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特開2024-47997蒸気式伝導伝熱乾燥装置における伝熱部材の予防保全方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024047997
(43)【公開日】2024-04-08
(54)【発明の名称】蒸気式伝導伝熱乾燥装置における伝熱部材の予防保全方法
(51)【国際特許分類】
   F26B 25/00 20060101AFI20240401BHJP
   F26B 17/20 20060101ALI20240401BHJP
【FI】
F26B25/00 C
F26B17/20 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022153811
(22)【出願日】2022-09-27
(71)【出願人】
【識別番号】000149310
【氏名又は名称】株式会社大川原製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100086438
【弁理士】
【氏名又は名称】東山 喬彦
(74)【代理人】
【識別番号】100217168
【弁理士】
【氏名又は名称】東山 裕樹
(72)【発明者】
【氏名】山崎 日出夫
(72)【発明者】
【氏名】山本 岳身
(72)【発明者】
【氏名】八木 翼
【テーマコード(参考)】
3L113
【Fターム(参考)】
3L113AA06
3L113AB05
3L113AC05
3L113AC67
3L113AC80
3L113AC81
3L113BA02
3L113BA36
3L113CA02
3L113CA20
3L113CB37
3L113DA22
(57)【要約】
【課題】蒸気式伝導伝熱乾燥装置及びその周辺機器に対して、各種センサを設置し、処理量や蒸発量のバランスを常に監視することで、オペレータによって異常が確認される前の適正な時期での点検整備すなわち予防保全を行うことのできる、新規な蒸気式伝導伝熱乾燥装置における伝熱部材の予防保全方法の開発を技術課題とした。
【解決手段】伝熱部材を具えた軸体113を本体シェル10内に配し、この伝熱部材の内部に加熱用蒸気Vを流すとともに回転させ、前記本体シェル10内に投入口101から投入された被処理物Pを、本体シェル10内に滞留させつつ前記軸体113とともに回転する伝熱部材に接触させて乾燥させ、得られた乾燥品Dを溢出口102から排出する蒸気式伝導伝熱乾燥装置を対象とした予防保全方法であって、この方法は、前記伝熱部材の内部に流す加熱用蒸気Vの状況を基に、伝熱部材の異常を把握するものであることを特徴として成る。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
伝熱部材を具えた軸体を本体シェル内に配し、この伝熱部材の内部に加熱用蒸気を流すとともに回転させ、
前記本体シェル内に投入口から投入された被処理物を、本体シェル内に滞留させつつ前記軸体とともに回転する伝熱部材に接触させて乾燥させ、得られた乾燥品を溢出口から排出する蒸気式伝導伝熱乾燥装置を対象とした予防保全方法であって、
この方法は、前記伝熱部材の内部に流す加熱用蒸気の状況を基に、伝熱部材の異常を把握するものであることを特徴とする蒸気式伝導伝熱乾燥装置の予防保全方法。
【請求項2】
前記伝熱部材の内部に流す加熱用蒸気の状況は漏れ状況であり、
伝熱部材内から本体シェル内への加熱用蒸気の漏れを検知し、
これを伝熱部材の異常として把握するものであることを特徴とする請求項1記載の蒸気式伝導伝熱乾燥装置の予防保全方法。
【請求項3】
前記伝熱部材の内部に流す加熱用蒸気の状況は汚染状況であり、
伝熱部材から排出される加熱用蒸気のドレンに対する被処理物の混入を加熱用蒸気の汚染として検知し、
これを伝熱部材の異常として把握するものであることを特徴とする請求項1記載の蒸気式伝導伝熱乾燥装置の予防保全方法。
【請求項4】
被処理物量F1と、乾燥品量F2とから蒸発量Wを、式.W=F1-F2から導出し、
この蒸発量Wと凝縮水量FIQ3とから蒸気漏れ量Lを、式.L=FIQ3-Wから導出し、
この蒸気漏れ量Lの値が、事前に設定した警報設定値以上になったときに警報を出力することを特徴とする請求項2記載の蒸気式伝導伝熱乾燥装置の予防保全方法。
【請求項5】
前記被処理物量F1及び凝縮水量FIQ3は実測値であり、
これら実測値を用いたマスバランス計算により、前記蒸気漏れ量Lを導出することを特徴とする請求項4記載の蒸気式伝導伝熱乾燥装置の予防保全方法。
【請求項6】
前記伝熱部材から排出された加熱用蒸気のドレンに対する被処理物の混入状況を、ドレン中の被処理物の存在もしくは存在量により検知し、
