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特開2024-48059注文処理システム、注文処理方法、及び注文受付端末
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024048059
(43)【公開日】2024-04-08
(54)【発明の名称】注文処理システム、注文処理方法、及び注文受付端末
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/087 20230101AFI20240401BHJP
【FI】
G06Q10/08 330
【審査請求】有
【請求項の数】25
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022153897
(22)【出願日】2022-09-27
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-03-01
(71)【出願人】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000958
【氏名又は名称】弁理士法人インテクト国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100120189
【弁理士】
【氏名又は名称】奥 和幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135518
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 隆
(72)【発明者】
【氏名】松本 麻希
(72)【発明者】
【氏名】井沼 孝慈
(72)【発明者】
【氏名】谷 真斗
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA16
(57)【要約】
【課題】複数の人が商品の注文を同時に行う場合に、それぞれの人が注文に係る支払い額を把握し容易に清算することを可能とする注文処理システム、注文処理方法、及び注文受付端末を提供する。
【解決手段】注文処理システムSは、グループ注文に係るユーザの注文人数の指定を受け付け、当該注文に係る商品の選択を受け付け、選択された商品を、指定された注文人数のユーザごとに仕分けて決済する。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体により配送される商品の注文に関し、複数のユーザのそれぞれの前記注文を纏めて受付可能な注文処理システムであって、
前記注文に係る前記ユーザの人数の指定を受け付ける第1受付部と、
前記注文に係る前記商品の選択を受け付ける第2受付部と、
前記選択された商品を、前記指定された人数のユーザごとに仕分けて決済する処理部と、
を備えることを特徴とする注文処理システム。
【請求項2】
前記注文に係る前記商品の仕分け指示を受け付ける第3受付部を更に備え、
前記処理部は、前記選択及び仕分け指示された商品を、前記指定された人数のユーザごとに仕分けて決済することを特徴とする請求項1に記載の注文処理システム。
【請求項3】
前記処理部は、前記ユーザごとに仕分けられた商品を注文するための画面を、前記指定された人数に応じた回数だけ表示させ、
前記画面ごとに前記注文を受け付ける第4受付部を更に備え、
前記処理部は、前記ユーザごとに仕分けられた商品を前記受け付けられた注文ごとに決済することを特徴とする請求項1に記載の注文処理システム。
【請求項4】
前記処理部は、前記ユーザごとに仕分けられた商品の注文に係る支払い額に基づいて、前記ユーザごとに仕分けられた商品を前記ユーザごとに決済することを特徴とする請求項1に記載の注文処理システム。
【請求項5】
前記支払い額には、前記ユーザごとに仕分けられた商品の価格及びそれぞれの前記ユーザに割り当てられた配送料が含まれることを特徴とする請求項4に記載の注文処理システム。
【請求項6】
1回の配送に要する配送料を前記指定された人数で等分し、等分された配送料をそれぞれの前記ユーザに割り当てる割当部を更に備えることを特徴とする請求項5に記載の注文処理システム。
【請求項7】
それぞれの前記ユーザの注文内容に基づいて、前記複数のユーザ間で異なる配送料をそれぞれの前記ユーザに割り当てる割当部を更に備えることを特徴とする請求項5に記載の注文処理システム。
【請求項8】
前記割当部は、前記注文に係る前記商品の総額が大きいユーザほど高い配送料を割り当てることを特徴とする請求項7に記載の注文処理システム。
【請求項9】
前記割当部は、前記注文に係る前記商品の数量が大きいユーザほど高い配送料を割り当てることを特徴とする請求項7に記載の注文処理システム。
【請求項10】
前記割当部は、前記注文に係る前記商品の総重量が大きいユーザほど高い配送料を割り当てることを特徴とする請求項7に記載の注文処理システム。
【請求項11】
前記割当部は、前記注文に係る前記商品の総体積が大きいユーザほど高い配送料を割り当てることを特徴とする請求項7に記載の注文処理システム。
【請求項12】
前記ユーザごとに仕分けられた商品の総重量が1人により注文可能な商品の重量の上限値を超えていない第1のユーザと、前記ユーザごとに仕分けられた商品の総重量が1人により注文可能な商品の重量の上限値を超えている第2のユーザとが前記複数のユーザに含まれる場合、前記1回の配送に要する配送料の一部である第1の配送料を前記第1のユーザに割り当て、前記1回の配送に要する配送料の一部で且つ前記第1の配送料より高い第2の配送料を前記第2のユーザに割り当てる割当部を更に備えることを特徴とする請求項5に記載の注文処理システム。
【請求項13】
前記ユーザごとに仕分けられた商品の総体積が1人により注文可能な商品の体積の上限値を超えていない第1のユーザと、前記ユーザごとに仕分けられた商品の総体積が1人により注文可能な商品の体積の上限値を超えている第2のユーザとが前記複数のユーザに含まれる場合、前記1回の配送に要する配送料の一部である第1の配送料を前記第1のユーザに割り当て、前記1回の配送に要する配送料の一部で且つ前記第1の配送料より高い第2の配送料を前記第2のユーザに割り当てる割当部を更に備えることを特徴とする請求項5に記載の注文処理システム。
【請求項14】
前記注文処理システムは、通信ネットワークに接続されたサーバを備え、
前記サーバは、
前記ユーザの人数の指定及び前記商品の選択に用いられる第1の端末が設置された場所またはその近傍を前記商品の配送先とする第1の注文を当該第1の端末から前記通信ネットワークを介して受け付ける第5受付部と、
前記複数のユーザ以外のユーザにより前記商品の選択に用いられる第2の端末において指定された配送先が示される第2の注文を当該第2の端末から前記通信ネットワークを介して受け付ける第6受付部と、
前記第1の注文に係る前記商品の配送計画を、前記第2の注文に係る前記商品の配送計画よりも優先して決定する決定部と、
を備えることを特徴とする請求項1乃至13の何れか一項に記載の注文処理システム。
【請求項15】
前記決定部は、複数の移動体うち1つの前記移動体を選定し、当該選定された配送機の少なくとも配送開始予定時刻及び配送終了予定時刻を設定することにより前記配送計画を決定することを特徴とする請求項14に記載の注文処理システム。
【請求項16】
前記処理部は、1人により注文可能な商品の重量の上限値と体積の上限値とのうち少なくとも何れか1つを前記ユーザごとに区別して表示させることを特徴とする請求項1乃至13の何れか一項に記載の注文処理システム。
【請求項17】
前記処理部は、前記ユーザごとに仕分けられた商品の総重量と総体積とのうち少なくとも何れか1つを前記ユーザごとに区別して表示させることを特徴とする請求項1乃至13の何れか一項に記載の注文処理システム。
【請求項18】
前記処理部は、1人により注文可能な商品の重量の上限値及び前記ユーザごとに仕分けられた商品の総重量の組と、1人により注文可能な商品の体積の上限値及び前記ユーザごとに仕分けられた商品の総体積の組とのうち少なくとも何れか1つを前記ユーザごとに区別して表示させることを特徴とする請求項1乃至13の何れか一項に記載の注文処理システム。
【請求項19】
前記ユーザごとに仕分けられた商品の総重量を前記複数のユーザ間で合計した合計値が、1回の配送で前記移動体に搭載可能な商品の重量の上限値を超えた場合、前記処理部は、前記複数のユーザのうち、前記ユーザごとに仕分けられた商品の総重量が最も大きいユーザに対してアラートを表示させることを特徴とする請求項1乃至13の何れか一項に記載の注文処理システム。
【請求項20】
前記アラートの対象となった前記ユーザに対して仕分けられた商品の選択の取り消し指示を受け付ける第7受付部を更に備え、
前記処理部は、前記取り消し指示に基づいて、前記商品の選択を取り消すことを特徴とする請求項19に記載の注文処理システム。
【請求項21】
前記ユーザごとに仕分けられた商品の総体積を前記複数のユーザ間で合計した合計値が、1回の配送で前記移動体に搭載可能な商品の体積の上限値を超えた場合、前記処理部は、前記複数のユーザのうち、前記ユーザごとに仕分けられた商品の総体積が最も大きいユーザに対してアラートを表示させることを特徴とする請求項1乃至13の何れか一項に記載の注文処理システム。
【請求項22】
前記アラートの対象となった前記ユーザに対して仕分けられた商品の選択の取り消し指示を受け付ける第7受付部を更に備え、
前記処理部は、前記取り消し指示に基づいて、前記商品の選択を取り消すことを特徴とする請求項21に記載の注文処理システム。
【請求項23】
前記商品は、複数の商品が纏められたセット品であり、
前記第2受付部は、前記セット品の中の一部の商品の選択を前記複数のユーザのうちの第1のユーザの選択として受け付け、前記セット品の中の他の残りの商品の選択を前記複数のユーザのうちの第2のユーザの選択として受け付けることを特徴とする請求項1乃至13の何れか一項に記載の注文処理システム。
【請求項24】
移動体により配送される商品の注文に関し、複数のユーザのそれぞれの前記注文を纏めて受付可能なコンピュータにより実行される注文処理方法であって、
前記注文に係る前記ユーザの人数の指定を受け付けるステップと、
前記注文に係る前記商品の選択を受け付けるステップと、
前記選択された商品を、前記指定された人数のユーザごとに仕分けて決済するステップと、
を含むことを特徴とする注文処理方法。
【請求項25】
移動体により配送される商品の注文に関し、複数のユーザのそれぞれの前記注文を纏めて受付可能な注文受付端末であって、
前記注文に係る前記ユーザの人数の指定を受け付ける第1受付部と、
前記注文に係る前記商品の選択を受け付ける第2受付部と、
前記選択された商品を、前記指定された人数のユーザごとに仕分けて決済する処理部と、
を備えることを特徴とする注文受付端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の人が端末から商品の注文を同時に行うことが可能なシステム等の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ドローンや自動運転車などの配送機により商品を配送先に配送するシステムが知られている。例えば、特許文献1には、ユーザ(受取手)が携帯デバイスを用いて商品を注文し支払いを行うことで当該商品を有する小包がドローンに積載され当該ユーザの元に配達されるシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2018-525756号公報
【発明の概要】
【0004】
ドローン配送に代表されるような積載容量に制約の大きい配送機では、1回あたりの配送効率を上げる等の目的で、1体の配送機に複数の人のそれぞれにより注文された商品を纏めて配送することが望まれる。複数の人が注文を同時に行う方法として、例えば、複数の人のうちの代表者が携帯デバイスを用いてそれぞれの人の注文を纏めて一度に行うことが考えられる。しかし、この場合、代表者以外の人により注文される商品の該注文に係る支払い額(例えば、商品価格及び配送料)を代表者が一時的に負担することになり、それぞれの人が当該支払い額を把握し清算することが煩雑になる。
【0005】
そこで、本発明は、複数の人が商品の注文を同時に行う場合に、それぞれの人が注文に係る支払い額を把握し容易に清算することを可能とする注文処理システム、注文処理方法、及び注文受付端末を提供することを課題の一例とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(適用例1)上記課題を解決するために、本適用例に係る注文処理システムは、移動体により配送される商品の注文に関し、複数のユーザのそれぞれの前記注文を纏めて受付可能な注文処理システムであって、前記注文に係る前記ユーザの人数の指定を受け付ける第1受付部と、前記注文に係る前記商品の選択を受け付ける第2受付部と、前記選択された商品を、前記指定された人数のユーザごとに仕分けて決済する処理部と、を備えることを特徴とする。これにより、複数のユーザが商品の注文を同時に行う場合に、それぞれのユーザは選択された商品の注文に係る支払い額を把握し容易に清算することができる。
【0007】
(適用例2)本適用例に係る注文処理方法は、移動体により配送される商品の注文に関し、複数のユーザのそれぞれの前記注文を纏めて受付可能なコンピュータにより実行される注文処理方法であって、前記注文に係る前記ユーザの人数の指定を受け付けるステップと、前記注文に係る前記商品の選択を受け付けるステップと、前記選択された商品を、前記指定された人数のユーザごとに仕分けて決済するステップと、を含むことを特徴とする。
【0008】
(適用例3)本適用例に係る注文受付端末は、移動体により配送される商品の注文に関し、複数のユーザのそれぞれの前記注文を纏めて受付可能な注文受付端末であって、前記注文に係る前記ユーザの人数の指定を受け付ける第1受付部と、前記注文に係る前記商品の選択を受け付ける第2受付部と、前記選択された商品を、前記指定された人数のユーザごとに仕分けて決済する処理部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、複数の人が商品の注文を同時に行う場合に、それぞれの人が注文に係る支払い額を把握し容易に清算することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】注文処理システムSの概要構成例を示す図である。
図2】注文受付&処理端末1の概要構成例を示す図である。
図3】制御部14における機能ブロック例を示す図である。
図4】注文人数指定画面の表示例を示す図である。
図5】商品選択画面(共用画面)の表示例を示す図である。
図6】商品仕分け画面(共用画面)の表示例を示す図である。
図7】商品選択&仕分け画面(共用画面)の表示例を示す図である。
図8】注文内容確定画面(共用画面)の表示例を示す図である。
図9】決済画面(共用画面)の表示例を示す図である。
図10】商品選択画面(専用画面)の表示例を示す図である。
図11】注文内容確定画面(専用画面)の表示例を示す図であ
図12】決済画面(専用画面)の表示例を示す図である。
図13】センターサーバ2の概要構成例を示す図である。
図14】制御部23における機能ブロック例を示す図である。
図15】実施例1において注文受付&処理端末1の制御部14により実行される注文処理(1)の一例を示すフローチャートである。
図16】実施例1において注文受付&処理端末1の制御部14により実行される注文処理(2)の一例を示すフローチャートである。
図17】実施例1において注文受付&処理端末1の制御部14により実行される注文処理(3)の一例を示すフローチャートである。
図18】(A)は、実施例1~3においてセンターサーバ2の制御部23より実行される注文処理(1)の一例を示すフローチャートであり、(B)は、実施例1~3においてセンターサーバ2の制御部23より実行される注文処理(2)の一例を示すフローチャートである。
図19】実施例2において注文受付&処理端末1の制御部14により実行される注文処理(1)の一例を示すフローチャートである。
図20】実施例3において注文受付&処理端末1の制御部14により実行される注文処理(1)の一例を示すフローチャートである。
図21】実施例3において注文受付&処理端末1の制御部14により実行される注文処理(2)の一例を示すフローチャートである。
