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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024004836
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】リリーフバルブ
(51)【国際特許分類】
   F16K 17/04 20060101AFI20240110BHJP
【FI】
F16K17/04 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022104697
(22)【出願日】2022-06-29
(71)【出願人】
【識別番号】000185488
【氏名又は名称】株式会社オティックス
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000648
【氏名又は名称】弁理士法人あいち国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】服部 優治
(72)【発明者】
【氏名】後藤 香
【テーマコード(参考)】
3H059
【Fターム(参考)】
3H059AA05
3H059BB24
3H059CD05
3H059EE01
3H059FF03
3H059FF16
(57)【要約】
【課題】ハウジングの内周面の偏摩耗を抑制することができるリリーフバルブを提供すること。
【解決手段】オイルポンプによって吐出されるオイルが流通する吐出流路5に設けられるリリーフバルブ1。リリーフバルブ1は、吐出流路5と連通する内部空間21を備えたハウジング2と、内部空間21において進退可能に収容された弁体3と、を有する。ハウジング2は、オイル導入口22とオイル排出口23とを有する。オイル導入口22は、弁体3の前面31に対向する位置に形成されている。オイル排出口23は、弁体3を挟んでオイル導入口22と反対側に形成されている。弁体の外周面32とハウジング2の内周面24との間には、内部空間21における導入側空間と、内部空間21における排出側空間とを連通させる連通路11が、複数形成されている。複数の連通路11は、周方向に均等に形成されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オイルポンプによって吐出されるオイルが流通する吐出流路に設けられるリリーフバルブであって、
上記吐出流路と連通する内部空間を備えたハウジングと、
上記内部空間において進退可能に収容された弁体と、を有し、
上記ハウジングは、上記オイルを上記内部空間に導入するオイル導入口と、上記オイルを上記内部空間から外部へ排出するオイル排出口と、を有し、
上記オイル導入口は、上記弁体の前面に対向する位置に形成され、
上記オイル排出口は、上記弁体の進退方向において、上記弁体を挟んで上記オイル導入口と反対側に形成されており、
上記弁体の外周面と上記ハウジングの内周面との間には、上記内部空間における上記弁体よりも上記オイル導入口側の導入側空間と、上記内部空間における上記弁体よりも上記オイル排出口側の排出側空間と、を連通させる連通路が、複数形成されており、
該複数の連通路は、周方向に均等に形成されている、リリーフバルブ。
【請求項2】
上記オイル排出口は、上記弁体の中心軸上に配置されている、請求項1に記載のリリーフバルブ。
【請求項3】
上記連通路は、上記弁体の外周面と上記ハウジングの内周面との少なくとも一方に形成された溝部によって構成されている、請求項1又は2に記載のリリーフバルブ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リリーフバルブに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、自動車のモータやエンジンにオイルを供給するオイルポンプ装置には、リリーフバルブを備えたものがある。リリーフバルブは、供給されるオイルの圧力が所定値以上となった場合に、リリーフ経路にオイルを逃がすことによって、オイルの圧力が上昇することを防いでいる。特許文献1に開示されたリリーフバルブは、シリンダ室(以下「内部空間」ともいう。)にピストンスリーブ(以下「弁体」ともいう。)が進退可能に配されている。内部空間は、弁体の前面にて塞がれるオイル導入口と、弁体の外周面にて塞がれるオイル排出口とを有する。そして、オイル導入口を介して弁体に作用するオイルの圧力が所定値以上となったとき、弁体が内部空間において後退する。これにより、オイル排出口が、弁体の前側において開放される。これにより、オイルが、オイル排出口から排出されることとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-177030号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されたリリーフバルブにおいては、以下の課題がある。弁体が内部空間に進退可能に配されるために、弁体の外周面と内部空間の内周面との間には若干のクリアランスが形成されている。そして、上述のように、リリーフバルブに所定値以上の圧力が作用したとき、弁体の前側において径方向外側に開口したオイル排出口に向かってオイルが排出されることとなる。そうすると、弁体の前面がオイルの流れによってオイル排出口側へ引っ張られるために、弁体が進退方向に対してわずかに傾斜することが考えられる。そうすると、弁体の一部が、ハウジングの内周面に干渉しやすくなる。その結果、ハウジングの内周面に偏摩耗が発生しやすくなる。
