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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024048200
(43)【公開日】2024-04-08
(54)【発明の名称】情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   G16H 10/60 20180101AFI20240401BHJP
【FI】
G16H10/60
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022154104
(22)【出願日】2022-09-27
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-07-12
(71)【出願人】
【識別番号】506368349
【氏名又は名称】株式会社レイヤード
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】弁理士法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】毛塚 牧人
(72)【発明者】
【氏名】小倉 佳浩
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA01
(57)【要約】
【課題】患者に関する情報を取得して、患者に関する確認を行うことが可能な情報処理システムを提供する。
【解決手段】情報処理システムは、患者端末、資格確認端末、支払基金サーバ及びWeb認証サーバを備える。Web認証サーバは、患者端末から送信された個人情報に基づいて患者本人であることの認証を行う認証部と、患者本人であることの認証が行われた場合、患者の過去処方情報の閲覧の許諾を患者端末から取得する第2取得部と、個人情報と許諾情報とを資格確認端末に送信するサイト通信部と、を備える。資格確認端末は、個人情報及び許諾情報を取得する第3取得部と、その個人情報を支払基金サーバに送信することに基づいて、支払基金サーバにおいて患者の医療サービスを受ける資格についての確認が取れた場合、支払基金サーバから患者の資格に関する資格情報を取得する第4取得部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者が使用する患者端末と、
Web認証サーバと通信が可能であり、患者が医療サービスを受ける医療機関に配される資格確認端末と、
前記資格確認端末と通信が可能であり、患者が医療機関で医療サービスを受ける際に支払う料金の一部を負担する支払基金機関に配される支払基金サーバと、
前記患者端末及び前記資格確認端末それぞれと通信が可能であり、本人認証を行う前記Web認証サーバと、を備え、
前記患者端末は、
患者が医療サービスを受ける際に医療機関に提示する個人情報カードを読み取って個人情報を取得する端末取得部と、
前記端末取得部によって取得した個人情報を前記Web認証サーバに送信する端末通信部と、を備え、
前記Web認証サーバは、
前記患者端末から送信された個人情報を取得する第1取得部と、
前記第1取得部によって取得された個人情報に基づいて、患者本人であることの認証を行う認証部と、
前記認証部において患者本人であることの認証が行われた場合、患者が過去に医療に関する処方がされた際の過去処方情報の閲覧の許諾を前記患者端末から取得する第2取得部と、
前記第1取得部によって取得した個人情報と、前記第2取得部によって取得した許諾に関する許諾情報とを前記資格確認端末に送信するサイト通信部と、を備え、
前記資格確認端末は、
個人情報及び許諾情報を取得する第3取得部と、
前記第3取得部で取得した個人情報を前記支払基金サーバに送信することに基づいて、前記支払基金サーバにおいて患者の医療サービスを受ける資格についての確認が取れた場合、前記支払基金サーバから患者の資格に関する資格情報を取得する第4取得部と、
前記第3取得部で取得した許諾情報と、前記第4取得部で取得した資格情報を記憶する記憶部と、を備える
情報処理システム。
【請求項2】
前記Web認証サーバの第2取得部は、患者によって選択された、過去処方情報に記録される全ての内容又は一部の内容の閲覧の許諾を前記患者端末から取得する
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記資格確認端末は、前記記憶部に記憶された資格情報と、医療機関に配されるレセプトコンピュータで生成される情報と、医療機関に配される端末で生成される電子処方箋及び電子カルテの情報とを連携させる連携部を備える
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記支払基金サーバは、前記資格確認端末から取得した個人情報に基づいて、患者の医療サービスを受ける資格について確認を行う
請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記Web認証サーバは、第1取得部によって保険証が記録される個人情報を取得した場合、保険証に基づく資格確認に必要な情報を収集する収集部を備え、
前記サイト通信部は、前記収集部が収集した情報を前記資格確認端末に送信する
請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
個人情報カードとして、マイナンバーカード又は保険証を撮像する撮像部を備える
請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項7】
医療機関に配され、電子処方箋を生成する生成端末と、
薬局に配される薬局端末と、を備え、
前記生成端末は、
医療機関で生成された電子処方箋を前記生成端末の外部にあるサーバに記憶する記憶制御部と、
前記記憶部に記憶される資格情報と、前記認証部による患者本人の認証結果とを取得する第5取得部と、
前記第5取得部で資格情報及び認証結果を取得した場合、当該資格情報及び認証結果に応じた患者本人の前記患者端末から当該患者が利用する薬局が選択された際の選択情報をさらに取得し、前記サーバに記憶した電子処方箋を閲覧可能にするアクセスコードを生成する生成部と、を備え、
前記薬局端末は、前記生成部によって生成されたアクセスコードに基づいて、電子処方箋を閲覧する閲覧部を備える
請求項1~6のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記薬局端末は、電子処方箋について疑義が生じた場合に、前記サーバを介して医療機関に対して疑義照会を送信する疑義照会部を備える
請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記薬局端末は、患者から得た内容について医療機関に対してトレーシングレポートとして報告する場合、前記サーバを介して医療機関に対してトレーシングレポートを送信するレポート送信制御部を備える
請求項7に記載の情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に記載されるような医療情報を送受信する装置がある。医療情報送受信装置は、医療機関側端末が患者のICカードから医療保険被保険者証情報を取得して、保険者端末との間で医療情報の送受信を行う。また、医療機関側端末は、電子化された医科レセプトを保険者側端末に送信することで、患者に対する医療報酬を請求する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-308386号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、医療機関側端末によって、患者のICカードを読み取ることが記載されている。すなわち、特許文献1に記載の医療機関側端末は、患者が医療機関を訪れた際にその患者のICカードを読み取ることが前提になる。
ところで近年は、オンライン診療について議論がされているが、そのオンライン診療の際にも患者の被保険者資格の確認が必要になる。保険者端末と通信して患者の被保険者資格の確認を行う医療機関側端末は、セキュリティ上、患者が使用する端末とは通信することができず、特許文献1に記載された医療情報送受信装置ではオンライン診療に対応できない恐れがある。すなわち、医療機関側端末は、患者が使用する端末と直接的に通信をすることができず、現在のシステムではオンライン診療で患者から医療保険被保険者証情報を取得することができない。
【0005】
