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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024048990
(43)【公開日】2024-04-09
(54)【発明の名称】情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   H04N 23/60 20230101AFI20240402BHJP
   H04N 23/56 20230101ALI20240402BHJP
   G03B 15/03 20210101ALI20240402BHJP
【FI】
H04N5/232 300
H04N5/225 600
G03B15/03 V
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022155200
(22)【出願日】2022-09-28
(71)【出願人】
【識別番号】000003757
【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】西垣 英則
(72)【発明者】
【氏名】平松 拓朗
(72)【発明者】
【氏名】加藤 俊也
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 将人
(72)【発明者】
【氏名】石坂 大介
(72)【発明者】
【氏名】杉田 瑞樹
(72)【発明者】
【氏名】小林 勝之
(72)【発明者】
【氏名】石北 徹
【テーマコード(参考)】
5C122
【Fターム(参考)】
5C122EA42
5C122GC14
5C122GC52
5C122HB01
(57)【要約】
【課題】照明装置により撮像された画像の管理を容易に行う。
【解決手段】本願に係る情報処理システムは、カメラを備える照明装置と、ネットワークに接続されたサーバ装置とを有する情報処理システムであって、照明装置とサーバ装置とが接続された場合に、照明装置が保持する画像(例えば、サーバ装置に接続される前に照明装置が有するカメラにより撮像され、照明装置の記憶部に記憶された画像)を示す画像情報をサーバ装置に送信することを特徴とする情報処理システム。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラを備える照明装置と;
ネットワークに接続されたサーバ装置と;
を有する情報処理システムであって、
前記照明装置と前記サーバ装置とが接続された場合に、前記照明装置が保持する画像を示す画像情報を前記サーバ装置に送信する
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記照明装置と前記サーバ装置とが接続され、且つ、前記照明装置に対して所定の設定が行われた場合に、前記画像情報を前記サーバ装置に送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記ネットワークに接続されたゲートウェイ装置;
をさら有する情報処理システムであって、
前記照明装置と前記サーバ装置とが前記ゲートウェイ装置を介して接続された場合に、前記ゲートウェイ装置が前記画像情報を前記サーバ装置に送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記照明装置と前記サーバ装置とが接続された場合に、前記サーバ装置を、前記カメラにより撮像される画像の保存先として設定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記照明装置と前記サーバ装置とが接続された場合に、前記画像情報のうち、所定の情報処理の対象として利用者に指定された画像情報を前記サーバ装置に送信し、
前記情報処理の結果を前記利用者に提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カメラにより撮像された画像の処理に関する技術が知られている。このような技術の一例として、カメラを有する照明装置の撮像画像を取得し、撮像画像中の動作体及び属性を検出し、検出結果に基づいて報知を行う技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-056286号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した技術では、照明装置により撮像された画像の管理を容易に行うことができるとは言えない場合がある。
【0005】
例えば、照明装置をクラウドシステムへ接続する場合、クラウドシステムへ接続する前に照明装置により撮像された画像は照明装置に保存されているため、上述した技術では、クラウド移行前の画像をクラウド上で確認することができないという問題がある。このように、従来技術では、照明装置により撮像された画像の管理を容易に行うことができるとは言えない場合がある。
【0006】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、照明装置により撮像された画像の管理を容易に行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本実施形態の情報処理システムは、カメラを備える照明装置と、ネットワークに接続されたサーバ装置とを有する情報処理システムであって、前記照明装置と前記サーバ装置とが接続された場合に、前記照明装置が保持する画像を示す画像情報を前記サーバ装置に送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、照明装置により撮像された画像の管理を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態に係る情報処理システムを示す図(1)である。
