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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024048951
(43)【公開日】2024-04-09
(54)【発明の名称】すきまゲージ
(51)【国際特許分類】
   G01B 3/20 20060101AFI20240402BHJP
   G01B 5/14 20060101ALI20240402BHJP
【FI】
G01B3/20 Z
G01B5/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022155141
(22)【出願日】2022-09-28
(71)【出願人】
【識別番号】502116922
【氏名又は名称】ジャパンマリンユナイテッド株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】橋本 広基
【テーマコード(参考)】
2F061
2F062
【Fターム(参考)】
2F061AA26
2F061DD22
2F061FF33
2F061FF72
2F061GG01
2F061JJ02
2F061RR01
2F061RR07
2F062AA36
2F062CC22
2F062EE04
2F062EE62
2F062FF03
2F062GG11
2F062LL01
2F062LL03
(57)【要約】
【課題】少なくとも物体間の間隔を簡便な操作で容易に且つ正確に把握することが可能なすきまゲージを提供する。
【解決手段】すきまゲージ10Aは、挿入方向に向けたテーパ形状を形成する一対の第1斜辺12a、12aを有する第1テーパ部12を含む第1ゲージ部11と、挿入方向に向けたテーパ形状を形成する一対の第2斜辺16a、16aを有し、挿入方向に沿ってスライド可能に第1テーパ部12に重ね合わされる第2テーパ部16を含む第2ゲージ部15と、第1テーパ部12と第2テーパ部16の間の相対的なずれ量を表示する第1表示部31とを備え、第1頂角θ1と第2頂角θ2は、前記ずれ量が、一対の第1斜辺12a、12aと一対の第2斜辺16a、16aが交差した2つの交点B、C間の間隔Gに等しくなる条件を満たす角度関係を有する。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
挿入方向に向けたテーパ形状を形成する一対の第1斜辺を有すると共に板状に形成された第1テーパ部を含む第1ゲージ部と、
前記挿入方向に向けたテーパ形状を形成する一対の第2斜辺を有すると共に板状に形成され、前記挿入方向に沿ってスライド可能に前記第1テーパ部に重ね合わされる第2テーパ部を含む第2ゲージ部と、
前記一対の第1斜辺が成す前記第1テーパ部の第1頂角の位置と前記一対の第2斜辺が成す前記第2テーパ部の第2頂角の位置が一致している第1の状態と、前記第1テーパ部と前記第2テーパ部の間に前記挿入方向に沿った相対的なずれが生じている第2の状態との間に生じた前記第1テーパ部と前記第2テーパ部の間の相対的なずれ量を表示する第1表示部と
を備え、
前記第1頂角と前記第2頂角は、前記ずれ量が、前記一対の第1斜辺と前記一対の第2斜辺が交差した2つの交点間の間隔に等しくなる条件を満たす角度関係を有する
すきまゲージ。
【請求項2】
前記挿入方向に面すると共に計測対象の表面に当接する当接面を含み、前記第1ゲージ部を前記挿入方向に沿ってスライド可能に支持するベース部と、
前記当接面上の位置を基準として前記第1テーパ部の頂点の位置が前記挿入方向に移動した距離を表示する第2表示部とを更に備える
請求項1に記載のすきまゲージ。
【請求項3】
前記ベース部は、前記第1テーパ部と前記第2テーパ部の配列を挟んで一方側と他方側とに位置すると共に前記挿入方向と平行な方向に沿って互いにスライド可能に設けられる第1副ベース部及び第2副ベース部を含み、
前記すきまゲージは、前記挿入方向に沿った前記第1副ベース部と前記第2副ベース部の互いのずれ量を表示する第3表示部を更に備える
請求項2に記載のすきまゲージ。
【請求項4】
前記第1テーパ部と前記第2テーパ部の厚さは互いに異なる
請求項1~3のうちの何れか一項に記載のすきまゲージ。
【請求項5】
前記第1テーパ部と同一形状の第3テーパ部を含む第3ゲージ部を更に備え、
前記第2テーパ部は前記第1テーパ部と前記第3テーパ部との間に位置する
請求項4に記載のすきまゲージ。
【請求項6】
前記第1ゲージ部は、前記第1テーパ部から前記挿入方向と逆方向に延伸する第1延長部を含み、
