(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024048307
(43)【公開日】2024-04-08
(54)【発明の名称】情報処理プログラム、情報処理方法、および情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G16H 70/40 20180101AFI20240401BHJP
【FI】
G16H70/40
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022154277
(22)【出願日】2022-09-27
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104190
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 昭徳
(72)【発明者】
【氏名】林 剣豪
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA25
(57)【要約】
【課題】何日分の薬を処方するのかを決定し易くすること。
【解決手段】情報処理装置100は、例えば、記憶部101を有する。記憶部101は、例えば、患者に対応付けて、第1の医科111とは異なる他の医科112を当該患者が受診する来院日、および、医療機関110に当該患者が入院開始する来院日の少なくともいずれかの来院日を記憶する。情報処理装置100は、第1の医科111を受診した患者の指定を受け付け、記憶部101を参照して、指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を検索する。情報処理装置100は、検索の結果、指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を発見した場合、現時点から、発見した1以上の来院日のそれぞれの来院日までの日数を算出する。情報処理装置100は、算出した1以上の来院日のそれぞれの来院日までの日数を、指定の患者の服用日数の候補として出力する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療機関の複数の医科のいずれかの医科を受診した患者の指定を受け付け、
患者に対応付けて、前記複数の医科のうち前記いずれかの医科とは異なる他の医科を当該患者が受診する来院日、および、前記医療機関に当該患者が入院開始する来院日の少なくともいずれかの来院日を記憶する記憶部を参照して、前記指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を検索し、
前記検索の結果、前記指定の患者に対応付けられた前記1以上の来院日を発見した場合、現時点から、発見した前記1以上の来院日のそれぞれの来院日までの日数を算出し、
算出した前記1以上の来院日のそれぞれの来院日までの日数を、前記指定の患者が薬を服用する日数の候補として出力する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項2】
前記記憶部は、患者に対応付けて、前記いずれかの医科を当該患者が受診する来院日、前記他の医科を当該患者が受診する来院日、および、前記医療機関に当該患者が入院開始する来院日の少なくともいずれかの来院日を記憶する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項3】
前記記憶部は、患者に対応付けて、前記いずれかの医科を当該患者が受診する来院日を含む診察予定を示す第1情報、前記他の医科を当該患者が受診する来院日を含む診察予定を示す第2情報、および、前記医療機関に当該患者が入院開始する来院日を含む入院予定を示す第3情報の少なくともいずれかの情報を記憶し、
前記出力する処理は、
算出した前記1以上の来院日のそれぞれの来院日までの日数を、前記指定の患者に対応付けられた、当該来院日を含む診察予定または入院予定を示す情報と対応付けて出力する、ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理プログラム。
【請求項4】
出力した前記1以上の来院日のいずれかの来院日までの日数の選択を受け付け、
前記選択を受け付けた前記いずれかの来院日までの日数を、前記指定の患者が薬を服用する日数に設定する、
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載の情報処理プログラム。
【請求項5】
前記指定の患者が薬を服用する日数の入力欄を含む入力画面の表示指示を受け付ける、
処理を前記コンピュータに実行させ、
前記検索する処理は、
前記表示指示を受け付けたことに応じて、前記記憶部を参照して、前記指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を検索し、
前記設定する処理は、
前記選択を受け付けた前記いずれかの来院日までの日数を、前記入力欄に設定する、ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理プログラム。
【請求項6】
前記出力する処理は、
前記検索の結果、前記指定の患者に対応付けられた前記1以上の来院日を発見しない場合、前記指定の患者に対応付けられた前記1以上の来院日を発見しないことを示す通知を出力する、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載の情報処理プログラム。
【請求項7】
医療機関の複数の医科のいずれかの医科を受診した患者の指定を受け付け、
患者に対応付けて、前記複数の医科のうち前記いずれかの医科とは異なる他の医科を当該患者が受診する来院日、および、前記医療機関に当該患者が入院開始する来院日の少なくともいずれかの来院日を記憶する記憶部を参照して、前記指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を検索し、
前記検索の結果、前記指定の患者に対応付けられた前記1以上の来院日を発見した場合、現時点から、発見した前記1以上の来院日のそれぞれの来院日までの日数を算出し、
算出した前記1以上の来院日のそれぞれの来院日までの日数を、前記指定の患者が薬を服用する日数の候補として出力する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
【請求項8】
医療機関の複数の医科のいずれかの医科を受診した患者の指定を受け付け、
患者に対応付けて、前記複数の医科のうち前記いずれかの医科とは異なる他の医科を当該患者が受診する来院日、および、前記医療機関に当該患者が入院開始する来院日の少なくともいずれかの来院日を記憶する記憶部を参照して、前記指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を検索し、
前記検索の結果、前記指定の患者に対応付けられた前記1以上の来院日を発見した場合、現時点から、発見した前記1以上の来院日のそれぞれの来院日までの日数を算出し、
算出した前記1以上の来院日のそれぞれの来院日までの日数を、前記指定の患者が薬を服用する日数の候補として出力する、
制御部を有することを特徴とする情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理プログラム、情報処理方法、および情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、医療機関において、ある医科の医師は、当該医科を訪れた患者を診察し、患者の状態に合わせて患者に薬を処方するにあたって、何日分の薬を処方するかを決定する。医科は、例えば、内科、外科、眼科、耳鼻咽喉科、整形外科、産婦人科、小児科、および、皮膚科などである。
【0003】
先行技術としては、例えば、入力キーの操作により、入力項目選択欄に表示された項目の選択を受け付け、順次、入力項目選択欄に次の入力に必要な項目を表示可能にするものがある。また、例えば、再診以降、医師が前回と同じ医薬品を同じ分量・用法・用量(投与日数を除く)と判断した投与日数を、受診日、または、処方箋交付日から、受診予約日までの暦日日数にする技術がある。また、例えば、患者の前回の診療日に処方された薬剤の前回投薬日数と、前回の診療日または薬剤受領日から今回の診療日または薬剤受領予定日までの日数とに基づいて、推定残薬日数を算出する技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2005/022432号
【特許文献2】特開2020-124451号公報
【特許文献3】特開2019-028808号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術では、医師が、患者に何日分の薬を処方することが好ましいかを適切に判断することが難しい場合がある。例えば、ある医科の医師は、当該医科を訪れた患者に薬を処方するにあたって、当該患者が他の医科を受診または他の医科に入院する来院日などを把握していないため、当該患者に何日分の薬を処方することが好ましいのかを適切に判断することができない場合がある。
【0006】
1つの側面では、本発明は、何日分の薬を処方するのかを決定し易くすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
1つの実施態様によれば、医療機関の複数の医科のいずれかの医科を受診した患者の指定を受け付け、患者に対応付けて、前記複数の医科のうち前記いずれかの医科とは異なる他の医科を当該患者が受診する来院日、および、前記医療機関に当該患者が入院開始する来院日の少なくともいずれかの来院日を記憶する記憶部を参照して、前記指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を検索し、前記検索の結果、前記指定の患者に対応付けられた前記1以上の来院日を発見した場合、現時点から、発見した前記1以上の来院日のそれぞれの来院日までの日数を算出し、算出した前記1以上の来院日のそれぞれの来院日までの日数を、前記指定の患者が薬を服用する日数の候補として出力する情報処理プログラム、情報処理方法、および情報処理装置が提案される。
【発明の効果】
【0008】
一態様によれば、何日分の薬を処方するのかを決定し易くすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施の形態にかかる情報処理方法の一実施例を示す説明図である。
【
図2】
図2は、情報処理システム200の一例を示す説明図である。
【
図3】
図3は、情報処理装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、診察予定情報管理テーブル400の記憶内容の一例を示す説明図である。
【
図5】
図5は、入院予定情報管理テーブル500の記憶内容の一例を示す説明図である。
【
図6】
図6は、クライアント装置201のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【
図7】
図7は、情報処理装置100の機能的構成例を示すブロック図である。
【
図8】
