(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024048663
(43)【公開日】2024-04-09
(54)【発明の名称】配送先決定装置および配送先決定システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/083 20230101AFI20240402BHJP
B65G 1/137 20060101ALI20240402BHJP
【FI】
G06Q10/08 300
B65G1/137 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022154704
(22)【出願日】2022-09-28
(71)【出願人】
【識別番号】000003757
【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】秦 由季
(72)【発明者】
【氏名】竹村 真也
(72)【発明者】
【氏名】日野 弘喜
(72)【発明者】
【氏名】伊東 慧
(72)【発明者】
【氏名】阿部 周平
(72)【発明者】
【氏名】櫻井 公人
【テーマコード(参考)】
3F522
5L049
【Fターム(参考)】
3F522AA03
3F522BB06
3F522CC06
3F522DD01
3F522DD22
3F522DD34
3F522FF02
3F522FF38
3F522GG37
3F522HH02
3F522HH16
3F522LL37
5L049AA16
5L049BB65
(57)【要約】
【課題】 配送用に梱包された複数の食品のフードロスを低減することができる配送先決定装置および配送先決定システムを提供する。
【解決手段】実施形態によれば、配送先決定装置は、入力部と判断部と出力部とを有する。入力部は、食品の鮮度を示す情報を入力する。判断部は、入力部により入力した食品の鮮度を示す情報から特定される梱包された複数の食品全体としての鮮度を示す梱包状態の鮮度情報に基づいて梱包された複数の食品の配送先を判断する。出力部は、判断部により判断した配送先を示す情報を出力する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品の鮮度を示す情報を入力する入力部と;
前記入力部により入力した食品の鮮度を示す情報から特定される梱包された複数の食品全体としての鮮度を示す梱包状態の鮮度情報に基づいて前記梱包された複数の食品の配送先を判断する判断部と;
前記判断部により判断した配送先を示す情報を出力する出力部と;
を備える配送先決定装置。
【請求項2】
前記梱包状態の鮮度情報は、梱包された複数の食品の平均鮮度である、
請求項1に記載の配送先決定装置。
【請求項3】
前記梱包状態の鮮度情報は、梱包された複数の食品の最低鮮度である、
請求項1に記載の配送先決定装置。
【請求項4】
前記梱包された複数の食品は、食品単体の鮮度に基づいて鮮度ごとに梱包された複数の食品であり、
前記梱包状態の鮮度情報は、梱包された食品の鮮度である、
請求項1に記載の配送先決定装置。
【請求項5】
前記判断部は、前記梱包状態の鮮度情報と付加情報とに基づいて前記梱包された複数の食品の配送先を判断する、
請求項1乃至4の何れか1項に記載の配送先決定装置。
【請求項6】
食品の鮮度を推定する鮮度検査装置と;
前記鮮度検査装置によって推定された前記食品の鮮度を示す情報を用いて特定される、梱包された複数の食品全体としての鮮度を示す梱包状態の鮮度情報に基づいて、前記梱包された複数の食品の配送先を判断する判断部と;
前記判断部により判断した配送先を示す情報を出力する出力部と;
を備える配送先決定システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、配送先決定装置および配送先決定システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、農作物や肉などの食品は、生産場や選果場などで検品した複数の食品を1つの箱などに梱包した状態で各配送先に配送される。一般的な配送システムにおいては、梱包された複数の食品の配送先は、配送先となる各販売所などからの注文量に応じて決定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、食品は、同一時期に収穫や加工がされたものであっても、個々の個体で鮮度が異なり、品質低下や鮮度低下などの進行速度も個体ごとに異なる。このため、1つの箱に梱包された複数の食品は、鮮度がまちまちであることがあり、配送に時間がかかってしまった場合には一部の食品に傷みが生じてしまうリスクが高くなる。また、梱包された状態にある複数の食品のうちで1つの食品に傷みが発生してしまうと、周囲にある他の食品の傷みが早まる可能性もある。すなわち、梱包された複数の食品は、販売所からの注文量に応じて配送先を決めるだけではフードロスが多くなってしまう可能性があるという問題がある。