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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024048789
(43)【公開日】2024-04-09
(54)【発明の名称】プログラム、方法、及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/08 20240101AFI20240402BHJP
   G06Q 30/0601 20230101ALI20240402BHJP
【FI】
G06Q10/08
G06Q30/06 300
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022154889
(22)【出願日】2022-09-28
(71)【出願人】
【識別番号】501383716
【氏名又は名称】三井倉庫ビジネスパートナーズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】柴田 昌彦
(72)【発明者】
【氏名】木村 桃子
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA16
5L049BB22
5L049CC51
(57)【要約】
【課題】ユーザが保管施設に預ける商品の管理を簡易に行うことを可能にする。
【解決手段】コンピュータに、ユーザが購入する商品を示す購入情報をユーザから取得することと、商品のうち保管施設に保管される保管商品を示す保管商品情報と、保管商品が保管施設において保管される保管期限を示す保管期限情報とを含む、保管情報をユーザから取得することと、保管期限に応じて定まる所定の時点において、保管施設に保管された保管商品の取扱に関する取扱情報を生成することと、を実行させる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータに、
ユーザが購入する商品を示す購入情報を前記ユーザから取得することと、
前記商品のうち保管施設に保管される保管商品を示す保管商品情報と、前記保管商品が前記保管施設において保管される保管期限を示す保管期限情報とを含む、保管情報を前記ユーザから取得することと、
前記保管期限に応じて定まる所定の時点において、前記保管施設に保管された前記保管商品の取扱に関する取扱情報を生成することと、を実行させる、プログラム。
【請求項2】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記取扱情報は、前記保管商品を前記ユーザに配送することを指示する配送情報を含み、
前記コンピュータに、
前記配送情報を、前記保管施設を管理する施設端末に送信すること、をさらに実行させる、プログラム。
【請求項3】
請求項2に記載のプログラムであって、
前記送信することは、前記保管期限の終了より後の時点において、前記配送情報を前記施設端末に送信することを含む、プログラム。
【請求項4】
請求項2に記載のプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記ユーザから、前記保管商品を前記ユーザに配送する要求を示す配送要求を、前記保管期限の終了より前の時点において取得すること、をさらに実行させ、
前記送信することは、前記配送要求に基づいて、前記配送情報を前記施設端末に送信することを含む、プログラム。
【請求項5】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記取扱情報は、前記保管期限より前の時点において前記保管期限を前記ユーザに通知する通知情報を含み、
前記コンピュータに、
前記通知情報を前記保管期限より前の時点において前記ユーザに送信すること、をさらに実行させる、プログラム。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記保管商品の前記保管期限を更新する更新情報を前記ユーザから取得し、前記更新情報に基づいて、前記保管商品に対応付けられた前記保管期限情報を更新すること、をさらに実行させる、プログラム。
【請求項7】
請求項1又は2に記載のプログラムであって、
前記保管期限は、所定の基準期限以上の期限である、プログラム。
【請求項8】
請求項7に記載のプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記保管情報に基づいて、前記保管期限に応じた保管料金を示す料金情報を生成し、前記保管料金を決済すること、をさらに実行させる、プログラム。
【請求項9】
請求項1又は2に記載のプログラムであって、
前記保管商品は梱包具に梱包されて前記保管施設において保管され、
前記コンピュータに、
前記保管商品に関連付けられる前記梱包具を示す梱包情報を取得すること、をさらに実行させる、プログラム。
【請求項10】
請求項9に記載のプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記ユーザが購入する商品に基づいて、前記商品の梱包に用いられる前記梱包具を前記ユーザに提示する情報を生成すること、をさらに実行させ、
前記保管情報を取得することは、提示された前記梱包具の情報に応じて前記ユーザが選択した梱包具を示す情報を前記梱包情報として取得することを含む、プログラム。
【請求項11】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記商品のそれぞれには、前記商品が前記保管施設において保管可能な商品であるか否かを示す保管可否情報が関連付けられ、
前記保管情報を取得することは、前記保管可否情報が、前記商品が保管可能であることを示す場合に、前記保管情報を取得し、前記商品が保管可能でないことを示す場合には、前記保管情報を取得しないことを含む、プログラム。
【請求項12】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記商品のそれぞれには商品期限が関連付けられ、
前記保管情報を取得することは、前記商品期限に基づいて定まる所定の条件を前記保管期限が満たす前記保管情報を取得することを含む、プログラム。
【請求項13】
コンピュータが、
ユーザが購入する商品を示す購入情報を前記ユーザから取得することと、
前記商品のうち保管施設に保管される保管商品を示す保管商品情報と、前記保管商品が前記保管施設において保管される保管期限を示す保管期限情報とを含む、保管情報を前記ユーザから取得することと、