図8は、外来の患者の服用日数の候補を提示する一例を示す説明図である。
【
図9】
図9は、外来の患者の服用日数の候補を提示しない一例を示す説明図である。
【
図10】
図10は、退院時の患者の服用日数の候補を提示する一例を示す説明図である。
【
図11】
図11は、退院時の患者の服用日数の候補を提示しない一例を示す説明図である。
【
図12】
図12は、候補の選択を受け付ける一例を示す説明図である。
【
図13】
図13は、候補の選択を受け付ける別の例を示す説明図である。
【
図14】
図14は、服用日数選択画面820の表示内容のバリエーションの一例を示す説明図である。
【
図15】
図15は、全体処理手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、図面を参照して、本発明にかかる情報処理プログラム、情報処理方法、および情報処理装置の実施の形態を詳細に説明する。
【0011】
(実施の形態にかかる情報処理方法の一実施例)
図1は、実施の形態にかかる情報処理方法の一実施例を示す説明図である。情報処理装置100は、医療従事者の業務を支援するためのコンピュータである。情報処理装置100は、例えば、サーバ、または、PC(Personal Computer)などである。医療従事者は、例えば、医療機関に所属する医師、看護師、または、事務員などである。医療従事者は、例えば、医師、または、看護師などの業務を補助する補助者であってもよい。補助者は、例えば、事務員であってもよい。
【0012】
医療機関は、例えば、複数の医科を有する。医科は、例えば、内科、外科、眼科、耳鼻咽喉科、整形外科、産婦人科、小児科、および、皮膚科などである。医療機関は、例えば、事務課を有していてもよい。業務は、例えば、患者を診察すること、および、患者に薬を処方することなどである。業務は、例えば、いずれかの医科を患者が受診する来院日を決定することを含んでいてもよい。薬は、医薬品である。薬は、内服薬、外用薬、または、注射剤などが考えられる。
【0013】
例えば、医療機関のいずれかの医科の医師は、当該医科を訪れた患者を診察し、当該患者の状態に合わせて、当該患者に薬を処方する業務を実施する。ここで、医師は、患者に薬を処方するにあたって、患者が薬を服用する日数を決定し、何日分の薬を処方するかを決定することになる。医師は、例えば、今回の診察時の患者の容体に合わせて、患者に何日分の薬を処方するかを決定する。
【0014】
医師は、例えば、次回の診察時までに、患者が服用する薬が不足しないよう、患者に何日分の薬を処方するかを決定することが好ましい。医師は、例えば、薬の無駄を防止し、薬の資源を節約し、患者が負担する医療費の増大化を抑制するため、次回の診察時期を考慮して、患者が服用する薬が余らないよう、患者に何日分の薬を処方するかを決定することが好ましい。医師は、具体的には、今回の診察時から次回の診察時までに患者の状態が変化することを考慮して、患者が服用する薬が不足しないよう、かつ、患者が服用する薬が余らないよう、患者に何日分の薬を処方するかを決定することが好ましい。
【0015】
以下の説明では、患者が薬を服用する日数を「服用日数」と表記する場合がある。服用日数は、例えば、今回の診察に応じて処方する薬を患者が服用する日数である。服用日数は、具体的には、患者が薬を服用するよう医師が指示した日数である。服用日数は、具体的には、患者が実際に薬を服用した日数でなくてもよい。服用日数は、例えば、次回以降の診察において処方する薬を患者が服用する日数を含まなくてもよい。
【0016】
このため、医師が、患者が服用する薬が不足しないよう、かつ、患者が服用する薬が余らないよう、患者に何日分の薬を処方することが好ましいかを適切に判断することが望まれる。これに対し、例えば、ある医科の医師が、患者の診察時、当該医科を当該患者が次に受診する来院日を決定した場合、当該来院日を、当該医科のデータベースに登録可能にしておき、薬の処方時、データベースを参照可能にするシステムが考えられる。
【0017】
しかしながら、医師が、患者に何日分の薬を処方することが好ましいかを適切に判断することが難しい場合がある。例えば、ある医科の医師ではなく、当該医科の医師の業務を補助する補助者が、当該医科を受診した患者と相談し、当該医科を当該患者が次に受診する来院日を決定する状況が考えられる。この状況に対し、上記システムでは、ある医科の医師は、補助者が決定した来院日を把握および考慮することができないため、患者に何日分の薬を処方することが好ましいかを適切に判断することができないことがある。
【0018】
例えば、ある医科の医師が、患者の次の来院日が10日先であることを把握せずに、患者に14日分の薬を処方したとする。ここで、患者の次の来院日に、ある医科の医師が、当該患者に処方済みの薬は、当該患者の体質に合わない薬であると判断し、別の薬を患者に処方した方がよいと判断するような場合が考えられる。この場合、処方済みの4日分の薬が余ってしまうことになる。
【0019】
例えば、ある医科を受診した患者が、過去に、当該医科とは異なる他の医科を受診しており、他の医科の医師が、他の医科を当該患者が次に受診する来院日を決定し、当該来院日を、他の医科のデータベースに登録した状況が考えられる。この状況に対し、上記システムでは、ある医科の医師は、他の医科の医師が決定した来院日を把握および考慮することができないため、患者に何日分の薬を処方することが好ましいかを適切に判断することができないことがある。
【0020】
例えば、医療機関のある医科を受診した患者が、今後、当該医療機関に入院するという状況が考えられる。この状況に対し、上記システムでは、ある医科の医師は、患者が医療機関に入院開始する来院日を把握および考慮することができないため、患者に何日分の薬を処方することが好ましいかを適切に判断することができないことがある。
【0021】
そこで、本実施の形態では、患者に何日分の薬を処方するのかを決定し易くすることができる情報処理方法について説明する。
【0022】
図1において、医療機関110が存在する。医療機関110は、第1の医科111を含む複数の医科を有する。情報処理装置100は、例えば、医療機関110の複数の医科のうちの第1の医科111に所属する第1の医師121によって利用される。情報処理装置100は、具体的には、第1の医師121が有する他のコンピュータを介して、第1の医師121によって利用されていてもよい。
【0023】
情報処理装置100は、例えば、記憶部101を有する。記憶部101は、例えば、患者に対応付けて、第1の医科111とは異なる他の医科112を当該患者が受診する来院日、および、医療機関110に当該患者が入院開始する来院日の少なくともいずれかの来院日を記憶する。
【0024】
他の医科112を患者が受診する来院日は、例えば、他の医科112に所属する医療従事者によって設定される。他の医科112を患者が受診する来院日は、例えば、事務課113に所属する医療従事者によって設定されていてもよい。患者が入院開始する来院日は、例えば、当日であってもよい。患者が入院開始する来院日は、例えば、医療機関110に所属する医療従事者によって設定される。患者が入院開始する来院日は、例えば、事務課113に所属する医療従事者によって設定されていてもよい。
【0025】
記憶部101は、例えば、患者に対応付けて、第1の医科111を当該患者が受診する来院日、他の医科112を当該患者が受診する来院日、および、医療機関110に当該患者が入院開始する来院日の少なくともいずれかの来院日を記憶していてもよい。第1の医科111を患者が受診する来院日は、例えば、第1の医科111に所属する医療従事者によって設定される。第1の医科111を患者が受診する来院日は、例えば、事務課113に所属する医療従事者によって設定されていてもよい。
【0026】
(1-1)情報処理装置100は、第1の医科111を受診した患者の指定を受け付ける。情報処理装置100は、例えば、第1の医師121の操作入力に基づいて、患者の指定を受け付ける。情報処理装置100は、例えば、患者を識別する識別情報を、他のコンピュータから受信することにより、当該患者の指定を受け付けてもよい。
【0027】
(1-2)情報処理装置100は、記憶部101を参照して、指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を検索する。情報処理装置100は、例えば、記憶部101を参照して、当日以降または翌日以降である、指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を検索してもよい。情報処理装置100は、検索の結果、指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を発見しない場合、指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を発見しないことを示す通知を出力してもよい。
【0028】
(1-3)情報処理装置100は、検索の結果、指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を発見した場合、現時点から、発見した1以上の来院日のそれぞれの来院日までの日数を算出する。これにより、情報処理装置100は、指定の患者の服用日数の候補となる1以上の日数を生成することができる。
【0029】
(1-4)情報処理装置100は、算出した1以上の来院日のそれぞれの来院日までの日数を、指定の患者の服用日数の候補として出力する。出力形式は、例えば、ディスプレイへの表示、プリンタへの印刷出力、ネットワークによる外部装置への送信、または、記憶領域への記憶などである。
【0030】
情報処理装置100は、例えば、算出した1以上の来院日のそれぞれの来院日までの日数を、指定の患者の服用日数の候補として、第1の医師121が参照可能に出力する。これにより、情報処理装置100は、第1の医師121が、指定の患者の服用日数の候補となる1以上の日数を参照可能にすることができ、指定の患者に何日分の薬を処方することが好ましいかを適切に判断し易くすることができる。
【0031】
情報処理装置100は、例えば、第1の医師121が、補助者が決定した指定の患者の来院日を考慮した服用日数の候補を参照可能にすることができ、指定の患者に何日分の薬を処方することが好ましいかを適切に判断し易くすることができる。情報処理装置100は、例えば、第1の医師121が、他の医科112の第2の医師が決定した指定の患者の来院日を考慮した服用日数の候補を参照可能にすることができ、指定の患者に何日分の薬を処方することが好ましいかを適切に判断し易くすることができる。情報処理装置100は、例えば、第1の医師121が、患者が医療機関110に入院開始する来院日を考慮した服用日数の候補を参照可能にすることができ、指定の患者に何日分の薬を処方することが好ましいかを適切に判断し易くすることができる。
【0032】
ここでは、情報処理装置100が、単独で動作する場合について説明したが、これに限らない。例えば、情報処理装置100が、他のコンピュータと協働する場合があってもよい。例えば、複数のコンピュータが、情報処理装置100としての機能を実現する場合があってもよい。具体的には、クラウド上に、情報処理装置100としての機能が実現される場合があってもよい。
