IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社タカゾノの特許一覧

<>
  • 特開-薬剤供給装置 図1
  • 特開-薬剤供給装置 図2
  • 特開-薬剤供給装置 図3
  • 特開-薬剤供給装置 図4
  • 特開-薬剤供給装置 図5
  • 特開-薬剤供給装置 図6
  • 特開-薬剤供給装置 図7
  • 特開-薬剤供給装置 図8
  • 特開-薬剤供給装置 図9
  • 特開-薬剤供給装置 図10
  • 特開-薬剤供給装置 図11
  • 特開-薬剤供給装置 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024048778
(43)【公開日】2024-04-09
(54)【発明の名称】薬剤供給装置
(51)【国際特許分類】
   A61J 3/00 20060101AFI20240402BHJP
【FI】
A61J3/00 310E
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022154867
(22)【出願日】2022-09-28
(71)【出願人】
【識別番号】593129342
【氏名又は名称】株式会社タカゾノ
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】吉良 敬太
(72)【発明者】
【氏名】杉本 直哉
【テーマコード(参考)】
4C047
【Fターム(参考)】
4C047JJ03
4C047JJ06
4C047JJ10
4C047JJ13
4C047JJ25
4C047JJ26
4C047JJ28
4C047JJ31
(57)【要約】
【課題】薬剤を供給する対象の機器で不具合を生じることを抑制できる薬剤供給装置を提供する。
【解決手段】薬剤が内部を移動可能であるとともに、薬剤を対象の機器に供給する薬剤供給装置であって、放電する放電部を備え、放電部の放電によって薬剤を除電する除電部23と、放電部に対して外部の作業者が接触可能な状態であることを検出する検出部24と、制御部8と、を備え、制御部は、検出部が外部の作業者が放電部に対して接触可能な状態であることを検出した場合に、少なくとも除電部の電源を切るように構成される。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬剤が内部を移動可能であるとともに、前記薬剤を対象の機器に供給する薬剤供給装置であって、
放電する放電部を備え、該放電部の放電によって前記薬剤を除電する除電部と、
前記放電部に対して外部の作業者が接触可能な状態であることを検出する検出部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、前記検出部が外部の作業者が前記放電部に対して接触可能な状態であることを検出した場合に、少なくとも前記除電部の電源を切るように構成される薬剤供給装置。
【請求項2】
前記薬剤を収容可能な収容部を複数有する収容体を備え、
前記収容部は、上方が開放されており、
前記収容部には、上方から前記薬剤を投入可能であり、
前記除電部は、前記収容部に収容された前記薬剤を除電する請求項1に記載の薬剤供給装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記検出部が外部の作業者が前記除電部に対して接触可能な状態であることを検出した場合に、前記除電部の電源のみを切るように構成される請求項1又は2に記載の薬剤供給装置。
【請求項4】
前記検出部は、前記除電部に対して外部の作業者が接触不能な状態であることを検出可能であり、
前記制御部は、前記除電部の電源を切った後に、前記検出部が前記除電部に対して外部の作業者が接触不能な状態であることを検出した場合に、前記除電部の電源を入れるように構成される請求項1又は2に記載の薬剤供給装置。
【請求項5】
薬剤を収容可能な収容部を複数有する収容体と、イオンを発生させ、前記収容部に収容された前記薬剤の表面に当て除電する除電部と、を備え、
前記収容部は、上方が開放され、上方から前記薬剤を投入可能であるとともに、前記収容部に収容された前記薬剤は対象の機器に供給されるように構成され、
前記除電部は、前記収容体の上方に設けられるとともに、少なくとも前記収容部に収容された前記薬剤を除電する際に、前記収容体と前記除電部とは、上下方向と交差する方向に相対移動するように構成され、
前記除電部は、前記収容体が前記除電部の下方に到達したときに前記イオンの発生を開始させるよう構成される薬剤供給装置。
【請求項6】
薬剤を収容可能な収容部を複数有する収容体と、イオンを発生させ、前記収容部に収容された前記薬剤の表面に当て除電する除電部と、筐体と、を備え、
前記収容部は、上方が開放され、上方から前記薬剤を投入可能であるとともに、前記収容部に収容された前記薬剤は対象の機器に供給されるように構成され、
前記収容体は、前記筐体から外方に突出し前記収容部に前記薬剤を投入可能な突出位置と前記筐体内に収納される格納位置との間で移動可能であり、
前記除電部は、前記収容体の上方に設けられるとともに、少なくとも前記収容部に収容された前記薬剤を除電する際に、前記収容体と前記除電部とは、上下方向と交差する方向に相対移動するように構成され、
前記収容体が前記突出位置から前記格納位置に移動する際に、前記除電部が、前記収容部に収容された前記薬剤を除電し、前記収容体が前記格納位置に到達した後も所定期間除電を継続するよう構成される薬剤供給装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薬剤を供給する薬剤供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、薬剤供給装置として、特許文献1に記載の手撒き薬剤供給装置が知られている。手撒き薬剤供給装置は、底板が開閉可能に構成された枡が格子状に複数形成されたトレイを備える。
【0003】
上記の手撒き薬剤供給装置によれば、枡に薬剤を手撒きし、分包機のような薬剤を供給する対象の装置にトレイを移動させ、底板を開くことで、薬剤を供給する対象の装置に手撒きした薬剤を供給できるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009-95654号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記のような薬剤供給装置に手撒きされた薬剤は、例えば、薬剤が包まれていたPTPシートとの接触により、帯電している場合がある。帯電したままの薬剤を、薬剤を供給する対象の機器に供給すると、その薬剤が、静電気により機器の内部に詰まったり、機器の内部に形成された経路内を適切に移動しなかったりする不具合を生じることがある。
【0006】
また、帯電による問題は、薬剤が手撒きされる場合に限らず、例えば、薬剤供給装置に設けられた薬剤容器に予め収容された薬剤を、薬剤を供給する対象の機器に供給する場合であっても生じることがある。
【0007】
そこで、本発明は、薬剤を供給する対象の機器で不具合を生じることを抑制できる薬剤供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の薬剤供給装置は、薬剤が内部を移動可能であるとともに、前記薬剤を対象の機器に供給する薬剤供給装置であって、放電する放電部を備え、該放電部の放電によって前記薬剤を除電する除電部と、前記放電部に対して外部の作業者が接触可能な状態であることを検出する検出部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記検出部が外部の作業者が前記放電部に対して接触可能な状態であることを検出した場合に、少なくとも前記除電部の電源を切るように構成される。
【0009】
かかる構成によれば、除電部で薬剤を除電することができるので、薬剤が帯電することにより薬剤を供給する対象の機器で不具合を生じることを抑制できるとともに、検出部の検出に応じて除電部の電源を切るので、作業者が動作状態の放電部に接触することを抑制できる。
【0010】
また、前記薬剤を収容可能な収容部を複数有する収容体を備え、前記収容部は、上方が開放されており、前記収容部には、上方から前記薬剤を投入可能であり、前記除電部は、前記収容部に収容された前記薬剤を除電するように構成することもできる。
【0011】
かかる構成によれば、収容部に収容された薬剤を除電することができるので、薬剤が帯電することにより薬剤を供給する対象の機器で不具合を生じることを抑制できる。
【0012】
また、前記制御部は、前記検出部が外部の作業者が前記除電部に対して接触可能な状態であることを検出した場合に、前記除電部の電源のみを切るように構成することもできる。
【0013】
かかる構成によれば、除電部の電源のみを切るので、装置全体の電源を切る場合に比べて、復帰に要する時間を短くすることができる。
【0014】
また、前記検出部は、前記除電部に対して外部の作業者が接触不能な状態であることを検出可能であり、前記制御部は、前記除電部の電源を切った後に、前記検出部が前記除電部に対して外部の作業者が接触不能な状態であることを検出した場合に、前記除電部の電源を入れるように構成されるように構成することもできる。
【0015】
かかる構成によれば、検出部の検出に対応して制御部が除電部の電源を入れるので、作業者が動作状態の放電部に接触することを抑制しつつも、前記除電部に対して外部の作業者が接触不能な状態になった場合に確実に除電部の電源を投入することができるため、確実に薬剤を除電部で除電することができる。
【0016】
また、本発明の薬剤供給装置は、薬剤を収容可能な収容部を複数有する収容体と、イオンを発生させ、前記収容部に収容された前記薬剤の表面に当て除電する除電部と、を備え、前記収容部は、上方が開放され、上方から前記薬剤を投入可能であるとともに、前記収容部に収容された前記薬剤は対象の機器に供給されるように構成され、前記除電部は、前記収容体の上方に設けられるとともに、少なくとも前記収容部に収容された前記薬剤を除電する際に、前記収容体と前記除電部とは、上下方向と交差する方向に相対移動するように構成され、前記除電部は、前記収容体が前記除電部の下方に到達したときに前記イオンの発生を開始させるよう構成される。
