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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024048033
(43)【公開日】2024-04-08
(54)【発明の名称】水栓及びガイド部材
(51)【国際特許分類】
   E03C 1/042 20060101AFI20240401BHJP
【FI】
E03C1/042 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022153862
(22)【出願日】2022-09-27
(71)【出願人】
【識別番号】000242378
【氏名又は名称】株式会社KVK
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】蒲 将也
(72)【発明者】
【氏名】三輪 裕哉
【テーマコード(参考)】
2D060
【Fターム(参考)】
2D060BA05
2D060BB01
2D060BC02
2D060BC11
2D060BE09
2D060BF03
(57)【要約】
【課題】ガイド部材を取り付ける際に配線部材に加えられる負荷を低減する。
【解決手段】ガイド部材40は、筒状の筒状壁42と、筒状壁42の外周面に接続されるとともに、水栓ボデーの内周面に係止される係止部48を有する第1係止壁43Aを備える。第1係止壁43Aは、筒状壁42の外周面から突出する縦壁部44と、縦壁部44から筒状壁42の周方向一方側に向かって延びる第1横壁部45と、第1横壁部45に接続されるとともに、縦壁部44よりも筒状壁42の周方向他方側に向かって延びる第2横壁部46とを備える。第1横壁部45は、筒状壁42との間に配線挿通孔47を形成する。第2横壁部46は、外周面に係止部48が設けられている。第2横壁部46の内面側には、第2横壁部46の内面側への撓みを許容する第1隙間S1が設けられている。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状の水栓ボデーと、
前記水栓ボデー内に挿通されるホース及び配線部材と、
前記水栓ボデーの基端側の端部の内周面に取り付けられて、前記ホース及び前記配線部材を支持するガイド部材とを備える水栓であって、
前記ガイド部材は、
内側にホース挿通孔が形成されている筒状の筒状壁と、
前記筒状壁の外周面に接続されるとともに、前記水栓ボデーの内周面に係止される係止部を有する単数又は複数の係止壁とを備え、
前記係止壁の少なくとも一つは、前記筒状壁の軸方向に視た平面視において、
前記筒状壁の外周面から突出する縦壁部と、
前記縦壁部から前記筒状壁の周方向一方側に向かって延びる第1横壁部と、
前記縦壁部又は前記第1横壁部に接続されるとともに、前記縦壁部よりも前記筒状壁の周方向他方側に向かって延びる第2横壁部とを備え、
前記第1横壁部及び前記第2横壁部の一方は、前記筒状壁との間に配線挿通孔を形成する配線用横壁部であり、
前記第1横壁部及び前記第2横壁部の他方は、外周面に前記係止部が設けられている係止用横壁部であり、
前記係止用横壁部の内面側には、当該係止用横壁部の内面側への撓みを許容する隙間が設けられていることを特徴とする水栓。
【請求項2】
前記第2横壁部は、前記第1横壁部に接続されており、
前記第1横壁部は、前記配線用横壁部であり、前記第2横壁部は、前記係止用横壁部である請求項1に記載の水栓。
【請求項3】
前記ガイド部材は、前記水栓ボデーの基端側の端部から突出するつまみ部を備える請求項1に記載の水栓。
【請求項4】
前記水栓ボデー内に挿通される通水管を備え、
前記ガイド部材は、前記通水管を支持する管支持部を備える請求項1に記載の水栓。
【請求項5】
前記水栓ボデー内に挿通される通水管を備え、
前記通水管は、給水管と、前記給水管よりも高い温度の水が流れる給湯管とを含み、
前記ガイド部材において、前記配線挿通孔は、前記給水管との間の距離が前記給湯管との間の距離よりも短くなる位置に設けられている請求項1~4のいずれか一項に記載の水栓。
【請求項6】
ホース及び配線部材が挿通される筒状の水栓ボデーに取り付けて用いられ、前記ホース及び前記配線部材を支持するためのガイド部材であって、
内側にホース挿通孔が形成されている筒状の筒状壁と、
前記筒状壁の外周面に接続されるとともに、前記水栓ボデーの内周面に係止される係止部を有する単数又は複数の係止壁とを備え、
前記係止壁の少なくとも一つは、前記筒状壁の軸方向に視た平面視において、
前記筒状壁の外周面から突出する縦壁部と、
前記縦壁部から前記筒状壁の周方向一方側に向かって延びる第1横壁部と、
前記縦壁部又は前記第1横壁部に接続されるとともに、前記縦壁部よりも前記筒状壁の周方向他方側に向かって延びる第2横壁部とを備え、