【0033】
(情報処理システム200の一例)
次に、
図2を用いて、
図1に示した情報処理装置100を適用した、情報処理システム200の一例について説明する。
【0034】
図2は、情報処理システム200の一例を示す説明図である。
図2において、情報処理システム200は、情報処理装置100と、複数のクライアント装置201とを含む。
【0035】
情報処理システム200において、情報処理装置100とクライアント装置201とは、有線または無線のネットワーク210を介して接続される。ネットワーク210は、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどである。
【0036】
情報処理装置100は、医療機関に対応するコンピュータである。情報処理装置100は、記憶部を有する。記憶部は、例えば、患者ごとに、医療機関の医科を当該患者が受診する来院日があれば、当該患者と、当該医科と、当該来院日とを対応付けて表す診察予定情報を記憶する。診察予定情報は、さらに、当該患者を診察する医師を、当該患者と対応付けて表していてもよい。診察予定情報は、さらに、医療従事者によって設定されたコメントを、当該患者と対応付けて表していてもよい。コメントは、例えば、患者に関する注意事項を示す。記憶部は、具体的には、
図4に後述する診察予定情報管理テーブル400を記憶する。
【0037】
記憶部は、例えば、患者ごとに、医療機関に当該患者が入院開始する来院日があれば、当該患者と、入院した当該患者を担当する医科と、当該来院日とを対応付けて表す入院予定情報を記憶する。入院予定情報は、さらに、入院した当該患者を担当する医師を、当該患者と対応付けて表していてもよい。入院予定情報は、さらに、入院の目的を、当該患者と対応付けて表していてもよい。入院予定情報は、さらに、医療従事者によって設定されたコメントを、当該患者と対応付けて表していてもよい。コメントは、例えば、患者に関する注意事項を示す。記憶部は、具体的には、
図5に後述する入院予定情報管理テーブル500を記憶する。
【0038】
情報処理装置100は、来院日の登録要求を、クライアント装置201から受信する。登録要求は、例えば、いずれかの医科を受診する患者と、当該医科と、当該医科を当該患者が受診する来院日とを対応付けて表す。登録要求は、例えば、入院する患者と、入院した当該患者を担当するいずれかの医科と、当該患者が入院開始する来院日とを対応付けて示していてもよい。情報処理装置100は、登録要求を受信したことに応じて、記憶部の記憶内容を更新する。情報処理装置100は、例えば、登録要求が示す患者と、医科と、来院日とを示すレコードを、
図4に後述する診察予定情報管理テーブル400、または、
図5に後述する入院予定情報管理テーブル500に登録する。
【0039】
情報処理装置100は、医療機関のいずれかの医科を受診した患者の服用日数の候補の問い合わせを、クライアント装置201から受信する。問い合わせは、例えば、医療機関のいずれかの医科を受診した患者の指定を含む。情報処理装置100は、受信した問い合わせに基づいて、医療機関のいずれかの医科を受診した患者の指定を受け付ける。情報処理装置100は、記憶部を参照して、指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を検索する。情報処理装置100は、検索の結果、指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を発見しない場合、指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を発見しないことを示す通知を、クライアント装置201に送信する。送信先は、具体的には、問い合わせの送信元のクライアント装置201である。
【0040】
情報処理装置100は、検索の結果、指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を発見した場合、現時点から、発見した1以上の来院日のそれぞれの来院日までの日数を算出する。情報処理装置100は、検索の結果、指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を発見した場合、当該来院日に対応付けられた医科などの関連情報を特定していてもよい。関連情報は、例えば、医師を含む。関連情報は、例えば、コメントを含む。関連情報は、例えば、入院の目的を含む。情報処理装置100は、算出した1以上の来院日のそれぞれの来院日までの日数を、指定の患者の服用日数の候補として、当該来院日に対応付けられた関連情報と対応付けて、クライアント装置201に送信する。情報処理装置100は、例えば、サーバ、または、PCなどである。
【0041】
クライアント装置201は、医療機関の複数の医科のいずれかの医科に所属する医療従事者によって用いられるコンピュータである。クライアント装置201は、例えば、医療従事者の操作入力に基づき、来院日の登録要求を生成し、情報処理装置100に送信する。クライアント装置201は、例えば、医療従事者の操作入力に基づき、医療機関のいずれかの医科を受診した患者の服用日数の候補の問い合わせを生成し、情報処理装置100に送信する。クライアント装置201は、例えば、問い合わせに応じて、指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を発見しないことを示す通知を、情報処理装置100から受信した場合、当該通知を、医療従事者が参照可能に出力する。
【0042】
クライアント装置201は、例えば、問い合わせに応じて、指定の患者の服用日数の候補と、当該候補に対応する関連情報とを、情報処理装置100から受信する場合が考えられる。この場合、クライアント装置201は、例えば、受信した指定の患者の服用日数の候補と、受信した当該候補に対応する関連情報とを、医療従事者が参照可能に出力する。クライアント装置201は、例えば、PC、タブレット端末、または、スマートフォンなどである。
【0043】
ここでは、情報処理装置100が、クライアント装置201とは異なる装置である場合について説明したが、これに限らない。例えば、情報処理装置100が、クライアント装置201としての機能を有し、クライアント装置201としても動作する場合があってもよい。
【0044】
(情報処理装置100のハードウェア構成例)
次に、
図3を用いて、情報処理装置100のハードウェア構成例について説明する。
【0045】
図3は、情報処理装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図3において、情報処理装置100は、CPU(Central Processing Unit)301と、メモリ302と、ネットワークI/F(Interface)303と、記録媒体I/F304と、記録媒体305とを有する。また、各構成部は、バス300によってそれぞれ接続される。
【0046】
ここで、CPU301は、情報処理装置100の全体の制御を司る。メモリ302は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU301のワークエリアとして使用される。メモリ302に記憶されるプログラムは、CPU301にロードされることにより、コーディングされている処理をCPU301に実行させる。メモリ302は、例えば、
図4に後述する診察予定情報管理テーブル400、および、
図5に後述する入院予定情報管理テーブル500などを記憶していてもよい。
【0047】
ネットワークI/F303は、通信回線を通じてネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他のコンピュータに接続される。そして、ネットワークI/F303は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。ネットワークI/F303は、例えば、モデムやLANアダプタなどである。
【0048】
記録媒体I/F304は、CPU301の制御に従って記録媒体305に対するデータのリード/ライトを制御する。記録媒体I/F304は、例えば、ディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)、USB(Universal Serial Bus)ポートなどである。記録媒体305は、記録媒体I/F304の制御で書き込まれたデータを記憶する不揮発メモリである。記録媒体305は、例えば、ディスク、半導体メモリ、USBメモリなどである。記録媒体305は、情報処理装置100から着脱可能であってもよい。
【0049】
情報処理装置100は、上述した構成部の他、例えば、キーボード、マウス、ディスプレイ、プリンタ、スキャナ、マイク、スピーカーなどを有してもよい。また、情報処理装置100は、記録媒体I/F304や記録媒体305を複数有していてもよい。また、情報処理装置100は、記録媒体I/F304や記録媒体305を有していなくてもよい。
【0050】
(診察予定情報管理テーブル400の記憶内容)
次に、
図4を用いて、診察予定情報管理テーブル400の記憶内容の一例について説明する。診察予定情報管理テーブル400は、例えば、
図3に示した情報処理装置100のメモリ302や記録媒体305などの記憶領域により実現される。
【0051】
図4は、診察予定情報管理テーブル400の記憶内容の一例を示す説明図である。
図4に示すように、診察予定情報管理テーブル400は、患者IDと、オーダIDと、関連情報と、来院日とのフィールドを有する。診察予定情報管理テーブル400は、各フィールドに情報を設定することにより、診察予定情報がレコード400-aとして記憶される。aは、任意の整数である。
【0052】
患者IDのフィールドには、患者を識別する患者IDが設定される。オーダIDのフィールドには、診察予定情報を識別するオーダIDが設定される。関連情報のフィールドは、例えば、医科のフィールドなどを含む。医科のフィールドには、医療機関の複数の医科のうち、上記患者が受診する医科を識別する識別情報が設定される。関連情報のフィールドは、例えば、医療従事者のフィールドを含んでいてもよい。医療従事者のフィールドには、上記患者を担当する医療従事者を識別する医療従事者IDが設定される。来院日のフィールドには、上記患者が上記医科を受診する来院日が設定される。
【0053】
(入院予定情報管理テーブル500の記憶内容)
次に、
図5を用いて、入院予定情報管理テーブル500の記憶内容の一例について説明する。入院予定情報管理テーブル500は、例えば、
図3に示した情報処理装置100のメモリ302や記録媒体305などの記憶領域により実現される。
【0054】
図5は、入院予定情報管理テーブル500の記憶内容の一例を示す説明図である。
図5に示すように、入院予定情報管理テーブル500は、患者IDと、オーダIDと、関連情報と、種別と、来院日とのフィールドを有する。入院予定情報管理テーブル500は、各フィールドに情報を設定することにより、入院予定情報がレコード500-bとして記憶される。bは、任意の整数である。
【0055】