前記保管期限に応じて定まる所定の時点において、前記保管施設に保管された前記保管商品の取扱に関する取扱情報を生成することと、を含む、方法。
【請求項14】
ユーザが購入する商品を示す購入情報を前記ユーザから取得する購入情報取得部と、
前記商品のうち保管施設に保管される保管商品を示す保管商品情報と、前記保管商品が前記保管施設において保管される保管期限を示す保管期限情報とを含む、保管情報を前記ユーザから取得する保管情報取得部と、
前記保管期限に応じて定まる所定の時点において、前記保管施設に保管された前記保管商品の取扱に関する取扱情報を生成する取扱情報生成部と、を備える、情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、方法、及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自宅や事業所等の収納空間を確保すること等を目的として、自宅等にある物品を保管施設に保管しておくことが可能な保管サービスが提供されている。このような保管サービスについて、ユーザが保管場所に赴くことなく、保管施設に保管されている商品の画像等を確認可能とし、保管された商品の取出を指示可能とするシステムが特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-28677号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
保管サービスには、ネットショッピングで購入された商品を、ユーザの自宅等ではなく予め指定された保管施設に配送可能とするものがある。この場合、商品は保管施設に配送された後、保管施設において保管される。保管施設に保管されている商品(保管商品)は、例えばユーザからの取出要求に応じてユーザが指定した配送先に配送される。保管商品が一旦保管施設に預けられると、ユーザの日々の生活の中で保管商品の存在を意識する機会が低下する。そのため、ユーザは自身が預けた商品を意識的に管理する必要があり、保管施設を利用する際の利便性が損なわれていた。
【0005】
そこで、本発明は、ユーザが保管施設に預ける商品の管理を簡易に行うことが可能なプログラム、方法、及び情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、ユーザが購入する商品を示す購入情報をユーザから取得することと、商品のうち保管施設に保管される保管商品を示す保管商品情報と、保管商品が保管施設において保管される保管期限を示す保管期限情報とを含む、保管情報をユーザから取得することと、保管期限に応じて定まる所定の時点において、保管施設に保管された保管商品の取扱に関する取扱情報を生成することと、を実行させる。
【0007】
本発明の他の一態様に係る方法は、コンピュータが、ユーザが購入する商品を示す購入情報をユーザから取得することと、商品のうち保管施設に保管される保管商品を示す保管商品情報と、保管商品が保管施設において保管される保管期限を示す保管期限情報とを含む、保管情報をユーザから取得することと、保管期限に応じて定まる所定の時点において、保管施設に保管された保管商品の取扱に関する取扱情報を生成することと、を含む。
【0008】
本発明の他の一態様に係る情報処理装置は、ユーザが購入する商品を示す購入情報をユーザから取得する購入情報取得部と、商品のうち保管施設に保管される保管商品を示す保管商品情報と、保管商品が保管施設において保管される保管期限を示す保管期限情報とを含む、保管情報をユーザから取得する保管情報取得部と、保管期限に応じて定まる所定の時点において、保管施設に保管された保管商品の取扱に関する取扱情報を生成する取扱情報生成部と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザが保管施設に預ける商品の管理を簡易に行うことが可能なプログラム、方法、及び情報処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施形態に係る保管管理システムの概略図である。
図2】本実施形態に係る保管管理システムによる処理の概要を説明する図である。
図3】本実施形態に係る保管管理装置のブロック図である。
図4】本実施形態に係るユーザ情報の一例である。
図5】本実施形態に係る商品情報の一例である。
図6】本実施形態に係る梱包具情報の一例である。
図7】本実施形態に係る保管情報の一例である。
図8】本実施形態に係る保管管理装置による処理のフローチャートである。
図9】本実施形態に係る梱包情報取得処理のフローチャートである。
図10】本実施形態に係る商品購入画面の一例である。
図11】本実施形態に係る保管情報取得処理の一例である。
図12】本実施形態に係る商品購入画面の他の一例である。
図13】本実施形態に係る取扱情報生成処理のフローチャートである。
図14】本実施形態に係る配送要求取得処理のフローチャートである。
図15】本実施形態に係る閲覧画面の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
【0012】
図1は、本実施形態に係る保管管理システム10の概略を示すブロック図である。保管管理システム10は、保管管理装置101、ユーザ端末102a,102b,102c、及び保管施設端末103を備える。ユーザ端末は、ユーザ端末102a,102b,102cのように複数存在するが、区別の必要がない場合、ユーザ端末102として説明する。
【0013】
保管管理システム10は、保管管理装置101が、保管管理装置101とネットワークN1を通じて通信可能に接続されるユーザ端末102及び保管管理装置101とネットワークN2を通じて通信可能に接続される保管施設端末103との間で通信を行い、保管施設に預けられる商品を管理する情報処理システムである。
【0014】
ネットワークN1,N2は、例えば、インターネット、携帯電話網といったネットワーク、LAN(Local Area Network)、あるいはこれらを組み合わせたネットワークにより実現される。また、ネットワークN1,N2とは、1つのネットワークNによって実現されてもよい。
【0015】