存在を検知したとき、もしくは存在量が所定値以上になったときに、警報を出力することを特徴とする請求項3記載の蒸気式伝導伝熱乾燥装置の予防保全方法。
【請求項7】
前記ドレン中の被処理物の存在もしくは存在量は、サンプリング測定されることを特徴とする請求項6記載の蒸気式伝導伝熱乾燥装置の予防保全方法。
【請求項8】
前記ドレン中の被処理物の存在もしくは存在量は、ドレンを搬送するポンプの一次側に具えられたフィルタと、前記ポンプの二次側に具えられた圧力センサとの組合せにより、当該圧力センサの圧力の低下として検出されることを特徴とする請求項6記載の蒸気式伝導伝熱乾燥装置の予防保全方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は泥状・ケーク状・粉粒状等の材料の乾燥に好適な蒸気式伝導伝熱乾燥装置に関するものであって、特に伝熱部材の内部に流す加熱用蒸気の状況を基に、装置異常を把握するものであることを特徴とする蒸気式伝導伝熱乾燥装置における伝熱部材の予防保全方法に係るものである。
【背景技術】
【0002】
近時、環境保全の取り組みが盛んになってきており、企業等にあっては、生ごみ、食品加工残渣等の一般廃棄物や、下水汚泥等を乾燥・濃縮して、減量・腐敗防止を図ったうえで再資源化や処分を行っている。
【0003】
このような汚泥等の乾燥に供される装置の一つとして、蒸気式伝導伝熱乾燥装置1がある。この装置は例えば図2に示すように、本体シェル10内に伝熱部として多管式加熱管11が具えられ、この多管式加熱管11を、その内部に加熱用蒸気Vを流すとともに回転させ、このものに被処理物Pを接触させて水分を蒸発させる装置である(例えば特許文献1参照)。
そして投入口101から本体シェル10内に供給された被処理物Pは、リフタ117によって掻き上げられ、乾燥が進行しながら溢出口102側に移動するものであり、所望の水分値となった状態で溢出口102からダクト102bを経由して、乾燥品Dとして外部に排出されることとなる。
【0004】
そしてこのような蒸気式伝導伝熱乾燥装置1の伝熱部材(多管式加熱管11)においては、長期間運用されることでシール部(Оリング11R)に経年劣化による微小な隙間が生じてしまうことは避けられない。
また極めて稀なケースではあるが、伝熱部材(多管式加熱管11)に対して運転上で想定以上の応力が加わった場合には、機械装置である以上、不可避的に管板111とチューブ11Tの圧接部に微小な隙間を生じてしまうこともあり、これらの個所から加熱用蒸気Vが本体シェル10内に漏れ出してしまうことがある。
【0005】
このため定期的な点検整備が行われる(労働安全衛生法施行令で規定される第二種圧力容器の場合、1回/年の定期点検)他、オペレータによる運転管理の中で、通常と異なる運転状況が確認された場合には点検整備が行われている。
しかしながら、このように異常が確認されたときには、既に損耗(その多くは経年劣化)が激しく進んでいる場合が多いというのが実情である。具体的には例えば258本のチューブ11Tのうち、3本のチューブ11Tにおいて蒸気漏れを引き起こしてしまっているようなこともあるが、これは、3本程度のチューブ11Tにおいて蒸気漏れを引き起こしていても、オペレータが異常として認知することができないからである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2019-174044
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明はこのような背景を認識してなされたものであって、蒸気式伝導伝熱乾燥装置及びその周辺機器に対して、各種センサを設置し、処理量や蒸発量のバランスを常に監視することで、オペレータによって異常が確認される前の適正な時期での点検整備すなわち予防保全を行うことのできる、新規な蒸気式伝導伝熱乾燥装置における伝熱部材の予防保全方法の開発を技術課題としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち請求項1記載の蒸気式伝導伝熱乾燥装置における伝熱部材の予防保全方法は、伝熱部材を具えた軸体を本体シェル内に配し、この伝熱部材の内部に加熱用蒸気を流すとともに回転させ、前記本体シェル内に投入口から投入された被処理物を、本体シェル内に滞留させつつ前記軸体とともに回転する伝熱部材に接触させて乾燥させ、得られた乾燥品を溢出口から排出する蒸気式伝導電熱乾燥装置を対象とした予防保全方法であって、この方法は、前記伝熱部材の内部に流す加熱用蒸気の状況を基に、伝熱部材の異常を把握するものであることを特徴として成るものである。
【0009】