図22】実施例3において注文受付&処理端末1の制御部14により実行される注文処理(3)の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態に係る注文処理システムについて説明する。
【0012】
1.注文処理システムSの構成及び動作概要
先ず、図1を参照して、本実施形態に係る注文処理システムSの構成及び動作概要について説明する。注文処理システムSは、配送機(移動体の一例)により配送される商品の注文に関し、複数の人のそれぞれの注文を纏めて受付可能なシステムである。なお、配送機には、例えば、ドローンなどの無人航空機(以下、「UAV(Unmanned Aerial Vehicle)」と称する)、無人地上機(以下、UGV(Unmanned Ground Vehicle)と称する)、または荷物運送用トラック(自動車)などが利用される。図1は、注文処理システムSの概要構成例を示す図である。図1に示すように、注文処理システムSは、注文受付&処理端末1(注文受付端末、第1の端末の一例)、及びセンターサーバ2等を含んで構成される。注文受付&処理端末1は、通信ネットワークNWを介してセンターサーバ2にアクセス可能になっている。通信ネットワークNWは、例えば、インターネット、移動体通信ネットワーク及びその無線基地局等から構成される。
【0013】
注文受付&処理端末1は、グループ(何らかの集まり)を構成する複数の人(以下、「ユーザ」と称する)により利用される端末であり、グループ内の複数のユーザ(注文者)のそれぞれの注文(商品の注文)を纏めて受付可能になっており、受け付けられた注文を処理する。つまり、複数人が同時に注文(これを、「グループ注文」(第1の注文の一例)ともいう)を行うことができる。ここで、注文とは、配送対象となる商品の注文であり、商品の購入及び配送要求ということができる。注文受付&処理端末1は、複数のユーザが集まる場所P(例えば、地域のコミュニティとなっている場所)に設置されるとよい。注文された商品の配送先は、例えば、注文受付&処理端末1が設置される場所またはその近傍であるとよい。また、注文受付&処理端末1は、複数のグループのそれぞれにより異なるタイミングで利用されてもよい。
【0014】
なお、図1は1つの注文受付&処理端末1を示しているが、注文受付&処理端末1は複数の異なる場所のそれぞれに設置されてもよい。センターサーバ2は、注文受付&処理端末1から通信ネットワークNWを介してグループ内の複数のユーザの注文を纏めて受付可能になっており、受け付けられた注文(グループ注文)を処理する。さらに、センターサーバ2には、グループ以外の個人ユーザにより利用されるユーザ端末(注文に係る商品の選択に用いられる第2の端末の一例)から通信ネットワークNWを介して該個人ユーザの注文を受付可能になっており、受け付けられた注文(これを、「個人注文」(第2の注文の一例)ともいう)を処理する。
【0015】
1-1.注文受付&処理端末1の構成及び機能
次に、図2等を参照して、注文受付&処理端末1の構成及び機能について説明する。図2は、注文受付&処理端末1の概要構成例を示す図である。図2に示すように、注文受付&処理端末1は、通信部11、操作・表示部12、記憶部13、及び制御部14等を備える。注文受付&処理端末1には、クレジット決済や電子マネー決済等に用いられる決済用IC(Integrated Circuit)チップと接触または非接触で通信可能なリーダライタが備えられてもよい。決済用ICチップは、決済用カード(例えば、クレジットカード、または電子マネーカード)、または携帯端末(例えば、スマートフォン)などに搭載される。リーダライタは、制御部14により制御される。また、注文受付&処理端末1には、現金決済に用いられる現金受付機構が備えられてもよい。現金受付機構は、制御部14により制御される。なお、注文受付&処理端末1には、音声処理部及びスピーカが備えられてもよい。
【0016】
通信部11は、通信ネットワークNWを介して行われる通信の制御を担う。操作・表示部12は、ディスプレイ(例えば、タッチパネルディスプレイ)を備え、ユーザの指やペン等によるユーザ指示(ユーザ操作)を入力する入力機能と、各種画面を表示する表示機能とを有する。記憶部13は、例えば、ハードディスクドライブ等から構成され、オペレーティングシステム、及び注文処理アプリケーションプログラムを含む各種プログラムを記憶する。また、記憶部13には、各種画面を表示するための画面データ、及び注文受付&処理端末1の識別子(id)が記憶される。
【0017】
制御部14は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等を備える。図3は、制御部14における機能ブロック例を示す図である。制御部14は、例えばROMまたは記憶部13に記憶された注文処理アプリケーション(注文処理方法を規定するアプリケーション)プログラムに従って、図3に示すように、画面表示制御部14aは、ユーザ指示受付部14b(第1受付部、第2受付部、第3受付部、第4受付部、及び第7受付部の一例)、表示処理部14c、仕分け処理部14d、重量/体積計算部14e、配送料割当部14f(割当部の一例)、及び決済処理部14g等として機能する。なお、画面表示制御部14a、表示処理部14c、仕分け処理部14d、及び決済処理部14gは、それぞれ、処理部の一例である。
【0018】
画面表示制御部14aは、操作・表示部12のディスプレイに各種画面を表示させる。各種画面の例として、注文人数指定画面、商品選択画面、商品仕分け画面、注文内容確定画面、及び決済画面などが挙げられる。ユーザ指示受付部14bは、操作・表示部12を介してユーザ指示を受け付ける。ユーザ指示には、画面表示指示、注文に係るユーザの人数(以下、「注文人数」と称する)の指定、商品の検索条件の指定、商品の選択(選択指示)、商品の仕分け指示、注文内容の確定指示、商品の選択の取り消し(キャンセル)指示、商品の配送タイミングの選択、決済方法の選択、及び決済指示(狭義には注文ともいう)などが挙げられる。ここで、商品の選択と商品の仕分け指示は、異なるタイミングで行われてもよいし、同じタイミングで行われてもよい。画面表示制御部14aは、ユーザ指示受付部14bにより受け付けられた画面表示指示にしたがって、上記各種画面のうち何れかの画面をディスプレイに表示させる。
【0019】
表示処理部14cは、ユーザ指示を促す情報、商品に関する情報(例えば、商品の名称、価格)、配送に関する情報(例えば、配送タイミング、配送料)、及び決済に関する情報(例えば、支払い額、決済方法)などを各種画面に表示させる。例えば、表示処理部14cは、注文人数の指定を促す情報を注文人数指定画面に表示させる。図4は、注文人数指定画面の表示例を示す図である。図4に示す注文人数指定画面には、注文人数指定エリア51が設けられており、注文人数の指定(入力)を促す情報52が表示されている。
【0020】
注文人数指定エリア51において注文人数が指定されることで、ユーザ指示受付部14bにより注文人数の指定が受け付けられる。例えば、テンキー511から注文人数に相当する数字が入力されると、該数字が入力欄512に表示される。その後、“確定”ボタン513が押下されることにより注文人数の指定が受け付けられる。注文人数の指定は、例えば、グループ内の複数のユーザのうち何れか1人のユーザ(以下、「代表者」と称する)により行われるとよい。なお、注文人数の指定が受け付けられると、注文人数分のユーザ識別子(id)が管理用として設定される。例えば、注文人数が3人である場合、ユーザa用としてユーザ識別子“01”が設定され、ユーザb用としてユーザ識別子“02”が設定され、ユーザc用としてユーザ識別子“03”が設定される。また、注文人数の指定の際に、ユーザa~cの名前(ニックネームでもよい)が入力されるように構成してもよい。
【0021】
また、表示処理部14cは、注文に係る商品の選択を促す情報を商品選択画面(ユーザが商品を選択するための画面)に表示させる。図5は、商品選択画面(共用画面)の表示例を示す図である。図5に示す商品選択画面は、例えば、図4に示す注文人数指定画面に設けられた“商品選択へ”ボタン53が押下されることで表示される。図5に示す商品選択画面には、検索条件指定エリア61、選択候補商品表示エリア62、及び選択商品表示エリア63等が設けられており、商品の選択を促す情報64が表示されている。
【0022】
検索条件指定エリア61において検索条件(例えば、キーワード、ジャンル、または価格帯)が指定されることで、ユーザ指示受付部14bにより検索条件の指定が受け付けられる。例えば、検索条件指定エリア61に示されるジャンル(カテゴリ)における“食品”ボタン611が押下されることにより検索条件(食品)の指定が受け付けられる。こうして指定された検索条件を含む検索クエリは、例えば、注文受付&処理端末1から通信ネットワークNWを介してセンターサーバ2へ送信されることで検索条件を満たす商品が検索される。そして、検索された商品に関する情報を含む検索結果がセンターサーバ2から通信ネットワークNWを介して注文受付&処理端末1へ送信される。なお、商品のジャンルとしては、食品(飲料を含む)、日用品、書籍、電化製品などが挙げられる。また、商品は、複数の商品(例えば、複数の同一商品または複数の異なる商品)が纏められたセット品(例えば、ビールN(Nは2以上の自然数)本セットや、野菜及び肉などを含む生鮮食品セット)であってもよい。
【0023】
また、表示処理部14cは、選択候補となる商品に関する情報として、例えば、商品の名称(商品名)、価格、及び写真画像を選択候補商品表示エリア62に表示させる。選択候補となる商品の例として、お勧め商品、及び上記検索条件に基づいて検索された商品などが挙げられる。選択候補商品表示エリア62における複数の商品のうち、注文に係る商品が選択されることで、ユーザ指示受付部14bにより商品の選択が受け付けられる。商品の選択は、グループ内の代表者により行われてもよいし、グループ内のそれぞれのユーザにより行われてもよい。このとき、選択された商品の数量が指定されることで、指定された数量が受け付けられてもよい。ただし、数量が指定されない場合は1つとして認識される。
【0024】
ところで、選択候補となる商品がセット品である場合、ユーザ指示受付部14bは、当該セット品の中の一部の商品の選択をグループ内の複数のユーザのうちの第1のユーザ(例えば、ユーザa)の選択として受け付け、当該セット品の中の他の残りの商品の選択を複数のユーザのうちの第2のユーザ(例えば、ユーザbとユーザc)の選択として受け付けることも可能である。これにより、複数のユーザが同時に行うグループ注文の利便性を高めることができる。
【0025】
また、表示処理部14cは、選択された商品に関する情報として、例えば、商品の名称、価格、及び写真画像を選択商品表示エリア63に表示させる。商品の選択は、例えば、図5に示すように、選択候補商品表示エリア62における商品の写真画像等を選択商品表示エリア63へ移動(例えば、ドラッグ&ドロップ)させるものであってもよい。或いは、商品の選択は、選択候補商品表示エリア62における商品の写真画像等がダブルタップされるものであってもよいし、その他の方法で行われてもよい。選択候補商品表示エリア62における商品が選択されることで該商品の在庫が無くなった場合、該商品に関する情報は選択候補商品表示エリア62から削除(表示消去)されることになる。一方、選択候補商品表示エリア62における商品が選択されても該商品の在庫がまだ有る場合、該商品に関する情報は選択候補商品表示エリア62に表示されたままとなる。
【0026】
さらに、表示処理部14cは、図5に示すように、注文可能(選択可能)な残重量と残体積のうち少なくとも何れか1つを商品選択画面に表示させるとよい。注文可能な残重量は、1回の配送で配送機(つまり、1台の配送機)に搭載可能(積載可能)な商品の重量の上限値(以下、「配送機の搭載可能重量上限値」と称する)から、選択された商品の総重量を差し引いた重量である。ここで、「配送機に搭載可能な商品の重量」とは、例えば、UAVまたはUGVに備えられた収容箱(換言すると、収納空間)内に商品を収容して飛行または走行することが可能な重量であることを意味する。
【0027】
一方、注文可能な残体積は、1回の配送で配送機に搭載可能な商品の体積の上限値(以下、「配送機の搭載可能体積上限値」と称する)から、選択された商品の総体積を差し引いた体積である。ここで、「配送機に搭載可能な商品の体積」とは、例えば、UAVまたはUGVに備えられた収容箱内に商品を収容して飛行または走行することが可能な容積(つまり、収容箱の容積)であることを意味する。注文可能な残重量と残体積の表示は、それぞれ、商品が選択される度に更新される。なお、配送機の搭載可能重量上限値と搭載可能体積上限値を含む上位概念として「積載容量」と称するものとする。かかる積載容量は、1台の配送機の積載容量ということもできるし、1台の配送機においてグループ内のユーザ1人あたりに割り当てられるべき積載容量ということもできる。
【0028】
また、表示処理部14cは、注文に係る商品の仕分け指示を促す情報を商品仕分け画面(ユーザが商品の仕分け指示を行うための画面)に表示させる。図6は、商品仕分け画面(共用画面)の表示例を示す図である。図6に示す商品仕分け画面は、例えば、図5に示す商品選択画面に設けられた“商品仕分けへ”ボタン65が押下されることで表示される。図6に示す商品仕分け画面には、選択商品表示エリア71、及び仕分け商品表示エリア(買い物かご)72a~c等が設けられており、選択された商品の仕分け指示を促す情報73が表示されている。
【0029】
また、表示処理部14cは、選択された商品に関する情報として、例えば、商品の名称、価格、及び写真画像を選択商品表示エリア71に表示させる。選択商品表示エリア71における商品の仕分け指示がなされることで、ユーザ指示受付部14bにより商品の仕分け指示が受け付けられる。ここで、商品の仕分け指示とは、選択された商品を何れかのユーザに対応付ける指示ということもできる。商品の仕分け指示は、グループ内の代表者により行われてもよいし、グループ内のそれぞれのユーザにより行われてもよい。商品の仕分け指示は、商品の選択の場合と同様、選択商品表示エリア71における商品の写真画像等を仕分け商品表示エリア72a~cの何れかに移動(例えば、ドラッグ&ドロップ)させるものであってもよいし、その他の方法で行われてもよい。
【0030】
仕分け商品表示エリア72a~cは、それぞれ、注文人数のユーザに対応して設定される。例えば、注文人数が3人である場合、3人分の仕分け商品表示エリア72a~cが設定される。このとき、仕分け商品表示エリア72aにはユーザ識別子“01”が対応付けられ、仕分け商品表示エリア72bにはユーザ識別子“02”が対応付けられ、仕分け商品表示エリア72cにはユーザ識別子“03”が対応付けられる。なお、仕分け商品表示エリア72a~cには、ユーザ表記として、“Aさん”、“Bさん”、及び“Cさん”というように表示されているが、これらに代えて、“1人目”、“2人目”、及び“3人目”というように表示されてもよい。或いは、注文人数の指定の際に、ユーザa~cの名前が入力されている場合、“Aさん”、“Bさん”、及び“Cさん”に代えて、ユーザa~cのそれぞれの名前が表示されてもよい。
【0031】
仕分け処理部14dは、選択及び仕分け指示された商品を、指定された注文人数のユーザごとに仕分ける(つまり、ユーザごとに区別して分ける)処理を行う。かかる仕分ける処理において、仕分け指示された商品の識別子(id)が、何れかのユーザのユーザ識別子に対応付けられる。そして、仕分け指示された商品の識別子は、何れかの仕分け商品表示エリア72a~cに対応付けられる。表示処理部14cは、仕分けられた商品に関する情報として、例えば、商品の名称、価格、及び写真画像を、グループ内のユーザ(つまり、注文人数のユーザ)ごとに区別して仕分け商品表示エリア72a~cに表示させる。こうして、仕分け処理部14d及び表示処理部14cは、選択及び仕分け指示された商品を注文人数のユーザごとに仕分けて表示させることになる。
【0032】
なお、上記では商品選択画面及び商品仕分け画面を利用して商品の選択と商品の仕分け指示が異なるタイミングで行われる場合について説明したが、商品の選択と商品の仕分け指示が同じタイミングで行われる場合、商品選択画面と商品仕分け画面とが統合された商品選択&仕分け画面(ユーザが商品の選択及び仕分け指示を同時に行うための画面)が利用される。