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、配送用に梱包された複数の食品のフードロスを低減することができる配送先決定装置および配送先決定システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態によれば、配送先決定装置は、入力部と判断部と出力部とを有する。入力部は、食品の鮮度を示す情報を入力する。判断部は、入力部により入力した食品の鮮度を示す情報から特定される梱包された複数の食品全体としての鮮度を示す梱包状態の鮮度情報に基づいて梱包された複数の食品の配送先を判断する。出力部は、判断部により判断した配送先を示す情報を出力する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、配送用に梱包された複数の食品のフードロスを低減することができる配送先決定装置および配送先決定システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、第1の実施形態に係る配送先決定装置を含む配送先決定システムの構成例を示す図である。
【
図2】
図2は、第1の実施形態に係る配送先決定システムにおける鮮度検査装置の構成例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、第1の実施形態に係る配送先決定システムにおける配送先決定装置の構成例を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、第1の実施形態に係る配送先決定システムにおけるデータ管理装置の構成例を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、第1の実施形態に係る配送先決定システムにおける配送先決定装置の動作例を説明するためのフローチャートである。
【
図6】
図6は、第2の実施形態に係る配送先決定システムの構成例を示すブロック図である。
【
図7】
図7は、第2の実施形態に係る配送先決定システムにおける配送先決定装置の動作例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施形態の配送先決定装置(14、114)は、入力部(44)と判断部(41)と出力部(46)とを有する。入力部(44)は、食品の鮮度を示す情報を入力する。判断部(41)は、入力部(44)により入力した食品の鮮度を示す情報から特定される梱包された複数の食品全体としての鮮度を示す梱包状態の鮮度情報に基づいて梱包された複数の食品の配送先を判断する。出力部(46)は、判断部(41)により判断した配送先を示す情報を出力する。これにより、配送先決定装置(14、114)は、梱包された複数の食品全体に対する鮮度に基づいて梱包された複数の食品の配送先を決めることができ、配送用に梱包される複数の食品のフードロスを低減することができる。
【0010】
実施形態の配送先決定装置(14、114)では、梱包状態の鮮度情報は、梱包された複数の食品の平均鮮度である。これにより、配送先決定装置(14、114)は、梱包された複数の食品の平均鮮度に基づいて梱包された複数の食品の配送先を決めることができ、梱包された複数の食品を平均の鮮度に合った配送先に配送できる。この結果、配送用に梱包される複数の食品のフードロスを低減することができる。
【0011】
実施形態の配送先決定装置(14、114)では、梱包状態の鮮度情報は、梱包された複数の食品の最低鮮度である。これにより、配送先決定装置(14、114)は、梱包された複数の食品の最低鮮度に基づいて梱包された複数の食品の配送先を決めることができ、最も低い鮮度に合った配送先に梱包された複数の食品を配送できる。この結果、配送用に梱包される複数の食品のフードロスを低減することができる。
【0012】
実施形態の配送先決定装置(14、114)では、梱包された複数の食品は、食品単体の鮮度に基づいて鮮度ごとに梱包された複数の食品であり、梱包状態の鮮度情報は、梱包された食品の鮮度である。これにより、配送先決定装置(14、114)は、鮮度ごとに梱包された複数の食品の配送先をその鮮度に基づいて決めることができ、鮮度のばらつきがない複数の食品を鮮度に合った配送先に配送できる。この結果、配送用に梱包される複数の食品のフードロスを低減することができる。
【0013】
実施形態の配送先決定装置(14、114)では、判断部(41)は、梱包状態の鮮度情報と付加情報とに基づいて梱包された複数の食品の配送先を判断する。これにより、配送先決定装置(14、114)は、梱包状態の鮮度だけでなく、配送先での需要などの付加情報を加味して梱包された複数の食品の配送先を決めることができる。この結果、配送用に梱包される複数の食品のフードロスを低減することができ、需要にマッチした配送先に食品を配送できる。
【0014】
