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特開2024-48834視聴機器用スタンド、スタンド付き鏡及びスタンド付き洗面台
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024048834
(43)【公開日】2024-04-09
(54)【発明の名称】視聴機器用スタンド、スタンド付き鏡及びスタンド付き洗面台
(51)【国際特許分類】
   G10K 11/08 20060101AFI20240402BHJP
   A47G 1/00 20060101ALI20240402BHJP
   G06F 1/16 20060101ALI20240402BHJP
   G10K 11/22 20060101ALI20240402BHJP
   A47B 67/02 20060101ALN20240402BHJP
   A47K 1/00 20060101ALN20240402BHJP
【FI】
G10K11/08
A47G1/00 J
G06F1/16 313A
G10K11/22 100
A47B67/02 503Z
A47B67/02 502G
A47K1/00 S
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022154956
(22)【出願日】2022-09-28
(71)【出願人】
【識別番号】500516849
【氏名又は名称】伊藤忠都市開発株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】592114703
【氏名又は名称】株式会社ベスト
(74)【代理人】
【識別番号】100144749
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 正英
(74)【代理人】
【識別番号】100076369
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 正治
(72)【発明者】
【氏名】見塩 伸子
(72)【発明者】
【氏名】小鷹 由香
(72)【発明者】
【氏名】守谷 直樹
【テーマコード(参考)】
3B111
【Fターム(参考)】
3B111BB06
(57)【要約】
【課題】 使い勝手の良い視聴機器用スタンド、スタンド付き鏡及びスタンド付き洗面台を提供する。
【解決手段】 本発明の視聴機器用スタンドは、視聴機器を載せる載置部と、載置部に形成された音入り口と、音入り口に連通する音通路と、音通路と連通する音出口と、前記視聴機器以外の物品を設置する設置部又は/及び前記視聴機器以外の物品に固定する固定部を備えたものである。本発明のスタンド付き鏡は、本発明の視聴機器用スタンドを備え、鏡が視聴機器用スタンドの設置部に設けられたものである。本発明のスタンド付き洗面台は、洗面ボウル及び鏡を備えた洗面台であって、本発明のスタンド付き鏡を備えたものである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
視聴機器から出力される音の音圧を大きくする視聴機器用スタンドにおいて、
前記視聴機器を載せる載置部と、
前記載置部に形成された音入り口と、
前記音入り口に連通する音通路と、
前記音通路と連通する音出口と、
前記視聴機器以外の物品を設置する設置部又は/及び前記視聴機器以外の物品に固定する固定部を備えた、
ことを特徴とする視聴機器用スタンド。
【請求項2】
請求項1記載の視聴機器用スタンドにおいて、
設置部として鏡を設置する鏡設置部を備えた、
ことを特徴とする視聴機器用スタンド。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載の視聴機器用スタンドにおいて、
前記視聴機器用スタンドの本体は長尺であり、
音入り口は前記本体の長手方向の半分よりも一方側に設けられ、
音出口は前記本体の長手方向の半分よりも他方側に設けられ、
音通路は前記本体の長手方向に沿って設けられた、
ことを特徴とする視聴機器用スタンド。
【請求項4】
請求項3記載の視聴機器用スタンドにおいて、
本体の長手方向一端側に小物を載置する小物載置具が設けられた、
ことを特徴とする視聴機器用スタンド。
【請求項5】
請求項4記載の視聴機器用スタンドにおいて、
小物載置具に物品を係止する切欠き部が設けられた、
ことを特徴とする視聴機器用スタンド。
【請求項6】
鏡において、
請求項1又は請求項2記載の視聴機器用スタンドを備え、
前記鏡が前記視聴機器用スタンドの設置部に設けられた、