保管管理装置101は、保管管理装置101の記憶部に記憶された所定のプログラムを実行することによって所定の処理を行うコンピュータを有するサーバ装置である。保管管理装置101は、インターネット上の電子商取引サイト(ECサイト)を管理するサーバ等の機能を含んでもよい。あるいは、保管管理装置101は、ECサイトを管理するサーバ装置と通信を行い、ユーザが購入する商品の情報を取得してもよい。
【0016】
ユーザ端末102は、例えば、商品の購入者(ユーザ)が使用する情報処理装置であり、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。
【0017】
保管施設端末103は、保管施設に保管される商品を管理するために必要な情報を処理する情報処理装置であり、例えば、サーバ装置、パーソナルコンピュータ等である。保管施設端末103は、複数の保管施設のそれぞれに備えられてもよく、複数の保管施設を1つの保管施設端末103によって管理するように設けられてもよい。
【0018】
図2を参照して、保管管理システム10による情報処理の概要について説明する。ここでは、情報の送受信と実際の商品の移動とを分けて説明する。
【0019】
ステップ(A1)において、保管管理装置101は、ユーザUが購入する商品でありかつ保管施設に保管されることをユーザUが希望する保管商品を示す情報及び保管商品が保管施設に保管される保管期限を示す情報を、ユーザUから取得する。
【0020】
例えば、ユーザUが、商品Aを購入し、商品Aを保管施設に保管することを希望する場合に、図2に示すように保管期限を「2026年10月15日」のように設定する。
【0021】
ステップ(A2)において、保管管理装置101は、保管施設端末103に、保管商品情報と保管期限とを送信する。
【0022】
購入された商品は、ステップ(B1)において、梱包具Pに梱包される。梱包は、ECサイトの管理者,販売者等が行う。ステップ(B2)において、商品Aは梱包具Pに梱包されて保管施設に配送される。
【0023】
保管施設では、梱包具単位で在庫の管理が行われる。例えば、商品Aは梱包具Pに梱包されて保管されており、その保管期限は「2026年10月15日」として保管される。保管施設に保管される商品の情報は、保管管理装置101に記憶される。また、保管施設端末103にも同様の情報が記憶されてもよい。
【0024】
保管期限に応じて、保管管理装置101は保管商品の取扱に関する情報を生成する。例えば、保管管理装置101は、保管期限が近づいてきたときに、ユーザUにリマインドを送信することができる。保管管理装置101は、所定の通知期限を参照し、保管商品の保管期限が近いと判断した場合、ステップ(A3)において、ユーザUに保管期限が近いことを示す通知を送信する。
【0025】
あるいは、保管管理装置101は、保管期限が経過するとステップ(A4)において、保管施設から商品をユーザに配送することを指示する配送情報を生成し保管施設の保管施設端末103に送信する。配送情報に応じて、ステップ(B3)において。梱包具Pに梱包された商品AがユーザUのもとに配送される。
【0026】
このように、保管施設に商品を保管する場合の期限に応じて、ユーザにリマインドを通知したり、保管期限の経過後は自動的に商品がユーザに配送されたりすることで、保管施設に預けた商品をユーザが管理する負担が軽減されるので、ユーザが保管施設に簡易に商品を預けることが可能となる。
【0027】
図3を参照して、保管管理装置101の構成について説明する。保管管理装置101の各部は、それぞれの端末、装置又はシステムにおいて、メモリ等の記憶領域を用いたり、記憶領域に格納されたプログラムをプロセッサが実行したりすることによって、実現することができる。
【0028】
保管管理装置101は、通信部301、記憶部302、購入情報取得部303、梱包情報取得部304、保管情報取得部305、決済部306、取扱情報生成部307、配送情報送信部308、通知情報送信部309、更新情報取得部310、及び配送要求取得部311を有する。
【0029】
通信部301は、保管管理装置101によるネットワークN1,N2を通じた、ユーザ端末102及び保管施設端末103を含む外部との間の通信を制御する。
【0030】
記憶部302は、保管管理装置101での処理に用いられる各種の情報を取得する。記憶部302の各部に記憶される情報については後述する。
【0031】
購入情報取得部303は、ユーザが購入する商品を示す購入情報をユーザから取得する。
【0032】
梱包情報取得部304は、保管商品が梱包具に梱包されて保管施設において保管されるときに、保管商品に関連付けられる梱包具を示す梱包情報を取得する。
【0033】
保管情報取得部305は、保管商品を示す保管商品情報と、保管商品の保管期限を示す保管期限情報とを含む保管情報をユーザから取得する。
【0034】
決済部306は、保管情報に基づいて、保管期限に応じた保管料金を示す料金情報を生成し、保管料金を決済する。
【0035】
取扱情報生成部307は、保管期限に応じて定まる所定の時点において、保管施設に保管された保管商品の取扱に関する取扱情報を生成する。取扱情報は、例えば、保管期限の経過後に保管商品をユーザに配送することを示す配送情報や、保管期限が近付いた場合に、保管期限の前に保管期限をユーザに通知する通知情報である。
【0036】
配送情報送信部308は、取扱情報生成部307が生成した配送情報を保管施設端末103に送信する。
【0037】
通知情報送信部309は、取扱情報生成部307が生成した通知情報をユーザ端末102に送信する。
【0038】
更新情報取得部310は、ユーザから、保管期限を更新するための更新情報を取得する。更新情報には、更新された保管期限の情報が含まれる。
【0039】
配送要求取得部311は、ユーザから、保管期限より前の時点において、保管商品をユーザに配送する要求を取得する。
【0040】
記憶部302に記憶される各種情報について、図4から図7を参照して説明する。記憶部302は、ユーザ情報DB3021、商品情報DB3022、梱包具情報DB3023、及び保管情報DB3024を有する。
【0041】
図4を参照して、ユーザ情報DB3021に記憶されるユーザ情報について説明する。ユーザ情報は、保管管理システム10を利用するユーザを管理するための情報である。ユーザ情報は、「ユーザ名」、「ユーザID」、「配送先情報」の項目を有する。「ユーザ名」及び「ユーザID」の項目には、ユーザの名前及びユーザを識別する情報がそれぞれ記憶される。「配送先情報」の項目には、ユーザが商品を受け取るときの配送先を示す情報が記憶される。このとき、配送先は少なくとも1つあればよく、例えば、ユーザB,Cの配送先情報はそれぞれ「YYY」、「ZZZ」であり、ユーザAの配送先情報は「XXX1」及び「XXX2」という複数の配送先である。
