(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024048361
(43)【公開日】2024-04-08
(54)【発明の名称】アンテナパターンの製造方法及びアンテナパターン
(51)【国際特許分類】
H01P 11/00 20060101AFI20240401BHJP
G06K 19/077 20060101ALI20240401BHJP
H05K 3/04 20060101ALI20240401BHJP
H05K 3/40 20060101ALI20240401BHJP
H01Q 7/00 20060101ALI20240401BHJP
【FI】
H01P11/00
G06K19/077 136
G06K19/077 144
G06K19/077 272
H05K3/04 A
H05K3/40 A
H01Q7/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023143950
(22)【出願日】2023-09-05
(31)【優先権主張番号】P 2022153876
(32)【優先日】2022-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000130581
【氏名又は名称】サトーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】弁理士法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】前田 禎光
【テーマコード(参考)】
5E317
5E339
【Fターム(参考)】
5E317AA11
5E317BB01
5E317BB11
5E317BB12
5E317CC13
5E317GG16
5E339AB02
5E339AD01
5E339AE10
5E339BC01
5E339BC03
5E339BD06
5E339BD11
5E339BE01
5E339EE10
(57)【要約】
【課題】基材の連続体に複数のコイル状のアンテナパターンを連続的に形成すること。
【解決手段】HF帯に対応したコイル状のアンテナパターンの製造方法であって、折れ線で区画された二つ折り基材の連続体の一方側に第一部分を形成し、他方側に第二部分及び第三部分を形成し、第一部分の一部を覆う絶縁層を形成し、折れ線において二つ折り基材の一方側と他方側とを重ね合わせて、第一部分と第二部分とを電気的に接続するとともに、第一部分における導線部分と第三部分とが重なる部分を絶縁層により絶縁しつつ第一部分の端部同士を第三部分によって電気的に接続することによりコイル状のアンテナパターンを製造する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基材に、HF帯に対応したコイル状のアンテナパターンを形成するアンテナパターンの製造方法であって、
前記基材の連続体を搬送しながら、前記基材の前記連続体の搬送方向に対する幅方向の一方側に、前記コイル状のアンテナパターンの第一部分に対応する外周線の内側に粘着剤を塗工するとともに、前記基材の前記連続体の前記搬送方向に対する前記幅方向の他方側に、前記コイル状のアンテナパターンの第二部分に対応する外周線の内側及び前記コイル状のアンテナパターンの第三部分に対応する外周線の内側のそれぞれに前記粘着剤を塗工する粘着剤塗工工程と、
前記連続体における前記粘着剤が塗工された面に前記第一部分、前記第二部分及び前記第三部分を構成する金属箔の連続体を配置する金属箔配置工程と、
前記連続体に配置された前記金属箔の前記連続体に、前記第一部分の前記外周線、前記第二部分の前記外周線、及び前記第三部分の前記外周線に沿った切り込みを形成する切込工程と、
前記金属箔の前記連続体のうち前記コイル状のアンテナパターンを構成しない部分を除去する除去工程と、
前記第一部分の所定領域に絶縁層を形成する工程と、
前記第一部分、前記第二部分及び前記第三部分を電気的に接続するための導電性接着剤を塗工する工程と、
前記連続体の前記幅方向の前記一方側と前記他方側とを重ね合わせることにより、前記第一部分、前記第二部分及び前記第三部分を電気的に接続して前記コイル状のアンテナパターンを形成する工程と、
を有するアンテナパターンの製造方法。
【請求項2】
請求項1に記載のアンテナパターンの製造方法であって、
前記切込工程において、前記連続体に、ICチップを搭載するための開口部が形成される、
アンテナパターンの製造方法。
【請求項3】
請求項1に記載のアンテナパターンの製造方法であって、
前記アンテナパターンの前記搬送方向に交差する方向に延びる部分の少なくとも一部が前記第二部分である、
アンテナパターンの製造方法。
【請求項4】
請求項1に記載のアンテナパターンの製造方法であって、
前記コイル状のアンテナパターンを前記搬送方向に沿った線において二分割した一方側が前記第一部分であり、他方側が前記第二部分である、
アンテナパターンの製造方法。
【請求項5】
請求項1に記載のアンテナパターンの製造方法であって、
前記コイル状のアンテナパターンを前記搬送方向に対して任意のなす角において二分割した一方側が前記第一部分であり、他方側が前記第二部分である、
アンテナパターンの製造方法。
【請求項6】
請求項1に記載のアンテナパターンの製造方法であって、
前記第一部分は、前記アンテナパターンにおける奇数番目の巻き線部分であり、
前記第二部分は、前記アンテナパターンにおける偶数番目の巻き線部分である、
アンテナパターンの製造方法。
【請求項7】
HF帯に対応したコイル状のアンテナパターンであって、
第一基材部に形成された第一部分と、
前記第一部分の少なくとも一部を覆うように形成された絶縁層と、
第二基材部に形成された第二部分と、
前記第二基材部に形成され、前記第一部分に形成された端部同士を接続する第三部分と、
を備え、
前記第一基材部と前記第二基材部とが重ね合わせられた状態において、前記第一部分と前記第二部分とが電気的に接続され、前記第一部分における導線部分と前記第三部分とが重なる部分が前記絶縁層により絶縁されるとともに前記第一部分に形成された前記端部同士が前記第三部分により電気的に接続された、
アンテナパターン。
【請求項8】
請求項7に記載のアンテナパターンであって、
前記第一基材部に形成された前記第一部分は、ICチップが接続されるICチップ接続部を有し、
前記第二基材部には、前記第一基材部と前記第二基材部とが重ね合わされた状態において、前記ICチップ接続部を臨ませる開口部が形成された、
アンテナパターン。
【請求項9】
請求項7に記載のアンテナパターンであって、
前記アンテナパターンは、矩形コイルであって、短手方向の少なくとも一部が前記第二部分である、
アンテナパターン。
【請求項10】
請求項7に記載のアンテナパターンであって、
前記アンテナパターンは、矩形コイルであって、前記アンテナパターンを長手方向に沿った線において前記長手方向に二分割した一方側が前記第一基材部に形成された前記第一部分であり、他方側が前記第二基材部に形成された前記第二部分である、
アンテナパターン。
【請求項11】
請求項7に記載のアンテナパターンであって、
前記第一部分は、前記アンテナパターンにおける奇数番目の巻き線部分であり、
前記第二部分は、前記アンテナパターンにおける偶数番目の巻き線部分である、
アンテナパターン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンテナパターンの製造方法及びアンテナパターンに関する。
【背景技術】
【0002】