【0017】
かかる構成によれば、除電部は、収容体が除電部の下方に到達したときにイオンの発生を開始させるので、収容体が到着する前にイオンを発生させることでイオンバランスが崩れ、除電部が発生されたイオンで薬剤を帯電させてしまうことを抑制できる。よって、薬剤を確実に除電できるため、薬剤を供給する対象の機器で不具合を生じることを抑制できる。
【0018】
また、本発明の薬剤供給装置は、薬剤を収容可能な収容部を複数有する収容体と、イオンを発生させ、前記収容部に収容された前記薬剤の表面に当て除電する除電部と、筐体と、を備え、前記収容部は、上方が開放され、上方から前記薬剤を投入可能であるとともに、前記収容部に収容された前記薬剤は対象の機器に供給されるように構成され、前記収容体は、前記筐体から外方に突出し前記収容部に前記薬剤を投入可能な突出位置と前記筐体内に収納される格納位置との間で移動可能であり、前記除電部は、前記収容体の上方に設けられるとともに、少なくとも前記収容部に収容された前記薬剤を除電する際に、前記収容体と前記除電部とは、上下方向と交差する方向に相対移動するように構成され、前記収容体が前記突出位置から前記格納位置に移動する際に、前記除電部が、前記収容部に収容された前記薬剤を除電し、前記収容体が前記格納位置に到達した後も所定期間除電を継続するよう構成される。
【0019】
かかる構成によれば、除電部は、収容体が格納位置に到達した後も所定期間除電を継続するので、格納位置において除電部の直下に位置する薬剤についても確実に除電することができる。よって、薬剤を供給する対象の機器で不具合を生じることを抑制できる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、薬剤を供給する対象の機器で不具合を生じることを抑制できる薬剤供給装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の一実施形態に係る薬剤供給装置を備える薬剤分包装置の斜視図である。
図2】同薬剤供給装置の収容体及び装置本体を示す平面図である。
図3】同薬剤供給装置の装置本体を示す平面図である。
図4図2に示すIV-IV断面図である。
図5】同収容体の底部を示すため収容体を削除して示した平面図である。
図6】同装置本体に設けられる開閉駆動部を示すため、説明上不要な部品を削除して示した背面図である。
図7】同開閉駆動部の駆動の前半部分を示す図である。
図8】同開閉駆動部の駆動の後半部分を示す図である。
図9】同薬剤供給装置の筐体に対する出退を示す図である。
図10】同薬剤供給装置の収容体及び装着枠部の筐体に対する出退を示す図である。
図11】同薬剤供給装置の除電部の構成を示すブロック図である。
図12】同除電部の動作に関する制御を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の一実施形態に係る薬剤供給装置2について図1乃至図12を参照して説明する。上下左右及び奥行方向は、設置時の方向を基準に説明する。具体的に、奥行方向は、筐体6の正面に直交する方向を指し、正面側を手前側、背面側を奥側として説明する。また、左右方向は、正面視における左右を基準として説明する。
【0023】
本実施形態の薬剤供給装置2は、薬剤を分包する薬剤分包装置1の一部として構成される。まず、薬剤分包装置1について図1を参照して説明する。
【0024】
図1に示すように、薬剤分包装置1は、薬剤を一服用分毎に分包紙などの包装体で包装する装置である。具体的に、薬剤分包装置1は、薬剤が収容されるカセット(図示しない)を複数有し、カセットに収容された薬剤を供給可能な自動供給装置4と、手撒きされた薬剤を供給する薬剤供給装置2と、自動供給装置4及び薬剤供給装置2から供給された薬剤を包装体に包装する包装部5と、自動供給装置4、薬剤供給装置2、及び包装部5を収容する箱型の筐体6と、を備える。また、薬剤分包装置1は、分包する薬剤の情報に関する処方情報を入力可能な入力部7と、薬剤分包装置1全体を制御する制御部8(図11参照)と、を備える。本実施形態で、カセットに収容される薬剤及び薬剤供給装置2に投入される薬剤は、いずれも錠剤又はカプセル剤である。ただし、薬剤分包装置1の構成によっては、カセットに散剤が収容される場合もあり、このような場合には、散剤と錠剤が一緒に又は別々に包装体で包装される。
【0025】
自動供給装置4には、複数種類の薬剤が収容される。具体的に、自動供給装置4には、複数種類の薬剤がカセットごとに分けて収容される。また、自動供給装置4は、制御部8からの指示に応じて収容した薬剤を包装部5に供給する。なお、自動供給装置4は、供給する量が多い薬剤を複数のカセットに収容することもできる。
【0026】
包装部5は、自動供給装置4及び薬剤供給装置2から供給された薬剤を包装体に一服用分毎に包装する部位である。また、包装部5は、自動供給装置4及び薬剤供給装置2よりも下方に配置された部位である。本実施形態で、自動供給装置4及び薬剤供給装置2から供給される薬剤は、筐体6内に設けられる薬剤供給経路(図示しない)を重力に従って移動し、包装部5に供給される。
【0027】
図1及び図2に示すように、薬剤供給装置2は、手撒きにより薬剤を投入可能であり、投入された薬剤を対象の機器(薬剤分包装置1の包装部5)に供給する。具体的に、薬剤供給装置2は、手撒きされた薬剤を収容可能な収容部21aを複数有する収容体21と、収容部21aに収容された薬剤を対象の機器(包装部5)に供給する装置本体22と、収容部21aに収容された薬剤を除電する除電部23(図9参照)と、検出部24(図9参照)と、筐体6と、を備える。本実施形態の薬剤供給装置2における筐体6は、薬剤分包装置1の筐体6の一部である。また、薬剤供給装置2は、収容される薬剤の情報に関する処方情報を入力可能な入力部7と、薬剤供給装置2を制御する制御部8と、を備える。本実施形態の入力部7及び制御部8は、薬剤分包装置1の入力部7及び制御部8と一体で構成されている。本実施形態で、収容体21は、装置本体22に対して着脱可能に構成されており、収容体21を装置本体22から取り外して、薬剤供給装置2とは離れた場所で収容体21に薬剤を手撒きすることもできる。また、1台の薬剤供給装置2に対して複数の収容体21を用意しておき、装置本体22から外した状態の収容体21に予め薬剤を手撒きすることもできる。このような場合には、効率よく手撒きをすることができる。
【0028】
収容体21は、薬剤を収容可能な窪みである収容領域Sを画定する収容部21aが複数設けられた、横寸法(左右方向長さ)、及び奥行寸法(奥行方向長さ)に比べて厚みが小さい板状体である。具体的に、収容体21は、板状で、厚み方向に貫通する複数の孔が形成され、各孔の内壁が収容部21aの側方を画定する収容本体部25と、板状で、収容本体部25の下方に設けられ、収容部21aの下方を画定する底部26と、収容本体部25に設けられる位置表示部27と、を備え、底部26と収容本体部25が収容部21aを構成する。また、収容部21aは、上方が開放され、作業者が手作業で上方から薬剤を投入可能な箱形の部位である。収容部21aは、水平方向に並んで複数設けられており、具体的には、奥行方向に並んで配置された複数(本実施形態では6個)の収容部21aが複数列(本実施形態では11列)配置されている。また、収容体21には、指掛け部251が設けられている。本実施形態の指掛け部251は、収容本体部25の上面に形成された切り欠き部分である。
【0029】
収容部21aは薬剤を収容可能な収容領域Sの側方を画定する側面を有し、上部が開放された箱形の部位である。また、収容部21aは、底部26と収容本体部25によって構成されており、具体的には、底部26を底面とし、底部26から上方に立設された側壁211(本実施形態では収容本体部25の孔の内壁)を側面とする部位である。側壁211は、隣接して配置される収容部21aの収容領域Sを隔てる隔壁として構成される。また、本実施形態の側壁211は、収容領域Sの下端側が狭く、上端側が広くなるようなテーパ状に構成され、内面に凹凸252が形成されている。本実施形態の側壁211の内面には、凹凸252として、上下方向に沿って延びる溝が複数本形成されている。このような側壁211の内部には、後述する位置表示部27が設けられる。
【0030】
収容部21aの、収容領域Sをとりまく上端面には、各収容部21aを識別するための識別標示253が設けられる。識別標示253は、収容領域Sに隣接した位置に配置される標示である。本実施形態の識別標示253は、各収容部21aの収容領域Sの左側に記載される数字である。また、識別標示253として記載される数字は、対応する収容部21aに投入された薬剤が何包目に包装されるかを示す数字である。即ち、左側に「1」の識別標示253がある収容部21aの収容領域Sに投入された薬剤は、1包目に包装される。本実施形態の識別標示253は、収容部21aの上端面に印字されている。さらに、識別標示253は、収容体21の手前側から見たときに、認識可能なように記載されている。本実施形態の識別標示253としての数字の向きは、手前側が下、奥側が上として認識されるように記載されている。なお、識別標示253は、後述する光透過部273の上面に設けることもできる。
【0031】
図2及び図4に示すように、収容本体部25は、厚み方向に貫通する複数の孔が形成された板状体である。また、収容本体部25は、後述する装着枠部222に対する位置決めをする位置決め凹部28を備える。位置決め凹部28は、装着枠部222に設けられる位置決め凸部227に対応した形状の凹部である。本実施形態の位置決め凹部28は、収容本体部25を厚み方向に貫通するように形成された孔である。このような位置決め凹部28は、収容本体部25の左右方向において左右いずれかに偏った位置かつ奥行方向において前後いずれかに偏った位置に設けられ、本実施形態では右端の奥寄りの位置に設けられる。
【0032】
