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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024048855
(43)【公開日】2024-04-09
(54)【発明の名称】口腔内撮像装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 6/51 20240101AFI20240402BHJP
   G01T 1/20 20060101ALI20240402BHJP
   G01T 7/00 20060101ALI20240402BHJP
【FI】
A61B6/14 301
G01T1/20 E
G01T1/20 G
G01T7/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】23
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022154987
(22)【出願日】2022-09-28
(71)【出願人】
【識別番号】000236436
【氏名又は名称】浜松ホトニクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100140442
【弁理士】
【氏名又は名称】柴山 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100177910
【弁理士】
【氏名又は名称】木津 正晴
(72)【発明者】
【氏名】津田 幸秀
(72)【発明者】
【氏名】松岡 建太
(72)【発明者】
【氏名】北村 繁宏
【テーマコード(参考)】
2G188
4C093
【Fターム(参考)】
2G188BB02
2G188BB04
2G188CC13
2G188CC22
2G188DD12
2G188DD35
2G188DD47
2G188EE21
4C093AA01
4C093CA32
4C093CA35
4C093DA05
4C093EB12
4C093FH06
(57)【要約】
【課題】小型化を図りつつも、衝撃に対する強度を高めることができる口腔内撮像装置を提供する。
【解決手段】口腔内撮像装置1は、放射線を検出する放射線検出部2と、外部と無線通信可能な通信素子71が設けられた第1基板3と、バッテリ8が設けられ、第1基板3に対して放射線検出部2とは反対側に配置された第2基板4と、第2基板4を第1基板3に接続する接続部材5と、放射線検出部2、第1基板3、第2基板4及び接続部材5を収容するハウジング6と、を備える。Z方向から見た場合に、第2基板4の外縁の全体は、第1基板3の外縁の内側に位置している。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
放射線を検出する放射線検出部と、
外部と無線通信可能な通信素子が設けられた第1基板と、
バッテリが設けられ、前記第1基板に対して前記放射線検出部とは反対側に配置された第2基板と、
前記第2基板を前記第1基板に接続する接続部材と、
前記放射線検出部、前記第1基板、前記第2基板及び前記接続部材を収容するハウジングと、を備え、
前記第1基板の厚さ方向から見た場合に、前記第2基板の外縁の全体は、前記第1基板の外縁の内側に位置している、口腔内撮像装置。
【請求項2】
前記第1基板の厚さ方向において、前記第2基板は、前記第1基板から離れている、請求項1に記載の口腔内撮像装置。
【請求項3】
前記第1基板には、電子部品が更に設けられており、
前記電子部品は、前記第1基板と前記第2基板との間に配置されている、請求項2に記載の口腔内撮像装置。
【請求項4】
前記接続部材は、可撓性を有する、請求項1又は2に記載の口腔内撮像装置。
【請求項5】
前記接続部材は、コネクタを介して前記第1基板又は前記第2基板に接続されており、前記第1基板又は前記第2基板に対して着脱可能となっている、請求項1又は2に記載の口腔内撮像装置。
【請求項6】
前記接続部材は、前記第1基板の主面と平行な方向に向けて凸となるように湾曲した湾曲部を有する、請求項1又は2に記載の口腔内撮像装置。
【請求項7】
前記接続部材は、前記第1基板と前記第2基板との間に配置され、前記第2基板を支持している、請求項1又は2に記載の口腔内撮像装置。
【請求項8】
前記接続部材は、前記第1基板及び前記第2基板の少なくとも一方に対して着脱可能となっている、請求項7に記載の口腔内撮像装置。
【請求項9】
前記第1基板と前記ハウジングとの間に配置されたクッション材を更に備える、請求項1又は2に記載の口腔内撮像装置。
【請求項10】
前記クッション材は、前記第1基板の主面と前記ハウジングとの間に配置された主面クッション材を含む、請求項9に記載の口腔内撮像装置。
【請求項11】
前記主面クッション材は、前記第2基板と前記ハウジングとの間に配置された第1クッション材を含む、請求項10に記載の口腔内撮像装置。
【請求項12】
前記主面クッション材は、前記第1基板と前記第2基板との間に配置された第2クッション材を含む、請求項10に記載の口腔内撮像装置。
【請求項13】
前記主面クッション材は、前記第1基板の厚さ方向から見た場合に前記第1基板の外縁の内側且つ前記第2基板の外縁の外側に位置する部分を有する第3クッション材を含む、請求項10に記載の口腔内撮像装置。
【請求項14】
前記クッション材は、前記第1基板の側面と前記ハウジングとの間に配置された側面クッション材を含む、請求項9に記載の口腔内撮像装置。
【請求項15】
前記ハウジングは、前記ハウジングの内側部分が前記ハウジングの外側部分よりも柔らかく形成されることにより形成されたクッション部を有し、
前記クッション部は、前記第1基板及び前記第2基板の少なくとも一方に接触している、請求項1又は2に記載の口腔内撮像装置。
【請求項16】
前記第1基板の厚さ方向から見た場合に、前記バッテリの大きさは、前記第1基板の大きさの5%以上である、請求項1又は2に記載の口腔内撮像装置。
【請求項17】
前記バッテリは、前記第2基板における前記第1基板側とは反対側の表面上に設けられている、請求項1又は2に記載の口腔内撮像装置。
【請求項18】
前記バッテリは、前記第2基板における前記第1基板側の表面上に設けられている、請求項1又は2に記載の口腔内撮像装置。
【請求項19】
前記ハウジングは、前記第1基板に対して前記第2基板とは反対側に配置された第1壁部と、前記第2基板に対して前記第1基板とは反対側に配置された第2壁部と、前記第1壁部及び前記第2壁部に接続された側壁部と、を有し、
前記第2壁部の外面は、全体にわたって平坦に形成されている、請求項1又は2に記載の口腔内撮像装置。
【請求項20】
前記バッテリは、膜状バッテリである、請求項1又は2に記載の口腔内撮像装置。
【請求項21】
前記第2基板には、前記バッテリを制御するバッテリ制御部が更に設けられている、請求項1又は2に記載の口腔内撮像装置。
【請求項22】
前記第1基板の厚さ方向から見た場合に、前記通信素子の少なくとも一部は、前記バッテリの外縁の外側に位置している、請求項1又は2に記載の口腔内撮像装置。
【請求項23】