製品の製造、管理、流通等の分野では、製品に関する情報が視認可能に印字されて製品に取り付けられるタグや、製品に関する情報が視認可能に印字されて製品等に貼付されるラベルが用いられている。近年では、識別情報が書き込まれたICチップから非接触通信によって情報を送受するRFID(Radio Frequency Identification)技術が種々の分野に適用されるようになっており、当該分野においても浸透しつつある。
【0003】
国際公開第2017/159222号には、アンテナを形成するための金属箔を基材の連続体に貼り合わせた後、アンテナパターンの外周線に沿った切り込みを形成し、金属箔においてアンテナパターンを形成しない不要部分を除去することによって、基材にアンテナパターンを製造する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、HF帯に準拠したコイル状のアンテナパターンの場合、アンテナの形状を切り抜いた後、アンテナの導線部分を絶縁するとともにアンテナの端部同士を電気的に接続するためのブリッジ(ジャンパー部)の形成が必要となる。
【0006】
このため、国際公開第2017/159222号に記載の方法だけでは、基材の連続体に複数のコイル状のアンテナパターンを連続的に形成することが困難であった。
【0007】
そこで、本発明は、基材の連続体に複数のコイル状のアンテナパターンを連続的に形成することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のある態様によれば、基材に、HF帯に対応したコイル状のアンテナパターンを形成するアンテナパターンの製造方法であって、前記基材の連続体を搬送しながら、前記基材の前記連続体の搬送方向に対する幅方向の一方側に、前記コイル状のアンテナパターンの第一部分に対応する外周線の内側に粘着剤を塗工するとともに、前記基材の前記連続体の前記搬送方向に対する前記幅方向の他方側に、前記コイル状のアンテナパターンの第二部分に対応する外周線の内側及び前記コイル状のアンテナパターンの第三部分に対応する外周線の内側のそれぞれに前記粘着剤を塗工する粘着剤塗工工程と、前記連続体における前記粘着剤が塗工された面に前記第一部分、前記第二部分及び前記第三部分を構成する金属箔の連続体を配置する金属箔配置工程と、前記連続体に配置された前記金属箔の前記連続体に、前記第一部分の前記外周線、前記第二部分の前記外周線、及び前記第三部分の前記外周線に沿った切り込みを形成する切込工程と、前記金属箔の前記連続体のうち前記コイル状のアンテナパターンを構成しない部分を除去する除去工程と、前記第一部分の所定領域に絶縁層を形成する工程と、前記第一部分、前記第二部分及び前記第三部分を電気的に接続するための導電性接着剤を塗工する工程と、前記連続体の前記幅方向の前記一方側と前記他方側とを重ね合わせることにより、前記第一部分、前記第二部分及び前記第三部分を電気的に接続して前記コイル状のアンテナパターンを形成する工程と、を有するアンテナパターンの製造方法が提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明のある態様によれば、基材の連続体に複数のコイル状のアンテナパターンを連続的に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態に係るアンテナパターンを備えた連続体の一部を切り欠いて説明する平面図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施形態に係るアンテナパターンの製造方法を実現するための製造装置を説明する概略図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施形態に係るアンテナパターンの製造方法を実現するための製造装置を説明する概略図である。
【
図4】
図4は、アンテナパターンの製造方法において、除去工程が施された後のワーク(連続体)の一部を説明する平面図である。
【
図5】
図5は、アンテナパターンの製造方法において、重ね合わせ工程における紫外線硬化性粘着剤の塗布までが施された後のワーク(連続体)の一部を説明する平面図である。
【
図6】
図6は、コイル状のアンテナパターンの分割形態の変形例1を説明する平面図である。
【
図7】
図7は、コイル状のアンテナパターンの分割形態の変形例2を説明する平面図である。
【
図8】
図8は、コイル状のアンテナパターンの分割形態の変形例3を説明する平面図である。
【
図9】
図9は、コイル状のアンテナパターンの分割形態の変形例4を説明する平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に記載する形態は、図面の簡単な説明により説明される図面に限定されるものではない。
【0012】
本発明のある態様の第1の態様は、基材に、HF帯に対応したコイル状のアンテナパターンを形成するアンテナパターンの製造方法であって、前記基材の連続体を搬送しながら、前記基材の前記連続体の搬送方向に対する幅方向の一方側に、前記コイル状のアンテナパターンの第一部分に対応する外周線の内側に粘着剤を塗工するとともに、前記基材の前記連続体の前記搬送方向に対する前記幅方向の他方側に、前記コイル状のアンテナパターンの第二部分に対応する外周線の内側及び前記コイル状のアンテナパターンの第三部分に対応する外周線の内側のそれぞれに前記粘着剤を塗工する粘着剤塗工工程と、前記連続体における前記粘着剤が塗工された面に前記第一部分、前記第二部分及び前記第三部分を構成する金属箔の連続体を配置する金属箔配置工程と、前記連続体に配置された前記金属箔の前記連続体に、前記第一部分の前記外周線、前記第二部分の前記外周線、及び前記第三部分の前記外周線に沿った切り込みを形成する切込工程と、前記金属箔の前記連続体のうち前記コイル状のアンテナパターンを構成しない部分を除去する除去工程と、前記第一部分の所定領域に絶縁層を形成する工程と、前記第一部分、前記第二部分及び前記第三部分を電気的に接続するための導電性接着剤を塗工する工程と、前記連続体の前記幅方向の前記一方側と前記他方側とを重ね合わせることにより、前記第一部分、前記第二部分及び前記第三部分を電気的に接続して前記コイル状のアンテナパターンを形成する工程と、を有するアンテナパターンの製造方法である。
【0013】
本発明のある態様の第1の態様によれば、基材の連続体が粘着剤塗工工程において、第一部分,第二部分及び第三部分が配置される予定領域であって、かつ、第一部分,第二部分及び第三部分の外周線よりも内側の領域に、粘着剤が塗工される。
【0014】
次に、金属箔配置工程において、粘着剤が塗工された連続体に、金属箔の連続体が重ね合わされる。
【0015】
続いて、切込工程において、第一部分,第二部分及び第三部分が形成される。
【0016】
次に、除去工程において、金属箔の連続体のうち第一部分,第二部分及び第三部分を構成しない不要部分が除去される。
【0017】
続いて、絶縁層形成工程において、第一部分の接続端部以外において、第三部分が重なる導線部分が絶縁層により覆われる。
【0018】
次に、導電性接着剤を塗工する工程において、第一部分,第二部分及び第三部分を電気的に接続するための導電層が形成される。
【0019】
次に、連続体の幅方向における一方側と他方側とを重ね合わせて、第一部分,第二部分及び第三部分を電気的に接続してコイル状のアンテナパターンが形成された連続体が製造される。
【0020】