実施形態の配送先決定システム(1、101)では、鮮度検査装置(13、113)は、食品の鮮度を推定する。判断部(41)は、前記鮮度検査装置(13、113)によって推定された前記食品の鮮度を示す情報を用いて特定される、梱包された複数の食品全体としての鮮度を示す梱包状態の鮮度情報に基づいて、前記梱包された複数の食品の配送先を判断する。出力部(46)は、前記判断部(41)により判断した配送先を示す情報を出力する。これにより、配送先決定システム(1、101)は、梱包された複数の食品全体に対する鮮度に基づいて梱包された複数の食品の配送先を決めることができ、配送用に梱包される複数の食品のフードロスを低減することができる。
【0015】
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態に係る配送先決定装置14を含む配送先決定システム1の構成について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る配送先決定装置14を含む配送先決定システム1の構成例を示す図である。
図1に示す構成例において、配送先決定システム1は、梱包装置12、鮮度検査装置13、配送先決定装置14、出力装置15、および、データ管理装置16を有する。配送先決定システム1において、梱包装置12は梱包部の一例であり、鮮度検査装置13は鮮度検査部の一例であり、配送先決定装置14は配送先決定部の一例であり、出力装置15は出力部の一例であり、データ管理装置16はデータ管理部の一例である。
【0016】
梱包装置12は、複数の食品を梱包する。例えば、梱包装置12は、農場や精肉所などの生産場から入荷した複数の食品を所定の梱包単位にまとめて箱などに梱包する。ここでの梱包とは、パッケージング作業や、箱詰め作業などが該当する。また、パッケージングされた食品を箱詰めする作業も含まれる。梱包装置12は、入荷した複数の食品を箱などに梱包した状態で鮮度検査装置13へ供給する。
【0017】
なお、配送先決定システム1としては、梱包装置12を省略した構成であっても良い。例えば、複数の食品が梱包された状態で入荷する場合、あるいは、入荷した複数の食品の梱包を作業者による人手で実施する場合、配送先決定システム1は、梱包装置12が省略される。梱包された状態で入荷する場合、梱包された状態の複数の食品を鮮度検査装置13へ供給する運用とすれば良い。また、作業者による人手で複数の食品を梱包する場合、人手によって梱包された状態の複数の食品を鮮度検査装置13へ供給する運用とすれば良い。
【0018】
鮮度検査装置13は、梱包された状態の食品に対する鮮度を検査する。ここで、鮮度とは、当該食品が可食(体調に異常を生じさせることなく食べることが可能)の状態である残存期間(又は商品として取り扱える残り時間)であるものとする。梱包された状態における複数の各食品に対する鮮度情報を配送先決定装置14へ出力する。また、鮮度検査装置13は、梱包された状態における複数の各食品に対する鮮度情報をデータ管理装置16へ出力するようにしても良い。
【0019】
鮮度検査装置13は、食品の鮮度を示す情報を含む情報を検知する手段(検知器)として、可視光カメラ、紫外線カメラ、匂いセンサなどを備える。また、鮮度検査装置13は、食品における水分量などの指標値を計測する検知器を備え、検知器が検知する指標値をより食品の鮮度を判定するようにしても良い。さらに、鮮度検査装置13は、複数の検知器が検知する検知結果を組み合わせて食品の鮮度を判定するようにしても良い。
【0020】
また、鮮度検査装置13は、梱包されている複数の各食品に対する鮮度情報をまとめた梱包単位ごとの鮮度情報を出力するようにして良い。例えば、鮮度検査装置13は、梱包単位となる箱(配送用の箱)ごとに箱内にある複数の食品の平均鮮度を示す鮮度情報を箱全体の鮮度情報として出力するようにしても良い。また、鮮度検査装置13は、梱包単位となる箱内にある複数の食品の鮮度における最低の鮮度を示す鮮度情報を箱全体の鮮度情報として出力するようにしても良い。
【0021】
配送先決定装置14は、複数の食品を梱包している梱包単位である箱(配送物)に対して配送先を決定し、箱の配送先を示す配送先情報を出力する。配送先決定装置14は、鮮度検査装置13による検査結果である食品の鮮度情報に基づいて複数の食品が梱包されている箱(梱包された複数の食品)の配送先を決定する。
【0022】
配送先決定装置14は、鮮度検査装置13が判定した箱の中にある食品の鮮度を示す情報を入力する。配送先決定装置14は、箱内の食品に対する鮮度を示す情報を入力すると、箱全体(複数の食品全体)としての鮮度を示す箱全体の鮮度情報(梱包状態の鮮度情報)を特定する。例えば、配送先決定装置14は、箱内にある複数の食品の平均鮮度を算出し、算出した平均鮮度を箱全体の鮮度情報(梱包状態の鮮度情報)としても良い。また、配送先決定装置14は、箱内にある各食品の鮮度から最低鮮度を選出し、選出した最低鮮度を箱全体の鮮度情報(梱包状態の鮮度情報)とするようにしても良い。
【0023】