図5に示すように、底部26は、収容部21aの底面を構成する板状体であり、収容部21aの底を開閉可能に構成されている。具体的に底部26は、厚み方向に貫通する孔を有する開き部265が複数形成された一対の底板部(第一底板部26A及び第二底板部26B)を組み合わせて構成されている。第一底板部26A及び第二底板部26Bは、それぞれ収容部21aの底を開閉する底板本体261と、底板本体261に連結されるとともに、収容体21が装着枠部222に装着された状態で、後述する装置本体22の開閉駆動部3と係合する開閉係合部262と、を備える。開閉係合部262は、底部26の奥側の端部に設けられた、奥側に向かって延びる突起である。また、底部26は、定位置(収容部21aの下方を閉じる位置)において、第一底板部26Aと当接するように配置された第一接続部26aと、第二底板部26Bと当接するように配置された第二接続部26bと、を備える。第一接続部26a及び第二接続部26bは、いずれも導電性を有し、収容体21が装着凹部22aに装着された状態において後述する接地部229と電気的に接続される(当接する)位置に配置される。
【0033】
底板本体261は、収容部21aの底を閉じる閉じ部264と、収容部21aの底を開く開き部265と、を備える。開き部265は、厚み方向に貫通する孔が形成されている部位である。閉じ部264及び開き部265は、左右方向に互い違いに配置されている。本実施形態では、第一底板部26Aと第二底板部26Bが、左右方向にずれて重なるように配置されており、具体的には、閉じ部264と開き部265が上下方向で重なるように設けられている。また、閉じ部264及び開き部265は、収容部21aの下方に対応した位置に配置される。このような構成であるから、第一底板部26A及び第二底板部26Bのいずれかの閉じ部264が収容部21aの底を閉じることができる。また、第一底板部26A及び第二底板部26Bは、左右方向に相対移動して、開き部265同士が上下方向で重なる状態となることで、収容部21aの底を開くことができる。本実施形態の第一底板部26A及び第二底板部26Bは、第一底板部26A及び第二底板部26Bのいずれかの閉じ部264が収容部21aの底を閉じることができる定位置(図2に示す位置)に配置されるようにばね263で付勢されている。即ち、第一底板部26A及び第二底板部26Bの定位置とは、全ての収容部21aの底を閉じる位置である。また、底板本体261は、全体が導電性のある材料で構成されており、具体的には金属製である。このように、第一底板部26A及び第二底板部26Bは、ばね263によって定位置に配置されるように付勢されるので、外力を受けない状態においては該付勢によって、第一底板部26Aが第一接続部26aに当接し、第二底板部26Bが第二接続部26bに当接する状態を維持することができる。
【0034】
図2に示すように、側壁211の内部の空間には、位置表示部27が配置される。位置表示部27は、収容部21aの内壁面に投光可能に構成される部位である。本実施形態の位置表示部27は、光源(図示しない)を有し、収容部21aの内壁面に投光する投光部271と、側壁211の内部に配置される基板(図示しない)と、基板と電気的に接続される第一コネクタ272と、を備える。本実施形態の光源はLEDである。本実施形態の位置表示部27は、各収容部21aの左側に配置される。また、本実施形態の位置表示部27は、上下方向で収容部21aの上半分の範囲に設けられる。
【0035】
投光部271は、内壁面を照らす部位である。具体的に、投光部271は、側壁211の内部に設けられ、内壁面を照らす光を発する光源と、光源が発した光を透過する光透過部273と、を備える。光透過部273は、光源から発せられた光が散乱するように構成された板状体であり、本実施形態では乳白色の板状体である。また、光透過部273は、側壁211の一部分を構成するように設けられており、具体的に、側壁211には、側壁211の内部と外部が連通するように切り欠きが形成され、光透過部273は、側壁211に形成された切り欠きに嵌め込まれた板状体である。また、投光部271は、収容領域Sをとりまく上端面の一部を構成し、収容部21aの上方から光源が発した光を認識可能となるように構成されている。
【0036】
図4に示すように、第一コネクタ272は、収容本体部25の下方に突出するように設けられたコネクタであり、収容本体部25に対して固定されている。また、第一コネクタ272は、装置本体22に設けられる第二コネクタ228に対して接続可能である。本実施形態の第一コネクタ272には、複数の端子が設けられており、具体的には、給電のための給電端子と、情報通信のための通信端子と、電気的な接地のための接地端子と、が設けられている。
【0037】
図3及び図9に示すように、装置本体22は、収容体21に収容された薬剤を一旦受け取り、受け取った薬剤を所定のタイミングで包装部5に供給する。具体的に、装置本体22は、収容体21に収容された薬剤を受け取り、包装部5に供給する装置基部221と、装置本体22の上部に設けられ、収容体21を装着可能な装着枠部222と、装着枠部222に装着された収容体21の底部26(具体的には開閉係合部262)と係合し、底部26を開閉する開閉駆動部3(図6参照)と、装着枠部222を奥行方向に水平移動させる出退駆動部(図示しない)と、を備える。また、装置本体22は、全体が筐体6に対して出退できるように構成されており、通常状態では、図1及び図9(a)に示すように、筐体6に対して格納された状態であるが、図9(b)に示すように、清掃などの際には筐体6から手前側に引き出すことができるように構成されている。さらに、図10(a)~(c)に示すように装置本体22が筐体6に対して格納された状態であっても、出退駆動部によって装着枠部222のみが筐体6に対して出退することができるように構成されている。本実施形態の出退駆動部は、装着枠部222が筐体6に格納された位置である格納位置P2にあることを検出可能な格納センサ224を備える。本実施形態の格納センサ224は、装置基部221の上面に設けられた磁気センサであり、装着枠部222に設けられた磁石を検出する。格納センサ224は、装着枠部222が筐体6内に格納されたときに、そのことを検出できるように構成されている。
【0038】
図3に示すように、装着枠部222は、収容体21を装着可能な枠である。具体的に、装着枠部222は、装着される収容体21の水平方向における外縁部分を囲う枠部225と、枠部225の下方に連結され、装着される収容体21の下面と対向する収容底部226と、装着される収容体21(具体的には位置決め凹部28)と嵌合する位置決め凸部227と、第二コネクタ228と、接地部229と、を備える。枠部225及び収容底部226は、下方に窪むとともに、収容体21を収容可能な程度の大きさの装着凹部22aを形成する。また、収容底部226には、装着された収容体21の収容部21aの底に対応する位置に上下方向に貫通する孔が形成されており、収容部21aから下方に落下する薬剤が収容底部226を通過して装置基部221に落下することができる。
【0039】
本実施形態の装着枠部222は、収容体21を装着した状態において筐体6内部の格納空間に収納された格納位置P2と、筐体6から外部に突出した突出位置P1との間で移動可能に構成される(図10参照)。具体的に、装着枠部222は、出退駆動部の駆動により、格納位置P2から略水平に手前側にスライドして突出位置P1に移動する。なお、本実施形態で、装着枠部222の格納位置P2及び突出位置P1の間の移動は、自動で行われるが、このような構成に限らず、手動で装着枠部222を移動するように構成することもできる。
【0040】
装置基部221は、筐体6内部に格納された状態の装着枠部222の下方に位置する部分であり、装着枠部222に装着された収容体21の収容部21aから落下した薬剤を一時的に受け止め、所定のタイミングで受け止めた薬剤を包装部5に供給するように構成されている。具体的に、装置基部221は、上部が開放された箱形であり、内部に薬剤を一時的に収容する一時収容部を複数備える。一時収容部は、各収容部21aの下方に対応した位置に配置されている。
【0041】
図3及び図4に示すように、位置決め凸部227は、収容底部226から上方に突出するように設けられた突起部分であり、装着される収容体21(収容本体部25)の位置決め凹部28に対応した位置に配置されている。具体的に、位置決め凹部28は、装着凹部22aのうち、左右方向において左右いずれかに偏った位置かつ奥行方向において前後いずれかに偏った位置に設けられ、本実施形態では右端の奥寄りの位置に設けられる。このような位置決め凸部227は、装着枠部222に対して適切に収容体21が装着された際に、収容体21の位置決め凹部28に対して嵌合することができる。
【0042】
第二コネクタ228は、収容底部226から上方に突出するように設けられたコネクタであり、装着枠部222に装着された収容体21の第一コネクタ272と接続可能に設けられている。また、第二コネクタ228は、フローティングコネクタとして構成されており、水平方向において移動可能である。第二コネクタ228の水平方向における可動範囲は、収容体21の装着枠部222に対する水平方向の位置における、収容体21を装着枠部222に装着する際に発生する誤差を吸収可能な程度の範囲である。よって、装着時の誤差などによって第一コネクタ272の第二コネクタ228に対する位置がずれていたとしても、第二コネクタ228を第一コネクタ272に対して接続することができる。また、第二コネクタ228には、第一コネクタ272に設けられる端子と対応した複数の端子が設けられており、具体的には、給電のための給電端子と、情報通信のための通信端子と、電気的な接地のための接地端子と、が設けられている。
【0043】
第一コネクタ272及び第二コネクタ228は活線挿抜可能な活線挿抜コネクタとして構成されている。本実施形態の第一コネクタ272及び第二コネクタ228は、それぞれ電気的な接地のための接地端子を備え、第一コネクタ272が第二コネクタ228に対して挿し込まれる際に、各コネクタ内において他の端子よりも先に接地端子同士が導通し、かつ、第一コネクタ272が第二コネクタ228から抜き取られる際に他の端子よりも後に接地端子同士の導通が失われるように構成されている。
【0044】
