(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024048647
(43)【公開日】2024-04-09
(54)【発明の名称】距離シミュレーション式のパッティング練習器
(51)【国際特許分類】
A63B 69/36 20060101AFI20240402BHJP
【FI】
A63B69/36 511H
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022154673
(22)【出願日】2022-09-28
(71)【出願人】
【識別番号】716002530
【氏名又は名称】塚本 好寿
(72)【発明者】
【氏名】塚本 好寿
(57)【要約】
【課題】
ゴルフのパッティングにおいて、狭い部屋でも短い距離から長い距離までの正確なパッティングと正しいパッティングストロークが習得できる、シンプルで経済性にも優れ、コンパクトで使いやすい、距離シミュレーション式のパッティング練習器の提供を目的とする。
【解決手段】
そのため、本発明の一態様のゴルフパッティング練習器は、ゴルフボールの往復経路を成す目視確認用のマークをプロットしたレーン部と、ゴルフボールの転がる方向の反転、転がる速度の減速、転がりの安定化、を行うリターン部と、で構成される距離シミュレーション式のパッティング練習器が提供される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長い距離のパッティングを短い距離のパッティングで再現するために、実測して求めたトータルな反発係数を基に計算で導き出したゴルフボールの転る距離が目視確認できるマークを有するレーン部と、ゴルフボールの転がる方向の反転、速度の減速、反転後の転がりの安定化を行うリターン部と、を備えることを特徴とする距離シミュレーション式のパッティング練習器。
【請求項2】
傾斜台とレール部とリターン部を使ってゴルフボールの転がる距離からトータルな反発係数を求める方法と、求めたトータルな反発係数からゴルフボールがリターン部で反転して短くなる距離を求める方法と、同じく小さくなるカップの直径を求める方法と、を特徴とする請求項ゴルフ1に記載の距離シミュレーション式のパッティング練習器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、室内用のパッティング練習器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、ゴルフのパッティング技術を向上させるため、様々なパッティング練習器が提案されている。たとえば、特許文献1には、ゴルフボールが登るための傾斜面とゴルフボールを保持する凹部によってコンパクトなサイズで距離感を習得するゴルフパター練習器、又、特許文献2には、反発四角棒にゴルフボールを反発させて色々な距離のパッティングの練習ができる練習用パッティンググリーン、又、特許文献3には、平面と凸面の反発面を有する反撥体にゴルフボールを反転させて色々な距離のパッティングの練習ができるゴルフ練習具、又、特許文献4,5、6、7には、弾性部材の弾性復元力により打ったゴルフボールをユーザの位置まで戻らせることで反復練習が便利になるパットの返球装置やゴルフパッティング練習機やパター練習具や的具、又、特許文献8、9には、電子機器を使ったパッティングシミュレーション装置やパット練習装置、が開示されている。
【0003】
しかし、上記特許文献1のゴルフパター練習器は、傾斜面を登ったゴルフボールが納まる凹部までの決められた距離でしか練習ができない、ゴルフボールの転がる距離を目視確認する手段がない、という問題があり、目的の位置( ホール) にゴルフボールを入れる練習器であって、短い距離から長い距離までの正確なパッティング練習はできない欠点があった。
【0004】
又、上記特許文献2の練習用パッティンググリーンは、反発四角棒の垂直な側面にゴルフボールが当たる速度によっては反発力がパッティンググリーンと平行ベクトルとなりゴルフボールがパッティンググリーンを滑るために安定した転がりが得られない、反発四角棒を置くアングルがパッティンググリーンにボルトで固定されておりゴルフボールが当たった時の衝撃がパッティンググリーンに直接伝わりゴルフボールの転がりに影響が出る、ゴルフボールの転がる距離を目視確認する手段がない、という問題があり、ゴルフボールの進行方向を正確に観察する練習用パッティンググリーンであって、短い距離から長い距離までの正確なパッティング練習はできない欠点があった。