前記第1横壁部及び前記第2横壁部の一方は、前記筒状壁との間に配線挿通孔を形成する配線用横壁部であり、
前記第1横壁部及び前記第2横壁部の他方は、外周面に前記係止部が設けられている係止用横壁部であり、
前記係止用横壁部の内面側には、当該係止用横壁部の内面側への撓みを許容する隙間が設けられていることを特徴とするガイド部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水栓及びガイド部材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、内部にホースを備えるセンサ水栓が知られている。こうしたセンサ水栓は、筒状の水栓ボデーと、水栓ボデーの内部に挿通された可撓性のホースと、ホースの先端に取り付けられたヘッド部と、水栓ボデーの先端部に設けられる人体検知用のセンサとを備える。
【0003】
特許文献1に開示されるように、上記水栓ボデー内には、ホース及びセンサから延びる配線部材が挿通されるガイド部材が設けられる場合がある。ガイド部材は、水栓ボデー内の径方向における所定位置にホース及び配線部材を位置させるための部材である。
【0004】
特許文献1のガイド部材は、周方向の一箇所に開口部を有するCリング状の部材であって、その内域がホース挿通孔になっている。また、ガイド部材の内周面には、当該内周面を部分的に凹ませることにより配線挿通孔が形成されるとともに、ガイド部材の外周面には、水栓ボデーに係止される突条形状の係止部が形成されている。
【0005】
ガイド部材は、ホース挿通孔及び配線挿通孔に、ホース及び配線部材を挿通させた状態として、弾性変形により開口部を狭める方向に縮径させつつ、水栓ボデー内に押し込むことにより、水栓ボデー内に挿入される。そして、水栓ボデーに設けられた溝形状の被係止部に係止部が達すると、拡径して元の状態に戻るとともに係止部が被係止部に嵌合することにより、水栓ボデーにガイド部材が取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2011-122356号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1のガイド部材は、水栓ボデーに取り付ける際に、開口部を狭める方向に縮径させた状態にされる。このとき、ガイド部材の内周面に形成された凹部である配線挿通孔も狭められる。これにより、配線挿通孔に挿通されている配線部材がガイド部材によって圧迫される結果、配線部材に負荷が加えられるおそれがあった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
態様1の水栓は、筒状の水栓ボデーと、前記水栓ボデー内に挿通されるホース及び配線部材と、前記水栓ボデーの基端側の端部の内周面に取り付けられて、前記ホース及び前記配線部材を支持するガイド部材とを備える水栓であって、前記ガイド部材は、内側にホース挿通孔が形成されている筒状の筒状壁と、前記筒状壁の外周面に接続されるとともに、前記水栓ボデーの内周面に係止される係止部を有する単数又は複数の係止壁とを備え、前記係止壁の少なくとも一つは、前記筒状壁の軸方向に視た平面視において、前記筒状壁の外周面から突出する縦壁部と、前記縦壁部から前記筒状壁の周方向一方側に向かって延びる第1横壁部と、前記縦壁部又は前記第1横壁部に接続されるとともに、前記縦壁部よりも前記筒状壁の周方向他方側に向かって延びる第2横壁部とを備え、前記第1横壁部及び前記第2横壁部の一方は、前記筒状壁との間に配線挿通孔を形成する配線用横壁部であり、前記第1横壁部及び前記第2横壁部の他方は、外周面に前記係止部が設けられている係止用横壁部であり、前記係止用横壁部の内面側には、当該係止用横壁部の内面側への撓みを許容する隙間が設けられている。
【0009】
上記構成によれば、ガイド部材40は、係止用横壁部を径方向内方へ押し込むことによりガイド部材を縮径させた状態としつつ、水栓ボデー内に挿入される。このとき、係止用横壁部は、径方向内側に向かう力が加えられることにより隙間側に撓む。一方、配線用横壁部には、てこの原理により、縦壁部と配線用横壁部又は係止用横壁部との接続部分を支点として上記力と反対方向の力が生じる。
【0010】
上記反対方向の力は、配線用横壁部を、筒状壁から離間する方向、即ち、配線挿通孔を広げる方向に移動させようとする。これにより、配線挿通孔を狭める方向に配線用横壁部が移動し難くなる。その結果、取り付け時に縮径したガイド部材によって、配線挿通孔に挿通されている配線部材が圧迫されてしまうことを抑制できる。したがって、ガイド部材を取り付ける際に配線部材に加えられる負荷を低減することができる。
【0011】
