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  • 特開-外用剤組成物及びその製造方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024048620
(43)【公開日】2024-04-09
(54)【発明の名称】外用剤組成物及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/34 20060101AFI20240402BHJP
   A61K 8/06 20060101ALI20240402BHJP
   A61K 8/81 20060101ALI20240402BHJP
   A61K 8/60 20060101ALI20240402BHJP
   A61K 8/40 20060101ALI20240402BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20240402BHJP
   A61K 9/107 20060101ALI20240402BHJP
   A61K 47/32 20060101ALI20240402BHJP
   A61K 47/26 20060101ALI20240402BHJP
   A61K 47/10 20170101ALI20240402BHJP
   A61K 47/18 20170101ALI20240402BHJP
   A61P 17/16 20060101ALI20240402BHJP
【FI】
A61K8/34
A61K8/06
A61K8/81
A61K8/60
A61K8/40
A61Q19/00
A61K9/107
A61K47/32
A61K47/26
A61K47/10
A61K47/18
A61P17/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022154636
(22)【出願日】2022-09-28
(71)【出願人】
【識別番号】000006769
【氏名又は名称】ライオン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002240
【氏名又は名称】弁理士法人英明国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 英里香
(72)【発明者】
【氏名】藤森 こずえ
【テーマコード(参考)】
4C076
4C083
【Fターム(参考)】
4C076AA17
4C076BB31
4C076CC18
4C076DD38X
4C076DD54X
4C076DD67X
4C076EE09
4C076FF17
4C076FF43
4C076FF57
4C076GG45
4C083AB032
4C083AC012
4C083AC111
4C083AC122
4C083AC131
4C083AC302
4C083AC352
4C083AC402
4C083AC422
4C083AC482
4C083AC532
4C083AC582
4C083AC681
4C083AC682
4C083AD091
4C083AD092
4C083AD152
4C083AD201
4C083AD532
4C083AD662
4C083BB51
4C083CC02
4C083DD33
4C083EE01
4C083EE07
4C083EE12
4C083FF05
(57)【要約】
【課題】尿素等の水溶性保湿剤を30質量%以上含有する組成物において、高温保存時においても、優れた乳化安定性を有する外用剤組成物を提供する。
【解決手段】(A)30質量%以上の水溶性保湿成分、及び
(B)カルボキシビニルポリマーを含有するO/W型乳化物であり、25℃における粘度が4,000mPa・s以下である外用剤組成物であって、
前記(B)成分が、0.4質量%水溶液(pH7.0)において、25℃、歪範囲0.01~1,000%、周波数1Hzで貯蔵弾性率G’を測定した場合、歪範囲0.3~1%における貯蔵弾性率G’の直線と、歪範囲80~300%における貯蔵弾性率G’の直線との交点から求められる臨界歪が35.0%以上であるカルボキシビニルポリマーである、外用剤組成物。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)30質量%以上の水溶性保湿成分、及び
(B)カルボキシビニルポリマーを含有するO/W型乳化物であり、25℃における粘度が4,000mPa・s以下である外用剤組成物であって、
前記(B)成分が、0.4質量%水溶液(pH7.0)において、25℃、歪範囲0.01~1,000%、周波数1Hzで貯蔵弾性率G’を測定した場合、歪範囲0.3~1%における貯蔵弾性率G’の直線と、歪範囲80~300%における貯蔵弾性率G’の直線との交点から求められる臨界歪が35.0%以上であるカルボキシビニルポリマーである、外用剤組成物。