図3に示すように、接地部229は、導電体で構成されるとともに、電気的に接地された部位である。また、接地部229は、上下方向に圧縮可能な弾性を有するように構成されており、本実施形態では導電繊維で構成されている。このような接地部229は、装着枠部222に収容体21が装着された状態で、装着された収容体21の底部26に接して、底部26と電気的に導通した状態となる。具体的に、接地部229は、定位置にある第一底板部26Aに接する第一接続部26aの下方に対応した位置と定位置にある第二底板部26Bに接する第二接続部26bの下方に対応した位置の2か所に配置され、それぞれの接地部229が第一接続部26a又は第二接続部26bに接することで、接地部229を介して底部26を電気的に接地した状態とすることができる。また、本実施形態で、装着枠部222に収容体21が装着された状態で第一接続部26a及び第二接続部26bは接地部229を上下方向に圧縮することができる位置に配置される。よって、接地部229の弾性(復元力)によって第一接続部26a及び第二接続部26bが確実に接地部229と電気的に導通した状態とすることができるため、底部26を確実に電気的に接地した状態とすることができる。
【0045】
図6及び図7に示すように、開閉駆動部3は、装着枠部222に装着された収容体21の底部26を駆動させて開閉する駆動本体部31と、底部26が開く際に底部26を振動させる振動部32と、を備える。具体的に、開閉駆動部3は、駆動本体部31が第一底板部26A及び第二底板部26Bにそれぞれ係合し、第一底板部26A及び第二底板部26Bを左右方向に相対移動させることで、第一底板部26Aの開き部265と第二底板部26Bの開き部265を上下方向で重ねて収容部21aの底を開く。なお、図6は背面側から見た図であり、図7及び図8は正面側から見た図であるため、図6では図の左右が反転した状態で記載されている。つまり、図6において、図示の左側は実際の右側であり、図示の右側は実際の左側である。
【0046】
駆動本体部31は、駆動力を受け、奥行方向に延びる駆動軸311周りで回動する回動部312と、回動部312から奥行方向に突出するように設けられる駆動当接部313と、駆動当接部313に当接可能であるとともに左右方向に移動可能な駆動板部314と、駆動板部314に連結され、上方に延びる開閉押圧部315と、を備える。本実施形態の駆動本体部31は駆動板部314及び開閉押圧部315を一対備え、一対の駆動板部314及び開閉押圧部315は、駆動軸311を挟んで左右に配置される(なお、本実施形態で開閉押圧部315は駆動軸311に対して左右方向でずれた位置に配置された、オフセット配置となっている)。また、一対の駆動板部314及び開閉押圧部315は、ばね316で連結されており、一対の駆動板部314及び開閉押圧部315が互いに左右方向において近づくように(駆動軸311側に移動するように)付勢されている。なお、一対の駆動板部314は、ストッパ(図示しない)によって、図6に示す位置よりも駆動軸311側に移動することが規制されている。さらに、一対の駆動板部314は、背面側から見た状態(図6に示す状態)において駆動軸311基準で対称となるように構成されている。なお、本実施形態では、図6に破線で示すように、左側の駆動板部314が回動部312の裏側(正面側)に配置されており、他の部材に隠れた状態となっている。
【0047】
回動部312は、駆動軸311に直交する方向に延びる板状体であり、本実施形態では延伸方向の一端部分が駆動軸311に連結されている。また、回動部312は、駆動軸311の回動によって駆動軸311周りで回動できるように駆動軸311に連結されている。
【0048】
駆動当接部313は、回動部312から奥行方向で突出するように設けられる部位であり、本実施形態では奥行方向の一方及び他方に突出するように設けられており、一方(手前側)に突出する駆動当接部313(第一駆動当接部313A)が左側の駆動板部314に、他方(奥側)に突出する駆動当接部313(第二駆動当接部313B)が右側の駆動板部314に当接する。また、駆動当接部313は、駆動軸311に直交する断面が円形の円筒状の部位である。このような駆動当接部313は、ベアリングを介して回動部312に連結されており、駆動軸311周りで回動部312と一体となって回動可能であるとともに、駆動当接部313の軸心周りで回動部312に対して相対回動可能となるように回動部312に連結されている。本実施形態で駆動軸311は正面視で反時計回りに回動し、駆動当接部313は、駆動軸311を軸心として正面視で反時計回りに回動する。
【0049】
駆動板部314は、駆動軸311側に位置する外縁部分に沿って駆動当接部313が移動する板状体であり、駆動当接部313によって押圧されて左右に移動するように構成されている。本実施形態の駆動板部314は、駆動当接部313によって押圧される際には、左右方向において駆動軸311から離れる方向に移動し、駆動当接部313からの押圧を受けない状態においては、一対の駆動板部314を連結するばね316によって一対の駆動板部314が左右方向に接近した状態を維持する。また、駆動板部314の駆動軸311側に位置する外縁部分(振動部32としての切り欠きを除いた部分)には、開放維持部314bが設けられる(図7及び図8参照)。開放維持部314bは、駆動当接部313が駆動軸311周りで回動する軌道に沿って端縁が延びる円弧状に切りかかれた部位であり、後述する停止位置P4又はP5において、駆動当接部313が当接する部分である。
【0050】
開閉押圧部315は、駆動板部314に連結された上下方向に延びる棒状の部位であり、駆動板部314と一体となって左右方向に移動する。また、開閉押圧部315は、底部26の開閉係合部262に対して係合可能な位置に配置されている。具体的に、左側に位置する駆動板部314に連結された開閉押圧部315は、左側に位置する第一底板部26Aの開閉係合部262の右側に隣接した位置に配置され、右側に位置する駆動板部314に連結された開閉押圧部315は、右側に位置する第二底板部26Bの開閉係合部262の左側に隣接した位置に配置される。
【0051】
振動部32は、駆動本体部31が底部26を開放させる動作によって底部26に振動を与えるよう構成されている。具体的に、振動部32は、駆動板部314の駆動軸311側の外縁部分に設けられ、外縁部分に沿って移動する駆動当接部313が係合して、駆動板部314に対して左右方向における振動(衝撃)を与えることができるように構成された部分であり、本実施形態では、外縁部分(具体的には開放維持部314b)に形成された切り欠き部分である。また、振動部32としての切り欠き部分の大きさは、回動部312の回動を阻害せず、駆動当接部313の一部が嵌ることができる程度の大きさである。
【0052】
以上のような構成の開閉駆動部3の底部26を開閉する動作について図7及び図8を参照して説明する。なお、図7及び図8は、図6と異なり正面視で記載しているので、図6に対して左右が反転した状態となる。
【0053】
開閉駆動部3が底部26を開閉させる際には、駆動軸311を回動させ、駆動当接部313を駆動軸311周りで回動させる。駆動当接部313の駆動軸311周りの回動によって、駆動当接部313が駆動板部314の駆動軸311側の外縁部分に当接する。本実施形態で駆動軸311は、正面視で反時計回りに回動する。図7(a)に示すように、駆動当接部313の定位置は、駆動軸311周りの軌道における上端部(停止位置P3)である。駆動当接部313は、底部26を開かない状態の時に停止位置P3に位置する。
【0054】
図7(b)に示すように、駆動軸311が正面視で反時計回りに回動すると、第一駆動当接部313Aおよび第二駆動当接部313Bは、まず、下方且つ左側に移動する。このとき、第一駆動当接部313Aは、左側の駆動板部314の駆動軸311側の外縁部分に当接して、左側の駆動板部314を左側に押圧する。左側の駆動板部314は、第一駆動当接部313Aによって駆動軸311から離れる方向(左側)に押圧されて、左側に移動する。なお、このとき、第二駆動当接部313Bは、右側の駆動板部314に当接せず、右側の駆動板部314は、移動しない。
【0055】
駆動軸311が正面視で反時計回りにさらに回動すると、第一駆動当接部313Aおよび第二駆動当接部313Bは、下方に移動する。このとき、図7(c)に示すように、第一駆動当接部313Aは、左側の駆動板部314の駆動軸311側の外縁部分(開放維持部314b)に沿って移動し、途中で振動部32としての切り欠きに嵌る。駆動軸311が正面視で反時計回りにさらに回動すると、図7(d)に示すように、第一駆動当接部313Aは、振動部32としての切り欠きから抜け出す。ここで、第一駆動当接部313Aが切り欠きに嵌り、また、切り欠きから抜け出す際に、左側の駆動板部314に対して衝撃が加わり、左側の駆動板部314が該衝撃によって振動する。本実施形態で左側の駆動板部314は、第一駆動当接部313Aが切り欠きに嵌る衝撃によって、左右方向に急激に移動するように振動する。なお、このときも、第二駆動当接部313Bは、右側の駆動板部314に当接せず、右側の駆動板部314は、移動しない。
【0056】
図7(d)に示すように、本実施形態では、第一駆動当接部313Aが振動部32としての切り欠きを越え、かつ、第一駆動当接部313Aが左側の駆動板部314の駆動軸311側の外縁部分に当接した状態を維持する位置(停止位置P4)において、駆動軸311の回動が一旦停止し、第一駆動当接部313Aが左側の駆動板部314を左側に押した状態を維持する。本実施形態では、停止すべき位置に到達した第一駆動当接部313Aを検出するセンサ(例えば第一駆動当接部313A又は回動部312に設けられた磁石を検出する磁気センサ)が設けられており、該センサによって、第一駆動当接部313Aの位置が把握され、一旦停止の制御がされる。そして、駆動軸311の回動の停止から所定時間(底部26の動作との関係で必要な時間)経過後に駆動軸311は再度回動を開始し、第一駆動当接部313Aが左側の駆動板部314に沿ってさらに移動する。
【0057】
