(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024048813
(43)【公開日】2024-04-09
(54)【発明の名称】診断装置
(51)【国際特許分類】
F01N 3/18 20060101AFI20240402BHJP
F01N 3/00 20060101ALI20240402BHJP
F02D 45/00 20060101ALI20240402BHJP
F02D 41/12 20060101ALI20240402BHJP
F02D 21/08 20060101ALI20240402BHJP
F02D 23/00 20060101ALI20240402BHJP
F02B 37/00 20060101ALI20240402BHJP
F02M 26/06 20160101ALI20240402BHJP
【FI】
F01N3/18 C
F01N3/00 F
F02D45/00 368F
F02D45/00 345
F02D41/12
F02D21/08 301A
F02D23/00 J
F02B37/00 302F
F02M26/06 311
F02M26/06 321
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022154928
(22)【出願日】2022-09-28
(71)【出願人】
【識別番号】000005348
【氏名又は名称】株式会社SUBARU
(74)【代理人】
【識別番号】110000936
【氏名又は名称】弁理士法人青海国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】脇本 一成
【テーマコード(参考)】
3G005
3G062
3G091
3G092
3G301
3G384
【Fターム(参考)】
3G005EA04
3G005EA16
3G005GB18
3G005GD03
3G005HA05
3G005HA12
3G005JA23
3G005JA39
3G062BA04
3G062CA05
3G062GA02
3G062GA04
3G062GA06
3G062GA17
3G091BA31
3G091EA01
3G091EA06
3G091EA07
3G091EA34
3G092AA17
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3G092DB03
3G092DC10
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3G092HA05Z
3G092HD05Y
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3G092HF08Z
3G301JB09
3G301KA16
3G301KA26
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3G301PA07Z
3G301PD02B
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3G301PF03Z
3G384BA14
3G384BA31
3G384CA13
3G384CA21
3G384DA43
3G384FA06Z
3G384FA08Z
3G384FA40B
3G384FA56Z
(57)【要約】
【課題】O2センサの診断を早期に終了させる。
【解決手段】診断装置のプロセッサは、前記エンジンの燃料カット時に、前記エアブローバルブおよび前記EGRバルブを共に開状態とし、前記コンプレッサにより圧縮された空気を、前記バイパス流路および前記EGR流路を通じて前記排気流路の前記O2センサに供給することと、前記コンプレッサにより圧縮された空気が前記O2センサに供給された状態で、前記O2センサに異常があるかを診断することと、を含む処理を実行する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジンと、
前記エンジンに供給される空気が流通する吸気流路と、
前記エンジンから排出されたガスが流通する排気流路と、
前記吸気流路に設けられ、前記吸気流路を流通する空気を圧縮するコンプレッサと、
前記吸気流路における前記コンプレッサの下流側と前記コンプレッサの上流側とを連通するバイパス流路と、
前記バイパス流路の開度を変更可能なエアブローバルブと、
前記排気流路に設けられる触媒と、
前記排気流路における前記触媒の下流側と前記吸気流路における前記コンプレッサの上流側とを連通するEGR流路と、
前記EGR流路の開度を変更可能なEGRバルブと、
前記排気流路における前記触媒の下流側に設けられ、前記排気流路を流通する酸素の濃度を検出するO2センサと、
制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、
1つまたは複数のプロセッサと、
前記プロセッサに接続される1つまたは複数のメモリと、
を有し、
前記プロセッサは、