なお、配送先決定装置14は、箱全体の鮮度情報を鮮度検査装置13から入力するようにしても良い。また、配送先決定装置14は、鮮度検査装置13による検査結果である箱内にある各食品の鮮度情報をデータ管理装置16から入力するようにしても良いし、箱全体の鮮度情報をデータ管理装置16から入力するようにしても良い。
【0024】
配送先決定装置14は、箱全体の鮮度情報を特定すると、箱全体の鮮度情報が示す鮮度に基づいて箱の配送先を決定する。例えば、配送先決定装置14は、箱全体の鮮度が高ければ高いほど、配送に時間を要する配送先(例えば、遠方の配送先)に配送するように配送先を決定する。これにより、配送に時間を要する配送先に箱全体の鮮度が食品を配送できる。
【0025】
また、配送先決定装置14は、配送先が食品の鮮度を指定できるようにしても良い。この場合、配送先決定装置14は、箱全体の鮮度が配送先から要求されたる鮮度である箱を配送するように配送先を決定するようにしても良い。また、配送先決定装置14は、地域の販売所数、販売所別の売れ行き、季節や時期、地域のイベントなどに応じた食品の需要を示す需要データなどの付加的な情報(付加情報)を参照することにより箱全体の鮮度に基づく配送先の決定を行うようにしても良い。
【0026】
配送先決定装置14は、箱に対する配送先を決定すると、決定した配送先を示す配送先情報を出力装置15へ出力する。また、配送先決定装置14は、箱全体の鮮度によって決定した配送先を示す配送先情報をデータ管理装置16に供給するようにしても良い。
【0027】
また、配送先決定装置14は、配送先情報に基づいて複数の食品の梱包単位である箱を処理する処理部を備えるものとしても良い。例えば、配送先決定装置14は、配送先に応じて箱を仕分ける処理部を備えるものとしても良い。この場合、配送先決定装置14は、処理部により箱を配送先に応じて仕分けて後段の工程へ送るようにする。また、配送先決定装置14は、箱に配送先を示す情報を付与する処理部を備えるものとしても良い。配送先を示す情報を付与する処理部は、配送先を印字したラベルを発行するものであっても良いし、配送先を印字したラベルを箱に貼り付けるものであっても良いし、箱に配送先を示す情報を印字するものであっても良い。
【0028】
出力装置15は、配送先決定装置14が決定した配送先を示す配送先情報を作業者が確認できる情報として出力する装置である。例えば、出力装置15は、表示装置である。出力装置15としての表示装置は、配送先決定装置14が決定した配送先を表示画面に表示する。作業者は、出力装置15としての表示装置に表示される配送先を確認し、配送先に応じて箱に対する作業を実施する。なお、出力装置15が先述したラベルを発行し、発光されたラベルによって作業者が配送先情報を確認可能とする構成でもよい。
【0029】
データ管理装置16は、各装置から情報を収集したり、各装置に情報を提供したりする装置である。例えば、データ管理装置16は、鮮度検査装置13による検査結果としての鮮度情報を取得してメモリに保存したり、配送先決定装置14が決定した箱に対する配送先を示す配送先情報をメモリに保存したりする。
【0030】
また、データ管理装置16は、配送先を決定するために参照される付加情報を保存する付加情報データベース(DB)16aを有する。データ管理装置16は、付加情報DB16aに保存した付加情報を配送先決定装置14に提供する。また、データ管理装置16は、ネットワークを介して通信する外部サーバなどの外部装置からの情報によって付加情報DB16aに保存する付加情報を更新するようにしても良い。
【0031】
次に、第1の実施形態に係る配送先決定システム1における鮮度検査装置13の構成について説明する。
図2は、第1の実施形態に係る配送先決定システム1における鮮度検査装置13の構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、鮮度検査装置13は、プロセッサ21、システムメモリ22、データメモリ23、通信部24、可視光カメラ25、紫外線カメラ26、および、匂いセンサ27を有する。鮮度検査装置13は、可視光カメラ25、紫外線カメラ26、匂いセンサ27のうちの少なくとも1つ以上を備えていればよい。
【0032】
プロセッサ21は、システムメモリ22又はデータメモリ23などに記憶されたプログラムを実行することにより各種の処理を実現する。プロセッサ21は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、マイコン、FPGA(Field Programmable Gate Array)、および、DSP(Digital Signal processor)などで構成される。
【0033】
システムメモリ22は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、NVM(Non-Volatile Memory)などの記憶装置により構成される。システムメモリ22は、プロセッサ21が処理を実行するための使用するメモリを含む。例えば、システムメモリ22は、プロセッサ21が実行するプログラムあるいは設定データなどを記憶する。