【0005】
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、ハウジングの内周面の偏摩耗を抑制することができるリリーフバルブを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、オイルポンプによって吐出されるオイルが流通する吐出流路に設けられるリリーフバルブであって、
上記吐出流路と連通する内部空間を備えたハウジングと、
上記内部空間において進退可能に収容された弁体と、を有し、
上記ハウジングは、上記オイルを上記内部空間に導入するオイル導入口と、上記オイルを上記内部空間から外部へ排出するオイル排出口と、を有し、
上記オイル導入口は、上記弁体の前面に対向する位置に形成され、
上記オイル排出口は、上記弁体の進退方向において、上記弁体を挟んで上記オイル導入口と反対側に形成されており、
上記弁体の外周面と上記ハウジングの内周面との間には、上記内部空間における上記弁体よりも上記オイル導入口側の導入側空間と、上記内部空間における上記弁体よりも上記オイル排出口側の排出側空間と、を連通させる連通路が、複数形成されており、
該複数の連通路は、周方向に均等に形成されている、リリーフバルブにある。
【発明の効果】
【0007】
上記リリーフバルブにおいて、上記オイル導入口は、上記弁体の前面に対向する位置に形成され、上記オイル排出口は、上記弁体の進退方向において、上記弁体を挟んで上記オイル導入口と反対側に形成されている。そして、上記弁体の外周面と上記ハウジングの内周面との間には、上記複数の連通路が周方向に均等に形成されている。これにより、弁体がオイル導入口から離れるように後退して、リリーフバルブが開放されたとき、弁体が進退方向に対して傾斜することを抑制することができる。その結果、ハウジングの内周面の偏摩耗を抑制することができる。
【0008】
以上のごとく、上記態様によれば、ハウジングの内周面の偏摩耗を抑制することができるリリーフバルブを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態1における、閉状態にあるリリーフバルブの断面図。
図2図1のII-II線矢視断面図。
図3図1のIII-III線矢視断面図。
図4】実施形態1における、開状態にあるリリーフバルブの断面図。
図5】実施形態1における、進退方向に直交する、弁体の断面図。
図6】比較形態における、閉状態にあるリリーフバルブの断面図。
図7】比較形態における、開状態にあるリリーフバルブの断面図。
図8】実施形態2における、閉状態にあるリリーフバルブの断面図。
図9図8のIX-IX線矢視断面図。
図10】実施形態3における、リリーフバルブの断面図。
図11図10のXI-XI線矢視断面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
上記リリーフバルブは、オイルポンプの一部として設けられているものとすることもできるし、オイルポンプとは別部品として設けられているものとすることもできる。
なお、上記導入側空間は、弁体がオイル導入口から離れている状態において、少なくとも形成される空間である。
また、本明細書において、周方向とは、弁体の軸方向(進退方向)から見たとき、弁体の中心軸を中心とする円の円周方向を意味する。
【0011】
上記オイル排出口は、上記弁体の中心軸上に配置されているものとすることができる。この場合には、排出側空間におけるオイルの圧力が、偏り難い。それゆえ、排出側空間のオイルから弁体へ作用する力が、周方向において偏り難く、弁体の傾斜をより効果的に抑制することができる。
【0012】
また、上記連通路は、上記弁体の外周面と上記ハウジングの内周面との少なくとも一方に形成された溝部によって構成されているものとすることができる。この場合には、連通路の流路断面積を充分に確保しつつ、弁体の外周面と内部空間の内周面との対向面の面積を充分に確保することができる。その結果、内部空間の内周面の偏摩耗を、より効果的に抑制することができる。
【0013】
(実施形態1)
リリーフバルブの実施形態につき、図1図5を参照して、説明する。
本形態のリリーフバルブ1は、図1に示すごとく、オイルポンプによって吐出されるオイルが流通する吐出流路5に設けられるリリーフバルブである。
【0014】
リリーフバルブ1は、吐出流路5と連通する内部空間21を備えたハウジング2と、内部空間21において進退可能に収容された弁体3と、を有する。ハウジング2は、オイルを内部空間21に導入するオイル導入口22と、オイルを内部空間21から外部へ排出するオイル排出口23と、を有する。