前記エンジンの燃料カット時に、前記エアブローバルブおよび前記EGRバルブを共に開状態とし、前記コンプレッサにより圧縮された空気を、前記バイパス流路および前記EGR流路を通じて前記排気流路の前記O2センサに供給することと、
前記コンプレッサにより圧縮された空気が前記O2センサに供給された状態で、前記O2センサに異常があるかを診断することと、
を含む処理を実行する、診断装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記O2センサに異常があるかを診断する処理では、
前記エアブローバルブおよび前記EGRバルブを共に開状態とした時点から所定時間内に、前記O2センサの検出値が、リッチ状態を示す第1の値からリーン状態を示す第2の値に変化した場合、前記O2センサに異常がないと判定し、
前記所定時間内に、前記O2センサの検出値が、前記第2の値に到達しなかった場合、前記O2センサに異常があると判定すること、
を含む処理を実行する、請求項1に記載の診断装置。
【請求項3】
前記吸気流路における前記コンプレッサの出口からインテークマニホールドの入口までの範囲における空気の圧力であるコンプレッサ後圧力を検出するコンプレッサ後圧力センサと、
前記吸気流路における前記インテークマニホールド内の空気の圧力であるインマニ圧力を検出するインマニ圧力センサと、
を備え、
前記プロセッサは、
前記コンプレッサにより圧縮された空気を前記O2センサに供給する処理では、前記エンジンが燃料カット状態であり、前記コンプレッサ後圧力が前記インマニ圧力より高く、かつ、前記コンプレッサ後圧力が所定圧力以上である場合、前記エアブローバルブおよび前記EGRバルブを共に開状態とすること、
を含む処理を実行する、請求項1または2に記載の診断装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
アクセルがオフ状態であり、かつ、前記エンジンの回転数が所定回転数以上である場合、前記エンジンを燃料カット状態にさせること、
を含む処理を実行する、請求項3に記載の診断装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、O2センサの診断を行う診断装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、エンジンの排気流路に触媒が設けられた車両が示されている。かかる車両では、排気流路における触媒の下流側に、排気流路を流通する酸素の濃度を検出するO2センサが設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、車両では、エンジンの燃料カット時に、酸素をO2センサに供給して、O2センサに異常が生じているかの診断が行われる。ここで、触媒には酸素の吸蔵能力があるため、触媒を通じて酸素がO2センサに供給されるまでには時間がかかる。このため、O2センサの診断に時間がかかっていた。
【0005】
そこで、本発明は、O2センサの診断を早期に終了させることが可能な診断装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の一実施形態に係る診断装置は、
エンジンと、
前記エンジンに供給される空気が流通する吸気流路と、
前記エンジンから排出されたガスが流通する排気流路と、
前記吸気流路に設けられ、前記吸気流路を流通する空気を圧縮するコンプレッサと、
前記吸気流路における前記コンプレッサの下流側と前記コンプレッサの上流側とを連通するバイパス流路と、
前記バイパス流路の開度を変更可能なエアブローバルブと、
前記排気流路に設けられる触媒と、
前記排気流路における前記触媒の下流側と前記吸気流路における前記コンプレッサの上流側とを連通するEGR流路と、
前記EGR流路の開度を変更可能なEGRバルブと、
前記排気流路における前記触媒の下流側に設けられ、前記排気流路を流通する酸素の濃度を検出するO2センサと、
制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、
1つまたは複数のプロセッサと、
前記プロセッサに接続される1つまたは複数のメモリと、
を有し、
前記プロセッサは、
前記エンジンの燃料カット時に、前記エアブローバルブおよび前記EGRバルブを共に開状態とし、前記コンプレッサにより圧縮された空気を、前記バイパス流路および前記EGR流路を通じて前記排気流路の前記O2センサに供給することと、
前記コンプレッサにより圧縮された空気が前記O2センサに供給された状態で、前記O2センサに異常があるかを診断することと、
を含む処理を実行する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、O2センサの診断を早期に終了させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本実施形態にかかる診断装置が適用される車両の構成を示す概略図である。
【
図2】
図2は、O2センサの診断について説明する図である。
【
図3】
図3は、診断制御部の動作の流れを説明する第1のフローチャートである。
【
図4】