以上のように、本実施形態のある態様の第1の態様によれば、コイル状のアンテナパターンを分割した形状である第一部分、第二部分及び第三部分が基材の一方側(第一面)と他方側(第二面)とに形成され、一方側と他方側とが展開された状態において、ジャンパー部を構成する絶縁層が形成される。
【0021】
コイル形状が第一部分と第二部分とに分割されていることで、コイル形状をそのまま切り抜く場合に生じる金属箔の不連続部分がなく、金属箔が連続した形状になるため、除去工程において、金属箔が連続体側に取り残されることなく、不要部分を除去することができる。
【0022】
さらに、本実施形態のある態様の第1の態様によれば、基材の一方側と他方側とを折れ線において二つ折りにすることにより、コイル状のアンテナパターンとブリッジ部とが完成されるので、ブリッジ部を形成するための工程を別途実行しなくとも、コイル状のアンテナパターンを一連の搬送過程において連続的に形成することができる。
【0023】
本発明のある態様の第2の態様は、前記切込工程において、前記連続体に、ICチップを搭載するための開口部が形成される、第1の態様に記載のアンテナパターンの製造方法である。
【0024】
本発明のある態様の第2の態様によれば、基材の連続体に金属箔の連続体が貼り合わされてなるワークに対して、第一部分、第二部分、第三部分を形成する工程において、同時に開口部を形成することができるため、アンテナパターンの製造工程における工数を削減することができる。
【0025】
本発明のある態様の第3の態様は、前記アンテナパターンの前記搬送方向に交差する方向に延びる部分の少なくとも一部が前記第二部分である第1の態様又は前記第2の態様に記載のアンテナパターンの製造方法である。
【0026】
本発明のある態様の第3の態様によれば、第一部分には、金属箔の不連続部分がなく、金属箔が連続した形状になるため、除去工程において、金属箔が連続体側に取り残されることなく、不要部分を除去することができる。
【0027】
本発明のある態様の第4の態様は、前記コイル状のアンテナパターンを前記搬送方向に沿った線において二分割した一方側が前記第一部分であり、他方側が前記第二部分である、第1の態様又は第2の態様に記載のアンテナパターンの製造方法である。
【0028】
本発明のある態様の第4の態様によれば、第一部分及び第二部分において、前記アンテナパターンの搬送方向に交差する方向に延びる導線部分の長さを短くできるため、除去工程において、金属箔の不要部分を除去する際に、搬送方向に交差する方向に延びる導線部分の線間部分に位置する金属箔を千切れにくくすることができる。
【0029】
本発明のある態様の第5の態様は、前記コイル状のアンテナパターンを前記搬送方向に対して任意のなす角において二分割した一方側が前記第一部分であり、他方側が前記第二部分である、第1の態様又は第2の態様に記載のアンテナパターンの製造方法である。
【0030】
本発明のある態様の第5の態様によれば、除去工程において、金属箔の不要部分を除去する際に、搬送方向に対して任意のなす角に交差する方向に延びる導線部分の線間部分に位置する金属箔には、引き離し方向に交差する方向に引き離し応力が加わるため、導線部分の線間部分に位置する金属箔を千切れにくくすることができる。
【0031】
本発明のある態様の第6の態様は、前記第一部分は、前記アンテナパターンにおける奇数番目の巻き線部分であり、前記第二部分は、前記アンテナパターンにおける偶数番目の巻き線部分である、第1の態様又は第2の態様に記載のアンテナパターンの製造方法である。
【0032】
本発明のある態様の第6の態様によれば、線間部分の金属箔の幅が広められるため、導線の線間部分に位置する金属箔を千切れにくくすることができる。
【0033】
本発明のある態様の第7の態様は、HF帯に対応したコイル状のアンテナパターンであって、第一基材部に形成された第一部分と、前記第一部分の少なくとも一部を覆うように形成された絶縁層と、第二基材部に形成された第二部分と、前記第二基材部に形成され、前記第一部分に形成された端部同士を接続する第三部分と、を備え、前記第一基材部と前記第二基材部とが重ね合わせられた状態において、前記第一部分と前記第二部分とが電気的に接続され、前記第一部分における導線部分と前記第三部分とが重なる部分が前記絶縁層により絶縁されるとともに前記第一部分に形成された前記端部同士が前記第三部分により電気的に接続された、アンテナパターンである。
【0034】
本発明のある態様の第7の態様によれば、コイル状のアンテナパターンを分割した形状である第一部分,第二部分及び第三部分が第一基材部と第二基材部とに形成されており、第一基材部と第二基材部とが重ね合わされることにより、コイル状のアンテナパターンとブリッジ部とが完成されるので、簡便な工程を経て容易に形成することが可能なアンテナパターンが提供される。
【0035】
本発明のある態様の第8の態様は、前記第一基材部に形成された前記第一部分が、ICチップが接続されるICチップ接続部を有し、前記第二基材部には、前記第一基材部と前記第二基材部とが重ね合わされた状態において、前記ICチップ接続部を臨ませる開口部が形成された、第7の態様に記載のアンテナパターンである。
【0036】
本発明のある態様の第8の態様によれば、第一基材部と第二基材部とが重ね合わされることにより、ICチップが搭載されるICチップ接続部を開口部から臨ませることができるアンテナパターンが提供される。また、第二基材に開口部が形成されたことにより、第一部分のICチップ接続部に搭載されるICチップの突出を第二基材の厚みに収めることができるため、ICチップの突出を軽減することができる。
【0037】
本発明のある態様の第9の態様は、前記アンテナパターンが矩形コイルであって、短手方向の少なくとも一部が前記第二部分である、第7の態様又は第8の態様に記載のアンテナパターンである。
【0038】
本発明のある態様の第9の態様によれば、第一基材部に形成された部分と重ね合わせた際に、接続部分が、第二基材部に形成された矩形コイルの短手方向の少なくとも一部に集約されるため、重ね合わせの際における位置合わせが容易である。
【0039】
本発明のある態様の第10の態様は、前記アンテナパターンが矩形コイルであって、前記アンテナパターンを長手方向に沿った線において前記長手方向に二分割した一方側が前記第一基材部に形成された前記第一部分であり、他方側が前記第二基材部に形成された前記第二部分である、第7の態様又は第8の態様に記載のアンテナパターンである。
【0040】
本発明のある態様の第10の態様によれば、第一基材部と第二基材部とが重ね合わされることによりコイル状アンテナを形成できるアンテナパターンが提供される。二分割により、ほぼ同じ面積の第一部分21と第二部分22とになり、重ね合わされる際の位置合わせが容易なアンテナパターンとなる。
【0041】
本発明のある態様の第11の態様は、前記第一部分が前記アンテナパターンにおける奇数番目の巻き線部分であり、前記第二部分が前記アンテナパターンにおける偶数番目の巻き線部分である、第7の態様又は第8の態様に記載のアンテナパターンである。
【0042】
本発明のある態様の第11の態様によれば、第一基材部と第二基材部とが重ね合わされることにより、コイル状アンテナを形成できるアンテナパターンが提供される。奇数番目の巻き線部分と偶数番目の巻き線部分のそれぞれの間隔を更に狭くすることで、全体として小型化されたアンテナパターンとなる。
【0043】
[アンテナパターン]
本実施形態に係るアンテナパターンの製造方法を用いて製造されるアンテナパターン1について説明する。
【0044】
図1は、本発明の実施形態に係るアンテナパターン1を備えたアンテナ連続体10の一部を切り欠いて説明する平面図である。
【0045】