図2図2は、実施形態に係る照明装置の一例を示す斜視図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理システムを示す図(2)である。
図4図4は、実施形態に係る照明装置の構成を示すブロック図である。
図5図5は、実施形態に係るサーバ装置の構成を示すブロック図である。
図6図6は、実施形態に係る中継器の構成を示すブロック図である。
図7図7は、実施形態に係る情報処理システムにおける動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下で説明する実施形態に係る情報処理システム(例えば、情報処理システム1や、情報処理システム2)は、カメラ21を備える照明装置100と、ネットワークに接続されたサーバ装置200とを有する情報処理システムであって、照明装置100とサーバ装置200とが接続された場合に、照明装置100が保持する画像を示す画像情報をサーバ装置200に送信する。
【0011】
また、以下で説明する実施形態に係る情報処理システムは、照明装置100とサーバ装置200とが接続され、且つ、照明装置100に対して所定の設定が行われた場合に、画像情報をサーバ装置200に送信する。
【0012】
また、以下で説明する実施形態に係る情報処理システムは、ネットワークに接続されたゲートウェイ装置(例えば、中継器400)をさら有する情報処理システムであって、照明装置100とサーバ装置200とがゲートウェイ装置を介して接続された場合に、ゲートウェイ装置が画像情報をサーバ装置200に送信する。
【0013】
また、以下で説明する実施形態に係る情報処理システムは、照明装置100とサーバ装置200とが接続された場合に、サーバ装置200を、カメラ21により撮像される画像の保存先として設定する。
【0014】
また、以下で説明する実施形態に係る情報処理システムは、照明装置100とサーバ装置200とが接続された場合に、画像情報のうち、所定の情報処理の対象として利用者に指定された画像情報をサーバ装置200に送信し、情報処理の結果を利用者に提供する。
【0015】
[実施形態]
[情報処理システムの構成]
ここから、実施形態に係る情報処理システムの装置構成及び各装置の機能について説明する。まず、実施形態に係る情報処理システム1の装置構成を図1に基づいて説明する。図1は、実施形態に係る情報処理システムを示す図(1)である。
【0016】
図1に示す情報処理システム1は、照明装置100と、サーバ装置200と、表示装置300とを有する。情報処理システム1には、複数の照明装置100や、複数のサーバ装置200や、複数の表示装置300が含まれてもよい。照明装置100は、サーバ装置200とLAN(Local Area Network)等を介して、有線または無線により通信可能に接続される。
【0017】
サーバ装置200は、照明装置100と、表示装置300とインターネット等の所定の通信網(ネットワーク)を介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、サーバ装置200は、情報の送受信が可能であれば、照明装置100や表示装置300とどのように接続されてもよく、有線により通信可能に接続されてもよいし、無線により通信可能に接続されてもよい。例えば、サーバ装置200は、任意の装置(ゲートウェイ装置等)を介して表示装置300と通信してもよい。
【0018】
照明装置100は、カメラ付き照明である。例えば、照明装置100は、カメラの構成が照明器具に一体となった装置である。照明装置100は、光源31及びカメラ21を備えるエッジである。
【0019】
例えば、照明装置100は、ビル等の構造物の天井に設置され、点灯により床面を照明する照明装置である。ここで、照明装置100について、図2を用いて説明する。図2は、実施形態に係る照明装置の一例を示す斜視図である。実施形態に係る照明装置100は、天井直付けタイプの照明装置であり、いわゆるベースライトである。図2に示す例において、照明装置100は、カメラユニット20と照明ユニット30とを有する。なお、照明装置100は、ベースライトに限られず、シーリングライトやダウンライト、スポットライトなどであってもよい。
【0020】
カメラユニット20は、照明装置100の周囲の所定の領域を撮像する撮像装置である。例えば、カメラユニット20は、カメラ21の画角に対応する領域を撮像する。
【0021】
照明ユニット30は、光源の点灯によりカメラユニット20の撮像領域の少なくとも一部を照明する照明装置である。すなわち、カメラユニット20の撮像領域と、照明ユニット30が照明する範囲とは一致してもよく、一致しなくてもよい。また、カメラユニット20は、照明ユニット30と一体に配設されていなくてもよく、カメラユニット20と照明ユニット30との間に空間を設けて配設されてもよい。
【0022】
サーバ装置200は、クライアントサーバシステムのサーバとして用いられる装置である。例えば、サーバ装置200は、いわゆるクラウドサーバとして機能する情報処理装置(コンピュータ)である。例えば、サーバ装置200は、カメラユニット20により撮像された画像を示す画像情報を照明装置100から受け付け、自装置の記憶部で管理する。
