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特開2024-48348ベークユニット、ベークユニットの動作方法、及びフォトスピナー設備
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024048348
(43)【公開日】2024-04-08
(54)【発明の名称】ベークユニット、ベークユニットの動作方法、及びフォトスピナー設備
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/027 20060101AFI20240401BHJP
   H01L 21/683 20060101ALI20240401BHJP
【FI】
H01L21/30 567
H01L21/68 N
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023122750
(22)【出願日】2023-07-27
(31)【優先権主張番号】10-2022-0122603
(32)【優先日】2022-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】520236767
【氏名又は名称】サムス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イム、キョン テク
(72)【発明者】
【氏名】チョン、チ ユン
【テーマコード(参考)】
5F131
5F146
【Fターム(参考)】
5F131AA02
5F131BA11
5F131BA12
5F131BA13
5F131BA14
5F131BB02
5F131BB03
5F131CA32
5F131DA05
5F131DA22
5F131DA32
5F131DA33
5F131DA36
5F131DA42
5F131DB02
5F131DB03
5F131DB52
5F131DB57
5F131DB62
5F131DB72
5F131DB76
5F131DC04
5F131DC06
5F131EA04
5F131EA23
5F131EB81
5F131EB82
5F131GA14
5F131HA07
5F146KA04
5F146KA07
5F146KA10
(57)【要約】
【課題】迅速に熱処理を行うことができるベークユニット、ベークユニットの動作方法、及びフォトスピナー設備を提供する。
【解決手段】本発明は、フォトスピナー設備において基板に熱処理を行うベークユニットを提供する。前記ベークユニットは、前記基板を加熱する加熱部材と、前記基板を冷却させる冷却部材と、前記基板を搬送する基板搬送部材と、前記基板搬送部材の動作を制御する制御器と、を含む。前記基板搬送部材は、垂直方向に昇降可能に構成されたアームベースと、前記アームベースに結合されて一緒に昇降し、且つ独立して水平駆動するように構成された上アーム及び下アームと、を含む。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フォトスピナー設備において基板に熱処理を行うベークユニットであって、
前記基板を加熱する加熱部材と、
前記基板を冷却させる冷却部材と、
前記基板を搬送する基板搬送部材と、
前記基板搬送部材の動作を制御する制御器と、を含み、
前記基板搬送部材は、
垂直方向に昇降可能に構成されたアームベースと、
前記アームベースに結合されて一緒に昇降し、且つ独立して水平駆動するように構成された上アーム及び下アームと、を含む、ベークユニット。
【請求項2】
前記基板搬送部材は、前記基板搬送部材を駆動させる駆動部をさらに含む、請求項1に記載のベークユニット。
【請求項3】
前記駆動部は、
前記上アームを水平方向に沿って移動させる上アーム駆動部と、
前記下アームを水平方向に沿って移動させる下アーム駆動部と、
前記アームベースを垂直方向に沿って移動させる垂直駆動部と、を含む、請求項2に記載のベークユニット。
【請求項4】
前記上アーム駆動部及び前記下アーム駆動部は、ベースプレートにおいて前記冷却部材を中心として両側にそれぞれ設けられる、請求項3に記載のベークユニット。
【請求項5】
前記垂直駆動部は、前記アームベースを上昇又は下降させることにより、前記上アーム及び前記下アームを一緒に垂直移動させるように構成される、請求項3に記載のベークユニット。
【請求項6】
前記上アーム駆動部及び前記下アーム駆動部は、前記冷却部材が位置する第1水平位置と、前記加熱部材が位置する第2水平位置との間で往復移動するように構成される、請求項3に記載のベークユニット。
【請求項7】
基板に熱処理を行うフォトスピナー設備のベークユニットの動作方法であって、
前記ベークユニットは、
前記基板を加熱する加熱部材と、
前記基板を冷却させる冷却部材と、
前記基板を搬送する基板搬送部材と、
前記基板搬送部材の動作を制御する制御器と、を含み、
前記基板搬送部材は、
垂直方向に昇降可能に構成されたアームベースと、
前記アームベースに結合されて一緒に昇降し、独立して水平駆動するように構成された上アーム及び下アームと、を含み、
前記制御器によって実行される工程として、
前記上アームを用いて第1基板を前記加熱部材に位置させるステップと、
下アームを用いて前記第1基板を前記加熱部材から前記冷却部材に位置させるステップと、
前記上アームを用いて第2基板を前記加熱部材に位置させるステップと、を含む、ベークユニットの動作方法。
【請求項8】
前記基板搬送部材は、前記基板搬送部材を駆動させる駆動部をさらに含む、請求項7に記載のベークユニットの動作方法。