態様2は、態様1の水栓において、前記第2横壁部は、前記第1横壁部に接続されており、前記第1横壁部は、前記配線用横壁部であり、前記第2横壁部は、前記係止用横壁部である。
【0012】
上記構成によれば、第2横壁部を径方向内方に押し込んでガイド部材を縮径させた際に、第1横壁部と縦壁部との接続部分を支点として、第1横壁部に対して、配線挿通孔を広げる方向への力が作用する。この場合、第2横壁部と縦壁部とが接続されており、第2横壁部と縦壁部との接続部分を支点として第1横壁部に上記力が作用する構成と比較して、配線挿通孔を広げる方向に第1係止壁が移動しやすくなる。そのため、配線挿通孔に挿通されている配線部材を圧迫することを抑制する効果が向上する。
【0013】
態様3は、態様1又は態様2の水栓において、前記ガイド部材は、前記水栓ボデーの基端側の端部から突出するつまみ部を備える。
上記構成によれば、水栓ボデーからガイド部材を取り外す際に、つまみ部をつまむことにより、容易にガイド部材を取り外すことができる。
【0014】
態様4は、態様1~3のいずれか1つの水栓において、前記水栓ボデー内に挿通される通水管を備え、前記ガイド部材は、前記通水管を支持する管支持部を備える。
上記構成によれば、水栓ボデー内における特定位置に通水管が保持されるため、水栓ボデー内において、ホース及び配線部材と通水管とが干渉し難くなる。
【0015】
態様5は、態様1~4のいずれか1つの水栓において、前記水栓ボデー内に挿通される通水管を備え、前記通水管は、給水管と、前記給水管よりも高い温度の水が流れる給湯管とを含み、前記ガイド部材において、前記配線挿通孔は、前記給水管との間の距離が前記給湯管との間の距離よりも短くなる位置に設けられている。
【0016】
上記構成によれば、給湯管の熱が配線挿通孔に挿通されている配線部材に伝わることを抑制できる。
態様6のガイド部材は、ホース及び配線部材が挿通される筒状の水栓ボデーに取り付けて用いられ、前記ホース及び前記配線部材を支持するためのガイド部材であって、内側にホース挿通孔が形成されている筒状の筒状壁と、前記筒状壁の外周面に接続されるとともに、前記水栓ボデーの内周面に係止される係止部を有する単数又は複数の係止壁とを備え、前記係止壁の少なくとも一つは、前記筒状壁の軸方向に視た平面視において、前記筒状壁の外周面から突出する縦壁部と、前記縦壁部から前記筒状壁の周方向一方側に向かって延びる第1横壁部と、前記縦壁部又は前記第1横壁部に接続されるとともに、前記縦壁部よりも前記筒状壁の周方向他方側に向かって延びる第2横壁部とを備え、前記第1横壁部及び前記第2横壁部の一方は、前記筒状壁との間に配線挿通孔を形成する配線用横壁部であり、前記第1横壁部及び前記第2横壁部の他方は、外周面に前記係止部が設けられている係止用横壁部であり、前記係止用横壁部の内面側には、当該係止用横壁部の内面側への撓みを許容する隙間が設けられている。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、ガイド部材を取り付ける際に配線部材に加えられる負荷を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は、水栓の斜視図である。
図2図2は、水栓の分解斜視図である。
図3図3は、一部を断面で示した水栓の側面図である。
図4図4は、ガイド部材の斜視図である。
図5図5は、ガイド部材の斜視図である。
図6図6は、ガイド部材の上面図である。
図7図7は、図3の7-7線断面図である。
図8図8は、図7の8-8線断面図である。
図9図9は、ガイド部材を取り付ける途中を示した図8の9-9線断面図である。
図10図10は、変更例のガイド部材の上面図である。
図11図11は、変更例のガイド部材の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明を具体化した一実施形態の水栓10について説明する。本実施形態の水栓10は、引き出し可能なホースを備えるとともに、センサによる物体検知に基づいて吐止水を行う自動水栓である。
【0020】
(水栓の概略構造)
図1に示すように、水栓10は、キッチンキャビネットのカウンタである壁部11に設置されている。
【0021】
図1~3に示すように、水栓10は、壁部11に固定される筒状の水栓ボデー12を備える。水栓ボデー12の内部には、弁ユニット13が収容されるとともに、可撓性を有するホース14が引き出し可能に挿通されている。水栓ボデー12の上部には、弁ユニット13を操作するためのレバー15が配置されている。水栓ボデー12の前部には、ホース14を通じて供給された湯水を吐出する吐水ヘッド16が取り付けられている。また、水栓ボデー12には、物体検知を行うセンサユニット17が取り付けられている。
【0022】