前記第2ゲージ部は、前記第2テーパ部から前記挿入方向と逆方向に延伸する第2延長部を含み、
前記第1延長部又は前記第2延長部には、前記第1表示部として、前記挿入方向に沿った互いのずれ量を表示するための目盛が設けられている
請求項1~3のうちの何れか一項に記載のすきまゲージ。
【請求項7】
前記第1テーパ部及び前記第2テーパ部は、前記挿入方向に沿った前記すきまゲージの中心軸の周りで折り畳み可能に構成されている
請求項1に記載のすきまゲージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、溝(開先)の幅を計測するすきまゲージに関する。
【背景技術】
【0002】
隙間の幅を計測する方法は多種多様であり、例えば、目盛の付いたテーパゲージを用いる方法、様々な厚さを有する複数のゲージ板を用いる方法などが知られている。これに関して、特許文献1は、計測対象の隙間に挿入するテーパゲージを備えるギャップ計測器を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭61-105403号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
溶接作業では、例えば、母材間の開先(groove)の幅が過剰に大きくなると溶接棒及び母材の溶融量が多くなり、溶接工数と溶剤費用の増加だけでなく、溶接個所の機械的性質の変化や母材の歪等が進行しやすい。これとは逆に、開先の幅が過剰に狭い場合は、作業性の低下や溶融の進行悪化、溶接不良等が発生しやすくなる。従って、開先の最適な形状や幅を得るために、すきまゲージ等を用いて開先の寸法を正確に計測することが重要である。
【0005】
造船等の大型な建造物における溶接作業では、母材の寸法も大きく、建造行程中においては、高所、狭隘部、壁面など至る部分に鋼材の溶接箇所が存在し、開先の計測点数が非常に多く、形状にも種類がある。
【0006】
そのため、溶接作業工程は各所同時並行的に進められており、開先の寸法測定は他所の溶接や気温変化による伸縮影響を受ける前に、迅速かつ正確に測定を行い、不具合がある場合は、早急に手直しを実施する必要がある。
【0007】
また、計測姿勢についても、奥まった開先形状を覗き込み数値を確認するといったことが困難な場所も多く、精密機器や大型の計器を持ち込むことは、現場環境から考えると、計器の破損だけでなく、持ち運びによる計測者の身体的な負担や安全性なども非常に心配な状況である。
【0008】
計測者についても、計測箇所が多いこともあり、特定はされておらず、同時に複数人が計測するケースもある。そのため、計測技術を有しない者でも簡便に扱え、計測者の違いだけでなく、開先形状が違う場合でも、計測誤差を無くすことが品質を管理する上で重要である。
【0009】
本開示は上述の事情を鑑みて成されたものであり、少なくとも物体間の間隔を簡便な操作で容易にかつ正確に把握することが可能なすきまゲージの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の一態様に係るすきまゲージは、挿入方向に向けたテーパ形状を形成する一対の第1斜辺を有すると共に板状に形成された第1テーパ部を含む第1ゲージ部と、前記挿入方向に向けたテーパ形状を形成する一対の第2斜辺を有すると共に板状に形成され、前記挿入方向に沿ってスライド可能に前記第1テーパ部に重ね合わされる第2テーパ部を含む第2ゲージ部と、前記第1頂角の位置と前記第2頂角の位置が一致している第1の状態と、前記第1テーパ部と前記第2テーパ部の間に前記挿入方向に沿った相対的なずれが生じている第2の状態との間に生じた前記第1テーパ部と前記第2テーパ部の間の相対的なずれ量を表示する第1表示部とを備え、前記第1頂角と前記第2頂角は、前記ずれ量が、前記一対の第1斜辺と前記一対の第2斜辺が交差した2つの交点間の間隔に等しくなる条件を満たす角度関係を有する。
【発明の効果】
【0011】
本開示によれば、少なくとも物体間の間隔を簡便な操作で容易に把握することが可能なすきまゲージを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1A】第1実施形態に係るすきまゲージの正面図である。
図1B】第1実施形態に係るすきまゲージの側面図である。
図2】第1実施形態に係るすきまゲージの第1テーパ部及び第2テーパ部の各頂角の角度関係を説明するための図である。
図3A】第1実施形態に係るすきまゲージを用いた開先の間隔の計測工程を示す図である。
図3B】第1実施形態に係るすきまゲージを用いた開先の間隔の計測工程を示す図である。
