(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024048890
(43)【公開日】2024-04-09
(54)【発明の名称】室内熱交換器及び空気調和機
(51)【国際特許分類】
F24F 1/0063 20190101AFI20240402BHJP
F24F 13/22 20060101ALI20240402BHJP
【FI】
F24F1/0063
F24F1/0007 361B
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022155035
(22)【出願日】2022-09-28
(71)【出願人】
【識別番号】000002853
【氏名又は名称】ダイキン工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001841
【氏名又は名称】弁理士法人ATEN
(72)【発明者】
【氏名】吾郷 祥太
(72)【発明者】
【氏名】中野 寛之
【テーマコード(参考)】
3L050
3L051
【Fターム(参考)】
3L050BF07
3L051BE01
3L051BH02
(57)【要約】
【課題】アルミ製の伝熱管が腐食することを抑制する。
【解決手段】室内熱交換器10は、熱交換部10uと、熱交換部10uを空気調和機1のフレームに対して固定する固定部材15とを備えている。熱交換部10uは、フィン11と、フィン11を貫通しかつ曲げ部12xを有する伝熱管12とを含む。伝熱管12は、アルミ製である。固定部材15と曲げ部12xとは、互いに離隔している。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィンと、前記フィンを貫通しかつ曲げ部を有する伝熱管と、を含む熱交換部と、
前記熱交換部を空気調和機のフレームに対して固定する固定部材と、を備え、
前記伝熱管は、アルミ製であり、
前記固定部材と前記曲げ部とが互いに離隔している、室内熱交換器。
【請求項2】
前記熱交換部は、前記伝熱管が貫通した管板をさらに含み、
前記管板に対して前記フィンと反対側に前記曲げ部が配置され、
前記管板はアルミ製である、請求項1に記載の室内熱交換器。
【請求項3】
前記固定部材はネジを介して前記管板に固定されている、請求項2に記載の室内熱交換器。
【請求項4】
前記管板の厚みが1mm以上である、請求項3に記載の室内熱交換器。
【請求項5】
前記固定部材は、前記曲げ部の下方に配置された受け部を有し、
前記受け部における前記曲げ部と対向する面が水平面に対して傾斜している、請求項1に記載の室内熱交換器。
【請求項6】
前記固定部材は、前記曲げ部の下方に配置された受け部を有し、
前記曲げ部の全体が前記受け部と上下方向に重なっている、請求項1に記載の室内熱交換器。
【請求項7】
前記受け部は、前記曲げ部よりも、前記伝熱管が前記フィンを貫通する方向に突出している、請求項6に記載の室内熱交換器。
【請求項8】
前記固定部材は、前記フレームに形成されたドレンパンに排水するための通路を形成している、請求項1に記載の室内熱交換器。
【請求項9】
前記固定部材と前記曲げ部との間隙は、2mm以上である、請求項1に記載の室内熱交換器。
【請求項10】
室内熱交換器及びフレームを有する空気調和機であって、
前記室内熱交換器は、フィンと前記フィンを貫通しかつ曲げ部を有する伝熱管とを含む熱交換部と、前記熱交換部を前記フレームに対して固定する固定部材と、を備え、
前記伝熱管は、アルミ製であり、
前記固定部材と前記曲げ部とが互いに離隔している、空気調和機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、室内熱交換器及びこれを有する空気調和機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ヘアピン部(本開示の「曲げ部」に相当する。)を有する伝熱管を含む熱交換器(本開示の「熱交換部」に相当する。)と、ヘアピン部を係合支持する係合爪を有する樹脂ブラケット(本開示の「固定部材」に相当する。)と、を備えた空気調和機が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
低コスト化等の観点から、伝熱管をアルミ製とすることが考えられる。しかしながら、伝熱管の曲げ部の表面には、結露により水が生じ易い。特許文献1の構成では、ヘアピン部が樹脂ブラケットの係合爪に係合支持されているため、ヘアピン部と係合爪との間に、結露により生じた水が溜まり易い。アルミニウムは水によって腐食し易いため、伝熱管が腐食し得る。
【0005】
本開示の目的は、アルミ製の伝熱管が腐食することを抑制できる室内熱交換器及びこれを有する空気調和機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1観点に係る室内熱交換器は、フィンと、前記フィンを貫通しかつ曲げ部を有する伝熱管と、を含む熱交換部と、前記熱交換部を空気調和機のフレームに対して固定する固定部材と、を備え、前記伝熱管は、アルミ製であり、前記固定部材と前記曲げ部とが互いに離隔している。