患者IDのフィールドには、患者を識別する患者IDが設定される。オーダIDのフィールドには、入院予定情報を識別するオーダIDが設定される。関連情報のフィールドは、例えば、医科のフィールドなどを含む。医科のフィールドには、医療機関の複数の医科のうち、入院する上記患者を担当する医科を識別する識別情報が設定される。関連情報のフィールドは、例えば、医療従事者のフィールドを含んでいてもよい。医療従事者のフィールドには、上記患者を担当する医療従事者を識別する医療従事者IDが設定される。種別のフィールドには、入院予定情報の種別が設定される。種別は、例えば、当日に入院することを示す入院予定情報であるか、または、以後に入院することを示す入院予定情報であるかを示す。来院日のフィールドには、上記患者が入院開始する来院日が設定される。
【0056】
(クライアント装置201のハードウェア構成例)
次に、
図6を用いて、
図2に示した情報処理システム200に含まれるクライアント装置201のハードウェア構成例について説明する。
【0057】
図6は、クライアント装置201のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図6において、クライアント装置201は、CPU601と、メモリ602と、ネットワークI/F603と、記録媒体I/F604と、記録媒体605と、ディスプレイ606と、入力装置607とを有する。また、各構成部は、バス600によってそれぞれ接続される。
【0058】
ここで、CPU601は、クライアント装置201の全体の制御を司る。メモリ602は、例えば、ROM、RAMおよびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU601のワークエリアとして使用される。メモリ602に記憶されるプログラムは、CPU601にロードされることにより、コーディングされている処理をCPU601に実行させる。
【0059】
ネットワークI/F603は、通信回線を通じてネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他のコンピュータに接続される。そして、ネットワークI/F603は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。ネットワークI/F603は、例えば、モデムやLANアダプタなどである。
【0060】
記録媒体I/F604は、CPU601の制御に従って記録媒体605に対するデータのリード/ライトを制御する。記録媒体I/F604は、例えば、ディスクドライブ、SSD、USBポートなどである。記録媒体605は、記録媒体I/F604の制御で書き込まれたデータを記憶する不揮発メモリである。記録媒体605は、例えば、ディスク、半導体メモリ、USBメモリなどである。記録媒体605は、クライアント装置201から着脱可能であってもよい。
【0061】
ディスプレイ606は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。ディスプレイ606は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどである。入力装置607は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを有し、データの入力を行う。入力装置607は、キーボードやマウスなどであってもよく、また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。
【0062】
クライアント装置201は、上述した構成部のほか、例えば、プリンタ、スキャナ、マイク、スピーカーなどを有してもよい。また、クライアント装置201は、記録媒体I/F604や記録媒体605を複数有していてもよい。また、クライアント装置201は、記録媒体I/F604や記録媒体605を有していなくてもよい。
【0063】
(情報処理装置100の機能的構成例)
次に、
図7を用いて、情報処理装置100の機能的構成例について説明する。
【0064】
図7は、情報処理装置100の機能的構成例を示すブロック図である。情報処理装置100は、記憶部700と、取得部701と、検索部702と、算出部703と、出力部704と、設定部705とを含む。
【0065】
記憶部700は、例えば、
図3に示したメモリ302や記録媒体305などの記憶領域によって実現される。以下では、記憶部700が、情報処理装置100に含まれる場合について説明するが、これに限らない。例えば、記憶部700が、情報処理装置100とは異なる装置に含まれ、記憶部700の記憶内容が情報処理装置100から参照可能である場合があってもよい。
【0066】
取得部701~設定部705は、制御部の一例として機能する。取得部701~設定部705は、具体的には、例えば、
図3に示したメモリ302や記録媒体305などの記憶領域に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、ネットワークI/F303により、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、
図3に示したメモリ302や記録媒体305などの記憶領域に記憶される。
【0067】
記憶部700は、各機能部の処理において参照され、または更新される各種情報を記憶する。記憶部700は、例えば、患者ごとに、医療機関の複数の医科のいずれかの医科を当該患者が受診する来院日があれば、当該患者と、当該来院日とを対応付けて記憶する。医療機関は、例えば、病院である。医科は、例えば、内科、外科、眼科、耳鼻咽喉科、整形外科、産婦人科、小児科、および、皮膚科などである。記憶部700は、具体的には、少なくとも患者と、来院日とを対応付けて表し、当該患者の診察予定を示す情報を、
図4に示した診察予定情報管理テーブル400を用いて記憶する。
【0068】
診察予定を示す情報は、例えば、患者を診察したいずれかの医科に所属する医療従事者によって発行される。診察予定を示す情報は、例えば、患者と、来院日とを対応付けて表し、さらに、当該来院日に当該患者が受診する医科、診察予定を示す情報を発行した医療従事者、および、当該来院日に当該患者を診察する医療従事者などの少なくともいずれかを示していてもよい。
【0069】
記憶部700は、例えば、患者ごとに、医療機関に当該患者が入院開始する来院日があれば、当該患者と、当該来院日とを対応付けて記憶する。記憶部700は、具体的には、少なくとも患者と、来院日とを対応付けて表し、当該患者の入院予定を示す情報を、
図5に示した入院予定情報管理テーブル500を用いて記憶する。
【0070】
入院予定を示す情報は、例えば、医療機関に入院する患者を担当するいずれかの医科に所属する医療従事者によって発行される。入院予定を示す情報は、例えば、患者と、来院日とに対応付けて表し、さらに、入院する当該患者を担当する医科、入院予定を示す情報を発行した医療従事者、および、入院する当該患者を担当する医療従事者などの少なくともいずれかを示していてもよい。
【0071】
取得部701は、各機能部の処理に用いられる各種情報を取得する。取得部701は、取得した各種情報を、記憶部700に記憶し、または、各機能部に出力する。また、取得部701は、記憶部700に記憶しておいた各種情報を、各機能部に出力してもよい。取得部701は、例えば、利用者の操作入力に基づき、各種情報を取得する。取得部701は、例えば、情報処理装置100とは異なる装置から、各種情報を受信してもよい。
【0072】
取得部701は、例えば、医療機関の複数の医科のうち第1の医科を受診した患者の指定を受け付ける。第1の医科は、例えば、予め設定される。取得部701は、第1の医科の指定を受け付けてもよい。取得部701は、具体的には、第1の医科の指定と、第1の医科を受診した患者の指定とを含む問い合わせを、他のコンピュータから受信することにより、第1の医科の指定と、第1の医科を受診した患者の指定とを受け付ける。他のコンピュータは、例えば、クライアント装置201である。取得部701は、具体的には、利用者の操作入力に基づき、第1の医科の指定と、第1の医科を受診した患者の指定とを含む問い合わせの入力を受け付けることにより、第1の医科の指定と、第1の医科を受診した患者の指定とを受け付けてもよい。
【0073】
取得部701は、例えば、指定の患者の服用日数の入力欄を含む入力画面の表示指示を受け付ける。表示指示は、第1の医科の指定と、第1の医科を受診した患者の指定とを含んでいてもよい。取得部701は、具体的には、表示指示を、他のコンピュータから受信することにより受け付ける。他のコンピュータは、例えば、クライアント装置201である。取得部701は、具体的には、利用者の操作入力に基づき、表示指示の入力を受け付けることにより、表示指示を受け付けてもよい。
【0074】
取得部701は、いずれかの機能部の処理を開始する開始トリガーを受け付けてもよい。開始トリガーは、例えば、利用者による所定の操作入力があったことである。開始トリガーは、例えば、他のコンピュータから、所定の情報を受信したことであってもよい。開始トリガーは、例えば、いずれかの機能部が所定の情報を出力したことであってもよい。
【0075】
取得部701は、例えば、問い合わせを受け付けたことを、検索部702と、算出部703と、設定部705との処理を開始する開始トリガーとして受け付ける。取得部701は、例えば、表示指示を受け付けたことを、検索部702と、算出部703と、設定部705との処理を開始する開始トリガーとして受け付ける。
【0076】
検索部702は、記憶部700を参照して、指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を検索する。検索部702は、例えば、記憶部700を参照して、指定の患者に対応付けられた、第1の医科を指定の患者が受診する来院日を検索する。検索部702は、例えば、記憶部700を参照して、指定の患者に対応付けられた、第1の医科とは異なる他の医科を指定の患者が受診する来院日を検索する。検索部702は、例えば、記憶部700を参照して、指定の患者に対応付けられた、医療機関に指定の患者が入院開始する来院日を検索する。
【0077】
検索部702は、具体的には、記憶部700を参照して、指定の患者に対応付けられた、第1の医科とは異なる他の医科を指定の患者が受診する来院日、および、医療機関に指定の患者が入院開始する来院日を検索してもよい。検索部702は、具体的には、記憶部700を参照して、指定の患者に対応付けられた、第1の医科を指定の患者が受診する来院日、他の医科を指定の患者が受診する来院日、および、医療機関に指定の患者が入院開始する来院日を検索してもよい。これにより、検索部702は、指定の患者の服用日数の候補を算出する基準となる来院日を検索することができ、指定の患者の服用日数の候補を算出可能にすることができる。
【0078】
検索部702は、例えば、表示指示を受け付けたことに応じて、記憶部700を参照して、指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を検索してもよい。これにより、検索部702は、入力画面の表示に際し、指定の患者の服用日数の候補を算出する基準となる来院日を検索することができ、指定の患者の服用日数の候補を算出可能にすることができる。