【0015】
オイル導入口22は、弁体3の前面31に対向する位置に形成されている。オイル排出口23は、弁体3の進退方向Zにおいて、弁体3を挟んでオイル導入口22と反対側に形成されている。
【0016】
図1図4に示すごとく、弁体3の外周面32とハウジング2の内周面24との間には、連通路11が、複数形成されている。連通路11は、図4に示すごとく、内部空間21における導入側空間212と排出側空間213と、を連通させる。導入側空間212は、内部空間21における弁体3よりもオイル導入口22側の空間である。排出側空間213は、内部空間21における弁体3よりもオイル排出口23側の空間である。図2図3に示すごとく、複数の連通路11は、周方向に均等に形成されている。
【0017】
なお、本形態において、導入側空間212は、図4に示すように、弁体3がオイル導入口22から離れた状態において形成される、内部空間21内の一部の空間である。そして、この導入側空間212には、オイル排出口23は開口しない。また、進退方向Zにおいて、弁体3に対してオイル導入口22が配置されている側を前方とし、その反対側を後方として、説明する。
【0018】
ハウジング2の内部空間21は、略円柱形状を有する。そして、この円柱形状における一対の底面に相当する位置に、オイル導入口22とオイル排出口23とが形成されている。内部空間21には、有底円筒形状の弁体3が進退可能な状態にて配置されている。
【0019】
弁体3は、円筒形状の側壁部320と、円板形状の底板部310とを有する。底板部310と側壁部320とに囲まれた空間として、後方に開口した凹状部33が形成されている。弁体3とハウジング2の内部空間21の後端面215との間に、弁体3を前方へ付勢する付勢部材として、スプリング4が配置されている。スプリング4の一部は、弁体3の凹状部33に配置されている。そして、スプリング4の前端が弁体3の底板部310に当接し、スプリング4の後端が内部空間21の後端面215に当接している。
【0020】
スプリング4は、進退方向Zに弾性圧縮された状態で、内部空間21の後端面215と弁体3との間に配置されている。これにより、吐出流路5の圧力が特に高くないときは、図1に示すごとく、弁体3の前面31がオイル導入口22を塞ぐように、弁体3が内部空間21の前端面214に圧接されている。そして、オイル導入口22を介して弁体3の前面31に作用するオイルの圧力が所定値以上となったとき、スプリング4の付勢力に抗して弁体3が後退する。これにより、図4に示すごとく、オイル導入口22が開放される。なお、オイル導入口22は、内部空間21における前端面214のみに形成されている。オイル排出口23は、内部空間21における後端面215のみに形成されている。
【0021】
また、図1図3に示すごとく、オイル排出口23は、弁体3の中心軸C上に配置されている。より好ましくは、オイル排出口23の中心が、弁体3の中心軸C上に配置されている。オイル導入口22も、図1図2に示すごとく、弁体3の中心軸C上に配置されている。より好ましくは、オイル排出口23の中心が、弁体3の中心軸C上に配置されている。
【0022】
本形態において、連通路11は、4本形成されている。これら4本の連通路11が、周方向に均等に配置されている。すなわち、4本の連通路11が等間隔に配置されている。この場合、4本の連通路11は、中心角90°の配設ピッチにて配設されることとなる。
【0023】
連通路11は、弁体3の外周面32に形成された溝部35によって構成されている。図5に示すごとく、周方向における複数の溝部35の幅wの合計は、溝部35以外の部分における弁体3の外周面32の長さの合計よりも小さい。つまり、例えば、同じ幅wを有する4本の溝部35が等間隔に形成されている場合、図5に示す、溝部35の幅wと、周方向に隣り合う溝部35の間の外周面32に沿った周方向の長さvとは、4w<4vの関係を有する。
【0024】
次に、本形態の作用効果につき説明する。
上記リリーフバルブ1において、オイル導入口22は、弁体3の前面31に対向する位置に形成され、オイル排出口23は、弁体3の進退方向Zにおいて、弁体3を挟んでオイル導入口22と反対側に形成されている。そして、弁体3の外周面32とハウジング2の内周面24との間には、複数の連通路11が周方向に均等に形成されている。これにより、弁体3がオイル導入口22から離れるように後退して、リリーフバルブ1が開放されたとき、弁体3が進退方向Zに対して傾斜することを抑制することができる。その結果、ハウジング2の内周面の偏摩耗を抑制することができる。
【0025】
リリーフバルブ1は、吐出流路5におけるオイルの圧力が所定値未満である通常の状態においては、図1に示すごとく、弁体3がオイル導入口22を塞いだ状態にある。オイル導入口22を介して弁体3の前面31に作用する圧力が所定値以上となったとき、弁体3が後方へ後退する。これにより、図4に示すごとく、オイル導入口22が開放される。
【0026】