図4は、診断制御部の動作の流れを説明する第2のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す具体的な寸法、材料、数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0010】
図1は、本実施形態にかかる診断装置1が適用される車両2の構成を示す概略図である。車両2は、エンジン10を備えるエンジン車である。なお、車両2は、エンジン10とモータジェネレータとを備えるハイブリッド電気自動車であってもよい。
【0011】
エンジン10は、ピストン20、シリンダ22、吸気ポート24、排気ポート26、吸気バルブ28、排気バルブ30およびインジェクタ32を有する。
【0012】
ピストン20は、シリンダ22の内部に摺動可能に収容される。吸気ポート24および排気ポート26は、シリンダ22の内部に連通する。吸気バルブ28は、吸気ポート24を開閉する。排気バルブ30は、排気ポート26を開閉する。
【0013】
吸気バルブ28が開状態となると、吸気ポート24を通じてシリンダ22の内部に空気が送入される。インジェクタ32は、シリンダ22の内部に燃料を噴射する。シリンダ22の内部において、空気と燃料との混合気が燃焼することで、ピストン20がシリンダ22の内部で摺動する。ピストン20は、コネクティングロッド34を介してクランクシャフト36に連結される。ピストン20が摺動すると、クランクシャフト36が回転する。クランクシャフト36の回転によるエンジン10の駆動力は、車輪に伝達される。
【0014】
排気バルブ30が開状態になると、排気ポート26を通じてシリンダ22の内部のガスがシリンダ22の外部に排出される。
【0015】
車両2は、吸気流路40および排気流路42を備える。吸気流路40は、吸気ポート24に繋がっている。吸気流路40には、吸気ポート24を通じてシリンダ22の内部に送入される空気が流通する。換言すると、吸気流路40には、エンジン10に供給する空気が流通する。以後、説明の便宜のため、吸気流路40に沿って相対的にエンジン10から遠い方を、吸気流路40の上流側という場合があり、吸気流路40に沿って相対的にエンジン10に近い方を、吸気流路40の下流側という場合がある。
【0016】
排気流路42は、排気ポート26に繋がっている。排気流路42には、排気ポート26を通じてシリンダ22の外部に排出されたガスが流通する。換言すると、排気流路42には、エンジン10から排出されたガスが流通する。以後、説明の便宜のため、排気流路42に沿って相対的にエンジン10に近い方を、排気流路42の上流側という場合があり、排気流路42に沿って相対的にエンジン10から遠い方を、排気流路42の下流側という場合がある。
【0017】
吸気流路40には、空気が流通する方向に沿った順に、すなわち、上流側から下流側に進む順に、エアクリーナ50、インタークーラ52、スロットルバルブ54、インテークマニホールド56が設けられる。エアクリーナ50は、吸気流路40に取り込む空気から異物を取り除く。インタークーラ52は、吸気流路40を流通する空気を冷却する。スロットルバルブ54は、運転者の加速操作に応じて、シリンダ22の内部に送入する空気量を調整する。
【0018】
ここで、エンジン10は、1つのシリンダ22に対して複数の吸気ポート24が設けられてもよい。また、エンジン10は、複数のシリンダ22が設けられてもよい。例えば、吸気流路40におけるスロットルバルブ54より上流側は、1つの吸気管により吸気流路が形成される。
【0019】
インテークマニホールド56は、1つの入口に対して複数の出口を形成する多分岐管である。インテークマニホールド56は、吸気ポート24の数分だけ分岐している。インテークマニホールド56の入口はスロットルバルブ54の出口に繋がっている。インテークマニホールド56の出口は、それぞれの吸気ポート24に繋がっている。すなわち、インテークマニホールド56は、スロットルバルブ54から吸気ポート24に繋がる吸気流路40を、吸気ポート24ごとに分岐している。以後、インテークマニホールド56を、インマニという場合がある。
【0020】
排気流路42には、触媒60が設けられる。触媒60は、例えば、三元触媒などであり、シリンダ22から排出されたガスを浄化する。
【0021】
車両2は、過給機70を備える。過給機70は、コンプレッサ72、排気タービン74および軸部76を有する。コンプレッサ72は、吸気流路40に設けられ、吸気流路40におけるエアクリーナ50とインタークーラ52との間に位置する。排気タービン74は、排気流路42に設けられ、排気流路42における排気ポート26と触媒60との間に位置する。軸部76は、コンプレッサ72と排気タービン74とを連結する。
【0022】
排気タービン74は、排気流路42をガスが流通することで回転する。排気タービン74が回転すると、軸部76を介してコンプレッサ72が駆動する。コンプレッサ72は、駆動することで、吸気流路40を流通する空気を圧縮する。なお、過給機70は、コンプレッサ72をモータで駆動させる電動過給機であってもよい。
【0023】