【0034】
データメモリ23は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)などの書き換え可能な不揮発性の記憶装置により構成される。例えば、データメモリ23は、画像データ、プロセッサ21による処理結果、あるいは、設定情報などを記憶する。
【0035】
通信部24は、外部装置と通信するためのインターフェースである。通信部24は、配送先決定装置14およびデータ管理装置16と通信する。通信部24は、配送先決定装置14を含む配送先決定システム1を構成する各装置が接続されるローカルエリアネットワークでのデータ通信を行うLANインターフェースであっても良い。
【0036】
可視光カメラ25、紫外線カメラ26および匂いセンサ27は、食品の鮮度を示す情報を含む情報を検知する検知器の例である。
可視光カメラ25は、可視光を用いて画像を撮影する。可視光カメラ25は、入荷状態の農作物を撮影するように構成され、可視光を用いて梱包された状態における食品の画像を撮影する。プロセッサ21は、可視光カメラ25が撮影した画像を解析することにより各食品の鮮度を判定する。
【0037】
紫外線カメラ26は、紫外線を用いて画像を撮影する。紫外線カメラ26は、入荷状態の農作物を撮影するように構成され、梱包された状態における食品に紫外線を当てた画像を撮影する。プロセッサ21は、紫外線カメラ26が撮影した画像を解析することにより各食品の鮮度を判定する。
【0038】
匂いセンサ27は、食品の鮮度を示す匂いを検知する。例えば、匂いセンサ27は、病気、腐敗又は害虫が発生した農作物が発する匂いを検知するセンサである。プロセッサ21は、匂いセンサ27が検知した匂いに基づいて食品の鮮度を判定する。なお、プロセッサ21は、可視光カメラ25又は紫外線カメラ26が撮影する画像の解析と組み合わせることにより匂いから判定した鮮度を個別の食品の鮮度として特定するようにしても良い。
【0039】
なお、鮮度検査装置13は、鮮度を検査した複数の食品の梱包単位である箱に対して識別情報を付与する識別情報付与部を備えるようにしても良い。例えば、識別情報付与部は、識別情報を示す情報を印字したラベルを箱に貼り付けるものであっても良いし、箱に識別情報を示す情報を印字するものであっても良い。また、識別情報付与部は、箱に表示されている情報を識別情報とするものであっても良い。
【0040】
次に、第1の実施形態に係る配送先決定システム1における配送先決定装置14の構成について説明する。
図3は、第1の実施形態に係る配送先決定システム1における配送先決定装置14の構成例を示すブロック図である。
図3に示すように、配送先決定装置14は、プロセッサ41、システムメモリ42、データメモリ43、通信部44、出力部46、および、処理部47を有する。
【0041】
プロセッサ41は、判断部の一例である。プロセッサ41は、システムメモリ42又はデータメモリ43などに記憶されたプログラムを実行することにより各種の処理を実現する。プロセッサ41は、例えば、CPU、ASIC、マイコン、FPGAおよびDSPなどで構成される。
【0042】
システムメモリ42は、ROM、RAMおよびNVMなどの記憶装置により構成される。システムメモリ42は、プロセッサ41が処理を実行するための使用するメモリを含む。例えば、システムメモリ42は、プロセッサ41が実行するプログラムあるいは設定データなどを記憶する。
【0043】
データメモリ43は、HDD、SSDなどの書き換え可能な不揮発性の記憶装置により構成される。例えば、データメモリ43は、画像データ、プロセッサ41による処理結果、あるいは、設定情報などを記憶する。
【0044】
通信部44は、外部装置と通信するためのインターフェースである。通信部44は、鮮度検査装置13又はデータ管理装置16から箱に梱包されている食品の鮮度情報を入力する入力部として機能する。通信部44は、鮮度検査装置13およびデータ管理装置16を含む配送先決定システム1を構成する各装置が接続されるローカルエリアネットワークでのデータ通信を行うLANインターフェースであっても良い。
【0045】
出力部46は、出力装置15と通信するインターフェースである。プロセッサ41は、箱全体の鮮度に基づいて決定した箱の配送先を示す配送先情報を出力部46により出力装置15へ出力する。出力装置15は、配送先決定装置14の出力部46から供給された配送先を示す配送先情報を作業者が認識できる情報として出力する。例えば、出力装置15としての表示装置は、配送先決定装置14の出力部46からの配送先を示す配送先情報を表示する。
【0046】
さらに、配送先決定装置14は、処理部47を有する構成しても良い。処理部47は、配送先に応じて複数の食品が梱包されている箱を処理するものである。例えば、処理部47は、配送先に応じて箱を仕分けるものである。また、処理部47は、配送先を示す情報を表示するラベルを箱に貼り付けたり、配送先を示す情報を箱に印字したりする処理を行うものであっても良い。