図8(a)に示すように、この後、駆動軸311が正面視で反時計回りにさらに回動すると、第一駆動当接部313Aおよび第二駆動当接部313Bは、下方且つ右側に移動し、駆動軸311周りの軌道における下端部を経て、さらに上方且つ右側に移動する。このとき、左側の駆動板部314は、ばね316の付勢によって、第一駆動当接部313Aとともに、駆動軸311に近づく方向(右側)に移動する。また、このとき、第二駆動当接部313Bは、右側の駆動板部314の駆動軸311側の外縁部分に当接して、右側の駆動板部314を右側に押圧する。右側の駆動板部314は、第二駆動当接部313Bによって駆動軸311から離れる方向(右側)に押圧されて、右側に移動する。即ち、本実施形態では、左側の駆動板部314及び右側の駆動板部314が、ばね316の付勢と第二駆動当接部313Bの押圧によってほぼ同時に右側に移動する。左側の駆動板部314は、ストッパ(図示しない)によって移動が規制されるまで、ばね316によって右側に移動する。
【0058】
この後、駆動軸311が正面視で反時計回りにさらに回動すると、第一駆動当接部313Aおよび第二駆動当接部313Bは、上方に移動する。このとき、図8(b)に示すように、第二駆動当接部313Bは、右側の駆動板部314の駆動軸311側の外縁部分(開放維持部314b)に沿って移動し、途中で振動部32としての切り欠きに嵌る。駆動軸311が正面視で反時計回りにさらに回動すると、図8(c)に示すように、第二駆動当接部313Bは、振動部32としての切り欠きから抜け出す。ここで、第二駆動当接部313Bが切り欠きに嵌り、また、切り欠きから抜け出す際に、右側の駆動板部314に対して衝撃が加わり、右側の駆動板部314が該衝撃によって振動する。本実施形態で右側の駆動板部314は、第二駆動当接部313Bが切り欠きに嵌る衝撃によって、左右方向に急激に移動するように振動する。なお、このとき、第一駆動当接部313Aは、左側の駆動板部314に当接せず、左側の駆動板部314は、移動しない。
【0059】
図8(c)に示すように、本実施形態では、第二駆動当接部313Bが振動部32としての切り欠きを越え、かつ、第二駆動当接部313Bが右側の駆動板部314の駆動軸311側の外縁部分に当接した状態を維持する位置(停止位置P5)において、駆動軸311の回動が一旦停止し、第二駆動当接部313Bが右側の駆動板部314を右側に押した状態を維持する。本実施形態では、停止すべき位置に到達した第二駆動当接部313Bを検出するセンサ(例えば第二駆動当接部313B又は回動部312に設けられた磁石を検出する磁気センサ)が設けられており、該センサによって、第二駆動当接部313Bの位置が把握され、一旦停止の制御がされる。そして、駆動軸311の回動の停止から所定時間(底部26の動作との関係で必要な時間)経過後に駆動軸311は再度回動を開始し、第二駆動当接部313Bが左側の駆動板部314に沿ってさらに移動する。
【0060】
この後、駆動軸311が正面視で反時計回りにさらに回動すると、第一駆動当接部313Aおよび第二駆動当接部313Bは、上方且つ左側に移動し、図8(d)に示すように定位置(停止位置P3)に戻る。このとき、右側の駆動板部314は、ばね316の付勢によって、第二駆動当接部313Bとともに、駆動軸311に近づく方向(左側)に移動する。なお、このとき、第一駆動当接部313Aは、左側の駆動板部314に当接せず、左側の駆動板部314は、移動しない。
【0061】
以上のように、駆動軸311の回動によって、一方(左側)の駆動板部314および他方(右側)の駆動板部314が左右方向で移動する。また、振動部32による振動は、左側の駆動板部314と右側の駆動板部314において交代で発生する。
【0062】
以上のように駆動板部314が移動すると、駆動板部314に連結された開閉押圧部315が駆動板部314と一体として移動する。具体的に、一方(左側)の駆動板部314に連結された開閉押圧部315は第一駆動当接部313Aの駆動板部314への当接によって左側に移動し、第一駆動当接部313Aが振動部32に嵌り、抜け出すことで左右方向に振動し、その後、駆動軸311側(右側)に移動する。また、他方(右側)の駆動板部314に連結された開閉押圧部315は、第二駆動当接部313Bの駆動板部314への当接によって右側に移動し、第二駆動当接部313Bが振動部32に嵌り、抜け出すことで左右方向に振動し、その後、駆動軸311側(左側)に移動する。
【0063】
開閉押圧部315が左右方向に移動することで、開閉押圧部315に係合する開閉係合部262を有する底部26が左右方向に移動し、また、開閉押圧部315が開閉係合部262に係合した状態で振動することで、開閉係合部262を有する底部26が振動する。
【0064】
具体的に、まず、一方(左側)の駆動板部314に連結された開閉押圧部315が左側に移動する。すると、第一底板部26Aの開閉係合部262が左側に押圧され、第一底板部26Aが定位置から左側に移動する。この際、第二底板部26Bは移動しない。ここで、第一底板部26Aの移動により、第二底板部26Bに設けられた開き部265に第一底板部26Aに設けられた開き部265が上下方向で重なることで、定位置にある第二底板部26Bの開き部265が配置された位置に対応した収容部21a(左から奇数番目の列の収容部21a)の底が開き、該収容部21aから薬剤が下方に落下する。
【0065】
また、開閉押圧部315が振動すると、該振動が開閉係合部262を介して第一底板部26Aに伝達され、第一底板部26Aが振動する。このように、収容部21aの底が開いた状態で第一底板部26Aが振動すると、例えば、第一底板部26Aに対して係止し、収容部21aからの落下が規制された薬剤について、振動で係止を解除して収容部21aから下方に落とすことができるようになる。また、底部26の振動が収容部21aにも伝達され、収容部21a自体が振動することで、薬剤自体の帯電や薬剤(特にカプセル剤)同士のもたれかかりにより収容部21aに係止した薬剤の係止を振動で解除し、薬剤を収容部21aから下方に落とすことができるようになる。
【0066】
この後、一方(左側)の駆動板部314に連結された開閉押圧部315が右側に移動するとともに、他方(右側)の駆動板部314に連結された開閉押圧部315が右側に移動する。左側の開閉押圧部315が右側に移動すると、底部26に設けられたばね263によって、第一底板部26Aが右側に移動し、定位置に戻る。定位置に戻ると、第一底板部26Aは、接地部229を介して電気的に接地された第一接続部26aに当接して、電気的に接地された状態となる。右側の開閉押圧部315が右側に移動すると、第二底板部26Bの開閉係合部262が右側に押圧され、第二底板部26Bが定位置から右側に移動する。このとき、第一底板部26A及び第二底板部26Bは、各々の開き部265が上下方向に重なったままの状態で、右側に移動し、定位置にある第一底板部26Aの開き部265が配置された位置に対応した収容部21a(左から偶数番目の列の収容部21a)の底が開き、該収容部21aから薬剤が下方に落下する。
【0067】
また、開閉押圧部315が振動すると、該振動が開閉係合部262を介して第二底板部26Bに伝達され、第二底板部26Bが振動する。このように、収容部21aの底が開いた状態で第二底板部26Bが振動すると、例えば、第二底板部26Bに対して係止し、収容部21aからの落下が規制された薬剤について、振動で係止を解除して収容部21aから下方に落とすことができるようになる。また、底部26の振動が収容部21aにも伝達され、収容部21a自体が振動することで、薬剤自体の帯電や薬剤(特にカプセル剤)同士のもたれかかりにより収容部21aに係止した薬剤の係止を振動で解除し、薬剤を収容部21aから下方に落とすことができるようになる。
【0068】
この後、他方(右側)の駆動板部314が左側に移動する。すると、底部26に設けられたばね263によって、第二底板部26Bが左側に移動する。この際、第一底板部26Aは移動しない。定位置に戻ると、第二底板部26Bは、接地部229を介して電気的に接地された第二接続部26bに当接して、電気的に接地された状態となる。
【0069】
除電部23は、薬剤供給装置2の内部を移動する薬剤を除電可能な部位であり、本実施形態では、収容体21に収容された薬剤が筐体6の外部から内部に移動する際に、該薬剤を除電するように設けられている。また、除電部23は、放電部233を備え、放電部233から放電することでイオンを発生させ、該イオンによって薬剤を除電するように構成されている。図9乃至図11に示すように、除電部23は、放電してイオンを発生させる放電部233を有する除電本体部231と、除電部23を制御するとともに、除電本体部231(具体的には放電部233)に対して電圧を印加する除電制御部234と、を備える。このような除電部23は、外部電源が供給される電源部9から制御部8を介して電源が供給されるように構成されており、また、制御部8によって除電部23全体の動作(具体的には除電部23の電源のON及びOFF)が制御される。本実施形態で電源部9は、外部電源から供給された電力を薬剤供給装置2で用いられるように変換する部位であり、具体的には、交流の外部電源を変圧するように構成されている。
【0070】
図9及び図10に示すように、除電本体部231は、筐体6の内部に設けられ、収容部21aに収容された薬剤を除電可能に構成される。本実施形態では、収容体21自体の除電よりも、収容体21(各収容部21a)に収容された薬剤を除電するために除電本体部231が設けられている。また、除電本体部231は、イオンを発生させて収容部21aに収容された薬剤を除電する。即ち、除電本体部231は、収容部21aに収容された薬剤に対して非接触で除電できるように構成されている。具体的に、除電本体部231は、イオンを薬剤の表面に当て、薬剤の表面を除電する、いわゆるイオナイザである。さらに、本実施形態の除電本体部231は、空気中に放電することで、空気中の分子等に電荷を与え、空気をイオン化するように構成されている。具体的に、除電本体部231は、棒状の基部232と、基部232の延伸方向に離間して複数配置される放電部233と、を備える。本実施形態で、基部232は、延伸方向が収容体21の長手方向と一致し、下面が収容体21の上面と対向するように配置される。また、放電部233は、基部232の下方に配置されている。本実施形態の除電本体部231は、発生させたイオンを無風で薬剤に供給可能な無風イオナイザとして構成される。
