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特開2024-47952設定装置、設定方法、及び設定プログラム
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  • 特開-設定装置、設定方法、及び設定プログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024047952
(43)【公開日】2024-04-08
(54)【発明の名称】設定装置、設定方法、及び設定プログラム
(51)【国際特許分類】
   F24F 11/523 20180101AFI20240401BHJP
【FI】
F24F11/523
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022153737
(22)【出願日】2022-09-27
(71)【出願人】
【識別番号】000006666
【氏名又は名称】アズビル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉田 友子
【テーマコード(参考)】
3L260
【Fターム(参考)】
3L260BA73
3L260EA06
3L260FA20
3L260GA01
3L260GA12
(57)【要約】
【課題】居室等の空調制御において、現在の温度設定器に対する指示状況を確認することができ、かつ、バックライトなどの照明機器を使用することなく視認性の良い指示状況の表示を行うこと。
【解決手段】設定装置10は、受付け部12aと角度制御部12bとを備える。受付け部12aは、外形が任意の方向を示す形状の操作部の回転角度に基づき、温度設定の指示を受付ける。角度制御部12bは、上位機器20から受信した指示に応じて、操作部の回転角度の制御を行う。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外形が任意の方向を示す形状の操作部の回転角度に基づき、温度設定の指示を受付ける受付け部と、
上位機器から受信した指示に応じて、前記操作部の回転角度の制御を行う角度制御部と、
を備えることを特徴とする設定装置。
【請求項2】
前記受付け部は、前記操作部の回転角度の大きさに応じて、前記温度設定の指示の強度を受付ける
ことを特徴とする請求項1に記載の設定装置。
【請求項3】
前記受付け部によって受付けられた前記温度設定の指示の強度を表示する表示部をさらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載の設定装置。
【請求項4】
前記表示部は、現在の空調状況を表示する
ことを特徴とする請求項3に記載の設定装置。
【請求項5】
設定装置で実行される設定処理工程であって、
外形が任意の方向を示す形状の操作部の回転角度に基づき、温度設定の指示を受付ける受付け工程と、
上位機器から受信した指示に応じて、前記操作部の回転角度の制御を行う角度制御工程と、
を含むことを特徴とする設定方法。
【請求項6】
外形が任意の方向を示す形状の操作部の回転角度に基づき、温度設定の指示を受付ける受付け手順と、
上位機器から受信した指示に応じて、前記操作部の回転角度の制御を行う角度制御手順と、
をコンピュータに実行させるための設定プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、設定装置、設定方法、及び設定プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、居室フロアのエアーコンディショナーの温度を設定するための空調制御パネルが知られており、パネルのスイッチを操作することで好みの温度・風量に調節することができる。また、従来技術として、空調制御パネルに液晶モニターを搭載し、操作時に液晶モニターのバックライトが点灯することで、暗がりでも容易に温度設定の操作を行うことができるという技術が知られている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】“空調操作パネル|空調制御システム|田中電工株式会社TOP”、[online]、[令和4年8月31日検索]、インターネット<http://www.tei-tanaka.co.jp/products/hotelsystem/hvac/post_8.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記の従来技術では、指示が通ったというレスポンスが分からず、現在の温度設定器に対する指示状況を確認することができないという課題があった。また、バックライトが点灯することで視認性は良くなるが、暗い時間帯に常時バックライトが点灯することで、バックライトの寿命が問題となるという課題もあった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の設定装置は、外形が任意の方向を示す形状の操作部の回転角度に基づき、温度設定の指示を受付ける受付け部と、上位機器から受信した指示に応じて、操作部の回転角度の制御を行う角度制御部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、現在の温度設定器に対する指示状況を確認することができ、かつ、バックライトなどの照明機器を使用することなく視認性の良い指示状況の表示を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、実施形態に係る設定処理の概要を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る設定装置の構成を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態に係る設定処理における操作部の回転角度と温度設定の指示の強度との対応関係の具体例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る設定処理の具体例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る設定処理の具体例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る設定装置における設定処理の流れを示すフローチャートである。