【0079】
検索部702は、例えば、記憶部700を参照して、所定の絞り込み条件に従って、指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を検索してもよい。絞り込み条件は、例えば、医療従事者によって設定される。絞り込み条件は、例えば、時期に関する条件である。絞り込み条件は、例えば、当日以降の来院日を検索することを示す。絞り込み条件は、例えば、翌日以降の来院日を検索することを示していてもよい。絞り込み条件は、例えば、指定の日数経過後の来院日を検索することを示していてもよい。検索部702は、具体的には、記憶部700を参照して、当日以降または翌日以降である、指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を検索してもよい。これにより、検索部702は、医療従事者の要望に沿って、来院日を検索することができる。
【0080】
絞り込み条件は、例えば、医療従事者または医科に関する条件であってもよい。絞り込み条件は、例えば、自装置を利用する医療従事者に関する来院日を検索することを示す。絞り込み条件は、例えば、自装置を利用する医療従事者とは異なる他の医療従事者に関する来院日を検索することを示していてもよい。絞り込み条件は、例えば、自装置を利用する医療従事者が所属する医科に関する来院日を検索することを示していてもよい。絞り込み条件は、例えば、自装置を利用する医療従事者が所属する医科とは異なる他の医科に関する来院日を検索することを示していてもよい。検索部702は、具体的には、記憶部700を参照して、自装置を利用する医療従事者が所属する医科に関する、指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を検索してもよい。これにより、検索部702は、医療従事者の要望に沿って、来院日を検索することができる。
【0081】
算出部703は、検索の結果、指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を発見した場合、現時点から、発見した1以上の来院日のそれぞれの来院日までの日数を算出する。算出部703は、例えば、現時点から、発見した1以上の来院日のそれぞれの来院日までの日数を、指定の患者の服用日数の候補として算出する。これにより、算出部703は、指定の患者の服用日数の候補となる日数を算出することができる。
【0082】
出力部704は、少なくともいずれかの機能部の処理結果を出力する。出力形式は、例えば、ディスプレイへの表示、プリンタへの印刷出力、ネットワークI/F303による外部装置への送信、または、メモリ302や記録媒体305などの記憶領域への記憶である。これにより、出力部704は、少なくともいずれかの機能部の処理結果を利用者に通知可能にし、情報処理装置100の利便性の向上を図ることができる。
【0083】
出力部704は、算出した1以上の候補を出力する。出力部704は、例えば、算出した1以上の候補を、利用者が参照可能に出力する。出力部704は、例えば、算出した1以上の候補を、他のコンピュータに送信してもよい。他のコンピュータは、例えば、クライアント装置201である。これにより、出力部704は、利用者が、指定の患者の服用日数の候補を参照可能にすることができ、指定の患者の服用日数を決定し易くすることができる。
【0084】
出力部704は、算出した1以上の候補を、指定の患者に対応付けられた、当該候補に対応する診察予定または入院予定を示す情報と対応付けて出力する。候補に対応する診察予定または入院予定を示す情報は、候補の算出に用いられた来院日を含む、診察予定または入院予定を示す情報である。出力部704は、例えば、算出した1以上の候補を、指定の患者に対応付けられた、当該候補に対応する診察予定または入院予定を示す情報と対応付けて、利用者が参照可能に出力する。
【0085】
出力部704は、例えば、算出した1以上の候補を、指定の患者に対応付けられた、当該候補に対応する診察予定または入院予定を示す情報と対応付けて、他のコンピュータに送信してもよい。他のコンピュータは、例えば、クライアント装置201である。これにより、出力部704は、利用者が、指定の患者の服用日数の候補を参照可能にすることができ、指定の患者の服用日数を決定し易くすることができる。出力部704は、利用者が、候補に対応する診察予定または入院予定を示す情報を参照可能にすることができ、候補の妥当性を判断し易くすることができ、指定の患者の服用日数を決定し易くすることができる。
【0086】
出力部704は、検索の結果、指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を発見しない場合、指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を発見しないことを示す通知を出力する。出力部704は、例えば、指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を発見しないことを示す通知を、利用者が参照可能に出力する。
【0087】
出力部704は、例えば、指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を発見しないことを示す通知を、他のコンピュータに送信してもよい。他のコンピュータは、例えば、クライアント装置201である。これにより、出力部704は、利用者が、指定の患者の来院日がないことを把握可能にすることができ、指定の患者の服用日数を決定し易くすることができる。
【0088】
出力部704は、指定の患者の服用日数の入力欄を含む入力画面の表示指示に応じて、入力画面を表示してもよい。出力部704は、指定の患者の服用日数の入力欄を含む入力画面の表示指示に応じて、入力画面を、他のコンピュータに表示させるよう、他のコンピュータを制御してもよい。これにより、出力部704は、医療従事者が、指定の患者の服用日数を入力し易くすることができる。
【0089】
出力部704は、入力画面と対応付けて、算出した1以上の候補を出力してもよい。出力部704は、例えば、入力画面と対応付けて、算出した1以上の候補を表示してもよい。出力部704は、例えば、入力画面と対応付けて、算出した1以上の候補を、他のコンピュータに表示させるよう、他のコンピュータを制御してもよい。出力部704は、具体的には、入力画面に対する所定の操作入力に応じて、算出した1以上の候補を、他のコンピュータに表示させるよう、他のコンピュータを制御してもよい。これにより、出力部704は、医療従事者が、指定の患者の服用日数を入力し易くすることができる。
【0090】
出力部704は、入力画面と対応付けて、算出した1以上の候補と、当該候補に対応する診察予定または入院予定を示す情報とを出力してもよい。出力部704は、例えば、入力画面と対応付けて、算出した1以上の候補と、当該候補に対応する診察予定または入院予定を示す情報とを表示してもよい。
【0091】
出力部704は、例えば、入力画面と対応付けて、算出した1以上の候補と、当該候補に対応する診察予定または入院予定を示す情報とを、他のコンピュータに表示させるよう、他のコンピュータを制御してもよい。出力部704は、具体的には、入力画面に対する所定の操作入力に応じて、算出した1以上の候補と、当該候補に対応する診察予定または入院予定を示す情報とを、他のコンピュータに表示させるよう、他のコンピュータを制御してもよい。これにより、出力部704は、医療従事者が、指定の患者の服用日数を入力し易くすることができる。
【0092】
出力部704は、例えば、複数の医科に含まれるいずれかの医科の選択を受け付け、算出した1以上の来院日のそれぞれの来院日までの日数のうち、選択を受け付けた医科に関する日数を、指定の患者が薬を服用する日数の候補として出力してもよい。これにより、出力部704は、医療従事者の要望に沿って、指定の患者の服用日数の候補を出力することができる。
【0093】
出力部704は、例えば、医療従事者の選択を受け付け、算出した1以上の来院日のそれぞれの来院日までの日数のうち、選択を受け付けた医療従事者に関する日数を、指定の患者が薬を服用する日数の候補として出力してもよい。これにより、出力部704は、医療従事者の要望に沿って、指定の患者の服用日数の候補を出力することができる。
【0094】
設定部705は、出力部704で出力したいずれかの候補の選択を受け付ける。設定部705は、例えば、利用者の操作入力に基づき、いずれかの候補の選択を受け付ける。設定部705は、例えば、いずれかの候補を選択する指示を、他のコンピュータから受信することにより、いずれかの候補の選択を受け付けてもよい。他のコンピュータは、例えば、クライアント装置201である。これにより、設定部705は、いずれの候補を、指定の患者の服用日数に設定するのかを特定することができる。
【0095】
設定部705は、例えば、選択を受け付けたいずれかの候補を、指定の患者の服用日数に設定する。設定部705は、例えば、選択を受け付けたいずれかの候補を、表示する入力画面の入力欄に設定してもよい。これにより、設定部705は、医療従事者が、指定の患者の服用日数を設定し易くすることができる。
【0096】
ここでは、情報処理装置100が、取得部701と、検索部702と、算出部703と、出力部704と、設定部705とを含む場合について説明したが、これに限らない。例えば、情報処理装置100が、いずれかの機能部を含まない場合があってもよい。具体的には、設定部705が、情報処理装置100ではなく、他のコンピュータに含まれる場合があってもよい。
【0097】
(情報処理装置100の動作例)
次に、
図8~
図14を用いて、情報処理装置100の動作例について説明する。説明の簡略化のため、
図8~
図14の例では、情報処理装置100が、クライアント装置201としても動作する場合について説明する。まず、例えば、
図8を用いて、情報処理装置100が、外来の患者の服用日数の候補を提示する一例について説明する。
【0098】
図8は、外来の患者の服用日数の候補を提示する一例を示す説明図である。
図8において、患者は、外来として、医療機関の第1の医科を受診したとする。患者は、例えば、患者ID「001」によって識別される。第1の医科は、例えば、内科である。
【0099】
第1の医科に所属する医師Aは、患者を診察し、患者の状態に合わせて、患者に薬を処方しようとする。この際、情報処理装置100は、医師Aの操作入力に基づき、処方指示画面800を表示する。処方指示画面800は、外来の患者に薬を処方し、外来の患者の処方箋を作成するための画面である。
【0100】
処方指示画面800は、例えば、処方する薬を選択するための「薬品」の欄、および、薬の用法を選択するための「用法」の欄などを含んでいてもよい。便宜上、
図8の例では、「薬品」の欄の表示内容、および、「用法」の欄の表示内容は、図示を省略する。処方指示画面800は、例えば、患者の身長および体重などの基本情報を確認するための「患者情報」の欄を含んでいてもよい。便宜上、
図8の例では、「患者情報」の欄の表示内容は、図示を省略する。
【0101】
