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  • 特開-加熱式喫煙具用取り外し具 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024048415
(43)【公開日】2024-04-09
(54)【発明の名称】加熱式喫煙具用取り外し具
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/85 20200101AFI20240402BHJP
   A24F 40/20 20200101ALI20240402BHJP
【FI】
A24F40/85
A24F40/20
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022154297
(22)【出願日】2022-09-28
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-05-29
(71)【出願人】
【識別番号】522382554
【氏名又は名称】石本 保徳
(71)【出願人】
【識別番号】522383757
【氏名又は名称】山本 友和
(74)【代理人】
【識別番号】100223608
【弁理士】
【氏名又は名称】藤原 敬子
(72)【発明者】
【氏名】石本 保徳
(72)【発明者】
【氏名】山本 友和
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB12
4B162AB22
4B162AF01
(57)【要約】
【課題】加熱式喫煙具の収容部に中折れして残ったヒートスティックの取り除き作業の操作性を向上させる取り外し具を提供すること。
【解決手段】取り外し具10は、加熱式喫煙具20の収容部6内に中折れして残った ヒートスティック30の取り外し具10であって、前記収容部6内に中折れして残った前記 ヒートスティック30の長軸方向に形成される中空部8aに挿入可能な棒状部2と、前記棒状部2の一方の端に形成された折曲部1と、前記棒状部2の他方の端に延在する把持部3とを備え、前記折曲部1を、前記収容部6に残った前記 ヒートスティック30の前記中空部8aに挿入し、前記折曲部1の先端を、前記ヒートスティック30の内周壁に差し込み、次いで前記取り外し具10を引くことに よって前記 ヒートスティック30を前記収容部6から取り出し可能である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加熱式喫煙具の収容部内に中折れして残った ヒートスティックの取り外し具であって、
前記収容部内に中折れして残った前記ヒートスティックの長軸方向に形成される中空部に挿入可能な棒状部と、
前記棒状部の一方の端に形成された折曲部と、
前記棒状部の他方の端に延在する把持部と、を備え、
前記折曲部を、前記収容部に残った前記ヒートスティックの前記中空部に挿入し、
前記折曲部の先端を、前記ヒートスティックの内周壁に差し込み、次いで前記取り外し具を引くことに よって前記ヒートスティックを前記収容部から取り出し可能である取り外し具。
【請求項2】
前記取り外し具は、耐熱性材料からなり、
前記折曲部の先端は、円みを帯びて形成され、
前記棒状部と前記折曲部との内角は90°以下である
請求項1に記載の取り外し具。
【請求項3】
前記棒状部は、前記把持部の端を起点とし、少なくとも1つの棒状部を形成し、
前記折曲部は、先端に突起を備え、
前記棒状部は、長軸方向に交差する方向に弾性力を有する弾性部材で構成され、
前記棒状部は、前記折曲部を前記中空部への挿入に伴って弾性変形するとともに、弾性復帰力により前記折曲部の先端を、前記連結部の内周壁に差し込み、次いで前記取り外し具を引くことによって、前記ヒートスティックを前記収容部から取り出し可能である
請求項2に記載の取り外し具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱式喫煙具の収容部に中折れして残ったタバコのフィルターを取り外す道具に関する。
【背景技術】
【0002】