以後、コンプレッサ72により圧縮された空気を、圧縮空気という場合がある。また、コンプレッサ72における圧縮前の空気を取得する端部を、コンプレッサ72の入口という場合があり、コンプレッサ72における圧縮空気を送出する端部を、コンプレッサ72の出口という場合がある。
【0024】
車両2は、バイパス流路80およびエアブローバルブ82を備える。バイパス流路80は、吸気流路40におけるコンプレッサ72の下流側とコンプレッサ72の上流側とを連通する。より詳細には、バイパス流路80におけるコンプレッサ72の下流側端は、吸気流路におけるコンプレッサ72とインタークーラ52との間の位置に接続されている。バイパス流路80におけるコンプレッサ72の上流側端は、吸気流路40におけるエアクリーナ50とコンプレッサ72との間の位置に接続されている。
【0025】
エアブローバルブ82は、バイパス流路80に設けられ、バイパス流路80の開度を変更可能な構成となっている。エアブローバルブ82が閉状態となっている場合、コンプレッサ72による圧縮空気は、吸気流路40を通じてエンジン10に供給される。エアブローバルブ82が開状態となっている場合、コンプレッサ72による圧縮空気は、バイパス流路80を通じて、吸気流路40におけるコンプレッサ72の上流側に移動可能となる。以後、エアブローバルブ82を、ABVと表記する場合がある。
【0026】
車両2は、EGR(Exhaust Gas Recirculation:排気再循環)の機能を有する。すなわち、車両2は、EGR流路90、EGRクーラ92、EGRバルブ94を備える。
【0027】
EGR流路90は、排気流路42における触媒60の下流側と、吸気流路40におけるコンプレッサ72の上流側とを連通する。以後、EGR流路90における相対的に吸気流路40に近い方を、EGR流路90の吸気流路側という場合があり、EGR流路90における相対的に排気流路42に近い方を、EGR流路90の排気流路側という場合がある。
【0028】
EGR流路90における吸気流路側端は、吸気流路40におけるコンプレッサ72の上流側とバイパス流路80とが接続される位置と大凡同じ位置に接続されている。なお、EGR流路90における吸気流路側端の位置は、吸気流路40におけるコンプレッサ72の上流側とバイパス流路80とが接続される位置に対して、相対的に吸気流路40の上流側あるいは下流側にずれていてもよい。
【0029】
EGRクーラ92は、EGR流路90に設けられる。EGRクーラ92は、EGR流路90を流通するガスを冷却する。
【0030】
EGRバルブ94は、EGR流路90に設けられる。EGRバルブ94は、EGR流路90において、EGR流路90と吸気流路40との接続点と、EGRクーラ92との間に位置する。EGRバルブ94は、EGR流路90の開度を変更可能な構成となっている。
【0031】
エンジン10の駆動中、EGR流路90が開状態とされると、エンジン10から排出されたガスの一部が、排気流路42、EGR流路90および吸気流路40を通じてエンジン10に供給される。エンジン10に供給された当該ガスが燃焼に利用されることで、エンジン10から排出されるガス中の窒素酸化物を低減することができる。
【0032】
車両2は、O2センサ100を備える。O2センサ100は、排気流路42における触媒60の下流側に設けられる。より詳細には、O2センサ100は、排気流路42において、EGR流路90と排気流路42との接続点よりも下流側に位置する。O2センサ100は、排気流路42を流通する酸素の濃度を検出する。
【0033】
車両2は、コンプレッサ後圧力センサ110、インマニ圧力センサ112、エンジン回転数センサ114およびアクセルペダルセンサ116を備える。
【0034】
コンプレッサ後圧力センサ110は、吸気流路40におけるコンプレッサ72とインタークーラ52との間の位置に設けられる。例えば、コンプレッサ後圧力センサ110は、吸気流路40におけるコンプレッサ72の下流側とバイパス流路80との接続点の位置に設けられる。コンプレッサ後圧力センサ110は、当該コンプレッサ後圧力センサ110が設けられた位置における空気の圧力を検出する。以後、コンプレッサ後圧力センサ110により検出される空気の圧力を、コンプレッサ後圧力という場合がある。
【0035】
なお、コンプレッサ後圧力センサ110は、吸気流路40におけるコンプレッサ72とインタークーラ52との間に位置する態様に限らない。例えば、コンプレッサ後圧力センサ110は、吸気流路40におけるコンプレッサ72の出口からインテークマニホールド56の入口までの範囲の任意の位置に設けられてもよい。つまり、コンプレッサ後圧力センサ110は、吸気流路40におけるコンプレッサ72の下流側とバイパス流路80との接続点の位置の空気の圧力を検出する態様に限らない。あるいは、コンプレッサ後圧力センサ110は、吸気流路40におけるコンプレッサ72とインタークーラ52との間の位置の空気の圧力を検出する態様に限らない。例えば、コンプレッサ後圧力センサ110は、吸気流路40におけるコンプレッサ72の出口からインテークマニホールド56の入口までの範囲における空気の圧力を検出するものであってもよい。
【0036】