本開示は、患者に関する情報を取得して、患者に関する確認を行うことが可能な情報処理システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様の情報処理システムは、患者が使用する患者端末と、Web認証サーバと通信が可能であり、患者が医療サービスを受ける医療機関に配される資格確認端末と、資格確認端末と通信が可能であり、患者が医療機関で医療サービスを受ける際に支払う料金の一部を負担する支払基金機関に配される支払基金サーバと、患者端末及び資格確認端末それぞれと通信が可能であり、本人認証を行うWeb認証サーバと、を備える。患者端末は、患者が医療サービスを受ける際に医療機関に提示する個人情報カードを読み取って個人情報を取得する端末取得部と、端末取得部によって取得した個人情報をWeb認証サーバに送信する端末通信部と、を備える。Web認証サーバは、患者端末から送信された個人情報を取得する第1取得部と、第1取得部によって取得された個人情報に基づいて、患者本人であることの認証を行う認証部と、認証部において患者本人であることの認証が行われた場合、患者が過去に医療に関する処方がされた際の過去処方情報の閲覧の許諾を患者端末から取得する第2取得部と、第1取得部によって取得した個人情報と、第2取得部によって取得した許諾に関する許諾情報とを資格確認端末に送信するサイト通信部と、を備える。資格確認端末は、個人情報及び許諾情報を取得する第3取得部と、第3取得部で取得した個人情報を支払基金サーバに送信することに基づいて、支払基金サーバにおいて患者の医療サービスを受ける資格についての確認が取れた場合、支払基金サーバから患者の資格に関する資格情報を取得する第4取得部と、第3取得部で取得した許諾情報と、第4取得部で取得した資格情報を記憶する記憶部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
一態様によれば、患者に関する情報を取得して、患者に関する確認を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態に係る情報処理システムについて説明するための図である。
図2】一実施形態に係る患者端末について説明するためのブロック図である。
図3】一実施形態に係るWeb認証サーバについて説明するためのブロック図である。
図4】一実施形態に係る資格確認端末について説明するためのブロック図である。
図5】一実施形態に係る生成端末について説明するための図である。
図6】一実施形態に係る薬局端末について説明するための図である。
図7】一実施形態に係る第1の情報処理方法について説明するためのフローチャートである。
図8】一実施形態に係る第2の情報処理方法について説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、一実施形態について説明する。
【0010】
[情報処理システム1の概要]
まず、一実施形態に係る情報処理システム1の概要について説明する。
図1は、一実施形態に係る情報処理システム1について説明するための図である。
【0011】
情報処理システム1は、例えば、患者が使用する端末(患者端末100)から送信される個人情報に基づいて、その患者の保険資格(被保険者資格)についての確認を取ることが可能な保険資格確認システム等として構成されてもよい。また、情報処理システム1は、例えば、患者が使用する端末(患者端末100)から送信される個人情報に基づいて、その患者が医療機関に来院する前に、患者の保険資格についての確認を取ることが可能な保険資格確認システム等として構成されてもよい。情報処理システム1は、例えば、オンライン診療等の患者が遠隔に居る場合でも、その患者の保険資格についての確認を取ることが可能なオンライン型保険資格確認システム等として構成されてもよい。
情報処理システム1は、上述した一例の装置に限らず、種々のシステム等を構成してもよい。
【0012】
情報処理システム1は、患者端末100、資格確認端末300、支払基金サーバ400及びWeb認証サーバ200を備える。
【0013】
患者(例えば、被保険者等)は、医療機関等において医療サービス等を受ける。この場合の一例として、患者は、オンライン診療を受診してもよく、医療機関に行って受診してもよい。患者端末100は、患者が使用する端末である。患者端末100は、例えば、デスクトップ、ラップトップ、タブレット及びスマートフォン等であってもよい。
【0014】
資格確認端末300は、医療機関等に配される端末である。資格確認端末300は、Web認証サーバ200(及び、患者端末100)と通信が可能であり、患者が医療サービスを受ける医療機関に配される端末である。また、資格確認端末300は、支払基金サーバ400との間で通信を行い、支払基金サーバ400において行われる患者の保険資格についての確認の結果を取得することが可能である。資格確認端末300は、例えば、デスクトップ、ラップトップ、タブレット及びスマートフォン等であってもよい。
【0015】
支払基金サーバ400は、資格確認端末300と通信が可能であり、患者が医療機関で医療サービスを受ける際に支払う料金の一部を負担する支払基金機関に配されるサーバである。すなわち、支払基金サーバ400は、患者の保険資格(被保険者資格)について確認を行うサーバ等であってもよい。
【0016】
Web認証サーバ200は、患者端末100及び資格確認端末300と通信を行うことが可能である。Web認証サーバ200は、例えば、患者の本人認証を行うことが可能なサーバ及び端末等のコンピュータであってもよい。Web認証サーバ200は、Web上にて患者の本人認証を行ってよく、他の方法により本人認証を行ってもよい。
Web認証サーバ200は、患者端末100から送信された個人情報に基づいて患者本人であることの認証を行う。個人情報は、例えば、患者が所有するマイナンバーカード及び保険証(健康保険被保険者証)等に記録される患者の情報等であってもよい。Web認証サーバ200は、例えば、患者の本人認証について種々の認証方法を利用することができる。
Web認証サーバ200は、患者本人であることの認証が取れた場合、患者が過去に処方された処方箋の情報及び患者の過去の診療情報(例えば、電子カルテの情報等)を医療機関に開示してもよいかの許諾(閲覧の許諾)を患者端末100から取得する。
Web認証サーバ200は、患者本人の認証結果(個人情報等)と、患者による閲覧の許諾の可否の結果(許諾情報)とを資格確認端末300に送信する。
【0017】
上述した資格確認端末300は、Web認証サーバ200から取得した個人情報を支払基金サーバ400に送信し、支払基金サーバ400においてその個人情報に基づいて患者の医療サービスを受ける資格についての確認が取れた場合、支払基金サーバ400から患者の資格に関する資格情報を取得する。
【0018】
[情報処理システム1の詳細]
次に、一実施形態に係る情報処理システム1について詳細に説明する。
情報処理システム1は、上述したように、患者端末100、Web認証サーバ200、資格確認端末300及び支払基金サーバ400等を備える。
【0019】
[患者端末100]
まず、患者端末100について説明する。
図2は、一実施形態に係る患者端末100について説明するためのブロック図である。
【0020】
患者端末100は、例えば、撮像部122、端末通信部121、端末記憶部(図示せず)、端末表示部(図示せず)及び端末制御部110等を備える。端末制御部110は、例えば、端末取得部111等を備える。
端末制御部110は、例えば、患者端末100の演算処理装置等によって構成されてもよい。端末制御部110(例えば、演算処理装置等)は、例えば、端末記憶部等に記憶される各種プログラム等を適宜読み出して実行することにより、各部(例えば、端末取得部111等)の機能を実現してもよい。
【0021】
撮像部122は、例えば、レンズ及び撮像素子等を有するカメラであってもよい。
撮像部122は、例えば、患者の個人情報カード等を撮像する。個人情報カードは、例えば、患者の顔写真が記載されたマイナンバーカード及び保険証(健康保険被保険者証)等であってもよい。すなわち、撮像部122は、患者のマイナンバーカード及び保険証のグループから選択される少なくとも1つを撮像してもよい。
また、撮像部122は、患者の顔を撮像することにより画像情報を生成してもよい。
【0022】
端末通信部121は、例えば、患者端末100の外部にある装置(外部装置)等との間で種々の情報の送受信が可能な通信インターフェースである。ここでの外部装置は、例えば、Web認証サーバ200等であってもよい。