加熱式タバコは、専用のタバコ(以下、「ヒートスティック」と記載)を加熱して気化したタバコ成分を吸引することで、従来の紙巻タバコに直接火を付ける燃焼タバコと同様の味わいを得るものである。ヒートスティックを加熱式喫煙具に固定した状態で、ヒートスティックの口元側の部分は、吸引できるように加熱式喫煙具の収容部分から突出している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6000451号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、加熱式喫煙具の収容部分から突出しているヒートスティックの口元側の部分が折れて取れる場合がる。この場合、加熱式喫煙具の収容部分に残ったヒートスティックを取り除くことは容易ではない。
【0005】
図4(a)に示すように、引用文献1の加熱式喫煙具20は、収容部6にヒートスティック30が収容固定されている。収容部6は、加熱部分を含む。ユーザーの口元側に位置する20mm程度のフィルター部7は、ヒートスティック30を収容した状態で開口6aから突出している。
【0006】
ヒートスティック30を収容部6に挿入設置した状態で加熱式喫煙具20をユーザーが持ち歩く場合がある。ヒートスティック30を加熱式喫煙具20に挿入した状態では、フィルター部7が家具等の固い物にぶつかると、フィルター部7が折れる場合がある。
【0007】
図4(b)に示すように、収容部6に収容されたヒートスティック30が、フィルター部7と連結部8の繋ぎ目で折れてフィルター部7が取れると、連結部8の長軸方向に貫通した中空部8aが現れる。ヒートスティック30が収容部6の開口6aで折れる場合、収容部6に残ったヒートスティック30は収容部6の開口6aから突出する高さが少ない場合が多い。
【0008】
そのため、収容部6に残ったヒートスティック30を、道具を使わず手で取り出すことは容易ではない。また、収容部6は、加熱時には温度が上昇し、使用直後にはまだ余熱がある場合があるため、手で取り出そうとする場合、火傷に注意して行う必要がある。さらに、ヒートスティック30のフィルター部7が折れて収容部6にヒートスティック30が詰まっている場合には、新たにヒートスティック30を挿入できない。
【0009】
本発明の目的は、加熱式喫煙具の収容部に中折れして残ったヒートスティックの取り除き作業の操作性を向上させる取り外し具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決する本発明の取り外し具は、 加熱式喫煙具の収容部内に中折れして残った ヒートスティックの取り外し具であって、前記収容部内に中折れして残った前記ヒートスティックの長軸方向に形成される中空部に挿入可能な棒状部と、前記棒状部の一方の端に形成された折曲部と、前記棒状部の他方の端に延在する把持部と、を備え、前記折曲部を、前記収容部に残った前記ヒートスティックの前記中空部に挿入し、前記折曲部の先端を、前記ヒートスティックの内周壁に差し込み、次いで前記取り外し具を引くことに よって前記ヒートスティックを前記収容部から取り出し可能である。
【0011】
上記構成によれば、取り外し具を用いることで、加熱式喫煙具の収容部に中折れして残ったヒートスティックを容易に取り出すことができる。
【0012】
上記課題を解決する本発明の取り外し具は、耐熱性材料からなり、前記折曲部の先端は、円みを帯びて形成され、前記棒状部と前記折曲部との内角は90°以下である。
【0013】
上記構成によれば、取り外し具でヒートスティックを取り出す際に加熱式喫煙具の収容部の内周壁を傷つけず、取り外しの操作性が向上する。
【0014】
上記課題を解決する本発明の取り外し具は、前記棒状部は、前記把持部の端を起点とし、少なくとも1つの棒状部を形成し、前記折曲部は、先端に突起を備え、前記棒状部は、長軸方向に交差する方向に弾性力を有する弾性部材で構成され、前記棒状部は、前記折曲部を前記中空部への挿入に伴って弾性変形するとともに、弾性復帰力により前記折曲部の先端を、前記連結部の内周壁に差し込み、次いで前記取り外し具を引くことによって、前記ヒートスティックを前記収容部から取り出し可能である。
【0015】