【0071】
基部232は、収容体21の上面と略平行に延びるように筐体6の内部に設けられた棒状体である。また、基部232は、収容体21の長手方向と略平行な直線方向に延びる棒状体である。即ち、基部232は、基部232に配置された各放電部233と収容体21の上面との距離が等しくなるように設けられている。本実施形態の基部232は、筐体6の内部に固定されている。また、本実施形態の基部232は、収容体21が突出位置P1から格納位置P2に移動する際に、全ての収容部21aの内部に収容される薬剤を除電可能に設けられている。具体的に、基部232は、収容体21の収容部21aが設けられる領域の長手方向(左右方向)長さよりも長く構成され、かつ、収容体21が突出位置P1から格納位置P2に移動する際に、収容体21の短手方向に並んだすべての収容部21aの内部に収容される薬剤にイオンを供給可能な位置に配置される。本実施形態で、除電本体部231(基部232)は、格納位置P2である収容体21の最も手前側に位置する収容部21aの上方に固定的に位置している。そのため、全ての収容部21aに収容される薬剤を除電可能である。
【0072】
放電部233は、高電圧を印加して、空気中に放電可能な部位である。本実施形態の放電部233は、内部に針状の電極を有し、電極に高電圧を印加することで、電極から空気中に放電する。また、本実施形態の放電部233は、電極に印加される電圧は、所定周期で正負が入れ替わるように構成されている。本実施形態で、放電部233が電極に印加する電圧の正負の入れ替わり周期は、収容体21の突出位置P1から格納位置P2への移動時において、一の収容部21aが除電本体部231の下方を通過するのに要する時間よりも短く構成される。即ち、放電部233は、収容体21の突出位置P1から格納位置P2への移動時において、一の収容部21aが除電部23の下方を通過する間に正負両方のイオンを発生させるように構成されている。本実施形態の放電部233は、電極にパルス電圧を印加する。即ち、本実施形態の除電本体部231は、パルス交流方式のイオナイザとして構成される。また、本実施形態の除電本体部231は、対象物の帯電状況に応じて、電極に印加するパルス電圧のパルス幅が制御され、正負両方のイオン量が調整(正負のどちらに偏るかを調整)されるように構成されている。
【0073】
図11に示すように、除電制御部234は、除電本体部231を制御し、除電本体部231(具体的には放電部233)がイオンを発生させる状態とイオンを発生させない状態とを切り替える部位である。本実施形態の除電制御部234は、収容体21の位置に応じて除電本体部231に電力を供給する状態と電力を供給しない状態を切り替えることで、除電本体部231のON/OFF制御を行う。また、除電制御部234は、電源部9から制御部8を介して供給された電力を変圧(具体的には昇圧)して放電部233に供給する。
【0074】
図9及び図11に示すように、検出部24は、外部の作業者が放電部233に接触可能であるか否かを検出する部位である。具体的に、検出部24は、筐体6の外部で作業(例えば収容部21aに薬剤を投入)をする作業者が、放電部233に接触可能となる経路が開放されているか否かを検出するように構成されており、経路が開放されている場合には、作業者の手が放電部233に接触する可能性があるとして検出する。本実施形態で検出部24は、装置本体22が筐体6から外部に引き出された場合に、外部の作業者が放電部233に接触可能であることを検出し、装置本体22が筐体6に格納されている場合に外部の作業者が放電部233に接触不能であると判断する。また、本実施形態の検出部24は、装置本体22が筐体6に格納された際に押下されるように構成されたリミットスイッチなどのスイッチであり、スイッチが押下されている場合に外部の作業者が放電部233に接触不能であると判断し、スイッチが押下されていない場合に外部の作業者が放電部233に接触可能であると判断する。検出部24は、検出結果を制御部8に対して送信し、具体的には、スイッチが押下されている場合に、押下されている旨の信号を制御部8に対して送信する。なお、検出部24はリミットスイッチとして構成される場合に限らず、光学センサなどのスイッチ以外の構成を採用することもできる。
【0075】
図1に示すように、入力部7は、分包する薬剤の情報を入力可能な部位である。具体的に、入力部7には、各収容部21aにどの薬剤が収容されるべきかを判別可能な情報を入力可能である。本実施形態の入力部7には、処方情報が入力される。処方情報には、各包装体にどの薬剤を包装すべきかの情報が含まれる。入力部7は例えばタッチパネルで構成される。また、タッチパネルは、外部端末(コントローラ等)との通信によって情報を入力可能に構成することもできる。
【0076】
また、本実施形態の入力部7には、薬剤供給装置2を操作するための情報を入力可能である。具体的に、入力部7には、後述するように、投入すべき薬剤を収容部21aに投入した後に、投入が完了した旨の情報を入力可能である。
【0077】
図11に示すように、制御部8は、薬剤供給装置2を含めた薬剤分包装置1全体を制御する。また、制御部8は、入力部7に入力された情報に基づいて薬剤分包装置1全体を制御する。具体的に、制御部8は、入力部7に入力された処方情報に基づいて、自動供給装置4を制御して、包装する薬剤を包装部5に供給する。また、包装すべき薬剤が自動供給装置4に収容されていない場合などには、薬剤を手撒きする必要があると判断して、薬剤供給装置2を制御する。具体的に、制御部8は、入力部7に入力された情報に基づいて、装着枠部222に装着された位置表示部27に薬剤を投入すべき位置を表示するように制御を行う。制御部8の位置表示部27に対する制御は、コネクタを介して位置表示部27に伝達される。また、制御部8は、入力部7に入力された情報に基づいて、収容体21を筐体6から出退させる制御を行う。具体的に、制御部8は、薬剤を手撒きする必要がある場合に、収容体21を筐体6から進出させる制御を行い、入力部7に対して薬剤の手撒きが完了した旨の入力がされた場合に、収容体21を筐体6に格納するための制御を行う。
【0078】
また、制御部8は、検出部24の検出結果に基づいて除電部23の電源を入れる又は切る制御を行う。具体的に、制御部8は、外部の作業者が放電部233に対して接触可能であることを検出した場合に、除電部23全体の電源を切るように制御し、また、外部の作業者が放電部233に対して接触不能であることを検出した場合に、除電部23全体の電源を入れるように制御する。本実施形態で制御部8は、検出部24のスイッチが押下された状態(検出部24から押下されている旨の信号を受け取っている)の時にのみ除電部23の電源を入れ、信号を受け取っていない間は除電部23の電源を切る。本実施形態の制御部8は、除電部23に対して給電する状態と給電しない状態を切り替えることで、除電部23に対する電源のON/OFFの制御を行う。つまり、検出部24が、外部の作業者が放電部233に接触可能であることを検出した場合には、薬剤供給装置2の電源が入ったままの状態で、除電部23の電源のみが切られる。
【0079】
次に、薬剤供給装置2の動作について説明する。
【0080】
薬剤を手撒きする必要がある場合に、制御部8は、収容体21を突出位置P1に移動させる。本実施形態で制御部8は、入力部7に入力された処方情報に基づいて手撒きの必要の有無を判断し、手撒きが必要であると判断した場合に、収容体21を突出位置P1に移動させる。
【0081】
次に制御部8は、処方情報に基づいて、手撒きされる薬剤を投入すべき収容部21aを割り出す。具体的に、制御部8は、手撒きされる薬剤が包装されるべき包装体に対応した収容部21aを、手撒きされる薬剤を投入すべき収容部21aであると判断する。
【0082】
手撒きにより薬剤を投入されるべき収容部21aが割り出されると、制御部8は、位置表示部27を制御し、投光部271が、薬剤を投入すべき収容部21aの内壁面に投光するように制御する。具体的に、制御部8は、位置表示部27に対して電源供給及び内壁面への投光に関する制御を、装置本体22と収容体21を接続するコネクタを介して行う。位置表示部27は、薬剤を投入すべき収容部21aの内壁面に投光する。また、本実施形態の投光部271は、薬剤を投入すべき収容部21aの内壁面に有色の光を投光する。そして、作業者は、位置表示部27に示された収容部21aに薬剤を投入する。
【0083】
作業者が薬剤を収容部21aに投入する際には、PTPシートに包まれている薬剤を直接収容部21aに投入したり、薬剤をPTPシートから別の容器に一旦移し、容器に収容された薬剤を収容部21aに投入したりする。ここで、収容部21aに投入される薬剤は、PTPシートとの摩擦や、容器内での他の薬剤との摩擦等により、帯電している場合がある。
【0084】
手撒きすべき薬剤が複数種類ある場合には、一種類目の薬剤の投入が完了した後に、二種類目の薬剤を選択する旨の情報を入力部7に入力する。制御部8は、二種類目の薬剤を選択する旨の情報を受けると、位置表示部27を制御して、投光部271が、二種類目の薬剤を投入すべき収容部21aに投光するように制御する。以下、全ての種類の手撒きすべき薬剤の収容部21aへの投入が完了するまで、上記制御を繰り返し行う。
【0085】
手撒きすべき薬剤をすべて投入し終えると、作業者は、収容部21aに収容されている薬剤が適正であるかどうかの確認作業を行う。ここで、投光部271は、作業者が収容部21aに投入された薬剤の確認をする際には、1種類以上の薬剤が投入されるべき収容部21aに白色光を投光する。本実施形態では、白色光に切り替える旨の情報が入力部7に入力されると、制御部8が位置表示部27を制御し、投光部271が1種類以上の薬剤が投入されるべき収容部21aに白色光を投光するように制御する。
【0086】
作業者の確認作業が完了すると、収容体21は突出位置P1から格納位置P2に移動する。本実施形態では、入力部7に確認作業が完了した旨の情報が入力されると、制御部8が出退駆動部を制御して、収容体21を突出位置P1から格納位置P2に移動するように制御する。本実施形態で、収容体21は、収容体21の上面と除電部23(放電部233)の距離が略一定となるように除電部23に対して相対移動する。