【0042】
図5を参照して、商品情報DB3022に記憶される商品情報について説明する。商品情報は、保管管理装置101がECサイトとしての機能を有する場合に、当該ECサイトにて販売される商品の情報である。本実施形態では、ECサイトで災害用の商品が販売される場合を例に説明する。
【0043】
商品情報は、「商品名」、「商品ID」、「保管可否」、「商品期限」、及び「サイズ情報」の項目を有する。「商品名」及び「商品ID」の項目には商品の名称及び商品を識別するための情報が記憶される。例えば、商品Aは備蓄水であり、商品Bは懐中電灯であり、商品Cは乾電池であり、商品Dは家具等の転倒防止器具である。
【0044】
「保管可否」の項目には、各商品が保管施設において保管可能であるか否かを示す情報が記憶される。保管可能な商品のみが保管施設への配送及び保管施設での保管が可能である。図5では一例として商品A,B,Cは保管施設での保管が可能であるが、商品Dは保管が不可であることが示されている。
【0045】
「商品期限」の項目には、保管可能とされた各商品に対して定められる商品期限が記憶される。商品期限とは、例えば、飲食品等の消費期限又は賞味期限あるいは工業製品等の動作保証期限等である。図5の例では、備蓄水である商品Aの商品期限は「2027年5月15日であり」、乾電池である商品Cの商品期限は「2032年9月15日」である。また、商品に応じて商品期限は定められないことがあり、例えば懐中電灯である商品Bには商品期限が関連付けられていない。なお、保管対象でない商品に対しても商品期限が記憶されてもよく、例えば、商品Dには商品期限がないことが記憶されてもよい。
【0046】
「サイズ情報」の項目には、保管可能とされた各商品の商品サイズを示す情報が記憶される。図5の例では、商品Aのサイズ情報は「20×35×30cm」、商品Bのサイズ情報は「4×4×15cm」であり、商品Cのサイズ情報は「8×18×5cm」である。サイズ情報は、商品を梱包する梱包具の選定に用いられる。
【0047】
図6を参照して、梱包具情報DB3023に記憶される梱包具情報について説明する。梱包具情報は「箱タイプ」、「箱ID」、及び「箱サイズ」の項目を有する。「箱タイプ」及び「箱ID」の項目には箱の種別及び箱を識別するための情報が記憶される。「箱サイズ」の項目には、各箱のサイズを示す情報が記憶される。図6では、例えば、箱タイプが「B1」であり箱IDが「BX001」である箱のサイズが「10×15×10cm」として記憶されている。なお、梱包具は必ずしも箱の形状である必要はなく、商品の梱包に適した袋などであってもよい。
【0048】
図7を参照して、保管情報DB3024に記憶される保管情報について説明する。保管情報は、「保管ユーザ名」、「保管商品名」、「商品ID」、「保管ID」、「保管期限」、「保管開始日」、及び「通知期限」の項目を有する。
【0049】
「保管ユーザ名」の項目には、保管商品を預けたユーザの情報が記憶される。なお、ユーザはユーザIDによって管理されてもよい。「保管商品名」及び「商品ID」の項目には、保管施設に保管される商品の名前及び各商品の商品IDが記憶される。「保管ID」の項目には、保管される商品のグループを識別する情報が記憶される。例えば、商品Aは商品A単体で保管され、保管ID「S001」によって管理され、商品Bと商品Cは2つがまとめて保管され、保管ID「S002」によって管理される。
【0050】
「保管期限」の項目には、各保管商品が保管施設において保管される保管期限が記憶される。「保管開始日」の項目には、各保管商品の保管が開始する日付が記憶される。例えば、保管ID「S001」で管理される商品Aは、保管期限が「2026年10月15日」であり、保管開始日が「2022年10月22日」である。また、保管ID「S002」で管理される商品B,Cは、保管期限が「2027年9月15日」であり、保管開始日が「2022年10月22日」である。
【0051】
「通知期限」の項目には、各保管商品について、保管期限が近づいてきた場合にユーザに送信される通知を、どの時点で送信するかを示す情報が記憶される。図6の例では、保管ID「S001」、「S002」で管理されるいずれの商品についても保管期限の2週間前に通知が送信されることが記憶される。「通知期限」は、保管管理装置101の管理者によって予め定められていてもよく、ユーザによって設定されてもよい。
【0052】
図8を参照して、保管管理装置101の処理の概略について説明する。ステップS801において、購入情報取得部303は、ユーザが購入しようとする商品の情報(購入情報)をユーザから取得する。例えば、購入情報取得部303はECサイトを通じて購入情報を取得する。ステップS802において、梱包情報取得部304は、梱包情報取得処理を行う。ステップS803において、保管情報取得部305は、保管情報取得処理を行う。ステップS804において、取扱情報生成部307は、取扱情報生成処理を行う。ステップS802からS804の各処理については後述する。
【0053】
図9,10を参照して、梱包情報取得処理について説明する。ステップS901において、梱包情報取得部304は、購入情報取得部303が取得した購入情報に基づいて、対応する商品の商品情報を参照する。
【0054】
ステップS902において、梱包情報取得部304は、ユーザが購入しようとしている商品が、保管施設において保管可能であるか否かを商品情報の「保管可否」の項目に記憶される情報に基づいて判断する。ステップS902にて否定判断されると、ステップS904の処理が行われる。
【0055】
ステップS902にて肯定判断されると、ステップS903において、梱包情報取得部304は、商品が保管可能であることをユーザに示すための情報を生成する。この情報は例えば、ユーザに保管の要否を確認するための画面の生成に用いられる。
【0056】
ステップS904において、梱包情報取得部304は商品購入画面を表示するための情報を生成する。ステップS905において、梱包情報取得部304は、商品購入画面をユーザ端末102に表示させる。
【0057】
図10を参照して、ユーザ端末102に表示される商品購入画面1000について説明する。ここでは、図5で示した商品A,B,C,Dをユーザが購入する場合を例に説明する。商品購入画面1000は、商品表示領域10011,10021,10031,10041、保管希望入力欄10012,10022,10032、及び保管情報入力欄10013,10023,10033、保管期限入力領域10014,10024、配送先入力領域10015,10025、料金表示領域10016、10026を有する。