【請求項2】
(A)成分が、多価アルコール、糖、糖アルコール及び尿素から選ばれる1種以上である請求項1記載の外用剤組成物。
【請求項3】
(B)成分の含有量が0.05~1質量%である、請求項1又は2記載の外用剤組成物。
【請求項4】
(A)30質量%以上の水溶性保湿成分、及び
(B’)カルボキシビニルポリマーを含有するO/W型乳化物であり、25℃における粘度が4,000mPa・s以下の外用剤組成物であって、25℃、歪範囲0.01~1,000%、周波数1Hzで貯蔵弾性率G’を測定した場合、歪範囲0.1~0.5%における貯蔵弾性率G’の直線と、歪範囲100~300%における貯蔵弾性率G’の直線との交点から求められる臨界歪が20.0%以上である、外用剤組成物。
【請求項5】
(A)成分が、多価アルコール、糖、糖アルコール及び尿素から選ばれる1種以上である請求項4記載の外用剤組成物。
【請求項6】
(A)30質量%以上の水溶性保湿成分、及び
(B)カルボキシビニルポリマーを含有するO/W型乳化物であり、25℃における粘度が4,000mPa・s以下である外用剤組成物の製造方法であって、
前記(B)成分が、0.4質量%水溶液(pH7.0)において、25℃、歪範囲0.01~1,000%、周波数1Hzで貯蔵弾性率G’を測定した場合、歪範囲0.3~1%における貯蔵弾性率G’の直線と、歪範囲80~300%における貯蔵弾性率G’の直線との交点から求められる臨界歪が、35.0%以上であるカルボキシビニルポリマーであり、
前記(A)成分と(B)成分とを混合する工程を含む、外用剤組成物の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、30質量%以上の水溶性保湿成分を含有する外用剤組成物及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
乳化物の作製において、エマルションの安定化は重要な課題である。乳化物の組成や製造方法により、経時でクリーミングや凝集が起き、さらに時間がたつと油相と水相に油水分離することがある。一旦相分離してしまうともとに戻らないため、油水分離が生じにくい製剤設計が必要である。
【0003】
油水分離を抑制して安定性を向上させるため、様々な技術が開発されている。例えば、増粘剤として水溶性高分子化合物を用いる方法がある。この方法は、製剤中の分散媒の粘度を増加させ、分散粒子の凝集速度を抑制することに基づいている。こうした増粘剤の中でも、合成高分子化合物であるカルボキシビニルポリマーは、増粘作用に加えて優れた乳化作用を有し、かつ品質の均一性も担保されるため、乳化組成物に広く配合されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-182839号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、尿素等の水溶性保湿剤を30質量%以上含有する組成物では、カルボキシビニルポリマーを含有していても、乳化安定性確保が難しく、特に、高温保存時の乳化安定性に問題がある。本発明は上記事情に鑑みなされたもので、尿素等の水溶性保湿剤を30質量%以上含有する組成物において、高温保存時においても、優れた乳化安定性を有する外用剤組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、水溶性保湿剤を30質量%以上含有する外用剤組成物において、特定のカルボキシビニルポリマーを用いることで、特に高温保存時の油水分離を抑制し、高温保存時においても、優れた乳化安定性を有する外用剤組成物が得られることを知見した。また、水溶性保湿剤を30質量%以上含有する外用剤組成物において、前記組成物の粘弾性を特定の範囲内となるようにカルボキシビニルポリマーを含有することにより、特に高温保存時の油水分離を抑制し、高温保存時においても、優れた乳化安定性を有する外用剤組成物が得られることを知見し、本発明をなすに至ったものである。
【0007】
従って、本発明は下記外用剤組成物及びその製造方法を提供する。
1.(A)30質量%以上の水溶性保湿成分、及び
(B)カルボキシビニルポリマーを含有するO/W型乳化物であり、25℃における粘度が4,000mPa・s以下である外用剤組成物であって、
前記(B)成分が、0.4質量%水溶液(pH7.0)において、25℃、歪範囲0.01~1,000%、周波数1Hzで貯蔵弾性率G’を測定した場合、歪範囲0.3~1%における貯蔵弾性率G’の直線と、歪範囲80~300%における貯蔵弾性率G’の直線との交点から求められる臨界歪が35.0%以上であるカルボキシビニルポリマーである、外用剤組成物。
2.(A)成分が、多価アルコール、糖、糖アルコール及び尿素から選ばれる1種以上である1記載の外用剤組成物。
3.(B)成分の含有量が0.05~1質量%である、1又は2記載の外用剤組成物。