【0007】
本開示の第1観点によると、固定部材と曲げ部とが互いに離隔している。これにより、固定部材と曲げ部との間に水が溜まること(ひいては、アルミ製の伝熱管が腐食すること)を抑制できる。
【0008】
本開示の第2観点に係る室内熱交換器は、上記第1観点において、前記熱交換部は、前記伝熱管が貫通した管板をさらに含み、前記管板に対して前記フィンと反対側に前記曲げ部が配置され、前記管板はアルミ製であってよい。この場合、伝熱管のみでなく管板もアルミ製にすることで、低コスト化をより確実に実現できる。
【0009】
本開示の第3観点に係る室内熱交換器は、上記第1又は第2観点において、前記固定部材はネジを介して前記管板に固定されてよい。管板は、アルミ製であり、強度が比較的小さい。例えば、管板又は固定部材に設けられた爪を介して固定部材が管板に固定される場合、管板の爪又は管板における爪と係合する部分が変形し、固定部材の管板に対する固定強度が低下し得る。この点、本構成では、ネジを介して固定部材が管板に固定されることで、固定部材の管板に対する固定強度を高めることができる。
【0010】
本開示の第4観点に係る室内熱交換器は、上記第1~第3観点のいずれかにおいて、前記管板の厚みが1mm以上であってよい。この場合、ネジによる締付力を高めること(ひいては、固定部材の管板に対する固定強度を高めること)ができる。
【0011】
本開示の第5観点に係る室内熱交換器は、上記第1~第4観点のいずれかにおいて、前記固定部材は、前記曲げ部の下方に配置された受け部を有し、前記受け部における前記曲げ部と対向する面が水平面に対して傾斜してよい。この場合、曲げ部の表面において結露により生じた水を、受け部で受け、受け部の上記面に沿って下方に向かって排出できる。したがって、曲げ部の腐食抑制効果がより一層高まる。
【0012】
本開示の第6観点に係る室内熱交換器は、上記第1~第5観点のいずれかにおいて、前記固定部材は、前記曲げ部の下方に配置された受け部を有し、前記曲げ部の全体が前記受け部と上下方向に重なってよい。この場合、曲げ部の表面において結露により生じた水を、受け部によって確実に受けることができる。
【0013】
本開示の第7観点に係る室内熱交換器は、上記第6観点において、前記受け部は、前記曲げ部よりも、前記伝熱管が前記フィンを貫通する方向に突出してよい。この場合、曲げ部の表面において結露により生じた水を、受け部によってより一層確実に受けることができる。
【0014】
本開示の第8観点に係る室内熱交換器は、上記第1~第7観点のいずれかにおいて、前記固定部材は、前記フレームに形成されたドレンパンに排水するための通路を形成してよい。この場合、曲げ部の表面において結露により生じた水を、固定部材の通路を介してドレンパンに排水できる。これにより、曲げ部の腐食抑制効果がより一層高まる。
【0015】
本開示の第9観点に係る室内熱交換器は、上記第1~第8観点のいずれかにおいて、前記固定部材と前記曲げ部との間隙は、2mm以上であってよい。この場合、固定部材と曲げ部との間に水が溜まること(ひいては、アルミ製の伝熱管が腐食すること)をより確実に抑制できる。
【0016】
本開示の第10観点に係る空気調和機は、室内熱交換器及びフレームを有する空気調和機であって、前記室内熱交換器は、フィンと前記フィンを貫通しかつ曲げ部を有する伝熱管とを含む熱交換部と、前記熱交換部を前記フレームに対して固定する固定部材と、を備え、前記伝熱管は、アルミ製であり、前記固定部材と前記曲げ部とが互いに離隔している。
【0017】
本開示の第10観点によると、第1観点と同様、固定部材と曲げ部とが互いに離隔している。これにより、固定部材と曲げ部との間に水が溜まること(ひいては、アルミ製の伝熱管が腐食すること)を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本開示の一実施形態に係る空気調和機の、外装パネルを取り外した状態での正面図である。
【
図2】
図1に示す空気調和機に含まれる室内熱交換器を左前方から見た斜視図である。
【
図3】
図1に示す空気調和機のIII-III線に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
<空気調和機の全体構成>
先ず、
図1を参照し、本開示の一実施形態に係る空気調和機1の全体構成について説明する。なお、以下の説明において、「上」「下」「右」「左」「前」「後」の方向は、空気調和機1が
図1の状態で設置された状態での方向を表す。
【0020】
空気調和機1は、室内熱交換器10と、ファン及びフィルタ(図示略)と、フレーム1fと、外装パネル(図示略)とを有する。
【0021】
フレーム1fは、空気調和機1の底部及び後部を構成する。フレーム1fは、一方向に長く、
図1において当該一方向が左右方向に沿うように、取付板(図示略)を介して室内の壁面に取り付けられている。ファン、外装パネル及び室内熱交換器10は、フレーム1fに取り付けられている。フィルタは、外装パネルに取り付けられている。