ことを特徴とするスタンド付き鏡。
【請求項7】
鏡において、
請求項3記載の視聴機器用スタンドを備え、
前記鏡が前記視聴機器用スタンドの設置部に設けられた、
ことを特徴とするスタンド付き鏡。
【請求項8】
鏡において、
請求項4記載の視聴機器用スタンドを備え、
前記鏡が前記視聴機器用スタンドの設置部に設けられた、
ことを特徴とするスタンド付き鏡。
【請求項9】
鏡において、
請求項5記載の視聴機器用スタンドを備え、
前記鏡が前記視聴機器用スタンドの設置部に設けられた、
ことを特徴とするスタンド付き鏡。
【請求項10】
洗面ボウルと鏡を備えた洗面台において、
鏡として請求項6記載のスタンド付き鏡を備えた、
ことを特徴とするスタンド付き洗面台。
【請求項11】
洗面ボウルと鏡を備えた洗面台において、
鏡として請求項7記載のスタンド付き鏡を備えた、
ことを特徴とするスタンド付き洗面台。
【請求項12】
洗面ボウルと鏡を備えた洗面台において、
鏡として請求項8記載のスタンド付き鏡を備えた、
ことを特徴とするスタンド付き洗面台。
【請求項13】
洗面ボウルと鏡を備えた洗面台において、
鏡として請求項9記載のスタンド付き鏡を備えた、
ことを特徴とするスタンド付き洗面台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスマートフォンや音楽再生プレイヤー等の、音楽や映像を視聴する機能を有する各種機器(以下「視聴機器」という)を載せて使用する視聴機器用スタンドと、当該視聴機器用スタンドを備えたスタンド付き鏡と、当該スタンド付き鏡を備えたスタンド付き洗面台に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォンや音楽再生プレイヤー等の視聴機器が普及した昨今では、音楽が身近なものとなり、世代や性別を問わず多くの人々に楽しまれている。
【0003】
従来、視聴機器の一つである音楽再生機器から出力される音を大きく聞こえるようにする無電源のホーン装置(特許文献1)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012-175255号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の解決課題は、前記ホーン装置よりも使い勝手の良い視聴機器用スタンドと、当該視聴機器用スタンドを備えたスタンド付き鏡と、当該スタンド付き鏡を備えたスタンド付き洗面台を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[視聴機器用スタンド]
本発明の視聴機器用スタンドは、視聴機器から出力される音の音圧を大きくするものであって、視聴機器を載せる載置部と、載置部に形成された音入り口と、音入り口に連通する音通路と、音通路と連通する音出口と、視聴機器以外の物品を設置する設置部又は/及び視聴機器以外の物品に固定する固定部を備えたものである。
【0007】
[スタンド付き鏡]
本発明のスタンド付き鏡は、本発明の視聴機器用スタンドを備え、鏡が視聴機器用スタンドの設置部に設けられたものである。
【0008】
[スタンド付き洗面台]
本発明のスタンド付き洗面台は、洗面ボウル及び鏡を備えた洗面台であって、本発明のスタンド付き鏡を備えたものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の視聴機器用スタンドは、視聴機器以外の物品を設置する設置部又は/及び視聴機器以外の物品に固定する固定部を備えているため、従来のホーン装置に比べて使い勝手がよい。本発明のスタンド付き鏡及びスタンド付き洗面台も同様である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の視聴機器用スタンドの一例を示す斜視図。
図2】(a)は図1のIIa-IIa矢視図、(b)は図1のIIb-IIb矢視図。
図3】本発明の視聴機器用スタンドの作用説明図。
図4】(a)は本発明の視聴機器用スタンドの他例を示す説明図、(b)は(a)のIVb部の詳細説明図。
図5】(a)は本発明の視聴機器用スタンドの他例を示す説明図、(b)は(a)のVb部の詳細説明図。
図6】(a)は本発明のスタンド付き鏡の一例を示す説明図、(b)は本発明のスタンド付き鏡の他例を示す説明図。
図7】(a)は手掛かり部を備えた視聴機器用スタンドを用いたスタンド付き鏡の一例を示す説明図、(b)は(a)の詳細説明図。
図8】(a)(b)は本発明のスタンド付き洗面台の一例を示す説明図。
図9】(a)(b)は本発明のスタンド付き洗面台の他例を示す説明図。