【0058】
商品表示領域10011,10021,10031,10041には、各商品の名称、商品の画像、及び商品情報に基づく商品期限が表示される。
【0059】
保管希望入力欄10012,10022,10032には、ステップS903において生成された情報に基づいて、保管施設での商品の保管をユーザが希望するかを選択させる画面が表示される。ユーザは商品保管の要否を選択することができる。
【0060】
保管希望入力欄10012,10022,10032への入力に応じて、ステップS906の処理が行われる。ここで、ステップS906以降の処理は各商品ごとに行われる。ステップS906において、梱包情報取得部304は、ユーザが商品を保管することを指示しているか否かを判断する。ステップS906にて否定判断されると、ユーザは保管を希望していないと判断され、処理は終了する。保管が希望されない商品は、通常通りユーザの配送先に配送される。
【0061】
ステップS906にて肯定判断されると、梱包情報取得部304は、ステップS907において、保管対象の商品が複数であるか否かを判断する。
【0062】
図10に示されるように、保管希望入力欄10012,10022への入力を通じてユーザが保管施設での商品の保管を希望すると、保管情報入力欄10013,10023が表示される。ユーザは、保管情報入力欄10013,10023における入力を通じて、商品を単品で保管(単品保管)するか、複数の商品をまとめて保管(複数品保管)するかを選択することができる。
【0063】
ステップS907における、保管対象の商品が複数であるか否かの判断は、保管情報入力欄10013,10023に入力された情報に基づいて行われる。
【0064】
例えば、商品Aについては、保管情報入力欄10013にて単品保管が選択されているので、ステップS907では否定判断がされる。一方、商品Bについては、保管情報入力欄10023にて複数品保管が選択されているので、ステップS907では肯定判断がされる。
【0065】
ステップS907で否定判断されると、ステップS911において、梱包情報取得部304は、商品のサイズ情報及び梱包具情報に基づいて、保管対象の商品を梱包する梱包具を決定する。
【0066】
ステップS907で肯定判断されると、梱包情報取得部304は、ステップS908において、まとめて保管されることが選択された商品を示す情報を取得する。梱包情報取得部304は、図10の商品選択領域10027における入力に基づいて、選択された商品を示す情報を取得する。図10では、商品Bと商品Cがまとめて保管されることが示される。このとき、商品Cの保管情報入力欄10033は、商品Cが商品Bと同梱されることを示す情報のみが表示され、保管期限入力領域10024等のような情報入力領域は表示されない。
【0067】
ステップS908において、梱包情報取得部304は、選択された商品を梱包可能な梱包具の情報をユーザ端末に表示させる。梱包情報取得部304は、選択された商品のサイズ情報及び梱包具情報DB3023の梱包具情報に基づいて、商品を梱包可能な梱包具を特定する。
【0068】
例えば、図10の例では、梱包情報取得部304は、商品B及び商品Cのサイズ情報に基づいて、箱B2,B3を候補として特定する。また、梱包情報取得部304は、候補の箱のうち、箱サイズが最も小さい箱を最適な箱として判断してもよい。
【0069】
ステップS910において、梱包情報取得部304は、図10の箱選択領域10028に示されるように、候補となる箱をユーザに提示し、ユーザが選択した梱包具を示す情報を取得する。図10の例では、箱B2が選択された場合が示される。この場合、ステップS911において、梱包情報取得部304は、ユーザが選択した梱包具に基づいて、保管対象の商品を梱包する梱包具を決定する。
【0070】
次に、保管期限入力領域10014,10024、配送先入力領域10015,10025、料金表示領域10016、10026に入力又は表示される情報について、図11,12を参照して説明する。
【0071】
図11は、保管情報取得処理のフローチャートである。ステップS1101において、保管情報取得部305は、保管期限入力領域10014,10024を通じて、保管期限をユーザから取得する。例えば、保管期限入力領域10014には、図12に示されるように、保管期限が「2026年10月15日」として表示される。なお、保管期限は、期限日を直接取得する方法で設定されてもよく、保管期間を設定し、保管開始日と保管期間とに基づいて算出された保管期限が設定されてもよい。また、ユーザは商品表示領域10011,11012,11013に表示される商品期限を参照しつつ、適切な保管期限を設定することができる。
【0072】
ステップS1102において、保管情報取得部305は、基準保管期限を参照する。ここで、基準保管期限とは保管施設の最低利用期間を定める期限であり、基準保管期限は保管管理装置101の管理者によって記憶部302に記憶されている。基準保管期限は、例えば、保管開始日から保管期限までの期間が6カ月となるような期限である。
【0073】
ステップS1103において、保管情報取得部305は、取得された保管期限は基準保管期限より後か否かを判断する。ステップS1103において否定判断されると、保管情報取得部305は、再度保管期限をユーザから取得する処理を繰り返す。この際に、保管情報取得部305は、ユーザが入力した保管期限が基準保管期限より前であることを通知する警告を表示してもよい。
【0074】
ステップS1103において肯定判断されると、ステップS1104において、保管情報取得部305は、保管商品の商品期限を参照する。ステップS1105において、保管情報取得部305は、保管期限は商品期限より前か否かを判断する。
【0075】
ステップS1105において否定判断されると、保管情報取得部305は、再度保管期限をユーザから取得する処理を繰り返す。この際に、保管情報取得部305は、ユーザが入力した保管期限が商品期限より後であることを通知する警告を表示してもよい。
【0076】
ステップS1105において肯定判断されると、ステップS1106において、保管情報取得部305はユーザから配送先情報を取得する。配送先情報の取得は、ユーザ情報に記憶された配送先をユーザが選択して入力した情報が取得されてもよく、ユーザが直接入力した情報が取得されてもよい。配送先情報は、例えば、図12の配送先入力領域10015,10025に示されるように入力される。