アンテナパターン1は、二つ折りにされる基材11に形成されたコイル状のアンテナパターンである。
【0046】
本実施形態においては、コイル状のアンテナパターン1は、3MHzから30MHzのHF帯に準拠したコイルアンテナであり、一例として、13.56MHzの特定周波数帯域を利用する通信距離10cm程度の近距離無線通信(Near Field Communication:NFC)に対応した無線通信用アンテナに適用可能である。
【0047】
本実施形態において、基材11(後述する連続体Cも同じ)として適用可能な材料としては、上質紙、コート紙等の紙類、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンナフタレート等の樹脂フィルム単体又はこれら樹脂フィルムを複数積層してなる合成紙と呼ばれる多層フィルムが挙げられる。
【0048】
基材11の厚さは、25μm以上300μm以下であることが好ましい。基材11として紙類を用いる場合には、上記範囲のなかでも、50μm以上260μm以下とすることができ、通常、70μm以上110μm以下とすることが好ましい。また、基材として樹脂フィルムを用いる場合には、上記範囲のなかでも、25μm以上200μm以下とすることができる。これらのなかから、用途に応じて、適宜選択可能である。
【0049】
本実施形態においては、コイル状のアンテナパターン1は、金属箔により形成されており、第一部分12と、第二部分13と、第三部分14とを有する。
【0050】
金属箔を構成する金属としては、通常、アンテナの形成に用いられる導電性金属であれば適用可能である。一例として、銅、アルミニウムが挙げられる。
【0051】
製造コストを抑える観点から、アルミニウムを用いることが好ましい。また、RFIDインレイ全体の厚さ或いはRFID媒体に形成された際の全体の厚さ、及び製造コストの観点から、金属箔の厚さは、3μm以上25μm以下であることが好ましい。本実施形態では、厚さ20μmのアルミニウム箔が用いられる。
【0052】
第一部分12は、一方の端部に接続端部12Aが形成され、他方の端部に接続端部12Bが形成された、ひとつながりのコイル形状の一部であって、当該コイル形状における幅方向の導線部分の一部分が切り欠かれた形状を有している。また、第一部分12において、最外に配置される導線の一部には、ICチップ接続部15が形成されている。
【0053】
第一部分12は、折れ線V(
図4参照)で区画された二つ折り基材11の一方側(第一面11Aと記す)に形成される。
【0054】
第二部分13は、ひとつながりのコイル形状の、第一部分12において切り欠かれた幅方向の導線部分の一部分である。本実施形態においては、第二部分13は、矩形コイルの短手方向の少なくとも一部を構成し、第二面11Bに形成される。
【0055】
第二部分13は、折れ線Vで区画された二つ折り基材11の他方側(第二面11Bと記す)において、第一面11Aと第二面11Bとを重ね合わせた際に第一面11Aに形成された第一部分12と接続される位置に形成されている。
【0056】
本実施形態においては、基材11の第一面11Aは、第一基材部に相当する。また、第二面11Bは、第二基材部に相当する。本実施形態においては、基材11における第一基材部としての第一面11Aと第二基材部としての第二面11Bとが繋がっている。
【0057】
折れ線Vにより第一面11Aと第二面11Bとが重ね合わされると、第一部分12と第二部分13とが接続されて、ひとつながりのコイル形状が完成される。
【0058】
第三部分14は、平面にコイル状を形成するために、第一部分12の接続端部12Aと接続端部12Bとを電気的に接続するためのジャンパー部を構成する。
【0059】
第三部分14もまた、第二面11Bに形成される。本実施形態においては、第三部分14は、第二面11Bにおいて、第一面11Aと第二面11Bとを重ね合わせた際に第一部分12の接続端部12A,12Bとを接続する位置に形成されている。
【0060】
本実施形態において、折れ線Vには基材11の連続体Cを貫通するカット部と貫通しないアンカット部とが交互に配置されたミシン目が形成されている。
【0061】
第一面11Aと第二面11Bとを展開した状態における折れ線Vは、重ね合わされた後の形態である
図1に示すアンテナ連続体10においては、一方の端部10Aに対応する。
【0062】
本実施形態において、第一面11Aと第二面11Bとを重ね合わせた際に第一部分12におけるICチップ接続部15が第二面11Bを介して露呈できるように、第二面11Bには、開口部16が形成されている。
【0063】
第一部分12の一部には、第一部分12の導線部分と第三部分14とが短絡しないように、第一部分12の一部を覆う絶縁層17が形成されている。
【0064】
また、第一部分12と第二部分13とが接続される接続部分には、導電層18が配置されている。
【0065】
これにより、二つ折り基材11の第一面11Aと第二面11Bとが重ね合わせられた状態において、第一部分12と第二部分13とが導電層18により電気的に接続されて、ひとつながりのコイル形状が完成される。
【0066】
また、第一部分12における導線部分と第三部分14とが重なる導線部分は、絶縁層17により覆われているので、折れ線Vにより第一面11Aと第二面11Bとが重ね合わされると、第三部分14は、第一部分12の接続端部12A,12B以外の導線部分と短絡することなく、第一部分12の接続端部12A,12Bと第三部分14(ジャンパー部)とが接続される。これにより、コイル状のアンテナパターン1が形成される。
【0067】
第一面11Aと第二面11Bとを重ね合わせた後、貼り合わせるために、第二面11Bには、粘着剤層19が塗布されている。
【0068】
第一面11Aと第二面11Bとを重ね合わせた状態において、開口部16から露呈するICチップ接続部15に、ICチップ(
図1には図示されていない)が搭載されることにより、RFIDインレイが形成される。
【0069】
開口部16が無い場合には、搭載されるICチップが基材11から突出していた。一方、本実施形態においては、第二面11Bに開口部16が形成されていることにより、第一面11AのICチップ接続部15に搭載されるICチップの突出を第二面11Bの厚みに収めることができる。これにより、ICチップを開口部16によって保護するとともに、基材11からのICチップの突出を軽減できる。さらには、コイル状のアンテナパターン1の全体の厚みも軽減できる。
【0070】
なお、
図1には、第一面11Aと第二面11Bとが重ね合わされた状態において、第二面11Bの一部分を切り欠いたところが示されたものであり、第二部分13、第三部分14、開口部16及び粘着剤層19は、第一面11Aと第二面11Bとを重ね合わせる前の状態において第二面11Bに形成される。
【0071】
[アンテナパターンの製造方法]
以下、図面を用いて、本発明の実施形態に係るアンテナパターン1の製造方法について説明する。
【0072】
図2及び
図3は、アンテナパターンの製造方法を実現するための製造装置100を説明する概略図である。なお、製造装置100は、
図2と
図3に分割して示されているが、連続した一つの装置である。
【0073】
本実施形態に係るアンテナパターン1の製造方法は、HF帯に対応したコイル状のアンテナパターンを基材に形成する製造方法であって、
図2に示すように、基材11の連続体Cにアンテナパターンを構成する金属箔の連続体Mを貼り付けるための粘着剤を塗工する粘着剤塗工工程P1と、基材11の連続体Cに金属箔の連続体Mを配置する金属箔配置工程P2と、基材11の連続体Cに配置された金属箔の連続体Mにアンテナパターンの形状の外周線に沿った切り込みを形成する切込工程P3と、金属箔の不要部分Mbを除去する除去工程P4とを有する。