【請求項9】
前記駆動部は、
前記上アームを水平方向に沿って移動させる上アーム駆動部と、
前記下アームを水平方向に沿って移動させる下アーム駆動部と、
前記アームベースを垂直方向に沿って移動させる垂直駆動部と、を含む、請求項8に記載のベークユニットの動作方法。
【請求項10】
前記上アーム駆動部及び前記下アーム駆動部は、ベースプレートにおいて前記冷却部材を中心として両側にそれぞれ設けられる、請求項9に記載のベークユニットの動作方法。
【請求項11】
前記垂直駆動部は、前記アームベースを上昇又は下降させることにより、前記上アーム及び前記下アームを一緒に垂直移動させるように構成される、請求項9に記載のベークユニットの動作方法。
【請求項12】
前記上アーム駆動部及び前記下アーム駆動部は、前記冷却部材が位置する第1水平位置と前記加熱部材が位置する第2水平位置との間で往復移動するように構成される、請求項9に記載のベークユニットの動作方法。
【請求項13】
前記第1基板を前記加熱部材に位置させるステップは、
前記上アームに着座した前記第1基板を感知するステップと、
前記上アームを前記第1水平位置から前記第2水平位置に移動させるステップと、
前記上アームから前記加熱部材に前記第1基板を降ろすステップと、
前記上アームを前記第2水平位置から前記第1水平位置へ移動させるステップと、を含む、請求項12に記載のベークユニットの動作方法。
【請求項14】
前記下アームを用いて前記第1基板を前記加熱部材から前記冷却部材に位置させるステップは、
前記上アームに着座した前記第2基板を感知するステップと、
前記アームベースを第1垂直位置から第2垂直位置へ上昇させるステップと、
前記下アームを前記第1水平位置から前記第2水平位置へ移動させるステップと、
前記加熱部材から前記下アームに前記第1基板をピックアップするステップと、
前記下アームを前記第2水平位置から前記第1水平位置へ移動させるステップと、
前記アームベースを前記第2垂直位置から前記第1垂直位置へ下降させるステップと、を含む、請求項12に記載のベークユニットの動作方法。
【請求項15】
前記上アームを用いて前記第2基板を前記加熱部材に位置させるステップは、
前記上アームを前記第1水平位置から前記第2水平位置へ移動させるステップと、
前記上アームから前記加熱部材に前記第2基板を降ろすステップと、
前記上アームを前記第2水平位置から前記第1水平位置へ移動させるステップと、を含む、請求項12に記載のベークユニットの動作方法。
【請求項16】
前記フォトスピナー設備において前記基板を搬送するロボットハンドが、前記上アームに前記第2基板を位置させる、請求項7に記載のベークユニットの動作方法。
【請求項17】
前記ロボットハンドは、前記上アームの上部から下部へ下降して前記第2基板を前記上アームに位置させる、請求項16に記載のベークユニットの動作方法。
【請求項18】
前記ロボットハンドは、前記冷却部材に位置した前記第1基板をピックアップして前記ベークユニットの外部へ排出する、請求項16に記載のベークユニットの動作方法。
【請求項19】
前記ロボットハンドは、前記冷却部材の下部から上部へ上昇して前記第1基板をピックアップする、請求項18に記載のベークユニットの動作方法。
【請求項20】
フォトスピナー設備であって、
基板の収納された容器から前記基板を搬送するインデックスモジュールと、
前記基板に対して塗布工程及び現像工程を行い、前記基板に対する熱処理を行うベークユニットを有する処理モジュールと、
前記処理モジュールを外部の露光設備に連結するインターフェースモジュールと、を含み、
前記ベークユニットは、
前記基板を加熱する加熱部材と、
前記基板を冷却させる冷却部材と、
前記加熱部材と前記冷却部材との間で前記基板を搬送する基板搬送部材と、
前記基板搬送部材の動作を制御する制御器と、を含み、
前記基板搬送部材は、
垂直方向に昇降可能に構成されたアームベースと、
前記アームベースに結合されて一緒に昇降し、独立して水平駆動するように構成された上アーム及び下アームと、を含む、フォトスピナー設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フォトスピナー設備において基板に熱処理を行うベークユニット、ベークユニットの動作方法、及びフォトスピナー設備に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体製造工程は、電気信号を処理することが可能な半導体製品を製造する工程であって、ウェーハ(基板)上に酸化、露光、エッチング、イオン注入、蒸着などの処理工程を経てパターンを形成する処理工程(前工程)と、パターンが形成されたウェーハに対するダイシング、ダイボンディング、配線、モールディング、マーキング、テストなどの過程を経て完成品形態の半導体パッケージを製造するパッケージング工程(後工程)と、を含む。それぞれの製造工程を行うために、半導体製造工場のクリーンルーム内に各工程を行う半導体製造設備が備えられ、半導体製造設備に投入された基板に対する工程処理が行われる。特に、基板上に特定のパターンを形成するためのフォトリソグラフィー(photolithography)工程は、半導体工程の微細化において非常に重要である。
【0003】
フォトリソグラフィー工程は、塗布工程、露光工程及び現像工程に大別される。露光工程を行う露光設備(例えば、スキャナー)にフォトスピナー設備が結合され、フォトスピナー設備で露光前塗布工程及び露光後現像工程が行われる。一方、露光前又は露光後の基板に熱処理を行うベーク(bae)工程が行われる。ベーク工程では、基板に熱エネルギーを印加して基板上の現像液(Photo Resist、PR)が熱処理される。ベーク工程を行うためのベークユニットがフォトスピナー設備に備えられる。