【0047】
なお、配送先決定装置14は、複数の食品が梱包されている箱に付与された識別情報を認識する識別部を有する構成としても良い。例えば、識別部は、箱に貼り付けられているラベルから識別情報を読み取るものであっても良いし、箱に印字されている識別情報を読み取るものであっても良い。また、識別部は、箱の画像から抽出される特徴量(例えば、箱の模様、特徴点など)を識別情報として読み取るものであっても良い。
【0048】
次に、第1の実施形態に係る配送先決定システム1におけるデータ管理装置16の構成について説明する。
図4は、第1の実施形態に係る配送先決定システム1におけるデータ管理装置16の構成例を示すブロック図である。
図4に示すように、データ管理装置16は、プロセッサ51、システムメモリ52、データメモリ53、および、通信部54を有する。
【0049】
プロセッサ51は、システムメモリ52又はデータメモリ53などに記憶されたプログラムを実行することにより各種の処理を実現する。プロセッサ51は、例えば、CPU、ASIC、マイコン、FPGAおよびDSPなどで構成される。
システムメモリ52は、ROM、RAMおよびNVMなどの記憶装置により構成される。システムメモリ52は、プロセッサ51が処理を実行するための使用するメモリを含む。例えば、システムメモリ52は、プロセッサ41が実行するプログラムあるいは設定データなどを記憶する。
【0050】
データメモリ53は、HDD、SSDなどの書き換え可能な不揮発性の記憶装置により構成される。データメモリ53は、付加情報データベース16aを有する。付加情報データベース16aは、配送先を決定するために参照する食品の需要データなどを含む付加情報を保存する。
【0051】
通信部54は、外部装置と通信するためのインターフェースである。通信部54は、鮮度検査装置13および配送先決定装置14と通信する。例えば、通信部54は、データ管理装置16を含む配送先決定システム1を構成する各装置が接続されるローカルエリアネットワークでのデータ通信を行うLANインターフェースであっても良い。
【0052】
次に、第1の実施形態に係る配送先決定システム1における配送先決定装置14の動作について説明する。
図5は、第1の実施形態に係る配送先決定システム1における配送先決定装置14の動作例を説明するためのフローチャートである。
配送先決定装置14は、鮮度検査装置13による箱内にある食品に対する検査結果である食品の鮮度情報を入力する(ST11)。例えば、配送先決定装置14のプロセッサ41は、通信部44により通信する鮮度検査装置13から箱内にある個々の食品に対する鮮度情報を入力する。また、配送先決定装置14のプロセッサ41は、通信部44により通信するデータ管理装置16から鮮度検査装置13による検査結果である箱内にある個々の食品に対する鮮度情報を入力しても良い。
【0053】
プロセッサ41は、箱内にある各食品の鮮度情報を入力すると、箱全体に対する鮮度情報(箱全体の鮮度情報)を特定する(ST12)。例えば、プロセッサ41は、箱内にある各食品の鮮度情報に基づいて箱内にある食品の鮮度の平均値(平均鮮度)を算出し、算出した平均鮮度を箱全体の鮮度として箱全体の鮮度情報を特定する。また、プロセッサ41は、箱内にある各食品の鮮度情報に基づいて箱内にある食品の鮮度のうち最低となる鮮度(最低鮮度)を選出し、選出した最低鮮度を箱全体の鮮度として箱全体の鮮度情報を特定する。
【0054】
なお、上述したような箱全体に対する鮮度情報は、鮮度検査装置13又はデータ管理装置16が特定するようにしても良い。この場合、配送先決定装置14は、鮮度検査装置13又は配送先決定装置14から箱全体に対する鮮度を示す箱全体の鮮度情報を入力するようにすれば良い。
【0055】
プロセッサ41は、箱全体の鮮度情報を特定すると、箱全体の鮮度情報に基づいて箱の配送先を決定する(ST13)。プロセッサ41は、箱全体の鮮度によって配送可能となる範囲(配送時間又は距離)にある配送先を選定し、選出した配送先から箱の配送先を決定する。例えば、プロセッサ41は、箱全体の鮮度が低い箱の配送先を配送時間が短い(又は配送先までの距離が近い)配送先とし、箱全体の鮮度が高い箱の配送先を配送時間が長い(又は配送先までの距離が遠い)配送先とする。
【0056】
また、プロセッサ41は、データベース16aに保存されている付加情報を参照して配送先を決定しても良い。付加情報は、距離に限らず、需要データを含む。需要データとしては、地域別の販売所(配送先)数および販売所別での売れ行きなどの他に、地域のイベントや季節(時期)ごとの売れ行きなどに関するデータが含まれるようにしても良い。
【0057】
プロセッサ41は、距離だけでなく、需要データなどの付加情報を参照することにより箱全体の鮮度に基づいて配送先の決定を行う。例えば、プロセッサ41は、距離、地域別の販売所数、販売所別の売れ行きなどを点数化し、箱全体の鮮度に合った配送先(販売所)を決定するようにしても良い。
【0058】