【0033】
図7は、商品選択&仕分け画面(共用画面)の表示例を示す図である。図7に示す商品選択&仕分け画面は、例えば、図4に示す注文人数指定画面に設けられた“商品選択へ”ボタン53が押下されることでディスプレイに表示される。図7に示す商品選択&仕分け画面には、検索条件指定エリア81、選択候補商品表示エリア82、及び選択&仕分け商品表示エリア83a~c等が設けられており、商品の選択&仕分けを促す情報84が表示されている。ここで、検索条件指定エリア81及び選択候補商品表示エリア82の表示機能は、図5に示す検索条件指定エリア61及び選択候補商品表示エリア62の表示機能と同様である。選択&仕分け商品表示エリア83a~cは、それぞれ、図6に示す仕分け商品表示エリア72a~cと同様、注文人数のユーザに対応して設定される(つまり、ユーザ識別子に対応つけられる)。
【0034】
図7に示す商品選択&仕分け画面では、選択候補商品表示エリア82における複数の商品のうち、注文に係る商品が選択及び仕分け指示されることで、ユーザ指示受付部14bにより商品の選択及び仕分け指示が受け付けられる。商品の選択及び仕分け指示は、グループ内の代表者により行われてもよいし、グループ内のそれぞれのユーザにより行われてもよい。このとき、選択及び仕分け指示された商品の数量が指定されることで、指定された数量が受け付けられてもよい。ただし、数量が指定されない場合は1つとして認識される。
【0035】
仕分け処理部14dは、選択及び仕分け指示された商品を、注文人数のユーザごとに仕分け、表示処理部14cは、仕分けられた商品に関する情報として、例えば、商品の名称、価格、及び写真画像を、グループ内のユーザごとに区別して選択&仕分け商品表示エリア83a~cに表示させる。なお、商品の選択及び仕分け指示は、商品の選択の場合と同様、選択候補商品表示エリア82における商品の写真画像等を選択&仕分け商品表示エリア83a~cの何れかに移動(例えば、ドラッグ&ドロップ)させるものであってもよいし、その他の方法で行われてもよい。
【0036】
また、表示処理部14cは、注文内容の確定指示を促す情報を注文内容確定画面(ユーザが注文内容を確定するための画面、注文内容確認画面ともいう)に表示させる。図8は、注文内容確定画面(共用画面)の表示例を示す図である。図8に示す注文内容確定画面は、例えば、図6に示す商品仕分け画面に設けられた“注文内容確定へ”ボタン74、または図7に示す商品選択&仕分け画面に設けられた“注文内容確定へ”ボタン85が押下されることで表示される。図8に示す注文内容確定画面には、注文内容確認エリア91a~c、及び配送タイミング選択エリア92等が設けられており、注文内容の確認を促す情報93が表示されている。注文内容確認エリア91a~cは、それぞれ、仕分け商品表示エリア72a~cと同様、注文人数のユーザに対応して設定される。
【0037】
また、表示処理部14cは、仕分けられた商品に関する情報として、例えば、商品の名称、価格、重量、及び体積を、グループ内のユーザごとに区別して注文内容確認エリア91a~cに表示させる。ここで、商品の体積に代えてまたは加えて、商品のサイズ(幅×奥行×高さ)が表示されてもよい。なお、注文内容確認エリア91a~cにおける商品の選択の取り消し指示がなされることで、ユーザ指示受付部14bにより該商品の選択の取り消し指示が受け付けられる。これにより、商品の選択の取り消し指示に基づいて、該商品の選択が取り消され、該商品に関する情報が注文内容確認エリア91a~cの何れかから削除(表示消去)される。
【0038】
また、表示処理部14cは、1人により注文可能な商品の重量の上限値(上限目安/1人)及びグループ内のユーザごとに仕分けられた商品の総重量(つまり、ユーザごとの総重量)の組と、1人により注文可能な商品の体積の上限値(上限目安/1人)及びグループ内のユーザごとに仕分けられた商品の総体積(つまり、ユーザごとの総体積)の組とのうち少なくとも何れか1つ(図8の例では、総重量の組と総体積の組の双方)を、グループ内のユーザごとに区別して注文内容確認エリア91a~cに表示させるとよい。これにより、グループ内の各ユーザがそれぞれ注文するのに適した積載容量を把握でき、グループ内の各ユーザの注文量を公平にするように促すことができる。
【0039】
ここで、1人により注文可能な商品の重量の上限値は、例えば、配送機の搭載可能重量上限値が注文人数で等分された値(図8の例では、2,500g)である。配送機の搭載可能重量上限値は、デフォルト設定されていてもよいし、通信ネットワークNWを介してセンターサーバ2から取得されてもよい。1人により注文可能な商品の重量の上限値、及びグループ内のユーザごとに仕分けられた商品の総重量は、それぞれ、重量/体積計算部14eにより算出される。なお、図8の例において、1人により注文可能な商品の重量の上限値は、あくまで目安であり、この例においては1人のユーザが該上限値を超える商品を注文できないというわけではない。
【0040】
一方、1人により注文可能な商品の体積の上限値は、例えば、配送機の搭載可能体積上限値が注文人数で等分された値(図8の例では、6l)である。配送機の搭載可能体積上限値は、デフォルト設定されていてもよいし、通信ネットワークNWを介してセンターサーバ2から取得されてもよい。1人により注文可能な商品の体積の上限値、及びグループ内のユーザごとに仕分けられた商品の総体積は、それぞれ、重量/体積計算部14eにより算出される。なお、図8の例において、1人により注文可能な商品の体積の上限値は、あくまで目安であり、この例においては1人のユーザが当該上限値を超える商品を注文できないというわけではない。
【0041】
また、表示処理部14cは、1人により注文可能な商品の重量の上限値及びグループ内のユーザごとに仕分けられた商品の総重量の組と、1人により注文可能な商品の体積の上限値及びグループ内のユーザごとに仕分けられた商品の総体積の組とのうち少なくとも何れか1つを、グループ内のユーザごとに区別して図6に示す商品仕分け画面における仕分け商品表示エリア72a~c(または、図7に示す選択&仕分け商品表示エリア83a~c)に表示させてもよい。この場合、商品が仕分けされる度に、仕分け商品表示エリア72a~c(または、図7に示す選択&仕分け商品表示エリア83a~c)の何れかに表示されている商品の総重量と総体積のうち少なくとも何れか一方が更新されることになる。
【0042】
また、表示処理部14cは、グループ内のユーザごとに仕分けられた商品の総重量と総体積を表示させることなく、1人により注文可能な商品の重量の上限値と体積の上限値とのうち何れか1つをグループ内のユーザごとに区別して注文内容確認エリア91a~cに表示させてもよい。これによっても、グループ内の各ユーザがそれぞれ注文するのに適した積載容量を把握でき、グループ内の各ユーザの注文量を公平にするように促すことができる。或いは、表示処理部14cは、1人により注文可能な商品の重量の上限値と体積の上限値を表示させることなく、グループ内のユーザごとに仕分けられた商品の総重量と総体積とのうち何れか1つをユーザごとに区別して注文内容確認エリア91a~cに表示させてもよい。これにより、グループ内の各ユーザはグループ内の複数のユーザのそれぞれの注文量を容易に把握することができる。
【0043】
さらに、重量/体積計算部14eは、グループ内のユーザごとに仕分けられた商品の総重量を複数のユーザ間で合計した合計値(以下、「注文重量合計値」と称する)を算出してもよい。図8の例では、ユーザa~c間で合計された合計値は、“7,800g”として算出されることになる。重量/体積計算部14eは、注文重量合計値が配送機の搭載可能重量上限値(図8の例では、“7,500g”)を超えたか否かを判定する。注文重量合計値が配送機の搭載可能重量上限値を超えた場合、表示処理部14cは、グループ内の複数のユーザのうち、ユーザごとに仕分けられた商品の総重量が最も大きい(つまり、重量の比率が最も高い)ユーザに対してアラートを表示させてもよい。これにより、グループ内の各ユーザの注文量を公平にするように促すことができる。図8の例では、ユーザcのユーザ識別子“03”に対応付けられた注文内容確認エリア91c内にアラート911が表示されている。
【0044】
また、重量/体積計算部14eは、グループ内のユーザごとに仕分けられた商品の総体積を複数のユーザ間で合計した合計値(以下、「注文体積合計値」と称する)を算出してもよい。重量/体積計算部14eは、注文体積合計値が配送機の搭載可能体積上限値を超えたか否かを判定する。注文体積合計値が配送機の搭載可能体積上限値を超えた場合、表示処理部14cは、グループ内の複数のユーザのうち、ユーザごとに仕分けられた商品の総体積が最も大きい(つまり、体積の比率が最も高い)ユーザに対してアラートを表示させる。これにより、グループ内の各ユーザの注文量を公平にするように促すことができる。なお、アラートは、音声処理部及びスピーカを介して音声出力されてもよい。
【0045】
アラートの対象となったユーザは、注文内容確認エリア91a~cの何れかにおける何れかの商品の選択の取り消し指示を行うことで、ユーザ指示受付部14bにより該商品の選択の取り消し指示が受け付けられる。例えば、アラート911の対象となったユーザcが、図8に示すように、選択の取り消し対象となる商品に対応するチェックボック912をチェックした後、“取消”ボタン913を押下することにより該商品(つまり、ユーザcに対して仕分けられた商品)の選択の取り消し指示が受け付けられる。これにより、当該仕分けられた商品の選択が取り消され、注文内容確認エリア91cから削除される。このため、グループ内の各ユーザの注文量を公平にすることができる。なお、取り消された商品は、注文内容確認エリア91a~cにおける商品を配送する配送機より後に出発予定の配送機に配送対象として設定されてもよい。例えば、取り消された商品は、後述する“乗り合い配送”による配送対象に含められてもよい。また、例えば、アラートの対象となったユーザ(ユーザc)が注文内容確認エリア91cの何れの商品の選択の取り消しを行わない場合、配送機を2体割り当てて配送させてもよい。
【0046】
或いは、注文重量合計値が配送機の搭載可能重量上限値を超えた場合、当該配送機より搭載可能重量上限値が大きい大型配送機が選定されてもよい。この場合、重量/体積計算部14eは、注文重量合計値が大型配送機の搭載可能重量上限値を超えたか否かを判定する。注文重量合計値が大型配送機の搭載可能重量上限値以下である場合、大型配送機の稼働要求がなされる。一方、注文重量合計値が大型配送機の搭載可能重量上限値を超えた場合、商品の総重量が最も大きいユーザに対してアラートを表示させる。
【0047】
或いは、注文体積合計値が配送機の搭載可能体積上限値を超えた場合、当該配送機より搭載可能体積上限値が大きい大型配送機が選定されてもよい。この場合、重量/体積計算部14eは、注文体積合計値が大型配送機の搭載可能体積上限値を超えたか否かを判定する。注文体積合計値が大型配送機の搭載可能体積上限値以下である場合、大型配送機の稼働要求がなされる。一方、注文体積合計値が大型配送機の搭載可能体積上限値を超えた場合、商品の総体積が最も大きいユーザに対してアラートを表示させる。
【0048】
また、表示処理部14cは、配送タイミングを選択させるための“すぐに配送”ボタン921、“時間指定配送”ボタン922、及び“乗り合い配送”ボタン923を配送タイミング選択エリア92に表示させる。配送タイミング選択エリア92における何れかの配送タイミングが選択されることで、ユーザ指示受付部14bにより配送タイミングの選択が受け付けられる。配送タイミングの選択は、例えば、グループ内の代表者により行われるとよい。ここで、“すぐに配送”は、他の注文との関係で可能な限り早く実施される配送である。他の注文とは、他のグループによる注文や個人ユーザによる注文である。“時間指定配送”は、ユーザにより指定された配送時間帯に商品が到着する配送である。“時間指定配送”が選択された場合、配送時間帯の指定欄が表示され、ユーザは指定欄で配送時間帯を指定することができる。
【0049】
“乗り合い配送”は、他の注文に係る商品と同じ配送機による配送(つまり、同じ便での配送)である。“乗り合い配送”が選択された場合、今回の注文に係る注文重量合計値と他の注文に係る注文重量合計値との和が、配送機の搭載可能重量上限値または当該搭載可能重量上限値より所定値小さい搭載可能重量になった場合に配送が実施される。或いは、“乗り合い配送”が選択された場合、今回の注文に係る注文体積合計値と他の注文に係る注文体積合計値との和が、配送機の搭載可能体積上限値または当該搭載可能体積上限値より所定値小さい搭載可能体積になった場合に配送が実施される。“乗り合い配送”は、“すぐに配送”と比べて、注文に係る商品が配送先に到着するまで時間を要する可能性が高いが、1回の配送に要する配送料は安くなる。
【0050】
また、表示処理部14cは、注文に係る商品の決済指示を促す情報を決済画面(ユーザが商品を注文するための画面)に表示させる。図9は、決済画面(共用画面)の表示例を示す図である。図9に示す決済画面は、例えば、図8に示す注文内容確定画面に設けられた“注文へ”ボタン94が押下されることで表示される。図9に示す決済画面には、支払い額確認エリア101a~c、及び決済方法選択エリア102a~c等が設けられており、注文に係る商品の決済指示を促す情報103が表示されている。
【0051】
支払い額確認エリア101a~cは、それぞれ、注文人数のユーザに対応して設定される。表示処理部14cは、注文に係る商品の決済に関する情報として、例えば、グループ内のユーザごとに仕分けられた商品の注文に係る支払い額(注文額)及びその内訳を、グループ内のユーザごとに区別して支払い額確認エリア101a~cに表示させる。ここで、支払い額(例えば、税込)には、グループ内のユーザごとに仕分けられた商品の価格及びそれぞれのユーザに割り当てられた配送料が含まれる。これにより、グループ内のそれぞれのユーザは注文に係る商品の価格及び配送料を容易に把握することができる。なお、ユーザごとの注文に係る商品が複数である場合、商品の価格は、それぞれの商品の価格が合計された総額となる。
【0052】
また、配送料は、配送料割当部14fにより算出され、グループ内のそれぞれのユーザに割り当てられる。図9の例では、配送料割当部14fは、1回の配送に要する配送料(\300)を注文人数で等分し、等分された配送料(\100)をグループ内のそれぞれのユーザに割り当てている。これにより、配送に係る費用負担をグループ内の複数のユーザ間で公平にすることができる。1回の配送に要する配送料は、固定的に設定されてもよいが、注文内容に応じて変動するように設定されてもよい。例えば、配送料割当部14fは、注文重量合計値が配送機の搭載可能重量上限値に近いほど、1回の配送に要する配送料を安く設定する。或いは、配送料割当部14fは、注文体積合計値が配送機の搭載可能体積上限値に近いほど、1回の配送に要する配送料を安く設定する。
【0053】
或いは、1回の配送に要する配送料は、選択された配送タイミングに応じて変動するように設定されてもよい。例えば、当該配送料は、“すぐに配送”が最も高く設定され、“乗り合い配送”が最も安くなるように設定される。或いは、1回の配送に要する配送料は、配送機の積載容量(例えば、搭載可能重量上限値または搭載可能体積上限値)に応じて変動するように設定されてもよい。例えば、上述した大型配送機が選定される場合の配送料は、大型配送機以外の配送機が選定される場合よりも配送料より高く設定される。
【0054】
また、配送料割当部14fは、1回の配送に要する配送料を注文人数で等分して各ユーザに割り当てることに代えて、グループ内のそれぞれのユーザの注文内容に基づいて、グループ内の複数のユーザ間で異なる配送料を算出して、それぞれのユーザに割り当ててもよい。これにより、配送に係る費用負担をグループ内の各ユーザの注文内容に応じてグループ内の複数のユーザ間でより公平にすることができる。例えば、配送料割当部14fは、注文に係る商品の総額が大きいユーザほど高い配送料を割り当てることで、配送に係る費用負担を該総額に応じてユーザ間でより公平にすることができる。
【0055】