【0004】
製造効率を増大させるために、フォトスピナー設備において単位時間当たりの基板処理量の増大が求められている。しかし、ベーク工程の場合、熱処理及び基板を冷却させるために長い時間がかかっている。このため、より迅速に基板に対する熱処理を行うことができる方法が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国特許第10-0637717号公報
【特許文献2】韓国公開特許第10-2018-0100281号公報
【特許文献3】韓国公開特許第10-1999-024866号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施形態は、迅速に熱処理を行うことができるベークユニット、ベークユニットの動作方法、及びフォトスピナー設備を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、フォトスピナー設備において基板に熱処理を行うベークユニットを提供する。前記ベークユニットは、前記基板を加熱する加熱部材と、前記基板を冷却させる冷却部材と、前記基板を搬送する基板搬送部材と、前記基板搬送部材の動作を制御する制御器と、を含む。前記基板搬送部材は、垂直方向に昇降可能に構成されたアームベースと、前記アームベースに結合されて一緒に昇降し、且つ独立して水平駆動するように構成された上アーム及び下アームと、を含む。
【0008】
本発明の実施形態によれば、前記基板搬送部材は、前記基板搬送部材を駆動させる駆動部をさらに含んでもよい。
【0009】
本発明の実施形態によれば、前記駆動部は、前記上アームを水平方向に沿って移動させる上アーム駆動部と、前記下アームを水平方向に沿って移動させる下アーム駆動部と、前記アームベースを垂直方向に沿って移動させる垂直駆動部と、を含んでもよい。
【0010】
本発明の実施形態によれば、前記上アーム駆動部及び前記下アーム駆動部は、ベースプレートにおいて前記冷却部材を中心として両側にそれぞれ設けられてもよい。
【0011】
本発明の実施形態によれば、前記垂直駆動部は、前記アームベースを上昇又は下降させることにより、前記上アーム及び前記下アームを一緒に垂直移動させるように構成されてもよい。
【0012】
本発明の実施形態によれば、前記上アーム駆動部及び前記下アーム駆動部は、前記冷却部材が位置する第1水平位置と、前記加熱部材が位置する第2水平位置との間で往復移動するように構成されてもよい。
【0013】
本発明は、基板に熱処理を行うフォトスピナー設備のベークユニットの動作方法を提供する。前記ベークユニットは、前記基板を加熱する加熱部材と、前記基板を冷却させる冷却部材と、前記基板を搬送する基板搬送部材と、前記基板搬送部材の動作を制御する制御器と、を含む。前記基板搬送部材は、垂直方向に昇降可能に構成されたアームベースと、前記アームベースに結合されて一緒に昇降し、独立して水平駆動するように構成された上アーム及び下アームと、を含む。前記ベークユニットの動作方法は、前記制御器によって実行される工程として、前記上アームを用いて第1基板を前記加熱部材に位置させるステップと、下アームを用いて前記第1基板を前記加熱部材から前記冷却部材に位置させるステップと、前記上アームを用いて第2基板を前記加熱部材に位置させるステップと、を含む。
【0014】
本発明の実施形態によれば、前記第1基板を前記加熱部材に位置させるステップは、前記上アームに着座した前記第1基板を感知するステップと、前記上アームを前記第1水平位置から前記第2水平位置に移動させるステップと、前記上アームから前記加熱部材に前記第1基板を降ろすステップと、前記上アームを前記第2水平位置から前記第1水平位置に移動させるステップと、を含んでもよい。
【0015】
本発明の実施形態によれば、前記下アームを用いて前記第1基板を前記加熱部材から前記冷却部材に位置させるステップは、前記上アームに着座した前記第2基板を感知するステップと、前記アームベースを第1垂直位置から第2垂直位置に上昇させるステップと、前記下アームを前記第1水平位置から前記第2水平位置に移動させるステップと、前記加熱部材から前記下アームに前記第1基板をピックアップするステップと、前記下アームを前記第2水平位置から前記第1水平位置に移動させるステップと、前記アームベースを前記第2垂直位置から前記第1垂直位置へ下降させるステップと、を含んでもよい。
【0016】
本発明の実施形態によれば、前記上アームを用いて前記第2基板を前記加熱部材に位置させるステップは、前記上アームを前記第1水平位置から前記第2水平位置へ移動させるステップと、前記上アームから前記加熱部材に前記第2基板を降ろすステップと、前記上アームを前記第2水平位置から前記第1水平位置へ移動させるステップと、を含んでもよい。
【0017】
本発明の実施形態によれば、前記フォトスピナー設備において前記基板を搬送するロボットハンドは、前記上アームに前記第2基板を位置させてもよい。
【0018】
本発明の実施形態によれば、前記ロボットハンドは、前記上アームの上部から下部に下降して前記第2基板を前記上アームに位置させてもよい。
【0019】
本発明の実施形態によれば、前記ロボットハンドは、前記冷却部材に位置した前記第1基板をピックアップして前記ベークユニットの外部へ排出してもよい。
【0020】
本発明の実施形態によれば、前記ロボットハンドは、前記冷却部材の下部から上部に上昇して前記第1基板をピックアップしてもよい。