水栓ボデー12は、壁部11に設けられた取付孔11aに挿通されて壁部11の下方まで延びるジョイント20と、ジョイント20に連結されるとともに壁部11上に配置されるボデー本体21とを備える。
【0023】
ジョイント20は、断面円形状の内周面及び外周面を有する円筒状の部材である。ジョイント20の外周面の上端側には、水栓ボデー12と連結するための第1ネジ溝20aが設けられている。また、ジョイント20の外周面の中央部分及び下端側には、第2ネジ溝20bが設けられている。第2ネジ溝20bの外径は、第1ネジ溝20aの外径よりも小さい。第2ネジ溝20bには、固定ナット20cが螺合している。水栓ボデー12は、ボデー本体21との間に壁部11を挟み込むように固定ナット20cを締め付けることにより、壁部11に固定されている。また、ジョイント20の下端部には、ガイド部材40が取り付けられている。ガイド部材40の詳細については、後述する。
【0024】
ボデー本体21は、分岐管状の部材であって、主管22と、主管22から分岐した分岐管23とを有する。主管22は、壁部11の上面から斜め上方に延びる筒状の部位であり、壁部11側に位置する基端部22aと、基端部22aの反対側に位置する先端部22bとを有する。主管22における、基端部22aから所定範囲に位置する内周面には、ジョイント20の第1ネジ溝20aに螺合するネジ溝22cが設けられている。
【0025】
分岐管23は、主管22から前方に突出する筒状の部位であり、主管22に接続される端部である基端部23aと、基端部23aの反対側に位置する先端部23bとを有する。筒状の主管22の内部と筒状の分岐管23の内部とは、互いに連通している。
【0026】
分岐管23の下部には、センサユニット17を取り付けるための取付面23cが設けられている。取付面23cには、主管22の内部に連通される貫通孔23dが設けられている。
【0027】
ボデー本体21の主管22内には、弁ユニット13が収容されている。弁ユニット13は、弁機構を備える弁部材30と、弁部材30に接続される通水管としての給水管31、給湯管32、及び吐出管33とを備える。給水管31は、壁部11の下部において図示しない給水栓に接続されるとともに、当該給水栓から供給される水が流れる管である。給湯管32は、壁部11の下部において図示しない給湯栓に接続されるとともに、当該給湯栓から供給される湯(給水管31よりも高い温度の水)が流れる管である。吐出管33は、壁部11の下部においてホース14の一端に接続されるとともに、吐水ヘッド16から吐出される湯水が流れる管である。弁部材30は、給水管31及び給湯管32から吐出管33へと流れる湯水の各流量を調節することにより、吐水ヘッド16から吐出される湯水の流量及び温度の調節を行う。また、弁部材30の上部には、弁部材30を操作するための操作軸34が設けられている。
【0028】
ボデー本体21の主管22の先端部22bには、弁ユニット13を操作するためのレバー15が配置されている。レバー15は、弁部材30の操作軸34に接続されている。水栓10は、レバー15を操作することにより、弁部材30を操作できるように構成されている。
【0029】
ボデー本体21の分岐管23の先端部23bには、吐水ヘッド16が脱着可能に取り付けられている。吐水ヘッド16は、ホース14の他端に接続される部材であって、吐出管33からホース14へと流れた湯水を吐出する吐出口16aを有する。
【0030】
ホース14は、水栓ボデー12内に挿通されており、一端が壁部11の下部において弁ユニット13の吐出管33に接続されるとともに、他端が吐水ヘッド16に接続されている。ホース14は、水栓ボデー12内において、壁部11の下部側から吐水ヘッド16に向かって、ジョイント20、ボデー本体21の主管22及び分岐管23に順に挿通されている。また、ホース14は、吐水ヘッド16の脱着操作にともなって、水栓ボデー12から出し入れできるように、水栓ボデー12内を移動可能に収容されている。
【0031】
ボデー本体21の分岐管23の下部の取付面23cには、センサユニット17が取り付けられている。センサユニット17は、非接触センサを有するセンサ部17aと、センサ部17aに接続されているケーブル状の配線部材17bとを備える。非接触センサは、人体等の物体を非接触で検出可能なセンサである。非接触センサとしては、赤外線センサ、光センサ、超音波センサなどの水栓に適用される公知の非接触式センサを用いることができる。
【0032】
配線部材17bは、非接触センサからの検知信号を出力するための出力配線を含む。配線部材17bは、出力配線のみからなる単一の配線であってもよいし、出力配線と他の配線とを束ねたものであってもよい。上記他の配線としては、例えば、非接触センサに電力を供給するための配線が挙げられる。
【0033】