また、配送料割当部14fは、注文に係る商品の数量が大きいユーザほど高い配送料を割り当てることで、配送に係る費用負担を該数量に応じてユーザ間でより公平にすることができる。また、配送料割当部14fは、注文に係る商品の総重量が大きいユーザほど高い配送料を割り当てることで、配送に係る費用負担を該総重量に応じてユーザ間でより公平にすることができる。また、配送料割当部14fは、注文に係る商品の総体積が大きいユーザほど高い配送料を割り当てることで、配送に係る費用負担を該総体積に応じてユーザ間でより公平にすることができる。或いは、配送料割当部14fは、注文に係る商品の総額、数量、総重量、及び総体積のうちの少なくとも何れか2つ以上が大きいユーザほど高い配送料を割り当ててもよい。
【0056】
また、配送料割当部14fは、グループ内のユーザごとに仕分けられた商品の総重量が、1人により注文可能な商品の総重量の上限値を超えていない第1のユーザ(例えば、ユーザaとユーザb)と、グループ内のユーザごとに仕分けられた商品の総重量が、1人により注文可能な商品の総重量の上限値を超えている第2のユーザ(例えば、ユーザc)とがグループ内の複数のユーザに含まれる場合、1回の配送に要する配送料の一部である第1の配送料を第1のユーザに割り当て、1回の配送に要する配送料の一部で且つ第1の配送料より高い第2の配送料を第2のユーザに割り当ててもよい。これにより、ユーザcに他のユーザa,bよりも配送料を多く支払わせることができるので、配送に係る費用負担をグループ内の複数のユーザ間でより公平にすることができる。例えば、1回の配送に要する配送料が“\300”とすると、第1のユーザであるユーザa及びユーザbのそれぞれには“\80”が割り当てられ、第2のユーザであるユーザcには“\140”が割り当てられる。
【0057】
また、配送料割当部14fは、グループ内のユーザごとに仕分けられた商品の総体積が1人により注文可能な商品の体積の上限値を超えていない第1のユーザと、グループ内のユーザごとに仕分けられた商品の総体積が1人により注文可能な商品の体積の上限値を超えている第2のユーザとがグループ内の複数のユーザに含まれる場合、1回の配送に要する配送料の一部である第1の配送料を第1のユーザに割り当て、1回の配送に要する配送料の一部で且つ第1の配送料より高い第2の配送料を第2のユーザに割り当ててもよい。これによっても、配送に係る費用負担をグループ内の複数のユーザ間でより公平にすることができる。
【0058】
図9に示す決済方法選択エリア102a~cは、それぞれ、注文人数のユーザに対応して設定される。表示処理部14cは、決済方法(支払い方法)を選択させるための“クレジット決済”ボタン1021、“電子マネー決済”ボタン1022、及び“現金決済”ボタン1023を、グループ内のユーザごとに区別して決済方法選択エリア102a~cに表示させる。なお、決済方法選択エリア102a~cには、クレジット決済、電子マネー決済、及び現金決済以外の決済方法(例えば、ポイント決済)を選択させるためのボタンが表示されてもよい。決済方法選択エリア102a~cにおける何れかの決済方法が選択されることで、ユーザ指示受付部14bにより決済方法の選択が受け付けられる。決済方法の選択は、例えば、グループ内のそれぞれのユーザにより行われるとよい。つまり、ユーザ1人ずつ支払いが行われるとよい。
【0059】
ここで、クレジット決済または電子マネー決済が選択された場合、決済用ICチップと通信するための画面(図示せず)が画面表示制御部14aによりディスプレイに表示される。グループ内のユーザにより決済用ICチップが搭載された決済用カードまたは携帯端末がリーダライタに挿入または翳され、該画面に設けられた注文ボタンが押下されることで、ユーザ指示受付部14bにより注文に係る商品の決済指示が受け付けられる(換言すると、注文が受け付けられる)。これにより、決済用ICチップからリーダライタを介してクレジット決済または電子マネー決済に必要な決済用情報(例えば、名義、カード番号、及び有効期限)が制御部14により取得される。クレジット決済の場合、暗証番号の入力が求められ、ユーザが暗証番号を入力する場合もある。そして、クレジット決済に必要な決済用情報に基づいてクレジット決済の利用可能額が与信照会により通信ネットワークNWを介してセンターサーバ2から取得される。別の例として、与信照会を介さずに予め設定された利用可能額が決済用ICチップから取得されてもよい。
【0060】
或いは、電子マネー決済に必要な決済用情報に基づいて、電子マネーの残高が通信ネットワークNWを介してセンターサーバ2から取得される。なお、電子マネーの残高は、決済用ICチップから取得されてもよい。一方、現金決済が選択された場合、現金受付機構に現金を挿入するための画面(図示せず)が画面表示制御部14aによりディスプレイに表示される。そして、グループ内のユーザにより、現金が現金受付機構に挿入され、該画面に設けられた注文ボタンが押下されることで、ユーザ指示受付部14bにより注文に係る商品の決済指示が受け付けられる。これにより、現金の挿入情報が制御部14により取得される。
【0061】
決済処理部14gは、受け付けられた決済指示に応じて、グループ内のユーザごとに仕分けられた商品の注文に係る支払い額(つまり、ユーザごとの支払い額)に基づいて、グループ内のユーザごとに仕分けられた商品をユーザごとに決済する決済処理を行う。これにより、グループ内のそれぞれのユーザが注文に係る支払い額(つまり、選択及び仕分け指示された商品の注文に係る支払い額)を把握し容易に清算することができる。例えば、グループ内の各ユーザが注文受付&処理端末1上でそれぞれの支払い額を把握し、各ユーザがそれぞれ決済指示等を行ってそれぞれの支払い額を支払うことで容易に清算することができる。或いは、グループ内の代表者が注文受付&処理端末1上でそれぞれの支払い額を把握し、代表者がそれぞれの決済指示等を行ってそれぞれの支払い額を立て替えた後にそれぞれのユーザから支払い額を徴収することで容易に清算することができる。
【0062】
決済方法選択エリア102a~cにおいて、クレジット決済が選択され、利用可能額が取得された場合、決済処理部14gは、決済処理において、例えば、注文に係る支払い額が利用可能額以下であるか否かを判定する。決済処理部14gは、注文に係る支払い額が利用可能額以下であると判定した場合に支払いを承認する。また、決済方法選択エリア102a~cにおいて、電子マネー決済が選択され、電子マネーの残高が取得された場合、決済処理部14gは、決済処理において、例えば、注文に係る支払い額が電子マネーの残高以下であるか否かを判定する。決済処理部14gは、注文に係る支払い額が電子マネーの残高以下であると判定した場合に残高から支払い額を減算して支払いを承認する。また、決済方法選択エリア102a~cにおいて、現金決済が選択され、現金の挿入情報が取得された場合、決済処理部14gは、例えば、注文に係る支払い額が挿入情報に示される現金以下であるか否かを判定する。決済処理部14gは、注文に係る支払い額が現金以下であると判定した場合に必要に応じてお釣りの返金処理を行って支払いを承認する。
【0063】
決済処理部14gによりグループ内のユーザごとの支払い(つまり、注文人数分全ての支払い)が承認されることで決済が完了すると、注文情報が注文受付&処理端末1から通信ネットワークNWを介してセンターサーバ2へ送信される。ここで、注文情報には、注文受付&処理端末1の識別子、グループ内のユーザごとに仕分けられた商品に関する情報(例えば、商品の識別子、数量)、及び選択された配送タイミング(“時間指定配送”である場合は上記指定された配送時間帯を含む)などが含まれる。かかる注文情報には、大型配送機の稼働要求が含まれる場合もある。なお、クレジット決済または電子マネー決済が選択された場合、上記決済処理は、センターサーバ2により行われてもよい。この場合、注文情報には、グループ内のユーザごとに仕分けられた商品に関する情報等に加えて、決済用ICチップから取得された上記決済用情報、及びグループ内のユーザごとに仕分けられた商品の注文に係る支払い額(つまり、ユーザごとの支払い額)が含まれる。
【0064】
ところで、上述した商品選択画面、商品仕分け画面、商品選択&仕分け画面、注文内容確定画面、及び決済画面は、それぞれ、グループ内の複数のユーザが共通に利用する共用画面であるが、別の例として、グループ内のそれぞれのユーザが専有して利用する専用画面(商品選択画面、注文内容確定画面、及び決済画面)が表示されてもよい。この場合、画面表示制御部14aは、商品選択画面、注文内容確定画面、及び決済画面を、それぞれ、注文人数に応じた回数だけユーザごとに区別してディスプレイに表示させる。このように、それぞれの専用画面がユーザごとに区別されて表示されるので、上述した仕分け指示がなくても、商品選択画面において選択された商品を注文人数のユーザごとに仕分けて表示させることができる。
【0065】
図10は、商品選択画面(ユーザaの専用画面)の表示例を示す図であり、図11は、注文内容確定画面(ユーザaの専用画面)の表示例を示す図であり、図12は、決済画面(ユーザaの専用画面)の表示例を示す図である。なお、グループにユーザb及びユーザcが含まれる場合、ユーザbの専用画面及びユーザcの専用画面についても、図10図12と同様に表示される。図10に示す商品選択画面には、検索条件指定エリア111、選択候補商品表示エリア112、及び選択商品表示エリア113等が設けられており、商品の選択を促す情報114が表示されている。
【0066】
選択候補商品表示エリア112における複数の商品のうち、注文に係る商品がユーザaにより選択されることで、図5に示す商品選択画面と同様、ユーザ指示受付部141により商品の選択が受け付けられる。表示処理部143は、選択された商品に関する情報として、例えば、商品の名称、価格、及び写真画像を選択商品表示エリア113に表示させる。例えばユーザaが商品の選択を完了し、図10に示す商品選択画面に設けられた“次へ”ボタン115を押下すると、ユーザbの専用画面である商品選択画面がディスプレイに表示される。グループ内の複数のユーザのそれぞれにより商品の選択が完了すると、図11に示す注文内容確定画面がディスプレイに表示される。
【0067】
図11に示す注文内容確定画面には、注文内容確認エリア121、及び配送タイミング選択エリア122等が設けられており、注文内容の確認を促す情報123が表示されている。表示処理部143は、ユーザaに対して仕分けられた商品の名称、価格、重量、及び体積を注文内容確認エリア121に表示させる。また、表示処理部143は、1人により注文可能な商品の重量の上限値及びユーザaに対して仕分けられた商品の総重量の組と、1人により注文可能な商品の体積の上限値及びユーザaに対して仕分けられた商品の総体積の組とのうち少なくとも何れか1つを注文内容確認エリア121に表示させる。そして、例えばユーザaが支払内容の確認を完了すると、ユーザaの決済画面がディスプレイに表示される。なお、配送タイミング選択エリア122における配送タイミングの選択は、グループ内の何れかのユーザの注文内容確定画面において行われればよい。
【0068】
図12に示す決済画面には、支払い額確認エリア131、及び決済方法選択エリア132等が設けられており、注文に係る商品の決済指示を促す情報133が表示されている。表示処理部143は、ユーザaに対して仕分けられた商品の注文に係る支払い額及びその内訳を支払い額確認エリア131に表示させる。決済方法選択エリア132において、例えば、クレジット決済または電子マネー決済がユーザaにより選択された場合、図9に示す決済画面と同様、決済用ICチップと通信するための画面(図示せず)がディスプレイに表示される。
【0069】
そして、ユーザaによって、決済用ICチップが搭載された決済用カードまたは携帯端末がリーダライタに挿入または翳され、当該画面に設けられた注文ボタンが押下されることで、ユーザ指示受付部141により注文に係る商品の決済指示が受け付けられる。つまり、注文が画面ごとに受け付けられる。これにより、複数人が同時に注文を行う場合の決済において、グループ内の各ユーザは選択された商品に関する情報や決済に係る個人情報などを他のユーザに知られることを極力防ぐことができ、個人情報が漏洩する危険性を低減することができる。
【0070】
決済処理部147は、ユーザ指示受付部141により受け付けられた決済指示に応じて、ユーザaに対して仕分けられた商品の注文に係る支払い額に基づいて、ユーザaに対して仕分けられた商品について決済する決済処理を行う。これにより、グループ内のそれぞれのユーザが注文に係る支払い額(つまり、選択された商品の注文に係る支払い額)を把握し容易に清算することができる。決済処理部147により支払いが承認されることで決済が完了すると、ユーザbの専用画面である注文内容確定画面が表示される。そして、ユーザbが支払内容の確認を完了すると、ユーザbの決済画面がディスプレイに表示され、ユーザ指示受付部141により注文に係る商品の決済指示が受け付けられる。そして、決済処理部147は、当該受け付けられた決済指示に応じて、ユーザbに対して仕分けられた商品の注文に係る支払い額に基づいて、ユーザbに対して仕分けられた商品について決済する決済処理を行う。つまり、ユーザごとに仕分けられた商品が、それぞれの画面を通じて受け付けられた注文ごとに決済されることになる。なお、グループ内の複数のユーザのそれぞれの支払いが承認されることで決済が完了すると、注文情報が注文受付&処理端末1から通信ネットワークNWを介してセンターサーバ2へ送信される。
【0071】
1-2.センターサーバ2の構成及び機能
次に、図13を参照して、センターサーバ2の構成及び機能について説明する。図13は、センターサーバ2の概要構成例を示す図である。図13に示すように、センターサーバ2は、通信部21、記憶部22、及び制御部23等を備える。通信部21は、通信ネットワークNWを介して行われる通信の制御を担う。なお、センターサーバ2は、通信部21を介してクレジット決済管理サーバ及び電子マネー決済管理サーバ等との間で通信可能になっている。記憶部22は、例えば、ハードディスクドライブ等から構成され、オペレーティングシステム、及び注文処理アプリケーション(注文処理方法を規定するアプリケーション)プログラムを含む各種プログラムを記憶する。また、記憶部22には、商品管理データベース(DB)221、配送機管理データベース(DB)222、端末管理データベース(DB)223、及び注文管理データベース(DB)224等が構築される。
【0072】
商品管理データベース221は、商品を管理するためのデータベースである。商品管理データベース221には、例えば、商品の識別子、商品の名称、ジャンル、価格、重量、体積、サイズ、写真画像、在庫数、及び商品保管拠点の位置情報(例えば、緯度及び経度)等が商品ごとに対応付けられて格納される。ここで、商品保管拠点は、複数の地域に設けられてもよい。
【0073】
配送機管理データベース222は、配送機を管理するためのデータベースである。配送機管理データベース222には、例えば、配送機の識別子、積載容量、稼働状況、利用可能時間帯、及び配送機待機拠点の位置情報等が配送機ごとに対応付けられて格納される。稼働状況は、稼働中(例えば、配送準備のために移動中、配送に利用中、帰還中)、または待機中を示し、適宜更新される。利用可能時間帯は、配送機を配送に利用可能な年月日及び時間帯を示す。配送機待機拠点は、複数の地域に設けられてもよい。配送機待機拠点には、例えば、複数台の配送機(通常稼働の配送機)と、1台の大型配送機が配置されるとよい。なお、配送機待機拠点は、商品保管拠点にあってもよい。
【0074】
端末管理データベース223は、注文受付&処理端末1を管理するためのデータベースである。端末管理データベース223には、例えば、注文受付&処理端末1の識別子、及び設置場所の位置情報(例えば、緯度及び経度)等が注文受付&処理端末1ごとに対応付けられて格納される。注文管理データベース224は、注文を管理するためのデータベースである。注文管理データベース224には、例えば、注文の識別子、注文受付日時、注文種別、注文に係る商品の識別子、該商品の数量、配送先の位置情報、及び注文に係る商品の配送計画(スケジュールを含む)等が注文ごとに対応付けられて格納される。ここで、注文種別は、グループ注文または個人注文を示す。配送計画は、注文に係る商品をどの配送機に搭載し、商品保管拠点から何時何分に出発して配送先を経由して何時何分に帰還するかを示すものである。かかる配送計画に係る情報には、例えば、配送開始(出発)予定時刻、配送先到着予定時刻、配送終了(帰還)予定時刻、及び配送に利用される配送機の識別子などが含まれる。
【0075】