【0023】
表示装置300は、情報を表示する機能を有する装置である。例えば、表示装置300は、利用者が利用する情報処理装置(コンピュータ)である。例えば、表示装置300は、所定のネットワークを介して任意のサーバ装置200と通信を行うことができる携帯端末装置である。図1では、表示装置300がノートPC(Personal Computer)である場合を示す。なお、表示装置300は、ノートPCのみならず、スマートフォンやタブレット等のスマートデバイスやデスクトップPC等のコンピュータであってもよい。
【0024】
表示装置300は、サーバ装置200から提供される情報を表示する。例えば、表示装置300は、情報を要求する情報(要求情報)をサーバ装置200へ送信し、サーバ装置200から受信した情報を表示する。例えば、表示装置300は、情報を指定する要求情報をサーバ装置200へ送信し、サーバ装置200から受信した情報を表示する。例えば、表示装置300は、カメラ21により撮像された画像を示す画像情報を表示する。
【0025】
次に、実施形態に係る情報処理システム2の装置構成を図3に基づいて説明する。図3は、実施形態に係る情報処理システムを示す図(2)である。
【0026】
図3に示す情報処理システム2は、照明装置100と、サーバ装置200と、表示装置300と、中継器400とを有する。情報処理システム2には、複数の照明装置100や、複数のサーバ装置200、複数の表示装置300、複数の中継器400が含まれてもよい。照明装置100は、中継器400とLAN等を介して、有線または無線により通信可能に接続される。
【0027】
照明装置100、サーバ装置200及び表示装置300は、情報処理システム1と同様の構成であるため、説明を省略する。
【0028】
中継器400は、中継処理を行う機能を有する装置である。例えば、中継器400は、いわゆるゲートウェイとして機能する情報処理装置(コンピュータ)である。例えば、カメラユニット20により撮像された画像を示す画像情報を照明装置100から受信し、サーバ装置200に送信する。
【0029】
[照明装置の構成例]
次に、図4を用いて、実施形態に係る照明装置100の構成について説明する。図4は、実施形態に係る照明装置の構成を示すブロック図である。例えば、照明装置100は、カメラ付き照明装置として機能する情報処理装置(コンピュータ)である。図4に示すように、照明装置100は、通信部10と、カメラユニット20と、照明ユニット30と、制御部40と、記憶部50とを有する。
【0030】
通信部10は、サーバ装置200、中継器400等の他の装置との間で情報の送受信を行う。通信部10は、例えば、所定の通信回路またはNIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部10による通信方式は、例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)などの無線通信であってよい。
【0031】
カメラユニット20は、カメラ21と、カメラ制御部22と、記憶部23とを有する。カメラ21は、例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)など、電子的に画像を取得する撮像素子を備え、所定の画角を撮像して画像を生成する。カメラ21は、所定の位置に配置され、特定空間を撮像する。なお、画像は、動画データであってもよく、静止画データであってもよい。
【0032】
カメラ制御部22は、カメラ21による撮像を制御する。また、カメラ制御部22は、カメラ21の撮像により生成した画像を制御部40に出力する。
【0033】
記憶部23は、カメラユニット20の各種制御を実現するためのプログラムやデータを記憶する。記憶部23は、カメラ21が撮像した画像を記憶してもよい。記憶部23は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実装される。
【0034】
照明ユニット30は、光源31と、照明制御部32と、記憶部33とを有する。光源31は、例えば、LED(Light Emitting Diode)等の半導体発光素子を有する。光源31は、照明制御部32から出力された制御信号に応じた態様で点灯または消灯する。
【0035】
照明制御部32は、光源31の点灯および消灯を制御する。照明制御部32は、消灯する光源31を点灯し、あるいは点灯する光源31を消灯する。光源31の調光が可能な照明ユニット30の場合、照明制御部32は、光源31の調光度を制御してもよい。
【0036】
記憶部33は、照明ユニット30の各種制御を実現するためのプログラムやデータを記憶する。記憶部33は、例えば、RAM、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実装される。なお、記憶部33は、後述する記憶部50に設けられていてもよい。
【0037】
記憶部50は、情報処理に関する各種情報を記憶する。記憶部50は、制御部40の各種制御を実現するためのプログラムを記憶する。記憶部50は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。なお、記憶部50は、記憶部23に記憶される情報や記憶部33に記憶される情報を記憶してもよい。
【0038】