また請求項2記載の蒸気式伝導伝熱乾燥装置における伝熱部材の予防保全方法は、前記請求項1記載の要件に加え、前記伝熱部材の内部に流す加熱用蒸気の状況は漏れ状況であり、伝熱部材内から本体シェル内への加熱用蒸気の漏れを検知し、これを伝熱部材の異常として把握するものであることを特徴として成るものである。
【0010】
また請求項3記載の蒸気式伝導伝熱乾燥装置における伝熱部材の予防保全方法は、前記請求項1記載の要件に加え、前記伝熱部材の内部に流す加熱用蒸気の状況は汚染状況であり、伝熱部材から排出される加熱用蒸気のドレンに対する被処理物の混入を加熱用蒸気の汚染として検知し、これを伝熱部材の異常として把握するものであることを特徴として成るものである。
【0011】
また請求項4記載の蒸気式伝導伝熱乾燥装置における伝熱部材の予防保全方法は、前記請求項2記載の要件に加え、被処理物量F1と、乾燥品量F2とから蒸発量Wを、式.W=F1-F2から導出し、この蒸発量Wと凝縮水量FIQ3とから蒸気漏れ量Lを、式.L=FIQ3-Wから導出し、この蒸気漏れ量Lの値が、事前に設定した警報設定値以上になったときに警報を出力することを特徴として成るものである。
【0012】
また請求項5記載の蒸気式伝導伝熱乾燥装置における伝熱部材の予防保全方法は、前記請求項4記載の要件に加え、前記被処理物量F1及び凝縮水量FIQ3は実測値であり、これら実測値を用いたマスバランス計算により、前記蒸気漏れ量Lを導出することを特徴として成るものである。
【0013】
また請求項6記載の蒸気式伝導伝熱乾燥装置における伝熱部材の予防保全方法は、前記請求項3記載の要件に加え、前記伝熱部材から排出された加熱用蒸気のドレンに対する被処理物の混入状況を、ドレン中の被処理物の存在もしくは存在量により検知し、存在を検知したとき、もしくは存在量が所定値以上になったときに、警報を出力することを特徴として成るものである。
【0014】
また請求項7記載の蒸気式伝導伝熱乾燥装置における伝熱部材の予防保全方法は、前記請求項6記載の要件に加え、前記ドレン中の被処理物の存在もしくは存在量は、サンプリング測定されることを特徴として成るものである。
【0015】
また請求項8記載の蒸気式伝導伝熱乾燥装置における伝熱部材の予防保全方法は、前記請求項6記載の要件に加え、前記ドレン中の被処理物の存在もしくは存在量は、ドレンを搬送するポンプの一次側に具えられたフィルタと、前記ポンプの二次側に具えられた圧力センサとの組合せにより、当該圧力センサの圧力の低下として検出されることを特徴として成るものである。
そしてこれら各請求項記載の発明の構成を手段として前記課題の解決が図られる。
【発明の効果】
【0016】
まず請求項1記載の発明によれば、伝熱部材の損耗を、伝熱部材の内部に流す加熱用蒸気の状況を把握することにより、間接的に検知することができ、オペレータが異常を認知する前の適正な時期での点検整備すなわち予防保全を行うことができる。
【0017】
また請求項2記載の発明によれば、伝熱部材の内部に流す加熱用蒸気の状況として、漏れ状況を確認することにより、伝熱部材の損耗状況を定量的に把握することができる。
【0018】
また請求項3記載の発明によれば、伝熱部材の内部に流す加熱用蒸気の状況として、汚染状況を確認することにより、伝熱部材の損耗状況を把握することができる。
ことができる。
【0019】
また請求項4記載の発明によれば、伝熱部材の内部に流す加熱用蒸気の蒸気漏れ量Lに対し、事前に警報設定値を設定することにより、よりいっそう適正な時期での点検整備すなわち予防保全を行うことができる。
【0020】
また請求項5記載の発明によれば、センサによる実測値として随時更新される被処理物量F1及び凝縮水量FIQ3を用いたマスバランス計算により、前記蒸気漏れ量Lを随時導出する(更新する)ことができる。
【0021】
また請求項6記載の発明によれば、伝熱部材の内部に流す加熱用蒸気の、ドレンへの被処理物の混入を直接検出することができるため、正確に損耗を知ることになり、事前に警報設定値を設定することにより、よりいっそう適正な時期での点検整備すなわち予防保全を行うことができる。
【0022】
また請求項7記載の発明によれば、前回の運転停止後に、伝熱部材の損耗部からその内部に進入した被処理物を、ドレン量に対して高い存在量の状態で検出することになるため、極初期の、損耗が小さい状態であっても、その検知を可能とするものである。
【0023】
また請求項8記載の発明によれば、ドレン中の被処理物の存在もしくは存在量を、ポンプの吐出側の圧力値として検知することにより、正確に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の適用対象である蒸気式伝導伝熱乾燥装置並びに周辺機器を示す骨格図である。
図2】蒸気式伝導伝熱乾燥装置を一部透視、拡大して示す正面図である。