制御部23は、CPU、ROM、及びRAM等を備える。図14は、制御部23における機能ブロック例を示す図である。制御部23は、配送準備タスク管理テーブルを用いて配送準備タスクを管理している。配送準備タスクとは、例えば、配送計画の決定及び配送機への商品の積み込み作業である。配送準備タスクテーブルには、注文が受け付けられた時に、該注文の識別子、注文受付日時、注文種別、及び配送準備開始フラグが対応付けられて登録される。配送準備開始フラグは“0”にデフォルト設定されており、配送準備タスクが開始(つまり、配送準備に着手)されると、配送準備開始フラグが“1”に変更設定される。
【0076】
ここで、配送準備タスクの開始順は、基本的には、配送準備タスクテーブルへの登録順であるが、配送タイミングが“すぐに配送”であるグループ注文が受け付けられた場合、既に登録されている個人注文のうち配送準備開始フラグが“0”である個人注文よりも先に配送準備タスクが開始されるように(つまり、開始順を飛び越すように)該グループ注文の識別子等が配送準備タスクテーブルに登録される。つまり、注文受付&処理端末1を介したグループ注文で“すぐに配送”が選択された場合、既に登録されているユーザ端末を介した個人注文のうち配送準備開始フラグが“0”である個人注文よりも優先される。これにより、配送タイミングが“すぐに配送”であるグループ注文に係る商品の配送計画は、個人注文に係る商品の配送計画よりも優先して決定される。
【0077】
また、制御部23は、例えばROMまたは記憶部22に記憶された注文処理アプリケーションプログラムに従って、図14に示すように、商品検索部23a、注文受付&処理部23b(第5受付部、第6受付部、決定部の一例)、及び配送準備指令部23c等として機能する。なお、注文受付&処理部23bは、決済処理部として機能してもよい。商品検索部23aは、注文受付&処理端末1からの検索クエリを、通信ネットワークNW及び通信部21を介して取得する。商品検索部23aは、当該検索クエリに含まれる検索条件を満たす商品で在庫がある商品を商品管理データベース221から検索し、検索された商品に関する情報を含む検索結果を、通信部21により通信ネットワークNWを介して注文受付&処理端末1へ送信する。
【0078】
注文受付&処理部23bは、注文受付&処理端末1またはユーザ端末からの注文情報を、通信ネットワークNW及び通信部21を介して取得することで注文(グループ注文または個人注文)を受け付け、該注文の識別子を発行する。ここで、個人注文には、ユーザ端末において指定された配送先が示される。例えば、ユーザ端末からの注文情報には個人ユーザにより指定された配送先の位置情報が含まれる。そして、注文受付&処理部23bは、注文受付日時、注文種別、注文情報に含まれる商品の識別子及び数量、並びに配送先の位置情報を該注文の識別子に対応付けて注文管理データベース224に登録する。ここで、グループ注文である場合の配送先は、注文受付&処理端末1の設置場所または該設置場所の近傍である。一方、個人注文である場合の配送先は、ユーザ端末において個人ユーザにより指定された配送先である。
【0079】
さらに、注文受付&処理部23bは、注文の識別子、注文受付日時、注文種別、及び配送準備開始フラグ“0”を対応付けて配送準備タスクテーブルに登録する。なお、上述したように、グループ注文が受け付けられた場合、既に登録されている個人注文よりも先に配送準備タスクが開始されるように該グループ注文の識別子等が配送準備タスクテーブルに登録される。注文受付&処理部23bは、配送準備タスクテーブルにおいて配送準備開始フラグが“0”である注文のうち配送準備タスクの開始順が最先の注文に係る商品の配送計画を決定する。こうして決定された配送計画に係る情報は、注文の識別子に対応付けられて注文管理データベース224に登録される。
【0080】
注文受付&処理部23bは、配送タイミングが“すぐに配送”であるグループ注文に係る商品の配送計画を、個人注文に係る商品の配送計画よりも優先して決定することになる。これにより、設置型の注文受付&処理端末1からのグループ注文に係る商品がユーザ端末からの個人注文に係る商品よりも優先されて配送されることが可能となるので、注文受付&処理端末1からのグループ注文に係る商品をグループ内の各ユーザに素早く配送することができる。これは、設置型の注文受付&処理端末1を使用して“すぐに配送”が選択された場合、配送先が注文受付&処理端末1の設置場所または該設置場所の近傍であるので、より短い時間での配送が求められることにある。一方、ユーザ端末を使用した配送は、配送先が個人ユーザにより任意に指定可能(例えば、自宅)であるので、たとえ、“すぐに配送”が選択されたとしても注文受付&処理端末1を使用した注文よりは優先度を下げても良いという配送方針に基づく。注文に係る商品の配送計画の決定が完了すると、該注文の配送準備開始フラグが“1”に変更設定され、次の順番の注文に係る商品の配送計画が決定される。
【0081】
ここで、注文に係る商品の配送計画の決定は、注文情報に含まれる配送タイミング及び配送機管理データベース222における複数の配送機のそれぞれの利用可能時間帯等に基づいて、当該複数の配送機うち1つの配送機が選定され、当該選定された配送機の少なくとも配送開始予定時刻及び配送終了予定時刻(望ましくは、配送開始予定時刻、配送先到着予定時刻、及び配送終了予定時刻)が設定されることによりなされる。
【0082】
例えば、配送タイミングが“すぐに配送”である場合、注文受付&処理部23bは、例えば、利用可能時間帯の中で「現時点(当該処理時点)から最も早く出発し配送先に到着し帰還する」ことが可能な配送機を選定し、該選定した配送機の少なくとも配送開始予定時刻及び配送終了予定時刻を設定する。このとき、注文に係る商品の配送先から所定距離範囲内にある配送機待機拠点における配送機の中から配送機が選定されるとよい(後述する“時間指定配送”及び“乗り合い配送”の場合も同様)。こうして選定された配送機の利用可能時間帯は、配送機管理データベース222において配送終了予定時刻後に更新される。なお、注文情報に大型配送機の稼働要求が含まれる場合、利用可能時間帯の中で「現時点から最も早く出発し配送先に到着し帰還する」ことが可能な大型配送機が選定され、該選定された大型配送機の少なくとも配送開始予定時刻及び配送終了予定時刻が設定される。
【0083】
一方、配送タイミングが“時間指定配送”である場合(注文情報に配送時間帯が含まれる場合)、注文受付&処理部23bは、例えば、利用可能時間帯の中で「出発し配送時間帯に最も早く配送先に到着し帰還する」ことが可能な配送機を選定し、該選定した配送機の少なくとも配送開始予定時刻及び配送終了予定時刻を設定する。こうして選定された配送機の利用可能時間帯は、配送機管理データベース222において配送開始予定時刻前または配送終了予定時刻後に更新される。なお、注文情報に大型配送機の稼働要求が含まれる場合、利用可能時間帯の中で「出発し配送時間帯に最も早く配送先に到着し帰還する」ことが可能な大型配送機が選定され、該選定された大型配送機の少なくとも配送開始予定時刻及び配送終了予定時刻が設定される。
【0084】
一方、配送タイミングが“乗り合い配送”である場合、注文受付&処理部23bは、今回の注文に係る注文重量合計値と他の注文(例えば、保留中の注文と今回の注文より後に受け付けられた注文とのうち少なくとも何れか一方)に係る注文重量合計値との和が、配送機の搭載可能重量上限値または当該搭載可能重量上限値より所定値小さい搭載可能重量になった場合に、利用可能時間帯の中で「当該搭載可能重量上限値または搭載可能重量になった時点から最も早く出発し1又は複数の配送先に到着し帰還する」ことが可能な配送機を選定し、該選定した配送機の少なくとも配送開始予定時刻及び配送終了予定時刻を設定する。こうして選定された配送機の利用可能時間帯は、配送機管理データベース222において配送終了予定時刻後に更新される。なお、注文情報に大型配送機の稼働要求が含まれる場合、今回の注文に係る注文重量合計値と他の注文に係る注文重量合計値との和が、大型配送機の搭載可能重量上限値または当該搭載可能重量上限値より所定値小さい搭載可能重量になった場合に、利用可能時間帯の中で「当該搭載可能重量上限値または搭載可能重量になった時点から最も早く出発し1又は複数の配送先に到着し帰還する」ことが可能な大型配送機が選定され、該選定された大型配送機の少なくとも配送開始予定時刻及び配送終了予定時刻が設定される。
【0085】
配送準備指令部23cは、注文受付&処理部23bにより決定された配送計画に係る情報、注文に係る商品の識別子、名称、数量、及び配送先を含む配送準備指令情報を、通信部21により通信ネットワークNWを介して、例えば商品保管拠点に存在するスタッフの携帯端末へ送信する。スタッフの携帯端末は、配送準備指令情報を受信すると、当該配送準備指令情報をディスプレイに表示させる。これにより、当該スタッフは、配送計画に示される配送機を商品保管拠点における商品積み込み場所に移動させ、該配送機に注文に係る商品を積み込むことになる。当該配送機は、配送計画に示される配送開始予定時刻が到来すると、配送先に向けて注文に係る商品の配送を開始する。また、配送準備指令部23cは、注文受付&処理部23bにより決定された配送計画に係る情報、注文に係る商品の識別子、名称、数量、及び配送先を含む配送準備指令情報を、通信部21により通信ネットワークNWを介して、当該配送計画に示される配送機へ送信してもよい。
【0086】
なお、注文受付&処理部23bが決済処理部として機能する場合、注文受付&処理部23bは、注文情報に含まれる上記決済用情報及び注文に係る支払い額(つまり、ユーザごとの支払い額)に基づいて、該注文に係る商品を注文人数のユーザごとに仕分けて決済する。例えば、注文受付&処理部23bは、クレジット決済に必要な決済情報に基づいてクレジット決済の利用可能額を与信照会により通信ネットワークNWを介してクレジット決済管理サーバから取得する。注文受付&処理部23bは、注文に係る支払い額が利用可能額以下であると判定した場合に支払いを承認する。或いは、注文受付&処理部23bは、電子マネー決済に必要な決済情報に基づいて電子マネーの残高を通信ネットワークNWを介して電子マネー決済管理サーバから取得する。注文受付&処理部23bは、注文に係る支払い額が電子マネーの残高以下であると判定した場合に残高から支払い額を減算して支払いを承認する。注文受付&処理部23bは、グループ内の複数のユーザのそれぞれの支払いを承認した場合、上記と同様、注文の識別子等の情報を注文管理データベース224及び配送準備タスクテーブルに登録し、注文に係る商品の配送計画を決定する。
【0087】
2.注文処理システムSの動作
次に、図15図22を参照して、注文受付&処理端末1が注文に利用される場合の注文処理システムSの動作について、実施例1~実施例3に分けて説明する。図15図17は、実施例1において注文受付&処理端末1の制御部14により実行される注文処理(1)~(3)の一例を示すフローチャートである。図18(A),(B)は、実施例1~3においてセンターサーバ2の制御部23より実行される注文処理(1),(2)の一例を示すフローチャートである。図19は、実施例2において注文受付&処理端末1の制御部14により実行される注文処理(1)の一例を示すフローチャートである。図20図22は、実施例3において注文受付&処理端末1の制御部14により実行される注文処理(1)~(3)の一例を示すフローチャートである。
【0088】
(実施例1)
先ず、実施例1おける注文処理システムSの動作について説明する。実施例1は、商品選択画面(図5)及び商品仕分け画面(図6)を利用して商品の選択と商品の仕分け指示が異なるタイミングで行われる場合の実施例である。先ず、注文受付&処理端末1において、図15に示す注文処理(1)は、例えば、グループ内の複数のユーザのうち例えば代表者が注文受付&処理端末1における注文開始ボタン(図示せず)が押下されることで開始される。図15に示す注文処理(1)が開始されると、制御部14は、画面表示制御部14aにより、図4に示すような注文人数指定画面をディスプレイに表示させる(ステップS1)。
【0089】
次いで、制御部14は、注文人数の指定が受け付けられた(注文人数の指定有)か否かを判定する(ステップS2)。例えば、図4に示す注文人数指定エリア51における入力欄512に注文人数が入力され“確定”ボタン513が押下されることで注文人数の指定がユーザ指示受付部14bにより受け付けられる。注文人数の指定が受け付けられたと判定された場合(ステップS2:YES)、指定された注文人数分のユーザ識別子が設定され(ステップS3)、処理はステップS4へ進む。一方、注文人数の指定が受け付けられていないと判定された場合(ステップS2:NO)、注文人数の指定の受け付け待機となる。なお、このとき、注文人数分のユーザの名前(ニックネームでもよい)が入力されるように構成してもよい。
【0090】
ステップS4では、制御部14は、商品選択画面への遷移指示が受け付けられた(商品選択画面への遷移指示有)か否かを判定する。例えば、図4に示す“商品選択へ”ボタン53が押下されることで商品選択画面への遷移指示がユーザ指示受付部14bにより受け付けられる。商品選択画面への遷移指示が受け付けられたと判定された場合(ステップS4:YES)、処理はステップS5へ進む。一方、商品選択画面への遷移指示が受け付けられていないと判定された場合(ステップS4:NO)、処理はステップS2に戻る。
【0091】
ステップS5では、制御部14は、画面表示制御部14aにより、図5に示すような商品選択画面をディスプレイに表示させる。このとき、上述したように、表示処理部14cにより、選択候補となる商品(例えば、お勧め商品)に関する情報が選択候補商品表示エリア62に表示されてもよい。
【0092】
次いで、制御部14は、検索条件の指定が受け付けられたか否かを判定する(ステップS6)。上述したように、検索条件の指定が受け付けられたと判定された場合(ステップS6:YES)、処理はステップS7へ進む。一方、検索条件の指定が受け付けられていないと判定された場合(ステップS6:NO)、処理はステップS10へ進む。
【0093】
ステップS7では、制御部14は、指定された検索条件を含む検索クエリを、通信部11により通信ネットワークNWを介してセンターサーバ2へ送信する。かかる検索クエリに応じて、上述したように、センターサーバ2の商品検索部23aにより、検索条件を満たす商品が検索される。
【0094】
そして、検索された商品に関する情報を含む検索結果がセンターサーバ2から通信ネットワークNWを介して注文受付&処理端末1へ送信される。制御部14は、センターサーバ2からの検索結果を受信すると(ステップS8)、表示処理部14cにより、当該検索結果に示される商品(検索された商品)に関する情報を選択候補商品表示エリア62に表示させ(ステップS9)、処理をステップS10へ進める。
【0095】
ステップS10では、制御部14は、商品の選択が受け付けられた(商品の選択有)か否かを判定する。例えば、図5に示す選択候補商品表示エリア62における商品の写真画像等が選択商品表示エリア63へドラッグ&ドロップされることで商品の選択が受け付けられる。商品の選択が受け付けられたと判定された場合(ステップS10:YES)、表示処理部14cにより、選択された商品に関する情報が選択商品表示エリア63に表示され(ステップS11)、処理はステップS12へ進む。一方、商品の選択が受け付けられていないと判定された場合(ステップS10:NO)、処理はステップS12へ進む。
【0096】
ステップS12では、制御部14は、商品仕分け画面への遷移指示が受け付けられたか否かを判定する。例えば、図5に示す“商品仕分けへ”ボタン65が押下されることで商品仕分け画面への遷移指示がユーザ指示受付部14bにより受け付けられる。
【0097】
そして、商品仕分け画面への遷移指示が受け付けられたと判定された場合(ステップS12:YES)、処理はステップS13へ進む。一方、商品仕分け画面への遷移指示が受け付けられていないと判定された場合(ステップS12:NO)、処理はステップS6に戻る。なお、商品仕分け画面への遷移指示が受け付けられていないと判定された場合において、例えば、図5に示す“前画面に戻る”ボタン66が指定された場合、注文人数指定画面が再表示される。
【0098】
ステップS13では、制御部14は、画面表示制御部14aにより、図6に示すような商品仕分け画面をディスプレイに表示させるとともに、上述したように、表示処理部14cにより、選択された商品に関する情報を選択商品表示エリア71に表示させる。