【0074】
図4は、アンテナパターン1の製造方法において、除去工程P4が施された後のワーク(連続体C)の一部を説明する平面図である。
【0075】
また、アンテナパターンの製造方法は、
図3に示す、第一部分12の所定領域に絶縁層17を形成する絶縁層形成工程P5と、第一部分12、第二部分13及び第三部分14を電気的に接続するための導電層18を形成するための導電性接着剤として導電性インキを塗布する導電性インキ塗工工程P6と、連続体Cの幅方向Wにおける一方側(第一面11A)と他方側(第二面11B)とを重ね合わせる重ね合わせ工程P7とを有する。
【0076】
図5は、アンテナパターン1の製造方法において、重ね合わせ工程P7における紫外線硬化性粘着剤の塗布までが施された後のワーク(連続体C)の一部を説明する平面図である。
【0077】
図2に示す粘着剤塗工工程P1では、基材11の連続体Cを搬送しながら、基材11の連続体Cの搬送方向Fに対する幅方向Wの一方側にアンテナパターン1の第一部分12に対応する外周線の内側に粘着剤Aを塗工する。また、連続体Cの幅方向Wの他方側にアンテナパターン1の第二部分13に対応する外周線の内側、及びアンテナパターン1の第三部分14に対応する外周線の内側のそれぞれに粘着剤Aを塗工する。
【0078】
ここで、基材11の連続体Cの一方側とは、
図1及び
図4における第一面11Aに対応し、他方側とは、
図1及び
図4における第二面11Bに対応する。
【0079】
すなわち、
図4に示す基材11の連続体Cの第一部分12,第二部分13及び第三部分14が形成された領域において、第一部分12,第二部分13及び第三部分14の外周線の内側に粘着剤Aを塗工することである。
【0080】
図2に示すように、粘着剤塗工工程P1は、粘着剤塗工ユニット110によって実行される。
図2における矢印Fは、連続体Cの搬送方向を示す。
【0081】
粘着剤塗工ユニット110は、粘着剤を貯留する粘着剤タンク111と、粘着剤タンク111から粘着剤Aを繰り出す繰り出しローラ112と、繰り出しローラ112から粘着剤Aを受け取って連続体Cに転写する版ローラ113と、圧胴114とを有する。また、粘着剤塗工ユニット110は、粘着剤Aに紫外光を照射するUVランプ115を有する。
【0082】
版ローラ113は、基材11の連続体Cに塗工される粘着剤Aの形状に対応する凸状パターン113aが形成された版が版胴に巻き付けられたものである。版ローラ113には、複数の凸状パターン113aが形成されている。
【0083】
複数の凸状パターン113aは、版ローラ113の送り方向と幅方向とに並んで面付けされている。これにより、第一部分12,第二部分13及び第三部分14のための粘着剤Aを同時に連続体Cに転写し、塗工できる。各々の凸状パターン113aは、基材11に配置される第一部分12,第二部分13及び第三部分14のそれぞれの外周線よりも内側に収まる形状とされている。
【0084】
連続体Cに塗工される粘着剤Aの厚さは、3μm以上25μm以下であることが好ましい。3μm以上であれば、第一部分12,第二部分13及び第三部分14を粘着する十分な粘着力が得られ、25μm以下であれば、加圧により第一部分12,第二部分13及び第三部分14の外周線よりも外側に、はみ出ることがない。この観点から、粘着剤Aの厚さは、より好ましくは、3μm以上10μm以下である。
【0085】
連続体Cにおける第一部分12,第二部分13及び第三部分14が配置される予定の領域に塗工される粘着剤Aの塗工位置は、当該予定の領域において、搬送方向Fにおける上流側の余白が搬送方向Fにおける下流側の余白よりも広くなるように位置決めされる。
【0086】
余白が広すぎると、第一部分12,第二部分13及び第三部分14の縁部分が浮き上がったり、剥がれたりする場合がある。また、余白が狭すぎると、第一部分12,第二部分13及び第三部分14の外周部から粘着剤Aがはみ出る場合がある。
【0087】
この観点から、搬送方向Fにおける上流側の余白は、50μm以上300μm以下であることが好ましく、搬送方向Fにおける下流側の余白は、30μm以上100μm以下であることが好ましい(ただし、搬送方向上流側の余白>搬送方向下流側の余白を満たす)。
【0088】
なお、
図2には図示されていないが、粘着剤塗工工程P1の前には、粘着剤を連続体Cに塗工する際における位置決め、及びアンテナ部の切込を形成する際における切込位置の位置決めに基準にすることのできる基準マークを印刷する工程が実行される。
【0089】
粘着剤塗工工程P1において適用可能な粘着剤Aとしては、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ゴム系粘着剤等が挙げられる。本実施形態では、搬送される連続体Cに、フレキソ印刷や凸版印刷の方式を利用して塗工する観点から、紫外線硬化型の粘着剤を用いることが好ましい。このほか、スクリーン印刷の方式も適用可能である。
【0090】
粘着剤Aの粘着力は、180°剥離試験(JIS Z 0237)において、500gf/25mm以上であることが好ましく、より好ましくは、800gf/25mm以上であり、さらに好ましくは、1000gf/25mm以上である。粘着力の上限値は、好ましくは、2000gf/25mmである。
【0091】
金属箔配置工程P2では、基材11の連続体Cにおいて、第一部分12,第二部分13及び第三部分14の外周線の内側に粘着剤Aが塗工された面に、金属箔の連続体Mを重ねて配置する。
【0092】
金属箔配置工程P2は、金属箔配置ユニット120によって実行される。金属箔配置ユニット120は、押圧ローラ121と支持ローラ122とを有する。
【0093】
金属箔配置工程P2では、連続体Cの搬送路とは別の搬送路によって搬送された金属箔の連続体Mが連続体Cの粘着剤Aが塗工された面に重ね合わせられ、押圧ローラ121と支持ローラ122との間に挿通されて貼り合わされる。
【0094】
第一部分12,第二部分13及び第三部分14の外周線よりも外側には粘着剤Aが存在しないため、金属箔の連続体Mは、第一部分12,第二部分13及び第三部分14を形成する領域以外は、連続体Cに貼着していない。
【0095】
切込工程P3では、基材11の連続体Cに配置された金属箔の連続体Mに、第一部分12の外周線、第二部分13の外周線、及び第三部分14の外周線に沿った切り込みが形成される。また、切込工程P3では、外周線の切り込みとともに、ICチップを搭載するための開口部16と、折れ線Vとしてのミシン目が形成される。
【0096】
切込工程P3は、切込ユニット130によって実行される。切込ユニット130は、連続体Cに配置された金属箔の連続体Mに第一部分12、第二部分13、第三部分14、ICチップをマウントするための開口部16及び折れ線Vとしてのミシン目を形成するためのダイロール131と、ダイロール131をバックアップするアンビルローラ132とを有する。
【0097】
ダイロール131の表面には、第一部分12,第二部分13及び第三部分14の外周線の形状の凸状刃部131aが形成されている。また、開口部16を形成するための凸状刃部131bか形成されている。また、折れ線Vとしてのミシン目を形成するための凸状刃部131cが形成されている。
【0098】
ダイロール131表面からの凸状刃部131bの刃高は、金属箔のみを切断可能な高さに設定されている。また、凸状刃部131b及び凸状刃部131cの刃高は、基材11と金属箔とを切断可能な高さに設定されている。
【0099】