図10】(a)(b)は本発明のスタンド付き洗面台の他例を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(視聴機器用スタンドの実施形態)
本発明の視聴機器用スタンド(以下、単に「スタンド」という)の実施形態の一例を、図面を参照して説明する。ここでは、視聴機器が音楽再生機器Xの場合を一例として説明するが、本発明のスタンドは音楽再生機器X以外の各種視聴機器のスタンドとしても用いることができる。
【0012】
本発明のスタンドは、音楽再生機器X(図3)を載せて、音楽再生機器Xから出力される音を取り込み、その音圧を取り込み時の音圧よりも大きくするものである。本願において、音楽再生機器Xは音楽再生機能を有する機器であればよく、たとえば、スマートフォンや音楽再生プレイヤーなどが含まれる。
【0013】
図1はスタンドの実施形態の一例を示す斜視図である。図1に示すように、本実施形態のスタンドは長尺の本体10を備えている。本体10は金属製であり、たとえば、アルミの押出しによって形成することができる。本体10は長尺でなくてもよい。また、本体10はアルミ以外の各種金属や樹脂などで構成することもできる。
【0014】
図2は(a)(b)は、図1に示す本体10の部分断面図である。図2(a)(b)に示すように、本実施形態の本体10は、正面部11、底面部12及び背面部13を備えている。背面部13の前方側には、背面側仕切部14が背面部13と間隔をあけて背面部13と平行に設けられている。
【0015】
背面部13と背面側仕切部14の間には背面側補強部15が設けられている。背面側補強部15は背面部13及び背面側仕切部14の双方の上端よりも低い位置に、背面部13及び背面側仕切部14と交差する向き(図示する例では直交する向き)に設けられている。背面側補強部15の上側であって背面部13と背面側仕切部14の間には、物品を設置する設置部として、鏡を設置する鏡設置部(設置部)16が形成されている。背面側補強部15は必要に応じて設ければよく、不要な場合には省略することもできる。
【0016】
本実施形態の鏡設置部16は平面視左右方向に細長の凹陥状の窪みであり、その窪みに鏡の下端側を挿入して設置できるようにしてある。鏡設置部16に挿入された鏡31(図6(a)(b)参照)は、各種接着手段を用いて鏡設置部16内に固定することもできる。
【0017】
なお、鏡設置部16の形状及び構造はここで示した例に限定されるものではなく、鏡31の大きさや形状等に応じて適宜変更することができる。
【0018】
背面側仕切部14と正面部11の間には正面側補強部17が設けられている。正面側補強部17は背面側仕切部14及び正面部11の双方の上端よりも低い位置に、背面側仕切部14及び正面部11と交差する向き(図示する例では直交する向き)で設けられている。正面側補強部17の上側であって、背面側仕切部14と正面部11の間には、鏡設置部16よりも浅い凹陥部18が形成されている。
【0019】
正面側補強部17の前後方向中央寄りの位置には、背面側仕切部14及び正面部11よりも背の低い突条19が形成され、凹陥部18が前方側の前方側凹陥部18aと後方側の後方側凹陥部18bに仕切られている。
【0020】
正面側補強部17のうち、本体10の長手方向の中心よりも一端側の位置には、音楽再生機器Xを載せる載置部20が設けられている。載置部20は音楽再生機器Xを載せられる構造であればよく、たとえば、載置部20に載せた音楽再生機器Xが直立するような構造とするほか、音楽再生機器Xの上端側が後傾するような構造とすることもできる。載置部20には、音楽再生機器Xが収まる凹陥部を設けることもできる。
【0021】
載置部20が形成された位置には、音楽再生機器Xから出力される音を後述する音通路21に取り込む音入り口22が形成されている。音入り口22は、正面側補強部17を肉厚方向(上下方向)に貫通する向きに形成されている。
【0022】
背面側仕切部14、正面側補強部17、正面部11及び底面部12の内側には下側空間が形成されている。下側空間のうち、背面側仕切部14の前方側には、下側空間を二つの空間に仕切る空間仕切部23が設けられ、空間仕切部23、正面側補強部17、正面部11及び底面部12の内側には音入り口22から取り込まれた音が通過する音通路21が本体10の長手方向に沿って形成されている。
【0023】
音通路21を本体10の長手方向に沿って形成することで、奥行き方向のスペースが限られた場所でも長さ方向にスペースがあるような場所であれば設置して使用することができる。
【0024】