【0087】
また、作業者は、収容体21を装着枠部222から取外し、装着枠部222から離れた場所で収容部21aに対して薬剤を投入することもできる。このように薬剤を投入した場合には、薬剤の投入完了後に収容体21を装着枠部222に装着し、装着完了後に収容体21は突出位置P1から格納位置P2に移動する。なお、装着完了後に制御部8が位置表示部27を制御し、投光部271が1種類以上の薬剤が投入されるべき収容部21aに投光するように制御することもできる。
【0088】
図10及び図12に示すように、除電部23は、収容体21が突出位置P1から格納位置P2に移動する際に動作して、収容体21に収容された薬剤を除電する。本実施形態では、除電部23は、収容体21と除電部23との相対位置に基づいて除電(イオンの発生)の開始及び終了をする。
【0089】
図10及び図12に示すように、収容体21は、図10(a)に示す突出位置P1から、奥側に移動を開始し(除電ステップS1)、図10(b)に示すように、収容体21の奥側の端部が除電部23の下方まで移動する(除電ステップS2)。収容体21が除電部23(具体的には除電本体部231の放電部233)の下方まで到着すると、除電部23は動作を開始し(除電ステップS3)、具体的には、除電制御部234が放電部233に対して電圧を印加する。本実施形態では、収容体21の移動開始から所定時間(例えば0.5秒程度)経過した際に、制御部8は収容体21が除電部23(放電部233)の下方に位置していると判断して、除電制御部234に除電(放電部233に対する電圧の印加)を開始させる。なお、収容体21の移動開始から除電部23が除電を開始するまでの時間は、収容体21の移動速度などに応じて適宜決定される。また、除電部23が除電を開始する際の収容体21の除電部23に対する位置は、収容体21の最も奥側の部分と最も奥側に配置される収容部21aの間であればよい。このような位置関係で除電を開始することで、収容体21が到着する前に除電を開始することで、薬剤供給装置2内の電気的に接地された金属部等の導体にイオンが当たることによって、イオンバランスが崩れ、薬剤に対して逆帯電をしてしまうことを抑制しつつも、収容部21aに収容された薬剤を確実に除電することができる。本実施形態で除電部23は、後述する除電を終了するタイミングまでの間継続してイオンを発生し続ける。
【0090】
収容体21は、奥側の端部が除電部23の下方に位置してからも継続して奥側に移動し、図10(c)に示すように、格納位置P2に到着すると移動を停止する。具体的に、収容体21は、装着枠部222(及び装着枠部222に装着された収容体21)が筐体6内に格納されたことを格納センサ224が検出するまで奥側に移動して(除電ステップS4)、停止する(除電ステップS5)。本実施形態では、収容体21が格納位置P2に位置した状態で、収容体21の最も手前側に配置された収容部21aは除電部23(放電部233)の下方に位置する。
【0091】
除電部23は、収容体21が格納位置P2に到着して移動を停止してから所定時間後に除電を停止する(除電ステップS6)。具体的に、格納センサ224は、装着枠部222及び装着枠部222に装着された収容体21が格納位置P2に到着したことを検出すると、制御部8に対して格納位置P2に到着した旨の信号を送信する。信号を受け取った制御部8は、信号の到着から時間を測り、所定時間が経過した時点で、除電制御部234に除電(放電部233に対する電圧の印加)を停止させる。
【0092】
以上の工程で、収容体21の突出位置P1から格納位置P2への移動及び収容体21に収容された薬剤の除電が完了する。また、収容体21が格納位置P2に移動すると、開閉駆動部3と底部26(開閉係合部262)が係合し、開閉駆動部3が駆動して底部26を開閉することで、装置本体22を介して収容体21の収容部21aに収容された薬剤を対象の機器(包装部5)に供給する。
【0093】
以上のような構成によれば、収容体21は位置表示部27を備えるとともに装置本体22に対して着脱可能に構成されるので、装置本体22から離れた場所でも薬剤の手撒き作業をすることができ、かつ、少なくとも収容体21が装置本体22に装着された状態では位置表示部27により手撒き作業の効率を高めることができる。よって、薬剤供給装置2の使い勝手が良くなる。
【0094】
また、収容体21と装置本体22は、活線挿抜コネクタによって互いに電気的に接続されているので、装置本体22の電源を投入したままで収容体21を装置本体22に対して着脱することができる。よって、薬剤供給装置2の使い勝手が良くなる。
【0095】
さらに、収容体21は第一コネクタ272を備え、装置本体22は、第一コネクタ272を電気的に接続可能な第二コネクタ228を備え、第一コネクタ272及び第二コネクタ228の少なくとも一方はフローティングコネクタである。よって、収容体21を装置本体22に装着する際に、収容体21と装置本体22の相対的な位置に誤差があったとしても、該誤差を吸収しつつ収容体21と装置本体22を電気的に接続することができるため、薬剤供給装置2の使い勝手が良くなる。
【0096】
また、装置本体22は、上方に突出するように設けられた位置決め凸部227を備え、収容体21は、位置決め凸部227が嵌合可能な位置決め凹部28を備え、第一コネクタ272は収容体21の下方に突出するように設けられ、第二コネクタ228は、装着枠部222から上方に突出するように設けられる。よって、位置決め凸部227と位置決め凹部28によって、収容体21が装置本体22における適切な位置に装着されることをガイドできるとともに、収容体21を装置本体22の上方から上下方向に沿って装着するようにガイドできるので、第二コネクタ228に対して第一コネクタ272が適切に嵌合するように促すことができる。さらに、位置決め凸部227及び位置決め凹部28は、左右方向及び奥行方向において偏った位置に配置されているので、収容体21が装置本体22に対して奥行方向又は左右方向が逆向きの状態で取り付けられることを抑制できる。
【0097】
さらに、位置決め凹部28は、収容体21に形成された上下方向で貫通する孔であるので、収容体21を装置本体22に装着する作業者が、孔を通して位置決め凸部227に対する位置決め凹部28の位置を認識することができるようになる。よって、収容体21が装置本体22に適切に装着されているか否かを容易に確認できる。
【0098】
また、収容部21aの底を画定する底部26を備え、底部26は、導電性を有するとともに、収容体21が装置本体22に装着された状態で装置本体22を介して電気的に接地されている。よって、底部26が装置本体22を介して電気的に接地されているので、装置本体22を介して底部26に溜まる電荷を逃がすことができる。よって、底部26からの放電によって位置表示部27に含まれる電子部品などが誤作動したり故障したりすることを抑制でき、また底部26に溜まった電荷によって収容部21aに投入された薬剤が帯電することを抑制できる。
【0099】
さらに、装置本体22は、底部26が接触可能な接地部229を備え、接地部229は、電気的に接地された導体であり、かつ、上下方向で圧縮可能な弾性を有し、収容体21が装置本体22に装着された状態で、底部26は接地部229を上下方向で圧縮するように構成される。よって、接地部229の弾性によって、底部26が確実に接地部229に対して電気的に導通した状態とすることができるため、底部26を確実に電気的に接地することができる。
【0100】
また、収容体21を振動させる振動部32を備えるので、収容部21aに係止した薬剤などを振動部32による振動で落とすことができるので、収容部21aに収容された薬剤を確実に対象の機器に供給することができる。
【0101】
さらに、収容体21は、収容部21aの底を画定する底部26を備え、底部26は開閉可能であり、振動部32は、底部26が開く際に底部26を振動させるので、底部26に係止した薬剤を振動によって確実に落とすことができる。よって、収容部21aに収容された薬剤を確実に対象の機器に供給することができる。
【0102】
また、装置本体22は、開閉駆動部3を備え、前記開閉駆動部3は、前記底部26を駆動させて開閉する駆動本体部31と、駆動本体に設けられる振動部32と、を備え、振動部32は、駆動本体部31が底部26を開放させる動作によって底部26に振動を与える。よって、駆動本体部31が底部26を開放させる動作によって底部26が振動するので、底部26が開く際に確実に振動を与えることができ、収容部21aに収容された薬剤を確実に対象の機器に供給することができる。
【0103】
さらに、振動部32は、装置本体22に設けられるので、収容体21の大型化を抑制して、収容体21を持ち運びやすくしつつ、収容部21aに収容された薬剤を確実に供給することができる。また、開閉駆動部3自体が振動を発生させるための機構(振動部32)を有するので、個別に振動体を設ける場合に比べて装置全体をコンパクトにすることができる。
【0104】
また、位置表示部27は、投光部271を備え、投光部271は、収容部21aの内壁面(側壁211の内面)に対して投光して収容部21aの内壁面を照らすように構成されるので、収容部21a自体(凹みそのもの)が光で照らされるため、例えば、収容部21aの周囲を照らす場合と比べて薬剤を投入すべき位置を認識しやすい。
【0105】
さらに、除電部23で薬剤を除電することができるので、薬剤が帯電することにより薬剤を供給する対象の機器で不具合を生じることを抑制できるとともに、制御部8が検出部24の検出に応じて除電部23の電源を切るので、作業者が動作状態の放電部233に接触することを抑制できる。
【0106】
また、薬剤を収容可能な収容部21aを複数有する収容体21を備え、収容部21aは、上方が開放されており、収容部21aには、上方から薬剤を投入可能であり、除電部23は、収容部21aに収容された薬剤を除電する。よって、収容部21aに収容された薬剤を除電することができるので、薬剤が帯電することにより薬剤を供給する対象の機器で不具合を生じることを抑制できる。
【0107】