これにより、ダイロール131及びアンビルローラ132によれば、基材11の連続体Cに金属箔の連続体Mが貼り合わされてなるワークを挟み込んで連続的に搬送しながら、第一部分12、第二部分13、第三部分14、開口部16及びミシン目を同時に形成することができるため、アンテナパターン1の製造工程における工数を削減することができる。
【0100】
これらの凸状刃部131a,131b,131cは、フレキシブルダイとすることができる。また、このほかに、彫刻刃、植込刃等により構成することができる。
【0101】
除去工程P4では、金属箔の連続体Mのうちアンテナパターン1を構成しない不要部分Mbを除去する。
【0102】
除去工程P4は、除去ユニット140によって実行される。除去ユニット140は、ピールローラ141、142を備える。ピールローラ141の一部に金属箔の不要部分Mbを沿わせて搬送方向を変更させるとともに、ピールローラ142の一部にワークを沿わせて、不要部分Mbの搬送方向とは異なる方向に搬送させることにより、連続体C及び連続体Mからなるワークから金属箔の不要部分Mbを引き離す。
【0103】
不要部分Mbは、回収された後、再生加工処理が施され、再び、金属箔の連続体Mとして利用される。
【0104】
また、除去ユニット140は、ピールローラ141,142よりも搬送方向Fにおける上流側に、開口部16を形成するためにワークから切り抜かれた部分を除去するためのブラシ143と、吸引部144とを備える。
【0105】
ブラシ143は、連続体Cの表面の開口部16が通過する位置に、ワークに当接摺動されるように設けられている。また、吸引部144は、ワークを介してブラシ143の反対側に設けられている。
【0106】
これにより、切込工程P3において切り抜かれた基材11の一部と、当該基材11の一部に貼り付けられている金属箔の不要部分Mbとにブラシ143が当接することによって、これらがワークから反対側に押し出されて、吸引部144によって吸引され、除去される。これにより、ワークに開口部16が形成することができる。
【0107】
ブラシ143及び吸引部144をピールローラ141,142よりも搬送方向Fにおける上流側に設けることで、開口部16を形成するためにワークから切り抜かれた基材11の一部分を不要部分Mbの剥離よりも先に除去することができる。
【0108】
これにより、不要部分Mbをワークからスムーズに引き離すことができる。また、ワークから引き離された不要部分Mbを再生加工処理する際に、回収物に金属箔以外の基材11の一部が含まれることがない。
【0109】
除去工程P4までを経ることによって、
図4に示すような、基材11の連続体Cの所定位置に、金属箔から形成された第一部分12,第二部分13,第三部分14が貼り付けられたワークが得られる。
【0110】
続いて、
図3に示す絶縁層形成工程P5において、第一部分12の所定位置を覆う絶縁層17を形成する。ジャンパー部としての第三部分14が第一部分12の接続端部12A,12B以外の導線部分と短絡しないように、第一部分12の接続端部12A,12B以外において、第三部分14が重なる導線部分は、絶縁層17により覆われる。
【0111】
絶縁層形成工程P5は、絶縁層形成ユニット151によって実行される。
【0112】
絶縁層形成ユニット151は、絶縁材料Bを貯留する壺151aと、壺151aから絶縁材料Bを繰り出す繰り出しローラ151bと、繰り出しローラ151bから絶縁材料Bを受け取って連続体Cに塗工する版ローラ151c及び圧胴151dと、絶縁材料Bに紫外光を照射するUVランプ151eとを備える。
【0113】
絶縁層17は、第一面11Aと第二面11Bとが重ね合わされた際に、第一部分12の接続端部12A,12B以外の第一部分12の導線部分に第三部分14が接触する領域に形成される(
図5参照)。
【0114】
版ローラ151cは、基材11の連続体Cに塗工される絶縁材料Bの形状に対応する凸状パターン151fが形成された版が版胴に巻き付けられたものである。
【0115】
絶縁材料Bとしては、例えば、汎用の紫外線硬化性インキやメジウム、ニスが使用可能である。絶縁層の厚さは、2μm以上50μm以下であることが好ましい。2μm未満の場合には、絶縁が不完全になるおそれがある。また、50μmを超える場合には、RFIDインレイとして厚くなり過ぎて、これを用いてラベルを製造した場合に、汎用のラベルプリンタ等において高品位な印字を行うことができなくなる。
【0116】
続いて、導電性インキ塗工工程P6は、導電性インキ塗工ユニット152によって実行される。
【0117】
導電性インキ塗工工程P6では、第一部分12、第二部分13及び第三部分14を電気的に接続するための導電層18を形成するための導電性インキDを塗布する。
【0118】
導電性インキ塗工ユニット152は、導電性インキDを貯留する壺152aと、壺152aから導電性インキDを繰り出す繰り出しローラ152bと、繰り出しローラ152bから導電性インキDを受け取って連続体Cに塗工する版ローラ152c及び圧胴152dとを有する。導電性インキDからなる導電層18は、第一部分12と第二部分13との接続部分及び第一部分12の接続端部12A,12Bと第三部分14との接続部分に形成される(
図5参照)。
【0119】
版ローラ152cは、基材11の連続体Cに塗工される導電性インキDの形状に対応する凸状パターン152fが形成された版が版胴に巻き付けられたものである。
【0120】
なお、導電性インキ塗工ユニット152は、上述の方式に限らず、ノズルから定量を吐出する方式などでもよい。
【0121】
導電性インキDとしては、任意の導電性接着剤が使用可能である。一例として、セメダイン株式会社製、低温硬化型フレキシブル導電性接着剤、SX-ECA48が挙げられる。このほか、導電粘着両面テープを用いることもできる。また、金属粉含有ペーストを塗工してもよい。さらには、インクジェット印刷により導電性インキDを印刷してもよい。
【0122】
重ね合わせ工程P7では、連続体Cの幅方向Wにおける一方側(第一面11A)と他方側(第二面11B)とを貼り合わせるとともに、第一部分12、第二部分13及び第三部分14を電気的に接続して、二つ折りになった基材11の連続体Cにコイル状のアンテナパターン1を形成する。
【0123】
重ね合わせ工程P7は、重ね合わせユニット160により実行される。重ね合わせユニット160は、基材11の連続体Cの第一面11Aと第二面11Bとを貼り合わせるための紫外線硬化性粘着剤を塗布するインクジェットノズル161と、紫外線硬化性粘着剤に紫外光を照射するUVランプ162とを有する。
【0124】
本実施形態において使用される紫外線硬化性粘着剤は、紫外光が照射されることにより粘着性が発現するものである。紫外線硬化性粘着剤は、紫外光の照射前には、高い流動性を有するため、インクジェット印刷により塗布することができる。
【0125】
粘着剤層をインクジェット印刷で形成可能となるため、
図5に示すように、粘着剤層を形成したい領域(塗工領域S1)と、粘着剤層を形成できない領域(非塗工領域S2)とが微細なパターンに設計されていたとしても、容易に実現可能である。
【0126】
また、重ね合わせユニット160は、連続体Cに形成された折れ線Vに沿って当接する仕切板163と、V字に配置されたローラ164A,164B,165A,165Bとを有する。
【0127】
また、重ね合わされた連続体Cを重ね合わせ方向に押圧する一対のローラ166A,166Bを備える。
【0128】