本実施形態では、空間仕切部23が後方に向けて湾曲した円弧状の場合を一例としているが、空間仕切部23はフラットな形状とするなど円弧状以外の形状とすることもできる。また、空間仕切部23は、その上端側や下端側が背面側仕切部14につながるような構造とすることもできる。
【0025】
なお、空間仕切部23は必要に応じて設ければよく、不要な場合には省略することもできる。空間仕切部23を省略する場合、正面部11、底面部12、背面側仕切部14及び正面側補強部17によって音通路21が形成される。
【0026】
正面部11のうち、音通路21の前面側の位置には、音通路21を通過した音を出す音出口24が設けられている。音出口24は、本体10の長手方向の中心を基準に、載置部20が設けられた端部側と反対側の端部側に設けられている。
【0027】
本実施形態では、音通路21の広さを音入り口22から音出口24までの全長に亘って一様としているが、音通路21の広さは、音入り口22から音出口24に向けて次第に広がるような構成とすることもできる。音通路21の広さが、音入り口22から音出口24に向けて次第に広がるような構成とすることで、メガホンと同様の拡声効果が期待できる。
【0028】
本実施形態では、本体10の長手方向両端に、音通路21を閉塞する端面閉塞具25(図1)が装着されている。端面閉塞具25は、音通路21内の音が本体10の長手方向端面の開口部から漏出するのを防止するための部材である。端面閉塞具25は樹脂材などで構成することができる。
【0029】
前記実施形態では、設置部として鏡を設置する鏡設置部16を備えた場合を一例としているが、設置部16は鏡以外の物品を設置するものであってもよい。この場合、設置部16の形状や構造は、設置する物品に合わせて設計することができる。設置部16は必要に応じて設ければよく、不要な場合には省略することもできる。
【0030】
前記実施形態では、物品を設置する設置部16を備えたスタンドを一例としているが、本発明のスタンドは、スタンドを物品に固定するための固定部を備えた構成とすることもできる。ここでいう物品には、たとえば、壁面や扉、窓ガラス、家具、家電製品等が含まれる。固定部は、設置部の代わりに又は設置部と共に設けることができる。
【0031】
固定部は、本体10の一部(たとえば、背面部13)で構成することも、本体10に取り付けられた接着部材等で構成することもできる。たとえば、本体10の背面部13に、接着部材であるマグネットを取り付けて固定部とする場合、当該マグネットを冷蔵庫の扉などに固定して使用することができる。
【0032】
前記実施形態では、本体10の長手方向の中心を基準に、音入り口22と音出口24が左右にずれた位置に設けられた場合、具体的には、音入り口22が本体10の長手方向中央よりも一方の端部寄り(本体10の半分よりも一方の端部寄り)の位置に設けられ、音出口24が他方の端部寄り(本体10の半分よりも他方の端部寄り)の位置に設けられた場合を一例としているが、音入り口22及び音出口24の設置位置はこれ以外であってもよい。たとえば、双方を本体10の長手方向の中心を基準に同方向に設けることもできる。
【0033】
前記実施形態では説明を省略しているが、本発明のスタンドには、載置部20に載せた音楽再生機器Xに水がかかるのを防止するためのカバーなど、各種水よけ部材(図示しない)を設けることもできる。
【0034】
前記実施形態では説明を省略しているが、本発明のスタンドには、小物を載せたり引掛けたりする小物載置具26を設けることもできる。一例として図4(a)(b)に示す小物載置具26は、本体10と別体に構成されたものであり、本体10の端面から挿入する挿入部26aと小物を載せる物置き部26bを備えている。
【0035】
図4(b)に示すように、挿入部26aは本体10の音通路21内に挿入できる一端開口の環状であり、音出口24から露出する部分には貫通孔26cが複数設けられている。挿入部26aの他端側は閉塞され、この部分が音通路21を閉塞する端面閉塞具25として機能する。
【0036】
図4(a)(b)に示すように、この実施形態の物置き部26bは、載せ面26dと背面26eを備えた側面視L字状の部材である。載せ面26dの背面側には鏡設置部16と連通する延長設置部26fが設けられ、鏡設置部16に設置される鏡31の一部を収められるようにしてある。
【0037】
図5(a)(b)に示すように、載せ面26dは、歯ブラシや化粧道具等の各種物品を係止可能な切欠き部26gを備えたものとすることもできる。切欠き部26gの形状や数は適宜設計することができる。
【0038】