インマニ圧力センサ112は、インテークマニホールド56に設けられる。インマニ圧力センサ112は、当該インマニ圧力センサ112が設けられた位置における空気の圧力を検出する。すなわち、インマニ圧力センサ112は、吸気流路40におけるインテークマニホールド56内の空気の圧力を検出する。
【0037】
エンジン回転数センサ114は、エンジン10の回転数を検出する。以後、エンジン10の回転数をエンジン回転数という場合がある。アクセルペダルセンサ116は、運転者の加速操作に対応するアクセルペダルの操作量を検出する。
【0038】
車両2は、制御装置120を備える。制御装置120は、1つまたは複数のプロセッサ130と、プロセッサ130に接続される1つまたは複数のメモリ132とを備える。メモリ132は、プログラム等が格納されたROMおよびワークエリアとしてのRAMを含む。プロセッサ130は、プログラムを実行することで、車両2全体を制御する。例えば、制御装置120は、エンジン10などを制御する。
【0039】
プロセッサ130は、プログラムを実行することで、O2センサ100の診断を行う診断制御部140としても機能する。診断制御部140については、後に詳述する。
【0040】
図2は、O2センサ100の診断について説明する図である。
図2の横軸は、時間であり、縦軸は、O2センサ100の検出値を示す。
図2の一点鎖線A10は、従来の診断動作でO2センサ100の診断を行ったときのO2センサ100の検出値の時間推移を示す。
図2の実線A20は、本実施形態の診断装置1を用いたときのO2センサ100の検出値の時間推移を示す。
【0041】
O2センサ100の診断は、O2センサ100に酸素を供給することで行われる。そして、O2センサ100の診断は、供給された酸素に応じて、O2センサ100の検出値が、リッチ状態を示す第1の値からリーン状態を示す第2の値に変化したかを確認することによって行われる。
【0042】
リッチ状態は、理論空燃比よりも燃料の割合が多い状態である。リーン状態は、理論空燃比よりも空気の割合が多い状態である。
【0043】
まず、従来の診断動作について説明する。O2センサ100の診断を行う前、エンジン10内の雰囲気は、リッチ状態になっているとする。O2センサ100の診断を行う際、エンジン10を燃料カット状態にさせる。燃料カット状態とは、インジェクタ32から燃料を噴射せずにエンジン10の駆動が継続される状態を示す。
【0044】
エンジン10が燃料カット状態になると、燃料が噴射されないため、エンジン10内の雰囲気が、リッチ状態からリーン状態に変化する。そうすると、エンジン10から排出されるガスの雰囲気も、リッチ状態からリーン状態に変化する。
【0045】
エンジン10から排出されたガスは、排気流路42を流通し、触媒60に至る。ここで、触媒60には、酸素の吸蔵能力がある。これにより、エンジン10から排出されたガスに含まれる酸素は、当該吸蔵能力を超えるまで、触媒60に吸蔵されて、触媒60の下流に送出されることが抑制される。そうすると、酸素が触媒60に吸蔵されている間は、O2センサ100には、酸素がほとんど到達しない。O2センサ100に多量の酸素が到達するのは、触媒60に供給される酸素が吸蔵能力を超えた後となる。
【0046】
これを踏まえると、従来では、例えば、
図2の時点T10において燃料カット状態とされてO2センサ100の診断が開始されたとして、時点T20まで酸素が触媒60に吸蔵される。酸素が触媒60に吸蔵されている間、O2センサ100に酸素がほとんど到達しないため、O2センサ100の検出値は、時点T10から時点T20までの時間B10において、リッチ状態を示す第1の値が継続される。
【0047】
そして、従来では、例えば、一点鎖線A10で示すように、O2センサ100の検出値は、時点T20の後に徐々に低下して、リーン状態を示す第2の値に至る。このとき、時点T20から時点T30までの所定時間C10内に、O2センサ100の検出値が第2の値に至れば、O2センサ100に異常がないと判定することができる。一方、当該所定時間C10内にO2センサ100の検出値が第2の値に至らなければ、O2センサ100に異常があると判定することができる。
【0048】
このように、従来では、触媒60の吸蔵能力に起因して、O2センサ100の診断に時間がかかっていた。その結果、エンジン10を燃料カット状態にさせる時間も長く必要であった。
【0049】
さらに、触媒60が酸素を吸蔵している時間B10では、エンジン10の雰囲気がリッチ状態からリーン状態に切り替わっているものの、O2センサ100の検出値は、リッチ状態が継続されている。
【0050】
ここで、エンジン10を制御する制御装置120は、O2センサ100の検出値に基づいてエンジン10内の雰囲気の補正を行うことがある。例えば、O2センサ100の検出値が制御目標に対してリッチ状態側の値である場合、エンジン10内の雰囲気が制御目標に近づくようにリーン状態側に補正される。
【0051】