【0099】
次いで、制御部14は、商品の仕分け指示が受け付けられたか否かを判定する(ステップS14)。例えば、図6に示す選択商品表示エリア71における商品の写真画像等が仕分け商品表示エリア72a~cの何れか1以上にドラッグ&ドロップされることで商品の仕分け指示が受け付けられる。商品の仕分け指示が受け付けられたと判定された場合(ステップS14:YES)、仕分け指示された商品が、仕分け処理部14dにより、何れかのユーザに仕分られ、当該仕分けられた商品に関する情報が、表示処理部14cにより、仕分け商品表示エリア72a~cの何れか1以上に表示され(ステップS15)、処理はステップS16へ進む。一方、商品の仕分け指示が受け付けられていないと判定された場合(ステップS14:NO)、処理はステップS16へ進む。
【0100】
ステップS16では、制御部14は、注文内容確定画面への遷移指示が受け付けられたか否かを判定する。例えば、図6に示す“注文内容確定へ”ボタン74が押下されることで注文内容確定画面への遷移指示がユーザ指示受付部14bにより受け付けられる。なお、選択及び仕分け指示された商品のそれぞれが、注文人数のユーザの何れかに仕分けられていない場合(換言すると、選択及び仕分け指示された商品に関する情報が仕分け商品表示エリア72a~cのそれぞれに表示されていない場合)、“注文内容確定へ”ボタン74は押下不能になっている。
【0101】
そして、注文内容確定画面への遷移指示が受け付けられたと判定された場合(ステップS16:YES)、図16に示す注文処理(2)へ進む。一方、注文内容確定画面への遷移指示が受け付けられていないと判定された場合(ステップS16:NO)、処理はステップS14に戻る(これにより、選択された商品の仕分けが修正可能となっている)。なお、注文内容確定画面への遷移指示が受け付けられていないと判定された場合において、例えば、図6に示す“前画面に戻る”ボタン75が指定された場合、商品選択画面が再表示される。
【0102】
図16に示す注文処理(2)が開始されると、ステップS17では、制御部14は、画面表示制御部14aにより、図8に示すような注文内容確定画面をディスプレイに表示させるとともに、上述したように、表示処理部14cにより、仕分けられた商品に関する情報をグループ内のユーザごとに区別して注文内容確認エリア91a~cに表示させる。このとき、表示処理部14cは、図8に示すように、1人により注文可能な商品の重量の上限値及びグループ内のユーザごとに仕分けられた商品の総重量の組と、1人により注文可能な商品の体積の上限値及びグループ内のユーザごとに仕分けられた商品の総体積の組とを注文内容確認エリアa~cに表示させるとよい。
【0103】
次いで、制御部14は、上述したように、重量/体積計算部14eにより、注文重量合計値を算出する(ステップS18)。次いで、制御部14は、ステップS18で算出された注文重量合計値が配送機の搭載可能重量上限値を超えたか否かを判定する(ステップS19)。注文重量合計値が配送機の搭載可能重量上限値を超えたと判定された場合(ステップS19:YES)、仕分けられた商品の総重量が最も大きいユーザに対して、図8に示すように、アラートが表示され(ステップS20)、処理はステップS24へ進む。一方、注文重量合計値が配送機の搭載可能重量上限値を超えていないと判定された場合(ステップS19:NO)、処理はステップS21へ進む。
【0104】
ステップS21では、制御部14は、上述したように、重量/体積計算部14eにより、注文体積合計値を算出する。次いで、制御部14は、ステップS21で算出された注文体積合計値が配送機の搭載可能体積上限値を超えたか否かを判定する(ステップS22)。注文体積合計値が配送機の搭載可能体積上限値を超えたと判定された場合(ステップS22:YES)、仕分けられた商品の総体積が最も大きいユーザに対して、アラートが表示され(ステップS23)、処理はステップS24へ進む。一方、注文体積合計値が配送機の搭載可能体積上限値を超えていないと判定された場合(ステップS22:NO)、処理はステップS26へ進む。
【0105】
ステップS24では、制御部14は、商品の選択の取り消し指示が受け付けられた(選択の取り消し指示有)か否かを判定する。商品の選択の取り消し指示が受け付けられたと判定された場合(ステップS24:YES)、当該取り消し指示された商品の選択が取り消される(ステップS25)。そして、当該商品に関する情報が注文内容確認エリア91a~cの何れかから削除され、処理はステップS18に戻る。一方、商品の選択の取り消し指示が受け付けられていないと判定された場合(ステップS24:NO)、商品の選択の取り消し指示の受け付け待機となる。
【0106】
なお、注文重量合計値が配送機の搭載可能重量上限値を超えず、且つ注文体積合計値が配送機の搭載可能体積上限値を超えない場合(つまり、上記アラートが表示されない場合)であっても、商品の選択の取り消し指示に応じて、当該商品の選択が取り消されるように構成してもよい。
【0107】
ステップS26では、制御部14は、商品の配送タイミングの選択を受け付ける。例えば、図8に示す配送タイミング選択エリア92における“すぐに配送”ボタン921、“時間指定配送”ボタン922、及び“乗り合い配送”ボタン923の何れかが押下されることで配送タイミングの選択がユーザ指示受付部14bにより受け付けられる。
【0108】
次いで、制御部14は、決済画面への遷移指示(注文内容の確定指示)が受け付けられた(決済画面への遷移指示有)か否かを判定する(ステップS27)。例えば、図8に示す“注文へ”ボタン94が押下されることで決済画面への遷移指示がユーザ指示受付部14bにより受け付けられる。
【0109】
そして、決済画面への遷移指示が受け付けられたと判定された場合(ステップS27:YES)、図17に示す注文処理(3)へ進む。一方、決済画面への遷移指示が受け付けられていないと判定された場合(ステップS27:NO)、処理はステップS27に戻る。なお、決済画面への遷移指示が受け付けられていないと判定された場合において、例えば、図8に示す“前画面に戻る”ボタン95が指定された場合、商品仕分け画面が再表示される。
【0110】
図17に示す注文処理(3)が開始されると、ステップS28では、制御部14は、画面表示制御部14aにより、図9に示すような決済画面をディスプレイに表示させる。次いで、制御部14は、グループ内のユーザごとに仕分けられた商品の注文に係る支払い額をユーザごとに算出する(ステップS29)。支払い額の算出にあたり、配送料割当部14fは、上述したように、グループ内のユーザごとに配送料を算出し、算出された配送料をそれぞれのユーザに割り当てる。
【0111】
次いで、制御部14は、上述したように、表示処理部14cにより、注文に係る商品の決済に関する情報(算出された支払い額を含む)をグループ内のユーザごとに区別して支払い額確認エリア101a~cに表示させる(ステップS30)。次いで、制御部14は、決済方法の選択を受け付ける(ステップS31)。例えば、図9に示す決済方法選択エリア102a~cの何れかにおける“クレジット決済”ボタン1021、“電子マネー決済”ボタン1022、及び“現金決済”ボタン1023の何れかが押下されることで決済方法の選択がユーザ指示受付部14bにより受け付けられる。
【0112】
次いで、制御部14は、画面表示制御部14aにより、ステップS31で選択された決済方法に応じた画面(図示せず)をディスプレイに表示させる(ステップS32)。例えば、クレジット決済または電子マネー決済が選択された場合、上述したように、決済用ICチップと通信するための画面が表示される。一方、現金決済が選択された場合、現金受付機構に現金を挿入するための画面が表示される。
【0113】
次いで、制御部14は、注文に係る商品の決済指示が受け付けられた(決済指示有)か否かを判定する(ステップS33)。例えば、ステップS32で表示された画面に設けられた注文ボタンが押下されることで、ユーザ指示受付部14bにより注文に係る商品の決済指示が受け付けられる。注文に係る商品の決済指示が受け付けられたと判定された場合(ステップS33:YES)、処理はステップS34へ進む。一方、注文に係る商品の決済指示が受け付けられていないと判定された場合(ステップS33:NO)、グループ内の何れかのユーザからの決済指示の受け付け待機となる。
【0114】
ステップS34では、制御部14は、ステップS33で受け付けられた決済指示を行ったユーザの注文に係る支払い額に基づいて、上述したように、決済処理部14gにより、当該ユーザに対して仕分けられた商品について決済する決済処理を行う。このように、グループ内の複数のユーザごとに決済処理が行われる。なお、決済処理において、支払いの承認または非承認が行われる。
【0115】
次いで、制御部14は、注文人数分全ての決済が完了したか(つまり、注文人数分全ての支払いが承認されたか)否かを判定する(ステップS35)。注文人数分全ての決済が完了したと判定された場合(ステップS35:YES)、上述したように、注文情報が通信部11により通信ネットワークNWを介してセンターサーバ2へ送信され(ステップS36)、処理が終了する。一方、注文人数分全ての決済が完了していないと判定された場合(ステップS35:NO)、処理はステップS31に戻る。
【0116】
次に、センターサーバ2において、図18(A)に示す注文処理(1)は、注文受付&処理端末1からの注文情報がセンターサーバ2により受信されることにより注文が受け付けられた場合に開始される。図18(A)に示す注文処理(1)が開始されると、制御部23は、注文受付&処理部23bにより、注文の識別子を発行する(ステップS101)。
【0117】
次いで、制御部23は、注文受付&処理部23bにより、注文受付日時、注文種別、商品の識別子及び数量、並びに配送先の位置情報を注文の識別子に対応付けて注文管理データベース224に登録する(ステップS102)。次いで、制御部23は、注文受付&処理部23bにより、注文の識別子、注文受付日時、注文種別、及び配送準備開始フラグ“0”を対応付けて配送準備タスクテーブルに登録し(ステップS103)、処理を終了する。なお、図18(A)に示す処理は、後述する実施例2及び3においても同様に実行される。
【0118】
一方、図18(B)に示す注文処理2は、例えば、配送準備タスクテーブルにおいて配送準備開始フラグが“0”である注文に係る商品の配送計画が決定された場合に開始される。図18(B)に示す注文処理2が開始されると、制御部23は、配送計画が決定された注文の次の順番の注文(配送準備開始フラグが“0”である注文)を選定する(ステップS105)。
【0119】
次いで、制御部23は、上述したように、注文受付&処理部23bにより、ステップS105で選定された注文に係る商品の配送計画を決定する(ステップS106)。次いで、制御部23は、注文受付&処理部23bにより、ステップS106で決定された配送計画に係る情報を、注文の識別子に対応付けて注文管理データベース224に登録する(ステップS107)。
【0120】
次いで、制御部23は、上述したように、配送準備指令部23cより、ステップS106で決定された配送計画に係る情報、注文に係る商品の識別子、名称、数量、及び配送先を含む配送準備指令情報を、通信部21により通信ネットワークNWを介して、例えば商品保管拠点に存在するスタッフの携帯端末へ送信し(ステップS108)、処理を終了する。なお、図20(B)に示す処理は、後述する実施例2及び3においても同様に実行される。
【0121】
(実施例2)
次に、実施例2おける注文処理システムSの動作について説明する。実施例2は、商品選択&仕分け画面(図7)を利用して商品の選択と商品の仕分け指示が同じタイミングで行われる場合の実施例である。なお、図19において、ステップS41~S43の処理は、図15に示すステップS1~S3の処理と同様である。
【0122】
ステップS44では、制御部14は、商品選択&仕分け画面への遷移指示が受け付けられた(商品選択&仕分け画面への遷移指示有)か否かを判定する。例えば、
【0123】
図4に示す“商品選択へ”ボタン53が押下されることで商品選択&仕分け画面への遷移指示がユーザ指示受付部14bにより受け付けられる。
【0124】
そして、商品選択&仕分け画面への遷移指示が受け付けられたと判定された場合(ステップS44:YES)、処理はステップS45へ進む。一方、商品選択&仕分け画面への遷移指示が受け付けられていないと判定された場合(ステップS44:NO)、処理はステップS42に戻る。なお、商品選択&仕分け画面への遷移指示が受け付けられていないと判定された場合において、例えば、図7に示す“前画面に戻る”ボタン86が指定された場合、注文人数指定画面が再表示される。
【0125】
ステップS45では、制御部14は、画面表示制御部14aにより、図7に示すような商品選択&仕分け画面をディスプレイに表示させる。このとき、上述したように、表示処理部14cにより、選択候補となる商品(例えば、お勧め商品)に関する情報が選択候補商品表示エリア82に表示されてもよい。なお、図19において、ステップS46~S49の処理は、図15に示すステップS6~S9の処理と同様である。
【0126】
ステップS50では、制御部14は、商品の選択及び仕分け指示が受け付けられた(商品の選択&仕分け指示有)か否かを判定する。例えば、図7に示す選択候補商品表示エリア82における商品の写真画像等が選択&仕分け商品表示エリア83a~cの何れか1以上にドラッグ&ドロップされることで商品の選択及び仕分け指示が受け付けられる。
【0127】
そして、商品の選択及び仕分け指示が受け付けられたと判定された場合(ステップS50:YES)、選択及び仕分け指示された商品が、仕分け処理部14dにより、何れかのユーザに仕分られ、当該選択及び仕分けられた商品に関する情報が、表示処理部14cにより、選択&仕分け商品表示エリア83a~cの何れか1以上に表示され(ステップS51)、処理はステップS52へ進む。一方、商品の選択及び仕分け指示が受け付けられていないと判定された場合(ステップS50:NO)、処理はステップS52へ進む。
【0128】
ステップS52では、制御部14は、注文内容確定画面への遷移指示が受け付けられた(注文内容確定画面への遷移指示有)か否かを判定する。例えば、図7に示す“注文内容確定へ”ボタン85が押下されることで注文内容確定画面への遷移指示がユーザ指示受付部14bにより受け付けられる。なお、選択及び仕分け指示された商品のそれぞれが、注文人数のユーザの何れかに仕分けられていない場合(換言すると、選択及び仕分け指示された商品に関する情報が選択&仕分け商品表示エリア83a~cのそれぞれに表示されていない場合)、“注文内容確定へ”ボタン85は押下不能になっている。
【0129】
そして、注文内容確定画面への遷移指示が受け付けられたと判定された場合(ステップS52:YES)、実施例1と同様、図16に示す注文処理(2)が実行され、その後、図17に示す注文処理(3)が実行される。一方、注文内容確定画面への遷移指示が受け付けられていないと判定された場合(ステップS52:NO)、処理はステップS46に戻る。なお、注文内容確定画面への遷移指示が受け付けられていないと判定された場合において、例えば、図7に示す“前画面に戻る”ボタン86が指定された場合、注文人数指定画面が再表示される。
【0130】
(実施例3)
次に、実施例3おける注文処理システムSの動作について説明する。実施例3は、グループ内の複数のユーザのそれぞれの専用画面(図10図12)を利用してユーザごとに商品の選択と同時に仕分けが行われる場合の実施例である。なお、図20において、ステップS61~S64の処理は、図15に示すステップS1~S4の処理と同様である。
【0131】
ステップS65では、制御部14は、画面表示制御部14aにより、図10に示すような商品選択画面をディスプレイに表示させる。このとき、上述したように、表示処理部14cにより、選択候補となる商品(例えば、お勧め商品)に関する情報が選択候補商品表示エリア112に表示されてもよい。なお、図20において、ステップS66~S69の処理は、図15に示すステップS6~S9の処理と同様である。
【0132】