図3C】第1実施形態に係るすきまゲージを用いた開先の間隔の計測工程を示す図である。
図4】第2実施形態に係るすきまゲージの斜視図である。
図5】第2実施形態に係るすきまゲージの第1使用例を示す図である。
図6】第2実施形態に係るすきまゲージの第2使用例を示す図である。
図7】第3実施形態に係るすきまゲージの斜視図であり、(a)は第1例の斜視図、(b)は第2例の斜視図である。
図8】第4実施形態に係るすきまゲージの正面図である。
図9A】第5実施形態に係るすきまゲージの正面図である。
図9B】第1テーパ部及び第2テーパ部を折り畳んだ状態での、第5実施形態に係るすきまゲージの正面図である。
図10】第6実施形態に係るすきまゲージの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本開示の幾つかの実施形態について図面を参照して説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。説明の便宜上、互いに直交するX方向、Y方向及びZ方向を定義する。X方向及びY方向は、第1母材2と第2母材4の延伸方向である。第1母材2と第2母材4は、溶接対象である開先6の両側に設けられる。開先6はY方向に延伸しているものとする。Z方向はすきまゲージ10Aの挿入方向であり、すきまゲージ10Aの中心軸3の延伸方向と平行である。
【0014】
(第1実施形態)
まず第1実施形態について説明する。
図1Aは本実施形態に係るすきまゲージ10Aの正面図である。図1Bは、すきまゲージ10Aの側面図である。図2は、すきまゲージ10Aの第1テーパ部12及び第2テーパ部16の各頂角の角度関係を説明するための図である。
【0015】
以下、本実施形態に係るすきまゲージ10Aが、第1母材2と第2母材4の間に形成された開先6の間隔(幅)Gを計測する例を挙げて説明する。第1母材2と第2母材4は開先6に対する溶接処理によって接合する。
【0016】
第1母材2の端部2aと第2母材4の端部4aは、間隔Gを置いてX方向に互いに付き合わされ、開先6を形成する。この間隔Gは,X方向に沿った開先6の最小幅である。開先6はY方向に延伸する溝であり、例えば、すきまゲージ10Aに向けてX方向の幅が広くなる略V字状の断面を有する。この断面形状は、第1母材2と第2母材4の端面加工によって予め形成される。
【0017】
開先6の間隔Gを計測する場合、Z方向に沿ってすきまゲージ10Aが開先6に挿入される。すきまゲージ10Aが開先6に当接すると、第1テーパ部12と第2テーパ部16の間に相対的なずれが発生する。本実施形態のすきまゲージ10Aでは、このZ方向に沿ったずれ量が、開先6の間隔Gに一致する。つまり、上述のずれ量を確認することによって、開先6の間隔Gを特定できる。
【0018】
図1Aは本実施形態に係るすきまゲージ10Aの正面図である。図1Aに示すように、すきまゲージ10Aは、第1ゲージ部11を備える。第1ゲージ部11は、第1テーパ部12と、支持部13と、突出部14とを含む。
【0019】
第1テーパ部12はY方向に所定の厚さを有する板状に形成され、Z方向(挿入方向)に向けたテーパ形状を形成する一対の第1斜辺(第1斜面)12a、12aを有する。一対の第1斜辺12a、12aは第1頂角θ図2参照)を成すように中心軸3に対して傾斜している。なお、中心軸3は第1頂角θの二等分線である。第1頂角θは、後述する第2テーパ部16の第2頂角θよりも大きい値に設定されている。第1テーパ部12(換言すれば第1ゲージ部11)の先端12bは、鋭利に形成されてもよく、所定の長さだけ切り欠かれていてもよい。なお、所定の長さだけ切り欠かれている場合、第1頂角θは、第1斜辺12a、12aの延長線の交差点において、両延長線が成す角である。
【0020】
支持部13は、第1テーパ部12と一体に形成され、第1テーパ部12からZ方向と逆方向に延伸している。支持部13は、例えばX方向に沿って所定の幅を有し、且つZ方向に沿って所定の長さを有する。第1テーパ部12と同じく、支持部13も板状に形成されている。
【0021】
突出部14は支持部13からY方向に突出すると共に、X方向に沿って支持部13よりも狭い所定の幅を有し、且つZ方向に沿って所定の長さを有する。突出部14は、後述する第2ゲージ部15の溝部17内に摺動可能に位置する。従って、突出部14の幅は、第2ゲージ部15の溝部17の幅よりも若干小さい値に設定される。突出部14と溝部17は、両ゲージ部のZ方向に沿った互いの移動(摺動)を可能にするガイド部として機能する。なお、突出部14は支持部13と共に一体的に形成されてもよく、支持部13とは別体として形成され、支持部13に取り付けられてもよい。