4.(A)30質量%以上の水溶性保湿成分、及び
(B’)カルボキシビニルポリマーを含有するO/W型乳化物であり、25℃における粘度が4,000mPa・s以下の外用剤組成物であって、25℃、歪範囲0.01~1,000%、周波数1Hzで貯蔵弾性率G’を測定した場合、歪範囲0.1~0.5%における貯蔵弾性率G’の直線と、歪範囲100~300%における貯蔵弾性率G’の直線との交点から求められる臨界歪が20.0%以上である、外用剤組成物。
5.(A)成分が、多価アルコール、糖、糖アルコール及び尿素から選ばれる1種以上である4記載の外用剤組成物。
6.(A)30質量%以上の水溶性保湿成分、及び
(B)カルボキシビニルポリマーを含有するO/W型乳化物であり、25℃における粘度が4,000mPa・s以下である外用剤組成物の製造方法であって、
前記(B)成分が、0.4質量%水溶液(pH7.0)において、25℃、歪範囲0.01~1,000%、周波数1Hzで貯蔵弾性率G’を測定した場合、歪範囲0.3~1%における貯蔵弾性率G’の直線と、歪範囲80~300%における貯蔵弾性率G’の直線との交点から求められる臨界歪が、35.0%以上であるカルボキシビニルポリマーであり、
前記(A)成分と(B)成分とを混合する工程を含む、外用剤組成物の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、尿素等の水溶性保湿剤を30質量%以上含有する外用剤組成物において、高温保存時においても、優れた乳化安定性を有する外用剤組成物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】(B)成分:シンタレンL(商品名、富士フィルム和光純薬(株)製)の臨界歪の測定結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について詳細に説明する。
[(A)成分]
本発明の(A)成分は水溶性保湿成分であり、1種単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。水溶性とは、水と任意の割合で澄明に混和する、又は溶質1g又は1mLを溶かすに要する水が1mL未満であることを意味する。(A)成分としては、特に限定されないが、例えば、多価アルコール、糖、糖アルコール及び尿素が挙げられる。多価アルコールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、イソプレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリン、ヘキサグリセリン、デカグリセリン、1,3-ブチレングリコール、トリメチロールプロパン、エリスリトール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、ソルビタン等が挙げられる。糖としては、グルコース、マンノース、ガラクトース、ショ糖、フルクトース、マルトース等が挙げられる。糖アルコールとしては、マルチトール、キシリトール、イノシトール、ソルビトール等が挙げられる。これらの中でも、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、尿素が好ましい。
【0011】
(A)成分の含有量は、外用剤組成物中30質量%以上であり、30~60質量%が好ましく、30~50質量%がより好ましく、30~45質量%がさらに好ましい。含有量を30質量%以上とすることで保湿効果が得られ易くなり、60質量%以下とすることで、乳化安定性をより得ることができる。
【0012】
[(B)成分]
本発明の(B)成分は、0.4質量%水溶液(pH7.0)において、25℃、歪範囲0.01~1,000%、周波数1Hzで貯蔵弾性率G’を測定した場合、歪範囲0.3~1%における貯蔵弾性率G’の直線と、歪範囲80~300%における貯蔵弾性率G’の直線との交点から求められる臨界歪が、35.0%以上であるカルボキシビニルポリマーであり、1種単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。臨界歪値は35.0%以上であり、35.0~100%がより好ましく、37~90%がさらに好ましい。このような特定の臨界歪値を有するカルボキシビニルポリマーの使用により、水溶性保湿剤を30質量%以上含有する外用剤組成物であっても、乳化安定性を保持することができる。
【0013】