上記構成によれば、取り外し具によって加熱式喫煙具の収容部に中折れして残ったヒートスティックをさらに容易に取り出すことができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る取り外し具は、加熱式喫煙具の収容部に中折れして残ったヒートスティックを容易に取り出すことができる。また、取り出す際に加熱式喫煙具の収容部の内周壁を傷つけず、取り外しの操作性の向上という効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一つの実施形態による取り外し具の説明図であって、(a)は平面図、(b)は斜視図である。
図2】本発明の他の実施形態による取り外し具の説明図であって、(a)は平面図、(b)は(a)の折曲部周辺拡大図である。
図3】本発明の他の実施形態による取り外し具の説明図であって、(a)は平面図、(b)は斜視図である。
図4】従来の加熱式喫煙具の説明図であって、(a)は外観図、(b)はヒートスティックが中折れして残った状態を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の加熱式喫煙具用取り外し具の好ましい実施の形態を説明する。本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
(実施形態1)
【0019】
図1は、加熱式喫煙具20の収容部6内に中折れして残ったヒートスティック30を取り出すための取り外し具10を示す。
【0020】
図1(a)は、本実施形態の取り外し具10を、平面に置いて上から見た図である。図1(a)に示すように、取り外し具10は、把持部3と棒状部2と折曲部1とから構成される。棒状部2は、その先端から折曲部1を形成する。一方、棒状部2の他の端には把持部3が形成される。棒状部2は、ヒートスティック30の長軸方向に貫通した中空部8aに挿入可能な幅である。一例として、棒状部2の径を約1mm程度とすることが好ましい。棒状部2の長さは、加熱式喫煙具20の収容部6に挿入可能な長さであることが好ましい。一例として、棒状部2の長さを約22mm程度とすることが好ましい。
【0021】
ここで、ヒートスティクとは、円柱状で直径5~6mm、長さ3~4.5cm程度であり、一般的に、従来の紙巻タバコより小型のタバコである。ヒートスティクは、20mm程度のフィルター部7と、タバコ葉が含有されているタバコ葉部(図示せず)と、フィルター部7とタバコ葉部との間は、17mm程度の連結部8で連結されている。連結部8は、円柱状の ヒートスティック30の長軸方向に貫通した中空部8aを有する。連結部8の内径は3mm程度である。ヒートスティクは、フィルター部7と連結部8とタバコ葉部とが、従来の紙巻タバコと同様に、包装材で巻かれて、一本の円柱体をなしている。
【0022】
折曲部1は、棒状部2の先端を起点としてL字状に折り曲げ形成されている。折曲部1は収容部6の内径よりも短い長さであることが好ましい。一例として折曲部1の長さを約4mm程度とすることが好ましい。加熱式喫煙具20の収容部6内に中折れしたヒートスティック30の連結部8の内周壁に折曲部1先端を差し込み、取り出し易いようにするためである。折曲部1は、先端が丸みを帯びた形状である。加熱式喫煙具20の収容部6の内壁を、折曲部1の先端で傷つけないようにするためである。
【0023】
折曲部1と棒状部2とのなす内角θは90°以下30°以上の範囲が好ましい。折曲部1と棒状部2とのなす内角θを90°以下とすることで、折曲部1先端が、ヒートスティック30の連結部8の内周壁に容易に引っ掛かるためである。また、折曲部1と棒状部2の接続部分に力が加わっても、折曲部1と加熱式喫煙具20の内壁で挟持されたヒートスティック30の連結部8との挟持状態が解除されることがなく、かつ、加熱式喫煙具20の内壁には連結部8の挟持状態を保持する方向に力が加わることになるため、前記連結部8の挟持状態が良好に保持され、そのまま取り外しできる。折曲部1と棒状部2とのなす角度を30°以上とすることで、内角が狭くなりすぎ棒状部2と折曲部1の区別がつき難くなることがなく、上記の効果が小さくなることを防止する。
【0024】
一例として、折曲部1と棒状部2とのなす内角θを約88°から87°の範囲とすることが好ましい。これにより、折曲部1と棒状部2とのなす角度が、狭くなりすぎ、折曲部1先端が、ヒートスティック30の連結部8の内周壁に差し込み難くなることを防止する。