【0022】
図1Aに示すように、すきまゲージ10Aは、Y方向に第1ゲージ部11と重ね合わされる第2ゲージ部15を備える。第2ゲージ部15はY方向に所定の厚さを有する板状に形成され、Z方向(挿入方向)に沿ってスライド可能に第1テーパ部12と重ね合わされている。第2ゲージ部15は第2テーパ部16を有する。第2テーパ部16は、Z方向(挿入方向)に向けたテーパ形状を形成する一対の第2斜辺(第2斜面)16a、16aを有する。一対の第2斜辺16a、16aは第2頂角θ図2参照)を成すように中心軸3に対して傾斜している。なお、中心軸3は第2頂角θの二等分線である。第2テーパ部16(換言すれば第2ゲージ部15)の先端16bは、鋭利に形成されてもよく、所定の長さだけ切り欠かれていてもよい。なお、所定の長さだけ切り欠かれている場合、第2頂角θは、第2斜辺16a、16aの延長線の交差点において、両延長線が成す角である。
【0023】
第2ゲージ部15には溝部17が設けられる。溝部17は、第1ゲージ部11の突出部14よりも僅かに広い幅を有し、ストッパ部18からZ方向と逆方向に延伸している。ストッパ部18は、溝部17を形成する内面のうちの最も先端16bに近い内面であり、突出部14の先端部14aに当接可能に設けられている。ストッパ部18は、第1ゲージ部11の先端12bと第2ゲージ部15の先端16bが一致したときに、ストッパ部18と突出部14の先端部14aが当接する位置に位置している。つまり、突出部14の先端部14aがストッパ部18に当接すると、第1ゲージ部11の先端12bと第2ゲージ部15の先端16bはZ方向において同一の位置に位置する。
【0024】
すきまゲージ10Aは第1表示部31を備える。第1表示部31は、第1の状態と第2の状態の間に生じる第1テーパ部12と第2テーパ部16の間の相対的なずれ量を表示する。第1の状態とは、第1頂角θの位置と第2頂角θの位置が一致した状態を指す。また、第2の状態とは、第1テーパ部12と第2テーパ部16の間にZ方向(挿入方向)に沿った相対的なずれが生じている状態を指す。即ち、第1表示部31は、第1の状態から第2の状態に移ったとき、或いはその逆のときの第1テーパ部12と第2テーパ部16の相対的なずれ量を表示する。
【0025】
図1Aに示すように、第1表示部31は、第1ゲージ部11と第2ゲージ部15のうちの一方に取り付けられ、第1ゲージ部11と第2ゲージ部15のうちの他方の移動量を計測し、その値を表示する表示パネル又は画面等を備えたデジタルゲージ等の計測器でもよい。或いは、第1表示部31は、等間隔に付けられた複数の目盛31aと、所定のマーク31bとによって構成されてもよい。この場合、複数の目盛31aは、第1ゲージ部11と第2ゲージ部15のうちの一方にZ方向に等間隔に設けられる。また、マーク31bは、第1ゲージ部11と第2ゲージ部15のうちの他方に設けられ、目盛の配列と重なる位置に位置する。例えば、図1Aに示すように、第2ゲージ部15の端部15aが、マーク31bとして機能してもよい。
【0026】
第1テーパ部12の第1頂角θと第2テーパ部16の第2頂角θは所定の角度関係を有する。この所定の角度関係は、第1テーパ部12と第2テーパ部16の間の相対的なずれ量Mが、一対の第1斜辺12a、12aと一対の第2斜辺16a、16aが交差した2つの交点B、C間の間隔Gに等しくなる条件を満たす。なお、頂角とは、一対の斜辺或いはその延長線が成す角であり、間隔Gは開先6の最小幅に相当する。
【0027】
この角度関係について詳述する。説明の便宜上、第1テーパ部12の先端12bは切り欠かれておらず、一対の第1斜辺12a、12aは第1頂角θを以って交わっている。同様に、第2テーパ部16の先端16bも切り欠かれておらず、一対の第2斜辺16a、16aは第2頂角θを以って交わっている。
【0028】
図2は、第1テーパ部12と第2テーパ部16が間隔Gの開先6に挿入された状態を示している。このとき、第1テーパ部12と第2テーパ部16はZ方向に沿ってずれ量Mだけずれており、一対の第1斜辺12a、12aと一対の第2斜辺16a、16aは、両者の交点B、Cにおいて、第1母材2の端部2aと第2母材4の端部4aに当接している。
【0029】
第1テーパ部12の第1頂角θと第2テーパ部16の第2頂角θは、次の式(1)を満たす。
【数1】
ここでg=G/2であり、Aは2つの交点B、Cを結ぶ線BCから、第2テーパ部16の先端16bまでのZ方向に沿った距離である。換言すれば、Aは開先6から突出(露出した第2テーパ部16の長さである。
【0030】
上述の条件を課すことにより、間隔G(=2g)とずれ量Mは等しい。そこで、式(1)からG、M、及びAを消去すると