臨界歪とは、測定サンプルの貯蔵弾性率G’が線形から非線形に移行する(構造破壊が始まる)地点の歪であり、カルボキシビニルポリマー等の高分子化合物の場合、ネットワークの架橋点の強さに由来し、値が大きいほど崩れにくい強固なネットワークを形成しているといえる。発明者らの検討により、本発明の水溶性保湿成分を30質量%以上含有する外用剤組成物の乳化安定性と、カルボキシビニルポリマー原料の臨界歪値とが、正の相関傾向があることを知見すると共に、特に、臨界歪が一定以上のカルボキシビニルポリマーを原料に使用した場合に、高い乳化安定性が得られることを見出した。この現象は、臨界歪値が低いカルボキシビニルポリマーの場合は比較的凝集しやすく、膨潤したカルボキシビニルポリマー網目構造中に乳化粒子や水溶性保湿成分が捕捉しきれないために、経時で油水分離しやすくなり、乳化安定性が悪くなったものと推測される。
【0014】
本発明の(B)成分は、臨界歪でガルボキシビニルポリマーを規定するもので、粘度は直接の関係はないが、25℃における0.2%水溶液粘度は、1,500~30,000が好ましく、1,500~10,000がより好ましい。なお、粘度の測定方法は、BH粘度計、10rpm、ローターNo.3、1分、25℃であり、水溶液調製後翌日に測定する。外用剤組成物直後の粘度とは製造後翌日(約24時間室温経過後)の粘度である(以下、同様)。
【0015】
一般的なO/W乳化物の経時変化のパターンとしては、エマルション内の乳化粒子が浮上又は沈降してしまうクリーミング、凝集、合一、相分離があり、特に、クリーミングの抑制については、小さな粒子が流体中を沈降する際の終端速度を示すストークスの式(u=(2a2(ρ1-ρ0)g)/η;u:沈降(浮上)速度、a:粒子半径、g:重力加速度、η:連続相の粘度、ρ0:連続相の密度、ρ1:分散相の密度)から、一般的に粘度を高めると液分離が起きづらくなると言われている。しかしながら、粘度を高めると、外用剤組成物を皮膚に塗り広げにくくなって使用性が悪化する懸念があり、また、外用剤組成物によっては、粘度を高めても必ずしも乳化安定性が改善しない場合もある。しかしながら、臨界歪が一定以上のカルボキシビニルポリマーを使うことで、低粘度の外用剤組成物であっても、乳化安定性に優れた外用剤組成物を得ることができる。
【0016】
臨界歪の測定方法について詳細に説明する。サンプルは、0.4質量%のカルボキシビニルポリマー水溶液を用いる(pHが7.0となるよう塩基性成分で調製する、25℃)。測定装置はレオメータ、例えば、応力制御型コーンプレート型レオメータAR2000ex(ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン(株)製)を用いて、40mmアルミコーンプレートを使用し、温度:25℃、歪範囲0.01~1,000%、周波数:1Hzの条件で貯蔵弾性率を測定した場合、歪範囲0.3~1%における貯蔵弾性率G’の直線と、歪範囲80~300%における貯蔵弾性率G’の直線との交点から、貯蔵弾性率G’が線形から非線形領域に移行する地点の歪の値である臨界歪γcrを求める。
【0017】
(B)成分の含有量は、外用剤組成物中0.05~1質量%が好ましく、0.1~0.8質量%がより好ましく、0.3~0.6質量%がさらに好ましい。含有量を上記下限以上とすることで、乳化安定性をより高めることができる。含有量を上記上限以下とすることで、外用剤組成物がより皮膚に塗り広げ易くなる。
【0018】
[外用剤組成物]
本発明の外用剤組成物はO/W型乳化物であり、25℃における粘度が4,000mPa・s以下であり、500~4,000mPa・sが好ましく、800~2,500mPa・sがより好ましく、1,000~2,000mPa・sがさらに好ましい。粘度を下限以上とすることで乳化安定性をより高めることができる。外用剤組成物の粘度が4,000mPa・sを超えると、塗り広げ難くなる、べたつく等の使用感に問題が生じる。
【0019】
25℃における粘度が4,000mPa・s以下の外用剤組成物であって、25℃、歪範囲0.01~1,000%、周波数1Hzで貯蔵弾性率G’は、100Pa以下が好ましい。また、この測定条件で、歪範囲0.1~0.5%における貯蔵弾性率G’の直線と、歪範囲100~300%における貯蔵弾性率G’の直線との交点から求められる臨界歪は、20.0%以上が好ましく、20.0~100%がより好ましく、22~90%がさらに好ましい。外用剤組成物の上記規定値が20.0%以上であることにより、乳化安定性がより向上し、100%以下であることにより、使用感が向上する。
【0020】
なお、外用剤組成物の貯蔵弾性率G’は、レオメータ、例えば、応力制御型コーンプレート型レオメータAR2000ex(ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン(株)製)を用いて、40mmアルミコーンプレートを使用し、歪み:0.01~1,000%、周波数:1Hz、温度:25℃の条件で測定する。外用剤組成物の臨界歪γcrは、上記機器及び条件で歪依存性を測定し、貯蔵弾性率G’が、線形から非線形領域に移行する地点の歪の値である臨界歪γcrである(歪範囲0.1~0.5%における貯蔵弾性率G’の直線と、歪範囲100~300%から得られる貯蔵弾性率G’の直線との交点)。
【0021】