前記第1基板の厚さ方向から見た場合に、前記通信素子の全体は、前記バッテリの外縁の外側に位置している、請求項1又は2に記載の口腔内撮像装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、口腔内撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、患者の口腔内に配置されて用いられ、口腔外から照射されて患者を透過した放射線を撮像する口腔内撮像装置が記載されている。この口腔内撮像装置では、放射線を検出するセンサが筐体内に配置されており、筐体内から引き出されたケーブルの先端に、無線通信用の素子である光源が設けられている。この口腔内撮像装置は、筐体が口腔内に配置されると共に、ケーブルが口腔内から引き出されて光源が口腔外に位置した状態で用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第7891871号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したような口腔内撮像装置には、例えば患者の口腔内に装置全体を配置することができるように、小型化を図ることが求められる。一方、例えば口腔内に装置全体を配置するために上述したようなケーブルが筐体から引き出されていない構成を採用した場合、ユーザが筐体を誤って落としやすくなってしまう。そのため、小型化を図りつつも、衝撃に対する強度を高めることが求められる。
【0005】
本発明は、小型化を図りつつも、衝撃に対する強度を高めることができる口腔内撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の口腔内撮像装置は、[1]「放射線を検出する放射線検出部と、外部と無線通信可能な通信素子が設けられた第1基板と、バッテリが設けられ、前記第1基板に対して前記放射線検出部とは反対側に配置された第2基板と、前記第2基板を前記第1基板に接続する接続部材と、前記放射線検出部、前記第1基板、前記第2基板及び前記接続部材を収容するハウジングと、を備え、前記第1基板の厚さ方向から見た場合に、前記第2基板の外縁の全体は、前記第1基板の外縁の内側に位置している、口腔内撮像装置。」である。
【0007】
この口腔内撮像装置では、放射線を検出する放射線検出部、外部と無線により通信可能な通信素子が設けられた第1基板、及びバッテリが設けられた第2基板が、ハウジング内に収容されている。これにより、例えば患者の口腔内に装置全体を配置することができるように、小型化を図ることが可能となる。一方、装置を小型化した場合、電子部品等を実装するための面積が小さくなり得る。この点、この口腔内撮像装置では、第1基板に対して放射線検出部とは反対側に第2基板が配置されている。これにより、例えば第1基板のみを有する場合と比べて、実装面積を増加させることができる。また、第2基板にバッテリが設けられていることから、実装面積が不足しやすい第1基板において実装面積を増加させることができる。また、第1基板の厚さ方向から見た場合に、第2基板の外縁の全体が第1基板の外縁の内側に位置している。これにより、第1基板の厚さ方向から見た場合における口腔内撮像装置の大きさを小さくすることができる。さらに、第2基板が第1基板に接続部材により接続されており、当該第2基板にバッテリが設けられている。これにより、ハウジングに作用した衝撃がバッテリに伝わることを抑制することができ、衝撃に対する強度を高めることができる。よって、この口腔内撮像装置によれば、小型化を図りつつも、衝撃に対する強度を高めることができる。
【0008】
本発明の口腔内撮像装置は、[2]「前記第1基板の厚さ方向において、前記第2基板は、前記第1基板から離れている、[1]に記載の口腔内撮像装置。」であってもよい。この場合、例えば第1基板と第2基板との間に電子部品等を配置することが可能となり、実装面積を一層増加させることができる。また、第2基板が第1基板から離れているため、ハウジングに作用した衝撃がバッテリに伝わることを一層抑制することができる。
【0009】
本発明の口腔内撮像装置は、[3]「前記第1基板には、電子部品が更に設けられており、前記電子部品は、前記第1基板と前記第2基板との間に配置されている、[2]に記載の口腔内撮像装置。」であってもよい。この場合、実装面積を一層増加させることができる。また、電子部品とハウジングとの間に第2基板が配置されるため、例えば使用時に患者に噛まれることでハウジングに衝撃が作用した場合でも、電子部品を保護することができる。
【0010】
本発明の口腔内撮像装置は、[4]「前記接続部材は、可撓性を有する、[1]~[3]のいずれかに記載の口腔内撮像装置。」であってもよい。この場合、ハウジングに作用した衝撃がバッテリに伝わることを一層抑制することができ、衝撃に対する強度を一層高めることができる。
【0011】
本発明の口腔内撮像装置は、[5]「前記接続部材は、コネクタを介して前記第1基板又は前記第2基板に接続されており、前記第1基板又は前記第2基板に対して着脱可能となっている、[1]~[4]のいずれかに記載の口腔内撮像装置。」であってもよい。この場合、例えばバッテリの交換作業を容易化することができる。
【0012】
本発明の口腔内撮像装置は、[6]「前記接続部材は、前記第1基板の主面と平行な方向に向けて凸となるように湾曲した湾曲部を有する、[1]~[5]のいずれかに記載の口腔内撮像装置。」であってもよい。この場合、ハウジングに作用した衝撃がバッテリに伝わることを一層抑制することができ、衝撃に対する強度を一層高めることができる。
【0013】
本発明の口腔内撮像装置は、[7]「前記接続部材は、前記第1基板と前記第2基板との間に配置され、前記第2基板を支持している、[1]~[6]のいずれかに記載の口腔内撮像装置。」であってもよい。この場合、第2基板を確実に支持することができ、衝撃に対する強度を一層高めることができる。
【0014】
本発明の口腔内撮像装置は、[8]「前記接続部材は、前記第1基板及び前記第2基板の少なくとも一方に対して着脱可能となっている、[7]に記載の口腔内撮像装置。」であってもよい。この場合、例えばバッテリの交換作業を容易化することができる。
【0015】
本発明の口腔内撮像装置は、[9]「前記第1基板と前記ハウジングとの間に配置されたクッション材を更に備える、[1]~[8]のいずれかに記載の口腔内撮像装置。」であってもよい。この場合、ハウジングに作用した衝撃をクッション材によって吸収することができ、衝撃に対する強度を一層高めることができる。
【0016】
本発明の口腔内撮像装置は、[10]「前記クッション材は、前記第1基板の主面と前記ハウジングとの間に配置された主面クッション材を含む、[9]に記載の口腔内撮像装置。」であってもよい。この場合、例えば第1基板の主面に垂直な方向に沿ってハウジングに作用した衝撃を主面クッション材によって好適に吸収することができ、衝撃に対する強度を一層高めることができる。
【0017】
本発明の口腔内撮像装置は、[11]「前記主面クッション材は、前記第2基板と前記ハウジングとの間に配置された第1クッション材を含む、[10]に記載の口腔内撮像装置。」であってもよい。この場合、ハウジングに作用した衝撃を第1クッション材によって吸収することができ、衝撃に対する強度を一層高めることができる。
【0018】
本発明の口腔内撮像装置は、[12]「前記主面クッション材は、前記第1基板と前記第2基板との間に配置された第2クッション材を含む、[10]又は[11]に記載の口腔内撮像装置。」であってもよい。この場合、ハウジングに作用した衝撃を第2クッション材によって吸収することができ、衝撃に対する強度を一層高めることができる。