図7図7は、設定プログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本願に係る設定装置、設定方法及び設定プログラムの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る設定装置、設定方法及び設定プログラムが限定されるものではない。
【0009】
〔1.システムの構成例〕
図1は、本実施形態に係る設定処理の概要を示す図である。設定装置10は、外形が任意の方向を示す形状の操作部の回転角度に基づき温度設定の指示を受付ける。そして、設定装置10は、受付けた指示を空調制御に関する上位機器20に送信する。その後、設定装置10は、上位機器20から受信した指示に応じて、操作部の回転角度の制御を行う。
【0010】
設定装置10は、まず、外形が任意の方向を示す形状の操作部の回転角度に基づき温度設定の指示を受付ける。例えば、設定装置10は、外形が三角形や矢印の形状となっている操作部の回転角度から、温度を上げる又は温度を下げるといった温度設定の指示を受付ける。
【0011】
そして、設定装置10は、受付けた温度設定についての指示を空調制御に関する上位機器20に送信する。例えば、設定装置10は、受付けた温度設定についての指示を、実際に空調の制御を行い、指示の通りに気温を上下させる処理を行う上位機器20に送信する。
【0012】
その後、設定装置10は、上位機器20からの指示の受信に応じて、操作部の回転角度の制御を行う。例えば、設定装置10は、上位機器20からの、温度設定の指示を気温に反映し終えたことによる、操作部の回転角度を温度設定指示を受付ける前の角度に戻すという指示の受信に応じて、指示の通りに操作部の回転角度を制御する。
【0013】
このようにして、設定装置10は、操作部の回転角度から温度設定の指示を受付け、受付けた指示を上位機器20に送信した後、温度設定の指示の反映後に上位機器20から送信される指示の受信に応じて、操作部の回転角度を制御する。その結果、設定装置10は、現在の温度設定器に対する指示状況を確認させることができ、かつ、バックライトなどの照明機器を使用することなく視認性の良い指示状況の表示を行うことができる。
【0014】
上位機器20は、設定装置10からの温度設定の指示を受信し、指示通りの気温に調整する処理を行う制御装置である。上位機器20は、例えば、上位機器20が測定した、又は他の気温測定装置が測定し上位機器20が受信した対象空間の気温情報が指示通りの気温となったか否かを判断し、指示通りの気温となった場合に、設定装置10に操作部の回転角度についての角度制御指示を送信する。なお、前述の設定温度と実際の気温の差の判定箇所は上位機器20に限らず、設定装置10や他の下位機器が行ってもよく、下位機器が判定箇所となる場合は、気温情報を上位機器20から下位機器に送信するものとする。
【0015】
〔2.設定装置10の構成〕
次に、図2を参照し、図1に示した設定装置10の構成を説明する。図2は、実施形態に係る設定装置の構成例を示す図である。図2に示すように、実施形態に係る設定装置10は、通信部11と、制御部12と、記憶部13とを有する。
【0016】
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部11は、上位機器20と有線又は無線で接続され、上位機器20との間で情報の送受信を行う。
【0017】
記憶部13は、例えば、RAM(Random Access Memory)やハードディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部13は、制御部12による各種処理に必要なデータ及びプログラムを格納するが、特に本発明に密接に関連するものとしては、温度設定情報記憶部13aと、表示情報記憶部13bとを有する。
【0018】
温度設定情報記憶部13aは、後述する受付け部12aにより受付けられる温度設定についての指示に関する情報について記憶する。例えば、温度設定情報記憶部13aは、操作部の回転角度から受付け部12aによって受付けられた温度設定の指示についての情報を記憶する。また、温度設定情報記憶部13aは、操作部の回転角度と温度設定の指示の強度との対応関係について記憶する。なお、前述の対応関係は、設定装置10による処理が行われる前に予め記憶されているものとする。
【0019】
ここで、図3を参照し、操作部の回転角度と温度設定の指示の強度の対応関係について説明する。図3は、実施形態に係る設定処理における操作部の回転角度と温度設定の指示の強度との対応関係の具体例を示す図である。例えば、設定装置10の操作部は、温度設定の指示を受付ける前は、横方向を示し回転角度は「0°」となっている。
【0020】
そして、設定装置10は、操作部が回転することにより温度設定の指示を受付けるが、その回転角度の大きさにより温度設定の指示の強度を受付ける。図3の例では、回転角度が「30°」大きくなるごとに「1℃」ずつ温度設定の指示の強度が変化するという対応関係が設定されている。
【0021】
つまり、設定装置10は、操作部が指示を受付ける前の「0°」の状態から上方向に「30°(+30°)」回転した場合は、「+1℃」の温度設定の指示を受付ける。一方、設定装置10は、操作部が指示を受付ける前の「0°」の状態から下方向に「60°(-60°)」回転した場合は、「-2℃」の温度設定の指示を受付ける。
【0022】
表示情報記憶部13bは、後述する表示部12cにより表示する情報について記憶する。例えば、表示情報記憶部13bは、後述する表示部12cにより表示される、現在の気温等についての情報を記憶する。なお、表示情報記憶部13bは、例えば、現在の気温について、設定装置10が上位機器20から定期的に情報を受信し格納することにより当該情報を記憶する。
【0023】