【数2】
が得られる。つまり、第1頂角θと第2頂角θの角度関係は式(2)を満たす。この条件下では2つの交点B、C間の間隔、即ち、開先6の間隔Gは、第1テーパ部12と第2テーパ部16の相対的なずれ量Mに等しい。従って、ずれ量Mを計測した場合、その値は開先6の間隔Gを示すことになる。ずれ量Mは、第1表示部31に表示される、或いは第1表示部31としての目盛から読み取ることができる。
【0031】
また、計測したずれ量Mが間隔Gに等しいため、第1表示部31はずれ量Mを表示するだけでよく、所定倍等のずれ量Mに対する換算を行う必要がない。従って、第1表示部31として、市販のデジタルゲージやスケール等の計測器をそのまま適用することができる。
【0032】
図3A図3Cは、すきまゲージ10Aを用いた開先6の間隔Gの計測工程を示す図である。説明の便宜上、第1表示部31の図示を省略している。図3Aは、すきまゲージ10Aが開先6に挿入される前の状態を示している。なお、開先6は、すきまゲージ10Aに向けて(Z方向と逆方向に)V字状に開いており、その開き角は第1テーパ部12の第1頂角θ以上の値を有する。
【0033】
まず、図3Aに示すように、第1テーパ部12の先端12b及び第2テーパ部16の先端16bを開先6に向けた状態で、すきまゲージ10AをZ方向に沿って開先6に接近させる。このとき、図3Aに示す例では相対的なずれが生じていないものとする。つまり、第1テーパ部12と第2テーパ部16は、先端12bの位置と先端16bの位置が一致している(即ち、第1頂角θの位置と第2頂角θの位置が一致している)第1の状態に置かれている。
【0034】
すきまゲージ10Aを開先6に更に接近させ、第1テーパ部12の先端12bと第2テーパ部16の先端16bを開先6内に挿入する。図3Bに示す例では、開先6の間隔Gが比較的広い値に設定されている。従って、各先端は開先6を通過し、開先6から露出する。更にすきまゲージを挿入させると、第1テーパ部12が開先6(即ち、第1母材2の端部2a及び第2母材4の端部4a)に当接する。
【0035】
第2テーパ部16の第2頂角θは、第1テーパ部12の第1頂角θよりも小さい。従って、第2テーパ部16を更にZ方向に挿入させることができる。第2テーパ部16は、第1テーパ部12よりもZ方向の前方に移動し、その後、開先6(即ち、第1母材2の端部2a及び第2母材4の端部4a)に当接する。この結果、第2テーパ部16は、第1テーパ部12よりもZ方向の前方にずれ量Mだけずれて位置する。即ち、第1テーパ部12と第2テーパ部16は、第1テーパ部12と第2テーパ部16の間にZ方向(挿入方向)に沿った相対的なずれが生じた第2の状態に置かれる。
【0036】
第1表示部31は、第1の状態と第2の状態の間に生じた第1テーパ部12と第2テーパ部16の間に生じたずれ量Mを表示する。上述の通り、表示されたずれ量Mは、開先6の間隔Gに等しい。従って、すきまゲージ10Aの操作者は、第1表示部31に表示された値を間隔Gとして把握することができる。つまり、上述の簡便な操作によって、開先6の幅を正確に直読することができる。
【0037】
なお、計測工程は上述の順番を逆に辿ってもよい。即ち、第1テーパ部12と第2テーパ部16を、両者の相対的な位置ずれが止まるまで開先6に挿入し、そのずれを維持したまま、開先6から抜き取る。第1表示部31には、第1の状態と第2の状態の間に生じたずれ量Mが表示されているので、すきまゲージ10Aの操作者は、第1表示部31に表示された値を間隔Gとして把握することができる。
【0038】
(第2実施形態)
次に本開示の第2実施形態について説明する。
図4は、本実施形態に係るすきまゲージ10Bの斜視図である。図5はすきまゲージ10Bの第1使用例を示す図である。図6はすきまゲージ10Bの第2使用例を示す図である。図4に示すように、すきまゲージ10Bは、第1実施形態に係る第1ゲージ部11、第2ゲージ部15、及び第1表示部31(図1参照)に加えて、ベース部21を備える。なお、説明の便宜上、図4図6における第1表示部31の図示を省略している。
【0039】
ベース部21は、第1ゲージ部11をZ方向(挿入方向)に沿ってスライド可能に支持する。また、ベース部21は、Z方向(挿入方向)に面すると共に計測対象である第1母材2と第2母材4の各表面に当接する当接面21aを含む。
【0040】
ベース部21は例えば板状に形成され、一対の脚部28、28を有する。ベース部21は、X方向及びZ方向に延伸し、Y方向に所定の厚さを有する。一対の脚部28、28は、開先6を跨ぐようにX方向に所定の間隔を置いて配置され、それぞれが上述の当接面21aを有する。当接面21aはZ方向に対して直交している。即ち、当接面21aは第1ゲージ部11と第2ゲージ部15の移動方向に対して直交している。