ステップS70では、制御部14は、商品の選択が受け付けられた(商品の選択有)か否かを判定する。例えば、選択候補商品表示エリア112における商品の写真画像等が選択商品表示エリア113にドラッグ&ドロップされることで商品の選択が受け付けられる。商品の選択が受け付けられたと判定された場合(ステップS70:YES)、表示処理部14cにより、選択された商品に関する情報が選択商品表示エリア113に表示され(ステップS71)、処理はステップS72へ進む。一方、商品の選択が受け付けられていないと判定された場合(ステップS70:NO)、処理はステップS72へ進む。
【0133】
ステップS72では、制御部14は、次の専用画面への遷移指示が受け付けられた(次の専用画面への指示有)か否かを判定する。例えば、図10に示す“次へ”ボタン115が押下されることで次の専用画面への遷移指示がユーザ指示受付部14bにより受け付けられる。
【0134】
そして、次の専用画面への遷移指示が受け付けられたと判定された場合(ステップS72:YES)、処理はステップS73へ進む。一方、次の専用画面への遷移指示が受け付けられていないと判定された場合(ステップS72:NO)、処理はステップS66に戻る。なお、次の専用画面への遷移指示が受け付けられていないと判定された場合において、例えば、図10に示す“前画面に戻る”ボタン116が指定された場合、注文人数指定画面が再表示される。
【0135】
ステップS73では、制御部14は、注文人数分の商品選択画面が表示されたか(つまり、注文人数のユーザのそれぞれによる商品の選択が受け付けられたか)否かを判定する。注文人数分の商品選択画面が表示されていないと判定された場合(ステップS73:NO)、処理はステップS65に戻り、次のユーザの商品選択画面がディスプレイに表示される。一方、注文人数分の商品選択画面が表示されたと判定された場合(ステップS73:YES)、図21に示す注文処理(2)へ進む。
【0136】
図21に示す注文処理(2)が開始されると、ステップS74では、制御部14は、画面表示制御部14aにより、図11に示すような注文内容確定画面をディスプレイに表示させるとともに、上述したように、表示処理部14cにより、現ユーザ(例えば、ユーザa)に対して仕分けられた商品に関する情報を注文内容確認エリア121に表示させる。
【0137】
ステップS75では、制御部14は、上述したように、重量/体積計算部14eにより、注文重量合計値を算出する。次いで、制御部14は、注文重量合計値が配送機の搭載可能重量上限値を超えたか否かを判定する(ステップS76)。注文重量合計値が配送機の搭載可能重量上限値を超えたと判定された場合(ステップS76:YES)、処理はステップS77へ進む。一方、注文重量合計値が配送機の搭載可能重量上限値を超えていないと判定された場合(ステップS76:NO)、処理はステップS79へ進む。
【0138】
ステップS77では、制御部14は、現在表示されている注文内容確定画面のユーザ(現ユーザ)に仕分けられた商品の総重量が最も大きいか否かを判定する。現ユーザに仕分けられた商品の総重量が最も大きいと判定された場合(ステップS77:YES)、現ユーザに対して、アラートが表示され(ステップS78)、処理はステップS83へ進む。一方、現ユーザに仕分けられた商品の総重量が最も大きくないと判定された場合(ステップS77:NO)、処理はステップS79へ進む。
【0139】
ステップS79では、制御部14は、上述したように、重量/体積計算部14eにより、注文体積合計値を算出する。次いで、制御部14は、注文体積合計値が配送機の搭載可能体積上限値を超えたか否かを判定する(ステップS80)。注文体積合計値が配送機の搭載可能体積上限値を超えたと判定された場合(ステップS80:YES)、処理はステップS81へ進む。一方、注文体積合計値が配送機の搭載可能体積上限値を超えていないと判定された場合(ステップS80:NO)、処理はステップS85へ進む。
【0140】
ステップS81では、制御部14は、現在表示されている注文内容確定画面のユーザ(現ユーザ)に仕分けられた商品の総体積が最も大きいか否かを判定する。(現ユーザ)に仕分けられた商品の総体積が最も大きいと判定された場合(ステップS81:YES)、現ユーザに対して、アラートが表示され(ステップS82)、処理はステップS83へ進む。現ユーザに仕分けられた商品の総体積が最も大きくないと判定された場合(ステップS81:NO)、処理はステップS85へ進む。
【0141】
ステップS83では、制御部14は、商品の選択の取り消し指示が受け付けられた(選択の取り消し指示有)か否かを判定する。商品の選択の取り消し指示が受け付けられたと判定された場合(ステップS83:YES)、当該商品の選択が取り消される(ステップS84)。そして、当該商品に関する情報が注文内容確認エリア121から削除され、処理はステップS75に戻る。一方、商品の選択の取り消し指示が受け付けられていないと判定された場合(ステップS83:NO)、商品の選択の取り消し指示の受け付け待機となる。
【0142】
ステップS85では、制御部14は、商品の配送タイミングの選択を受け付け、処理をステップS86へ進める。なお、商品の配送タイミングの選択は、グループ内の複数のユーザうち何れか1人のユーザにより行われればよいので、既に配送タイミングが選択されることでユーザ指示受付部14bにより受け付けられる場合、ステップS85の処理はスキップされ、処理はステップS86へ進む。
【0143】
ステップS86では、制御部14は、決済画面への遷移指示(注文内容の確定指示)が受け付けられた(決済画面への遷移指示有)か否かを判定する。例えば、図11に示す“注文へ”ボタン124が押下されることで決済画面への遷移指示がユーザ指示受付部14bにより受け付けられる。
【0144】
そして、決済画面への遷移指示が受け付けられたと判定された場合(ステップS86:YES)、図22に示す注文処理(3)へ進む。一方、決済画面への遷移指示が受け付けられていないと判定された場合(ステップS86:NO)、処理はステップS86に戻る。なお、決済画面への遷移指示が受け付けられていないと判定された場合において、例えば、図11に示す“前画面に戻る”ボタン125が指定された場合、商品選択画面が再表示される。
【0145】
図22に示す注文処理(3)が開始されると、ステップS87では、制御部14は、画面表示制御部14aにより、図12に示すような決済画面をディスプレイに表示させる。次いで、制御部14は、現ユーザ(例えば、ユーザa)に対して仕分けられた商品の注文に係る支払い額を算出する(ステップS88)。支払い額の算出にあたり、配送料割当部14fは、上述したように、グループ内のユーザごとに配送料を算出し、算出された配送料をそれぞれのユーザに割り当てる。かかる割り当ては、初回の決済画面表示中の場合のみでよい。
【0146】
次いで、制御部14は、上述したように、表示処理部14cにより、注文に係る商品の決済に関する情報(算出された支払い額を含む)を支払い額確認エリア131に表示させる(ステップS89)。次いで、制御部14は、決済方法の選択を受け付ける(ステップS90)。例えば、図12に示す決済方法選択エリア132の何れかにおける“クレジット決済”ボタン1321、“電子マネー決済”ボタン1322、及び“現金決済”ボタン1323の何れかが押下されることで決済方法の選択がユーザ指示受付部14bにより受け付けられる。
【0147】
次いで、制御部14は、実施例1と同様、画面表示制御部14aにより、選択された決済方法に応じた画面をディスプレイに表示させる(ステップS91)。次いで、制御部14は、注文に係る商品の決済指示が受け付けられた(決済指示有)か否かを判定する(ステップS92)。注文に係る商品の決済指示が受け付けられたと判定された場合(ステップS92:YES)、処理はステップS93へ進む。一方、注文に係る商品の決済指示が受け付けられていないと判定された場合(ステップS92:NO)、決済指示の受け付け待機となる。
【0148】
ステップS93では、制御部14は、受け付けられた決済指示を行ったユーザの注文に係る支払い額に基づいて、上述したように、決済処理部14gにより、当該ユーザに対して仕分けられた商品について決済する決済処理を行う。かかる決済処理において、支払いの承認または非承認が行われる。
【0149】
次いで、制御部14は、ステップS93で決済が完了したか(つまり、支払いが承認されたか)否かを判定する(ステップS94)。決済が完了したと判定された場合(ステップS94:YES)、処理はステップS95へ進む。一方、決済が完了してないと判定された場合(ステップS94:NO)、やり直しを促すエラーが表示され、処理はステップS90に戻る。
【0150】
ステップS95では、制御部14は、注文人数分の注文内容確定画面が表示されたか否かを判定する。注文人数分の注文内容確定画面が表示されていないと判定された場合(ステップS95:NO)、図21に示すステップS74に戻り、次のユーザの注文内容確定画面がディスプレイに表示される。一方、注文人数分の注文内容確定画面が表示されたと判定された場合(ステップS95:YES)、実施例1と同様、注文情報が通信部11により通信ネットワークNWを介してセンターサーバ2へ送信され(ステップS96)、処理が終了する。
【0151】
なお、図21及び22の例では、ユーザごとに注文内容確定画面と決済画面とが順次表示される例を示したが、例えばユーザaの注文内容確定画面が表示された直後にユーザbの注文内容確定画面が表示されてもよい。この場合、全てのユーザの注文内容確定画面が表示された後、それぞれのユーザの決済画面が順次表示される。
【0152】
以上説明したように、上記実施形態によれば、注文処理システムSは、グループ注文に係るユーザの注文人数の指定を受け付け、当該注文に係る商品の選択を受け付け、選択された商品を、指定された注文人数のユーザごとに仕分けて決済するように構成したので、複数のユーザが商品の注文を同時に行う場合に、それぞれのユーザが注文に係る支払い額を把握し容易に清算することができる。
【0153】
なお、上記実施形態は本発明の一実施形態であり、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態から種々構成等に変更を加えてもよく、その場合も本発明の技術的範囲に含まれる。上記実施形態に係る注文処理システムSでは、1つの設置場所には1台の注文受付&処理端末1が設置される例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、1つの設置場所に複数台の注文受付&処理端末1が設置され、複数台の注文受付&処理端末1が1つのグループ注文を受け付け、複数台の注文受付&処理端末1が連携して同期をとりながら該グループ注文を処理するものであってもよい。例えば、ユーザaの決済画面を複数台の注文受付&処理端末1のうち1の注文受付&処理端末1に表示させ、ユーザbの決済画面を複数台の注文受付&処理端末1のうち他の注文受付&処理端末1に表示させてもよい。また、上記実施形態においては、移動体としてUAVやUGV等の配送機を例にとって説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、移動体は自転車(つまり、自転車による配送も含む)、または人であってもよい。
【0154】
<付記>
[1]本開示に係る注文処理システムは、移動体により配送される商品の注文に関し、複数のユーザのそれぞれの前記注文を纏めて受付可能な注文処理システムであって、前記注文に係る前記ユーザの人数の指定を受け付ける第1受付部と、前記注文に係る前記商品の選択を受け付ける第2受付部と、前記選択された商品を、前記指定された人数のユーザごとに仕分けて決済する処理部と、を備えることを特徴とする。これにより、複数のユーザが商品の注文を同時に行う場合に、それぞれのユーザは選択された商品の注文に係る支払い額を把握し容易に清算することができる。
【0155】
[2]上記[1]に記載の注文処理システムにおいて、前記注文に係る前記商品の仕分け指示を受け付ける第3受付部を更に備え、前記処理部は、前記選択及び仕分け指示された商品を、前記指定された人数のユーザごとに仕分けて決済することを特徴とする。これにより、複数のユーザが商品の注文を同時に行う場合に、それぞれのユーザは選択及び仕分け指示された商品の注文に係る支払い額を把握し容易に清算することができる。
【0156】
[3]上記[1]または[2]に記載の注文処理システムにおいて、前記処理部は、前記ユーザごとに仕分けられた商品を注文するための画面を、前記指定された人数に応じた回数だけ表示させ、前記画面ごとに前記注文を受け付ける第4受付部を更に備え、前記処理部は、前記ユーザごとに仕分けられた商品を前記受け付けられた注文ごとに決済することを特徴とする。これにより、各ユーザは決済に係る個人情報などを他のユーザに知られることを極力防ぎつつユーザごとに決済することができる。
【0157】
[4]上記[1]乃至[3]の何れか一つに記載の注文処理システムにおいて、前記処理部は、前記ユーザごとに仕分けられた商品の注文に係る支払い額に基づいて、前記ユーザごとに仕分けられた商品を前記ユーザごとに決済することを特徴とする。これにより、それぞれのユーザが注文に係る支払い額を把握し容易に清算することができる。
【0158】
[5]上記[4]に記載の注文処理システムにおいて、前記支払い額には、前記ユーザごとに仕分けられた商品の価格及びそれぞれの前記ユーザに割り当てられた配送料が含まれることを特徴とする。これにより、それぞれのユーザは注文に係る商品の価格及び配送料を把握し容易に清算することができる。
【0159】
[6]上記[5]に記載の注文処理システムにおいて、1回の配送に要する配送料を前記指定された人数で等分し、等分された配送料をそれぞれの前記ユーザに割り当てる割当部を更に備えることを特徴とする。これにより、配送に係る費用負担を複数のユーザ間で公平にすることができる。
【0160】
[7]上記[5]に記載の注文処理システムにおいて、それぞれの前記ユーザの注文内容に基づいて、前記複数のユーザ間で異なる配送料をそれぞれの前記ユーザに割り当てる割当部を更に備えることを特徴とする。これにより、配送に係る費用負担をグループ内の各ユーザの注文内容に応じて複数のユーザ間でより公平にすることができる。
【0161】
[8]上記[7]に記載の注文処理システムにおいて、前記割当部は、前記注文に係る前記商品の総額が大きいユーザほど高い配送料を割り当てることを特徴とする。これにより、配送に係る費用負担を注文に係る商品の総額に応じて複数のユーザ間でより公平にすることができる。
【0162】
[9]上記[7]または[8]に記載の注文処理システムにおいて、前記割当部は、前記注文に係る前記商品の数量が大きいユーザほど高い配送料を割り当てることを特徴とする。これにより、配送に係る費用負担を注文に係る商品の数量に応じて複数のユーザ間でより公平にすることができる。
【0163】
[10]上記[7]乃至[9]の何れか一つに記載の注文処理システムにおいて、前記割当部は、前記注文に係る前記商品の総重量が大きいユーザほど高い配送料を割り当てることを特徴とする。これにより、配送に係る費用負担を注文に係る商品の総重量に応じて複数のユーザ間でより公平にすることができる。
【0164】
[11]上記[7]乃至[10]の何れか一つに記載の注文処理システムにおいて、前記割当部は、前記注文に係る前記商品の総体積が大きいユーザほど高い配送料を割り当てることを特徴とする。これにより、配送に係る費用負担を注文に係る商品の総体積に応じて複数のユーザ間でより公平にすることができる。
【0165】
[12]上記[5]に記載の注文処理システムにおいて、前記ユーザごとに仕分けられた商品の総重量が1人により注文可能な商品の重量の上限値を超えていない第1のユーザと、前記ユーザごとに仕分けられた商品の総重量が1人により注文可能な商品の重量の上限値を超えている第2のユーザとが前記複数のユーザに含まれる場合、前記1回の配送に要する配送料の一部である第1の配送料を前記第1のユーザに割り当て、前記1回の配送に要する配送料の一部で且つ前記第1の配送料より高い第2の配送料を前記第2のユーザに割り当てる割当部を更に備えることを特徴とする。これにより、配送に係る費用負担を複数のユーザ間でより公平にすることができる。
【0166】
[13]上記[5]に記載の注文処理システムにおいて、前記ユーザごとに仕分けられた商品の総体積が1人により注文可能な商品の体積の上限値を超えていない第1のユーザと、前記ユーザごとに仕分けられた商品の総体積が1人により注文可能な商品の体積の上限値を超えている第2のユーザとが前記複数のユーザに含まれる場合、前記1回の配送に要する配送料の一部である第1の配送料を前記第1のユーザに割り当て、前記1回の配送に要する配送料の一部で且つ前記第1の配送料より高い第2の配送料を前記第2のユーザに割り当てる割当部を更に備えることを特徴とする。これにより、配送に係る費用負担を複数のユーザ間でより公平にすることができる。