外用剤組成物のpH(25℃)は、5~9.5が好ましく、6~9がより好ましい。外用剤組成物のpHが下限以上であることにより、乳化安定性がより向上し、上限以下であることにより、皮膚刺激性がより生じ難い。
【0022】
本発明は、(A)30質量%以上の水溶性保湿成分、及び(B’)カルボキシビニルポリマーを含有するO/W型乳化物であり、25℃における粘度が4,000mPa・s以下の外用剤組成物であって、25℃、歪範囲0.01~1,000%、周波数1Hzで貯蔵弾性率G’を測定した場合の、歪範囲0.1~0.5%から得られるG’の直線と、歪範囲100~300%から得られるG’の直線との交点から求められる臨界歪が20.0%以上である、外用剤組成物を提供する。
【0023】
この外用剤組成物においては、(B’)カルボキシビニルポリマーは、上記(B)成分に限定されず、外用剤に用いられる公知のカルボキシビニルポリマーを使用することができるが、上述した(B)成分を好適に使用することができる。(A)成分、外用剤組成物の粘度や貯蔵弾性率の測定方法等は、上記と同様である。
【0024】
[任意成分]
本発明の外用組成物には、必要に応じて発明の効果を損なわない範囲で、医薬品、医薬部外品及び化粧品等に使用される様々な有効成分を配合してもよい。例えば、抗炎症剤、抗ヒスタミン剤、生薬成分、鎮痒剤、創傷治癒剤、局所麻酔剤、ビタミン剤、清涼化剤、(A)成分を除く保湿剤、殺菌剤、血管収縮剤、アミノ酸類が挙げられる。これらは1種単独で又は2種以上組み合わせて、用いることができる。具体的に、次のような成分が例示される。なお、成分に複数の効果がある場合、重複して記載される場合がある。
【0025】
抗炎症剤としては、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸又はその誘導体、カンゾウ抽出物、ステロイド化合物(ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、クロベタゾン、ベタメタゾン、デキサメタゾン、コルチゾン、フルメタゾン、ベクロメタゾン、フルチカゾン又はそれらの誘導体)、インドメタシン、イブプロフェン、イブプロフェンピコノール、ブフェキサマク、ウフェナマート、ピロキシカム、ケトプロフェン、サリチル酸又はその誘導体、ジメチルイソプロピルアズレン、トウキエキス、シコンエキス等が挙げられる。
【0026】
抗ヒスタミン剤としては、ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン、メキタジン、アゼラスチン、エメダスチン、ケトチフェン又はそれらの誘導体等が挙げられる。好ましくは、ジフェンヒドラミン、ジフェンヒドラミン塩酸塩、クロルフェニラミンマレイン酸塩が挙げられる。
【0027】
生薬成分の例としては、アーチチョーク葉エキス、アルテア根エキス、アルニカ花エキス、アロエベラ葉エキス、イチョウ葉エキス、ウンシュウミカン果皮エキス、オウゴン根エキス、オタネニンジン根エキス、オトギリソウ花/葉/茎エキス、オリーブ葉エキス、オレンジ果実エキス、褐藻エキス、カミツレ花エキス、甘草エキス、キイチゴ果実エキス、キハダ樹皮エキス、キュウリ果実エキス、クチナシ果実エキス、クララ根エキス、グレープフルーツ果実エキス、クロレラエキス、コメヌカエキス、サンザシエキス、シャクヤク根エキス、ショウガ根エキス、シラカバ樹皮エキス、スギナエキス、セイヨウキズタ葉/茎エキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカ葉エキス、セージ葉エキス、ゼニアオイ花エキス、センチフォリアバラ花エキス、センブリエキス、ソウハクヒエキス、ダイズ種子エキス、チャ葉エキス、トウキ根エキス、トウキンセンカ花エキス、ノイバラ果実エキス、ハトムギ種子エキス、ハマメリス葉エキス、ビワ葉エキス、プルーン分解物、ベニバナ花エキス、ボタンエキス、マロニエエキス、モモ葉エキス、ヤグルマギク花エキス、ユーカリ葉エキス、ユキノシタエキス、ユズ果実エキス、ラベンダー花エキス、リンゴ果実エキス、レモン果実エキス、ローズマリー葉エキス等が挙げられる。
【0028】
鎮痒剤としては、サリチル酸又はその誘導体、ノニル酸ワニリルアミド、カプサイシン、ニコチン酸ベンジル、トウガラシチンキ、リドカイン等が挙げられる。
【0029】
創傷治癒剤としては、アラントイン、酸化亜鉛等が挙げられる。
【0030】
局所麻酔剤としては、リドカイン、リドカイン塩酸塩、アミノ安息香酸メチル、アミノ安息香酸エチル、ジブカイン、ジブカイン塩酸塩等が挙げられる。
【0031】