これにより、吐出流路5のオイル(oil)が、オイル導入口22からハウジング2の内部空間21のうち導入側空間212に導入される。導入側空間212に導入されたオイルは、さらに、複数の連通路11を介して、排出側空間213に移動する。そして、オイルは排出側空間213からオイル排出口23を介して、内部空間21から排出される。
【0027】
ここで、導入側空間212から排出側空間213へオイルが移動する間、弁体3には、オイルから径方向内側へ向かう圧力が作用する。しかし、連通路11は、周方向に均等に配置されているため、弁体3がオイルから受ける圧力は、周方向において偏ることがない。それゆえ、弁体3が進退方向Zに対して傾斜することを抑制することができる。
【0028】
また、オイル排出口23が、弁体3の中心軸C上に配置されている。そのため、排出側空間213におけるオイルの圧力が、偏り難い。それゆえ、排出側空間213のオイルから弁体3へ作用する力が、周方向において偏り難く、弁体3の傾斜をより効果的に抑制することができる。
【0029】
また、連通路11は、弁体3の外周面32に形成された溝部35によって構成されている。そのため、連通路11の流路断面積を充分に確保しつつ、弁体3の外周面32と内部空間21の内周面24との対向面の面積を充分に確保することができる。その結果、内部空間21の内周面24の偏摩耗を、より効果的に抑制することができる。
【0030】
以上のごとく、本形態によれば、ハウジングの内周面の偏摩耗を抑制することができるリリーフバルブを提供することができる。
【0031】
(比較形態)
本比較形態は、図6図7に示すごとく、連通路11を備えないリリーフバルブ9の形態である。
本形態においては、ハウジング92における内部空間921の前端部に、オイル排出口923が、弁体93の進退方向Zに直交する方向に開口している。
その他の構成は、実施形態1と同様である。なお、本形態以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
【0032】
本形態の場合、図7に示すごとく、弁体93が後退したとき、オイル導入口22とオイル排出口923とが繋がる。これにより、オイルは、吐出流路5から、オイル導入口22及び内部空間921を介して、オイル排出口923へ排出される。このとき、内部空間921においては、弁体93の前面931に沿いながらオイル排出口923へ向かうオイルの流れが形成される。それゆえ、弁体93の前側部分は、オイル排出口923側へ向かう力を受ける。ここで、弁体93の外周面932とハウジング92の内周面924との間には、両者の円滑な摺動を実現すべく僅かなクリアランスが設けてある。
【0033】
それゆえ、上記のように、弁体93の前側部分は、オイル排出口923側へ向かう力を受けると、クリアランスの分だけ弁体93が進退方向Zに対して傾斜することとなる。そうすると、弁体93の一部が、ハウジング92の内周面924に片当たりするおそれがある。その結果、ハウジング92の内周面924の偏摩耗を招くおそれがある。
【0034】
これに対して、実施形態1のリリーフバルブ1は、上述のように、弁体3の傾斜を抑制することができる。その結果、ハウジング2の内周面24の偏摩耗を抑制することができる。
【0035】
(実施形態2)
本形態は、図8図9に示すごとく、連通路11が、ハウジング2の内周面24に形成された溝部25によって構成されている形態である。
すなわち、本形態のリリーフバルブ1は、弁体3の外周面32には、溝部が形成されておらず、ハウジング2の内周面24に、複数の溝部25が形成されている。そして、この溝部25とハウジング2の内周面24との間に、連通路11が形成されている。
その他は、実施形態1と同様である。
本形態の場合にも、実施形態1と同様の作用効果を得ることができる。
【0036】
(実施形態3)
本形態は、図10図11に示すごとく、オイル排出口23を複数個形成した形態である。
複数のオイル排出口23は、弁体3の中心軸Cを中心に、回転対称となる位置に配置されている。また、本形態においては、オイル排出口23は、弁体3の中心軸Cから外れた位置に形成されている。なお、オイル排出口23を複数個設ける場合は、3個以上とすることが好ましい。
その他は、実施形態1と同様である。
本形態の場合にも、実施形態1と同様の作用効果を得ることができる。
【0037】
上記実施形態以外にも、例えば、連通路11の本数を、3本または5本以上とすることもできる。また、弁体3の外周面32に溝部35を設けるとともに、ハウジング2の内周面24にも溝部25を設けた構成とすることもできる。
【0038】
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。
【符号の説明】
【0039】
1 リリーフバルブ
11 連通路
2 ハウジング
21 内部空間
212 導入側空間
213 排出側空間
22 オイル導入口
23 オイル排出口
24 (内部空間の)内周面
3 弁体
31 (弁体の)前面
32 外周面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11