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▶ 池見 愼一の特許一覧

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  • 特開-池見式タービン 図1
  • 特開-池見式タービン 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024048977
(43)【公開日】2024-04-09
(54)【発明の名称】池見式タービン
(51)【国際特許分類】
   F01D 1/34 20060101AFI20240402BHJP
   F01K 21/00 20060101ALI20240402BHJP
【FI】
F01D1/34
F01K21/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022155184
(22)【出願日】2022-09-28
(71)【出願人】
【識別番号】396025344
【氏名又は名称】池見 愼一
(72)【発明者】
【氏名】池見愼一
(57)【要約】      (修正有)
【課題】高圧、常温の気体のエネルギーを回転エネルギーに変換するタービンを提供する。
【解決手段】本発明のタービンは回転体に通風孔、ノズル孔、L字型ノズルで構成し、作動流体がL字型ノズルから噴射エネルギーで回転体を回転させて、噴射エネルギーを回転エネルギーに変換する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転体の軸心を中心にして任意の半径で、回転体の長手方向に切削し、切削の長さは軸心の長さよりも短くした通風孔を設け、前記通風孔から前記回転体外に作動流体が直角に流出するノズル孔を複数個設け、L字型ノズルを前記ノズル孔に固着し、前記L字型ノズルから作動流体が流出する方向が前記回転体の接戦方向にすることにより、前記回転体を回転させることを特徴とする池見式タービン






【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は池見式タービンに流入する作動流体のエネルギーを回転エネルギーに変換することに関する
【発明の概要】
【発明が解決しようとしている課題】
【0002】
火力発電および原子力発電等で採用されているタービンには、衝動タービン、反動タービンがあるが、いずれもタービンの回転体の軸方向に作動流体を噴霧するので、回転体に固着しているすべての回転羽根に直接作動流体を噴霧することはできないので、タービンに流入する作動流体のエネルギーの数十%しか回転エネルギーに変換することができない欠点があった。
【0003】
また、タービンへの作動流体の流入方向は回転体の軸方向に噴射するので、作動流体エネルギーを効率よく回転エネルギーに変換するために、回転体に羽根の数を増やさなければならないので、回転体に固着する羽根の構造が複雑になる欠点があり、また、製造コストが高くなり、メンテナンスの費用も高くなる欠点があった。
【0004】
また、衝動タービン、反動タービンは高温、高圧の作動流体を回転羽根に噴射することにより、回転羽根間、または、回転羽根と固定羽根間での流体の圧縮、膨張で回転エネルギーを得るが、常温の作動流体では圧縮力、および膨張力が小さいので、十分なるタービンの回転力が得られない欠点があった。
【0005】
また、常温、低圧で使用する装置において、衝動タービンおよび反動タービンは常温、低圧の作動流体エネルギーを回転エネルギーに変換することができない欠点があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
池見式タービンにおいて、池見式タービンに流入する常温の作動流体のエネルギーを100%回転体に伝達して回転エネルギーに変換することを目的とする。
【0007】
上記目的を達成するために、回転体の軸心を中心にして、任意の半径で回転体の軸心に沿って切削して、切削長さは回転体の長さよりも短くした通風孔を設ける。
【0008】
作業流体が通風孔から回転体から流出するために、回転体の表面から通風孔に向けて切削したノズル孔を設け、L字型ノズルをノズル孔に固着する。
【0009】
作動流体がすべてのL字型ノズルから噴射する方向は回転体の接線方向で、かつ、同一方向に噴射する。
【0010】
【発明の効果】
【0011】
通風孔に流入した作動流体はL字型ノズルから噴射し、噴射方向は回転体の接線方向に噴射されるので、回転体は回転するエネルギーを得て回転する効果がある。
【0012】
池見式タービンに流入した作動流体は通風孔経由で100%すべてのL字型ノズルから噴射されるので、作動流体のエネルギーはエネルギーロスなく回転エネルギーに変換される効果がある。
【0013】
池見式タービンは通風孔、ノズル孔、L字型ノズルで構成されるので、機構が簡単であるので、池見式タービンを容易に製造できるので、池見式タービンの製造コストは安価で、かつ、メンテナンス費用がかからない効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明による軸方向の断面図
図2】本発明による円周方向の断面図
【符号の説明】
【0015】
10 回転体
20 通風孔
30 ノズル孔
40 L字型ノズル
図1
図2