【0041】
すきまゲージ10Bは第2表示部32を有する。第2表示部32は、当接面21a上の位置を基準として第1テーパ部12の先端12bの位置(即ち、一対の第1斜辺12a、12a又はその延長線の交点)がZ方向(挿入方向)に移動したときの第1テーパ部12の移動距離N(図2及び図5参照)を表示する。
【0042】
第2表示部32は、ベース部21に設けられ、第1ゲージ部11の何れかの縁部又は目盛と重なるように配列する複数の目盛でもよい。或いは、第2表示部32はベース部21に取り付けられ、第1ゲージ部11の移動量を計測するデジタルゲージ等の計測器でもよい。何れの場合も、第1テーパ部12の先端12bが当接面21a上に位置するとき、第2表示部32はゼロを示し、第1テーパ部12の先端12bが当接面21aからZ方向に移動したときはその移動距離N(図2及び図5参照)を示す。
【0043】
第2実施形態でも、図3A図3Cの計測工程を経ることにより開先6の間隔Gが求められる。更に、第2表示部32には、このときの第1テーパ部12の移動距離Nが表示される(読み取れる)。これらの値を式(3)に代入すると、第1母材2及び第2母材4の厚さTを算出できる。
【数3】
更に、第1テーパ部12の第1頂角θ1が、次の式(4)を満たす角度を有する場合、
【数4】
式(3)は更に簡略化され、次の式(5)で表される。
【数5】
つまり、移動距離Nから開先6の間隔Gを減じることによって、直ちに厚さTを算出できる。
【0044】
なお、図4及び図6に示すように、ベース部21は、第1副ベース部22と第2副ベース部23とに分割されていてもよい。第1副ベース部22と第2副ベース部23は第1テーパ部12と第2テーパ部16の配列を挟んで一方側と他方側とに位置する。また、第1副ベース部22と第2副ベース部23は、Z方向に延伸するアリ溝等を用いた連結機構によって、Z方向(挿入方向)と平行な方向に沿って互いにスライド可能に設けられる。この場合、すきまゲージ10Aには第3表示部33が設けられる。第3表示部33は、Z方向(挿入方向)に沿った第1副ベース部22と第2副ベース部23の互いのずれ量を表示する。
【0045】
第3表示部33は、第1副ベース部22と第2副ベース部23のうちの一方に設けられる複数の目盛でもよい。複数の目盛は、第1副ベース部22と第2副ベース部23の相対的なずれ量が確認できるように、第1副ベース部22と第2副ベース部23の境界近傍に位置する。或いは、第3表示部33は、第1副ベース部22と第2副ベース部23のうちの一方に取り付けられ、第1副ベース部22と第2副ベース部23のうちの他方の移動量を計測するデジタルゲージ等の計測器でもよい。
【0046】
図6に示すように、例えば、第2母材4の厚さT2が第1母材2の厚さT1よりも大きい場合、開先6を境に、第1母材2と第2母材4の間で段差Sが生じる。第1実施形態と同様に、すきまゲージ10Bは開先6を跨ぐように配置される。例えば、第1副ベース部22が第1母材2上に載置され、第2副ベース部23が第2母材4上に載置される。上述の通り、第1副ベース部22と第2副ベース部23は、Z方向と平行な方向に沿って互いにスライド可能に設けられる。従って、両者は段差S分だけ互いにずれる。第3表示部33は、このずれ量を表示する。
【0047】
第1表示部31と第2表示部32を確認することで、第1母材の厚さT1が算出できる。更に第3表示部33は段差Sに等しいずれ量を表示する。従って、第2母材の厚さT2は、第1母材の厚さT1と第3表示部33が示したずれ量(=段差S)の和として、算出できる。得られた板厚の差は、例えば、溶接の際の開先6に進入する溶接棒等の溶融量を調整する際に利用できる。
【0048】
ここで、すきまゲージ10Bを用いて開先6の間隔をより正確に計測するためには、第1ゲージ部11と第2ゲージ部15の移動方向を開先6に対して直交する方向、すなわちZ方向に平行に配置することが好ましい。第2実施形態に係るすきまゲージ10Bによれば、第1副ベース部22と第2副ベース部23が段差S分だけ互いにずれるように構成されている。これにより、第1ゲージ部11と第2ゲージ部15の移動方向をZ方向に平行となるように調整できるため、開先6の間隔をより正確に計測することができる。
【0049】
(第3実施形態)
次に本開示の第3実施形態について説明する。