図3】蒸気式伝導伝熱乾燥装置を一部透視して示す左側面図及び右側面図である。
図4】基本となる実施例において使用されるマスバランス計算の画面表示を示す表示図である。
図5】他の実施例1で示す蒸気式伝導伝熱乾燥装置並びに周辺機器を示す骨格図である。
図6】他の実施例1において使用されるマスバランス計算の画面表示を示す表示図である。
図7】他の実施例2で示す蒸気式伝導伝熱乾燥装置並びに周辺機器を示す骨格図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明の「蒸気式伝導伝熱乾燥装置における伝熱部材の予防保全方法」の最良の形態は以下の実施例に示すものを基本となる実施例とするものであるが、この実施例に対して本発明の技術的思想の範囲内において適宜変更を加えることも可能である。
【実施例0026】
本発明の適用対象である蒸気式伝導伝熱乾燥装置1の一例である横型連続伝導伝熱式乾燥機は、泥状・ケーク状・粉粒状等の被処理物Pの乾燥に好適な装置であって、被処理物Pに含まれる水分等の揮発分を蒸発させながら滞留させることにより乾燥品Dを得るための装置である。
以下、蒸気式伝導伝熱乾燥装置1及び周辺機器について説明した後、本発明の「蒸気式伝導伝熱乾燥装置における伝熱部材の予防保全方法」について説明する。
なお、本明細書においては、被処理物として主に汚泥を例として述べるものであり、汚泥をスラッジと表記している場合もある。
【0027】
前記蒸気式伝導伝熱乾燥装置1は図2、3に示すように、機枠F上に具えられた本体シェル10内に、伝熱部材である多管式加熱管11が具えられ、この多管式加熱管11を、その内部に加熱用蒸気Vを流すとともに回転させ、被処理物Pを本体シェル10内に滞留させつつ多管式加熱管11に接触させて乾燥を行う乾燥機である。
【0028】
また前記本体シェル10は図3に示すように、この実施例では楕円状の横断面を有する中空部材であり、投入口101、溢出口102、キャリヤガス口103、排気口104が形成される。ここで前記投入口101は、本体シェル10の端部付近に形成されるものであり、この投入口101付近に排気口104が形成される。更に本体シェル10における前記排気口104よりも中央寄りの部分に第二の投入口101が形成されるものであり、この実施例では投入口101を、排気口104を挟んで二個所に形成するようにした。もちろん、後述する多管式加熱管11の長手方向に沿って更に複数の個所に投入口101を形成するようにしてもよい。
【0029】
なお前記溢出口102の下方に形成される排出口109にはロータリーバルブ105を具えるようにしたが、二重ダンパ式排出装置等を具えるようにしてもよい。
また本体シェル10及び多管式加熱管11は、水平または投入口101側が溢出口102側よりも幾分か高くなるように傾斜して機枠Fに設置される。
【0030】
更にまた前記本体シェル10は二重ジャケット構造とされ、図1には表されていないが、図2に示されているように、蒸気供給口106からドレン口107に至る加熱媒体の通過経路が形成され、本体シェル10内を昇温することができるような構成が採られている。なお、このような二重ジャケット構造に替えてトレース配管を設置することもできる。
【0031】
また前記多管式加熱管11は、複数(一例として258本)のチューブ11Tを対向する一対の管板111間に同芯・円筒状に配して構成された熱管束116を、伝熱部材として機能させるように構成されるものである。
なお管板111へのチューブ11Tの固定は、一例として拡管接合により行われるものであり、管板111に形成されたチューブ孔111Hに対して、チューブ11Tの端部を挿入し、専用の装置を用いてチューブ11Tを拡管させて、その外周部をチューブ孔111Hの内周部に密着させた状態でチューブ11Tを永久変形させることにより、これらの密着固定を図るものである。なお前記専用の装置としては、一例としてスギノマシン社製アクアセットエコが採用される。
【0032】
そして前記熱管束116の両側部の管板111に対して、それぞれ鏡板112が接続されるものであり、管板111のフランジ111Fと、鏡板112のフランジ112Fとを、Оリング11Rを介在させてボルト締め等により一体化させ、気密性が確保される。
また前記鏡板112の中心に軸体113を具えて成り、前記機枠Fに具えた軸受ブロック114によって軸体113を回転可能に支持して成るものである。なお多管式加熱管11を回転させるための駆動装置として機枠Fに対してにモータM1が具えられる。
そして前記軸体113の両端にはロータリージョイント115(115a、115b)が取り付けられ、このものは、軸体113及び鏡板112を通じて熱管束116(チューブ11T)と連通される。
【0033】