処方指示画面800は、薬の服用日数を設定する入力欄801を含む。入力欄801は、例えば、医師Aの操作入力に応じて、「薬品」の欄から選択された薬と、「用法」の欄から選択された用法との組み合わせを設定する「選択薬品」の欄を含む。入力欄801は、例えば、「選択薬品」の欄が示す薬の1日分の量と、服用日数とを設定する「数量」の欄を含む。入力欄801は、例えば、「数量」の欄に設定された値の単位を設定する「単位」の欄を含む。
【0102】
処方指示画面800は、それぞれの「選択薬品」の欄に対応する「数量」の欄における服用日数の値を、一括で設定するための「日数一括変更」のボタン802を含む。処方指示画面800は、それぞれの「数量」の欄に対応付けて、当該「数量」の欄における服用日数の値を個別に設定するための「変更」のボタン803を含む。
【0103】
情報処理装置100は、医師Aの操作入力に基づき、ボタン802またはボタン803がクリックされたことを検出する。情報処理装置100は、ボタン802またはボタン803がクリックされたことに応じて、診察予定情報管理テーブル400から、患者の患者ID「001」に対応する診察予定情報を検索する。情報処理装置100は、ボタン802またはボタン803がクリックされたことに応じて、入院予定情報管理テーブル500から、患者の患者ID「001」に対応する入院予定情報を検索する。
【0104】
情報処理装置100は、1以上の診察予定情報を発見した場合、当日からそれぞれの診察予定情報が示す来院日までの日数を、服用日数の候補として算出し、当該診察予定情報に対応付けて記憶する。情報処理装置100は、1以上の入院予定情報を発見した場合、当日からそれぞれの入院予定情報が示す来院日までの日数を、服用日数の候補として算出し、当該入院予定情報に対応付けて記憶する。
【0105】
情報処理装置100は、処方指示画面800に対応付けて、数量入力画面810と、服用日数選択画面820とを表示する。情報処理装置100は、例えば、処方指示画面800の隣に、数量入力画面810と、服用日数選択画面820とを表示する。数量入力画面810は、服用日数の値を入力する入力欄を含む。情報処理装置100は、算出したそれぞれの候補と、当該候補に対応する診察予定情報または入院予定情報とを対応付けて、服用日数選択画面820に表示する。
【0106】
これにより、情報処理装置100は、医師A以外が決定した第1の医科を患者が受診する来院日を含む診察予定情報、または、第1の医科とは異なる他の医科を患者が受診する来院日を含む診察予定情報などを、医師Aが参照可能にすることができる。情報処理装置100は、患者が入院開始する来院日を含む入院予定情報などを、医師Aが参照可能にすることができる。情報処理装置100は、それぞれの来院日に対応する服用日数の候補を、医師Aが参照可能にすることができる。
【0107】
このため、情報処理装置100は、医師Aが、外来の患者の服用日数を決定するにあたって、診察予定情報および入院予定情報などを参照して、患者の服用日数の候補の妥当性を適切に判断し易くすることができ、患者の服用日数を決定し易くすることができる。次に、例えば、
図9を用いて、情報処理装置100が、外来の患者の服用日数の候補を提示しない一例について説明する。
【0108】
図9は、外来の患者の服用日数の候補を提示しない一例を示す説明図である。
図9において、情報処理装置100は、
図8の例と同様に、医師Aの操作入力に基づき、処方指示画面800を表示したとする。
【0109】
情報処理装置100は、医師Aの操作入力に基づき、ボタン802またはボタン803がクリックされたことを検出する。情報処理装置100は、ボタン802またはボタン803がクリックされたことに応じて、診察予定情報管理テーブル400から、患者の患者ID「001」に対応する診察予定情報を検索する。情報処理装置100は、ボタン802またはボタン803がクリックされたことに応じて、入院予定情報管理テーブル500から、患者の患者ID「001」に対応する入院予定情報を検索する。
【0110】
図9の例では、情報処理装置100は、診察予定情報および入院予定情報を発見しなかったとする。情報処理装置100は、処方指示画面800に対応付けて、数量入力画面910と、服用日数選択画面920とを表示する。情報処理装置100は、例えば、処方指示画面800の隣に、数量入力画面910と、服用日数選択画面920とを表示する。数量入力画面910は、服用日数の値を入力する入力欄を含む。情報処理装置100は、診察予定情報および入院予定情報を発見しなかったため、患者の未来の来院日が存在しないことを示すメッセージを、服用日数選択画面920に表示する。
【0111】
これにより、情報処理装置100は、患者の未来の来院日が存在しないことを、医師Aが参照可能にすることができる。このため、情報処理装置100は、医師Aが、外来の患者の服用日数を決定するにあたって、患者の未来の来院日が存在しないことを考慮して、患者の服用日数を決定し易くすることができる。次に、例えば、
図10を用いて、情報処理装置100が、退院時の患者の服用日数の候補を提示する一例について説明する。
【0112】
図10は、退院時の患者の服用日数の候補を提示する一例を示す説明図である。
図10において、患者は、医療機関を退院するとする。患者は、例えば、患者ID「001」によって識別される。第1の医科に所属する医師Aは、患者の退院にあたって、患者に薬を処方しようとする。
【0113】
この際、情報処理装置100は、医師Aの操作入力に基づき、処方指示画面1000を表示する。処方指示画面1000は、退院時の患者に薬を処方し、退院時の患者の処方箋を作成するための画面である。処方指示画面1000は、具体的には、処方指示画面800と同様の画面である。
【0114】
処方指示画面1000は、例えば、処方する薬を選択するための「薬品」の欄、および、薬の用法を選択するための「用法」の欄などを含んでいてもよい。便宜上、
図10の例では、「薬品」の欄の表示内容、および、「用法」の欄の表示内容は、図示を省略する。処方指示画面1000は、例えば、患者の身長および体重などの基本情報を確認するための「患者情報」の欄を含んでいてもよい。便宜上、
図10の例では、「患者情報」の欄の表示内容は、図示を省略する。
【0115】
処方指示画面1000は、薬の服用日数を設定する入力欄1001を含む。入力欄1001は、例えば、医師Aの操作入力に応じて、「薬品」の欄から選択された薬と、「用法」の欄から選択された用法との組み合わせを設定する「選択薬品」の欄を含む。入力欄1001は、例えば、「選択薬品」の欄が示す薬の1日分の量と、服用日数とを設定する「数量」の欄を含む。入力欄1001は、例えば、「数量」の欄に設定された値の単位を設定する「単位」の欄を含む。
【0116】
処方指示画面1000は、それぞれの「選択薬品」の欄に対応する「数量」の欄における服用日数の値を、一括で設定するための「日数一括変更」のボタン1002を含む。処方指示画面1000は、それぞれの「数量」の欄に対応付けて、当該「数量」の欄における服用日数の値を個別に設定するための「変更」のボタン1003を含む。
【0117】
情報処理装置100は、医師Aの操作入力に基づき、ボタン1002またはボタン1003がクリックされたことを検出する。情報処理装置100は、ボタン1002またはボタン1003がクリックされたことに応じて、診察予定情報管理テーブル400から、患者の患者ID「001」に対応する診察予定情報を検索する。情報処理装置100は、ボタン1002またはボタン1003がクリックされたことに応じて、入院予定情報管理テーブル500から、患者の患者ID「001」に対応する入院予定情報を検索する。
【0118】
情報処理装置100は、1以上の診察予定情報を発見した場合、当日からそれぞれの診察予定情報が示す来院日までの日数を、服用日数の候補として算出し、当該診察予定情報に対応付けて記憶する。情報処理装置100は、1以上の入院予定情報を発見した場合、当日からそれぞれの入院予定情報が示す来院日までの日数を、服用日数の候補として算出し、当該入院予定情報に対応付けて記憶する。
【0119】
情報処理装置100は、処方指示画面1000に対応付けて、数量入力画面1010と、服用日数選択画面1020とを表示する。情報処理装置100は、例えば、処方指示画面1000の隣に、数量入力画面1010と、服用日数選択画面1020とを表示する。数量入力画面1010は、服用日数の値を入力する入力欄を含む。情報処理装置100は、算出したそれぞれの候補と、当該候補に対応する診察予定情報または入院予定情報とを対応付けて、服用日数選択画面1020に表示する。
【0120】
これにより、情報処理装置100は、医師A以外が決定した第1の医科を患者が受診する来院日を含む診察予定情報、または、第1の医科とは異なる他の医科を患者が受診する来院日を含む診察予定情報などを、医師Aが参照可能にすることができる。情報処理装置100は、患者が入院開始する来院日を含む入院予定情報などを、医師Aが参照可能にすることができる。情報処理装置100は、それぞれの来院日に対応する服用日数の候補を、医師Aが参照可能にすることができる。
【0121】
このため、情報処理装置100は、医師Aが、退院時の患者の服用日数を決定するにあたって、診察予定情報および入院予定情報などを参照して、患者の服用日数の候補の妥当性を適切に判断し易くすることができ、患者の服用日数を決定し易くすることができる。次に、
図11を用いて、情報処理装置100が、退院時の患者の服用日数の候補を提示しない一例について説明する。
【0122】
図11は、退院時の患者の服用日数の候補を提示しない一例を示す説明図である。
図11において、情報処理装置100は、
図10の例と同様に、医師Aの操作入力に基づき、処方指示画面1000を表示したとする。
【0123】
情報処理装置100は、医師Aの操作入力に基づき、ボタン1002またはボタン1003がクリックされたことを検出する。情報処理装置100は、ボタン1002またはボタン1003がクリックされたことに応じて、診察予定情報管理テーブル400から、患者の患者ID「001」に対応する診察予定情報を検索する。情報処理装置100は、ボタン1002またはボタン1003がクリックされたことに応じて、入院予定情報管理テーブル500から、患者の患者ID「001」に対応する入院予定情報を検索する。
【0124】
図11の例では、情報処理装置100は、診察予定情報および入院予定情報を発見しなかったとする。情報処理装置100は、処方指示画面1000に対応付けて、数量入力画面1110と、服用日数選択画面1120とを表示する。情報処理装置100は、例えば、処方指示画面1000の隣に、数量入力画面1110と、服用日数選択画面1120とを表示する。数量入力画面1110は、服用日数の値を入力する入力欄を含む。情報処理装置100は、診察予定情報および入院予定情報を発見しなかったため、患者の未来の来院日が存在しないことを示すメッセージを、服用日数選択画面1120に表示する。
【0125】
これにより、情報処理装置100は、患者の未来の来院日が存在しないことを、医師Aが参照可能にすることができる。このため、情報処理装置100は、医師Aが、退院時の患者の服用日数を決定するにあたって、患者の未来の来院日が存在しないことを考慮して、患者の服用日数を決定し易くすることができる。次に、
図12を用いて、情報処理装置100が、候補の選択を受け付ける一例について説明する。