【0019】
本発明の口腔内撮像装置は、[13]「前記主面クッション材は、前記第1基板の厚さ方向から見た場合に前記第1基板の外縁の内側且つ前記第2基板の外縁の外側に位置する部分を有する第3クッション材を含む、[10]~[12]のいずれかに記載の口腔内撮像装置。」であってもよい。この場合、ハウジングに作用した衝撃を第3クッション材によって吸収することができ、衝撃に対する強度を一層高めることができる。
【0020】
本発明の口腔内撮像装置は、[14]「前記クッション材は、前記第1基板の側面と前記ハウジングとの間に配置された側面クッション材を含む、[9]~[13]のいずれかに記載の口腔内撮像装置。」であってもよい。この場合、例えば第1基板の主面と平行な方向に沿ってハウジングに作用した衝撃を側面クッション材によって好適に吸収することができ、衝撃に対する強度を一層高めることができる。
【0021】
本発明の口腔内撮像装置は、[15]「前記ハウジングは、前記ハウジングの内側部分が前記ハウジングの外側部分よりも柔らかく形成されることにより形成されたクッション部を有し、前記クッション部は、前記第1基板及び前記第2基板の少なくとも一方に接触している、[1]~[14]のいずれかに記載の口腔内撮像装置。」であってもよい。この場合、ハウジングに作用した衝撃をクッション部によって吸収することができ、衝撃に対する強度を一層高めることができる。
【0022】
本発明の口腔内撮像装置は、[16]「前記第1基板の厚さ方向から見た場合に、前記バッテリの大きさは、前記第1基板の大きさの5%以上である、[1]~[15]のいずれかに記載の口腔内撮像装置。」であってもよい。この場合、バッテリの容量を増加させることができる。一方、バッテリが大きい場合、他の電子部品等を実装するための面積を確保することが難しくなる。この点、この口腔内撮像装置では、第2基板にバッテリが設けられているため、そのような場合でも実装面積を確保することができる。
【0023】
本発明の口腔内撮像装置は、[17]「前記バッテリは、前記第2基板における前記第1基板側とは反対側の表面上に設けられている、[1]~[16]のいずれかに記載の口腔内撮像装置。」であってもよい。この場合、バッテリが第1基板と第2基板との間に設けられていないため、例えば第1基板における第2基板と向かい合う表面に電子部品が配置されている場合においてハウジングに衝撃が作用したとしても、バッテリと当該電子部品とが接触しないため、バッテリ及び電子部品の破損を抑制することができる。
【0024】
本発明の口腔内撮像装置は、[18]「前記バッテリは、前記第2基板における前記第1基板側の表面上に設けられている、[1]~[16]のいずれかに記載の口腔内撮像装置。」であってもよい。この場合、バッテリとハウジングとの間に第2基板が配置されるため、例えば使用時に患者に噛まれることでハウジングに衝撃が作用した場合でも、バッテリを保護することができる。
【0025】
本発明の口腔内撮像装置は、[19]「前記ハウジングは、前記第1基板に対して前記第2基板とは反対側に配置された第1壁部と、前記第2基板に対して前記第1基板とは反対側に配置された第2壁部と、前記第1壁部及び前記第2壁部に接続された側壁部と、を有し、前記壁部の外面は、全体にわたって平坦に形成されている、[1]~[18]のいずれかに記載の口腔内撮像装置。」であってもよい。この場合、使用時における患者の快適性を向上することができる。
【0026】
本発明の口腔内撮像装置は、[20]「前記バッテリは、膜状バッテリである、[1]~[19]のいずれかに記載の口腔内撮像装置。」であってもよい。この場合、第1基板の厚さ方向におけるハウジングの大きさを小さくすることができる。
【0027】
本発明の口腔内撮像装置は、[21]「前記第2基板には、前記バッテリを制御するバッテリ制御部が更に設けられている、[1]~[20]のいずれかに記載の口腔内撮像装置。」であってもよい。この場合、バッテリ制御部が第2基板に設けられているので、第1基板におけるその他の素子の実装面積を増加させることが可能となる。
【0028】
本発明の口腔内撮像装置は、[22]「前記第1基板の厚さ方向から見た場合に、前記通信素子の少なくとも一部は、前記バッテリの外縁の外側に位置している、[1]~[21]のいずれかに記載の口腔内撮像装置。」であってもよい。この場合、バッテリが通信素子の動作に影響を与えることを抑制することができる。
【0029】
本発明の口腔内撮像装置は、[23]「前記第1基板の厚さ方向から見た場合に、前記通信素子の全体は、前記バッテリの外縁の外側に位置している、[1]~[22]のいずれかに記載の口腔内撮像装置。」であってもよい。この場合、バッテリが通信素子の動作に影響を与えることを一層抑制することができる。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、小型化を図りつつも、衝撃に対する強度を高めることができる口腔内撮像装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】実施形態に係る口腔内撮像装置の斜視図である。
図2】口腔内撮像装置の平面図である。
図3図2のIII-III線に沿っての断面図である。
図4】第1基板、第2基板及び接続部材を示す図である。
図5】第1変形例に係る口腔内撮像装置の断面図である。
図6】第2変形例に係る口腔内撮像装置の断面図である。
図7】第3変形例に係る口腔内撮像装置の断面図である。
図8】第4変形例に係る口腔内撮像装置の断面図である。
図9】第5変形例に係る口腔内撮像装置の断面図である。
図10】第6変形例に係る口腔内撮像装置の平面図である。
図11】第7変形例に係る口腔内撮像装置の平面図である。
図12】第8変形例に係る口腔内撮像装置の平面図である。
図13】第9変形例に係る口腔内撮像装置の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を用い、重複する説明を省略する。
【0033】
図1図4に示される口腔内撮像装置1は、例えば、患者の口腔内に配置されて用いられ、口腔外から照射されて患者(例えば歯)を透過した放射線を撮像する装置である。すなわち、口腔内撮像装置1は、その全体が口腔内に配置された状態で用いられる。口腔内撮像装置1は、無線口腔内センサであり、取得した撮像データを無線通信により口腔内撮像装置1の外部に送信する。口腔内撮像装置1は、放射線検出部2と、第1基板3と、第2基板4と、接続部材5と、ハウジング6と、を備えている。以下、各図に示されるようにX方向、Y方向及びZ方向を設定して説明する。X方向、Y方向及びZ方向は互いに垂直である。図2では、後述するハウジング6の第2カバー62の図示が省略されている。
【0034】
放射線検出部2は、シンチレータ21と、FOP(ファイバオプティックプレート)22と、読出基板23と、を有している。シンチレータ21は、入射した放射線(例えばX線)を蛍光に変換する。口腔内撮像装置1では、図1及び図3に矢印で示されるように、後述するハウジング6の第1カバー61を透過した放射線がシンチレータ21に入射する。シンチレータ21は、例えば、シート状に形成され、FOP22の入力面22a上にわたって配置されている。FOP22は、複数(多数)の光ファイバが束ねられて構成された光学デバイスであり、入力面22aと、入力面22aとは反対側の出力面22bとを有している。入力面22a及び出力面22bは、この例ではZ方向に垂直な平坦面である。入力面22aは、複数の光ファイバの一端面により構成されており、出力面22bは、それら複数の光ファイバの他端面により構成されている。FOP22は、出力面22bが読出基板23と向かい合うように、読出基板23上に配置されている。FOP22では、入力面22aに入射した光は、光ファイバ内を伝搬し、出力面22bから出力される。