以上のような構成が採られることにより、ロータリージョイント115aから供給される加熱用蒸気Vは、軸体113、鏡板112を経てチューブ11T内を通過し、反対側の鏡板112、軸体113を経てロータリージョイント115bから外部に至る一連の経路において、気密性が確保される。
また軸体113と本体シェル10との間には、外気との遮断のためのシール機構が設けられている。
【0034】
なお熱管束116の側周部には、複数のリフタ117及び適宜の角度を持たせた送り羽根118aが取り付けられたアングル118が多数(この実施例では12本)具えられるものであり、これらによって被処理物Pは掻き上げられて前記熱管束116(チューブ11T)に接触するとともに投入口101側から溢出口102側に進むこととなる。
【0035】
次に図1に示されているように、蒸気式伝導伝熱乾燥装置1の周辺機器として設けられる投入装置2、蒸気発生装置3、キャリヤガス供給管4、集塵装置5、排出装置6について説明する。
まず前記投入装置2について説明すると、このものは一例として脱水汚泥等の被処理物Pを受け入れるホッパ20の底部に、スクリューコンベヤ20aを具えて構成されるものであり、その排出口は蒸気式伝導伝熱乾燥装置1における、投入口101に接続される。なお投入口101が複数設けられている場合には、各々の投入口101にスクリューコンベヤ20aの排出口が接続される。
また前記スクリューコンベヤ20aはインバータモータM2を駆動源とするものである。
またこのスクリューコンベヤ20aに代えて、モーノポンプ(登録商標)等の一軸偏心ねじポンプ等を適用することもできる。
【0036】
次に前記蒸気発生装置3は、一例として、U字形、直管形、ヘリカルコイル形等適宜の装置が適用されるものであり、この蒸気発生装置3から前記蒸気式伝導伝熱乾燥装置1におけるロータリージョイント115aに蒸気供給管31が接続される。またこの蒸気供給管31には、ヘッダ32が具えられる。
なお蒸気供給管31は蒸気供給口106に対しても接続されるが、図1中での記載は省略した。
またもう一方のロータリージョイント115bには、ドレン管37が接続されており、このドレン管37にはドレンタンク38及びポンプ37Pが具えられている。
【0037】
また前記キャリヤガス供給管4は、キャリヤガス口103に接続されるものであり、この実施例では、キャリヤガス供給管4に対して、ファン41及びヒータ42が具えられることにより、昇温された外気がキャリヤガスCとして本体シェル10内に供給されるように構成されている。
【0038】
また前記集塵装置5は、排気口104の後段に具えら、排気ガスG1に含まれる微粉を除去するためのが装置であり、バグフィルタ式、サイクロン式等適宜の機器が採用される。
そして集塵装置5には排気管50が接続されるものであり、この排気管50に対してコンデンサ51及び排気ファン52が具えられる。
なお前記コンデンサ51には、凝縮した水分を排出するための排水ポンプ54を具えた排水管53が接続されている。
【0039】
また前記排出装置6は、排出口109の後段に具えられるものであり、この排出装置6は、一例として中継コンベヤ61及びホッパ62を具えたスクリューコンベヤ63により構成されている。
【0040】
そして上記蒸気式伝導伝熱乾燥装置1及び周辺機器に対しては、本発明を実施するために必須のセンサ類が具えられるものであり、以下、これらについて説明する。
まず、被処理物Pの単位時間当たりの投入量(被処理物量F1〔kg/h〕)を求めるための機器が、投入装置2に対して具えられるものであり、この機器としては一例として、積算投入量を計測できるロードセル25Fが適用される。
なお被処理物Pの単位時間当たりの投入量(被処理物量F1〔kg/h〕)を求めるための機器としてはこの他にも、投入装置2を計量コンベヤとして被処理物量F1〔kg/h〕を算出するようにしたり、検量線とインバータモータM2の周波数とから、被処理物量F1〔kg/h〕を推算するようにすることもできる。
【0041】
また被処理物Pの水分である、被処理物水分Ww1〔%W.B.〕を計測するための水分計25Wが投入装置2に対して具えられる。
【0042】
また乾燥品D(乾燥汚泥)の水分、乾燥品水分Ww2〔%W.B.〕を計測するための水分計65が排出装置6に対して具えられる。
【0043】
また排水管53には、その内部を流れる凝縮水W5の流量である、凝縮水量FIQ3〔kg/h〕を測定するための流量計55が具えられる。
【0044】
本発明が適用される蒸気式伝導伝熱乾燥装置1並びに周辺機器は、一例として上述したように構成されるものであり、以下この装置の作動態様と併せて本発明の「蒸気式伝導伝熱乾燥装置における伝熱部材の予防保全方法」について説明する。
【0045】
(1)乾燥機の準備