端末通信部121は、後述する端末取得部111によって取得した個人情報をWeb認証サーバ200に送信する。この場合、端末通信部121は、例えば、端末制御部110の制御等に基づいて、患者の個人情報を後述するWeb認証サーバ200に送信してもよい。また、端末通信部121は、患者の顔が記録される画像情報を個人情報と共にWeb認証サーバ200に送信してもよい。
【0023】
端末記憶部(図示せず)は、例えば、種々の情報及びプログラムを記憶してもよい。端末記憶部の一例は、メモリ、ソリッドステートドライブ及びハードディスクドライブ等であってもよい。なお、端末記憶部は、例えば、クラウド上にある記憶領域及びサーバ等であってもよい。
【0024】
端末表示部(図示せず)は、例えば、種々の文字、記号及び画像等を表示することが可能なディスプレイである。
【0025】
端末取得部111は、患者が医療サービスを受ける際に医療機関に提示する個人情報カードを読み取って個人情報を取得する。すなわち、端末取得部111は、例えば、撮像部122によって撮像された患者の個人情報カードの画像(画像情報)を取得し、その画像情報に基づいて患者の個人情報を取得する。この場合、端末取得部111は、例えば、文字認識及び画像認識等を行うことにより、画像情報に記録される文字、数字及び記号、並びに、画像等を認識してもよい。端末取得部111は、例えば、文字認識及び画像認識等の結果、個人情報カードに記録される、患者の氏名、個人番号、保険証番号及び顔写真等の個人情報を取得してもよい。個人情報カードが保険証の場合には、端末取得部111は、例えば、保険証に記載されるQRコード(登録商標)から、又は、OCR機能を利用して、保険者番号、被保険者記号・番号・生年月日・資格確認日を取得してもよい。
【0026】
[Web認証サーバ200]
次に、一実施形態に係るWeb認証サーバ200について説明する。
図3は、一実施形態に係るWeb認証サーバ200について説明するためのブロック図である。
【0027】
Web認証サーバ200は、例えば、サイト通信部221、サイト記憶部(図示せず)、サイト表示部(図示せず)及びサイト制御部210等を備える。サイト制御部210は、例えば、第1取得部211、認証部212、第2取得部213及び収集部214等を備える。
サイト制御部210は、例えば、Web認証サーバ200の演算処理装置等によって構成されてもよい。サイト制御部210(例えば、演算処理装置等)は、例えば、サイト記憶部等に記憶される各種プログラム等を適宜読み出して実行することにより、各部(例えば、第1取得部211、認証部212、第2取得部213及び収集部214等)の機能を実現してもよい。
【0028】
サイト通信部221は、例えば、Web認証サーバ200の外部にある装置(外部装置)等との間で種々の情報の送受信が可能な通信インターフェースである。ここでの外部装置は、例えば、患者端末100及び資格確認端末300等であってもよい。
サイト通信部221は、後述する第1取得部211によって取得した個人情報と、後述する第2取得部213によって取得した許諾に関する許諾情報とを資格確認端末300に送信する。また、サイト通信部221は、後述する収集部214が収集した情報を資格確認端末300に送信してもよい。この場合、サイト通信部221は、例えば、サイト制御部210の制御等に基づいて、個人情報、許諾情報、及び、収集部214が収集した情報を、資格確認端末300に送信してもよい。
【0029】
サイト記憶部(図示せず)は、例えば、種々の情報及びプログラムを記憶してもよい。サイト記憶部の一例は、メモリ、ソリッドステートドライブ及びハードディスクドライブ等であってもよい。なお、サイト記憶部は、例えば、クラウド上にある記憶領域及びサーバ等であってもよい。
【0030】
サイト表示部(図示せず)は、例えば、種々の文字、記号及び画像等を表示することが可能なディスプレイである。
【0031】
第1取得部211は、患者端末100から送信された個人情報を取得する。第1取得部211は、例えば、サイト通信部221を介して、患者端末100から個人情報を取得してもよい。
【0032】
認証部212は、第1取得部211によって取得された個人情報に基づいて、患者本人であることの認証を行う。認証部212は、例えば、種々の認証方法を利用してもよい。
一例として、Web認証サーバ200は、患者の個人情報と、患者によって予め指定された暗証番号とを対応付けた対応情報をサイト記憶部に記憶しておいてもよい。この場合、認証部212は、例えば、患者端末100から個人情報と共に、患者によって入力された暗証番号を第1取得部211が取得すると、サイト記憶部に記憶される対応情報と、患者端末100から取得した患者情報及び暗証番号とに基づいて、患者の本人認証を行ってもよい。
また一例として、認証部212は、患者の顔の画像を利用して、本人認証を行ってもよい。
【0033】
第2取得部213は、認証部212において患者本人であることの認証が行われた場合、患者が過去に医療に関する処方がされた際の過去処方情報の閲覧の許諾を患者端末100から取得する。一例として、第2取得部213は、認証部212によって患者本人であることの認証確認が取れた場合、患者が過去に処方された処方箋の情報及び患者の過去の診療情報(例えば、電子カルテの情報等)を医療機関に開示してもよいかの許諾(閲覧の許諾)を患者端末100から取得する。この場合、第2取得部213は、例えば、サイト通信部221を介して、患者に許諾を求める旨の要求(許諾要求情報)を患者端末100に送信してもよく、許諾要求情報を患者端末100に送信しなくともよい。
患者端末100は、例えば、医療機関毎、診療毎、特定の期間等の種々の条件を設定して、又は、条件を設定することなく全ての診療等について、医療機関への開示を許可する旨の許諾情報をWeb認証サーバ200に送信してもよい。又は、患者端末100は、例えば、閲覧を許可しない旨(不許可)の許諾情報をWeb認証サーバ200に送信してもよい。
第2取得部213は、例えば、サイト通信部221を介して、許諾情報を取得する。すなわち、Web認証サーバ200の第2取得部213は、患者によって選択された、過去処方情報に記録される全ての内容又は一部の内容(上述した条件が設定された内容)の閲覧の許諾を患者端末100から取得してもよい。又は、Web認証サーバ200の第2取得部213は、閲覧を許可しない旨(不許可)の許諾情報を患者端末100から取得してもよい。
【0034】
収集部214は、第1取得部211によって保険証が記録される個人情報を取得した場合、保険証に基づく資格確認に必要な情報を収集してもよい。資格確認に必要な情報は、予め設定されていてもよい。この場合、収集部214は、例えば、サイト通信部221を介して、資格確認に必要な情報を患者に入力してもらうための質問を患者端末100に送信してもよい。収集部214は、例えば、その質問に応じた回答が患者端末100から送信された場合、サイト通信部221を介して、その回答を取得してもよい。収集部214は、例えば、患者の回答に基づいて、保険証に基づく資格確認に必要な情報を収集してもよい。
【0035】
[資格確認端末300]
次に、一実施形態に係る資格確認端末300について説明する。
図4は、一実施形態に係る資格確認端末300について説明するためのブロック図である。
【0036】
資格確認端末300は、例えば、通信部321、記憶部322、表示部(図示せず)及び制御部310等を備える。制御部310は、例えば、第3取得部311、第4取得部312及び連携部313等を備える。
制御部310は、例えば、資格確認端末300の演算処理装置等によって構成されてもよい。制御部310(例えば、演算処理装置等)は、例えば、記憶部322等に記憶される各種プログラム等を適宜読み出して実行することにより、各部(例えば、第3取得部311、第4取得部312及び連携部313等)の機能を実現してもよい。
【0037】
通信部321は、例えば、資格確認端末300の外部にある装置(外部装置)等との間で種々の情報の送受信が可能な通信インターフェースである。ここでの外部装置は、例えば、Web認証サーバ200及び支払基金サーバ400(及び、患者端末100)等であってもよい。
【0038】
記憶部322は、例えば、種々の情報及びプログラムを記憶してもよい。記憶部322の一例は、メモリ、ソリッドステートドライブ及びハードディスクドライブ等であってもよい。なお、記憶部322は、例えば、クラウド上にある記憶領域及びサーバ等であってもよい。
記憶部322は、後述する第3取得部311で取得した許諾情報と、後述する第4取得部312で取得した資格情報を記憶する。
【0039】
表示部(図示せず)は、例えば、種々の文字、記号及び画像等を表示することが可能なディスプレイである。