【0035】
読出基板23は、例えば、受光部(受光素子)が作り込まれた回路基板(イメージセンサ)である。放射線検出部2では、シンチレータ21において発生した蛍光がFOP22により導光されて読出基板23の受光部に入射し、読出基板23により検出される。なお、この例では放射線はX線であるが、放射線はX線に限られず、例えばγ線等であってもよい。放射線検出部2は、放射線を検出可能であればよく、上記構成に限られない。例えば、FOP22が省略され、読出基板23上にシンチレータ21が直接に配置されてもよい。或いは、シンチレータ21及びFOP22に代えて、入射した放射線を直接に電気信号に変換する直接変換基板が設けられてもよい。この場合、読出基板23は受光部を有していなくてもよい。
【0036】
第1基板3は、第1主面31と、第1主面31とは反対側の第2主面32とを有している。第1主面31及び第2主面32は、この例ではZ方向(第1基板3の厚さ方向)に垂直な平坦面である。第1基板3は、Z方向から見た場合に、X方向に平行な長辺を有する略長方形状に形成されている。この例では、X方向における一方側に位置する一対の角部が面取り(C面取り)されており、第1基板3は六角形状に形成されている。
【0037】
第1主面31上には、上述した放射線検出部2が配置されている。上述したシンチレータ21、FOP22は及び読出基板23は、第1基板3に対応した六角形状に形成されていてもよい。放射線検出部2は、Z方向から見た場合に第1基板3よりも小さく形成されており、Z方向から見た場合に第1基板3から外側に突出しないように配置されている。
【0038】
第2主面32上には、通信素子71及び複数の電子部品72が設けられている。通信素子71は、口腔内撮像装置1の外部と無線通信可能に構成されている。例えば、通信素子71は、コンピュータにより構成された外部コントローラから口腔内撮像装置1を制御するための制御信号を受信する。また、通信素子71は、放射線検出部2により取得された撮像データを外部コントローラに送信する。無線通信(ワイヤレスリンク)手段は、Bluetооth(登録商標)又はWi-Fi等であってもよいし、その他の通信手段であってもよい。複数の電子部品72は、例えば、センサ制御IC(FPGA:Field-Programmable Gate Array)、電源制御IC(バッテリ制御部)、メモリIC等を含んでいる。
【0039】
第2基板4は、第1基板3に対して放射線検出部2とは反対側(図3中の上側)に配置されている。第2基板4は、第3主面41と、第4主面42とを有している。第3主面41及び第4主面42は、この例ではZ方向(第1基板3の厚さ方向)に垂直な平坦面である。第3主面41は、第1基板3の第2主面32と向かい合っている。第2基板4は、Z方向から見た場合に、Y方向に平行な長辺を有する略長方形状に形成されている。
【0040】
第4主面42には、バッテリ8が設けられている。バッテリ8は、口腔内撮像装置1の電力源であり、例えば通信素子71及び電子部品72に電力を供給する。この例では、バッテリ8は膜状バッテリであり、例えば膜状に形成されて1mm以下の厚さを有している。バッテリ8は、例えば無線充電又は有線充電により充電され得る。
【0041】
第2基板4は、接続部材5により第1基板3に電気的に且つ物理的に接続されている。接続部材5は、例えば長方形シート状のFPC(Flexible Printed Circuits)により構成されており、可撓性を有している。図3に示されるように、接続部材5は、第1基板3と第2基板4との間に架け渡されるように延在している。接続部材5は、第1基板3の第1主面31と平行な方向に向けて凸となるように湾曲した湾曲部5cを有している。湾曲部5cは、Y方向(Z方向に垂直な一方向)から見た場合にX方向(Z方向及び当該一方向に垂直な方向)の外側に向けて凸となるように湾曲している。
【0042】
接続部材5の一方の縁部5aは、例えば半田により第1基板3に接続されている。接続部材5の他方の縁部5bは、コネクタ9を介して第2基板4に接続されている。他方の縁部5bはコネクタ9に対して着脱可能となっており、これにより接続部材5が第2基板4に対して着脱可能となっている。コネクタ9は、例えば、第2基板4の第4主面42上に、X方向における一方の縁部に沿って設けられている。接続部材5は可撓性を有しているため、図3に示されるように湾曲した(折り返された)状態や、図4に示されるように平面状に延在した状態に変形可能となっている。接続部材5は、口腔内撮像装置1の使用時には図3に示されるように湾曲した状態となっている。
【0043】
ハウジング6は、扁平な箱状に形成されており、放射線検出部2、第1基板3、第2基板4及び接続部材5を収容している。ハウジング6は、Z方向における一方側の部分を構成する第1カバー61と、Z方向における他方側の部分を構成する第2カバー62と、を有している。第1カバー61は、Z方向と垂直に延在する底壁部63(第1壁部)と、底壁部63を囲むように設けられた側壁部64と、を有している。第2カバー62は、Z方向と垂直に延在する底壁部65(第2壁部)と、底壁部65を囲むように設けられた側壁部66と、を有している。ハウジング6は、例えば、ナイロン又はABS樹脂により形成されている。
【0044】
第1カバー61と第2カバー62とは、側壁部64,66において互いに係合されている。第1カバー61と第2カバー62とが係合された状態においては、側壁部64,66が、底壁部63及び底壁部65に接続された1つの側壁部を構成する。第1カバー61と第2カバー62とは、例えば、当該係合部を除いてZ方向に関して対称な形状を有している。この例では、底壁部63の外面63a及び底壁部65の外面65aの各々は、全体にわたって平坦に形成されている。底壁部63,65は、Z方向から見た場合に、X方向に平行な長辺を有する略長方形状に形成されている。この例では、ハウジング6が第1基板3の形状に対応した形状となるように、X方向における一方側に位置する一対の角部がR状に湾曲させられている。
【0045】
ハウジング6内における各部材の配置について更に説明する。口腔内撮像装置1は、第1基板3とハウジング6との間に配置されたクッション材10を更に備えている。クッション材10は、第1クッション材12及び第2クッション材13を有している。第1クッション材12及び第2クッション材13は、第1基板3の第2主面32とハウジング6との間に配置された主面クッション材11である。口腔内撮像装置1では、放射線検出部2、第1基板3及び第2基板4等が、第1クッション材12及び第2クッション材13を介しつつハウジング6内においてZ方向に隙間無く配置されており、これによりハウジング6内において位置決め及び保持(固定)されている。第1クッション材12及び第2クッション材13は、例えばシート状に形成されている。第1クッション材12及び第2クッション材13は、例えばシリコーンゴムから形成されていてもよいし、注入された樹脂が硬化されることにより形成されていてもよい。第1クッション材12及び第2クッション材13の材料は、上述したような絶縁性材料であってもよいし、導電性材料であってもよい。第1クッション材12及び第2クッション材13の材料は、ハウジング6の材料よりもヤング率が小さい材料であってもよい。