なお、ここでは、小物載置具26を本体10と別体のものとして構成し、本体10に連結する場合を一例としているが、小物載置具26は本体10と一体のものとして構成する、換言すれば、本体10の一部を小物載置具26とすることもできる。また、ここでは、小物載置具26が端面閉塞具25の機能を兼ねている場合を一例としているが、小物載置具26を端面閉塞具25とは別体として構成するようにしてもよい。
【0039】
前記実施形態では説明を省略しているが、本発明のスタンドには防水膜や撥水膜を設けるなど、防水処理や撥水処理を施しておくこともできる。スタンドの表面にこのような処理をすることで、スタンドへの水滴の付着や水滴の付着に起因する水垢などを防止することができる。
【0040】
前記実施形態では説明を省略しているが、本発明のスタンドは、図7(a)(b)に示すような開閉扉33を開閉する際の引手部(手掛かり部)27を備えたものとすることもできる。
【0041】
前記実施形態の構成は一例であり、本発明のスタンドの構成は本実施形態の構成に限定されるものではない。本発明のスタンドは、その要旨を変更しない範囲で、構成の省略や入替え、追加等の変更を加えることができる。なお、本発明のスタンドは、音入り口22、音通路21及び音出口24を省略して、単なるスタンドとして利用できるように改良することもできる。
【0042】
次に、本発明のスタンドの作用について説明する。本発明のスタンドは、図3に示すように、音楽を再生した音楽再生機器Xを載置部20に載せると、音楽再生機器Xから出力された音が音入り口22から音通路21内に取り込まれ、音通路21を通過して音出口24から出力される。
【0043】
このとき、音楽再生機器Xから出力された音は音入り口22から音通路21に取り込まれることによって音が音通路21外に広がるのが防止され、音通路21内に音が集まる結果、音出口24から出てくる音が大きく聞こえる。なお、音楽再生機器Xは、音楽を再生した状態で載せるでも、載せてから再生するでもよい。
【0044】
(スタンド付き鏡の実施形態)
次に、本発明のスタンド付き鏡30の一例を、図面を参照して説明する。
【0045】
一例として図6(a)に示すスタンド付き鏡30は、鏡31と本発明のスタンドを備えている。本実施形態では、前記スタンドの実施形態に記載の鏡設置部16を備えたスタンドを用いている。スタンドについては既に説明済みであるため、ここではその説明を省略する。
【0046】
鏡31は縦長方形状であり、その下端側がスタンドの鏡設置部16内に収容されて固定されている。鏡31には既存の各種鏡を用いることができる。
【0047】
本発明のスタンド付き鏡30は、図6(a)のような単体として利用するほか、図6(b)のような収納部32の開閉扉33の一部を構成する鏡として用いることもできる。図6(b)のように、収納部32の開閉扉33の一部を構成する鏡として用いる場合、スタンドには図7(a)(b)に示すような、手掛かり部27を備えたものを用いることもできる。
【0048】
図6(a)(b)に示す例では、鏡31をスタンドの鏡設置部16に収容する場合を一例としているが、鏡設置部16を備えたスタンドの代わりに固定部を備えたスタンドを用いる場合、固定部を鏡31の前面に固定して使用することもできる。
【0049】
図6(a)(b)に示す例では、スタンドとして図1に示すスタンドを用いる場合を一例としているが、スタンドには、図4(a)(b)や図5(a)(b)に示すような小物載置具26を備えたものを用いることもできる。
【0050】
この実施形態のスタンド付き鏡30では鏡31の下端側にスタンドが設置されており、スタンドに置いた視聴機器が目線近くに位置するため、動画等が視聴しやすいというメリットがある。
【0051】
たとえば、メイク動画を見ながらメイクをする場合、目線の動きを少なくし、正面を向いたまま自身の顔と動画画面を同時に見ることができる。また、目線近くの高さに動画画面と鏡が並列に重なっていることによって、動画視聴及び鏡での自身の顔や動作の確認をスムーズに行うことができる。
【0052】
その他、たとえば、メイク動画を見ながらメイクをする場合や顔面マッサージ動画をみながら顔面マッサージする場合、顔面筋トレーニング動画を見ながら顔面筋トレーニングを行う場合などに目線の動きを少なくし、正面を向いたまま自身の顔と動画画面を同時に見ることができる。また、目線近くの高さに動画画面と鏡が並列に重なっていることによって、動画視聴及び鏡での自身の顔や動作の確認をスムーズに行うことができる。
【0053】
前記実施形態の構成は一例であり、本発明のスタンド付き鏡30の構成は前記実施形態の構成に限定されるものではない。本発明のスタンド付き鏡30は、その要旨を変更しない範囲で構成の省略や入れ替え、追加等の変更を加えることができる。
【0054】
(スタンド付き洗面台の実施形態)