上述のように、従来では、時間B10の間、O2センサ100の検出値がリッチ状態を示す第1の値となっている。このため、時間B10の間、エンジン10内の雰囲気がリーン状態であるにも拘わらず、エンジン10内の雰囲気をよりリーン状態にする方向に過度の補正が行われるおそれがある。このような過度な補正が行われたときも、車両2から排出されるガスの成分が所定の規制値以内に収まるようにするとなると、触媒60の性能等が、必要以上に高度になることがある。つまり、従来では、O2センサ100の診断に時間がかかっていたことで、触媒60の性能等にも影響が生じていた。
【0052】
そこで、本実施形態の診断制御部140は、エンジン10の燃料カット時に、エアブローバルブ82およびEGRバルブ94を共に開状態とする。そうすることで、診断制御部140は、コンプレッサ72により圧縮された空気を、バイパス流路80およびEGR流路90を通じて排気流路42のO2センサ100に供給する。そして、本実施形態の診断制御部140は、コンプレッサ72により圧縮された空気がO2センサ100に供給された状態で、O2センサ100に異常があるかを診断する。
【0053】
これにより、本実施形態の診断装置1では、触媒60を経由することなく、O2センサ100に酸素を供給することができる。その結果、本実施形態の診断装置1では、O2センサ100に供給する酸素が触媒60に吸蔵されることを回避することができる。
【0054】
例えば、本実施形態では、
図2の時点T10においてエンジン10が燃料カット状態とされ、かつ、エアブローバルブ82およびEGRバルブ94が共に開状態とされて、O2センサ100の診断が開始されたとする。そうすると、時点T10の後、直ぐに、コンプレッサ72による圧縮空気、すなわち、酸素を多く含む新気が、バイパス流路80およびEGR流路90を通じてO2センサ100に供給される。
【0055】
これにより、本実施形態では、触媒60の吸蔵能力に拘わらず、
図2の実線A20で示すように、時点T10の後に遅滞なく、O2センサ100の検出値が、リッチ状態を示す第1の値からリーン状態を示す第2の値に変化する。そのため、本実施形態では、
図2の時点T20よりも前の時点T40において、O2センサ100の診断を終了することができる。このように、本実施形態では、従来と比べ、
図2の実線A20で示すように、O2センサ100の診断を、診断が開始されてから早期に終了させることができる。
【0056】
より詳細には、診断制御部140は、エアブローバルブ82およびEGRバルブ94を共に開状態とした時点から所定時間内に、O2センサ100の検出値が、リッチ状態を示す第1の値からリーン状態を示す第2の値に変化した場合、O2センサ100に異常がないと判定する。一方、診断制御部140は、当該所定時間内に、O2センサ100の検出値が、第2の値に到達しなかった場合、O2センサ100に異常があると判定する。
【0057】
本実施形態における所定時間は、例えば、触媒60の酸素の吸蔵能力に従った酸素の吸蔵時間よりも短い時間に設定されてもよい。例えば、
図2の時点T10が、エアブローバルブ82およびEGRバルブ94を共に開状態とした時点であり、時点T10から時点T40までが、本実施形態における所定時間C20である。
図2で示すように、所定時間C20は、触媒60における酸素の吸蔵時間に対応する時間B10よりも短くなっている。
【0058】
上述のように、本実施形態では、O2センサ100の診断を早期に終了させることができる。その結果、本実施形態では、エンジン10を燃料カット状態にさせる時間を短くすることができる。さらに、本実施形態では、エンジン10が燃料カット状態になってから早期にO2センサ100の検出値がリーン状態を示す第2の値に変化するため、エンジン10内の雰囲気が過度に補正されることを抑制することができる。その結果、本実施形態では、O2センサ100の診断が、触媒60の性能等に影響を及ぼすことを抑制することができる。
【0059】
また、
図2で示すように、従来では、触媒60における酸素の吸蔵の影響により、所定時間C10を比較的長く設定する必要があった。これに対し、本実施形態では、触媒60を経由せずに酸素をO2センサ100に供給できるため、所定時間C20を、従来の所定時間C10よりも短くすることができる。このことから、本実施形態では、O2センサ100の診断をより早期に終了させることができる。
【0060】
図3は、診断制御部140の動作の流れを説明する第1のフローチャートである。診断制御部140は、所定時間が経過するごとに訪れる第1の割込みタイミングが到来するごとに、
図3の一連の処理を繰り返し行う。
【0061】
第1の割込みタイミングが到来すると、診断制御部140は、まず、O2センサ100が活性化済みであるかを判定する(S10)。ここで、O2センサ100は、ヒータ等で加熱しなければ使用することができない。O2センサ100をヒータで加熱すると、ヒータで加熱する前と比べ、O2センサ100の内部抵抗が低下する。診断制御部140は、O2センサ100の内部抵抗を取得し、当該内部抵抗が所定値以下であれば、O2センサ100が活性化済み、すなわち、O2センサ100が使用可能な状態であると判定する。
【0062】