制御部12は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、設定装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部12は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により実現される。制御部12は、受付け部12a、角度制御部12bとを有し、必要に応じて、表示部12cを有してもよい。
【0024】
受付け部12aは、外形が任意の方向を示す形状の操作部の回転角度に基づき、温度設定の指示を受付ける。そして、受付け部12aは、受付けた情報を温度設定情報記憶部13aに格納する。例えば、受付け部12aは、外形が三角形や矢印などの任意の方向を示す形状である操作部の回転を、ジャイロセンサなどの回転角度を検出することができるセンサにより検出する。
【0025】
そして、例えば、受付け部12aは、操作部が回転したことにより上方向を示した場合は気温を上げる指示を受付け、操作部が下方向を示した場合は気温を下げる指示を受付ける。その後、受付け部12aは、受付けた温度設定の指示を温度設定情報記憶部13aに格納する。
【0026】
また、受付け部12aは、操作部の回転角度の大きさに応じて、温度設定の指示の強度を受付けてもよい。例えば、受付け部12aは、温度設定情報記憶部13aに記憶された、操作部の回転角度と温度設定の指示の強度との対応関係(図3参照)を参照し、検出した操作部の回転角度の大きさから温度設定指示とその強度とを受付ける。
【0027】
角度制御部12bは、上位機器20から受信した指示に応じて、操作部の回転角度の制御を行う。例えば、角度制御部12bは、上位機器20からの、操作部の回転角度を温度設定の指示を受付ける前の回転角度に戻すという指示を受信した場合に、操作部の回転角度を温度設定の指示を受付ける前と同様の横方向を示すように回転角度の制御を行う。なお、角度制御部12bは、例えば、モータを搭載することや、ぜんまいとばねとストッパーとで戻り機構を作ることなどにより、操作部の回転角度の制御を行う。
【0028】
表示部12cは、受付け部12aによって受付けられた温度設定の指示の強度を表示する。例えば、表示部12cは、温度設定情報記憶部13aに記憶された温度設定の指示の強度について、LED(Light Emitting Diode)等の照明器具を用いて表示する。
【0029】
また、表示部12cは、現在の空調状況を表示してもよい。例えば、表示部12cは、表示情報記憶部13bに記憶された、現在の気温等の空調状況についての情報を、LED等の照明器具や液晶を搭載することにより表示する。
【0030】
〔3.情報処理の具体例〕
ここで、図4及び図5を参照し、設定装置10による、温度設定の指示の受付処理から、上位機器20からの指示によって操作部の角度の制御を行う処理の具体例について説明する。図4及び図5は、実施形態に係る設定処理の具体例を示す図である。なお、図4は操作部の回転角度の大きさに応じて温度設定の指示の強度を受付ける処理を含む具体例を示し、図5は温度設定の指示の強度や現在の空調状況について表示する処理を含む具体例を示している。
【0031】
まず、図4を参照して処理の具体例について説明する。受付け部12aは、操作部の回転角度の大きさに応じて温度設定の指示の強度を受付ける。そして、通信部11は、受付けた温度設定の指示を上位機器20に送信する。図4の例では、操作部が下方向に60°の大きさで回転しているため、受付け部12aは、操作部の回転角度と温度設定の指示の強度との対応関係により、「気温を2℃下げる」という指示を受付ける。そして、通信部11は、受付けた「気温を2℃下げる」という指示を上位機器20に送信する。
【0032】
その後、角度制御部12bは、上位機器20からの指示によって、操作部の回転角度の制御を行う。図4の例では、空調制御を行う上位機器20は、「気温を2℃下げる」という温度設定の指示を反映した後、設定装置10に操作部の回転角度を温度設定の指示を受付ける前の回転角度に戻すという指示を送信する。当該指示を設定装置10が受信したとき、角度制御部12bは、操作部の回転角度を指示の受付前に戻すように角度制御を行う。これにより、設定装置10は、温度設定の指示が反映された後に、操作部が受付け前の角度に戻ることで、現在の温度設定についての指示状況を示すことができるという効果を奏する。
【0033】
次に、図5を参照して処理の具体例について説明する。表示部12cは、温度設定の指示の受付け前から現在の空調状況について表示する。そして、受付け部12aは、操作部の回転角度の大きさに応じて温度設定の指示の強度を受付け、表示部12cは、受付けた温度設定の指示の強度を現在の空調状況と併せて表示する。
【0034】
図5の例では、表示部12cは、温度設定の指示の受付前から、現在の気温「27℃」を液晶等により表示する。そして、受付け部12aは、図4の例と同様に、操作部が下方向に60°の大きさで回転しているため、操作部の回転角度と温度設定の指示の強度との対応関係により、「気温を2℃下げる」という指示を受付ける。また、表示部12cは、受付けた「気温を2度下げる」という温度設定の指示の強度である「-2℃」を現在の気温「27℃」と併せて表示する。
【0035】
その後、通信部11は、受付けた温度設定の指示を上位機器20に送信し、角度制御部12bは、上位機器20からの指示によって、操作部の回転角度の制御を行う。また、表示部12cは、上位機器20による温度設定の指示の反映後、反映後の空調状況について表示する。
【0036】
図5の例では、通信部11は、受付けた「気温を2度下げる」という温度設定の指示を上位機器20に送信する。上位機器20は、「気温を2℃下げる」という温度設定の指示を反映した後、設定装置10に操作部の回転角度を温度設定の指示を受付ける前の回転角度に戻すという指示を送信する。当該指示を設定装置10が受信したとき、角度制御部12bは、操作部の回転角度を指示の受付前に戻すように角度制御を行う。また、表示部12cは、上位機器20は、「気温を2℃下げる」という温度設定の指示を反映した後、反映後の気温である「25℃」を表示する。
【0037】
これにより、設定装置10は、温度設定の指示が反映された後に、操作部が受付け前の角度に戻ることで、現在の温度設定についての指示状況を示すことができ、また、現在の空調状況と温度設定の指示の強度についても表示することができるという効果を奏する。