【0167】
[14]上記[1]乃至[13]の何れか一つに記載の注文処理システムにおいて、前記注文処理システムは、通信ネットワークに接続されたサーバを備え、前記サーバは、前記ユーザの人数の指定及び前記商品の選択に用いられる第1の端末が設置された場所またはその近傍を前記商品の配送先とする第1の注文を当該第1の端末から前記通信ネットワークを介して受け付ける第5受付部と、前記複数のユーザ以外のユーザにより前記商品の選択に用いられる第2の端末において指定された配送先が示される第2の注文を当該第2の端末から前記通信ネットワークを介して受け付ける第6受付部と、前記第1の注文に係る前記商品の配送計画を、前記第2の注文に係る前記商品の配送計画よりも優先して決定する決定部と、を備えることを特徴とする。これにより、第2の端末からの注文よりも第1の端末からの注文に係る商品を複数のユーザに素早く配送することができる。
【0168】
[15]上記[14]に記載の注文処理システムにおいて、前記決定部は、複数の移動体うち1つの前記移動体を選定し、当該選定された配送機の少なくとも配送開始予定時刻及び配送終了予定時刻を設定することにより前記配送計画を決定することを特徴とする。
【0169】
[16]上記[1]乃至[15]の何れか一つに記載の注文処理システムにおいて、前記処理部は、1人により注文可能な商品の重量の上限値と体積の上限値とのうち少なくとも何れか1つを前記ユーザごとに区別して表示させることを特徴とする。これにより、各ユーザの注文量を公平にするように促すことができる。
【0170】
[17]上記[1]乃至[15]の何れか一つに記載の注文処理システムにおいて、前記処理部は、前記ユーザごとに仕分けられた商品の総重量と総体積とのうち少なくとも何れか1つを前記ユーザごとに区別して表示させることを特徴とする。これにより、各ユーザは自身の注文量を容易に把握することができる。
【0171】
[18]上記[1]乃至[15]の何れか一つに記載の注文処理システムにおいて、前記処理部は、1人により注文可能な商品の重量の上限値及び前記ユーザごとに仕分けられた商品の総重量の組と、1人により注文可能な商品の体積の上限値及び前記ユーザごとに仕分けられた商品の総体積の組とのうち少なくとも何れか1つを前記ユーザごとに区別して表示させることを特徴とする。これにより、各ユーザの注文量を公平にするように促すことができる。
【0172】
[19]上記[1]乃至[18]の何れか一つに記載の注文処理システムにおいて、前記ユーザごとに仕分けられた商品の総重量を前記複数のユーザ間で合計した合計値が、1回の配送で前記移動体に搭載可能な商品の重量の上限値を超えた場合、前記処理部は、前記複数のユーザのうち、前記ユーザごとに仕分けられた商品の総重量が最も大きいユーザに対してアラートを表示させることを特徴とする。これにより、各ユーザの注文量を公平にするように促すことができる。
【0173】
[20]上記[19]に記載の注文処理システムにおいて、前記アラートの対象となった前記ユーザに対して仕分けられた商品の選択の取り消し指示を受け付ける第7受付部を更に備え、前記処理部は、前記取り消し指示に基づいて、前記商品の選択を取り消すことを特徴とする。これにより、各ユーザの注文量を公平にすることができる。
【0174】
[21]上記[1]乃至[19]の何れか一つに記載の注文処理システムにおいて、前記ユーザごとに仕分けられた商品の総体積を前記複数のユーザ間で合計した合計値が、1回の配送で前記移動体に搭載可能な商品の体積の上限値を超えた場合、前記処理部は、前記複数のユーザのうち、前記ユーザごとに仕分けられた商品の総体積が最も大きいユーザに対してアラートを表示させることを特徴とする。これにより、各ユーザの注文量を公平にするように促すことができる。
【0175】
[22]上記[21]に記載の注文処理システムにおいて、前記アラートの対象となった前記ユーザに対して仕分けられた商品の選択の取り消し指示を受け付ける第7受付部を更に備え、前記処理部は、前記取り消し指示に基づいて、前記商品の選択を取り消すことを特徴とする。これにより、各ユーザの注文量を公平にすることができる。
【0176】
[23]上記[1]乃至[22]の何れか一つに記載の注文処理システムにおいて、前記商品は、複数の商品が纏められたセット品であり、前記第2受付部は、前記セット品の中の一部の商品の選択を前記複数のユーザのうちの第1のユーザの選択として受け付け、前記セット品の中の他の残りの商品の選択を前記複数のユーザのうちの第2のユーザの選択として受け付けることを特徴とする。これにより、複数のユーザが同時に行う注文の利便性を高めることができる。
【0177】
[24]本開示に係る注文処理方法は、移動体により配送される商品の注文に関し、複数のユーザのそれぞれの前記注文を纏めて受付可能なコンピュータにより実行される注文処理方法であって、前記注文に係る前記ユーザの人数の指定を受け付けるステップと、前記注文に係る前記商品の選択を受け付けるステップと、前記選択された商品を、前記指定された人数のユーザごとに仕分けて決済するステップと、を含むことを特徴とする。
【0178】
[25]本開示に係る注文受付端末は、移動体により配送される商品の注文に関し、複数のユーザのそれぞれの前記注文を纏めて受付可能な注文受付端末であって、前記注文に係る前記ユーザの人数の指定を受け付ける第1受付部と、前記注文に係る前記商品の選択を受け付ける第2受付部と、前記選択された商品を、前記指定された人数のユーザごとに仕分けて決済する処理部と、を備えることを特徴とする。
【符号の説明】
【0179】
1 注文受付&処理端末
2 センターサーバ
11 通信部
12 操作・表示部
13 記憶部
14 制御部
14a 画面表示制御部
14b ユーザ指示受付部
14c 表示処理部
14d 仕分け処理部
14e 重量/体積計算部
14f 配送料割当部
14g 決済処理部等
21 通信部
22 記憶部
23 制御部
23a 商品検索部
23b 注文受付&処理部
23c 配送準備指令部
S 注文処理システム
図1
図2
図3
図4
図5
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図8
図9
図10
図11
図12
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図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
【手続補正書】
【提出日】2023-12-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体により配送される商品の注文に関し、複数のユーザのそれぞれの前記注文を纏めて受付可能な注文処理システムであって、
前記注文に係る前記ユーザの人数の指定を受け付ける第1受付部と、
端末の第1表示エリアに表示された複数の商品のうちから、前記注文に係る前記商品の選択を受け付ける第2受付部と、
前記指定された人数のユーザごとに対応する第2表示エリアを前記端末に表示させ、前記選択された商品を前記第2表示エリアのそれぞれに移動させることにより、前記選択された商品を、前記指定された人数のユーザごとに仕分けて決済する処理部と、
を備えることを特徴とする注文処理システム。
【請求項2】
前記注文に係る前記商品の仕分け指示を受け付ける第3受付部を更に備え、
前記処理部は、前記選択及び仕分け指示された商品を、前記指定された人数のユーザごとに仕分けて決済することを特徴とする請求項1に記載の注文処理システム。
【請求項3】
前記処理部は、前記ユーザごとに仕分けられた商品を注文するための画面を、前記指定された人数に応じた回数だけ表示させ、
前記画面ごとに前記注文を受け付ける第4受付部を更に備え、
前記処理部は、前記ユーザごとに仕分けられた商品を前記受け付けられた注文ごとに決済することを特徴とする請求項1に記載の注文処理システム。
【請求項4】
前記処理部は、前記ユーザごとに仕分けられた商品の注文に係る支払い額に基づいて、前記ユーザごとに仕分けられた商品を前記ユーザごとに決済することを特徴とする請求項1に記載の注文処理システム。
【請求項5】
前記支払い額には、前記ユーザごとに仕分けられた商品の価格及びそれぞれの前記ユーザに割り当てられた配送料が含まれることを特徴とする請求項4に記載の注文処理システム。
【請求項6】
1回の配送に要する配送料を前記指定された人数で等分し、等分された配送料をそれぞれの前記ユーザに割り当てる割当部を更に備えることを特徴とする請求項5に記載の注文処理システム。
【請求項7】
それぞれの前記ユーザの注文内容に基づいて、前記複数のユーザ間で異なる配送料をそれぞれの前記ユーザに割り当てる割当部を更に備えることを特徴とする請求項5に記載の注文処理システム。
【請求項8】
前記割当部は、前記注文に係る前記商品の総額が大きいユーザほど高い配送料を割り当てることを特徴とする請求項7に記載の注文処理システム。
【請求項9】
前記割当部は、前記注文に係る前記商品の数量が大きいユーザほど高い配送料を割り当てることを特徴とする請求項7に記載の注文処理システム。
【請求項10】
前記割当部は、前記注文に係る前記商品の総重量が大きいユーザほど高い配送料を割り当てることを特徴とする請求項7に記載の注文処理システム。
【請求項11】
前記割当部は、前記注文に係る前記商品の総体積が大きいユーザほど高い配送料を割り当てることを特徴とする請求項7に記載の注文処理システム。
【請求項12】
前記ユーザごとに仕分けられた商品の総重量が1人により注文可能な商品の重量の上限値を超えていない第1のユーザと、前記ユーザごとに仕分けられた商品の総重量が1人により注文可能な商品の重量の上限値を超えている第2のユーザとが前記複数のユーザに含まれる場合、前記1回の配送に要する配送料の一部である第1の配送料を前記第1のユーザに割り当て、前記1回の配送に要する配送料の一部で且つ前記第1の配送料より高い第2の配送料を前記第2のユーザに割り当てる割当部を更に備えることを特徴とする請求項5に記載の注文処理システム。
【請求項13】
前記ユーザごとに仕分けられた商品の総体積が1人により注文可能な商品の体積の上限値を超えていない第1のユーザと、前記ユーザごとに仕分けられた商品の総体積が1人により注文可能な商品の体積の上限値を超えている第2のユーザとが前記複数のユーザに含まれる場合、前記1回の配送に要する配送料の一部である第1の配送料を前記第1のユーザに割り当て、前記1回の配送に要する配送料の一部で且つ前記第1の配送料より高い第2の配送料を前記第2のユーザに割り当てる割当部を更に備えることを特徴とする請求項5に記載の注文処理システム。
【請求項14】
前記注文処理システムは、通信ネットワークに接続されたサーバを備え、
前記サーバは、
前記ユーザの人数の指定及び前記商品の選択に用いられる第1の端末が設置された場所またはその近傍を前記商品の配送先とする第1の注文を当該第1の端末から前記通信ネットワークを介して受け付ける第5受付部と、
前記複数のユーザ以外のユーザにより前記商品の選択に用いられる第2の端末において指定された配送先が示される第2の注文を当該第2の端末から前記通信ネットワークを介して受け付ける第6受付部と、
前記第1の注文に係る前記商品の配送計画を、前記第2の注文に係る前記商品の配送計画よりも優先して決定する決定部と、
を備えることを特徴とする請求項1乃至13の何れか一項に記載の注文処理システム。
【請求項15】
前記決定部は、複数の移動体うち1つの前記移動体を選定し、当該選定された配送機の少なくとも配送開始予定時刻及び配送終了予定時刻を設定することにより前記配送計画を決定することを特徴とする請求項14に記載の注文処理システム。
【請求項16】
前記処理部は、1人により注文可能な商品の重量の上限値と体積の上限値とのうち少なくとも何れか1つを前記ユーザごとに区別して表示させることを特徴とする請求項1乃至13の何れか一項に記載の注文処理システム。
【請求項17】
前記処理部は、前記ユーザごとに仕分けられた商品の総重量と総体積とのうち少なくとも何れか1つを前記ユーザごとに区別して表示させることを特徴とする請求項1乃至13の何れか一項に記載の注文処理システム。
【請求項18】
前記処理部は、1人により注文可能な商品の重量の上限値及び前記ユーザごとに仕分けられた商品の総重量の組と、1人により注文可能な商品の体積の上限値及び前記ユーザごとに仕分けられた商品の総体積の組とのうち少なくとも何れか1つを前記ユーザごとに区別して表示させることを特徴とする請求項1乃至13の何れか一項に記載の注文処理システム。
【請求項19】
前記ユーザごとに仕分けられた商品の総重量を前記複数のユーザ間で合計した合計値が、1回の配送で前記移動体に搭載可能な商品の重量の上限値を超えた場合、前記処理部は、前記複数のユーザのうち、前記ユーザごとに仕分けられた商品の総重量が最も大きいユーザに対してアラートを表示させることを特徴とする請求項1乃至13の何れか一項に記載の注文処理システム。
【請求項20】
前記アラートの対象となった前記ユーザに対して仕分けられた商品の選択の取り消し指示を受け付ける第7受付部を更に備え、
前記処理部は、前記取り消し指示に基づいて、前記商品の選択を取り消すことを特徴とする請求項19に記載の注文処理システム。
【請求項21】
前記ユーザごとに仕分けられた商品の総体積を前記複数のユーザ間で合計した合計値が、1回の配送で前記移動体に搭載可能な商品の体積の上限値を超えた場合、前記処理部は、前記複数のユーザのうち、前記ユーザごとに仕分けられた商品の総体積が最も大きいユーザに対してアラートを表示させることを特徴とする請求項1乃至13の何れか一項に記載の注文処理システム。
【請求項22】
前記アラートの対象となった前記ユーザに対して仕分けられた商品の選択の取り消し指示を受け付ける第7受付部を更に備え、
前記処理部は、前記取り消し指示に基づいて、前記商品の選択を取り消すことを特徴とする請求項21に記載の注文処理システム。
【請求項23】
前記商品は、複数の商品が纏められたセット品であり、
前記第2受付部は、前記セット品の中の一部の商品の選択を前記複数のユーザのうちの第1のユーザの選択として受け付け、前記セット品の中の他の残りの商品の選択を前記複数のユーザのうちの第2のユーザの選択として受け付けることを特徴とする請求項1乃至13の何れか一項に記載の注文処理システム。
【請求項24】
移動体により配送される商品の注文に関し、複数のユーザのそれぞれの前記注文を纏めて受付可能なコンピュータにより実行される注文処理方法であって、
前記注文に係る前記ユーザの人数の指定を受け付けるステップと、
端末の第1表示エリアに表示された複数の商品のうちから、前記注文に係る前記商品の選択を受け付けるステップと、
前記指定された人数のユーザごとに対応する第2表示エリアを前記端末に表示させ、前記選択された商品を前記第2表示エリアのそれぞれに移動させることにより、前記選択された商品を、前記指定された人数のユーザごとに仕分けて決済するステップと、
を含むことを特徴とする注文処理方法。
【請求項25】
移動体により配送される商品の注文に関し、複数のユーザのそれぞれの前記注文を纏めて受付可能な注文受付端末であって、
前記注文に係る前記ユーザの人数の指定を受け付ける第1受付部と、
端末の第1表示エリアに表示された複数の商品のうちから、前記注文に係る前記商品の選択を受け付ける第2受付部と、
前記指定された人数のユーザごとに対応する第2表示エリアを前記端末に表示させ、前記選択された商品を前記第2表示エリアのそれぞれに移動させることにより、前記選択された商品を、前記指定された人数のユーザごとに仕分けて決済する処理部と、
を備えることを特徴とする注文受付端末。
【手続補正書】
【提出日】2024-01-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項15
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項15】
前記決定部は、複数の移動体うち1つの前記移動体を選定し、当該選定された移動体の少なくとも配送開始予定時刻及び配送終了予定時刻を設定することにより前記配送計画を決定することを特徴とする請求項14に記載の注文処理システム。