【0040】
第3取得部311は、個人情報及び許諾情報を取得する。第3取得部311は、例えば、通信部321を介して、Web認証サーバ200から個人情報及び許諾情報を取得してもよい。
【0041】
制御部310(例えば、第3取得部311又は第4取得部312等)は、通信部321を介して、第3取得部311で取得した個人情報を後述する支払基金サーバ400に送信する。支払基金サーバ400は、個人情報に基づいて、患者の保険資格(被保険者資格)についての確認を行い、確認の結果を資格確認端末300に送信する。
第4取得部312は、例えば、通信部321を介して、支払基金サーバ400での患者の保険資格についての確認結果を取得する。この場合、第4取得部312は、支払基金サーバ400において患者の医療サービスを受ける資格についての確認が取れた場合、支払基金サーバ400から患者の資格に関する資格情報を取得する。患者の資格は、患者の保険診療に関する資格等であってもよい。第4取得部312は、取得した資格情報を記憶部322に記憶してもよい。
【0042】
連携部313は、記憶部322に記憶された資格情報と、医療機関に配されるレセプトコンピュータ(図示せず)で生成される情報(例えば、レセプトの情報)と、医療機関に配される端末(一例として、後述する生成端末500等)で生成される電子処方箋及び電子カルテの情報とを連携させる。
一例として、連携部313は、支払基金サーバ400において患者の保険診療に関する資格の確認が取れた場合、その資格情報に基づいて患者のレセプトが生成可能なように、資格情報をレセプトコンピュータに送信してもよい。すなわち、レセプトコンピュータは、例えば、連携部313によって連携される資格情報をレセプトに記載する、又は、資格情報をレセプトに関連付けるようにしてもよい。レセプトコンピュータは、レセプトを作成する端末である。レセプトは、診療明細書等と言われる場合がある。
また一例として、連携部313は、支払基金サーバ400において患者の保険診療に関する資格の確認が取れた場合、その資格情報に基づいて患者の電子処方箋及び電子カルテが生成可能なように、資格情報を、電子処方箋及び電子カルテを生成する端末(例えば、生成端末500等)に送信してもよい。すなわち、生成端末500は、例えば、連携部313によって連携される資格情報を電子処方箋及び電子カルテに記載する、又は、資格情報を電子処方箋及び電子カルテに関連付けるようにしてもよい。
【0043】
[支払基金サーバ400]
支払基金サーバ400は、資格確認端末300から取得した個人情報に基づいて、患者の医療サービスを受ける資格について確認を行う。支払基金サーバ400は、例えば、種々の方法を利用して、患者の個人情報に基づいて、その患者の保険診療に関する資格の有無の確認を行ってもよい。
【0044】
なお、上述した情報処理システム1は、生成端末500及び薬局端末600等をさらに備えてもよい。
生成端末500は、例えば、医療機関に配され、電子処方箋を生成する端末である。生成端末500は、例えば、デスクトップ、ラップトップ、タブレット及びスマートフォン等であってもよい。
薬局端末600は、薬局に配される端末である。薬局端末600は、例えば、デスクトップ、ラップトップ、タブレット及びスマートフォン等であってもよい。
以下、生成端末500及び薬局端末600について説明する。
【0045】
[生成端末500]
図5は、一実施形態に係る生成端末500について説明するための図である。
【0046】
生成端末500は、例えば、生成端末通信部521、生成端末記憶部(図示せず)、生成端末表示部(図示せず)及び生成端末制御部510等を備える。生成端末制御部510は、例えば、記憶制御部511、第5取得部512及び生成部513等を備える。
生成端末制御部510は、例えば、生成端末500の演算処理装置等によって構成されてもよい。生成端末制御部510(例えば、演算処理装置等)は、例えば、生成端末記憶部等に記憶される各種プログラム等を適宜読み出して実行することにより、各部(例えば、記憶制御部511、第5取得部512及び生成部513等)の機能を実現してもよい。
【0047】
生成端末通信部521は、例えば、生成端末500の外部にある装置(外部装置)等との間で種々の情報の送受信が可能な通信インターフェースである。ここでの外部装置は、例えば、資格確認端末300、Web認証サーバ200、患者端末100及びサーバ700(図1参照)等であってもよい。
【0048】
生成端末記憶部(図示せず)は、例えば、種々の情報及びプログラムを記憶してもよい。生成端末記憶部の一例は、メモリ、ソリッドステートドライブ及びハードディスクドライブ等であってもよい。なお、生成端末記憶部は、例えば、クラウド上にある記憶領域及びサーバ等であってもよい。
【0049】
生成端末表示部(図示せず)は、例えば、種々の文字、記号及び画像等を表示することが可能なディスプレイである。
【0050】
記憶制御部511は、医療機関で生成された電子処方箋を生成端末500の外部にあるサーバ700等に記憶する。一例として、記憶制御部511は、患者を診療することによりその患者の電子処方箋が生成されると、生成端末通信部521を介して、その電子処方箋の情報をサーバ700に記憶する。
【0051】
第5取得部512は、資格確認端末300の記憶部322に記憶される資格情報と、Web認証サーバ200の認証部212による患者本人の認証結果とを取得する。第5取得部512は、例えば、生成端末通信部521を介して、資格情報、及び、患者本人の認証結果を取得してもよい。
【0052】
生成部513は、第5取得部512で資格情報及び認証結果を取得した場合、その資格情報及び認証結果に応じた患者本人の患者端末100からその患者が利用する薬局が選択された際の選択情報をさらに取得し、サーバ700に記憶した電子処方箋を閲覧可能にするアクセスコードを生成する。生成部513は、例えば、患者が行く予定の薬局が患者端末100において選択されると、生成端末通信部521を介して、選択された薬局の情報(選択情報)を患者端末100から取得する。又は、生成部513は、例えば、患者の意思を確認した医療従事者の操作に基づいて、患者が行く予定の薬局が生成端末500において選択されると、選択された薬局の情報(選択情報)の入力を受け付ける。
さらに、生成部513は、上述した記憶制御部511の制御に基づいてサーバ700に記憶された電子処方箋を閲覧可能にするアクセスコードを生成する。アクセスコードは、電子処方箋に対応付けた情報であってもよい。
生成部513は、例えば、アクセスコードをサーバ700にアップロードしてもよい。又は、生成部513は、例えば、生成端末通信部521を介して、選択情報に基づく薬局(選択された薬局)に配される端末(薬局端末600)に対してアクセスコードを送信してもよい。
【0053】
[薬局端末600]
図6は、一実施形態に係る薬局端末600について説明するための図である。
【0054】
薬局端末600は、例えば、薬局端末通信部(図示せず)、薬局端末記憶部(図示せず)、薬局端末表示部(図示せず)及び薬局端末制御部610等を備える。薬局端末制御部610は、例えば、閲覧部611、疑義照会部612及びレポート送信制御部613等を備える。
薬局端末制御部610は、例えば、薬局端末600の演算処理装置等によって構成されてもよい。薬局端末制御部610(例えば、演算処理装置等)は、例えば、薬局端末記憶部等に記憶される各種プログラム等を適宜読み出して実行することにより、各部(例えば、閲覧部611、疑義照会部612及びレポート送信制御部613等)の機能を実現してもよい。
【0055】
薬局端末通信部(図示せず)は、例えば、薬局端末600の外部にある装置(外部装置)等との間で種々の情報の送受信が可能な通信インターフェースである。ここでの外部装置は、例えば、資格確認端末300、Web認証サーバ200、患者端末100及びサーバ700等であってもよい。
【0056】
薬局端末記憶部(図示せず)は、例えば、種々の情報及びプログラムを記憶してもよい。薬局端末記憶部の一例は、メモリ、ソリッドステートドライブ及びハードディスクドライブ等であってもよい。なお、薬局端末記憶部は、例えば、クラウド上にある記憶領域及びサーバ等であってもよい。
【0057】
薬局端末表示部(図示せず)は、例えば、種々の文字、記号及び画像等を表示することが可能なディスプレイである。
【0058】
閲覧部611は、生成端末500の生成部513によって生成されたアクセスコードに基づいて、電子処方箋を閲覧する。