配線部材17bは、ボデー本体21の取付面23cに形成されている貫通孔23dを通して、ボデー本体21内に引き込まれて、ボデー本体21の主管22及びジョイント20内に挿通されている。そして、配線部材17bの先端は、ジョイント20から壁部11の下部に引き出されるとともに、吐出管33とホース14との間に設けられている電磁弁ユニット(図示略)に接続されている。
【0034】
電磁弁ユニットは、吐出管33とホース14との間を連通する接続管と、接続管の開閉状態を切り替える電磁弁と、電磁弁の動作を制御する弁制御部とを備える。センサ部17aの非接触センサから出力された検出信号は、配線部材17bを通じて電磁弁ユニットの弁制御部に入力される。弁制御部は、非接触センサから出力された検出信号に基づいて電磁弁の開閉を制御する。
【0035】
(ガイド部材)
次に、図4~6を参照して、ジョイント20の下端部に取り付けられるガイド部材40について説明する。
【0036】
ガイド部材40は、ジョイント20の下端部の近傍において、ジョイント20に挿通されているホース14及び配線部材17bを支持する部材である。ガイド部材40は、ホース14の出し入れにともなうホース14の動きをガイドするとともに、ホース14と配線部材17bとの擦過を抑制する。
【0037】
ガイド部材40は、ホース挿通孔41が形成されている筒状の筒状壁42を備えている。筒状壁42の内径、即ち、ホース挿通孔41の直径は、ホース14よりも大きい。筒状壁42の外径は、ジョイント20の下端部の内径よりも小さい。以下では、図6に示す平面視、即ち、筒状壁42の軸方向からガイド部材40を視た平面視を、単に平面視と記載する。
【0038】
ガイド部材40は、筒状壁42の外周面に接続される第1係止壁43A及び第2係止壁43Bを備える。第1係止壁43Aは、縦壁部44と、第1横壁部45と、第2横壁部46とを備える。縦壁部44は、平面視において、筒状壁42の外周面から径方向外方へ突出する壁部である。第1横壁部45は、縦壁部44の先端に接続されるとともに、筒状壁42の周方向一方側に向かって延びる壁部である。第1横壁部45の先端45aは、筒状壁42から離隔している。第2横壁部46は、第1横壁部45に接続されるとともに、縦壁部44よりも筒状壁42の周方向他方側に向かって延びる壁部である。第2横壁部46の先端46aは、筒状壁42から離隔している。第1係止壁43Aの縦壁部44、第1横壁部45及び第2横壁部46は、筒状壁42の軸方向の全体に亘って形成されている。
【0039】
第1横壁部45は、筒状壁42の外周面に離隔して対向する第1内面45bを有する。また、筒状壁42の外周面は、第1横壁部45の第1内面45bに対向する対向面42aを有する。筒状壁42の対向面42aと第1横壁部45の第1内面45bとの間には、配線部材17bを挿通させるための空間である配線挿通孔47が形成されている。したがって、第1横壁部45は、筒状壁42との間に配線挿通孔47を形成する配線用横壁部である。
【0040】
配線挿通孔47は、筒状壁42の径方向外方に開口する開口部47aを有する。配線挿通孔47は、筒状壁42の軸方向の全体に亘って形成されている。配線挿通孔47の平面視形状は特に限定されるものでなく、配線部材17bの形状に応じて適宜設定できる。図面では、一例として、筒状壁42の対向面42aと第1横壁部45の第1内面45bとが共に平面であって互いに平行に配置されている状態を示している。この場合、配線挿通孔47の平面視形状は、平行な2辺とそれら2辺に直交する辺(縦壁部44の側面)とに囲まれる形状になる。
【0041】
第2横壁部46は、筒状壁42の外周面に離隔して対向する第2内面46bを有する。筒状壁42の外周面と、第2横壁部46の第2内面46bとの間には、第2横壁部46の第2内面46b側への撓みを許容する第1隙間S1が設けられている。本実施形態では、第1隙間S1は、縦壁部44と第2内面46bとの間まで延びる延出部分S1aを有している。また、第2横壁部46の外周面であって、第2内面46bの反対側に位置する部分には、外周面から突出する爪状の係止部48が設けられている。したがって、第2横壁部46は、外周面に係止部48が設けられている係止用横壁部である。
【0042】
第1係止壁43Aを構成する各壁部の厚さは、特に限定されるものではなく、配線部材17bの形状等に応じて適宜設定できる。なお、配線挿通孔47に挿通された配線部材17bを好適に支持する観点では、配線用横壁部である第1横壁部45は、強度を高くするために厚く形成されていることが好ましい。係止部48の係合時の抵抗を低減する観点では、係止用横壁部である第2横壁部46は、撓みやすくするために薄く形成されていることが好ましい。例えば、第1横壁部45は、第2横壁部46よりも厚い。また、一例としては、第1横壁部45は、縦壁部44及び第2横壁部46のいずれか一方又は両方よりも厚い。第2横壁部46は、縦壁部44及び第1横壁部45のいずれか一方又は両方よりも薄い。また、第1横壁部45における縦壁部44との接続部分の幅H1は、後述する係止壁49における筒状壁42との接続部分の幅H2よりも狭い。