制御部40は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、内部メモリに記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部40は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現することができる。制御部40は、取得部41と、処理部42と、送信部43とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部40の内部構成は、図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0039】
取得部41は、各種情報を取得する。例えば、取得部41は、カメラユニット20から各種情報を取得する。また、取得部41は、カメラユニット20が撮像した画像をカメラユニット20から取得する。また、取得部41は、照明ユニット30から各種情報を取得する。また、取得部41は、記憶部50から各種情報を取得する。
【0040】
また、取得部41は、外部の情報処理装置から各種情報を取得する。例えば、取得部41は、通信部10を介してサーバ装置200や中継器400等から各種情報を受信する。
【0041】
処理部42は、所定の処理を実行する。例えば、処理部42は、記憶部23や、記憶部33、記憶部50に各種情報を格納する。また、処理部42は、照明装置100とサーバ装置200とが接続された場合に、サーバ装置200を、カメラ21により撮像される画像の保存先として設定する。
【0042】
送信部43は、通信部10を介して外部装置に各種情報を送信する。例えば、送信部43は、画像情報をサーバ装置200や中継器400に送信する。また、送信部43は、照明装置100とサーバ装置200とが接続された場合に、照明装置100が保持する画像を示す画像情報をサーバ装置200に送信する。また、送信部43は、照明装置100とサーバ装置200とが接続され、且つ、照明装置100に対して所定の設定が行われた場合に、画像情報をサーバ装置200に送信する。また、送信部43は、照明装置100とサーバ装置200とが接続された場合に、画像情報のうち、所定の情報処理の対象として利用者に指定された画像情報をサーバ装置200に送信する。そして、送信部43は、情報処理の結果を利用者に提供する。
【0043】
[サーバ装置の構成例]
次に、図5を用いて、実施形態に係るサーバ装置200の構成について説明する。図5は、実施形態に係るサーバ装置の構成を示すブロック図である。図5に示すように、サーバ装置200は、通信部210と、記憶部220と、制御部230とを有する。
【0044】
通信部210は、例えば、所定の通信回路またはNIC等によって実現される。例えば、通信部210は、照明装置100、表示装置300、中継器400等の外部装置と通信可能である。また、通信部210は、情報処理システムの管理者が利用する端末装置等、任意の外部装置と通信可能であってもよい。
【0045】
記憶部220は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部220は、情報処理に関する各種情報を記憶する。記憶部220は、照明装置100や、中継器400から受信した各種情報を記憶する。なお、記憶部220が有する情報は上記に限らず、記憶部220は、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
【0046】
制御部230は、例えば、CPUやMPU等によって、内部メモリに記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部230は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現することができる。制御部230は、取得部231と、処理部232と、送信部233とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部230の内部構成は、図5に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0047】
取得部231は、各種情報を取得する。例えば、取得部231は、記憶部220から各種情報を取得する。また、取得部231は、通信部210を介して外部装置から各種情報を受信する。また、取得部231は、照明装置100が収集した情報を照明装置100から受信する。また、取得部231は、照明装置100が収集した情報を中継器400から受信する。
【0048】
処理部232は、画像を用いて各種処理を行う。例えば、処理部232は、カメラ21により撮影された画像を対象とする情報処理を実行する。
【0049】
送信部233は、通信部210を介して外部装置に各種情報を送信する。例えば、送信部233は、照明装置100や、表示装置300、中継器400等の外部装置に各種情報を送信する。具体的な例を挙げると、送信部233は、表示装置300が表示する情報(画像情報等)を表示装置300等の外部装置に送信する。また、送信部233は、処理部232により情報処理が行われた画像を示す画像情報を表示装置300等の外部装置に送信する。
【0050】
[中継器の構成例]
次に、図6を用いて、実施形態に係る中継器400の構成について説明する。図6は、実施形態に係る中継器の構成を示すブロック図である。図6に示すように、中継器400は、通信部410と、記憶部420と、制御部430とを有する。