【0046】
放射線検出部2及び第1基板3は、シンチレータ21が第1カバー61の底壁部63に接触するように、第1カバー61側に配置されている。第2基板4は、Z方向において第1基板3から離れるように配置されており、この例では第2基板4の第3主面41と第1基板3の第2主面32との間に隙間が空いている。この隙間には、複数の電子部品72が配置されている。すなわち、第1基板3と第2基板4との間には複数の電子部品72が配置されている。
【0047】
第2クッション材13は、第1基板3と第2基板4との間に配置されている。例えば、第2クッション材13は、第2基板4と複数の電子部品72との間に配置されている。第2クッション材13は、第2基板4の第3主面41と複数の電子部品72との間に介在しており、第3主面41及び複数の電子部品72に接触している。第2クッション材13は、第3主面41と電子部品72との間だけでなく、複数の電子部品72の間の隙間にも存在していてもよい。当該隙間に存在する第2クッション材13は、例えばシート状に形成された第2クッション材13が押し付けられることで電子部品72の間に押し出された部分であってもよいし、或いは注入して硬化された樹脂からなる部分であってもよい。第1クッション材12は、第2基板4とハウジング6との間に配置されている。例えば、第1クッション材12は、第2基板4とハウジング6の第2カバー62の底壁部65との間に配置されている。第1クッション材12は、第2基板4の第4主面42上に設けられたバッテリ8と底壁部65との間に介在しており、バッテリ8及び底壁部65に接触している。なお、第1クッション材12は、第1クッション材12は、バッテリ8の側面側に押し出された部分を有していてもよい。第1クッション材12の当該部分は、第2基板4の第4主面42に接触してもよい。
【0048】
以上のように配置されることで、ハウジング6内において放射線検出部2、第1基板3及び第2基板4等が固定される。固定状態においては、底壁部63が第1基板3に対して第2基板4とは反対側(図3中の下側)に位置し、底壁部65が第2基板4に対して第1基板3とは反対側(図3中の上側)に位置する。
【0049】
図2及び図3を参照しつつ、Z方向から見た場合の各部材の位置関係を説明する。第2基板4の外縁の全体は、第1基板3の外縁の内側に位置している。すなわち、第2基板4は、Z方向から見た場合に第1基板3よりも小さく形成されており、Z方向から見た場合に第1基板3から外側に突出しないように配置されている。バッテリ8は、第2基板4の第4主面42の中央部に配置されている。バッテリ8の大きさ(面積)は、第1基板3の大きさ(面積)の5%以上であり、この例では第1基板3の大きさの30%以上となっている。この例では、通信素子71は、その全体がバッテリ8の外縁の外側に位置するように配置されている。すなわち、通信素子71は、Z方向においてバッテリ8と重なっていない。一方、複数の電子部品72の幾つかは、その一部又は全部がZ方向においてバッテリ8と重なるように配置されている。なお、バッテリ8は、Z方向から見た場合に第2基板4よりも大きくてもよい。
【0050】
[作用及び効果]
口腔内撮像装置1では、放射線を検出する放射線検出部2、外部と無線により通信可能な通信素子71が設けられた第1基板3、及びバッテリ8が設けられた第2基板4が、ハウジング6内に収容されている。これにより、例えば患者の口腔内に装置全体を配置することができるように、小型化を図ることが可能となる。一方、装置を小型化した場合、通信素子71及び電子部品72等を実装するための面積が小さくなり得る。この点、この口腔内撮像装置1では、第1基板3に対して放射線検出部2とは反対側に第2基板4が配置されている。これにより、例えば第1基板3のみを有する場合と比べて、実装面積を増加させることができる。また、第2基板4にバッテリ8が設けられていることから、実装面積が不足しやすい第1基板3において実装面積を増加させることができる。また、Z方向(第1基板3の厚さ方向)から見た場合に、第2基板4の外縁の全体が第1基板3の外縁の内側に位置している。これにより、Z方向から見た場合における口腔内撮像装置1の大きさを小さくすることができる。さらに、第2基板4が第1基板3に接続部材5により接続されており、当該第2基板4にバッテリ8が設けられている。これにより、ハウジング6に作用した衝撃がバッテリ8に伝わることを抑制することができ、衝撃に対する強度を高めることができる。よって、口腔内撮像装置1によれば、小型化を図りつつも、衝撃に対する強度を高めることができる。
【0051】
また、口腔内撮像装置1では、第2基板4の両方の主面(第3主面41及び第4主面42)に電子部品等を実装することが可能であり、このことによっても、実装面積を増加させることができる。また、Z方向から見た場合における第2基板4の大きさは第1基板3の大きさよりも小さければよいことから、Z方向から見た場合におけるバッテリ8の大きさを第1基板3の大きさまで大きくすることができる。すなわち、バッテリ8の大きさが第1基板3の実装面積によって制限されないため、より大きな面積を有するバッテリ8を採用することが可能となる。また、バッテリ8において発生した熱が第2基板4を介して第1基板3に伝わることから、例えばバッテリ8が第1基板3に設けられる場合と比べて、放射線検出部2や第1基板3に熱が伝わることを抑制することができる。
【0052】
接続部材5が、第2基板4を第1基板3に電気的に且つ物理的に接続している。これにより、接続部材5によって第1基板3と第2基板4との間の電気的且つ物理的な接続を実現することができる。
【0053】
第2基板4が、Z方向において第1基板3から離れている。これにより、第1基板3と第2基板4との間に電子部品72等を配置することができ、実装面積を一層増加させることができる。また、第2基板4が第1基板3から離れているため、ハウジング6に作用した衝撃がバッテリ8に伝わることを一層抑制することができる。
【0054】
複数の電子部品72が、第1基板3と第2基板4との間に配置されている。これにより、実装面積を一層増加させることができる。また、電子部品72とハウジング6との間に第2基板4が配置されるため、例えば使用時に患者に噛まれることでハウジング6に衝撃が作用した場合でも、電子部品72を保護することができる。
【0055】
接続部材5が、可撓性を有する。これにより、ハウジング6に作用した衝撃がバッテリ8に伝わることを一層抑制することができ、衝撃に対する強度を一層高めることができる。すなわち、可撓性を有する接続部材5により第2基板4が第1基板3に接続されていることで、第2基板4が完全には固定されずに多少は移動可能となるため、衝撃に対する強度を一層高めることができる。
【0056】
接続部材5が、コネクタ9を介して第2基板4に接続されており、第2基板4に対して着脱可能となっている。これにより、例えばバッテリ8の交換作業を容易化することができる。
【0057】
接続部材5が、第1基板3の第2主面32と平行な方向に向けて凸となるように湾曲した湾曲部5cを有する。これにより、ハウジング6に作用した衝撃がバッテリ8に伝わることを一層抑制することができ、衝撃に対する強度を一層高めることができる。
