(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024048369
(43)【公開日】2024-04-08
(54)【発明の名称】骨盤矯正装置
(51)【国際特許分類】
A61F 5/01 20060101AFI20240401BHJP
【FI】
A61F5/01 K
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023151840
(22)【出願日】2023-09-20
(31)【優先権主張番号】111136787
(32)【優先日】2022-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】523358770
【氏名又は名称】ゼン ペイゼ
(74)【代理人】
【識別番号】100132517
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 聡
(72)【発明者】
【氏名】ゼン ザンユ
【テーマコード(参考)】
4C098
【Fターム(参考)】
4C098AA01
4C098BB08
4C098BC37
4C098BC42
4C098BD02
(57)【要約】
【課題】仙椎変位の問題を効果的に解決すること。
【解決手段】本発明は、骨盤矯正装置に関し、装置本体において、3つの支持部、レバー支点、及び3つの方向ガイド支点を含み、前記3つの支持部及びレバー支点は人体の仙椎に対する位置に形成され、支持部及びレバー支点と装置本体は高低差を有し、人体の仙椎が矯正装置と接触するときに、3つの支持部は三点支持の作用を形成し、レバー支点と作用して、怪我による仙椎の変位を調整することができ、骨盤の回転の問題を改善し、悪い動作や姿勢の代償を回避し、慢性疼痛を避けることができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
骨盤矯正装置であって、
厚さを有する装置本体と、
前記装置本体上に形成されて矯正するための3つの仙椎支持部とを含む骨盤矯正装置。
【請求項2】
前記3つの仙椎f支持部の中央に位置するレバー支点を含む請求項1に記載の骨盤矯正装置。
【請求項3】
3つの方向ガイド支点を有する請求項1に記載の骨盤矯正装置。
【請求項4】
下向きに反転可能な請求項1に記載の骨盤矯正装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人間の骨盤の変位を矯正する装置に関し、特に、仙椎の下に配置され、骨盤を矯正するように設計された矯正装置である。
【背景技術】
【0002】
経済の発展と進歩に伴い、現代生活における肉体労働の機会は過去に比べて大幅に減少し、その結果、現代人の運動不足が進み、メタボリックシンドローム、肥満、高血圧、高脂血症、及び心肺機能低下等の文明病が増加している。これらの文明病に加え、一般的で広範な慢性疼痛もある。この慢性痛の主な原因は、動作や姿勢の悪さのために骨格と筋肉とのバランスが崩れることにある。転倒による骨盤や脊椎の変位は、最大の原因であり、骨盤の仙椎変位が代償作用を生み出し、人間の身体は悪化した状態で動作し続ける。
【0003】
しかし、前記の代償作用は、異なる姿勢における骨格と筋肉との間に発生する一種の相互作用であり、この骨格と筋肉との間の相互作用により、人は座ったり立ったりする際に様々な種類の悪い動作や姿勢を形成するおそれがあり、悪い動作や姿勢により一部の骨格と筋肉とを酷使させ、その結果、悪い動作や姿勢の代償作用を引き起こし、前記の慢性疼痛や様々な種類の痛みを引き起こす。
【0004】
前記の慢性疼痛は、人体の一般的な代償作用による場合もあるため、関連分野の医療技術や科学技術では、病状に応じて、適切な薬を処方したり、適格に問題を解決したりすることが困難である。すなわち、既存の医療技術や科学技術では、日常生活において、身体の骨格、筋肉、及び関節等が、いつでもバランスの取れた状態を維持するために具体的かつ簡易な手段はまだ提供することができず、前記の慢性疼痛と同様に、痛みや疼きの原因となる好ましくない動作や姿勢を効果的に回避する方法はない。
【0005】
人間が立ったり歩いたりする場合、骨盤のバランスがとれた位置を維持することが最も理想的な状態であり、転倒による怪我や骨盤の変位により、身体の他の部分のバランスも崩れてしまう。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の問題に対処するため、従来の方式は、医療従事者が徒手療法により改善していたが、医療従事者を補助する効果的な装置がなく、仙椎の変位という問題に対して、大量に効果的に対処することができない。