【0005】
又、上記特許文献3のゴルフ練習具は、人工芝に埋め込むか据え置かれた反撥体でゴルフボールを反転させるためにゴルフボールが当たった時の衝撃が直接人工芝に伝わりゴルフボールの転がりに影響が出る、反撥体の人工芝との角度が90°以下の平面の反発面で反転したゴルフボールの転がる距離の表示に正確な裏付けがない、凸面の反発面では不規則にゴルフボールが跳ね返るため距離の練習はできない、という問題があり、パッティングフィーリングを集中的に体得する練習具であって、短い距離から長い距離までの正確なパッティング練習はできない欠点があった。
【0006】
又、上記特許文献4のゴルフ練習具、特許文献5のゴルフパッティング練習機、特許文献6のパター練習具、特許文献7の的具は、ゴルフボールの転がる距離を目視確認する手段がない、という問題があり、ユーザが自らゴルフボールを回収する手間をなくす機具であって、短い距離から長い距離までの正確なパッティング練習はできない欠点があった。
【0007】
又、上記特許文献8のパッティングシミュレーション装置、特許文献9のパット練習装置は、電子機器を使用するため価格が高価になる、という問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2008-220838公報
【特許文献2】実全平01-082076公報
【特許文献3】実全昭59-130775公報
【特許文献4】実全平03-091376公報
【特許文献5】特開2021-115473公報
【特許文献6】特開2009-189587公報
【特許文献7】特開2012-90738公報
【特許文献8】特開平05-337230公報
【特許文献9】特開平08-057093公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
解決しようとする問題点は、電子機器を使わずに長い距離を短い距離で再現した正確なパッティング練習ができない点である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様によると、分離されたゴルフボール(以降ボールと記述する)の往復経路を成すレーン部と、ボールが反転して減速するリターン部と、で構成され、更に、リターン部はボールの反転と減速を行う反転減速部品と、反転減速部品を固定してボールが当たった時の衝撃を受け止める固定部品と、レーン部をリターン部に正確に設置するためのセッティング部品と、で構成され、リターン部は部品を分割、又は、一体化することが可能であること、を備える距離シミュレーション式のパッティング練習器である。
【0011】
一実施例において、レーン部をボールの転がる距離は、ボールの速度が空気抵抗、傾斜抵抗、加速抵抗、転がり抵抗により減速して停止するまでの距離となるが、空気抵抗と傾斜抵抗は、室内の水平面での使用を前提に考慮する必要がなく、又、加速抵抗もパターでヒットした後は加速しないので考慮する必要がない。従って、転がり抵抗だけを考慮すれば良く、転がり抵抗(芝の抵抗力)がボールの速度に関係なく一定とすれば、ボールは負の等加速度運動となり、ボールの転がる距離は初速度に比例する事象となる。
【0012】
一実施例において、計測時のボールの初速度を安定させるために、パターでボールをヒットするのではなく、傾斜台からボールを転がし、順回転でレーン部に接地した時の速度を初速度とする。尚、パターでヒットしたボールは、最初バックスピンがかかり少しジャンプする形になってからグリーンに着地し、少し滑るように動いてから順回転になることが知られているが、初期の非常に短い距離でのボールの動きであるため誤差の範囲とする。又、各メーカーの公認パターにおける、形状、重さ、フェース面の硬さ、フェースのロフト、等の違いによる転がる距離への影響は誤差の範囲とする。
【0013】