一例として、閲覧部611は、アクセスコードが記録されたサーバ700にアクセスし、そのサーバ700からアクセスコードを取得する。又は、一例として、閲覧部611は、薬局端末通信部を介して、生成端末500からアクセスコードを取得する。
閲覧部611は、例えば、電子処方箋が記憶されるサーバ700にアクセスして、アクセスコードを登録することにより、患者の電子処方箋を閲覧する。この場合、閲覧部611は、例えば、電子処方箋を薬局端末表示部に表示してもよい。
【0059】
疑義照会部612は、電子処方箋について疑義が生じた場合に、サーバ700を介して医療機関に対して疑義照会を送信する。すなわち、疑義照会部612は、例えば、薬剤師等の操作に基づいて疑義照会が作成されると、薬局端末通信部を介して、その疑義照会をサーバ700に記憶する。サーバ700は、例えば、電子処方箋が記憶されるサーバ等であってもよい。また、疑義照会部612は、例えば、電子処方箋に対応付けて、疑義照会をサーバ700に記憶するようにしてもよい。
この場合、医療機関の生成端末500は、疑義照会が記憶されるサーバ700にアクセスし、その疑義照会を生成端末表示部等に表示することが可能になる。
【0060】
レポート送信制御部613は、患者から得た内容について医療機関に対してトレーシングレポートとして報告する場合、サーバ700を介して医療機関に対してトレーシングレポートを送信する。すなわち、レポート送信制御部613は、例えば、薬剤師等の操作に基づいてトレーシングレポートが作成されると、薬局端末通信部を介して、そのトレーシングレポートをサーバ700に記憶する。サーバ700は、例えば、電子処方箋が記憶されるサーバ等であってもよい。また、レポート送信制御部613は、例えば、電子処方箋に対応付けて、トレーシングレポートをサーバ700に記憶するようにしてもよい。
この場合、医療機関の生成端末500は、トレーシングレポートが記憶されるサーバ700にアクセスし、そのトレーシングレポートを生成端末表示部等に表示することが可能になる。
【0061】
なお、上述した疑義照会部612及びレポート送信制御部613は、例えば、薬局端末600から登録された患者の情報(患者情報)に基づき、患者の氏名、生年月日、性別及び電話番号等から照会し、医療機関の診察券番号と紐づけて、疑義照会及びトレーシングレポートをサーバ700にアップロードしてもよい。
医療機関は、例えば、サーバ700にアップロードされた疑義照会及びトレーシングレポートを確認することが可能になる。
【0062】
[情報処理方法]
次に、一実施形態に係る情報処理方法について説明する。
【0063】
[資格確認]
まず、第1の情報処理方法として、患者の資格確認を行う際の処理方法について説明する。
図7は、一実施形態に係る第1の情報処理方法について説明するためのフローチャートである。
【0064】
ステップST101において、患者端末100の端末取得部111は、患者(被保険者)の個人情報を取得する。端末取得部111は、例えば、撮像部122等を利用することにより、医療機関に提示する個人情報カードを読み取って個人情報を取得する。個人情報カードは、例えば、患者の顔写真が記載されたマイナンバーカード及び保険証(健康保険被保険者証)等であってもよい。個人情報は、例えば、個人情報カードに記載される(又は、記録される)内容等であってもよく、一例として、患者の氏名、個人番号、保険証番号及び顔写真等であってもよい。
【0065】
ステップST102において、患者端末100の端末通信部121は、端末制御部110等の制御に基づいて、ステップST101で取得した個人情報をWeb認証サーバ200に送信する。
【0066】
ステップST103において、Web認証サーバ200の第1取得部211は、例えば、サイト通信部221を介して、ステップST102で送信された個人情報を取得してもよい。
また、Web認証サーバ200の収集部214は、保険証が記録される個人情報を取得した場合、保険証に基づく資格確認に必要な情報を収集してもよい。サイト通信部221は、収集部214が収集した情報を資格確認端末300に送信してもよい。
【0067】
ステップST104において、Web認証サーバ200の認証部212は、ステップST103で取得した個人情報に基づいて、患者本人であることの認証を行う。認証部212は、例えば、種々の認証方法を利用してもよく、一例として暗証番号等を利用した認証を行ってもよい。
【0068】
ステップST105において、Web認証サーバ200のサイト通信部221は、例えば、サイト制御部210等の制御に基づいて、ステップST103で取得した個人情報を資格確認端末300に送信する。
サイト通信部221は、ステップST103で収集部214が収集した情報を資格確認端末300に送信してもよい。
【0069】
ステップST106において、資格確認端末300の第3取得部311は、ステップST105で送信された個人情報を取得する。
【0070】
ステップST107において、資格確認端末300の制御部310は、通信部321を制御することにより、ステップST106で取得した個人情報(及び、収集部214が収集した情報)を支払基金サーバ400に送信する。
【0071】
ステップST108において、支払基金サーバ400は、ステップST107で資格確認端末300から送信された個人情報に基づいて、患者の医療サービスを受ける資格(保険資格)について確認を行う。支払基金サーバ400は、保険資格の確認結果を資格確認端末300に送信する。
【0072】
ステップST109において、資格確認端末300の第4取得部312は、ステップST108における保険資格の確認結果を取得する。この場合、第4取得部312は、ステップST108で保険資格の確認が取れた場合、支払基金サーバ400から患者の保険資格に関する資格情報を取得する。
【0073】
ステップST110において、患者端末100の端末制御部110は、例えば、患者が過去に処方された処方箋の情報及び患者の過去の診療情報(例えば、電子カルテの情報等)を医療機関に開示してもよいかの許諾(閲覧の許諾)を行う。処方箋の情報及び電子カルテの情報等は、過去処方情報と言い換えてもよい。
【0074】
患者端末100は、Web認証サーバ200を介して、閲覧の許諾(許諾情報)を資格確認端末300に送信する。すなわち、Web認証サーバ200の第2取得部213は、患者が過去に医療に関する処方がされた際の過去処方情報の閲覧の許諾を患者端末100から取得する。この場合、第2取得部213は、患者によって選択された、過去処方情報に記録される全ての内容又は一部の内容(条件が設定された内容)の閲覧の許諾を患者端末100から取得してもよい。
Web認証サーバ200のサイト通信部221は、第2取得部213によって取得した許諾に関する許諾情報を資格確認端末300に送信してもよい。
【0075】
ステップST111において、資格確認端末300の第3取得部311は、許諾情報を取得する。
【0076】
ステップST112において、資格確認端末300の記憶部322は、制御部310の制御に基づいて、ステップST109で取得した資格情報と、ステップST111で取得した許諾情報とを記憶する。
資格確認端末300の連携部313は、記憶部322に記憶された資格情報と、医療機関に配されるレセプトコンピュータ(図示せず)で生成される情報(例えば、レセプトの情報)と、医療機関に配される端末(一例として、後述する生成端末500等)で生成される電子カルテの情報とを連携させてもよい。
【0077】
[電子処方箋の閲覧等]
次に、第2の情報処理方法として、電子処方箋を閲覧する際の処理方法について説明する。
図8は、一実施形態に係る第2の情報処理方法について説明するためのフローチャートである。
【0078】
ステップST201において、生成端末500の記憶制御部511は、医療機関で生成された電子処方箋を生成端末500の外部にあるサーバ700等に記憶するよう制御する。
【0079】
ステップST202において、生成端末500の第5取得部512は、図7のステップST111で記憶した資格情報と、図7のステップST104で行われた患者本人の認証結果とを取得する。
なお、ステップST202の処理は行われなくともよく、処理が行われてもよい。
また、ステップST201の処理とステップST202の処理とは、それらの処理の順番が逆になっていてもよい。ステップST202の後にステップST201の処理が行われる場合、電子処方箋には、資格情報及び認証結果のグループのうち少なくとも1つに基づいた情報が記録されてもよい。
【0080】
ステップST203において、生成端末500の生成部513は、患者が利用する予定の薬局が選択された場合、その選択の内容(選択情報)を取得する。