【0126】
図12は、候補の選択を受け付ける一例を示す説明図である。
図12において、情報処理装置100は、処方指示画面800に対応付けて、数量入力画面810と、服用日数選択画面820とを表示した後であるとする。情報処理装置100は、医師Aの操作入力に基づき、服用日数選択画面820における、候補と、当該候補に対応する診察予定情報または入院予定情報とを示す選択欄1201がクリックされたことを検出する。
【0127】
情報処理装置100は、選択欄1201がクリックされたことを検出すると、選択欄1201にある候補の選択を受け付ける。情報処理装置100は、選択を受け付けた候補を、数量入力画面810における、服用日数の入力欄1202に設定する。これにより、情報処理装置100は、医師Aが、服用日数の入力欄1202に、服用日数の値を設定する際にかかる作業負担の低減化を図ることができる。次に、
図13を用いて、情報処理装置100が、候補の選択を受け付ける別の例について説明する。
【0128】
図13は、候補の選択を受け付ける別の例を示す説明図である。
図13において、情報処理装置100は、処方指示画面800に対応付けて、数量入力画面810と、服用日数選択画面820とを表示した後であるとする。情報処理装置100は、医師Aの操作入力に基づき、服用日数選択画面820における、候補と、当該候補に対応する診察予定情報または入院予定情報とを示す選択欄1301がクリックされたことを検出する。
【0129】
情報処理装置100は、選択欄1301がクリックされたことを検出すると、選択欄1301にある候補の選択を受け付ける。情報処理装置100は、選択を受け付けた候補を、入力欄801のうちの「数量」の欄に設定する。情報処理装置100は、具体的には、選択を受け付けた候補を、入力欄801のうちの「数量」の欄における服用日数の部分1302に設定する。これにより、情報処理装置100は、医師Aが、入力欄801のうちの「数量」の欄に、服用日数の値を設定する際にかかる作業負担の低減化を図ることができる。
【0130】
ここでは、情報処理装置100が、処方指示画面800に対応付けて、数量入力画面810と、服用日数選択画面820とを表示した場合について説明したが、これに限らない。例えば、情報処理装置100が、処方指示画面1000に対応付けて、数量入力画面1010と、服用日数選択画面1020とを表示した場合についても、
図12または
図13と同様に、候補の選択を受け付けることになる。次に、
図14を用いて、服用日数選択画面820の表示内容のバリエーションの一例について説明する。
【0131】
図14は、服用日数選択画面820の表示内容のバリエーションの一例を示す説明図である。
図14において、情報処理装置100は、例えば、医師Aの操作入力に基づき、服用日数選択画面820において、「自科のみ」および「本人のみ」のチェックボックスがチェックされていなければ、服用日数選択画面820に、表示内容1401を表示する。表示内容1401は、算出したすべての候補と、当該候補に対応する診察予定情報または入院予定情報との組み合わせを含む。これにより、情報処理装置100は、医師Aが、服用日数選択画面820を参照して、患者のすべての来院日を考慮して、患者の服用日数を決定し易くすることができる。
【0132】
情報処理装置100は、例えば、医師Aの操作入力に基づき、服用日数選択画面820において、「自科のみ」のチェックボックス1421だけがチェックされていれば、服用日数選択画面820に、表示内容1402を表示する。表示内容1402は、算出した候補のうち、医師Aが所属する第1の医科に関する診察予定情報または入院予定情報のいずれかの情報と、当該情報に対応する候補との組み合わせを含む。
【0133】
情報処理装置100は、例えば、算出した候補のうち、医師Aが所属する第1の医科に関する診察予定情報または入院予定情報に対応する候補を抽出する。情報処理装置100は、例えば、抽出した候補と、当該候補に対応する診察予定情報または入院予定情報との組み合わせを含む表示内容1402を生成し、服用日数選択画面820に表示する。これにより、情報処理装置100は、医師Aが、服用日数選択画面820を参照して、第1の医科に関する患者の来院日を考慮して、患者の服用日数を決定し易くすることができる。
【0134】
ここでは、情報処理装置100が、算出した候補のうち、医師Aが所属する第1の医科に関する診察予定情報または入院予定情報に対応する候補を抽出する場合について説明したが、これに限らない。例えば、情報処理装置100が、医師Aが所属する第1の医科とは異なる他の医科の選択を受け付け、選択された他の医科に関する診察予定情報または入院予定情報に対応する候補を抽出する場合があってもよい。
【0135】
情報処理装置100は、例えば、医師Aの操作入力に基づき、服用日数選択画面820において、「本人のみ」のチェックボックス1431だけがチェックされていれば、服用日数選択画面820に、表示内容1403を表示する。表示内容1403は、算出した候補のうち、医師Aに関する診察予定情報または入院予定情報のいずれかの情報と、当該情報に対応する候補との組み合わせを含む。
【0136】
情報処理装置100は、例えば、算出した候補のうち、医師Aに関する診察予定情報または入院予定情報に対応する候補を抽出する。情報処理装置100は、例えば、抽出した候補と、当該候補に対応する診察予定情報または入院予定情報との組み合わせを含む表示内容1403を生成し、服用日数選択画面820に表示する。これにより、情報処理装置100は、医師Aが、服用日数選択画面820を参照して、第1の医科に関する患者の来院日を考慮して、患者の服用日数を決定し易くすることができる。
【0137】
ここでは、情報処理装置100が、算出した候補のうち、医師Aに関する診察予定情報または入院予定情報に対応する候補を抽出する場合について説明したが、これに限らない。例えば、情報処理装置100が、医師Aとは異なる他の医師の選択を受け付け、選択された他の医師に関する診察予定情報または入院予定情報に対応する候補を抽出する場合があってもよい。
【0138】
(全体処理手順)
次に、
図15を用いて、情報処理装置100が実行する、全体処理手順の一例について説明する。全体処理は、例えば、
図3に示したCPU301と、メモリ302や記録媒体305などの記憶領域と、ネットワークI/F303とによって実現される。
【0139】
図15は、全体処理手順の一例を示すフローチャートである。
図15において、情報処理装置100は、指定の患者に薬を処方するための処方指示画面の表示依頼を受け付ける(ステップS1501)。そして、情報処理装置100は、指定の患者の服用日数を設定するボタンのクリックを検出する(ステップS1502)。
【0140】
次に、情報処理装置100は、診察予定情報管理テーブル400と、入院予定情報管理テーブル500とを参照して、指定の患者に対応するレコードが存在するか否かを判定する(ステップS1503)。ここで、レコードが存在しない場合(ステップS1503:No)、情報処理装置100は、ステップS1504の処理に移行する。一方で、レコードが存在する場合(ステップS1503:Yes)、情報処理装置100は、ステップS1505の処理に移行する。
【0141】
ステップS1504では、情報処理装置100は、指定の患者の来院予定がないことを示すメッセージを表示する(ステップS1504)。そして、情報処理装置100は、全体処理を終了する。
【0142】
ステップS1505では、情報処理装置100は、指定の患者に対応するレコードに基づいて、当日から、指定の患者のそれぞれの来院日までの日数の一覧を表示する(ステップS1505)。
【0143】
次に、情報処理装置100は、一覧のいずれかの日数の選択を受け付ける(ステップS1506)。そして、情報処理装置100は、選択された日数を、指定の患者の服用日数に設定する(ステップS1507)。その後、情報処理装置100は、全体処理を終了する。これにより、情報処理装置100は、指定の患者の服用日数を設定し易くすることができる。全体処理は、例えば、情報処理装置100とクライアント装置201とが協働して実行する場合があってもよい。
【0144】
以上説明したように、情報処理装置100によれば、医療機関の複数の医科のうち第1の医科を受診した患者の指定を受け付けることができる。情報処理装置100によれば、患者に対応付けて、複数の医科のうち第1の医科とは異なる他の医科を当該患者が受診する来院日、および、医療機関に当該患者が入院開始する来院日の少なくともいずれかの来院日を記憶する記憶部を有することができる。情報処理装置100によれば、記憶部を参照して、指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を検索することができる。情報処理装置100によれば、検索の結果、指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を発見した場合、現時点から、発見した1以上の来院日のそれぞれの来院日までの日数を算出することができる。情報処理装置100によれば、算出した1以上の来院日のそれぞれの来院日までの日数を、指定の患者の服用日数の候補として出力することができる。これにより、情報処理装置100は、第1の医科に所属する医療従事者が、他の医科を指定の患者が受診する来院日、または、医療機関に指定の患者が入院開始する来院日を考慮した、指定の患者の服用日数の候補を参照可能にすることができる。このため、情報処理装置100は、第1の医科に所属する医療従事者が、指定の患者の服用日数を決定し易くすることができる。
【0145】
情報処理装置100によれば、記憶部は、患者に対応付けて、第1の医科を当該患者が受診する来院日、他の医科を当該患者が受診する来院日、および、医療機関に当該患者が入院開始する来院日の少なくともいずれかの来院日を記憶することができる。これにより、情報処理装置100は、第1の医科に所属する医療従事者が、当該医療従事者以外が決定した第1の医科を指定の患者が受診する来院日を考慮した、指定の患者の服用日数の候補を参照可能にすることができる。このため、情報処理装置100は、第1の医科に所属する医療従事者が、指定の患者の服用日数を決定し易くすることができる。
【0146】
情報処理装置100によれば、記憶部に、患者に対応付けて、第1の医科を当該患者が受診する来院日を含む診察予定を示す第1情報を記憶することができる。情報処理装置100によれば、記憶部に、患者に対応付けて、他の医科を当該患者が受診する来院日を含む診察予定を示す第2情報を記憶することができる。情報処理装置100によれば、記憶部に、患者に対応付けて、医療機関に当該患者が入院開始する来院日を含む入院予定を示す第3情報を記憶することができる。情報処理装置100によれば、算出した1以上の来院日のそれぞれの来院日までの日数を、指定の患者に対応付けられた、当該来院日を含む診察予定または入院予定を示す情報と対応付けて出力することができる。これにより、情報処理装置100は、第1の医科に所属する医療従事者が、診察予定または入院予定を示す情報を参照可能にすることができる。このため、情報処理装置100は、第1の医科に所属する医療従事者が、指定の患者の服用日数を決定し易くすることができる。
【0147】