一実施例において、上記のレーン部は、練習の目安となる距離毎に、トータル反発係数から反転後にボールが転がる距離を計算し、目視確認用のマークとしてプロットする。尚、トータル反発係数は、傾斜台を使って実際にボールを転がして求めた数値で、弾性部材の反発係数と、ゴルフボールの反発係数(ゴルフ規約で公認球の反発係数は0.800以内)と、レーン部の復路の転がり抵抗(芝の抵抗力)と、を含んだ反発係数とする。尚、風や温度や湿度や傾斜などの外部要因は、室内の水平面での使用を前提に誤差の範囲とする。又、各メーカーの公認球における、反発係数、ディンプルの形状、ディンプルの大きさ、ディンプルの数、等の違いによる転がる距離への影響は誤差の範囲とする。
【0014】
一実施例において、レーン部とリターン部を分離させることで、リターン部にボールが当たった時の衝撃がレーン部に伝わりにくく、反転後のボールの転がる距離の正確性を向上させることができる。
【0015】
一実施例において、上記のレーン部は、ボールをセットする位置と、ボールが打ち出されて転がった距離と、ボールが打ち出された方向によるパターフェースのスクエアからのズレと、が目視確認できる、1個、及び、複数個のマークを設けることができる。尚、スクエアとは、パターのヘッドがライン上に真っ直ぐ出てボールに直角に当たることを意味するゴルフ用語である。
【0016】
一実施例において、上記のレーン部の材質は、色々なグリーンスピードの人工芝や柔らかい毛先のカーペットからなる群より一つ以上選択することができる。尚、グリーンスピードとは、ゴルフ用の測定器具であるスティンプメーターで測定される、グリーンの上でゴルフボールがどれくらいの速さで転がるかの目安となる数値を示すゴルフ用語である。
【0017】
一実施例において、上記の反転減速部品は、ボールの転がる、方向の反転、速度の減速、反転後の転がりの安定を行うために、全部、又は、一部、又は、表面に弾性部材を設けることができる。更に、形状にも制約はなく、例えば、丸型、三角形、菱形、楕円、等であっても良い。
【0018】
一実施例において、上記の反転減速部品は、反発力を下向きベクトルすることで、反転後のボールの転がりを安定させることができる。
【0019】
一実施例において、上記の反転減速部品は、弾性部材を変更や、取り付け位置の変更を行うことで、トータル反発係数を調整することができる。
【0020】
一実施例において、上記の弾性部材は、ポリ塩化ビニール、軟質プラスチック、天然ゴム、合成ゴム、及び、硬質ゴムからなる群より一つ以上選択することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明のパッティング練習器によると、電子機器を使わずに長い距離を短い距離で再現した距離毎のマークの目視確認により、狭い部屋でも長い距離の正確なパッティング練習ができる。
【0022】
更に、本発明のパッティング練習器は、ボールの停止した位置と転がった距離のマークで、目視確認できる最長の距離まで、任意の距離の練習ができる。
【0023】
更に、本発明のパッティング練習器は、ボールの停止した位置とカップエッジのマークで、ボールにパターフェースがスクエアに当たっていたかの確認ができ、正しいパッティングストロークの練習ができる。
【0024】
更に、本発明のパッティング練習器は、電子機器を使わず、作動部もなく、構成部品の交換や再利用が可能な、シンプルな器具として提供できるため、故障する恐れも少なく、生産性も高く、経済性にも優れ、環境にも優しい。
【0025】
更に、本発明のパッティング練習器は、リターン部でのボールの反転と減速により、使用時のサイズをコンパクトにでき、又、レーン部の巻き取りとリターン部の分割により、収納時のサイズもコンパクトにできる。
【0026】
更に、本発明のパッティング練習器は、レーン部を取り換えることで、色々なグリーンスピードの練習ができる。尚、レール部のグリーンスピードが変わればトータル反発係数も変わるため、グリーンスピードの違うレーン部毎にトータル反発係数の測定と反転したボールの転がる距離の計算が必要となる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】
図1は、パッティング練習器の実施方法を示した斜視図による説明図である。(実施例1)
【
図2】