【0043】
第2係止壁43Bは、平面視において、筒状壁42の外周面に接続される基端から、筒状壁42の周方向一方側に向かって徐々に膨らみながら円弧上に延びる係止壁49を備える。係止壁49の先端49aは、筒状壁42から離隔している。係止壁49は、筒状壁42の外周面に離隔して対向する第3内面49bを有する。筒状壁42の外周面と、係止壁49の第3内面49bとの間には、係止壁49の第3内面49b側への撓みを許容する第2隙間S2が設けられている。また、第2係止壁43Bの外周面であって、第3内面49bの反対側に位置する部分には、外周面から突出する爪状の係止部50が設けられている。
【0044】
第1係止壁43Aの第1横壁部45及び第2横壁部46の外周面、第2係止壁43Bの外周面、及び筒状壁42の外周面の一部は、同一円周上に位置する外周曲面Cをなすように形成されている。上記曲面の直径は、ジョイント20の下端部の内径よりも一回り小さい値に設定される。また、外周曲面Cを構成する外周面の一部は、周方向一方側に向かって、筒状壁42の外周面における開口部47aから第2係止壁43Bとの接続部分までの範囲である。
【0045】
外周曲面Cの下部には、径方向外方に突出するつまみ部51が設けられている。図8に示すように、つまみ部51は、ジョイント20の下端部にガイド部材40を取り付けた状態において、ジョイント20の下端部から突出する部分である。筒状壁42の周方向において、つまみ部51における係止部48,50に重なる位置には、粗面部51a及び鍔部51bが設けられている。粗面部51aは、複数の溝や突起等が設けられることにより粗面状に形成されている部位である。鍔部51bは、部分的に径方向外方に突出する部分である。粗面部51a及び鍔部51bは、ジョイント20からガイド部材40を取り外す際に、操作者の指や爪の引っ掛かりやすくすることにより、ガイド部材40を取り外す操作を補助する補助部である。
【0046】
また、筒状壁42の外周面には、ジョイント20内に挿通されている通水管である給水管31、給湯管32、及び吐出管33を支持する管支持部52が形成されている。管支持部52は、筒状壁42の外周面において、周方向における、第2横壁部46の第2内面46bに対向する部分と係止壁49の第3内面49bに対向する部分との間であって、外周曲面Cを形成していない部分に設けられている。
【0047】
管支持部52は、筒状壁42の外周面から突出する突部であって、給水管31を支持する給水管支持面52a、給湯管32を支持する給湯管支持面52b、及び吐出管33を支持する吐出管支持面52cを有する。給水管支持面52aは、筒状壁42の軸方向に延びるとともに給水管31の外周面に沿った凹曲面である。給湯管支持面52bは、筒状壁42の軸方向に延びるとともに給湯管32の外周面に沿った凹曲面である。吐出管支持面52cは、筒状壁42の軸方向に延びるとともに吐出管33の外周面に沿った凹曲面である。
【0048】
給水管支持面52a、給湯管支持面52b、及び吐出管支持面52cは、筒状壁42の周方向に並んで配置されている。また、給水管支持面52a、給湯管支持面52b、及び吐出管支持面52cのうち、周方向の両側に位置する給水管支持面52a及び給湯管支持面52bは、中央に位置する吐出管支持面52cよりも高さが低くなっている。
【0049】
図7に示すように、ガイド部材40は、外周曲面Cがジョイント20の内周面に当接する状態にてジョイント20に取り付けられている。そして、ガイド部材40の係止部48,50は、ジョイント20の内周面に設けられている溝状の被係止部20dに嵌合している。
【0050】
ジョイント20内において、ホース14は、ガイド部材40のホース挿通孔41に挿通されるとともに、配線部材17bは、ガイド部材40の配線挿通孔47に挿通されている。また、給水管31、給湯管32、及び吐出管33はそれぞれガイド部材40の給水管支持面52a、給湯管支持面52b、及び吐出管支持面52cに接した状態にてジョイント20内を挿通されている。
【0051】
ここで、ガイド部材40の配線挿通孔47は、給湯管32から離れた位置に設けている。具体的には、図7に示すように、ガイド部材40において、配線挿通孔47と給水管31との距離D1が、配線挿通孔47と給湯管32との距離D2よりも短くなる位置に配線挿通孔47を設けている。これにより、給湯管32の熱が配線挿通孔47に挿通されている配線部材17bに伝わることを抑制できる。
【0052】
次に、本実施形態の作用について、ガイド部材40の取り付け方法と併せて説明する。
図8に示すように、ガイド部材40は、水栓ボデー12を構成する筒状のジョイント20の下端部の内周面に取り付けて用いられる。