【0051】
通信部410は、例えば、所定の通信回路またはNIC等によって実現される。例えば、通信部410は、照明装置100、サーバ装置200等の外部装置と通信可能である。また、通信部410は、情報処理システムの管理者が利用する端末装置等、任意の外部装置と通信可能であってもよい。
【0052】
記憶部420は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部420は、情報処理に関する各種情報を記憶する。記憶部420は、中継器400に関する情報を記憶する。記憶部420は、中継器400に関する情報として、装置ID、設置位置といった情報を記憶する。なお、記憶部420が有する情報は上記に限らず、記憶部420は、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
【0053】
制御部430は、例えば、CPUやMPU等によって、内部メモリに記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部430は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現することができる。制御部430は、取得部431と、処理部432と、送信部433とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部430の内部構成は、図6に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0054】
取得部431は、各種情報を取得する。例えば、取得部431は、記憶部420から各種情報を取得する。また、取得部431は、通信部410を介して外部装置から各種情報を受信する。また、取得部431は、照明装置100が収集した情報を照明装置100から受信する。なお、取得部431は、サーバ装置200から情報を受信してもよい。
【0055】
処理部432は、画像を用いて各種処理を行う。例えば、処理部432は、記憶部420に各種情報を格納する。
【0056】
送信部433は、通信部410を介して外部装置に各種情報を送信する。例えば、送信部433は、照明装置100またはサーバ装置200に各種情報を送信する。具体的な例を挙げると、照明装置とサーバ装置とがゲートウェイ装置を介して接続された場合に、中継器400(例えば、送信部433等)が画像情報をサーバ装置200に送信する。
【0057】
[カメラ21が撮像した画像に関する処理例]
情報処理システムは、カメラ付照明システムであり、照明装置100のカメラ21が撮像した画像に関する処理を実行する。この点について、以下前提等を含め説明する。なお、上述した内容と同様の点については適宜説明を省略する。
【0058】
従来、カメラ付きの照明装置をクラウドシステムにつなげずにローカルの状態で運用している場合、照明装置の記憶部にカメラにより撮像された画像を常時保存していた。このような場合、あるタイミングでカメラをクラウドシステムにつなげて運用する際、今まで照明装置の記憶部に保存していた画像をクラウドシステム側に送信するようになる。このため、照明装置をクラウドシステムに移行してしまうと、クラウドシステム上では、照明装置がクラウドシステムに移行してから撮像した画像しか閲覧することができず、クラウドシステムに移行する前に照明装置の記憶部に保存していた画像はクラウドシステム上で閲覧できないという課題があった。
【0059】
そこで、実施形態に係る情報処理システムは、照明装置100が接続された場合に、照明装置が保持する画像を示す画像情報を、サーバ装置200に送信する処理を行う。例えば、情報処理システム1において、送信部43は、照明装置100とサーバ装置200とが接続された場合に、照明装置100が保持する画像(例えば、記憶部23や記憶部50に記憶された画像)を示す画像情報をサーバ装置200に送信する。具体的な例を挙げると、情報処理システム1において、送信部43は、照明装置100とサーバ装置200とが接続され、且つ、照明装置100の情報処理システムへの接続の設定に関する所定の操作が、利用者(情報処理システムの管理者等)から照明装置100に対して行われた場合に、照明装置100が保持する画像を示す画像情報をサーバ装置200に送信する。また、処理部42は、カメラ21が撮像した画像を示す画像情報を記憶部23や記憶部50に記憶することに替えて、画像情報をサーバ装置200に送信(アップロード)するように設定する。なお、処理部42は、画像情報をサーバ装置200に送信するように設定した後にカメラ21が撮像した画像を示す画像情報を、継続して記憶部23や記憶部50に記憶するように設定してもよい。
【0060】
また、情報処理システム1においてサーバ装置200等が提供する所定の情報処理(例えば、AI(Artificial Intelligence)を用いた画像処理)の機能を利用することを利用者が希望し、照明装置100とサーバ装置200とが接続された場合、送信部43は、照明装置100が保持する画像情報のうち、所定の情報処理の対象として利用者に指定された画像情報(例えば、利用者が利用する端末装置等(例えば、表示装置300)を介して指定された画像情報)をサーバ装置200に送信する。そして、取得部41は、サーバ装置200等による情報処理の結果を取得し、利用者が利用する端末装置等に提供する。なお、サーバ装置200が情報処理の結果を利用者が利用する端末装置等に提供してもよい。