搬送されるワークの折れ線Vに沿って仕切板163が押し当てられるとともに、それぞれ角度の異なるV字に配置された一対のローラ164A,164Bとローラ165A,165Bとを通過することによって、連続体Cの幅方向Wにおける端部同士が互いに近づく方向に折り曲げられて、搬送方向Fに搬送されるに連れて、第一面11Aと第二面11Bとが重ね合わされる。
【0129】
続いて、ローラ166A,166Bによって、連続体Cが重ね合わせ方向に押圧されることにより、第一面11Aと第二面11Bとが貼り合わされる。
【0130】
本実施形態においては、ワークは、ローラ167A,167B及びローラ168A,168Bを通過することによって、搬送方向を回転軸として水平になるように回転される。ワークは、押圧ローラ169Aと支持ローラ169Bの間に案内され、押圧ローラ169Aと支持ローラ169Bによって、さらに加圧される。
【0131】
押圧ローラ169Aと支持ローラ169Bとによる押圧力は、2kg/cm以上6kg/cm以下とすることが好ましい。
【0132】
これにより、連続体Cの第一面11Aと第二面11Bとが強固に貼り合わされるとともに、第一部分12,第二部分13及び第三部分14が互いに接合されて、アンテナ連続体10が形成される。
【0133】
ワーク(アンテナ連続体10)は、押圧ローラ169Aと支持ローラ169Bにより加圧された後、巻き取りローラ102によって巻き取られる。
【0134】
なお、重ね合わせた後であって、かつ、押圧ローラ169Aと支持ローラ169Bによって加圧される前に、重ね合わせにより生じた第一面11Aと第二面11Bとの僅かなズレなどをカットして、折り畳まれた後のワークの幅を調整する工程を実行するためのユニットが配置されていてもよい。
【0135】
[作用効果]
上述したアンテナパターン1の製造方法を実行する製造装置100による作用効果について説明する。
【0136】
上述したアンテナパターン1の製造方法を実行する製造装置100によれば、繰り出しローラ101から繰り出された基材11の連続体Cが粘着剤塗工工程P1において、版ローラ113と圧胴114との間を通過することにより、第一部分12,第二部分13及び第三部分14が配置される予定領域であって、かつ、第一部分12,第二部分13及び第三部分14の外周線よりも内側の領域に、粘着剤Aが塗工される。
【0137】
次に、金属箔配置工程P2において、粘着剤Aが塗工された連続体Cに、金属箔の連続体Mが重ね合わされる。
【0138】
続いて、切込工程P3において、連続体C及び金属箔の連続体Mからなるワークに、第一部分12,第二部分13,第三部分14及び開口部16の形状の凸状刃部131aが形成されたダイロール131によって、第一部分12,第二部分13及び第三部分14、開口部16の切込が形成される。
【0139】
次に、除去工程P4において、金属箔の連続体Mのうち第一部分12,第二部分13及び第三部分14を構成しない不要部分Mbが除去される。
【0140】
続いて、絶縁層形成工程P5において、ジャンパー部としての第三部分14が第一部分12の接続端部12A,12B以外の導線部分と短絡しないように、第一部分12の接続端部12A,12B以外において、第三部分14が重なる導線部分が絶縁層17により覆われる。
【0141】
次に、導電性インキ塗工工程P6において、第一部分12、第二部分13及び第三部分14を電気的に接続するための導電層18が形成される。
【0142】
次に、重ね合わせ工程P7において、連続体Cの幅方向Wにおける一方側(第一面11A)と他方側(第二面11B)とを重ね合わせて、第一部分12、第二部分13及び第三部分14を電気的に接続してコイル状のアンテナパターン1が形成されたアンテナ連続体10が製造される。
【0143】
アンテナ連続体10は、押圧ローラ169Aと支持ローラ169Bにより加圧された後、巻き取りローラ102によって巻き取られる。
【0144】
以上の工程により、基材11の連続体Cに、コイル状のアンテナパターン1を形成することができる。
【0145】
本実施形態に係るアンテナパターン1の製造方法によれば、コイル状のアンテナパターンを分割した形状である第一部分12,第二部分13及び第三部分14が二つ折り基材11の第一面11Aと第二面11Bとに形成され、第一面11Aと第二面11Bとが展開された状態において、ジャンパー部を構成する絶縁層17が形成される。
【0146】
コイル形状が第一部分12と第二部分13とに分割されていることで、
図4に示した連続領域Xにおいて、金属箔が連続する。コイル形状をそのまま切り抜いた場合にできる金属箔の不連続部分がないため、除去工程P4において、金属箔がワークに取り残されることなく、不要部分Mbを除去することができる。
【0147】
さらに、本実施形態に係るアンテナパターン1の製造方法によれば、第一面11Aと第二面11Bとを折れ線Vにおいて二つ折りにすることにより、コイル状のアンテナが完成される。
【0148】
アンテナパターン1の製造方法によれば、第一面11Aと第二面11Bとを重ね合わせた際に、第一部分12と第二部分13との接続部分が、矩形コイルの短手方向の少なくとも一部である第二部分13に集約されるため、重ね合わせの際における位置合わせが容易になる。
【0149】
また、本実施形態に係るアンテナパターン1の製造方法によれば、第一面11Aと第二面11Bとを折れ線Vにおいて二つ折りにすることにより、コイル状のアンテナにおけるブリッジ部が完成される。これにより、ブリッジ部を形成するための工程を行わなくとも、コイル状のアンテナを一連の搬送過程において連続的に形成することができる。
【0150】
また、例えば、かしめ治具等を使用してブリッジ部を形成する製造方法や、別体のジャンパー部を用意して接続する製造方法と比べて、基材を損傷することもなく、製造工数を短縮することができる。
【0151】
また、重ね合わせ工程P7では、紫外線硬化性粘着剤をインクジェット印刷により塗布した後、紫外光を照射して粘着性を発現するようにしている。粘着剤層をインクジェット印刷で形成することができるため、
図5に示すように、粘着剤層を形成したい領域(塗工領域S1)と、粘着剤層を形成できない領域(非塗工領域S2)とが微細に分かれた塗布パターンであっても、容易に実現可能である。
【0152】
[アンテナパターンの分割形態]
本発明の実施形態における製造方法では、基材を二つ折りにすることにより、コイル状のアンテナパターンを形成することができればよい。コイル状のアンテナパターンを二つ折りにして形成するための第一部分、第二部分及び第三部分の分割形態の変形例1~3について、以下に説明する。
【0153】
<変形例1>
図6は、コイル状のアンテナパターンを二つ折りにして形成するための第一部分、第二部分及び第三部分の分割形態の変形例1を説明する平面図である。
図6には、説明をわかりやすくするために、上述した製造装置100において、除去工程P4を経た後のワークの状態が示されている。
【0154】
変形例1は、コイル状のアンテナパターン2を搬送方向Fに沿って二分割し、一方側の構造を第一部分21として第一面11Aに形成し、他方側の構造を第二部分22として第二面11Bに形成した例である。
【0155】
第三部分23は、第一部分21の接続端部21A,21Bを接続するジャンパー部を構成する。第三部分23は、第二面11Bに形成される。
【0156】
このような分割形態によれば、第一部分21及び第二部分22において、連続体Cの幅方向Wに延びる導線部分Z1の長さを短くできるため、除去工程P4において、金属箔の不要部分Mbを除去する際に、幅方向Wに延びる導線部分Z1の線間部分に位置する金属箔を千切れにくくすることができる。
【0157】
<変形例2>
図7は、コイル状のアンテナパターンの分割形態の変形例2を説明する平面図である。