【0007】
仙椎の変位は、適切な方法によって効果的に解決する必要があり、市場では骨盤矯正装置に対する需要はあるが、現在、市場では、この需要を満たすことができる製品は存在しない。従って、この需要を満たす製品をいかにして提供するかが解決すべき課題である。
【0008】
既存の技術では、仙椎の変位の問題を効果的に解決することができないこと、および関連製品に対する市場の需要があることに鑑みて、本発明の主な目的は、骨盤矯正装置を提供することである。
【0009】
上記のアンバランス状態を如何に改善させるかについては、人間が横になったとき、仙椎が矯正装置と接触することで、仙椎が適切に変化する。自然な状況下では、横たわるときに仙椎は、3点で支持され、転倒による仙椎変位の問題を改善させ、骨盤の位置のバランスをとる。これにより、身体のバランスが自然に整い、身体の各部位の悪い動作や姿勢も変化する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記発明の目的を達成するために、本発明で使用される主な技術的手段は、前記の骨盤矯正装置を以下のように設けることであり、装置本体と、装置本体に設けられ、突出する3つの支持部と、レバー支点と、3つの方向ガイド支点と、を含み、装置本体と支持部、及び支点との間に高低差を設け、骨盤矯正装置を反転させることもでき、また、同じ効果を有することである。
【発明の効果】
【0011】
本発明は上記構造を有するので、仙椎支持部は曲面又は平面等の形状に形成することができ、全体的に言えば、前記高低差は、3点支持部及びレバー支点の作用によって、人体の仙椎と装置本体の接触力を変化させ、仙椎の変位問題を改善し、全身の関節の不均衡による問題を回避し、更に、慢性疼痛から解放させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、本発明の第1実施形態の上面図である。
【
図2】
図2は、本発明の第2実施形態の断面図である。
【
図3】
図3は、本発明の第3実施形態の断面図である。
【
図4】
図4は、横たわった姿勢で本発明が実施された場合の概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1と
図2と
図3とを参照し、本発明は仙椎矯正装置であり、その第1実施形態は装置本体(10)を含み、装置には、仙椎支持部(11)(12)(13)、レバー支点(14)、3つの方向ガイド支点(15)(16)(17)、及び高低差部(18)がある。
【0014】
図4を参照し、前記装置(10)は、横たわるときに、クッションが骨盤の仙椎の下に対し、三点支持の原理を利用して、レバー支点と組み合わせて、変位した仙椎を自動的に調整することに用いられ、装置(10)は、3つの支持部(11)、(12)、(13)、レバー支点(14)、3つの方向ガイド支点(15)(16)(17)、及び高低差部(18)を含み、身体(90)が装置(10)の上を横たわるときに、仙椎と支持部(11)、(12)、(13)は、三点支持による接触力を形成し、レバー支点(14)の作用と組み合わせて、転倒によって仙椎が負傷して変位することを段階的に改善し、骨盤の回転の問題を改善させ、悪い動作や姿勢による代償を発生させないようにし、慢性疼痛を回避して、良好な結果を得る。
【0015】
装置本体(10)は、横たわるときに使用するために、任意の形状の横たわるためのパッドの最上位層にすることができる。
【0016】
本発明の装置の仙椎支持部(11)(12)(13)、レバー支点(14)、3つの方向ガイド支点(15)(16)(17)、及び高低差部(18)は、骨盤を自動的に調整し、身体のバランスを自然な状態に戻すことができる。
【0017】
本発明によって提供される骨盤矯正装置によって、骨盤の回転を調整し、骨格と筋肉系とをバランスのとれた位置に到達させ、最も理想的な状態にすることができ、本発明の適用によって、身体の骨格と筋肉系とを理想的なバランス状態に継続的に維持させることができ、骨格と筋肉系とのアンバランスにより引き起こされる可能性のある怪我を減少させ、人々の痛み及び慢性疼痛の悩みを改善し、人々の全身を快適に感じることができ、悪い動作や姿勢によつ怪我を回避することができる。
【符号の説明】
【0018】
10 装置本体
11 仙椎支持部
12 仙椎支持部
13 仙椎支持部
14 レバー支点
15 方向ガイド支点
16 方向ガイド支点
17 方向ガイド支点
18 高低差部
90 身体