この場合の一例として、生成部513は、患者端末100において薬局が選択されると、生成端末通信部521を介して、選択された薬局の情報(選択情報)を患者端末100から取得する。又は一例として、生成部513は、例えば、患者の意思を確認した医療従事者の操作に基づいて、患者が行く予定の薬局が生成端末500において選択されると、選択された薬局の情報(選択情報)の入力を受け付ける。
【0081】
ステップST204において、生成端末500の生成部513は、ステップST201でサーバ700に記憶された電子処方箋を閲覧可能にするアクセスコードを生成する。アクセスコードは、ステップST201で記憶した電子処方箋に対応付けた情報であってもよい。この場合の一例として、生成部513は、例えば、生成端末通信部521を介して、ステップST203の選択情報に基づく薬局(選択された薬局)に配される端末(薬局端末600)に対してアクセスコードを送信してもよい。
【0082】
ステップST205において、薬局端末600の閲覧部611は、ステップST204で生成されたアクセスコードに基づいて、電子処方箋を閲覧する。一例として、閲覧部611は、電子処方箋が記録されるサーバ700にアクセスして、アクセスコードを入力することにより、電子処方箋を閲覧してもよい。
【0083】
ステップST206において、薬局端末600の疑義照会部612は、ステップST206で閲覧した電子処方箋について疑義が生じた場合に、サーバ700を介して医療機関に対して疑義照会を送信する。
【0084】
ステップST207において、薬局端末600のレポート送信制御部613は、ステップST206で閲覧した電子処方箋に基づく薬剤が処方された患者から何らかの情報を得た場合、その情報を医療機関に対してトレーシングレポートとして報告する際には、サーバ700を介して医療機関に対してトレーシングレポートを送信する。
【0085】
[機能及び回路について]
次に、上述した患者端末100、Web認証サーバ200、資格確認端末300、生成端末500及び薬局端末600の機能及び回路について説明する。
【0086】
上述した患者端末100の各部は、コンピュータの演算処理装置等の機能として実現されてもよい。すなわち、患者端末100の端末取得部111(端末制御部110)は、コンピュータの演算処理装置等による端末取得機能(端末制御機能)としてそれぞれ実現されてもよい。
患者端末100のプログラムは、上述した各機能をコンピュータに実現させることができる。患者端末100のプログラムは、例えば、メモリ、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ又は光ディスク等の、コンピュータで読み取り可能な非一時的な記録媒体等に記録されていてもよい。記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読媒体と言い換えてもよい。
また、上述したように、患者端末100の各部は、コンピュータの演算処理装置等で実現されてもよい。その演算処理装置等は、例えば、集積回路等によって構成される。このため、患者端末100の各部は、演算処理装置等を構成する回路として実現されてもよい。すなわち、患者端末100の端末取得部111(端末制御部110)は、コンピュータの演算処理装置等を構成する端末取得回路(端末制御回路)として実現されてもよい。
また、患者端末100の撮像部122、並びに、端末通信部121、端末記憶部及び端末表示部(出力部)は、例えば、演算処理装置等の機能を含む撮像機能、並びに、端末通信機能、端末記憶機能及び端末表示機能(出力機能)として実現されもよい。また、患者端末100の撮像部122、並びに、端末通信部121、端末記憶部及び端末表示部(出力部)は、例えば、集積回路等によって構成されることにより撮像回路、並びに、端末通信回路、端末記憶回路及び端末表示回路(出力回路)として実現されてもよい。また、患者端末100の撮像部122、並びに、端末通信部121、端末記憶部及び端末表示部(出力部)は、例えば、複数のデバイスによって構成されることにより撮像装置、並びに、端末通信装置、端末記憶装置及び端末表示装置(出力装置)として構成されてもよい。
【0087】
上述したWeb認証サーバ200の各部は、コンピュータの演算処理装置等の機能として実現されてもよい。すなわち、Web認証サーバ200の第1取得部211、認証部212、第2取得部213及び収集部214(サイト制御部210)は、コンピュータの演算処理装置等による第1取得機能、認証機能、第2取得機能及び収集機能(サイト制御機能)としてそれぞれ実現されてもよい。
Web認証サーバ200のプログラムは、上述した各機能をコンピュータに実現させることができる。Web認証サーバ200のプログラムは、例えば、メモリ、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ又は光ディスク等の、コンピュータで読み取り可能な非一時的な記録媒体等に記録されていてもよい。記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読媒体と言い換えてもよい。
また、上述したように、Web認証サーバ200の各部は、コンピュータの演算処理装置等で実現されてもよい。その演算処理装置等は、例えば、集積回路等によって構成される。このため、Web認証サーバ200の各部は、演算処理装置等を構成する回路として実現されてもよい。すなわち、Web認証サーバ200の第1取得部211、認証部212、第2取得部213及び収集部214(サイト制御部210)は、コンピュータの演算処理装置等を構成する第1取得回路、認証回路、第2取得回路及び収集回路(サイト制御回路)として実現されてもよい。
また、Web認証サーバ200のサイト通信部221、サイト記憶部及びサイト表示部(出力部)は、例えば、演算処理装置等の機能を含むサイト通信機能、サイト記憶機能及びサイト表示機能(出力機能)として実現されもよい。また、Web認証サーバ200のサイト通信部221、サイト記憶部及びサイト表示部(出力部)は、例えば、集積回路等によって構成されることによりサイト通信回路、サイト記憶回路及びサイト表示回路(出力回路)として実現されてもよい。また、Web認証サーバ200のサイト通信部221、サイト記憶部及びサイト表示部(出力部)は、例えば、複数のデバイスによって構成されることによりサイト通信装置、サイト記憶装置及びサイト表示装置(出力装置)として構成されてもよい。
【0088】
上述した資格確認端末300の各部は、コンピュータの演算処理装置等の機能として実現されてもよい。すなわち、資格確認端末300の第3取得部311、第4取得部312及び連携部313(制御部310)は、コンピュータの演算処理装置等による第3取得機能、第4取得機能及び連携機能(制御機能)としてそれぞれ実現されてもよい。
資格確認端末300のプログラムは、上述した各機能をコンピュータに実現させることができる。資格確認端末300のプログラムは、例えば、メモリ、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ又は光ディスク等の、コンピュータで読み取り可能な非一時的な記録媒体等に記録されていてもよい。記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読媒体と言い換えてもよい。
また、上述したように、資格確認端末300の各部は、コンピュータの演算処理装置等で実現されてもよい。その演算処理装置等は、例えば、集積回路等によって構成される。このため、資格確認端末300の各部は、演算処理装置等を構成する回路として実現されてもよい。すなわち、資格確認端末300の第3取得部311、第4取得部312及び連携部313(制御部310)は、コンピュータの演算処理装置等を構成する第3取得回路、第4取得回路及び連携回路(制御回路)として実現されてもよい。
また、資格確認端末300の通信部321、記憶部322及び表示部(出力部)は、例えば、演算処理装置等の機能を含む通信機能、記憶機能及び表示機能(出力機能)として実現されもよい。また、資格確認端末300の通信部321、記憶部322及び表示部(出力部)は、例えば、集積回路等によって構成されることにより通信回路、記憶回路及び表示回路(出力回路)として実現されてもよい。また、資格確認端末300の通信部321、記憶部322及び表示部(出力部)は、例えば、複数のデバイスによって構成されることにより通信装置、記憶装置及び表示装置(出力装置)として構成されてもよい。
【0089】