【0077】
ステップS1107において、決済部306は、取得された保管期限に基づいて、保管料金を算出する。なお、保管料金は保管商品の種別も考慮して算出されてもよい。算出された金額は図12の料金表示領域10016,10026のようにユーザに表示される。図12の商品購入画面1000における決済ボタン1005をユーザが選択すると、決済部306は保管料金の決済に必要な処理を行う。
【0078】
保管料金が決済されると、ステップS1108において、保管情報取得部305は、保管商品に、取得した保管期限及び配送先情報を関連付けて保管情報を記憶する。保管情報は梱包具単位で保管IDが生成されて記憶される。
【0079】
図13を参照して、取扱情報の生成及び送信処理について説明する。取扱情報の生成及び送信処理は、保管管理装置101が所定の間隔で繰り返し実行する処理である。
【0080】
ステップS1301において、取扱情報生成部307は、保管情報DB3024に記憶される保管商品及び保管商品に対応する保管期限を参照する。
【0081】
ステップS1302において、取扱情報生成部307は、現在の日付を、例えば保管管理装置101に設けられる日時取得手段から取得する。
【0082】
ステップS1303において、取扱情報生成部307は、現在の日付が保管期限より前か否かを判断する。
【0083】
ステップS1303において肯定判断されると、後述のステップS1307からの処理が実行される。
【0084】
ステップS1303において否定判断される、つまり、現在の日付は保管期限より後であると判断されると、取扱情報生成部307は、ステップS1304において、保管商品に関連付けられた配送先情報を参照する。
【0085】
ステップS1305において、取扱情報生成部307は、配送先情報に基づいて、保管施設からユーザへと保管商品を配送する指示を示す配送情報を生成する。ステップS1306において、配送情報送信部308は、配送情報を保管施設端末103に送信する。この結果、保管施設から保管商品がユーザのもとに配送される。
【0086】
ステップS1303において肯定判断されると、取扱情報生成部307は、保管情報DB3024に記憶されている保管商品の通知期限を参照する。
【0087】
ステップS1308において、取扱情報生成部307は、現在の日付は通知期限より後か否かを判断する。ステップS1308において否定判断されると処理は終了する。
【0088】
ステップS1308において肯定判断されると、取扱情報生成部307は、ユーザに保管期限が近いことを通知する通知情報を生成する。
【0089】
ステップS1310において、通知情報送信部309は、ユーザに通知情報を送信する。通知情報の送信方法は、ユーザに関連付けられたメールアドレスや電話番号を用いた電子メールの送信等の適切な手法を用いることができる。
【0090】
ステップS1311において、更新情報取得部310は、ユーザから保管期限を更新するための期限更新要求を取得したか否かを判断する。ステップS1311において否定判断されると処理は終了する。ステップS1311において肯定判断されると、更新情報取得部310は、保管情報DB3024に記憶される保管情報における保管期限を更新する。なお、保管期限の更新は、ユーザに保管期限の接近が通知された後に行われてもよく、任意の時点で行われてもよい。
【0091】
図14,15を参照して、保管管理装置101における、ユーザによる保管商品の閲覧及び配送要求について説明する。
【0092】
ステップS1401において、保管管理装置101は、保管商品の閲覧のためのログイン情報をユーザから取得し、認証する。
【0093】
ステップS1402において、保管管理装置101は、保管情報DB3024を参照する。
【0094】
ステップS1403において、保管管理装置101は、ユーザが保管施設に保管中の商品を表示する閲覧画面をユーザ端末に表示するための情報を生成する。
【0095】
ステップS1404において、保管管理装置101は、閲覧画面をユーザ端末に表示させる。
【0096】
図15には、図7の保管情報に基づく、閲覧画面1500の一例が表示される。ユーザAは商品Aを単品保管にて保管期限を「2026年10月15日」、配送先を「XXX1」として保管している。また、商品B,Cを複数品保管にて、保管期限を「2027年9月15日」、配送先を「XXX2」として記録している。
【0097】
閲覧画面1500では、商品表示領域15011,15021において、保管IDごとの商品が、保管期限、配送先とともに表示されている。ユーザは閲覧画面1500によって、自身が預けた商品を把握することができる。
【0098】
また、閲覧画面1500には、配送要求ボタン15012,15022,15023が、ユーザによって選択可能に設けられる。ユーザは、配送要求ボタン15012,15022,15023を選択することで、保管商品を自身のもとに配送することを要求する配送要求を保管管理装置101に送信することができる。
【0099】
ステップS1405において、配送要求取得部311は、配送要求をユーザから取得したか否かを判断する。ステップS1405において否定判断されると処理は終了する。
【0100】
ステップS1405において肯定判断されると、ステップS1406において、配送要求取得部311は保管商品に関連付けられた配送先情報を参照する。ステップS1407において、取扱情報生成部307は、配送先情報に基づいて配送情報を生成する。ステップS1408において、配送情報送信部308は、配送情報を保管施設端末103に送信する。この結果、保管施設から保管商品がユーザのもとに配送される。
【0101】
なお、図15の配送要求ボタン15023に示されるように、複数品保管の態様で保管されている商品ごとに配送要求が送信されてもよい。この場合、配送情報は商品単位で生成され、ユーザにはユーザが選択した商品が配送される。
【0102】
以上本発明に係る実施形態について説明した。保管管理装置101は、ユーザが購入する商品を示す購入情報をユーザから取得する購入情報取得部303と、商品のうち保管施設に保管される保管商品を示す保管商品情報と、保管商品が保管施設において保管される保管期限を示す保管期限情報とを含む、保管情報をユーザから取得する保管情報取得部305と、保管期限に応じて定まる所定の時点において、保管施設に保管された保管商品の取扱に関する取扱情報を生成する取扱情報生成部307と、を備える。