【0025】
また、本実施形態では、把持部3の形状は、棒状部2と同軸の長辺を有する。把持部3は、平面板状の略矩形であることが好ましい。一例として把持部3は、20mm程度の長辺、6mm程度の短辺からなることが好ましい。これにより、手の指で持って操作し易く、作業性を向上させることができる。なお、操作性を向上させるために、把持部3の形状は矩形に限らず、楕円や多角形、曲線状などの様々な平面形状に形成してもよい。また、把持部3の形状は、棒状部2と同軸の円柱状、角柱状、球状に形成してもよい。さらには、把持部3の外周面に突起を設けるなどによって、滑り止め機能を追加して持ち易くしてもよい。さらに、携帯性を向上させるために、把持部3にストラップなど紐を通すための孔を設けてもよい。
【0026】
図1(b)に示すように、本実施形態の取り外し具10にあっては、折曲部1を先端にした状態で、加熱式喫煙具20の収容部6内に中折れして残ったヒートスティック30の中空部8aに挿入する。折曲部1を挿入する際には、ヒートスティック30の軸方向に対して、やや斜めに向きを傾けて中空部8aに挿入する。折曲部1に次いで、棒状部2を挿入する際には、ヒートスティック30の軸方向に対して、平行に向きを戻して中空部8aに挿入する。連結部8の内周壁に折曲部1の先端を突き刺した状態で、ヒートスティック30を取り出すことが可能である。折曲部1の先端でヒートスティック30を挟持した際に折曲部1がヒートスティック30の連結部8の内周壁に食い込み、取り外し具10の抜脱を防ぐことができる。
【0027】
また、加熱式喫煙具20の収容部6の内周壁と折曲部1でヒートスティック30の連結部8を挟んだ状態で、ヒートスティック30を擦動しながら取り出すことが可能である。このような構成により、ヒートスティック30の連結部8に折曲部1先端を差し込めない場合であっても、折曲部1をヒートスティック30の連結部8に押し付けて収容部6の内周壁の長軸方向に沿って開口6aまで動かすことができ、ヒートスティック30を確実に取り出すことができるのである。
【0028】
取り外し具10の形成材料として、耐熱性に優れる材料を用いることが好ましい。耐熱性素材としては、金属製棒材又は合成樹脂等の材料が好ましい。一例として、ステンレスを採用することが好ましい。このように、耐熱性材料で構成されているため、加熱式喫煙具20の冷却前に取り外し操作をしても、取り外し具10が高温部分に接触して溶融するのを防止することができる。
【0029】
本実施形態の取り外し具10にあっては、折曲部1に保護用キャップ(非図示)を適宜被冠してもよい。取り外し具10の携帯性が向上するとともに、取り出し具10の破損を防止するためである。保護用キャップは、折曲部1使用時に取り外し、把持部3に嵌合または螺合する等して取り付けられるものであってもよい。このように保護用キャップを被冠することで、折曲部の先端が保護されるとともに、携帯性、コンパクト性を保つことが可能である。
【0030】
(実施形態2)
図2に基づいて、本発明の第2の実施の形態を説明する。なお、実施形態2では、先に説明した実施形態1に含まれる構成とは異なる構成のみを説明する。実施形態1において説明された構成は、実施形態2にもすべて含まれ得る。また、実施形態1において記載された用語の定義は、実施形態2においても同じである。
【0031】
本実施形態における折曲部1の構造は、図2に示すように、略円錐状を形成している。図2(b)に示すように、折曲部1は、円錐状の斜面1aと、円錐状の窪み1bを備え、円錐状の窪み1bの内角θは、90°以下であることが好ましい。一例として、内角θを約88°から87°の範囲とすることが好ましい。本実施形態では、円錐の頂点から底辺までの長さhは4mm、円錐の径Rは4mmである。本実施形態では、折曲部1をヒートスティック30の中空部8aに挿入し、連結部8の内周壁に折曲部1を突き刺した状態で固定することができる。折曲部1を突き刺した状態で、収容部6の内周壁の長軸方向に沿って開口6aまで動かし、中折れして残ったヒートスティック30を取り出すことができる。
【0032】
(実施形態3)