【0021】
本発明によれば、基板の収納された容器から前記基板を搬送するインデックスモジュールと、前記基板に対して塗布工程及び現像工程を行い、前記基板に対する熱処理を行うベークユニットを有する処理モジュールと、前記処理モジュールを外部の露光設備に連結するインターフェースモジュールと、を含む、フォトスピナー設備が提供される。
【0022】
前記ベークユニットは、前記基板を加熱する加熱部材と、前記基板を冷却させる冷却部材と、前記加熱部材と前記冷却部材との間で前記基板を搬送する基板搬送部材と、前記基板搬送部材の動作を制御する制御器と、を含む。前記基板搬送部材は、垂直方向に昇降可能に構成されたアームベースと、前記アームベースに結合されて一緒に昇降し、独立して水平駆動するように構成された上アーム及び下アームと、を含んでもよい。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、ベークユニットにおいて基板を搬送する上アーム及び下アームが一緒に昇降し、且つ独立して水平駆動するように構成されることにより、1つのベークユニットにおいて2枚の基板のそれぞれに対する加熱及び冷却が同時に行われることができ、それにより、より迅速に熱処理工程が行われることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明が適用できるフォトスピナー設備の外観を概略的に示す。
図2】フォトスピナー設備の概略的なレイアウトを示す。
図3】フォトスピナー設備の塗布ブロックを示す。
図4】上方から見たベークユニットを示す。
図5】ベークユニットの斜視図である。
図6】側面から見たベークユニットを示す。
図7】ベークユニットにおいて基板を搬送する基板搬送部材を示す。
図8】搬送ロボットのロボットハンドから上アームに基板を降ろす過程を説明するための図である。
図9】冷却部材から搬送ロボットのロボットハンドに基板をピックアップする過程を説明するための図である。
図10】本発明によるベークユニットの動作方法を説明するためのフローチャートである。
図11】本発明によるベークユニットの動作方法を説明するためのフローチャートである。
図12】本発明によるベークユニットの動作方法を説明するためのフローチャートである。
図13】本発明によるベークユニットの動作方法を説明するためのフローチャートである。
図14】本発明によるベークユニットの動作を説明するための図である。
図15】本発明によるベークユニットの動作を説明するための図である。
図16】本発明によるベークユニットの動作を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施し得るように詳細に説明する。本発明は、種々の異なる形態で実現でき、ここで説明する実施形態に限定されない。
【0026】
本発明を明確に説明するために、説明と関係のない部分は省略し、明細書全体にわたり、同一又は類似の構成要素に対しては同一の参照符号を付す。
【0027】
また、幾つかの実施形態において、同一の構成を有する構成要素については、同一の符号を用いて代表的な実施形態でのみ説明し、それ以外の他の実施形態では、代表的な実施形態とは異なる構成についてのみ説明する。
【0028】
明細書全体において、ある部分が他の部分と「連結(又は結合)」されているとするとき、これは、「直接的に連結(又は結合)」されている場合だけでなく、別の部材を挟んで「間接的に連結(又は結合)」されている場合も含む。また、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。
【0029】
他に定義されない限り、技術的又は科学的用語を含めてここで使用されるすべての用語は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって一般に理解されるのと同じ意味を持っている。一般的に使用される辞書に定義されている用語は、関連技術の文脈上の意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本出願で明確に定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味で解釈されない。
【0030】
図1は、本発明が適用できるフォトスピナー設備1の外観を概略的に示す。図2は、フォトスピナー設備1の概略的なレイアウトを示す。図3は、フォトスピナー設備1の塗布ブロック30aを示す。
【0031】
図1図3を参照すると、フォトスピナー設備1は、基板の収納された容器10から基板を搬送するインデックスモジュール20と、基板に対して塗布工程及び現像工程を行い、基板に対する熱処理を行うベークユニット3200又は100を有する処理モジュール30と、処理モジュール30を外部の露光設備50に連結するインターフェースモジュール40と、を含む。
【0032】
インデックスモジュール20、処理モジュール30及びインターフェースモジュール40は、順次一列に配置できる。以下、インデックスモジュール20、処理モジュール30及びインターフェースモジュール40が配列された方向を第1水平方向Xと呼び、上方から見て第1水平方向Xに対して垂直な方向を第2水平方向Yと呼び、第1水平方向Xと第2水平方向Yに対して垂直な方向を垂直方向Zと呼ぶ。
【0033】
