示す全体図である。
図8】本発明の実施形態に係る机安定器具に紐を通した図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な変形が可能である。さらに、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0009】
<実施形態>
まず、本発明に係る机安定器具1の形状、素材等を図1乃至図5を用いて説明する。図1は本発明の実施形態に係る机安定器具の正面からの斜視図、図2は本発明の実施形態に係る机安定器具の側面からの斜視図、図3及び図4は本発明の実施形態に係る机安定器具の平面図、並びに図5は本発明の実施形態に係る机安定器具のA-A断面図である。
【0010】
図1乃至図5に示す通り、机安定器具1は、斜度が付いた円形の底部2を備える。底部2は、平面図である図4のA-A部で切断した断面図である。図5に示すように、斜度Rを備える。斜度Rの角度は特に定めないが、1度乃至45度、望ましくは5度乃至40度、さらに望ましくは10度乃至30度である。
【0011】
底部2は、図に示す通り、二か所以上の溝部5を設けてもよい。溝部5を設けた場合、摩擦力が増し、机6の脚部7がズレにくくなる効果が生まれる。図示では底部2の一部のみ溝部5を設けているが、底部2全面に設けても良いし、全く設けなくても良い。
【0012】
図1乃至図4に示す通り、机安定器具1の底部2の縁には、縁を囲む枠部3を備える。枠部3は、机6の脚部7の周囲を囲むことによって、より机6を安定させることが可能となる。縁部3の幅EGの大きさは、机6を安定する目的を果たすことができれば特に定めないが、1mm乃至10mm、望ましくは2mm乃至8mm、さらに望ましくは3mm乃至5mmである、。
【0013】
図1乃至図4に示す通り、机安定器具1の枠部3には机6の脚部7を差し込むための開口部OPを設ける。開口部OPの大きさは特に定めないが、様々なタイプの机6の脚部7が差し込めることが望ましい。
【0014】
図1乃至図5に示す通り、枠部3には、紐を通すことを目的とする孔部4を設けても良い。孔部4には紐8等を通して、通学カバンに吊り下げることが可能となり、持参忘れを防止することができる。さらに自分専用の机安定器具1がわかるように、紐8の色及び本体の色を数種類設けても良い。孔部3の直径は、紐8が通る大きさであればよく、特に定めない。
【0015】
机安定器具1の全長D及び全高Hは特に定めないが、持ち運びを鑑みると、全長Dは、20mm乃至150mm、望ましくは30mm乃至100mm、さらに望ましくは40mm乃至80mmである。また、全高Hは、10mm乃至100mm、望ましくは15mm乃至60mm、さらに望ましくは20mm乃至50mmである。
【0016】
机安定器具1の材質は、高分子材料で構成されているのが望ましいが、金属、木製等でもよく、特に定めない。高分子材料の具体例としては、ゴム、ポリプロピレン、ポリエチレン、ウレタン、又はアクリルの発泡体である。
【0017】
<実施方法>
次に図6乃至図8を用いて、本発明に係る机安定器具1の実施方法を示す。図6は本発明の実施形態に係る机安定器具の使用方法を示す詳細図、及び図7は本発明の実施形態に係る机安定器具の使用方法を示す全体図である。
【0018】
(ステップS1)
まず図6に示すように、椅子6のガタつきの原因となっている脚部7を探し、机安定器具1の開口部OPから脚部7の下に差し込む。
【0019】
(ステップS2)
差し込むと、図7に示すように、机のガタツキを防止することが可能となる。
【0020】
(ステップS3)
持ち運ぶ際は、図8に示すように、孔部4に紐8等を通して、キーホルダーのようにカバン等に取り付けて持ち運ぶことが可能となる。
【符号の説明】
【0021】
1...机安定器具
2...底部
3...枠部
4...孔部
5...溝部
6...机
7...机脚部
8...紐
D...机安定器具全長
EG...枠部幅
H...机安定器具全高
OP...開口部
R...底部斜度
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8