図7は本実施形態に係るすきまゲージ10Cの斜視図であり、(a)は第1例の斜視図、(b)は第2例の斜視図である。第3実施形態に係るすきまゲージ10Cは、第1及び第2実施形態と比べて第1テーパ部12と第2テーパ部16の各厚さ或いは数のみが異なる。その他の構成は、第1及び第2実施形態の構成を適用できる。従って、説明の便宜上、図7はテーパ部の外形のみを示す。
【0050】
第1テーパ部12の厚さT3と第2テーパ部16の厚さT4は互いに異なる。例えば図7(a)に示すように、第1テーパ部12は第2テーパ部16よりも厚くてもよい。或いはこの関係が逆でもよい。
【0051】
例えば、第1テーパ部12が第2テーパ部16よりも厚く形成されている場合、第1テーパ部12の一対の第1斜辺12a、12aのうちの一方と、第1母材2の端部2aとの接触面積(接触長)、一対の第1斜辺12a、12aのうちの他方と、第2母材4の端部4aとの接触面積(接触長)が増加する。従って、開先6に対するすきまゲージ10Cの姿勢をより安定に維持でき、すきまゲージ10Cの操作を容易にすると共に、姿勢のぐらつきによる計測誤差を抑制することができる。
【0052】
図7(b)に示すように、すきまゲージ10Cは、第1テーパ部12と同一形状の第3テーパ部20を含む第3ゲージ部19を更に備えてもよい。この場合、第2テーパ部16は第1テーパ部12と第3テーパ部20との間に位置する。図7(a)に示す例と同様に、上述の接触面積(接触長)を増加させることできる。従って、図7(a)に示す例と同様の効果が得られる。
【0053】
なお、すきまゲージ10Cは、第1ゲージ部11と第2ゲージ部15の対を複数対備えてもよい(図示せず)。これらの対は所定の間隔をもってY方向に配列する。この場合、開先6へのすきまゲージ10Cの挿入操作を一回行うだけで、複数箇所の間隔Gを計測することができる。
【0054】
(第4実施形態)
次に本開示の第4実施形態について説明する。
図8は本実施形態に係るすきまゲージ10Dの正面図である。図8に示すように、すきまゲージ10Dの第1ゲージ部11は、第1テーパ部12からZ方向(挿入方向)と逆方向に延伸する第1延長部24を含む。また、すきまゲージ10Dの第2ゲージ部15は、第2テーパ部16からZ方向(挿入方向)と逆方向に延伸する第2延長部25を含む。更に、第1延長部24又は第2延長部25には、第1表示部31として、挿入方向に沿った互いのずれ量を表示するための目盛が設けられている。この目盛は、例えば図8に示すように、第1延長部24又は第2延長部25の端部に設けられる。その他の構成は第1実施形態の構成と同様である。
【0055】
第1延長部24と第2延長部25を設けることによって、天井等の通常では計測し難い箇所の開先6を計測することができる。
【0056】
(第5実施形態)
次に本開示の第5実施形態について説明する。
図9Aは本実施形態に係るすきまゲージ10Eの正面図である。図9Bは第1テーパ部12及び第2テーパ部16を折り畳んだ状態での、すきまゲージ10Eの正面図である。なお、説明の便宜上、これらの図における第1表示部31の図示を省略している。
【0057】
図9A及び図9Bに示すように、すきまゲージ10Eの第1テーパ部12は、Z方向に沿ったすきまゲージ10Eの中心軸3の周りで折り畳み可能に構成されている。例えば、第1テーパ部12には、中心軸3を跨ぐヒンジ部26が設けられている。
【0058】
すきまゲージ10Eの第2テーパ部16も、Z方向に沿ったすきまゲージ10Eの中心軸3の周りで折り畳み可能に構成されている。例えば、第2テーパ部16には、中心軸3を跨ぐヒンジ部27が設けられている。その他の構成は第1実施形態の構成と同様である。
【0059】
第5実施形態では、すきまゲージ10Eの計測対象として図9Bに示す開先6を想定している。開先6は、Z方向に対して傾斜した端部2aを有する第1母材2と、Z方向に対して平行な端部4aを有する第2母材4との突き合せによって形成される。
【0060】
開先6の間隔Gを計測する場合、第1テーパ部12と第2テーパ部16は、これらが中心軸3を中心として折りたたまれた状態で、開先6に挿入される。具体的には、第1テーパ部12は、一対の第1斜辺12a、12aが第1母材2の端部2aに当接するまで挿入される。同様に、第2テーパ部16も、一対の第2斜辺16a、16aが第1母材2の端部2aに当接するまで挿入される。
【0061】
このとき、第1テーパ部12と第2テーパ部16の間でZ方向に沿ったずれが発生する。第1表示部31(図1A参照)は、このずれ量を表示する。ただし、第1テーパ部12と第2テーパ部16が折りたたまれているため、第1表示部31が表示する値(即ち、ずれ量)は、開先6の間隔Gの2倍の値を示す。
【0062】
(第6実施形態)
次に本開示の第6実施形態について説明する。