【0022】
室内熱交換器10は、フレーム1fと同様に一方向(
図1の左右方向)に長い。
【0023】
<室内熱交換器の構成>
次いで、
図1~
図5を参照し、室内熱交換器10の構成について詳細に説明する。
【0024】
室内熱交換器10は、
図2に示すように、熱交換部10uと、固定部材15とを含む。
【0025】
熱交換部10uは、複数のフィン11と、複数の伝熱管12と、管板13とを含む。
【0026】
複数のフィン11は、それぞれ、薄板状であり、板面が上下方向及び前後方向に沿うように配置されている。複数のフィン11は、左右方向に等間隔に並んでいる。
【0027】
複数の伝熱管12は、それぞれ、
図1に示すように、左右方向に延びる一対の直線部12sと、一対の直線部12sの左端同士を接続するU字状の曲げ部12xとを有する。さらに、1本の伝熱管12に係る一対の直線部12sのうちの一方の右端と、別の1本の伝熱管12に係る一対の直線部12sのうちの一方の右端とは、曲げ部12yによって接続されている。
【0028】
なお、
図1では、簡略化のため、複数の伝熱管12のうちの1本の伝熱管12に係る一対の直線部12sのみを描いている。また、
図1及び
図2では、簡略化のため、複数のフィン11の一部のみを部分的に描いている。
【0029】
直線部12sは、
図1に示すように、複数のフィン11を貫通している。曲げ部12xは、複数のフィン11に対して左側に位置している。曲げ部12yは、複数のフィン11に対して右側に位置している。
【0030】
曲げ部12xは一対の直線部12sと一体的に形成されており、1本の管を折り曲げることで一対の直線部12sと曲げ部12xとがU字状の伝熱管12の構成要素として形成される。一方、曲げ部12yは、所謂Uベンド管からなり、上記のように折り曲げて形成されたU字状の伝熱管12の開口端(1本の伝熱管12に係る一対の直線部12sのうちの一方の右端と、別の1本の伝熱管12に係る一対の直線部12sのうちの一方の右端と)に溶接されたものである。
【0031】
曲げ部12yの近傍には、
図1に示すように、伝熱管12に冷媒を供給するための構成要素(冷媒管17、分流器18、膨張弁19等)が配置されている。
【0032】
管板13は、
図1及び
図2に示すように、板面が上下方向及び前後方向に沿うように配置されており、複数のフィン11に対して左側に位置する。なお、図示を省略するが、複数のフィン11に対して右側にも、管板が配置されている。
【0033】
管板13には、
図2に示すように、複数の伝熱管12が貫通している。管板13と各伝熱管12との間にはほとんど間隙がなく、管板13がフィン11及び複数の伝熱管12を支持している。管板13の左側、即ち管板13に対して複数のフィン11と反対側に、曲げ部12xが配置されている。
【0034】
管板13の厚みは、1mm以上である。
【0035】
固定部材15は、
図1及び
図2に示すように、室内熱交換器10の左側部を構成している。固定部材15は、管板13の左側、即ち管板13に対して複数のフィン11と反対側に配置されている。換言すると、左右方向において固定部材15と複数のフィン11との間に、管板13が配置されている。
【0036】
固定部材15は、複数のネジ(図示略)を介してフレーム1f(
図1参照)に固定され、かつ、複数のネジ20を介して管板13に固定されている。即ち、固定部材15は、管板13を含む熱交換部10uを、フレーム1fに対して固定している。
【0037】
伝熱管12及び管板13はアルミ製であるのに対し、固定部材15は樹脂製である。
【0038】
固定部材15は、
図2に示すように、複数の曲げ部12xのいずれとも接触していない。即ち、固定部材15と各曲げ部12xとは、互いに離隔している。固定部材15と曲げ部12xとの間隙D(
図4及び
図5参照)は、2mm以上である。間隙Dは、固定部材15と各曲げ部12xとの間隙のうち、最小の間隙をいう。
【0039】
固定部材15は、曲げ部12xの下方に配置された受け部15xを有する。受け部15xは、曲げ部12xの表面において結露により生じた水を受ける機能を有する。
【0040】
受け部15xは、
図3に示すように、第1受け部15x1と、第2受け部15x2と、第3受け部15x3とを含む。第2受け部15x2は、前後方向において受け部15x1と受け部15x3との間に位置している。
【0041】
各受け部15x1,15x2,15x3における曲げ部12xと対向する面15x1a,15x2a,15x3aは、水平面に対して傾斜している。面15x1aは、下方に向かうにつれて後方に向かうように傾斜している。面15x2aは、下方に向かうにつれて前方に向かうように傾斜している。面15x3aは、下方に向かうにつれて後方に向かうように傾斜している。
【0042】