上述した生成端末500の各部は、コンピュータの演算処理装置等の機能として実現されてもよい。すなわち、生成端末500の記憶制御部511、第5取得部512及び生成部513(生成端末制御部510)は、コンピュータの演算処理装置等による記憶制御機能、第5取得機能及び生成機能(生成端末制御機能)としてそれぞれ実現されてもよい。
生成端末500のプログラムは、上述した各機能をコンピュータに実現させることができる。生成端末500のプログラムは、例えば、メモリ、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ又は光ディスク等の、コンピュータで読み取り可能な非一時的な記録媒体等に記録されていてもよい。記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読媒体と言い換えてもよい。
また、上述したように、生成端末500の各部は、コンピュータの演算処理装置等で実現されてもよい。その演算処理装置等は、例えば、集積回路等によって構成される。このため、生成端末500の各部は、演算処理装置等を構成する回路として実現されてもよい。すなわち、生成端末500の記憶制御部511、第5取得部512及び生成部513(生成端末制御部510)は、コンピュータの演算処理装置等を構成する記憶制御回路、第5取得回路及び生成回路(生成端末制御回路)として実現されてもよい。
また、生成端末500の生成端末通信部521、生成端末記憶部及び生成端末表示部(出力部)は、例えば、演算処理装置等の機能を含む生成端末通信機能、生成端末記憶機能及び生成端末表示機能(出力機能)として実現されもよい。また、生成端末500の生成端末通信部521、生成端末記憶部及び生成端末表示部(出力部)は、例えば、集積回路等によって構成されることにより生成端末通信回路、生成端末記憶回路及び生成端末表示回路(出力回路)として実現されてもよい。また、生成端末500の生成端末通信部521、生成端末記憶部及び生成端末表示部(出力部)は、例えば、複数のデバイスによって構成されることにより生成端末通信装置、生成端末記憶装置及び生成端末表示装置(出力装置)として構成されてもよい。
【0090】
上述した薬局端末600の各部は、コンピュータの演算処理装置等の機能として実現されてもよい。すなわち、薬局端末600の閲覧部611、疑義照会部612及びレポート送信制御部613(薬局端末制御部610)は、コンピュータの演算処理装置等による閲覧機能、疑義照会機能及びレポート送信制御機能(薬局端末制御機能)としてそれぞれ実現されてもよい。
薬局端末600のプログラムは、上述した各機能をコンピュータに実現させることができる。薬局端末600のプログラムは、例えば、メモリ、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ又は光ディスク等の、コンピュータで読み取り可能な非一時的な記録媒体等に記録されていてもよい。記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読媒体と言い換えてもよい。
また、上述したように、薬局端末600の各部は、コンピュータの演算処理装置等で実現されてもよい。その演算処理装置等は、例えば、集積回路等によって構成される。このため、薬局端末600の各部は、演算処理装置等を構成する回路として実現されてもよい。すなわち、薬局端末600の閲覧部611、疑義照会部612及びレポート送信制御部613(薬局端末制御部610)は、コンピュータの演算処理装置等を構成する閲覧回路、疑義照会回路及びレポート送信制御回路(薬局端末制御回路)として実現されてもよい。
また、薬局端末600の薬局端末通信部、薬局端末記憶部及び薬局端末表示部(出力部)は、例えば、演算処理装置等の機能を含む薬局端末通信機能、薬局端末記憶機能及び薬局端末表示機能(出力機能)として実現されもよい。また、薬局端末600の薬局端末通信部、薬局端末記憶部及び薬局端末表示部(出力部)は、例えば、集積回路等によって構成されることにより薬局端末通信回路、薬局端末記憶回路及び薬局端末表示回路(出力回路)として実現されてもよい。また、薬局端末600の薬局端末通信部、薬局端末記憶部及び薬局端末表示部(出力部)は、例えば、複数のデバイスによって構成されることにより薬局端末通信装置、薬局端末記憶装置及び薬局端末表示装置(出力装置)として構成されてもよい。
【0091】
情報処理システム1は、上述した複数の各部のうち1又は任意の複数を組み合わせることが可能である。
本開示では、「情報」の文言を使用しているが、「情報」の文言は「データ」と言い換えることができ、「データ」の文言は「情報」と言い換えることができる。
【0092】
[変形例]
上述した実施形態では、資格確認端末300と支払基金サーバ400との間で通信を行うことにより、患者の保険資格の確認を行う例について説明した。しかしながら、この一例に限定されることはなく、Web認証サーバ200と支払基金サーバ400との間で通信を行うことにより、Web認証サーバ200が、個人情報等を支払基金サーバ400に送信し、支払基金サーバ400で保険資格の確認を行った結果を取得してもよい。Web認証サーバ200は、資格確認が行われた結果を、医療機関(端末)に送信してもよい。
【0093】
[本実施形態の態様及び効果]
次に、本実施形態の一態様及び各態様が奏する効果について説明する。なお、以下に記載する各態様は出願時の一例であり、本実施形態は以下に記載する態様に限定されることはない。すなわち、本実施形態は以下に記載する各態様に限定されることはなく、上述した各部を適宜組み合わせて実現されてもよい。また、下位の態様は、それよりも上位の態様のいずれでも引用できる場合がある。
また、以下に記載する効果は一例であり、各態様が奏する効果は以下に記載するものに限定されることはない。また、各態様は、例えば、以下に記載する少なくとも1つの効果を奏してもよい。
【0094】
(態様1)
一態様の情報処理システムは、患者が使用する患者端末と、Web認証サーバと通信が可能であり、患者が医療サービスを受ける医療機関に配される資格確認端末と、資格確認端末と通信が可能であり、患者が医療機関で医療サービスを受ける際に支払う料金の一部を負担する支払基金機関に配される支払基金サーバと、患者端末及び資格確認端末それぞれと通信が可能であり、本人認証を行うWeb認証サーバと、を備え、患者端末は、患者が医療サービスを受ける際に医療機関に提示する個人情報カードを読み取って個人情報を取得する端末取得部と、端末取得部によって取得した個人情報をWeb認証サーバに送信する端末通信部と、を備え、Web認証サーバは、患者端末から送信された個人情報を取得する第1取得部と、第1取得部によって取得された個人情報に基づいて、患者本人であることの認証を行う認証部と、認証部において患者本人であることの認証が行われた場合、患者が過去に医療に関する処方がされた際の過去処方情報の閲覧の許諾を患者端末から取得する第2取得部と、第1取得部によって取得した個人情報と、第2取得部によって取得した許諾に関する許諾情報とを資格確認端末に送信するサイト通信部と、を備え、資格確認端末は、個人情報及び許諾情報を取得する第3取得部と、第3取得部で取得した個人情報を支払基金サーバに送信することに基づいて、支払基金サーバにおいて患者の医療サービスを受ける資格についての確認が取れた場合、支払基金サーバから患者の資格に関する資格情報を取得する第4取得部と、第3取得部で取得した許諾情報と、第4取得部で取得した資格情報を記憶する記憶部と、を備える。
医療機関に配される資格確認端末と、患者端末とが通信を行うことは、セキュリティ上、避けた方が良い場合が存在する。そこで、情報処理システムは、資格確認端末と患者端末との間にWeb認証サーバとを介在させることにより、資格確認端末の安全性を維持又は向上をすることができる。これにより、情報処理システムは、遠隔診療を行う場合でも、患者の保険資格を確認することができ、保険診療を行うことができる。
【0095】
(態様2)
一態様の情報処理システムでは、Web認証サーバの第2取得部は、患者によって選択された、過去処方情報に記録される全ての内容又は一部の内容の閲覧の許諾を患者端末から取得することとしてもよい。
これにより、情報処理システムは、患者の他の医療機関等の受診記録(例えば、電子カルテ等)を、その患者が受診する医療機関に開示してもよいかの許諾を得ることができる。
【0096】
(態様3)
一態様の情報処理システムでは、資格確認端末は、記憶部に記憶された資格情報と、医療機関に配されるレセプトコンピュータで生成される情報と、医療機関に配される端末で生成される電子処方箋及び電子カルテの情報とを連携させる連携部を備えることとしてもよい。