インデックスモジュール20は、基板の収納された容器10から基板を処理モジュール30へ搬送し、処理済みの基板を容器10に収納する。インデックスモジュール20の長手方向は、第2水平方向Yに提供される。インデックスモジュール20は、ロードポート22とインデックスフレーム24を有する。インデックスフレーム24を基準に、ロードポート22は処理モジュール30の反対側に位置する。基板の収納された容器10は、ロードポート22に載置される。ロードポート22は、複数が提供され、複数のロードポート2は、第2水平方向Yに沿って配置されることができる。
【0034】
容器10としては、FOUP(フロントオープニングユニフッァイドポッド)などの密閉用容器10が使用できる。容器10は、オーバーヘッドトランスファ(Overhead Transfer)、オーバーヘッドコンベヤー(Overhead Conveyor)、又はAGV(Automatic Guided Vehicle)などの搬送手段(図示せず)又は作業者によってロードポート22に載置できる。
【0035】
インデックスフレーム24の内部には、インデックスロボット2200が提供される。インデックスフレーム24内には、長手方向が第2水平方向Yに提供されたガイドレール2300が設けられ、インデックスロボット2200は、ガイドレール2300上で移動可能に設けられることができる。インデックスロボット2200は、基板が載置されるハンド2220を含み、ハンド2220は、前進及び後進移動、垂直方向Zを軸とした回転、及び垂直方向Zに沿って移動可能に設けられることができる。
【0036】
処理モジュール30は、基板に対して塗布工程及び現像工程を行う。
【0037】
処理モジュール30は、塗布ブロック30a及び現像ブロック30bを有する。塗布ブロック30aは、基板に対して塗布工程を行い、現像ブロック30bは、基板に対して現像工程を行う。塗布ブロック30aは、複数が提供され、これらの塗布ブロックは、互いに積層されるように設けられる。現像ブロック30bは、複数が提供され、これらの現像ブロック30bは、互いに積層されるように設けられる。
【0038】
図1の実施形態によれば、塗布ブロック30aは3つが提供され、現像ブロック30bは3つが提供される。塗布ブロック30aは、現像ブロック30bの下に配置されることができる。一例によれば、3つの塗布ブロック30aは、互いに同じ工程を行い、互いに同一の構造で提供されることができる。また、3つの現像ブロック30bは、互いに同一の工程を行い、互いに同一の構造で提供されることができる。ただし、本発明が適用できるフォトスピナー設備1における塗布ブロック30aと現像ブロック30bの配置及び構成は、図1のような構造に限定されず、様々な変更が適用できる。
【0039】
図2を参照すると、塗布ブロック30aは、ベークユニット3200、搬送部3400及び液処理部3600を含む。
【0040】
搬送部3400は、塗布ブロック30a内でベークユニット3200と液処理部3600との間に基板を搬送する。搬送部3400は、第1移動通路である第1搬送区間3402と、第2移動通路である第2搬送区間3404と、を含むことができる。第1搬送区間3402及び第2搬送区間3404は、その長手方向が第1水平方向Xと平行に提供され、互いに連結される。第1、2搬送区間3402、3404には、第1、2搬送ロボット3422、3424がそれぞれ設けられる。
【0041】
一例によれば、第1、2搬送ロボット3422、3424は、基板が載置されるロボットハンド3420を有し、ロボットハンド3420は、前進及び後進移動、垂直方向Zを軸とした回転、及び垂直方向Zに沿って移動可能に設けられることができる。第1、2搬送区間3402、3404内には、その長手方向が第1水平方向Xと平行に提供されるガイドレール3300が設けられ、搬送ロボット3422、3424は、ガイドレール3300上で移動可能に設けられることができる。
【0042】
図2を参照すると、第1、2搬送区間3402、3404は、互いに同一の構造で提供されることができる。第1搬送区間3402は、インデックスモジュール20にさらに隣接して位置し、第2搬送区間3404は、インターフェースモジュール40にさらに隣接して位置する。
【0043】
ベークユニット3200は、基板に対して熱処理工程を行う。熱処理工程は、冷却工程及び加熱工程を含むことができる。液処理部3600は、基板上に液を供給して液膜を形成する。液膜は、フォトレジスト膜及び反射防止膜であってもよい。
【0044】
液処理部3600は、基板に反射防止膜を塗布する液処理チャンバを有する第1液処理部3600-1と、反射防止膜の塗布された基板にフォトレジスト膜を塗布する液処理チャンバを有する第2液処理部3600-2と、を含むことができる。第1液処理部3600-1は第1搬送区間3402の一側に配置され、第2液処理部3600-2は第2搬送区間3404の一側に配置される。
【0045】
液処理部3600は、複数の液処理チャンバ3602、3604を有する。液処理チャンバ3602、3604は、搬送部3400の長手方向に沿って複数個が配置できる。また、液体処理チャンバ3602、3604の一部は、互いに積層されるように設けられてもよい。
【0046】
ベークユニット3200は、反射防止膜の塗布に関連して基板を熱処理する熱処理チャンバ3202を有する第1ベークユニット3200-1と、フォトレジストの塗布に関連して基板を熱処理する熱処理チャンバ3204を有する第2ベークユニット3200-2と、を含むことができる。第1ベークユニット3200-1は第1搬送区間3402の一側に配置され、第2ベークユニット3200-2は第2搬送区間3404の一側に配置される。第1搬送区間3402の側部に配置される熱処理チャンバ3202を前段熱処理チャンバと呼び、第2搬送区間3404の側部に配置される熱処理チャンバ3204を後段熱処理チャンバと呼ぶ。