情報処理装置100によれば、出力した1以上の来院日のいずれかの来院日までの日数の選択を受け付けることができる。情報処理装置100によれば、選択を受け付けたいずれかの来院日までの日数を、指定の患者の服用日数に設定することができる。これにより、情報処理装置100は、第1の医科に所属する医療従事者が、指定の患者の服用日数を設定する際にかかる作業負担の低減化を図ることができる。
【0148】
情報処理装置100によれば、指定の患者の服用日数の入力欄を含む入力画面の表示指示を受け付けることができる。情報処理装置100によれば、表示指示を受け付けたことに応じて、記憶部を参照して、指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を検索することができる。情報処理装置100によれば、選択を受け付けたいずれかの来院日までの日数を、入力欄に設定することができる。これにより、情報処理装置100は、第1の医科に所属する医療従事者が、指定の患者の服用日数を設定する際にかかる作業負担の低減化を図ることができる。
【0149】
情報処理装置100によれば、検索の結果、指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を発見しない場合、指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を発見しないことを示す通知を出力することができる。これにより、情報処理装置100は、第1の医科に所属する医療従事者が、指定の患者の未来の来院日がないことを参照可能にすることができ、指定の患者の服用日数を決定し易くすることができる。
【0150】
情報処理装置100によれば、患者を診察した第1の医科に所属する第1医療従事者によって発行され、第1の医科、第1の医科を当該患者が受診する来院日、および、第1医療従事者を特定可能に示す第1情報を、記憶部に記憶することができる。情報処理装置100によれば、患者を診察した他の医科に所属する第2医療従事者によって発行され、他の医科、他の医科を患者が受診する来院日、および、第2医療従事者を特定可能に示す第2情報を、記憶部に記憶することができる。情報処理装置100によれば、医療機関に入院した患者を担当する医科に所属する第3医療従事者によって発行され、当該医科、医療機関に患者が入院開始する来院日、および、第3医療従事者を特定可能に示す第3情報を、記憶部に記憶することができる。これにより、情報処理装置100は、第1の医科に所属する医療従事者が、候補に対応する医科、および、医療従事者などを参照可能にすることができ、指定の患者の服用日数を決定し易くすることができる。
【0151】
情報処理装置100によれば、複数の医科に含まれる医科の選択を受け付けることができる。情報処理装置100によれば、算出した1以上の来院日のそれぞれの来院日までの日数のうち、選択を受け付けた医科に関する日数を、指定の患者が薬を服用する日数の候補として出力することができる。これにより、情報処理装置100は、第1の医科に所属する医療従事者が、1以上の候補のうち、選択された医科に関する候補に絞って参照可能にすることができ、指定の患者の服用日数を決定し易くすることができる。
【0152】
なお、本実施の形態で説明した情報処理方法は、予め用意されたプログラムをPCやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。本実施の形態で説明した情報処理プログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。記録媒体は、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)-ROM、MO(Magneto Optical disc)、DVD(Digital Versatile Disc)などである。また、本実施の形態で説明した情報処理プログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布してもよい。
【0153】
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0154】
(付記1)医療機関の複数の医科のいずれかの医科を受診した患者の指定を受け付け、
患者に対応付けて、前記複数の医科のうち前記いずれかの医科とは異なる他の医科を当該患者が受診する来院日、および、前記医療機関に当該患者が入院開始する来院日の少なくともいずれかの来院日を記憶する記憶部を参照して、前記指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を検索し、
前記検索の結果、前記指定の患者に対応付けられた前記1以上の来院日を発見した場合、現時点から、発見した前記1以上の来院日のそれぞれの来院日までの日数を算出し、
算出した前記1以上の来院日のそれぞれの来院日までの日数を、前記指定の患者が薬を服用する日数の候補として出力する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【0155】
(付記2)前記記憶部は、患者に対応付けて、前記いずれかの医科を当該患者が受診する来院日、前記他の医科を当該患者が受診する来院日、および、前記医療機関に当該患者が入院開始する来院日の少なくともいずれかの来院日を記憶する、ことを特徴とする付記1に記載の情報処理プログラム。
【0156】
(付記3)前記記憶部は、患者に対応付けて、前記いずれかの医科を当該患者が受診する来院日を含む診察予定を示す第1情報、前記他の医科を当該患者が受診する来院日を含む診察予定を示す第2情報、および、前記医療機関に当該患者が入院開始する来院日を含む入院予定を示す第3情報の少なくともいずれかの情報を記憶し、
前記出力する処理は、
算出した前記1以上の来院日のそれぞれの来院日までの日数を、前記指定の患者に対応付けられた、当該来院日を含む診察予定または入院予定を示す情報と対応付けて出力する、ことを特徴とする付記2に記載の情報処理プログラム。
【0157】
(付記4)出力した前記1以上の来院日のいずれかの来院日までの日数の選択を受け付け、
前記選択を受け付けた前記いずれかの来院日までの日数を、前記指定の患者が薬を服用する日数に設定する、
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記1~3のいずれか一つに記載の情報処理プログラム。
【0158】
(付記5)前記指定の患者が薬を服用する日数の入力欄を含む入力画面の表示指示を受け付ける、
処理を前記コンピュータに実行させ、
前記検索する処理は、
前記表示指示を受け付けたことに応じて、前記記憶部を参照して、前記指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を検索し、
前記設定する処理は、
前記選択を受け付けた前記いずれかの来院日までの日数を、前記入力欄に設定する、ことを特徴とする付記4に記載の情報処理プログラム。
【0159】
(付記6)前記出力する処理は、
前記検索の結果、前記指定の患者に対応付けられた前記1以上の来院日を発見しない場合、前記指定の患者に対応付けられた前記1以上の来院日を発見しないことを示す通知を出力する、ことを特徴とする付記1~3のいずれか一つに記載の情報処理プログラム。
【0160】
(付記7)前記第1情報は、患者を診察した前記いずれかの医科に所属する第1医療従事者によって発行され、前記いずれかの医科、前記いずれかの医科を当該患者が受診する来院日、および、前記第1医療従事者を特定可能に示す情報であって、
前記第2情報は、患者を診察した前記他の医科に所属する第2医療従事者によって発行され、前記他の医科、前記他の医科を患者が受診する来院日、および、前記第2医療従事者を特定可能に示す情報であって、
前記第3情報は、前記複数の医科のうち、前記医療機関に入院した患者を担当する医科に所属する第3医療従事者によって発行され、当該医科、前記医療機関に患者が入院開始する来院日、および、前記第3医療従事者を特定可能に示す情報である、ことを特徴とする付記3に記載の情報処理プログラム。
【0161】
(付記8)前記複数の医科に含まれる医科の選択を受け付ける、
処理を前記コンピュータに実行させ、
前記出力する処理は、
算出した前記1以上の来院日のそれぞれの来院日までの日数のうち、前記選択を受け付けた医科に関する日数を、前記指定の患者が薬を服用する日数の候補として出力する、ことを特徴とする付記1~3のいずれか一つに記載の情報処理プログラム。
【0162】
(付記9)医療機関の複数の医科のいずれかの医科を受診した患者の指定を受け付け、
患者に対応付けて、前記複数の医科のうち前記いずれかの医科とは異なる他の医科を当該患者が受診する来院日、および、前記医療機関に当該患者が入院開始する来院日の少なくともいずれかの来院日を記憶する記憶部を参照して、前記指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を検索し、
前記検索の結果、前記指定の患者に対応付けられた前記1以上の来院日を発見した場合、現時点から、発見した前記1以上の来院日のそれぞれの来院日までの日数を算出し、
算出した前記1以上の来院日のそれぞれの来院日までの日数を、前記指定の患者が薬を服用する日数の候補として出力する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
【0163】
(付記10)医療機関の複数の医科のいずれかの医科を受診した患者の指定を受け付け、
患者に対応付けて、前記複数の医科のうち前記いずれかの医科とは異なる他の医科を当該患者が受診する来院日、および、前記医療機関に当該患者が入院開始する来院日の少なくともいずれかの来院日を記憶する記憶部を参照して、前記指定の患者に対応付けられた1以上の来院日を検索し、
前記検索の結果、前記指定の患者に対応付けられた前記1以上の来院日を発見した場合、現時点から、発見した前記1以上の来院日のそれぞれの来院日までの日数を算出し、
算出した前記1以上の来院日のそれぞれの来院日までの日数を、前記指定の患者が薬を服用する日数の候補として出力する、
制御部を有することを特徴とする情報処理装置。
【符号の説明】
【0164】
100 情報処理装置
101,700 記憶部
110 医療機関
111 第1の医科
112 他の医科
113 事務課
121 第1の医師
200 情報処理システム
201 クライアント装置
210 ネットワーク
300,600 バス
301,601 CPU
302,602 メモリ
303,603 ネットワークI/F
304,604 記録媒体I/F
305,605 記録媒体
400 診察予定情報管理テーブル
500 入院予定情報管理テーブル
606 ディスプレイ
607 入力装置
701 取得部
702 検索部
703 算出部
704 出力部
705 設定部
800,1000 処方指示画面
801,1001,1202 入力欄
802,803,1002,1003 ボタン
810,910,1010,1110 数量入力画面
820,920,1020,1120 服用日数選択画面
1201,1301 選択欄
1302 部分
1401~1403 表示内容
1421,1431 チェックボックス