【0103】
この態様によれば、ユーザは保管施設に商品を預ける際に保管期限を設定することができ、保管管理装置101によって保管期限に基づく商品の取扱のための処理が行われるので、ユーザが商品を継続的に管理する負担を軽減することができ、ユーザは保管施設に預ける商品の管理を簡易に行うことが可能となる。
【0104】
上記態様において、取扱情報は、保管商品をユーザに配送することを指示する配送情報を含み、保管管理装置101は、配送情報を、保管施設を管理する施設端末に送信する配送情報送信部308をさらに備える。
【0105】
この態様によれば、保管期限に応じた処理の結果、ユーザが自ら配送を要求しない場合であっても保管施設から保管商品がユーザに配送されるので、ユーザの利便性が高まる。
【0106】
上記態様において、配送情報送信部308は、保管期限の終了より後の時点において、配送情報を施設端末に送信してもよい。
【0107】
上記態様において、保管管理装置101は、ユーザから、保管商品をユーザに配送する要求を示す配送要求を、保管期限の終了より前の時点において取得する配送要求取得部311をさらに備え、配送情報送信部308は、配送要求に基づいて、配送情報を施設端末に送信してもよい。この態様によれば、ユーザが希望する他時点で保管施設から保管商品がユーザに配送されるので、ユーザの利便性が高まる。
【0108】
上記態様において、取扱情報は、保管期限より前の時点において保管期限をユーザに通知する通知情報を含み、保管管理装置101は、通知情報を保管期限より前の時点においてユーザに送信する通知情報送信部309をさらに備える。
【0109】
この態様によれば、ユーザは保管期限が経過する前に、保管期限の接近を知ることができるので、急に商品が発送される事態が生じにくくなり、ユーザの利便性が高まる。
【0110】
上記態様において、保管管理装置101は、保管商品の保管期限を更新する更新情報をユーザから取得し、更新情報に基づいて、保管商品に対応付けられた保管期限情報を更新する更新情報取得部310を備える。
【0111】
この態様によれば、ユーザは保管期限を自身の希望に合わせて更新できるので、ユーザの利便性が高まる。
【0112】
上記態様において、保管期限は、所定の基準期限以上の期限であってもよい。これにより、短期間での保管施設への保管商品の預け入れ及び配送の必要がなくなり、保管施設の管理者の利便性が高まる。
【0113】
上記態様において、保管管理装置101は、保管情報に基づいて、保管期限に応じた保管料金を示す料金情報を生成し、保管料金を決済する決済部306を備える。保管料金を予め決済させることで、料金の未払を防止でき、保管施設の管理者の利便性が高まる。
【0114】
上記態様において、保管商品は梱包具に梱包されて保管施設において保管され、保管管理装置101は、保管商品に関連付けられる梱包具を示す梱包情報を取得する梱包情報取得部304を備える。
【0115】
これにより、梱包具単位での保管及び配送が可能となり、ユーザ及び保管施設の管理者の利便性が高まる。
【0116】
上記態様において、梱包情報取得部304は、ユーザが購入する商品に基づいて、商品の梱包に用いられる梱包具をユーザに提示する情報を生成し、保管情報取得部305は、提示された情報に応じてユーザが選択した梱包具を示す情報を梱包情報として取得することを含む。
【0117】
この態様によれば、商品に適した梱包具の指定が可能となるので、複数品をまとめて保管する場合等において、ユーザの利便性が高まる。
【0118】
上記態様において、商品のそれぞれには、商品が保管施設において保管可能な商品であるか否かを示す保管可否情報が関連付けられ、保管情報取得部305は、保管可否情報が、商品が保管可能であることを示す場合に、保管情報を取得し、商品が保管可能でないことを示す場合には、保管情報を取得しない。
【0119】
この態様によれば、保管し得る商品のみについて保管情報を取得するようにできるので、保管商品をユーザが選択する場合の利便性が向上する。
【0120】
上記態様において、商品のそれぞれには商品期限が関連付けられ、保管情報取得部305は、商品期限に基づいて定まる所定の条件を保管期限が満たす保管情報を取得する。
【0121】
この態様によれば、商品期限を超えるような商品の保管が受け付けられないようにできるので、ユーザの利便性が高まる。
【0122】
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0123】
10…保管管理システム、101…保管管理装置、102a,102b,102c…ユーザ端末、103…保管施設端末、303…購入情報取得部、304…梱包情報取得部、305…保管情報取得部、306…決済部、307…取扱情報生成部、308…配送情報送信部、309…通知情報送信部、310…更新情報取得部、311…配送要求取得部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2023-05-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータに、
ユーザが購入する商品を示す購入情報を前記ユーザから取得することと、
前記商品のうち、梱包具に梱包されて保管施設に保管される保管商品を示す保管商品情報と、前記保管商品が前記保管施設において保管される保管期限を示す保管期限情報とを含む、保管情報を前記ユーザから取得することと、
前記保管商品に基づいて、前記保管商品を収容可能な複数の梱包具の候補を前記ユーザに提示する情報を生成することと、
提示された前記複数の梱包具の候補のうち、前記保管商品を梱包する前記梱包具を示す梱包情報を前記ユーザから取得することと、
前記保管期限に応じて定まる所定の時点において、前記保管施設に保管された前記保管商品の取扱に関する取扱情報を生成することと、を実行させる、プログラム。
【請求項2】
コンピュータに、
ユーザが購入する複数の商品を示す購入情報を前記ユーザから取得することと、
前記複数の商品のうち、梱包具に梱包されて保管施設に保管される保管商品を示す保管商品情報と、前記保管商品が前記保管施設において保管される保管期限を示す保管期限情報とを含む、保管情報を前記ユーザから取得することと、
前記複数の商品のうち、前記保管商品が梱包される前記梱包具に同梱されて保管される商品を示す情報を前記ユーザから取得することと、