ビタミン剤としては、ビタミンA類[レチノール及びその誘導体(例えば、レチナール、レチノイン酸、パルミチン酸レチノール等)]、ビタミンB1類[チアミン及びその誘導体、(例えば、塩酸チアミン、硝酸チアミン等)]、ビタミンB2類[リボフラビン及びその誘導体(例えば、リン酸リボフラビン、リン酸リボフラビンナトリウム、酪酸リボフラビン、及びフラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム等)]、ビタミンB3類[ニコチン酸及びその誘導体(ニコチン酸アミド、ニコチン酸トコフェロール、ニコチン酸ベンジル等)]、ビタミンB5類[パントテン酸及びその誘導体(例えば、パントテン酸カルシウム、パンテノール、パントテニルエチルアルコール)]、ビタミンB6類[ピリドキシン及びその誘導体(例えば、塩酸ピリドキシン、リン酸ピリドキシン、ピリドキサミン、ピリドキサール及びリン酸ピリドキサール、等)]、ビタミンB12類[コバラミン及びその誘導体(例えば、シアノコバラミン、メコバラミン、及び塩酸ヒドロキソコバラミン等)]、ビオチン、葉酸又はその薬学上許容される塩、ビタミンC類[アスコルビン酸及びその誘導体(例えば、エリソルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、パルミチン酸アルコルビン酸、アスコルビン酸-グルコシド等)、ビタミンD類[カルシフェロール及びその誘導体(例えば、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール等)]、ビタミンE類[トコフェロール、ユビキノン及びその誘導体(例えば、トコフェロール酢酸エステル、コハク酸トコフェロールカルシウム等)]、その他のビタミン類(例えば、ヘスペリジン、カルニチン、フェルラ酸、γ-オリザノール、オロチン酸、ルチン、エリオシトリン、イノシトール、及びそれらの薬学上許容される塩)等が挙げられる。
【0032】
清涼化剤の例として、メントール、カンフル、ボルネオール又はそれらの類縁物質、ウイキョウ油、ユーカリ油、ハッカ油等が挙げられる。
【0033】
保湿剤としては、(A)成分以外の多価アルコール(1,2-ヘキサンジオール、トリイソオクタン酸グリセリン等)、ヒアルロン酸又はその誘導体、ヘパリン類似物質、高分子化合物(コラーゲン、キトサン等)、アミノ酸(グリシン、アラニン、アスパラギン酸等)、天然保湿因子(乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等)、セラミド、植物抽出エキス(カミツレエキス、アロエエキス等)等が挙げられる。
【0034】
殺菌剤としては、イソプロピルメチルフェノール、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、セトリミド等が挙げられる。
【0035】
血管収縮剤としては、ナファゾリン、テトラヒドロゾリン、メチルエフェドリン又はその塩類等が挙げられる。
【0036】
アミノ酸類としては、グルタミン酸、アスパラギン酸、グリシン、アラニン、セリン、アミノエチルスルホン酸(タウリン)、及びそれらの薬学上許容される塩又は誘導体(例えば、塩酸アルギニン、グリシルグリシン等)等が挙げられる。これらアミノ酸を含有することで、保湿作用が向上する。
【0037】
外用組成物に上述の有効成分を含有する場合、その含有割合は、各有効成分の有効用量に応じて適宜設定される。
【0038】
[製造方法]
本発明の外用剤組成物は、上記(A)成分と(B)成分とを混合する工程を含む製造方法により得ることができる。さらに、水(残部)、基剤成分、安定化剤、pH調整剤、防腐剤、界面活性剤、上記任意成分等を、常法に従って配合することにより調製することができる。(B)成分を外用剤組成物中均一に溶解させるためには、後述する基剤のうち脂肪酸エステル油やシリコーン油のような油性基剤と混合して、プレミックスを作製した後に、(A)成分や水溶性基剤と混合することが好ましい。一般に基剤として使用する原料のいずれも本発明の外用剤組成物の調製のために用いることができる。これらは1種単独で又は2種以上組み合わせて、用いることができる。カルボキシビニルポリマーが(B’)である場合も、上述と同様である。
【0039】
基剤の例としては、ワセリン、パラフィン、流動パラフィン、スクワラン、セレシン、ゲル化炭化水素及びマイクロクリスタリンワックス等の炭化水素;ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、べヘニン酸等及びベヘン酸等の高級脂肪酸;セタノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール及びベヘニルアルコール等の高級脂肪アルコール;ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロプル、トリエチルへキサノイン、エチルヘキサン酸セチル及びアジピン酸ジイソプロピル等の脂肪酸エステル油;硬化油、ヤシ油、オリーブ油等の油脂;トリイソオクタン酸グリセリン及びトリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル等の多価アルコール脂肪酸エステル;ジメチルポリシロキサン、シクロペンタシロキサン、ジフェニルジメチコン等シリコーン油;エタノール、イソプロピルアルコール、アセトン、メチルエチルケトン及び酢酸エチル等の有機溶剤が挙げられる。これら基剤を含有する場合の含有量は、外用剤組成物中5~40質量%が好ましい。