まず被処理物Pの投入に先立って、蒸気式伝導伝熱乾燥装置1における多管式加熱管11及び本体シェル10を昇温しておくものであり、ロータリージョイント115a及び蒸気供給口106に加熱用蒸気Vを供給した後、モータM1を起動して多管式加熱管11を回転させる。そしてロータリージョイント115aに供給された加熱用蒸気Vは熱管束116を通過しながら多管式加熱管11を昇温し、やがてドレンとなって他端側のロータリージョイント115bから外部に排出される。また蒸気供給口106に供給された加熱用蒸気Vは本体シェル10を昇温し、やがてドレンとなってドレン口107から外部に排出される。
なお、ロータリージョイント115b側の鏡板112内には図示していないサイホン管が具えられ、ロータリージョイント115bから排出されるドレンの流れる経路には図示していないスチームトラップが具えられる。また、ドレン口107から排出されるドレンの流れる経路にも図示していないスチームトラップが具えられる。
【0046】
(2)被処理物の乾燥
次いで投入装置2から投入口101に被処理物P(一例として70~80%W.B.とされた脱水汚泥)が投入されるものであり、この際、ロードセル25Fによって被処理物量F1〔kg/h〕)が計測されるとともに水分計25Wによって被処理物水分Ww1〔%W.B.〕が計測される。
そして被処理物Pは、本体シェル10内において、送り羽根118aの作用によって前方から後方に移動し、更にリフタ117によって掻き上げられて熱管束116等と接触し、この際、熱を受けて乾燥が進行するものである。なお鏡板112内は加熱用蒸気Vで満たされているため、鏡板112の表面部もまた被処理物Pの乾燥に有効に作用する。
そして乾燥が進んだ被処理物Pは、溢出口102から流出し、乾燥品D(乾燥汚泥)として排出口109から外部に排出され、排出装置6において乾燥品水分Ww2〔%W.B.〕を計測されながら、所定の場所に搬送される。
【0047】
(3)排気ガスからの凝縮水の分離
一方、本体シェル10において被処理物Pから蒸発した水分は、キャリヤガスCによって伴われ、排気ガスG1として排気口104から排出される。
そして排気ガスG1はコンデンサ51において、凝縮水W5と排気ガスG2とに分離されそれぞれ適宜の処理が施されて外部に排出される。この際、流量計55によって凝縮水量FIQ3〔kg/h〕が計測される。
【0048】
(4)予防保全
そして本発明では、伝熱部材たる多菅式加熱管11の内部に流す加熱用蒸気Vの状況を基に、装置異常を把握するものであり、この実施例では、前記伝熱部材の内部に流す加熱用蒸気Vの状況は漏れ状況であり、伝熱部材内から本体シェル10内への加熱用蒸気Vの漏れを検知し、これを伝熱部材の異常として把握するものである。
【0049】
具体的には、被処理物量F1と、乾燥品量F2とから蒸発量Wを次式1により導出する。なお以下の数値は一例として示すものであり、定常運転における値である。

式1:W=F1-F2
=1045-299.52=745.48〔kg/h〕

そしてこの蒸発量Wと凝縮水量FIQ3とから蒸気漏れ量Lを次式2により導出する。

式2:L=FIQ3-W=83.4〔kg/h〕

そして、この蒸気漏れ量Lの値が、事前に設定した警報設定値以上になったときに警報を出力し、発明の背景で述べたように、異常が確認される前の適正な時期で、オペレータや施設管理者に対して点検整備を促すものである。
【0050】
ここで前記被処理物量F1及び凝縮水量FIQ3は、ロードセル25F、流量計55による実測値であり、これら実測値を用いたマスバランス計算により、前記蒸気漏れ量Lが求められる。
図4に、このマスバランス計算を行う表計算ソフトの画面表示を示すものであり、前記乾燥品量F2は、乾物量F0と、乾燥品含水率Wd2とを用いて次式3により導出される。

式3:F2=F0(1+Wd2)
【0051】
前記乾物量F0は、被処理物量F1および被処理物水分Ww1を用いて次式4により導出される。

式4:F0=F1×(100-Ww1)/100
【0052】
また前記乾燥品含水率Wd2は、水分計65による実測値である乾燥品水分Ww2 を用いて次式5により導出される。

式5:Wd2=Ww2 /(100-Ww2 )
【0053】
上述したように本発明の「蒸気式伝導伝熱乾燥装置における伝熱部材の予防保全方法」によれば、各部センサにより、常に処理量や蒸発量のバランスを監視することで、大きな異常が確認される前の適正な時期での点検整備すなわち予防保全を行うことができる。