【0047】
すなわち、基板に反射防止膜を形成するための第1液処理部3600-1、第1ベークユニット3200-1が第1搬送区間3402に配置され、基板にフォトレジスト膜を形成するための第2液処理部3600-2、第2ベークユニット3200-2は、第2搬送区間3404に配置される。
【0048】
一方、処理モジュール30は、複数のバッファチャンバ3802、3804を含む。バッファチャンバ3802、3804のうち、一部のバッファチャンバ3802は、インデックスモジュール20と搬送部3400との間に配置される。バッファチャンバ3802は、前段バッファチャンバと呼ばれることがある。バッファチャンバ3802は、複数設けられ、垂直方向Zに互いに積層されるように位置する。バッファチャンバ3802、3804のうち、他の一部のバッファチャンバ3804は、搬送部3400とインターフェースモジュール40との間に配置される。バッファチャンバ3804は、後段バッファチャンバと呼ばれることがある。バッファチャンバ3804は、複数設けられ、垂直方向Zに互いに積層されるように位置する。バッファチャンバ3802、3804は、複数の基板を一時的に保管する。一方、バッファチャンバ3802、3804には、基板を搬送するためのバッファ搬送ロボット3812、3814が設けられることができる。
【0049】
インターフェースバッファ4100は、塗布ブロック30a、付加工程チャンバ4200、露光設備50、及び現像ブロック30bの間で搬送される基板が搬送途中に一時的に留まる空間を提供する。インターフェースバッファ4100は、複数個が設けられ、複数のインターフェースバッファ4100は、互いに積層されるように設けられてもよい。
【0050】
搬送部材4600は、塗布ブロック30a、付加工程チャンバ4200、露光設備50、及び現像ブロック30bの間で基板を搬送する。搬送部材4600は、1つ又は複数のロボットから構成できる。一例によれば、搬送部材4600は、第1インターフェースロボット4602及び第2インターフェースロボット4606を含むことができる。
【0051】
第1インターフェースロボット4602は、塗布ブロック30a、付加工程チャンバ4200、及びインターフェースバッファ4100の間で基板を搬送し、第2インターフェースロボット4606は、インターフェースバッファ4100と露光設備50との間で基板を搬送するように提供できる。
【0052】
インデックスロボット2200、第1インターフェースロボット4602、第2インターフェースロボット4606のハンドはいずれも、搬送ロボット3422、3424のロボットハンド3420と同じ形状に提供されてもよい。選択的に、熱処理チャンバの搬送プレートと直接基板をやり取りするロボットのハンドは、搬送ロボット3422、3424のロボットハンド3420と同じ形状に設けられ、残りのロボットのハンドは、これとは異なる形状に設けられてもよい。
【0053】
図2を再び参照すると、冷却搬送モジュール3900は、第1搬送ロボット3422と第2搬送ロボット3424との間の基板搬送及び基板冷却のために提供される。冷却搬送モジュール3900は、第1搬送ロボット3422の第1移動通路と第2搬送ロボット3424の第2移動通路とが当接する境界に隣接するベークユニット3200に配置される。冷却搬送モジュール3900は、熱処理チャンバのように多段に積層配置されてもよい。
【0054】
以下、本発明によるフォトスピナー設備1のベークユニット100について説明する。本発明によるベークユニット100は、図2のベークユニット3200に適用できる。
【0055】
図4は、上方から見たベークユニット100を示す。図5は、ベークユニット100の斜視図である。図6は、側面から見たベークユニット100を示す。図7は、ベークユニット100において基板を搬送する基板搬送部材130及び駆動部140を示す。
【0056】
本発明によるベークユニット100は、基板を加熱する加熱部材110と、基板を冷却させる冷却部材120と、基板を搬送する基板搬送部材130と、基板搬送部材130の動作を制御する制御器150と、を含む。基板搬送部材130は、垂直方向Zに昇降可能に構成されたアームベース132と、アームベース132に結合されて一緒に昇降し、独立して水平駆動するように構成された上アーム134及び下アーム136と、を含む。
【0057】
図6及び図7を参照すると、ベークユニット100において基板をハンドリングするアームが上アーム134と下アーム136から構成されるが、上アーム134と下アーム136は、アームベース132によって一緒に昇降するが、独立して水平駆動する。よって、第1基板W1が加熱部材110によって加熱される間に、第2基板W2がベークユニット100に投入される場合、下アーム136によって第1基板W1がピックアップされて冷却部材120へ移動し、上アーム134が第2基板W2を加熱部材110へ移動させることができる。よって、第1基板W1と第2基板W2に対して同時に熱処理(加熱及び冷却)が行われることができるため、熱処理工程の効率(単位時間当たりの基板処理量)が増大することができる。
【0058】
図4を参照すると、ベークユニット100の下部に構成されたベースプレート160上に加熱部材110と冷却部材120とが第2水平方向Yに沿って配列される。上アーム134と下アーム136とは、第2水平方向Yに沿って移動しながら基板を搬送することができる。加熱部材110は、加熱チャンバ115の内部に配置されることができる。
【0059】