O2センサ100が活性化済みである場合(S10におけるYES)、診断制御部140は、アクセルがオフ状態であるかを判定する(S11)。例えば、診断制御部140は、アクセルペダルセンサ116により検出されたアクセルペダルの操作量を取得する。取得したアクセルペダルの操作量が、実質的にゼロを示す値である場合、診断制御部140は、アクセルがオフ状態であると判定する。
【0063】
アクセルがオフ状態である場合(S11におけるYES)、診断制御部140は、エンジン回転数センサ114により検出されたエンジン回転数が所定回転数以上であるかを判定する(S12)。
【0064】
アクセルがオフ状態であり(S11におけるYES)、かつ、エンジン回転数が所定回転数以上である場合(S12におけるYES)、診断制御部140は、エンジン10を燃料カット状態にさせ(S13)、
図3の一連の処理を終了する。すなわち、診断制御部140は、インジェクタ32に燃料の噴射を停止させる。なお、診断制御部140は、エンジン10を燃料カット状態にさせた場合、燃料カット状態であるかを示す燃料カット状態フラグをオン状態にしてもよい。この燃料カット状態フラグは、オフされるまでオン状態が維持されてもよい。
【0065】
O2センサ100が活性化済みではない場合(S10におけるNO)、診断制御部140は、燃料カット状態を解除させ(S14)、
図3の一連の処理を終了する。すなわち、診断制御部140は、インジェクタ32に燃料の噴射を再開させる。また、アクセルがオフ状態ではない場合(S11におけるNO)、または、エンジン回転数が所定回転数未満である場合(S12におけるNO)についても、診断制御部140は、燃料カット状態を解除させる(S14)。なお、診断制御部140は、燃料カット状態を解除させた場合、燃料カット状態フラグをオフ状態にしてもよい。
【0066】
図4は、診断制御部140の動作の流れを説明する第2のフローチャートである。診断制御部140は、所定時間が経過するごとに訪れる第2の割込みタイミングが到来するごとに、
図4の一連の処理を繰り返し行う。
【0067】
第2の割込みタイミングが到来すると、診断制御部140は、まず、エンジン10が燃料カット状態であるか否かを判定する(S20)。例えば、診断制御部140は、燃料カット状態フラグがオン状態であれば、エンジン10が燃料カット状態であると判定してもよい。
【0068】
燃料カット状態であると判定した場合(S20におけるYES)、診断制御部140は、コンプレッサ後圧力センサ110により検出されたコンプレッサ後圧力を取得し(S21)、インマニ圧力センサ112により検出されたインマニ圧力を取得する(S22)。
【0069】
診断制御部140は、コンプレッサ後圧力センサ110により検出されたコンプレッサ後圧力が、インマニ圧力センサ112により検出されたインマニ圧力より大きいか否かを判定する(S23)。
【0070】
コンプレッサ後圧力がインマニ圧力より大きいと判定した場合(S23におけるYES)、診断制御部140は、コンプレッサ後圧力センサ110により検出されたコンプレッサ後圧力が、所定圧力以上であるか否かを判定する(S24)。所定圧力は、例えば、燃料カット状態における排気流路42のガスの圧力より高い値に設定される。
【0071】
コンプレッサ後圧力が所定圧力以上であると判定した場合(S24におけるYES)、診断制御部140は、EGRバルブ94を開状態とすると共に(S25)、エアブローバルブ82を開状態とする(S26)。これにより、コンプレッサ72により圧縮された空気が、バイパス流路80およびEGR流路90を通じて排気流路42のO2センサ100に供給される。
【0072】
なお、診断制御部140は、EGRバルブ94を駆動するアクチュエータを制御することでEGRバルブ94の開度を調整することができる。診断制御部140は、エアブローバルブ82を駆動するアクチュエータを制御することでエアブローバルブ82の開度を調整することができる。
【0073】
また、EGRバルブ94が既に開状態となってる場合、EGRバルブ94は開状態が維持される。また、EGRバルブ94が閉状態となっていた場合、診断制御部140は、EGRバルブ94を開状態とすることと、エアブローバルブ82を開状態とすることとを、同期して行ってもよい。
【0074】
そして、EGRバルブ94およびエアブローバルブ82を開状態(S25およびS26)とした後、診断制御部140は、O2センサ100の診断を行い(S27)、
図4の一連の処理を終了する。すなわち、診断制御部140は、コンプレッサ72により圧縮された空気がO2センサ100に供給された状態で、O2センサ100に異常があるかを診断する。
【0075】
なお、O2センサ100の診断が終了すると、診断制御部140は、EGRバルブ94を閉状態としてもよい。また、O2センサ100の診断の実行中、コンプレッサ72は、継続して駆動されてもよい。また、O2センサ100の診断が終了した後、エンジン10の燃料カット状態を解除させてもよい。
【0076】
ステップS24において、コンプレッサ後圧力が所定圧力未満であると判定した場合(S24におけるNO)、診断制御部140は、EGRバルブ94を閉状態とし(S28)、エアブローバルブ82を開状態とし(S29)、