具体的には、箱全体の鮮度が配送可能となる範囲にある配送先(販売所)を前提として、販売所数が多い地域の販売所および当該食品の売れ行きが良い販売所は、食品の売り切れを防ぐため、多くの箱が配送先として設定されるように点数化するようにしても良い。また、販売所数が少ない地域の販売所あるいは当該食品の売れ行きが少ない販売所は、売れ残りで廃棄されることを防ぐため、鮮度が高い箱の配送先に設定されるように点数化するようにしても良い。
【0059】
プロセッサ41は、箱(梱包単位)全体に対する配送先を決定すると、決定した配送先を示す情報(配送先情報)を出力部46により出力装置15へ出力する(ST14)。出力装置15は、配送先決定装置14から配送先情報を入力すると、配送先情報を作業者が確認できる情報として出力する。
【0060】
例えば、出力装置15としての表示装置は、配送先決定装置14からの配送先情報によって箱の配送先を表示画面に表示する。これにより、作業者は、出力装置15としての表示装置に表示される配送先を確認でき、表示された配送先に従って箱に対する作業を実施できる。
【0061】
なお、プロセッサ41は、決定した配送先情報を通信部44によりデータ管理装置16にも供給するようにしても良い。これにより、データ管理装置16は、箱に対して設定された配送先を示す配送先情報をデータメモリ53などに保存しておくことができる。
【0062】
また、配送先決定装置14が処理部47を有する場合、プロセッサ41は、処理部47により配送先情報に基づく箱に対する処理を実行する(ST15)。例えば、プロセッサ41は、処理部47により配送先に応じて箱を仕分ける。また、プロセッサ41は、処理部47により箱に配送先を示す情報を付与する。箱に配送先を示す情報を付与する処理は、配送先を印字したラベルを発行する処理であっても良いし、配送先を印字したラベルを箱に貼り付けるものであっても良いし、箱に配送先を示す情報を印字するものであっても良い。このような処理部47により処理された箱は、配送先決定装置14が決定した配送先へ配送するように処理される。
【0063】
以上の動作によって、第1の実施形態に係る配送先決定システム1において、配送先決定装置14は、複数の食品が梱包された梱包単位である箱(梱包された複数の食品全体)としての鮮度を示す箱全体の鮮度情報(梱包状態の鮮度情報)に応じた配送先を決定することができる。
【0064】
(第2の実施形態)
次に、上述した第1の実施形態の変形例である第2の実施形態について説明する。
図6は、第2の実施形態に係る配送先決定システム101の構成例を示す図である。
上述した第1の実施形態に係る配送先決定システム1は、
図1に示すように、鮮度検査装置13が箱などに梱包された状態の食品について鮮度を判定するものとしている。これに対して、第2の実施形態に係る配送先決定システム101は、鮮度検査装置113が判定する個別の食品の鮮度によって仕分けた食品を箱などに梱包するシステムであるものとする。
【0065】
図6に示す構成例において、配送先決定システム101は、鮮度検査装置113、梱包装置112、配送先決定装置114、出力装置115、および、データ管理装置116を有する。配送先決定システム101において、梱包装置112は梱包部の一例であり、鮮度検査装置113は鮮度検査部の一例であり、配送先決定装置114は配送先決定部の一例であり、出力装置115は出力部の一例であり、データ管理装置116はデータ管理部の一例である。
鮮度検査装置113は、個別の食品(食品単体)について鮮度を判定する。鮮度検査装置113は、検査結果として得られる個々の食品の鮮度を示す鮮度情報を出力する。鮮度検査装置113の構成は、鮮度検査装置13と同様な構成であっても良い。
【0066】
梱包装置112は、鮮度検査装置113によって判定された鮮度ごとに仕分けられた複数の食品を箱などに梱包する。
また、配送先決定システム101としては、梱包装置112の代わりに作業者が食品を箱などに梱包する梱包作業を行う運用としても良い。作業者が梱包作業を行う運用とする場合、鮮度検査装置113は、判定した個々の食品の鮮度を表示装置に表示するようにしても良い。これにより、作業者は、表示装置に表示された鮮度に基づいて各食品を仕分けながら鮮度ごとに梱包することができる。
【0067】
配送先決定装置114、出力装置115およびデータ管理装置116は、上述した配送先決定装置14、出力装置15およびデータ管理装置16と同様な構成を備えるものであっても良い。ただし、第2の実施形態に係る配送先決定システム101における配送先決定装置114は、複数の食品が鮮度ごとに箱に梱包されるため、鮮度検査装置113又は梱包装置112から梱包された箱内にある食品の鮮度を示す鮮度情報を箱全体の鮮度情報として入力するものとする。
【0068】
なお、配送先決定システム101は、鮮度検査装置113が判定した食品単体の鮮度に基づいて鮮度ごとに各食品を仕分ける処理部としての仕分け処理部を設けても良い。例えば、鮮度検査装置113に仕分け処理部を設けることにより、鮮度検査装置113は、食品単体の鮮度を判定するとともに、判定した鮮度ごとに食品を仕分けするようにしても良い。