すなわち、本体シェル10内への加熱用蒸気Vの漏れは、主にОリング11Rの経年劣化や、チューブ孔111Hの内周部に密着固定されたチューブ11Tの経年劣化等によって引き起こされるものである。そこで、蒸気漏れ量Lの警報設定値を、例えば特に図示はしないが、汚泥の蒸発量が蒸発量Wとなるために必要な加熱用蒸気Vの必要量を計算で求め、その計算値の10%を警報設定値として設定することにより、オペレータが異常に気付く前の極めて初期の段階で点検整備を行うことが可能となるものであって、蒸気式伝導伝熱乾燥装置の予防保全が実現される。
【0054】
〔他の実施例1〕
この実施例では図5に示すように、キャリヤガスCとして、蒸気発生装置3によって生成された加熱用蒸気Vの一部を用いるものであり、ヘッダ32の後段で蒸気供給管31に接続された分岐管33が、キャリヤガス口103に接続され、加熱用蒸気VをキャリヤガスCとして本体シェル10内に供給できるように構成されている。
なお前記分岐管33に対して、その内部を流れる加熱用蒸気V(キャリヤガスC)の流量(キャリヤ蒸気流量FIQ2〔kg/h〕)を計測するための流量計35が具えられる。
更にこの実施例では、後述するようにヘッダ32の圧力(システムヘッダ圧P1〔MPaG〕)の値を測定する必要があるため、これを測定するための圧力計36が具えられる。
【0055】
この実施例においても、基本となる実施例で説明した〔(1)乾燥機の準備〕、〔(2)被処理物の乾燥〕及び〔(3)排気ガスからの凝縮水の分離〕と同様の運転操作が行われるものであるが、流量計55によって計測される凝縮水量FIQ3〔kg/h〕の値には、キャリヤガスCとして用いられた加熱用蒸気Vの凝縮分も含まれるため、〔(4)予防保全〕を実施するにあたっては、これを考慮する必要がある。
この際、流量計35によって測定されたキャリヤ蒸気流量FIQ2〔kg/h〕は、システムヘッダ圧P1〔MPaG〕の値により表示値が変わるため、流量計35の基準となる圧力・温度に準じて変換し、蒸気流量換算FIQ2´〔kg/h〕として扱う必要がある。
図6に、この実施例で扱うマスバランス計算を行う表計算ソフトの画面表示を示す。
なおこの実施例では、圧力・温度変換はPLCで処理し易くするため、一例としてアントワン式を使用し、限りなく小さい場合は無視するようにした。またこの実施例では、アントワン定数A、B、Cの値は、それそれ次の固定値を用いるものとした。
A=23.1964
B=3816.44
C=-46.13
また流量計基準圧力Psの値は0.5〔MPaG〕とした。
またキャリヤ蒸気流量FIQ2の実測値は57.8〔kg/h〕であり、システムヘッダ圧P1の実測値は0.5〔MPaG〕であった。
【0056】
そして蒸気流量換算FIQ2´〔kg/h〕を次式6により導出する。

式6:FIQ2´=FIQ2×(273.15+Tpi1)/(273.15+Ts)×(0.101325+P1)/(0.101325+Ps)=57.80

ここで流量計基準温度Tpi1は次式7により導出した。

式7:Tpi1=B/(А-In(Ps×10^6))-C-273.15=151.82〔℃〕

また蒸気温度Tsは次式8により導出した。

式8:Ts=B/(А-In(P1×10^6))-C-273.15=151.82〔℃〕
【0057】
そして式(1)により導出された蒸発量W〔kg/h〕と、実測値である凝縮水量FIQ3〔kg/h〕とに加え、式6により導出された蒸気流量換算FIQ2´〔kg/h〕とから蒸気漏れ量Lを次式9により導出する。

式9:L=FIQ3-FIQ2´-W
=886.7-57.8-745.48
=83.4〔kg/h〕
【0058】
そして、この蒸気漏れ量Lの値が、事前に設定した警報設定値以上になったときに警報を出力し、異常が確認される前の適正な時期で、オペレータや施設管理者に対して点検整備を促すものである。
このように前記基本となる実施例と同様に、蒸気漏れ量Lの警報設定値を設定することにより、オペレータが異常に気付く前の極めて初期の段階で点検整備を行うことが可能となるものであって、蒸気式伝導伝熱乾燥装置の予防保全が実現される。
【0059】
〔他の実施例2〕
この実施例では、前記「伝熱部材の内部に流す加熱用蒸気の状況」を「汚染状況」とし、伝熱部材から排出される加熱用蒸気のドレンに対する被処理物Pであるスラッジの混入を加熱用蒸気の汚染として検知し、これを伝熱部材の異常として把握するものである。
具体的には、蒸気式伝導伝熱乾燥装置1の運転が終了すると、多管式加熱管11におけるチューブ11T内の加熱用蒸気Vが冷えて凝縮し、チューブ11T内は相当な負圧となる。一方、チューブ11Tの外側は、運転終了後は本体シェル10内に大気を導入して大気圧とするか、若干負圧を維持しつつ排気を行うが、実質的に大気で満たされた大気圧であり、チューブ11Tの外周部には被処理物Pが接している。このため、被処理物Pが大気圧に押されて、あるいはチューブ11T内に吸い込まれる大気に同伴されるようにして、微小な隙間からチューブ11Tの内部に微細な被処理物Pが進入することとなる。