【0053】
ガイド部材40を取り付ける際には、先ず、ジョイント20の下端部から出ているホース14及び配線部材17bを、ガイド部材40のホース挿通孔41及び配線挿通孔47に挿通させる。次いで、ジョイント20の下端部から出ている給水管31、給湯管32、及び吐出管33を、ガイド部材40の給水管支持面52a、給湯管支持面52b、及び吐出管支持面52cに沿わせた状態にする。
【0054】
このとき、各支持面が各通水管に沿うように、ガイド部材40を傾けながら、各通水管に対するガイド部材40を調製する作業が行われる。ここで、両側に位置する給水管支持面52a及び給湯管支持面52bは、中央に位置する吐出管支持面52cよりも高さが低く形成されている。これにより、ガイド部材40を傾けた際に、ガイド部材40の給水管支持面52a及び給湯管支持面52bが給水管31及び給湯管32に干渉することを抑制できる。
【0055】
次いで、ホース14、配線部材17b、及び各通水管に沿ってガイド部材40を上方へ移動させる。そして、ガイド部材40における第1係止壁43Aの第2横壁部46及び第2係止壁43Bの係止壁49を、作業者の手で径方向内方へ押し込むことによりガイド部材40を縮径させた状態としつつ、ジョイント20の下端部に挿入する。
【0056】
このとき、図9に示すように、第1係止壁43Aの第2横壁部46は、径方向内側に向かう力F1が加えられることにより第1隙間S1側に撓む。一方、第1係止壁43Aの第1横壁部45には、てこの原理により、第1横壁部45と縦壁部44との接続部分を支点として力F1と反対方向の力F2が生じる。上記力F2は、第1係止壁43Aを、筒状壁42の対向面42aから離間する方向、即ち、配線挿通孔47を広げる方向に移動させようとする。これにより、配線挿通孔47を狭める方向に第1横壁部45が移動し難くなる。その結果、取り付け時に縮径したガイド部材40によって、配線挿通孔47に挿通されている配線部材17bを圧迫されてしまうことを抑制できる。
【0057】
そして、ガイド部材40の係止部48,50がジョイント20に挿入されたところで、作業者の手による径方向内方への押し込みを解除した状態として、ガイド部材40を更に挿入する。係止部48,50がジョイント20の被係止部20dに達する位置までガイド部材40が挿入されると、ガイド部材40が自身の弾性に基づいて拡径することにより、係止部48,50が被係止部20dに係止される。これにより、ガイド部材40は、ジョイント20に抜け止め状態にて固定される。
【0058】
次に、本実施形態の効果について記載する。
(1)ガイド部材40は、内側にホース挿通孔41が形成されている筒状の筒状壁42と、筒状壁42の外周面に接続されるとともに、水栓ボデー12の内周面に係止される係止部48を有する第1係止壁43Aを備える。第1係止壁43Aは、筒状壁42の外周面から突出する縦壁部44と、縦壁部44から筒状壁42の周方向一方側に向かって延びる第1横壁部45と、第1横壁部45に接続されるとともに、縦壁部44よりも筒状壁42の周方向他方側に向かって延びる第2横壁部46とを備える。第1横壁部45は、筒状壁42との間に配線挿通孔47を形成する配線用横壁部である。第2横壁部46は、外周面に係止部48が設けられている係止用横壁部である。第2横壁部46の内面側には、第2横壁部46の内面側への撓みを許容する第1隙間S1が設けられている。
【0059】
上記構成によれば、取り付け時に縮径したガイド部材40によって、配線挿通孔47に挿通されている配線部材17bが圧迫されてしまうことを抑制できる。したがって、ガイド部材40を取り付ける際に配線部材17bに加えられる負荷を低減することができる。
【0060】
(2)第2横壁部46は、第1横壁部45に接続されている。
上記構成によれば、第2横壁部46を径方向内方に押し込んでガイド部材40を縮径させた際に、第1横壁部45と縦壁部44との接続部分を支点として、第1横壁部45に力F2が作用する。この場合、第2横壁部46と縦壁部44とが接続されており、第2横壁部46と縦壁部44との接続部分を支点として第1横壁部45に力F2が作用する構成と比較して、配線挿通孔47を広げる方向に第1係止壁43Aが移動しやすくなる。そのため、配線挿通孔47に挿通されている配線部材17bを圧迫することを抑制する効果が向上する。加えて、上記実施形態における延出部分S1aに相当する長さの分、第2横壁部46の接続部分を周方向一方側に寄せることができるため、第2横壁部46を周方向により長く形成できる。第2横壁部46を周方向に長く形成した場合、第2横壁部46が撓みやすくなるため、水栓ボデー12(ジョイント20)に対するガイド部材40の着脱が容易になる。
【0061】
(3)ガイド部材40は、水栓ボデー12の基端側の端部から突出するつまみ部51を備える。