【0058】
接続部材5が、第1基板3と第2基板4との間に架け渡されるように延在している。これにより、ハウジング6に作用した衝撃がバッテリ8に伝わることを一層抑制することができ、衝撃に対する強度を一層高めることができる。
【0059】
第1基板3とハウジング6との間にクッション材10が配置されている。これにより、ハウジング6に作用した衝撃をクッション材10によって吸収することができ、衝撃に対する強度を一層高めることができる。
【0060】
ここで、ハウジングから引き出されたケーブルを有する従来の有線の口腔内撮像装置では、ケーブルによってハウジング内部における基板の固定及び位置決めが行われ得る。これに対し、実施形態の口腔内撮像装置1では、そのようなケーブルが設けられていないため、他の手段により基板の固定及び位置決めを行う必要がある。この点、口腔内撮像装置1では、第1基板3とハウジング6との間に配置されたクッション材10によって基板(第1基板3等)の固定及び位置決めを行うことが可能となっている。
【0061】
主面クッション材11が、第1基板3の第2主面32とハウジング6との間に配置されている。これにより、例えば第1基板3の第2主面32に垂直な方向に沿ってハウジング6に作用した衝撃を主面クッション材11によって好適に吸収することができ、衝撃に対する強度を一層高めることができる。
【0062】
第2基板4とハウジング6との間に第1クッション材12が配置されている。これにより、ハウジング6に作用した衝撃を第1クッション材12によって吸収することができ、衝撃に対する強度を一層高めることができる。
【0063】
第1基板3と第2基板4との間に第2クッション材13が配置されている。これにより、ハウジング6に作用した衝撃を第2クッション材13によって吸収することができ、衝撃に対する強度を一層高めることができる。
【0064】
Z方向から見た場合に、バッテリ8の大きさが、第1基板3の大きさの5%以上である。これにより、バッテリ8の容量を増加させることができる。一方、バッテリ8が大きい場合、他の電子部品等を実装するための面積を確保することが難しくなる。この点、口腔内撮像装置1では、第2基板4にバッテリ8が設けられているため、そのような場合でも実装面積を確保することができる。
【0065】
バッテリ8が、第2基板4における第1基板3側と反対側の表面(第4主面42)上に設けられている。これにより、バッテリ8が第1基板3と第2基板4との間に設けられていないため、例えば第1基板3における第2基板4と向かい合う表面(第2主面32)に電子部品72が配置されている場合においてハウジング6に衝撃が作用したとしても、バッテリ8と電子部品72とが接触しないため、バッテリ8及び電子部品72の破損を抑制することができる。
【0066】
ハウジング6の底壁部65の外面65aが、全体にわたって平坦に形成されている。これにより、使用時における患者の快適性を向上することができる。また、底壁部65の外面65aが全体にわたって平坦に形成されていると、例えば無線充電によりバッテリ8が充電される場合に、充電効率を確保することができる。すなわち、底壁部65の外面65aが全体にわたって平坦でない場合、口腔内撮像装置1が送電用コイルに対して傾いてしまい、ハウジング6内の受電用コイルと無線充電装置の送電用コイルとの間に軸ずれが生じるおそれがある。この場合、受電用コイルと送電用コイルとが互いに平行でなくなるため、充電効率が低下してしまう。この点、本実施形態では、底壁部65の外面65aが全体にわたって平坦に形成されているため、そのような充電効率の低下を抑制することができる。また、底壁部65が全体にわたって平坦であることで、ハウジング6内の受電用コイルの巻き数を増やすこともできる。
【0067】
バッテリ8が、膜状バッテリである。これにより、Z方向におけるハウジング6の大きさを小さくすることができる。
【0068】
Z方向から見た場合に、通信素子71の全体が、バッテリ8の外縁の外側に位置している。これにより、バッテリ8が通信素子71の動作に影響を与えること(例えば通信素子71のアンテナに影響を与えること)を抑制することができる。
【0069】
[第1変形例]
図5に示される第1変形例では、バッテリ8が、第2基板4の第3主面41(第1基板3側の表面)上に設けられている。第2クッション材13は、バッテリ8と複数の電子部品72との間に配置されている。コネクタ9は、第2基板4の第3主面41に設けられている。
【0070】
このような第1変形例によっても、上記実施形態と同様に、小型化を図りつつも、衝撃に対する強度を高めることができる。また、バッテリ8が第2基板4の第3主面41上に設けられている。これにより、バッテリ8とハウジング6との間に第2基板4が配置されるため、例えば使用時に患者に噛まれることでハウジング6に衝撃が作用した場合でも、バッテリ8を保護することができる。
【0071】
[第2変形例]
図6に示される第2変形例は、以下の点を除いて第1変形例と同様の構成を有している。第2変形例では、第1基板3と第2基板4とが複数の接続部材5Bにより接続されている。各接続部材5Bは、例えばコネクタであり、可撓性を有していない。複数の接続部材5Bは、第1基板3と第2基板4との間に配置され、第2基板4を支持している。各接続部材5Bは、Z方向に沿って延在するように設けられている。接続部材5Bは、第1基板3及び第2基板4の少なくとも一方に対して着脱可能となっている。また、第2変形例では、第2クッション材13は設けられていない。
【0072】
このような第2変形例によっても、上記実施形態と同様に、小型化を図りつつも、衝撃に対する強度を高めることができる。また、接続部材5Bが第1基板3と第2基板4との間に配置されて第2基板4を支持しているため、第2基板4を確実に支持することができ、衝撃に対する強度を一層高めることができる。また、接続部材5Bが第1基板3及び第2基板4の少なくとも一方に対して着脱可能となっているため、例えばバッテリ8の交換作業を容易化することができる。
【0073】
上記実施形態では、接続部材5が可撓性を有する。この場合、第2基板4が自重によって第1基板3の第2主面32上に設けられた電子部品72に接触し得るため、第2クッション材13が第2基板4と第1基板3との間に設けられている。一方、第2変形例では、第2基板4が接続部材5Bによって支持されているため、上記実施形態の場合のように第2基板4が電子部品72と接触しない。そのため、第2変形例では、第2クッション材13を備えずとも、電子部品72及び第2基板4を保護することが可能となっている。
【0074】
[第3変形例]
図7に示される第3変形例は、以下の点を除いて第1変形例と同様の構成を有している。第3変形例では、主面クッション材11が、第1基板3とハウジング6との間に配置された第3クッション材14を更に有している。第3クッション材14は、Z方向から見た場合に第1基板3の外縁の内側且つ第2基板4の外縁の外側に位置する部分を有している。この例では、第3クッション材14は、当該部分に加えて、第1基板3の厚さ方向から見た場合に第1基板3の外縁の外側に位置する部分を更に有している。第3クッション材14は、例えばシリコーンゴムから形成されていてもよいし、注入された樹脂が硬化されることにより形成されていてもよい。この例では、第3クッション材14は、第1基板3の第2主面32と第2カバー62の底壁部65との間に配置されている。第3クッション材14は、通信素子71と底壁部65との間に介在しており、通信素子71及び底壁部65に接触している。