さらに、制御部8は、検出部24が外部の作業者が除電部23に対して接触可能な状態であることを検出した場合に、除電部23の電源のみを切る。よって、装置全体の電源を切る場合に比べて、復帰に要する時間を短くすることができる。
【0108】
また、放電する放電部233と、放電部233に対して電圧を印加する除電制御部234と、を備え、制御部8は、除電部23の電源を切る場合に、除電制御部234に対する電力の供給をしないように構成される。よって、作業者が放電部233に対して接触可能な場合には、除電制御部234に対する電力の供給がされないので、除電制御部234の誤作動等によって放電部233に電圧が印加されることを抑制でき、確実に作業者が動作状態の放電部233に接触することを抑制できる。
【0109】
また、検出部24は、除電部23に対して外部の作業者が接触不能な状態であることを検出可能であり、制御部8は、除電部23の電源を切った後に、検出部24が除電部23に対して外部の作業者が接触不能な状態であることを検出した場合に、除電部23の電源を入れるように構成される。よって、検出部24の検出に対応して制御部8が除電部23の電源を入れるので、作業者が動作状態の放電部233に接触することを抑制しつつも、除電部23に対して外部の作業者が接触不能な状態になった場合に確実に除電部23の電源を投入することができるため、確実に薬剤を除電部23で除電することができる。
【0110】
また、除電部23は、収容体21が除電部23の下方に到達したときにイオンの発生を開始させるので、収容体21が到着する前にイオンを発生させることでイオンバランスが崩れ、除電部23が発生されたイオンで薬剤を帯電させてしまうことを抑制できる。よって、薬剤を確実に除電できるため、薬剤を供給する対象の機器で不具合を生じることを抑制できる。
【0111】
さらに、除電部23は、収容体21の最も奥側に配置された収容部21aが除電部23の下方に到達するまでに除電を開始するので、収容部21aに収容された薬剤を確実に除電することができる。
【0112】
また、除電部23は、収容体21が格納位置P2に到達した後も所定期間除電を継続するので、格納位置P2において除電部23の直下に位置する薬剤についても確実に除電することができる。よって、薬剤を供給する対象の機器で不具合を生じることを抑制できる。
【0113】
以上、本発明の実施形態について一例を挙げて説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えることができる。
【0114】
例えば、薬剤供給装置2の一例として、薬剤分包装置1に設けられる薬剤供給装置2を例に説明したが、このような構成に限らず、独立した薬剤供給装置2として構成されることも、薬剤分包装置1以外の装置に組み込まれた装置として構成することもできる。
【0115】
また、薬剤供給装置2は、収容体21が装置本体22に対して着脱可能であるとともに、除電部23を備える構成である場合について説明したが、このような構成に限らず、装置本体22に対して着脱可能な収容体21又は除電部23のいずれかのみを備える構成とすることもできる。さらに、収容体21を装置本体22に対して着脱可能な構成において、収容体21が位置表示部27を備えない構成を採用することもできる。収容体21が位置表示部27を備えない構成とする場合には、例えば、第一コネクタ272及び第二コネクタ228によって、収容体21に設けられた振動部等に対して電力供給をする構成とすることもできる。
【0116】
さらに、位置表示部27は、収容部21aの内壁面に対して投光するように構成される場合について説明したが、このような構成に限らず、薬剤を投入すべき位置を表示可能な種々の構成を採用できる。例えば、収容部21aをとりまく上端面に設けられた発光体として構成することもできる。
【0117】
また、収容体21は装置本体22に対してコネクタを介して電気的に接続され、コネクタから位置表示部27の表示のための電力供給や情報を受け取るように構成される場合について説明したが、このような構成に限らない。例えば、位置表示部27は、非接触給電によって装置本体22から電力供給を受ける構成とすることや、収容体21に設けられたバッテリから電力供給を受ける構成とすることもできる。また、このような構成を採用する場合に、位置表示部27は、無線通信によって表示のための情報を受け取る構成とすることもできる。さらに、コネクタによる接続を採用する場合であっても、コネクタを活線挿抜可能な構成とする場合に限らず、活線挿抜不能なコネクタを採用することもできるし、第一コネクタ272及び第二コネクタ228の両方がフローティングコネクタでない構成を採用することもできる。
【0118】
さらに、底部26は、装置本体22に設けられた開閉駆動部3によって駆動し、収容部21aの底を開閉する場合について説明したが、このような構成に限らず、開閉駆動部3を収容体21に設けることもできる。また、開閉駆動部3を設ける場合であっても、開閉駆動部3の構成は、底部26を開閉可能な種々の構成とすることができる。
【0119】
また、振動部32は、開閉駆動部3に設けられる場合について説明したが、このような構成に限らず、装置本体22の開閉駆動部3以外の位置や収容体21に設けることもできる。このような構成を採用する場合には、振動部として、偏心モータや電磁石を用いた振動装置を用いることもできる。
【0120】
さらに、振動部32は、底部26を振動させる場合について説明したが、このような構成に限らず、収容体21全体を振動させるように構成することもできる。収容体21全体を振動させる場合には、底部26に係止した薬剤に限らず、収容部21aの内壁面などに係止した薬剤についても係止を解除し、確実に供給することができるようになる。
【0121】
また、装着枠部222に対する収容体21の位置決めは、位置決め凸部227と位置決め凹部28の嵌合によってなされる場合について説明したが、このような構成に限らず、装着される収容体21を水平方向における一方向に押圧する寄せ部を装着枠部222が備える構成とすることもできる。このような構成によれば、寄せ部による押圧によって、装着枠部222に対する収容体21の位置を適切な位置とすることができる。寄せ部の具体的な構成としては、例えば、ボールプランジャなどを装着枠部222から内方に出退可能であるとともに、突出するように付勢された突起を複数備える(具体的には、図3に破線で示すA部分に設ける構成)構成を採用できるが、これに限らない。さらに、寄せ部を採用する場合には、第一コネクタ272及び第二コネクタ228を、寄せ部による収容体21の水平方向での移動で嵌合するように設けることもできる。また、寄せ部の構成として、電磁石による吸着や、傾斜による押圧、鐘による一方向への付勢などを採用することもできる。
【0122】
さらに、除電部23は、外部から内部に水平移動する収容体21に収容された薬剤を除電する場合について説明したが、このような構成に限らず、例えば、薬剤供給経路に沿って重力にしたがって移動する薬剤を除電する構成とすることもできる。また、除電部23は、手撒きされた薬剤を除電する場合について説明したが、このような構成に限らず、例えば、カセットから供給される薬剤を除電する構成とすることもできる。
【0123】
また、制御部8は、外部の作業者が放電部233に接触可能であることを検出部24が検出した場合に、除電部23の電源のみを切る場合について説明したが、このような構成に限らず、薬剤供給装置2全体の電源を切る構成とすることもできる。
【0124】
さらに、制御部8は、外部の作業者が放電部233に接触不能であることを検出部24が検出した場合に、電源を入れる場合について説明したが、このような構成に限らず、作業者が手動で電源を投入する構成とすることもできる。このような構成を採用する場合には、検出部24が外部の作業者が放電部233に接触不能であることを検出した場合に、手動での電源投入を促すように構成することもできる。
【0125】
また、制御部8は、突出位置P1の収容体21が奥側に移動開始してから所定時間経過したときに除電部23の下方に収容体21が位置していると判断する場合について説明したが、このような構成に限らず、例えば、除電部23の下方に収容体21が位置していることをセンサ等で検出したり、出退駆動部の駆動量から判断したりして、除電を開始するように構成することもできる。
【0126】
さらに、制御部8は、収容体21が格納位置P2に到着したことを格納センサ224の検出に基づいて判断する場合について説明したが、このような構成に限らず、例えば、収容体21の移動時間や出退駆動部の駆動量から収容体21が格納位置P2に到着したことを判断するように構成することもできる。
【0127】
また、収容体21は、除電部23(放電部233)に対して上下方向の距離がほぼ一定となるように移動する場合について説明したが、このような構成に限らず、上下方向の距離が不均一となるような移動をすることもできる。
【符号の説明】
【0128】
1…薬剤分包装置、2…薬剤供給装置、21…収容体、211…側壁、22…装置本体、22a…装着凹部、221…装置基部、222…装着枠部、224…格納センサ、225…枠部、226…収容底部、227…位置決め凸部、228…第二コネクタ、229…接地部、23…除電部、231…除電本体部、232…基部、233…放電部、234…除電制御部、24…検出部、25…収容本体部、251…指掛け部、252…凹凸、253…識別標示、26…底部、26A…第一底板部、第一接続部26a、26B…第二底板部、第二接続部26b、261…底板本体、262…開閉係合部、263…ばね、264…閉じ部、265…開き部、27…位置表示部、271…投光部、272…第一コネクタ、273…光透過部、28…位置決め凹部、3…開閉駆動部、31…駆動本体部、311…駆動軸、312…回動部、313…駆動当接部、313A…第一駆動当接部、313B…第二駆動当接部、314…駆動板部、314b…開放維持部、315…開閉押圧部、316…ばね、4…自動供給装置、5…包装部、6…筐体、7…入力部、8…制御部、9…電源部、S…収容領域、P1…突出位置、P2…格納位置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12