【0069】
また、配送先決定システム101は、鮮度検査装置113が鮮度を判定した個々の食品に鮮度を示す情報を付与する処理部としての情報付与部を設けても良い。例えば、鮮度検査装置113に情報付与部を設けることにより、鮮度検査装置113は、食品単体の鮮度を判定するとともに、判定した鮮度を示す情報を食品に付与するようにしても良い。ここで、鮮度を示す情報は、ラベルに印字して食品に貼り付けるようにしても良いし、食品に印字するようにしても良い。
【0070】
次に、第2の実施形態に係る配送先決定システム101における配送先決定装置114の動作について説明する。
図7は、第2の実施形態に係る配送先決定システム101における配送先決定装置14の動作例を説明するためのフローチャートである。
第2の実施形態に係る配送先決定システム101において、配送先決定装置114のプロセッサ41は、箱内に梱包された食品の鮮度を示す箱全体の鮮度情報を入力する(ST21)。例えば、プロセッサ41は、通信部44により通信する鮮度検査装置13から箱内にある食品の鮮度を示す箱全体の鮮度情報(梱包状態の鮮度情報)を入力する。なお、配送先決定装置114は、箱全体の鮮度情報を通信部44により通信可能な梱包装置112又はデータ管理装置116から入力するようにしても良い。
【0071】
プロセッサ41は、箱全体の鮮度情報を特定すると、上述したST13と同様に、箱全体の鮮度情報に基づいて箱の配送先を決定する(ST22)。プロセッサ41は、箱全体の鮮度から配送可能となる範囲(配送時間又は距離)にある配送先を選定し、選出した配送先から箱の配送先を決定する。例えば、プロセッサ41は、箱内の食品の鮮度が低い箱の配送先を配送時間が短い(又は距離が近い)配送先とし、箱内の食品の鮮度が高い箱の配送先を配送時間が長い(又は距離が遠い)配送先とする。
【0072】
また、プロセッサ41は、上述したように、データベース16aに保存されている付加情報を参照して配送先を決定しても良い。これにより、プロセッサ41は、距離だけでなく、需要データなどに適した配送先を箱内にある食品の鮮度に基づいて決定できる。
【0073】
プロセッサ41は、複数の食品の梱包単位である箱に対する配送先を決定すると、決定した配送先を示す情報(配送先情報)を出力部46により出力装置115へ出力する(ST23)。出力装置115は、上述したST14と同様に、配送先決定装置114からの配送先情報を作業者が確認できる情報として出力する。
【0074】
また、配送先決定装置114が処理部47を有する場合、プロセッサ41は、上述したST15と同様に、処理部47により配送先情報に基づく箱に対する処理を実行する(ST24)。このような処理部47により処理された箱は、決定された配送先へ配送するように処理される。
【0075】
以上の動作例によれば、第2の実施形態に係る配送先決定システム101は、鮮度検査装置13が判定する個々の食品の鮮度ごとに仕分けた食品群を梱包することでき、配送先決定装置14が鮮度を合せた食品が梱包された梱包単位である箱に対して箱内の食品の鮮度に応じた配送先を決定することができる。
【0076】
以上のように、第1および第2の実施形態に係る配送先決定装置は、複数の食品を梱包した梱包単位である箱全体に対する鮮度情報に基づいて複数の食品を梱包した梱包単位である箱の配送先を決定する。これにより、梱包された複数の食品全体での鮮度によって配送先を決めることができ、各配送先に適した鮮度の食品を無駄なく配送することが可能となる。また、梱包された複数の食品全体での鮮度で配送先を決めるため、梱包された複数の食品の一部が傷んでしまうことにより梱包させた食品の対数が傷んでしまうことを抑止でき、フードロスを低減することができる。
【0077】
また、第1および第2の実施形態に係る配送先決定システムは、鮮度検査装置と配送先決定装置とを含む。鮮度検査装置は梱包された状態の食品又は梱包前の食品に対する鮮度を検査する。配送先決定装置は、鮮度検査装置による検査結果に基づく複数の食品を梱包した箱全体の鮮度を示す鮮度情報に応じて複数の食品を梱包した箱の配送先を決定する。これにより、鮮度検査装置が梱包された状態の食品の鮮度を判定するものであっても梱包前の各食品の鮮度を検査するものであっても梱包された複数の食品全体での鮮度に応じて配送先を決定でき、各配送先に適した鮮度の食品を無駄なく配送することが可能となる。
【0078】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0079】
1、101…配送先決定システム、12、112…梱包装置、13、113…鮮度検査装置、14、114…配送先決定装置、15、115…出力装置(表示装置)、16、116…データ管理装置、16a…付加情報データベース、41…プロセッサ(判断部)、42…システムメモリ、43…データメモリ、44…通信部(入力部)、46…出力部。