基板搬送部材130は、基板搬送部材130を駆動する駆動部140をさらに含むことができる。駆動部140は、上アーム134を第2水平方向Yに沿って移動させる上アーム駆動部144と、下アーム136を第2水平方向に沿って移動させる下アーム駆動部146と、アームベース132を垂直方向Zに沿って移動させる垂直駆動部142と、を含むことができる。垂直駆動部142、上アーム駆動部144及び下アーム駆動部146は、対象体を直線移動させるためのリニアモータ又はシリンダで構成できる。
【0060】
上アーム駆動部144及び下アーム駆動部146は、ベースプレート160において冷却部材120を中心として両側にそれぞれ設けられることができる。図4及び図5に示すように、上アーム駆動部144と下アーム駆動部146は、冷却部材120を挟んで両側に配置され、第2水平方向Yに沿って延びる。上アーム駆動部144及び下アーム駆動部146は、上アーム134及び下アーム136を移動させるためのリニアモータで構成できる。
【0061】
垂直駆動部142は、アームベース132を上昇又は下降させることにより、上アーム134及び下アーム136を一緒に垂直移動させるように構成される。図4を参照すると、垂直駆動部142は、アームベース132の側部に結合されてアームベース132を上昇又は下降させることができる(図5では、垂直駆動部142が省略される。)。アームベース132は、上方から見て「角張ったC」字状に形成されることができ、アームベース132の中心部に冷却部材120が位置することができる。
【0062】
上アーム駆動部144及び下アーム駆動部146は、前記上アーム134及び前記下アーム136が、冷却部材120の位置する第1水平位置p1と加熱部材110の位置する第2水平位置p2との間を往復移動することができるように構成される。
【0063】
図4及び図5を参照すると、一方、基板は、外部のロボットハンド3420から上アーム134に投入されるが、ロボットハンド3420は、第1水平方向Xに開いた「C」字状に形成されることができる。このとき、上アーム134において基板を支持するハンドは、一部が開いた「C」字状に形成されるが、上アーム134におけるハンドの開放方向は、ロボットハンド3420の開放方向と反対である。下アーム136において基板を支持するハンドは、加熱部材110側の方向に開いた「C」字状に形成されることができる。
【0064】
図8は、ロボットハンド3420から上アーム134に基板を降ろす過程を説明するための図である。ロボットハンド3420は、ベークユニット100に進入した後、上アーム134の上部から下部に下降して基板を上アーム134に位置させることができる。
【0065】
図9は、冷却部材120からロボットハンド3420に基板をピックアップする過程を説明するための図である。ロボットハンド3420が冷却部材120に位置した基板をピックアップしてベークユニット100の外部へ排出することができる。
【0066】
図10図13は、本発明によるベークユニット100の動作方法を示すフローチャートである。図14図16は、本発明によるベークユニット100の動作を説明するための図である。本発明によるベークユニット100の動作方法は、制御器150によって実行できる。図10図13を参照して説明されるベークユニット100の動作方法において、N番目の基板を第1基板W1と命名し、N+1番目の基板を第2基板W2と命名して説明する。
【0067】
ベークユニット100の動作方法は、上アーム134を用いて第1基板W1を加熱部材110に位置させるステップ(S1010)と、第2基板W2が投入されると、下アーム136を用いて第1基板W1を加熱部材110から冷却部材120に位置させるステップ(S1020)と、上アーム134を用いて第2基板W2を加熱部材110に位置させるステップ(S1030)と、を含む。
【0068】
図10を参照すると、第1基板W1を加熱部材に位置させるステップ(S1010)の後、第2基板W2が投入されるか否かがモニタリングされる(S1015)。第2基板W2が投入されると、下アーム136を用いて第1基板W1を加熱部材110から冷却部材120に位置させ(S1020)、上アーム134を用いて第2基板W2を加熱部材110に位置させる(S1030)。第1基板W1に対する冷却が完了すると、ロボットハンド3240によって第1基板W1が外部へ排出され、第2基板W2が新しい第1基板W1と同様に処理され(S1035)、類似した過程が繰り返し行われる。第1基板W1を加熱部材に位置させるステップ(S1010)の後、第2基板W2が投入されなければ、上アーム134又は下アーム136を用いて第1基板W1を加熱部材110から冷却部材120に位置させ、冷却が完了すると、第1基板W1を外部へ排出する(S1040)。
【0069】
加熱部材110には、基板を昇降させることができる昇降ピン112が備えられることにより、基板を昇降させることができる。例えば、上アーム134又は下アーム136から基板を加熱部材110へ伝達するとき、加熱部材110の昇降ピン112が基板を支持し、昇降ピン112が下降することにより、基板が加熱部材110の加熱プレート(図示せず)に着座するようにすることができる。また、基板に対する加熱処理が完了すると、昇降ピン112が上昇して基板を持ち上げ、上アーム134又は下アーム136が基板を支持して水平移動することにより、基板が加熱部材110から排出されることができる。
【0070】