上記構成によれば、水栓ボデー12からガイド部材40を取り外す際に、つまみ部51をつまむことにより、容易にガイド部材40を取り外すことができる。
【0062】
(4)つまみ部51は、補助部を備える。
上記構成によれば、つまみ部51に作業者の指や爪が引っ掛かりやすくなる。そのため、水栓ボデー12からガイド部材40を取り外す操作が更に容易になる。
【0063】
(5)ガイド部材40は、通水管を支持する管支持部52を備える。
上記構成によれば、水栓ボデー12内における特定位置に通水管が保持されるため、水栓ボデー12内において、ホース14及び配線部材17bと通水管とが干渉し難くなる。
【0064】
(6)ガイド部材40において、配線挿通孔47は、給水管31との間の距離D1が給湯管32との間の距離D2よりも短くなる位置に設けられている。
上記構成によれば、給湯管32の熱が配線挿通孔47に挿通されている配線部材17bに伝わることを抑制できる。
【0065】
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・ガイド部材40を構成する材料は特に限定されるものでなく、第1係止壁43A及び第2係止壁43Bを弾性変形可能に形成できるものであればよい。ガイド部材40を構成する材料は、例えば、樹脂である。
【0066】
・配線部材17bは、センサユニット17の配線に限定されない。例えば、水栓10は、センサユニット17に代えて、又はセンサユニット17に加えて、別の電子部品を備えており、配線部材17bは、当該電子部品の配線であってもよい。また、複数本の配線部材17bを備えていてもよい。
【0067】
・配線挿通孔47は、給水管31との間の距離D1が給湯管32との間の距離D2よりも長くなる位置、又は両距離が等しくなる位置に設けられていてもよい。
・ガイド部材40に設けられる係止部48,50を凹部とし、水栓ボデー12(ジョイント20)に設けられる被係止部20dを突部として、係止部48,50及び被係止部20dの凹凸の関係を反対にしてもよい。
【0068】
・第1係止壁43Aの形状は、上記実施形態に限定されない。例えば、図10に示すように、第1係止壁43Aは、平面視T字状に形成されており、縦壁部44と、縦壁部44に接続される第1横壁部45と、縦壁部44に接続される第2横壁部46とを備える形状であってもよい。
【0069】
また、図11に示すように、第2横壁部46と配線用横壁部とし、第1横壁部45を係止用横壁部としてもよい。図11に示す例では、第2横壁部46の第2内面46bと筒状壁42の外周面との間に、配線部材17bを挿通させるための配線挿通孔47が形成されている。そして、第1横壁部45の第1内面45bと筒状壁42の外周面との間に、第2横壁部46の第2内面46b側への撓みを許容する第1隙間S1が設けられている。第1横壁部45の外周面には、当該外周面から突出する係止部48が設けられている。
【0070】
・ガイド部材40に関して、上記実施形態では、第1係止壁43A及び第2係止壁43Bの2つの係止壁を設けていたが、係止壁の形成数は、1であってもよいし、3以上であってもよい。ただし、少なくとも一つの係止壁は、第1係止壁43Aである。また、ガイド部材40は、複数の第1係止壁43Aを備えていてもよい。例えば、上記実施形態における第2係止壁43Bを第1係止壁43Aに代えて、2つの第1係止壁43Aを有するガイド部材40としてもよい。
【0071】
・管支持部52の形状は上記実施形態に限定されない。例えば、給水管支持面52a、給湯管支持面52b、及び吐出管支持面52cの上記高さが同じであってもよいし、それぞれ異なっていてもよい。また、管支持部52は、給水管支持面52a、給湯管支持面52b、及び吐出管支持面52cの少なくとも一つを有していればよい。また、管支持部52を省略してもよい。
【0072】
・上記実施形態では、つまみ部51に補助部としての粗面部51a及び鍔部51bを設けていたが、補助部は、粗面部51a及び鍔部51bのいずれか一方のみであってもよい。また、補助部の種類は、粗面部51a及び鍔部51bに限定されるものでなく、つまみ部51に、ガイド部材40を取り外す操作を補助する機能を付与する構成であればよい。また、補助部を省略してもよい。
【0073】
・つまみ部51を省略してもよい。
【符号の説明】
【0074】
S1…隙間、10…水栓、12…水栓ボデー、14…ホース、17b…配線部材、20…ジョイント、21…ボデー本体、40…ガイド部材、41…ホース挿通孔、42…筒状壁、43A…第1係止壁、44…縦壁部、45…第1横壁部、46…第2横壁部、47…配線挿通孔、48,50…係止部。
図1
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