これにより、情報処理システムは、医療機関等に配される複数の端末間で、患者の資格情報を連携させることができ、患者に関する種々の記録等をまとめて管理することができる。
【0097】
(態様4)
一態様の情報処理システムでは、支払基金サーバは、資格確認端末から取得した個人情報に基づいて、患者の医療サービスを受ける資格について確認を行うこととしてもよい。
これにより、情報処理システムは、患者の保険資格を確認することができる。
【0098】
(態様5)
一態様の情報処理システムでは、個人情報カードとして、マイナンバーカード又は保険証を撮像する撮像部を備えることとしてもよい。
これにより、情報処理システムは、患者のマイナンバーカード及び保険証のグループから選択される少なくとも1つに基づいて、患者の保険資格を確認することができる。
【0099】
(態様6)
一態様の情報処理システムでは、Web認証サーバは、第1取得部によって保険証が記録される個人情報を取得した場合、保険証に基づく資格確認に必要な情報を収集する収集部を備え、サイト通信部は、収集部が収集した情報を資格確認端末に送信することとしてもよい。
これにより、情報処理システムは、患者の保険証に基づいて、患者の保険資格を確認することができる。
【0100】
(態様7)
一態様の情報処理システムは、医療機関に配され、電子処方箋を生成する生成端末と、薬局に配される薬局端末と、を備え、生成端末は、医療機関で生成された電子処方箋を生成端末の外部にあるサーバに記憶する記憶制御部と、記憶部に記憶される資格情報と、認証部による患者本人の認証結果とを取得する第5取得部と、第5取得部で資格情報及び認証結果を取得した場合、その資格情報及び認証結果に応じた患者本人の患者端末からその患者が利用する薬局が選択された際の選択情報をさらに取得し、サーバに記憶した電子処方箋を閲覧可能にするアクセスコードを生成する生成部と、を備え、薬局端末は、生成部によって生成されたアクセスコードに基づいて、電子処方箋を閲覧する閲覧部を備えることとしてもよい。
これにより、情報処理システムは、患者の保険資格に基づいて、医療機関と薬局とで連携することができる。
【0101】
(態様8)
一態様の情報処理システムでは、薬局端末は、電子処方箋について疑義が生じた場合に、サーバを介して医療機関に対して疑義照会を送信する疑義照会部を備えることとしてもよい。
これにより、情報処理システムは、患者の保険資格に基づいて、医療機関と薬局とで連携して、疑義照会を行うことができる。
【0102】
(態様9)
一態様の情報処理システムでは、薬局端末は、患者から得た内容について医療機関に対してトレーシングレポートとして報告する場合、サーバを介して医療機関に対してトレーシングレポートを送信するレポート送信制御部を備えることとしてもよい。
これにより、情報処理システムは、患者の保険資格に基づいて、医療機関と薬局とで連携して、トレーシングレポートを共有することができる。
【符号の説明】
【0103】
100 患者端末
110 端末制御部
111 端末取得部
121 端末通信部
122 撮像部
200 Web認証サーバ
210 サイト制御部
211 第1取得部
212 認証部
213 第2取得部
214 収集部
221 サイト通信部
300 資格確認端末
310 制御部
311 第3取得部
312 第4取得部
313 連携部
321 通信部
322 記憶部
400 支払基金サーバ
500 生成端末
510 生成端末制御部
511 記憶制御部
512 第5取得部
513 生成部
521 生成端末通信部
600 薬局端末
610 薬局端末制御部
611 閲覧部
612 疑義照会部
613 レポート送信制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2023-03-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者が使用する患者端末と、
Web認証サーバと通信が可能であり、患者が医療サービスを受ける医療機関に配される資格確認端末と、
前記資格確認端末と通信が可能であり、患者が医療機関で医療サービスを受ける際に支払う料金の一部を負担する支払基金機関に配される支払基金サーバと、
前記医療機関の外部に配され、前記患者端末及び前記資格確認端末それぞれと通信が可能であり、本人認証を行う前記Web認証サーバと、を備え、
前記患者端末は、
患者が医療サービスを受ける際に医療機関に提示する個人情報カードを読み取って個人情報を取得する端末取得部と、
前記端末取得部によって取得した個人情報を前記Web認証サーバに送信する端末通信部と、を備え、
前記Web認証サーバは、
前記患者端末から送信された個人情報を取得する第1取得部と、
前記第1取得部によって取得された個人情報に基づいて、患者本人であることの認証を行う認証部と、
前記認証部において患者本人であることの認証が行われた場合、患者が過去に医療に関する処方がされた際の過去処方情報の閲覧の許諾を前記患者端末から取得する第2取得部と、
前記第1取得部によって保険証が記録される個人情報を取得した場合、保険証に基づく資格確認に必要な情報を収集するものであって、資格確認に必要な情報の入力を要求する質問を前記患者端末に送信し、前記質問に応じた回答を前記患者端末から取得することに基づいて、保険証に基づく資格確認に必要な情報を収集する収集部と、
前記第1取得部によって取得した個人情報と、前記第2取得部によって取得した許諾に関する許諾情報とを前記資格確認端末に送信すると共に、前記収集部が収集した情報を前記資格確認端末に送信するサイト通信部と、を備え、
前記資格確認端末は、
個人情報及び許諾情報を取得する第3取得部と、
前記第3取得部で取得した個人情報を前記支払基金サーバに送信することに基づいて、前記支払基金サーバにおいて患者の医療サービスを受ける資格についての確認が取れた場合、前記支払基金サーバから患者の資格に関する資格情報を取得する第4取得部と、
前記第3取得部で取得した許諾情報と、前記第4取得部で取得した資格情報を記憶する記憶部と、を備える
情報処理システム。
【請求項2】
前記Web認証サーバの第2取得部は、患者によって選択された、過去処方情報に記録される全ての内容又は一部の内容の閲覧の許諾を前記患者端末から取得する
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記資格確認端末は、前記記憶部に記憶された資格情報と、医療機関に配されるレセプトコンピュータで生成される情報と、医療機関に配される端末で生成される電子処方箋及び電子カルテの情報とを連携させる連携部を備える
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記支払基金サーバは、前記資格確認端末から取得した個人情報に基づいて、患者の医療サービスを受ける資格について確認を行う
請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
個人情報カードとして、マイナンバーカード又は保険証を撮像する撮像部を備える
請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
医療機関に配され、電子処方箋を生成する生成端末と、
薬局に配される薬局端末と、を備え、
前記生成端末は、
医療機関で生成された電子処方箋を前記生成端末の外部にあるサーバに記憶する記憶制御部と、
前記記憶部に記憶される資格情報と、前記認証部による患者本人の認証結果とを取得する第5取得部と、
前記第5取得部で資格情報及び認証結果を取得した場合、当該資格情報及び認証結果に応じた患者本人の前記患者端末から当該患者が利用する薬局が選択された際の選択情報をさらに取得し、前記サーバに記憶した電子処方箋を閲覧可能にするアクセスコードを生成する生成部と、を備え、
前記薬局端末は、前記生成部によって生成されたアクセスコードに基づいて、電子処方箋を閲覧する閲覧部を備える
請求項1~5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記薬局端末は、電子処方箋について疑義が生じた場合に、前記サーバを介して医療機関に対して疑義照会を送信する疑義照会部を備える
請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記薬局端末は、患者から得た内容について医療機関に対してトレーシングレポートとして報告する場合、前記サーバを介して医療機関に対してトレーシングレポートを送信するレポート送信制御部を備える
請求項6に記載の情報処理システム。