次に、本発明のスタンド付き洗面台40の一例を、図面を参照して説明する。一例として図8(a)(b)に示すスタンド付き洗面台40は、洗面ボウル41と本発明のスタンド付き鏡30を備えている。
【0055】
本実施形態では、スタンド付き鏡30として、図6(a)に示すスタンド付き鏡30を用いている。洗面ボウル41には既存の各種洗面ボウルを用いることができる。
【0056】
図9(a)(b)に示すように、本発明のスタンド付き洗面台40は、図6(a)に示すスタンド付き鏡30に代えて、図6(b)に示すスタンド付き鏡30を用いて構成することもできる。
【0057】
図6(a)(b)のスタンド付き鏡30については既に説明済みであるため、ここではその説明を省略する。
【0058】
図8(a)(b)及び図9(a)(b)に示す例では、スタンドとして図1に示すスタンドを備えたスタンド付き鏡30を用いる場合を一例としているが、図10(a)(b)に示すように、スタンド付き鏡30には、図4(a)(b)や図5(a)(b)に示すようなスタンド(小物載置具26を備えたスタンド)を用いることもできる。
【0059】
図8(a)(b)~図10(a)(b)では、洗面ボウル41とスタンド付き鏡30とが独立した物品として構成された場合を一例としているが、本発明のスタンド付き洗面台40は、洗面ボウル41とスタンド付き鏡30とがユニット化された洗面台ユニットとして構成することもできる。
【0060】
前記実施形態では、洗面ボウル41と本発明のスタンド付き鏡30を備えたスタンド付き洗面台40を一例としているが、本発明のスタンド付き洗面台40は、洗面ボウル41と、鏡31と、本発明のスタンドとで構成することもできる。
【0061】
この場合、スタンドは鏡31から離れた位置、たとえば、鏡31と洗面ボウル41の間の壁面(洗面台ユニットの場合は鏡31と洗面ボウル41の間の繋ぎ部分)等に設けることもできる。鏡31と別体のスタンドを用いることで、スタンドの設置の自由度が高くなるメリットがある。
【0062】
この実施形態のスタンド付き洗面台40では、鏡31の下端側にスタンドが設置されており、スタンドに置いた視聴機器が目線近くに位置するため、動画等が視聴しやすいというメリットがある。
【0063】
たとえば、メイク動画を見ながらメイクをする場合、目線の動きを少なくし、正面を向いたまま自身の顔と動画画面を同時に見ることができる。また、目線近くの高さに動画画面と鏡が並列に重なっていることによって、動画視聴及び鏡での自身の顔や動作の確認をスムーズに行うことができる。
【0064】
その他、たとえば、メイク動画を見ながらメイクをする場合や顔面マッサージ動画をみながら顔面マッサージする場合、顔面筋トレーニング動画を見ながら顔面筋トレーニングを行う場合などに目線の動きを少なくし、正面を向いたまま自身の顔と動画画面を同時に見ることができる。また、目線近くの高さに動画画面と鏡が並列に重なっていることによって、動画視聴及び鏡での自身の顔や動作の確認をスムーズに行うことができる。
【0065】
前記実施形態の構成は一例であり、本発明のスタンド付き洗面台40の構成は前記実施形態の構成に限定されるものではない。本発明のスタンド付き洗面台40は、その要旨を変更しない範囲で構成の省略や入れ替え、追加等の変更を加えることができる。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明のスタンドは、洗面台の一部に設置して利用するほか、壁などの他物品に固定するなどして利用することもできる。本発明のスタンド付き鏡30は、洗面所に設置して利用するほか、ドレッサー等の鏡として利用することもできる。本発明のスタンド付き洗面台40は、マンションや戸建てをはじめとする各種住居の洗面所に設置される洗面台として利用することができる。
【符号の説明】
【0067】
10 本体
11 正面部
12 底面部
13 背面部
14 背面側仕切部
15 背面側補強部
16 鏡設置部(設置部)
17 正面側補強部
18 凹陥部
18a 前方側凹陥部
18b 後方側凹陥部
19 突条
20 載置部
21 音通路
22 音入り口
23 空間仕切部
24 音出口
25 端面閉塞具
26 小物載置具
26a 挿入部
26b 物置き部
26c 貫通孔
26d 載せ面
26e 背面
26f 延長設置部
26g 切欠き部
27 引手部(手掛かり部)
30 スタンド付き鏡
31 鏡
32 収納部
33 開閉扉
40 スタンド付き洗面台
41 洗面ボウル
X 音楽再生機器(視聴機器)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10