本出願人は、多管式加熱管11(伝熱部材)に損耗が有る場合、上記実施例のように運転中にチューブ11T内部から加熱用蒸気Vが漏れ出すことに加え、運転停止時には チューブ11Tの内部に微細な被処理物Pが入り込むことに着目し、加熱用蒸気Vの凝縮水であるドレンD0への微細な被処理物Pの混入すなわち汚染を基に、伝熱部材の異常を把握することを実現したものである。
【0060】
具体的には図7に示すように、多管式加熱管11におけるチューブ11Tから排出された加熱用蒸気Vの凝縮水であるドレンD0に対するスラッジの混入状況を、ドレンD0のスラッジ濃度により検知し、このスラッジ濃度が所定値以上になったときに、警報を出力するものである。
もちろん被処理物Pが汚泥とは異なる場合であれば、当該被処理物Pの検出が可能な測定器を利用すれば良い。またドレンに溶解しない被処理物Pで、例えば粒子状で浮遊するものであれば、パーティクルカウンターを用いる場合もある。
【0061】
なお前記ドレンD0のスラッジ濃度は、運転が終了し、チューブ11Tの内部に微細な被処理物Pが進入した状態の蒸気式伝導伝熱乾燥装置1が、運転再開され、多管式加熱管11に加熱用蒸気Vを流し始めてから2~5分間の間に排出されるドレンD0をサンプリングして測定する、いわゆるサンプリング法により測定した。このように運転再開後、初期のドレンD0は、被処理物Pの濃度が高いため、精度の高い検出を行うことができるものである。
また前記ドレンD0のスラッジ濃度の測定には、一例として超音波式スラッジ濃度計が適用された濃度計39が用いられるものであり、この濃度計39を、通常のドレン管37から分岐させた管路に接続された計測タンク38Mに設けるようにした。
あるいは被処理物Pに対する検出感度の高い測定器を使用する場合は、計測タンク38Mを使用せずとも、ドレン管37に測定器を設け、流出するドレンD0をインラインで連続測定するインライン測定法を採用しても構わない。
【0062】
なおチューブ11T内への被処理物Pの進入は、多管式加熱管11に損耗が有る場合であっても、多管式加熱管11内が負圧にならないと発生しないため、多管式加熱管11(チューブ11T)の前後(フロー上は両軸体113の上流・下流)が閉止されることが必須となる。このため一般的には自動開閉弁が用いられるが、閉止することができる機構・機器構成なら何でも構わない。例えば図7に示した構成では、下流側のドレン管37に、ドレンタンク38等を用いたスチームトラップが組み込まれているため、このスチームトラップが閉止弁の機能を果たすこととなる。
【0063】
また前記ドレンD0のスラッジ濃度を、ドレンD0を搬送するポンプ37Pの一次側に具えられたフィルタとしてのストレーナ37Sと、前記ポンプ37Pの二次側に具えられた圧力センサ37Vとの組合せにより、ストレーナ37Sがスラッジにより目詰まりして、その流体抵抗を増すと、圧力センサ37Vの圧力は低下するため、損耗の生じていない正常な運転時におけるポンプ37Pの二次側の圧力に対して、その圧力よりも、例えば20%低い圧力を警報設定値として設定し、この設定値を超えて圧力が低下したことをもって検出するようにすることもできる。
【符号の説明】
【0064】
1 蒸気式伝導伝熱乾燥装置
10 本体シェル
101 投入口
102 溢出口
102b ダクト
103 キャリヤガス口
104 排気口
105 ロータリーバルブ
106 蒸気供給口
107 ドレン口
109 排出口
11 多管式加熱管(伝熱部材)
11T チューブ
11R Оリング
111 管板
111F フランジ
111H チューブ孔
112 鏡板
112F フランジ
113 軸体
114 軸受ブロック
115a ロータリージョイント
115b ロータリージョイント
116 熱管束
117 リフタ
118 アングル
118a 送り羽根
2 投入装置
20 ホッパ
20a スクリューコンベヤ
25F ロードセル
25W 水分計
3 蒸気発生装置
31 蒸気供給管
32 ヘッダ
33 分岐管
35 流量計
36 圧力計
37 ドレン管
37P ポンプ
37S ストレーナ
37V 圧力センサ
38 ドレンタンク
38M 計測タンク
39 濃度計
4 キャリヤガス供給管
41 ファン
42 ヒータ
5 集塵装置
50 排気管
51 コンデンサ
52 排気ファン
53 排水管
54 排水ポンプ
55 流量計
6 排出装置
61 中継コンベヤ
62 ホッパ
63 スクリューコンベヤ
65 水分計

C キャリヤガス
D 乾燥品
D0 ドレン
F 機枠
G1 排気ガス
G2 排気ガス
M1 モータ
M2 インバータモータ
P 被処理物
V 加熱用蒸気
W5 凝縮水
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7