図2は、リターン部でボールが反転と減速した時のレーン部への影響の側面からの断面図による説明図である。(実施例1)
【
図3】
図3は、トータル反発係数を求める方法の側面からの断面図による説明図である。(実施例1)
【
図4】
図4は、パッティング練習器の各構成部品の斜視図による説明図である。(実施例1)
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明の一実施例は、レーン部100と、リターン部200と、で構成されるパッティング練習器10について図面を参照しながら説明する。更に、反転後のボールを安定させる方法と、トータル反発係数を求める方法と、パッティング練習器10の各構成部品と、についても図面を参照しながら説明する。尚、
図2、3の点線と矢示は、横から見たボールの転がる方向を示す。
【実施例0029】
図1は、本発明装置の一実施例の斜視図による説明図で、レーン長L(長手方向)が120cmでレーン幅W(短手方向)が12cmと、リターン部200と、からなるパッティング練習器10が提供される。使用方法は、リターン部から往路距離ODとなる100cmの位置のボールセットマーク110にボールをセットし、パターでボールを転がる目標距離を想定してヒットする。ボールはレーン部を転がり、リターン部200に当り反転と減速して停止する。この停止したボールの位置と、到達距離マーク120(1)~(4)と、右カップエッジマーク130Rと左カップエッジマーク130Lと、を目視確認することで、ボールの転がった距離とパッティングストロークの確認を実現した。
【0030】
図2は、リターン部200でボールが反転と減速した時のレーン部への影響の側面からの断面図による説明図で、
図2(A)のように反転減速部品210がボールの中心より下のBC(1)で当たった場合は、反発力がレーン部100に対して上向きベクトルとなりBP(1)のように跳ね上がるためレーン部100にすぐ接地しない。
図2(B)のように反転減速部品210がボールの中心のBC(2)で当たった場合は、反発力がレーン部100に対して平行ベクトルとなりBP(2)のように滑るためレーン部100にすぐ接地しない。従って、
図2(A)と
図2(B)の場合は、両方ともにボールの転がりは安定しない。しかし、
図2(C)のように反転減速部品210がボールの中心より上のBC(3)で当たった場合は、反発力がレーン部100に対して下向きベクトルとなりBP(3)のようにレーン部100にすぐに接地してボールの転がりが安定する。更に、反転減速部品210とボールが当たるBC(3)の位置を変えることで、反発力の下向きベクトルの方向が変わり、結果としてトータル反発係数を変更することができる。
【0031】
図3は、トータル反発係数を求める方法の側面からの断面図による説明図で、上記で示した転がり抵抗(芝の抵抗力)が一定ならばボールの転がる距離は初速度に比例する事象を利用して、同一の材質の測定用レーン部300とレーン部100の長手方向に平行なセンターライン上にボールセットマーク110を決め、そのボールセットマーク110を通過する時のボールの速度を初速度とした、リターン部で反転しない場合と反転した場合のボールの転がる距離の測定の方法と、トータル反発係数を求める方法と、復路距離RD(番号)を求める方法と、仮想カップVC(番号)の直径を求める方法と、を下記に示す。尚、測定において、正確なボールの転がりが得られる傾斜台であればスティンプメーター400である必要はない。
(ア)
図3(A)のように、測定用レーン部300のボールセットマーク110に、固定台410に乗せたスティンプメーター400のボールが転がる方向の端を合わせ、センターラインに平行に設置する。この時の固定台410の高さは任意であるが、ボールが測定距離MD以上転がる高さ(角度)とし、測定中は一定とする。
(イ) ボールセットマーク110からの往路距離ODが100cm、測定距離MDが200cmの距離を測定用設定値とする。
(ウ) ボールが往路距離ODの測定用設定値まで転がるスティンプメーター400のボール位置をBP(4)、測定距離MDの測定用設定値まで転がるスティンプメーター400のボール位置をBP(5)とする。
(エ)