【0075】
このような第3変形例によっても、上記実施形態と同様に、小型化を図りつつも、衝撃に対する強度を高めることができる。また、第1基板3とハウジング6との間に第3クッション材14が配置されているため、ハウジング6に作用した衝撃を第3クッション材14によって吸収することができ、衝撃に対する強度を一層高めることができる。また、第3クッション材14が第1基板3の第2主面32とハウジング6との間に配置されているため、例えばZ方向(第2主面32に垂直な方向)に沿ってハウジング6に作用した衝撃を第3クッション材14によって好適に吸収することができ、衝撃に対する強度を一層高めることができる。
【0076】
なお、口腔内撮像装置1では、先行技術のようにケーブルがハウジング6から引き出されておらず、装置全体が患者の口腔内に配置されるように小型化されている。一方、そのように小型化した場合、ユーザが筐体を誤って落としやすくなってしまうことから、ハウジング6内にクッション材を配置して衝撃に対する強度が高められている。この点、口腔内撮像装置1では、第2基板4が設けられており、第2基板4にバッテリ8が設けられているため、第1基板3上において第3クッション材14を配置するためのスペースを好適に確保することができる。
【0077】
[第4変形例]
図8に示される第4変形例は、以下の点を除いて第3変形例と同様の構成を有している。第4変形例では、第3クッション材14が、通信素子71と第2カバー62の底壁部65との間ではなく、第1基板3の第2主面32と底壁部65との間に配置されている。すなわち、第3クッション材14が、Z方向において通信素子71と重ならないように配置されている。また、第4変形例では、第3クッション材14が複数(この例では3つ)のクッション材14a,14b,14cを含んでいる。クッション材14a,14bは、Y方向における通信素子71の一方側及び他方側にそれぞれ配置されており、クッション材14cは、X方向における通信素子71の一方側に配置されている。クッション材14a,14b,14cの全体は、Z方向から見た場合に第1基板3の外縁の内側且つ第2基板4の外縁の外側に位置している。クッション材14a,14b,14cは、第1基板3の第2主面32と底壁部65との間に介在しており、第2主面32及び底壁部65に接触している。
【0078】
このような第4変形例によっても、上記実施形態と同様に、小型化を図りつつも、衝撃に対する強度を高めることができる。また、第3クッション材14が第1基板3の第2主面32とハウジング6との間に配置されているため、例えばZ方向に沿ってハウジング6に作用した衝撃を第3クッション材14によって好適に吸収することができ、衝撃に対する強度を一層高めることができる。
【0079】
[第5変形例]
図9に示される第5変形例は、以下の点を除いて第3変形例と同様の構成を有している。第5変形例では、クッション材10は、第1基板3の側面33とハウジング6の側壁(側壁部64,66)との間に配置された側面クッション材15を有する。より具体的には、側面クッション材15は、複数(この例では3つ)のクッション材15a,15b,15cを含んでいる。クッション材15a,15bは、Y方向における第1基板3の一方側及び他方側にそれぞれ配置されており、クッション材15cは、X方向における第1基板3の一方側に配置されている。クッション材15a,15b,15cは、第1基板3の側面33と側壁部64,66との間に介在しており、側面33及び側壁部64,66に接触している。
【0080】
このような第5変形例によっても、上記実施形態と同様に、小型化を図りつつも、衝撃に対する強度を高めることができる。また、側面クッション材15が第1基板3の側面33とハウジング6との間に配置されているため、例えば第2主面32と平行な方向に沿ってハウジング6に作用した衝撃を側面クッション材15によって好適に吸収することができ、衝撃に対する強度を一層高めることができる。なお、第5変形例において、第4変形例と同様に、第1基板3の第2主面32と第2カバー62の底壁部65との間にも側面クッション材15が配置されていてもよい。
【0081】
[第6変形例]
図10に示される第6変形例は、以下の点を除いて上記実施形態と同様の構成を有している。第6変形例では、第2カバー62の底壁部65が、第1部分67と第2部分68とを有している。第1部分67は、第2部分68に対してX方向における一方側に位置している。Z方向における第1部分67と第1基板3の第2主面32との間の距離は、Z方向における第2部分68と第2主面32との間の距離よりも短く、これにより第1部分67と第2部分68との間には段差部69が形成されている。段差部69は、Y方向に沿って延在している。第1基板3とハウジング6との間には第3クッション材14が配置されている。この例では、第3クッション材14は、第1基板3の第2主面32と底壁部65の第1部分67との間に配置されている。第3クッション材14は、通信素子71と第1部分67との間に介在しており、通信素子71及び第1部分67に接触している。このような第6変形例によっても、上記実施形態と同様に、小型化を図りつつも、衝撃に対する強度を高めることができる。
【0082】
また、第6変形例では、第1部分67と第1基板の第2主面32との距離が、上記実施形態における底壁部65と第1基板の第2主面32との距離よりも短い。これにより、上記実施形態と比較してより小さな(より少ない)第3クッション材14によって、第1基板3の固定が可能となる。さらに、第6変形例では、第2基板4は、X方向から見た場合に、第1部分67及び段差部69と重なるように設けられている。これにより、第2基板4がX方向における他方側に移動することが第1部分67及び段差部69によって抑制される。その結果、第2基板4の移動による接続部材5への負担を小さくすることができる。
【0083】
[第7変形例]
図11に示される第7変形例は、以下の点を除いて上記第3変形例と同様の構成を有している。第7変形例では、通信素子71が、Z方向から見た場合にその全体がバッテリ8の外縁の内側に位置するように配置されている。すなわち、第7変形例では、通信素子71の全体がZ方向においてバッテリ8と重なっている。また、第3クッション材14は、第1基板3の第2主面32と底壁部65との間に介在しており、第2主面32及び底壁部65に接触している。このような第6変形例によっても、上記実施形態と同様に、小型化を図りつつも、衝撃に対する強度を高めることができる。
【0084】
[第8変形例]
図12には第8変形例が示されている。第8変形例では、第2基板4が設けられておらず、第1基板3の第2主面32上にバッテリ8が設けられている。図12ではハウジング6の図示が省略されている。第1基板3には切欠部Kが形成されている。切欠部Kは、第1基板3の長辺3aに形成され、長辺3aから第1基板3の中央部に配置されたバッテリ8に向かって延在している。切欠部Kは、Z方向から見た場合に、X方向に平行な長辺を有する長方形状に形成されている。切欠部Kは、Z方向から見た場合に、Y方向においてバッテリ8と隣り合っている。第8変形例では、切欠部Kから読出基板23の一部が露出している。すなわち、第8変形例の口腔内撮像装置は、「放射線を検出する放射線検出部2と、外部と無線通信可能な通信素子71、及びバッテリ8が設けられた第1基板3と、放射線検出部2及び第1基板3を収容するハウジング6と、を備え、第1基板3の一辺には、切欠部Kが形成されている、口腔内撮像装置1」である。