ステップS1010で、上アーム134に第1基板W1が着座すると、上アーム134は、加熱部材110に移動し、第1基板W1を加熱部材110に位置させて第1基板W1に対する加熱処理が行われることができるようにする。図11を参照すると、第1基板W1を加熱部材110に位置させるステップ(S1010)は、上アーム134に着座した第1基板W1を感知するステップ(S1011)と、上アーム134を第1水平位置p1から第2水平位置p2へ移動させるステップ(S1012)と、上アーム134から加熱部材110に第1基板W1を降ろすステップ(S1013)と、上アーム134を第2水平位置p2から第1水平位置p1へ移動させるステップ(S1014)と、を含む。
【0071】
図14を参照すると、基板が投入されずに待機状態にあるとき、上アーム134、下アーム136、アームベース132は、初期位置に位置し(図14の(a))、ロボットハンド3240によって上アーム134へ第1基板W1が伝達される(図14の(b))。上アーム134に着座した第1基板W1が感知されると、上アーム134が第1水平位置p1から第2水平位置p2へ移動し、上アーム134から加熱部材110へ第1基板W1が伝達される(図14の(c))。上アーム134は、第2水平位置p2から第1水平位置p1へ移動し(図14の(d))、加熱部材110の昇降ピン112が下降して第1基板(W1)が加熱プレートに着座するようにする(図14の(e))。
【0072】
ステップS1020で、下アーム136は、第1基板W1を加熱部材110から冷却部材120に位置させて第1基板W1に対する加熱を終了し、冷却処理を開始することができる。図12を参照すると、下アーム136を用いて加熱部材110から第1基板W1を冷却部材120に位置させるステップ(S1020)は、上アーム134に着座した第2基板W2を感知するステップ(S1021)と、アームベース132を第1垂直位置z1から第2垂直位置z2に上昇させるステップ(S1022)と、下アーム136を第1水平位置p1から第2水平位置p2へ移動させるステップ(S1023)と、加熱部材110から下アーム136に第1基板W1をピックアップするステップ(S1024)と、下アーム136を第2水平位置p2から第1水平位置p1へ移動させるステップ(S1025)と、アームベース132を第2垂直位置z2から第1垂直位置z1へ下降させるステップ(S1026)と、を含む。
【0073】
図15を参照すると、第1基板W1が加熱部材110によって加熱される間に、上アーム134上に第2基板W2が着座し(図15の(a))、アームベース132が第1垂直位置z1から第2垂直位置z2に上昇して上アーム134及び下アーム136が上昇するようにする(図15の(b))。加熱部材110の昇降ピン112が第1基板W1を上昇させると(図15の(c))、下アーム136が第1水平位置p1から第2水平位置p2へ移動して第1基板W1をピックアップする(図15の(d))。その後、第1基板W1を把持した下アーム136が第2水平位置p2から第1水平位置p1へ移動し(図15の(e))、アームベース132が第2垂直位置z2から第1垂直位置z1に下降して下アーム136から第2基板W2が冷却部材120に位置するようにする(図15の(f))。
【0074】
ステップS1030で、第1基板W1が冷却部材120で冷却されると、上アーム134が水平移動して第2基板W2を加熱部材110に位置させる。上アーム134を用いて第2基板W2を前記加熱部材に位置させるステップ(S1030)は、上アーム134を第1水平位置p1から第2水平位置p2へ移動させるステップ(S1031)と、上アーム134から加熱部材110に第2基板W2を降ろすステップ(S1032)と、上アーム134を第2水平位置p2から第1水平位置p1に移動させるステップ(S1033)と、を含む。
【0075】
図16を参照すると、第1基板W1が冷却部材120で冷却されると(図16の(a))、上アーム134が第1水平位置p1から第2水平位置p2へ移動し、上アーム134から加熱部材110へ第2基板W2が伝達される(図16の(b))。上アーム134は、第2水平位置p2から第1水平位置p1へ移動し(図16の(c))、加熱部材110の昇降ピン112が下降して第2基板W2が加熱部材110の加熱プレートに着座するようにする(図16の(d))。第1基板W1に対する冷却処理が終了すると、ロボットハンド3420によって第1基板W1が冷却部材120から外部へ排出される(図16の(e))。図16の(f)のように再び新たな第3基板W3が投入されると、第2基板W2が第1基板W1と同様に冷却部材120へ移送される同様の手順が行われることができる。
【0076】
本実施形態及び本明細書に添付された図面は、本発明に含まれる技術的思想の一部を明確に示しているものに過ぎず、本発明の明細書及び図面に含まれている技術的思想の範囲内で当業者が容易に類推することが可能な変形例及び具体的な実施形態はいずれも、本発明の権利範囲に含まれることが自明であるといえる。
【0077】
したがって、本発明の思想は、説明された実施形態に限定されて定められてはならず、後述する特許請求の範囲だけでなく、この特許請求の範囲と均等又は等価的な変形がある全てのものは、本発明の思想の範疇に属するというべきである。
【符号の説明】
【0078】
1 フォトスピナー設備
20 インデックスモジュール
30 処理モジュール
40 インターフェースモジュール
50 露光設備
100、3200 ベークユニット
110 加熱部材
120 冷却部材
130 基板搬送部材
132 アームベース
134 上アーム
136 下アーム
140 駆動部
142 垂直駆動部
144 上アーム駆動部
146 下アーム駆動部
150 制御器
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16