【0040】
安定化剤としては、塩化ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム及びエデト酸ナトリウム等、pH調整剤としては、ジイソプロパノールアミン、トリエタノールアミン、水酸化ナトリウム、乳酸、塩酸、クエン酸、クエン酸ナトリウム、リン酸二水素カリウム及びリン酸水素ナトリウム等、防腐剤としては、メチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、塩化ベンザルコニウム及び塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。これら安定化剤を含有する場合の含有量は、外用剤組成物中0.001~2質量%が好ましい。これら防腐剤を含有する場合の含有量は、外用剤組成物中0.001~1質量%が好ましい。
【0041】
界面活性剤の例としては、モノステアリン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、モノステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノラウリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、テトラステアリン酸ポリオキシエチレン(60)ソルビット、テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(60)ソルビット、ペンタステアリン酸デカグリセリル、ポリオキシエチレン(60)ヒマシ油、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリコール(4EO)、モノオレイン酸ポリエチレングリコール(10EO)、モノラウリン酸ポリエチレングリコール(20EO)、ポリオキシエチレン(9)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(10)セチルエーテル及びポリオキシエチレンオレイルエーテル等の非イオン性面活性剤や、ラウリル硫酸ナトリウム及びセチル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム等のイオン性界面活性剤を用いることができる。中でも、皮膚刺激を抑制する点から、非イオン性界面活性剤が好ましい。
【0042】
界面活性剤を含有する場合の含有量は、外用剤組成物中0.1~10質量%が好ましく、1~5質量%がより好ましい。0.1質量%以上とすることで、皮膚に塗り広げやすく、乳化安定性がより向上する。10質量%以下とすることで、粘度が上昇し難く、皮膚外用したときの使用感が向上する。
【0043】
[外用剤組成物の適用範囲]
外用剤組成物は、医薬品、医薬部外品及び化粧品、特に限定されず、頭皮や顔を含めた皮膚全般に適用することができる。
【実施例0044】
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において特に明記のない場合は、組成の「%」は質量%を示す。
【0045】
[実施例、比較例]
製造装置としては、みづほ式真空乳化装置(PVQ-3UN)を用いた。
(A)成分及び水酸化ナトリウムを除く水相成分を、下記表に実施例記載の割合で澄明になるまで本釜にて混合し、(A)成分及び水相成分を混合したバルクを得た(ただし、水は25%分とした)。なお、(B)成分を、油相成分に含まれるジメチルポリシロキサン全量及びミリスチン酸イソプロピル1/3量程度に分散させた後、上記(A)成分及び水相成分を混合したバルクに投入し、減圧条件でウルトラミキサー5,500rpm、アンカー120rpmで45秒間撹拌した。その後、70℃に到達するまで減圧条件でアンカーにより混合した。別途、油相成分の残り全量を70℃加温しながら混合して得られた油相を本釜にさらに投入後、常圧でウルトラミキサー10,000rpm、アンカー120rpmで50秒間乳化混合した。その後、水酸化ナトリウム水溶液及び残りの水全量を加え、減圧条件でウルトラミキサー5,500rpm、アンカー120rpmで15秒間混合し、減圧条件下、アンカー120rpmで35℃になるまで混合し、外用剤組成物を得た。なお、比較例では、(B)比較品を使用する以外は、実施例と同様に混合した。
【0046】