図10は本実施形態に係るすきまゲージ10Fの正面図である。なお、説明の便宜上、これらの図における第1表示部31の図示を省略している。図10に示すように、すきまゲージ10Fは、第1テーパ部12を揺動可能に支持する第1アーム41と、第2テーパ部16を揺動可能に支持する第2アーム42とを備える。但し、第1テーパ部12と第2テーパ部16の移動方向は、両者を摺動可能に支持するスライド機構43によってZ方向に平行な方向のみに制限されている。
【0063】
第1アーム41には、当該第1アーム41の長手方向に延びるスロット45が設けられている。同様に、第2アーム42にも、当該第2アーム42の長手方向に延びるスロット46が設けられている。軸部47は、第1アーム41と第2アーム42がY方向に重ね合わされた状態で、スロット45とスロット46を貫通している。従って、第1アーム41と第2アーム42は、軸部47を中心として揺動することができる。
【0064】
軸部47は、例えばネジ(図示せず)とナット(図示せず)とによって構成される。軸部47であるネジとナットを強く締めることによって、第1アーム41と第2アーム42を挟持することができる。即ち、第1アーム41と第2アーム42の挟持によって、第1アーム41と第2アーム42がある角度で傾斜した状態を維持することができる。
【0065】
すきまゲージ10Fを用いて開先6の間隔Gを計測する場合、軸部47は予め緩められ、軸部47を中心とする第1アーム41と第2アーム42の各揺動を許容しておく。その後、Z方向に第1テーパ部12と第2テーパ部16を移動させ、これらを開先6に挿入する。
【0066】
開先6に第1テーパ部12と第2テーパ部16が当接したとき、軸部47を強く締める。これにおり、第1テーパ部12と第2テーパ部16が開先6に当接したときの、第1アーム41と第2アーム42の傾斜状態(交差状態)が維持され、その結果、Z方向に沿った第1テーパ部12と第2テーパ部16のずれが維持される。このずれを維持した状態で、すきまゲージ10Fは開先6から外される。
【0067】
第1表示部31(図1A参照)は、第1テーパ部12と第2テーパ部16の互いのずれ量を表示する。従って、このずれ量から開先6の間隔Gが直ちに把握できる。
【0068】
本実施形態によれば、Z方向に沿った第1テーパ部12と第2テーパ部16の長さを極力短くできる。従って、Z方向に狭小な空間でZ方向(又はその逆方向)に開いた開先6を計測する場合でも、X方向からの第1テーパ部12と第2テーパ部16を開先6に近付け、間隔Gを計測することができる。
【0069】
本開示は上述の実施形態に限定されず、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含む。例えば、ゲージ10A乃至Fは、第1ゲージ部11と第2ゲージ部15の第1の状態又は第2の状態を保持する保持部(ロック部)を有していてもよい。例えば、保持部は、第1ゲージ部11と第2ゲージ部15をネジなどで挟み込む構造により保持するようにしてもよい。このような保持部を備えることで、例えば、数値を覗き込みながら確認することが困難な場所で間隔Gを測定する際に、計測者は、保持部を用いて第2の状態を保持し、その後、手元に移動させてから数値を確認することができる。これにより、計測者の負担が減るとともに、手元へ移動させる際に第1ゲージ部11と第2ゲージ部15がずれてしまうことも防止できるので、より正確に測定できる。このように、上述の実施形態はすきまゲージの本来の機能を損なわないかぎり適宜組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0070】
2…第1母材、4…第2母材、6…開先、10A~10F、…ゲージ、11…第1ゲージ部、12…第1テーパ部、12a…第1斜辺(第1斜面)、12b…先端、13…支持部、14…突出部、14a…先端部、15…第2ゲージ部、15a…端部、16…第2テーパ部、16a…第2斜辺(第2斜面)、16b…先端、17…溝部、18…ストッパ部、19…第3ゲージ部、20…第3テーパ部、21…ベース部、21a…当接面、22…第1副ベース部、23…第2副ベース部、24…第1延長部、25…第2延長部、26、27…ヒンジ部、28…脚部、31…第1表示部、32…第2表示部、33…第3表示部、41…第1アーム、42…第2アーム、43…スライド機構、45、46…スロット、47…軸部、θ…第1頂角、θ…第2頂角
図1A
図1B
図2
図3A
図3B
図3C
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10