図7には、除去工程P4を経た後のワークの状態が示されている。
【0158】
変形例2は、コイル状のアンテナパターン3を搬送方向Fに対して任意のなす角において二分割した一方側の構造を第一部分31として第一面11Aに形成し、他方側の構造を第二部分32として第二面11Bに形成した例である。
【0159】
第三部分33は、第一部分31の接続端部31A,31Bを接続するジャンパー部を構成する。第三部分33は、第二面11Bに形成される。
【0160】
このような分割形態によれば、除去工程P4において、金属箔の不要部分Mbを除去する際に、搬送方向Fに対して任意のなす角に交差する方向に延びる導線部分Z2の線間部分に位置する金属箔には、引き離し方向に交差する方向に引き離し応力が加わるため、導線部分Z2の線間部分に位置する金属箔を千切れにくくすることができる。
【0161】
<変形例3>
図8は、コイル状のアンテナパターンの分割形態の変形例3を説明する平面図である。
図8には、除去工程P4を経た後のワークの状態が示されている。
【0162】
変形例3は、コイル状のアンテナパターン4における奇数番目の巻き線部分を第一部分41として第一面11Aに形成し、偶数番目の巻き線部分を第二部分42として第二面11Bに形成した例である。
【0163】
第三部分43は、第一部分41の接続端部41A,41Bを接続するジャンパー部を構成する。第三部分43は、第二面11Bに形成される。
【0164】
これにより、金属箔による線間部分の隙間が狭いアンテナパターンを設計した場合であっても、巻き線部分を第一面11Aと第二面11Bとに分割して形成することにより、形成時における線間部分の金属箔の幅が広められるため、導線の線間部分に位置する金属箔を千切れにくくすることができる。
【0165】
<変形例4>
上述の実施形態及び変形例1-3では、基材11における第一基材部としての第一面11Aと第二基材部としての第二面11Bとが繋がっており、折り畳まれることにより互いに重ね合わされて形成されるアンテナパターンについて説明したが、第一基材部と第二基材部とが繋がっていることは必須ではない。
【0166】
すなわち、第一基材部と第二基材部とは、二つ折りによって重ね合わされるほか、第一基材部と第二基材部とは分離された別々の基材として用意されており、別々の基材を重ね合わせた後、貼り合わせることにより形成されるアンテナパターンであってもよい。
【0167】
図9は、コイル状のアンテナパターンの分割形態の変形例4を説明する平面図である。
【0168】
図9に示されたアンテナパターン5は、
図4に示された構成と同様の作用を有するものは、同一の番号を付して詳細な説明は省略する。
【0169】
図9に示されたアンテナパターン5に適用される基材50は、第一基材部51と第二基材部52とを有する。第一基材部51の表面51Aには、第一部分61が形成されている。また、第二基材部52の表面52Aには、第二部分62及び第三部分65が形成されている。
【0170】
図9に示されたアンテナパターン5は、第一基材部51に形成された第一部分61と、第一部分61を覆う絶縁層63と、第二基材部52に形成された第二部分62と、第二基材部52に形成され、接続端部64A,64B同士を接続する第三部分65とを備える。
【0171】
第一基材部51と第二基材部52とが重ね合わされた状態において、第一基材部51に形成された第一部分61と第二基材部52に形成された第二部分62とが電気的に接続される。第一部分61における導線部分と第三部分65とが重なる部分は、絶縁層63により覆われているため、短絡することがない。
【0172】
第二基材部52に形成された第三部分65は、絶縁層63によって第一部分61とは絶縁され、第一部分61に形成された接続端部64A,64B同士を電気的に接続することができる。
【0173】
上述のように、別体にて用意された第一基材部51と第二基材部52とを重ねることによっても、アンテナパターン5を形成することができる。
【0174】
[その他の実施形態]
以上、本実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一つを示したものに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。上述した本発明の実施形態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更が可能である。
【0175】
コイル状のアンテナパターンの形状は、
図1、
図6、
図7、
図8及び
図9に図示される形状に限定されない。例えば、コイル全体の形状が円形であってもよい。また、アンテナパターンの一部に、いわゆるメアンダ形状が含まれていてもよい。
【0176】
ICチップをマウントするためのICチップ接続部15及びICチップ接続部15に対応して形成される開口部16が、コイル状のアンテナパターンの最外の導線部分に形成されている場合が示されているが、ICチップ接続部15及びICチップ接続部15に対応して形成される開口部16は、最内の導線部分に形成されていてもよい。
【0177】
アンテナパターンの製造工程において、絶縁層形成工程P5と導電性インキ塗工工程P6の順序は、逆であってもよい。
【0178】
重ね合わせ工程P7では、インクジェット印刷の代わりに版を用いた印刷を適用することもできる。
【符号の説明】
【0179】
1,2,3,4,5 アンテナパターン
10 アンテナ連続体
11 基材(二つ折り基材)
11A 第一面
11B 第二面
12 第一部分
12A,12B 接続端部
13 第二部分
14 第三部分
15 ICチップ接続部
16 開口部
17 絶縁層
18 導電層
19 粘着剤層
21 第一部分
21A,21B 接続端部
22 第二部分
23 第三部分
31 第一部分
31A,31B 接続端部
41 第一部分
41A,41B 接続端部
42 第二部分
43 第三部分
50 基材
51 第一基材部
51A 基材表面
52 第二基材部
52A 基材表面
61 第一部分
62 第二部分
63 絶縁層
64A,64B 接続端部
65 第三部分
100 製造装置
101 繰り出しローラ
102 巻き取りローラ
110 粘着剤塗工ユニット
111 粘着剤タンク
112 繰り出しローラ
113 版ローラ
113a 凸状パターン
114 圧胴
115 UVランプ
120 金属箔配置ユニット
121 押圧ローラ
122 支持ローラ
130 切込ユニット
131 ダイロール
131a 凸状刃部
132 アンビルローラ
140 除去ユニット
141 ピールローラ
142 ピールローラ
143 ブラシ
144 吸引部
151 絶縁層塗工ユニット
151a 壺
151b 繰り出しローラ
151c 版ローラ
151d 圧胴
151e UVランプ
151f 凸状パターン
152 導電性インキ塗工ユニット
152a 壺
152b 繰り出しローラ
152c 版ローラ
152d 圧胴
160 重ね合わせユニット
161 インクジェットノズル
162 UVランプ
163 仕切板
164A,164B,165A,165B,166A,166B,167A,167B,168A,168B ローラ
169A 押圧ローラ
169B 支持ローラ
P1 粘着剤塗工工程
P2 金属箔配置工程
P3 切込工程
P4 除去工程
P5 絶縁層形成工程
P6 導電性インキ塗工工程
P7 重ね合わせ工程
A 粘着剤
B 絶縁材料
C 基材の連続体
D 導電性接着剤
F 搬送方向
M 金属箔の連続体
Mb 金属箔の不要部分
V 折れ線
X 連続領域
Z1,Z2 導線部分