【0061】
また、情報処理システム1において、ネットワークの障害等により照明装置100とサーバ装置200との接続が切断され、再度接続された場合、送信部43は、サーバ装置200との接続が切断された期間において記憶部23や記憶部50に記憶された画像情報を、サーバ装置200に送信する。なお、サーバ装置200との接続が切断された期間が所定の閾値以下である場合、送信部43は、サーバ装置200との接続が切断された期間において記憶部23や記憶部50に記憶された画像情報を、サーバ装置200に送信しなくともよい。
【0062】
ここで、照明装置100が直接サーバ装置200に接続することができず、中継器400を要する場合、送信部43は、情報処理システム2に示すように、照明装置100とサーバ装置200とが、中継器400を介して接続された場合に、照明装置100が保持する画像を示す画像情報を中継器400に送信する。なお、かかる処理は、例えば、中継器400が有する送信部433が照明装置100に対して画像の送信要求や、照明装置100のモード変更(例えば、自装置内の記憶装置に画像を記録するか、撮影した画像を送信(アップロード)するか否か等)を行うことにより実現されてもよい。そして、送信部433は、照明装置100から中継器400が受信した画像情報をサーバ装置200に送信する。
【0063】
なお、情報処理システム2において、送信部43は、照明装置100とサーバ装置200とが、中継器400を介して接続され、且つ、照明装置100の情報処理システムへの接続の設定に関する所定の操作が照明装置100に対して行われた場合に、照明装置100が保持する画像を示す画像情報を中継器400に送信してもよい。また、処理部42は、カメラ21が撮像した画像を示す画像情報を記憶部23や記憶部50に記憶することに替えて、画像情報を中継器400に送信するように設定する。なお、処理部42は、画像情報を中継器400に送信するように設定した後にカメラ21が撮像した画像を示す画像情報を、継続して記憶部23や記憶部50に記憶するように設定してもよい。
【0064】
また、情報処理システム2において、サーバ装置200等が提供する所定の情報処理の機能を利用することを利用者が希望し、照明装置100とサーバ装置200とが、中継器400を介して接続された場合、送信部43は、照明装置100が保持する画像情報のうち、所定の情報処理の対象として利用者に指定された画像情報を中継器400に送信する。そして、取得部431は、サーバ装置200等による情報処理の結果を取得し、利用者が利用する端末装置等に提供する。
【0065】
また、情報処理システム2において、ネットワークの障害等により照明装置100と中継器400との接続が切断され、再度接続された場合、送信部43は、中継器400との接続が切断された期間において記憶部23や記憶部50に記憶された画像情報を、中継器400に送信する。なお、中継器400との接続が切断された期間が所定の閾値以下である場合、送信部43は、中継器400との接続が切断された期間において記憶部23や記憶部50に記憶された画像情報を、中継器400に送信しなくともよい。
【0066】
以上により、実施形態に係る情報処理システムは、ローカルの状態で運用していた照明装置をクラウドシステムに接続した場合であっても、接続する前に照明装置に保持されていた画像をクラウドシステムにおいて閲覧することを可能とする。すなわち、実施形態に係る情報処理システムは、照明装置により撮像された画像の管理を容易に行うことができる。
【0067】
(照明システムの処理の流れ)
次に、図7を用いて、実施形態に係る情報処理システムの処理の流れについて説明する。図7は、実施形態に係る情報処理システムにおける動作の一例を示すフローチャートである。
【0068】
図7に示すように、情報処理システムは、照明装置100がクラウドシステム(情報処理システム)に接続されたか否かを判定する(ステップS101)。照明装置100が接続されていない場合(ステップS101;No)、照明装置100が接続されるまで待機する。
【0069】
一方、照明装置100が接続された場合(ステップS101;Yes)、情報処理システムは、照明装置100が画像情報を保持しているか否かを判定する(ステップS102)。照明装置100が画像情報を保持している場合(ステップS102;Yes)、照明装置100は、画像情報をサーバ装置200若しくは中継器400に送信する(ステップS103)。続いて、照明装置100は、画像情報の保存先をサーバ装置200に設定し(ステップS104)、処理を終了する。
【0070】
一方、照明装置100が画像情報を保持していない場合(ステップS102;No)、照明装置100は、照明装置100は、画像情報の保存先をサーバ装置200に設定し(ステップS104)、処理を終了する。
【0071】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0072】
100 照明装置
10 通信部
20 カメラユニット
30 照明ユニット
40 制御部
41 取得部
42 処理部
43 送信部
50 記憶部
200 サーバ装置
210 通信部
220 記憶部
230 制御部
231 取得部
232 処理部
233 送信部
300 表示装置
400 中継器
410 通信部
420 記憶部
430 制御部
431 取得部
432 処理部
433 送信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7