使用したカルボキシビニルポリマー原料と、臨界歪及び粘度の測定値を下記に示す。なお、表中の各成分の量は純分換算量である。臨界歪は、25℃でpH7.0に調製した、0.4質量%のカルボキシビニルポリマー水溶液を用いて測定した。応力制御型コーンプレート型レオメータAR2000ex(ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン(株)製)を用いて、40mmアルミコーンプレートを使用し、歪依存性について、歪み:0.01~1,000%、周波数:1Hz、温度:25℃の条件で測定した。測定から得られた貯蔵弾性率G’が線形から非線形領域に移行する地点の歪の値である臨界歪γcr(歪み0.3%以上1%以下の範囲における貯蔵弾性率G’の直線及び、歪み80%以上300%以下の直線G’との交点)を求めた。粘度は、0.2質量%のカルボキシビニルポリマー水溶液を用いて、上述に記載の方法で測定した。
シンタレンL(商品名、富士フィルム和光純薬(株)製):臨界歪39.3%、0.2%粘度4,440mPa・s)、図1はシンタレンLの臨界歪の測定結果を示すグラフである。
NTC-CARBOMER381(商品名、日光ケミカルズ(株)製):臨界歪40.1%、0.2%粘度3,324mPa・s)
AQUPECHV-801EG300(商品名、住友精化(株)製)(臨界歪:34.5%、0.2%粘度4,311mPa・s)比較品
AQUPECHV-501E(商品名、住友精化(株)製):臨界歪33.5%、0.2%粘度4,500mPa・s)比較品
CARBOPOL 980 NF(商品名、ルーブリゾール製):臨界歪19.2%、0.2%粘度20,750mPa・s)比較品
NTC-CARBOMER380(商品名、日光ケミカルズ(株)製):臨界歪27.1%、0.2%粘度21,000mPa・s)比較品
【0047】
[評価]
(1)保存条件
外用剤組成物をガラス瓶に入れ、50℃・75%RH条件下で2.5カ月まで保存した。
(2)外用剤組成物の粘度
BH粘度計(東京計器)、10rpm、ローターNo.3、1分、25℃、製造後翌日(約24時間室温経過後)に測定した。
(3)外用剤組成物の貯蔵弾性率G’
応力制御型コーンプレート型レオメータAR2000ex(ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン(株)製)、40mmアルミコーンプレートを使用し、歪依存性について、歪み:0.01~1,000%、周波数:1Hz、温度:25℃の条件で測定した。
(4)外用剤組成物の臨界歪γcr
歪範囲0.01~1,000%の範囲における貯蔵弾性率G’を、上記機器及び条件で歪依存性を測定し、歪み0.1~0.5%の範囲における貯蔵弾性率G’の直線と、歪範囲100~300%から得られるG’の直線との交点を求めた。
(5)乳化安定性
50℃・75%RH条件下で2.5カ月まで保存したときの性状を確認し、結果を下記評価基準で示した。
<評価基準>
5:2.5カ月まで分離なし
4:2カ月以上2.5カ月未満で分離
3:1.5カ月以上2カ月未満での分離
2:1カ月以上1.5カ月未満での分離
1:0.5カ月以上1カ月未満で分離
0:0.5カ月未満で分離
3以上を合格とする。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】
(B)成分以外の上記例で使用した原料を下記に示す。なお、特に明記がない限り、表中の各成分の量は純分換算量である。
グリセリン(商品名「局方グリセリン」、阪本薬品工業(株)製)、日局適合品
尿素(商品名「尿素」、高杉製薬(株)製)、日局適合品
1,3-ブチレングリコール(商品名「1,3-ブチレングリコール」、ダイセル(株)製)、薬添規適合品
プロピレングリコール(商品名「プロピレングリコール」、(株)ADEKA製)、日局適合品
乳酸(商品名「日本薬局方 90% 乳酸」、昭和化工(株)製)、日局適合品
グリチルリチン酸ジカリウム(商品名「グリチルリチン酸ジカリウム」、丸善製薬(株)製)、局外規適合品
グリシン(商品名「グリシン(アミノ酢酸)」、有機合成薬品工業(株)製)、日局適合品
水酸化ナトリウム(商品名「水酸化ナトリウム」、小堺製薬(株)製)、日局適合品
エデト酸ナトリウム水和物(商品名「クレワットN」、ナガセケムテックス製)、日局適合品
硬化油(商品名「TRIFAT PS-45H」、日本サーファクタント工業(株)製)、日局適合品
ミリスチン酸イソプロピル(商品名「IPM-EX」、日本サーファクタント工業(株)製)、薬添規適合品
ジメチルポリシロキサン(商品名「KF-96A-6MD」、信越化学工業(株)製)、薬添規適合品
モノステアリン酸ポリエチレングリコール(商品名「MYS-55MV」、日本サーファクタント工業(株)製)、薬添規適合品
ペンタステアリン酸デカグリセリル(商品名「DECAGLYN 5-SV」、日光ケミカルズ(株)製)、薬添規適合品
トコフェロール酢酸エステル(商品名「日本薬局方 トコフェロール酢酸エステル」、三菱ケミカルフーズ(株)製)、日局適合品
パラオキシ安息香酸ブチル(商品名「日本薬局方 パラオキシ安息香酸ブチル」、上野製薬(株)製)、日局適合品
図1