図3に基づいて、本発明の第3の実施の形態を説明する。なお、実施形態3では、先に説明した実施形態1及び、実施形態2に含まれる構成とは異なる構成のみを説明する。実施形態1及び、実施形態2において説明された構成は、実施形態3にもすべて含まれ得る(逆も同様である)。また、実施形態1及び、実施形態2において記載された用語の定義は、実施形態3においても同じである。
【0033】
図3(a)に示すように、本実施形態では、把持部3と、把持部3の端を起点とし複数の棒状部2と、折曲部1とから構成される。折曲部1は、棒状部2の先端を起点としてL字状に折り曲げ形成されている。折曲部1は先端に突起を備える。これにより、ヒートスティック30の連結部8の内周壁への引っ掛かりが更に容易となる。複数の棒状部2は、ヒートスティック30の長軸方向に貫通した中空部8aに挿入可能な幅である。一例として、棒状部2の径は約0.5mm程度である。折曲部1は収容部6の内径よりも短い長さであることが好ましい。一例として折曲部1の長さは約2~3mm程度である。
【0034】
図3(b)に示すように、本実施形態では、棒状部2は4本である。棒状部2を4本とすることで、ヒートスティック30の中空部8aに4本同時に挿入可能な幅であるとともに、中空部8aに適度な隙間も生じることで、内周壁に折曲部1の先端を差し込み、取り出しが容易である。各折曲部1は互いに接することなく間隔が保たれた状態である。棒状部2は長軸方向に交差する方向に適度な剛性と弾力復元力を有する。4本の折曲部1を挿入する際、図3(b)に示すように、4本の折曲部1はヒートスティック30の連結部8の内径より大きいことから、連結部8の内周壁によって規制されて、棒状部2が押され弾性的に変形され、さらに、折曲部1が挿入されると、折曲部1における先端がヒートスティック30の連結部8における内周壁と対接されて、棒状部それ自体の弾性によって形状が復元される際の作用によって、折曲部1の先端が内周壁に突き刺された状態で固定することができる。折曲部1を突き刺された状態で、収容部6の内周壁の長軸方向に沿って開口6aまで動かし、中折れして残ったヒートスティック30を取り出すことができる。
【0035】
操作性を向上させるために、折曲部1の形状は上記に限らず、楕円や多角形、曲線状などの様々な平面形状に形成してもよい。さらに、円柱状、角柱状に限らず平面板状にしたり、更には、折曲部1の外周面に突起を設けるなどによって、滑り止め機能を追加してもよい。
【0036】
本発明上記実施形態に限定されるものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えたものを含む。
【符号の説明】
【0037】
10 加熱式喫煙具用取り外し具
1 折曲部
1a 円錐状斜面
1b 円錐状窪み
2 棒状部
3 把持部
20 加熱式喫煙具
6 収容部
6a 開口
30 ヒートスティック
7 フィルター部
8 連結部
8a 中空部
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2023-02-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加熱式喫煙具の収容部内に中折れして残った ヒートスティックの取り外し具であって、
前記収容部内に中折れして残った前記ヒートスティックの長軸方向に形成される中空部に挿入可能な棒状部と、
前記棒状部の一方の端に形成された折曲部と、
前記棒状部の他方の端に延在する把持部と、を備え、
前記折曲部を、前記収容部に残った前記ヒートスティックの前記中空部に挿入し、
前記折曲部の先端を、前記ヒートスティックの内周壁に差し込み、次いで前記取り外し具を引くことに よって前記ヒートスティックを前記収容部から取り出し可能であって、
前記取り外し具は、耐熱性材料からなり、
前記棒状部と前記折曲部との内角は90°以下であって、
前記棒状部は、前記把持部の端を起点とし、複数の棒状部を形成し、
前記折曲部は、先端に突起を備え、
前記棒状部は、長軸方向に交差する方向に弾性力を有する弾性部材で構成され、
前記棒状部は、前記折曲部を前記中空部への挿入に伴って弾性変形するとともに、弾性復帰力により前記折曲部の先端を、前記ヒートスティックの連結部の内周壁に差し込み、次いで前記取り外し具を引くことによって、前記ヒートスティックを前記収容部から取り出し可能である取り外し具。