前記保管期限に応じて定まる所定の時点において、前記保管施設に保管された前記保管商品の取扱に関する取扱情報を生成することと、を実行させる、プログラム。
【請求項3】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記複数の梱包具の候補を前記ユーザに提示する情報を生成することは、
前記保管商品の梱包に適した梱包具を含む前記複数の梱包具の候補を前記ユーザに提示する情報を生成すること、を含む、プログラム。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のプログラムであって、
前記取扱情報は、前記保管商品を前記ユーザに配送することを指示する配送情報を含み、
前記コンピュータに、
前記配送情報を、前記保管施設を管理する施設端末に送信すること、をさらに実行させる、プログラム。
【請求項5】
請求項に記載のプログラムであって、
前記送信することは、前記保管期限の終了より後の時点において、前記配送情報を前記施設端末に送信することを含む、プログラム。
【請求項6】
請求項に記載のプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記ユーザから、前記保管商品を前記ユーザに配送する要求を示す配送要求を、前記保管期限の終了より前の時点において取得すること、をさらに実行させ、
前記送信することは、前記配送要求に基づいて、前記配送情報を前記施設端末に送信することを含む、プログラム。
【請求項7】
請求項1又は2に記載のプログラムであって、
前記取扱情報は、前記保管期限より前の時点において前記保管期限を前記ユーザに通知する通知情報を含み、
前記コンピュータに、
前記通知情報を前記保管期限より前の時点において前記ユーザに送信すること、をさらに実行させる、プログラム。
【請求項8】
請求項1又は2に記載のプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記保管商品の前記保管期限を更新する更新情報を前記ユーザから取得し、前記更新情報に基づいて、前記保管商品に対応付けられた前記保管期限情報を更新すること、をさらに実行させる、プログラム。
【請求項9】
請求項1又は2に記載のプログラムであって、
前記保管期限は、所定の基準期限以上の期限である、プログラム。
【請求項10】
請求項に記載のプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記保管情報に基づいて、前記保管期限に応じた保管料金を示す料金情報を生成し、前記保管料金を決済すること、をさらに実行させる、プログラム。
【請求項11】
請求項1又は2に記載のプログラムであって、
前記商品のそれぞれには、前記商品が前記保管施設において保管可能な商品であるか否かを示す保管可否情報が関連付けられ、
前記保管情報を取得することは、前記保管可否情報が、前記商品が保管可能であることを示す場合に、前記保管情報を取得し、前記商品が保管可能でないことを示す場合には、前記保管情報を取得しないことを含む、プログラム。
【請求項12】
請求項1又は2に記載のプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記商品のそれぞれには商品期限が関連付けられ、
前記保管情報を取得することは、前記商品期限に基づいて定まる所定の条件を前記保管期限が満たす前記保管情報を取得することを含む、プログラム。
【請求項13】
コンピュータが、
ユーザが購入する商品を示す購入情報を前記ユーザから取得することと、
前記商品のうち保管施設に保管される保管商品を示す保管商品情報と、前記保管商品が前記保管施設において保管される保管期限を示す保管期限情報とを含む、保管情報を前記ユーザから取得することと、
前記保管商品に基づいて、前記保管商品を収容可能な梱包具のうち、前記保管商品の収納に適した梱包具を前記ユーザに提示する情報を生成することと、
提示された前記梱包具の候補の情報に応じて前記ユーザが選択し、前記保管商品を梱包する前記梱包具を示す梱包情報を前記ユーザから取得することと、
前記保管期限に応じて定まる所定の時点において、前記保管施設に保管された前記保管商品の取扱に関する取扱情報を生成することと、を含む、方法。
【請求項14】
ユーザが購入する商品を示す購入情報を前記ユーザから取得する購入情報取得部と、
前記商品のうち保管施設に保管される保管商品を示す保管商品情報と、前記保管商品が前記保管施設において保管される保管期限を示す保管期限情報とを含む、保管情報を前記ユーザから取得する保管情報取得部と、
前記保管商品に基づいて、前記保管商品を収容可能な梱包具のうち、前記保管商品の収納に適した梱包具を前記ユーザに提示する情報を生成し、提示された前記梱包具の候補の情報に応じて前記ユーザが選択し、前記保管商品を梱包する前記梱包具を示す梱包情報を前記ユーザから取得する梱包情報取得部と、
前記保管期限に応じて定まる所定の時点において、前記保管施設に保管された前記保管商品の取扱に関する取扱情報を生成する取扱情報生成部と、を備える、情報処理装置。
【請求項15】
コンピュータが、
ユーザが購入する複数の商品を示す購入情報を前記ユーザから取得することと、
前記複数の商品のうち、梱包具に梱包されて保管施設に保管される保管商品を示す保管商品情報と、前記保管商品が前記保管施設において保管される保管期限を示す保管期限情報とを含む、保管情報を前記ユーザから取得することと、
前記複数の商品のうち、前記保管商品が梱包される前記梱包具に同梱されて保管される商品を示す情報を前記ユーザから取得することと、
前記保管期限に応じて定まる所定の時点において、前記保管施設に保管された前記保管商品の取扱に関する取扱情報を生成することと、を含む、方法。
【請求項16】
ユーザが購入する複数の商品を示す購入情報を前記ユーザから取得する購入情報取得部と、
前記複数の商品のうち、梱包具に梱包されて保管施設に保管される保管商品を示す保管商品情報と、前記保管商品が前記保管施設において保管される保管期限を示す保管期限情報とを含む、保管情報を前記ユーザから取得する保管情報取得部とと、
前記複数の商品のうち、前記保管商品が梱包される前記梱包具に同梱されて保管される商品を示す情報を前記ユーザから取得する梱包情報取得部と、
前記保管期限に応じて定まる所定の時点において、前記保管施設に保管された前記保管商品の取扱に関する取扱情報を生成する取扱情報生成部と、を備える、情報処理装置。