【0085】
[第9変形例]
図13には第9変形例が示されている。第9変形例では、第2基板4が設けられておらず、第1基板3の第2主面32上にバッテリ8が設けられている。図13(a)には第1基板3の第2主面32側が示されており、図13(b)には第1基板3の第1主面31側が示されている。第9変形例では、第1基板3の一対の長辺3aに、第1基板3の中央部側に向かって凹むように湾曲した第1湾曲部R1(アール部)及び第2湾曲部R2(アール部)が形成されている。これにより、第1基板3は、Z方向から見た場合にくびれている。すなわち、Y方向(一対の長辺3aが向かい合う方向)における第1基板3の長さは、X方向(一対の長辺3aの延在方向)における長辺3aの両端から中央部に近づくにつれて短くなっている。読出基板23は、その外縁の全体が第1基板3の外縁の内側に位置するように、第1基板3の第1主面31上に配置されている。また、第1基板3の4つの隅部34が面取り(C面取り)されている。ハウジング6は、第1基板3に対応した形状に形成されている。すなわち、ハウジング6は、第1湾曲部R1及び第2湾曲部R2に対応した湾曲部を有する形状に形成されている。
【0086】
すなわち、第9変形例の口腔内撮像装置は、「放射線を検出する放射線検出部2と、外部と無線通信可能な通信素子71、及びバッテリ8が設けられた第1基板3と、放射線検出部2及び第1基板3を収容するハウジング6と、を備え、第1基板3の一辺には、第1基板3の中央側に向かって凹んだ湾曲部が形成されており、ハウジング6は、第1基板3に対応した形状に形成されている、口腔内撮像装置1」である。この口腔内撮像装置によれば、ユーザの指がハウジング6にフィットしやすくなるので、ユーザが口腔内撮像装置1を落下させることを抑制することができる。また、第1基板3の4つの隅部34が面取りされていることで、第1基板3に加わる衝撃から読出基板23を保護することができる。
【0087】
本発明は上記実施形態に限られない。例えば、各構成の材料及び形状には、上述した材料及び形状に限らず、様々な材料及び形状を採用することができる。
【0088】
上記実施形態では接続部材5が第2基板4を第1基板3に電気的に且つ物理的に接続していたが、接続部材5の構成はこれに限られない。例えば、接続部材5は、第1基板3と第2基板4とを物理的に接続する一方で電気的には接続しないものであってもよい。この場合、第1基板3と第2基板4とを電気的に接続する部材(例えばワイヤやケーブル)が接続部材5とは別に設けられてもよい。或いは、接続部材5は、第1基板3と第2基板4とを電気的に接続する一方で物理的には接続しない(第1基板3に対する第2基板4の固定には用いられない)ものであってもよい。この場合、第1基板3と第2基板4とを物理的に接続する(固定する)部材(例えばクッション材やポール部材)が接続部材5とは別に設けられてもよい。口腔内撮像装置1は、第2基板4を第1基板3に電気的に接続する接続部材(例えばワイヤやケーブル)と、第2基板4を第1基板3に物理的に接続する接続部材(例えばクッション材やポール部材)とを備えていてもよい。
【0089】
上記実施形態及び変形例において、第1クッション材12は、ハウジング6の一部により構成されてもよい。すなわち、第1クッション材12を配置することに代えて、ハウジング6が、ハウジング6の内側部分がハウジング6の外側部分よりも柔らかく形成されることにより形成されたクッション部を有していてもよい。例えば、ハウジング6は、外側に位置する第1層と、内側に位置する第2層(クッション部)とを含む2層の構造を有していてもよい。第2層は、第1層よりも柔らかい。第1層(ハウジング6の外側部分)の材料は、例えばナイロン又はABS樹脂である。第2層(ハウジング6の内側部分)の材料は、例えば第1層の材料よりもヤング率が小さい材料である。この場合にも、ハウジング6に作用した衝撃をクッション部によって吸収することができ、衝撃に対する強度を一層高めることができる。同様に、第3クッション材14は、ハウジング6の一部により構成されてもよい。
【0090】
上記実施形態ではバッテリ8を制御するバッテリ制御部が第1基板3に設けられていたが、バッテリ制御部は第2基板4に設けられてもよい。この場合、バッテリ制御部が第2基板4に設けられているので、第1基板3におけるその他の素子の実装面積を増加させることが可能となる。
【0091】
第2基板4は、硬い基板により構成されていてもよいし、補強板と補強板上に設けられたフレキシブル基板とにより構成されてもよい。フレキシブル基板は、例えば長方形シート状のFPCである。第2基板4は、第1基板3の第2主面32上に直接に配置されていてもよい。すなわち、第2基板4は、Z方向において第1基板3から離れていなくてもよい。電子部品72の配置は上述した例に限られない。例えば、電子部品72は第1基板3と第2基板4との間に配置されていなくてもよい。
【0092】
上記実施形態では接続部材5はコネクタ9を介して第2基板4に接続されていたが、接続部材5はコネクタ9を介して第1基板3に接続されていてもよい。この場合、接続部材5は第1基板3に対して着脱可能となる。コネクタ9は省略されてもよく、接続部材5は第1基板3及び第2基板4に対して着脱不可となっていてもよい。この場合、コネクタ9により接続する場合と比べて高さを低くすることができると共に、第1基板3及び第2基板4において、コネクタ9が設けられていない分、電子部品を実装可能な面積を増やすことができる。上記実施形態において、接続部材5はFPCに限られず、ケーブル等であってもよい。バッテリ8は膜状バッテリに限定されない。
【0093】
上記実施形態では、Z方向から見た場合に通信素子71の全体がバッテリ8の外縁の外側に位置していたが、Z方向から見た場合に通信素子71の一部のみがバッテリ8の外縁の外側に位置し、通信素子71の残部はバッテリ8の外縁の内側に位置していてもよい。この場合にも、バッテリ8が通信素子71の動作に影響を与えることをある程度抑制することができる。
【0094】
上記実施形態では、第1基板3において、X方向における一方側に位置する一対の角部が面取り(C面取り)されていたが、4つの角部の全てが面取りされてもよい。
【0095】
上記実施形態では、シンチレータ21は、第1カバー61の底壁部63に接触していたが、これに限定されない。例えば、シンチレータ21と底壁部63との間にクッション材等の他の部材が設けられ、シンチレータ21が当該他の部材を介して底壁部63に接触していてもよい。
【符号の説明】
【0096】
1…口腔内撮像装置、2…放射線検出部、3…第1基板、32…第2主面(主面)、33…側面、4…第2基板、41…第3主面(表面)、5,5B…接続部材、6…ハウジング、63…底壁部(第1壁部)、64…側壁部、65…底壁部(第2壁部)、65a…外面、66…側壁部、71…通信素子、72…電子部品、8…バッテリ、9…コネクタ、10…クッション材、11…主面クッション材、12…第1クッション材、13…第2クッション材、14…第3クッション材、15…側面クッション材。
図1
図2
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図4
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図13