【0038】
〔4.情報処理装置の情報処理の一例〕
次に、図6を用いて、設定装置10の設定処理について説明する。図6は、実施形態に係る情報処理装置における情報処理の流れを示すフローチャートである。受付け部12aは、例えば温度設定の指示を受付ける(ステップS101)。
【0039】
受付け部12aが温度設定の指示を受付けた場合(ステップS101;Yes)、通信部11は、受付けた指示を上位機器20に送信する(ステップS102)。一方、設定装置10は、受付け部12aが温度設定の指示を受付けていない場合(ステップS101;No)、温度設定の指示を受付けるまで待機する。そして、角度制御部12bは、上位機器20からの指示に応じて、操作部の回転角度を制御する(ステップS103)。
【0040】
〔5.実施形態の効果〕
前述してきたように、本実施形態に係る設定装置10は、外形が任意の方向を示す形状の操作部の回転角度に基づき、温度設定の指示を受付ける受付け部12aと、上位機器20から受信した指示に応じて、操作部の回転角度の制御を行う角度制御部12bとを備える。
【0041】
受付け部12aは、例えば、外形が三角形や矢印などの任意の方向を示す形状の操作部の回転角度に基づき、「気温を上げる」または「気温を下げる」といった温度設定の指示について受付ける。また、角度制御部12bは、上位機器20からの温度設定の指示の反映後による、操作部の回転角度を元に戻すという指示により、操作部の回転角度を温度設定の指示の受付け前に戻す。
【0042】
これにより、設定装置10は、外形が任意の方向を示す操作部が指し示す方向と、温度設定の指示が反映された後に操作部が元に戻るということにより、現在の温度設定器に対する指示状況を確認させることができ、かつ、バックライトなどの照明機器を使用することなく視認性の良い指示状況の表示を行うことができるという効果を奏する。
【0043】
また、設定装置10の受付け部12aは、操作部の回転角度の大きさに応じて、温度設定の指示の強度を受付ける。これにより、設定装置10は、操作部の回転角度の大きさを調節させることにより、温度設定の指示の強度を調節させることができるという効果を奏する。
【0044】
さらに、設定装置10の表示部12cは、受付け部12aによって受付けられた温度設定の指示の強度を表示する。これにより、設定装置10は、表示部12cが温度設定の指示の強度を表示することにより、現在の温度設定の指示とその強度とを確認させることができるという効果を奏する。
【0045】
また、設定装置10の表示部12cは、現在の気温等の空調状況を表示する。これにより、設定装置10は、表示部12cが温度設定の指示の強度と、現在の気温等の空調状況とを表示することにより、現在の温度設定の指示とその強度とに加え、現在の気温等の空調状況についても確認させることができるという効果を奏する。
【0046】
[6.ハードウェア構成]
前述した実施形態に係る設定装置10は、例えば、図7に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図7は、設定装置10の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、補助記憶装置1400、通信I/F(インタフェース)1500、入出力I/F(インタフェース)1600が、バス1800により接続された形態を有する。
【0047】
CPU1100は、ROM1300又は補助記憶装置1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0048】
補助記憶装置1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、および、係るプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信I/F1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
【0049】
CPU1100は、入出力I/F1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入出力装置1700を制御する。CPU1100は、入出力I/F1600を介して、入出力装置1700からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータについて入出力I/F1600を介して入出力装置1700へ出力する。
【0050】
例えば、コンピュータ1000が本実施形態に係る設定装置10として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部12の機能を実現する。
【0051】
[7.その他]
前述の実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0052】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の通り構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【0053】
前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述してきた実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0054】
また、前述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」等に読み替えることができる。例えば、制御部は、制御手段や制御回路に読み替えることができる。
【0055】
以上、本発明の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【符号の説明】
【0056】
10 設定装置
11 通信部
12 制御部
12a 受付け部
12b 角度制御部
12c 表示部
13 記憶部
13a 温度設定情報記憶部
13b 表示情報記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7