面15x1aによって通路R1が形成され、面15x2aによって通路R2が形成され、面15x3aによって通路R3が形成されている。固定部材15は、さらに、通路R1,R2の下方に、通路R4を形成している。通路R1,R2,R4は、フレーム1fに形成されたドレンパン1d1に排水するための通路である。通路R3は、フレーム1fに形成されたドレンパン1d2に排水するための通路である。ドレンパン1d1は、通路R4の下端の下方に配置されている。ドレンパン1d2は、通路R3の下端の下方に配置されている。
【0043】
図2に示すように、曲げ部12xの全体が、受け部15x2と上下方向に重なっている。
【0044】
さらに、受け部15x2は、曲げ部12xよりも左方(伝熱管12がフィン11を貫通する方向であり、曲げ部12xがフィン11に対して配置された方向)に突出している。換言すると、受け部15x2の左端は、曲げ部12xの頂部よりも、左方に位置している。
【0045】
なお、上記は受け部15x2についての説明であるが、受け部15x1,15x3(
図3参照)についても同様である。即ち、曲げ部12xの全体が受け部15x1と上下方向に重なっており、受け部15x1は曲げ部12xよりも左方に突出している。曲げ部12xの全体が受け部15x3と上下方向に重なっており、受け部15x3は曲げ部12xよりも左方に突出している。
【0046】
<実施形態の効果>
以上に述べたように、本実施形態によると、固定部材15と曲げ部12xとが互いに離隔している(
図2~
図5参照)。これにより、固定部材15と曲げ部12xとの間に水が溜まること(ひいては、アルミ製の伝熱管12が腐食すること)を抑制できる。
【0047】
熱交換部10uに含まれる構成要素のうち、伝熱管12のみでなく、管板13もアルミ製である。これにより、低コスト化をより確実に実現できる。
【0048】
固定部材15は、ネジ20を介して管板13に固定されている(
図2参照)。管板13は、アルミ製であり、強度が比較的小さい。例えば、管板13又は固定部材15に設けられた爪を介して固定部材15が管板13に固定される場合、管板13の爪又は管板13における爪と係合する部分が変形し、固定部材15の管板13に対する固定強度が低下し得る。この点、本実施形態では、ネジ20を介して固定部材15が管板13に固定されることで、固定部材15の管板13に対する固定強度を高めることができる。
【0049】
管板13の厚みは、1mm以上である。この場合、ネジ20による締付力を高めること(ひいては、固定部材15の管板13に対する固定強度を高めること)ができる。
【0050】
固定部材15は、曲げ部12xの下方に配置された受け部15x(15x1,15x2,15x3)を有する(
図2~
図5参照)。受け部15x1,15x2,15x3における曲げ部12xと対向する面15x1a,15x2a,15x3aは、水平面に対して傾斜している。この場合、曲げ部12xの表面において結露により生じた水を、受け部15xで受け、受け部15xの上記面に沿って下方に向かって排出できる。したがって、曲げ部12xの腐食抑制効果がより一層高まる。
【0051】
曲げ部12xの全体が、受け部15xと上下方向に重なっている(
図2参照)。この場合、曲げ部12xの表面において結露により生じた水を、受け部15xによって確実に受けることができる。さらに、当該構成において、受け部15xは、曲げ部12xよりも左方(伝熱管12がフィン11を貫通する方向)に突出している。この場合、曲げ部12xの表面において結露により生じた水を、受け部15xによってより一層確実に受けることができる。
【0052】
固定部材15は、フレーム1fに形成されたドレンパン1d1,1d2に排水するための通路R1~R4を形成している(
図3参照)。この場合、曲げ部12xの表面において結露により生じた水を、通路R1~R4を介してドレンパン1d1,1d2に排水できる。これにより、曲げ部12xの腐食抑制効果がより一層高まる。
【0053】
固定部材15と曲げ部12xとの間隙D(
図4及び
図5参照)は、2mm以上である。この場合、固定部材15と曲げ部12xとの間に水が溜まること(ひいては、アルミ製の伝熱管12が腐食すること)をより確実に抑制できる。
【0054】
<変形例>
本開示に係る「曲げ部」は、上述の実施形態に係る曲げ部12x(一対の直線部12sと一体的に形成された部分)に限定されず、上述の実施形態に係る曲げ部12y(一対の直線部12sに溶接されたUベンド管からなる部分)であってもよい。
【0055】
受け部は、曲げ部よりも、伝熱管がフィンを貫通する方向に突出しなくてもよい。また、曲げ部の全体が受け部と上下方向に重なることに限定されず、曲げ部が受け部と上下方向に重ならない部分を有してもよい。
【0056】
以上、実施形態を説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
【符号の説明】
【0057】
1 空気調和機
1f フレーム
1d1,1d2 ドレンパン
10 室内熱交換器
10u 熱交換部
11 フィン
12 伝熱管
12x 曲げ部
13 管板
15 固定部材
15x 受け部
15x1a,15x2a,15x3a 面
20 ネジ
D 間隙
R1~R4 通路