(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024048062
(43)【公開日】2024-04-08
(54)【発明の名称】電源コンセント
(51)【国際特許分類】
H01R 25/00 20060101AFI20240401BHJP
【FI】
H01R25/00 A
H01R25/00 M
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022153905
(22)【出願日】2022-09-27
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年7月26日~29日に2022YAMAZENハードウェアショーにて公開
(71)【出願人】
【識別番号】595130034
【氏名又は名称】株式会社山善
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】泉 圭吾
(57)【要約】
【課題】AC-DCコンバータを容易に交換可能にする。
【解決手段】電源コンセントは、電源コンセント本体部110と、AC-DCコンバータ122を有するUSBコンセントユニット120とを備え、電源コンセント本体部110は、表面に外部用ACソケット111aを有するとともに、内部にUSBコンセントユニット用ACソケット111bを有し、USBコンセントユニット120は、表面にUSBソケット123を有するとともに、電源コンセント本体部110のUSBコンセントユニット用ACソケット111bに接続されるACプラグ121を有する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ACソケットとUSBソケットとを有する電源コンセントであって、
電源コンセント本体部と、AC-DCコンバータを有するUSBコンセントユニットとを備え、
上記電源コンセント本体部は、表面に外部用ACソケットを有するとともに、内部にUSBコンセントユニット用ACソケットを有し、
上記USBコンセントユニットは、表面にUSBソケットを有するとともに、上記電源コンセント本体部のUSBコンセントユニット用ACソケットに接続されるACプラグを有することを特徴とする電源コンセント。
【請求項2】
請求項1の電源コンセントであって、
上記ACソケット、およびUSBソケットを表面に露出させて、所定の埋め込み対象物に埋め込まれるように構成されていることを特徴とする電源コンセント。
【請求項3】
請求項1の電源コンセントであって、
上記USBコンセントユニットは、上記ACプラグの近傍に凸部が形成される一方、
上記USBコンセントユニット用ACソケットの近傍には、上記USBコンセントユニットの凸部が嵌合する凹部が形成されていることを特徴とする電源コンセント。
【請求項4】
請求項1の電源コンセントであって、
上記外部用ACソケットは、挿入されるACプラグの板厚方向が電源コンセントの長手方向を向くように配置される一方、
上記USBコンセントユニット用ACソケットは、上記USBコンセントユニットのACプラグの板厚方向が電源コンセントの幅方向を向くように配置されていることを特徴とする電源コンセント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ACソケットおよびUSBソケットを有する電源コンセントに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、USBプラグが挿入接続されるUSBソケットを有する電源コンセントが知られている。この種の電源コンセントでは、例えばUSBソケットやAC-DCコンバータを収容するハウジングが壁面等の施工面に固定され、屋内配線が接続されて交流電力が供給される(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のように屋内配線が接続される電源コンセントでは、AC-DCコンバータ等が故障した場合などに容易に交換することができない。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、AC-DCコンバータ等が故障した場合などに容易に交換できるようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、
本発明は、
ACソケットとUSBソケットとを有する電源コンセントであって、
電源コンセント本体部と、AC-DCコンバータを有するUSBコンセントユニットとを備え、
上記電源コンセント本体部は、表面に外部用ACソケットを有するとともに、内部にUSBコンセントユニット用ACソケットを有し、
上記USBコンセントユニットは、表面にUSBソケットを有するとともに、上記電源コンセント本体部のUSBコンセントユニット用ACソケットに接続されるACプラグを有することを特徴とする。
【0007】
これにより、ACプラグをUSBコンセントユニット用ACソケットに抜き差しすることによって USBコンセントユニットを容易に交換することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明では、AC-DCコンバータ等が故障した場合などに容易に交換することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】
電源コンセント100は、
図1、
図2に示すように、電源コンセント本体部110にUSBコンセントユニット120が組み付けられて構成されている。
【0012】
電源コンセント本体部110には、図示しない配線によりACコード112に接続されてAC電力を供給するACソケット111が設けられている。より詳しくは、ACソケット111は、電源コンセント本体部110の表面に露出するように配置された外部用ACソケット111aと、電源コンセント本体部110の内部に配置されたUSBコンセントユニット用ACソケット111bとを有している。上記外部用ACソケット111aは、電源プラグが差し込まれた種々の電気器具等にAC電力を供給する一方、USBコンセントユニット用ACソケット111bは、USBコンセントユニット120にAC電力を供給するようになっている。
【0013】
上記外部用ACソケット111aは、挿入されるACプラグの板厚方向が電源コンセント100の長手方向を向くように配置されている。また、USBコンセントユニット用ACソケット111bは、USBコンセントユニット120のACプラグ121の板厚方向が電源コンセント100の幅方向を向くように配置されている。このような配置によって、電源コンセント100の幅方向寸法を小さく抑える一方、電源コンセント100の長手方向におけるUSBコンセントユニット120の設置スペースを小さく抑えることが容易になる。なお、電源コンセント100の設置条件に応じては、必ずしも上記のような配置に限定されなくてもよい。
【0014】
上記電源コンセント本体部110は、例えば机や書棚などの家具や、建物の壁面などの埋め込み対象物131に形成された埋め込み穴132に埋め込まれ、ねじ孔113に挿通されたねじによって固定された後、カバー114によって覆われている。
【0015】
USBコンセントユニット120は、電源コンセント本体部110のUSBコンセントユニット用ACソケット111bに差し込まれるACプラグ121と、AC-DCコンバータ122と、USBソケット123とを備え、USBソケット123に接続されたUSBケーブルにDC電力を供給するようになっている。上記ACプラグ121の近傍には、
図4、
図5に示すように、所定の凸部124が形成され、この凸部124が嵌合し得る凹部115が形成された電源コンセント本体部110だけに装着し得るようになっている。上記のような凸部124と凹部115は必須ではないが、これらが設けられることによって、USBコンセントユニット120が通常のコンセントに接続されて不用意な使用をされるのを防止することができる。
【0016】
上記のようにUSBコンセントユニット120のACプラグ121を電源コンセント本体部110のUSBコンセントユニット用ACソケット111bに差し込むだけで、一体的な電源コンセント100を構成することができ、種々の電気器具等にAC電力を供給するとともに、ACアダプタ等を用いることなくUSBのDC電力を供給することができる。
【0017】
また、ACプラグ121をUSBコンセントユニット用ACソケット111bに抜き差しするだけで電源コンセント本体部110に対してUSBコンセントユニット120を容易に脱着できる。それゆえ、例えばUSBコンセントユニット120が故障した場合や、仕様の異なるUSBコンセントユニット120を使用する場合などに交換することも容易にできる。
【符号の説明】
【0018】
100 電源コンセント
110 電源コンセント本体部
111 ACソケット
111a 外部用ACソケット
111b USBコンセントユニット用ACソケット
113 ねじ孔
114 カバー
115 凹部
120 USBコンセントユニット
121 ACプラグ
122 AC-DCコンバータ
123 USBソケット
124 凸部
131 埋め込み対象物
132 埋め込み穴