図4の一連の処理を終了する。この場合、コンプレッサ72の下流側の空気の圧力が、排気流路42のガスの圧力より小さいと推定され、コンプレッサ72の下流側の空気を、バイパス流路80およびEGR流路90を通じて排気流路42に適切に送ることができない。このため、この場合、EGRバルブ94が閉状態とされ、コンプレッサ72の下流側の空気を排気流路42に送ることを行わないようにする。ただし、コンプレッサ後圧力からインマニ圧力を減算した差圧が発生しているため、エアブローバルブ82は、開状態とし、コンプレッサ72の下流側の空気を、バイパス流路80を通じてコンプレッサ72の上流側に逃がし、当該差圧を減少させるようにする。
【0077】
ステップS23において、コンプレッサ後圧力がインマニ圧力以下である場合(S23におけるNO)、診断制御部140は、EGRバルブ94を閉状態とし(S30)、エアブローバルブ82を閉状態とし(S31)、
図4の一連の処理を終了する。この場合、コンプレッサ後圧力からインマニ圧力を減算した差圧が発生していないため、コンプレッサ72の下流側の空気をコンプレッサ72の上流側に逃がす必要がないことから、エアブローバルブ82は、閉状態とされる。コンプレッサ72の下流側の空気をコンプレッサ72の上流側に逃がすことを行わないことから、EGRバルブ94は、閉状態とされ、コンプレッサ72の下流の空気を排気流路42に送ることも行わないようにする。
【0078】
ステップS20において、エンジン10が燃料カット状態ではないと判定された場合(S20におけるNO)、診断制御部140は、EGRバルブ94を通常制御とし(S32)、エアブローバルブ82を閉状態とし(S33)、
図4の一連の処理を終了する。この場合、エンジン10が通常の駆動を行っている。このため、EGRバルブ94が通常制御とされ、エンジン10から排出されるガスを、EGR流路90を通じてエンジン10に再循環させる。また、この場合、エアブローバルブ82が閉状態とされ、コンプレッサ72による圧縮空気がエンジン10に供給される。なお、EGRバルブ94の通常制御は、例えば、エンジン10の負荷、エンジン回転数、吸気流量など、各種のパラメータに応じてEGRバルブ94の開度が制御されることを示す。
【0079】
以上のように、本実施形態の診断装置1では、エンジン10の燃料カット時に、エアブローバルブ82およびEGRバルブ94が共に開状態とされ、コンプレッサ72により圧縮された空気が、バイパス流路80およびEGR流路90を通じて排気流路42のO2センサ100に供給される。そして、本実施形態の診断装置1では、コンプレッサ72により圧縮された空気がO2センサ100に供給された状態で、O2センサ100に異常があるかが診断される。
【0080】
これにより、本実施形態の診断装置1では、触媒60を経由することなく、酸素をO2センサ100に供給することが可能であるため、酸素が触媒60で吸蔵されることを回避することができる。このため、本実施形態の診断装置1では、O2センサ100の検出値を、リーン状態を示す第2の値に早期に変化させることができる。
【0081】
したがって、本実施形態の診断装置1によれば、O2センサ100の診断を早期に終了させることができる。その結果、本実施形態の診断装置1では、エンジン10を燃料カット状態とする時間を短くすることができる。
【0082】
また、本実施形態の診断装置1では、エアブローバルブ82およびEGRバルブ94を共に開状態とした時点から所定時間内に、O2センサ100の検出値が、リッチ状態を示す第1の値からリーン状態を示す第2の値に変化した場合、O2センサ100に異常がないと判定される。一方、本実施形態の診断装置1では、所定時間内に、O2センサ100の検出値が、第2の値に到達しなかった場合、O2センサ100に異常があると判定される。これにより、本実施形態の診断装置1では、O2センサ100の異常を的確に判定することができる。
【0083】
また、本実施形態の診断装置1では、エンジン10が燃料カット状態であり、コンプレッサ後圧力がインマニ圧力より高く、かつ、コンプレッサ後圧力が所定圧力以上である場合、エアブローバルブ82およびEGRバルブ94が共に開状態とされる。これにより、本実施形態の診断装置1では、コンプレッサ72による圧縮空気を、O2センサ100に適切に供給することができる。
【0084】
また、本実施形態の診断装置1では、アクセルがオフ状態であり、かつ、エンジン10の回転数が所定回転数以上である場合、エンジン10が燃料カット状態にされる。これにより、本実施形態の診断装置1では、エンジン10が停止することなく、エンジン10を適切に燃料カット状態にさせることができる。
【0085】
以上、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0086】
1 診断装置
10 エンジン
40 吸気流路
42 排気流路
56 インテークマニホールド
60 触媒
72 コンプレッサ
80 バイパス流路
82 エアブローバルブ
90 EGR流路
94 EGRバルブ
100 O2センサ
110 コンプレッサ後圧力センサ
112 インマニ圧力センサ
120 制御装置
130 プロセッサ
132 メモリ