図3(B)のように、レーン部100のボールセットマーク110に、上記と同様にスティンプメーター400を設置し、反対側の終端にリターン部200のボールが当たる面を合わせてセットする。
(オ) 上記(ウ)で求めた、スティンプメーター400のBP(4)からボールをリリースすると、リターン部に当たる直前でボールは停止し、リターン部からの距離の0cmが復路距離RD (1)の測定値となり、その位置を到達距離マーク120(1)とする、次に、BP(5)かららボールをリリースすると、リターン部に当り反転と減速してボールは停止、リターン部からの距離の30cmが復路距離RD (2)の測定値となり、その位置を到達距離マーク120(2)とする。
【0032】
上記の復路距離RD (2)と測定用設定値からトータル反発係数を求めると、下記の数1に、測定距離MD=200cm(測定用設定値)、往路距離OD=100cm(測定用設定値)、復路距離RD (2)=30cm(測定値)を代入し、30cm / ( 200cm - 100cm ) = 0.3 となる。
(数1)
【0033】
トータル反発係数 = 復路距離RD (番号) / (測定距離MD - 往路距離OD)
【0034】
更に、復路距離RD (3)~(4)は、トータル反発係数の比例数列となり、下記の数2より求めることができる。
(数2)
【0035】
復路距離RD (番号) = (練習したい距離 - 往路距離OD) x トータル反発係数
【0036】
更に、復路距離RD (1)~(4)に対応する仮想カップVC (1)~(4)も、トータル反発係数の比例数列となり、下記の数3より求めることができる。尚、仮想カップVC(番号)とは、反転後のボールが減速しカップエッジへ斜めに転がる距離も短くなり、結果的に直径が実際のカップのより小さくなるカップのことである。
(数3)
【0037】
仮想カップVC(番号)の直径 =カップの直径 x ( 往路距離OD / 練習したい距離 ) + カップの直径 x ( (練習したい距離 - 往路距離OD) / 練習したい距離 ) x トータル反発係数
※カップの直径は固定値(ゴルフ規約より10.8cm)
【0038】
更に、上記で求めた数値と、復路距離RD (1)~(4)に対応するレーン100のセンターライン上の到達距離マーク120(1)~(4)を表1に示す。
【0039】
【0040】
更に、レーン100の到達距離マーク120(1)~(4)は仮想カップVC(1)~(4)の中心点となり、表1より、仮想カップVC(1)と仮想カップVC(4)の左右のエッジをそれぞれ結んだ直線が、左カップエッジマーク130Lと、右カップエッジマーク130Rと、になる。尚、復路距離RD (1)は0cmのため仮想カップVC(1)の直径は実際のカップの直径と同じになる。
【0041】
図4は、パッティング練習器の構成部品の斜視図による説明図で、レーン部100(レーン部巻き取り状態101)とリターン部200は分離しており、更に、リターン部200は、反転減速部品210と、右固定部品220Rと、左固定部品220Lと、セッティング部品230と、に分割することも可能であり、使用時に右取り付け穴部分221Rと左取り付け穴部分221Lに反転減速部品210を装着し、セッティング部品230の凸部分231に右セット角部分222Rと左セット角部分222Lを合わせて置くことで、簡単に分割する前の状態に戻すことができる。尚、トータル反発係数の調整は、反転減速部品210を反発係数の違う反転減速部品210に取り換える機能と、右取り付け穴部分221Rと左取り付け穴部分221Lの位置が違う右固定部品220Rと左固定部品220Lに取り換えて反転減速部品210の位置を変更する機能と、で実現した。
【0042】
実施例1のパッティング練習器10は、練習したい距離が400cm用の場合において具体的な数値で示したが、無論使用状態やその他の条件によりこれに限定されるものではない。
本発明は、電子機器を使わずに長い距離のパッティングを短い距離のパッティングへ正確に再現することができるため、色々な距離のロングパットとグリーンスピードのシミュレーション練習ができるゴルフパッティング練習器をリーズナブルな価格で提供できる。更に、今後普及が見込まれる、実際のプレーと仮想現実を組み合わせたバーチャルゴルフへの応用も可能である。